JP2007217136A - エレベータ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】異常復旧時においてエレベータのかご3の現在位置を該当かごを停止した状態で検出でき、異常復旧してから短時間でエレベータシステムを正常運転開始する。
【解決手段】昇降路1内に当階を特定する検出板20,バーコード24と、かご3に設けられたバーコード24を読取る位置カウンタ設定部31と、異常復旧時にてかごの現在位置が喪失していたときに、位置カウンタ設定部31が読取った階特定情報からかごが停止している現在階を判定する現在階判定部30と、エンコーダで得られるかごの位置を現在階判定部30で得られた現在階に基づいて再設定する移動制御部18とを備えている。
【選択図】図1
【解決手段】昇降路1内に当階を特定する検出板20,バーコード24と、かご3に設けられたバーコード24を読取る位置カウンタ設定部31と、異常復旧時にてかごの現在位置が喪失していたときに、位置カウンタ設定部31が読取った階特定情報からかごが停止している現在階を判定する現在階判定部30と、エンコーダで得られるかごの位置を現在階判定部30で得られた現在階に基づいて再設定する移動制御部18とを備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、エレベータ制御装置に係わり、特に、電源喪失等の異常発生に起因して、かごの現在位置が喪失した場合の対処方法を改良したエレベータ制御装置に関する。
建屋の複数階をサービスするエレベータシステムは、例えば図7に示すように構成されている。建屋におけるエレベータの昇降路1の上側に巻上機2が設置されており、この巻上機2に昇降路1内を上下移動するエレベータのかご3と釣合重り4が両端に固定されたロープ5が掛けられている。かご3には、利用者が乗込むためのドア6、利用者が行き先階を指定するかご呼び登録盤7が設けられている。
また、建屋の各階のエレベータホールには、利用者がかご3に乗込むための扉8、利用者がかご3を当該階に呼ぶための乗場呼びを登録するための乗場呼び登録盤9が設けられている。
さらに、昇降路1内の各階の近傍位置には、突起10が設けられており、かご3には、突起10を検出する位置センサ11が設けられている。位置センサ11が突起10を検出すると、かご3は、各階の停止位置に正確に位置しているので、この階をかご呼び又は乗場呼びで指定された場合においては、かご3の移動を停止する。そして、該当かご3のドア6を開放する。かご3のドア6が開放すると、このドア6に現在時点で対向しているエレベータホール側の扉8が開く。この場合、エレベータホール側の扉8は、かご3のドア6に係合するので、例えば、バネの復元力により外部動力を加えることなく、自動的に開く。
このようなエレベータ制御装置12においては、エレベータのかご3の位置は、電動機15の回転軸に取付けられているパルスエンコーダ16から出力されるパルス信号のパルス数を位置カウンタ17で計数することによって与えられる。より具体的には、位置カウンタ17は、パルス信号のパルス数を所定の変換式でかご3の位置する階を示す数値に変換して出力する。
呼び割当部19は、かご3のかご呼び登録盤7で登録されたかご呼び及び乗場呼び登録盤9で登録された乗場呼びが指定する階を移動制御部18へ指定する。移動制御部18はかご3を現在位置から指定された階へ移動するための駆動信号(PWM信号)をモータ駆動部14へ印加する。その結果、電動機15が起動して、かご3は指定階へ移動する。
このようなエレベータ制御装置12において、電動機15の回転軸に取付けられているパルスエンコーダ16からは軸の回転数に比例した数のパルスが出力されるのみであるので、かご3が例えば1階等の基準階に位置したときの位置カウンタ17のカウント値を例えば100に初期設定して、その後のカウント値を変換式で階に変換する。この変換式は、かご3が基準階に位置したときの初期値を用いて設定しているので、位置カウンタ17の電源が遮断されると、電源が再投入されたときのカウント値は、電源遮断時の値でなくて、0又は初期設定値となるので、現在のかご3の位置を示していない。
そこで、位置カウンタ17の出力値を、バッテリー等の補助電源でバックアップされているメモリに記憶保持されている。
さらに、一定時間以上電源遮断状態が継続すると、メモリに記憶保持されているかご3の停止位置に対応するカウント値が喪失する懸念がある。したがって、かご3の現在位置が不明であるので、たとえ、停電復旧したとしても、即座にこのエレベータシステムを稼働できない。
前述したように、長期間にわたる電源喪失やメモリ転送時の障害が発生して、一旦、カウント値が失われると、かご3の例えば基準位置を再度検出しない限りかごの現在位置の把握が出来ずに、運行サービスを復帰できない。
運行サービスを復帰するためには、保守員が赴いて手動にてかご3を絶対位置検出可能である領域まで運転するか、あるいは自動にて点検状態に移行し、運転方向を決めて絶対位置を検出可能な場所まで移動する方法が採られる。しかし、手動復帰はエレベータ保守管理会社の保守員の到着を待つことになり、サービス停止時間は増大する。
また、特許文献1においては、エレベータの昇降路の複数箇所に該箇所に固有の情報を有する位置情報体を設け、昇降路を移動するかごに設けられた検出手段で位置情報を検出する。そして、異常復旧時に、自動で又は手動で、かごを例えば最上階から下方階へ連続移動させていく過程で、検出手段が位置情報を検出したタイミングでかごの現在位置を検出している。
特開平7―81860号公報
しかしながら、上述した各手法においてもまだ解消すべき次のような課題があった。
すなわち、移動体としてのエレベータのかごが昇降路内で移動中に現在位置を検出している。このことは、例えば、停電復旧した状態においてはかごは停止状態である。この状態において、かごの位置が検出できれば、停電復旧後のエレベータシステムの起動が円滑に実施できる。逆に、かごの現在位置が不明の状態でエレベータシステムを起動させたとしても、最初にかごを上下いずれの方向に移動させてよいのかがの確信が持てない。
また、上述した作業はエレベータ保守管理会社の保守員が実施する手動操作であり、保守員の到着を待つことになる。なお、自動復帰運転機能が組込まれていたとしても、前述した絶対位置の検出位置までは低速での運転を余儀なくされ、高階床になるにつれてサービス停止時間は増大する。エレベータ本体の機器の異常ではないにもかかわらず、位置情報の喪失のみでサービス停止となってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、停電等の異常発生に起因して昇降路内のかごの位置情報が喪失したとしても、異常復旧時においてエレベータのかごの現在位置を該当かごを停止した状態で検出でき、異常復旧してから短時間でエレベータシステムを正常運転開始でき、エレベータ保守管理会社の保守員が関与することなく、エレベータの利用者の待ち時間を短縮でき、利用者に対するサービスを向上できるエレベータ制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解消するために本発明は、エレベータの昇降路内を上下方向に移動するかごの位置情報を、当該かごの移動に連動するエンコーダにて求め、かご呼び又は乗場呼びの指定する階に移動させると共に、異常発生時に、移動中のかごを最寄り階に着床させるエレベータ制御装置において、昇降路内におけるかごの各階の着床位置に設けられた該当階を特定する階特定情報保持手段と、かごに設けられた階特定情報保持手段の階特定情報を読取る階特定情報読手段と、異常復旧時にてかごの現在位置が喪失していたときに、階特定情報読取手段が読取った階特定情報からかごが停止している現在階を判定する現在階判定手段と、エンコーダで得られるかごの現在位置を現在階判定手段で得られた現在階に基づいて再設定する現在位置再設定手段とを備えている。
一般に、エレベータシステムにおいては、利用客の安全性を確保するために、停電、地震等の異常発生時においては、バッテリー等の補助電源にて、移動中のかごを最寄り階に強制停止させ、かごのドア及びこのドアに対向する該当階のエレベータホールの扉を開くように制御されている。したがって、一旦異常発生した後における異常復旧時においては、かごは、いずれかの階における正しい停止位置に停止していることになる。
そして、各階の停止位置に該当階を特定する階特定情報保持手段が設けられている。この階特定情報保持手段の階特定情報は階特定情報読取手段で読取られ、この読取られた階特定情報からかごが現在位置している階を示す現在階が自動的に判定される。そして、エンコーダで得られるかごの現在位置を現在階判定手段で得られた現在階に基づいて再設定する。このように、本発明においては、異常復旧時においてエレベータのかごの現在位置を該当かごを停止した状態で検出できるので、異常復旧後短時間でエレベータシステムを正常運転開始できる。
また、別の発明は、上述した発明のエレベータ制御装置における階特定情報保持手段をバーコードが記載されたラベルで構成し、かつ階特定情報読手段をバーコードリーダで構成している。
さらに、別の発明は、上述した発明のエレベータ制御装置における階特定情報保持手段を階特定情報を記憶したICタグで構成し、階特定情報読手段をICタグに記憶された階特定情報を非接触で読取るICタグリーダで構成している。
さらに、別の発明は、上述したエレベータ制御装置において、かごに設けられ、該当かごの昇降路内の天井及び床の少なくとも一方までの距離を測定する距離計と、異常復旧時にてかごの現在位置が喪失していたときに、距離計で測定された距離に基づいてかごが停止している現在階を判定する現在階判定手段と、エンコーダで得られるかごの現在位置を現在階判定手段で得られた現在階に基づいて再設定する現在位置再設定手段とを備えている。
このように構成されたエレベータ制御装置においては、エレベータのかごの現在位置する階は、かごに取付けられた距離計で測定された昇降路の天井までの距離、又は床までの距離にて簡単に判定できる。したがって、異常復旧時点において、かごが位置している階が即座に求まるので、先の発明と同様に、異常復旧後、短時間でエレベータシステムを正常運転開始できる。
さらに、別の発明は、エレベータの昇降路内を上下方向に移動するかごの位置情報を、当該かごの移動に連動するエンコーダにて求め、かご呼び又は乗場呼びの指定する階に移動させると共に、異常発生時に、移動中のかごを最寄り階に着床させて、かご側のドア及びこのかご側のドアに対向するエレベータホール側の扉を開放させるエレベータ制御装置において、各階のエレベータホール側の扉の開動作情報を該当階の乗場呼び登録部を介して検出する扉開動作情報検出手段と、異常復旧時にてかごの現在位置が喪失していたときに、各階の乗場呼び登録部を介して入力された扉開動作情報に基づいて、かごが停止している現在階を判定する現在階判定手段と、エンコーダで得られる前記かごの現在位置を現在階判定手段で得られた現在階に基づいて再設定する現在位置再設定手段とを備えている。
このように構成されたエレベータ制御装置においては、異常発生時に、移動中のかごが最寄り階に着床し、かご側のドア及びこのかご側のドアに対向するエレベータホール側の扉が開放されるので、異常復旧時において、かごが停止している階を特定できるエレベータホール側の扉が開放されていることを、当該階のエレベータホールに取付けられた乗場呼び登録部を介して検知することが可能である。したがって、異常復旧時点において、かごが位置している階が即座に求まるので、先の発明と同様に、異常復旧後、短時間でエレベータシステムを正常運転開始できる。
本発明においては、異常復旧時においてエレベータのかごの現在位置を該当かごを停止した状態で検出でき、異常復旧してから短時間でエレベータシステムを正常運転開始できる。
以下、本発明の各実施形態を図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係わるエレベータ制御装置が組込まれたエレベータシステムを示す概略構成図である。図7に示す従来のエレベータシステムと同一部分には同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
図1は本発明の第1実施形態に係わるエレベータ制御装置が組込まれたエレベータシステムを示す概略構成図である。図7に示す従来のエレベータシステムと同一部分には同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
建屋におけるエレベータの昇降路1の上側に巻上機2が設置されており、この巻上機2に昇降路1内を上下移動するエレベータのかご3と釣合重り4が両端に固定されたロープ5が掛けられている。かご3には、利用者が乗込むためのドア6、利用者が行き先階を指定するかご呼び登録盤7が設けられている。
また、建屋の各階のエレベータホールには、利用者がかご3に乗込むための扉8、利用者がかご3を当該階に呼ぶための乗場呼びを登録するための乗場呼び登録盤9が設けられている。
さらに、このかご3の下側面には、図2に示すように、昇降路1内における各階のエレベータホールの床位置近傍に形成された所定厚みを有した検出板20に接触可能である接触レバーを有した3個の接触検出回路21a、21b、21cが取付けられている。そして、図3に示すように、各接触検出回路21a、21b、21cの検出信号は着床検出回路22へ入力される。この着床検出回路22の動作を図1、図2、図3を用いて説明する。
この着床検出回路22は、図2、図3(b)に示すように、3個の接触検出回路21a、21b、21cが同時に検出板20に対する接触検出信号を出力したときに、かご3は正確に各階の停止位置に停止したので、着床検出信号aをエレベータ制御装置23へ送出する。
すなわち、図1に示すように、かご3が、かご呼び又は乗場呼びで指定された階に全く到達していない状態においては、3個の接触検出回路21a、21b、21cの各接触レバーは検出板20に接触していないので、着床検出回路22から着床検出信号aは出力されない。また、図3(a)に示すように、3個の接触検出回路21a、21b、21cのうちの1個の接触検出回路21cのみが非接触の場合においても着床検出信号aは出力されない。
このように、特定の階がかご呼び又は乗場呼びで指定された場合においては、かご3の移動を該当階に正確に停止する。そして、該当かご3のドア6を開放する。かご3のドア6が開放すると、このドア6に現在時点で対向しているエレベータホール側の扉8が開く。この場合、エレベータホール側の扉8は、かご3のドア6に係合するので、外部動力を加えることなく、例えば、バネの復元力により自動的に開く。
さらに、各階の検出板20には、図4(a)に示す該当階を特定する1F、2F、3F、4F…等の階特定情報を示すバーコード24のラベルが貼付けられている。このバーコード24はかご3の下面に取付られたバーコードリーダ25で読取られて、階データbとして、エレベータ制御装置23へ入力される。すなわち、図2に示すように、かご3が各階の正規位置に停止している状態においては、バーコードリーダ25が該当階を判定可能である。
このようなエレベータシステムに組込まれたエレベータ制御装置23は例えば、図1に示すように構成されている。
エレベータ制御装置23内には、交流電源13から入力された交流電力で巻上機2の電動機15を回転制御するモータ駆動部14が設けられている。より具体的には、このモータ駆動部14においては、交流電源13から入力された交流電力を整流器(コンバータ)で一旦直流に変換して、この直流をインバータで再度交流に変換して三相の電動機15に供給する。
かご3の昇降路1内の上下方向の位置(現在位置)において、位置カウンタ17は、電動機15の軸に取付けられたパルスエンコーダ16から出力されるパルス数を計数して、このパルス数(カウント値)を、初期位置設定部26に記憶されている変換式を用いて、「階」に変換して移動制御部18へ送出する。
呼び割当部19は、かご3のかご呼び登録盤7で登録されたかご呼び及び乗場呼び登録盤9で登録された乗場呼びが指定する階を移動制御部18へ指定する。移動制御部18はかご3を現在位置から指定された階への移動するための駆動信号(PWM信号)をモータ駆動部14へ印加する。その結果、電動機15が起動して、かご3は指定階へ移動する。具体的には、かご3が指定階の近傍位置に達すると移動速度を低下させて、前述した、着床検出回路22からの着床検出信号aが入力されるとかご3の移動を停止して、該当かご3を正確に指定された階に精度良く着床させる。
初期位置設定部26は、例えば、初期調整時において、設定員がマニュアル操作で、かご3を例えば1階等の基準階に停止させて、このときの位置カウンタ17のカウント値を例えば100等の初期値に初期設定する。したがって、その後、かご3が上下移動すると、位置カウンタ17からかご3の位置する階を示す値が出力される。
異常検出部27は停電、地震等の異常発生を検出すると、異常時かご位置移動部28を起動する。異常時かご位置移動部28は、位置カウンタ17からかご3の現在位置を調べて、かご3が移動中の場合は、かご3を最寄り階に停止させて、かご3のドア6及びこのドアに対向する階のエレベータホールの扉8を開放する。
この場合、前述した着床検出回路22の作用により、かご3は正確に最寄り階に停止する。なお、異常発生が停電に起因する場合においても、かご3を最寄り階に停止させるための電力は、例えば、バッテリー等の予備電源から供給される。
異常復旧検出部29は、停電、地震等の異常発生状態の異常復旧を検出すると、位置カウンタ17におけるカウント値が例えば0等のリセット状態の場合には、かご3の位置が喪失しているので、現在階判定部30を起動する。なお、異常復旧検出部29は、停電、地震等の異常発生状態の異常復旧を検出したとき、位置カウンタ17にかご3の正常な現在位置(現在階)が記憶されていた場合は、特になにもしない。
現在階判定部30は、かご3の下面に取付られているバーコードリーダ25で検出板20に記載されたバーコード24を読取って、かご3の現在階を判定して、位置カウンタ設定部31へ送出する。位置カウンタ設定部31は、異常復旧した時点における位置カウンタ17から出力される階が、現在階判定部30で判定された階に対応した値になるように、カウント値を再設定する。その結果、位置カウンタ17からかご3の正しい階が出力される。
したがって、エレベータシステムを正常に再起動できる。
このように構成された第1実施形態のエレベータ制御装置においては、停電、地震等の異常発生時においては、移動中のエレベータのかご3を最寄り階に正確に着床させている。そして、異常復旧時において、かご3の現在位置が喪失した場合は、かご3の現在階を、昇降路1の各階の検出板20に記載されたバーコード24にて表された階をかご3側から読取るようにしている。そして、この読取った階で位置カウンタ17から正しい階が出力されるように位置カウンタ17を再設定している。
特に、異常復旧時において、かご3を実際に移動させずに、当該かご3の正確な現在位置を検出しているので、より一層短時間でかつ安全にエレベータシステムを再起動できる。
したがって、たとえ異常発生して、かご3の現在位置が喪失した場合においても、ごく短時間で、自動的にエレベータシステムを正常に再起動できる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。図1の実施形態においては、各階の検出板20に該当階のバーコード24のラベルを貼付けたが、図4(b)に示す該当階が記憶されたICタグ32を取付け、バーコードリーダ25の代わりに、ICタグリーダを設けることも可能である。
さらに、バーコード24に代えて、図4(c)に示すQRコード33を用いて、CCDカメラでQRコードを読取り、階を抽出することも可能である。
(第2実施形態)
図5は本発明の第2実施形態に係わるエレベータ制御装置が組込まれたエレベータシステムを示す概略構成図である。図1に示す第1実施形態のエレベータシステムと同一部分には同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
図5は本発明の第2実施形態に係わるエレベータ制御装置が組込まれたエレベータシステムを示す概略構成図である。図1に示す第1実施形態のエレベータシステムと同一部分には同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
この第2実施形態のエレベータ制御装置23aが組込まれたエレベータシステムにおいては、かご3の上面にかご3から昇降路1の天井1aまでの距離を非接触で測定するレーザ光線36を用いた距離計34が取付けられている。昇降路1の天井1aのレーザ光線36の照射位置には、レーザ光線36の反射率を向上させるためのターゲットプレート35が取付けられている。かご3と天井1aまでの距離dが定まると、かご3の現在位置が一義的に定まることは言うまでもない。
距離計34は、かご3から昇降路1の天井1aまでの距離を非接触で測定して、測定した距離dをエレベータ制御装置23a内の現在階判定部30aへ送出する。
なお、図1の第1実施形態のエレベータシステムにおける検出板20に貼られたバーコード24、及びバーコードリーダ25は除去されている。
エレベータ制御装置23a内の異常復旧検出部29は、停電、地震等の異常発生状態の異常復旧を検出すると、位置カウンタ17から出力されるかご3の現在位置(現在階)が喪失した場合に、現在階判定部30aを起動する。なお、異常復旧検出部29は、停電、地震等の異常発生状態の異常復旧を検出したとき、位置カウンタ17にかご3の正常な現在位置(現在階)が記憶されていた場合は、特になにもしない。
現在階判定部30aは、かご3の上面に取付られた距離計34で測定されたかご3から昇降路1の天井1aまでの距離dから、該当かご3の現在階を判定して、位置カウンタ設定部31へ送出する。位置カウンタ設定部31は、異常復旧した時点における位置カウンタ17から出力される階が、現在位置判定部30で判定された階に対応した値になるように、位置カウンタ17のカウント値を再設定する。その結果、位置カウンタ17からかご3の正しい階が出力される。
したがって、図1に示した第1実施形態のエレベータ制御装置とほぼ同様の作用効果を奏することが可能である。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。図5の実施形態においては、かご3の上面に距離計34を取付け、かご3と天井1aとの間の距離を測定したが、かご3の下面に距離計34を取付け、かご3と床1bとの間の距離を測定することも可能である。
(第3実施形態)
図6は本発明の第3実施形態に係わるエレベータ制御装置が組込まれたエレベータシステムを示す概略構成図である。図1に示す第1実施形態のエレベータシステムと同一部分には同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
図6は本発明の第3実施形態に係わるエレベータ制御装置が組込まれたエレベータシステムを示す概略構成図である。図1に示す第1実施形態のエレベータシステムと同一部分には同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
この第3実施形態のエレベータ制御装置23bが組込まれたエレベータシステムにおいては、第1実施形態において説明したように、かご3が、呼びで指定された階、又は異常発生時において指定された階に正確に停止すると、該当かご3のドア6を開放する。かご3のドア6が開放すると、このドア6に現在時点で対向しているエレベータホール側の扉8が開く。この場合、エレベータホール側の扉8は、かご3のドア6に係合するので、外部動力を加えることなく、例えば、バネの復元力により自動的に開く。
そして、この第3実施形態においては、エレベータホール側の各階の扉8には、この扉8の開閉に連動する接点37が取付けられている。この各階の接点37は直列接続されている。そして、いずれかの扉8が開放されるとエレベータ制御装置23b内の移動制御部18aにおいて、扉8の開放を検知する。しかし、どの階の扉8がひらいたのかは不明である。
そこで、各階の扉8の接点に連動するもう一つの接点38を設け、この接点38の開閉動作を各階のエレベータホールに設けられた乗場呼びを登録するための乗場呼び登録盤9aが監視する。すなわち、逆に、接点38が開放すれば、接点37が開放されており、該当階の扉8が開放されており、さらに、かご3のドア6が開放されていることを意味する。この状態においては、かご3は該当階の停止位置に正確に停止している。
乗場呼び登録盤9aは一種のマイクロコンピュータで構成されており、エレベータホールの利用者が釦操作した乗場呼びを発生階を付けてエレベータ制御装置23b内の呼び割当部19へ送出すると共に、接点38が開放されると、階を指定した扉開放信号をエレベータ制御装置23b内の扉開放階検出部39へ送出する。
そして、エレベータ制御装置23b内の異常復旧検出部29は、停電、地震等の異常発生状態の異常復旧を検出すると、位置カウンタ17から出力されるかご3の現在位置(現在階)が喪失した場合に、扉開放階検出部39を起動する。なお、異常復旧検出部29は、停電、地震等の異常発生状態の異常復旧を検出したとき、位置カウンタ17にかご3の正常な現在位置(現在階)が記憶されていた場合は、特になにもしない。
扉開放階検出部39は、乗場呼び登録盤9aから出力された扉開放信号を検出して、現在階判定部30bへ送出する。現在階判定部30bは扉開放信号に含まれる階をかご3の現在階と判定して、この現在階を位置カウンタ設定部31へ送出する。位置カウンタ設定部31は、異常復旧した時点における位置カウンタ17から出力される階が、現在階判定部30bで判定された階に対応した値になるように、位置カウンタ17のカウント値を再設定する。その結果、位置カウンタ17からかご3の正しい階が出力される。
したがって、図1に示した第1実施形態のエレベータ制御装置とほぼ同様の作用効果を奏することが可能である。
1…昇降路、2…巻上機、3…かご、6…ドア、7…かご呼び登録盤、8…扉、9、9a…乗場呼び登録盤、13…交流電源、14…モータ駆動部、15…電動機、16…パルスエンコーダ、17…位置カウンタ、18…移動制御部、19…呼び割当部、20…検出板、21a,21b,21c…接触検出回路、23,23a,23b…エレベータ制御装置、24…バーコード、25…バーコードリーダ、26…初期値設定部、27…異常検出部、28…異常時かご位置移動部、29…異常復旧検出部、30…現在階判定部、31…位置カウンタ設定部、32…ICタグ、33…QRコード、34…距離計、37,38…接点、39…扉開放検出部
Claims (5)
- エレベータの昇降路内を上下方向に移動するかごの位置情報を、当該かごの移動に連動するエンコーダにて求め、かご呼び又は乗場呼びの指定する階に移動させると共に、異常発生時に、移動中のかごを最寄り階に着床させるエレベータ制御装置において、
前記昇降路内における前記かごの各階の着床位置に設けられた該当階を特定する階特定情報保持手段と、
前記かごに設けられた前記階特定情報保持手段の階特定情報を読取る階特定情報読手段と、
異常復旧時にて前記かごの現在位置が喪失していたときに、前記階特定情報読取手段が読取った階特定情報から前記かごが停止している現在階を判定する現在階判定手段と、
前記エンコーダで得られる前記かごの現在位置を前記現在階判定手段で得られた現在階に基づいて再設定する現在位置再設定手段と
を備えたエレベータ制御装置。 - 前記階特定情報保持手段はバーコードが記載されたラベルであり、前記階特定情報読手段はバーコードリーダであることを特徴とする請求項1記載のエレベータ制御装置。
- 前記階特定情報保持手段は階特定情報を記憶したICタグであり、前記階特定情報読手段は前記ICタグに記憶された階特定情報を非接触で読取るICタグリーダであることを特徴とする請求項1記載のエレベータ制御装置。
- エレベータの昇降路内を上下方向に移動するかごの位置情報を、当該かごの移動に連動するエンコーダにて求め、かご呼び又は乗場呼びの指定する階に移動させると共に、異常発生時に、移動中のかごを最寄り階に停車させるエレベータ制御装置において、
前記かごに設けられ、該当かごの昇降路内の天井及び床の少なくとも一方までの距離を測定する距離計と、
異常復旧時にて前記かごの現在位置が喪失していたときに、前記距離計で測定された距離に基づいて前記かごが停止している現在階を判定する現在階判定手段と、
前記エンコーダで得られる前記かごの現在位置を前記現在階判定手段で得られた現在階に基づいて再設定する現在位置再設定手段と
を備えたエレベータ制御装置。 - エレベータの昇降路内を上下方向に移動するかごの位置情報を、当該かごの移動に連動するエンコーダにて求め、かご呼び又は乗場呼びの指定する階に移動させると共に、異常発生時に、移動中のかごを最寄り階に着床させて、かご側のドア及びこのかご側のドアに対向するエレベータホール側の扉を開放させるエレベータ制御装置において、
各階のエレベータホール側の扉の開動作情報を該当階の乗場呼び登録部を介して検出する扉開動作情報検出手段と、
異常復旧時にて前記かごの現在位置が喪失していたときに、前記各階の乗場呼び登録部を介して入力された扉開動作情報に基づいて、前記かごが停止している現在階を判定する現在階判定手段と、
前記エンコーダで得られる前記かごの現在位置を前記現在階判定手段で得られた現在階に基づいて再設定する現在位置再設定手段と
を備えたエレベータ制御装置。
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