JP2007151844A - 複室容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シーラント層21同士が対向するように2枚の積層シート2が重畳され両シートの周縁部がシールされて形成される空間が、剥離可能な弱シール部7a,7bにより仕切られた複室容器であって、前記一の積層シート及び他の積層シートの双方のシーラント層がそれぞれTg100℃以上の環状ポリオレフィン系樹脂を50質量%以上含み、前記一の積層シート及び/又は他の積層シートの、JIS−K7161に準拠して測定した引っ張り弾性率が500MPa以下以下であると共に、室6a,6b,6cの少なくとも一つにビタミン類を含有する内容品が合計で30ml以下である微量の溶液が収納されることを特徴とする複室容器1。
【選択図】図1
Description
この場合、混合操作を無菌的なクローズド状態(クローズドシステム)で行い、また、その混合の操作を容易ならしめるために、複数の収納室を有する複室容器を用い、当該収納室にそれぞれ異なる薬剤成分を保存しておき、使用直前に画分された収納室を何らかの手段によりクローズドシステム内で連通させ、混合する方法が採用されている。
予め混合することが望ましくない複数の薬剤を分けて収容することができ、収容する薬剤の組成を変化させることがなく、しかも用時には容易に各薬剤の混合を外環境に触れずに行なうことができる容器の開発が望まれていた。
さらに、ビタミン類は、一度の投与量が多くないので、少ない内容量で保存することが望まれる。しかし、ビタミン類の保存安定性を確保するために環状ポリオレフィン等を使用した場合には、容器が硬くなって所定量を排出しにくいと言う問題もある。
したがって、特定のビタミン類を独立して収納することを可能とし、投与量のコントロールの自由度が広く、クローズドシステム内で連通させ、混合し、所定量を確実に容易に排出する収納容器の開発が求められていた。
請求項1:
シーラント層を少なくとも一面に備えた一の積層シートのシーラント層面に、シーラント層を少なくとも一面に備えた他の積層シートのシーラント層面が対向するように両積層シートが重畳され、前記一の積層シートの周縁部と他の積層シートの周縁部とがシールされて形成される空間が、剥離可能な弱シール部により仕切られた内容液が合計で30ml以下である微量の溶液を収納する複室容器であって、
前記一の積層シート及び他の積層シートの双方のシーラント層が、それぞれガラス転移点100℃以上の環状ポリオレフィン系樹脂を50質量%以上含み、
前記一の積層シート及び/又は他の積層シートの、JIS−K7161に準拠して測定した引っ張り弾性率が500MPa以下であると共に、
前記弱シール部により仕切られて形成された室の少なくとも一つに、ビタミン類を含有する内容品が収納されることを特徴とする複室容器。
請求項2:
前記複室容器が前記弱シール部により三室に仕切られたことを特徴とする請求項1記載の複室容器。
請求項3:
前記一の積層シート及び/又は他の積層シートが、シーラント層を一面に備え、基材層を他面に備えた積層シートであると共に、前記環状ポリオレフィン系樹脂のガラス転移温度が100〜170℃であり、かつ前記基材層が融点110〜220℃であって、環状ポリオレフィン系樹脂以外のポリオレフィン系樹脂を50質量%以上含む請求項1または2記載の複室容器。
請求項4:
前記基材層に含まれる前記ポリオレフィン系樹脂が、以下の(A)成分を含むプロピレン系共重合体組成物である請求項3記載の複室容器。
(A)成分:プロピレンと、エチレン及び/又は炭素数4〜8のα−オレフィンとからなるプロピレン系共重合体成分であって、温度上昇溶離分別法(温度:0〜140℃、溶媒:o−ジクロロベンゼン)を用いた場合に、0℃での溶出分の割合が全溶出量に対して15質量%以上50質量%以下、60℃以上90℃以下での溶出分の割合が全溶出量に対して5質量%以上15質量%未満であるプロピレン系共重合体。
請求項5:
前記プロピレン系共重合体組成物が、さらに以下の(B)成分を含む請求項4記載の複室容器。
(B)成分:プロピレンと、エチレン及び/又は炭素数4〜8のα−オレフィンとからなるプロピレン系共重合体成分であって、温度上昇溶離分別法(温度:0〜140℃、溶媒:o−ジクロロベンゼン)を用いた場合に、0℃での溶出分の割合が全溶出量に対して0質量%以上25質量%以下、60℃以上90℃以下での溶出分の割合が全溶出量に対して15質量%以上70質量%以下であるプロピレン系共重合体。
請求項6:
前記環状ポリオレフィン系樹脂が、ノルボルネン系モノマーを重合して得られるポリノルボルネン系樹脂の1種または2種以上の組合せである請求項1乃至5のいずれか1項に記載の複室容器。
請求項7:
前記一の積層シート及び他の積層シートの双方が、積層シートを構成する各構成層を接着剤及びアンカー剤を用いることなく積層して形成された積層シートである請求項1乃至6のいずれか1項に記載の複室容器。
請求項8:
前記一の積層シートのシーラント層及び/又は他の積層シートのシーラント層が、ビタミンEを50〜1000ppm(質量)の範囲で含有する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の複室容器。
図1〜3に示す複室容器1は、シーラント層21,中間層22,表面層23からなる積層シート2を2枚と、図示しない封止部材を備えると共に舟形形状の溶着基部31を有するポート部3と、を用いて形成されている。即ち、複室容器1は、ポート部3の溶着基部31が所定位置に挟持されるように、両シート2,2がそのシーラント層21同士が互いに対向するように重畳され、シート周縁部及び所定位置が熱圧着されて強シール部4(両シート同士の溶着),強シール部5(シート2と溶着基部31との溶着)が設けられ、更に、当該強シール部4,5が設けられることにより両シート間に生じた空間を3つの室6a,6b,6cに区画する弱シール部7a,7bが設けられて形成されている。なお、室6a,6b,6cには図示しない内容品8a,8b,8cがそれぞれ収容され、これら内容品8a,8b,8cのうち少なくとも1つはビタミン類を含有する内容品である。
なお、本実施形態の複室容器1においては室6a,6bの形状として、室6cとの境界位置近傍から室6a,6b内部へ向けて拡開した形状に形成されているため、内容品8a,8bを確実に室6cへと導くことができ、残留する内容品が低減される。
ここで、基材層としては特に制限はないが、融点110〜220℃であって、環状ポリオレフィン系樹脂ではないポリオレフィン系樹脂を50質量%以上含むものであることが好適である。このような基材層を用いることにより、ガラス転移温度が100℃以上の環状ポリオレフィン系樹脂を主成分として含むシーラント層も採用する場合でも、容器を変形させずに容器を構成するための熱シールを十分に行なうことができ、シール時の熱で容器の一部に穴が開く等の不都合が無くシーラント層を熱溶着することができる。つまり、従来、ガラス転移温度100℃以上の環状ポリオレフィン系樹脂を主成分とするシーラント層を採用すると、容器を形成するための積層フィルム同士、あるいは積層フィルムとポート部材とのシール性に著しく劣る場合や、シール時にシール部が変形したり、シールエッジ部(シール部の付け根)が破断したりするといった不都合が生じる場合があった。しかしながら、本発明においては、基材層として融点110〜220℃の環状ポリオレフィン系樹脂以外のポリオレフィン系樹脂を主成分として採用し、ガラス転移温度100℃以上の環状ポリオレフィン系樹脂を主成分とするシーラント層と併用することにより、容器を形成するためのシール時にシール部が変形したり、シールエッジ部が破断したりするといった不都合が解消される。なお、基材とシーラント層を組み合わせるに際して、基材が溶融する場合があるので、基材の融点がシーラント層のガラス転移温度より高くなるように設定することが好ましく、10℃以上高いことがより好ましい。そして、環状ポリオレフィン系樹脂以外のポリオレフィン系樹脂は環状ポリオレフィン系樹脂に比べて柔軟性に優れるので、積層フィルムとしたときの柔軟性を損なうことなく、シーラント層のヒートシール性をも向上し、高いシール強度でヒートシールすることが可能となる。なお、柔軟性の観点からは積層に際して接着剤層を用いないことが好ましい。このようなシーラント層と基材層とを組み合わせた積層フィルムにて形成される本発明の複室容器は、容器滅菌(レトルト滅菌)時にも十分な耐熱性を有し、しかも柔軟性及び落下強度にも優れる容器となる。
(I−i)一の積層シートの周縁部と他の積層シートの周縁部とのシール条件(熱溶着条件)
温度:通常180〜240℃、好ましくは190〜220℃
圧力:通常0.1〜0.8MPa,好ましくは0.2〜0.6MPa
時間:通常2〜12秒、好ましくは4〜10秒
(I−ii)剥離可能な弱シール部のシール条件(熱溶着条件)
温度:通常160〜230℃、好ましくは180〜210℃
圧力:通常0.1〜0.6MPa,好ましくは0.2〜0.4MPa
時間:通常3〜10秒、好ましくは4〜8秒
(A)成分:プロピレンと、エチレン及び/又は炭素数4〜8のα−オレフィンとからなるプロピレン系共重合体成分であって、温度上昇溶離分別法(温度:0〜140℃、溶媒:o−ジクロロベンゼン)を用いた場合に、0℃での溶出分の割合が全溶出量に対して15質量%以上50質量%以下、60℃以上90℃以下での溶出分の割合が全溶出量に対して5質量%以上15質量%未満であるプロピレン系共重合体。
(B)成分:プロピレンと、エチレン及び/又は炭素数4〜8のα−オレフィンとからなるプロピレン系共重合体成分であって、温度上昇溶離分別法(温度:0〜140℃、溶媒:o−ジクロロベンゼン)を用いた場合に、0℃での溶出分の割合が全溶出量に対して0質量%以上25質量%以下、60℃以上90℃以下での溶出分の割合が全溶出量に対して15質量%以上70質量%以下であるプロピレン系共重合体。
ここで、上記炭素数4〜8のα−オレフィンとしては、例えば、ブテン−1、3−メチルブテン−1、ペンテン−1、4−メチルペンテン−1、へキセン−1、オクテン−1等が挙げられ、これらは1種を単独で、又は2種以上を併用することも可能である。
(i)少なくとも二段以上の逐次重合を行なうに際し、一段目重合時においてプロピレン単独重合体、またはプロピレンと少量のエチレン及び/又は炭素数4〜8のα−オレフィンを導入してランダム共重合体を製造した後、二段目以降の重合時において、前段で得られた重合体の存在下、プロピレンとエチレン及び/又は炭素数4〜8のα−オレフィンのランダム共重合体を製造する方法、
(ii)プロピレン単独重合体、またはプロピレンと少量のエチレン及び/又は炭素数4〜8のα−オレフィンとのランダム共重合体と、エチレンと炭素数4〜8のα−オレフィンとのランダム共重合体と、をブレンドする方法、
(iii)プロピレン単独重合体、またはプロピレンと少量のエチレン及び/又は炭素数4〜8のα−オレフィンとのランダム共重合体と、エチレン及び/又は炭素数4〜8とプロピレンとのランダム共重合体と、をブレンドする方法、
を採用することができる。中でも、経済性の観点から上記(i)の方法を用いることが好適である。
(式中、R6,R7,R8,R9は互いに同一又は異種の炭素数1〜20の有機基を示し、また、R6とR7、及び/又はR8とR9は互いに環を形成していてもよい。m,pは0または1以上の整数を示す。l,nは1以上の整数を示す。)
これまで、脂溶性ビタミン類を含有する複室容器が提案されてはいたが、例えば、脂肪と一緒に混合して含有する等の不便さがあった。また、少ない量でビタミン類を収容する場合は、ビタミン類の単位量に対して接触するシーラント層の面積が大きくなるため、その含有量が経時的に大きく低下する。本発明は、ビタミン類の中でも特にポリエチレンやポリプロピレンに取り込まれやすく、ポリエチレンやポリプロピレン製の容器に収納した場合にはその含有量が経時的に大きく低下してしまう脂溶性ビタミン類、特にビタミンDを少ない量で収容する場合であっても、ビタミンD含量の低下を可及的に抑制し得る容器を提供するものである。その上、シーラント層に上記特定の添加物を配合することにより、ビタミンDの安定性を向上させることができる。本発明の複室容器は、内容成分の安定性を保つ意味において、その医療上の価値は多大なものである。
なお、ビタミンEの添加量としてはシーラント層中に通常50〜1000ppm(質量比)、好ましくは100〜800ppm(質量比)である。添加量が50ppm未満の場合にはビタミンDの変性を抑止する効果が十分に現れない場合があり、一方1000ppmを超えると、かえって内容品中へのビタミンEの溶出が問題となる場合がある。
表1に示す構成材料にて表面層、必要に応じて中間層、及びシーラント層を有する積層シートを多層共押出し法により作成した。これらの積層シートを用いて高周波シール方式を用いて図1に示す形態の複室容器を作成した。作成した複室容器はシーラント層と同一材質にて形成されたポート部を備え、外寸で幅80mm、高さ165mm、ポート近傍の広幅なシール部を除いてシール幅が3〜5mmのものである。容器外周シール部及び弱シール部のシール条件としては、表1に示すシール条件を採用した。
得られた複室容器につき、外周シール部及び弱シール部のシール後の外観、ヒートシール強度を測定すると共に、作成した複室容器1において、図1に示す室6aにビタミンDを2.2ml、室6bおよび室6cに水をそれぞれ2.2mlずつ、合計液体量6.6mlを充填密封後、表1に示す所定の滅菌条件にて滅菌処理を行い、滅菌処理後に所定の圧力を印加した場合に液漏れが生ずるか否かについて評価し、続いて容器の一部を外部からより強い圧力で押圧し、弱シール部の開通性を評価し、その結果を表1に示す。更に、滅菌処理後の内容物につき、減量率及び第14改正日本薬局方プラスチック製医薬品容器試験法(プラスチック製水性注射剤容器1.ポリエチレン製又はポリプロピレン製水性注射剤容器)に準拠し、基準を満たすか否かについても評価した。結果を表1に示す。なお、弱シール部の排出性の評価は、薬液を混合した後、薬液の排出補助具として、丸筒形状の排出補助具をポート部に被せ、弱シール部より縦に二つ折りして、さらに排出補助具を覆うように、弱シール部より横に二つ折りして、握って薬液の排出操作を行ったところ、内容物がほとんど残存することなく円滑に排出することができた。
a:下記(A)単独
b:下記(A):(B)=90:10
c:下記(A):(B)=70:30
d:高密度ポリエチレン(日本ポリエチレン(株)製ノバテック)
(B)成分:プロピレンと、エチレン及び/又は炭素数4〜8のα−オレフィンとからなるプロピレン系共重合体成分であって、温度上昇溶離分別法(温度:0〜140℃、溶媒:o−ジクロロベンゼン)を用いた場合に、0℃での溶出分の割合が全溶出量に対して0質量%以上25質量%以下、60℃以上90℃以下での溶出分の割合が全溶出量に対して15質量%以上70質量%以下である三菱化学(株)製プロピレン系共重合体。
e:接着性樹脂(三菱化学(株)製モディック)
I:ガラス転移温度(以下Tgとする)が136℃の環状ポリオレフィン層(日本ゼオン(株)製:ゼオノア1420R)
II:Tgが105℃の環状ポリオレフィン(日本ゼオン(株)製:ゼオノア1020R)を20質量%、Tgが136℃の環状ポリオレフィン(日本ゼオン(株)製:ゼオノア1410R)を80質量%の比率で混合した環状ポリオレフィン混合層
III:Tgが75℃の環状ポリオレフィン(日本ゼオン(株)製:ゼオノア750R)を20質量%、Tgが136℃の環状ポリオレフィン(日本ゼオン(株)製:ゼオノア1420R)を80%の比率で混合した混合層
IV:Tgが60℃の環状ポリオレフィン層(三井化学(株)製:アペル製APL8008T)
V:直鎖状低密度ポリエチレン層(日本ポリエチレン(株)製:ハーモレックス)
○:良好
×:変形が著しい、及び/又はシール部エッジより破断
シール部強度
JIS Z 0238に準拠したMD方向サンプルのヒートシール強度(180°剥離強度)。
開通性
○:開通した。
×:開通しない、及び/又は先に外周部が破壊
日本薬局方試験
第14改正日本薬局方プラスチック製医薬品容器試験法(プラスチック製水性注射剤容器 1.ポリエチレン製又はポリプロピレン製水性注射剤容器)に準拠した方法で試験を行なった。
2 積層シート
21 シーラント層
22 中間層
23 表面層
3 ポート部
31 溶着基部
4,5 強シール部
6a,6b,6c 室
7a,7b 弱シール部
Claims (8)
- シーラント層を少なくとも一面に備えた一の積層シートのシーラント層面に、シーラント層を少なくとも一面に備えた他の積層シートのシーラント層面が対向するように両積層シートが重畳され、前記一の積層シートの周縁部と他の積層シートの周縁部とがシールされて形成される空間が、剥離可能な弱シール部により仕切られた内容液が合計で30ml以下である微量の溶液を収納する複室容器であって、
前記一の積層シート及び他の積層シートの双方のシーラント層が、それぞれガラス転移点100℃以上の環状ポリオレフィン系樹脂を50質量%以上含み、
前記一の積層シート及び/又は他の積層シートの、JIS−K7161に準拠して測定した引っ張り弾性率が500MPa以下であると共に、
前記弱シール部により仕切られて形成された室の少なくとも一つに、ビタミン類を含有する内容品が収納されることを特徴とする複室容器。 - 前記複室容器が前記弱シール部により三室に仕切られたことを特徴とする請求項1記載の複室容器。
- 前記一の積層シート及び/又は他の積層シートが、シーラント層を一面に備え、基材層を他面に備えた積層シートであると共に、前記環状ポリオレフィン系樹脂のガラス転移温度が100〜170℃であり、かつ前記基材層が融点110〜220℃であって、環状ポリオレフィン系樹脂以外のポリオレフィン系樹脂を50質量%以上含む請求項1または2記載の複室容器。
- 前記基材層に含まれる前記ポリオレフィン系樹脂が、以下の(A)成分を含むプロピレン系共重合体組成物である請求項3記載の複室容器。
(A)成分:プロピレンと、エチレン及び/又は炭素数4〜8のα−オレフィンとからなるプロピレン系共重合体成分であって、温度上昇溶離分別法(温度:0〜140℃、溶媒:o−ジクロロベンゼン)を用いた場合に、0℃での溶出分の割合が全溶出量に対して15質量%以上50質量%以下、60℃以上90℃以下での溶出分の割合が全溶出量に対して5質量%以上15質量%未満であるプロピレン系共重合体。 - 前記プロピレン系共重合体組成物が、さらに以下の(B)成分を含む請求項4記載の複室容器。
(B)成分:プロピレンと、エチレン及び/又は炭素数4〜8のα−オレフィンとからなるプロピレン系共重合体成分であって、温度上昇溶離分別法(温度:0〜140℃、溶媒:o−ジクロロベンゼン)を用いた場合に、0℃での溶出分の割合が全溶出量に対して0質量%以上25質量%以下、60℃以上90℃以下での溶出分の割合が全溶出量に対して15質量%以上70質量%以下であるプロピレン系共重合体。 - 前記環状ポリオレフィン系樹脂が、ノルボルネン系モノマーを重合して得られるポリノルボルネン系樹脂の1種または2種以上の組合せである請求項1乃至5のいずれか1項に記載の複室容器。
- 前記一の積層シート及び他の積層シートの双方が、積層シートを構成する各構成層を接着剤及びアンカー剤を用いることなく積層して形成された積層シートである請求項1乃至6のいずれか1項に記載の複室容器。
- 前記一の積層シートのシーラント層及び/又は他の積層シートのシーラント層が、ビタミンEを50〜1000ppm(質量)の範囲で含有する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の複室容器。
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