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JP2007172691A - 磁気記録媒体、スタンパー、記録再生装置およびパラメータ測定方法 - Google Patents

磁気記録媒体、スタンパー、記録再生装置およびパラメータ測定方法 Download PDF

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JP2007172691A
JP2007172691A JP2005365668A JP2005365668A JP2007172691A JP 2007172691 A JP2007172691 A JP 2007172691A JP 2005365668 A JP2005365668 A JP 2005365668A JP 2005365668 A JP2005365668 A JP 2005365668A JP 2007172691 A JP2007172691 A JP 2007172691A
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邦恭 伊藤
Makoto Moriya
誠 森谷
Kazuya Shimakawa
和也 嶋川
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Abstract

【課題】表面平坦性の悪化や磁気的信号の読取り不良を招くことなく、全域においてヘッド浮上量を均一化し得る磁気記録媒体を提供する。
【解決手段】データトラックパターンが凹凸パターン11tによって形成されたデータトラックパターン領域Atと、サーボパターンが凹凸パターン11sによって形成されたサーボパターン領域Asとが周方向において交互に並ぶように規定されると共に周方向において隣り合う2つのサーボパターン領域As,Asの間にデータトラックパターン領域Atとは異なる別個の測定領域Az(所定領域)が規定され、測定領域Azには、径方向に沿って連続的に形成された複数の凸部11a(第1の凸部)を有する凹凸パターン11zが形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、データトラックパターンとサーボパターンとが凹凸パターンで形成された磁気記録媒体、および磁気記録媒体の凹凸パターンに対応するスタンパー側凹凸パターンが形成されたスタンパーに関するものである。また、磁気記録媒体、記録ヘッド、および再生ヘッドを有する記録再生装置、並びに、記録再生装置に搭載されている記録ヘッドおよび再生ヘッドについての所定のパラメータを測定するパラメータ測定方法に関するものである。
この種の磁気記録媒体を搭載し、記録ヘッドおよび再生ヘッドについての所定のパラメータを測定可能な記録再生装置として、オフセット量測定機能を有するハードディスクドライブ装置(磁気記録装置)が特開2005−166115号公報に開示されている。このハードディスクドライブ装置は、ディスクリート領域における各トラック間に非磁性領域が形成されたディスクリートトラック型のハードディスク(磁気記録媒体)と、記録ヘッドおよび再生ヘッドを有する複合型の磁気ヘッドと、ハードディスク上における内周部および外周部の間において磁気ヘッドを移動させる駆動機構部と、ハードディスクドライブ装置を総括的に制御する制御部とを備えている。また、上記のハードディスクは、記録データを記録するためのディスクリート領域(データトラックパターン領域)と、サーボデータが記録されたサーボ領域(サーボパターン領域)との間に、オフセット量測定処理を実行するためのオフセット量測定領域が設けられている。この場合、オフセット量測定領域は、領域内に非磁性領域が形成されることなく、全域が磁性体で構成されている。
このハードディスクドライブ装置によるオフセット量の測定処理に際しては、記録データの記録が行われていないハードディスクにおけるオフセット量測定領域を初期化した状態において、オフセット量測定領域にオフセット量測定用の信号(測定パターン:以下、「測定用信号」ともいう)を書き込む。具体的には、例えば最内周のトラックに再生ヘッドをオントラックさせた状態において、記録ヘッドを介してオフセット量測定領域に測定用信号を書き込む。この際に、この種のハードディスクドライブ装置では、ハードディスクの内周または外周に磁気ヘッドを移動させたときに、記録ヘッドにおける幅方向の中心と再生ヘッドにおける幅方向の中心とを結んだ線分(一例として、アームの延在方向と平行な線分)に対してトラックの中心線が交差する状態(スキュー角が生じた状態)となる。したがって、再生ヘッドをオントラックさせたとき(再生ヘッドにおける幅方向の中心をトラックにおける幅方向の中心に一致させたとき)には、記録ヘッドにおける幅方向の中心がトラックの中心から外れて記録ヘッドがオフトラックした状態となる。このため、記録ヘッドのオフトラック量に応じた分だけトラックの中心線から外れた部位に測定用信号が記録される。
次いで、再生ヘッドを介して測定用信号を読み出すことにより、測定用信号が書き込まれた領域の径方向における中心、すなわち、測定用信号の書き込み時における記録ヘッドの幅方向における中心と一致していた位置を特定する。具体的には、再生ヘッドをハードディスクの径方向に所定量ずつ移動させつつ、オフセット量測定領域から測定用信号を読み出す。この際に、測定用信号の書込み領域に対して再生ヘッドが内周側または外周側に外れた状態では、読み出した測定用信号についての再生信号の振幅値が小さくなる。これに対して、測定用信号の書込み領域における径方向の中心と再生ヘッドにおける幅方向(径方向)の中心とが一致する状態では、読み出した測定用信号についての再生信号の振幅値が極大値なる。したがって、制御部は、測定用信号についての再生信号の振幅値が極大値となったときの再生ヘッドの中心位置を測定用信号が書き込まれた領域の径方向における中心として特定し、特定した中心と、測定用信号の書き込み時における再生ヘッドの中心(すなわち、トラックの中心)との間の距離を再生ヘッドに対する記録ヘッドのオフセット量として取り込み、この測定処理を終了する。
特開2005−166115号公報(第7−18頁、第1−26図)
ところが、従来のハードディスクドライブ装置(記録再生装置)に搭載されたハードディスク(磁気記録媒体)には、以下の問題点がある。すなわち、従来の記録再生装置では、ディスクリート領域(データトラックパターン領域)およびサーボ領域(サーボパターン領域)の間にオフセット量測定領域を設けてオフセット量測定用の測定用信号を書き込む構成が採用されている。この場合、オフセット量測定領域は、測定用信号の書き込みを可能とするために、領域内に非磁性領域(凹部)が形成されることなく、全域が磁性体(凸部)で形成されている。このため、磁気ヘッドを磁気記録媒体上に配置した状態において、データトラックパターン領域およびサーボパターン領域上に磁気ヘッドが位置しているときと、オフセット量測定領域上に磁気ヘッドが位置しているときとでは、磁気ヘッドにおけるスライダの下方に存在する凸部の面積が大きく相違することとなる。この結果、従来の磁気記録媒体では、磁気ヘッドがデータトラックパターン領域やサーボパターン領域上に位置しているときとオフセット量測定領域上に位置しているときとにおいてスライダと磁気記録媒体との間に存在する空気の量が相違することに起因して、磁気記録媒体に対する磁気ヘッドのヘッド浮上量にばらつきが生じるという問題点がある。この結果、従来の記録再生装置では、安定した記録再生が困難となり、オフセット量等の測定確度が低下している。
一方、上記の問題を解決すべく、凹凸パターンの各凹部内に非磁性材料を埋め込んで磁気記録媒体の表面を平坦化する技術が提案されている(一例として、特開平9−97419号公報)。この場合、この種の技術に従って磁気記録媒体を製造する際には、一例として、凹凸パターン形成面の全域を覆うようにして非磁性材料をスパッタリングした後に、サーボパターンを構成する凸部やデータ記録トラック等の突端面(上面)が露出するまで非磁性材料の層(以下、「非磁性層」ともいう)をドライエッチング処理して平坦化している。しかし、この方法に従って前述した磁気記録媒体の凹凸パターンにおける各凹部内に非磁性材料を埋め込んだ場合、非磁性層に対するドライエッチング処理に際して、その突端面が広い凸部(オフセット量測定領域に形成された凸部)の上に非磁性材料が大量に残留して(以下、凸部の上に残留した非磁性材料を「残渣」ともいう)、オフセット量測定領域が厚手の残渣によって覆われた状態となるおそれがある。
具体的には、出願人は、凹凸パターン形成面の全域を覆うようにして形成した非磁性層をドライエッチング処理して各凸部を露出させる際に、非磁性層の下方に存在する凸部の突端面が広いほど(周方向および径方向のいずれの長さも長い凸部ほど)、非磁性層に対するエッチングの進行が遅くなる現象を見出している。したがって、その突端面が比較的狭い凸部(径方向の長さが比較的短い凸部)が形成されているデータトラックパターン領域や、その突端面が比較的狭い凸部(周方向の長さが比較的短い凸部)が形成されているサーボパターン領域において各凸部の突端面が非磁性層から露出した時点においてドライエッチング処理を終了した場合には、突端面が広い凸部(径方向の長さが長く、しかも、周方向の長さも比較的長い凸部)が形成されているオフセット量測定領域に厚手の残渣が生じることとなる。この結果、磁気ディスクの表面平坦性が悪化する。一方、オフセット量測定領域において凸部上の残渣が完全に取り除かれるまでドライエッチング処理を継続した場合には、突端面が比較的狭い凸部が形成されているデータトラックパターン領域やサーボパターン領域において非磁性層のみならず磁性層(凸部)までもがエッチングされる。したがって、オフセット量測定領域において凸部上の残渣が完全に取り除かれるまでドライエッチング処理を継続した場合には、データトラックパターン領域やサーボパターン領域内の凹凸パターンにおける各凸部が過度にエッチングされて、磁気的信号の読み取りが困難となるおそれがある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、表面平坦性の悪化や磁気的信号の読取り不良を招くことなく、全域においてヘッド浮上量を均一化し得る磁気記録媒体、その磁気記録媒体を製造するためのスタンパー、その磁気記録媒体を備えて記録ヘッドおよび再生ヘッドについての所定のパラメータを高精度に測定し得る記録再生装置およびパラメータ測定方法を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく本発明に係る磁気記録媒体は、データトラックパターンが凹凸パターンによって形成されたデータトラックパターン領域と、サーボパターンが凹凸パターンによって形成されたサーボパターン領域とが周方向において交互に並ぶように規定されると共に当該周方向において隣り合う2つの当該サーボパターン領域の間に当該データトラックパターン領域とは異なる別個の所定領域が規定され、前記所定領域には、径方向に沿って連続的に形成された複数の第1の凸部を有する凹凸パターンが形成されている。なお、本明細書における「径方向沿って連続的に形成されている」との状態には、周方向に対して直交する向きに沿って連続的に形成されている状態のみならず、径方向に対して鋭角に交差する向きに沿って連続的に形成されている状態が含まれる。
また、本発明に係る磁気記録媒体は、前記データトラックパターン領域と、当該データトラックパターン領域に対して前記周方向において隣り合う前記サーボパターン領域との間に前記所定領域が規定され、前記データトラックパターン領域、前記サーボパターン領域および前記所定領域が前記周方向において連続するように前記各凹凸パターンが形成されている。
さらに、本発明に係る磁気記録媒体は、前記径方向において前記データトラックパターン領域よりも内周側および外周側の少なくとも一方に前記所定領域が規定されている。
また、本発明に係る磁気記録媒体は、その突端面における内接円(凸部の突端面における平面形状の内接円)のうちの最大径の内接円の直径が前記データトラックパターン領域内に形成された第2の凸部の突端面における内接円、および前記サーボパターン領域内に形成された第3の凸部の突端面における内接円のうちの最大径の内接円の直径以下となるように前記第1の凸部が形成されている。
また、本発明に係るスタンパーは、上記のいずれかの磁気記録媒体における前記各凹凸パターンに対応するスタンパー側凹凸パターンが形成されている。
また、本発明に係る記録再生装置は、データトラックパターンが凹凸パターンによって形成されたデータトラックパターン領域、サーボパターンが凹凸パターンによって形成されたサーボパターン領域、および当該両領域とは異なる別個の所定領域が規定された磁気記録媒体と、当該磁気記録媒体に信号を書き込む記録ヘッドと、前記磁気記録媒体に書き込まれた信号を読み出す再生ヘッドと、前記記録ヘッドによる前記信号の書き込みおよび前記再生ヘッドによる前記信号の読み出しを制御すると共に前記磁気記録媒体に対する測定用信号の書き込みおよび読み出しを実行して当該両ヘッドについての所定のパラメータを測定する制御部とを備え、前記磁気記録媒体の前記所定領域には、径方向に沿って連続的に形成された複数の第1の凸部を有する凹凸パターンが形成され、前記制御部が、前記所定のパラメータを測定する際に、前記記録ヘッドを介して前記第1の凸部に前記測定用信号を書き込むと共に前記再生ヘッドを介して当該測定用信号を読み出し、その読出し結果に基づいて当該所定のパラメータを測定する。
さらに、本発明に係る記録再生装置は、前記所定のパラメータの測定として、前記記録ヘッドにおける前記磁気記録媒体の前記径方向に対応する長さの中心と前記再生ヘッドにおける当該径方向に対応する長さの中心との間の当該径方向に沿った離間距離を前記制御部が測定する。
また、本発明に係る記録再生装置は、前記所定のパラメータの測定として、前記記録ヘッドの磁気的書込み幅と前記再生ヘッドの磁気的読出し幅との少なくとも一方を前記制御部が測定する。
また、本発明に係るパラメータ測定方法は、データトラックパターンが凹凸パターンによって形成されたデータトラックパターン領域、サーボパターンが凹凸パターンによって形成されたサーボパターン領域、および当該両領域とは異なる別個の所定領域が規定され、かつ径方向に沿って連続的に形成された複数の第1の凸部を有する凹凸パターンが当該所定領域に形成されている磁気記録媒体と、当該磁気記録媒体に信号を書き込む記録ヘッドと、前記磁気記録媒体に書き込まれた信号を読み出す再生ヘッドとを備えた記録再生装置における当該磁気記録媒体に対する測定用信号の書き込みおよび読み出しを実行して当該両ヘッドについての所定のパラメータを測定する際に、前記所定領域に形成された前記第1の凸部に前記記録ヘッドを介して前記測定用信号を書き込むと共に前記再生ヘッドを介して当該測定用信号を読み出し、その読出し結果に基づいて当該所定のパラメータを測定する。
本発明に係る磁気記録媒体によれば、周方向において隣り合う2つのサーボパターン領域の間にデータトラックパターン領域とは異なる別個の所定領域を規定し、径方向に沿って連続的に形成された複数の第1の凸部を有する凹凸パターンを所定領域内に形成したことにより、オフセット量測定領域の全域が凸部で構成された従来の磁気記録媒体とは異なり、所定領域内の各第1の凸部における周方向の長さが十分に短くなっているため、データトラックパターン領域、サーボパターン領域および所定領域の相互間においてヘッド浮上量に大きな差異が生じる事態を回避することができる。また、各凹凸パターンにおける各凹部内に非磁性材料を埋め込む構成においても、所定領域内に過剰に広い凸部が存在しないため、所定領域内の各第1の凸部の上に厚手の残渣が生じることなく、各第1の凸部の突端面(上面)を非磁性材料から露出させることができる。この結果、表面平坦性が良好な磁気記録媒体を提供することができる。また、この磁気記録媒体を記録再生装置に搭載することで、ヘッド浮上量のばらつきや表面平坦性の悪化を招くことなく記録ヘッドおよび再生ヘッドについての所定のパラメータを高精度で測定し得る記録再生装置を提供することができる。
また、本発明に係る磁気記録媒体によれば、データトラックパターン領域と、データトラックパターン領域に対して周方向において隣り合うサーボパターン領域との間に所定領域を規定したことにより、所定領域によって分断されることなくデータトラックパターン領域やサーボパターン領域を周方向において連続するように形成することができる。
さらに、本発明に係る磁気記録媒体によれば、径方向においてデータトラックパターン領域よりも内周側および外周側の少なくとも一方に所定領域を規定したことにより、所定領域によって分断されることなくデータトラックパターン領域やサーボパターン領域を径方向において連続するように形成することができる。
また、本発明に係る磁気記録媒体によれば、第1の凸部の突端面における内接円のうちの最大径の内接円の直径がデータトラックパターン領域内に形成された第2の凸部の突端面における内接円、およびサーボパターン領域内に形成された第3の凸部の突端面における内接円のうちの最大径の内接円の直径以下となるように第1の凸部を形成したことにより、データトラックパターン領域内の各第2の凸部、およびサーボパターン領域内の各第3の凸部の突端面における内接円のうちの最大径の内接円の直径を超える直径の内接円が存在し得る広い突端面を有する第1の凸部が所定領域内に存在しないため、所定領域内の凹凸パターンを覆うようにして形成した非磁性材料の層をエッチング処理する際に、所定領域内に厚手の残渣が生じる事態を確実に回避することができる。これにより、表面平坦性が良好で、しかも、記録データやサーボデータ等の確実な読み取りが可能な磁気記録媒体を提供することができる。
また、本発明に係るスタンパーによれば、上記のいずれかの磁気記録媒体における各凹凸パターンに対応してスタンパー側凹凸パターンを形成したことにより、例えば、磁気記録媒体製造用の中間体の上に形成したレジスト層(樹脂層)に対するインプリント処理時に、突端面が広い凸部が所定領域内に存在しない凹凸パターンを中間体の上に形成することができる。したがって、インプリントによって形成した凹凸パターン、または、その凹凸パターンと凹凸位置関係が一致する凹凸パターンをマスクパターンとして用いて中間体に対するエッチング処理を実行することにより、突端面が広い凸部が所定領域等に存在しない凹凸パターンを形成することができる。したがって、データトラックパターン領域、サーボパターン領域および所定領域の相互間におけるヘッド浮上量がほぼ均一な磁気記録媒体を製造することができる。また、凹凸パターンにおける各凹部に非磁性材料を充填する構成であっても、スタンパーを用いて形成した凹凸パターンを覆うようにして形成した非磁性材料の層をエッチング処理する際に、所定領域内の各第1の凸部上に厚手の残渣が生じる事態を回避することができる。これにより、表面平坦性が良好で、しかも記録データやサーボデータの確実な読み取りが可能な磁気記録媒体を製造することができる。
また、本発明に係る記録再生装置およびパラメータ測定方法によれば、径方向に沿って連続的に形成された複数の第1の凸部を有する凹凸パターンが形成された所定領域内の第1の凸部に記録ヘッドを介して測定用信号を書き込むと共に再生ヘッドを介して測定用信号を読み出し、その読出し結果に基づいて所定のパラメータを測定することにより、磁気記録媒体におけるヘッド浮上量を全域においてほぼ均一とすることができるため、測定用信号の記録不良や読み取り不良を招くことなく、所定のパラメータを高精度で測定することができる。
さらに、本発明に係る記録再生装置によれば、所定のパラメータの測定として、記録ヘッドの中心と再生ヘッドの中心との間の径方向に沿った離間距離を測定することにより、製造誤差や各部品の個体差などに起因して記録ヘッドおよび再生ヘッドの相互間の位置関係等が相違する各種の記録再生装置について、磁気記録媒体の内周部から外周部までの全域についての上記の離間距離(オフセット量)を正確に測定することができる結果、記録ヘッドおよび再生ヘッドの双方を磁気記録媒体上の各トラックに対して確実にオントラックさせることができる。
また、本発明に係る記録再生装置によれば、所定のパラメータの測定として、記録ヘッドの磁気的書込み幅と再生ヘッドの磁気的読出し幅との少なくとも一方を測定することにより、各記録再生装置に実際に搭載された磁気記録媒体と記録ヘッドおよび再生ヘッドとの組み合わせにおける磁気的書込み幅や磁気的読出し幅を正確に測定することができる。これにより、測定した磁気的書込み幅や磁気的読出し幅に基づいてトラッキングサーボ制御用の各種の制御パラメータを各記録再生装置毎に実機に合わせて微調整することができる。また、測定した磁気的書込み幅に基づく書き込み電流値の微調整や、測定した磁気的読出し幅に基づくゲイン調整などを実行することができる。したがって、磁気記録媒体の内周部から外周部までの全域について、記録データを確実に記録することができると共に、記録データやサーボデータを確実に読み出すことができる記録再生装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る磁気記録媒体、スタンパー、記録再生装置およびパラメータ測定方法の最良の形態について説明する。
最初に、本発明に係る記録再生装置の構成について、図面を参照して説明する。
図1に示すハードディスクドライブ1は、本発明に係る記録再生装置の一例であって、磁気ヘッド2、アーム3、アクチュエータ4、コントローラ5、モータ6、制御部7、記憶部8および磁気ディスク10を備えている。この場合、磁気ディスク10は、垂直記録方式による記録データの記録が可能なディスクリートトラック型の磁気ディスク(パターンド媒体)であって、磁気ヘッド2などと共にハードディスクドライブ1の筐体内に配設されている。この磁気ディスク10は、本発明に係る磁気記録媒体の一例であって、図3に示すように、軟磁性層22、中間層23および磁性層24が基材21の上にこの順で形成されている。この場合、磁性層24は、少なくとも突端部側が磁性材料で形成された複数の凸部11a(磁性領域)と、各凸部11a間の複数の凹部11b(非磁性領域)とが形成されて凹凸パターン11を構成する。また、各凹部11bには、SiO等の非磁性材料25が埋め込まれて磁気ディスク10の表面が平坦化されている。さらに、各凹部11bに埋め込まれた非磁性材料25、および磁性層24(凸部11a)の表面には、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)等によって保護層(DLC膜:図示せず)が形成されている。また、保護層の表面には、磁気ヘッド2および磁気ディスク10の双方の傷付きを回避するための潤滑剤(一例として、フォンブリン系の潤滑剤:図示せず)が塗布されている。
基材21は、一例として、ガラス板を表面研磨して円板状に形成されている。なお、ガラス基材に代えて、アルミニウムやセラミックなどの各種非磁性材料で形成した基材を使用することもできる。軟磁性層22は、CoZrNb合金などの軟磁性材料をスパッタリングすることによって薄膜状に形成されている。中間層23は、磁性層24を形成するための下地層として機能する層であって、CrやCoCr非磁性合金などの中間層形成用材料をスパッタリングすることによって薄膜状に形成されている。磁性層24は、前述したように、凹凸パターン11(図5に示すデータトラックパターン用の凹凸パターン11t、サーボパターン用の凹凸パターン11s、およびパラメータ測定処理用の凹凸パターン11z)を構成する層であって、例えばCoCrPt合金をスパッタリングして形成した層(磁性層24)の上に、図4に示すスタンパー30を用いて所定のマスクパターンを形成し、そのマスクパターンを用いてエッチング処理することによって各凹部11bが形成されている。
また、図2に示すように、磁気ディスク10は、各データトラックパターン領域Atの間にサーボパターン領域Asが設けられてデータトラックパターン領域Atおよびサーボパターン領域Asが磁気ディスク10の周方向(回転方向:矢印Tの向き)において交互に並ぶように規定されている。また、磁気ディスク10には、周方向において隣り合う一対のサーボパターン領域As,Asの間に本発明における所定領域に相当する測定領域Azが規定されている。具体的には、図5に示すように、この測定領域Azは、一例として、データトラックパターン領域At(この例では、同図における右側のデータトラックパターン領域At)と、データトラックパターン領域Atに対して周方向において隣り合うサーボパターン領域As(この例では、同図における左側のサーボパターン領域As)との間にデータトラックパターン領域Atおよびサーボパターン領域Asとは異なる別個の領域として規定されている。また、データトラックパターン領域At、サーボパターン領域Asおよび測定領域Azは、周方向において連続するように規定されている。また、測定領域Azには、磁気ディスク10の径方向に沿って連続的に形成されて径方向に長い帯状の複数の凹部11bと、径方向に沿って連続的に形成されて径方向に長い帯状の複数の凸部11aとを有する凹凸パターン11zが形成されている。なお、同図、および後に参照する図8〜14および図16では、凸部11aの形成部位を斜線で塗り潰して図示している。また、同図および図16では、本発明についての理解を容易とするために、磁気ディスク10の内周部Aiや外周部Aoにおいて生じるスキュー角θが存在していない状態を概念的に図示している。この測定領域Az内に形成された各凸部11aは、本発明における第1の凸部に相当し、少なくともその突端部が磁性材料(磁性層24)で形成されている。
この場合、測定領域Az内の各凸部11aにおける径方向の長さは、磁気ディスク10の内周部Aiから外周部Aoまでの長さとほぼ等しくなるように規定されている。なお、測定領域Az内に形成する凸部11aの径方向の長さについては、上記の例に限定されるものではないが、本発明における第1の凸部として後述するように測定用信号を書き込む凸部11aは、オフセット量OWの測定処理や、磁気的書込み幅MWWおよび磁気的読出し幅MRWの測定処理を確実に実行可能とするために、その径方向の長さが少なくとも20トラックピッチ以上の長さであるのが好ましい。また、測定領域Az内に形成されている各凸部11aの周方向の長さは、内周部Aiから外周部Aoに向かって徐々に長くなるように規定されている。なお、この磁気ディスク10では、10〜30本程度(一例として、30本)の凸部11aが測定領域Az内に形成されている。さらに、測定領域Az内に形成されている各凹部11bは、その径方向の長さが凸部11aの径方向の長さとほぼ等しく、かつ、その周方向の長さが同一半径位置における各凸部11aの周方向の長さとほぼ等しくなるように形成されている。
一方、図5に示すように、データトラックパターン領域Atには、所定の配列ピッチで互いに分割された同心円状の数多くのデータ記録用トラックを構成する複数の凸部11aと、ガードバンド部を構成する複数の凹部11bとを有する凹凸パターン11(凹凸パターン11t)が形成されている。この場合、データトラックパターン領域Atに形成されている各凸部11aは、本発明における第2の凸部に相当し、少なくともその突端部が磁性材料(磁性層24)で形成され、磁気ディスク10の周方向(回転方向)に沿って連続的に形成されて周方向に長い帯状に形成されている。また、データトラックパターン領域At内の各凸部11aおよび各凹部11bは、一例として、その径方向の長さが互いにほぼ等しくなるように規定されると共に、凸部11aの形成ピッチ(すなわち、データ記録トラックのトラックピッチ)や、径方向の長さ(すなわち、データ記録トラックやガードバンド部の径方向の長さ)が磁気ディスク10の内周部Aiから外周部Aoまでの全域において互いにほぼ等しくなるように形成されている。
また、サーボパターン領域Asには、トラッキングサーボ制御用の各種サーボパターンを構成する複数の凸部11aおよび複数の凹部11bを有する凹凸パターン11sが形成されている。このサーボパターン領域As内には、凹凸パターン11sによってプリアンブルパターンが形成されたプリアンブルパターン領域Apと、凹凸パターン11sによってアドレスパターンが形成されたアドレスパターン形成領域と(図示せず)、凹凸パターン11sによってバーストパターンが形成されたバーストパターン領域Abとが規定されている。さらに、バーストパターン領域Ab内には、バーストパターンにおける各信号領域に対応する領域Ab1〜Ab4の4つの領域(同図では領域Ab1,Ab4のみを図示する)が規定されている。この場合、このハードディスクドライブ1では、磁気ディスク10を角速度一定で回転させた状態においてサーボパターン領域Asからトラッキングサーボ制御用のサーボ信号が読み取られる。このため、図2に示すように、この磁気ディスク10では、サーボパターン領域Asの周方向の長さが内周部Aiから外周部Aoに向かって徐々に長くなるように規定され、これに伴い、プリアンブルパターン領域Ap、アドレスパターン領域およびバーストパターン領域Ab等の各領域における周方向の長さも内周部Aiから外周部Aoに向かって徐々に長くなるように規定されている。
また、サーボパターン領域Asにおけるプリアンブルパターン領域Apに形成されている各凸部11aは、少なくともその突端部が磁性材料(磁性層24)で形成され、磁気ディスク10の径方向に沿って連続的に形成されて径方向に長い帯状に形成されている。さらに、サーボパターン領域Asにおけるアドレスパターン形成領域には、上記のプリアンブルパターン領域Ap内に形成された各凸部11aと同様にして、少なくともその突端部が磁性材料(磁性層24)で形成されている(図示せず)。また、サーボパターン領域Asにおけるバーストパターン領域Abの各領域Ab1〜Ab4に形成されている各凸部11aは、バーストパターンにおける単位バースト領域を構成する凸部であって、少なくともその突端部が磁性材料(磁性層24)で形成され、一例として、その径方向の長さが1トラックピッチに対応する長さで、その周方向の長さがプリアンブルパターン領域Ap内の各凸部11aにおける同一半径位置の周方向の長さとほぼ等しくなるように形成されている。この磁気ディスク10では、サーボパターン領域As内に形成された各凸部11aは、それぞれ本発明における第3の凸部に相当する。
この場合、図5に示すように、上記の測定領域Az内に形成された各凸部11aは、その突端面における周方向の両端部に2点で接する内接円Qzの直径が、データトラックパターン領域Atおよびサーボパターン領域As内に形成された各凸部11aの突端面における内接円のうちの最大径の内接円の直径以下となるように(一例として、最大径の内接円の直径と等しくなるように)形成されている。具体的には、データトラックパターン領域Atでは、各凸部11aの径方向の長さが磁気ディスク10の内周部Aiから外周部Aoまで互いに等しくなるように凹凸パターン11tが形成されている。したがって、データトラックパターン領域At内の内周部Aiから外周部Aoまでの各凸部11aのうちの任意の1つの凸部11aにおける突端面の内接円Qtがデータトラックパターン領域At内の各凸部11aの突端面における内接円のうちの最大径の内接円となっている。
また、サーボパターン領域Asにおけるプリアンブルパターン領域Apやバーストパターン領域Abでは、凸部11aの周方向の長さが磁気ディスク10の内周部Aiから外周部Aoに向かうほど長くなるように凹凸パターン11sが形成されている。したがって、この磁気ディスク10では、プリアンブルパターン領域Ap内の凸部11aにおける外周部Ao側の突端面の内接円Qpがプリアンブルパターン領域Ap内における最大径の内接円であり、バーストパターン領域Ab内の外周部Ao側の凸部11aにおける突端面の内接円Qbがバーストパターン領域Ab内における最大径の内接円となっている。また、この磁気ディスク10では、バーストパターン領域Ab内の各凸部11aの周方向の長さが一例として同一半径位置のプリアンブルパターン領域Ap内の凸部11aにおける周方向の長さと等しくなるように凹凸パターン11sが形成されている。したがって、プリアンブルパターン領域Ap内の凸部11aにおける最大径の内接円Qpと、バーストパターン領域Ab内の最大径の内接円Qbとは、その直径が互いに等しくなっている。この場合、この磁気ディスク10では、一例として、これらの内接円Qp,Qbの直径がサーボパターン領域As内の各凸部11aの突端面における内接円のうちの最大径となっている。なお、例えば、アドレスパターン領域におけるセクタアドレスパターン領域(図示せず)等に、その周方向の長さがプリアンブルパターン領域Ap内の凸部11aよりも長い凸部11aが形成されている場合には、この周方向の長さが長い凸部11aにおける外周側の突端面の内接円が内接円Qp,Qbよりも大径となり、この内接円(図示せず)がサーボパターン領域As内における最大径の内接円となる。以下の説明では、本発明についての理解を容易とするために、上記のように、上記の内接円Qp,Qbがサーボパターン領域As内の最大径の内接円であるものとする。
これに対して、測定領域Az内の凸部11aは、一例として、その周方向の長さおよび径方向の長さがサーボパターン領域Asにおけるプリアンブルパターン領域Ap内の凸部11aの対応する長さと等しくなるように形成されている。また、上記の内接円Qp,Qbの直径は、データトラックパターン領域At内の最大径の内接円Qtの直径よりも大径となっている。したがって、測定領域Az内の凸部11aの突端面における最大径の内接円Qz(この例では、測定領域Az内における凸部11aの外周部Ao側の突端面における内接円)は、その直径が、プリアンブルパターン領域Ap内の最大径の内接円Qp、すなわち、データトラックパターン領域Atおよびサーボパターン領域As内の各内接円のうちの最大径の内接円Qp,Qbの直径と等しくなっている。
一方、図2に示すように、磁気ヘッド2は、記録ヘッド2wと再生ヘッド2rとがスライダー2sの底面に配設された複合型の磁気ヘッドであって、アーム3を介してアクチュエータ4に取り付けられている。この場合、この磁気ヘッド2では、一例として、スライダー2sにおける先端部側に記録ヘッド2wが設けられると共に、スライダー2sにおける基端部側(アーム3側)に再生ヘッド2rが設けられている。また、この磁気ヘッド2では、図6に示すように、再生ヘッド2rの中心Cr(径方向に対応する長さの中心:シーク動作方向に沿った長さの中心)に対して、記録ヘッド2wの中心Cw(径方向に対応する長さの中心:シーク動作方向に沿った長さの中心)が距離L1だけ離間するように再生ヘッド2rおよび記録ヘッド2wが形成されている。なお、同図、および後に参照する図7,9〜14では、本発明についての理解を容易とするために、再生ヘッド2rおよび記録ヘッド2wにおける各部の長さや、再生ヘッド2rおよび記録ヘッド2w間の距離などを実際とは相違する長さや距離で図示している。また、同図に示す一点鎖線Xは、アーム3の延在方向、すなわち、アクチュエータ4における回動軸が存在する方向を示す仮想線であって、以下の説明においては、磁気ヘッド2における各部の長さのうちの一点鎖線Xと交差する向きの長さを幅ともいう。さらに、本明細書では、再生ヘッド2rの中心Crと記録ヘッド2wの中心Cwとの間のアーム3の延在方向(一点鎖線X)に沿った向きの距離L1については、再生ヘッド2rの中心Crを基点とし、かつアーム3の基端部から先端部に向かう向き(矢印Aの向き)の距離を「+の距離」とする。
この場合、再生ヘッド2rの中心Crと記録ヘッド2wの中心Cwとが磁気ヘッド2の幅方向において離間することなく、両中心Cr,Cwが例えば一点鎖線X上に位置するように再生ヘッド2rおよび記録ヘッド2wが形成されているのが好ましい。しかしながら、この種の磁気ヘッドでは、その製造誤差に起因して、再生ヘッド2rの中心Crと記録ヘッド2wの中心Cwとが磁気ヘッド2の幅方向において距離L2だけ離間した状態となることがある。なお、本明細書では、再生ヘッド2rの中心Crと記録ヘッド2wの中心Cwとの間の幅方向の距離L2については、再生ヘッド2rの中心Crを基点とし、かつ磁気ヘッド2を磁気ディスク10上に配置した状態において磁気ディスク10の内周部Aiから外周部Aoに向かう向き(矢印Bの向き)の距離を「+の距離」とする。一方、単一の回転軸(アクチュエータ4)を中心として磁気ヘッド2(アーム3)がシーク動作するハードディスクドライブ1では、例えば、磁気ディスク10の内周部Aiや外周部Aoに磁気ヘッド2が位置させられたときに、同図に示すように、磁気ヘッド2の位置に応じた角度のスキュー角θが生じる。なお、同図、および後に参照する図9〜11では、本発明についての理解を容易とするために、スキュー角θを実際の角度とは相違する角度で図示している。また、本明細書では、上記のスキュー角θについては、矢印Cで示す向きの角度、すなわち、トラック中心Ctと平行な線分を基準として外周部Ao側に生じた角度を「+の角度」とし、内周部Ai側に生じた角度を「−の角度」とする。
この場合、前述したように、記録ヘッド2wが再生ヘッド2rに対して距離L1だけ離間しているため、図6に示すように、スキュー角θが生じている状態では、例えば、再生ヘッド2rの中心Crをトラック中心Ctに一致させたとき(再生ヘッド2rをオントラックさせたとき)に、記録ヘッド2wの中心Cwがトラック中心Ctから離れた位置に位置する(記録ヘッド2wがオフトラックする)こととなる。この記録ヘッド2wのオフトラック量、すなわち、スキュー角θが生じた状態における再生ヘッド2rの中心Crと記録ヘッド2wの中心Cwとの間の径方向に沿った離間距離(距離L3)は、スキュー角θの大きさに応じて相違する。具体的には、「距離L3=距離L1×sinθ+距離L2×cosθ」となる。したがって、再生ヘッド2rによるサーボデータおよび記録データの読み出し時と、記録ヘッド2wによる記録データの記録時との双方において、再生ヘッド2rおよび記録ヘッド2wを所望のトラックにオントラックさせるようにトラッキング制御するには、磁気ディスク10の内周部Aiから外周部Aoまでの全域において、上記の距離L3、すなわち、再生ヘッド2rの中心Crと記録ヘッド2wの中心Cwとのオフセット量OW(本発明における所定のパラメータの一例)を測定し、その測定結果を各トラックに関連付けてオフセットデータDoとして記憶しておく必要がある。なお、本明細書では、再生ヘッド2rの中心Crと記録ヘッド2wの中心Cwとの間のオフセット量OWについては、再生ヘッド2rの中心Crを基点とし、かつ磁気ディスク10の半径方向において内周部Aiから外周部Aoに向かう向き(矢印Dの向き)の距離を「+の距離」とする。
また、図7に示すように、この磁気ヘッド2では、記録ヘッド2wが再生ヘッド2rよりも幅広となるように形成されている。したがって、この磁気ヘッド2では、再生ヘッド2rによる磁気的読出し幅MRWよりも記録ヘッド2wによる磁気的書込み幅MWWの方が幅広となっている。この場合、磁気ディスク10の全域において、再生ヘッド2rによるサーボデータおよび記録データの確実な読み出しと、記録ヘッド2wによる記録データの確実な記録を行うためには、上記の磁気的書込み幅MWWおよび磁気的読出し幅MRW(本発明における所定のパラメータの他の一例)を測定し、その測定結果を書込み幅データDwおよび読出し幅データDrとして記憶し、記憶した両データDw,Drに基づいてトラッキングサーボ制御用の各種の制御パラメータを実機に合わせて微調整するのが好ましい。このため、このハードディスクドライブ1では、後述するように、その内周部Aiから外周部Aoまでの全域について上記のオフセット量OWを測定する測定処理を実行して各トラック毎のオフセットデータDoを記憶部8に記憶させると共に、例えば中周部Ac(図2参照)において磁気的書込み幅MWWおよび磁気的読出し幅MRWを測定する測定処理を実行して書込み幅データDwおよび読出し幅データDrを記憶部8に記憶させるように構成されている。
一方、アクチュエータ4は、コントローラ5の制御に従ってアーム3を図2に示す矢印Sの方向に回動(シーク)させる。コントローラ5は、制御部7の制御に従い、アクチュエータ4を制御してアーム3を回動させることにより、磁気ヘッド2を磁気ディスク10上の所望のトラックにオントラックさせる。モータ6は、制御部7の制御に従い、一例として、磁気ディスク10を5400rpmの回転速度で定速回転させる。制御部7は、ハードディスクドライブ1を総括的に制御する。具体的には、制御部7は、コントローラ5を制御してアクチュエータ4を駆動させることで磁気ヘッド2を磁気ディスク10上の所望のトラックにオントラックさせると共に、記録ヘッド2wによる記録データの書き込みや、再生ヘッド2rよるサーボデータおよび記録データの読み出しを制御する。また、制御部7は、本発明におけるパラメータ測定方法に従い、オフセット量OW、磁気的書込み幅MWWおよび磁気的読出し幅MRWを測定する測定処理を実行する。記憶部8は、制御部7が実行する上記の各測定処理についての測定処理プログラムDpを記憶すると共に、各測定処理によって生成したオフセットデータDo、書込み幅データDwおよび読出し幅データDr等を記憶する。
次に、磁気ディスク10の製造方法について、図面を参照して説明する。
上記の磁気ディスク10の製造に際しては、図8に示す中間体20と図4に示すスタンパー30とを使用する。この場合、同図に示すように、中間体20は、軟磁性層22、中間層23、および磁性層24が基材21の上にこの順で形成されている。また、磁気ディスク10の製造に際しては、前述したマスクパターンを形成すべく、中間体20における磁性層24の上にレジストを塗布することで所望の厚みのレジスト層(樹脂層)26を形成する。一方、図4に示すように、スタンパー30は、磁気ディスク10における凹凸パターン11(凹凸パターン11t,11s,11z)に対応する凹凸パターン31が形成されて、インプリント法による磁気ディスク10の製造が可能に構成されている。この場合、スタンパー30の凹凸パターン31は、本発明におけるスタンパー側凹凸パターンの一例であって、各凸部31aが磁気ディスク10の凹凸パターン11における各凹部11bに対応し、各凹部31bが凹凸パターン11における各凸部11aに対応して形成されている。なお、中間体20の製造方法やスタンパー30の製造方法については、公知の各種の製造方法を採用することができる。
この中間体20およびスタンパー30を用いた磁気ディスク10の製造に際しては、図8に示すように、まず、中間体20のレジスト層26にスタンパー30の凹凸パターン31をインプリント法によって転写する。具体的には、スタンパー30における凹凸パターン31の形成面を中間体20のレジスト層26に押し付けることにより、凹凸パターン31の各凸部31aを中間体20のレジスト層26に押し込む。この際には、各凸部31aが押し込まれた部位のレジスト(レジスト層26)が凹凸パターン31における各凹部31b内に向けて移動する。この後、中間体20からスタンパー30を剥離し、さらに、底面に残存する樹脂(図示せず)を酸素プラズマ処理によって除去することにより、同図に示すように、中間体20における磁性層24の上にレジスト層26からなる凹凸パターン41が形成される。次いで、上記の凹凸パターン41(レジスト層26)をマスクとして用いてエッチング処理を実行する。この際には、凹凸パターン41における各凹部41bの底部においてマスク(各凸部41a)から露出している磁性層24をエッチングすることにより、同図に破線で示すように中間層23に達する深さの複数の凹部11bを形成する。これにより、凹凸パターン11が中間層23の上(磁性層24)に形成される。
続いて、各凸部11aの上に残存しているレジスト層26に対して選択的にエッチング処理を行うことにより、残存しているレジスト層26を完全に除去して各凸部11aの突端面を露出させる。次いで、非磁性材料25としてのSiOをスパッタリングする。この際には、非磁性材料25によって各凹部11bが完全に埋め尽くされ、かつ、各凸部11aの上に十分な厚みの非磁性材料25の層が形成されるように非磁性材料25をスパッタリングする。続いて、磁性層24の上(各凸部11aの上および各凹部11bの上)の非磁性材料25の層に対してイオンビームエッチング処理を実行する。この際には、中間体20における外周側(後に磁気ディスク10の外周部Aoとなる部位)のプリアンブルパターン領域Apや測定領域Azにおいて各凸部11aの突端面が非磁性材料25から露出するまでイオンビームエッチング処理を継続する。
この場合、この磁気ディスク10(中間体20)では、前述したように、データトラックパターン領域Atおよびサーボパターン領域As内の各内接円のうちの最大径の内接円Qp,Qbの直径を超える内接円が測定領域Az内に存在しないように(突端面が過剰に広い凸部11aが存在しないように)各凹部11bが測定領域Az内に形成されて凹凸パターン11zが形成されている。したがって、オフセット量測定領域の全域が凸部で構成された従来の磁気記録媒体とは異なり、測定領域Az内の各凸部11aの上に厚手の残渣が生じることなく、各凸部11aの突端面(上面)が非磁性材料25から露出する。これにより、非磁性材料25の層に対するイオンビームエッチング処理が完了して中間体20の表面が平坦化される。続いて、中間体20の表面を覆うようにしてCVD法によってダイヤモンドライクカーボン(DLC)の薄膜を成膜することによって保護層形成した後に、保護層の表面にフォンブリン系の潤滑剤を塗布する。これにより、図3に示すように、磁気ディスク10が完成する。
次いで、ハードディスクドライブ1によるオフセット量OWの測定処理について、図面を参照して説明する。なお、ハードディスクドライブ1に搭載されている磁気ディスク10は、ハードディスクドライブ1の筐体(図示せず)に組み込まれる以前に、各データトラックパターン領域At、各サーボパターン領域Asおよび各測定領域Azの全域がDC着磁されているものとする。
このハードディスクドライブ1では、例えば、電源が供給されている状態において外部装置から測定処理開始を指示する制御信号が出力されたときに、制御部7が、オフセット量OWを測定する測定処理を開始する。この際に、制御部7は、まず、コントローラ5を制御して磁気ヘッド2を磁気ディスク10の内周部Aiに移動させると共に、磁気ヘッド2を外周部Aoに向けて移動させつつ、各データトラックパターン領域At内のすべての凸部11a、および各測定領域Az内のすべての凸部11aに対するACイレース処理を実行する。具体的には、データトラックパターン領域At内の各データ記録トラックに対する記録データの記録時に用いる信号の周波数よりも高い周波数の信号をデータトラックパターン領域At内のすべての凸部11a、および各測定領域Az内のすべての凸部11aに対して記録ヘッド2wを介して書き込ませる。これにより、各データトラックパターン領域Atについての初期化処理が完了すると共に、各測定領域Az内の各凸部11aに対する測定用信号の書き込みが可能な状態となる。
次いで、図9に示すように、制御部7は、コントローラ5を制御して再生ヘッド2rを測定対象のトラック(一例として、外周部Ao側の所定のトラック)にオントラックさせた状態において(再生ヘッド2rの中心Crをトラック中心Ctに一致させた状態において)、上記のイレース処理が完了した測定領域Az内の各凸部11aに対してオフセット量測定用の測定用信号を書き込む。具体的には、測定領域Az内の各凸部11aに対して記録ヘッド2wを介してDC着磁処理を実行する。この場合、前述したように、磁気ディスク10における内周部Aiや外周部Aoにおいてスキュー角θが生じている状態では、再生ヘッド2rをオントラックさせた状態において記録ヘッド2wが距離L3だけオフトラックした状態となる。したがって、同図に示すように、記録ヘッド2wを介してオフセット量測定用の測定用信号を書き込んだ際には(DC着磁処理した際には)、測定用信号が書き込まれた(DC着磁された)領域Awにおける径方向の中心がトラック中心Ctから外れた状態となる。
続いて、制御部7は、測定領域Az内の各凸部11aに書き込んだ測定用信号を読み出し、その読み出し結果に基づいて上記のオフセット量OWを測定する。具体的には、制御部7は、コントローラ5を制御して再生ヘッド2rを予め規定された測定位置(測定対象のトラック中心Ctに対して所定量だけ径方向にオフセットした位置)に移動させた状態において、各測定領域Azから上記の測定用信号を読み出させる。この際に、測定用信号の書き込みによって測定領域Az内の各凸部11aにおける周方向全域がDC着磁されているため、再生ヘッド2rを介して測定領域Azから読み出された再生信号は、プリアンブルパターン領域Apからプリアンブル用の信号を読み出したときと同様にして、測定領域Az内の凸部11aの形成ピッチに応じたパルス波形となる。次いで、制御部7は、再生ヘッド2rを予め規定された所定量(一例として、1トラックピッチの1/20程度の長さ)だけ径方向に移動させた状態において、各測定領域Azから上記の測定用信号を読み出させる。
この場合、図10,11に示すように、DC着磁されている領域Awに対して再生ヘッド2rが幅方向において殆ど重なる状態では、測定領域Azから読み出した再生信号の振幅値が比較的大きくなる(大きな出力値の再生信号が得られる)。これに対して、再生ヘッド2rの幅方向の一部のみが領域Awと重なる状態(図示せず)では、測定領域Azから読み出した再生信号の振幅値が小さくなる。このため、再生ヘッド2rを移動させる都度、再生信号の振幅値を取り込んで比較することにより、領域Awに対して再生ヘッド2rが殆ど重なった状態の再生ヘッド2rの位置を特定でき、これにより、領域Awの径方向の長さを特定することができる。したがって、特定した結果に基づいて領域Awの径方向における中心、すなわち、測定用信号を書き込んだ際の記録ヘッド2wの中心Cwに対応する位置を特定することができる。具体的には、制御部7は、再生ヘッド2rを介して読み出した再生信号の振幅値が極大値となる再生ヘッド2rのヘッド位置、または、振幅値が極大値の再生信号が読み出される再生ヘッド2rの移動範囲の中心を領域Awの径方向における中心として特定する。次いで、制御部7は、特定した中心と、その領域Awに対して測定用信号を書き込んだ際に再生ヘッド2rをオントラックさせたトラックのトラック中心Ctとの間の距離をオフセット量OWとして演算し、演算結果をそのトラックについてのオフセットデータDoとして記憶部8に記憶させる。
この後、制御部7は、磁気ディスク10の外周部Aoから内周部Aiまでの全域に対して数百トラックおきに、上記の測定用信号の書き込み処理、測定用信号の読み出し処理、およびオフセット量OWの演算処理を順次実行する。また、磁気ディスク10の全域に対する数百トラックおきの上記の各処理が完了したときには、制御部7は、演算結果(記憶部8に記憶させた各オフセットデータDo)に基づき、測定用信号の書き込みおよび読み出し等の各処理を実行していないトラックについてのオフセット量OWを補間処理によって求める。これにより、記憶部8には、磁気ディスク10の全域についてのオフセットデータDoが各トラックに対応して記憶される。
次いで、ハードディスクドライブ1によるヘッド幅の測定処理について、図面を参照して説明する。
制御部7は、上記のオフセット量OWについての測定処理が完了した際に、前述した磁気的書込み幅MWWおよび磁気的読出し幅MRWの測定処理を開始する。この測定処理では、制御部7は、まず、上記のオフセット量OWの測定処理時に測定用信号を書き込んだ各測定領域Az内における各凸部11aに対して磁気ディスク10の内周部Aiから外周部Aoの全域に亘ってACイレース処理を実行する。次いで、図12に示すように、例えば、磁気ディスク10における中周部Acの所定のトラックに記録ヘッド2wをオントラックさせた状態において(記録ヘッド2wの中心Cwをトラック中心Ctに一致させた状態において)、各測定領域Az内における各凸部11aに対してヘッド幅測定用の測定用信号を書き込む(DC着磁処理する)。
次いで、制御部7は、測定領域Az内の各凸部11aに書き込んだ測定用信号を読み出し、その読み出し結果に基づいて上記の磁気的書込み幅MWWを取り込む。具体的には、制御部7は、コントローラ5を制御して再生ヘッド2rを予め規定された測定位置(測定対象のトラック中心Ctに対して所定量だけ径方向に移動させた位置)に移動させた状態において、各測定領域Azから上記の測定用信号を読み出させる。次いで、制御部7は、再生ヘッド2rを予め規定された所定量(一例として、1トラックピッチの1/20程度の長さ)だけ径方向に移動させた後に、各測定領域Azから上記の測定用信号を読み出させる。この際に、前述したオフセット量OWの測定処理時と同様にして、測定用信号の書き込みによってDC着磁された領域Aw1に対して再生ヘッド2rが幅方向において殆ど重なる状態では、測定領域Azから読み出した再生信号の振幅値が比較的大きくなる(大きな出力値の再生信号が得られる)。これに対して、再生ヘッド2rの幅方向の一部のみが領域Aw1と重なる状態では、測定領域Azから読み出した再生信号の振幅値が小さくなる。
したがって、再生ヘッド2rを移動させる都度、再生信号の振幅値を取り込んで比較することにより、その振幅値と読み出される再生ヘッド2rのヘッド位置とに基づき、領域Aw1の径方向における長さ、すなわち、磁気的書込み幅MWWを演算することができる。具体的には、一例として、再生ヘッド2rのヘッド位置と振幅値とのプロファイルにおける極大値の半値幅を磁気的書込み幅MWWとする。次いで、制御部7は、演算した磁気的書込み幅MWWを書込み幅データDwとして記憶部8に記憶させる。以上で、磁気的書込み幅MWWの測定処理が完了する。なお、磁気ディスク10の中周部Acにおいて磁気的書込み幅MWWの測定処理を実行する構成について説明したが、磁気ディスク10の内周部Aiから外周部Aoまでの全域、または、中周部Ac以外のいずれか一部の領域において上記の測定処理を実行する構成を採用することもできる。この際に、前述したオフセット量OWについての測定処理と同様にして、数百トラックおきに磁気的書込み幅MWWの測定処理を実行すると共に、測定処理を実行していないトラックについての磁気的書込み幅MWWを補間処理によって求める構成を採用することもできる。
次いで、制御部7は、磁気的読出し幅MRWの測定処理を開始する。この磁気的読出し幅MRWの測定処理に際しては、図13に示すように、制御部7は、まず、磁気的書込み幅MWWの測定処理時に測定用信号を書き込んだ(DC着磁処理した)各凸部11aの領域Aw1に対して、その径方向における内周側の1/3の領域Aeと、径方向における外周側の1/3の領域AeとをACイレース処理することで、領域Aw1の径方向に沿った長さ(この例では、磁気的書込み幅MWW)に対して径方向の幅Wが1/3の長さの領域Aw2のみがDC着磁された状態にする(測定しようとしている磁気的読出し幅MRWよりも、領域Aw2における径方向の幅Wの方が狭くなるようにする)。次いで、制御部7は、再生ヘッド2rを径方向に移動させつつ、各領域Aw2から再生ヘッド2rを介して測定用信号を読み出し、その読み出し結果に基づいて上記の磁気的読出し幅MRWを取り込む。この場合、図14に示すように、DC着磁されている領域Aw2における径方向の全域が再生ヘッド2rにおける磁気的読出し幅MRWの範囲内に位置している状態では、測定領域Azから読み出した再生信号の振幅値が比較的大きくなる(大きな出力値の再生信号が得られる)。これに対して、DC着磁されている領域Aw2における径方向の一部のみが再生ヘッド2rにおける磁気的読出し幅MRWの範囲内に位置している状態では、測定領域Azから読み出した再生信号の振幅値が小さくなる。
したがって、再生ヘッド2rを移動させる都度、再生信号の振幅値を取り込んで比較することにより、その振幅値と読み出される再生ヘッド2rのヘッド位置とに基づき、再生ヘッド2rの磁気的読出し幅MRWを演算することができる。具体的には、一例として、再生ヘッド2rのヘッド位置と振幅値とのプロファイルにおける極大値の半値幅を磁気的読出し幅MRWとする。次いで、制御部7は、演算した磁気的読出し幅MRWを読出し幅データDrとして記憶部8に記憶させる。なお、磁気ディスク10の中周部Acにおいて磁気的読出し幅MRWの測定処理を実行する構成のみならず、磁気ディスク10の内周部Aiから外周部Aoまでの全域、または、中周部Ac以外のいずれか一部の領域において上記の測定処理を実行する構成を採用することもできる。この際に、前述したオフセット量OWについての測定処理と同様にして、数百トラックおきに磁気的読出し幅MRWの測定処理を実行すると共に、測定処理を実行していないトラックについての磁気的読出し幅MRWを補間処理によって求める構成を採用することもできる。以上で、磁気的読出し幅MRWの測定処理が完了する。
このように、この磁気ディスク10によれば、周方向において隣り合う2つのサーボパターン領域As,Asの間にデータトラックパターン領域Atとは異なる別個の測定領域Az(所定領域)を規定し、径方向に沿って連続的に形成された複数の凸部11a(第1の凸部)を有する凹凸パターン11zを測定領域Az内に形成したことにより、オフセット量測定領域の全域が凸部で構成された従来の磁気記録媒体とは異なり、測定領域Az内の各凸部11aにおける周方向の長さが十分に短くなっているため、データトラックパターン領域At、サーボパターン領域Asおよび測定領域Azの相互間においてヘッド浮上量に大きな差異が生じる事態を回避することができる。また、各凹部11b内に非磁性材料25を埋め込む構成においても、測定領域Az内に過剰に広い凸部11aが存在しないため、測定領域Az内の各凸部11aの上に厚手の残渣が生じることなく、各凸部11aの突端面(上面)を非磁性材料25から露出させることができる。この結果、表面平坦性が良好な磁気ディスク10を提供することができる。また、この磁気ディスク10をハードディスクドライブ1に搭載することで、ヘッド浮上量のばらつきや表面平坦性の悪化を招くことなく記録ヘッド2wおよび再生ヘッド2rについての所定のパラメータを高精度で測定し得るハードディスクドライブ1を提供することができる。
また、この磁気ディスク10によれば、データトラックパターン領域Atと、データトラックパターン領域Atに対して周方向において隣り合うサーボパターン領域Asとの間に測定領域Az(所定領域)を規定したことにより、測定領域Azによって分断されることなくデータトラックパターン領域Atやサーボパターン領域Asを周方向において連続するように形成することができる。
さらに、この磁気ディスク10によれば、第1の凸部(凹凸パターン11zにおける各凸部11a)の突端面における内接円のうちの最大径の内接円Qzの直径がデータトラックパターン領域At内に形成された第2の凸部(凹凸パターン11tにおける各凸部11a)の突端面における内接円、およびサーボパターン領域As内に形成された第3の凸部(凹凸パターン11sにおける各凸部11a)の突端面における内接円のうちの最大径の内接円Qp,Qbの直径以下(この例では、等しく)となるように第1の凸部を測定領域Az内に形成したことにより、データトラックパターン領域Atおよびサーボパターン領域As内の各凸部11aの突端面における内接円のうちの最大径の内接円(この例では、内接円Qp,Qb)の直径を超える直径の内接円が存在し得る広い突端面を有する凸部11aが測定領域Az内に存在しないため、測定領域Az内の凹凸パターン11zを覆うようにして形成した非磁性材料25の層をエッチング処理する際に、測定領域Az内に厚手の残渣が生じる事態を確実に回避することができる。これにより、表面平坦性が良好で、しかも、記録データやサーボデータ等の確実な読み取りが可能な磁気ディスク10を提供することができる。
また、この磁気ディスク10を製造するためのスタンパー30によれば、上記の磁気ディスク10における各凹凸パターン11(凹凸パターン11t,11s,11z)に対応するスタンパー側凹凸パターン(凹凸パターン31)を形成したことにより、中間体20上に形成したレジスト層26に対するインプリント処理時に、突端面が広い凸部41aが測定領域Az内に存在しない凹凸パターン41を形成することができる。したがって、この凹凸パターン41、または、凹凸パターン41と凹凸位置関係が一致する凹凸パターンをマスクパターンとして用いて中間体20に対するエッチング処理を実行することにより、突端面が広い凸部11aが測定領域Az等に存在しない凹凸パターン11を形成することができる。したがって、データトラックパターン領域At、サーボパターン領域Asおよび測定領域Azの相互間におけるヘッド浮上量がほぼ均一な磁気ディスク10を製造することができる。また、凹凸パターン11における各凹部11bに非磁性材料25を充填する構成であっても、スタンパー30を用いて形成した凹凸パターン11を覆うようにして形成した非磁性材料25の層をエッチング処理する際に、測定領域Az内の各凸部11a上に厚手の残渣が生じる事態を回避することができる。これにより、表面平坦性が良好で、しかも記録データやサーボデータの確実な読み取りが可能な磁気ディスク10を製造することができる。
また、このハードディスクドライブ1、およびハードディスクドライブ1におけるパラメータ測定方法によれば、径方向に沿って連続的に形成された凹部11bを挟んで周方向において並ぶ複数の第1の凸部(凹凸パターン11zにおける各凸部11a)を有する凹凸パターン11zが形成された測定領域Az(所定領域)内の第1の凸部に記録ヘッド2wを介して測定用信号を書き込むと共に再生ヘッド2rを介して測定用信号を読み出し、その読出し結果に基づいて本発明における所定のパラメータを測定することにより、磁気ディスク10におけるヘッド浮上量を全域においてほぼ均一とすることができるため、測定用信号の記録不良や読み取り不良を招くことなく、所定のパラメータを高精度で測定することができる。
さらに、このハードディスクドライブ1によれば、本発明における所定のパラメータの測定として、記録ヘッド2wの中心Cwと再生ヘッド2rの中心Crとの間の径方向に沿った離間距離(オフセット量OW)を測定することにより、製造誤差や各部品の個体差などに起因して記録ヘッド2wおよび再生ヘッド2rの相互間の位置関係等が相違する各ハードディスクドライブ1について、磁気ディスク10の内周部Aiから外周部Aoまでの全域についてのオフセット量OWを正確に測定することができる結果、記録ヘッド2wおよび再生ヘッド2rの双方を各トラックに対して確実にオントラックさせることができる。
また、このハードディスクドライブ1によれば、本発明における所定のパラメータの測定として、記録ヘッド2wの磁気的書込み幅MWWと再生ヘッド2rの磁気的読出し幅MRWとを測定することにより、各ハードディスクドライブ1に実際に搭載された磁気ディスク10と磁気ヘッド2(記録ヘッド2wおよび再生ヘッド2r)とを組み合わせた状態における磁気的書込み幅MWWや磁気的読出し幅MRWを正確に測定することができる。これにより、測定した磁気的書込み幅MWWや磁気的読出し幅MRWに基づいてトラッキングサーボ制御用の各種の制御パラメータを各ハードディスクドライブ1毎に実機に合わせて微調整することができる。また、測定した磁気的書込み幅MWWに基づく書き込み電流値の微調整や、測定した磁気的読出し幅MRWに基づくゲイン調整などを実行することができる。したがって、磁気ディスク10の内周部Aiから外周部Aoまでの全域について、記録データを確実に記録することができると共に、記録データやサーボデータを確実に読み出すことができるハードディスクドライブ1を提供することができる。
なお、本発明は、上記の構成および方法に限定されない。例えば、その径方向の長さが測定領域Azの径方向の長さと等しい複数の凸部を測定領域Az(所定領域)内において周方向に並べて形成した磁気ディスク10について説明したが、一例として、その周方向の長さが測定領域Azの周方向の長さと等しい長さであって、その径方向の長さが数十トラック程度の凸部11a(径方向に連続して形成された凸部の他の一例)を測定領域Az(所定領域)内において径方向に並べて形成した構成を採用することもできる。また、周方向において隣り合うデータトラックパターン領域Atおよびサーボパターン領域Asの間に測定領域Azを規定した磁気ディスク10について説明したが、本発明における所定領域を規定する位置はこれに限定されない。例えば、データトラックパターン領域Atを磁気ディスクの回転方向(周方向)において2分割して、上流側のデータトラックパターン領域と下流側のデータトラックパターン領域との間に測定領域Azを規定する構成や、サーボパターン領域Asを磁気ディスクの回転方向(周方向)において2分割して、上流側のサーボパターン領域と下流側のサーボパターン領域との間に測定領域Azを規定する構成を採用することができる。また、周方向において交互に並ぶすべてのデータトラックパターン領域Atおよびサーボパターン領域Asの間に測定領域Azをそれぞれ規定した磁気ディスク10について説明したが、本発明における磁気記録媒体に規定する所定領域(上記の例における測定領域Az)の数はこれに限定されず、磁気記録媒体の1回転当たりに1つ以上の任意の数の所定領域(測定領域Az)を規定することができる。
さらに、磁気ディスク10における内周部Aiから外周部Aoまでの全域について数百トラックおきにオフセット量OWを測定してオフセットデータDoを求めると共に、残りのトラックについては、補間処理によってオフセットデータDoを求める構成について説明したが、本発明はこれに限定されず、磁気ディスク10における内周部Aiから外周部Aoまでの全トラックに対して上記の測定処理を実行する構成を採用することができる。同様にして、磁気的書込み幅MWWおよび磁気的読出し幅MRWの測定処理についても、磁気ディスク10における中周部Acのみ、または、磁気ディスク10における内周部Aiから外周部Aoまでの全域について数百トラックおきに測定する構成のみならず、磁気ディスク10における内周部Aiから外周部Aoまでの全トラックに対して上記の測定処理を実行する構成を採用することができる。
加えて、本発明における所定のパラメータを測定する処理を所定トラックおきに実行する構成を採用する場合には、1トラックおき以上の任意のトラック数おきに測定処理を実行することができる。この場合、磁気ディスク10における内周部Aiから外周部Aoまでの間における任意の2トラックにおいて測定処理を実行し、得られた測定結果(演算結果)と、測定処理を実行した両トラックにおけるスキュー角θとに基づき、前述した「距離L3=距離L1×sinθ+距離L2×cosθ」との式における距離L1,L2を求めることで、測定処理を実行していない各トラックについての距離L3をそのトラックのスキュー角θに基づいて演算する構成を採用することもできる。この構成を採用することにより、例えばすべてのトラックに対して測定処理を実行する構成と比較して、オフセット量OW等を短時間で測定することができる。
また、データトラックパターン領域Atと、データトラックパターン領域Atに対して周方向において隣り合うサーボパターン領域Asとの間に測定領域Az(所定領域)を規定した磁気ディスク10について説明したが、例えば、図15に示す磁気ディスク10Aのように、周方向において隣り合う2つのサーボパターン領域As,Asの間であって、かつ、データトラックパターン領域Atよりも外周側および内周側の少なくとも一方(この例では、外周側および内周側の双方)に本発明における所定領域に相当する測定領域Azを規定することもできる。なお、この磁気ディスク10Aにおいて前述した磁気ディスク10と同一の構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。この磁気ディスク10Aでは、図16に示すように、一例として、測定領域Az内の各凸部11aがサーボパターン領域Asにおけるプリアンブルパターン領域Ap内の各凸部11aと同様にして形成されて測定領域Az内に凹凸パターン11zが形成されている。具体的には、データトラックパターン領域Atよりも外周側の測定領域Azでは、プリアンブルパターン領域Apに形成された凹凸パターン11sの外周部Aoと同様の凸部11aおよび凹部11bが形成され、データトラックパターン領域Atよりも内周側の測定領域Azでは、プリアンブルパターン領域Apに形成された凹凸パターン11sの内周部Aiと同様の凸部11aおよび凹部11bが形成されている。
したがって、この磁気ディスク10Aでは、前述した磁気ディスク10と同様にして、データトラックパターン領域Atに対する外周部Ao側の測定領域Az内における凸部11aの突端面における最大径の内接円Qzb(この例では、測定領域Az内における凸部11aの外周部Ao側の突端面における内接円)の直径が、データトラックパターン領域Atおよびサーボパターン領域As内の各内接円のうちの最大径の内接円Qpb,Qbbの直径と等しくなっている。つまり、データトラックパターン領域Atおよびサーボパターン領域As内の各内接円のうちの最大径の内接円Qpb,Qbbの直径を超える内接円が測定領域Az内に存在しないように(突端面が過剰に広い凸部11aが存在しないように)各凹部11bが測定領域Az内に形成されて凹凸パターン11zが形成されている。したがって、オフセット量測定領域の全域が凸部で構成された従来の磁気記録媒体とは異なり、この磁気ディスク10Aの製造に際して非磁性材料25の層をエッチング処理する際に測定領域Az内の各凸部11aの上に厚手の残渣が生じることなく、各凸部11aの突端面(上面)を非磁性材料25から露出させることができる。
また、この磁気ディスク10Aを搭載したハードディスクドライブ1において前述したオフセット量OW、磁気的書込み幅MWWおよび磁気的読出し幅MRWの測定処理を実行する際には、制御部7は、データトラックパターン領域Atの外周部Ao側および内周部Ai側に規定された各測定領域Az内の凸部11aに対する測定用信号の書き込みおよび読み出しを実行する。この場合、磁気ディスク10Aにおける外周部Ao側の測定領域Azおよび内周部Ai側の測定領域Azにおいて測定処理を実行し、得られた測定結果(演算結果)と、両領域において測定処理を実行した半径位置におけるスキュー角θとに基づき、前述した「距離L3=距離L1×sinθ+距離L2×cosθ」との式における距離L1,L2を求めることで、データトラックパターン領域Atが形成されている部位の各トラックについての距離L3をそのトラックにおけるスキュー角θに基づいて演算する構成を採用することができる。
このように、この磁気ディスク10Aによれば、径方向においてデータトラックパターン領域Atよりも内周側および外周側の少なくとも一方(この例では双方)に測定領域Az(所定領域)を規定したことにより、測定領域Azによって分断されることなくデータトラックパターン領域Atやサーボパターン領域Asを径方向において連続するように形成することができる。なお、前述した磁気ディスク10における測定領域Azの規定位置と、上記の磁気ディスク10Aにおける測定領域Azの規定位置とを適宜組み合わせて磁気記録媒体上に測定領域Azを任意に規定することもできる。
さらに、測定処理に際して、本発明における第1の凸部をACイレース処理した後に測定用信号を書き込むことでDC着磁し、DC着磁された領域Aw(または、領域Aw1,Aw2)についての再生信号に基づいてオフセット量OW、磁気的書込み幅MWWおよび磁気的読出し幅MRWを測定する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、本発明における各第1の凸部のすべてについて、その全域をDC着磁した状態において、前述した各測定処理時にDC着磁した各領域Aw,Aw1,Aw2に対応する領域に対して記録ヘッド2wを介してACイレース処理を実行し(測定用信号の書き込みの他の一例)、この領域についての再生信号に基づいて、オフセット量OW、磁気的書込み幅MWWおよび磁気的読出し幅MRWを測定する構成を採用することができる。なお、この場合、磁気的読出し幅MRWの測定処理に際しては、ACイレース処理を実行した領域Aw1における半径方向の両側(前述した領域Aeに対応する領域)をDC着磁することで、領域Aw2に対応する領域のみをACイレースした状態にして測定用信号を読み出す。このように、ACイレース処理によって測定用信号を書き込む測定方法では、前述した測定処理時に振幅値が大きい再生信号が得られたヘッド位置において振幅値が小さい再生信号が得られ、かつ振幅値が小さい再生信号が得られたヘッド位置において振幅値が大きい再生信号が得られる。したがって、例えばオフセット量OWの測定時には、再生信号の振幅値が極小値となる再生ヘッド2rのヘッド位置、または、振幅値が極小値の再生信号が読み出されるヘッド位置範囲の中心を領域Awの径方向における中心として特定する。これにより、前述した測定処理時と同様にして、オフセット量OWを測定することができる。
また、測定用信号の書き込みによって凸部11aにおける径方向の全域をDC着磁した例について説明したが、本発明はこれに限定されず、凸部11aの形成ピッチよりも波長が短い測定用信号(例えば、プリアンブルパターンについての再生信号の周波数よりも高い周波数の測定用信号)を第1の凸部に書き込み、書き込んだ測定用信号を読み出すことでオフセット量OW、磁気的書込み幅MWWおよび磁気的読出し幅MRWを測定する構成を採用することもできる。この場合、大きい出力値の再生信号を得るために、1つの凸部11aに対して少なくとも1周期分の測定用信号を記録するのが好ましい。したがって、測定領域Az内の凸部11aをプリアンブルパターン領域Ap内の凸部11aと同様に形成する場合には、プリアンブルパターンの形成ピッチの1/2倍以下の波長の測定用信号を記録するのが好ましい。なお、測定用信号の書き込み方法としては、書込み対象の第1の凸部における全域をACイレースした状態において所定周波数の測定用信号を書き込み対象の第1の凸部に書き込む方法と、書込み対象の第1の凸部における全域をDC着磁した状態において所定周波数の測定用信号を書き込み対象の第1の凸部に書き込む方法とのいずれかを採用することができる。さらに、ハードディスクドライブ1の制御部7が各測定処理を実行する構成について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ハードディスクドライブ1に検査装置(図示せず)を接続して、検査装置の制御部が上記の各測定処理を実行する構成を採用することができる。この構成では、ハードディスクドライブ1と検査装置とが相俟って本発明における記録再生装置を構成する。
ハードディスクドライブ1の構成を示すブロック図である。 磁気ディスク10の平面図である。 磁気ディスク10の断面図である。 スタンパー30の断面図である。 磁気ディスク10におけるデータトラックパターン領域At、サーボパターン領域Asおよび測定領域Azの平面図である。 磁気ヘッド2における記録ヘッド2wおよび再生ヘッド2rの各サイズについて説明するための説明図である。 磁気ヘッド2における記録ヘッド2wの磁気的書込み幅MWWおよび再生ヘッド2rの磁気的読出し幅MRWについて説明するための説明図である。 磁気ディスク10の製造方法について説明するための中間体20およびスタンパー30の断面図である。 再生ヘッド2rをオントラックさせた状態において測定領域Az内の凸部11aに測定用信号を書き込んでいる状態の磁気ディスク10および磁気ヘッド2の平面図である。 測定領域Az内の凸部11aから測定用信号を読み込んでいる状態の磁気ディスク10および磁気ヘッド2の平面図である。 測定領域Az内の凸部11aから測定用信号を読み込んでいる状態の磁気ディスク10および磁気ヘッド2の他の平面図である。 記録ヘッド2wをオントラックさせた状態において測定領域Az内の凸部11aに測定用信号を書き込んでいる状態の磁気ディスク10および磁気ヘッド2の平面図である。 測定用信号を書き込んだ領域Aw1における外周側の領域Aeおよび内周側の領域Aeに対してACイレース処理を実行した状態の磁気ディスク10および磁気ヘッド2の平面図である。 ACイレース処理を完了した状態の測定領域Az内における凸部11aから測定用信号を読み込んでいる状態の磁気ディスク10および磁気ヘッド2の平面図である。 磁気ディスク10Aの平面図である。 磁気ディスク10Aにおけるデータトラックパターン領域At、サーボパターン領域Asおよび測定領域Azの平面図である。
符号の説明
1 ハードディスクドライブ
2 磁気ヘッド
2r 再生ヘッド
2s スライダー
2w 記録ヘッド
7 制御部
10,10A 磁気ディスク
11s,11t,11z,31,41 凹凸パターン
11a,31a,41a 凸部
11b,31b,41b 凹部
25 非磁性材料
20 中間体
26 レジスト層
30 スタンパー
As サーボパターン領域
At データトラックパターン領域
Az 測定領域
MRW 磁気的読出し幅
MWW 磁気的書込み幅
OW オフセット量
Qb,Qbb,Qp,Qpb,Qt,Qz,Qzb 内接円

Claims (9)

  1. データトラックパターンが凹凸パターンによって形成されたデータトラックパターン領域と、サーボパターンが凹凸パターンによって形成されたサーボパターン領域とが周方向において交互に並ぶように規定されると共に当該周方向において隣り合う2つの当該サーボパターン領域の間に当該データトラックパターン領域とは異なる別個の所定領域が規定され、
    前記所定領域には、径方向に沿って連続的に形成された複数の第1の凸部を有する凹凸パターンが形成されている磁気記録媒体。
  2. 前記データトラックパターン領域と、当該データトラックパターン領域に対して前記周方向において隣り合う前記サーボパターン領域との間に前記所定領域が規定され、前記データトラックパターン領域、前記サーボパターン領域および前記所定領域が前記周方向において連続するように前記各凹凸パターンが形成されている請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 前記所定領域は、前記径方向において前記データトラックパターン領域よりも内周側および外周側の少なくとも一方に規定されている請求項1記載の磁気記録媒体。
  4. 前記第1の凸部は、その突端面における内接円のうちの最大径の内接円の直径が前記データトラックパターン領域内に形成された第2の凸部の突端面における内接円、および前記サーボパターン領域内に形成された第3の凸部の突端面における内接円のうちの最大径の内接円の直径以下となるように形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の磁気記録媒体。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の磁気記録媒体における前記各凹凸パターンに対応するスタンパー側凹凸パターンが形成されているスタンパー。
  6. データトラックパターンが凹凸パターンによって形成されたデータトラックパターン領域、サーボパターンが凹凸パターンによって形成されたサーボパターン領域、および当該両領域とは異なる別個の所定領域が規定された磁気記録媒体と、当該磁気記録媒体に信号を書き込む記録ヘッドと、前記磁気記録媒体に書き込まれた信号を読み出す再生ヘッドと、前記記録ヘッドによる前記信号の書き込みおよび前記再生ヘッドによる前記信号の読み出しを制御すると共に前記磁気記録媒体に対する測定用信号の書き込みおよび読み出しを実行して当該両ヘッドについての所定のパラメータを測定する制御部とを備え、
    前記磁気記録媒体の前記所定領域には、径方向に沿って連続的に形成された複数の第1の凸部を有する凹凸パターンが形成され、
    前記制御部は、前記所定のパラメータを測定する際に、前記記録ヘッドを介して前記第1の凸部に前記測定用信号を書き込むと共に前記再生ヘッドを介して当該測定用信号を読み出し、その読出し結果に基づいて当該所定のパラメータを測定する記録再生装置。
  7. 前記制御部は、前記所定のパラメータの測定として、前記記録ヘッドにおける前記磁気記録媒体の前記径方向に対応する長さの中心と前記再生ヘッドにおける当該径方向に対応する長さの中心との間の当該径方向に沿った離間距離を測定する請求項6記載の記録再生装置。
  8. 前記制御部は、前記所定のパラメータの測定として、前記記録ヘッドの磁気的書込み幅と前記再生ヘッドの磁気的読出し幅との少なくとも一方を測定する請求項6または7記載の記録再生装置。
  9. データトラックパターンが凹凸パターンによって形成されたデータトラックパターン領域、サーボパターンが凹凸パターンによって形成されたサーボパターン領域、および当該両領域とは異なる別個の所定領域が規定され、かつ径方向に沿って連続的に形成された複数の第1の凸部を有する凹凸パターンが当該所定領域に形成されている磁気記録媒体と、当該磁気記録媒体に信号を書き込む記録ヘッドと、前記磁気記録媒体に書き込まれた信号を読み出す再生ヘッドとを備えた記録再生装置における当該磁気記録媒体に対する測定用信号の書き込みおよび読み出しを実行して当該両ヘッドについての所定のパラメータを測定する際に、前記所定領域に形成された前記第1の凸部に前記記録ヘッドを介して前記測定用信号を書き込むと共に前記再生ヘッドを介して当該測定用信号を読み出し、その読出し結果に基づいて当該所定のパラメータを測定するパラメータ測定方法。
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