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JP2007238446A - ケラチノサイト増殖促進剤 - Google Patents

ケラチノサイト増殖促進剤 Download PDF

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JP2007238446A
JP2007238446A JP2006058477A JP2006058477A JP2007238446A JP 2007238446 A JP2007238446 A JP 2007238446A JP 2006058477 A JP2006058477 A JP 2006058477A JP 2006058477 A JP2006058477 A JP 2006058477A JP 2007238446 A JP2007238446 A JP 2007238446A
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Japan
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extract
acid
hair
poe
group
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Pending
Application number
JP2006058477A
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English (en)
Inventor
Homare Tabata
誉 多葉田
Fuminobu Yoshimi
文伸 吉見
Yoshikazu Ikeda
美和 池田
Yuki Nakae
由紀 中江
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Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

【課題】
発毛剤や育毛剤の有効成分として利用可能なケラチノサイトの細胞増殖促進活性を有する新規ケラチノサイト増殖促進剤を提供する。
【解決手段】
下記一般式[I]
R−NO [I]
(式中、Rは置換されていてもよい脂肪族炭化水素基を示す。)で表される化合物またはその塩を有効成分とするケラチノサイト増殖促進剤。
また、次の成分(A)及び(B)を含有するケラチノサイト増殖促進剤組成物。
(A)下記一般式[I]
R−NO [I]
(式中、Rは置換されていてもよい脂肪族炭化水素基を示す。)で表される化合物またはその塩を有効成分とするケラチノサイト増殖促進剤からなる群から選ばれる薬効成分の1種または2種以上
(B)美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤、抗菌剤、細胞賦活剤、保湿剤、抹消血管血流促進剤からなる群から選ばれる薬効成分の1種または2種以上
【選択図】 なし

Description

本発明は、ケラチノサイト増殖促進剤に関するものである。本発明品は、特に医薬部外品や化粧品などの分野において利用される。
社会環境の変化によるストレスや食生活の変化などが一因となり、近年薄毛や抜け毛、脱毛に悩む人が増加傾向にある。また、この傾向は、中高齢層から若年齢層にひろがりつつあることから、薄毛や抜け毛、脱毛の発症原因、メカニズムについての解明が求められている。最近では、毛生えのメカニズムについて多くの研究がなされているが未だ不明な点が多く、そのため各種生薬や薬剤を配合した育毛剤が非常に多く市販されている。例えば、ヨクイニン、イチョウ、カシュウ等の抽出エキス(特許文献1、特許文献2)を配合したしたもの、また、ビタミンE、アロキサジン、ピリジンN−オキシド、アデノシン−3’、5’−サイクリックモノホスフェ−ト等(特許文献3、特許文献4、特許文献5)がある。
これら植物抽出物や生薬等が配合された市販の育毛剤は、薄毛や抜け毛、脱毛の発症の一因とされるフケ、痒みの改善などの予防に有効とされ、発毛や育毛を促進するとされている。しかしながら、その発毛・育毛効果には個人差が大きく、顕著な効果を示すものは殆どないのが実状である。それゆえに、より効果の高い新たな育毛剤の開発が求められている。
特公平1−13451号公報 特開平2−48514号公報 特開昭64−56608号公報 特開平1−261321号公報 特開平2−204406号公報
本発明の目的は、発毛剤や育毛剤の有効成分として利用可能なケラチノサイトの細胞増殖促進活性を有する新規ケラチノサイト増殖促進剤を提供することである。
上記課題を解決するべく本発明者らは、鋭意検討した結果、一般式[I]
R−NO [I]
(式中、Rは置換されていてもよい脂肪族炭化水素基を示す。)で表される化合物またはその塩において、顕著なケラチノサイト増殖促進作用を見出し、本発明を完成させた。
本発明の目的は、優れた発毛効果、育毛効果を発揮するケラチノサイト増殖促進剤を提供すること、ならびに優れた発毛効果、育毛効果を発揮するケラチノサイト増殖促進剤を有効成分とする発毛剤、育毛剤を提供することにある。
すなわち、本発明の課題を解決する手段としては、一般式[I]
R−NO [I]
(式中、Rは置換されていてもよい脂肪族炭化水素基を示す。)で表される化合物またはその塩であることを特徴とするケラチノサイト増殖促進剤を有効成分として含有するケラチノサイト増殖促進剤組成物を提供するものであり、本発明のケラチノサイト増殖促進剤から選ばれる1種または2種以上と、美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤、抗菌剤、細胞賦活剤、保湿剤、抹消血管血流促進剤からなる群から選ばれる薬効成分の1種または2種以上を含有するケラチノサイト増殖促進剤組成物であってもよく、本発明のケラチノサイト増殖促進剤を有効成分とする発毛剤、育毛剤を提供することである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明とは、下記一般式[I]
R−NO [I]
(式中、Rは置換されていてもよい脂肪族炭化水素基を示す。)で表される化合物またはその塩を有効成分とするケラチノサイト増殖促進剤、である。
また、本発明は、次の成分(A)及び(B)を含有するケラチノサイト増殖促進剤組成物、である。
(A)一般式
R−NO [I]
(式中、Rは置換されていてもよい脂肪族炭化水素基を示す。)で表される化合物またはその塩を有効成分とするケラチノサイト増殖促進剤からなる群から選ばれる薬効成分の1種または2種以上
(B)美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤、抗菌剤、細胞賦活剤、保湿剤、抹消血管血流促進剤からなる群から選ばれる薬効成分の1種または2種以上
本発明の一般式[I]において、Rは置換されていてもよい脂肪族炭化水素基を示す。
Rとして、具体的には、炭素数8〜28のアルキル基、炭素数8〜28のアルケニル基、炭素数10から20のイソプレノイド基を表し、より具体的には、例えば炭素数8〜28のアルキル基としてはオクタノイル基、ノナノイル基、デカノイル基、ウンデカノイル基、ドデカノイル基、トリデカノイル基、テトラデカノイル基、ペンタデカノイル基、ヘキサデカノイル基、ヘプタデカノイル基、エイコサノイル基、オクタコサノイル基、炭素数8〜28のアルケニル基としてはオクテノイル基、オクテコサノイル基、炭素数10から20のイソプレノイド基としてはフィチル基、イソフィチル基、ゲラニルゲラニル基、ゲラニルリナリル基、ファルネシル基などの基が挙げられる。
また、一般式[I]の化合物の塩としては、特に限定されるものではないが、具体的には例えば、ナトリウムおよびカリウムなどのアルカリ金属との塩;マグネシウムおよびカルシウムなどのアルカリ土類金属との塩;トリエチルアミンおよびピリジンなどの有機塩基との塩;塩酸および硫酸などの鉱酸との塩;並びにベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸およびメタンスルホン酸などのスルホン酸との塩などが挙げられる。
また、一般式[I]の化合物またはその塩において、光学異性体、幾何異性体などの異性体が存在する場合、本発明はそれら全ての異性体を包含し、またすべての結晶形および溶媒和物に及ぶものである。
本発明の一般式[1]で表される化合物としては、具体的には例えば、1−ニトロオクタン、1−ニトロオクタコサン等が挙げられる。
本発明のケラチノサイト増殖促進剤(全重量)中における一般式[I]の化合物またはその塩の含有量は、特に限定されず広範囲に選択することができるが、通常、0.001〜10重量%、好ましくは0.002〜5重量%であればよい。
また、本発明のケラチノサイト増殖促進剤組成物における、成分(A)であるケラチノサイト増殖促進剤と、成分(B)である薬効成分において、成分(A)と成分(B)の割合は、特に限定されず広範囲に選択することができるが、通常、組成物全重量に対して、成分(A)は0.001〜10重量%、好ましくは0.002〜5重量%であればよく、成分(B)は0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%であればよい。
本発明のケラチノサイト増殖促進剤を有効成分とする治療剤及び化粧料には本発明の組成物の外に、通常医薬品や化粧品等に用いられる成分、例えば、粉末成分、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素油、高級脂肪酸、エステル油、シリコーン油、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、水溶性高分子、増粘剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、アルコール類、糖類、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調製剤、ビタミン、酸化防止剤、酸化防止助剤、保湿剤、水、美白剤、抗炎症剤、抗菌剤、細胞賦活剤、抹消血管血流促進剤等を必要に応じて適宜配合し、溶液状、ジェル状、乳化状、固形状、粉体状、ペースト状、皮膜状、エアゾール状の化粧料等、目的とする剤形に応じて一般的に知られた方法により製造することが出来る。以下に具体的な配合可能成分を列挙するが、本発明の組成物と、下記成分の任意の一種または二種以上とを配合して本発明の治療剤および化粧料を調製することができる。
粉末成分としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等);有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等);無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等);無機褐色系顔料(例えば、γ−酸化鉄等);無機黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等);無機黒色系顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等);無機紫色系顔料(例えば、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β−カロチン等)等が挙げられる。
液体油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等が挙げられる。
固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロウ核油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
ロウとしては、例えば、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール油脂肪酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
エステル油としては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。
シリコーン油としては、例えば、鎖状ポリシロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等);環状ポリシロキサン(例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム、各種変性ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)等が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、脂肪酸セッケン(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等);高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POE−ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE−ラウリル硫酸ナトリウム等);N−アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等);高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウリルメチルタウリンナトリウム等);リン酸エステル塩(POE−オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE−ステアリルエーテルリン酸等);スルホコハク酸塩(例えば、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等);高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等);N−アシルグルタミン酸塩(例えば、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等);硫酸化油(例えば、ロート油等);POE−アルキルエーテルカルボン酸;POE−アルキルアリルエーテルカルボン酸塩;α−オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム;N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン;カゼインナトリウム等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、塩化セチルピリジニウム等);塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩化ポリ(N,N’−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POE−アルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられる。
親油性非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリンポリグリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POE−ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレート、POE−ソルビタンテトラオレエート等);POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモノステアレート等);POE−グリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOE−モノオレエート等);POE−脂肪酸エステル類(例えば、POE−ジステアレート、POE−モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POE−アルキルエーテル類(例えば、POE−ラウリルエーテル、POE−オレイルエーテル、POE−ステアリルエーテル、POE−ベヘニルエーテル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POE−コレスタノールエーテル等);プルロニック型類(例えば、プルロニック等);POE・POP−アルキルエーテル類(例えば、POE・POP−セチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POP−モノブチルエーテル、POE・POP−水添ラノリン、POE・POP−グリセリンエーテル等);テトラPOE・テトラPOP−エチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等);POE−ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POE−ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE−硬化ヒマシ油マレイン酸等);POE−ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POE−ソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル;POE−アルキルアミン;POE−脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等が挙げられる。
天然の水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられる。
半合成の水溶性高分子としては、例えば、デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等が挙げられる。
合成の水溶性高分子としては、例えば、ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等が挙げられる。
増粘剤としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアーガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸AlMg(ビーガム)、ラポナイト、無水ケイ酸等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては下記化合物が挙げられる。
(1)安息香酸系紫外線吸収剤
例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステルなど。
(2)アントラニル酸系紫外線吸収剤
例えば、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレートなど。
(3)サリチル酸系紫外線吸収剤
例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレートなど。
(4)ケイ皮酸系紫外線吸収剤
例えば、オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート)、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメートなど。
(5)トリアジン系紫外線吸収剤
例えば、ビスレゾルシニルトリアジン。
さらに具体的には、ビス{〔4−(2−エチルヘキシロキシ)−2−ヒドロキシ〕フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス{4−(2−エチルヘキシロキシカルボニル)アニリノ}1,3,5−トリアジンなど。
(6)その他の紫外線吸収剤
例えば、3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン、ジモルホリノピリダジノン等のピリダジン誘導体など。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6−ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE−テトラハイドロフルフリルアルコール;POP−ブチルエーテル;POP・POE−ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテルリン酸;POP・POE−ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば、直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等);分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)等が挙げられる。
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D−グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等);四炭糖(例えば、D−エリトロース、D−エリトルロース、D−トレオース、エリスリトール等);五炭糖(例えば、L−アラビノース、D−キシロース、L−リキソース、D−アラビノース、D−リボース、D−リブロース、D−キシルロース、L−キシルロース等);六炭糖(例えば、D−グルコース、D−タロース、D−ブシコース、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ガラクトース、L−マンノース、D−タガトース等);七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプロース等);八炭糖(例えば、オクツロース等);デオキシ糖(例えば、2−デオキシ−D−リボース、6−デオキシ−L−ガラクトース、6−デオキシ−L−マンノース等);アミノ糖(例えば、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等);ウロン酸(例えば、D−グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン酸、L−イズロン酸等)等が挙げられる。
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α−トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等が挙げられる。
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ−アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。
高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。
pH調製剤としては、例えば、乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、コハク酸−コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
ビタミンとしては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、Eおよびその誘導体、パントテン酸およびその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、ビタミンE及びその誘導体(dl−α(β、γ)−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸−dl−α−トコフェロール、リノール酸−dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール等のトコフェロール及びその誘導体、ユビキノン類等)、ビタミンA及びその誘導体(パルミチン酸レチノール、酢酸レチノール等のレチノール及びその誘導体、デヒドロレチナール等のレチナール及びその誘導体等)、カロチノイド(カロチン、リコピン、アスタキサンチン等)、ビタミンB及びその誘導体(チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩、リボフラビン、酢酸リボフラビン、塩酸ピリドキシン、ピリドキシンジオクタノエート、フラビンアデニンジヌクレオチド、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類、コリン類等)、ビタミンC及びその誘導体(ジパルミチン酸L−アスコルビルやテトライソパルミチン酸L−アスコルビル等のL−アスコルビン酸アルキルエステル、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸硫酸エステル等)、ビタミンD及びその誘導体(エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、ジヒドロキシスタナール等)、ルチン及びその誘導体、チオタウリン、タウリン、ハイドロキノン及びその誘導体、ヒスチジン、カテキン及びその誘導体、グラブリジン、グラブレン、リクイリチン、イソリクイリチン及びこれらを含有するカンゾウ抽出物、グルタチオン及びその誘導体、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸及びその誘導体、コレステロール及びその誘導体、スーパーオキサイドディスムターゼ、マンニトール、キュウリ抽出物、ケイケットウ抽出物、ゲンチアナ(リンドウ)抽出物、ゲンノショウコ抽出物、サンザシ抽出物、シャクヤク抽出物、イチョウ抽出物、コガネバナ(オウゴン)抽出物、ニンジン抽出物、マイカイカ(マイカイ、ハマナス)抽出物、サンペンズ(カワラケツメイ)抽出物、トルメンチラ抽出物、パセリ抽出物、ブドウ抽出物、ボタン(ボタンピ)抽出物、モッカ(ボケ)抽出物、メリッサ抽出物、ヤシャジツ(ヤシャ)抽出物、ユキノシタ抽出物、ローズマリー(マンネンロウ)抽出物、レタス抽出物、茶抽出物(烏龍茶、紅茶、緑茶等)、微生物醗酵代謝産物、海藻抽出物、霊芝抽出物、卵殻膜抽出物、胎盤抽出物、羅漢果抽出物等が挙げられる。(尚、かっこ内は、植物の別名、生薬名等を記載した。)
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
保湿剤としては、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
美白剤としては、ビタミンC及びその誘導体(ジパルミチン酸L−アスコルビル、テトライソパルミチン酸L−アスコルビル等のL−アスコルビン酸アルキルエステル、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸硫酸エステル等)、胎盤抽出物、グラブリジン、グラブレン、リクイリチン、イソリクイリチン及びこれらを含有するカンゾウ抽出物、ヨクイニン(ハトムギ)抽出物、コガネバナ(オウゴン)抽出物、海藻抽出物(コンブ、マコンブ、ワカメ、ヒジキ、ヒバマタ、スジメ、トロロコンブ、カジメ、ツルアラメ、チガイソ、ホンダラワ、ジャイアントケルプ等の褐藻類;テングサ、ツノマタ、スギノリ、ウスバノリ、アサクサノリ、マツノリ、トサカマツ、フノリ、オゴノリ、カイメンソウ、イギス、エゴノリ等の紅藻類;クロレラ、アオノリ、ドナリエラ、クロロコッカス、アナアオサ、カワノリ、マリモ、シオグサ、カサノリ、フトジュズモ、タマジュズモ、ヒトエグサ、アオミドロ等の緑藻類;スピルリナ等の藍藻類等)、ビャクレン抽出物、センプクカ抽出物、ブドウ抽出物、コムギ抽出物、トマト抽出物、カロチノイド(カロチン、リコピン、アスタキサンチン等)、アガロース、オリゴサッカライド、ネオアガロビオース、ハイドロキノン及びその誘導体、システイン及びその誘導体、アスパラガス抽出物、イブキトラノオ抽出物、ノイバラ(エイジツ)抽出物、エゾウコギ抽出物、エンドウ豆抽出物、カミツレ抽出物、ケイケットウ抽出物、オレンジ抽出物、キイチゴ抽出物、キウイ抽出物、クララ(クジン)抽出物、コーヒー抽出物、ゴマ油、エゴマ油、ゴカヒ抽出物、コメ抽出物、コメヌカ抽出物、サイシン抽出物、サンザシ抽出物、サンペンズ(カワラケツメイ)抽出物、シャクヤク抽出物、シラユリ抽出物、クワ(ソウハクヒ)抽出物、トウキ抽出物、ブナノキ抽出物、ブナの芽抽出物、ブラックカラント抽出物、ホップ抽出物、マイカイカ(マイカイ、ハマナス)抽出物、モッカ(ボケ)抽出物、ユキノシタ抽出物、茶抽出物(烏龍茶、紅茶、緑茶等)、霊芝抽出物、微生物醗酵代謝産物、大豆抽出物、糖蜜抽出物、羅漢果抽出物等が挙げられる。(尚、かっこ内は、植物の別名、生薬名等を記載した。)
抗炎症剤としては、グリチルリチン酸及びその誘導体、グリチルレチン酸及びその誘導体、ビタミンB及びその誘導体(チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩、リボフラビン、酢酸リボフラビン、塩酸ピリドキシン、ピリドキシンジオクタノエート、フラビンアデニンジヌクレオチド、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類、コリン類、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン、アロエ抽出物、アシタバ抽出物、アルテア抽出物、アルニカ抽出物、イオウ及びその誘導体、イラクサ抽出物、インチンコウ(カワラヨモギ)抽出物、ウコン抽出物、キハダ(オウバク)抽出物、オトギリソウ抽出物、カミツレ抽出物、コンフリー(ヒレハリソウ)抽出物、スイカズラ(キンギンカ)抽出物、クレソン抽出物、サルビア(セージ)抽出物、ワレモコウ(ジユ)抽出物、シソ抽出物、シラカバ抽出物、ニワトコ抽出物、ガマ(ホオウ)抽出物、ムクロジ抽出物、ユーカリ抽出物、ヨモギ抽出物、レンゲソウ抽出物、コンドロイチン硫酸及びその誘導体、酸化亜鉛等が挙げられる。(尚、かっこ内は、植物の別名、生薬名等を記載した。)
抗菌剤としては、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、フェノキシエタノール等が挙げられる。
細胞賦活剤としては、カロチノイド(カロチン、リコピン、アスタキサンチン等)、ビタミンA及びその誘導体(パルミチン酸レチノール、酢酸レチノール等のレチノール及びその誘導体;デヒドロレチナール等のレチナール及びその誘導体等)、ビタミンC及びその誘導体(ジパルミチン酸L−アスコルビルやテトライソパルミチン酸L−アスコルビル等のL−アスコルビン酸アルキルエステル、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸硫酸エステル等)、ビタミンB及びその誘導体(チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩、リボフラビン、酢酸リボフラビン、塩酸ピリドキシン、ピリドキシンジオクタノエート、フラビンアデニンジヌクレオチド、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸アミドやニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類、コリン類等)、リボ核酸及びその塩、デオキシリボ核酸及びその塩、α−及びγ−リノレン酸、キサンチン及びその誘導体(カフェイン等)、アミノ酸及びその誘導体(セリン、グルタミン酸、テアニン、ヒドロキシプロリン、ピロリドンカルボン酸等)、ドコサヘキサエン酸及びその誘導体、エイコサペンタエン酸及びその誘導体、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、コハク酸、アーモンド抽出物、アスパラガス抽出物、アンズ(キョウニン)抽出物、イチョウ抽出物、キハダ(オウバク)抽出物、オオムギ(バクガ)抽出物、キウイ抽出物、キュウリ抽出物、シイタケ抽出物、スギナ抽出物、センブリ抽出物、ダイズ抽出物、ナツメ(タイソウ)抽出物、ツボクサ抽出物、トウガラシ抽出物、トウキンセンカ抽出物、トマト抽出物、ニンニク抽出物、ニンジン抽出物、ヒノキチオール、ブクリョウ抽出物、ブドウ種子油、ブナノキ抽出物、ブナの芽抽出物、モモ抽出物、ユーカリ抽出物、ユリ抽出物、レタス抽出物、レモン抽出物、ローズマリー(マンネンロウ)抽出物、麦芽根抽出物、動物由来抽出物(イカスミ等軟体動物抽出物、貝殻抽出物、貝肉抽出物、魚肉抽出物、鶏冠抽出物、ローヤルゼリー、シルクプロテイン及びその分解物、胎盤抽出物、血清除蛋白抽出物、ラクトフェリン又はその分解物等)、酵母抽出物、微生物醗酵代謝産物(乳酸菌、ビフィズス菌等由来)、霊芝抽出物等が挙げられる。(尚、かっこ内は、植物の別名、生薬名等を記載した。)
抹消血管血流促進剤としては、ビタミンE及びその誘導体、センブリエキス、ニンニクエキス、ショウガエキス、トウガラシエキス、ローズマリーエキス等が挙げられる。
本発明の組成物と上記の1種以上の成分とを組み合わせて多機能化粧料として提供することもできる。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
美容整形外科手術の副産物として得られた男性型脱毛の頭皮より毛乳頭細胞を単離し、ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM;日水製薬)に牛胎児血清(jrh Biociences)を終濃度10%になるように添加し、さらに終濃度50U/mLのペニシリンGと50μg/mLの硫酸ストレプトマイシンを加えた培地(以下増殖用培地と称す)を用いて37℃にて5%CO存在下で培養した(J. Investig. Dermatol. Symp. Proc.,Vo.8, 69-71, (2003))。毛乳頭細胞を6 well plate(Costar)に5×10cells/wellで播種し、SV40のoriを欠失したプラスミドSV-ori-8-16(JCRB)を毛乳頭細胞に導入した。細胞導入の条件は、FuGene6(Roche)を用いて添付されたマニュアルに従って、1mL無血清DMEM培地に交換後、1μg/wellのSV-ori-8-16と3μL/wellのFuGene6を添加し、5時間処理した後、増殖用培地に戻した。導入して約20日後にSV40のプラスミドを導入した細胞からやや小さめの増殖の早い細胞からなる増殖型コロニーが9個出現し、グラスリングを用いてクローニングを行った。最終的に、DP2-SV40-No.1、DP2-SV40-No.2、 DP2-SV40-No.5、 DP2-SV40-No.6、 DP2-SV40-No.7、 DP2-SV40-No.8、DP2-SV40-No.9の7個の不死化細胞を確立した。SV-ori-8-16を導入していない毛乳頭細胞は、継代10代程度で増殖が止まったが、不死化毛乳頭細胞は10代以降も増殖を続けた。不死化前の毛乳頭細胞の倍化時間は2週間程度であったが、不死化毛乳頭細胞の倍化時間は1.5日から3日と増殖速度が速くなっていた。
不死化毛乳頭細胞とケラチノサイト細胞との共培養評価方法は以下の通りである。取得した不死化毛乳頭細胞株(DP2-SV40-No.8)を6wellプレートに5×10cells/wellで播種し、3.5mL増殖培地で1日培養した。また、ケラチノサイト細胞を6wellプレートに5×10cells/wellで播種し、3.5mL増殖培地で1日培養した。培養後、表1記載の各被検物質を含む3.5mL無血清−DMEM培地で両細胞を更に5日間共培養し、共培養後のケラチノサイト細胞数をカウントした。被検体を含む3.5mL無血清−DMEM培地で5日間共培養した後のケラチノサイト細胞数がエタノールを含む3.5mL無血清−DMEM培地で5日間共培養した後のケラチノサイト細胞数に比べて20%以上増殖した時の被検体添加濃度の内で最も低い濃度を最小有効濃度とした。結果を表1に示す。
[比較例1]
共培養評価において被検物質の代わりにエタノールを含む以外は実施例1記載の方法と同様に実施した。結果を表1に示す。
Figure 2007238446
[評価試験1]
次に、本発明の育毛剤が如何に発毛、育毛効果の点で優れているかを実証するために行った試験結果を示す。
1.マウス毛成長評価試験
(1)試験試料
本発明品1 :1−ニトロオクタンを1%含有するエタノール溶液
本発明品2 :1−ニトロオクタコサンを0.002%含有するエタノール溶液
コントロール :100%エタノール溶液
(2)試験方法
47〜48日齢のC3H/HeNCrj(SPF)、雄、日本チャールス・リバー社のマウスを用いて試験を実施した。試験開始3日前にマウスの背部をカミソリで剃毛後、マウスの体重を測定、皮膚に異常の認められない個体を選別して、各群の体重がほぼ均一になるように1群10匹に群分けした。投与検体は試験開始日から1日1回、25日間、マウスの背部に100μL塗布し、塗布1日目、5、7、10、13、16、19、22および25日目に[表2]に示すスコアで採点した。各検体の発毛・育毛効果は、コントロール、被検物質間で統計学的解析をもとに行った。検定結果を[図1]に示す。
Figure 2007238446
[図1] 本発明品及びコントロール群のC3H系マウスにおける評価結果(図1参照)
[図1]の検定結果から明らかなように、本発明品である1−ニトロオクタンおよび1−ニトロオクタコサンは、コントロール群と比較して優位に毛の伸長を促進しており、明らかな育毛促進作用が認められる。
2.ヒト発毛・育毛評価試験
本発明品を配合した育毛剤を実際に使用した場合の効果について評価試験を実施した。
(1)試料
本発明品配合品:後記記載の製造例1〜4のヘアトニック
比較品:後記記載の実施例1のヘアトニックから1−ニトロオクタンを除いた(水を増量)もの
(2)試験方法
試験は薄毛症、脱毛症を訴える25名(25〜50歳)をパネラーとて5群に分け、各試料を毎日、朝と夜洗髪後頭部にまんべんなく塗布する方法で行った。評価は使用開始3ヶ月目と6ヶ月目に行い、うぶ毛、硬毛が生えてきたと感じたパネラーがどの程度増えたかを計測した。更に、試験終了時に頭皮の状態の改善や、ふけ発生の減少についても聞き取り調査をおこなった。その結果を[表3]に示す。
Figure 2007238446
[表3]の結果から明らかのように、本発明品の1−ニトロオクタン配合の育毛剤を塗布した群では、何れもうぶ毛が生えた、硬毛が生えたと感じたパネラーが増えていることから、C3Hマウスでの試験結果と同様に、人においても育毛効果が認められた。また、試験終了時に頭皮の状態が改善され、ふけの発生が減少したと申告したパネラーが実施例1および実施例4で5名、実施例2で2名数えられた。このことから本発明品配合の育毛剤には、頭皮の状態を改善する効果もあることが認められた。更に、本試験期間中に何れのパネラーにも頭皮の状態の悪化や炎症性の反応等、皮膚障害は全く観察されなかったことから、長期連続使用に十分耐え得る安全性を有していることも確認された。
以下に、種々の剤型と本発明による1−ニトロオクタン含有育毛剤の配合例を実施例として記述する。
[製造例1〜4] ヘアトニック
[表4]に示す配合成分及び配合割合を用い、各成分を加温溶解し、可溶化してヘアトニックを調製した。なお、配合割合は重量%である。
Figure 2007238446
[製造例5] ヘアシャンプー
配合成分 配合量(wt%)
(A) ラウリル酸ジエタノールアミド 5.0
プロピレングリコール 5.0
塩化アルキルトリメチルアンモニウム 0.2
グリセリン 0.2
1−メントール 0.1
1−ニトロオクタン 1.0
(B) トリクロロカルバニリド 0.2
精製水 88.2
(C) 香料 0.1
(製法)
(A)成分を80℃にて加熱混合後冷却し、(B)成分を添加し、次いで(C)を添加してヘアシャンプーを調製した。
[製造例6] ヘアリンス
配合成分 配合量(wt%)
(A) 流動パラフィン 10.0
塩化アルキルトリメチルアンモニウム 0.2
セタノール 2.0
1−ニトロオクタン 2.0
(B) 1,3−ブチレングリコール 5.0
塩酸ジフェンヒドラミン 0.01
精製水 40.0
(C) ニコチン酸トコフェロール 0.02
精製水 40.67
(D) 香料 0.1
(製法)
(A)成分及び(B)成分を80℃に加熱混合し、乳化する。その後40℃付近まで冷却し、(C)成分を添加し、次いで(D)を添加してヘアリンスを調製した。
[製造例7] ヘアクリーム
配合成分 配合量(wt%)
(A) 1−ニトロオクタン 3.0
流動パラフィン 30.0
固形パラフィン 1.0
ワセリン 15.0
ポリオキシエチレンセチルエーテル 2.0
ビタミンEアセテート 0.2
(B) 塩酸ジフェンヒドラミン 0.01
プロピレングリコール 5.0
パラオキシ安息香酸エチル 0.5
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
精製水 43.09
(C) 香料 0.1
(製法)
(A)成分を80℃にて混合溶解する。次に予め80℃に加熱溶解しておいた(B)成分を(A)に少しずつ加えクリーム状とした。その後40℃まで冷却し(C)加えてヘアクリームを調製した。
上記製造例5〜7で得られた本発明品の1−ニトロオクタン含有育毛剤について、製造例1〜4と同様の方法、またはその他基剤の一般的な使用に準ずる方法で発毛・育毛効果の検定を行ったところ、何れも優れた効果を示した。また、頭皮の状態の悪化や炎症性の反応等の皮膚障害は全く観察されなかった。
実施例に詳述したように、本発明の組成物は発毛剤や育毛剤として利用可能なケラチノサイト細胞増殖促進活性を有する新規ケラチノサイト増殖促進剤を提供することである。ケラチノサイト増殖促進効果を示すことから、本発明のケラチノサイト増殖促進剤を含む組成物は育毛剤、発毛剤等に利用することが可能である。
本発明品及びコントロール群のC3H系マウスにおける評価結果

Claims (5)

  1. 下記一般式[I]
    R−NO [I]
    (式中、Rは置換されていてもよい脂肪族炭化水素基を示す。)で表される化合物またはその塩を有効成分とするケラチノサイト増殖促進剤。
  2. Rが置換されていてもよい炭素数8から28の脂肪族炭化水素基であることを特徴とする請求項1記載のケラチノサイト増殖促進剤。
  3. 一般式[I]で表される化合物が、1−ニトロオクタンまたは1−ニトロオクタコサンであることを特徴とする請求項1記載のケラチノサイト増殖促進剤。
  4. 次の成分(A)及び(B)を含有するケラチノサイト増殖促進剤組成物。
    (A)下記一般式[I]
    R−NO [I]
    (式中、Rは置換されていてもよい脂肪族炭化水素基を示す。)で表される化合物またはその塩を有効成分とするケラチノサイト増殖促進剤からなる群から選ばれる薬効成分の1種または2種以上
    (B)美白剤、抗酸化剤、抗炎症剤、抗菌剤、細胞賦活剤、保湿剤、抹消血管血流促進剤からなる群から選ばれる薬効成分の1種または2種以上
  5. 請求項1から4の何れかに記載のケラチノサイト増殖促進剤を含有することを特徴とする育毛剤。
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JP2009242323A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Naris Cosmetics Co Ltd ケラチノサイト増殖促進剤
WO2010150854A1 (ja) * 2009-06-25 2010-12-29 株式会社 資生堂 毛髪化粧料

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