JP2007227764A - 基板表面処理装置、基板表面処理方法および基板処理装置 - Google Patents
基板表面処理装置、基板表面処理方法および基板処理装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007227764A JP2007227764A JP2006048584A JP2006048584A JP2007227764A JP 2007227764 A JP2007227764 A JP 2007227764A JP 2006048584 A JP2006048584 A JP 2006048584A JP 2006048584 A JP2006048584 A JP 2006048584A JP 2007227764 A JP2007227764 A JP 2007227764A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- fluid
- heated
- surface treatment
- gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Drying Of Semiconductors (AREA)
- Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)
Abstract
【課題】基板の効率的な処理を行うことが可能な基板表面処理装置および基板表面処理方法を提供するとともに、フットプリントを増加させることなく基板の効率的な処理を行うことが可能な基板処理装置を提供する。
【解決手段】基板W上に形成された酸化膜のエッチング処理において、流体傘ノズル22によりフッ酸蒸気が基板Wの表面に供給される。エッチング処理後のリンス処理を行うために、回転される基板Wの表面に向かってリンス液として温水または水蒸気を供給するリンスノズル43が設けられている。リンスノズル43により供給される温水または水蒸気の温度は、ホットプレート21により加熱される基板Wとほぼ同じ温度(例えば30℃以上90℃以下)である。基板Wの乾燥処理の際には、流体傘ノズル22および回転軸25の空間41の一方または両方を介して高温の窒素ガスが供給される。
【選択図】図3
【解決手段】基板W上に形成された酸化膜のエッチング処理において、流体傘ノズル22によりフッ酸蒸気が基板Wの表面に供給される。エッチング処理後のリンス処理を行うために、回転される基板Wの表面に向かってリンス液として温水または水蒸気を供給するリンスノズル43が設けられている。リンスノズル43により供給される温水または水蒸気の温度は、ホットプレート21により加熱される基板Wとほぼ同じ温度(例えば30℃以上90℃以下)である。基板Wの乾燥処理の際には、流体傘ノズル22および回転軸25の空間41の一方または両方を介して高温の窒素ガスが供給される。
【選択図】図3
Description
本発明は、基板の表面に処理を施す基板表面処理装置、基板表面処理方法および基板処理装置に関する。
従来から、半導体デバイス、液晶ディスプレイ等の製造工程においては、基板上に形成された酸化膜をエッチング処理(除去)する際に、一般に薬液としてフッ酸(フッ化水素水)を用いる。
上記フッ酸を用いる代わりに、当該フッ酸の蒸気(以下、フッ酸蒸気と呼ぶ)を用いることがある(例えば、特許文献1参照)。フッ酸蒸気を用いた場合には、薬液としてのフッ酸の消費量を低減することができる。
フッ酸蒸気を用いて酸化膜をエッチング処理する場合、酸化膜の種類(例えば、熱酸化膜、テトラエチルオルソシリケート(TEOS)、およびホウ素燐ケイ酸ガラス(BPSG)等)によってエッチングレート(nm/分)が大きく異なる。なお、エッチングレートとは、単位時間当たりにおける膜のエッチング量をいう。
また、酸化膜のエッチングレートは基板の温度に大きく依存する。また、酸化膜の種類によってエッチングレートの温度依存性が異なる。
例えば基板の温度が60℃である場合、ある種類の酸化膜のエッチングレートは、室温の場合に比べほとんど変化しないが、他の種類の酸化膜のエッチングレートは低くなる。
この場合、基板の温度を60℃に維持することにより、ある種類の酸化膜のみをエッチングするというエッチング処理の選択性を得ることができる。
基板の温度は、当該基板をホットプレート上に保持することにより適切に調節される。
特開2002−100602号公報
一般に、上記エッチング処理を行った後は、基板上に残留するエッチング残渣を除去するために、基板上に室温とほぼ同じ温度を有するリンス液を供給するリンス処理を行う。そして、リンス処理の後、基板上の水分を除去するための乾燥処理(スピンドライ)を行う。
しかしながら、リンス液はほぼ常温であるので、リンス処理を行う際に、ホットプレートの温度が低下する。その結果、次の基板のエッチング処理の際に、ホットプレートの温度を上昇させるのに時間がかかる。それにより、基板の効率的な処理を行うことが困難である。
また、ホットプレートの温度低下を防止するためには、エッチング処理とリンス処理とを別個の処理ユニットで行えばよい。しかしながら、この場合、装置全体のフットプリントが大きくなる。
さらに、エッチング処理の時間とリンス処理の時間とに差が生じた場合には、処理時間が短いリンス処理を行うユニットに処理の待ち時間が発生する。その結果、基板処理のスループットが低下する。
本発明の目的は、基板の効率的な処理を行うことが可能な基板表面処理装置および基板表面処理方法を提供することである。
本発明の他の目的は、フットプリントを増加させることなく基板の効率的な処理を行うことが可能な基板処理装置を提供することである。
(1)第1の発明に係る基板表面処理装置は、基板の表面に処理を施す基板表面処理装置であって、基板を保持しつつ回転させる基板回転手段と、基板回転手段により保持された基板を加熱する基板加熱手段と、基板加熱手段により加熱され、基板回転手段により回転される基板の表面に向けて所定の表面処理用気体を供給する気体供給手段と、基板回転手段に保持された基板の表面または裏面に加熱された流体を供給する流体供給手段とを備えたものである。
第1の発明に係る基板表面処理装置においては、基板は基板回転手段により保持されつつ回転される。基板回転手段により保持された基板は基板加熱手段により加熱される。
また、基板加熱手段により加熱され、基板回転手段により回転される基板の表面に向けて所定の表面処理用気体が気体供給手段により供給される。それにより、基板に所定の処理を施すことができる。
そして、基板回転手段に保持された基板の表面または裏面に加熱された流体が流体供給手段により供給される。それにより、加熱された流体によって基板のリンス処理を行うことができるとともに基板加熱手段の温度が低下することが防止される。これにより、次の基板の処理の際に、基板加熱手段の温度を上昇させる必要がない。したがって、基板の効率的な処理を行うことが可能となる。
(2)所定の表面処理用気体は、酸および蒸気を含んでもよい。この場合、基板加熱手段により基板の温度が適切に調節されているので、基板の表面が酸および蒸気により良好に処理される。
(3)所定の表面処理用気体は、酸の蒸気を含んでもよい。この場合、基板加熱手段により基板の温度が適切に調節されているので、基板の表面が酸の蒸気により良好に処理される。
(4)加熱された流体の温度は、基板加熱手段により加熱された基板の温度と略等しくてもよい。これにより、基板加熱手段の温度が低下することを防止することができる。
(5)加熱された流体は、加熱された液体を含んでもよい。この場合、加熱された液体により基板のリンス処理を行うことができるとともに基板加熱手段の温度が低下することを防止できる。
(6)加熱された流体は、加熱された純水(温水)を含んでもよい。この場合、加熱された純水により基板のリンス処理を良好に行うことができるとともに基板加熱手段の温度が低下することを防止できる。
(7)純水を含む加熱された流体は、炭酸水、水素水および電解イオン水よりなる群から選択される少なくとも1つを含んでもよい。
この場合、加熱された炭酸水、水素水および電解イオン水よりなる群から選択される少なくとも1つによって、基板のリンス処理をさらに良好に行うことができるとともに基板加熱手段の温度が低下することを防止できる。
(8)加熱された流体は、加熱された蒸気を含んでもよい。この場合、加熱された蒸気により基板のリンス処理を行うことができるとともに基板加熱手段の温度が低下することを防止できる。
(9)加熱された流体は混合流体を含み、混合流体は、加熱された液体と加熱された気体との混合により生成される液滴を含んでもよい。
この場合、加熱された混合流体に含まれる液滴によって、基板のリンス処理を十分に行うことができる。それにより、処理後における基板上の異物(処理残渣)を確実に除去することができる。これとともに、基板加熱手段の温度が低下することを防止できる。
(10)基板表面処理装置は、流体供給手段を制御する制御手段をさらに備え、制御手段は、気体供給手段による所定の表面処理用気体の供給後に、基板回転手段に保持された基板に加熱された流体が供給されるよう流体供給手段を制御してもよい。
この場合、気体供給手段による基板への所定の表面処理用気体の供給後に、当該基板に加熱された流体が供給されることによって、基板を保持する基板加熱手段の温度が低下することを防止できる。
(11)基板表面処理装置は、基板回転手段に保持された基板の表面または裏面に加熱された乾燥用ガスを供給する乾燥用ガス供給手段をさらに備えてもよい。
この場合、基板を保持する基板回転手段の重量が大きく、スピンドライによる乾燥処理を行うことが困難な場合でも、乾燥用ガス供給手段により供給される加熱された乾燥用ガス(例えば、窒素ガス等の不活性ガス)によって、基板を十分に乾燥させることが可能となる。
このように、スピンドライの際に基板回転手段を高速で回転させなくても、基板を十分に乾燥させることができるので、回転による基板回転手段の部品の摩耗が低減される。
(12)基板表面処理装置は、保持手段により保持された基板の裏面に向けて加熱されたリンス液を供給する裏面リンス液供給手段をさらに備えてもよい。
このような構成により、裏面リンス液供給手段を用いて基板の裏面を加熱されたリンス液によって洗浄することができるとともに、基板加熱手段の温度低下を防止することができる。
(13)加熱された流体の温度は、30℃以上90℃以下であってもよい。この場合、加熱された流体により基板の温度を30℃以上90℃以下の範囲で適切に調節することができる。
(14)第2の発明に係る基板表面処理方法は、基板の表面に処理を施す基板表面処理方法であって、基板を保持しつつ回転させるとともに基板を加熱する基板加熱ステップと、基板加熱ステップで加熱される基板の表面に向けて所定の表面処理用気体を供給する気体供給ステップと、気体供給ステップで所定の表面処理用気体が供給された後に、保持された基板の表面または裏面に加熱された流体を供給する流体供給ステップとを備えたものである。
第2の発明に係る基板表面処理方法においては、基板加熱ステップで基板は保持されつつ回転されるとともに加熱される。気体供給ステップにおいて、回転される基板の表面に向けて所定の表面処理用気体が供給される。それにより、基板に所定の処理を施すことができる。
そして、気体供給ステップで所定の表面処理用気体が供給された後に、流体供給ステップにおいて、保持された基板の表面または裏面に加熱された流体が供給される。それにより、加熱された流体によって基板のリンス処理を行うことができるとともに基板回転手段の温度が低下することが防止される。これにより、次の基板の処理の際に、基板加熱手段の温度を上昇させる必要がない。したがって、基板の効率的な処理を行うことが可能となる。
(15)第3の発明に係る基板処理装置は、基板を収納する基板収納部と、第1の発明に係る複数の基板表面処理装置と、基板収納部と複数の基板表面処理装置の各々との間で基板を搬送する搬送手段とを備えたものである。
第3の発明に係る基板処理装置では、基板は基板収納部に収納される。また、基板は、基板収納部と第1の発明に係る複数の基板表面処理装置の各々との間で搬送手段により搬送される。
第3の発明に係る基板処理装置においては、第1の発明に係る複数の基板表面処理装置が設けられているので、基板の加熱処理、表面処理用気体による基板の処理、リンス処理および乾燥処理といった一連の処理を各基板表面処理装置で並行して行うことができる。
これにより、従来のように、リンス処理により基板加熱手段の温度が低下することがないので、リンス処理を別個の処理装置で行う必要がない。したがって、フットプリントを増加させることなく、多くの基板表面処理装置を基板処理装置内に設けることが可能となる。これにより、各基板表面処理装置間で処理の待ち時間が発生することなく、基板の処理を効率的に行うことができる。その結果、基板の処理のスループットが向上する。
本発明の基板表面処理装置および基板表面処理方法によれば、基板の効率的な処理を行うことが可能となる。
また、本発明の基板処理装置によれば、フットプリントを増加させることなく基板の効率的な処理を行うことが可能となる。
以下、本実施の形態に係る基板表面処理装置およびこれを備える基板処理装置について図面を参照しながら説明する。
以下の説明において、基板とは、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、PDP(プラズマディスプレイパネル)用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、および光ディスク用基板等をいう。
(1)基板表面処理装置を備えた基板処理装置
図1は、本実施の形態に係る基板処理装置を示す平面図である。
図1は、本実施の形態に係る基板処理装置を示す平面図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る基板処理装置100は、処理領域A,Bを有し、処理領域A,B間に搬送領域Cを有する。
処理領域Aには、制御部4、流体ボックス部2a,2bおよび複数の基板表面処理装置VPCが配置されている。
流体ボックス部2a,2bは、それぞれ基板表面処理装置VPCからの廃液等に関する配管、継ぎ手、バルブ、流量計、レギュレータ、ポンプ、温度調節器等の流体関連機器を収納する。
基板表面処理装置VPCにおいては、例えばフッ酸(フッ化水素水)の蒸気(以下、フッ酸蒸気と呼ぶ)によって、基板上に形成された酸化膜(例えば、熱酸化膜、テトラエチルオルソシリケート(TEOS)、またはホウ素燐ケイ酸ガラス(BPSG)等)のエッチング処理が行われるとともに、当該エッチング処理後におけるリンス処理および乾燥処理が行われる。なお、上記の基板表面処理装置VPCの構成の詳細については後述する。
処理領域Bには、流体ボックス部2c,2dおよび複数の基板表面処理装置VPCが配置されている。なお、処理領域Bに配置された基板表面処理装置VPCは、処理領域Aに配置された基板表面処理装置VPCと同様な処理を行う。
流体ボックス部2c,2dは、それぞれ基板表面処理装置VPCからの廃液等に関する配管、継ぎ手、バルブ、流量計、レギュレータ、ポンプ、温度調節器等の流体関連機器を収納する。また、搬送領域Cには、基板搬送ロボットCRが設けられている。
処理領域A,Bの一端部側には、基板の搬入および搬出を行うインデクサIDが配置されている。インデクサIDには、基板Wを収納するキャリア1が載置される。
本実施の形態においては、キャリア1として、基板Wを密閉した状態で収納するFOUP(Front Opening Unified Pod)を用いているが、これに限定されるものではなく、SMIF(Standard Mechanical Inter Face)ポッド、OC(Open Cassette)等を用いることもできる。
インデクサIDのインデクサロボットIRは、矢印Uの方向に移動し、キャリア1から基板Wを取り出して基板搬送ロボットCRに渡し、逆に、一連の処理が施された基板Wを基板搬送ロボットCRから受け取ってキャリア1に戻す。
基板搬送ロボットCRは、インデクサロボットIRから渡された基板Wを指定された基板表面処理装置VPCに搬送し、または、基板表面処理装置VPCから受け取った処理後の基板WをインデクサロボットIRに搬送する。
制御部4は、CPU(中央演算処理装置)を含むコンピュータ等からなり、処理領域A,Bの各基板表面処理装置VPCの動作、搬送領域Cの基板搬送ロボットCRの動作、およびインデクサIDのインデクサロボットIRの動作を制御する。
本実施の形態に係る基板処理装置100は、ダウンフロー(下降流)方式のクリーンルーム内等に設けられる。
(2)基板表面処理装置の構成
続いて、基板処理装置100内に配置される基板表面処理装置VPCの構成について説明する。
続いて、基板処理装置100内に配置される基板表面処理装置VPCの構成について説明する。
図2は、基板表面処理装置VPCの構成を示す模式図である。なお、図2の基板表面処理装置VPCは一部が断面図により示されている。
上述したように、基板表面処理装置VPCは、フッ酸蒸気を用いて基板Wのエッチング処理を行うとともに、当該エッチング処理後のリンス処理および乾燥処理を行う。すなわち、本実施の形態の基板表面処理装置VPCは、エッチング処理、リンス処理および乾燥処理を含む一連の処理を行う。
図2に示すように、基板表面処理装置VPCは、基板Wを水平に保持するとともに基板Wの中心を通る鉛直な回転軸の周りで基板Wを回転させるための吸着式のホットプレート21を備える。
ホットプレート21は、チャック回転駆動機構36によって回転される回転軸25の上端に固定されている。基板Wは、フッ酸蒸気を用いたエッチング処理、当該エッチング処理後のリンス処理および乾燥処理等を行う場合に、ホットプレート21により水平に保持された状態で回転する。
ホットプレート21の回転軸25は中空軸からなる。回転軸25の内部には、裏面流体供給管26が挿通されている。
裏面流体供給管26には、後述するように、基板Wの裏面に向けて、加熱された純水(以下、温水と呼ぶ)または薬液が供給される。この場合、後述のリフトピン45(図4)により基板Wがホットプレート21上から持ち上げられた状態で、基板Wの裏面に向けて裏面流体供給管26により温水または薬液が供給される。
ホットプレート21は、処理カップ23内に収容されている。処理カップ23によってホットプレート21の周囲を取り囲むことにより、裏面流体供給管26により基板Wの裏面に供給された温水または薬液を回収するための回収空間24が形成される。
回収空間24には、当該回収空間24により回収された温水または薬液を後述の三方バルブ56(図7)に導くための回収管31が接続されている。三方バルブ56によって上記温水または薬液が循環されるか廃棄されるかが切り替えられる。詳細については後述する。
ホットプレート21の上方には、基板Wの表面に対向する円板状の流体傘ノズル22が設けられている。アーム28の先端付近から鉛直下方向に支持軸29が設けられ、その支持軸29の下端に、流体傘ノズル22がホットプレート21に保持された基板Wの表面に対向するように取り付けられている。
また、流体傘ノズル22は、後述するように、基板Wの表面にフッ酸蒸気を供給するための複数のフッ酸蒸気供給孔22a(図5)、および温水、常温の窒素ガスまたは高温の窒素ガスを供給するための複数の流体供給孔22b(図5)を備える。
支持軸29の内部には、流体傘ノズル22の流体供給孔22bに連通した流体供給路30が挿通されている。
流体供給路30には、温水、常温の窒素ガス、または高温の窒素ガスが供給される。上記温水は、図示しない温水供給源からバルブ32aを介して流体供給路30に供給され、常温の窒素ガスは、図示しない常温窒素ガス供給源からバルブ32bを介して流体供給路30に供給され、高温の窒素ガスは、図示しない高温窒素ガス供給源からバルブ32cを介して流体供給路30に供給される。
バルブ32aを介して流体供給路30に供給される温水は、後述するように、ホットプレート21の温度が低下するのを防止しつつ、基板W上に残留するフッ酸成分をリンスするために、基板Wの表面に供給される。
また、バルブ32bを介して流体供給路30に供給される常温の窒素ガスは、フッ酸蒸気によるエッチング処理の前後において処理カップ23内の雰囲気をパージするために供給される。
さらに、バルブ32cを介して流体供給路30に供給される高温の窒素ガスは、基板Wのリンス処理後の乾燥処理において基板Wの表面に供給される。
流体供給路30の内部には、流体傘ノズル22のフッ酸蒸気供給孔22aに連通したフッ酸蒸気供給管33が挿通されている。
フッ酸蒸気供給管33には、フッ酸蒸気供給源34からバルブ35を介してフッ酸蒸気が供給される。このフッ酸蒸気はフッ酸蒸気供給管33およびフッ酸蒸気供給孔22aを介して基板Wの表面に供給される。それにより、基板W上に形成された所定の酸化膜のエッチング処理が行われる。なお、フッ酸蒸気供給源34は密閉されたタンクとなっており、ガス配管34aから供給される窒素ガスがフッ酸蒸気供給源34内を通過することによって、窒素ガスがキャリアガスとなって基板Wにフッ酸蒸気が供給される。
本実施の形態では、流体傘ノズル22の直径が基板Wの直径よりも大きい。それにより、基板Wの表面にフッ酸蒸気を均一に供給することができる。これにより、基板Wの酸化膜のエッチング処理を良好に行うことができる。
アーム28には、傘ノズル昇降駆動機構37および傘ノズル回転駆動機構38が接続されている。傘ノズル昇降駆動機構37は、ホットプレート21に保持された基板Wの表面に近接した位置とホットプレート21から離間した位置との間で流体傘ノズル22を上下動させる。
具体的には、流体傘ノズル22は、後述のリンスノズル43(図3)によるリンス処理時および基板搬送ロボットCR(図1)による基板Wの搬送時には、傘ノズル昇降駆動機構37により上昇させられて、基板Wの表面に近接した位置から離される。
また、傘ノズル回転駆動機構38は、基板Wのほぼ中心を通る鉛直軸を中心として流体傘ノズル22を回転させる。基板Wの乾燥処理時には、流体傘ノズル22は傘ノズル回転駆動機構38により所定の回転数で回転され、基板Wのその他の処理時には、傘ノズル回転駆動機構38により回転されてもよいし、回転されなくてもよい。
(3)ホットプレートの温度低下の防止
続いて、フッ酸蒸気による基板Wのエッチング処理後に行われるリンス処理の際に、ホットプレートの温度が低下することを防止する構成について図面を参照しながら説明する。
続いて、フッ酸蒸気による基板Wのエッチング処理後に行われるリンス処理の際に、ホットプレートの温度が低下することを防止する構成について図面を参照しながら説明する。
図3は、基板Wがホットプレート21に保持されつつ加熱されている状態を示す図である。
図3に示すように、ホットプレート21は基板Wを保持しつつ加熱する。ホットプレート21の直径は基板Wの直径よりも大きくなっており、基板W全体を均一に加熱することができる。
本実施の形態では、ホットプレート21の外方には、回転される基板Wの表面に向かってリンス用流体として温水または水蒸気を供給するリンスノズル43が設けられている。
基板Wの表面にリンスノズル43により温水が供給される場合は、当該温水の温度はホットプレート21により加熱される基板の温度(例えば30℃以上90℃以下)とほぼ同じである。なお、基板Wの表面に水蒸気を供給する場合には、基板Wの表面に水蒸気が供給されるまでに結露が発生しないようにするため、水蒸気が流れる配管内の温度は100℃以上であることが好ましい。
ここで、リンスノズル43により供給される水蒸気は、例えば窒素等の不活性ガスと混合されてもよい。この場合、基板Wの表面に存在するエッチング残渣を水蒸気のみでは除去することが困難な場合に、水蒸気に窒素ガスを含有させることにより流速を大きくすることが可能となり、エッチング残渣を確実に除去することができる。
また、水蒸気を基板Wに供給することにより、基板Wの表面に残留するフッ酸蒸気を結露させて除去することができる。例えば、結露量を少なくしたい場合には、水蒸気に含有させる窒素ガスの量を多くし、また、結露量を最大にしたい場合には、水蒸気に窒素ガスを含有させない。
リンスノズル43は、走査機構44によりホットプレート21に保持された基板Wの表面にほぼ平行な方向に走査される。このように、基板Wの表面にリンス用流体を供給するリンスノズル43が走査されることによって、エッチング処理後の基板Wの表面に存在するエッチング残渣が効率的に除去される。
上記リンス用流体の他の例としては、加熱されたイソプロピルアルコール(IPA)等の有機溶剤、オゾンを純水に溶解させ加熱したオゾン水、および水素を純水に溶解させ加熱した水素水等が挙げられる。
フッ酸蒸気を用いたエッチング処理の終了後は、傘ノズル昇降駆動機構37により流体傘ノズル22を基板Wから離間した位置に退避させた後、リンスノズル43により回転される基板Wに対しリンス用流体が供給される。
このように、エッチング処理の終了後、リンスノズル43により基板Wにリンス用流体が供給されることにより、基板Wのリンス処理を行うことができるとともに、当該リンス用流体によりホットプレート21の温度が低下することを防止することができる。それにより、次の基板Wのエッチング処理を開始する前に、ホットプレート21の温度を上昇させるための時間が不要となる。これにより、基板Wの効率的な処理を行うことが可能となる。
また、流体傘ノズル22が基板Wから離間した位置に退避された後に、リンスノズル43によりリンス用流体が基板Wに供給されることにより、リンス用流体が流体傘ノズル22に付着することが防止される。それにより、流体傘ノズル22から再びフッ酸蒸気が基板Wの表面に供給される際に、上記付着したリンス用流体にフッ酸蒸気が溶け込むことにより生成されるフッ酸の発生を防止することができる。
裏面流体供給管26内には、温水または薬液が供給される。温水は図示しない温水供給源からバルブ39aを介して裏面流体供給管26内に供給され、薬液は図示しない薬液供給源からバルブ40を介して裏面流体供給管26内に供給される。なお、裏面流体供給管26内への温水の供給系の詳細な構成については後述する。
上記の裏面流体供給管26を通じて基板Wの裏面に温水または薬液が供給される。裏面流体供給管26からの温水は、基板Wの裏面のリンス処理時に基板Wの裏面に供給される。それにより、基板Wの裏面にリンス処理を施すことができるとともに、基板Wの裏面に供給された温水によりホットプレート21の温度が低下することをさらに防止することができる。
また、裏面流体供給管26からの薬液は、基板Wの裏面のエッチング処理時等に基板Wの裏面に供給される。
上述したように、ホットプレート21を回転させる回転軸25は中空軸からなり、回転軸25の内部に裏面流体供給管26が挿通されている。
このような構成において、裏面流体供給管26の外周面と回転軸25の内周面との間に形成された空間41には、図示しない窒素ガス供給源からバルブ42を介して高温の窒素ガスが供給される。なお、基板Wの裏面に供給される上記温水または高温の窒素ガスの温度は、ホットプレート21とほぼ同じ温度(例えば30℃以上90℃以下)である。
また、バルブ42を介して供給される上記高温の窒素ガスは、リンス処理後における基板Wの乾燥処理時に基板Wの裏面に向けて供給される。
次に、基板Wの裏面に温水、薬液または高温の窒素ガスの供給方法について図面を参照しながら説明する。
図4は、ホットプレート21上から基板Wが持ち上げられた状態を示す図である。
図4に示すように、ホットプレート21には、基板Wの外周端部を保持し、当該基板Wをホットプレート21上から持ち上げるための複数のリフトピン45が設けられている。複数のリフトピン45はリフト駆動機構46により駆動される。エッチング処理時は、複数のリフトピン45はリフト駆動機構46により、その先端がホットプレート21よりも低い位置になるように下降されており、基板Wの裏面はホットプレート21上に接した状態にある。
温水、薬液または高温の窒素ガスが基板Wの裏面に供給される際には、複数のリフトピン45が上昇してホットプレート21上から基板Wが持ち上げられる。したがって、基板Wは、ホットプレート21に接した状態からホットプレート21から離れた状態となる。
それにより、裏面流体供給管26を通じて温水または薬液が基板Wの裏面に供給され、または、回転軸25の空間41を通じて高温の窒素ガスが基板Wの裏面に供給される。
(4)流体傘ノズルの構成
次いで、フッ酸蒸気を供給する流体傘ノズル22の構成について説明する。
次いで、フッ酸蒸気を供給する流体傘ノズル22の構成について説明する。
上述したように、ホットプレート21の温度が低下することを防止するために、リンスノズル43によりリンス用流体を供給することとしたが、以下のように、流体傘ノズル22によりリンス用流体を供給してもよい。
図5は、下方から見た流体傘ノズル22の平面図である。
図5に示すように、流体傘ノズル22は、基板Wの表面にフッ酸蒸気を供給するための複数のフッ酸蒸気供給孔22a、および温水、常温の窒素ガスまたは高温の窒素ガスを供給するための複数の流体供給孔22bを備える。
また、複数のフッ酸蒸気供給孔22aおよび複数の流体供給孔22bは、ホットプレート21により保持された基板Wの表面に対向する領域に分散的に配置される。図5の例では、各フッ酸蒸気供給孔22aと各流体供給孔22bとが所定の間隔を隔てた複数の同心円上に配置されており、同じ円周上に配置された各フッ酸蒸気供給孔22aと各流体供給孔22bとは互いに隣り合うように交互に配置されている。
このように、複数のフッ酸蒸気供給孔22aおよび複数の流体供給孔22bが、ホットプレート21により保持された基板Wの表面に対向する領域に分散的にそれぞれ配置されることにより、フッ酸蒸気、リンス用流体、常温の窒素ガス、または高温の窒素ガスを基板Wの表面に均一に供給することができる。
また、このような流体傘ノズル22を用いた場合、リンスノズル43(図3および図4)を設けなくてもよい。それにより、基板表面処理装置VPC内の省スペース化を図ることができる。
(5)二流体ノズル
上述したように、リンスノズル43は、気体と液体とを混合することにより生成される液滴を含む混合流体を供給する二流体ノズルであってもよい。以下、この二流体ノズルについて図面を参照しながら説明する。
上述したように、リンスノズル43は、気体と液体とを混合することにより生成される液滴を含む混合流体を供給する二流体ノズルであってもよい。以下、この二流体ノズルについて図面を参照しながら説明する。
図6は、混合流体を生成する二流体ノズルの複数の例について示す縦断面図である。なお、図6(a)は外部混合型と呼ばれる二流体ノズル43aの縦断面図を示し、図6(b)は内部混合型と呼ばれる二流体ノズル43bの縦断面図を示す。
これら2つの二流体ノズル43a,43bの形態の最も大きな相違点は、二流体の混合すなわち混合流体の生成が、二流体ノズル本体の内部でされるか外部でされるかという点である。
図6の例では、気体として加熱された不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)または水蒸気が用いられ、液体として温水が用いられている。
図6(a)に示す外部混合型二流体ノズル43aは、内部本体部151および外部本体部152により構成される。内部本体部151は、例えば石英からなり、外部本体部152は、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂からなる。
内部本体部151の中心軸に沿って液体導入部151bが形成されている。液体導入部151bには、液体として例えば温水が供給される。なお、液体としては、温水の他、加熱された炭酸水、水素水または電解イオン水を用いてもよい。
内部本体部151の下端には、液体導入部151bに連通する液体吐出口151aが形成されている。内部本体部151は、外部本体部152内に挿入されている。なお、内部本体部151および外部本体部152の上端部は互いに接合されており、下端は接合されていない。
内部本体部151と外部本体部152との間には円筒状の気体通過部152bが形成されている。外部本体部152の下端には、気体通過部152bに連通する気体吐出口152aが形成されている。
外部本体部152の周壁には、気体通過部152bに連通する気体導入部152cが設けられている。気体導入部152cには、気体として例えば水蒸気または加熱された不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)が供給される。なお、図6(a)では、気体導入部152cに供給される気体として水蒸気の例が示されている。
気体通過部152bは、気体吐出口152a近傍において、下方に向かうにつれて径小となっている。その結果、水蒸気の流速が加速され、気体吐出口152aより吐出される。
図6(a)の外部混合型二流体ノズル43aにおいては、液体吐出口151aから吐出された温水と、気体吐出口152aから吐出された水蒸気とが二流体ノズル43aの下端近傍の外部で混合され、温水の微細な液滴を含む霧状の混合流体が生成される。
このように、基板Wのリンス処理の際に、霧状の混合流体が基板Wの表面に供給されることにより、エッチング処理後の基板Wの表面に付着したエッチング残渣が効率的に除去されるとともに、ホットプレート21の温度が低下することが防止される。
この場合、霧状の混合流体は、液体吐出口151aおよび気体吐出口152aから吐出された後に生成されるため、温水および水蒸気の流量および流速は、それぞれ液体吐出口151a内および気体吐出口152a内で互いに独立した状態を維持する。これにより、温水および水蒸気の流量および流速を所望の値に制御することにより、所望の混合流体を得ることができる。例えば、水蒸気の流量を調整することにより、混合流体による基板Wへの衝撃を緩和することができる。
一方、図6(b)に示す内部混合型二流体ノズル43bは、気体導入管153および本体部154により構成される。本体部154は、例えば石英からなり、気体導入管153は、例えばPTFEからなる。
気体導入管153には、上端から下端まで連通する気体導入部153aが形成されている。気体導入部153aには、気体として例えば水蒸気、または加熱された不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)が供給される。なお、図6(b)では、気体導入部153aに供給される気体として水蒸気の例が示されている。
本体部154は、径大な上部筒154a、テーパ部154bおよび径小な下部筒154cからなる。
上部筒154aのテーパ部154b内に混合室154dが形成され、下部筒154c内に直流部154eが形成されている。下部筒154cの下端には、直流部154eに連通する混合流体吐出口154fが形成されている。
本体部154の上部筒154aには、混合室154dに連通する液体導入部154gが設けられている。液体導入部154gには、液体として例えば温水が供給される。なお、液体としては、温水の他、加熱された炭酸水、水素水または電解イオン水を用いてもよい。
気体導入管153の下端部は、本体部154の上部筒154aの混合室154d内に挿入されている。
図6(b)の内部混合型二流体ノズル43bにおいては、気体導入部153aから水蒸気が供給され、液体導入部154gから温水が供給されると、混合室154dで温水と水蒸気とが混合され、温水の微細な液滴を含む霧状の混合流体が生成される。
混合室154dで生成された混合流体は、テーパ部154bに沿って直流部154eを通過することにより加速される。加速された混合流体は、混合流体吐出口154fから吐出され、基板Wの表面に供給される。
このように、基板Wのリンス処理の際に、霧状の混合流体が基板Wの表面に供給されることにより、エッチング処理後の基板Wの表面に付着したエッチング残渣が効率的に除去されるとともに、ホットプレート21の温度が低下することが防止される。
また、内部混合型二流体ノズル43bでは、例えば水蒸気の流量を調整することにより、混合流体による基板Wへの衝撃を緩和することができる。
このように、本実施の形態では、使用者は用途等に応じて外部混合型二流体ノズル43aおよび内部混合型二流体ノズル43bを選択的に用いることができる。
(6)温水の循環系
続いて、基板Wの裏面に供給された温水を再利用する方法および廃棄する方法について説明する。
続いて、基板Wの裏面に供給された温水を再利用する方法および廃棄する方法について説明する。
図7は、基板Wの裏面に供給された温水を再利用する循環系および廃棄する廃棄系を示す説明図である。
図7に示すように、各基板表面処理装置VPC(図1)の裏面流体供給管26には、流体ボックス部2a〜2d内に設けられ、温水を貯留する温水貯留タンクTAに延びる温水用供給管51から分岐する裏面温水用供給管51aが接続されている。また、基板Wの表面に温水を供給するためのリンスノズル43には、温水用供給管51から分岐する表面温水用供給管51bが接続されている。
裏面温水用供給管51aには、上述のバルブ39a(図3および図4)が介挿され、表面温水用供給管51bには、バルブ39bが介挿されている。また、温水用供給管51には、流体ボックス部2a〜2d内において、温水貯留タンクTAから順に、温度調節器53、ポンプ52およびフィルタFが介挿されている。
温水用供給管51に介挿されたポンプ52が動作すると、温水貯留タンクTA内の温水が温度調節器53へ送られ、所定の温度に調節される。
そして、温度が調節された温水は、ポンプ52およびフィルタFを通じて裏面温水用供給管51aおよび表面温水用供給管51bへ送られる。バルブ39aまたはバルブ39bを操作することにより、裏面流体供給管26またはリンスノズル43から基板Wの表面または裏面に温水を供給することができる。
ここで、流体ボックス部2a〜2dにおいて温水用供給管51のフィルタFの下流側には配管54の一端が接続されている。配管54の他端は温水貯留タンクTAへ延びている。配管54にはバルブ55が介挿されている。
このような構成において、バルブ39aおよびバルブ39bを閉じるとともにバルブ55を開くことにより、温水貯留タンクTAからくみ上げられた温水が、基板表面処理装置VPCに送られることなく再び温水貯留タンクTAに貯留される。
このように、温水が温水貯留タンクTA、温水用供給管51、温度調節器53、ポンプ52、フィルタF、および配管54を循環することにより、温水貯留タンクTA内の温水が温度調節器53により所定の温度に維持されるとともに、フィルタFにより清浄に保たれる。
処理カップ23内の回収空間24には回収管31の一端が接続されている。回収管31の他端は三方バルブ56に接続されている。この三方バルブ56には、循環系配管57および廃棄系配管58が接続されている。
循環系配管57は、流体ボックス部2a〜2dにある回収タンクRTAに接続されており、循環系配管57に導かれた温水は一旦、回収タンクRTAに貯留される。
回収タンクRTAには、循環系配管59が接続されており、循環系配管59は回収タンクRTAから流体ボックス部2a〜2d内の温水貯留タンクTAへ延びている。
流体ボックス部2a〜2dにおいて、循環系配管59には、ポンプ60が介挿されるとともにそのポンプ60を挟んで2つのフィルタFが介挿されている。
廃棄系配管58は、各基板表面処理装置VPCから流体ボックス部2a〜2d内または基板処理装置100の外部に設けられた図示しない廃液処理装置へ延びている。
また、温水貯留タンクTAには当該温水貯留タンクTA内の温水を廃棄するためのタンク内温水廃液管61の一端が接続されている。上記タンク内温水廃液管61の他端は廃棄系配管58に接続されている。
さらに、温水貯留タンクTA内には当該温水貯留タンクTA内に新たな温水を供給するための温水供給管63の一端が配置されている。上記温水供給管63の他端は図示しない温水供給源に接続され、温水供給管63にはバルブ64が介挿されている。バルブ64を開くことにより、温水貯留タンクTA内に新たな温水が供給される。
基板Wのリンス処理時には、三方バルブ56は、回収空間24を通じて回収管31に流れ込む温水を循環系配管57へ導くように制御される。これにより、回収管31と循環系配管57とが三方バルブ56を介して連通する。この場合、温水は廃棄系配管58には流れない。
循環系配管57に導かれた温水は、上述のように一旦回収タンクRTAに貯留される。回収タンクRTAに貯留された温水は、ポンプ60により循環系配管59を通じて温水貯留タンクTA内に送られるとともに、フィルタFにより清浄にされる。それにより、基板Wの温度調節用に用いられた温水が、再び温水貯留タンクTAに貯留される。
三方バルブ56、バルブ39、バルブ55、バルブ62、バルブ64、ポンプ52、ポンプ60、および温度調節器53の動作は図1の制御部4により制御される。
ここで、本実施の形態では、温水貯留タンクTA内に貯留される温水中に含まれるフッ酸の濃度を検出する濃度センサSが設けられている。
通常、フッ酸蒸気が基板Wの表面に供給されるエッチング処理の期間の前後においても、フッ酸蒸気が基板Wの表面に供給されてしまう場合が多い。そのため、基板表面処理装置VPCの雰囲気中におけるフッ酸蒸気の割合が大きいと、基板Wの表裏面に供給される温水中にフッ酸蒸気が溶け込む。その結果、温水中にフッ酸が生成され、基板Wの表裏面にフッ酸が供給されてしまう。
そこで、上記の濃度センサSにより検出されたフッ酸の濃度が予め定められた基準値以上である場合には、三方バルブ56は、回収空間24を通じて回収管31に流れ込む温水を廃棄系配管58へ導くように制御される。それにより、上記基準値以上の濃度を有する温水は温水貯留タンクTA内に再び導かれることはない。
これに伴って、バルブ62が開かれ、タンク内温水廃液管61および廃棄系配管58を通じて温水貯留タンクTA内に貯留されている温水が廃棄される。
このようにして、温水貯留タンクTA内に貯留される温水がなくなれば、バルブ64が開かれることにより温水供給管63を通じて新たな温水が温水貯留タンクTA内に供給される。
このように、本実施の形態に係る基板処理装置100においては、基板Wの温度調節時に用いられる温水が循環されつつ再利用される。したがって、新たな温水の使用量を低減することによって消費電力を低減することができる。それにより、低コスト化を図ることができる。
(7)処理フロー
次に、基板表面処理装置VPCを用いた基板Wに対する各種処理の流れについて説明する。
次に、基板表面処理装置VPCを用いた基板Wに対する各種処理の流れについて説明する。
図8は、基板Wに対する各種処理の流れを示す処理チャートである。
図8(a)は流体傘ノズル22による基板Wの表面への窒素ガスの供給(オン状態)と供給の停止(オフ状態)とを示し、図8(b)は基板Wのエッチング処理時での流体傘ノズル22による基板Wの表面へのフッ酸蒸気の供給(オン状態)と供給の停止(オフ状態)とを示す。
また、図8(c)はリンスノズル43および裏面流体供給管26による基板Wの表裏面への温水の供給(オン状態)と供給の停止(オフ状態)とを示し、図8(d)は基板Wの乾燥処理時での流体傘ノズル22による基板Wの表面への高温の窒素ガスの供給(オン状態)と供給の停止(オフ状態)とを示す。
また、図8(e)は複数のリフトピン45(図4)の上昇位置(アップ状態)と下降位置(ダウン状態)とを示し、図8(f)は回転軸25の空間41(図3)を通じた基板Wの裏面への高温の窒素ガスの供給(オン状態)と供給の停止(オフ状態)とを示す。
さらに、図8(g)はホットプレート21の回転数の変化を示し、図8(h)は流体傘ノズル22の回転数の変化を示す。
ここで、時刻T0において、流体傘ノズル22による基板Wの表面への窒素ガスの供給はオフ状態となっており(図8(a))、流体傘ノズル22による基板Wの表面へのフッ酸蒸気の供給はオフ状態となっており(図8(b))、リンスノズル43および裏面流体供給管26による基板Wの表面への温水の供給はオフ状態となっている(図8(c))。
また、時刻T0において、流体傘ノズル22による基板Wの表面への高温の窒素ガスの供給はオフ状態となっており(図8(d))、回転軸25の空間41を通じた基板Wの裏面への高温の窒素ガスの供給はオフ状態となっている(図8(g))。
なお、時刻T0において、リフトピン45はリフト駆動機構46により下降位置に維持されている。すなわち、基板Wは、ホットプレート21に接した状態で保持されている。
また、時刻T0において、ホットプレート21の回転数は例えば200rpmであり、流体傘ノズル22の回転数の回転数は例えば100rpmである。
最初に、時刻T1において、流体傘ノズル22による基板Wの表面への窒素ガスの供給(窒素ガスパージ)が開始される(図8(a))。それにより、基板Wの上方の雰囲気中に含まれる水分が除去されるとともに、当該雰囲気が浄化される。なお、流体傘ノズル22により供給される上記の窒素ガスは高温であることが好ましい。
次に、時刻T2において、流体傘ノズル22による基板Wの表面への窒素ガスの供給が停止される(図8(a))。これに伴って、流体傘ノズル22による基板Wの表面へのフッ酸蒸気の供給が開始される(図8(b))。
続いて、時刻T3において、流体傘ノズル22による基板Wの表面への窒素ガスの供給が再び開始される(図8(a))。これに伴って、時刻T3において、流体傘ノズル22による基板Wの表面へのフッ酸蒸気の供給が終了される(図8(b))。
このように、フッ酸蒸気の供給が終了された後(エッチング処理終了後)、流体傘ノズル22による基板Wの表面への窒素ガスの供給が再び開始されることによって、基板W上に残留するフッ酸蒸気を除去することができる。それにより、エッチングの精度が向上する。
次いで、時刻T4において、流体傘ノズル22による基板Wの表面への窒素ガスの供給が停止される(図8(a))。これに伴って、時刻T4において、リンスノズル43および裏面流体供給管26による基板Wの表裏面への温水の供給が開始される(図8(c))。
このように、リンスノズル43および裏面流体供給管26による基板Wの表裏面への温水の供給が開始されることにより、当該基板Wを保持するホットプレート21の温度が低下することが防止される。
また、時刻T4において、複数のリフトピン45がリフト駆動機構46により上昇位置とされる(図8(e))。それにより、基板Wは、ホットプレート21から持ち上げられた状態で複数のリフトピン45により保持される。
これに伴って、時刻T4において、回転軸25の空間41を通じて高温の窒素ガスが基板Wの裏面に供給される(図8(f))。
なお、時刻T4において、ホットプレート21の回転数が200rpmから例えば300rpmに上昇する(図8(g))とともに、流体傘ノズル22の回転数が100rpmから例えば200rpmに上昇する(図8(h))。
このように、温水による基板Wの表裏面のリンス処理時において、ホットプレート21および流体傘ノズル22の回転数を上昇させると、基板W上に温水が均一に供給され、リンス処理が良好に行われる。
続いて、時刻T5において、リンスノズル43による基板Wの表裏面への温水の供給が終了される(図8(c))とともに、流体傘ノズル22による基板Wの表面への高温の窒素ガスの供給が開始される(図8(d))。
このように、基板Wの表面に高温の窒素ガスが供給されている間、すなわち、高温の窒素ガスによる基板Wの乾燥処理の間においては、ホットプレート21の回転数は300rpmになっており、スピンドライによる一般的な乾燥処理における回転数に比べ低いものとなっているが、基板Wの表面に高温の窒素ガスが供給されていることにより、十分な乾燥処理が行われる。
また、流体傘ノズル22による高温の窒素ガス、および回転軸25の空間41を介した高温の窒素ガスの両方を用いて基板Wの乾燥処理を行うことによって、基板Wを確実に乾燥させることができる。
次に、時刻T6において、流体傘ノズル22による基板Wの表面への高温の窒素ガスの供給が終了される(図8(d))とともに、回転軸25の空間41を通じた基板Wの裏面への高温の窒素ガスの供給が終了される(図8(f))。
この場合、時刻T6において、ホットプレート21の回転数が300rpmから0rpmになる(図8(g))とともに、流体傘ノズル22の回転数が200rpmから0rpmになり(図8(h))、ホットプレート21および流体傘ノズル22が停止される。
なお、乾燥処理後(時刻T6以後)の基板Wは基板表面処理装置VPC内から基板搬送ロボットCRにより搬出されるので、複数のリフトピン45によりホットプレート21上から持ち上げられた状態となっている(図8(e))。
(8)本実施の形態における効果
(8−1)基板表面処理装置による効果
上述したように、本実施の形態に係る基板表面処理装置VPCにおいては、ホットプレート21により保持されつつ回転される基板Wの表面に向けてフッ酸蒸気が流体傘ノズル22により供給される。それにより、フッ酸蒸気による基板Wのエッチング処理が行われる。
(8−1)基板表面処理装置による効果
上述したように、本実施の形態に係る基板表面処理装置VPCにおいては、ホットプレート21により保持されつつ回転される基板Wの表面に向けてフッ酸蒸気が流体傘ノズル22により供給される。それにより、フッ酸蒸気による基板Wのエッチング処理が行われる。
そして、エッチング処理後のリンス処理の際に、温水または水蒸気が基板Wに供給される。このように、温水または水蒸気をリンス用流体として用いることにより、ホットプレート21の温度が低下することを防止することができる。これにより、次の基板Wのエッチング処理の際に、ホットプレート21の温度を上昇させる必要がない。これにより、基板Wの効率的な処理を行うことが可能となる。
また、重量の大きいホットプレート21を高速で回転させることは困難であるが、本実施の形態においては、ホットプレート21の回転による基板Wの乾燥処理の際に、基板Wの表面および裏面の一方または両方に高温の窒素ガスが供給される。それにより、ホットプレート21を高速で回転させることなく、基板Wを十分に乾燥させることができる。
さらに、従来では、ホットプレート21の高速回転により部品の摩耗は急激に進行していたが、本実施の形態では、乾燥処理の際に基板Wに高温の窒素ガスが供給され、ホットプレート21を高速で回転させる必要がないので、部品の摩耗が低減される。
(8−2)基板処理装置による効果
本実施の形態に係る基板処理装置100においては、複数の基板表面処理装置VPCが設けられているので、基板Wの加熱処理、フッ酸蒸気による基板Wのエッチング処理、リンス処理および乾燥処理といった一連の処理を各基板表面処理装置VPCで並行して行うことができる。
本実施の形態に係る基板処理装置100においては、複数の基板表面処理装置VPCが設けられているので、基板Wの加熱処理、フッ酸蒸気による基板Wのエッチング処理、リンス処理および乾燥処理といった一連の処理を各基板表面処理装置VPCで並行して行うことができる。
これにより、従来のように、リンス処理によりホットプレート21の温度が低下することがないので、リンス処理を別個の処理装置で行う必要がない。したがって、フットプリントを増加させることなく、多くの基板表面処理装置VPCを基板処理装置100内に設けることが可能となる。これにより、各基板表面処理装置VPC間で処理の待ち時間が発生することなく、基板Wの処理を効率的に行うことができる。その結果、基板Wの処理のスループットが向上する。
(9)他の実施の形態
上記実施の形態では、フッ酸蒸気供給源34からのフッ酸蒸気が基板Wに供給されるようになっているが、フッ酸蒸気に代えて、無水フッ酸ガスに水蒸気を混合したものを基板Wに供給してもよい。この場合、図2の二点鎖線部のように、無水フッ酸タンク340からの無水フッ酸と、水蒸気発生タンク341からの水蒸気とを混合させる。
上記実施の形態では、フッ酸蒸気供給源34からのフッ酸蒸気が基板Wに供給されるようになっているが、フッ酸蒸気に代えて、無水フッ酸ガスに水蒸気を混合したものを基板Wに供給してもよい。この場合、図2の二点鎖線部のように、無水フッ酸タンク340からの無水フッ酸と、水蒸気発生タンク341からの水蒸気とを混合させる。
また、酸の蒸気としては、単なるフッ酸蒸気だけでなく、フッ酸、塩酸、および硝酸を含む酸の蒸気のうちの少なくとも一つを含む蒸気であってもよい。
また、上記実施の形態では、流体傘ノズル22において複数のフッ酸蒸気供給孔22aおよび複数の流体供給孔22bを分散的に設けた例について説明したが、これに限定されるものでなく、例えば流体傘ノズル22の略中心に一つのフッ酸蒸気供給孔22aおよび一つの流体供給孔22bを設けてもよい。
また、上記実施の形態では、濃度センサSにより検出されたフッ酸の濃度が予め定められた基準値以上である場合に、回収空間24を通じて回収管31に流れ込む温水を廃棄系配管58へ導くように三方バルブ56を制御する例について説明したが、これに限定されるものでなく、基板Wの処理枚数を測定し、測定された処理枚数が予め定められた枚数に達した場合に、上記のように三方バルブ56を制御してもよい。
また、上記実施の形態においては、裏面流体供給管26を介して基板Wの裏面に供給される温水の循環系について説明したが、流体傘ノズル22およびリンスノズル43により供給される温水についても、同様の構成により再利用することができる。
また、上記実施の形態では、ホットプレート21を用いて基板Wの保持および加熱を共に行うこととしたが、これに限定されるものではなく、例えばスピンチャックにより基板Wを保持しつつ、スピンチャックの上方に設けられた赤外線ランプヒータまたはセラミックヒータ等の加熱手段により当該スピンチャックにより保持された基板Wを加熱してもよい。
また、上記実施の形態では、リンスノズル43により温水または水蒸気を基板Wの表面に供給することとしたが、これに限定されるものではなく、流体傘ノズル22により温水または水蒸気を供給してもよい。
さらに、上記実施の形態では、流体傘ノズル22により高温の窒素ガスを基板Wの表面に向けて供給することとしたが、これに限定されるものではなく、高温の窒素ガスを供給するノズルを別途設けてもよい。
(10)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態においては、ホットプレート21が基板回転手段および基板加熱手段に相当し、流体傘ノズル22、フッ酸蒸気供給管33およびバルブ35が気体供給手段に相当し、流体供給路30およびバルブ32cが乾燥用ガス供給手段に相当し、フッ酸蒸気、または無水フッ酸ガスに水蒸気を混合したものが所定の表面処理用気体に相当し、リンスノズル43または裏面流体供給管26が流体供給手段に相当し、制御部4が制御手段に相当する。
また、上記実施の形態においては、リフトピン45が保持手段に相当し、回転軸25(回転軸25の空間41)およびバルブ42が裏面気体供給手段に相当し、裏面流体供給管26およびバルブ39aが裏面リンス液供給手段に相当する。
さらに、上記実施の形態においては、キャリア1が基板収納部に相当し、基板搬送ロボットCRおよびインデクサロボットIRが搬送手段に相当する。
本発明は、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、PDP用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、および光ディスク用基板等の種々の基板に処理を行うため等に利用することができる。
1 キャリア
2a〜2d 流体ボックス部
4 制御部
21 ホットプレート
22 流体傘ノズル
22a フッ酸蒸気供給孔
22b 流体供給孔
25 回転軸
26 裏面流体供給管
30 流体供給路
32a,32b,32c バルブ
33 フッ酸蒸気供給管
34 フッ酸蒸気供給源
35 バルブ
36 チャック回転駆動機構
37 傘ノズル昇降駆動機構
38 傘ノズル回転駆動機構
41 空間
43 リンスノズル
44 走査機構
45 リフトピン
46 リフト駆動機構
51 温水用供給管
52,60 ポンプ
53 温度調節器
56 三方バルブ
57,59 循環系配管
58 廃棄系配管
61 タンク内温水廃液管
62,64 バルブ
63 温水供給管
100 基板処理装置
CR 基板搬送ロボット
ID インデクサ
IR インデクサロボット
RTA 温水貯留タンク
S 濃度センサ
TA 温水貯留タンク
VPC 基板表面処理装置
W 基板
2a〜2d 流体ボックス部
4 制御部
21 ホットプレート
22 流体傘ノズル
22a フッ酸蒸気供給孔
22b 流体供給孔
25 回転軸
26 裏面流体供給管
30 流体供給路
32a,32b,32c バルブ
33 フッ酸蒸気供給管
34 フッ酸蒸気供給源
35 バルブ
36 チャック回転駆動機構
37 傘ノズル昇降駆動機構
38 傘ノズル回転駆動機構
41 空間
43 リンスノズル
44 走査機構
45 リフトピン
46 リフト駆動機構
51 温水用供給管
52,60 ポンプ
53 温度調節器
56 三方バルブ
57,59 循環系配管
58 廃棄系配管
61 タンク内温水廃液管
62,64 バルブ
63 温水供給管
100 基板処理装置
CR 基板搬送ロボット
ID インデクサ
IR インデクサロボット
RTA 温水貯留タンク
S 濃度センサ
TA 温水貯留タンク
VPC 基板表面処理装置
W 基板
Claims (15)
- 基板の表面に処理を施す基板表面処理装置であって、
基板を保持しつつ回転させる基板回転手段と、
前記基板回転手段により保持された基板を加熱する基板加熱手段と、
前記基板加熱手段により加熱され、前記基板回転手段により回転される基板の表面に向けて所定の表面処理用気体を供給する気体供給手段と、
前記基板回転手段に保持された基板の表面または裏面に加熱された流体を供給する流体供給手段とを備えたことを特徴とする基板表面処理装置。 - 前記所定の表面処理用気体は、酸および蒸気を含むことを特徴とする請求項1記載の基板表面処理装置。
- 前記所定の表面処理用気体は、酸の蒸気を含むことを特徴とする請求項1記載の基板表面処理装置。
- 前記加熱された流体の温度は、前記基板加熱手段により加熱された基板の温度と略等しいことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の基板表面処理装置。
- 前記加熱された流体は、加熱された液体を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の基板表面処理装置。
- 前記加熱された流体は、加熱された純水を含むことを特徴とする請求項5記載の基板表面処理装置。
- 前記純水を含む加熱された流体は、炭酸水、水素水および電解イオン水よりなる群から選択される少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項6記載の基板処理装置。
- 前記加熱された流体は、加熱された蒸気を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の基板表面処理装置。
- 前記加熱された流体は混合流体を含み、
前記混合流体は、加熱された液体と加熱された気体との混合により生成される液滴を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の基板表面処理装置。 - 前記流体供給手段を制御する制御手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記気体供給手段による所定の表面処理用気体の供給後に、前記基板回転手段に保持された基板に加熱された流体が供給されるよう前記流体供給手段を制御することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の基板表面処理装置。 - 前記基板回転手段に保持された基板の表面または裏面に加熱された乾燥用ガスを供給する乾燥用ガス供給手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の基板表面処理装置。
- 前記保持手段により保持された基板の裏面に向けて加熱されたリンス液を供給する裏面リンス液供給手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の基板表面処理装置。
- 前記加熱された流体の温度は、30℃以上90℃以下であることを特徴とする請求項1〜12いずれかに記載の基板表面処理装置。
- 基板の表面に処理を施す基板表面処理方法であって、
基板を保持しつつ回転させるとともに前記基板を加熱する基板加熱ステップと、
前記基板加熱ステップで加熱される基板の表面に向けて所定の表面処理用気体を供給する気体供給ステップと、
前記気体供給ステップで所定の表面処理用気体が供給された後に、前記保持された基板の表面または裏面に加熱された流体を供給する流体供給ステップとを備えたことを特徴とする基板表面処理方法。 - 基板を収納する基板収納部と、
請求項1〜13のいずれかに記載の複数の基板表面処理装置と、
前記基板収納部と前記複数の基板表面処理装置の各々との間で前記基板を搬送する搬送手段とを備えたことを特徴とする基板処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006048584A JP2007227764A (ja) | 2006-02-24 | 2006-02-24 | 基板表面処理装置、基板表面処理方法および基板処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006048584A JP2007227764A (ja) | 2006-02-24 | 2006-02-24 | 基板表面処理装置、基板表面処理方法および基板処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007227764A true JP2007227764A (ja) | 2007-09-06 |
Family
ID=38549251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006048584A Pending JP2007227764A (ja) | 2006-02-24 | 2006-02-24 | 基板表面処理装置、基板表面処理方法および基板処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007227764A (ja) |
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010109118A (ja) * | 2008-10-30 | 2010-05-13 | Shibaura Mechatronics Corp | 基板処理装置および基板処理方法 |
JP2011103438A (ja) * | 2009-10-16 | 2011-05-26 | Tokyo Electron Ltd | 基板液処理装置及び基板液処理方法並びに基板液処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
JP2011522438A (ja) * | 2008-06-03 | 2011-07-28 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド | 高速基板サポート温度制御 |
KR20110126558A (ko) * | 2010-05-17 | 2011-11-23 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 기판 액처리 장치 및 기판 액처리 방법 그리고 기판 액처리 프로그램을 기록한 기록 매체 |
JP2014130940A (ja) * | 2012-12-28 | 2014-07-10 | Tokyo Electron Ltd | 基板処理装置および基板処理方法 |
KR20160022336A (ko) * | 2010-12-24 | 2016-02-29 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치 |
KR20160148466A (ko) * | 2015-06-16 | 2016-12-26 | 가부시키가이샤 스크린 홀딩스 | 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치 |
JP2017103500A (ja) * | 2017-03-13 | 2017-06-08 | 株式会社Screenホールディングス | 基板処理方法および基板処理装置 |
JP2017103499A (ja) * | 2017-03-13 | 2017-06-08 | 株式会社Screenホールディングス | 基板処理方法および基板処理装置 |
JP2017126734A (ja) * | 2016-01-13 | 2017-07-20 | 東京エレクトロン株式会社 | 基板処理方法、基板処理装置及び基板処理システム |
WO2018034317A1 (ja) * | 2016-08-19 | 2018-02-22 | 株式会社 ゴーダ水処理技研 | 炭酸水素水及びこれを使用する洗浄方法 |
WO2018051821A1 (ja) * | 2016-09-16 | 2018-03-22 | 株式会社Screenホールディングス | パターン倒壊回復方法、基板処理方法および基板処理装置 |
CN109585336A (zh) * | 2017-09-29 | 2019-04-05 | 东京毅力科创株式会社 | 基片处理装置 |
WO2019083735A1 (en) * | 2017-10-23 | 2019-05-02 | Lam Research Ag | SYSTEMS AND METHODS FOR PREVENTING THE STATIC FRICTION OF HIGH-SHAPE RATIO STRUCTURES AND / OR REPAIRING HIGH-SHAPE RATIO STRUCTURES |
JP2020068275A (ja) * | 2018-10-24 | 2020-04-30 | 三菱電機株式会社 | 半導体製造装置および半導体製造方法 |
WO2020120597A1 (en) * | 2018-12-12 | 2020-06-18 | Lam Research Ag | Method and apparatus for treating semiconductor substrate |
US11823892B2 (en) | 2018-10-03 | 2023-11-21 | Lam Research Ag | Gas mixture including hydrogen fluoride, alcohol and an additive for preventing stiction of and/or repairing high aspect ratio structures |
-
2006
- 2006-02-24 JP JP2006048584A patent/JP2007227764A/ja active Pending
Cited By (37)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011522438A (ja) * | 2008-06-03 | 2011-07-28 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド | 高速基板サポート温度制御 |
JP2010109118A (ja) * | 2008-10-30 | 2010-05-13 | Shibaura Mechatronics Corp | 基板処理装置および基板処理方法 |
JP2011103438A (ja) * | 2009-10-16 | 2011-05-26 | Tokyo Electron Ltd | 基板液処理装置及び基板液処理方法並びに基板液処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
KR101593651B1 (ko) | 2010-05-17 | 2016-02-12 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 기판 액처리 장치 및 기판 액처리 방법 그리고 기판 액처리 프로그램을 기록한 기록 매체 |
KR20110126558A (ko) * | 2010-05-17 | 2011-11-23 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 기판 액처리 장치 및 기판 액처리 방법 그리고 기판 액처리 프로그램을 기록한 기록 매체 |
JP2012004539A (ja) * | 2010-05-17 | 2012-01-05 | Tokyo Electron Ltd | 基板液処理装置及び基板液処理方法並びに基板液処理プログラムを記録した記録媒体 |
US9224624B2 (en) | 2010-05-17 | 2015-12-29 | Tokyo Electron Limited | Liquid processing method |
KR20160022336A (ko) * | 2010-12-24 | 2016-02-29 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치 |
KR101864001B1 (ko) | 2010-12-24 | 2018-06-01 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치 |
JP2014130940A (ja) * | 2012-12-28 | 2014-07-10 | Tokyo Electron Ltd | 基板処理装置および基板処理方法 |
KR20160148466A (ko) * | 2015-06-16 | 2016-12-26 | 가부시키가이샤 스크린 홀딩스 | 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치 |
US10510528B2 (en) | 2015-06-16 | 2019-12-17 | SCREEN Holdings Co., Ltd. | Substrate processing method |
KR101889145B1 (ko) | 2015-06-16 | 2018-08-16 | 가부시키가이샤 스크린 홀딩스 | 기판 처리 방법 및 기판 처리 장치 |
JP2017126734A (ja) * | 2016-01-13 | 2017-07-20 | 東京エレクトロン株式会社 | 基板処理方法、基板処理装置及び基板処理システム |
JPWO2018034317A1 (ja) * | 2016-08-19 | 2019-06-27 | 株式会社 ゴーダ水処理技研 | 炭酸水素水及びこれを使用する洗浄方法 |
WO2018034317A1 (ja) * | 2016-08-19 | 2018-02-22 | 株式会社 ゴーダ水処理技研 | 炭酸水素水及びこれを使用する洗浄方法 |
TWI644167B (zh) * | 2016-09-16 | 2018-12-11 | 日商斯庫林集團股份有限公司 | Pattern collapse recovery method, substrate processing method, and substrate processing apparatus |
US11373860B2 (en) | 2016-09-16 | 2022-06-28 | SCREEN Holdings Co., Ltd. | Method of restoring collapsed pattern, substrate processing method, and substrate processing device |
WO2018051821A1 (ja) * | 2016-09-16 | 2018-03-22 | 株式会社Screenホールディングス | パターン倒壊回復方法、基板処理方法および基板処理装置 |
CN109496346A (zh) * | 2016-09-16 | 2019-03-19 | 株式会社斯库林集团 | 图案倒塌恢复方法、基板处理方法以及基板处理装置 |
JP2018046260A (ja) * | 2016-09-16 | 2018-03-22 | 株式会社Screenホールディングス | パターン倒壊回復方法、基板処理方法および基板処理装置 |
US12159783B2 (en) | 2016-09-16 | 2024-12-03 | SCREEN Holdings Co., Ltd. | Method of restoring collapsed pattern, substrate processing method, and substrate processing device |
CN109496346B (zh) * | 2016-09-16 | 2023-06-06 | 株式会社斯库林集团 | 图案倒塌恢复方法、基板处理方法以及基板处理装置 |
JP2017103499A (ja) * | 2017-03-13 | 2017-06-08 | 株式会社Screenホールディングス | 基板処理方法および基板処理装置 |
JP2017103500A (ja) * | 2017-03-13 | 2017-06-08 | 株式会社Screenホールディングス | 基板処理方法および基板処理装置 |
CN109585336A (zh) * | 2017-09-29 | 2019-04-05 | 东京毅力科创株式会社 | 基片处理装置 |
KR20190038346A (ko) * | 2017-09-29 | 2019-04-08 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 기판 처리 장치 |
KR102629311B1 (ko) * | 2017-09-29 | 2024-01-24 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 기판 처리 장치 |
WO2019083735A1 (en) * | 2017-10-23 | 2019-05-02 | Lam Research Ag | SYSTEMS AND METHODS FOR PREVENTING THE STATIC FRICTION OF HIGH-SHAPE RATIO STRUCTURES AND / OR REPAIRING HIGH-SHAPE RATIO STRUCTURES |
US20210193456A1 (en) * | 2017-10-23 | 2021-06-24 | Lam Research Ag | Systems and methods for preventing stiction of high aspect ratio structures and/or repairing high aspect ratio structures |
US11854792B2 (en) * | 2017-10-23 | 2023-12-26 | Lam Research Ag | Systems and methods for preventing stiction of high aspect ratio structures and/or repairing high aspect ratio structures |
CN111279454A (zh) * | 2017-10-23 | 2020-06-12 | 朗姆研究公司 | 用于预防高深宽比结构的粘滞和/或修补高深宽比结构的系统和方法 |
US11823892B2 (en) | 2018-10-03 | 2023-11-21 | Lam Research Ag | Gas mixture including hydrogen fluoride, alcohol and an additive for preventing stiction of and/or repairing high aspect ratio structures |
US11227762B2 (en) | 2018-10-24 | 2022-01-18 | Mitsubishi Electric Corporation | Semiconductor manufacturing apparatus and semiconductor manufacturing method |
JP7149802B2 (ja) | 2018-10-24 | 2022-10-07 | 三菱電機株式会社 | 半導体製造装置および半導体製造方法 |
JP2020068275A (ja) * | 2018-10-24 | 2020-04-30 | 三菱電機株式会社 | 半導体製造装置および半導体製造方法 |
WO2020120597A1 (en) * | 2018-12-12 | 2020-06-18 | Lam Research Ag | Method and apparatus for treating semiconductor substrate |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007227764A (ja) | 基板表面処理装置、基板表面処理方法および基板処理装置 | |
TWI441246B (zh) | 基板處理裝置 | |
US12159783B2 (en) | Method of restoring collapsed pattern, substrate processing method, and substrate processing device | |
US9601357B2 (en) | Substrate processing device and substrate processing method | |
US11094524B2 (en) | Substrate processing method and substrate processing apparatus | |
JP2007227765A (ja) | 基板表面処理装置、基板表面処理方法および基板処理装置 | |
TWI728656B (zh) | 生成裝置、基板處理裝置以及基板處理方法 | |
JP2022087065A (ja) | 基板処理装置 | |
JP7149087B2 (ja) | 基板処理方法および基板処理装置 | |
JP4787038B2 (ja) | 基板処理装置および基板処理方法 | |
CN109564858B (zh) | 牺牲膜形成方法、基板处理方法以及基板处理装置 | |
JP2004235559A (ja) | 基板処理方法および基板処理装置 | |
JP5232514B2 (ja) | 基板処理装置および基板処理方法 | |
US11004675B2 (en) | Substrate cleaning composition, substrate treating method, and substrate treating apparatus | |
TWI837643B (zh) | 基板處理方法、基板處理裝置以及乾燥處理液 | |
JP4299638B2 (ja) | 基板処理装置および基板処理方法 | |
JP2002075955A (ja) | 基板表面処理方法および基板表面処理装置 | |
KR20230032954A (ko) | 기판 처리 방법, 및, 기판 처리 장치 | |
JP3884610B2 (ja) | 基板表面処理方法および基板表面処理装置 | |
JP2005175036A (ja) | 基板処理装置 | |
JP2004283803A (ja) | 基板処理装置 | |
WO2024190118A1 (ja) | 基板処理方法および基板処理装置 | |
JP7344334B2 (ja) | 基板処理装置及び基板処理方法 | |
JP2006120817A (ja) | 基板処理装置および基板処理方法 | |
CN116741621A (zh) | 基板处理方法和基板处理系统 |