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JP2007119064A - 電子レンジ加熱用密封容器 - Google Patents

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JP2007119064A
JP2007119064A JP2006253747A JP2006253747A JP2007119064A JP 2007119064 A JP2007119064 A JP 2007119064A JP 2006253747 A JP2006253747 A JP 2006253747A JP 2006253747 A JP2006253747 A JP 2006253747A JP 2007119064 A JP2007119064 A JP 2007119064A
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Atsuko Takahagi
敦子 高萩
Koji Kishida
広史 岸田
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恒 相澤
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Abstract

【課題】 食品等の内容物を収納した電子レンジ加熱用密封容器であって、マイクロ波により蓋体に設けた導電性発熱層を発熱させることにより熱接着部を加熱溶融させると共に内容物の加熱で上昇する内圧により加熱溶融させた熱接着部を開封させて内圧を逃がすと共に内容物の吹き出しや容器の破裂を防止することができる電子レンジ加熱用密封容器を提供することである。
【解決手段】 開口部にフランジ部を有する有底状容器本体と、該有底状容器本体の前記開口部を前記フランジ部で熱接着して密封した摘み部を有する蓋体とからなる電子レンジ加熱用密封容器において、前記フランジ部を覆う導電性発熱層が前記蓋体に形成されていることを特徴とする電子レンジ加熱用密封容器。
【選択図】 図2

Description

本発明は、密封容器内に食品等の内容物を収納した状態で電子レンジを用いて内容物を加熱調理する際に発生する蒸気を放出するための開封口が自動的に形成されて、蒸気を放出して内容物の吹き出しや密封容器が変形したり破裂することがない電子レンジ加熱用密封容器に関するものである。
食品等の内容物を収納した状態で電子レンジで加熱調理することができる電子レンジ加熱用密封容器が市販されている。これらの電子レンジ加熱用密封容器は、電子レンジを用いて加熱調理すると、容器内の内圧が高まり、容器が変形したり破裂したりするために、これを防止するための種々の工夫がなされている。たとえば、1)紙や合成樹脂に切れ目や小穴等を設け、かつ、裏にホットメルト接着剤をコートした蓋片を包装体の開口部に貼着した密封包装容器が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示された容器を用いれば、加熱によってホットメルト接着剤が軟化し、容器の内圧によって蓋片の切れ目や小穴が開口して内圧を低下させることができ、容器の破裂を防止することができるというものである。しかしながら、低融点のホットメルトを用いると加熱調理時に溶融したホットメルトが内容物に接触する虞があり、安全衛生上好ましいものではない。
また、たとえば、2)容器の蓋の一部に他の部分より肉厚が薄い薄肉部を設ける、ないし、蓋の一部に薄膜で塞いだ小孔を設ける容器が開示されている(たとえば、特許文献2参照)。この特許文献2に開示された容器は、加熱調理することにより高まる内圧によって前記薄肉部が破壊して容器の内圧を低下させるものであるが、薄肉部ないし薄膜で塞いだ小孔は流通時等において破損する虞があり、特許文献1同様に安全衛生上好ましいものではない。
実公昭59−31590号公報 実開昭51−37402号公報
そこで本発明は、食品等の内容物を収納した電子レンジ加熱用密封容器であって、マイクロ波により蓋体に設けた導電性発熱層を発熱させることにより熱接着部を加熱溶融させると共に内容物の加熱で上昇する内圧により加熱溶融させた熱接着部を開封させて内圧を逃がすと共に内容物の吹き出しや容器の破裂を防止することができる電子レンジ加熱用密封容器を提供することである。
本発明者は、上記課題を達成するために、請求項1記載の本発明は、開口部にフランジ部を有する有底状容器本体と、該有底状容器本体の前記開口部を前記フランジ部で熱接着して密封した摘み部を有する蓋体とからなる電子レンジ加熱用密封容器において、前記フランジ部を覆う導電性発熱層が前記蓋体に形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項2記載の本発明は、請求項1記載の電子レンジ加熱用密封容器において、開口部が円形状からなり、前記導電性発熱層が前記摘み部と対向する側であって、前記摘み部と前記円形状開口部の中心点を結ぶ線の延長線が前記摘み部と対向する側の前記フランジ部の外周と交差する仮想交点が接点となる仮想接線を想定した際に、前記仮想接線方向に前記仮想交点が中心となる前記フランジ部の外周寸法の4.5%以上であって前記フランジ部の外周の直径以下の長さで前記フランジ部を覆うように設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項3記載の本発明は、請求項1記載の電子レンジ加熱用密封容器において、開口部が略矩形状からなり、前記導電性発熱層が前記開口部の対角線の交点から対向する2組の前記フランジ部に向かってそれぞれ引いた垂線の前記交点と前記フランジ部の内縁との距離が短い対向するフランジ部のうちの少なくとも一つのフランジ部の略中央部に少なくとも一つの前記フランジ部の長さの10%以上の長さで設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項4記載の本発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の電子レンジ加熱用密封容器において、前記蓋体が少なくとも基材層と熱接着性樹脂層とを備えた積層体からなり、前記基材層の前記熱接着性樹脂層側の面に印刷インキにより印刷法で前記導電性発熱層が設けられていることを特徴とするものである。
本発明の電子レンジ加熱用密封容器は、電子レンジで加熱した際に、蓋体に設けた導電性発熱層がマイクロ波により発熱して有底状容器本体のフランジ部で蓋体を熱接着した熱接着部が加熱溶融され、内容物の加熱で上昇した内圧により加熱溶融した熱接着部が開封して内圧を逃がすという優れた効果を奏し、これにより内容物の吹き出しや容器の破裂を防止することができるという優れた効果を奏する。
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。
図1は本発明にかかる電子レンジ加熱用密封容器の一実施例を示す(a)は正面図、(b)は(a)の縦断面図、図2は図1に示す本発明にかかる電子レンジ加熱用密封容器の蓋体に設けた導電性発熱層と有底状容器本体のフランジ部との関係を説明する図、図3は本発明にかかる電子レンジ加熱用密封容器の他の実施例を示す図2に対応する図であり、図中の1,1’は電子レンジ加熱用密封容器、10,10’は有底状容器本体、11,11’はフランジ部、20,20’は蓋体、21は摘み部、Aは熱接着部、A’は帯状熱接着部、Bは導電性発熱層、L,Xは導電性発熱層の幅、Pは仮想交点、Qは仮想接線をそれぞれ示す。
図1は本発明にかかる電子レンジ加熱用密封容器の一実施例を示す(a)は正面図、(b)は(a)の縦断面図であって、電子レンジ加熱用密封容器1は食品等の内容物を収納するための円形状開口部にフランジ部11を有する有底状容器本体10および該有底状容器本体10の前記円形状開口部を覆うための摘み部21を備えた蓋体20から構成され、有底状容器本体10の前記フランジ部11で前記蓋体20が熱接着されて密封されたものである。
図2は図1に示す本発明にかかる電子レンジ加熱用密封容器の蓋体に設けた導電性発熱層と有底状容器本体のフランジ部との関係を説明する図であって、電子レンジ加熱用密封容器1は円形状開口部にフランジ部11を有する有底状容器本体10の前記フランジ部11で蓋体20を熱接着して密封したものであり、前記蓋体20は前記有底状容器本体10の前記フランジ部11の全面が熱接着された熱接着部Aとなっている。導電性発熱層Bは摘み部21と対向する側に設けられ、前記摘み部21と円形状開口部の中心点を結ぶ線の延長線が前記摘み部21と対向する側の前記フランジ部11の外周と交差する仮想交点Pが接点となる仮想接線Q(図上、一点鎖線で表示した)を想定した際に、前記仮想接線Q方向に前記仮想交点Pが中心となる長さ(幅)Lで前記フランジ部11を覆うように矩形状に設けられているものである。なお、前記長さ(幅)Lは前記フランジ部の外周寸法の4.5%以上であって前記フランジ部の外周の直径以下の長さが好ましいものである。
図3は本発明にかかる電子レンジ加熱用密封容器の他の実施例を示す図2に対応する図であって、電子レンジ加熱用密封容器1’は略矩形状開口部にフランジ部11’を有する有底状容器本体10’の前記フランジ部11’(略矩形状の破線で囲まれた領域)で蓋体20’を熱接着して密封したものであり、前記蓋体20’は前記有底状容器本体10’の前記フランジ部11’(略矩形状の破線で囲まれた領域)において帯状に熱接着された熱接着部A’となっている。導電性発熱層Bは前記開口部の対角線の交点から対向する2組の前記フランジ部11’(略矩形状の破線で囲まれた領域)に向かってそれぞれ引いた垂線の前記交点と前記フランジ部の内縁との距離が短い対向するフランジ部の一つのフランジ部の略中央部に長さ(幅)Xで前記フランジ部11’(略矩形状の2本の破線で囲まれた領域)を覆うように矩形状に設けられている。なお、前記長さ(幅)Xは少なくとも一つの前記フランジ部の長さ(図3上、短辺となる対向するフランジ部の外縁間の長さ)の10%以上の長さで前記フランジ部11’(略矩形状の破線で囲まれた領域)を覆うように矩形状に設けられている。図3上、符号21は摘み部を示す。
ところで、図2においては前記フランジ部11の全面が熱接着された熱接着部Aとしたが、前記フランジ部11の大きさ(幅)によっては図3に示すように、前記フランジ部11に前記フランジ部11の幅よりも小さい幅の帯状熱接着部A’としてもよいものである。また、前記導電性発熱層Bは、少なくとも熱接着部A、あるいは、A’を覆う大きさであれば本発明の目的は達せられるものであるが、有底状容器本体と蓋体との熱接着時の位置ズレを考慮すると、前記フランジ部11、あるいは、11’を覆う大きさとするのが好ましいものである。
前記有底状容器本体10,10’および前記蓋体20,20’はマイクロ波を透過し、かつ、電子レンジを用いた加熱に耐えるものであれば特に制限はなく、前記有底状容器本体10としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート,ポリエチレンナフタレート,ポリカーボネート等のポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン(発泡ポリスチレンを含む)等の合成樹脂からなる単層ないし複層の成形品、あるいは、紙や前記合成樹脂をコーティングした紙などを例示することができる。また、必要に応じて、ポリ塩化ビニリデンやエチレン−ビニルアルコール共重合体、あるいは、酸化ケイ素や酸化アルミニウムなどの無機酸化物などを層構成中に用いてもよいものである。また、前記蓋体20,20’としては、基材層と熱接着性樹脂層とを少なくとも備えた積層体からなるものであって、基材層としては、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド等、特にこれらの2軸方向に延伸したフィルムが好適である。また、前記熱接着性樹脂層としては、前記有底状容器本体10,10’の内面を構成する樹脂と熱圧により接着する樹脂であれば特に制限はなく、前記有底状容器本体10,10’の内面を構成する樹脂により適宜選択して用いればよいものである。特に、有底状容器本体10,10’がポリプロピレンやエチレン−プロピレン共重合体からなるなる場合には前記蓋体20,20’を構成する前記熱接着性樹脂層として、たとえば、東セロ(株)製:TAF−650C、あるいは、東レフィルム加工(株)製:7601A、あるいは、ジェイフィルム(株)製:VMX XB15FTなどのイージーピールシーラントを用いることにより易剥離性が得られるために好ましいものである。なお、積層体とする積層方法は、接着剤を用いて行うドライラミネーション法、Tダイ押出機を用いて行うサンドイッチラミネーション法、共押出し法等の周知の積層方法を適宜採ればよいものである。また、本発明に供する前記有底状容器本体10,10’は射出成型、真空および/ないし圧空成型、紙カップ成型等の周知の成型法で製造されるものを適宜用いることができるものである。
また、前記導電性発熱層Bは蓋体20、あるいは、20’を構成する上記した基材層と熱接着性樹脂層との間に設けられるが、前記基材層表面に設けられていてもよいものである。また、前記導電性発熱層Bを矩形状としたが、形状はこれに限るものではなく、図2に示す前記長さ(幅)Lの上記した条件、あるいは、図3に示す前記長さ(幅)Xの上記した条件を満足すれば、台形状、三角形状等の多角形状、扇形状、楕円形状等の適宜の形状であってもよいものである。
前記導電性発熱層Bはマイクロ波を受けて発熱し、前記導電性発熱層Bを設けた領域の前記熱接着部A,A’が加熱溶融され、内容物の加熱で上昇した内圧により加熱溶融した熱接着部A,A’が開封して内圧を逃がすものである。前記導電性発熱層Bはマイクロ波を吸収して発熱する物質であればよいのであって、特に限定するものではないが、インキ化するということを考慮すると、カーボンブラック、銀、アルミニウム、ITO(酸化インジウム錫)等々が適当であり、容易にグラビア印刷用インキとすることができる点からカーボンブラックが好適である。表面抵抗率としては10Ω/□以上107Ω/□以下が望ましい。この理由としては、10Ω/□未満ではマイクロ波が反射するために発熱量が低下し、107Ω/□超では抵抗が大きすぎて発熱量が低下するためである。なお、実施例においては、前記導電性発熱層Bを摘み部と対向する位置に設けたものを示したが、これは電子レンジで加熱し、前記導電性発熱層Bを設けた領域の前記熱接着部A,A’が加熱溶融し、内容物の加熱で上昇した内圧により加熱溶融した熱接着部A,A’が開封して内圧を逃がすために、この部位が熱せられる。よって摘み部21としてはこの部位から離れた位置に設けるのが好ましいものであり、前記導電性発熱層Bと対向する位置に限るものではない。また、前記導電性発熱層Bを設ける位置は1箇所に限るものではなく、複数箇所であってもよいものである。
次に、本発明について、さらに詳しく説明する。
テスト1:
〔有底状容器本体の作製〕
フランジ部の内周の直径(開口部直径)が60mm、フランジ部の外周の直径が70mm、高さが110mm、底部の外周の直径が50mmの縦断面が略逆台形状のポリプロピレン製容器を射出成形法にて作製した。
〔蓋体の作製〕
16μm厚さの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、PETフィルムと呼称する)の一方の面に表1に示す配合のグラビアインキを用いてグラビア印刷法で図2に示す導電性発熱層Bを印刷した後に、50μm厚さのイージーピールシーラント〔ジェイフィルム(株)製:VMX XB15FT〕をドライラミネーション法で積層した後に、直径が略72mmの摘み部を有する図2に示すような形状および導電性発熱層Bと摘み部21とが対向する位置となるように打抜いて本発明に供する蓋体20を作製した。なお、前記蓋体20は前記導電性発熱層Bが図2に示す幅(L)を表2に示す数値に設定すると共に設定した数値において図2に示すようにフランジ部11を覆う矩形状としたテスト蓋体7種類(No.1〜No.7)を作製した。
Figure 2007119064
Figure 2007119064
上記で作製した有底状容器本体に水180mlを充填しすると共に上記で作製したテスト蓋体No.1〜No.7を用いて熱接着して密封した電子レンジ加熱用密封容器No.1〜No.7を作製した。なお、前記テスト蓋体No.1〜No.7は有底状容器本体のフランジ部11の全面が熱接着された熱接着部Aとなるように熱接着した。
上記で作製した電子レンジ加熱用密封容器No.1〜No.7を1600Wの電子レンジ〔シャープ(株)製〕の中央部に静置し、水が沸騰して内圧が逃げるまで加熱を行い、その状態を目視確認にて評価し、その結果を表3に示した。
Figure 2007119064
表3からも明らかなように、図2に示した幅(L)が10mm以上であれば、マイクロ波により蓋体に設けた導電性発熱層を発熱させることにより熱接着部を加熱溶融させると共に内容物の加熱で上昇する内圧により加熱溶融させた熱接着部を開封させて内圧を逃がすと共に内容物の吹き出しや容器の破裂を防止することができる。なお、評価を行った電子レンジ加熱用密封容器は、有底状容器本体のフランジ部の外周寸法は約220mm(直径70mm×円周率3.14)であり、導電性発熱層の幅(L)が10mmにおいてフランジ部の外周寸法の約4.5%に当たる。また、導電性発熱層の幅(L)としては10mm以上であれば良好な結果が得られるが、導電性発熱層の矩形状の大きさとしては、電子レンジ加熱用密封容器の意匠を考慮すると、テスト蓋材No.7以下が好ましいものである。なお、表3中のシール後退とは、内圧によりシール内縁が剥離している状態を意味するものである。
テスト2:
〔有底状容器本体の作製〕
130μm厚さの共押出しフィルム(ポリプロピレン/ナイロン/エチレン−ビニルアルコール共重合体/ポリエチレン系イージーピールシーラント)を真空成型機にて、フランジ部の外寸が160mm×140mm、内寸が140mm×120mm、深さが30mmの直方体形状の成型トレーを作製した。
〔蓋体の作製〕
一方の面にアルミナ蒸着を施した12μm厚さのPETフィルムの蒸着面に表1に示す配合のグラビアインキを用いてグラビア印刷法で図3に示す導電性発熱層Bを印刷した後に、前記導電性発熱層B面に20μm厚さの二軸延伸ポリプロピレンフィルムをドライラミネーション法で積層した中間積層体を作製し、該中間積層体の前記PETフィルム面に50μm厚さのエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルムをドライラミネーション法で積層した後に、外寸が160mm×140mmの図3に示す摘み部21を有する形状および摘み部21と導電性発熱層Bとが図3に示す位置となるように打抜いて本発明に供する蓋体20’を作製した。なお、前記蓋体20’は前記導電性発熱層Bが図3に示す幅(X)を表4に示す数値に設定すると共に設定した数値において図3に示すようにフランジ部11’を覆う矩形状としたテスト蓋体3種類(No.8〜No.10)を作製した。
Figure 2007119064
上記で作製した有底状容器本体(成型トレー)にハンバーグ(100g)を充填した後、真空包装機にて上記で作製したテスト蓋体No.8〜No.10を用いて熱接着して真空包装した電子レンジ加熱用密封容器No.8〜No.10を作製した。なお、前記テスト蓋体No.8〜No.10は有底状容器本体(成型トレー)のフランジ部11’の略中央部において5mm巾の帯状に熱接着された熱接着部A’となるように熱接着した。
上記で作製した電子レンジ加熱用密封容器No.8〜No.10を1600Wの電子レンジ〔シャープ(株)製〕の中央部に静置し、内圧が逃げるまで加熱を行い、その状態を目視確認にて評価し、その結果を表5に示した。
Figure 2007119064
表5からも明らかなように、図3に示した幅(X)が20mm以上であれば、マイクロ波により蓋体に設けた導電性発熱層を発熱させることにより熱接着部を加熱溶融させると共に内容物の加熱で上昇する内圧により加熱溶融させた熱接着部を開封させて内圧を逃がすと共に内容物の吹き出しや容器の破裂を防止することができる。なお、導電性発熱層の幅(X)が10mmにおいてフランジ部の長さの6.25%(10/160)であり、20mmにおいてフランジ部の長さの12.5%(20/160)であり、40mmにおいてフランジ部の長さの25%(40/160)である。なお、表5中のシール後退とは、内圧によりシール内縁が剥離している状態を意味するものである。
本発明にかかる電子レンジ加熱用密封容器の一実施例を示す(a)は正面図、(b)は(a)の縦断面図である。 図1に示す本発明にかかる電子レンジ加熱用密封容器の蓋体に設けた導電性発熱層と有底状容器本体のフランジ部との関係を説明する図である。 本発明にかかる電子レンジ加熱用密封容器の他の実施例を示す図2に対応する図である。
符号の説明
1,1’ 電子レンジ加熱用密封容器
10,10’ 有底状容器本体
11,11’ フランジ部
20,20’ 蓋体
21 摘み部
A,A’ 熱接着部
B 導電性発熱層
L,X 導電性発熱層の幅
P 仮想交点
Q 仮想接線

Claims (4)

  1. 開口部にフランジ部を有する有底状容器本体と、該有底状容器本体の前記開口部を前記フランジ部で熱接着して密封した摘み部を有する蓋体とからなる電子レンジ加熱用密封容器において、前記フランジ部を覆う導電性発熱層が前記蓋体に形成されていることを特徴とする電子レンジ加熱用密封容器。
  2. 開口部が円形状からなり、前記導電性発熱層が前記摘み部と対向する側であって、前記摘み部と前記円形状開口部の中心点を結ぶ線の延長線が前記摘み部と対向する側の前記フランジ部の外周と交差する仮想交点が接点となる仮想接線を想定した際に、前記仮想接線方向に前記仮想交点が中心となる前記フランジ部の外周寸法の4.5%以上であって前記フランジ部の外周の直径以下の長さで前記フランジ部を覆うように設けられていることを特徴とする請求項1記載の電子レンジ加熱用密封容器。
  3. 開口部が略矩形状からなり、前記導電性発熱層が前記開口部の対角線の交点から対向する2組の前記フランジ部に向かってそれぞれ引いた垂線の前記交点と前記フランジ部の内縁との距離が短い対向するフランジ部のうちの少なくとも一つのフランジ部の略中央部に少なくとも一つの前記フランジ部の長さの10%以上の長さで設けられていることを特徴とする請求項1記載の電子レンジ加熱用密封容器。
  4. 前記蓋体が少なくとも基材層と熱接着性樹脂層とを備えた積層体からなり、前記基材層の前記熱接着性樹脂層側の面に印刷インキにより印刷法で前記導電性発熱層が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子レンジ加熱用密封容器。
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