JP2007157206A - 半導体集積回路装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】各メモリセルにおける書き込み電流閾値の温度依存性のばらつきに対応することが可能な半導体集積回路装置を提供する。
【解決手段】半導体集積回路装置は、データを記憶する複数個のメモリセルMCと、メモリセルMCの近傍に配置されるかまたはメモリセルMCと電気的に接続される書き込み電流線DLと、出力電流が温度依存性を有する定電流発生回路21Aと、出力電流が定電流発生回路21Aの出力電流と異なる温度依存性を有する定電流発生回路21Bと、定電流発生回路21Aの出力電流および定電流発生回路21Bの出力電流を合成し、出力電流の合成比率が変更可能である合成回路22と、書き込み電流線DLに接続され、合成回路22が合成した電流に基づいて、書き込み電流線DLに書き込み電流を流すことによりメモリセルMCにデータを書き込む書き込み回路52とを備える。
【選択図】図6
【解決手段】半導体集積回路装置は、データを記憶する複数個のメモリセルMCと、メモリセルMCの近傍に配置されるかまたはメモリセルMCと電気的に接続される書き込み電流線DLと、出力電流が温度依存性を有する定電流発生回路21Aと、出力電流が定電流発生回路21Aの出力電流と異なる温度依存性を有する定電流発生回路21Bと、定電流発生回路21Aの出力電流および定電流発生回路21Bの出力電流を合成し、出力電流の合成比率が変更可能である合成回路22と、書き込み電流線DLに接続され、合成回路22が合成した電流に基づいて、書き込み電流線DLに書き込み電流を流すことによりメモリセルMCにデータを書き込む書き込み回路52とを備える。
【選択図】図6
Description
本発明は、半導体集積回路装置に関し、特に、データを記憶する複数個のメモリセルを備えた半導体集積回路装置に関する。
磁気ランダムアクセス記憶装置(MRAM)では、TMR(トンネル磁気抵抗:Tunneling Magneto Resistive)効果をもつTMR素子がメモリセルに含まれている。MRAMは、ビット線およびディジット線の交差部分に整列した複数個のメモリセルを備える。TMR素子は磁性体薄膜でトンネル酸化膜を挟み込んだ構造であり、上下の磁性体薄膜の磁気モーメントの向きが平行な状態において抵抗値が最小となり、反平行な状態において抵抗値が最大となる。
メモリセルは、上下の磁性体薄膜の磁気モーメントの向きが平行であるか反平行であるかを“0”および“1”に対応させて論理情報を記憶する。ディジット線の駆動電流およびビット線の駆動電流によって発生する磁場を磁性体薄膜の磁気モーメントの向きを切り替えるのに十分な磁場とすることにより、メモリセルに対して論理情報の書き込みを行なうことができる。メモリセルは、ある閾値を超える磁場によって上下の磁性体薄膜の磁気モーメントの向きが変化するまで論理情報を永久に維持することができる。また、メモリセルに対するデータ読み出しは、上下の磁性体薄膜の磁気モーメントの向き、すなわちTMR素子の抵抗値の大小を検知することにより行なわれる。
ここで、書き込み電流線であるディジット線およびビット線の駆動電流がある閾値を超える場合にはメモリセルに対するデータ書き込みを行なうことができるが、ディジット線またはビット線の駆動電流が大きすぎると、書き込み対象のメモリセルに対応するビット線およびディジット線のいずれか一方の配線上に位置する半選択状態のメモリセル等、書き込み対象でないメモリセルが書き込み対象のメモリセルに作用させるための磁場の影響を受けて誤動作する場合がある。
メモリセルに対するデータ書き込みを行なうために必要な書き込み電流の閾値、すなわちディジット線およびビット線の駆動電流の閾値は各メモリセルでばらつきがあるため、各メモリセルに対してデータ書き込みを正常に行なう、すなわち各メモリセルに対するデータ書き込みを可能とし、かつ書き込み対象でないメモリセルの誤動作を防ぐことができるように書き込み電流をチューニングする方法が知られている(たとえば、特許文献1参照)。しかしながら、一般的に書き込み電流は温度依存性を有しているが、特許文献1記載の書き込み電流のチューニング方法では書き込み電流の温度依存性が考慮されていない。
このような書き込み電流の温度依存性に対応するために、たとえば、特許文献2には、温度依存性を有する書き込み電流を供給する書き込み回路を備える半導体記憶装置が開示されている。
また、特許文献3には、以下のような半導体記憶装置が開示されている。すなわち、温度補償電圧源回路が生成した電圧を書き込み電流源に供給することにより、書き込み電流源が所望の温度依存性を備えた書き込み電流をメモリセルに供給する。
また、特許文献4には、以下のような半導体記憶装置が開示されている。すなわち、第1方向に沿って複数形成されたワード線と、第1方向に直交する第2方向に沿って複数形成されたビット線と、ワード線とビット線との交点に設けられ、磁気抵抗素子を含むメモリセルと、ワード線を選択するロウデコーダと、ビット線を選択するカラムデコーダと、ロウデコーダおよびカラムデコーダによって選択された選択ワード線および選択ビット線に、第1書き込み電流および第2書き込み電流をそれぞれ供給して、選択ワード線および選択ビット線の交点に設けられた選択メモリセルにデータを書き込む書き込み回路とを具備し、書き込み回路は、温度に応じて第1書き込み電流および第2書き込み電流の電流値を変化させる。
また、特許文献5には以下のような半導体集積回路が開示されている。すなわち、降圧回路を内蔵してなるDRAMに関し、レギュレータ・トランジスタ・ゲート電圧制御回路が並列に配置されたpMOSトランジスタをデジタル制御する。しかしながら、特許文献5記載の半導体集積回路は、書き込み電流の温度依存性に対応する構成ではない。
米国特許第6850430号公報
特開2004−185752号公報
特開2003−257175号公報
特開2004−288311号公報
特開平7−211869号公報
ところで、一般的に各メモリセルでは、ある温度における書き込み電流閾値がばらつくのに加えて、書き込み電流閾値の温度依存性もばらつく。すなわち、温度が異なると各メモリセルでの書き込み電流閾値のばらつき度合いが異なり、書き込み電流閾値の大小関係が入れ替わる場合もある。しかしながら、特許文献2〜4記載の半導体記憶装置は、各メモリセルにおける書き込み電流閾値の温度依存性のばらつきにより、書き込み電流をチューニングした温度と異なる温度において、メモリセルに対して正常にデータ書き込みができなくなる場合がある。すなわち、特許文献2〜4記載の構成では、各メモリセルにおける書き込み電流閾値の温度依存性のばらつきに対応することができないという問題点があった。
それゆえに、本発明の目的は、各メモリセルにおける書き込み電流閾値の温度依存性のばらつきに対応することが可能な半導体集積回路装置を提供することである。
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる半導体集積回路装置は、データを記憶する複数個のメモリセルと、メモリセルの近傍に配置されるかまたはメモリセルと電気的に接続される書き込み電流線と、出力電流が温度依存性を有する第1の定電流発生回路と、出力電流が第1の定電流発生回路の出力電流と異なる温度依存性を有する第2の定電流発生回路と、第1の定電流発生回路の出力電流および第2の定電流発生回路の出力電流を合成し、出力電流の合成比率が変更可能である合成回路と、書き込み電流線と電気的に接続され、合成回路が合成した電流に基づいて、書き込み電流線に書き込み電流を流すことによりメモリセルにデータを書き込む書き込み回路とを備える。
本発明によれば、各メモリセルにおける書き込み電流閾値の温度依存性のばらつきに対応することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
図1は、メモリセルMCの電気的等価回路を示す図である。同図を参照して、メモリセルMCは、磁気抵抗素子VRと、NチャネルMOSトランジスタ(アクセストランジスタ)ATとを含む。
図1は、メモリセルMCの電気的等価回路を示す図である。同図を参照して、メモリセルMCは、磁気抵抗素子VRと、NチャネルMOSトランジスタ(アクセストランジスタ)ATとを含む。
磁気抵抗素子VRは、たとえばTMR素子であり、ビット線(書き込み電流線)BLおよびソース線SLの間に直列に接続され、ディジット線(書き込み電流線)DLに電磁的に結合され、また、一端がビット線BLに電気的に接続される。アクセストランジスタATは、一方の導通端子が磁気抵抗素子VRの他端に電気的に接続され、他方の導通端子がソース線SLに電気的に接続され、コントロールゲートがワード線WLに電気的に接続される。メモリセルMCは、メモリセルアレイにおいて行列状に配置される。以下の説明においては、ビット線BLが延在する方向を列方向と称し、ワード線WLおよびディジット線DLが延在する方向を行方向と称する。
データ書き込み時、ビット線BLに書き込み電流IWBLを流し、ディジット線DLに書き込み電流IWDLを流す。書き込み電流IWBLにより磁気抵抗素子VRの磁化容易軸EX方向の磁場である容易軸磁場が発生し、書き込み電流IWDLにより磁気抵抗素子VRの磁化困難軸HX方向の磁場である困難軸磁場が発生する。書き込み電流IWBLおよび書き込み電流IWDLにより発生する容易軸磁場および困難軸磁場の合成磁場により、磁気抵抗素子VRにおける上下の磁性体薄膜の磁気モーメントの向きが変わり、磁気抵抗素子VRの抵抗値が変わる。
データ読み出し時においては、アクセストランジスタATが導通し、ビット線BLおよびソース線SLを流れる読み出し電流IRの電流量に基づいて、メモリセルMCが記憶するデータの検出が行なわれる。
図2は、メモリセルMCのアストロイド曲線を示す図である。
同図を参照して、アストロイド曲線は、書き込み電流IWBLおよび書き込み電流IWDLの閾値を表わす。すなわち、アストロイド曲線の下側の領域では書き込み電流IWBLおよび書き込み電流IWDLが不足して閾値を超えないためメモリセルに対して書き込みが行なわれない。また、アストロイド曲線の上側の領域では書き込み電流IWBLおよび書き込み電流IWDLが閾値を越えるため、メモリセルに対して書き込みが行なわれる。そして、アストロイド曲線の上側および下側の両方にまたがる領域である領域Bでは書き込み電流IWBLおよび書き込み電流IWDLの少なくともいずれか一方が大きすぎるため、書き込み対象でないメモリセルの記憶するデータが書き換えられてしまう。したがって、領域Aは書き込み電流が不足する領域であり、領域Bは書き込み電流が過剰な領域であり、領域Cのみがメモリセルの書き込み電流として有効な領域である。
同図を参照して、アストロイド曲線は、書き込み電流IWBLおよび書き込み電流IWDLの閾値を表わす。すなわち、アストロイド曲線の下側の領域では書き込み電流IWBLおよび書き込み電流IWDLが不足して閾値を超えないためメモリセルに対して書き込みが行なわれない。また、アストロイド曲線の上側の領域では書き込み電流IWBLおよび書き込み電流IWDLが閾値を越えるため、メモリセルに対して書き込みが行なわれる。そして、アストロイド曲線の上側および下側の両方にまたがる領域である領域Bでは書き込み電流IWBLおよび書き込み電流IWDLの少なくともいずれか一方が大きすぎるため、書き込み対象でないメモリセルの記憶するデータが書き換えられてしまう。したがって、領域Aは書き込み電流が不足する領域であり、領域Bは書き込み電流が過剰な領域であり、領域Cのみがメモリセルの書き込み電流として有効な領域である。
図3は、各メモリセルMCの書き込み電流閾値の温度依存性を示すグラフ図である。
同図を参照して、MC1〜MC3で示すグラフはそれぞれ異なるメモリセルMC1〜MC3の書き込み電流閾値を表わす。メモリセルMC1〜MC3は、それぞれ異なる温度依存性を有している。温度Taにおいて書き込み電流閾値が各メモリセルでばらついており、温度Tbにおいては温度Taに対して書き込み電流閾値のばらつき度合いが異なっている。さらに、温度Tcにおいては各メモリセルの書き込み電流閾値の大小関係が温度Taおよび温度Tbに対して入れ替わっている。
同図を参照して、MC1〜MC3で示すグラフはそれぞれ異なるメモリセルMC1〜MC3の書き込み電流閾値を表わす。メモリセルMC1〜MC3は、それぞれ異なる温度依存性を有している。温度Taにおいて書き込み電流閾値が各メモリセルでばらついており、温度Tbにおいては温度Taに対して書き込み電流閾値のばらつき度合いが異なっている。さらに、温度Tcにおいては各メモリセルの書き込み電流閾値の大小関係が温度Taおよび温度Tbに対して入れ替わっている。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置の全体構成を概略的に示す図である。
同図を参照して、半導体集積回路装置100は、行列状に配置される複数のメモリセルMCを含むメモリセルアレイ50と、ディジット線ドライブ回路1と、ロウデコーダ3と、ワード線ドライブ回路4と、インタフェース(I/F)回路5と、ビット線書き込み電流制御回路6A〜6Bと、書き込みデータバッファ7と、コラムデコーダ8と、コラムデコーダ9と、ビット線選択回路10と、リードアンプ11と、定電流発生部51とを備える。
ディジット線ドライブ回路1と、ロウデコーダ3と、ビット線書き込み電流制御回路6A〜6Bと、書き込みデータバッファ7と、コラムデコーダ8とは、書き込み回路52を構成する。コラムデコーダ9と、ビット線選択回路10と、リードアンプ11とは、読み出し回路53を構成する。
半導体集積回路装置100は、メモリセルアレイ50の各列に対応して配置されるビット線BLと、メモリセルアレイ50の各行に対応して配置されるディジット線DLと、ワード線WLと、ソース線SLとを備える。ディジット線DL、ワード線WLおよびソース線SLが、それぞれ、メモリセルアレイ50の各行に対応して配置される。
メモリセルMCに含まれる磁気抵抗素子VRは、磁化困難軸HXがビット線BLの延在方向に沿い、磁化容易軸EXがビット線BLと直交する方向に沿うように配置される。ワード線WLおよびソース線SLは、磁化容易軸EXの方向に沿うように配置される。
ロウデコーダ3は、インタフェース回路5を介して受けたXアドレス信号XAをデコードし、選択行を指定する行選択信号を生成する。コラムデコーダ8〜9は、インタフェース回路5を介して受けたYアドレス信号YAをデコードし、選択列を指定する列選択信号を生成する。
ディジット線DLの一方側にディジット線ドライブ回路1が配置され、ディジット線DLの他方側が電源電位に接続される。ディジット線ドライブ回路1は、データ書き込み時、ロウデコーダ3から受けた行選択信号に基づいて、選択行に対応して配置されるディジット線DLに書き込み電流IWDLを供給する。したがって、データ書き込み時、ディジット線DLにおいては、書き込みデータの論理レベルにかかわらず電源電位からディジット線ドライブ回路1へ向かう方向に書き込み電流IWDLが流れる。
ワード線ドライブ回路4は、データ読み出し時、ロウデコーダ3からの行選択信号に基づいて、選択行に対応して配置されるワード線WLを選択状態へ駆動する。ロウデコーダ3からワード線ドライブ回路4へ伝達される行選択信号の経路は、図面を簡略化するため、同図においては示していない。
ビット線BLの両側に対向してビット線書き込み電流制御回路6Aおよび6Bが配置される。書き込みデータバッファ7は、インタフェース回路5経由で外部から受けたデータWDに基づいて、互いに相補な書き込みデータをビット線書き込み電流制御回路6Aおよび6Bへ出力する。
ビット線書き込み電流制御回路6Aおよび6Bは、データ書き込み時、コラムデコーダ8から受けた列選択信号に基づいて、選択列に対応するビット線BLに、書き込みデータバッファ7から受けた書き込みデータの論理レベルに応じた方向に書き込み電流IWBLを供給する。ビット線書き込み電流制御回路6Aおよび6Bに対しては、コラムデコーダ8からの列選択信号が、メモリセルアレイ50上を配置される列選択信号線を介して伝達される。しかしながら、同図においては、図面を簡略化するため、ビット線書き込み電流制御回路6Bに伝達される列選択信号の経路は示していない。
ビット線BLの両側にビット線書き込み電流制御回路6Aおよび6Bを配置し、書き込みデータバッファ7から、互いに相補な書き込みデータを伝達することにより、選択列に対応するビット線BLにおいて書き込みデータの論理レベルに応じた方向に書き込み電流IWBLを流すことができる。
ビット線BLに対しては、さらに、コラムデコーダ9からの列選択信号に基づいてビット線を選択するビット線選択回路10が設けられる。このビット線選択回路10は、データ読み出し時、選択列に対応するビット線BLを選択してリードアンプ11に接続する。
リードアンプ11は、ビット線BLおよびソース線SLを流れる読み出し電流IRを検出し、検出結果に基づいて生成した内部読み出しデータRDをインタフェース回路5経由で読み出しデータとして外部へ出力する。
インタフェース回路5は、外部装置との信号の仕様の整合性をとるために設けられており、入出力バッファを含む。
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置におけるディジット線ドライブ回路および定電流発生部等によるデータ書き込み動作を示す図である。同図を参照して、ディジット線ドライブ回路1は、複数個の選択トランジスタSTを含む。
選択トランジスタSTは、ディジット線DLに対応して配置される。ロウデコーダ3が出力する行選択信号に基づいて、選択行に対応する選択トランジスタSTがオン状態となる。
定電流発生部51は、オン状態の選択トランジスタSTに対応するディジット線DLに書き込み電流IWDLを供給する。
図6は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置における定電流発生部の構成を示す機能ブロック図である。
同図を参照して、定電流発生部51は、(第1の)定電流発生回路21Aと、(第2の)定電流発生回路21Bと、合成回路22と、データ記憶回路23Cとを含む。定電流発生回路21Aは、データ記憶回路23Aと、DA(Digital to Analog)コンバータ24Aとを含む。定電流発生回路21Bは、データ記憶回路23Bと、DAコンバータ24Bとを含む。
DAコンバータ24Aは、データ記憶回路23Aが保存する設定値CODE_A(第1の設定値)に基づいて電流IWAを合成回路22に供給する。DAコンバータ24Bは、データ記憶回路23Bが保存する設定値CODE_B(第2の設定値)に基づいて電流IWBを合成回路22に供給する。ここで、電流IWAおよび電流IWBは温度依存性を有し、また、電流IWAおよび電流IWBの温度依存性は異なる。
合成回路22は、データ記憶回路23Cが保存する設定値CODE_MIX(第3の設定値)に基づいて合成比率が変更される。そして、合成回路22は、設定値CODE_MIXに対応する合成比率で電流IWAおよび電流IWBを合成し、合成した電流を書き込み電流IWDLとして出力する。
本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置では、電流IWA、電流IWBおよび合成比率の設定値をデータ記憶回路23A〜データ記憶回路23Cに保存する。このような構成により、後述するチューニング試験で得られた各設定値を半導体集積回路装置100内部に記憶させ、半導体集積回路装置100自身で半導体集積回路装置100ごとのばらつきに対応することができる。すなわち、半導体集積回路装置100を実装する装置側で各半導体集積回路装置のばらつきに対応する構成を不要とすることができる。
なお、ディジット線ドライブ回路1は、合成回路22の出力電流を書き込み電流IWDLとしてディジット線DLに供給する構成に限らず、合成回路22の出力電流に基づいてディジット線DLに書き込み電流IWDLを供給する構成であってもよい。たとえば、ディジット線ドライブ回路1が、合成回路22の出力電流を増幅し、合成回路22の出力電流の2倍の電流値を有する電流を書き込み電流IWDLとして出力する構成とすることも可能である。
図7は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置におけるデータ記憶回路の構成およびデータ記憶回路に設定値を保存する構成を示す機能ブロック図である。
同図を参照して、データ記憶回路23Aは、選択回路31と、データ保持回路32とを含む。
まず、書き込み電流IWDLのチューニング試験時におけるデータ記憶回路23Aの動作について説明する。この場合、チューニング試験時を表わすテストモード切り替え信号、およびテスト信号TINAが半導体集積回路装置100外部の図示しないテスト装置からインタフェース回路5経由で入力される。
選択回路31は、テストモード切り替え信号がチューニング試験時を表わす場合には、テスト信号TINAを設定値CODE_AとしてDAコンバータ24Aへ出力する。なお、テストモード切り替え信号、テスト信号TINAおよび後述するテスト信号TINB〜TINCは、半導体集積回路装置100の汎用端子を用いて入力される構成であってもよいし、メモリセルMCに対するデータ書き込みおよびデータ読み出し用の入出力端子を用いて入力される構成であってもよい。
チューニング試験が終了すると、図示しないテスト装置は書き込みモード信号をディスエーブル論理からイネーブル論理に変更し、インタフェース回路5を介して書き込み回路52へ出力する。
書き込み回路52は、イネーブル論理の書き込みモード信号を受けて、図示しないテスト装置から出力されている、チューニング試験結果に対応するテスト信号TINAを、設定値保存用のメモリセルMCに書き込む。ここで、設定値保存用のメモリセルMCは、メモリセルアレイ50の含む複数個のメモリセルMCのうちのいずれか1個または複数個のメモリセルMCである。
次に、通常時におけるデータ記憶回路23Aの動作について説明する。この場合、通常時を表わすテストモード切り替え信号が外部から入力される。
半導体集積回路装置100に電源が投入されると、チップリセット信号が外部から入力される。
読み出し回路53は、インタフェース回路5経由で受けたチップリセット信号の立ち上がりまたは立ち下がりのタイミングで、設定値保存用のメモリセルMCに対してデータ読み出しを行ない、内部読み出しデータRDをデータ保持回路32へ出力する。
データ保持回路32は、読み出し回路53から受けた内部読み出しデータRDを保持するとともに選択回路31へ出力する。
選択回路31は、インタフェース回路5経由で受けたテストモード切り替え信号が通常時を表わす場合には、データ保持回路32から受けた内部読み出しデータRDを設定値CODE_AとしてDAコンバータ24Aへ出力する。
データ記憶回路23B〜23Cはデータ記憶回路23Aと同様の構成であり、テスト信号TINAおよび設定値CODE_Aをそれぞれテスト信号TINB〜TINCおよび設定値CODE_B〜CODE_Cに置き換えて説明すれば足りるため、ここでは説明を繰り返さない。
メモリセルアレイ50に設定値保存用のメモリセルMCを用意する構成により、不揮発的にデータを記憶する回路をメモリセルアレイ50以外に別途備える必要がなくなり、半導体集積回路装置100の規模増大および制御の複雑化を防ぐことができる。
また、データ保持回路32が設定値を保持する構成により、メモリセルMCに対するデータ書き込みを行なうたびに設定値保存用のメモリセルMCから設定値を読み出す必要がなくなり、データ書き込み速度の向上を図ることができる。特に、MRAM等、メモリセルに対するデータ読み出し時間がレジスタ等のデータ保持回路に対する読み出し時間と比べてかなり長い半導体集積回路装置についてはデータ書き込み速度の向上の効果が大きい。
図8は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置におけるDAコンバータの構成を示す概略回路図である。
同図を参照して、DAコンバータ24Aは、NチャネルMOSトランジスタN1〜N2と、PチャネルMOSトランジスタP1〜P3と、可変抵抗(第1の抵抗)R1と、固定抵抗(第2の抵抗)R2とを含む。
PチャネルMOSトランジスタP1は、ドレインがPチャネルMOSトランジスタP1〜P3のゲートと、NチャネルMOSトランジスタN1のドレインとに接続される。
PチャネルMOSトランジスタP2は、ドレインがNチャネルMOSトランジスタN2のドレインおよびゲートと、NチャネルMOSトランジスタN1のゲートとに接続される。
NチャネルMOSトランジスタN2は、ソースに固定抵抗R2および可変抵抗R1が直列に接続される。
PチャネルMOSトランジスタP1〜P3のソースに電源電位が接続される。NチャネルMOSトランジスタN1のソースおよび可変抵抗R1の一端に接地電位が接続される。
固定抵抗R2は温度依存性を有する抵抗体であり、温度に応じて抵抗値が変化する。可変抵抗R1は、データ記憶回路23Aから受けた設定値CODE_Aに基づいて抵抗値が変化する。
PチャネルMOSトランジスタP2およびNチャネルMOSトランジスタN2のドレイン電流IDは、可変抵抗R1および固定抵抗R2の抵抗値によって電流値が決まる。すなわち、ドレイン電流IDは固定抵抗R2の温度依存性に対応する温度依存性を有し、かつ設定値CODE_Aを変更することによりドレイン電流IDの電流値を変更することができる。
NチャネルMOSトランジスタN1〜N2と、PチャネルMOSトランジスタP1〜P3とで構成されるカレントミラー回路により、ドレイン電流IDとほぼ同じ電流値を有する電流がPチャネルMOSトランジスタP3のドレイン電流、すなわち電流IWAとなる。
DAコンバータ24BはDAコンバータ24Aと同様の構成であり、同図において電流IWAおよび設定値CODE_Aを電流IWBおよび設定値CODE_Bに置き換えて説明すれば足りるため、ここでは説明を繰り返さない。
本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置では、たとえばDAコンバータ24Aでは固定抵抗R2に負の温度依存性を持たせ、DAコンバータ24Bでは固定抵抗R2に正の温度依存性を持たせる。
図9(a)は、電流IWAの特性を示すグラフ図である。図9(b)は、電流IWBの特性を示すグラフ図である。
同図(a)および(b)を参照して、定電流発生回路21Aの出力電流IWAは負の温度依存性を有し、設定値CODE_Aを0〜31の間で変更することにより電流IWAの電流値を32段階に変更することができる。また、定電流発生回路21Bの出力電流IWBは正の温度依存性を有し、設定値CODE_Bを0〜31の間で変更することにより電流IWB電流値を32段階に変更することができる。
図10は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置における合成回路22の構成を示す回路図である。
同図を参照して、合成回路22は、NチャネルMOSトランジスタN3〜N6と、PチャネルMOSトランジスタP4〜P6と、NチャネルMOSトランジスタ部N11〜N12と、スイッチ回路部61とを含む。スイッチ回路部61は、スイッチ回路41〜42を含む。
NチャネルMOSトランジスタN3は、ドレインがDAコンバータ24AにおけるPチャネルMOSトランジスタP3のドレインに接続される。すなわち、DAコンバータ24Aの出力電流IWAがNチャネルMOSトランジスタN3のドレイン電流となる。
NチャネルMOSトランジスタ部N11は、たとえば31個のNチャネルMOSトランジスタ(第1のトランジスタ)を含み、各NチャネルMOSトランジスタは、NチャネルMOSトランジスタN3とカレントミラー回路を構成する。すなわち、各NチャネルMOSトランジスタは、DAコンバータ24Aの出力電流IWAに対応する電流、たとえば電流IWAとほぼ同じ電流値の電流を出力する。
NチャネルMOSトランジスタN4は、ドレインがDAコンバータ24BにおけるPチャネルMOSトランジスタP3のドレインに接続される。すなわち、DAコンバータ24Bの出力電流IWBがNチャネルMOSトランジスタN4のドレイン電流となる。
NチャネルMOSトランジスタ部N12は、たとえば31個のNチャネルMOSトランジスタ(第2のトランジスタ)を含み、各NチャネルMOSトランジスタは、NチャネルMOSトランジスタN4とカレントミラー回路を構成する。すなわち、各NチャネルMOSトランジスタは、DAコンバータ24Bの出力電流IWBに対応する電流、たとえば電流IWBとほぼ同じ電流値の電流を出力する。
スイッチ回路部61は、データ記憶回路23Cから受けた設定値CODE_MIXに基づいて、NチャネルMOSトランジスタ部N11およびNチャネルMOSトランジスタ部N12が含むNチャネルMOSトランジスタを合計31個選択し、選択した31個のNチャネルMOSトランジスタの出力を並列に接続する。
より詳細には、スイッチ回路41は、データ記憶回路23Cから受けた設定値CODE_MIXがn(nは0以上31以下の自然数)の場合に、NチャネルMOSトランジスタ部N11が含むNチャネルMOSトランジスタをn個選択し、選択したNチャネルMOSトランジスタのドレインと、PチャネルMOSトランジスタP4のドレインとを接続する。また、スイッチ回路42は、データ記憶回路23Cから受けた設定値CODE_MIXに基づいて、NチャネルMOSトランジスタ部N12が含むNチャネルMOSトランジスタを(31−n)個選択し、選択したNチャネルMOSトランジスタのドレインと、PチャネルMOSトランジスタP5のドレインとを接続する。
PチャネルMOSトランジスタP6は、PチャネルMOSトランジスタP4〜P5とカレントミラー回路を構成し、スイッチ回路41〜42が選択したNチャネルMOSトランジスタの出力電流の合成電流に対応する電流をNチャネルMOSトランジスタN5のドレインに出力する。
NチャネルMOSトランジスタN5〜N6はカレントミラー回路を構成し、NチャネルMOSトランジスタN6は、PチャネルMOSトランジスタP6の出力電流に対応する電流を書き込み電流IWDLとして出力する。
図11は、書き込み電流IWDLの特性を示すグラフ図である。
同図を参照して、書き込み電流IWDLの電流値をIWDLとし、DAコンバータ24Aの出力電流IWAの電流値をIWAとし、DAコンバータ24Bの出力電流IWBの電流値をIWBとし、データ記憶回路23Cから受けた設定値CODE_MIXをn(nは0以上31以下の自然数)とすると、IWDLは以下の式で表わされる。
同図を参照して、書き込み電流IWDLの電流値をIWDLとし、DAコンバータ24Aの出力電流IWAの電流値をIWAとし、DAコンバータ24Bの出力電流IWBの電流値をIWBとし、データ記憶回路23Cから受けた設定値CODE_MIXをn(nは0以上31以下の自然数)とすると、IWDLは以下の式で表わされる。
IWDL=n×IWA+(31−n)×IWB・・・(1)
n=31の場合には、式(1)よりIWDL=31×IWAとなる、すなわち書き込み電流IWDLの電流値は電流IWAの31倍の電流値となり、書き込み電流IWDLは電流IWAと同じ温度特性を有する。
n=31の場合には、式(1)よりIWDL=31×IWAとなる、すなわち書き込み電流IWDLの電流値は電流IWAの31倍の電流値となり、書き込み電流IWDLは電流IWAと同じ温度特性を有する。
n=0の場合には、式(1)よりIWDL=31×IWBとなる、すなわち書き込み電流IWDLの電流値は電流IWBの31倍の電流値となり、書き込み電流IWDLは電流IWBと同じ温度特性を有する。
1≦n≦30の場合には、式(1)におけるIWAおよびIWBの比率に応じて書き込み電流IWDLの温度依存性が変化し、書き込み電流IWDLの温度依存性は電流IWAの温度依存性と、電流IWBの温度依存性との間の傾きを有するグラフで表わされる。
したがって、設定値CODE_MIXを変更することにより、合成回路22における電流IWAおよび電流IWBの合成比率が変更され、書き込み電流IWDLの温度依存性を電流IWAおよび電流IWBの傾きの範囲内で任意に設定することができる。
なお、NチャネルMOSトランジスタ部N11〜N12は、31個のNチャネルMOSトランジスタを含む構成としたが、NチャネルMOSトランジスタ部N11〜N12が、それぞれ2個以上のNチャネルMOSトランジスタを含む構成であれば、式(1)より書き込み電流IWDLの温度依存性を3種類選択することができるため、本発明の目的を達成することが可能である。
図12は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置の書き込み電流のチューニング試験手順を定めたフローチャートである。
まず、図示しないテスト装置は、チューニング試験時を表わすテストモード切り替え信号を半導体集積回路装置100へ出力する。また、テスト装置は、0を表わすテスト信号TINA、および31を表わすテスト信号TINCを半導体集積回路装置100へ出力する。
データ記憶回路23Aにおける選択回路31は、インタフェース回路5経由で受けたテストモード切り替え信号がチューニング試験時を表わすことから、インタフェース回路5経由で受けたテスト信号TINAが表わす0を設定値CODE_AとしてDAコンバータ24Aへ出力する(S1)。
DAコンバータ24Aは、0である設定値CODE_Aに対応する電流IWAを出力する。
データ記憶回路23Cにおける選択回路31は、インタフェース回路5経由で受けたテストモード切り替え信号がチューニング試験時を表わすことから、インタフェース回路5経由で受けたテスト信号TINCが表わす31を設定値CODE_MIXとして合成回路22へ出力する(S2)。
合成回路22は、設定値CODE_MIXが31であることから、DAコンバータ24Aから出力される電流IWAの31倍の電流値を有し、かつ、電流IWAと同じ温度依存性を有する電流を書き込み電流IWDLとして出力する。この書き込み電流IWDLが、データ書き込み時、選択行に対応するディジット線DLに供給される。このような構成により、書き込み電流IWDLが定電流発生回路21Aの出力電流IWAにのみ依存する状態とすることができる。
次に、テスト装置は、温度T1(第1の温度)の条件下でメモリ動作試験を行なう、すなわち書き込み回路52および読み出し回路53を制御して、温度T1においてメモリセルMCに正常にデータ書き込みを行なうためにディジット線DLに流すべき書き込み電流IWDLの電流値(第1の書き込み電流値)を検出する(S3)。
より詳細には、テスト装置は、書き込みモード信号をディスエーブル論理からイネーブル論理に変更し、インタフェース回路5を介して書き込み回路52へ出力する。また、テスト装置は、メモリセルアレイ50の中から書き込み対象のメモリセルMCを1個選択し、選択したメモリセルMCを表わすアドレス信号をインタフェース回路5経由で書き込み回路52へ出力する。また、テスト装置は、書き込みテスト用データをインタフェース回路5経由で書き込み回路52へ出力する。
書き込み回路52は、イネーブル論理の書き込みモード信号を受けて、書き込み対象のメモリセルに対して書き込みテスト用データの書き込みを行なう。
次に、テスト装置は、読み出し回路53を制御して、メモリセルアレイ50が含むすべてのメモリセルMCに対してデータ読み出しを行なう。
そして、テスト装置は、データ書き込みが正常に行なえたこと、すなわち、書き込み対象のメモリセルMCから書き込みテスト用データを読み出すことができ、かつ、書き込み対象でないメモリセルMCの保存するデータが誤って書き換えられていないことを確認する。
テスト装置は、メモリセルアレイ50が含むすべてのメモリセルMCをそれぞれ書き込み対象のメモリセルMCとした場合について上記確認を行ない、すべてのメモリセルMCに対してデータ書き込みが正常に行なえることを確認すると、0は設定値CODE_Aとして使用可能であると判断する。一方、テスト装置は、少なくとも1個のメモリセルMCを書き込み対象とした場合においてデータ書き込みが正常に行なえないことを確認すると、0は設定値CODE_Aとして使用不可であると判断する。このような構成により、メモリセルアレイ50が含むすべてのメモリセルMCのばらつきに対応する最適な設定値を得ることができる。
テスト装置は、設定値CODE_Aがとりうる値すべてについてメモリ動作試験を行なっていない場合には(S4でNO)、現在の設定値CODE_Aに1を加え(S5)、メモリ動作試験を再び行なう(S3)。
一方、テスト装置は、設定値CODE_Aがとりうる値すべてについてメモリ動作試験を完了した場合には(S4でYES)、使用可能であると判断した設定値CODE_Aの中から設定値CODE_Aを1個選択する(S6)。以下、選択した設定値CODE_AをXとする。
そして、テスト装置は、選択した設定値CODE_Aに対応して定電流発生回路21Aが出力する電流IWAを測定する。たとえば、定電流発生回路21Aが半導体集積回路装置100の端子から外部へ電流IWAを出力することにより、テスト装置は電流IWAを測定することができる。
図13は、設定値CODE_Aおよび電流IWAの関係ならびにメモリ動作試験の結果の一例を示すグラフ図である。
同図を参照して、定電流発生回路21Aの出力電流IWAは、設定値CODE_Aと比例関係にある。設定値CODE_Aが0〜3の場合には、書き込み電流IWBLおよび書き込み電流IWDLが不足して閾値を超えない、すなわち図2の領域Aに該当するため、書き込み対象のメモリセルMCに対して書き込みテスト用データを書き込むことができない。したがって、テスト装置は、0〜3の設定値CODE_Aは使用不可であると判断する。
また、設定値CODE_Aが6以上の場合には、書き込み電流IWBLおよび書き込み電流IWDLの少なくともいずれか一方が大きすぎる、すなわち図2の領域Bに該当するため、書き込み対象でないメモリセルの記憶するデータが書き換えられてしまう。したがって、テスト装置は、6以上の設定値CODE_Aは使用不可であると判断する。
一方、設定値CODE_Aが4〜5の場合には、図2の領域Cに該当するため、書き込み対象のメモリセルMCに書き込みテスト用データを書き込むことができ、かつ、書き込み対象でないメモリセルMCの保存するデータは書き換えられない。したがって、テスト装置は、設定値CODE_Aとして4〜5が使用可能であると判断する。
この場合、テスト装置は、使用可能であると判断した設定値CODE_Aである4および5のいずれかを選択することになるが、使用可能であると判断した設定値CODE_Aが3個以上ある場合には、半導体集積回路装置の温度依存性等による種々のばらつきを考慮して、使用可能範囲の中央付近の値を選択する構成が好ましい。
再び図12を参照して、テスト装置は、0を表わすテスト信号TINB、および0を表わすテスト信号TINCを半導体集積回路装置100へ出力する。
データ記憶回路23Bにおける選択回路31は、インタフェース回路5経由で受けたテストモード切り替え信号がチューニング試験時を表わすことから、インタフェース回路5経由で受けたテスト信号TINBが表わす0を設定値CODE_BとしてDAコンバータ24Bへ出力する(S7)。
DAコンバータ24Bは、0である設定値CODE_Bに対応する電流IWBを出力する。
データ記憶回路23Cにおける選択回路31は、インタフェース回路5経由で受けたテストモード切り替え信号がチューニング試験時を表わすことから、インタフェース回路5経由で受けたテスト信号TINCが表わす0を設定値CODE_MIXとして合成回路22へ出力する(S8)。
合成回路22は、設定値CODE_MIXが0であることから、DAコンバータ24Bから出力される電流IWBの31倍の電流値を有し、かつ、電流IWBと同じ温度依存性を有する電流を書き込み電流IWDLとして出力する。このような構成により、書き込み電流IWDLが定電流発生回路21Bの出力電流IWBにのみ依存する状態とすることができる。
次に、テスト装置は、テスト信号TINBに対応して定電流発生回路21Bが出力する電流IWBを測定する。
テスト装置は、測定した電流IWBが、選択した設定値CODE_Aに対応する定電流発生回路21Aの出力電流IWAと同じ電流値となる設定値CODE_Bを、テスト信号TINBを1ずつ増加させていきながら検索する。
そして、テスト装置は、選択した設定値CODE_Aに対応する定電流発生回路21Aの出力電流IWAと同じ電流値となる設定値CODE_Bを1個選択する(S9)。以下、選択した設定値CODE_BをYとする。
なお、テスト装置は、選択した設定値CODE_Aに対応する定電流発生回路21Aの出力電流IWAとまったく同じ電流値となる設定値CODE_Bが存在しない場合には、選択した設定値CODE_Aに対応する定電流発生回路21Aの出力電流IWAに対して最も近い電流値となる設定値CODE_Bを1個選択する構成であってもよい。
また、テスト装置は、使用可能な設定値CODE_Aを検出する場合と同様に、設定値CODE_Bがとりうる値すべてについてメモリ動作試験を行なうことにより、設定値CODE_Bを1個選択する構成であってもよい。
次に、テスト装置は、選択した設定値CODE_Aおよび設定値CODE_Bを定電流発生回路21Aおよび定電流発生回路21Bに設定する。具体的には、テスト装置は、選択した設定値CODE_Aを表わすテスト信号TINA、および設定値CODE_Bを表わすテスト信号TINBを半導体集積回路装置100へ出力する(S10)。
そして、テスト装置は、設定値CODE_MIXとして0を合成回路22に設定する(S11)。
次に、テスト装置は、温度T1より高温の温度T2(第2の温度)の条件下でメモリ動作試験を行なう、すなわち書き込み回路52および読み出し回路53を制御して、温度T2においてメモリセルMCに正常にデータ書き込みを行なうためにディジット線DLに流すべき書き込み電流IWDLの電流値(第2の書き込み電流値)を検出する。なお、メモリ動作試験の詳細は、使用可能な設定値CODE_Aを検出する場合と同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
テスト装置は、メモリセルアレイ50が含むすべてのメモリセルMCをそれぞれ書き込み対象のメモリセルMCとした場合についてメモリ動作試験を行ない、すべてのメモリセルMCに対してデータ書き込みが正常に行なえることを確認すると、0は設定値CODE_MIXとして使用可能であると判断する。一方、少なくとも1個のメモリセルMCを書き込み対象とした場合においてデータ書き込みが正常に行なえないことを確認すると、0は設定値CODE_MIXとして使用不可であると判断する(S12)。
テスト装置は、設定値CODE_MIXがとりうる値すべてについてメモリ動作試験を行なっていない場合には(S13でNO)、現在の設定値CODE_MIXに1を加え(S14)、メモリ動作試験を再び行なう(S12)。
一方、テスト装置は、設定値CODE_MIXがとりうる値すべてについてメモリ動作試験を完了した場合には(S13でYES)、使用可能であると判断した設定値CODE_MIXの中から設定値CODE_MIXを1個選択する(S15)。
なお、使用可能であると判断した設定値CODE_MIXが複数個ある場合には、使用可能な設定値CODE_Aを検出する場合と同様に、半導体集積回路装置の温度依存性等による種々のばらつきを考慮して、使用可能範囲の中央付近の値を選択する構成が好ましい。
そして、テスト装置は、選択した設定値CODE_A、設定値CODE_Bおよび設定値CODE_MIXを表わすテスト信号TINA〜TINCをデータ記憶回路23A〜23Cへ出力している状態で、書き込みモード信号をディスエーブル論理からイネーブル論理に変更し、書き込み回路52へ出力する。
書き込み回路52は、イネーブル論理の書き込みモード信号を受けて、テスト装置から出力されているテスト信号TINA〜TINCが表わす設定値CODE_A、設定値CODE_Bおよび設定値CODE_MIXを、設定値保存用のメモリセルMCに書き込む。
図14は、書き込み電流チューニング試験後の電流IWA、電流IWBおよび書き込み電流IWDLの特性を示す図である。
同図を参照して、温度T1においては、設定値CODE_A=Xに対応する電流IWA、および設定値CODE_B=Yに対応する電流IWBは同じ電流値となる。したがって、式(1)より、nの値、すなわち設定値CODE_MIXを変更しても温度T1における書き込み電流IWDLの電流値IWDL1は変化せず、一定となる。
温度T2においては、電流IWAおよび電流IWBの温度依存性が異なることから、設定値CODE_A=Xに対応する電流IWA、および設定値CODE_B=Yに対応する電流IWBは異なる電流値となる。したがって、式(1)より、nの値、すなわち設定値CODE_MIXを変更すると温度T2における書き込み電流IWDLの電流値IWDL2が変化する。
このような構成により、温度T1においてメモリセルMCに対して正常にデータ書き込みを行なうことができる書き込み電流IWDLを合成回路22の合成比率に関わらず供給することができ、かつ、温度T2においてメモリセルMCに対して正常にデータ書き込みを行なうことができるように合成回路22の合成比率を変更することができるため、温度T1だけでなく少なくとも温度T1〜温度T2の範囲においてメモリセルMCに対して正常にデータ書き込みを行なうことができるような温度依存性を書き込み電流IWDLにもたせることができる。
ところで、特許文献2〜4記載の半導体記憶装置では、各メモリセルにおける書き込み電流閾値の温度依存性のばらつきに対応することができないという問題点があった。しかしながら、本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置では、互いに異なる温度依存性を有する定電流発生回路21A〜21Bと、定電流発生回路21A〜21Bの出力電流IWA〜IWBを合成し、出力電流IWA〜IWBの合成比率が変更可能である合成回路とを備え、たとえば図12で示すような書き込み電流IWDLの調整を行なうことにより、特定の温度だけでなく、所定の温度範囲においてメモリセルMCに対して正常にデータ書き込みを行なうことができるような温度依存性を書き込み電流IWDLにもたせることができる。したがって、本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置では、各メモリセルにおける書き込み電流閾値の温度依存性のばらつきに対応することができる。
ここで、MRAM等、メモリセルMCが磁気抵抗素子VRを含む構成の半導体集積回路装置では、図2に示すように、書き込み電流が大きすぎると、書き込み対象のメモリセルに作用させるための磁場の影響を受けて書き込み対象でないメモリセルが誤動作する場合があるため、書き込み電流に上限値が存在し、書き込み電流閾値のばらつきに対応するために単に書き込み電流を大きくする方法は採用できない。したがって、本発明は、特に、メモリセルMCが磁気抵抗素子VRを含む構成であるMRAM等について効果が大きくなる。
なお、本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置では、ディジット線ドライブ回路1が、ディジット線DLを流れる書き込み電流IWDLの閾値のばらつきに対応する構成としたが、これに限定するものではない。半導体集積回路装置のデータ書き込みに用いる電流であれば本発明を適用することができる。たとえば、半導体集積回路装置が、書き込み電流IWBL用の定電流発生部を備え、ビット線書き込み電流制御回路6A〜6Bが、定電流発生部の出力電流に基づいて選択列に対応するビット線BLに書き込み電流IWBLを供給する構成とすることができる。また、TMR素子に直接電流を流して電子のもつスピン(向き)の作用により上下の磁性体薄膜の磁気モーメントの向きを反転させるスピン注入磁化反転法における書き込み電流、すなわちスピン注入電流にも適用することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置では、定電流発生回路21Aの出力電流IWAは負の温度依存性を有し、定電流発生回路21Bの出力電流IWBは正の温度依存性を有する構成としたが、これに限定するものではない。電流IWAおよび電流IWBがいずれも正の温度依存性を有するか、あるいはいずれも負の温度依存性を有する構成であっても、電流IWAおよび電流IWBの温度依存性が異なっていれば、書き込み電流IWDLの温度依存性を電流IWAおよび電流IWBの傾きの範囲内で任意に設定することができるため、本発明の目的を達成することが可能である。
また、本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置では、定電流発生部51は、定電流発生回路21A〜21Bを備える構成としたが、これに限定するものではない。温度依存性の異なる電流を出力する定電流発生回路を3個以上備え、これらの出力電流を設定された合成比率に基づいて合成する構成とすることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置は、定電流発生部51を1個だけ備える構成としたが、これに限定するものではない。メモリセルアレイ50を複数個のブロックに分割し、各ブロックに対応して複数個の定電流発生部51を備える構成とすることができる。このような構成により、ブロックごとに電流IWA、電流IWBおよび合成比率の設定を行なうことができるため、メモリセルアレイ50が含む各メモリセルMCのばらつきが大きい場合であっても、各メモリセルMCに対してデータ書き込みを正常に行なうことができる設定値をより確実に得ることができる。また、書き込み電流のチューニング試験に要する時間を短縮することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置では、メモリセルMCは、磁気抵抗素子VRを含む構成であるとしたが、これに限定するものではない。磁気抵抗素子でなくても、書き込み電流を流すことにより記憶データを書き換えることができるメモリセルを備える半導体集積回路装置であれば、本発明を適用することが可能である。
また、本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置では、メモリセルMCがデータを不揮発的に記憶する構成であるとしたが、これに限定するものではない。DRAM(Dynamic Random Access Memory)およびSRAM(Static Random Access Memory)等の揮発性メモリにも本発明を適用することが可能である。
また、本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置では、テスト装置が、設定値を変更しながら、メモリセルMCに対してデータ書き込みを正常に行なえる書き込み電流IWDLの電流値を検出する構成としたが、これに限定するものではない。テスト装置が、まず、書き込み回路52および読み出し回路53を制御して、温度T1においてメモリセルMCに正常にデータ書き込みを行なえる書き込み電流IWDLの電流値を検出し、その後、定電流発生回路21A〜21Bを制御して、検出した電流値に対応する設定値CODE_Aおよび設定値CODE_Bを検出する。そして、テスト装置が、書き込み回路52および読み出し回路53を制御して、温度T2においてメモリセルMCに正常にデータ書き込みを行なえる書き込み電流IWDLの電流値を検出し、その後、合成回路22を制御して、検出した電流値に対応する設定値CODE_MIXを検出する構成であってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置では、テスト装置は半導体集積回路装置100外部に存在する装置であるとしたが、これに限定するものではない。半導体集積回路装置がたとえばBIST(Built In Self Test)回路としてテスト装置を含む構成とすることができる。
[データ記憶回路の変形例]
次に、本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置におけるデータ記憶回路の変形例について図面を用いて説明する。
次に、本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置におけるデータ記憶回路の変形例について図面を用いて説明する。
図15は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置におけるデータ記憶回路の構成の他の例を示す機能ブロック図である。
同図を参照して、データ記憶回路23Aは、選択回路31と、データ保持回路32と、フューズ部33とを含む。
フューズ部33は、設定値CODE_Aを保存する。より詳細には、フューズ部33は、たとえば設定値CODE_Aのビット数に対応する数のフューズを含む。各フューズは、レーザ光が照射されることによって溶断され、溶断されていない状態および溶断されている状態がデータの”0”および”1”に対応する。なお、フューズは、高電流が流れることによって溶断されるものであってもよい。また、フューズに限らず、ROM(Read Only Memory)のように内部に含まれる絶縁体を破壊することによって電気的に導通するものであってもよい。
データ保持回路32は、フューズ部33が含む各フューズの溶断状態に対応するデータを保持するとともに選択回路31へ出力する。
選択回路31は、インタフェース回路5経由で受けたテストモード切り替え信号がチューニング試験時を表わす場合には、インタフェース回路5経由で受けたテスト信号TINAを設定値CODE_AとしてDAコンバータ24Aへ出力する。
選択回路31は、インタフェース回路5経由で受けたテストモード切り替え信号が通常時を表わす場合には、データ保持回路32から受けたデータを設定値CODE_AとしてDAコンバータ24Aへ出力する。
なお、この場合、図12に示す書き込み電流IWDLのチューニング試験においてテスト装置が選択した設定値CODE_Aは、作業者がフューズ部33の各フューズにレーザ光を照射することにより保存される。
このように、設定値を不揮発的に保存するフューズを備える構成により、設定値を安定かつ確実に保存することができる。
その他の構成および動作は図7に示すデータ記憶回路と同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。また、データ記憶回路23B〜23Cはデータ記憶回路23Aと同様の構成であり、テスト信号TINAおよび設定値CODE_Aをそれぞれテスト信号TINB〜TINCおよび設定値CODE_B〜CODE_Cに置き換えて説明すれば足りるため、ここでは説明を繰り返さない。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置に対して、書き込み電流のチューニング試験を行なう制御回路を追加した半導体集積回路装置に関する。以下で説明する内容以外の構成および動作は第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置と同様である。
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置に対して、書き込み電流のチューニング試験を行なう制御回路を追加した半導体集積回路装置に関する。以下で説明する内容以外の構成および動作は第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置と同様である。
図16は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体集積回路装置の構成を示す機能ブロック図である。
同図を参照して、半導体集積回路装置200は、たとえばMCU(Micro Controller Unit)である。半導体集積回路装置200は、たとえばMRAMである半導体集積回路装置100と、MCUコア(制御回路)101と、インタフェース回路102と、周辺機能回路103〜104とを備える。各ブロックはバスAで互いに接続される。
MCUコア101は、MCU200における各ブロックを制御する。インタフェース回路102を介してMCU200外部とのアドレスおよびデータの送受信が行なわれる。周辺機能回路103〜104は、ROMおよびRAM等のメモリならびにタイマ等の機能を実現する回路である。
MCUコア101は、MRAM100を制御して、MRAM100の書き込み電流IWDLのチューニング試験を行なう。
このチューニング試験におけるMCUコア101の動作は、図12に示す書き込み電流IWDLのチューニング試験におけるテスト装置の動作と同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
図17は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体集積回路装置におけるデータ記憶回路の構成およびデータ記憶回路に設定値を保存する構成を示す機能ブロック図である。
書き込み電流IWDLのチューニング試験時、MCUコア101は、チューニング試験時を表わすテストモード切り替え信号、およびテスト信号TINAをバスA経由でMRAM100へ出力する。
チューニング試験が終了すると、MCUコア101は、書き込みモード信号をディスエーブル論理からイネーブル論理に変更し、バスAを介してMRAM100における書き込み回路52へ出力する。
通常時、MCUコア101は、通常時を表わすテストモード切り替え信号をバスA経由でMRAM100へ出力する。また、半導体集積回路装置100に電源が投入されると、チップリセット信号が外部から直接またはMCUコア101経由で入力される。
データ記憶回路23B〜23Cはデータ記憶回路23Aと同様の構成であり、テスト信号TINAおよび設定値CODE_Aをそれぞれテスト信号TINB〜TINCおよび設定値CODE_B〜CODE_Cに置き換えて説明すれば足りるため、ここでは説明を繰り返さない。
以上より、本発明の第2の実施の形態に係る半導体集積回路装置では、第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置に対して、さらに、書き込み電流IWDLのチューニング試験を特別な装置を使用せずに自動で行なうことができるため、チューニング試験用の設備の簡易化および試験時間の短縮を図ることができ、試験コストを低減することができる。
また、第1の実施の形態に係る半導体集積回路装置では、定電流発生回路21Aが半導体集積回路装置100の端子から外部に電流IWAを出力して電流IWAおよび電流IWBを測定する必要があったが、本発明の第2の実施の形態に係る半導体集積回路装置では、MCUコア101は、半導体集積回路装置200の内部で電流IWAおよび電流IWBを測定することができ、チューニング試験用の設備の簡易化を図ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ディジット線ドライブ回路、3 ロウデコーダ、4 ワード線ドライブ回路、5 インタフェース(I/F)回路、6A〜6B ビット線書き込み電流制御回路、7 書き込みデータバッファ、8 コラムデコーダ、9 コラムデコーダ、10 ビット線選択回路、11 リードアンプ、52 書き込み回路、53 読み出し回路、21A (第1の)定電流発生回路、21B (第2の)定電流発生回路、22 合成回路、23A〜23C データ記憶回路、24A〜24B DAコンバータ、31 選択回路、32 データ保持回路、33 フューズ部、41〜42 スイッチ回路、50 メモリセルアレイ、51 定電流発生部、61 スイッチ回路部、100,200 半導体集積回路装置、101 MCUコア(制御回路)、102 インタフェース回路、103〜104 周辺機能回路、A バス、VR 磁気抵抗素子、DL ディジット線(書き込み電流線)、BL ビット線(書き込み電流線)、WL ワード線、SL ソース線、MC メモリセル、AT NチャネルMOSトランジスタ(アクセストランジスタ)、ST 選択トランジスタ、N1〜N6 NチャネルMOSトランジスタ、P1〜P6 PチャネルMOSトランジスタ、R1 可変抵抗(第1の抵抗)、R2 固定抵抗(第2の抵抗)、N11〜N12 NチャネルMOSトランジスタ部。
Claims (10)
- データを記憶する複数個のメモリセルと、
前記メモリセルの近傍に配置されるかまたは前記メモリセルと電気的に接続される書き込み電流線と、
出力電流が温度依存性を有する第1の定電流発生回路と、
出力電流が前記第1の定電流発生回路の出力電流と異なる温度依存性を有する第2の定電流発生回路と、
前記第1の定電流発生回路の出力電流および前記第2の定電流発生回路の出力電流を合成し、前記出力電流の合成比率が変更可能である合成回路と、
前記書き込み電流線と電気的に接続され、前記合成回路が合成した電流に基づいて、前記書き込み電流線に書き込み電流を流すことにより前記メモリセルにデータを書き込む書き込み回路とを備える半導体集積回路装置。 - 前記半導体集積回路装置は、さらに、
第1〜第3の設定値を保存するデータ記憶回路を備え、
前記第1の定電流発生回路は、さらに、前記第1の設定値に基づいて出力電流値が変更され、
前記第2の定電流発生回路は、さらに、前記第2の設定値に基づいて出力電流値が変更され、
前記合成回路は、前記第3の設定値に基づいて前記合成比率が変更される請求項1記載の半導体集積回路装置。 - 前記データ記憶回路は、前記複数個のメモリセルのうちのいずれかのメモリセルである請求項2記載の半導体集積回路装置。
- 前記半導体集積回路装置は、さらに、
前記第1〜第3の設定値を前記メモリセルから読み出す読み出し回路と、
前記読み出し回路が読み出した前記第1〜第3の設定値を保持するデータ保持回路とを備え、
前記第1の定電流発生回路は、前記データ保持回路が保持する前記第1の設定値に基づいて出力電流値が変更され、
前記第2の定電流発生回路は、前記データ保持回路が保持する前記第2の設定値に基づいて出力電流値が変更され、
前記合成回路は、前記データ保持回路が保持する前記第3の設定値に基づいて前記合成比率が変更される請求項3記載の半導体集積回路装置。 - 前記半導体集積回路装置はMRAMである請求項4記載の半導体集積回路装置。
- 前記データ記憶回路は、前記第1〜第3の設定値を不揮発的に保存する請求項2記載の半導体集積回路装置。
- 前記データ記憶回路は、前記第1〜第3の設定値に対応する溶断可能な第1〜第3のフューズを含み、
前記第1の定電流発生回路は、前記第1のフューズの溶断状態に基づいて出力電流値が変更され、
前記第2の定電流発生回路は、前記第2のフューズの溶断状態に基づいて出力電流値が変更され、
前記合成回路は、前記第3のフューズの溶断状態に基づいて前記合成比率が変更される請求項6記載の半導体集積回路装置。 - 前記第1の定電流発生回路および前記第2の定電流発生回路の少なくともいずれか一方は、
電流を出力するトランジスタと、
前記第1の設定値または前記第2の設定値に応じて抵抗値が変化する第1の抵抗と、
前記温度依存性を有する第2の抵抗とを含み、
前記第1の抵抗の抵抗値および前記第2の抵抗の抵抗値に応じて前記トランジスタの出力電流が変化する請求項2記載の半導体集積回路装置。 - 前記合成回路は、
各々が、前記第1の定電流発生回路の出力電流に対応する電流を出力するn(nは2以上の自然数)個の第1のトランジスタと、
各々が、前記第2の定電流発生回路の出力電流に対応する電流を出力するn個の第2のトランジスタと、
前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタを合計n個選択し、前記選択したトランジスタの出力を並列に接続するスイッチ回路とを含む請求項1記載の半導体集積回路装置。 - 前記半導体集積回路装置は、さらに、
前記メモリセルに対してデータ読み出しを行なう読み出し回路を備え、
前記書き込み回路および前記読み出し回路を制御して、第1の温度において前記メモリセルに正常にデータ書き込みを行なうために前記書き込み電流線に流すべき第1の書き込み電流値を検出し、
前記第1の定電流発生回路を制御して、前記第1の定電流発生回路の出力電流を前記検出した第1の書き込み電流値とほぼ同じ電流値とし、
前記第2の定電流発生回路を制御して、前記第2の定電流発生回路の出力電流を前記検出した第1の書き込み電流値とほぼ同じ電流値とし、
前記書き込み回路および前記読み出し回路を制御して、第2の温度において前記メモリセルに正常にデータ書き込みを行なうために前記書き込み電流線に流すべき第2の書き込み電流値を検出し、
前記合成回路を制御して、前記合成回路の出力電流が前記検出した第2の書き込み電流値とほぼ同じ電流値となるように前記合成回路の合成比率を決定する制御回路を備える請求項1記載の半導体集積回路装置。
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