JP2007107451A - 可変容量型斜板式圧縮機の電磁制御弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成にして弁体及び弁座の偏摩耗を防止できる可変容量型斜板式圧縮機の電磁制御弁を提供する。
【解決手段】可変容量型斜板式圧縮機の電磁制御弁は、ソレノイドにより駆動される作動ロッド46と、作動ロッド46の一端に設けられた弁体44と、作動ロッド46の往復動に伴い、弁体44により開閉される弁座36の弁孔40と、弁座36の傾動を許容すべく弁座を36を支持する弾性リング60とを備えている。
【選択図】図2
【解決手段】可変容量型斜板式圧縮機の電磁制御弁は、ソレノイドにより駆動される作動ロッド46と、作動ロッド46の一端に設けられた弁体44と、作動ロッド46の往復動に伴い、弁体44により開閉される弁座36の弁孔40と、弁座36の傾動を許容すべく弁座を36を支持する弾性リング60とを備えている。
【選択図】図2
Description
本発明は可変容量型斜板式圧縮機の電磁制御弁に係わり、特に、車両の空調システムに好適した圧縮機のための電磁制御弁に関する。
可変容量型斜板式圧縮機は斜板を配置したクランク室を備え、このクランク室内の圧力を制御することで、斜板の傾斜角つまりその吐出容量を可変可能である。それ故、この種の圧縮機は、クランク室と吸入室との間をオリフィス経路を介して互いに接続する一方、クランク室と吐出室との間の接続経路に電磁制御弁を備えており、この電磁制御弁はその開閉により、吐出室からクランク室への吐出媒体の導入量、つまり、クランク室内の圧力を調圧可能となっている。
電磁制御弁はその弁ハウジング内に前述した接続経路の一部をなす弁通路を備え、この弁通路に弁座が配置されている。この弁座はその中央に弁孔を有し、弁孔はソレノイドへの励磁を受け、弁座に対して接離する弁体により開閉される。より具体的には、電磁制御弁は、ソレノイドの励磁を受け、弁孔と同軸上を往復動する作動ロッドを有し、この作動ロッドの先端に弁孔に嵌合可能な弁体が設けられている。
ところで、電磁制御弁を製造するにあたり、その部品の微小な加工誤差や組付け誤差に起因し、作動ロッドが弁孔の軸線に対して僅かに傾くことは避けられない。しかも、電磁制御弁の閉弁時、作動ロッドに弁体や作動ロッド周囲を流れる吐出媒体の流体圧がその径方向に加われば、作動ロッドの傾きが助長される。更に、電磁制御弁がソレノイドへの励磁により閉弁される場合、ソレノイドを含む磁気回路は作動ロッドに対し、その軸線方向のみならず、僅かではあるが径方向にも電磁力を付与するから、このような径方向の電磁力によっても作動ロッドの傾斜は傾斜し易い。
このため、電磁制御弁の閉弁時、弁座における弁孔の開口縁に対して弁体が片当たりし、このような片当たりが繰り返されることで、弁孔の開口縁、つまり弁座や弁体自体に偏摩耗が発生する。このような偏摩耗は、電磁制御弁からの吐出媒体の漏れとなり、クランク室の高精度な調圧制御を不能にする。
上述した偏摩耗を避けるため、電磁制御弁の閉弁時、ソレノイドの励磁による弁体の締切力、つまり、弁座への弁体の当たりを弱くし、弁座や弁体の偏摩耗を軽減するようにした電磁制御弁が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004-293515号公報
上述した偏摩耗を避けるため、電磁制御弁の閉弁時、ソレノイドの励磁による弁体の締切力、つまり、弁座への弁体の当たりを弱くし、弁座や弁体の偏摩耗を軽減するようにした電磁制御弁が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1の電磁制御弁は、その弁体の締切力を低減するために、磁気回路や差圧室等の構成を弁ハウジング内に別途付加しなければならず、電磁制御弁の構造が複雑化し、そのコストもまた増大させている。
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、簡単な構成且つ安価にして、弁座や弁体の偏摩耗を防止できる可変容量型斜板式圧縮機の電磁制御弁を提供することにある。
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、簡単な構成且つ安価にして、弁座や弁体の偏摩耗を防止できる可変容量型斜板式圧縮機の電磁制御弁を提供することにある。
上記の目的を達成するため、可変容量型斜板式圧縮機にて使用される前述したタイプの電磁制御弁において、本発明の電磁制御弁は弁座における弁孔の軸線に対し、弁座を傾動可能に支持する弁座サポートを備えている(請求項1)。
具体的には、弁座サポートは、弁通路の内壁面と弁座の外周面との間に挟み込まれ、弁孔の径方向に弾性可能な弾性部材を含むことができ(請求項2)、この場合、弾性部材は、弁座を囲繞するリング形状をなし、弁通路の内壁面と弁座の外周面との間のシールを兼用するものであることが望ましい(請求項3)。
具体的には、弁座サポートは、弁通路の内壁面と弁座の外周面との間に挟み込まれ、弁孔の径方向に弾性可能な弾性部材を含むことができ(請求項2)、この場合、弾性部材は、弁座を囲繞するリング形状をなし、弁通路の内壁面と弁座の外周面との間のシールを兼用するものであることが望ましい(請求項3)。
一方、上述の弾性部材に代えて、弁座サポートは、弁座に対して弁体とは反対側に隣接して配置された受け部材と、弁座側の受け部材の端面に設けられ、凹若しくは凸の球面の一部をなす環状の受け面と、受け部材側の弁座の端面に設けられ、受け面に合致し、且つ、弁座の傾動を許容する凸若しくは凹の当接面と、受け部材内に形成され、弁孔に常時連なる貫通孔を含むことができ(請求項4)、この場合、受け面は凹球面の一部をなしていることが好ましい(請求項5)。
請求項1〜5の電磁制御弁によれば、弁座サポートは弁座の傾動を許容しているから、作動ロッドを介して弁体が弁座に着座したとき、作動ロッドが傾いていても、この傾きに追従して弁座が傾動することで、弁体は弁座に正確に着座し、その弁孔を閉じる。
請求項1〜5の可変容量型斜板式電磁制御弁は、作動ロッドが傾いていても、この傾きに追従して弁座が傾動するので、弁体は弁孔の開口縁に片当たりすることなく弁座に着座でき、弁座や弁体の偏摩耗を防止することができ、圧縮機におけるクランク室内の圧力を高精度に制御することができる。
また、本発明の電磁制御弁は、弁座に対する弁座サポートを付加するだけの簡単を構成であるから、そのコストもまた大幅に低減することができる。
また、本発明の電磁制御弁は、弁座に対する弁座サポートを付加するだけの簡単を構成であるから、そのコストもまた大幅に低減することができる。
図1は、車両の空調システムに組込まれる冷却装置を概略的に示し、この冷却装置は冷媒の循環経路10を備える。この循環経路10には可変容量型斜板式圧縮機12、凝縮器14、膨張弁16及び蒸発器18等が介挿されており、圧縮機12は冷媒を圧縮して吐出し、この吐出冷媒が凝縮器14及び膨張弁16等を経て蒸発器18に供給されることにより、蒸発器18の周囲の空気が冷却され、この冷却空気が車室内の冷房に使用される。
圧縮機12に関して詳述すれば、圧縮機12は、蒸発器18に接続された吸入室20を備え、この吸入室20に循環経路10からの還流冷媒が戻される。吸入室20内の還流冷媒(吸入冷媒)は圧縮室22内への吸入及び圧縮室22内での圧縮を経て、圧縮室22から吐出室24に吐出され、そして、圧縮冷媒(吐出冷媒)が吐出室24から循環経路10を経て凝縮器14に向けて送出される。
斜板式圧縮機12の場合、圧縮室22はピストン(図示しない)により形成され、このピストンは斜板(図示しない)の回転により往復動し、上述した吸入、圧縮及び吐出プロセスを実行する。
斜板は圧縮機12のクランク室26内に配置されており、斜板の傾斜角、即ち、圧縮機12の吐出容量はクランク室26内の圧力により可変される。クランク室26内の圧力を調圧するため、クランク室26はオリフィス経路28を介して吸入室20に接続される一方、接続経路30を介して吐出室24にも接続され、接続経路30に電磁制御弁32が介挿されている。
斜板は圧縮機12のクランク室26内に配置されており、斜板の傾斜角、即ち、圧縮機12の吐出容量はクランク室26内の圧力により可変される。クランク室26内の圧力を調圧するため、クランク室26はオリフィス経路28を介して吸入室20に接続される一方、接続経路30を介して吐出室24にも接続され、接続経路30に電磁制御弁32が介挿されている。
電磁制御弁32は弁ハウジング34を備え、この弁ハウジング34の一端部内に接続経路30の一部をなす弁通路が形成されている。具体的には、弁ハウジング34の一端部には有底の円筒穴35が形成され、この円筒穴35内に弁座36が配置されている。この弁座36はシリンダボア内を弁室38として形成する。弁座36はその中央を貫通した弁孔40を有し、この弁孔40の一端が接続経路30の上流部位を経て吐出室24に接続され、弁孔40の他端は弁室38内に臨んで開口している。弁室38は弁ハウジング34に形成した径方向孔42を介して接続経路30の下流部分、つまり、クランク室26に接続されている。
弁室38内には弁体44が配置されており、この弁体44は作動ロッド46の一端に設けられている。図1から明らかなように弁体44はその先端が半球形状をなし、弁座36の弁孔40に嵌合可能な大きさを有している。
作動ロッド46は弁孔40の軸線と同軸線上に配置され、弁室38内から弁室38外に延びている。より詳しくは、弁ハウジング34内には弁室38に隣接して円筒状のコア室48が形成され、コア室48の一端は仕切壁49を介して弁室38から気密に分離され、その他端は弁ハウジング34の他端にて開口している。コア室48内には仕切壁49側に円筒状の固定鉄心50が配置され、コア室48の他端はプラグ52により閉塞されている。更に、コア室48内には固定鉄心50とプラグ52との間に円筒状の可動鉄心54が配置され、この可動鉄心54は弁ハウジング34に対して作動ロッド46の軸線方向に移動自在である。
作動ロッド46は弁孔40の軸線と同軸線上に配置され、弁室38内から弁室38外に延びている。より詳しくは、弁ハウジング34内には弁室38に隣接して円筒状のコア室48が形成され、コア室48の一端は仕切壁49を介して弁室38から気密に分離され、その他端は弁ハウジング34の他端にて開口している。コア室48内には仕切壁49側に円筒状の固定鉄心50が配置され、コア室48の他端はプラグ52により閉塞されている。更に、コア室48内には固定鉄心50とプラグ52との間に円筒状の可動鉄心54が配置され、この可動鉄心54は弁ハウジング34に対して作動ロッド46の軸線方向に移動自在である。
作動ロッド46の他端部は弁室38内から仕切壁49を摺動自在に貫通してコア室48内に至り、そして、コア室48内の固定鉄心50を摺動自在に貫通して可動鉄心54に連結され、可動鉄心54は作動ロッド46と一体的に移動可能である。
なお、仕切壁49内には径方向孔51が形成されており、この径方向孔51は作動ロッド46の挿通孔を横断するように延びている。
なお、仕切壁49内には径方向孔51が形成されており、この径方向孔51は作動ロッド46の挿通孔を横断するように延びている。
更にまた、弁ハウジング34内にはコア室48を囲むようにしてソレノイド56が配置されており、このソレノイド56は、固定鉄心50及び可動鉄心54と協働して磁気回路を形成する。給電を受けてソレノイド56が励磁されたとき、磁気回路は可動鉄心54を弁座36側に向けて移動させるアキシャル電磁力を発生する。このアキシャル電磁力は、作動ロッド46を介して弁体44の閉弁動作をもたらし、弁体44はその復帰ばね(図示しない)の付勢力に抗して弁座36に着座し、弁座36の弁孔40を閉じる。
この場合、電磁制御弁32は吐出室24とクランク室26との間の接続経路30を遮断するから、吐出室24からクランク室26に吐出冷媒が導入されることはなく、クランク室26内の圧力は前述したオリフィス経路28を経て低圧側の吸入室20に逃がされる。この結果、クランク室26内の圧力が低下し、この低下に伴い、斜板の傾斜角(斜板の回転軸線と直交する面と斜板とのなす角)、つまり、圧縮機12の吐出容量が増大される。
これに対し、この後、ソレノイド56の励磁が停止されると、弁体44は復帰ばねの付勢力により弁座36から離座し、弁座36の弁孔40を開く。それ故、吐出室24から接続経路30を経てクランク室26内に吐出冷媒が導入され、クランク室26内の圧力は上昇する。このような圧力上昇は斜板の傾斜角、つまり、圧縮機12の吐出容量を減少させる。
従って、クランク室26からオリフィス経路28を通じて吸入室20に逃げる冷媒の流出量を考慮して、吐出室24からクランク室26への吐出冷媒の導入量つまり電磁制御弁32の開閉を制御することにより、圧縮機12からの冷媒の実吐出量を目標吐出量に維持することができる。
図2を参照すると、弁ハウジング34の一端部が拡大して示されている。
図2を参照すると、弁ハウジング34の一端部が拡大して示されている。
図2から明らかなように、弁座36の外径は前述した円筒穴35の内径よりも小さく、弁座36の外周面と円筒穴35の内周面との間に所定の間隙Gが確保されている。また、弁座36の外周面及び円筒穴35の内周面には環状溝58a,58bがそれぞれ形成され、これら環状溝58a,58b間に弁座サポートとしての弾性リング60が挟み込まれている。
弾性リング60は環状溝58a,58bの双方に部分的に嵌合され、その弾性変形により弁座36の径方向の変位を許容すべく弁座36を円筒穴35の内周面に対して支持している。従って、弁座36は、弁孔40の軸線に対して任意の方向に傾動可能である。
また、弾性リング60は弁座36の全周を囲繞しているので、弁座36の外周面と円筒穴35の内周面との間を気密にシールするシール部材としても機能する。
また、弾性リング60は弁座36の全周を囲繞しているので、弁座36の外周面と円筒穴35の内周面との間を気密にシールするシール部材としても機能する。
なお、図2中、参照符号62は弁ハウジング34を囲繞するOリングをそれぞれ示しており、これらOリング62は圧縮機12のケーンシグ、即ち、そのシリンダヘッド内に弁ハウジング34が挿入して配置されたとき、これら弁ハウジング34とシリンダヘッドとの間をシールする。また、弁室38内には必要に応じて、弁座36の端面に隣接するスナップリング(図示しない)を配置することができ、このスリップリングは弁座36の軸線方向の変位を確実に規制する。
弁座36が上述の弾性リング60を介して支持されていれば、作動ロッド46が弁座36と同一の軸線上になく、この軸線に対して傾いていたとしても、弁体44が弁座36に着座したとき、弁座36は作動ロッド46の傾きに追従して図2中の矢印Aで示すように傾動することができる。それ故、弁体44は弁座44つまり弁孔40の開口縁に対して、その周方向全域に亘り均一に密着するから、図2中の矢印Bで示す如く作動ロッド46の往復動に伴い、弁孔40の開閉が繰り返されても、弁体44や弁孔40の開口縁に偏摩耗が生じることはなく、電磁制御弁32は吐出室24とクランク室26との間を正確且つ確実に開閉でき、クランク室26内の圧力を高精度に制御することができる。
本発明は上述した一実施例に制約されるものではなく、種々の変形が可能である。
一実施例の弾性リング60に代えて、弁座36の軸線方向に延びる弾性チューブを弁座サポートとして使用することもできる。弾性チューブは弾性リング60よりも、その軸線方向に長いので、前述したスナップリングの機能をも発揮する。
更に、弁座36と円筒穴35との間が弾性リング60とは別のシール機構によりシールされる場合、弾性リング60は球状又はローラ状をなす複数の弾性体に置換することもでき、これら弾性体は弁座36の周方向に等間隔を存して配置される。
一実施例の弾性リング60に代えて、弁座36の軸線方向に延びる弾性チューブを弁座サポートとして使用することもできる。弾性チューブは弾性リング60よりも、その軸線方向に長いので、前述したスナップリングの機能をも発揮する。
更に、弁座36と円筒穴35との間が弾性リング60とは別のシール機構によりシールされる場合、弾性リング60は球状又はローラ状をなす複数の弾性体に置換することもでき、これら弾性体は弁座36の周方向に等間隔を存して配置される。
なお、前記シール機構とは、例えば弁座36の外周面にフランジを突設する一方、円筒穴35の内周面にフランジの径方向のみの遊びを許容しつつ、フランジを摺動自在に嵌合させる環状溝を形成することで実現可能である。
図3は、上述した弾性リング60や弾性体に代わる弁座サポートを示す。
図3の弁座サポートは、弁体44とは反対側にて弁座36に隣接して配置された受け部材としての弁座受け64を含み、この弁座受け64は円筒状をなし、円筒穴35内に圧入することができる。弁座受け64は弁座36側の端面に凹状の受け面66を有し、この受け面66は球面の一部をなす。一方、弁座36には弁座受け64側の端面が凸の当接面68として形成され、この当接面68は半球状をなし、受け面66と合致する。更に、弁座受け64内にはその中央に受け面66にて開口する貫通孔70が形成され、この貫通孔70は弁座36の弁孔40に常時連なっている。
図3は、上述した弾性リング60や弾性体に代わる弁座サポートを示す。
図3の弁座サポートは、弁体44とは反対側にて弁座36に隣接して配置された受け部材としての弁座受け64を含み、この弁座受け64は円筒状をなし、円筒穴35内に圧入することができる。弁座受け64は弁座36側の端面に凹状の受け面66を有し、この受け面66は球面の一部をなす。一方、弁座36には弁座受け64側の端面が凸の当接面68として形成され、この当接面68は半球状をなし、受け面66と合致する。更に、弁座受け64内にはその中央に受け面66にて開口する貫通孔70が形成され、この貫通孔70は弁座36の弁孔40に常時連なっている。
上述した弁座受け64はその受け面66に対して弁座36の当接面68を摺動させることで、弁座36の傾動を許容し、これにより、弁孔40の開口縁に対する弁体44の片当たり、即ち、弁体44及び弁座36の偏摩耗を確実に防止することができる。
なお、受け面66を凸球面とし、そして、当接面68を凹球面とすることも可能である。
なお、受け面66を凸球面とし、そして、当接面68を凹球面とすることも可能である。
12 圧縮機
20 吸入室
22 圧縮室
24 吐出室
26 クランク室
32 電磁制御弁
34 弁ハウジング
35 円筒穴(弁通路)
36 弁座
44 弁体
46 作動ロッド
56 ソレノイド
60 弾性リング(弁座サポート)
64 弁座受け(弁座サポート)
66 受け面
68 当接面
70 貫通孔
20 吸入室
22 圧縮室
24 吐出室
26 クランク室
32 電磁制御弁
34 弁ハウジング
35 円筒穴(弁通路)
36 弁座
44 弁体
46 作動ロッド
56 ソレノイド
60 弾性リング(弁座サポート)
64 弁座受け(弁座サポート)
66 受け面
68 当接面
70 貫通孔
Claims (5)
- 斜板を配置したクランク室と吐出室とが電磁制御弁を介して接続されている可変容量型斜板式圧縮機において、
前記電磁制御弁は、
弁ハウジングと、
前記弁ハウジング内に設けられ、前記クランク室と前記吐出室との間の接続経路の一部をなす弁通路と、
前記弁通路に配置された弁孔を有する弁座と、
前記弁座の弁孔と同一の軸線上に配置され、ソレノイドの励磁が制御されたとき、前記弁座に対して接離方向に前記軸線上を往復動可能な作動ロッドと、
前記弁座側に位置した前記作動ロッドの一端に設けられ、前記作動ロッドの往復動により前記弁座の弁孔を開閉する弁体と、
前記軸線に対して前記弁座を傾動可能に支持する弁座サポートと
を具備したことを特徴とする可変容量型斜板式圧縮機の電磁制御弁。 - 前記弁座サポートは、前記弁通路の内壁面と前記弁座の外周面との間に挟み込まれ、前記弁孔の径方向に弾性可能な弾性部材を含むことを特徴とする請求項1に記載の可変容量型斜板式圧縮機の電磁制御弁。
- 前記弾性部材は、前記弁座を囲繞するリング形状をなし、前記弁通路の内壁面と前記弁座の外周面との間のシールを兼用することを特徴とする請求項2に記載の可変容量型斜板式圧縮機の電磁制御弁。
- 前記弁座サポートは、
前記弁座に対して前記弁体とは反対側に隣接して配置された受け部材と、
前記弁座側の前記受け部材の端面に設けられ、凹若しくは凸の球面の一部をなす環状の受け面と、
前記受け部材側の前記弁座の端面に設けられ、前記受け面に合致し、且つ、前記弁座の傾動を許容する凸若しくは凹の当接面と、
前記受け部材内に形成され、前記弁孔に常時連なる貫通孔と
を含むことを特徴とする請求項1に記載の可変容量型斜板式圧縮機の電磁制御弁。 - 前記受け面は凹球面の一部をなすことを特徴とする請求項4に記載の可変容量型斜板式圧縮機の電磁制御弁。
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