JP2007252759A - 点眼薬容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】溶解液から分離して薬剤を収納し、使用直前に薬剤を溶解させる。
【解決手段】溶解液を入れる容器10と、薬剤を仕切り21上に収納するカプセル体20と、仕切り21上に脆接着する操作体30と、操作体30の操作アーム32、32に係合する係合片43、43…付きのノズルキャップ40とを設け、操作体30の笠部31により仕切り21上の膨出部22の開口部22a、22aを閉じ、ノズルキャップ40を回転させて開口部22a、22aを開放して容器10に連通させる。
【選択図】図1
【解決手段】溶解液を入れる容器10と、薬剤を仕切り21上に収納するカプセル体20と、仕切り21上に脆接着する操作体30と、操作体30の操作アーム32、32に係合する係合片43、43…付きのノズルキャップ40とを設け、操作体30の笠部31により仕切り21上の膨出部22の開口部22a、22aを閉じ、ノズルキャップ40を回転させて開口部22a、22aを開放して容器10に連通させる。
【選択図】図1
Description
この発明は、液剤として保存すると変質し易い有効成分を含む目薬に好適に適用することができる点眼薬容器に関する。
抗生物質などの有効成分の中には、液剤として保存すると変質し易いものがあり、このような薬剤は、粉末製剤、顆粒製剤、凍結乾燥製剤などの乾燥薬剤として溶解液と分離して保存し、使用直前に溶解させて使用することが好ましい。
そこで、このような薬剤と溶解液とを分離して収納し、使用直前に溶解させることができる輸液容器が知られている(特許文献1)。このものは、溶解液を入れる可撓性のバッグと、バッグの口部に装着し、薬剤を収納する収納部とを連接して構成されている。収納部の底面には、バッグに連通する一対の扇形の開口部が軸対称に形成されており、各開口部は、収納部の底面上に脆接着する扇形の切欠き付きの操作体によって閉じられている。操作体の上面には、一対の操作アームが軸対称に立設され、各操作アームの上端部は、収納部の上端を塞ぐゴム栓の下面の凹部に挿入されている。そこで、このものは、ゴム栓を捻じると、脆接着の部分が破断して操作体が回転し、開口部を開放して薬剤を溶解液に溶解させることができる。ただし、ゴム栓は、輸液装置の注射針を刺挿して輸液を排出するために使用する。
特許第3281388号公報の実施例7
かかる従来技術によるときは、輸液容器は、数10〜数100mlの大容量の溶解液を使用することが前提であり、たかだか数mlの小容量の溶解液を使用して極く少量の薬剤を溶解させる点眼薬容器として適用することが必ずしも容易でないという問題があった。すなわち、点眼薬容器は、薬剤を収納する収納部が小さいため、底部に開口する開口部の断面積も小さく、薬液の溶解の際に溶解液の流出が円滑でない上、排出不能な残液が相対的に過大となり、実用性に欠けるおそれがあるからである。また、点眼薬容器は、輸液容器と異なり、ゴム栓を使用することがないため、ゴム栓を捻じって操作体を回転駆動することが本質的に不可能であるからである。
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、カプセル体の中間の仕切り上に開口部付きの膨出部を設け、膨出部に被せて開口部を閉じる笠部を操作体に設けるとともに、ノズルキャップを水密かつ相対回転可能にカプセル体に装着することによって、溶解液から分離して薬剤を収納し、使用直前に薬剤を溶解させて使用する目薬に好適に適用することができる点眼薬容器を提供することにある。
かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、溶解液を入れる容器と、容器の口部に装着し、中間の仕切り上に薬剤を収納するカプセル体と、仕切り上に脆接着し、一対の上向きの操作アームを軸対称に形成する操作体と、滴下ノズルを有し、カプセル体の上端に水密かつ相対回転可能に装着するノズルキャップとを備えてなり、仕切り上には、上向きの膨出部を設け、膨出部の周側面には、容器に連通する一対の開口部を軸対称に形成する一方、ノズルキャップの天面には、各操作アームの上端部に係合する係合片を垂設し、操作体は、膨出部に被せて開口部を閉じる笠部を有し、笠部には、ノズルキャップを介して操作体を軸まわりに回転させて開口部を開放する一対の切欠きを軸対称に設けることをその要旨とする。
なお、笠部は、膨出部に脆接着することができ、カプセル体は、操作体を脆接着する部分にしぼ加工を施すことができ、係合片は、各操作アームに対応する各一対を設けることができる。
かかる発明の構成によるときは、カプセル体は、中間の仕切り上に薬剤を収納し、容器に連通する開口部は、仕切り上に形成する膨出部の周側面に軸対称に開口されている。そこで、各開口部は、必要十分に大きな断面積にすることができる上、同一平面上に開口していないため、容器内の溶解液と空気との置換が容易であり、薬剤の溶解に際し、容器からの溶解液をカプセル体の仕切り上に円滑に流出させることができる。また、カプセル体の外形サイズを取扱いし易い大きさ、形態にしても、仕切りの位置を適切に設定することにより、薬剤を収納する仕切り上の内容積を必要最小に抑えるとともに、膨出部を介して容器内の薬液の全量を排出させることにより、排出不能な残液を実質的になくすることができる。
ただし、仕切り上の膨出部は、軸まわりに対称な回転体形状であれば、ドーム形、半球形、円錐形、円錐台形などのいずれであってもよく、周側面の開口部を大きくし、笠部との適合性をよくすることができる点で、円錐台形とすることが特に好ましい。なお、膨出部は、下部開放に形成し、周側面の開口部は、仕切りの上面から周側面のほぼ全長に亘って開口させることが好ましい。また、笠部の下面形状は、膨出部の外形に正確に適合させるものとする。
操作体は、カプセル体の仕切り上に脆接着されており、その状態では、笠部を介して膨出部の開口部を閉じている。そこで、ノズルキャップを捻じるようにして回転させると、操作体は、カプセル体との脆接着部分が破断して軸まわりに回転し、笠部の切欠きを開口部に対応させて開口部を全面的に開放することができる。操作体は、操作アームをノズルキャップの天面の係合片に係合させることにより、ノズルキャップと一体に回転駆動可能であるからである。また、このときのノズルキャップの所要回転量は、90°で十分である。膨出部の開口部、笠部の切欠きは、それぞれ軸対称に一対ずつが形成されているからである。
操作体の笠部をカプセル体の膨出部に脆接着すれば、脆接着する部分の面積を大きくして接着強度を増大させることができる。なお、カプセル体は、操作体を脆接着する部分にしぼ加工を施すことにより、脆接着部分を破断するとき、操作体を円滑に分離させることができ、破断面が損われるおそれがない。
ノズルキャップの天面に設ける係合片は、操作体の各操作アームに対応する各一対を設けることにより、各操作アームを軸まわりに拘束し、ノズルキャップを回転させることによる回転駆動力を操作体に確実に伝達することができる。なお、係合片、操作アームは、それぞれ軸まわり方向の強度が十分大きくなるように、適切に補強することが好ましい。また、係合片を長く垂下させれば、操作アームの所要長さを短くして、操作アームに加えられる曲げモーメントを小さく抑えることができる。
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
点眼薬容器は、溶解液Wを入れる容器10と、中間の仕切り21上に薬剤Dを収納するカプセル体20と、ノズルキャップ40とを組み合わせてなる(図1、図2)。ただし、カプセル体20内には、操作体30が組み込まれ、ノズルキャップ40には、ねじ式のキャップ50が付属している。また、図1、図2において、カプセル体20、操作体30、ノズルキャップ40は、軸まわりに90°回転させた異なる2位置の半断面図として図示されている。
容器10は、容量5〜8ml程度の小容量の円筒容器である。容器10の上向きの口部11の外周には、雄ねじ12が形成されており、口部11の下部には、まわり止め用の爪13、13…が90°ごとに突設形成されている。
カプセル体20は、容器10と同一外径の円筒状部材である。カプセル体20の中間には、仕切り21が形成されている。仕切り21上には、下部開放の円錐台形の膨出部22が軸心C上に上向きに形成され、膨出部22の斜めの周側面には、一対の扇形の開口部22a、22aが軸対称に形成されている(図1、図3)。なお、各開口部22aの上辺は、膨出部22の天面に一致し、膨出部22、開口部22a、22aは、仕切り21の下面相当の位置から立ち上っている。
仕切り21の下面には、カプセル体20の下端に到達しない内筒23が垂設されており(図1、図2)、内筒23の内周には、容器10の雄ねじ12に適合する雌ねじ23aが形成されている。また、仕切り21の下面には、膨出部22の下部に連接する短いスカート体24が内筒23内に併せて垂設されている。スカート体24は、外周下部が滑らかに薄肉化され、容器10の口部11に圧入可能である。なお、スカート体24、内筒23の間には、シール用の環状リブ25が仕切り21の下面に形成されている。
カプセル体20の上部外周には、上面が斜めの環状リブ26が形成され、環状リブ26上には、一対の上向きの係合突部26a、26aが軸対称に形成されている。また、カプセル体20の下部には、一対の位置決め用の縦長の平坦面27、27が軸対称に形成されている。さらに、内筒23の外面には、内筒23の下端に僅かに突出する上下方向の突条28、28…が90°ごとに形成されている。ただし、一対の突条28、28は、平坦面27、27に対応するように配置され、それぞれ内筒23の外面と平坦面27の内面との間に挟み込むように形成されている。なお、図1には、一方の係合突部26a、1本の突条28の下端部のみが図示されている。また、図4は、操作体30を含むカプセル体20の一部切欠き斜視図である。
カプセル体20は、雌ねじ23aに雄ねじ12をねじ込むことにより容器10の口部11に水密に装着することができる(図2)。このとき、カプセル体20のスカート体24は、容器10の口部11に圧入され、口部11の上端は、スカート体24、内筒23の間に進入し、口部11の上端面がシール用の環状リブ25を介して仕切り21の下面に圧接することにより、口部11がシールされる。また、カプセル体20、容器10は、前者の突条28、28…の下端、後者の爪13、13…が係合することにより、もどり止めすることができる。ただし、爪13、13…は、軸まわりに傾くラチェット爪としてもよく、口部11の径方向に突出する細径の突起爪としてもよい。
操作体30は、カプセル体20の膨出部22に被せて開口部22a、22aを閉じる円錐台形の笠部31を共通の軸心C上に有する(図1、図2)。笠部31には、一対の略扇形の切欠き31a、31aが軸対称に形成されており(図6(A))、各切欠き31aの頂部は、笠部31の上面にまで達している。各切欠き31aの頂角は、カプセル体20の各開口部22aの頂角より大きいものとし、したがって、操作体30を軸まわりに90°回転させて切欠き31a、31aを開口部22a、22aに対応させると、開口部22a、22aを全面的に開放させることができる(図6(B))。
笠部31の下端には、略扇形の段付きのベース31b、31b上に一対の上向きの操作アーム32、32が軸対称に立設されている(図1、図6(A))。各操作アーム32は、内面側、外面側が軸心からの距離相当の曲率で湾曲する略長円形断面に形成されている。各操作アーム32の左右には、同様に湾曲する略三角形の補強板32a、32aがベース31bとの間に付設されており(図4、図6(A))、各操作アーム32の内面側、外面側には、それぞれ上下方向の補強リブ32bが形成されている。
操作体30のベース31b、31b、笠部31は、開口部22a、22aを閉じるようにして、それぞれカプセル体20の仕切り21上、膨出部22上に脆接着されている(図1、図2)。なお、仕切り21の上面、膨出部22の外面には、操作体30を脆接着する部分にしぼ加工が施されている(図3の二点鎖線Sの範囲)。このような脆接着は、たとえばポリプロピレン100%によりカプセル体20を一体成形した後、ポリプロピレン3〜30%、高密度ポリエチレン97〜70%の溶融混合樹脂により操作体30をインサート成形することにより実現することができる。
ノズルキャップ40は、カプセル体20の上端に適合する滴下ノズル41付きのキャップ体である(図1、図2)。ノズルキャップ40は、たとえば低密度ポリエチレンにより一体成形されている。滴下ノズル41の共通の軸心C上には、ノズル孔41aが開口しており、滴下ノズル41の外周には、雄ねじ41bが形成されている。また、ノズルキャップ40の下部のスカート体42の外周には、ローレット42a、42a…が形成されており、一対の位置決め用の平坦面42b、42bが軸対称に形成されている。ただし、平坦面42b、42bは、カプセル体20の平坦面27、27とほぼ同形であり、図2には、一方の平坦面42bのみが図示されている。
スカート体42の天面には、操作体30の各操作アーム32に対応するようにして、各一対の係合片43、43…が共通の軸心Cのまわりに円形に垂設されている(図4、図7(A))。ただし、図7(A)、(B)は、それぞれノズルキャップ40の下面図、図1のX−X矢視相当端面図である。一方の操作アーム32に対応する一対の係合片43、43は、操作アーム32の上端部を進入させて左右から挟み込むことができるように、操作アーム32の幅より僅かに大きい間隔を隔てて対向配置されている。係合片43、43は、ノズルキャップ40の軸まわりに湾曲し、それぞれ操作アーム32に近付くに従って短く、かつ幅広に形成されており、操作アーム32に対向する側の端面は、操作アーム32の断面形状に適合する上下方向の凹面に形成されている。
スカート体42の天面には、係合片43、43…の外側に短いスカート体44が垂設されている(図1、図7(A))。スカート体44の外周下部は、滑らかに薄肉となっており、スカート体44は、カプセル体20の上端に圧入可能である。
スカート体42の下部内周には、カプセル体20の外周の環状リブ26に対応する係合溝45が全周に亘って形成されている(図1、図4)。なお、係合溝45の一部は、一対の幅広部45a、45aとして形成され(図4、図5、図7(B))、幅広部45a、45aには、それぞれの片端側に寄せてストッパ45b、45bが軸対称に形成されている。ただし、幅広部45a、45aは、スカート体42の内周の90°を超える範囲に軸対称に配置されており、カプセル体20の係合突部26a、26aを収納して、ストッパ45b、45bとともにカプセル体20に対するノズルキャップ40の相対回転範囲を規制する。
キャップ50は、ノズルキャップ40の滴下ノズル41を着脱自在に封止する(図1、図2)。すなわち、キャップ50の外周には、ローレット51、51…が形成され、内周には、滴下ノズル41の雄ねじ41bに適合する雌ねじ52が形成されている。また、キャップ50の天面には、ノズル孔41aを封止する突栓53が垂設されている。
ノズルキャップ40は、カプセル体20の上端に被せて軸方向に押圧し(図2の矢印K1 、K1 方向)、カプセル体20の環状リブ26をノズルキャップ40の係合溝45に弾発的に係合させることにより、カプセル体20の上端に対し、一挙動により水密かつ相対回転可能に装着することができる。カプセル体20の上端は、ノズルキャップ40のスカート体44、42の間に進入してノズルキャップ40の天面に到達するとともに、内側のスカート体44は、カプセル体20に圧入されるからである。
なお、このとき、カプセル体20側の各係合突部26aは、対応する幅広部45aのうち、ストッパ45bによって区切られる長い方の側の一端部に収納される(図7(B)の矢印A、A)。また、ノズルキャップ40の係合片43、43…は、カプセル体20に脆接着されている操作体30の各操作アーム32の上端部を左右から挟み込むようにして係合し(図4、図7(A))、したがって、係合片43、43…は、各一対ごとに、対応する操作アーム32を軸まわりに拘束している。なお、各操作アーム32の左右の係合片43、43は、操作アーム32に近付くに従って低く、先端が斜面に形成されているから、両者の相対位置関係が軸まわりに多少ずれても、操作アーム32の上端部を係合片43、43の間に円滑に進入させることができる。
以上のようなノズルキャップ40の装着時におけるカプセル体20、操作体30の相対位置関係は、ノズルキャップ40の平坦面42b、42bと、カプセル体20の平坦面27、27との相対角度を90°に設定することにより、外部から容易に規制することができる(図4)。すなわち、カプセル体20において、係合突部26a、26aは、膨出部22の開口部22a、22a、操作体30の操作アーム32、32に対して90°ずれて配置されており、平坦面27、27は、係合突部26a、26a、開口部22a、22aの双方に対して45°ずれて配置されている。また、ノズルキャップ40において、平坦面42b、42bは、各一対の係合片43、43…に対して45°ずれて配置されており(図7(A))、幅広部45a、45aは、平坦面42b、42bに対して90°ずれて配置されている(図7(B))。
そこで、カプセル体20の仕切り21上に薬剤Dを充填して(図2)、キャップ50付きのノズルキャップ40をカプセル体20の上端に装着するとともに、溶解液Wを充填した容器10の口部11にカプセル体20を装着すると、容器10、カプセル体20、ノズルキャップ40を一体に組み立て、薬剤Dを溶解液Wと分離して内部に収納保存することができる。カプセル体20の開口部22a、22aは、操作体30を脆接着することにより、操作体30の笠部31を介して閉じられているからである。
薬剤Dを使用するときは、カプセル体20に対してノズルキャップ40を左に強く捻じって90°回転させ、両者の平坦面42b、42b、27、27の位置を一致させる(図2、図4の各矢印K2 方向、図5)。このとき、カプセル体20の係合突部26a、26aは、それぞれ対応する幅広部45a内を相対移動してストッパ45bを越え、ストッパ45bと幅広部45aとの先端との間にロックされる(図7(B)の矢印B、B)。また、カプセル体20内の操作体30は、ノズルキャップ40の係合片43、43…を介して操作アーム32、32に軸まわりの回転力が加えられるため、脆接着が破壊されてノズルキャップ40とともに90°回転し(図5の二点鎖線)、切欠き31a、31aを介してカプセル体20の開口部22a、22aを全面的に開放して容器10に連通させることができる。
そこで、全体を振り混ぜれば、カプセル体20内の薬剤Dの全量を容器10内の溶解液Wに速やかに混合して溶解させ、薬剤Dを有効成分とする薬液Wd として調整することができる。また、操作体30は、ストッパ45b、45bにより幅広部45a、45a内に係合突部26a、26aがロックされる結果、ノズルキャップ40を介して開口部22a、22aを開放させた状態にロックされる。
薬液Wd を点眼するときは、キャップ50を取り外して全体を倒立させ(図8)、手指で容器10の胴部を押圧して弾性変形させる。このとき、薬液Wd は、開口部22a、22aを介して容器10からカプセル体20内に流出し、下向きの滴下ノズル41のノズル孔41aから液滴Wa として滴下させることができる。なお、開口部22a、22aを仕切り21の上面から膨出部22の天面にまで開口させるとともに、操作体30の切欠き31a、31aを介して開口部22a、22aを全面的に開放させ、さらに、ノズルキャップ40のスカート体42の天面を滴下ノズル41に向けて漏斗状に傾斜させることにより、薬液Wd の排出不能な残量を極少に抑えることができる。
以上の説明において、ノズルキャップ40を介して操作体30の脆接着を破断させ、カプセル体20の開口部22a、22aを開放させるとき、ノズルキャップ40の回転方向は、左向きに代えて右向きとなるように、カプセル体20の係合突部26a、26a、ノズルキャップ40の幅広部45a、45aの相対配置関係を変更することができる。また、カプセル体20、ノズルキャップ40の平坦面27、27、42b、42bも、ノズルキャップ40をカプセル体20の上端に装着する際に両者の位置を一致させ、ノズルキャップ40を90°回転させて開口部22a、22aを開放させると両者が90°ずれるように、相対位置関係を設定してもよい。
W…溶解液
D…薬剤
10…容器
11…口部
20…カプセル体
21…仕切り
22…膨出部
22a…開口部
30…操作体
31…笠部
31a…切欠き
32…操作アーム
40…ノズルキャップ
41…滴下ノズル
43…係合片
特許出願人 伸晃化学株式会社
代理人 弁理士 松 田 忠 秋
D…薬剤
10…容器
11…口部
20…カプセル体
21…仕切り
22…膨出部
22a…開口部
30…操作体
31…笠部
31a…切欠き
32…操作アーム
40…ノズルキャップ
41…滴下ノズル
43…係合片
特許出願人 伸晃化学株式会社
代理人 弁理士 松 田 忠 秋
Claims (4)
- 溶解液を入れる容器と、該容器の口部に装着し、中間の仕切り上に薬剤を収納するカプセル体と、前記仕切り上に脆接着し、一対の上向きの操作アームを軸対称に形成する操作体と、滴下ノズルを有し、前記カプセル体の上端に水密かつ相対回転可能に装着するノズルキャップとを備えてなり、前記仕切り上には、上向きの膨出部を設け、該膨出部の周側面には、前記容器に連通する一対の開口部を軸対称に形成する一方、前記ノズルキャップの天面には、前記各操作アームの上端部に係合する係合片を垂設し、前記操作体は、前記膨出部に被せて前記開口部を閉じる笠部を有し、該笠部には、前記ノズルキャップを介して前記操作体を軸まわりに回転させて前記開口部を開放する一対の切欠きを軸対称に設けることを特徴とする点眼薬容器。
- 前記笠部は、前記膨出部に脆接着することを特徴とする請求項1記載の点眼薬容器。
- 前記カプセル体は、前記操作体を脆接着する部分にしぼ加工を施すことを特徴とする請求項1または請求項2記載の点眼薬容器。
- 前記係合片は、前記各操作アームに対応する各一対を設けることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記載の点眼薬容器。
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