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JP2007253734A - シートベルト装置 - Google Patents

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JP2007253734A
JP2007253734A JP2006079183A JP2006079183A JP2007253734A JP 2007253734 A JP2007253734 A JP 2007253734A JP 2006079183 A JP2006079183 A JP 2006079183A JP 2006079183 A JP2006079183 A JP 2006079183A JP 2007253734 A JP2007253734 A JP 2007253734A
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Yuichi Kitagawa
裕一 北川
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】乗員の座高に応じてアンカ位置を調整すると共に、車両の衝突時にアンカ位置を下側へ変位させる。
【解決手段】シートベルト装置10では、スライド部66のアジャスタを操作してスライド部66の高さを調整可能にされている。このため、乗員の座高に応じてアンカ位置88の高さを調整できる。また、車両12の前面衝突時には、インフレータが作動されることで、スライド部66が下側へスライドされて、アンカ位置88が下側へ変位される。これにより、シートベルト26の取回経路が長くなり、シートベルト26が繰出口86側へ引き込まれて、プリテンショナ効果を得ることができる。しかも、乗員の上半身が車両前側へ傾動された際には、シートベルト26から乗員の肩部上面にも荷重が作用するため、乗員の胸部前面へのシートベルト26による負担を軽減できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両のシートに着座した乗員にシートベルトが装着されるシートベルト装置に関する。
シートベルト装置としては、車両の衝突時にショルダアンカ(ショルダアンカ位置)が下方へ移動されるものがある(例えば、特許文献1参照)。
ここで、このようなシートベルト装置では、乗員の座高に応じてショルダアンカ(ショルダアンカ位置)の高さを調整することは考慮されていない。
特開2003−237532公報
本発明は、上記事実を考慮し、乗員の座高に応じてアンカ位置の高さを調整できると共に、車両の衝突時にアンカ位置を下側へ変位できるシートベルト装置を得ることが目的である。
請求項1に記載のシートベルト装置は、車両のシートに着座した乗員の胸部に装着され、車両の衝突時に乗員の胸部を拘束するシートベルトと、乗員の胸部の側方上側において前記シートベルトを支持する支持部材と、前記シートベルトを前記支持部材と乗員との間かつ前記支持部材の下側のアンカ位置において支持するアンカ手段と、前記アンカ位置の高さを調整可能にされたアジャスタ手段と、車両の衝突検知時又は衝突予知時に前記アンカ位置を下側へ変位させる変位手段と、を備えている。
請求項2に記載のシートベルト装置は、請求項1に記載のシートベルト装置において、前記アジャスタ手段は、前記アンカ手段を変位させて前記アンカ位置の高さを調整可能にされ、前記変位手段は、車両の衝突検知時又は衝突予知時に前記アンカ手段を下側へ変位させる火薬式のインフレータとされた、ことを特徴としている。
請求項3に記載のシートベルト装置は、請求項2に記載のシートベルト装置において、前記インフレータは、車両の衝突検知時又は衝突予知時に前記アンカ手段及びアジャスタ手段を下側へ変位させる、ことを特徴としている。
請求項4に記載のシートベルト装置は、請求項2又は請求項3に記載のシートベルト装置において、前記インフレータは、車両の衝突検知時又は衝突予知時にワイヤを介して前記アンカ手段及びアジャスタ手段を下側へ変位させる、ことを特徴とする。
請求項5に記載のシートベルト装置は、請求項2又は請求項4に記載のシートベルト装置において、前記アジャスタ手段は、前記アンカ手段の変位を案内する案内部材と、前記アンカ手段を前記案内部材に位置決めする位置決め手段と、を有し、前記インフレータは、車両の衝突検知時又は衝突予知時に前記位置決め手段による前記アンカ手段の前記案内部材への位置決めを解除して前記アンカ手段を下側へ変位させる、ことを特徴としている。
請求項6に記載のシートベルト装置は、請求項1に記載のシートベルト装置において、前記アンカ手段は、前記シートベルトを前記アンカ位置において支持するアンカ部材と、前記アンカ位置の上側かつ前記アンカ部材の乗員側に設けられた変位部材と、を有し、前記変位手段は、車両の衝突検知時又は衝突予知時に前記変位部材を下側へ変位させて前記変位部材が前記シートベルトを支持することで前記アンカ位置を下側へ変位させる火薬式のインフレータとされた、ことを特徴としている。
請求項7に記載のシートベルト装置は、請求項1に記載のシートベルト装置において、前記アンカ手段は、前記シートベルトを前記アンカ位置において支持するアンカ部を有し、前記アジャスタ手段は、前記アンカ手段の変位を案内する案内部材と、前記アンカ手段を前記案内部材に位置決めする位置決め手段と、を有し、前記変位手段は、車両の衝突検知時又は衝突予知時に前記アンカ部を前記アンカ手段から離脱させて下側へ変位させる火薬式のインフレータとされた、ことを特徴としている。
請求項8に記載のシートベルト装置は、請求項1に記載のシートベルト装置において、前記変位手段は、車両の衝突予知時にモータを回転させて前記モータの回転運動を変換機構によって直線運動に変換することで前記アンカ位置を下側へ変位させる、ことを特徴としている。
請求項9に記載のシートベルト装置は、請求項1に記載のシートベルト装置において、前記アンカ位置が配置される配置孔が形成されると共に、前記配置孔から下側へ前記配置孔に比し幅狭にされて延伸された延伸孔が形成された配置部材と、前記アンカ手段に接続され、前記配置孔の下側へ前記配置部材の反乗員側において延伸されたワイヤと、を備え、前記変位手段は、車両の衝突検知時又は衝突予知時に前記ワイヤを介して前記アンカ手段を下側へ変位させて前記アンカ手段が前記配置部材の乗員側へ変位される、ことを特徴としている。
請求項1に記載のシートベルト装置では、車両のシートに着座した乗員の胸部にシートベルトが装着されて、車両の衝突時にシートベルトが乗員の胸部を拘束する。また、支持部材が乗員の胸部の側方上側においてシートベルトを支持すると共に、アンカ手段がシートベルトを支持部材と乗員との間かつ支持部材の下側のアンカ位置において支持する。
ここで、アジャスタ手段によってアンカ位置の高さを調整可能にされている。このため、乗員の座高に応じて、アンカ位置の高さを調整することができる。
さらに、車両の衝突検知時又は衝突予知時には、変位手段がアンカ位置を下側へ変位させる。このため、シートベルトを乗員からアンカ手段側へ引き込むことができ、プリテンショナ効果を得ることができる。しかも、シートベルトから乗員の肩部上面にも荷重を作用させることができ、乗員の胸部へのシートベルトによる負担を軽減することができる。
請求項2に記載のシートベルト装置では、アジャスタ手段が、アンカ手段を変位させることで、アンカ位置の高さを調整可能にされている。
ここで、車両の衝突検知時又は衝突予知時には、インフレータが、アンカ手段を下側へ変位させて、アンカ位置を下側へ変位させる。このため、効果的にアンカ位置を下側へ変位させることができる。
請求項3に記載のシートベルト装置では、車両の衝突検知時又は衝突予知時に、インフレータが、アンカ手段及びアジャスタ手段を下側へ変位させて、アンカ位置を下側へ変位させる。このため、効果的にアンカ位置を下側へ変位させることができる。
請求項4に記載のシートベルト装置では、車両の衝突検知時又は衝突予知時に、インフレータが、ワイヤを介してアンカ手段を下側へ変位させて、アンカ位置を下側へ変位させる。このため、インフレータをアンカ手段から離間させて配置することができる。
請求項5に記載のシートベルト装置では、案内部材がアンカ手段の変位を案内すると共に、位置決め手段がアンカ手段を案内部材に位置決めする。このため、アンカ位置の高さを調整可能にされている。
ここで、車両の衝突検知時又は衝突予知時には、インフレータが、位置決め手段によるアンカ手段の案内部材への位置決めを解除して、アンカ手段を下側へ変位させ、アンカ位置を下側へ変位させる。このため、効果的にアンカ位置を下側へ変位させることができる。
請求項6に記載のシートベルト装置では、アンカ部材がシートベルトをアンカ位置において支持すると共に、変位部材がアンカ位置の上側かつアンカ部材の乗員側に設けられている。
ここで、車両の衝突検知時又は衝突予知時には、インフレータが変位部材を下側へ変位させて、変位部材がシートベルトを支持することで、アンカ位置が下側へ変位される。このため、効果的にアンカ位置を下側へ変位させることができる。
請求項7に記載のシートベルト装置では、アンカ手段のアンカ部がシートベルトをアンカ位置において支持している。
さらに、案内部材がアンカ手段の変位を案内すると共に、位置決め手段がアンカ手段を案内部材に位置決めする。このため、アンカ位置の高さを調整可能にされている。
ここで、車両の衝突検知時又は衝突予知時には、インフレータが、アンカ部をアンカ手段から離脱させて下側へ変位させることで、アンカ位置を下側へ変位させる。このため、効果的にアンカ位置を下側へ変位させることができる。
請求項8に記載のシートベルト装置では、車両の衝突予知時に、モータが回転されて、モータの回転運動が変換機構によって直線運動に変換されることで、アンカ位置が下側へ変位される。このため、車両の衝突予知時に、シートベルトが乗員の肩部に接触することで、乗員の注意力を喚起することができる。
請求項9に記載のシートベルト装置では、配置部材に形成された配置孔にアンカ位置が配置されると共に、アンカ手段に接続されるワイヤが配置孔の下側へ配置部材の反乗員側において延伸されている。
また、車両の衝突検知時又は衝突予知時には、変位手段がワイヤを介してアンカ手段を下側へ変位させて、アンカ手段が配置部材の乗員側へ変位されることで、アンカ位置が下側かつ配置部材の乗員側へ変位される。
ここで、配置孔に比し幅狭にされて配置部材に形成された延伸孔が、配置孔から下側へ延伸されている。このため、車両の衝突検知時又は衝突予知時に、アンカ手段が配置部材の乗員側に変位されても、ワイヤが延伸孔に侵入されることで、変位手段がワイヤを介してアンカ手段を効果的に下側へ変位させることができ、アンカ位置を効果的に下側へ変位させることができる。
[第1の実施の形態]
図1には、本発明の第1の実施の形態に係るシートベルト装置10が適用されて構成された車両12の主要部が車両左斜め前方から見た斜視図にて示されており、図2には、車両12の主要部が車両左方から見た側面図にて示されている。なお、図面では、車両前方を矢印FRで示し、車幅方向外方を矢印OUTで示し、上方を矢印UPで示す。
本実施の形態における車両12では、車室14の床板14A上に、シート16(例えば運転席)が設置されている。シート16の車幅方向外側における車体の側壁には、開口18が形成されており、開口18は、車室14内を開放すると共に、サイドドア(図示省略)の開閉操作によって開閉可能にされている。
開口18の下側の車体には、下配置部としての略矩形筒状のロッカ20が設けられると共に、開口18の車両後側の車体には、中配置部としての略矩形筒状のピラー22(例えばセンタピラー)が設けられている。ピラー22は、車幅方向外側の被覆部材としての略断面U字形板状のアウタパネル22Aと、車幅方向内側の配置部材としての略断面U字形板状のインナパネル22Bと、を有しており(図4及び図9参照)、アウタパネル22Aとインナパネル22Bとが幅方向(車両前後方向)両端部22Cで結合されることで、ピラー22が構成されている。
シート16には、乗員24が車両前方を向いて着席しており、乗員24には、シートベルト装置10のシートベルト26(ウエビング)が装着されている。
シートベルト26の一端側(図1の矢印A側)は、リトラクタ28(巻取装置)に巻き取られて格納されており、リトラクタ28は、ピラー22の下部内に取り付けられると共に、シートベルト26を一端側へ付勢している。
リトラクタ28には、ロック機構(図示省略)が設けられており、ロック機構は、制御装置30に接続されている。制御装置30には、衝突検知センサ32(衝突センサ)及び衝突予知センサ34(プリクラッシュセンサ)に接続されており、衝突検知センサ32は、車両12の前面衝突を検知可能にされると共に、衝突予知センサ34は、車両12の前面衝突を予知可能にされている。これにより、車両12の前面衝突検知時(前面衝突予知時でもよい)には、ロック機構が作動されることで、リトラクタ28からのシートベルト26の引き出しをロック可能にされている。
シートベルト26は、リトラクタ28からピラー22内において上側へ延伸されており、シートベルト26は、ピラー22のインナパネル22B上部に設けられたプリテンショナ装置としてのショルダアンカ機構36に折り返された状態で移動可能に挿通されて、車室14内に延出されている。これにより、シートベルト26が乗員24胸部24Aの車幅方向外側かつ上側に移動可能に支持されている。
シートベルト26は、ショルダアンカ機構36より他端側(図1の矢印B側)において、下支持部材としてのタングプレート38に折り返された状態で移動可能に挿通されており、タングプレート38は、装着機構としてのバックル40に離脱可能に装着されている。バックル40の下部には、ステー部40Aが設けられており、バックル40がステー部40Aにおいて乗員24腰部24Bの車幅方向内側かつ下側における車室14の床板14A(例えばトンネル部)に取り付けられることで、シートベルト26が乗員24腰部24Bの車幅方向内側かつ下側に移動可能に支持されている。これにより、シートベルト26は、ショルダアンカ機構36とタングプレート38との間において、ショルダベルト部26Aにされて、乗員24の胸部24Aの車幅方向外側から腰部24Bの車幅方向内側に装着されている。
バックル40には、バックルセンサ(図示省略)が設けられおり、バックルセンサは、バックル40にタングプレート38が装着されたことを検出可能にされると共に、制御装置30に接続されている。
シートベルト26の他端26B(タングプレート38より他端側)は、乗員24腰部24Bの車幅方向外側かつ下側におけるロッカ20に取り付けられており、シートベルト26は乗員24腰部24Bの車幅方向外側かつ下側に支持されている。これにより、シートベルト26は、タングプレート38と他端26Bとの間において、ラップベルト部26Cにされて、乗員24の腰部24Bに車幅方向へ装着されている。
図4乃至図6、図8及び図9に示す如く、上記ショルダアンカ機構36においては、ピラー22のインナパネル22Bの車幅方向内側壁上部に、配置孔としての矩形状の外開口部42が貫通形成されている。
インナパネル22Bの上部内には、設置部材としての断面U字形板状の補強ユニット44が嵌合固定(溶接)されており、補強ユニット44は、インナパネル22Bを補強している。補強ユニット44の車幅方向内側壁には、設置孔としての矩形状の内開口部46が貫通形成されており、内開口部46は、外開口部42と同一の形状及び大きさにされて、外開口部42に一致した位置に配置されている。
補強ユニット44には、車両前側壁と車両後側壁との上端間において、支持部材としての円軸状の懸架棒48が架け渡されており、懸架棒48は、内開口部46の上側において、車両前後方向に沿って配置されている。懸架棒48には、リトラクタ28からピラー22内を上側へ延伸されたシートベルト26が、折り返された状態で移動可能に支持されている。
補強ユニット44内には、アジャスタ手段の案内部材としてのガイド部50が設けられている。
ガイド部50には、断面J字形長尺板状のガイド52が一対設けられており、ガイド52は、内部が車幅方向内側及びガイド部50内側へ開放された状態で、上下方向に沿って配置されている。一対のガイド52のガイド部50外側壁における上端間及び下端間には、車幅方向内側において、長尺矩形板状の連結板54が架け渡されており、これにより、一対のガイド52が、車両前後方向に並べられた状態で、互いに連結されている。
ガイド52には、ガイド部50外側面において、取付部材としての長尺矩形板状のフランジ56が所定数(本実施の形態では、車両前側のガイド52に1つ、車両後側のガイド52に2つ)固定されており、フランジ56は、上下方向に沿って配置されると共に、上下方向に沿う長孔58が貫通形成されている。フランジ56の長孔58下端には、固定部材としての固定ボルト60が貫通されており、固定ボルト60の先端が補強ユニット44に固定されると共に、固定ボルト60の頭部60Aがフランジ56の長孔58周辺部分に当接されて、フランジ56が補強ユニット44と固定ボルト60の頭部60Aとの間に挟持されている。これにより、フランジ56の固定ボルト60に対する上下方向への移動が阻害されて、ガイド部50が補強ユニット44に取り付けられることで、上側の連結板54が上記外開口部42及び内開口部46の上側に配置されると共に、下側の連結板54が外開口部42及び内開口部46の下側に配置されている。また、ガイド部50に下側への所定値以上の荷重が作用することで、フランジ56が補強ユニット44及び固定ボルト60の頭部60Aに対して摺動されて、ガイド部50が下側へスライド(移動)可能にされている。
ガイド52には、車両前後方向内側壁において、位置決め孔としてのガイド穴62が上下方向に沿って複数(本実施の形態では5つ)形成されており、車両前側のガイド52のガイド穴62形成位置と車両後側のガイド52のガイド穴62形成位置とは、高さが一致されている。
ガイド52(本実施の形態では車両後側のガイド52)には、インフレータ連結部52Aが一体に設けられており、インフレータ連結部52Aはガイド52から車幅方向内側へ突出している。
インフレータ連結部52Aの上側には、変位手段としての火薬式のインフレータ64(アクチュエータ)が配置されており、インフレータ64は、本体部64Aにおいて、補強ユニット44に固定されている。インフレータ64には、作動軸64Bが設けられており、作動軸64Bは、本体部64Aから下側へ突出して、インフレータ連結部52Aの上面に連結されている。インフレータ64は、制御装置30に接続されており、車両12の前面衝突検知時(前面衝突予知時でもよい)には、インフレータ64が作動(発火)されて、本体部64Aに対し作動軸64Bが下方へスライドされることで、ガイド部50のインフレータ連結部52Aに下側への所定値以上の荷重が作用して、ガイド部50が下側へスライド可能にされている。なお、本実施の形態では、インフレータ64の作動軸64Bの平行線上に2つのフランジ56が配置されると共に、インフレータ64の作動軸64Bの垂直線上に1つのフランジ56が配置されている。これにより、ガイド部50(フランジ56を含む)の下側へのスライドが固定ボルト60の頭部60Aや補強ユニット44に引っ掛かることを抑制できる。
ガイド部50には、アンカ手段のアンカ部材としてのスライド部66(化粧板)が設けられており、スライド部66は、断面U字形板状にされて、幅方向(車両前後方向)両端部66Aが車幅方向外側へ突出されている。スライド部66は、両端部66Aが一対のガイド52内に挿入された状態で一対のガイド52と一対の連結板54との間に配置されて、ガイド部50に取り付けられており、これにより、スライド部66が一対のガイド52に沿って上下方向へ移動可能にされている。
スライド部66には、幅方向中間部において、取付孔としての矩形状のアジャスタ用穴68が貫通形成されており、アジャスタ用穴68には、アジャスタ手段の位置決め手段としてのアジャスタ70が設けられている。アジャスタ70には、略矩形筒状の表筒72及び裏筒74が設けられており、表筒72及び裏筒74は、それぞれ軸方向が車両前後方向に沿って配置されている。表筒72はスライド部66の車幅方向内側に配置されると共に、裏筒74はスライド部66の車幅方向外側に配置されており、表筒72と裏筒74とがスライド部66のアジャスタ用穴68を介して連結されることで、アジャスタ70がスライド部66に取り付けられている。
表筒72内には、操作部材としての略五角形柱状の一対の操作子76が基端部において移動可能に挿入されており、一対の操作子76は、表筒72の両端から車両前後方向両側へ突出されている。裏筒74内には、位置決め部材としての軸状の一対の位置決めピン78が基端部において移動可能に挿入されており、一対の位置決めピン78は、裏筒74の両端から車両前後方向両側へ突出されると共に、それぞれ一対の操作子76と結合されて一体に移動可能にされている。
裏筒74内には、一対の位置決めピン78間において、付勢手段としての圧縮コイルスプリング80が配置されており、圧縮コイルスプリング80は、一対の位置決めピン78をそれぞれ裏筒74の軸方向(車両前後方向)外側へ付勢して、一対の操作子76をそれぞれ表筒72の軸方向(車両前後方向)外側へ付勢している。一対の位置決めピン78は一対のガイド52の高さが一致した一対のガイド穴62に挿入されており、これにより、スライド部66のガイド部50に対する上下方向へのスライドが係止されて、スライド部66が、補強ユニット44の内開口部46及びピラー22のインナパネル22Bの外開口部42を介して車室14内に露出された状態で、ガイド部50に固定されている。
また、一対の操作子76が圧縮コイルスプリング80の付勢力に抗して表筒72の軸方向内側へ押圧操作されて、一対の位置決めピン78が裏筒74の軸方向内側へ移動されることで、一対の位置決めピン78が一対のガイド穴62から離脱されて、スライド部66がガイド部50に対して上下方向へスライド可能にされる。これにより、スライド部66のガイド部50に対する上下方向へのスライド位置が変更された状態で一対の操作子76の押圧操作が解除されて、圧縮コイルスプリング80の付勢力によって一対の位置決めピン78が一対のガイド52の高さが一致した他対のガイド穴62に挿入されることで、スライド部66の高さを調整可能にされている。
スライド部66には、幅方向中間部において、嵌合孔としての円状の繰出板用穴82が貫通形成されており、繰出板用穴82には、アンカ手段のアンカ部としての繰出板84が回転自在に嵌合されている。繰出板84には、略長尺矩形状の繰出口86が貫通形成されており、繰出口86は、補強ユニット44の懸架棒48の下側に配置されている。繰出口86は、補強ユニット44の内開口部46及びピラー22のインナパネル22Bの外開口部42を介して車室14内に露出されており、繰出口86には、懸架棒48の他端側(反リトラクタ28側)におけるシートベルト26が、挿通されている。これにより、シートベルト26が繰出板84にアンカ位置88(繰出口86位置)において支持されると共に、シートベルト26が、繰出口86の他端側(反懸架棒48側)において、内開口部46及び外開口部42に挿通されて、車室14内に延出されている。また、スライド部66に対し繰出板84が回転自在にされているため、繰出口86から車室14内へのシートベルト26(ショルダベルト部26A)の延出方向に対応して、繰出板84及び繰出口86の回転角度が変更可能にされている。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
以上の構成のシートベルト装置10では、タングプレート38がバックル40に装着されることで、シートベルト26のショルダアンカ機構36とタングプレート38との間のショルダベルト部26Aが、乗員24の胸部24Aに装着されると共に、シートベルト26のタングプレート38と他端26Bとの間のラップベルト部26Cが、乗員24の腰部24Bに装着されている。
さらに、ショルダアンカ機構36では、補強ユニット44の懸架棒48が乗員24の胸部24Aの車幅方向外側かつ上側においてシートベルト26を支持すると共に、スライド部66の繰出板84がシートベルト26を懸架棒48と乗員24の胸部24Aとの間のアンカ位置88(繰出口86位置)において支持する。
ここで、ショルダアンカ機構36では、スライド部66に設けられたアジャスタ70の一対の位置決めピン78が挿入される一対のガイド52の高さが一致した一対のガイド穴62が選択されることで、スライド部66の高さを調整可能にされて、アンカ位置88の高さを調整可能にされている。このため、乗員24の座高に応じて、アンカ位置88の高さを調整することができて、乗員24の肩部24C上面(肩口)よりやや高い位置にアンカ位置88を配置することができる。
また、車両12の前面衝突検知時には、リトラクタ28のロック機構が作動されて、リトラクタ28からのシートベルト26の引き出しがロックされることで、ショルダベルト部26Aが乗員24の胸部24Aを拘束すると共に、ラップベルト部26Cが乗員24の腰部24Bを拘束する。
さらに、図3(A)、図7の(A)及び(B)、図10に示す如く、車両12の前面衝突検知時には、インフレータ64が作動されることで、ガイド部50及びスライド部66が下側へスライドされて、アンカ位置88が下側へ変位される(乗員24背中の車両後方へ回りこむ)。これにより、シートベルト26の取回経路(懸架棒48と繰出口86との間における長さ)が長くなり、繰出口86より乗員24側(他端側)のシートベルト26(特にショルダベルト部26A)を懸架棒48側(一端側)へ引き込むことができて、プリテンショナ効果を得ることができる。しかも、図3(B)に示す如く、乗員24の上半身が慣性力によって車両前側へ傾動された際には、ショルダベルト部26Aが乗員24の肩部24Cを車両後方へ引っ張ることで、ショルダベルト部26Aから乗員24の肩部24C上面(鎖骨付近)にも荷重(拘束力)を作用させることができ、乗員24の胸部24A前面へのショルダベルト部26Aによる負担を軽減することができる。
また、ショルダアンカ機構36の全ての部品が補強ユニット44上に設置されている。このため、ショルダアンカ機構36を簡単な作業でピラー22のインナパネル22Bに取り付けることができる。
[第2の実施の形態]
図11には、本発明の第2の実施の形態に係るシートベルト装置100の主要部が車両右斜め前方から見た斜視図にて示されている。
本実施の形態に係るシートベルト装置100は、上記第1の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
本実施の形態に係るシートベルト装置100では、ショルダアンカ機構36において、ガイド部50にインフレータ連結部52Aが設けられていない。
ガイド部50では、ガイド52のガイド部50外側面に矩形板状のフランジ56が所定数(本実施の形態では、車両前側のガイド52に2つ、車両後側のガイド52に2つ)固定されており、フランジ56には、円孔(図示省略)が貫通形成されている。フランジ56の円孔には、固定ボルト60が貫通されており、固定ボルト60の先端が補強ユニット44に固定されると共に、固定ボルト60の頭部60Aがフランジ56の円孔周辺部分に当接されて、フランジ56が補強ユニット44と固定ボルト60の頭部60Aとの間に挟持されることで、ガイド部50が補強ユニット44に固定されている。
スライド部66の車幅方向外側面には、幅方向(車両前後方向)中間部の下端部において、ワイヤとしての牽引ワイヤ102の上端が結合されており、牽引ワイヤ102は、ピラー22内を下方へ延伸されている。
インフレータ64(図11では図示省略)は、本体部64Aにおいて、ピラー22の下部内(リトラクタ28近傍)に取り付けられており、インフレータ64の作動軸64Bには、牽引ワイヤ102の下端が取り付けられている。
車両12の前面衝突検知時(前面衝突予知時でもよい)には、インフレータ64が作動されて、本体部64Aに対し作動軸64Bが下方へスライドされることで、牽引ワイヤ102及びスライド部66を介して、一対の位置決めピン78に下側への所定値以上の荷重が作用して、位置決めピン78が破損可能にされている。このため、一対の位置決めピン78がガイド部50の一対のガイド穴62から離脱されて、スライド部66がガイド部50に対して下側へスライドされることで、繰出板84が下側へスライドされて、アンカ位置88(繰出口86位置)が下側へ変位可能にされている。
これにより、本実施の形態でも、上記第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
[第3の実施の形態]
図12には、本発明の第3の実施の形態に係るシートベルト装置110の主要部が車両左斜め後方から見た斜視図にて示されており、図13には、シートベルト装置110の主要部が車両右斜め前方から見た斜視図にて示されている。さらに、図14には、シートベルト装置110の主要部が車両右斜め前方から見た分解斜視図にて示されている。また、図17(A)には、シートベルト装置110が適用されて構成された車両12の主要部が車両左方から見た側面図にて示されており、図17(B)には、当該車両12の主要部が上方から見た平面図にて示されている。
本実施の形態に係るシートベルト装置110は、上記第1の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
本実施の形態に係るシートベルト装置110では、ショルダアンカ機構36において、ガイド部50のインフレータ連結部52A及び補強ユニット44が設けられていない。
ピラー22には、インナパネル22Bの外開口部42下方において、延伸孔としての逆三角形状の下延伸孔112が貫通形成されており、下延伸孔112は、外開口部42から下側へ延伸されると共に、外開口部42に比し車両前後方向幅が狭くされている。
インナパネル22Bには、外開口部42の上端において、略1/4円柱形容器状の格納部114が形成されており、格納部114は、インナパネル22Bから車幅方向内側へ突出されると共に、下側面及び車幅方向外側面が開放されている。格納部114の下端には、板状のフック116が一体に設けられており、フック116は、塑性変形可能にされると共に、格納部114の下側面から車幅方向外側面に配置されている。
格納部114内には、アンカ手段の変位部材としての円軸状の可動アンカ118が車両前後方向に沿って配置されており、可動アンカ118は、フック116に係止されることで、格納部114内に格納されて、繰出板84の繰出口86に比し高い位置に配置されている。可動アンカ118の軸方向両端には、ワイヤとしての牽引ワイヤ120を構成する一対の分岐ワイヤ120Aの上端が固定されており、一対の分岐ワイヤ120Aは、ピラー22内を下方へ延伸されると共に、下端において互いに結合されて牽引ワイヤ120を構成する本体ワイヤ120Bの上端に連結されている。
ガイド部50では、一対のガイド52間に一対の連結板54が架け渡されておらず、一対のガイド52の車幅方向外側壁における上端間には、懸架棒48が架け渡されている。これにより、懸架棒48は、繰出板84の繰出口86に比し高い位置に配置されている。
ガイド52には、ガイド部50外側面において、矩形板状のフランジ56が所定数(本実施の形態では、車両前側のガイド52に2つ、車両後側のガイド52に2つ)固定されており、フランジ56には、円孔122が貫通形成されている。フランジ56の円孔122には、固定ボルト60が貫通されており、固定ボルト60の先端がインナパネル22Bに固定されると共に、固定ボルト60の頭部60Aがフランジ56の円孔122周辺部分に当接されて、フランジ56がインナパネル22Bと固定ボルト60の頭部60Aとの間に挟持されることで、ガイド部50がインナパネル22Bに固定されている。
スライド部66には、車幅方向内側壁の幅方向(車両前後方向)両端において、配置溝124が形成されており、配置溝124は、スライド部66の上端縁から下端縁に亘って、上下方向に沿って配置されている。一対の配置溝124内には、牽引ワイヤ120の一対の分岐ワイヤ120Aが挿入されており、これにより、一対の分岐ワイヤ120Aが、インナパネル22Bの外開口部42及び下延伸孔112から露出することが防止されると共に、繰出板84の繰出口86から車室14内へ延出されたシートベルト26(ショルダベルト部26A)に係合することが防止されている。
インフレータ64は、本体部64Aにおいて、ピラー22の下部内(リトラクタ28近傍)に取り付けられており、インフレータ64の作動軸64Bには、牽引ワイヤ120の下端(本体ワイヤ120Bの下端)が結合されている。
図15、図16、図18及び図19の(A)及び(B)に示す如く、車両12の前面衝突検知時(前面衝突予知時でもよい)には、インフレータ64が作動されて、本体部64Aに対し作動軸64Bが下方へスライドされることで、牽引ワイヤ120(本体ワイヤ120B及び一対の分岐ワイヤ120A)を介して可動アンカ118に下側への所定値以上の荷重が作用して、フック116の塑性変形によってフック116による可動アンカ118の格納部114内への係止が解除可能にされている。このため、スライド部66の一対の配置溝124から一対の分岐ワイヤ120Aが離脱されると共に、可動アンカ118が牽引ワイヤ120に支持された状態で下側へ変位されて、可動アンカ118が繰出板84の繰出口86に比し下側においてシートベルト26に係合することで、アンカ位置88が繰出口86位置から可動アンカ118位置へ変更されて下側へ変位可能にされている。
これにより、本実施の形態でも、ショルダアンカ機構36の全ての部品が補強ユニット44上に配置されることによる効果を除き、上記第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
さらに、ピラー22のインナパネル22Bでは、下延伸孔112が外開口部42から下側へ延伸されている。このため、車両12の前面衝突検知時に、可動アンカ118がシートベルト26に係合して車幅方向内側へ変位されることで、牽引ワイヤ120の一対の分岐ワイヤ120Aが外開口部42から下延伸孔112に侵入される。これにより、牽引ワイヤ120を介して可動アンカ118を効果的に下側へ変位させることができ、アンカ位置88(可動アンカ118位置)を効果的に下側へ変位させることができる。
[第4の実施の形態]
図20には、本発明の第4の実施の形態に係るシートベルト装置130の主要部が車両右斜め前方から見た斜視図にて示されている。さらに、図21(A)には、シートベルト装置130の主要部が車両左斜め後方から見た斜視図にて示されており、図21(B)には、シートベルト装置130の主要部が車両前方から見た断面図にて示されている。
本実施の形態に係るシートベルト装置130は、上記第3の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
本実施の形態に係るシートベルト装置130では、ショルダアンカ機構36において、格納部114(フック116を含む)、可動アンカ118及び牽引ワイヤ120が設けられていない。
ピラー22には、インナパネル22Bの下延伸孔112下方において、延伸孔を構成する長尺矩形状のスリット132が貫通形成されており、スリット132は、下延伸孔112の下端から下側へ延伸されると共に、外開口部42及び下延伸孔112に比し車両前後方向幅が狭くされている。
スライド部66では、繰出板84の車幅方向内側面の下部(繰出口86の下側)に、ワイヤとしての牽引ワイヤ134の上端が結合されており、牽引ワイヤ134は、繰出板用穴82からピラー22内に挿入されると共に、ピラー22内を下方へ延伸されて、下端がインフレータ64の作動軸64Bに結合されている。牽引ワイヤ134は、スライド部66の一方(本実施の形態では車両前側)の配置溝124内に配置されており、これにより、牽引ワイヤ134が、インナパネル22Bの外開口部42、下延伸孔112及びスリット132から露出することが抑制されている。
図22の(A)及び(B)に示す如く、車両12の前面衝突検知時(前面衝突予知時でもよい)には、インフレータ64が作動されて、本体部64Aに対し作動軸64Bが下方へスライドされることで、牽引ワイヤ134を介して繰出板84に下側への所定値以上の荷重が作用して、繰出板84がスライド部66から車幅方向内側へ離脱可能にされている。このため、スライド部66の一方の配置溝124から牽引ワイヤ134が離脱されて、繰出板84が牽引ワイヤ134に支持された状態かつ繰出口86にシートベルト26を挿通する状態で下側へ変位されることで、アンカ位置88(繰出口86位置)が下側へ変位可能にされている。
これにより、本実施の形態でも、上記第3の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
さらに、ピラー22のインナパネル22Bでは、スリット132が下延伸孔112の下端から下側へ延伸されている。このため、車両12の前面衝突検知時に、繰出板84が繰出口86にシートベルト26を挿通する状態で車幅方向内側へ変位されることで、牽引ワイヤ134が外開口部42から下延伸孔112を介してスリット132に侵入される。これにより、牽引ワイヤ134を介して繰出板84を一層効果的に下側へ変位させることができ、アンカ位置88(繰出口86位置)を一層効果的に下側へ変位させることができる。
[第5の実施の形態]
図23には、本発明の第5の実施の形態に係るシートベルト装置140の主要部が車両右斜め前方から見た斜視図にて示されている。
本実施の形態に係るシートベルト装置140は、上記第1の実施の形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
本実施の形態に係るシートベルト装置140では、ショルダアンカ機構36において、ガイド部50のインフレータ連結部52A及びインフレータ64が設けられていない。
ガイド52のフランジ56(本実施の形態では車両後側のガイド52の下側のフランジ56)には、変位手段の変換機構を構成するラックギヤ142が固定されており、ラックギヤ142の下端には、変位手段の変換機構を構成するピニオンギヤ144が噛合されている。
ピニオンギヤ144は、変位手段を構成するモータ146(アクチュエータ)の出力軸146Aに固定されており、モータ146は、本体146Bにおいて補強ユニット44に固定されている。モータ146は、制御装置30に接続されており、車両12の前面衝突予知時には、モータ146が駆動(作動)されて、出力軸146Aのピニオンギヤ144の回転力がラックギヤ142のスライド力(直線運動)に変換されることで、ガイド部50のフランジ56に下側への所定値以上の荷重が作用して、ガイド部50及びスライド部66が下側へスライド可能にされている。
次に、シートベルト装置140の制御を説明する。
図24に示す如く、ステップ200において、車両12のイグニッション(図示省略)がON操作された際には、ステップ202において、バックルセンサがバックル40にタングプレート38が装着されたこと(乗員24にシートベルト26が装着(着用)されたこと)を検出したか否かが判断される。
ステップ202において、バックルセンサがバックル40にタングプレート38が装着されたことを検出しない場合には、再度ステップ202を繰り返す。
一方、ステップ202において、バックルセンサがバックル40にタングプレート38が装着されたことを検出した場合には、ステップ204において、衝突予知センサ34(プリクラッシュセンサ)が車両12の前面衝突を予知したか否かが判断される。
ステップ204において、衝突予知センサ34が車両12の前面衝突を予知しない場合には、再度ステップ204を繰り返す。
一方、ステップ204において、衝突予知センサ34が車両12の前面衝突を予知した場合には、ステップ206において、モータ146が駆動(正回転)されて、ガイド部50及びスライド部66が下側へスライドされる。これにより、スライド部66の繰出板84が下側へスライドされて、アンカ位置88(繰出口86位置)が下側へ変位される。
次に、ステップ208において、モータ146の駆動(正回転)開始からの回転数が判断されて、ガイド部50及びスライド部66がスライド下端位置(下側へスライド可能な限界位置)に到達したか否かが判断される。
ステップ208において、ガイド部50及びスライド部66がスライド下端位置に到達していないと判断された場合には、再度ステップ208を繰り返す。
一方、ステップ208において、ガイド部50及びスライド部66がスライド下端位置に到達したと判断された場合には、ステップ210において、モータ146の駆動が停止されて、ガイド部50及びスライド部66の下側へのスライドが停止される。
次に、ステップ212において、衝突検知センサ32(衝突センサ)が車両12の前面衝突を検知したか否か(車両12の前面衝突を回避したか否か)が判断される。
ステップ212において、衝突検知センサ32が車両12の前面衝突を検知した(車両12の前面衝突を回避していない)と判断された場合には、ステップ214において、所定時間(数秒間)待機された後、ステップ216において、モータ146が駆動(逆回転)される。
ステップ212において、衝突検知センサ32が車両12の前面衝突を検知しない(車両12の前面衝突を回避した)と判断された場合には、ステップ216において、モータ146が駆動(逆回転)される。
ステップ216において、モータ146が駆動(逆回転)されることで、ガイド部50及びスライド部66が上側へスライドされて、アンカ位置88(繰出口86位置)が上側へ変位される。
次に、ステップ218において、モータ146の駆動(逆回転)開始からの回転数が判断されて、ガイド部50及びスライド部66がスライド上端位置に到達(初期位置に復帰)したか否かが判断される。
ステップ218において、ガイド部50及びスライド部66がスライド上端位置に到達していないと判断された場合には、再度ステップ208を繰り返す。
一方、ステップ218において、ガイド部50及びスライド部66がスライド上端位置に到達したと判断された場合には、ステップ220において、モータ146の駆動が停止されて、ガイド部50及びスライド部66の上側へのスライドが停止された後、ステップ204に戻る。
また、シートベルト装置140の制御中に、車両12のイグニッションがOFF操作された際、又は、バックルセンサがバックル40からタングプレート38が離脱されたこと(乗員24へのシートベルト26の装着が解除されたこと)を検出した際には、シートベルト装置140の制御が割り込み中断される。
以上により、本実施の形態でも、上記第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
さらに、上述の如く、車両12の前面衝突予知時には、モータ146が駆動(正回転)されて、アンカ位置88(繰出口86位置)が下側へ変位される。このため、シートベルト26(ショルダベルト部26A)が乗員24の肩部24Cに接触する(乗員24の肩部24Cを叩く)ことで、乗員24の注意力を喚起することができる。
しかも、上述の如く、特に車両12の前面衝突が予知された後に車両12の前面衝突が回避された際には、モータ146が駆動(逆回転)されて、ガイド部50及びスライド部66が初期位置に復帰される。このため、ショルダアンカ機構36を再使用することができる。
なお、本実施の形態では、上記第1の実施の形態にラックギヤ142、ピニオンギヤ144及びモータ146を適用した構成としたが、上記第2の実施の形態乃至第4の実施の形態の何れかにラックギヤ142、ピニオンギヤ144及びモータ146を適用した構成としてもよい。この場合、ピラー22にラックギヤ142がスライド可能に設けられると共に、ピラー22にモータ146の本体146Bが固定され、かつ、ラックギヤ142に牽引ワイヤ102、120、134の下端が結合される。さらに、上記第2の実施の形態乃至第4の実施の形態の何れかにおいて、ラックギヤ142及びピニオンギヤ144を設けないでモータ146のみを設け、かつ、モータ146の本体146Bをピラー22に固定すると共に、モータ146の出力軸146Aに牽引ワイヤ102、120、134の下端を結合することで、モータ146の出力軸146Aに牽引ワイヤ102、120、134を巻取可能にした構成としてもよい。
本発明の第1の実施の形態における車両の主要部を示す車両左斜め前方から見た斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における車両の主要部を示す車両左方から見た側面図である。 (a)及び(b)は、本発明の第1の実施の形態における車両の前面衝突時を示す車両左方から見た側面図であり、(a)は、車両の前面衝突検知時を示し、(b)は、車両の乗員傾動時を示している。 (A)及び(B)は、本発明の第1の実施の形態に係るシートベルト装置のショルダアンカ機構におけるスライド部が上端位置に高さ調整された状態を示す図であり、(A)は、車両左斜め後方から見た斜視図であり、(B)は、車両右斜め前方から見た斜視図である。 (A)及び(B)は、本発明の第1の実施の形態に係るシートベルト装置のショルダアンカ機構におけるスライド部が上下方向中央位置に高さ調整された状態を示す図であり、(A)は、車両左斜め後方から見た斜視図であり、(B)は、車両右斜め前方から見た斜視図である。 (A)及び(B)は、本発明の第1の実施の形態に係るシートベルト装置のショルダアンカ機構におけるスライド部が下端位置に高さ調整された状態を示す図であり、(A)は、車両左斜め後方から見た斜視図であり、(B)は、車両右斜め前方から見た斜視図である。 (A)及び(B)は、本発明の第1の実施の形態に係るシートベルト装置のショルダアンカ機構における車両の前面衝突時を示す図であり、(A)は、車両左斜め後方から見た斜視図であり、(B)は、車両右斜め前方から見た斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るシートベルト装置のショルダアンカ機構を示す車両右斜め前方から見た分解斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るシートベルト装置のショルダアンカ機構を示す車両前方から見た断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るシートベルト装置のショルダアンカ機構における車両の前面衝突時を示す車両前方から見た断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るシートベルト装置のショルダアンカ機構を示す車両右斜め前方から見た斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係るシートベルト装置のショルダアンカ機構を示す車両左斜め後方から見た斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係るシートベルト装置のショルダアンカ機構を示す車両右斜め前方から見た斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係るシートベルト装置のショルダアンカ機構を示す車両右斜め前方から見た分解斜視図である。 (A)及び(B)は、本発明の第3の実施の形態に係るシートベルト装置のショルダアンカ機構における車両の前面衝突検知直後を示す図であり、(A)は、車両左斜め後方から見た斜視図であり、(B)は、車両前方から見た断面図である。 (A)及び(B)は、本発明の第3の実施の形態に係るシートベルト装置のショルダアンカ機構における車両の前面衝突後を示す図であり、(A)は、車両左斜め後方から見た斜視図であり、(B)は、車両前方から見た断面図である。 (A)及び(B)は、本発明の第3の実施の形態における車両の主要部を示す図であり、(A)は、車両左方から見た側面図であり、(B)は、上方から見た平面図である。 (A)及び(B)は、本発明の第3の実施の形態における車両の前面衝突検知時を示す図であり、(A)は、車両左方から見た側面図であり、(B)は、上方から見た平面図である。 (A)及び(B)は、本発明の第3の実施の形態における車両の乗員傾動時を示す図であり、(A)は、車両左方から見た側面図であり、(B)は、上方から見た平面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るシートベルト装置のショルダアンカ機構を示す車両右斜め前方から見た斜視図である。 (A)及び(B)は、本発明の第4の実施の形態に係るシートベルト装置のショルダアンカ機構を示す図であり、(A)は、車両左斜め後方から見た斜視図であり、(B)は、車両前方から見た断面図である。 (A)及び(B)は、本発明の第4の実施の形態に係るシートベルト装置のショルダアンカ機構における車両の前面衝突時を示す図であり、(A)は、車両左斜め後方から見た斜視図であり、(B)は、車両前方から見た断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係るシートベルト装置のショルダアンカ機構を示す車両左斜め後方から見た斜視図である。 本発明の第5の実施の形態に係るシートベルト装置の制御を示すフローチャートである。
符号の説明
10 シートベルト装置
12 車両
22B インナパネル(配置部材)
24 乗員
24A 胸部
26 シートベルト
42 外開口部(配置孔)
48 懸架棒(支持部材)
50 ガイド部(アジャスタ手段、案内部材)
64 インフレータ(変位手段)
66 スライド部(アンカ手段、アンカ部材)
70 アジャスタ(アジャスタ手段、位置決め手段)
84 繰出板(アンカ手段、アンカ部)
88 アンカ位置
100 シートベルト装置
102 牽引ワイヤ(ワイヤ)
110 シートベルト装置
112 下延伸孔(延伸孔)
118 可動アンカ(アンカ手段、変位部材)
120 牽引ワイヤ(ワイヤ)
130 シートベルト装置
132 スリット(延伸孔)
134 牽引ワイヤ(ワイヤ)
140 シートベルト装置
142 ラックギヤ(変位手段、変換機構)
144 ピニオンギヤ(変位手段、変換機構)
146 モータ(変位手段)

Claims (9)

  1. 車両のシートに着座した乗員の胸部に装着され、車両の衝突時に乗員の胸部を拘束するシートベルトと、
    乗員の胸部の側方上側において前記シートベルトを支持する支持部材と、
    前記シートベルトを前記支持部材と乗員との間かつ前記支持部材の下側のアンカ位置において支持するアンカ手段と、
    前記アンカ位置の高さを調整可能にされたアジャスタ手段と、
    車両の衝突検知時又は衝突予知時に前記アンカ位置を下側へ変位させる変位手段と、
    を備えたシートベルト装置。
  2. 前記アジャスタ手段は、前記アンカ手段を変位させて前記アンカ位置の高さを調整可能にされ、
    前記変位手段は、車両の衝突検知時又は衝突予知時に前記アンカ手段を下側へ変位させる火薬式のインフレータとされた、
    ことを特徴とする請求項1記載のシートベルト装置。
  3. 前記インフレータは、車両の衝突検知時又は衝突予知時に前記アンカ手段及びアジャスタ手段を下側へ変位させる、ことを特徴とする請求項2記載のシートベルト装置。
  4. 前記インフレータは、車両の衝突検知時又は衝突予知時にワイヤを介して前記アンカ手段を下側へ変位させる、ことを特徴とする請求項2又は請求項3記載のシートベルト装置。
  5. 前記アジャスタ手段は、前記アンカ手段の変位を案内する案内部材と、前記アンカ手段を前記案内部材に位置決めする位置決め手段と、を有し、
    前記インフレータは、車両の衝突検知時又は衝突予知時に前記位置決め手段による前記アンカ手段の前記案内部材への位置決めを解除して前記アンカ手段を下側へ変位させる、
    ことを特徴とする請求項2又は請求項4記載のシートベルト装置。
  6. 前記アンカ手段は、前記シートベルトを前記アンカ位置において支持するアンカ部材と、前記アンカ位置の上側かつ前記アンカ部材の乗員側に設けられた変位部材と、を有し、
    前記変位手段は、車両の衝突検知時又は衝突予知時に前記変位部材を下側へ変位させて前記変位部材が前記シートベルトを支持することで前記アンカ位置を下側へ変位させる火薬式のインフレータとされた、
    ことを特徴とする請求項1記載のシートベルト装置。
  7. 前記アンカ手段は、前記シートベルトを前記アンカ位置において支持するアンカ部を有し、
    前記アジャスタ手段は、前記アンカ手段の変位を案内する案内部材と、前記アンカ手段を前記案内部材に位置決めする位置決め手段と、を有し、
    前記変位手段は、車両の衝突検知時又は衝突予知時に前記アンカ部を前記アンカ手段から離脱させて下側へ変位させる火薬式のインフレータとされた、
    ことを特徴とする請求項1記載のシートベルト装置。
  8. 前記変位手段は、車両の衝突予知時にモータを回転させて前記モータの回転運動を変換機構によって直線運動に変換することで前記アンカ位置を下側へ変位させる、ことを特徴とする請求項1記載のシートベルト装置。
  9. 前記アンカ位置が配置される配置孔が形成されると共に、前記配置孔から下側へ前記配置孔に比し幅狭にされて延伸された延伸孔が形成された配置部材と、
    前記アンカ手段に接続され、前記配置孔の下側へ前記配置部材の反乗員側において延伸されたワイヤと、
    を備え、
    前記変位手段は、車両の衝突検知時又は衝突予知時に前記ワイヤを介して前記アンカ手段を下側へ変位させて前記アンカ手段が前記配置部材の乗員側へ変位される、
    ことを特徴とする請求項1記載のシートベルト装置。
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