JP2007171031A - 電波式距離センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】温度依存性が低く、近距離の対象物であっても良好に距離を検出することのできる電波式距離センサを提供する。
【解決手段】検出距離に応じた周期的な基準信号faを生成するパルス生成手段1と、基準信号faを振幅偏移変調して変調信号F、Faを送信する送信手段2と、対象物10によって反射した変調信号F、Fbを受信してパルス状の受信信号fbに復調する受信手段3と、基準信号faと復調された受信信号fbとに基づいて対象物10との距離を検出する距離検出手段5とを備える電波式距離センサであって、復調された基準信号faと受信信号fbとの排他的論理和をとることにより、位相差パルスfcを生成する位相差検出手段4と、位相差パルスfcに基づいて対象物10との距離を検出する距離検出手段5とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】検出距離に応じた周期的な基準信号faを生成するパルス生成手段1と、基準信号faを振幅偏移変調して変調信号F、Faを送信する送信手段2と、対象物10によって反射した変調信号F、Fbを受信してパルス状の受信信号fbに復調する受信手段3と、基準信号faと復調された受信信号fbとに基づいて対象物10との距離を検出する距離検出手段5とを備える電波式距離センサであって、復調された基準信号faと受信信号fbとの排他的論理和をとることにより、位相差パルスfcを生成する位相差検出手段4と、位相差パルスfcに基づいて対象物10との距離を検出する距離検出手段5とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、電波の送受信により、対象物までの距離を測定する電波式距離センサに関する。
近年、例えば自動車などにおいて、後退運転時に後方障害物を検出したり、ドア開閉時に近傍の物体を検出したりするためにセンサの利用が拡大している。この検出に際して、単なる物体の存在を検出することに留まらず、対象物までの距離が明らかになれば、利便性がさらに向上する。このため、距離センサの要望も増加している。自動車に搭載される距離センサとしては、例えば、衝突防止装置に利用されるレーダがある。下記に出典を示す特許文献1にはこのようなレーダの技術が記載されている。
特許文献1に記載されているように、一般的なレーダとして、従来、パルスレーダやFM−CWレーダが使用されている。
パルスレーダは、パルス形状に区切った電波を連続的に放射し、送信パルスが対象物に反射して戻ってくるまでの時間Tと光速度とから、対象物との距離を算出する。
FM−CWレーダは、FM変調した連続波を送信しながら同時に反射波を受信する連続波(CW)レーダである。FM−CWレーダは、送信信号と反射信号との周波数差から対象物までの距離を検出する。
パルスレーダは、パルス形状に区切った電波を連続的に放射し、送信パルスが対象物に反射して戻ってくるまでの時間Tと光速度とから、対象物との距離を算出する。
FM−CWレーダは、FM変調した連続波を送信しながら同時に反射波を受信する連続波(CW)レーダである。FM−CWレーダは、送信信号と反射信号との周波数差から対象物までの距離を検出する。
上記パルスレーダやFW−CWレーダは、それぞれ優れたものである。しかし、パルスレーダは、光速度と時間とから距離を算出するので、対象物が近距離に存在する場合には、送信と受信との時間が短くなりすぎて実用的ではない。FM−CWレーダは、対象物との相対速度がゼロの場合には、周波数差が生じにくいので、対象物の検出が困難である。
また、これらのレーダは、信号の送信に際して搬送波を用いるが、この搬送波は多くの場合、誘電体発振器(DRO : Dielectric Resonator Oscillators)を用いて生成される。誘電体発振器は、温度依存性が強く、周囲の温度変化によって周波数が変動する。特に、周波数差をよって距離を検出するFM−CWレーダでは、温度変化による影響が大きく、回路に対策を要する。
また、これらのレーダは、信号の送信に際して搬送波を用いるが、この搬送波は多くの場合、誘電体発振器(DRO : Dielectric Resonator Oscillators)を用いて生成される。誘電体発振器は、温度依存性が強く、周囲の温度変化によって周波数が変動する。特に、周波数差をよって距離を検出するFM−CWレーダでは、温度変化による影響が大きく、回路に対策を要する。
本願発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、温度依存性が低く、近距離の対象物であっても良好に距離を検出することのできる電波式距離センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る、検出距離に応じた周期的な基準信号を生成するパルス生成手段と、前記基準信号を振幅偏移変調した変調信号を送信する送信手段と、対象物によって反射した前記変調信号を受信してパルス状の受信信号に復調する受信手段と、前記基準信号と復調された前記受信信号とに基づいて前記対象物との距離を検出する距離検出手段と、を備える電波式距離センサは、下記構成を備える。
即ち、前記基準信号と復調された前記受信信号との排他的論理和をとることにより、前記基準信号と復調された前記受信信号との位相差を示す位相差パルスを生成する位相差検出手段と、前記位相差パルスに基づいて前記対象物との距離を検出する距離検出手段と、を備えることを特徴とする。
即ち、前記基準信号と復調された前記受信信号との排他的論理和をとることにより、前記基準信号と復調された前記受信信号との位相差を示す位相差パルスを生成する位相差検出手段と、前記位相差パルスに基づいて前記対象物との距離を検出する距離検出手段と、を備えることを特徴とする。
この特徴構成によれば、基準信号と受信信号との位相差によって、センサと対象物との距離を検出する。位相差がパルス状の基準信号及び受信信号の一周期を超えると距離の検出が困難になるので、パルスの周期は検出距離に応じて設定される。つまり、検出距離が長い場合には長い周期、検出距離が短い場合には短い周期とするなど、検出距離に応じたパルス周期とされる。従って、本発明の電波式距離センサは、近距離であっても、遠距離であっても良好に対象物との距離を検出することができる。
基準信号の変調、及び受信信号の復調には、パルス周期よりも遥かに高い周波数の搬送波を使用する。このような搬送波を用いれば、対象物に対して指向性を絞ることができ、測定性能を向上することができる。この搬送波を生成するために電波式距離センサには、発振器が搭載される。発振器には、温度変化など環境変化に発振周波数が大きく影響されるものがあるが、送信と受信との時間差は大きくないため、温度変化などの環境変化も大きくなく、発振器の発振周波数は環境変化により影響されない。従って、基準信号と受信信号との位相差により対象物との距離を検出する本発明の電波式距離検出センサは、温度依存性が低い。
基準信号の変調、及び受信信号の復調には、パルス周期よりも遥かに高い周波数の搬送波を使用する。このような搬送波を用いれば、対象物に対して指向性を絞ることができ、測定性能を向上することができる。この搬送波を生成するために電波式距離センサには、発振器が搭載される。発振器には、温度変化など環境変化に発振周波数が大きく影響されるものがあるが、送信と受信との時間差は大きくないため、温度変化などの環境変化も大きくなく、発振器の発振周波数は環境変化により影響されない。従って、基準信号と受信信号との位相差により対象物との距離を検出する本発明の電波式距離検出センサは、温度依存性が低い。
尚、パルス状の基準信号は、当然ながら変調信号よりも低い周波数である。従って、基準信号を生成する際には、低周波であるが精度のよい発振器を用いるとよい。搬送波の生成には、高い周波数(例えば10GHz以上)の発振器を必要とするが、上述したように温度などによる精度のばらつきを考慮しなくてよい。基準信号が安定しており、精度が保たれていれば、搬送波の精度に拘らず、位相差を精度良く検出ことができる。そして、この位相差によりセンサと対象物との間の距離を精度良く検出することができる。
また、本発明の電波式距離センサは、前記位相差検出手段が、基準信号と受信信号との排他的論理和をとることにより、位相差を示す位相差パルスを生成する。
つまり、基準信号と受信信号との排他的論理和(Ex-OR)をとることによって、位相差パルスを生成するので、瞬時に位相差を検出することができる。また、基準信号及び受信信号は低い周波数の信号であるため、安価ないわゆる論理ゲートICを用いて、簡単に排他的論理和をとる回路を構成することができる。従って、回路も小型化でき、低コストに電波式距離センサを構成することができる。
つまり、基準信号と受信信号との排他的論理和(Ex-OR)をとることによって、位相差パルスを生成するので、瞬時に位相差を検出することができる。また、基準信号及び受信信号は低い周波数の信号であるため、安価ないわゆる論理ゲートICを用いて、簡単に排他的論理和をとる回路を構成することができる。従って、回路も小型化でき、低コストに電波式距離センサを構成することができる。
また、本発明の電波式距離センサは、前記距離検出手段が、前記位相差パルスを平滑化することにより、前記対象物との距離に応じた電圧信号を生成することを特徴とする。
位相差パルスを平滑化すると、位相差パルスのデューティー比に応じた電圧信号が生成される。位相差が大きい場合にはパルス幅も広いため、電圧信号の電圧レベルが高くなり、位相差が小さい場合にはパルス幅が狭いため、電圧信号の電圧レベルが低くなる。つまり、平滑化された位相差パルスは、対象物との距離に応じた電圧レベルを有する電圧信号となり、この電圧レベルで対象物との距離を表すことができる。
平滑化は、積分回路など小規模な回路を用いて構成することができるので、簡単な構成で、電波式距離センサを構成することができる。
平滑化は、積分回路など小規模な回路を用いて構成することができるので、簡単な構成で、電波式距離センサを構成することができる。
また、本発明の電波式距離センサは、前記受信手段が、前記基準信号を振幅偏移変調する搬送波の周波数に拘わらず、受信した前記変調信号を包絡線検波する検波部を有することを特徴とする。
搬送波によって振幅偏移変調された変調信号は、検波部において包絡線検波(ダイオード検波)される。検波後の信号は、さらに受信手段で信号処理されてパルス状の受信信号へと復調される。
本特徴構成においては、搬送波を基準とした復調を行わない。従って、搬送波を生成するための発振器の温度特性等により発振周波数が変動してもその影響を受けない。また、送受信の間に搬送波の周波数が変動するようなことがあっても、全く影響を受けずに受信信号へと復調することができる。そして、復調された受信信号と、基準信号との位相差により、対象物との距離を検出することができる。
その結果、温度依存性が低く、近距離の対象物であっても良好に距離を検出することのできる電波式距離センサを提供することができる。
本特徴構成においては、搬送波を基準とした復調を行わない。従って、搬送波を生成するための発振器の温度特性等により発振周波数が変動してもその影響を受けない。また、送受信の間に搬送波の周波数が変動するようなことがあっても、全く影響を受けずに受信信号へと復調することができる。そして、復調された受信信号と、基準信号との位相差により、対象物との距離を検出することができる。
その結果、温度依存性が低く、近距離の対象物であっても良好に距離を検出することのできる電波式距離センサを提供することができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る電波式距離センサの構成例を模式的に示すブロック図である。図2は、図1のブロック図における信号処理を説明する波形図である。図に示すように、パルス生成手段1と、送信手段2と、受信手段3と、位相差検出手段4と、距離検出手段5とを備えている。
図1は、本発明に係る電波式距離センサの構成例を模式的に示すブロック図である。図2は、図1のブロック図における信号処理を説明する波形図である。図に示すように、パルス生成手段1と、送信手段2と、受信手段3と、位相差検出手段4と、距離検出手段5とを備えている。
パルス生成手段1は、図2に示すようにパルス周期T1を有する基準信号(送信信号)faを生成する。このパルス周期T1は、検出距離に応じたパルス周期、即ち近距離検出であれば短い周期で、遠距離検出であれば長い周期で生成される。また、本例では、このパルス状の基準信号faは、デューティー比1対1で生成される。
送信手段2は、基準信号faを振幅偏移変調(ASK : amplitude shift keying)する変調部2bと、変調信号Fa(F)を送信する送信アンテナ2aとを備えている。本例に示す変調部2bは、図示するように、スイッチング手段を用いて2値による振幅偏移変調(OOK : on-off-keying)を行う。振幅偏移変調の搬送波は、発振器6の発振周波数Xを基準とする。従って、発振器6も送信手段2の一つを構成すると考えることができる。
図2に示すように、変調信号Faは、基準信号faがH(ハイ)状態の時、搬送波周波数に応じてオンオフされる。
図2に示すように、変調信号Faは、基準信号faがH(ハイ)状態の時、搬送波周波数に応じてオンオフされる。
受信手段3は、対象物10によって反射した変調信号Fb(F)を受信する受信アンテナ3aと、受信した変調信号Fbを復調するミキサ3bとを備えている。図2に示すように、反射した変調信号Fbは、センサと対象物との間を変調信号Fが往復する時間に相当する時間分、送信した変調信号Faから位相が遅れている。アンテナ3bで受信した変調信号Fbは、搬送波によって変調された状態であるので、ミキサ3bによって搬送波成分が取り除かれて復調される。ミキサ3bは、発振器6の発振周波数Xを基準とする搬送波の周波数に基づいて、ミキシングを行うので、発振器6は受信手段3の一つを構成すると考えることができる。
ミキサ3bの出力は、バンドパスフィルタ(BPF)7を介して残った搬送波成分などの不要なノイズが除去され、さらに、アンプ8を介して、適性な信号レベルへと増幅・整形されて、復調後の受信信号fbとなる。従って、BPF7やアンプ8も受信手段3の一つを構成すると考えてよい。図2に示すように、受信信号fbの周期T2は、基準信号faの周期T1とほぼ同じである。
位相差検出手段4は、基準信号faと受信信号fbとの位相差T3を検出する(図2参照)。図1には、排他的論理和(Ex-OR)の論理ゲートを用いて、位相差パルスfcを得る例を示している。排他的論理和は、汎用ロジックICを用いて簡単に構成することができるので、回路規模も大きく増大しない。また、ICの伝播遅延時間(数ナノ秒)程度の瞬時で位相差を検出することができる。
勿論、これに限ることはなく、例えば、マイクロコンピュータ等へ入力して、直接、位相差T3を計測することもできる。位相差検出手段4が、マイクロコンピュータなどを用いて構成される場合、パルス状の基準信号faと受信信号fbとのエッジ、例えば立ち上がりエッジなどの時刻を検出し、この時間差を演算することによって、位相差を検出することができる。
距離検出手段5は、位相差T3に基づいて対象物10との距離を検出する。位相差T3は、センサと対象物との間を変調信号が往復する時間を示しているので、位相差T3の半分に相当する時間が、センサと対象物との距離を表す。
例えば、位相差パルスfcを得た後に、マイクロコンピュータがパルス幅を計測し、位相差T3から距離を演算することができる。この場合、マイクロコンピュータは、距離検出手段5として機能する。
位相差検出手段4が、上述したマイクロコンピュータなどであって、位相差T3を計測或いは演算した場合には、同じマイクロコンピュータによって位相差T3から距離を演算することができる。この場合、マイクロコンピュータは、位相差検出手段4として機能すると共に、距離検出手段5としても機能する。
例えば、位相差パルスfcを得た後に、マイクロコンピュータがパルス幅を計測し、位相差T3から距離を演算することができる。この場合、マイクロコンピュータは、距離検出手段5として機能する。
位相差検出手段4が、上述したマイクロコンピュータなどであって、位相差T3を計測或いは演算した場合には、同じマイクロコンピュータによって位相差T3から距離を演算することができる。この場合、マイクロコンピュータは、位相差検出手段4として機能すると共に、距離検出手段5としても機能する。
図2には、距離検出手段5が、位相差パルスfcを平滑化して、位相差T3に応じた電圧Vaを有する電圧信号Vsを得る例を示している。平滑化は、積分回路など小規模な回路を用いて構成することができる。
位相差パルスfcを平滑化すると、位相差パルスfcのデューティー比に応じた電圧信号が生成される。位相差T3が大きい場合にはパルス幅(T3)も広いため、電圧信号Vsの電圧Vaが高くなり、位相差T3が小さい場合にはパルス幅(T3)が狭いため、電圧信号Vsの電圧Vaが低くなる。つまり、平滑化された位相差パルスfcは、対象物10との距離に応じた電圧Vaを有する電圧信号Vsとなり、この電圧Vaで対象物との距離を表すことができる。従って、距離と電圧Vaとの相対関係を実験等により予め定めておけば、電圧値により距離を知ることができる。
位相差パルスfcを平滑化すると、位相差パルスfcのデューティー比に応じた電圧信号が生成される。位相差T3が大きい場合にはパルス幅(T3)も広いため、電圧信号Vsの電圧Vaが高くなり、位相差T3が小さい場合にはパルス幅(T3)が狭いため、電圧信号Vsの電圧Vaが低くなる。つまり、平滑化された位相差パルスfcは、対象物10との距離に応じた電圧Vaを有する電圧信号Vsとなり、この電圧Vaで対象物との距離を表すことができる。従って、距離と電圧Vaとの相対関係を実験等により予め定めておけば、電圧値により距離を知ることができる。
本例では、パルス状の基準信号faを、デューティー比1対1で生成しているので、基準信号faの立ち上がり及び立下りの両エッジにおいて検出される位相差パルスfcの周期はほぼ一定となる。従って、平滑化の際も周期の乱れに起因する不要な変動(脈動)を生じることがない。
本例では、デューティー比1対1で生成した基準信号faの立ち上がり及び立下りの両エッジで位相差の検出を行う。従って、180度までの位相差が検出可能であり、誤差を勘案すれば、120〜180度程度の位相差が、検出したい対象物10への往復距離となるようにするとよい。
上記のように電圧値で距離を表す場合に、例えば、電圧範囲を3V、位相差を150度とすれば、1度の位相差が約20mVに相当する。往復距離を15mと設定したとすれば、位相差の1度は往復距離10cmに相当するから、対象物10までの距離は5cmになる。
位相差T3の検出精度、電圧信号Vsへの変換精度、電圧信号Vsの電圧値Vaの計測精度などを考慮して、電圧範囲を位相差で除することにより規定される分解能を定めればよい。
上記のように電圧値で距離を表す場合に、例えば、電圧範囲を3V、位相差を150度とすれば、1度の位相差が約20mVに相当する。往復距離を15mと設定したとすれば、位相差の1度は往復距離10cmに相当するから、対象物10までの距離は5cmになる。
位相差T3の検出精度、電圧信号Vsへの変換精度、電圧信号Vsの電圧値Vaの計測精度などを考慮して、電圧範囲を位相差で除することにより規定される分解能を定めればよい。
また、パルス状の基準信号faは、当然ながら変調信号Fよりも低い周波数である。従って、パルス生成手段1は、低い周波数にしか対応できなくとも、精度のよい発振回路や発振器の出力に基づいて、基準信号faを生成するとよい。
一方、搬送波の生成には、例えば10GHz以上の高い周波数が必要であり、これには高い周波数に対応した発振器が利用される。このような高い周波数の発振器として、誘電体発振器(DRO)が汎用的に用いられる。しかし、誘電体発振器は温度依存性が強いため、一般的に温度変化による周波数の変動が大きい。
一方、搬送波の生成には、例えば10GHz以上の高い周波数が必要であり、これには高い周波数に対応した発振器が利用される。このような高い周波数の発振器として、誘電体発振器(DRO)が汎用的に用いられる。しかし、誘電体発振器は温度依存性が強いため、一般的に温度変化による周波数の変動が大きい。
本発明の電波式距離センサは、基準信号faと受信信号fbとの位相差T3によって障害物10との距離を検出する。従って、送受信の際に使用されている搬送波の周波数に狂いが無ければ、この位相差T3を正確に検出することができる。基準信号faの発信から受信信号fbの受信までの時間は、誘電体発振器が温度の影響を受けて、発振周波数が変動するまでの時間に比べ、充分に短い。従って、送受信の際に使用されている搬送波の周波数に狂いが生じることはほとんどないといえる。つまり、誘電体発振器の温度などによる精度のばらつきは考慮しなくてよい。
本発明によれば、基準信号faが安定しており、精度が保たれていれば、搬送波の精度に拘らず、位相差T3を精度良く検出ことができる。そして、この位相差T3によりセンサと対象物との間の距離を精度良く検出することができる。
本発明によれば、基準信号faが安定しており、精度が保たれていれば、搬送波の精度に拘らず、位相差T3を精度良く検出ことができる。そして、この位相差T3によりセンサと対象物との間の距離を精度良く検出することができる。
〔別実施形態〕
図3は、本発明に係る電波式距離センサの他の構成例を模式的に示すブロック図である。図1に示したミキサ3bに代わり、検波回路3cを備えて変調信号Fbを復調する。検波回路3cは、受信手段を構成するものである。
検波回路3cは、最も単純には、ダイオードを用いて構成される。このダイオードは、搬送波周波数周辺の周波数帯の信号に対して順方向インピーダンスが低いものを用いる。例えば、ショットキーダイオードやゲルマニウムダイオードなどが適している。
図3は、本発明に係る電波式距離センサの他の構成例を模式的に示すブロック図である。図1に示したミキサ3bに代わり、検波回路3cを備えて変調信号Fbを復調する。検波回路3cは、受信手段を構成するものである。
検波回路3cは、最も単純には、ダイオードを用いて構成される。このダイオードは、搬送波周波数周辺の周波数帯の信号に対して順方向インピーダンスが低いものを用いる。例えば、ショットキーダイオードやゲルマニウムダイオードなどが適している。
検波回路(検波部)3cによって、図2に示すように搬送波によって振幅偏移変調された変調信号F(Fb)は、包絡線検波される。検波回路3cの出力は、バンドパスフィルタ7を介して不要なノイズを除去され、脈動が補正される。さらに、アンプ8を介して、適正な信号レベルへと増幅・整形されて、復調信号fbとなる。
この別実施形態では、発振器6の発振周波数Xを基準とした復調を行わない。従って、発振周波数Xが変動したり、送受信の間で搬送波の周波数が変動したりするようなことがあっても、全く影響を受けずに復調信号fbを得ることができる。
〔用途〕
このような本発明の電波式距離センサは、種々の用途に利用することができる。例えば、以下に示すように自動車に搭載して種々の用途に利用することができる。
自動車の後部バンパーなどに本発明の電波式距離センサを取り付けることによって、後退運転時の後方障害物検出センサとして構成することができる。また、ハッチバック車やワゴン車の場合には、さらにバックドア開閉時の障害物、挟み込み検出センサとして用いることができる。
このような本発明の電波式距離センサは、種々の用途に利用することができる。例えば、以下に示すように自動車に搭載して種々の用途に利用することができる。
自動車の後部バンパーなどに本発明の電波式距離センサを取り付けることによって、後退運転時の後方障害物検出センサとして構成することができる。また、ハッチバック車やワゴン車の場合には、さらにバックドア開閉時の障害物、挟み込み検出センサとして用いることができる。
当然、後退運転時やバックドアに限ることはなく、車両前方、側方など車両周辺の障害物検出センサとして用いることができる。また、ミニバンなどのスライドドアに搭載して、ドア開閉時の障害物、挟み込み検出センサとして用いることができる。
さらに、車室内においても、ヘッドレスト内に組み込んで乗員の頭部の位置を検出し、運転姿勢や乗員の体格などを判定する乗員検出装置に適用することができる。また、乗員とダッシュボードとの距離を検出し、この距離に応じてエアバッグの動作速度や膨張の大きさなどを制御することもできる。
以上、説明したように本発明によって、温度依存性が低く、近距離の対象物であっても良好に距離を検出することのできる電波式距離センサを提供することができる。また、種々の車載装置に適用可能な電波式距離センサを提供することができる。
1:パルス生成手段
2:送信手段
3:受信手段
3c:検波部
4:位相差検出手段
5:距離検出手段
F:変調信号、Fa:変調信号(送信側)、Fb:変調信号(受信側)
fa:基準信号
fb:受信信号
fc:位相差パルス
T3:位相差
2:送信手段
3:受信手段
3c:検波部
4:位相差検出手段
5:距離検出手段
F:変調信号、Fa:変調信号(送信側)、Fb:変調信号(受信側)
fa:基準信号
fb:受信信号
fc:位相差パルス
T3:位相差
Claims (3)
- 検出距離に応じた周期的な基準信号を生成するパルス生成手段と、
前記基準信号を振幅偏移変調した変調信号を送信する送信手段と、
対象物によって反射した前記変調信号を受信してパルス状の受信信号に復調する受信手段と、
前記基準信号と復調された前記受信信号とに基づいて前記対象物との距離を検出する距離検出手段と、を備える電波式距離センサであって、
前記基準信号と復調された前記受信信号との排他的論理和をとることにより、前記基準信号と復調された前記受信信号との位相差を示す位相差パルスを生成する位相差検出手段と、
前記位相差パルスに基づいて前記対象物との距離を検出する距離検出手段と、を備える電波式距離センサ。 - 前記距離検出手段は、前記位相差パルスを平滑化することにより、前記対象物との距離に応じた電圧信号を生成する請求項1に記載の電波式距離センサ。
- 前記受信手段は、前記基準信号を振幅偏移変調する搬送波の周波数に拘わらず、受信した前記変調信号を包絡線検波する検波部を有する請求項1又は2に記載の電波式距離センサ。
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-
2005
- 2005-12-22 JP JP2005370343A patent/JP2007171031A/ja active Pending
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