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JP2007216910A - 車輪の状態監視装置 - Google Patents

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JP2007216910A
JP2007216910A JP2006042430A JP2006042430A JP2007216910A JP 2007216910 A JP2007216910 A JP 2007216910A JP 2006042430 A JP2006042430 A JP 2006042430A JP 2006042430 A JP2006042430 A JP 2006042430A JP 2007216910 A JP2007216910 A JP 2007216910A
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Eiji Fujioka
英二 藤岡
Manabu Kato
加藤  学
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

【課題】特別な登録用機器の使用や、意識的な登録作業を伴うことなく、容易且つ正確に各車輪に対応する識別情報を登録可能な車輪の状態監視装置を提供する。
【解決手段】各車輪40から無線送信された測定情報WIと識別情報IDとを含む無線信号を受信アンテナ20で受信し、受信部30で復調された測定情報WI及び識別情報IDに基づいて各車輪40の状態を情報処理部1において各別に判定する車輪の状態監視装置であって、下記構成を備える。情報処理部1は、各受信アンテナ20及び識別情報IDに対応させて、無線信号の電波強度を示す強度情報RIを記憶する記憶手段2と、強度情報RIを各受信アンテナ20及び識別情報IDごとに積算する積算手段3と、積算された強度情報RIに基づいて各受信アンテナ20の近傍に位置する各車輪40に対応する識別情報IDを判別する判別手段4とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、識別情報と共に無線送信された各車輪の測定情報に基づいて、車両の各車輪の状態を各別に判定する車輪の状態監視装置に関する。
空気圧センサや温度センサなどのセンサと無線送信手段をタイヤホイールなどに備え、無線送信された情報に基づいて車輪の状態を判定する車輪の状態監視装置が知られている。下記に出典を示す特許文献1には、送信データの源を検証するため、全ての無線送信手段が固有で唯一の識別コードを有するタイヤ空気圧監視システムが記載されている。センサによって得られた情報は識別コードと共に送信されるので、どの車輪の情報であるかを特定した上で車輪の状態を判定することができる。
このためには、識別コードと車輪の位置とを予め関連付けておく必要がある。しかし、ユーザーによるタイヤローテーションや、タイヤ交換によって予め関連付けられた識別コードと車輪の位置との関係が移動してしまう場合もある。
特許文献1に記載のタイヤ空気圧システムは、このような場合に容易に各車輪ごとに識別コードを再設定することができるように構成されている。これによれば、まず受信機側で作業者が登録スイッチをオンにして受信機を識別コードの登録モードにする。受信機は、識別コードの登録対象となる車輪の位置を音声や表示によって明示して、受信待ち状態となる。
次いで、作業者は、対象となる位置の車輪の空気弁の軸部を押して空気圧を減少させる。この圧力変化により、対象となる車輪に備えられた送信機から空気圧情報と共に識別コードが無線送信される。登録モードである受信機では、対象となる車輪からの送信情報としてこれを受け取り、識別情報を一次記憶する。そして、次の車輪の位置を明示して、受信待ち状態となる。
以降、上記と同様の作業を全ての車輪に対して行う。全ての車輪に対する識別コードが一次記憶されると、受信機は全ての受信を完了したことを明示すると共に、不揮発性記憶媒体(例えばEEPROMやフラッッシュメモリ)に車輪と識別情報との対応を記憶する。
特許第3401535号公報(第9〜15段落)
特許文献1に記載された識別コードの登録方法は、特別な登録用機器を用いず、また、誤った登録を行う可能性が低い点で優れたものである。しかし、作業者が受信機を登録モードにする必要があり、これは一般的には販売店や修理工場などでなければ実施できない。従って、自動車の利用者がタイヤローテーションやタイヤ交換を行った場合には対応できない。また、登録モードの設定が利用者に開放されていた場合であっても、利用者が登録を忘れる場合がある。
本願は、上記課題に鑑みて為されたもので、作業者や利用者が、特別な登録用機器の使用や、意識的な登録作業を伴うことなく、容易且つ正確に各車輪に対応する識別情報を登録することのできる車輪の状態監視装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る車輪の状態監視装置は下記の如く構成される。
車両の各車輪にそれぞれ備えられて該車輪の少なくとも空気圧を測定して該空気圧を含む測定情報を識別情報と共に変調して無線送信する送信部からの無線信号を受信すると共に、前記車両の各車輪に対応する位置にそれぞれ備えられる受信アンテナと、前記無線信号を復調する受信部と、前記受信部を介して得られた前記測定情報と前記識別情報とに基づいて車両の各車輪の状態を各別に判定する情報処理部とを備えた車輪の状態監視装置であって、以下の特徴構成を備える。
前記受信部は、前記無線信号の電波強度を判定して強度情報を前記測定情報及び前記識別情報と共に前記情報処理部へ伝達し、
前記情報処理部は、各受信アンテナ及び前記識別情報に対応させて前記強度情報を記憶する記憶手段と、
複数回受信された前記無線信号の前記強度情報を各受信アンテナ及び前記識別情報ごとに積算する積算手段と、
積算された前記強度情報に基づいて各受信アンテナの近傍に位置する各車輪に対応する前記識別情報を判別する判別手段と、を有することを特徴とする。
この特徴構成によれば、複数回に亘る強度情報を積算した上で各車輪に対応する識別情報を判別するので、正確な判別が可能となる。また、通常の送受信と同様の信号の形態で識別情報を判別するので、特別な登録用機器を用いたり、意識的な登録作業を行ったりすることなく、容易に各車輪に対応する識別情報を登録することができる。
本構成において、受信アンテナは各車輪の近傍に備えられるので、通常は対象となる車輪に備えられた送信部からの無線信号の強度が強い。しかし、近傍に他の車両があったり、外来ノイズの影響を受けたりした場合には、他の無線信号の強度が上回る可能性もある。本構成によれば、無線信号の強度情報を複数回の送受信に亘って積算するので、他の無線信号の影響を受けずに正確な判別が可能となる。
また、本発明に係る車輪の状態監視装置は、前記車両の車速を検出する速度検出手段を有し、前記情報処理部が、前記車両が所定の速度に達した後に受信した前記識別情報及び前記強度情報に基づいて、前記判別手段の判別がなされることを特徴とする。
一般的に、車輪の内部に備えられた送信部はバッテリー駆動であるため、必要に応じて送信を行うことによりバッテリーの消耗を抑えている。従って、例えば停車中などでは、測定情報の必要性が低いことから、送信頻度を低下させる。送信頻度が低い場合には、識別情報の判別に長い時間が掛かるほか、送信と送信との間に他の無線信号の影響を受け易い。本特徴構成によれば、車両が所定の速度に達した後に受信した識別情報及び強度情報に基づいて判別を行う。従って、識別情報を判別する時間が短くなるほか、例えば隣接する停車車両など、固定的に影響を与える無線信号による影響を抑制することができる。
その結果、正確に各車輪に対応する識別情報を登録することのできる車輪の状態監視装置を提供することができる。
また、本発明の車輪の状態監視装置は、前記受信部が、各無線送信の際の平均電波強度を算出して前記強度情報とすることを特徴とする。
無線信号から強度情報を得る場合、例えば送受信の開始時や、開始時から一定時間後の所定のポイントでの強度をそのまま強度情報とすることもできる。しかし、電波の強度は周囲の環境に影響され易く、また、上記所定ポイントにおいて外来ノイズが重畳されるような場合もある。このような場合には、強度情報の信頼性が低下する。本発明の状態監視装置では、複数回の送受信に亘る強度情報を積算した上で判別することで、ある程度はこの問題に対処している。
しかし、さらに本特徴構成のように、各無線送信の際の平均電波強度を算出して強度情報とすれば、より信頼性を向上させることができる。その結果、正確に各車輪に対応する識別情報を登録することのできる車輪の状態監視装置を提供することができる。
また、本発明の車輪の状態監視装置は、前記判別手段が、少なくとも一つの前記受信アンテナにおいて受信された同一の前記識別情報を所定の規定回数受け取った後に、前記記憶手段に記憶された前記強度情報に基づいて判別することを特徴とする。
車輪の状態監視装置が搭載されるような車両には2輪もしくは3輪以上、通常は4輪以上の車輪が備えられている。従って、本発明の構成においては、受信アンテナも少なくとも2つ以上備えられ、それぞれが識別情報を有する無線信号を受信する。本発明においては、複数回に亘る送受信から得られた強度情報を積算して各車輪に対応した識別情報を判別する。本特徴構成においては、この複数回の送受信の回数が、少なくとも一つの受信アンテナが同一の識別情報を受信した回数によって規定される(所定の規定回数)。つまり、積算された強度情報のうちの少なくとも一つが、所定の規定回数分積算されたものとなった後に、それまで積算された強度情報の全てに基づいて各車輪に対応する識別情報が判別される。
上述したように、電波の強度は周囲の環境に影響され易く、また、外来ノイズが重畳されるような場合もある。さらに、各車輪に備えられた送信部は独立して動作するので、同じ期間内に全ての車輪から同じ回数受信するとは限らない。従って、同時期に全ての受信アンテナにおいて、ある識別情報の受信回数が規定回数に達するとは限らない。
しかし、多少の差異は生じていても、積算された強度情報のうちの少なくとも一つが、所定の規定回数分積算されたものとなれば、充分に判別は可能である。つまり、強度情報の積算結果からの判別は各受信アンテナごとであるので、各受信アンテナにおいて最も多く受信した識別情報の受信回数(積算回数)に多少の差異があっても、各アンテナごとに区別できれば問題ない。
従って、積算された強度情報のうちの少なくとも一つが、所定の規定回数分積算されたものとなった後に、それまで積算された強度情報の全てに基づいて各車輪に対応する識別情報が判別されれば、正確な判別が実現できる。
また、本発明に係る車輪の状態監視装置は、前記判別手段が、以下に示す第一判別結果と、第二判別結果とが一致する場合に各受信アンテナの近傍に位置する各車輪に対応する前記識別情報を決定することを特徴とする。
上記第一判別結果は、積算された前記強度情報のうちの少なくとも一つが、所定の第一規定回数分積算されたものとなった後に、積算された前記強度情報の全てに基づいて前記判別手段により判別されたものである。
上記第二判別結果は、前記第一判別結果の判別の後に積算された前記強度情報のうちの少なくとも一つが、所定の第二規定回数分積算されたものとなった後に、前記第一判別結果の判別の後に積算された前記強度情報の全てに基づいて前記判別手段により判別されたものである。
この特徴構成によれば、複数回の送受信に亘って積算された強度情報に基づいて判別された各車輪と識別情報との関係が、連続して2度に亘って同じであることを確認する。従って、より正確な判別が可能となる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の車輪の状態監視装置の構成を模式的に示すブロック図である。本例では、4つの車輪40(41〜44)を有する車両に搭載された車輪の状態監視装置を例として説明する。
図に示すように、車輪の状態監視装置は、各車輪40にそれぞれ備えられた送信部10(11〜14)からの該無線信を受信すると共に、前記車両の各車輪に対応する位置にそれぞれ備えられる受信アンテナ20(21〜24)と、無線信号を復調する受信部30(31〜34)と、各車輪40の状態を各別に判定する情報処理部1とを有している。各受信部30と情報処理部1とは、有線の配線7で接続されている。
送信部10は、不図示の空気圧センサや温度センサなどのセンサによって検出された測定情報WIを各車輪を特定する識別情報IDと共に無線送信する。図示は省略したが、送信部10は、車輪の内部、例えばタイヤ内に送信アンテナを有して備えられる。
本例では、送信部10が送信する電波に微弱電波を利用しており、各車輪40の近傍に受信アンテナ20を配置している。受信部30は、受信アンテナ20が受信した無線信号から測定情報WIと識別情報IDとを復調する。図1では受信アンテナ20と共に車輪40の近傍に配置されているが、これに限ることなく、配線7上の何れの場所や、情報処理部1と共に配置されてもよい。
また、受信部30は、受信アンテナ20が受信した無線信号の電波強度を判定し、強度情報RIとして定量的な情報に変換する。従って、受信部30から情報処理部1へは、復調された測定情報WI及び識別情報IDと共に、強度情報RIが伝達される。
図2は、図1の情報処理部1の構成例を模式的に示すブロック図である。情報処理部1は、記憶手段2と、積算手段3と、判別手段4と、状態判定手段5とを有している。
記憶手段2は、各受信アンテナ20及び識別情報IDに対応させて強度情報RIを記憶する。積算手段3は、複数回受信された無線信号の強度情報RIを各受信アンテナ20及び識別情報IDごとに積算する。図2に示した構成例では、積算手段3は、記憶手段2に記憶された強度情報RIと、新たに受信した強度情報RIとを加算して強度情報RIを積算された情報に更新する。判別手段4は、積算された強度情報RIに基づいて各受信アンテナ20の近傍に位置する各車輪40に対応する識別情報IDを判別する。これら記憶手段2、積算手段3、判別手段4の詳細については、図4及び図5に示すフローチャートも用いて後述する。
状態判定手段5は、各車輪40の位置が特定されている場合には、識別情報IDと測定情報WIに基づいて、特定されていない場合には測定情報WIに基づいて車輪40の状態を判定する。
図2に示すように、情報処理部1には車両の速度を検出する速度検出手段9から、速度情報が伝達される。速度検出手段9は、例えば車輪40の近傍に備えられた回転検出センサなどを利用して車両の速度を検出する。情報処理部1は車両が所定の速度に達した後に受信した識別情報ID及び強度情報RIに基づいて各車輪に対応する識別情報の判別を行う。
一般的に、車輪40の内部に備えられた送信部10はバッテリー駆動であるため、必要に応じて送信を行うことでバッテリーの消耗を抑えている。従って、例えば停車中などでは、測定情報WIの必要性が低いことから、送信頻度を低下させる。送信頻度が低い場合には、識別情報IDの判別時間が長く掛かるほか、送信と送信との間に他の無線信号の影響を受け易い。従って、速度検出手段9からの情報に基づいて、車両が所定の速度に達した後に受信した識別情報ID及び強度情報RIに基づいて判別を行う。
また、情報処理部1は、車輪40の状態監視結果をインジケータ8に出力する。インジケータ8は、各車輪40ごとに測定情報WIを表示する。
以下、各車輪40に対応する識別情報IDを判別する方法について具体的に説明する。図3は、各受信アンテナ20で受信された無線信号を模式的に示す波形図である。上段から受信アンテナ21が受信する無線信号R1の波形、受信アンテナ22が受信する無線信号R2の波形、受信アンテナ23が受信する無線信号R3の波形、受信アンテナ24が受信する無線信号R4の波形を示している。
振幅方向に突出した部分(時間T)は、送信部10の何れかが送信する無線信号、あるいは送信部10が送信する無線信号と同様の無線信号が存在する部分である。即ち、時間Tの期間は、1回の無線送受信期間である。
1回の送受信期間Tにおける無線信号を復調した場合に得られる識別情報IDの値は、S1〜S5で示されている。それぞれ、識別情報値S1、S2、S3、S4は車輪41、42、43、44に対応する識別情報値であり、識別情報値S5は当該車両の車輪40の何れとも無関係の識別情報値である。
1回の送受信期間Tにおいて受信された無線信号は、測定情報WI及び識別情報IDが復調されるだけに限らず、電波強度が判定され、強度情報RIとして定量的な情報に変換される。この強度情報RIは、例えば送受信の開始時や、開始時から一定時間後の所定のポイントでの強度をそのまま定量的な情報に変換することによって得てもよい。しかし、電波の強度は周囲の環境に影響され易く、また、上記の所定ポイントにおいて外来ノイズが重畳されるような場合もある。
例えば、受信アンテナ21が受信する無線信号R1では、車輪41の識別信号値S1を有する無線信号の電波強度が最も高いものとして定量化されることが望ましい。しかし、図3の上段右側に示すように、送受信期間Tの開始時では、識別信号値S1を有する無線信号の電波強度L1よりも識別信号値S3を有する無線信号の電波強度L2の方が強い強度を示している。このような場合には、強度情報RIの信頼性が低下する。
この問題を抑制するため、本発明では、1回の送受信における電波強度RIに基づいて識別情報IDと車輪40との関係を判別することなく、複数の送受信に亘って積算された電波強度(強度情報RI)に基づいて判別している。ここで、さらに、送受信期間Tにおける平均電波強度を算出して強度情報RIを求めれば、より信頼性を向上させることができる。
強度情報RIは、図3に示した無線信号R1〜R4の振幅を例えば10段階評価することによって定量化される。図中、Ithは受信可能な最低の電波強度を示しており、これをゼロとして、1〜10の10段階に定量化された強度情報RIが情報処理部1に伝達される。
図4は、各車輪40の識別情報IDを判別する手順を示すフローチャートであり、図6は、強度情報RIの記憶方法及び積算方法を模式的に示す説明図である。
車輪40の位置判別、即ち各車輪40に対応する識別情報IDを判別することは、タイヤ取り付け後、ローテーション後、交換後、などの「初期」に1度行えば充分である。従って、タイヤの取り付けを認識する認識手段を有しているような場合には、この認識手段からの指示に基づいて行えばよい。また、そのような認識手段を有していない場合には、イグニッションキーがオンになった後、エンジンがスタートした後、停止状態から走行状態になった後などの「初期」に1度行えば充分である。
以下、本例では、イグニッションキーがオンになった状態で1度位置判別を実施する場合について説明する。
始めに図4を参照する。情報処理部1は、イグニッションキーがオンであるか否かを判定し(#11)、オンの場合には、受信部30から信号が入力されているか否かを判定する(#12)。処理#11及び#12において、判定が否の場合には、再度同じ処理が実行される。受信部30から信号が入力されている場合には、速度検出手段9からの入力を確認し(#13)、車両の速度が一定以上の場合には強度情報RIと識別情報IDとを受け取る(#14、#15)。そして、両者を対応付けて第一テーブル(記憶手段2)に登録する(#16)。少なくとも一つの受信アンテナ20において受信された同一の識別情報IDを所定の規定回数(第一規定回数)受け取ったか否かが判定され(#17)、規定回数に達するまで、処理#12〜17を繰り返す。
この繰り返しの過程において、第一テーブルに記憶された強度情報RIと新たに受信した強度情報RIとが積算手段3によって加算され、積算された情報に更新された強度情報RIが、第一テーブルに書き戻される。つまり、いわゆるリード・モディファイ・ライト(read modify write)される。
ここで、図6を参照して、記憶手段2に相当する第一テーブル及び積算手段3について説明する。
図3に示す無線信号R1〜R4の送受信期間Tの強度情報RI(強度情報値)と識別情報ID(識別情報値)とが、図6に示す第一テーブルに登録されている。図3の波形図前半(左側)の情報は図6の上段左側のテーブルに、図3の波形図後半(右側)の情報は図6上段右側のテーブルに登録されている。
図6の上段左側のテーブルには、例えば無線信号R1より復調された識別情報値S1、S2、S3が、それぞれの強度情報値9、4、6と対応付けられて登録されている。無線信号R1からは、識別情報値S4が復調されていないので、強度情報値は登録されていない(もしくはゼロが登録される。)。
無線信号R2、R3、R4に関しても同様に識別情報ID(識別情報値)と強度情報RI(強度情報値)とが対応付けられて登録されている。
図6上段右側のテーブルには、例えば無線信号R1より復調された識別情報値S1、S2、S3及び他車からの外来電波と考えられる識別情報値S5が、それぞれの強度情報値7、3、8、10と対応付けられて登録されている。上段左側のテーブルと同様に、無線信号R1からは、識別情報値S4が復調されていないので、強度情報値は登録されていない。
無線信号R2、R3、R4に関しても同様に識別情報ID(識別情報値)と強度情報RI(強度情報値)とが対応付けられて登録されている。無線信号R2、R3、R4に関しては、外来電波と考えられる識別情報値S5は、電波強度が不足しているために登録されていない。
図4に示した処理#12〜17を1回繰り返すごとに上述したテーブルを1つ形成することができる。新たなテーブルが形成される際に、前回までのテーブルの値と積算することによって、規定回数に達するまで順次、強度情報RIが累積される。図6の下段のテーブルは、規定回数分(例えば10回)繰り返された後の第一テーブルを示している。上述した外来電波と考えられる識別情報値S5以外にも、S6、S7が観測されているが、規定回数(10回)の繰り返しの中では散発的であり、累積された強度情報値は無視できるほど小さい。例えば、識別情報値S5はそれ単独では、最大級の強度情報値10を有しているが累積されても10のままである。しかし、正しい識別情報値S1の累積された強度情報値は96であり、累積された結果、識別情報値S5の影響力は1/10程度となっている。
受信アンテナ21、22、23、24に対応する無線信号R1、R2、R3、R4における識別情報値S1、S2、S3、S4の累積値は90を超えて最大の値を示している。このように、強度情報RI(強度情報値)を積算することによって、正確に車輪40と識別情報IDとを対応付けることができる。
ここで再び、図4を参照する。処理#17において、少なくとも一つの受信アンテナ20において受信された同一の識別情報IDを所定の規定回数(第一規定回数)受け取ったことが確認されると、車輪40の位置を決定する(#31)。つまり、情報処理部1は、第一テーブル(記憶手段2)に記憶された強度情報RI(累積された強度情報値)に基づいて各車輪40に対する識別情報IDを判別する。換言すれば、判別手段4は、積算された強度情報RI(強度情報値)のうちの少なくとも一つが、所定の規定回数(第一規定回数)分積算されたものとなった後に、積算された強度情報RI(強度情報値)の全てに基づいて各車輪40に対する識別情報IDを判別する
各車輪40の位置が決定されると、以降、情報処理部1は、測定情報WIと識別情報IDとに基づいて、車輪40の状態を判定する。そして、状態監視結果をインジケータ8に出力するなど、インジケータ8を制御する(#32)。インジケータ8は、例えば、各車輪40ごとに測定情報WIを表示する。以降、イグニッションキーがオフになることが確認されるまで(#33)、適時、受信部30からの信号入力を確認し(#34)、車輪40の状態監視(#32)を継続する。
尚、上述した処理#13において車両の速度が所定の速度に達していない場合には、識別情報IDの判別処理は行わず、識別情報IDを用いずに車輪40の状態監視を行う(#18)。つまり、車輪40の位置を特定することなく、何れか一つの車輪40の状態をインジケータ8に表示するなどの制御を実施する。
〔第二実施形態〕
図4及び図6に加え、図5及び図7を参照して、以下、本発明の第二実施形態について説明する。尚、適宜、上述した第一実施形態と同様の部分は説明を省略する。
図7は、図1の情報処理部の構成例の第二実施形態を模式的に示すブロック図である。第一実施形態とは、記憶手段2が、第一記憶手段2aと第二記憶手段2bとを有する点において相違する。他の構成については、第一実施形態と同様である。
また、図4に示すフローチャートの処理#11〜#17及び#18に係る処理についても、第一実施形態と同様である。但し、第一テーブルは、第一記憶手段2aに相当する。また、処理#17において、少なくとも一つの受信アンテナ20において受信された同一の識別情報IDを所定の規定回数(第一規定回数)受け取ったことが確認された後の処理が相違する。つまり、処理#17の後、第一実施形態では処理#31に移行するが、第二実施形態では図5に示す処理#21へと移行する点で相違する。
図5に示すように、処理#17に続いて上述した処理#12、14、15、16と同様の処理である処理#21〜#24が実行される。即ち、情報処理部1は、受信部30からの信号の入力を確認し、強度情報RIと識別情報IDとを対応付けて登録する。但し、ここでは第一テーブル(第一記憶手段2a)ではなく、第二テーブル(第二記憶手段2b)に登録する(#24)。以降、上述した処理#17と同様に、少なくとも一つの受信アンテナ20において受信された同一の識別情報IDを所定の規定回数(第二規定回数)受け取ったことが確認されるまで(#25)、処理#21〜25を繰り返す。尚、第二規定回数は、第一規定回数と同じ回数であることを含むが、異なる回数であってもよい。
処理#25の条件を満足すると、第一テーブルに基づく車輪位置判別結果(第一判別結果)と、第二テーブルに基づく車輪位置判別結果(第二判別結果)とが一致するか否かを判定する(#26)。ここで、両テーブルに基づいて判別されたタイヤ位置判別結果が一致すれば、判別結果に基づいて各車輪40の位置(即ち対応する識別情報ID)を決定する(#31)。以降は、既に説明した第一実施形態と同様である。
一致しなかった場合には、情報処理部1は、第一テーブルの登録内容を破棄して、第二テーブルの登録内容を第一テーブルに移動する。そして、処理#21へ戻って、再度第二テーブルの登録作業を行う(#27)。尚、これは、第一テーブルと第二テーブルとのラベル名やアドレスを交換することによって実現してもよい。
以上説明したように、第二実施形態においては、判別手段4は、第一判別結果と、第二判別結果とが一致する場合に各受信アンテナの近傍に位置する各車輪に対応する前記識別情報を決定する。
第一判別結果は、図4に示す処理#11〜#17及び#18が実行された結果である。換言すれば、積算された強度情報RI(強度情報値)のうちの少なくとも一つが、所定の第一規定回数分積算されたものとなった後に、積算された強度情報RI(強度情報値)の全てに基づいて判別手段4により判別されたものである。
第二判別結果は、図5に示す処理#21〜#25及び#28が実行された結果である。換言すれば、第一判別結果の判別の後に積算された強度情報RI(強度情報値)のうちの少なくとも一つが、所定の第二規定回数分積算されたものとなった後に、第一判別結果の判別の後に積算された強度情報RI(強度情報値)の全てに基づいて判別手段4により判別されたものである。
このように第二実施形態によれば、複数回の送受信に亘って積算された強度情報RIに基づいて判別された各車輪40と識別情報IDとの関係が、さらに連続して2度に亘って同じであることを確認する。従って、第一実施形態に比べてより正確な判別が可能となる。また、2回の判別結果が一致しなかった場合、再度、2回分を再評価することなく、その時点での最新の結果は維持した上で1回分の再評価を実施する。従って、迅速に正確な判別結果を得ることができる。
以上、説明したように、本発明によって、作業者や利用者が、特別な登録用機器の使用や、意識的な登録作業を伴うことなく、容易且つ正確に各車輪に対応する識別情報を登録することのできる車輪の状態監視装置を提供することができる。
本発明の車輪の状態監視装置の構成を模式的に示すブロック図 図1の情報処理部の構成例を模式的に示すブロック図 各受信アンテナで受信された無線信号を模式的に示す波形図 各車輪の識別情報を判別する手順を示すフローチャート 各車輪の識別情報を判別する別の手順を示すフローチャート 強度情報の記憶方法及び積算方法を模式的に示す説明図 図1の情報処理部の別の構成例を模式的に示すブロック図
符号の説明
1:情報処理部
2:記憶手段
3:積算手段
4:判別手段
9:速度検出手段
10、11〜14:送信部
20、21〜24:受信アンテナ
30、31〜34:受信部
40、41〜44:車輪
WI:測定情報
ID:識別情報
RI:強度情報
T:時間、送受信期間

Claims (5)

  1. 車両の各車輪にそれぞれ備えられて該車輪の少なくとも空気圧を測定して該空気圧を含む測定情報を識別情報と共に変調して無線送信する送信部からの無線信号を受信すると共に、前記車両の各車輪に対応する位置にそれぞれ備えられる受信アンテナと、前記無線信号を復調する受信部と、前記受信部を介して得られた前記測定情報と前記識別情報とに基づいて車両の各車輪の状態を各別に判定する情報処理部とを備えた車輪の状態監視装置であって、
    前記受信部は、前記無線信号の電波強度を判定して強度情報を前記測定情報及び前記識別情報と共に前記情報処理部へ伝達し、
    前記情報処理部は、各受信アンテナ及び前記識別情報に対応させて前記強度情報を記憶する記憶手段と、
    複数回受信された前記無線信号の前記強度情報を各受信アンテナ及び前記識別情報ごとに積算する積算手段と、
    積算された前記強度情報に基づいて各受信アンテナの近傍に位置する各車輪に対応する前記識別情報を判別する判別手段と、を有する車輪の状態監視装置。
  2. 前記車両の車速を検出する速度検出手段を有し、前記情報処理部は、前記車両が所定の速度に達した後に受信した前記識別情報及び前記強度情報に基づいて、前記判別手段の判別がなされる請求項1に記載の車輪の状態監視装置。
  3. 前記受信部は、各無線送信の際の平均電波強度を算出して前記強度情報とする請求項1又は2に記載の車輪の状態監視装置。
  4. 前記判別手段は、積算された前記強度情報のうちの少なくとも一つが、所定の規定回数分積算されたものとなった後に、積算された前記強度情報の全てに基づいて判別する請求項1〜3の何れか一項に記載の車輪の状態監視装置。
  5. 前記判別手段は、積算された前記強度情報のうちの少なくとも一つが、所定の第一規定回数分積算されたものとなった後に、積算された前記強度情報の全てに基づいて判別された第一判別結果と、
    前記第一判別結果の判別の後に積算された前記強度情報のうちの少なくとも一つが、所定の第二規定回数分積算されたものとなった後に、前記第一判別結果の判別の後に積算された前記強度情報の全てに基づいて判別された第二判別結果と、が一致する場合に、各受信アンテナの近傍に位置する各車輪に対応する前記識別情報を決定する請求項1〜3の何れか一項に記載の車輪の状態監視装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009226966A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Denso Corp タイヤ空気圧検出装置
JP2010241353A (ja) * 2009-04-08 2010-10-28 Toyota Central R&D Labs Inc タイヤ情報監視装置
JP2011005999A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ状態監視システム

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