JP2007251712A - 無線通信システム、及びデータ収集方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】障害物等により通信不能となる確率を低減できるようにする。
【解決手段】ポーリング無線機1はポーリング方式で各無線子機2(2−1〜2−7)と無線通信する。例えば無線子機2−1と通信する場合、ポーリング無線機1は、宛先を無線子機2−1とし、中継先を無線子機2−3とするデータを送信する(1)。このデータを受信した無線子機2−3は、受信したデータをリピート送信する(2)。これら直接的な通信ルートと中継ルートという2つの通信ルートにより通信が行われるので、一方の通信ルート上に障害物等が置かれて通信不能になったとしても、他方の通信ルートがあるので通信不能とはならない。尚、無線子機2−1の返信も、同じ通信ルートにより返される((3)、(4))。
【選択図】図1
【解決手段】ポーリング無線機1はポーリング方式で各無線子機2(2−1〜2−7)と無線通信する。例えば無線子機2−1と通信する場合、ポーリング無線機1は、宛先を無線子機2−1とし、中継先を無線子機2−3とするデータを送信する(1)。このデータを受信した無線子機2−3は、受信したデータをリピート送信する(2)。これら直接的な通信ルートと中継ルートという2つの通信ルートにより通信が行われるので、一方の通信ルート上に障害物等が置かれて通信不能になったとしても、他方の通信ルートがあるので通信不能とはならない。尚、無線子機2−1の返信も、同じ通信ルートにより返される((3)、(4))。
【選択図】図1
Description
本発明は、ポーリング方式による無線通信システム、及びそのデータ収集方法に関する。
例えば工場等の各種施設内等において、各エリアに(例えば各製造ラインに)にそれぞれ、1台のアクセスポイント(有線に接続した無線親機)と、当該製造ラインを構成する各種機器に各々接続された複数の無線子機より成る構成で、ポーリング方式で通信が行われる無線通信システムが設置されている場合がある。
このポーリング方式の無線通信システムを用いて、例えば所定周期毎に、アクセスポイントの無線親機が他の複数台の無線子機を高速でポーリングし、これら無線子機に接続している機器等で発生する情報を収集する。そして、収集した情報は上記有線を介して、例えばその工場全体を管理するサーバ装置等に送り、集中管理/処理等させる。また、情報を収集するのに限らず、サーバ装置側から例えば作業指示/設定変更等のコマンドが送られる場合もある。あるいは、製造ラインの遠隔コントロール等も行われる。よって、以下の説明では、上記無線通信システムが特に無線データ収集システムとして機能する場合を例にして説明するが、勿論、これに限るものではない。
図10は、従来の無線通信システムの構成の一例を示す図である。
同図において、ポーリング無線機51は、複数台の無線子機52−1〜52−7をポーリングし、情報を収集する機能を備える無線親機である。
同図において、ポーリング無線機51は、複数台の無線子機52−1〜52−7をポーリングし、情報を収集する機能を備える無線親機である。
各無線子機52−1〜52−7は、それぞれ、例えば当該製造ラインを構成する各種機器(例えばプログラマブル・コントローラ、制御用パソコン等)に接続している。これら各種機器では、それぞれ任意のタイミングで何等かの情報が発生する。各無線子機52−1〜52−7は、それぞれ、ポーリング無線機51からのポーリングに応答して、これら情報を返す機能を有している。
ポーリング無線機51は、有線通信路53に接続しており、ポーリング無線機51が収集した情報は、有線通信路53を介して不図示のサーバ装置等に送られ、管理/処理等が行われる。尚、有線通信路53は、特に有線通信路である必要はなく、収集した情報を利用するための手段を象徴するものとして現している。
次に、同図を参照して上記ポーリングの手順の一例について説明する。
まず、ポーリング無線機51は、無線子機52−1に対して、情報を要求するコマンドを送信する(a)。無線子機52−1はポーリング無線機51からの要求コマンドに対して最新の情報を返す(b)。続いて同様の通信を無線子機52−2ついて行う(c)、(d)。この通信の様子は、図11に示す。続いて、無線子機52−3〜52−7についても、順次、同様の通信を行う。これを定期的に繰り返すことによって常に最新の情報を収集していくことができる。
まず、ポーリング無線機51は、無線子機52−1に対して、情報を要求するコマンドを送信する(a)。無線子機52−1はポーリング無線機51からの要求コマンドに対して最新の情報を返す(b)。続いて同様の通信を無線子機52−2ついて行う(c)、(d)。この通信の様子は、図11に示す。続いて、無線子機52−3〜52−7についても、順次、同様の通信を行う。これを定期的に繰り返すことによって常に最新の情報を収集していくことができる。
ところで、無線通信は周囲の障害物の影響で不通になることがある。図12にこの様子を示す。図12にはポーリング無線機51から無線子機52−1への要求コマンドが遮蔽物54によって遮られ、無線子機52−1に到達しなかった様子を表わしている。要求コマンドの不達によってポーリング無線機51は無線子機52−1からの情報をえることができず、遮蔽物54が存在する限りこの状態は継続する。
本発明の課題は、アクセスポイントの無線親機がポーリングにより各無線子機と通信するシステムにおいて、障害物等による通信不能となる状態の発生確率を著しく低減でき、更に通信不能となった場合でもフレキシブルに通信可能にできる無線通信システムを提供することである。
本発明による無線通信システムは、アクセスポイントにある無線親機と、複数の無線子機とから成り、ポーリング方式で無線親機−各無線子機間の通信が行われる無線通信システムにおいて、前記無線親機−各無線子機間の各通信は、通信対象の無線子機と無線親機との直接的な通信と、該通信対象の無線子機以外の無線子機を中継機とする間接的な通信との、2通りの通信ルートにより行われる。
このように2通りの通信ルートを持つようにすることで、たとえ一方の通信ルートが障書物等の影響で通信不能になったとしても、他方の通信ルートがあるので、全体として障害物等による通信不能となる確率は著しく低減される。
また、上記無線通信システムは、例えば、前記無線親機または各無線子機により送信されるデータには、少なくとも送信先及び該データを中継すべき無線子機を識別する情報が含まれ、該データを受信する各無線子機は、該識別情報により自機が中継機であると判断した場合には、該受信したデータをその送信先にリピート送信する。
また、上記無線通信システムは、例えば、前記無線親機は、各無線子機毎に、その無線子機と通信するときに中継機とすべき無線子機の候補を優先順位付きで示すテーブルを保持し、前記無線親機は該複数の候補の中からその都度中継機とする無線子機を選択し、該選択した中継機による通信において前記2通りの通信ルートのいずれも通信不能である場合、該テーブルに基づいて中継機を変更してリトライする。
このように、万一、上記2通りの通信ルートの両方ともが通信不能になったとしても、フレキシブルに中継ルートを変更して対応できる。
更に、上記テ一ブルは、システム設置時または/及び運用開始後の任意のタイミングで、無線親機と全ての無線子機との組み合わせに関して、各組み合わせ毎に通信対象となる無線子機以外のすべての無線子機を中継機として通信試験した結果に基づき作成/更新される。
更に、上記テ一ブルは、システム設置時または/及び運用開始後の任意のタイミングで、無線親機と全ての無線子機との組み合わせに関して、各組み合わせ毎に通信対象となる無線子機以外のすべての無線子機を中継機として通信試験した結果に基づき作成/更新される。
このように、中継ルートは、各設置現場で実際に通信試験した結果に基づいて決められるので、現実の現場の状況に合った信頼性の高い中継ルートを設定することができる。更に、システム設置時だけでなく、運用開始後の任意のタイミングでも行うようにすれば、現実の現場の環境の変化にも対応できる。
更にまた、上記中継機の候補と成り得る無線子機は、前記通信試験した結果としてその無線子機により中継した通信の成功率が所定の閾値以上であることを条件とし、または無線親機とその通信対象となる無線子機との直接通信の失敗と中継機を経由した通信の失敗の相関が少ないことを条件とし、あるいはこれら2つの条件を両方とも満たすことを条件とする。
また、本発明によるデータ収集方法は、アクセスポイントにある無線親機と、複数の無線子機とから成り、前記無線親機が各無線子機に対し定期的に順次ポーリングし、これに対し各無線子機が自機に接続している機器の情報を無線親機に返信するデータ収集方法であって、前記無線親機は、各無線子機に対して情報の要求コマンドを送信する際に、送信先の無線子機の識別情報と、中継機とする無線子機の識別情報とを加えて送信し、中継機とされた無線子機は、受信した要求コマンドを送信先の無線子機へリピート送信し、前記無線親機または/及び中継機とされた無線子機から要求コマンドを受信した送信先の無線子機は、自機に接続している機器の情報を、前記中継機とされた無線子機を再び中継機として、前記無線親機に返信する。
本発明の無線通信システムによれば、障害物等により通信不能となる確率が極めて低く、高い通信信頼性をもったシステムを提供することができ、更に万一通信不能となった場合でも適切な中継機を切換えて対応することができるシステムを提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1、図2に、本実施の形態の無線通信システムの構成と、そのポーリングの手順の一例を示す。
図1、図2に、本実施の形態の無線通信システムの構成と、そのポーリングの手順の一例を示す。
尚、以下の説明では、上記無線通信システムが、特に工場等において無線データ収集システムとして機能する場合を例にして説明するが、これに限るものではない。上述してあるように、例えばサーバ装置側から作業指示/設定変更等のコマンドが送られる形態や、製造ラインの遠隔コントロール等に利用される場合等がある。勿論、適用先が工場等に限るものでもない。
同図において、ポーリング無線機1は、複数台の無線子機2(2−1〜2−7)をポーリングし、情報を収集する機能を備える無線親機である。ポーリング無線機1は、有線通信路3に接続しており、ポーリング無線機1が収集した情報は、有線通信路3を介して不図示のサーバ装置等に送られ、管理/処理等が行われる。尚、有線通信路3は、特に有線通信路という構成に限定するものではなく、収集した情報を利用するための手段を象徴するものとして現している。
各無線子機2−1〜2−7は、それぞれ、例えば当該製造ラインを構成する各種機器(例えばプログラマブル・コントローラ、制御用パソコン等)に接続されている。これら各種機器では、それぞれ任意のタイミングで何等かの情報が発生する。各無線子機2−1〜2−7は、それぞれ、ポーリング無線機1からのポーリングに応答して、これら情報を返す機能を有している。
図1において、ポーリング無線機1は、基本的に(勿論、障書物等がある場合は別)、全ての無線子機2(無線子機2−1〜2−7)と通信可能である。また、各無線子機2−1〜2−7は、それぞれ、少なくとも1台以上の他の無線子機と通信可能であるものとする。
ポーリング無線機1は、各無線子機2−1〜2−7に対しポーリングを行う。すなわち、ポーリング無線機1は、各無線子機2−1〜2−7に対して順次、例えば最新の情報を送らせる為の要求コマンドを送信する。要求先の無線子機は、要求のあった情報を返信する。その際、ポーリング無線機1と要求先の無線子機との問で直接的にデータを送信/返信する通信ルートと、このデータが他の無線子機により中継される通信ルートとが存在する。
これを詳しく説明する為に、まず、ポーリング無線機1より送信する要求コマンドまたはこれに対する返信データのデータフォーマットの一例を示す図3を参照する。
同図に示す要求コマンド/返信データ10(以下、単に通信データという)は、宛先11、中継無線機12、及びコマンド/データ13のフィールドを有する。宛先11には、当該通信データの送信先の無線子機を示す宛先データ(例えば、各無線機固有のID等)が格納される。例えば要求コマンドの送信の場合には各無線子機2−1〜2−7の何れかが宛先となり、これに対する返信の場合にはポーリング無線機1が宛先となる。中継無線機12にはこの通信データを中継すべき無線子機を示すデータ(例えば上記ID)が格納される。コマンド/データ13には、当該通信データがポーリング無線機1からの送信である場合には上記要求コマンド、これに対する返信であった場合には要求された情報(自機が接続している機器の情報等)が格納される。
同図に示す要求コマンド/返信データ10(以下、単に通信データという)は、宛先11、中継無線機12、及びコマンド/データ13のフィールドを有する。宛先11には、当該通信データの送信先の無線子機を示す宛先データ(例えば、各無線機固有のID等)が格納される。例えば要求コマンドの送信の場合には各無線子機2−1〜2−7の何れかが宛先となり、これに対する返信の場合にはポーリング無線機1が宛先となる。中継無線機12にはこの通信データを中継すべき無線子機を示すデータ(例えば上記ID)が格納される。コマンド/データ13には、当該通信データがポーリング無線機1からの送信である場合には上記要求コマンド、これに対する返信であった場合には要求された情報(自機が接続している機器の情報等)が格納される。
これを受信した無線子機は、宛先11が自機である場合は着信の処理を行う。中継無線機12が自機である場合は、次の夕イミングで同じ情報をリピート送信する。中継機がリピートする場合は、中継無線機12の欄に無効である事を示す符号(以下、無効符号という)を格納する。これより、たとえば自機宛の要求コマンドを受信した無線子機は、中継無線機12の欄を参照し、中継無線機12の欄に無効符号が格納されていない場合には、これはポーリング無線機1が発信した通信データを直接受信したものであると判断し、中継機として指定された無線子機2がリピートする時間を待つ。そして、中継機が送信した通信データを受信すると(あるいは障害物等の影響で受信できなくても)、次のタイミングで応答情報を返信する。
中継無線機の指定はポーリング無線機1が決定する(詳しい決定方法は後述する)。また、宛先の無線子機2は、ポーリング無線機1が送信データの中継無線機12の欄に格納してきた情報を、そのまま返信データの中継無線機12の欄に格納する。すなわち、宛先の無線子機2が返信する場合も、同じ無線子機2に中継させる。
尚、“リピート”とは、同じ情報の送信を再度行う、という意味であり、再送と中継の両方の役割を持つニュアンスである。
再び図1、図2に戻り、ここでは、ポーリング無線機1が、無線子機2−1に対する要求コマンドを送信する場合を例にして更に詳細に説明する。また、本例では、無線子機2−3を中継機として指定したものとする。尚、中継機の決定の仕方は、後に説明する。
再び図1、図2に戻り、ここでは、ポーリング無線機1が、無線子機2−1に対する要求コマンドを送信する場合を例にして更に詳細に説明する。また、本例では、無線子機2−3を中継機として指定したものとする。尚、中継機の決定の仕方は、後に説明する。
この要求コマンドを受信した各無線子機は、それぞれ、この要求コマンドの宛先11、中継無線機12を参照して、自機が宛先でも中継先でもない場合には何も行わない。ここでは、無線子機2−2、2−4〜2−7は、受信しないかあるいは受信しても何も行わないことになるので、今後、説明は省略する。
無線子機2−1、無線子機2−3は、それぞれ上記要求コマンドを受信する(1)。無線子機2−1は、受信した要求コマンドの宛先11、中継無線機12を参照することで、当該要求コマンドが自機宛に送られてきたことを認識すると共に、未だ中継機からの送信が残っているものと見做し、次のタイミングでは未だ返信しない。
無線子機2−3は、受信した要求コマンドの宛先11、中継無線機12を参照することで、自機が当該要求コマンドの中継機として指定されたと認識し、次のタイミング(2)で、同じ要求コマンド(但し、中継無線機12の欄に無効符号を格納する)を無線子機2−1に送信する(リピート送信する)。この要求コマンドも無線子機2−1は受信する。
その次のタイミング(3)で、無線子機2−1は、要求コマンドに対する応答の情報を送信する(返信する)。この返信データは、ポーリング無線機1及び無線子機2−3が受信する。
更にその次のタイミング(4)で、無線子機2−3は、無線子機2−1が送信した情報と同じ情報(但し、中継無線機12の欄に無効符号を格納する)の通信データを送信する。この通信データをポーリング無線機1は受信する。
以上の処理をすべての無線子機2について繰り返す事でポーリング無線機1は、すべての無線子機2の情報を収集することができる。図1の動作をタイミング図で表わしたものが図2である。
尚、上記タイミング(2)で中継機(無線子機2−3)が中継した要求コマンドを受信できなくても、その次のタイミング(3)で返信処理は行われる。また、最初に受信したのが中継機(無線子機2−3)が中継した要求コマンドであった場合(すなわち、何等かの理由でポーリング無線機1からの直接的な通信データは受信できなかった場合)は、次のタイミングで、待機することなく、返信処理を行う。
上述したように、本例の無線通信システムでは、周囲環境の変化や、遮断物等によって通信が不通になっていない場合には、ポーリング無線機1と宛先の無線子機2は、相互に、相手から直接的に通信データを受信する他に、中継機からも同じ内容の通信データを受信することになるが、2つとも必要と言っているのではなく、障害物等によって何れか一方の通信ルートが不通になったとしても、他方の通信ルートにより正常に通信が行えるようになることを特徴としている。
例えば、図4を参照して、障害物が生じた場合について説明する。
図4には、ポーリング無線機1と無線子機2−1の間に遮蔽物4が発生し、ポーリング無線機1と無線子機2−1の間の通信が不通になった場合の様子を示している。
図4には、ポーリング無線機1と無線子機2−1の間に遮蔽物4が発生し、ポーリング無線機1と無線子機2−1の間の通信が不通になった場合の様子を示している。
この状況において、あるタイミング(1)で、ポーリング無線機1が無線子機2−1に対する要求コマンドを送信すると、この要求コマンドは、無線子機2−3は受信するが、遮蔽物のため無線子機2−1は受信に失敗する。
次のタイミング(2)で、無線子機2−3は受信した要求コマンドをリピート送信する。この要求コマンドは無線子機2−1によって受信される。無線子機2−1は無線子機2−3から受信した要求コマンドに応じて、次のタイミング(3)で、応答の情報を送信する(この場合は上記無効符号が格納されているので、次のタイミングで待たない)。この返信データは無線子機2−3によって受信されるが、遮蔽物4の影響でポーリング無線機1は受信できない。
そして、その次のタイミング(4)で、無線子機2−3は、無線子機2−1が返信した通信データをリピート送信する。この通信データはポーリング無線機1によって受信できるので、無線子機2−1からのデータ収集は完了し、続いて、無線子機2−1〜2−7に対しても、順次、同様の処理を行なっていく。
上述した説明では、無線子機2−1は、無線子機2−3により中継された通信データは受信できるとしたが、これも受信できなくなる状況も有り得る。このような場合を考慮して、以下に説明するようにポーリング無線機1が中継機の決定/変更を行うようにしてもよい。
図5に、ポーリング無線機1が中継無線機を決定するためのテーブルの一例を示す。
同図に示すテーブル20には、すべての宛先に対して中継無線機としてどの無線子機が適切であるかを示す情報が格納されている。
同図に示すテーブル20には、すべての宛先に対して中継無線機としてどの無線子機が適切であるかを示す情報が格納されている。
同図において、たとえば無線子機2−1に対しては、無線子機2−4、無線子機2−6、無線子機2−7は×、すなわち中継無線機として適していない(中継無線機の候補とはならない)事を示している。テーブル20中の数字は中継無線機として選択する場合の優先順位を示している。ポーリング無線機1はポーリングに失敗すると優先順位の順番で中継無線機を変更しながら、リトライ回数分ポーリングを行い、ポーリングに成功したら次の宛先に対するポーリングを行う。
このような処理の一例を図6のPAD図に示す。
図6のPAD図において、ステップS1は、当該処理を無線子機の数の分だけループさせることを示す。すなわち、まず、対象となる無線子機(宛先)を決め(ステップS2)、この宛先の無線子機に関して上記テーブル20で設定されているリトライ回数分だけ(すなわち、候補となっている(×ではない)無線機の数分だけ)、ステップS4〜S6の処理をループさせる(ステップS3)。これは、上記のように、優先順位の高いものから順番に中継無線機として指定し、この中継無線機で中継させるポーリング処理を行う。ポーリングに成功したら(ステップS6,yes)この宛先に関する処理は終了し(ステップS7)、宛先の無線子機を変更しながら(ステップS2)、同様の処理を行っていく。ポーリングに失敗した場合は、中継無線機を変更しながら(ステップS4)、最大でリトライ回数分ポーリングを行っていく。
図6のPAD図において、ステップS1は、当該処理を無線子機の数の分だけループさせることを示す。すなわち、まず、対象となる無線子機(宛先)を決め(ステップS2)、この宛先の無線子機に関して上記テーブル20で設定されているリトライ回数分だけ(すなわち、候補となっている(×ではない)無線機の数分だけ)、ステップS4〜S6の処理をループさせる(ステップS3)。これは、上記のように、優先順位の高いものから順番に中継無線機として指定し、この中継無線機で中継させるポーリング処理を行う。ポーリングに成功したら(ステップS6,yes)この宛先に関する処理は終了し(ステップS7)、宛先の無線子機を変更しながら(ステップS2)、同様の処理を行っていく。ポーリングに失敗した場合は、中継無線機を変更しながら(ステップS4)、最大でリトライ回数分ポーリングを行っていく。
尚、同図の例では、ポーリング失敗した場合に同じ無線子機に対してリトライを行い、終了した後に次の宛先の無線子機にポーリングを行うが、先に他の無線子機にポーリングを行うようにしても構わない。
図7には、ポーリング無線機1が中継無線機の優先順位を決定するための情報30を示す。尚、同図では、一見、テーブル20内において、宛先が無線子機2−7、中継が無線子機2−6の組み合わせのセルに対してのみ情報30が埋め込まれているように見えるが、勿論、他の全ての組み合わせ毎に各々の情報30が埋め込まれている。
この情報30は、特定の無線子機を宛先とし他の特定の無線子機を中継無線機としたときの、ポーリング回数の総数N、中継によってポーリングが成功した回数(直接通信の成功/失敗に係わらず、中継が成功した回数)p、宛先への直接通信及び中継無線機に中継させた通信の両方とも失敗した回数qからなる。中継無線機として選択可能か不可かの判定は、以下の1)、2)それぞれの条件、あるいは1)、2)の論理積(AND)条件によって決定する。
1)p/Nが第1の閾値を上回る。
2)q/(N−p)が第2の閾値を下回る。
1)p/Nが第1の閾値を上回る。
2)q/(N−p)が第2の閾値を下回る。
すなわち、1)は、特定の無線子機に対して持定の中継無線機としたときの中継による成功率が、予め任意に設定される第1の閾値を上回ることを条件としている。
2)は、無線子機との直接通信による失敗と中継無線機を経由した通信の失敗との相関が少ないことを条件としている。すなわち、上記(N−p)は直接、中継の両方ともが失敗した回数を意味するので、上記q/(N−p)は、中継が失敗した回数に対する、中継と直接の両方ともが失敗する回数の割合(確率)を意味する。ここで、ポーリングは、直接/中継のどちらか一方が成功すればよいのであるから、直接と中継の両方ともに失敗する確率が少ないほうがよい。よって、これが予め任意に設定される第2の閾値を下回ることを条件とする。
2)は、無線子機との直接通信による失敗と中継無線機を経由した通信の失敗との相関が少ないことを条件としている。すなわち、上記(N−p)は直接、中継の両方ともが失敗した回数を意味するので、上記q/(N−p)は、中継が失敗した回数に対する、中継と直接の両方ともが失敗する回数の割合(確率)を意味する。ここで、ポーリングは、直接/中継のどちらか一方が成功すればよいのであるから、直接と中継の両方ともに失敗する確率が少ないほうがよい。よって、これが予め任意に設定される第2の閾値を下回ることを条件とする。
そして、1)、2)のいずれか一方の条件または両方の条件を満たす無線機を、中継無線機の候補とする。
更に、上記のようにして中継無線機の候補とした無線機のうち、p/Nの大きいものから優先順位が高いものとする。
更に、上記のようにして中継無線機の候補とした無線機のうち、p/Nの大きいものから優先順位が高いものとする。
図7の情報を収集するためには、システム設置時、あるいはシステム設置時とその後一定周期毎に、あるいは任意のタイミングで、専用のポーリングを行う。
専用のポーリング処理のPAD図を図8に示す。
専用のポーリング処理のPAD図を図8に示す。
同図に示すPAD図において、当該“専用のポーリング処理”は、すべての無線子機を順次宛先としながら、この宛先の無線子機に対して他のすべての無線子機を中継無線機として試すという処理(すなわち、ステップS12〜S18までの処理)を、予め設定される回数(M回)試行する(ステップS11)。
ステップS12は、宛先無線機を変更しながら(ステップS13)、ステップS14〜S18の処理を子機数分ループすることを示す。ステップS14は、中継無線機を変更しながら(ステップS15)(但し、条件として、宛先無線機は中継無線機とはしない(ステップS16))、ステップS17、S18の処理を繰り返すこと、すなわちポーリング処理を行い、その通信結果を集計する処理を繰り返すことを示す。
そして、このような“専用のポーリング処理”の結果、すなわち全体の集計結果に基づいて、上述した判定基準によって中継無線機としての優先順位を決定する。
上述したように、本発明の無線通信システムによれば、高い通信信頼性をもったシステムを提供することが可能になる。このような効果は、以下に具体例を挙げて説明するように、中継できる可能性のある無線子機が多くなるほど顕著になっていく。
上述したように、本発明の無線通信システムによれば、高い通信信頼性をもったシステムを提供することが可能になる。このような効果は、以下に具体例を挙げて説明するように、中継できる可能性のある無線子機が多くなるほど顕著になっていく。
すなわち、たとえば図9において、楕円40で示すエリア内のすべての無線機問の通信が成功する確率を0.9とすると、ポーリング無線機1と無線子機2−1との通信において、ポーリング無線機1から任意の無線子機2−Aを中継して無線子機2−1と通信できる確率は0.9×0.9=0.81である。同様に任意の無線子機2−Bを経由して通信できる確率は、0.81であるから、無線子機2−Aか無線子機2−Bのどちらかを使って通信できる確率は、(1−(1−0.81)×(1−0.81))=0.9639となる。このように中継できる可能性のある無線機が多くなるほど、通信信頼性は極めて高いものとなっていく。
1 ポーリング無線機
2(2−1〜2−7) 無線子機
3 有線通信路
4 遮蔽物
10 要求コマンド/返信データ(通信データ)
11 宛先
12 中継無線機
13 コマンド/データ
20 テーブル
30 情報
40 楕円
2(2−1〜2−7) 無線子機
3 有線通信路
4 遮蔽物
10 要求コマンド/返信データ(通信データ)
11 宛先
12 中継無線機
13 コマンド/データ
20 テーブル
30 情報
40 楕円
Claims (6)
- アクセスポイントにある無線親機と、複数の無線子機とから成り、ポーリング方式で無線親機−各無線子機間の通信が行われる無線通信システムにおいて、
前記無線親機−各無線子機間の各通信は、通信対象の無線子機と無線親機との直接的な通信と、該通信対象の無線子機以外の無線子機を中継機とする間接的な通信との、2通りの通信ルートにより行われることを特徴とする無線通信システム。 - 前記無線親機または各無線子機により送信されるデータには、少なくとも送信先及び該データを中継すべき無線子機を識別する情報が含まれ、
該データを受信する各無線子機は、該識別情報により自機が中継機であると判断した場合には、該受信したデータをその送信先にリピート送信することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。 - 前記無線親機は、各無線子機毎に、その無線子機と通信する際に中継機とすべき無線子機の候補を優先順位付きで示すテーブルを保持し、前記無線親機は該複数の候補の中からその都度中継機とする無線子機を選択し、該選択した中継機による通信において前記2通りの通信ルートのいずれも通信不能である場合、該テーブルに基づいて中継機を変更してリトライする事を特徴とする請求項1または2記載の無線通信システム。
- 前記テーブルは、システム設置時または/及び運用開始後の任意のタイミングで、無線親機と全ての無線子機との組み合わせに関して、各組み合わせ毎に通信対象となる無線子機以外のすべての無線子機を中継機として通信試験した結果に基づき作成/更新される事を特徴とする請求項3記載の無線通信システム。
- 前記中継機の候補と成り得る無線子機は、前記通信試験した結果としてその無線子機により中継した通信の成功率が所定の閾値以上であることを条件とし、または無線親機とその通信対象となる無線子機との直接通信の失敗と中継機を経由した通信の失敗の相関が少ないことを条件とし、あるいはこれら2つの条件を両方とも満たすことを条件とすることを特徴とする請求項4記載の無線通信システム。
- アクセスポイントにある無線親機と、複数の無線子機とから成り、前記無線親機が各無線子機に対し定期的に順次ポーリングし、これに対し各無線子機が自機に接続している機器の情報を無線親機に返信するデータ収集方法であって、
前記無線親機は、各無線子機に対して情報の要求コマンドを送信する際に、送信先の無線子機の識別情報と、中継機とする無線子機の識別情報とを加えて送信し、
中継機とされた無線子機は、受信した要求コマンドを送信先の無線子機へリピート送信し、
前記無線親機または/及び中継機とされた無線子機から要求コマンドを受信した送信先の無線子機は、自機に接続している機器の情報を、前記中継機とされた無線子機を再び中継機として、前記無線親機に返信することを特徴とするデータ収集方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006073873A JP2007251712A (ja) | 2006-03-17 | 2006-03-17 | 無線通信システム、及びデータ収集方法 |
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Cited By (1)
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JP2010183529A (ja) * | 2009-02-09 | 2010-08-19 | Canon Inc | 通信システム、端末局、中継方法及びプログラム |
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2006
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