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JP2007217407A - 医薬組成物 - Google Patents

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JP2007217407A
JP2007217407A JP2007008617A JP2007008617A JP2007217407A JP 2007217407 A JP2007217407 A JP 2007217407A JP 2007008617 A JP2007008617 A JP 2007008617A JP 2007008617 A JP2007008617 A JP 2007008617A JP 2007217407 A JP2007217407 A JP 2007217407A
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alkyl group
methyl
carbonyl
amino
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JP2007008617A
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English (en)
Inventor
Iwao Takamuro
巌 高室
Saburo Kawanami
三郎 河南
Yasunori Tsuboi
康範 坪井
Hideki Mochida
英樹 持田
Koji Noshiro
広司 能城
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Mitsubishi Tanabe Pharma Corp
Original Assignee
Tanabe Seiyaku Co Ltd
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Abstract

【課題】SKチャネル遮断作用を有するピラゾロピリミジン化合物を有効成分とする医薬を提供する。
【解決手段】一般式[I]:
Figure 2007217407

[式中、Aは下式(a)又は(b):
Figure 2007217407

で示される基、R11及びR12は水素、アルキル等を表すか、或いは両者が結合して含窒素複素環、R13及びR14は水素、アルキル、ヒドロキシアルキル等、Qはアルキレン、R2は式:
Figure 2007217407

で示される基、R30はハロゲン、R31はハロゲン置換アルキル等、R32、R33、R34及びR35はアルキル、アルコキシ等、R36、R37及びR38はアルキル、アルコキシ等、nは0又は1(但し、Aが式(a)で示される基であるときは、R32、R33及びR34がアルキル又はアルコキシとはならない)。]
で示される化合物又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分とする医薬組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、優れた小コンダクタンス型Ca2+依存性カリウム(SK)チャネル遮断作用を有し医薬として有用な新規ピラゾロピリミジン化合物又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分としてなる医薬組成物に関する。
Ca2+依存性カリウムチャネルは、少なくとも3つのタイプ:大(BK)、中(IK)および小(SK)に分類されている。これらのカリウムチャネルは細胞内Ca2+濃度の上昇によって活性化される。BKおよびIKチャネルは、細胞内Ca2+の他に膜電位の変化にも感応性を示すが、SKチャネルは有意な膜電位感応性を持たないことを特徴とする。また、SKチャネルはその低い単一チャネルコンダクタンス(6−20pS)とアパミンに対する高い感応性によって特徴付けられている。
SKチャネルは、神経や筋などの興奮性細胞だけでなく、肝や血球などの多種多様な細胞に存在し、化学伝達物質の遊離、筋収縮、分泌などの細胞機能に関与する。
SKチャネルに対する選択的遮断剤としては、アパミンがよく知られており、その薬理作用としては、消化管の運動輸送機能の亢進(非特許文献1及び2)や、学習記憶障害の改善(非特許文献3及び4)および強制水泳試験における無動時間の短縮(非特許文献5)が報告されている。また、筋緊張性ジストロフィーの患者では、骨格筋におけるアパミンの特異的結合部位の存在およびアパミンの投与による症状軽減が報告されている(非特許文献6及び7)。さらに、SKチャネルのサブタイプの一つであるSK3を強制発現させたマウスでは、低酸素分圧下において呼吸機能障害を発現することが報告されている(非特許文献8)。
SKチャネル遮断作用を示す化合物として、特許文献1には1,1'−(α,α’−パラ−キシレン)−3,3'−(α,α’−メタ−キシレン)−ビス(ベンズイミダゾリウム)等のビス(ベンズイミダゾール)誘導体が、特許文献2には7,18−ジアザ−3,4(1,4)−ジベンゼナ−1,6(1,4)−ジキノリナシクロオクタデカファン・3トリフルオロ酢酸水和物等のシクロファン誘導体が、特許文献3には1,4−ビス−(2−メチル−キノリン−4−イル)−[1,4]−ジアゼパン等の環が架橋されたビスキノリン誘導体が開示されている。また、特許文献4には、SKチャネル遮断作用を示す化合物として、スピロシクロヘキサン−1,1'(2'H)−イソキノリン骨格を有する化合物が開示されている。また、特許文献5には、SKチャネル遮断作用を示す化合物として、2−[4−(5−アミノ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−ピリジン−3−イル]−ベンズイミダゾール−5−イルアミン等の如きビスベンズイミダゾール化合物が開示されている。
国際公開特許WO00/01676号 国際公開特許WO97/48705号 米国特許US5866562号 国際公開特許WO02/79189号 国際公開特許WO03/094861号 S. A. Waterman and M. Costa, J. Physiology 477, 459-468, 1994 N. Spencer et al., J. Physiology 517, 889-898, 1999 S. Ikonen et al., Eur. J. Pharmacol. 347, 13-21, 1998 C. Ghelardini et al., Br. J. Pharmacol. 123, 1079-1084, 1998 N. Galeotti et al., Br. J. Pharmacol. 126, 1653-1659, 1999 J.F. Renaud et al., Nature 319, 678-680, 1986 M.I. Behrens et al., Muscle & Nerve 17, 1264-1270, 1994 C. T. Bond et al., Science 289, 1942-1946, 2000
本発明の目的は、優れたSKチャネル遮断作用を有し、医薬として有用な新規ピラゾロピリミジン化合物を有効成分としてなる医薬組成物を提供するものである。
本発明は、一般式[I]:
Figure 2007217407
[式中、Aは式(a):
Figure 2007217407
で示される置換シクロへキシル基又は式(b):
Figure 2007217407
で示される置換ピペリジル基、
11及びR12は同一又は異なって、水素原子、低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルケノイル基、アミノ低級アルキル基(該基のアミノ基部分は低級アルキル基で置換されていてもよい)又はシクロ低級アルキルカルボニル基を表すか、或いは両者が互いに末端で結合して隣接する窒素原子と共に含窒素複素環式基を形成し、R13及びR14は同一又は異なって、水素原子、低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級アルケノイル基、シクロ低級アルキルカルボニル基、アミノ低級アルキル基(該基のアミノ基部分は低級アルキル基で置換されていてもよい)、低級アルキル基で置換されていてもよい含窒素複素環式基又は含窒素複素環式基置換低級アルキル基、Qは低級アルキレン基、R2は式:
Figure 2007217407
で示される基、R30はハロゲン原子、R31はハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル基、R32、R33、R34及びR35は低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン置換低級アルコキシ基、低級アルカノイル基又はアミノ基(該アミノ基は低級アルキル基で置換されていてもよい)、R36、R37及びR38は低級アルキル基、低級アルコキシ基又は低級アルカノイル基、nは0又は1の整数を表す(但し、Aが式(a)で示される基であるときは、R32、R33及びR34が低級アルキル基又は低級アルコキシ基となることはない)。]
で示されるピラゾロピリミジン化合物又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分としてなる医薬組成物に関する。
本発明の有効成分である化合物[I]又はその薬理的に許容し得る塩は、SKチャネル遮断薬として知られているアパミンとの競合結合試験において、アパミンに対する優位な拮抗作用を示すことから、SKチャネル遮断薬として有用である。従って、本発明の医薬組成物は、SKチャネルに関連する疾患の予防・治療、例えば、便秘症や過敏性腸症候群、術後イレウス、逆流性食道炎などの消化管運動機能不全、学習記憶障害、感情障害、アルツハイマー型痴呆症、うつ病、パーキンソン病などの中枢性疾患、筋緊張性ジストロフィー、および睡眠時無呼吸症の予防・治療への適用が考えられる。
また、本発明の有効成分である化合物[I]は低毒性であり、医薬として安全性が高いという特長をも有する。
本発明の有効成分である化合物[I]の具体例としては、例えば、
Aが式(a)で示される置換シクロへキシル基、R11およびR12はC1−6アルキル基、ヒドロキシ−C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル基、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C1−6アルキル基または含窒素複素環式基置換C1−6アルキル基であり、他方がC1−6アルキル基、C2−7アルカノイル基またはC3−8シクロアルキル−カルボニル基であるか、或いは両者が互いに末端で結合して隣接する窒素原子と共に含窒素複素環式基を形成し、QがC1−6アルキレン基、R2が式:
Figure 2007217407
で示される基、R33がハロゲン置換C1−6アルコキシ基、C2−7アルカノイル基またはジ(C1−6アルキル)アミノ基、R35がC1−6アルコキシ基、R36がC1−6アルキル基、R37がC2−7アルカノイル基、R38がC1−6アルコキシ基である化合物、或いは
Aが式(b)で示される置換ピペリジル基、R13及びR14は一方がC1−6アルキル基、ヒドロキシ−C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル基、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C1−6アルキル基または含窒素複素環式基置換C1−6アルキル基であり、他方がC1−6アルキル基、C1−6アルキル置換含窒素複素環式基、C2−7アルカノイル基またはC3−8シクロアルキル−カルボニル基であり、QがC1−6アルキレン基、R2が式:
Figure 2007217407
で示される基、R32がC1−6アルコキシ基、R33がC1−6アルキル基またはC1−6アルコキシ基、R34がC1−6アルキル基である化合物があげられる。
上記化合物[I]において、R11、R12、R13またはR14における含窒素複素環式基としては、例えば、ピロリジニル基、ピペリジル基等の如き飽和もしくは不飽和含窒素5〜6員複素環式基があげられる。
上記化合物[I]のうち、好ましい化合物としては、Qがメチレン基である化合物があげられる。
また、上記のうち、より好ましい化合物としては、例えば、一般式[I−A]:
Figure 2007217407
[式中、R11A及びR12Aは、一方が低級アルキル基であって、他方がヒドロキシ低級アルキル基または低級アルコキシ低級アルキル基であるか、或いは両者が互いに末端で結合して隣接する窒素原子と共に5〜6員含窒素複素環式基を形成し、R21は式:
Figure 2007217407
で示される基、R30Aはハロゲン原子、R31Aはハロゲン置換低級アルキル基、R33Aは低級アルキル基で置換されていてもよいアミノ基又は低級アルカノイル基、R36Aは低級アルキル基、R37Aは低級アルカノイル基、R38Aは低級アルコキシ基、nは0又は1の整数を表す。]
で示される化合物があげられる。
また、他のより好ましい化合物としては、例えば、一般式[I−B]:
Figure 2007217407
[式中、R13A及びR14Aは、一方が低級アルキル基、アミノ低級アルキル基(該基のアミノ基部分は低級アルキル基で置換されていてもよい)、低級アルキル基で置換されていてもよい含窒素5〜6員複素環式基又は含窒素5〜6員複素環式基置換低級アルキル基であって、他方が低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルカノイル基又はシクロ低級アルキルカルボニル基、R23は式:
Figure 2007217407
で示される基、R32Bは低級アルコキシ基、R33Bは低級アルキル基又は低級アルコキシ基、R34Bは低級アルキル基を表す]
で示される化合物があげられる。
上記化合物[I]のうち、更に好ましい化合物としては、例えば:
(1)一般式[I−A]において、
11A及びR12Aの一方がイソプロピル基もしくはtert−ブチル基等の如きC1−4アルキル基で、他方がヒドロキシエチル基等の如きヒドロキシ−C1−4アルキル基またはメトキシエチル基等の如きC1−4アルコキシ−C1−4アルキル基であるか、或いは両者が互いに結合して隣接する窒素原子と共にピペリジル基等の如き含窒素6員複素環式基を形成し、R30Aがフッ素原子、R31Aがトリフルオロメチル基等の如きトリフルオロC1−4アルキル基、R33Aがジメチルアミノ基等の如きジC1−4アルキル−アミノ基又はアセチル基、プロピオニル基等の如きC2−5アルカノイル基、R36Aがメチル基、エチル基、プロピル基等の如きC1−4アルキル基、R37Aがアセチル基、プロピオニル基等の如きC2−5アルカノイル基、R38Aがメトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基等の如きC1−4アルコキシ基である化合物;
(2)一般式[I−B]において、
i) R13A及びR14Aの一方がメチル基、エチル基、イソプロピル基もしくはtert−ブチル基等の如きC1−4アルキル基またはメチルピペリジル基等の如きC1−4アルキル置換含窒素6員複素環式基で、他方がイソプロピル基もしくはtert−ブチル基等の如きC1−4アルキル基、ヒドロキシエチル基等の如きヒドロキシ−C1−4アルキル基またはメトキシエチル基等の如きC1−4アルコキシ−C1−4アルキル基、R32Bがメトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基等の如きC1−4アルコキシ基、R33Bがメチル基、エチル基、プロピル基もしくはtert−ブチル基等の如きC1−4アルキル基又はメトキシ基、エトキシ基等の如きC1−4アルコキシ基、R34Bがメチル基、エチル基、プロピル基もしくはtert−ブチル基等の如きC1−4アルキル基である化合物;或いは
ii) R13A及びR14Aの一方がジメチルアミノエチル基もしくはジイソプロピルアミノエチル基等の如きジ(C1−4アルキル)アミノ−C1−4アルキル基またはピロリジニルエチル基等の如き含窒素5員複素環式基置換C1−4アルキル基で、他方がアセチル基等の如きC2−5アルカノイル基またはシクロプロピルカルボニル基等の如きC3−6シクロアルキル−カルボニル基、R32Bがメトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基等の如きC1−4アルコキシ基、R33Bがメチル基、エチル基、プロピル基もしくはtert−ブチル基等の如きC1−4アルキル基又はメトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基等の如きC1−4アルコキシ基、R34Bがメチル基、エチル基、プロピル基もしくはtert−ブチル基等の如きC1−4アルキル基である化合物;
等が挙げられる。
上記化合物[I]のうち、とりわけ好ましい化合物としては、
4−[4−[(トランス−4−ピペリジン−1−イルシクロヘキシル)カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1−[(6−プロピオニルピリジン−2−イル)メチル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
4−[4−[[トランス−4−[[N−(2−メトキシエチル)−N−(tert−ブチル)アミノ]メチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1−(1−プロピオニルピペリジン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
1−[(3−メトキシシクロヘキシル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−[[N−(2−メトキシエチル)−N−(tert−ブチル)アミノ]メチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
1−(2−オキソ−1−プロピルー1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)−4−[4−[[トランス−4−[[N−tert−ブチル−(2−メトキシエチル)アミノ]メチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(2−オキソ−1−プロピルー1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)−4−[4−[(トランス−4−ピペリジン−1−イルシクロヘキシル)カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−[4−[(トランス−4−ピペリジン−1−イルシクロヘキシル)カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[4−[[N−[2−(ジイソプロピルアミノ)エチル]−N−ピバロイルアミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[[(2−プロピル−1,3−チアゾール−4−イル)メチル]−4−[4−[[4−[[N−[2−(ジイソプロピルアミノ)エチル]−N−ピバロイルアミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(6−エトキシピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[4−[[N−(シクロプロピルカルボニル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(6−エトキシピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[4−[[N−(シクロプロピルカルボニル)−N−[2−(ジイソプロピルアミノ)エチル]アミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(6−エトキシピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[4−[[N−[2−(ジイソプロピルアミノ)エチル]―N−ピバロイルアミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[4−[[N−(2−メトキシエチル)−N−(tert−ブチル)アミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[4−[(N,N−ジイソプロピルアミノ)メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[4−[[N−エチル−N−(tert−ブチル)アミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(2−プロピル−1,3−チアゾール−4−イル)メチル]−4−[4−[[4−[[N−エチル−N−(tert−ブチル)アミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(2−プロピル−1,3−チアゾール−4−イル)メチル]−4−[4−[[4−[(N,N−ジイソプロピルアミノ)メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(6−エトキシピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[4−[[N−(2−メトキシエチル)−N−(tert−ブチル)アミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(6−エトキシピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[4−[(N,N−ジイソプロピルアミノ)メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(6−エトキシピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[4−[[N−エチル−N−(tert−ブチル)アミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(6−エトキピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[4−[[N−(2−ヒドロキシエチル)−N−(tert−ブチル)アミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(6−エトキシピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[4−[[N−(2−ヒドロキシエチル)−N−イソプロピルアミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[4−[[N−(2−メトキシエチル)−N−(tert−ブチル)アミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[4−[(N,N−ジイソプロピルアミノ)メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[4−[[N−エチル−N−(tert−ブチル)アミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[4−[N−(2−ヒドロキシエチル)−N−イソプロピルアミノ)メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
又はその薬理的に許容し得る塩があげられる。
本発明の有効成分である化合物[I]は、A及び/又はRにおける置換基上に不斉炭素原子を有する場合、当該不斉炭素原子に基づく複数の立体異性体(ジアステレオマー異性体、光学異性体)として存在しうるが、本発明はこれらのうちのいずれか1個の立体異性体またはその混合物のいずれをも含むものである。
本発明の有効成分である化合物[I]又はその薬理的に許容し得る塩は、SKチャネル遮断薬として知られているアパミンとの競合結合試験において、アパミンに対する有意な拮抗作用を示すことから、SKチャネル遮断薬として有用である。従って、該化合物[I]又はその薬理的に許容し得る塩は、SKチャネルに関連する疾患の予防・治療、例えば、便秘症や過敏性腸症候群、術後イレウス、逆流性食道炎などの消化管運動機能不全、学習記憶障害、感情障害、アルツハイマー型痴呆症、うつ病、パーキンソン病などの中枢性疾患、筋緊張性ジストロフィー、および睡眠時無呼吸症の予防・治療への適用が考えられる。
また、本発明の有効成分である化合物[I]は低毒性であり、医薬として安全性が高いという特長をも有する。
本発明の有効成分である化合物[I]は、遊離の形でも、それらの薬理的に許容し得る塩の形でも医薬用途に使用することができる。薬理的に許容しうる塩としては、例えば、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩又は臭化水素酸塩の如き無機酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トシル酸塩又はマレイン酸塩の如き有機酸塩等が挙げられる。また、カルボキシル基等の置換基を有する場合には塩基との塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩又はカルシウム塩の如きアルカリ土類金属塩)が挙げられる。
本発明の有効成分である化合物[I]もしくはその塩、又は合成中間体[II]もしくはその塩は、その分子内塩や付加物、それらの溶媒和物あるいは水和物等をいずれも含むものである。
本発明の有効成分である化合物[I]又はその薬理的に許容しうる塩は経口的にも非経口的にも投与することができ、また、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、散剤、注射剤、吸入剤等の慣用の医薬製剤として用いることができる。
本発明の有効成分である化合物[I]又はその薬理的に許容し得る塩の投与量は、投与方法、患者の年令、体重、状態によっても異なるが、注射剤とすれば、通常、1日当り約0.0001〜1mg/kg、とりわけ約0.001〜0.1mg/kg程度、経口剤とすれば、通常、1日当り約0.001〜100mg/kg、とりわけ約0.01〜10mg/kg程度とするのが好ましい。
本発明の有効成分である化合物[I]は、例えば下記の方法により製することができるが、これらに限定されるものではない。
(A法)
本発明の有効成分である化合物[I]のうち、一般式[I−d]:
Figure 2007217407
[式中、記号は前記と同一意味を有する。]
で示される化合物は、一般式[II]:
Figure 2007217407
[式中、記号は前記と同一意味を有する。]
で示される化合物又はその塩と、一般式[III]:
Figure 2007217407
[式中、Rは水素原子、低級アルキル基又はベンジル基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。]
で示されるカルボン酸化合物又はその塩とを反応させることにより製することができる。
が水素原子である場合、本反応は、溶媒中、縮合剤の存在下、活性化剤の存在下又は非存在下、塩基の存在下又は非存在下で実施することができる。溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものであればよく、例えば、塩化メチレン、クロロホルム、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、ベンゼン、1,2−ジクロロエタン、1−メチルピロリジノン、1,2−ジメトキシエタン等があげられる。縮合剤としては、例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩(WSC・HCl)、ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)、カルボニルジイミダゾール(CDI)、ジエチルシアノホスホネート(DEPC)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIPCI)、ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)、カルボニルジトリアゾール、N−シクロヘキシルカルボジイミド−N’−プロピルオキシメチルポリスチレン(PS−Carbodiimide)、N−エトキシカルボニル−2−エトキシ−1,2−ジヒドロキノリン(EEDQ)、ヘキサフルオロリン酸2−(7−アザベンゾトリアゾル−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(HATU)、ヘキサフルオロリン酸2−(1H−ベンゾトリアゾル−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(HBTU)、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリスピロリジノホスホニウム(PyBroP)、テトラフルオロホウ酸2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(TBTU)、ヘキサクロロアンチモン酸クロロ−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム(ACTU)等があげられる。活性化剤としては、例えば、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、ヒドロキシスクシンイミド(HOSu)、ジメチルアミノピリジン(DMAP)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAt)、ヒドロキシフタルイミド(HOPht)、ペンタフルオロフェノール(Pfp−OH)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール−6−スルホンアミドメチルポリスチレン(PS−HOBt)、N−(メチルポリスチレン)−4−(メチルアミノ)ピリジン(PS−DMAP)等があげられる。塩基としては、例えば、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4−メチルモルホリン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン(DBU)、等があげられる。
上記本反応において、化合物[II]の使用量は、化合物[III]に対して0.3〜10当量、好ましくは0.5〜2当量とすることができる。縮合剤の使用量は、化合物[IIa]又は[III]に対して1〜10当量、好ましくは1.5〜4当量とすることができる。塩基の使用量は、化合物[II]又は[III]に対して1〜10当量、好ましくは2〜4当量とすることができる。活性化剤の使用量は、化合物[II]又は[III]に対して1〜10当量、好ましくは1.5〜4当量とすることができる。本反応は、−20〜80℃、好ましくは0〜30℃で実施することができる。
なお、一般式[III]において、Rが水素原子である場合、当該化合物を対応する酸ハライド又は混合酸無水物等の反応性誘導体に変換した後、該反応性誘導体を上記塩基の存在下、溶媒中又は無溶媒で化合物[II]と反応させることにより化合物[I]を製することもできる。
また、一般式[III]において、Rが低級アルキル基又はベンジル基である場合、本反応は、該エステル化合物[III]を常法の加水分解、塩酸、ギ酸もしくはトリフルオロ酢酸等による酸分解、又は還元反応により対応するカルボン酸化合物に変換した後、当該カルボン酸化合物と化合物[II]とを上記と同様に処理することにより実施することもできる。
更に、一般式[III]において、Rが低級アルキル基又はベンジル基である場合、本反応は、塩基の存在下、溶媒中又は無溶媒で、化合物[II]と化合物[III]とを直接反応させることにより実施することができる。溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものであればよく、例えば、塩化メチレン、クロロホルム、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、ベンゼン、1,2−ジクロロエタン、1−メチルピロリジノン、メタノール、エタノール、イソプロパノ−ル等があげられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、4−メチルモルホリン、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7−ウンデセン(DBU)、ジメチルアミノピリジン(DMAP)、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等があげられる。
上記本反応において、化合物[III]の使用量は、化合物[II]に対して0.3〜10当量、好ましくは0.5〜2当量とすることができる。塩基の使用量は、化合物[II]又は[III]に対して1〜10当量、好ましくは、1〜4当量とすることができる。本反応は、25〜150℃、好ましくは60〜100℃で実施することができる。
(B法)
本発明の有効成分である化合物[I]のうち、一般式[I−a]:
Figure 2007217407
[式中、記号は前記と同一意味を有する。]
で示される化合物は、一般式[IV]:
Figure 2007217407
[式中、Wは反応性残基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。]
で示される化合物と一般式[V]:
Figure 2007217407
[式中、記号は前記と同一意味を有する。]
で示されるアミノアルキルピペリジン化合物又はその塩とを反応させるか、或いは、化合物[II]と一般式[VI]:
Figure 2007217407
[式中、記号は前記と同一意味を有する。]
で示される化合物とを反応させることにより製することもできる。
化合物[IV]及び[V]、或いは化合物[II]及び[VI]から化合物[I−a]を得る反応は、いずれも、溶媒中、塩基の存在下実施することができる。溶媒は、反応に影響を及ぼさないものであればよく、例えば、クロロホルム、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、トルエンなどがあげられ、塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどがあげられる。化合物[V]又は[II]の使用量は、化合物[IV]又は[VI]対して0.8〜3当量とすればよく、好ましくは1〜1.5当量である。塩基の使用量は、化合物[IV]もしくは[V]又は化合物[II]もしくは[VI]に対して1〜4当量とすればよく、好ましくは2〜3当量である。本反応は、25〜150℃、好ましくは60〜120℃で実施することができる。
化合物[IV]は、化合物[II]と一般式[VII]:
Figure 2007217407
(式中、Wは反応性残基、Wは前記と同一意味を有する)
で示される化合物(ホスゲン、ホスゲン前駆体またはホスゲン等価体等)とを反応させることにより製することができ、また、化合物[VI]は、化合物[V]と前記化合物[VII]とを反応させることにより製することができる。当該化合物[VII]において、WおよびWで示される反応性残基としては、例えば、ハロゲン原子、フェノキシ基、p−ニトロフェノキシ基、低級アルコキシ基又は含窒素芳香族複素単環式基が挙げられる。
上記化合物[IV]又は[VI]を得る反応は、溶媒中、塩基の存在下実施することができる。溶媒は、反応に影響を及ぼさないものであればよく、例えば、クロロホルム、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシド、トルエン等があげられ、塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等があげられる。ホスゲン前駆体としては、例えば、トリホスゲン、ジホスゲン(ホスゲンダイマー)等があげられ、ホスゲン等価体としては、例えば、クロロギ酸p−ニトロフェニル、1,1'−カルボニルジイミダゾール、クロロギ酸フェニル、炭酸ジフェニル、炭酸ジエチル、N,N'−ジスクシンイミジルカーボネート、ジピリジン−2−イルカーボネート等があげられる。化合物[VII]の使用量は、化合物[II]又は[V]に対して0.2〜4当量とすればよく、好ましくは0.4〜2当量である。塩基の使用量は、化合物[II]もしくは[V]に対して3〜6当量とすればよく、好ましくは3〜4当量である。本反応は、−4〜60℃、好ましくは0〜30℃で実施することができる。
なお、本方法においては、化合物[IV]又は[VI]を単離することなく、各反応を同一反応容器内で連続的に実施することにより化合物[I−a]を製することも可能である。
本発明の有効成分である化合物[I]は、上述の如くして得られる化合物のA上の置換基を、さらに目的とする他の置換基へ変換することによっても製造することができる。このような置換基の変換方法は、目的とする置換基の種類に応じて適宜選択すればよいが、例えば(a法)〜(d法)の如く実施することができる。
(a法)
A上の置換基として低級アルコキシ基を含む基を有する化合物[I]は、例えば(1)A上の置換基として水酸基を含む基を有する対応化合物と、対応する置換基を有するハロゲン化低級アルキルとを、塩基(例えば、水素化ナトリウム、炭酸カリウム)の存在下反応させるか、或いは、(2)A上の置換基として水酸基を含む基を有する対応化合物と、対応する低級アルカノールとを、適当な溶媒中、縮合剤(例えば、トリフェニルホスフィン等の如き3置換ホスフィンおよびアゾジカルボン酸ジイソプロピル等の如きアゾジカルボン酸ジ低級アルキル)の存在下で反応させることによって得ることができる。
(b法)
A上の置換基として低級アルキルアミノ基を含む基を有する化合物[I]は、A上の置換基として1級もしくは2級アミノ基を含む基を有する対応化合物と、対応する低級アルキルハライドとを適当な溶媒中、塩基の存在下反応させるか、又は対応する低級アルデヒドとを適当な溶媒中、還元剤の存在下反応させることにより得ることができる。
(c法)
A上の置換基として低級アルカノイルアミノ基などのアシルアミノ基を含む基を有する化合物[I]、即ち一般式[I−b]:
Figure 2007217407
[式中、Aは、式(a1):
Figure 2007217407
で示される基、或いは式(b1):
Figure 2007217407
で示される基、Rは水素原子、ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基または含窒素複素環式基置換低級アルキル基、Rは低級アルキル基、シクロ低級アルキル基又は低級アルケニル基、nは0または1を表す。]
で示される化合物は、A上の置換基として1級もしくは2級アミノ基を含む基を有する対応化合物[I]、即ち一般式[I−c]:
Figure 2007217407
[式中、Aは式(a2):
Figure 2007217407
で示される基、或いは式(b2):
Figure 2007217407
で示される基、Rは水素原子、ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基または含窒素複素環式基置換低級アルキル基、nは0または1を表す。]
で示される化合物と、一般式[1]:
−COOH [1]
[式中、記号は前記と同一意味を表す。]
で示されるカルボン酸化合物またはその反応性誘導体(例えば、酸クロリドの如き酸ハライド等)とを前記A法と同様に反応させることにより得ることができる。
尚、Rにおける含窒素複素環式基としては、例えば、ピロリジニル基、ピペリジル基等の如き飽和もしくは不飽和含窒素5〜6員複素環式基があげられる。
(d法)
A上の置換基として下式:
Figure 2007217407
(式中、mは4、5または6の整数を表す)
で示される含窒素複素環式基を含む基を有する化合物[I]は、A上の置換基としてアミノ基を含む基を有する対応化合物と、一般式[VIII]:
−(CH−X [VIII]
(式中、X及びXはハロゲン原子、他の記号は前記と同一意味を表す。)
で示される化合物とを適当な溶媒中、塩基の存在下反応させることにより得ることができる。
上記A〜Bおよびa〜d法を行うにあたり、原料化合物ないし各中間体がアミノ基などの官能基を有する場合、合成化学の常法により該官能基に適切な保護基を導入し、必要に応じてそれらの保護基を適宜除去することができる。
化合物[I]の合成中間体である化合物[II]は、例えば、下記反応工程図に示されたように、
(1)化合物[IX]と化合物[X]とを直接反応させるか、或いは化合物[IX]をハロゲン化剤で処理して化合物[IX−A]に変換した後、該化合物[IX−A]と化合物[X]とを反応させることにより化合物[II−A]を製し、次いで
(2)該化合物[II−A]と化合物[XI]を反応させることにより化合物[II−B]を製し、更に
(3)該化合物[II−B]から、アミノ基の保護基Gを常法により除去することによって製することができる。
Figure 2007217407
(式中、Gはアミノ基の保護基、Xはハロゲン原子、Xは水酸基もしくは脱離基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。)
化合物[IX]と化合物[X]との反応は、溶媒又は無溶媒で、活性化剤の存在下又は非存在下、添加剤の存在下又は非存在下で実施することができる。溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものであればよく、例えば、キシレン、クロロホルム等があげられる。活性化剤としては、例えば、ヘキサメチルジシラザン、N,O−ビストリメチルシリルアセトアミド、クロロトリメチルシラン等があげられる。添加剤としては、例えば、硫酸アンモニウム、クロロトリメチルシラン、トリエチルアミン塩酸塩、ピリジン塩酸塩、トリエチルアミン等があげられる。
化合物[IX]をハロゲン化剤で処理して化合物[IX−A]を得る反応は、溶媒又は無溶媒で、塩基の存在下実施することができる。溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものであればよく、例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、トルエン、キシレン等があげられる。ハロゲン化剤の使用量は、化合物[IX]に対して1〜40当量、好ましくは2〜20当量とすることができ、また塩基(ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミン、炭酸カリウム等)の使用量は、化合物[IX]に対して1〜10当量、好ましくは1〜3当量とすることができる。本反応は、0℃〜200℃、好ましくは0℃〜100℃で実施することができる。
化合物[IX−A]と化合物[X]との反応は、溶媒中又は無溶媒で、塩基の存在下実施することができる。溶媒及び塩基としては、前記化合物[IX]から化合物[IX−A]を得る反応において例示したものを適宜選択して使用することができる。
尚、化合物[IX]とハロゲン化剤との反応並びに化合物[IX−A]との反応並びに化合物[IX−A]と化合物[X]との反応は、化合物[IX−A]を単離することなく、同一反応容器内で連続的に実施することもできる。
化合物[II−A]と化合物[XII]との反応は、適当な溶媒中、脱水剤もしくは塩基の存在下で実施することができる。溶媒としては、反応に影響を及ぼさないものであればよく、例えば、塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチルピロリジノン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、トルエン、ベンゼン等があげられる。Xが水酸基の場合、脱水剤としては、例えば、アゾジカルボン酸ジイソプロピル等の如きアゾジカルボン酸ジ低級アルキルおよびトリフェニルホスフィン等の如き3置換ホスフィンの組み合わせまたはシアノメチレントリ−n−ブチルホスホラン等の如きホスホランがあげられる。また、Xが脱離基、例えば、ハロゲン基、低級アルキルスルホニルオキシ基もしくはアリールスルホニルオキシ基等の場合、塩基としては、水酸化リチウム等の水酸化アルカリ金属、水素化アルカリ金属、炭酸アルカリ金属、アルカリ金属低級アルコキシド、もしくはリチウムジイソプロピルアミド(LDA)等があげられる。
更に、上記化合物[II−B]において、アミノ基の保護基Gとしては、例えば、ベンジル基の如きアリール低級アルキル基、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等の如き低級アルコキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基の如きアリール低級アルキルオキシカルボニル基等があげられ、当該保護基の除去は慣用の方法により実施することができる。
原料化合物[III]は、それ自体公知化合物であるか、或いは以下の如く合成化学の常法を用いて製することができる。即ち化合物[III]は、一般式:
Figure 2007217407
(式中、記号は前記と同一意味を有する。)
で示される化合物を一般式[XV]:
(R11)(R12)NH [XV]
(式中、記号は前記を同一意味を有する。)
で示される化合物の存在下に還元的アミノ化反応に付すか、或いは一般式[XVI]:
Figure 2007217407
(式中、記号は前記と同一意味を有する。)
で示されるカルボン酸化合物と化合物[XV]とを反応させた後、得られる生成物のアミド基を還元することにより製することができる。
また、化合物[V]は、例えば、一般式[XVII]:
Figure 2007217407
[式中、Rはカルボキシル基、ホルミル基又はオキソ基を表し、他の記号は前記と同一意味を有する。]
で示される化合物を化合物[XV]の存在下にアミド化および還元反応、または還元的アミノ化反応に付すことにより製することができる。
また、上記の如くして得られる化合物[III]、[V]の置換基(R11及び/又はR12)を、更に、目的とする他の置換基へ変換することによっても製造することができる。このような置換基の変換方法は、目的とする置換基の種類に応じて適宜選択すればよく、例えば、N−アルキル化反応、N−アシル化反応、O−アルキル化反応等を適用することができる。
上述の[A法]〜[B法]および[a]〜[d]法等の如くして得られる化合物[I]は、所望により、薬理的に許容しうる塩に変換することもできる。薬理的に許容しうる塩への変換は、当業者に公知の方法に従って行えばよい。
なお、本発明において、低級アルキルまたは低級アルコキシとしては、炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状のアルコキシ基が挙げられ、好ましくは炭素数1〜4のものが挙げられる。低級アルキレン基としては、炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基があげられ、好ましくは炭素数1〜4のものがあげられる。低級アルカノイルとしては、炭素数2〜7、好ましくは炭素数2〜5の直鎖状または分岐鎖状のアルカノイル基が挙げられ、シクロ低級アルキルとしては、炭素数3〜8のシクロアルキル基、好ましくは炭素数3〜6のものが挙げられる。低級アルケニルとしては、炭素数2〜8のアルケニル基、好ましくは炭素数2〜4のものが挙げられる。さらに、ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子が挙げられる。低級アルケノイルとしては、炭素数3〜8の直鎖または分岐鎖アルケノイル基、好ましくは炭素数3〜6のものがあげられる。
上記例示の各方法で合成される化合物[I]の具体例(製造例)を下記に示すが、これにより本発明が限定されるものではない。
製造例1
(1)トランス−4−[[N−(2−メトキシエチル)−N−(tert−ブチル)アミノ]メチル]シクロへキサンカルボン酸メチル(後記参考例1で得られる化合物)43mgのエタノール1mL溶液に、2規定水酸化ナトリウム水溶液100μLを加え、60℃で2時間撹拌する。反応液を室温まで冷却し、5規定塩酸50μLを加えた後、濃縮する。残渣にクロロホルム1mL、1−[(6−ジメチルアミノピリジン−2−イル)メチル]−4−ピペラジン−1−イル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・3塩酸塩34mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールの0.5Mジメチルホルムアミド溶液0.3mL、トリエチルアミン84μL、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩の0.5Mクロロホルム溶液0.4mLを順次加え、室温で12時間撹拌する。反応液をクロロホルム2mLで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液3mLを加えて撹拌する。有機層を分離して濃縮し、得られる粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(ウォーターズ製XTerra PrepMS C18カラム、10mM炭酸アンモニウム/メタノール=1:1〜5:95)で精製することにより、1−[(6−ジメチルアミノピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[トランス−4−[[N−(2−メトキシエチル)−N−(tert−ブチル)アミノ]メチル]シクロへキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る.
(2)前記(1)で得られる化合物のエタノール1mL溶液に1規定塩酸を加えた後、濃縮する。残渣を水に溶解後、凍結乾燥することにより、1−[(6−ジメチルアミノピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[トランス−4−[[N−(2−メトキシエチル)−N−(tert−ブチル)アミノ]メチル]シクロへキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・塩酸塩(40mg、収率64%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;592[M+H]
製造例2
(1)トランス−4−(ピペリジン−1−イル)シクロヘキサンカルボン酸・塩酸塩(後記参考例2で得られる化合物)30mgにクロロホルム1mL、1−[(6−ジメチルアミノピリジン−2−イル)メチル]−4−ピペラジン−1−イル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・3塩酸塩34mg、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールの0.5Mジメチルホルムアミド溶液0.3mL、トリエチルアミン84μL、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩の0.5Mクロロホルム溶液0.4mLを順次加え、室温で12時間撹拌する。反応液をクロロホルム2mLで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液1.5mL、水1.5mLを加えて撹拌する。有機層を分離、濃縮し、得られる粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(ウォーターズ製XTerra PrepMS C18カラム、10mM炭酸アンモニウム/メタノール=1:1〜5:95)で精製することにより、1−[(6−ジメチルアミノピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−(ピペリジン−1−イル)シクロへキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る。
(2)前記(1)で得られる化合物を製造例1(2)と同様に処理することにより、1−[(6−ジメチルアミノピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−(ピペリジン−1−イル)シクロへキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン塩酸塩(43mg、収率76%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;532[M+H]
製造例3
(1)1−(3−エトキシベンジル)−4−ピペラジン−1−イル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・2塩酸塩60mgの塩化メチレン1.2mL溶液に0℃でN,N−ジイソプロピルエチルアミン85μL及びクロロギ酸p−ニトロフェニル49mgを加え、室温で2時間30分撹拌する。反応液をクロロホルム1mLで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液1.5mLを加えて撹拌する。有機層を分離し、水層をクロロホルムで抽出し、合した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過する。ろ液を濃縮し、得られる残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン/酢酸エチル=9:1〜0:10)にて精製し、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[(4−ニトロフェノキシ)カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(72mg,収率100%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;504(M+H)
(2)上記(1)で得られる化合物35mgのN,N−ジメチルアセトアミド0.4mL溶液に室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン61μL及び4−[[N−(2−メトキシエチル)−N−(tert−ブチル)アミノ]メチル]ピペリジン(後記参考例1(4)で得られる化合物)の0.5Mジメチルアセトアミド溶液0.42mLを加え、85℃で2日間撹拌する。反応液を室温に冷却後、クロロホルム2mLで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液1.5mL、水1.5mLを加えて撹拌する。有機層を分離、濃縮し、得られる粗生成物を高速液体クロマトグラフィー(ウォーターズ製XTerra PrepMS C18カラム、10mM炭酸アンモニウム/メタノール=1:1〜5:95)で精製することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[4−[N−(2−メトキシエチル)−N−(tert−ブチル)アミノメチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジンを得る。
(3)上記(2)で得られる化合物を製造例1(2)と同様に処理することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[4−[N−(2−メトキシエチル)−N−(tert−ブチル)アミノメチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン塩酸塩(30mg,収率73%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;593[M+H]
製造例4〜62
対応原料化合物を前記製造例1〜3のいずれかと同様に処理することにより、下記第1表〜第16表記載の化合物を得る。
Figure 2007217407
Figure 2007217407
Figure 2007217407
Figure 2007217407
Figure 2007217407
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Figure 2007217407
Figure 2007217407
Figure 2007217407
Figure 2007217407
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参考例1
(1)メタノール1500mLに−30℃冷却下塩化チオニル254mLを約1時間かけて滴下し、室温で0.5時間撹拌する。該混合物にトランス−シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸500.0gを加え、室温で17時間撹拌する。反応液を減圧濃縮し、残渣をクロロホルムで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄する。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧濃縮する。得られる残渣をヘキサンで結晶化後、結晶をろ取して乾燥することにより、トランス−シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ジメチル545.0gを得る。
MS(APCI)m/z:201[M+H]
(2)上記(1)で得られるトランス−シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸ジメチル150.0gのテトラヒドロフラン1500mL溶液に氷冷下28%ナトリウムメトキシド−メタノール溶液149gと水13.2gの混合溶液を滴下後、室温で3.5時間撹拌する。反応液にヘキサン1500mLを注ぎ、析出物をろ取する。該析出物を氷冷下、濃塩酸50mL、水450mLおよびクロロホルム1000mLの混合溶液に加え、室温で20分間撹拌する。有機層を分離し、水層を再度クロロホルムで抽出し、合した有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮する。得られる残渣をヘキサンで結晶化し、析出晶をろ取して乾燥することにより、トランス−シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸モノメチル106.0gを得る。
MS(ESI)m/z:185[M−H]
(3)トランス−シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸モノメチル14.3gのテトラヒドロフラン78mL溶液にアルゴン雰囲気下−50℃で1.0Mボラン・テトラヒドロフラン錯体テトラヒドロフラン溶液100mLを1時間かけて滴下する。該混合物を−10℃で1時間撹拌する。氷冷下、反応液に水160mLと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液160mLを加え、酢酸エチル160mLで4回抽出する。抽出液を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮する。得られる残渣をシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=20:1)で精製することにより、トランス−4−(ヒドロキシメチル)シクロヘキサンカルボン酸メチル(13.25g、収率100%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;173[M+H]
(4)アルゴン雰囲気下、塩化オキザリル4.48mLの塩化メチレン50mL溶液に−60℃でジメチルスルホキシド4.55gの塩化メチレン5mL溶液を滴下し、同温で15分間撹拌する。該溶液に前記(3)で得られる化合物5.9gの塩化メチレン30mL溶液を30分かけて滴下し、同温で1時間撹拌する。−60℃で反応液にトリエチルアミン16.7mLを滴下後、同温で30分撹拌し、更に0℃で1時間撹拌する。反応液をクロロホルムで希釈し、水、5%クエン酸水溶液、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮することにより、トランス−4−ホルミルシクロヘキサンカルボン酸メチル(5.32g、収率91%)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z:171[M+H]
(5)前記(4)で得られる化合物2.78g、(2−メトキシエチル)(tert−ブチル)アミン4gのクロロホルム30mL混合液に氷冷下水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム5.19g及び酢酸1.87mLを順次加え、室温で2日間撹拌する。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液200mLを加えて中和した後、室温で終夜撹拌する。有機層を分離し、水層をクロロホルムで2回抽出する。合した有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮する。得られる粗成生物のクロロホルム50mL溶液に陽イオン交換樹脂(Amberlyst15dry、4.7meq/g)40gを加えて2時間静置後、該混合物ををグラスフィルターでろ過し、樹脂をメタノール/塩化メチレン=1:1(200mL)で洗浄する。アンモニア2規定メタノール溶液で樹脂から生成物を溶出し、溶出液を減圧濃縮する。得られる油状物をシリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム/酢酸エチル=1:1から1:3)で精製することにより、トランス−[(2−ジメチルアミノエチルアミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸メチル(1.92g、収率42%)を黄色油状物として得る。
MS(APCI)m/z:286[M+H]
参考例2
(1)トランス−シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸モノメチル(前記参考例1(2)で得られる化合物)100.0gのtert−ブタノール1000mL溶液にジフェニルリン酸アジド155gおよびトリエチルアミン78.6mLを加え、約60℃で1時間加熱し、さらに17時間加熱環流する。反応液を冷却後、氷水を注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮する。得られる残渣のメタノール250mL溶液に水750mLを加え、氷冷下0.5時間撹拌する。析出物をろ取し、水−メタノール(3:1)1000mLおよびヘキサンにて順次洗浄後、乾燥することにより、トランス−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸メチル117.0gを得る。
MS(APCI)m/z:275[M+NH
(2)前記(1)で得られる化合物234.0gのジオキサン500mL溶液に4規定塩酸ジオキサン溶液500mLを加え、室温で19時間撹拌する。反応液を減圧濃縮し、得られる残渣をジエチルエーテルにけん濁し、析出物をろ取することにより、トランス−4−アミノシクロヘキサンカルボン酸メチル塩酸塩121.9gを得る。
MS(APCI)m/z:158[M+H]
(3)前記(2)で得られる化合物10.0g、1,5−ジヨードペンタン20.1g及び炭酸ナトリウム16.4gのテトラヒドロフラン300mL/N,N−ジメチルアセトアミド60mLけん濁液を70℃で21時間撹拌する。反応液を減圧濃縮し、残渣を酢酸エチル−水に溶解し、有機層を分離する。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮する。得られる残渣をNHシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/n−ヘキサン=0:10〜5:1)にて精製し、トランス−4−(1−ピペリジル)シクロヘキサンカルボン酸メチル10.2gを得る。
MS(APCI)m/z:226[M+H]
(4)前記(3)で得られる化合物10.2gのジオキサン130mL溶液に2規定塩酸70mLを加え、メタノールを留去しながら105℃で3時間撹拌する。反応液を減圧濃縮し、得られる残渣をジエチルエーテルにけん濁後、析出物をろ取することにより、トランス−4−(1−ピペリジル)シクロヘキサンカルボン酸・塩酸塩(11.8g、収率100%)を淡黄色固体として得る。
MS(APCI)m/z:212[M+H]
参考例3
(1)4−(カルボキシル)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン2.0gの塩化メチレン26mL溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン3.0mL、ヘキサフルオロリン酸ブロモトリスピロリジノホスホニウム(PyBroP)6.1g及び(2−メトキシエチル)(tert−ブチル)アミン1.6gを順次加え、室温で4日間撹拌する。反応液をクロロホルムで希釈後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌し、有機層を分離する。水層を再度クロロホルムで抽出し、合した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過する。ろ液を濃縮し、得られる残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン/酢酸エチル=10:0〜70:30)にて精製することにより、4−[tert−ブチル(2−メトキシエチル)カルバモイル]−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン(887mg、収率30%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;343[M+H]
(2)前記(1)で得られる化合物1.2gのテトラヒドロフラン11mL溶液にボラン−テトラヒドロフラン錯体1Mテトラヒドロフラン溶液6.7mLを加え、7時間加熱還流する。反応液を室温まで冷却し、10%塩酸を加え、65℃で40分間撹拌後、減圧濃縮する。得られる残渣をクロロホルムと水で処理した後、撹拌下炭酸カリウムをpHが10以上になるまで加え、クロロホルムで2回抽出する。合したクロロホルム層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、濃縮する。得られる残渣にn−ヘキサン/酢酸エチル=8:1を加えて撹拌し、析出固体をろ去後、ろ液を減圧濃縮することにより、4−[[N−(2−メトキシエチル)−N−(tert−ブチル)アミノ]メチル]ピペリジン(573mg、収率70%)を黄色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;229[M+H]
参考例4
(1)4−ホルミル−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン1.0g、2−ジメチルアミノエチルアミン766μLのクロロホルム12mL混合液に氷冷下水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム2.0g及び酢酸537μLを順次加え、室温で1日間撹拌する。反応液をクロロホルムで希釈し、撹拌下飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と粉末炭酸カリウムを加えて中和(pH10)し、クロロホルムで2回抽出する。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮することにより、4−[[[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]メチル]−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン(3g)を無色油状物として得る。
(2)前記(1)で得られる粗生成物の塩化メチレン10mL溶液にN−(メチルポリスチレン)−4−(メチルアミノ)ピリジン(PS−DMAP、1.57mmol/g)6g、塩化アセチル1.7mLを加え、室温で18時間振とうする。PS−DMAP及び不溶物をろ去後、ろ液を減圧濃縮することにより、4−[[N−アセチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]メチル]−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン(1.3g)を無色固体として得る。
(3)上記(2)で得られる粗生成物1.3gのジオキサン5.8mL溶液に塩酸4規定ジオキサン溶液5.8mLを加え、室温で20時間撹拌する。反応液を乾燥エーテルで希釈して目的物を油状物として不溶化する。上澄みを除き、残渣を乾燥エーテルで洗浄後、減圧乾燥する。残渣を水に溶解後、凍結乾燥することにより、4−[[N−アセチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]メチル]ピペリジン2塩酸塩(918mg、収率65%)をアモルファス固体として得る。
MS(APCI)m/z;228[M+H]
参考例5
(1)4−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン5g、4−エトキシベンジルアルコール5gおよびトリフェニルホスフィン8.62gのテトラヒドロフラン50mLけん濁液中に氷冷下アザジカルボン酸ジイソプロピル6.98gを滴下し、室温で18時間攪拌する。反応液を減圧濃縮し、得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール/100:1)で精製することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(12.95g、定量的)を油状物として得る。
MS(APCI)m/z;439[M+H]
(2)前記(1)で得られる化合物(12.9g)のメタノール28mL溶液に4規定塩酸ジオキサン溶液28mLを加え、室温で16時間攪拌する。反応液に酢酸エチル56mLを加えた後、析出物をろ取し、酢酸エチルで洗浄することにより、1−(3−エトキシベンジル)−4−ピペラジン−1−イル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン・2塩酸塩(4.19g、収率62%)を無色結晶として得る。
MS(APCI)m/z;339[M+H]
参考例6
(1)参考例33で得られる3−ヒドロキシメチル−1−プロピル−1H−ピリジン−2−オン1.17gのクロロホルム10mL溶液に氷冷下塩化メタンスルホニル812μL、トリエチルアミン1.46mLを加え、室温で終夜撹拌する。反応液をクロロホルムで希釈し、10%クエン酸水溶液及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮することにより、メタンスルホン酸(2−オキソ−1−プロピル−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルメチル)エステルを粗生成物として得る。
(2)前記(1)で得られる粗生成物及び4−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン1.94gのジメチルアセトアミド20mL溶液に室温で水酸化リチウム457mgを加え、終夜撹拌する。反応液を氷水200mLに空け、酢酸エチルで2回抽出し、抽出液を減圧濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=50:1)で精製することにより、1−(2−オキソ−1−プロピル−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルメチル)−4−(4−tert−ブトキシカルボニルピペラジン−1−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(2.92g)を固体として得る。
(3)前記(2)で得られる化合物2.92gのクロロホルム2mL及びトリフルオロ酢酸2mL溶液を室温で1日間撹拌する。反応液を減圧濃縮し、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで3回抽出する。抽出液を減圧濃縮し、得られる粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール/アンモニア水=19:1:0.2)で精製し、1−(2−オキソ−1−プロピル−1,2−ジヒドロピリジン−3−イルメチル)−4−ピペラジン−1−イル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(1.23g、2工程通算収率50%)を淡黄色固体として得る。
MS(APCI)m/z;354[M+H]
参考例7〜18
対応原料化合物を前記参考例5又は参考例6(2)と同様に処理することにより、下記第17〜18表記載の化合物を得る。
Figure 2007217407
Figure 2007217407
参考例19〜23
対応原料化合物を前記参考例1(5)と同様に処理することにより、下記第19表記載の化合物を得る。
Figure 2007217407
参考例24〜32
対応原料化合物を前記参考例3と同様に処理することにより、下記第20表記載の化合物を得る。
Figure 2007217407
参考例33
(1)2−ヒドロキシニコチン酸5.5gのメタノール50mL及び水8.0mL溶液に86%水酸化カリウム5.1gを加え、20分間加熱還流する。反応液を室温まで冷却し、ヨウ化n−プロピル10mLを加え、2時間加熱還流する。反応液を室温まで冷却後、減圧濃縮し、残渣を2規定塩酸に溶解し、クロロホルムで抽出(2回)する。合した抽出液を10%チオ硫酸ナトリウム及び飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=97:3)で精製し、n−ヘキサン/酢酸エチルから再結晶することによって2−オキソ−1−プロピル−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸(3.8g、収率54%)を結晶として得る。
MS(ESI)m/z;180[M−H]
(2)前記(1)で得られる化合物3.22gの塩化メチレン15mLけん濁液に塩化オキザリル3.1mL、ジメチルホルムアミド1滴を加え、室温で4.5時間撹拌する。反応液を減圧濃縮し、残渣を塩化メチレンで共沸後、減圧乾燥する。得られる酸塩化物をアセトニトリル15mL及びテトラヒドロフラン15mLに溶解し、水素化ホウ素ナトリウム2.0gを加えて室温で終夜撹拌する。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、室温で3日間撹拌する。反応液をクロロホルムで抽出(2回)し、抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去する。得られる粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムフラッシュクロマトグラフィー(クロロホルム/メタノール=20:1)で精製することによって、3−ヒドロキシメチル−1−プロピル−1H−ピリジン−2−オン(1.85g、収率62%)を無色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;168[M+H]
参考例34
(1)アルゴン雰囲気下、2−シアノ−6−メチルピリジン1.5g、塩化tert−ブチルジメチルシラン2.22g及び臭化銅(I)55mgのテトラヒドロフラン15mLけん濁液に−70℃で臭化エチルマグネシウム0.86Mテトラヒドロフラン溶液23.6mLを滴下し、10分間撹拌する。反応液を室温で2.5時間撹拌後、氷冷下で水を加え、酢酸エチルで抽出する。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムフラッシュクロマトグラフィー(n−ヘキサン/酢酸エチル=20:1)で精製することにより、1−(6−メチルピリジン−2−イル)プロパン−1−オン(1.24g、収率66%)を赤色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;150[M+H]
(2)前記(1)で得られる化合物950mgのトルエン15mL溶液にエチレングリコール2.0mL及びp−トルエンスルホン酸1水和物125mgを加え、1日間加熱還流する(反応中、エチレングリコール2.0mLとp−トルエンスルホン酸1水和物125mgを2回追加する)。反応液を室温まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で塩基性にした後、酢酸エチルで抽出する。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮することにより、2−(2−エチル−[1,3]ジオキソラン−2−イル)−6−メチルピリジン(1.23g)を黄色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;174[M+H]
(3)前記(2)で得られる粗生成物1.15g、N−ブロモコハク酸イミド2.1g及び2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)(AIBN)5mgを四塩化炭素1.0mL中で110℃15時間加熱撹拌する。反応液を室温まで冷却し,水を加えて酢酸エチルで抽出する。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗浄し、減圧濃縮する。得られる粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムフラッシュクロマトグラフィー(n−ヘキサン/酢酸エチル=10:1)で精製することによって、2−ブロモメチル−6−(2−エチル−[1,3]ジオキソラン−2−イル)メチルピリジン(155mg、収率10%)を黄色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;272/274[M+H]
参考例35
3−ピペリジンメタノール1.0gを10%水酸化ナトリウム水溶液8mLに溶解し、該溶液に氷冷下塩化プロピオニル760μLのエーテル10mL溶液を滴下し、室温で3時間激しく撹拌する。反応液をクロロホルムで抽出し、抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮することにより、1−(3−ヒドロキシメチルピペリジン−1−イル)プロパン−1−オン(1.3g、収率87%)を黄色油状物として得る。
MS(APCI)m/z;172[M+H]
参考例36
3−ピペリジンメタノール1.0g、プロピオンアルデヒド1.2mLのクロロホルム10mL混合液に氷冷下水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム3.54g、酢酸1.0mLを順次加え、室温で21時間撹拌する。反応液をクロロホルムで希釈し、撹拌下、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpH10に調整する。粉末炭酸カリウムで水層を飽和し、クロロホルムで2回抽出する。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮することにより、(1−プロピルピペリジン−3−イル)メタノール(1.82g)を粗生成物として得る。
MS(APCI)m/z;158[M+H]
参考例37
アルゴン雰囲気下3−メトキシシクロヘキサンカルボン酸2.5gのテトラヒドロフラン10mL溶液に−78℃でボラン−ジメチルスルフィド錯体2.0Mテトラヒドロフラン溶液10mLを滴下し、5時間撹拌する。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出する。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮することにより、(3−メトキシシクロヘキシル)メタノール(2.64g)を粗生成物として得る。
MS(APCI)m/z;162[M+H]
実験例1(125I−アパミン結合阻害作用)
(1)検体溶液の調製
検体を緩衝液(3)(5mMトリス−HCl、5.4mM塩化カリウム、0.1%牛血清アルブミン(BSA);pH7.4)に溶解した。尚、難溶性検体はジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解後、緩衝液(3)にて希釈した。
(2)実験手順
以下の本実験は、ヒューゲス(Huges)らの方法(ライフ・サイエンシーズ〔Life Sciences〕第31巻、437−443頁、1982年)並びにカテラール(Catterall)ら(ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー〔Journal of Biological Chemistry〕第254巻、11379−11387頁、1979年)の方法に準拠して実施した。
A.膜標本の調製
Hartley系雄性モルモット(4週齢以上)から結腸を摘出し、粘膜を除去した。該結腸を緩衝液(1)(40mMトリス−HCl、8%スクロース;pH7.4)中でホモジナイズ後、遠心分離(16000×g、20分)し、その上清を更に遠心分離(130000×g、60分)した。得られた沈殿を緩衝液(1)中に懸濁し、33%、40%スクロース上に層積後、遠心分離(160000×g、90分)した。8/33%層を分取し、緩衝液(2)(5mMトリス−HCl;pH7.4)中に懸濁後、更に遠心分離(160000×g、60分)した。得られた沈殿の蛋白濃度が500μg/mLとなるように緩衝液(3)(5mMトリス−HCl、5.4mM塩化カリウム、0.1%BSA;pH7.4)に懸濁し、液体窒素中で凍結保存した。
B.結合実験
緩衝液(3)中に膜標本(10μg/mL或いは20μg/mL)、125I−アパミン(10pM)及び検体を添加し、4℃、60分間インキュベートした。セルハーベスターでろ過後、濾紙上の125Iをγ−カウンターで測定し、125I−アパミンの特異的結合に対する検体の阻害率(IC50値)を算出した。尚、100nMアパミン存在下における125I−アパミンの結合量を非特異的結合とした。
C.結果
各検体のIC50値は下記第21表の通りである。
Figure 2007217407
実験例1より、本発明の有効成分である化合物[I]はSKチャネル遮断作用を有することが示された。
本発明の目的化合物[I]又はその薬理的に許容し得る塩は、優れたSKチャネル遮断作用を有するものであり、SKチャネルに関連する疾患(便秘症や過敏性腸症候群、術後イレウス、逆流性食道炎などの消化管運動機能不全、学習記憶障害、感情障害、アルツハイマー型痴呆症、うつ病、パーキンソン病などの中枢性疾患、筋緊張性ジストロフィー、および睡眠時無呼吸症)の予防・治療に有用である。

Claims (14)

  1. 一般式[I]:
    Figure 2007217407
    [式中、Aは式(a):
    Figure 2007217407
    で示される置換シクロへキシル基又は式(b):
    Figure 2007217407
    で示される置換ピペリジル基、
    11及びR12は、同一又は異なって、水素原子、低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルケノイル基、アミノ低級アルキル基(該基のアミノ基部分は低級アルキル基で置換されていてもよい)又はシクロ低級アルキルカルボニル基を表すか、或いは両者が互いに末端で結合して隣接する窒素原子と共に含窒素複素環式基を形成し、R13及びR14は同一又は異なって、水素原子、低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルカノイル基、低級アルケノイル基、シクロ低級アルキルカルボニル基、アミノ低級アルキル基(該基のアミノ基部分は低級アルキル基で置換されていてもよい)、低級アルキル基で置換されていてもよい含窒素複素環式基又は含窒素複素環式基置換低級アルキル基、Qは低級アルキレン基、R2は式:
    Figure 2007217407
    で示される基、R30はハロゲン原子、R31はハロゲン原子で置換されていてもよい低級アルキル基、R32、R33、R34及びR35は低級アルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン置換低級アルコキシ基、低級アルカノイル基又はアミノ基(該アミノ基は低級アルキル基で置換されていてもよい)、R36、R37及びR38は低級アルキル基、低級アルコキシ基又は低級アルカノイル基、nは0又は1の整数を表す(但し、Aが式(a)で示される基であるときは、R32、R33及びR34が低級アルキル基又は低級アルコキシ基となることはない)。]
    で示されるピラゾロピリミジン化合物又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分としてなる医薬組成物。
  2. Aが式(a)で示される置換シクロへキシル基、R11およびR12は一方がC1−6アルキル基、ヒドロキシ−C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル基、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C1−6アルキル基または含窒素複素環式基置換C1−6アルキル基であり、他方がC1−6アルキル基、C2−7アルカノイル基またはC3−8シクロアルキル−カルボニル基であるか、或いは両者が互いに末端で結合して隣接する窒素原子と共に含窒素複素環式基を形成し、QがC1−6アルキレン基、R2が式:
    Figure 2007217407
    で示される基、R33がハロゲン置換C1−6アルコキシ基、C2−7アルカノイル基またはジ(C1−6アルキル)アミノ基、R35がC1−6アルコキシ基、R36がC1−6アルキル基、R37がC2−7アルカノイル基、R38がC1−6アルコキシ基である請求項1記載の医薬組成物。
  3. Aが式(b)で示される置換ピペリジル基、R13及びR14は一方がC1−6アルキル基、ヒドロキシ−C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル基、ジ(C1−6アルキル)アミノ−C1−6アルキル基または含窒素複素環式基置換C1−6アルキル基であり、他方がC1−6アルキル基、C1−6アルキル置換含窒素複素環式基、C2−7アルカノイル基またはC3−8シクロアルキル−カルボニル基であり、QがC1−6アルキレン基、R2が式:
    Figure 2007217407
    で示される基、R32がC1−6アルコキシ基、R33がC1−6アルキル基またはC1−6アルコキシ基、R34がC1−6アルキル基である請求項1記載の医薬組成物。
  4. 含窒素複素環式基が、飽和もしくは不飽和含窒素5〜6員複素環式基である請求項1、2または3記載の医薬組成物。
  5. Qがメチレン基ある請求項4に記載の医薬組成物。
  6. 一般式[I−A]:
    Figure 2007217407
    [式中、R11A及びR12Aは、一方が低級アルキル基であって、他方がヒドロキシ低級アルキル基または低級アルコキシ低級アルキル基であるか、或いは両者が互いに末端で結合して隣接する窒素原子と共に5〜6員含窒素複素環式基を形成し、R21は式:
    Figure 2007217407
    で示される基、R30Aはハロゲン原子、R31Aはハロゲン置換低級アルキル基、R33Aは低級アルキル基で置換されていてもよいアミノ基又は低級アルカノイル基、R36Aは低級アルキル基、R37Aは低級アルカノイル基、R38Aは低級アルコキシ基、nは0又は1の整数を表す。]
    で示される化合物又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分としてなる医薬組成物。
  7. 一般式[I−B]:
    Figure 2007217407
    [式中、R13A及びR14Aは、一方が低級アルキル基、アミノ低級アルキル基(該基のアミノ基部分は低級アルキル基で置換されていてもよい)、低級アルキル基で置換されていてもよい含窒素5〜6員複素環式基又は含窒素5〜6員複素環式基置換低級アルキル基であって、他方が低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルキル基、低級アルコキシ低級アルキル基、低級アルカノイル基またはシクロ低級アルキルカルボニル基、R22は式:
    Figure 2007217407
    で示される基、R32Bは低級アルコキシ基、R33Bは低級アルキル基又は低級アルコキシ基、R34Bは低級アルキル基を表す]
    で示される化合物又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分としてなる医薬組成物。
  8. 11A及びR12Aの一方がC1−4アルキル基で、他方がヒドロキシ−C1−4アルキル基またはC1−4アルコキシ−C1−4アルキル基であるか、或いは両者が互いに結合して隣接する窒素原子と共に含窒素6員複素環式基を形成し、R30Aがフッ素原子、R31AがトリフルオロC1−4アルキル基、R33AがジC1−4アルキル−アミノ基又はC2−5アルカノイル基、R36AがC1−4アルキル基、R37AがC2−5アルカノイル基、R38AがC1−4アルコキシ基である請求項6記載の医薬組成物。
  9. 13A及びR14Aの一方がC1−4アルキル基またはC1−4アルキル置換含窒素6員複素環式基で、他方がC1−4アルキル基、ヒドロキシ−C1−4アルキル基またはC1−4アルコキシ−C1−4アルキル基、R32BがC1−4アルコキシ基、R33BがC1−4アルキル基又はC1−4アルコキシ基、R34BがC1−4アルキル基である請求項7記載の医薬組成物。
  10. 13A及びR14Aの一方がジ(C1−4アルキル)アミノ−C1−4アルキル基または含窒素5員複素環式基置換C1−4アルキル基で、他方がC2−5アルカノイル基またはC3−6シクロアルキル−カルボニル基、R32BがC1−4アルコキシ基、R33BがC1−4アルキル基又はC1−4アルコキシ基、R34BがC1−4アルキル基である請求項7記載の医薬組成物。
  11. 4−[4−[(トランス−4−ピペリジン−1−イルシクロヘキシル)カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1−[(6−プロピオニルピリジン−2−イル)メチル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    4−[4−[[トランス−4−[[N−(2−メトキシエチル)−N−(tert−ブチル)アミノ]メチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1−(1−プロピオニルピペリジン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
    1−[(3−メトキシシクロヘキシル)メチル]−4−[4−[[トランス−4−[[N−(2−メトキシエチル)−N−(tert−ブチル)アミノ]メチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン
    1−(2−オキソ−1−プロピルー1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)−4−[4−[[トランス−4−[[N−tert−ブチル−(2−メトキシエチル)アミノ]メチル]シクロヘキシル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(2−オキソ−1−プロピルー1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)−4−[4−[(トランス−4−ピペリジン−1−イルシクロヘキシル)カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)ベンジル]−4−[4−[(トランス−4−ピペリジン−1−イルシクロヘキシル)カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[4−[[N−[2−(ジイソプロピルアミノ)エチル]−N−ピバロイルアミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[[(2−プロピル−1,3−チアゾール−4−イル)メチル]−4−[4−[[4−[[N−[2−(ジイソプロピルアミノ)エチル]−N−ピバロイルアミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(6−エトキシピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[4−[[N−(シクロプロピルカルボニル)−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(6−エトキシピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[4−[[N−(シクロプロピルカルボニル)−N−[2−(ジイソプロピルアミノ)エチル]アミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(6−エトキシピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[4−[[N−[2−(ジイソプロピルアミノ)エチル]―N−ピバロイルアミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[4−[[N−(2−メトキシエチル)−N−(tert−ブチル)アミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[4−[(N,N−ジイソプロピルアミノ)メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−(3−エトキシベンジル)−4−[4−[[4−[[N−エチル−N−(tert−ブチル)アミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(2−プロピル−1,3−チアゾール−4−イル)メチル]−4−[4−[[4−[[N−エチル−N−(tert−ブチル)アミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(2−プロピル−1,3−チアゾール−4−イル)メチル]−4−[4−[[4−[(N,N−ジイソプロピルアミノ)メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(6−エトキシピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[4−[[N−(2−メトキシエチル)−N−(tert−ブチル)アミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(6−エトキシピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[4−[(N,N−ジイソプロピルアミノ)メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(6−エトキシピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[4−[[N−エチル−N−(tert−ブチル)アミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(6−エトキピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[4−[[N−(2−ヒドロキシエチル)−N−(tert−ブチル)アミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(6−エトキシピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[4−[[N−(2−ヒドロキシエチル)−N−イソプロピルアミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[4−[[N−(2−メトキシエチル)−N−(tert−ブチル)アミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[4−[(N,N−ジイソプロピルアミノ)メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[4−[[N−エチル−N−(tert−ブチル)アミノ]メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    1−[(6−プロピルピリジン−2−イル)メチル]−4−[4−[[4−[N−(2−ヒドロキシエチル)−N−イソプロピルアミノ)メチル]ピペリジン−1−イル]カルボニル]ピペラジン−1−イル]−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;
    又はその薬理的に許容し得る塩を有効成分としてなる医薬組成物。
  12. SKチャネル遮断薬である請求項1〜11記載のいずれか一に記載の医薬組成物。
  13. 消化管機能不全、中枢性疾患、緊張性筋ジストロフィー、睡眠時無呼吸症候群または膀胱機能不全の予防・治療剤である請求項1〜11記載のいずれか一に記載の医薬組成物。
  14. 消化管機能不全が、便秘症または過敏性腸症候群であり、中枢性疾患が、学習記憶障害、感情障害またはアルツハイマー型痴呆症であり、膀胱機能不全が排尿障害である請求項13記載の医薬組成物。
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