[go: up one dir, main page]

JP2007118473A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007118473A
JP2007118473A JP2005315782A JP2005315782A JP2007118473A JP 2007118473 A JP2007118473 A JP 2007118473A JP 2005315782 A JP2005315782 A JP 2005315782A JP 2005315782 A JP2005315782 A JP 2005315782A JP 2007118473 A JP2007118473 A JP 2007118473A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carriage
printing
recording
height
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005315782A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuma Nomura
琢磨 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2005315782A priority Critical patent/JP2007118473A/ja
Publication of JP2007118473A publication Critical patent/JP2007118473A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】キャリッジの高さを媒体の厚みに応じて調整した後再調整をしないまま厚みの異なる媒体に印刷が行なわれると画像品質が低下する。
【解決手段】キャリッジ高さ検出回路308の検出信号に基づいてキャリッジ高さが高いか否かを判別し、キャリッジ33が高い位置にある場合は調整時のキャリッジ高さと異なるので、印刷方向を片方向に固定し、印刷方向に合わせた描画データを生成する。これに対して、キャリッジ33が高い位置にない場合は調整時のキャリッジ高さと同じであるので、印刷方向を印刷モードによって予め決められた方向として、印刷方向に合わせた描画データを生成する。
【選択図】 図11

Description

本発明は画像形成装置に関し、特に液滴を吐出する記録ヘッドをキャリッジに搭載した画像形成装置に関する。
一般に、プリンタ/ファックス/コピア或いはこれらの機能を複合した画像形成装置としては、例えば、記録液の液滴を吐出する液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッドを用いて、記録ヘッドをキャリッジに搭載して走査し、被記録媒体(以下「用紙」ともいうが材質を限定するものではなく、また、記録媒体、転写材なども同義で使用する。)を完結的に搬送しながら、記録液の液滴(以下、インク滴ともいう。)を用紙に付着させて画像形成(記録、印刷、印写、印字も同義語で用いる。)を行うシリアル型のインクジェット記録装置が知られている。
このように、インクジェット記録装置は、被記録媒体上に液滴を吐出して着弾させることによって画像を形成するため、液滴が被記録媒体上に滴下する位置は、キャリッジの走査速度、ヘッドと被記録媒体間の距離、液滴の吐出速度という物理的位置関係と、吐出タイミングによって異なることになる。
そこで、従来は、一般に、物理的位置関係を保持したまま、吐出タイミングを制御することによって描画位置を調整することが行われている。
なお、特許文献1には、双方向印刷に対応したキャリッジ走行に対して同一制御により物理的な絶対位置を回路や部品を追加することなく1つのエンコーダで読み取ることができ、またキャリッジが往復移動することによりエンコーダから出力されるパルス信号に定期的(定速走行時)に異なる周期のパルスの組合せパターンを往路、復路ともに同じパターンで出力することができるようにしたインクジェットプリンタが記載されている。
特開2004−330424号公報
ところで、厚紙や封筒など厚みのある被記録媒体に対して印刷を行うときには、ヘッドと被記録媒体の搬送路との間の距離を大きくとることで通紙可能となるが、物理的位置関係が変わるので、再度の印刷位置調整が必要となる。
特に、キャリッジを双方向に走査しながら印刷する双方向印刷を行うときには、往路と復路の着弾位置がずれてしまうことになる。つまり、厚みの異なる被記録媒体を印刷するたびに、印刷位置の調整及び再調整が必要となり、印刷作業が煩雑になり、調整に使用する用紙やインクが無駄になってしまうという課題がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、印刷位置調整が正しく行われていない場合でも可及的に画像品質を維持した画像を形成することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、キャリッジの高さ位置に基づいてキャリッジの走査及び記録ヘッドからの液滴の吐出を制御する手段を備えている構成とした。
ここで、画像形成時の前記キャリッジの走査方向を変化させること、記録ヘッドからの液滴吐出タイミングを変化させること、記録ヘッドからの液滴の吐出速度を変化させることができる。
本発明に係る画像形成装置によれば、キャリッジの高さ位置に基づいてキャリッジの走査及び記録ヘッドからの液滴の吐出を制御する手段を備えているので、キャリッジの高さ位置が正しく調整されていない場合でも可及的に画像品質を維持した画像を形成することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1は本発明に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置を前方側から見た斜視説明図である。
このインクジェット記録装置は、装置本体1と、装置本体1に装着された用紙を装填するための給紙トレイ2と、装置本体1に着脱自在に装着されて画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ3とを備えている。さらに、装置本体1の前面の一端部側(給排紙トレイ部の側方)には、前面から装置本体1の前方側に突き出し、上面よりも低くなったインクカートリッジを装填するためのカートリッジ装填部4を有し、このカートリッジ装填部4の上面は操作ボタンや表示器などを設ける操作/表示部5としている。
このカートリッジ装填部4には、色の異なる記録液(インク)、例えば黒(K)インク、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクをそれぞれ収容した複数の記録液カートリッジであるインクカートリッジ10k、10c、10m、10y(色を区別しないときは「インクカートリッジ10」という。)を、装置本体1の前面側から後方側に向って挿入して装填可能とし、このカートリッジ装填部4の前面側には、インクカートリッジ10を着脱するときに開く前カバー(カートリッジカバー)6を開閉可能に設けている。
また、操作/表示部5には、各色のインクカートリッジ10k、10c、10m、10yの装着位置(配置位置)に対応する配置位置で、各色のインクカートリッジ10k、10c、10m、10yの残量がニアーエンド及びエンドになったことを表示するための各色の残量表示部11k、11c、11m、11yを配置している。さらに、この操作/表示部5には、電源ボタン12、用紙送り/印刷再開ボタン13、キャンセルボタン14も配置している。
次に、このインクジェット記録装置の内部構成の概要及び機構部について図2ないし図5を参照して説明する。なお、図2は同内部構成の概要を示す側面模式的説明図、図3は同じく平面模式的説明図、図4は同機構部の全体構成を説明する側面概略構成図、図5は同機構部の要部平面説明図である。
図4及び図5を参照して、フレーム21を構成する左右の側板21A、21Bに横架したガイド部材であるガイドロッド31とステー32とでキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持し、主走査モータ201(図2)によってタイミングベルト202を介して図5で矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ33には、前述したようにイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出する液滴吐出ヘッドからなる記録ヘッド34を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、ノズル面34a(図6参照)を下方に向けて装着している。
この記録ヘッド34のノズル配置例としては、例えば図6に示すように、イエロー(Y)用のノズル列501Y、マゼンタ(M)用のノズル列501M、シアン(C)用のノズル列501C、ブラック(Bk)用のノズル列501Kとしている。Y用のノズル列501Yは、ノズル501Y−1〜ノズル501Y−192の192個のノズルで構成している。なお、その他のノズル列も同様である。
記録ヘッド34を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものなどを使用できる。
この記録ヘッド34にはドライバICを搭載し、図示しない制御部との間でハーネス(フレキシブルプリントケーブル)22を介して接続している。
また、キャリッジ33には、記録ヘッド34に各色のインクを供給するための各色のサブタンク35を搭載している。この各色のサブタンク35には各色のインク供給チューブ36を介して、前述したように、カートリッジ装填部4に装着された各色のインクカートリッジ10から各色のインクが補充供給される。なお、このカートリッジ装填4にはインクカートリッジ10内のインクを送液するための供給ポンプユニット24が設けられ、また、インク供給チューブ36は這い回しの途中でフレーム21を構成する後板21Cに係止部材25にて保持されている。
そして、この装置では、ガイドロッド31を上下動するためのレバー90を備え、このレバー90を揺動させることでキャリッジ31の高さ(用紙搬送路に対する高さ)を調整することができる。例えば、図7に示すように、レバー90と一体に形成した回動板91にガイドロッド31を偏心させて取り付けることにより、レバー90を揺動させることによってガイドロッド31を上下動させてキャリッジ33の用紙搬送路に対する高さを調整する。
一方、給紙トレイ2の用紙積載部(圧板)41上に積載した用紙42を給紙するための給送手段である給紙部として、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)43及び給紙コロ43に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド44を備え、この分離パッド44は給紙コロ43側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側に送り込むために、用紙42を案内するガイド部材45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とを備えるとともに、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト51を備えている。
この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。この搬送ベルト51は、例えば、抵抗制御を行っていない純粋な厚さ40μm程度の樹脂材、例えばETFEピュア材で形成した用紙吸着面となる表層と、この表層と同材質でカーボンによる抵抗制御を行った裏層(中抵抗層、アース層)とを有している。
そして、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。この帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置され、加圧力として軸の両端に所定の押圧力をかけている。搬送ベルト51の裏側には、記録ヘッド34による印写領域に対応してガイド部材57を配置している。
この搬送ベルト51は、副走査モータ205(図3参照)によって駆動ベルト204を介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって図5のベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61と、排紙ローラ62及び排紙コロ63とを備え、排紙ローラ62の下方に排紙トレイ3を備えている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させて再度カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72としている。
さらに、図3及び図5に示すように、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための回復手段を含む維持回復機構81を配置している。
この維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)82a〜82d(区別しないときは「キャップ82」という。)と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード83と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84などを備えている。ここでは、キャップ82aを吸引及び保湿用キャップとし、他のキャップ82b〜82dは保湿用キャップとしている。
そして、この維持回復機構81による維持回復動作で生じる記録液の廃液、キャップ82に排出されたインク、あるいはワイパーブレード83に付着してワイパークリーナ85で除去されたインク、空吐出受け94に空吐出されたインクは図示しない廃液タンクに排出されて収容される。
また、図5に示すように、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け88を配置し、この空吐出受け88には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口89などを備えている。
さらに、図2及び図3に示すように、装置本体1の内部後方側にはホストとの間でデータを送受するためのUSBなどの通信回路部(インタフェース)101が設けられるとともに、この画像形成装置全体の制御を司る制御部を構成する制御回路基板102が設けられている。
このように構成したインクジェット記録装置においては、給紙トレイ2から用紙42が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙42はガイド45で案内され、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド37で案内されて先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、図示しない制御部によってACバイアス供給部から帯電ローラ56に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト51が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、用紙42が搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
また、印字(記録)待機中にはキャリッジ33は維持回復機構81側に移動されて、キャップ82で記録ヘッド34がキャッピングされて、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、キャップ82で記録ヘッド34をキャッピングした状態で図示しない吸引ポンプによってノズルから記録液を吸引し(「ノズル吸引」又は「ヘッド吸引」という。)し、増粘した記録液や気泡を排出する回復動作を行う。また、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する空吐出動作を行う。これによって、記録ヘッド34の安定した吐出性能を維持する。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図8を参照して説明する。なお、同図は同制御部の全体ブロック説明図である。
この制御部300は、この画像形成装置全体の制御を司る、本発明に係るキャリッジ33の走査及び記録ヘッド34からの液滴吐出を制御する手段などを兼ねたマイクロコンピュータで構成した主制御部301及び印刷制御を司るマイクロコンピュータで構成した印刷制御部302とを備えている。
そして、主制御部301は、通信回路101から入力される印刷処理の情報に基づいて用紙42に画像を形成するために、前述したように、主走査モータ201や副走査モータ205を主走査モータ駆動回路303及び副走査モータ304を介して駆動制御するとともに、印刷制御部302に対して印刷用データを送出するなどの制御を行う。
また、主制御部301には、キャリッジ33の位置を検出するキャリッジ位置検出回路305からの検出信号が入力され、主制御部301はこの検出信号に基づいてキャリッジ33の移動位置及び移動速度を制御する。キャリッジ位置検出回路305は、例えばキャリッジ33の走査方向に配置されたエンコーダシートのスリット数を、キャリッジ33に搭載されたフォトセンサで読み取って計数することで、キャリッジ33の位置を検出する。主走査モータ駆動回路303は、主制御部301から入力されるキャリッジ移動量に応じて主走査モータ201を回転駆動させて、キャリッジ33を所定の位置に所定の速度で移動させる。
また、主制御部301には搬送ベルト51の移動量を検出する搬送量検出回路306からの検出信号が入力され、主制御部301はこの検出信号に基づいて搬送ベルト51の移動量及び移動速度を制御する。搬送量検出回路306は、例えば搬送ローラ52の回転軸に取り付けられた回転エンコーダシートのスリット数を、フォトセンサで読み取って計数することで搬送量を検出する。副走査モータ駆動回路304は、主制御部301から入力される搬送量に応じて副走査モータ205を回転駆動させて、搬送ローラ52を回転駆動して搬送ベルト51を所定の位置に所定の速度で移動させる。
主制御部301は、給紙コロ駆動回路307に給紙コロ駆動指令を与えることによって給紙コロ43を一回転させる。
印刷制御部302は、主制御部301からの信号とキャリッジ位置検出回路305及び搬送量検出回路306などからのキャリッジ位置や搬送量に基づいて、記録ヘッド34(記録ヘッド134)の液滴を吐出させるための圧力発生手段を駆動するためのデータを生成して、ヘッド駆動回路310に与える。
ヘッド駆動回路310は、印刷制御部302からの印刷データに基づいて記録ヘッド34(記録ヘッド134)の圧力発生手段(ピエゾ型ヘッドであれば圧電素子)を駆動して、所要のノズルから液滴を吐出させる。
また、主制御部301には、キャリッジ33の高さを検出するキャリッジ高さ検出回路308からの検出信号が入力される。このキャリッジ高さ検出回路308は、高さ調整レバー90の位置に応じて、キャリッジ33が通常の厚さの用紙を使用するときの高さ位置にあるか、キャリッジ33が封筒などの厚紙を使用するときの高さ位置にある(このときをキャリッジ高さが高い状態とする。)かに応じた検出信号を出力する。
ここで、印刷制御部302及びヘッド駆動回路310の一例について図9を参照して説明する。
印刷制御部301は、1印刷周期内に複数の駆動パルス(駆動信号)で構成される駆動波形(共通駆動波形)を生成して出力する駆動波形生成部401と、印刷画像に応じた2ビットの画像データ(階調信号0、1)と、クロック信号(CLK)、ラッチ信号(LAT)、滴サイズを選択する滴制御信号M0〜M3を出力するデータ転送部402とを備えている。
なお、滴制御信号M0〜M3は、ヘッドド駆動回路310の後述するスイッチ手段であるアナログスイッチ415の開閉を滴毎に指示する2ビットの信号であり、共通駆動波形の印刷周期に合わせて選択すべき波形でHレベル(ON)に状態遷移し、非選択時にはLレベル(OFF)に状態遷移する。
ヘッド駆動回路310は、データ転送部402からの転送クロック(シフトクロック)及びシリアル画像データ(階調データ:2ビット/CH)を入力するシフトレジスタ411と、シフトレジスタ411の各レジスト値をラッチ信号によってラッチするためのラッチ回路412と、階調データと制御信号M0〜M3をデコードして結果を出力するデコーダ413と、デコーダ413のロジックレベル電圧信号をアナログスイッチ415が動作可能なレベルへとレベル変換するレベルシフタ414と、レベルシフタ414を介して与えられるデコーダ413の出力でオン/オフ(開閉)されるアナログスイッチ415とを備えている。
このアナログスイッチ415は、各圧電素子416の選択電極(個別電極)に接続され、駆動波形生成部401からの共通駆動波形が入力されている。したがって、シリアル転送された画像データ(階調データ)と制御信号M0〜M3をデコーダ413でデコードした結果に応じてアナログスイッチ415がオンにすることにより、共通駆動波形を構成する所要の駆動信号が通過して(選択されて)圧電素子416に印加される。
ここで、駆動波形生成部401で生成する駆動波形のパターンデータとして、予め滴速度が異なる複数のパターンデータを作成して格納手段に格納しておくことで、滴速度(滴吐出速度)を変更することができる。
次に、このように構成した画像形成装置における印刷処理について図10を参照して説明する。
主制御部301は、通信回路101を経由してホスト側から印刷要求を受信したときに、この印刷処理の実行を開始し、キャリッジ33を印刷位置まで移動させ、それと同時に搬送用モータ(副走査モータ)205の駆動を開始する。また、給紙コロ駆動回路307を介して給紙クラッチをオン状態にすることで給紙コロ43の駆動も開始する。これらは、ほとんど同時に行なわれる。
そして、用紙42が印刷位置(記録ヘッド34による記録位置)に到達したかを判別し、用紙42が印刷位置に到達したときには搬送用モータ205の駆動を停止し、通信回路101を経由して受信した画像データを印刷制御部302にセットして描画の準備をする。
そして、この状態でキャリッジ33の走査を開始し、記録ヘッド34から記録液の液滴を吐出し、前述したように、受信した画像データに応じて液滴の吐出と主走査が行われながら画像が形成され、1ライン分の走査が終了したときに、キャリッジの走査を停止し、ページ内の印刷が終了していなければ、搬送用モータ205の駆動を開始して用紙42を間歇的に1ライン分搬送し、次の1ライン分の印刷を行う処理を繰り返す。
このようにして、当該ページ内の印刷が終了したときには、搬送用モータ205の駆動を開始して、当該用紙を排紙させ、排紙が完了したときには、すべてのページの印刷が終了したか否かを判別して、すべてのページの印刷が終了していなければ、上述した処理を繰り返して、次のページの用紙を給紙して印刷を行い、すべてのページの印刷が終了すれば、搬送用モータ205の駆動を停止して、処理を終了する。
次に、キャリッジ走査方向判定処理について図11を参照して説明する。この処理は、受信される画像データから印刷制御部302に設定する描画データ(シリアルデータ)の生成処理に関する処理である。
ここでは、先ず、キャリッジ高さ検出回路308の検出信号に基づいてキャリッジ高さが高いか否かを判別し、キャリッジ33が高い位置にある場合は調整時のキャリッジ高さと異なるので、印刷方向を片方向に固定し、印刷方向に合わせた描画データを生成する。これに対して、キャリッジ33が高い位置にない場合は調整時のキャリッジ高さと同じであるので、印刷方向を印刷モードによって予め決められた方向として、印刷方向に合わせた描画データを生成する。
これによって、印刷位置調整がずれてしまった場合にも、全体的な描画位置は若干ずれるものの、片方向印刷とするように走査方向を固定するので、往路と復路で着弾位置ずれが生じて形成された画像として像がだぶって見えるような画像品質の低下を回避することができる。
次に、吐出タイミングの設定処理について図12を参照して説明する。
ここでは、先ず、キャリッジ高さ検出回路308の検出信号に基づいてキャリッジ高さが高いか否かを判別し、キャリッジ33が高い位置にない場合には吐出タイミングを位置調整時のタイミングを、印刷制御部302に吐出タイミングとして設定し、キャリッジ33が高い位置にある場合にはキャリッジ高さが調整時と異なるので、調整時の吐出タイミングにさらに調整量Aを加えたものを、印刷制御部302に吐出タイミングとして設定する。
この調整量Aの値は、予め実験によってキャリッジ33が高い位置にあるときの調整タイミングのずれを測定しておくことで設定している。なお、キャリッジ33の高さを多段階に、または連続的に調整可能とし、各調整量(高さ位置)を検出するようにした場合には、これに合わせて調整量Aも相関を持たせて変化(又は補正)させることが好ましい。
これによって、キャリッジ高さが高い位置に調整されたまま通常の厚さの用紙に印刷した場合に生じる着弾位置ずれによる印刷位置のズレを低減することができる。
次に、印刷用制御部302に対する吐出速度設定処理について図13を参照して説明する。
ここでは、先ず、キャリッジ高さ検出回路308の検出信号に基づいてキャリッジ高さが高いか否かを判別し、キャリッジ33が高い位置にある場合にはキャリッジ高さが調整時と異なるので、通常印写時の吐出速度に調整量(係数)Bを乗じたものを吐出速度として、印刷制御部302に設定した吐出速度及び当該吐出速度が得られる駆動波形パターンを設定する。
この調整量Bは、予め実験によってキャリッジが高い位置にあるときの吐出タイミングのずれを測定し、着弾位置がずれないような吐出速度を算出することで設定できる。この場合、当該吐出速度が得られる駆動波形パターンのデータを格納しておくことで、所要の吐出速度で液滴を吐出させることができる。なお、キャリッジ33の高さを多段階に、または連続的に調整可能とし、各調整量(高さ位置)を検出するようにした場合には、これに合わせて調整量Bも相関を持たせて変化(又は補正)させることが好ましい。
これによって、キャリッジ高さが高い位置に調整されたまま通常の厚さの用紙に印刷した場合に生じる着弾位置ずれによる印刷位置のズレを低減することができる。
したがって、キャリッジの高さ位置に基づいてキャリッジの走査及び記録ヘッドからの液滴の吐出を制御することで、キャリッジの高さ位置が正しく調整されていない場合でも可及的に画像品質を維持した画像を形成することができる。
本発明に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置の前方側から見た斜視説明図である。 同装置の内部構成の概要を示す側面模式的説明図である。 同じく平面模式的説明図である。 同じく機構部の全体構成を説明する側面概略構成図である。 同機構部の要部平面説明図である。 記録ヘッドのノズル列配置の一例を示す模式的説明図である。 キャリッジ高さ位置調整機構の説明に供する説明図である。 同装置の制御部の概要を示すブロック説明図である。 同制御部の印刷制御部及びヘッド駆動回路の一例を示すブロック説明図である。 同制御部による印刷処理の一例を説明するフロー図である。 同じくキャリッジ走査方向判定処理の説明に供するフロー図である。 同じく吐出タイミング設定処理の説明に供するフロー図である。 同じく吐出速度の説明に供するフロー図である。
符号の説明
1…装置本体
2…給紙トレイ
3…排紙トレイ
10k、10c、10m、10y…インクカートリッジ
33…キャリッジ
34…記録ヘッド
35…サブタンク
51…搬送ベルト
301…主制御部
302…印刷制御部
305…副走査モータ
306…搬送量検出回路
308…キャリッジ高さ検出回路

Claims (4)

  1. 記録液の液滴を吐出する記録ヘッドを搭載したキャリッジを走査し、被記録媒体を間歇的に搬送して、前記被記録媒体上に画像を形成する画像形成装置において、前記キャリッジの高さ位置に基づいて前記キャリッジの走査及び前記記録ヘッドからの液滴の吐出を制御する手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載に画像形成装置において、画像形成時の前記キャリッジの走査方向を変化させることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載に画像形成装置において、前記記録ヘッドからの液滴吐出タイミングを変化させることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1又は2に記載に画像形成装置において、前記記録ヘッドからの液滴の吐出速度を変化させることを特徴とする画像形成装置。
JP2005315782A 2005-10-31 2005-10-31 画像形成装置 Pending JP2007118473A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005315782A JP2007118473A (ja) 2005-10-31 2005-10-31 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005315782A JP2007118473A (ja) 2005-10-31 2005-10-31 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007118473A true JP2007118473A (ja) 2007-05-17

Family

ID=38142835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005315782A Pending JP2007118473A (ja) 2005-10-31 2005-10-31 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007118473A (ja)

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07137398A (ja) * 1993-11-17 1995-05-30 Toray Ind Inc インクジェット印刷方法及びその装置
JPH09267477A (ja) * 1996-03-29 1997-10-14 Brother Ind Ltd 手動型印字装置
JPH10157087A (ja) * 1996-11-29 1998-06-16 Ricoh Co Ltd インクジェット記録装置
JP2000343795A (ja) * 1999-04-14 2000-12-12 Canon Inc ヘッドアライメントに基づくプリンタ制御
JP2002079668A (ja) * 2000-09-06 2002-03-19 Ricoh Co Ltd インクジェット記録装置、ヘッド駆動制御装置及び記憶媒体
JP2002178504A (ja) * 2000-10-02 2002-06-26 Seiko Epson Corp インクジェット式記録装置
JP2002254616A (ja) * 2000-11-30 2002-09-11 Canon Inc インクジェット記録装置及びその制御方法と装置
JP2003034021A (ja) * 2001-05-15 2003-02-04 Canon Inc インクジェットプリント装置、インクジェットプリント方法、プログラムおよび該プログラムを格納したコンピュータにより読取可能な記憶媒体
JP2003053957A (ja) * 2001-08-20 2003-02-26 Konica Corp インクジェット記録装置
JP2003094656A (ja) * 2001-09-27 2003-04-03 Seiko Epson Corp 液体噴射装置
JP2003266657A (ja) * 2002-03-12 2003-09-24 Canon Finetech Inc インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP2004114500A (ja) * 2002-09-26 2004-04-15 Nichiha Corp 建築板印刷装置
JP2004249469A (ja) * 2003-02-18 2004-09-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及びプリンタドライバ

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07137398A (ja) * 1993-11-17 1995-05-30 Toray Ind Inc インクジェット印刷方法及びその装置
JPH09267477A (ja) * 1996-03-29 1997-10-14 Brother Ind Ltd 手動型印字装置
JPH10157087A (ja) * 1996-11-29 1998-06-16 Ricoh Co Ltd インクジェット記録装置
JP2000343795A (ja) * 1999-04-14 2000-12-12 Canon Inc ヘッドアライメントに基づくプリンタ制御
JP2002079668A (ja) * 2000-09-06 2002-03-19 Ricoh Co Ltd インクジェット記録装置、ヘッド駆動制御装置及び記憶媒体
JP2002178504A (ja) * 2000-10-02 2002-06-26 Seiko Epson Corp インクジェット式記録装置
JP2002254616A (ja) * 2000-11-30 2002-09-11 Canon Inc インクジェット記録装置及びその制御方法と装置
JP2003034021A (ja) * 2001-05-15 2003-02-04 Canon Inc インクジェットプリント装置、インクジェットプリント方法、プログラムおよび該プログラムを格納したコンピュータにより読取可能な記憶媒体
JP2003053957A (ja) * 2001-08-20 2003-02-26 Konica Corp インクジェット記録装置
JP2003094656A (ja) * 2001-09-27 2003-04-03 Seiko Epson Corp 液体噴射装置
JP2003266657A (ja) * 2002-03-12 2003-09-24 Canon Finetech Inc インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP2004114500A (ja) * 2002-09-26 2004-04-15 Nichiha Corp 建築板印刷装置
JP2004249469A (ja) * 2003-02-18 2004-09-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及びプリンタドライバ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4815364B2 (ja) 液体吐出装置、画像形成装置
JP5824928B2 (ja) 画像形成装置及びプログラム
JP4762001B2 (ja) 液滴を吐出する装置及び画像形成装置
JP2011183617A (ja) 画像形成装置
JP2010005845A (ja) 画像形成装置
JP2016095680A (ja) 画像形成装置
JP2007136989A (ja) 画像形成装置
JP5703721B2 (ja) 画像形成装置
JP5121583B2 (ja) 液滴吐出装置、画像形成装置
JP2005144767A (ja) 画像形成装置
JP5776457B2 (ja) 画像形成装置
JP2007105935A (ja) 液体供給装置及び画像形成装置
JP2013059899A (ja) 画像形成装置
JP2007261098A (ja) 画像形成装置
JP4688187B2 (ja) 画像形成装置
JP4671884B2 (ja) 画像形成装置
JP4791154B2 (ja) 画像形成装置
JP2007118473A (ja) 画像形成装置
JP2012121215A (ja) 画像形成装置及びプログラム
JP4632936B2 (ja) 画像形成装置
JP4623649B2 (ja) 画像形成装置
JP4726158B2 (ja) 画像形成装置
JP2010005843A (ja) 画像形成装置及び液体収容容器
JP4688190B2 (ja) 画像形成装置及びプログラム
JP2010188542A (ja) 画像形成装置および画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20080625

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20101015

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101027

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110118

A521 Written amendment

Effective date: 20110314

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20110413

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02