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JP2007165200A - 電池パック - Google Patents

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JP2007165200A
JP2007165200A JP2005362410A JP2005362410A JP2007165200A JP 2007165200 A JP2007165200 A JP 2007165200A JP 2005362410 A JP2005362410 A JP 2005362410A JP 2005362410 A JP2005362410 A JP 2005362410A JP 2007165200 A JP2007165200 A JP 2007165200A
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battery pack
internal
battery module
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JP2005362410A
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Inventor
Norihiro Kaminoyama
憲博 上ノ山
Yoshiharu Saito
良晴 斉藤
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】低背化と小型化が可能で、電池モジュール全体を均一に冷却する電池パック。
【解決手段】電池パックは、電池モジュールと、冷媒導入口から導入された冷媒を、電池モジュールの方向に供給する内部吸気ダクトと、電池モジュールの方向から導出される冷媒を、冷媒排出口から排出する内部排気ダクトと、冷媒導入口に接続された外部吸気ダクトとを有する。外部吸気ダクト内の冷媒が流れる空間の、冷媒の流れる方向と垂直な面の断面積は、外部吸気ダクトと冷媒導入口との接続面から所定の位置までの間で最も大きく、さらに上流側では、より小さくなっており、冷媒導入口と冷媒排出口は、筐体の同じ面側に設置され、冷媒導入口は、該冷媒導入口を通る冷媒を第1の方向に誘導し、内部吸気ダクトは、該内部吸気ダクトの導出口から導出される冷媒を、第1の方向と実質的に直交する第2の方向に偏向させる整流手段を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、電気自動車等に搭載される電池パックに関する。
近年、電動機を駆動源として用いる電気自動車や、電動機とその他の駆動源とを組み合わせた、いわゆるハイブリッド電気自動車が実用化されている。このような車両においては、電動機に電気エネルギーを供給するための電池が搭載される。この電池としては、例えば繰り返し充放電が可能なニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池またはリチウムイオン電池等の二次電池が用いられる。
通常二次電池は、電池セルを積層した電池モジュールとして構成され、この電池モジュールが筐体内に収容された状態で車両等に搭載される。本願では、この筐体と、筐体内に収容された電池モジュール等の収容部品、さらにはこの筐体に外部で接続された配管部品等の構成物を合わせて電池パックと称する。
電池モジュールは、内部での電気化学反応によって発熱し、その温度が上昇する。電池モジュールは、高温になると発電効率が低下するため、例えば筐体内に外部から冷却風等を導入して、電池モジュールを冷却することが行われる。
この冷却風を用いた電池パックの冷却構造としては、種々のものが提案されている。例えば、電池モジュールの長手方向において均一に冷媒が供給されるように、電池モジュールをその長手方向において傾斜させた状態で筐体内に収容し、電池セルへの冷却風供給路の断面積を上流側から下流側に向かって低下させる方法が提案されている(特許文献1)。
また車両に電池パックを搭載する際の搭載空間の関係から、電池パックには低背化が要求される。従って通常、電池パックの吸気ファンおよび排気ファンは、電池モジュールの長手方向を挟む両側面に突き出すようにして、配置される。
特開平7-320794号公報
しかしながら、上述の配置により電池パックの低背化を図った場合、電池モジュールの吸気ファンと排気ファンが電池パックの反対側に配置されるため十分な小型化が図れず、電池パックを車両空間に設置できなくなるという問題がある。
また、この問題の対処方法として、吸気ファンと排気ファンを電池パックの同じ側に設置することができるように、電池パックの冷却流路を構成することが考えられるが、この場合、筐体内で冷却風の流れを偏向させる必要があり、電池モジュールに供給する冷却風の流れを均一に維持することが難しい。そのため、電池モジュールに温度分布が生じて良好な性能が得られなくなるという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みなされたものであり、電池パックの低背化と小型化を可能にするとともに、電池モジュール全体を均一に冷却することの可能な冷却構造を有する電池パックを提供することを課題とする。
上記の課題を解決するため本発明では、筐体内に、複数のセルを積層して構成された電池モジュールと、冷媒導入口を介して筐体内に導入された冷媒を、電池モジュールの方向に供給する内部吸気ダクトと、電池モジュールの方向から導出される冷媒を、冷媒排出口を介して筐体外部へ排出する内部排気ダクトと、を有し、筐体外に、前記冷媒導入口に接続された外部吸気ダクトを有する電池パックであって、外部吸気ダクト内の冷媒が流れる空間の、冷媒の流れる方向と垂直な面の断面積は、外部吸気ダクトと前記冷媒導入口との接続面から所定の位置までの間で最も大きく、さらに上流側では、より小さくなっており、前記冷媒導入口と前記冷媒排出口は、筐体の同じ面側に設置され、前記冷媒導入口は、該冷媒導入口を通る冷媒を第1の方向に誘導し、内部吸気ダクトは、該内部吸気ダクトの導出口から導出される冷媒を、前記第1の方向と実質的に直交する第2の方向に偏向させる整流手段を有することを特徴とする電池パックが提供される。
電池パックの構造をこのように定めることにより、電池パックの低背化および小型化が可能になる。また外部吸気ダクトの形状を前述のように定め、内部吸気ダクト内に整流手段を設けたため、外部吸気ダクトから導入される冷媒が、内部吸気ダクトの整流手段に均一に導入されるようになるとともに、内部吸気ダクト内において冷媒の流れを偏向させても、乱流等が生じにくくなる。従って電池モジュールの全体にわたり、均一な流速で冷媒を供給することができる。
また、前記整流手段は、内部吸気ダクトの底面または上面に設置された複数のスリットで構成され、前記複数のスリットの各々は、前記内部吸気ダクトの導出口にそれぞれの開口を有し、実質的に前記第2の方向に沿って、内部吸気ダクトの底面または上面を切れ目なく仕切るように設置されても良い。整流手段の形状をこのように構成することで、前述の効果を容易に得ることができる。
ここで、前記複数のスリットの前記第1の方向のスリット幅および設置間隔は、一定であることが好ましい。これにより設計パラメータをそれ程増加させずに、電池モジュールへの好適な冷媒供給構造を得ることができる。
また外部吸気ダクトの内部には、前記冷媒導入口との接続面近傍に、冷媒の流れない閉塞部が設置されても良い。
さらに前記閉塞部は、外部吸気ダクト内の冷媒の流れる方向に沿って、外部吸気ダクトの内壁の一部と接した状態で所定の厚さ(X)で設置され、外部吸気ダクトと前記冷媒導入口の接続面から所定の距離(W)に、下流側の端部を有するように構成されても良い。
ここで、外部吸気ダクトと前記冷媒導入口の接続面から、前記閉塞部の前記下流側の端部までの距離(W)は、前記接続面の全高(H)の1/2以上であることが好ましい。
また前記閉塞部の厚さ(X)は、接続面の全高(H)の1/4以上であることが好ましい。閉塞部をこのように構成することにより、前述の本発明の効果をより有効に発現させることができる。
さらに前記第1の方向は、実質的にセルの積層方向と平行な方向であっても良い。これにより、積層された各電池セルをより均一に冷却することが可能となる。
本発明の電池パックは、冷媒の筐体への導入部と排気部が筐体の同じ側面に設置されるため、電池パックの低背化および小型化が可能となる。また、外部吸気ダクトおよび内部吸気ダクトの前述の構造により、外部吸気ダクトから導入された冷媒は、内部吸気ダクトを介して電池モジュールに均一に供給されるため、電池モジュール全体を均一に冷却することが可能となる。
以下、本発明に基づいた実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態における電池パックの車両への搭載状態の一例を示したものである。
図1では、電池パック1は、車両の後部座席500の後部側に搭載される。ただし、電池パック1の搭載場所は、特に限られないことに留意する必要がある。電池パック1内に導入される冷媒としては、例えば車両室内の空気による冷却風が用いられる。車両室内の空気を電池パック1に誘導するための外部吸気ダクト80と、電池パック1に導入された冷却風を外部に排気するための外部排気ダクト90とが、電池パック1の同一の側面側に連結されている。
図2は、本発明による電池パックを有する電池システムで車両100を駆動させる場合のブロック図である。車両100は、制御部101と、電池パックを備える電池部102と、駆動部103とを備える。制御部101は、電池パック1の内部に配置された機器ボックス30(図3参照)内に設置され、電池102および駆動部103を制御する。駆動部103は、電池部102から供給される電流によって駆動するモータ等の電動機の他、ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジン等の内燃機関を有しても良い。すなわち車両100には、電気自動車の他、ガソリンエンジンのような電動機以外の駆動手段を備えたハイブリッドカーも含まれる。
図3は、本発明の電池パックの斜視図であり、図4は、図3に示す電池パックのIII−III線に沿った断面模式図である。なお本実施例の電池パック1の冷却構造は、冷媒が電池モジュールの内部を下方から上方に向かって流れる、いわゆるアップフロー型となっている。また各図において白抜矢印は、冷媒の流れを示す。以下の説明では、この冷媒が冷却風である場合を例に説明する。ただし本発明において冷媒は、これに限られるものではないことは、当業者に明らかである。
図3および図4に示すように、電池パック1は、上部ケース3および下部ケース4からなる筐体2と、筐体2の内部に配置された電池モジュール10と、内部吸気ダクト8と、内部排気ダクト9と、機器ボックス30とを有する。前述の定義のように、電池パック1は、さらに内部吸気ダクト8と吸気口8aを介して接続される外部吸気ダクト80と、内部排気ダクト9と排気口9aを介して接続される外部排気ダクト90(図示されていない)とを有する。
筐体2は、上部ケース3と下部ケース4とを組み合わせて端部をボルト33で締結することにより構成され、内部には空間を有する。
電池モジュール10は図5に示すように、複数の電池セル11を積層することにより構成される。電池セルとしては例えば、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池またはリチウムイオン電池等の二次電池を用いることができる。電池セル11は、いわゆる角型平板状の外形を有している。
個々の電池セル11の側面(図4のY方向両端側)には突出部11aが設けられており、この突出部11aは、電池セル11の積層後に、電池モジュール10の側面に延在する突出部を構成する。電池モジュール10の積層方向(X方向)における両端には、電池モジュール10の積層状態を維持するエンドプレート15が配置され(図5参照)、これら一対のエンドプレート15は、上述の電池モジュール10の側面に形成された突出部に係合するブランケット26および拘束ベルト16(図4参照)によって連結される。
個々の電池セル11の主表面(X方向の両端面)には凸部(図示されていない)が設けられており、この凸部によって、積層された電池セル11の間に、冷却風を流通させる通路の一部(以下「冷却通路」という)が形成される。なお本実施例においては、電池モジュール10は、下部ケース4の底面に対して所定の角度の傾斜(図4のY方向の傾斜)を有するように設置される。内部吸気ダクト8から排出される冷却風を、電池モジュール10の下面側に均一に供給するためである。
筐体2の内部空間は、電池モジュール10によって区画されている。電池モジュール10の上面と上部ケース3の間には、上部空間が形成され、この上部空間により上部冷却流路5が定形される。また電池モジュール10の下面と下部ケース4の間には、下部空間が形成され、この下部空間により下部冷却流路6が定形される。従って、上部冷却流路5、下部冷却流路6および電池モジュール10の設置される空間(上述の凸部によって形成される冷却通路)によって、冷却流路が構成される。セル11の積層(X)方向と平行な電池モジュール10の側端面(Y方向と直交する側端面)の一方と、これに対向する上部ケース3および底部ケース4の側面の間には、第1の側部空間7aが形成される。またセル11の積層(X)方向と平行な電池モジュール10の側端面(Y方向と直交する側端面)の他方と、これに対向する上部ケース3および底部ケース4の側面の間には、第2の側部空間7bが形成される。
上部冷却流路5と、第1の側部空間7aおよび第2の側部空間7bの間には、ガスケット23が設置されており、これらの空間同士の気密性が確保されている。また下部冷却流路6と、第1の側部空間7aおよび第2の側部空間7bの間には、ガスケット23が設置されており、これらの空間同士の機密性が確保されている。このガスケット23には、例えば独立発泡のEPDMゴム等が用いられる。
電池モジュール10の側面側に位置する第1の側部空間7aおよび第2の側部空間7bには、それぞれ、内部吸気ダクト8および内部排気ダクト9が設置される。図3のように、内部吸気ダクト8の長手方向(X方向)の向きに冷却風が供給されるように筐体の一面には、吸気口8aが設けられ、内部吸気ダクト8は、この吸気口8aに連通する。また内部排気ダクト9の長手方向(X方向)の向きに冷却風が排出されるように、吸気口8aの設けられた面と同一の筐体面に、排気口9aが設けられ、内部排気ダクト9は、この排気口9aに連通する。内部吸気ダクト8は、冷却風導入口に相当する吸気口8aと冷却流路の一部である下部冷却流路6とを連通する連通部に相当する。同様に内部排気ダクト9は、冷却風導出口に相当する排気口9aと冷却流路の一部である上部冷却流路5とを連通する連通部に相当する。
このように本発明による電池パック1によれば、冷却風の筐体への導入部と排気部が筐体の同じ側面に設置されるため、電池パックの低背化および小型化が可能となる。
ただしこのような電池パックの冷却構造では、冷却風が内部吸気ダクト8に導入されてから、電池モジュール10(正確には下部冷却流路6)の方向に冷却風を偏向させる必要がある。一般に、冷却風の偏向は乱流や渦流を発生させる原因となる。このような冷却風の乱流や渦流が生じる状況では、内部吸気ダクト8から下部冷却流路6を介して導入される冷却風が、電池モジュール10側に均一に供給されず、電池モジュールに局部的温度上昇が生じる可能性がある。このような電池モジュールの局部的温度上昇は、電池性能を劣化させ、電池の信頼性を損なうおそれがある。
そこで、本発明では、外部吸気ダクト80の冷却風の流れる方向と垂直な面の断面積が、外部吸気ダクト80と吸気口8aとの接続面から所定の位置までの間で最も大きく、さらに上流側では、より小さくなるように外部吸気ダクト80を構成する。さらに、内部吸気ダクト8に、吸気口8aから導入される冷却風を偏向させる整流手段を設置する。これにより、外部吸気ダクト80および吸気口8aを介して導入された冷却風が、内部吸気ダクト8内で偏向される際に、乱流や渦流の発生が効果的に抑制されるとともに、偏向された冷却風が内部吸気ダクト8から下部冷却流路6に導入される際の流速を、セル11の積層(X)方向において一定に維持することが可能となる。従って本発明の電池パックでは、均一な冷却風を電池モジュール全体に供給することが可能となり、電池モジュールの局部的昇温が抑制できる。
以下、内部吸気ダクト8に設けられるこの整流手段と、外部吸気ダクト80の形状について、具体例を示して説明する。なお本発明の効果を発現させるに際し、内部排気ダクト9の構造は、特に限定されない。従って内部排気ダクト9は、従来の構造としても良い。
まず、内部吸気ダクト8に設けられる整流手段の一例について説明する。図5には、内部吸気ダクト8と内部排気ダクト9および電池モジュール10との位置関係を示す。また図6には、図5のVIで囲まれた部分の拡大斜視図を示す。内部吸気ダクト8は、Y方向と垂直な3つの面(それぞれY方向に沿った冷却風の進行方向の上流側から順に、第1の面8d1、第2の面8d2、第3の面8d3)を有する。内部吸気ダクト8の第3の面8d3には、内部吸気ダクト8の内部に設けられた複数のスリット55の各々に対応する開口が一列に設けられている。これらの複数のスリット55は、内部吸気ダクト8の底面において、Y方向に沿って延びており、第3の面8d3から内部吸気ダクト8の第1の面8d1まで、内部吸気ダクト8の底面を仕切るように設置されている。なお図5および6において、スリット55の間隔は、等間隔で示されているが、本発明の態様はこれに限られるものではなく、スリット55の間隔は、吸気口から遠ざかるにつれて、漸次狭まるように設定しても良い。ただし、設計パラメータが多くなることを回避する上では、スリット間隔は等間隔であることが好ましい。
内部吸気ダクト8に、整流手段としてこのようなスリット55を設けることで、冷却風の流れを偏向させるときに生じる冷却風の乱れを有意に防止することが可能となり、整流化された冷却風を下部冷却流路6に供給することができる。冷却風は、内部吸気ダクト8の導出口から導出されるまでに、各スリット55によって平行な流れとなるように調整されるからである。
ただしスリット等の整流手段を設置しただけでは、各スリット55を流れる冷却風の流速を一定に維持することは難しい。一般には吸気口8aから近い位置にあるスリット程、冷却風の流速が大きくなる傾向にあるからである。この場合、図5のX方向に沿った冷却風の流れから見て、下流側程、電池モジュール10は、冷却されにくくなる。
ここで一般に、外部吸気ダクト80の内部構造によって、外部吸気ダクト80と吸気口8aとの接続面を流れる冷却風の流速分布は変化する。そこで本発明では、冷却風の前記接続面での流速分布を制御することにより、冷却風が内部吸気ダクト80の各スリット55に均一に流入されるようにする。すなわち、外部吸気ダクト80を前述の構造とし、前記接続面を流れる冷却風の流速分布を調整して、内部吸気ダクト8の整流手段に均一に冷却風を導入することにより、内部吸気ダクト80から導出される冷却風の流速を、電池モジュールのX方向に対して均一化させる。以下、このような本発明の効果を、内部断面積を変化させる手段として、内部に閉塞部を備える外部吸気ダクト80を例に説明する。ただし、本発明の作用効果を発揮させるには、外部吸気ダクト80が必ずしも閉塞部を備える必要はなく、外部吸気ダクト80の形状自体が、前述の断面積状態を満たす構造となっていても良いことは明らかであろう。
図7および図8には、それぞれ、従来の外部吸気ダクト80の吸気口8aと接する部分近傍の、冷却風の流れ方向に沿った概略断面図と、本発明による同部分の概略断面図を示す。図7の従来の外部吸気ダクト80の形状の場合、ダクト内を流れる冷却風の流速は、ダクトの中心部で最大となり、ダクトの内壁に近づくにつれて低下する。従って、吸気口8a内を流れる冷却風の高さ方向の流速は、概略的に図7の右側に示すような分布となる(以下、非線形分布と言う)。このような流速分布状態で吸気口8aを通る冷却風では、前述のように、吸気口8aに近いスリット程、流速が大きくなる。従って、内部吸気ダクト8の導出口から導出される冷却風には、X方向に対して、流速の偏りが生じてしまう。これに対して、本発明の外部吸気ダクト80は、吸気口8aとの接合面から所定の距離(W)の位置に、冷却風が流れない閉塞部85を有する。閉塞部85の高さは、Xである。流路内にこのような閉塞部を適切に設置した場合、外部吸気ダクト80と吸気口8aとの接合面での冷却風の流速は、吸気口8aの上側程、大きくなる。すなわち、吸気口8aを流れる冷却風の高さ方向の流速は、図8の右側に模式的に示すような分布となる(以下、線形分布と言う)。このような流速分布では、吸気口8aを通る冷却風は、吸気口8aから遠い場所(X方向下流側)にある内部吸気ダクト8のスリットにも、吸気口8aから近い場所(X方向上流側)にあるスリットと同等に流れるため、内部吸気ダクト8の導出口から導出される冷却風に流速の偏りは生じにくくなる。従って冷却風は、内部吸気ダクト8から下部冷却流路6全体に均一に供給されるようになり、電池モジュール11の局部的な温度上昇を抑制することが可能となる。
ここで、閉塞部85の吸気口8aとの接合面からの距離Wは、外部吸気ダクト80の高さHの1/2以上であることが好ましい。距離WがW<H/2では、冷却風が閉塞部85の段差の影響(冷却風流路断面積の不連続性の影響)を受ける距離が短すぎるため、外部吸気ダクト80と吸気口8aとの接合面での冷却風の流速分布が明確な線形分布にならず、本発明の効果が十分に得られないからである。また閉塞部85の高さXは、外部吸気ダクト80の高さHの1/4以上であることが好ましい。高さXがX<H/4では、冷却風が閉塞部85の影響を受けにくくなり、外部吸気ダクト80と吸気口8aとの接合面での冷却風の流速分布が、従来の非線形分布に近づくためである。
このように本発明の電池パック1では、冷却風の筐体2への導入部と排気部を筐体2の同一側面に設置した場合であっても、内部吸気ダクト8内で冷却風を偏向させるときに生じる冷却風の乱れを抑制することができる。また内部吸気ダクト8の導出口から導出される冷却風の、X方向に対する流速の偏りを抑制することが可能となり、内部吸気ダクト8から電池モジュール11全体に、均一に冷却風を供給することができる。従って、電池パック1の低背化とともに、電池モジュール10の均一冷却が可能となり、局部的な温度上昇を抑制することができる。
なお上記の各実施例では、電池パック1の冷媒として車両室内の空気を用いる場合を例に説明したが、他の冷媒気体、あるいは液体を用いても良い。またこれらの冷媒は、熱交換器等を介して循環させても良い。
上記の説明は、アップフロー型の冷却構造において電池モジュール10が底部ケース4の底面に対して所定の角度で傾斜して配置される構成を例として示した。しかしながら、本発明はこのような構造の冷却構造に限られるものではなく、整流手段の内部吸気ダクト8に対する位置関係、および外部吸気ダクト80の閉塞部85の位置を変更するだけで、例えばダウンフロー型の冷却構造、あるいは電池モジュール10を底部ケース4の底面に平行に配置する構造においても適用することができる。さらに本発明は、同様の効果が得られれば、内部吸気ダクト、電池モジュールおよび内部排気ダクトはいかなる配置関係で構成されても良いことに留意する必要がある。
電池パックの車両への搭載状態を示す図である。 本発明による電池パックを有する電池システムで車両を駆動させる場合のブロック図である。 本発明による電池パックの概略斜視図である。 図3のIII−III線に沿った断面の模式図である。 本発明による電池パックの内部吸気ダクト、内部排気ダクトおよび電池モジュールの位置関係を示す分解斜視図である。 図5において、VIで囲まれた部分の拡大図である。 従来の外部吸気ダクトの構造、および外部吸気ダクトと吸気口の接合部を通る冷却風の流速分布を示す図である。 本発明の実施例の外部吸気ダクトの構造、および外部吸気ダクトと吸気口の接合部を通る冷却風の流速分布を示す図である。
符号の説明
1 電池パック
2 筐体
3 上部ケース
4 下部ケース
5 上部冷却流路
6 下部冷却流路
7a 第1の側部空間
7b 第2の側部空間
8 内部吸気ダクト
8a 吸気口
8d1 内部吸気ダクトのY方向と垂直な第1の面
8d2 内部吸気ダクトのY方向と垂直な第2の面
8d3 内部吸気ダクトのY方向と垂直な第3の面
9 内部排気ダクト
9a 排気口
10 電池モジュール
11 セル
11a 突出部
15 エンドプレート
30 機器ボックス
33 ボルト
55 スリット
80 外部吸気ダクト
85 閉塞部
90 外部排気ダクト
100 車両
101 制御部
102 電池部
103 駆動部
500 後部座席。

Claims (8)

  1. 筐体内に、複数のセルを積層して構成された電池モジュールと、冷媒導入口を介して筐体内に導入された冷媒を、電池モジュールの方向に供給する内部吸気ダクトと、電池モジュールの方向から導出される冷媒を、冷媒排出口を介して筐体外部へ排出する内部排気ダクトと、を有し、
    筐体外に、前記冷媒導入口に接続された外部吸気ダクトを有する電池パックであって、
    外部吸気ダクト内の冷媒が流れる空間の、冷媒の流れる方向と垂直な面の断面積は、外部吸気ダクトと前記冷媒導入口との接続面から所定の位置までの間で最も大きく、さらに上流側では、より小さくなっており、
    前記冷媒導入口と前記冷媒排出口は、筐体の同じ面側に設置され、前記冷媒導入口は、該冷媒導入口を通る冷媒を第1の方向に誘導し、
    内部吸気ダクトは、該内部吸気ダクトの導出口から導出される冷媒を、前記第1の方向と実質的に直交する第2の方向に偏向させる整流手段を有することを特徴とする電池パック。
  2. 前記整流手段は、内部吸気ダクトの底面または上面に設置された複数のスリットで構成され、
    前記複数のスリットの各々は、前記内部吸気ダクトの導出口にそれぞれの開口を有し、実質的に前記第2の方向に沿って、内部吸気ダクトの底面または上面を切れ目なく仕切るように設置されることを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
  3. 前記複数のスリットの前記第1の方向のスリット幅および設置間隔は、一定であることを特徴とする請求項2に記載の電池パック。
  4. 外部吸気ダクトの内部には、前記冷媒導入口との接続面近傍に、冷媒の流れない閉塞部が設置されることを特徴とする前記請求項のいずれか一つに記載の電池パック。
  5. 前記閉塞部は、外部吸気ダクト内の冷媒の流れる方向に沿って、外部吸気ダクトの内壁の一部と接した状態で所定の厚さ(X)で設置され、外部吸気ダクトと前記冷媒導入口の接続面から所定の距離(W)に、下流側の端部を有することを特徴とする請求項4に記載の電池パック。
  6. 外部吸気ダクトと前記冷媒導入口の接続面から、前記閉塞部の前記下流側の端部までの距離(W)は、前記接続面の全高(H)の1/2以上であることを特徴とする請求項5に記載の電池パック。
  7. 前記閉塞部の厚さ(X)は、接続面の全高(H)の1/4以上であることを特徴とする前記請求項5または6に記載の電池パック。
  8. 前記第1の方向は、実質的にセルの積層方向と平行な方向であることを特徴とする前記請求項のいずれか一つに記載の電池パック。
JP2005362410A 2005-12-15 2005-12-15 電池パック Pending JP2007165200A (ja)

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