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JP2007106007A - 積層体及び電気回路基板 - Google Patents

積層体及び電気回路基板 Download PDF

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JP2007106007A
JP2007106007A JP2005299683A JP2005299683A JP2007106007A JP 2007106007 A JP2007106007 A JP 2007106007A JP 2005299683 A JP2005299683 A JP 2005299683A JP 2005299683 A JP2005299683 A JP 2005299683A JP 2007106007 A JP2007106007 A JP 2007106007A
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尽 佐藤
Kenji Kawamoto
憲治 河本
Hidekatsu Sekine
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Abstract

【課題】本発明の課題とするところは、誘電体材料と容量素子電極の密着性が確保でき、静電容量の大きく、信頼性の優れた容量素子を製造することのできる積層体及びこれを用いた容量素子を内蔵した電気回路基板を提供することにある
【解決手段】誘電体層と、その片面に接着している導体層からなる積層体であって、当該誘電体層は樹脂と当該樹脂に分散された誘電体粉末からなり、当該誘電体層における誘電体粉末含有量は導体層接着面側で小さく、導体層接着面と反対側で大きい積層体とする。
【選択図】図3

Description

本発明は容量素子の形成に用いることのできる積層体及びこれを構造の一部として用いた電気回路基板に係り、特に、内蔵される容量素子の信頼性と静電容量を向上させる電気回路基板に関するものである。
近年の電子機器の高密度化、高速化に伴い、電気回路基板の高密度化対応、高周波数対応への要求が益々高まっている。高密度化を図る上で実装部品の小型化が進んでいるが、実装歩留りを考えると、現在以上の小型化は限界に近い。従来、コンデンサや抵抗といった受動電子部品は、はんだ付実装によって電気回路基板と接続されていたが、最近にあっては、厚膜や薄膜の誘電材料や抵抗材料を電気回路基板に局所的に形成し、層間容量素子、抵抗素子として用いる方法が提案され始めてきた。
例えば、電気回路基板に容量素子を作りこむ方法としては、印刷法による方法が挙げられる。まず、基板となる絶縁層に銅箔を備えた銅張積層板の銅箔をパターニングして第一の容量電極を形成する、ついで、例えば、エポキシ樹脂に高誘電体フィラーを分散させた誘電体ペーストを、例えば、スクリーン印刷法により第一の容量電極上に塗付し誘電体層を形成する。ついで、Agペーストのような導電性ペーストを誘電体層上に、例えばスクリーン印刷法によりパターン状に積層して第二の容量電極と成し、図1に示す容量素子を形成する(特許文献1参照)。
しかしながら、上記のように、スクリーン印刷法での容量素子の形成方法によると、印刷による膜厚バラツキに加え、基板(絶縁層)上に形成された第一の容量電極上にペーストを積層するという、平坦ではない面に対して印刷を行う方法をとるために、第一の容量電極に対して、誘電体層が平坦に形成できず、目的の静電容量を有する容量素子を形成するのが困難になる。また、第一の容量電極は基板平面に対して凸部であるため、第一の容量電極の端部近傍の誘電体が容量電極中央部の厚みに比べて薄くなり、耐電圧が低くなるという問題からある程度以上は誘電体の膜厚を薄くできず、静電容量を確保することができないという問題があった。
容量素子を作りこむ別の方法として、有機樹脂中に誘電体無機フィラーを分散させた有機材料を用い、両面に銅箔を形成した、誘電体基板をコンデンサとして用いる方法が提案されている(特許文献2参照)。
しかし、誘電体基板を使用する場合、誘電材料に含有する誘電体粉末を多くすると、導体層との密着性が弱くなり、信頼性が失われる。逆に、誘電体粉末の含有量を少なくすると、導体層との密着性は確保されるが、誘電体基板の誘電率が小さくなり、静電容量の確保が出来ないという問題がある。
特開平8−125302号公報 特開2000−286523号公報
本発明は、前記問題点を鑑みなされたものであり、その課題とするところは、誘電体材料と容量素子電極の密着性が確保でき、静電容量の大きく、信頼性の優れた容量素子を製造することのできる積層体及びこれを用いた容量素子を内蔵した電気回路基板を提供することにある。
本課題を解決するための第一の発明は、誘電体層と、その片面に接着している導体層からなる積層体であって、当該誘電体層は樹脂と当該樹脂に分散された誘電体粉末からなり、当該誘電体層における誘電体粉末含有量は導体層接着面側で小さく、導体層接着面と反対側で大きいことを特徴とする積層体である。
第二の発明は、前記誘電体層を構成する樹脂の種類は誘電体粉末含有量にかかわらず同じであることを特徴とする請求項1記載の積層体である。
第三の発明は、前記誘電体層は前記樹脂における誘電体粉末の含有量で2層に区分されることを特徴とする請求項1または2記載の積層体である。
第四の発明は、前記誘電体粉末はベロブスカイト型結晶構造を有していることを特徴とする請求項1乃至3記載の積層体である。
本課題を解決するための第五の発明は、絶縁層内に容量素子を備えた電気回路基板であって、当該容量素子は第一電極と第二電極と両電極間に配置された誘電体層を備え、当該誘電体層は樹脂と当該樹脂に分散された誘電体粉末からなり、当該誘電体層における誘電体粉末含有量は前記第一電極側で小さく、前記第二電極側で大きいことを特徴とする電気回路基板である。
第六の発明は、前記第二電極は導電性ペーストで形成されたことを特徴とする請求項5記載の電気回路基板である。
第七の発明は、前記電気回路基板は絶縁層内にさらに抵抗素子を具備することを特徴とする請求項5又は6記載の電気回路基板である。
本発明によれば、誘電体層を構成する樹脂が含む誘電体粉末の含有量を、導体層接着面側が小さくなる構成としたことで、誘電体層と導体層との密着力が向上する。また、導体層接着面と反対側の誘電体層は誘電体粉末を多く含むため誘電率が高く、この積層体を用いて容量素子を作成すると小さい面積や厚めの誘電体層でも大きな静電容量の容量素子を得ることができる。さらに、誘電体粉末が多い誘電体層はもろくなるが、誘電体粉末が少なく粘り強い導体層側の誘電体層に支持されているため亀裂等が入るのを防ぐことができる。そして、容量素子形成時には第二の容量素子電極を誘電体粉末の多い側に積層するため、誘電体粉末に起因する凹凸がアンカーの役目を果たし、密着性が向上する。以上の効果により、信頼性が高く、静電容量の大きい容量素子を得ることができる。
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図2は、本発明の積層体一例を示す断面図である。
本発明の積層体20は誘電体層22と、その片面に接着している導体層21を具備し、当該誘電体層は樹脂と当該樹脂に分散された誘電体粉末からなり、当該誘電体層22における誘電体粉末含有量は導体層21接着面側で小さく、導体層21接着面と反対側で大きくなっている。
本発明の積層体の製造方法の一例を示す。まず、導体層21の上に第一の誘電材料を一定の厚みで塗布し熱処理を施すことで第一の誘電体層22aを形成し、次いで第二の誘電材料を先に形成した第一の誘電体層上に一定の厚みで塗布し熱処理を施すことで第二の誘電体層22bを形成し、本発明の積層体20とする。
本発明の積層体を構成する導体層としては金属箔が好ましく、特に導電性に優れ上層に積層される誘電体層を保持できる強度を有するため銅箔が好ましい。導体層として用いる金属箔は表面に薄くニッケルめっきを施すなど、複数の金属から構成されていてもよい。上層に積層する誘電材料との密着性を向上させるために予め表面処理を施しておいてもよい。好ましい厚みは12μm〜35μmである。
誘電体層を構成する誘電材料としては樹脂か、樹脂をバインダーとして無機材料粒子を分散させたものを用いることができる。ペースト状に加工して塗布するための溶剤を添加することができる。樹脂としては熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂、あるいはその混合物を用いることができる。熱硬化性樹脂としてはエポキシ系樹脂やポリイミド系樹脂等を、熱可塑性樹脂としては液晶ポリマー等を用いることができる。添加することのできる溶剤としてはブチルカルビトール、PCP等を挙げることができる。溶剤の添加量は固形分(樹脂及び無機材料粒子)100重量部に対して5重量部〜30重量部程度が好ましい。誘電体粉末は一般式ABXで表されるぺロブスカイト型結晶構造であることが好ましく、例えばチタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウムを用いることができる。また、2種類以上の誘電体粉末を混合、もしくは固溶させて用いることもできる。
本発明の積層体が具備する誘電体層は、導体層接着面側とその反対側では誘電体粉末の濃度が異なっている導体層接着面側を第一の誘電体層、それとは反対側を第二の誘電体層として区分すると、第一の誘電体層では導体層との密着性維持のため誘電体粉末の含有量は全く含まないか、含む場合は上限を40体積%とすることが好ましい。また、第二の誘電体層では高い静電容量を保持するために誘電体粉末の含有量を40体積%より大きくすることが好ましい。第一の誘電体層と第二の誘電体層との密着性向上のために、それぞれの誘電体層を構成する樹脂は同じとすることが好ましい。
第一の誘電体層及び第二の誘電体層の厚みは目的とする容量素子の容量及び内蔵されることになる電気回路基板の層間距離に応じて自由に変更することが可能であるが、第一の誘電体層の厚みはもろい第二の誘電体層を支持するためには5μm以上あることが好ましい。また、静電容量を保つために10μm以下が好ましい。第二の誘電体層の厚みは静電容量確保のために20μm以下が好ましい。誘電体層全体では、ピンホールや導体層の表面粗さを考慮すると20μm以上が好ましく、電気回路基板の絶縁層内に内蔵するためには、40μm以下、静電容量の確保のためには30μm以下である。
第一及び第二の誘電体層は、所定の層の上に一定の膜厚で調整した誘電材料を塗布し、熱処理によって溶剤を除去し、さらに硬化のための熱処理を行って形成する。
例えば、導体層21として厚み18μmの銅箔上に誘電体粉末が添加された熱硬化性又は/及び熱可塑性樹脂である第一の誘電材料を塗布する。次いで、熱処理によって誘電材料に含まれる溶剤を除去する。さらに、同様に誘電体粉末が添加され、かつ、第一の誘電材料よりも誘電体粉末の添加量の多い第二の誘電材料を第一の誘電材料上に塗布し、熱処理によって溶剤を除去し、熱キュアし樹脂を完全硬化することにより、導体層21上に第一の誘電体層22aと第二の誘電体層22bが積層された、積層体20を作成する。
こうして得られた積層体を用いて得られた電気回路基板の一例を図3に示す。
本発明の電気回路基板30は絶縁層36a内に容量素子30aを備えている。当該容量素子30aは第一電極31aと第二電極33と両電極間に配置された誘電体層32a、32bを備えている。誘電体層は樹脂と、樹脂に分散された誘電体粉末からなり、誘電体粉末の含有量は第一の誘電体層31aでは全く含まないか小さく、第二の誘電体層32bでは大きくなっている。
容量素子30aの具備する第二電極33は導電性ペースト等により形成され配線31dと電気的に接続され、第一電極31aと同一層に引き出すことができる。容量素子のための第一電極31a及び配線31dは積層体が有していた導体層に由来する。
上記絶縁層、配線、容量素子および抵抗素子等はコア基板38に支持されている。コア基板38には予め配線がパターニングされている。
電気回路基板30は絶縁層36b内にさらに抵抗素子30bを具備することができる。図3では抵抗素子30bは抵抗素子電極31b、31cと抵抗体34から構成されている。抵抗素子電極は容量素子と別の層に、新たに積層された導体層から形成された配線の一部を用いて設けることもできるが、ここでは容量素子電極31aと同じく導体層に由来している。抵抗体34は電気抵抗の大きな材料であればよく、例えばパターンめっきや、ペースト状の抵抗材料を印刷することで形成することができる。生産性が高いことからスクリーン印刷によって抵抗ペーストを印刷する方法により形成することが好ましい。抵抗ペーストには例えばフェノール系の熱硬化性樹脂をバインダーとし、カーボンフィラーを分散させたものを用いることができる。絶縁層を積層する前に所定の抵抗値となるように抵抗体に対しレーザートリミングを施すことが好ましい。抵抗素子30bの導通は、ここではビア37c、37dにより図っている。
本発明の電気回路基板に内蔵される容量素子は絶縁層で被覆されることが好ましい。絶縁層は一般的な電気回路基板の絶縁層として使用される材料を用いることができ、例えばシート状の絶縁性樹脂をラミネートして、あるいはペースト状の絶縁性樹脂を塗布することによって積層することができる。絶縁層を構成する材料としては絶縁性の熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂、あるいは絶縁性樹脂含浸ガラスクロス(プリプレグ)等を用いることもできる。
本発明の電気回路基板は配線を具備する。配線は絶縁層内の容量素子や抵抗素子の電極を構成する導体層をパターニングしてその一部または全部とすることもできる。図3に示すように、導体層に由来する配線の他に、新たに別の層に形成することもできる。形成法としては下層の絶縁層にビアホールを形成した後、フィルドビアめっきによってビアの内部を銅などの導体で満たすと共に、絶縁層の表層に導体層を形成し、これをパターンエッチングする方法が挙げられる。抵抗が大きくなりすぎないためには12μm以上が好ましく、表皮効果を考慮すると35μm以下が好ましい。
本発明の積層体を用いて電気回路基板を製造する方法の一例を図4〜図6に従って説明する。
まず、本発明の積層体410を構成する第二の誘電体層412bの表面にウレタン系のフォトレジストを積層し、露光・現像を行って容量素子の誘電体に対応したフォトレジストパターン413を形成した(図4(a))。露出した第二の誘電体層412bを第一の誘電体層412aと同時に、例えば、ウェットブラストによりエッチングを行い、フォトレジストパターン413を剥離することで誘電体層がパターニングされる(図4(b))。
導電性ペーストをスクリーン印刷法によりパターニングされた誘電体層上に導体層とまたがる様に印刷し第二の容量素子電極431を形成する(図4(c))。次いで、配線441がパターニングされたコア基板442上に半硬化性絶縁樹脂シートを介して容量素子電極431が半硬化性絶縁樹脂シート側にくるように積層し、絶縁層443に第二の容量素子電極431及び第一、第二の誘電体層412a,412bが埋め込まれる(図4(d))。
導体層414上にフォトレジストを積層し、露光・現像を行ってコア基板442上に形成された配線441と導通をとるためにビア加工をするため、それ以外の領域をフォトレジストで保護するようにフォトレジストパターン451を形成した(図4(e))。露出した導体層のエッチングを行い、フォトレジストパターン451を剥離することでビア加工用の開口部461を設けた(図4(f))。更に形成した開口部461にビア加工、パネルめっきを行い配線441と導層体414がビア471によって電気的接続された(図4(g))。
導体層414上にフォトレジストを積層し、露光・現像を行って容量素子電極及び抵抗素子電極に対応したフォトレジストパターン511を形成した(図5(h))。露出した導体層のエッチングを行い、フォトレジストパターン511を剥離することで第一の容量素子電極521と抵抗素子電極522a、522b及び配線523を設けた。ここで、第一の容量素子電極521、第二の容量素子電極431とそれに挟まれた第一、第二の誘電体層412a、412bにより容量素子520が形成される。このとき、導電性ペーストで形成された第二の容量素子電極431は配線523により、第一の容量素子電極521と同一の層に引き出される(図5(i))。
抵抗素子電極522a、522b間にスクリーン印刷により、たとえば、フェノール樹脂にカーボンフィラーを添加した、カーボンペーストを抵抗体531として印刷し、ベークすることで、抵抗素子530が形成され、容量素子と抵抗素子を備えた基板を作成することができる(図5(j))。また、抵抗素子電極522a、522bには抵抗体531を形成する前に、抵抗体と接触する部分に接触抵抗低減のため貴金属の薄膜を例えば置換めっきで形成してもよい。
こうして作製した容量素子及び抵抗素子を備えた基板に半硬化性絶縁樹脂シートを積層プレスすることにより、絶縁層541を形成する(図5(k))。次に、第一の容量素子電極521、配線523と抵抗素子電極522a、522b上にビアホールを形成し、パネルめっきによってビアホールを埋めてビア551a〜551dの導通を図ると共に導体層552を形成し(図5(l))、例えば全面にフォトレジストを形成し、露光・現像によって配線パターンに対応したフォトレジストパターンを形成し、エッチングののちレジストを剥離してパターニングを行うことにより、配線611a〜611cを形成することで、3層の配線層を備えた電気回路基板600を得ることができる(図6)。その後、ソルダーレジスト積層とともに外部接続用端子を設けてもよく、またさらに上層に絶縁層と配線を積層してゆき多層化を図ってもよい。絶縁層及び配線の形成は一般的な電気回路基板の製造と同様に行うことができる。また、本発明の積層体を用いてさらに容量素子を形成してもよく、他の作り込み又は埋め込み型の受動素子とも組み合わせて製造することもできる。
以下に、図7,8を用いて本発明の一実施例について具体的に説明する。
導体層711として厚み18μmの銅箔上に、液晶ポリマー(LCP)に誘電体粉末であるチタン酸バリウムを30体積%添加した誘電材料をキャストし、熱処理を施すことにより、溶剤を除去し、第一の誘電体層712aを形成する。さらに、液晶ポリマー(LCP)に誘電体粉末であるチタン酸バリウムを50体積%添加した誘電材料をキャストし、熱処理し溶剤を除去した後、熱キュアを施すことにより第一の誘電体層712a上に第二の誘電体層712bを形成することで、積層体710を得た(図7(a))。
こうして得た積層体710の第二の誘電体層712bの表面にマスクとなるウレタン系のフォトレジストを110℃でラミネートし、露光、現像を行い、容量素子の誘電体を設ける領域にフォトレジストパターンを形成し、露出した第二の誘電体層712b及びその下に位置する第一の誘電体層712aをウェットブラストによりエッチングを行い、フォトレジストパターンをアルカリ液により剥離することことで、第一と第二の誘電体層712a、712bをパターニングした(図7(b))。
次いで、パターニングされた誘電体層を覆い、導体層711と接続するように導電性ペーストを配置して、第二の容量素子電極731を形成した。導電性ペーストとしては銅ペーストを用い、スクリーン印刷によりパターン状に形成した(図7(c))。
更に、配線741がパターニングされたコア基板742上に半硬化性絶縁樹脂シートを介して第二の容量素子電極731が半硬化性絶縁樹脂シート側にくるように積層した(図7(d))。
導体層711上にフォトレジストを積層し、露光・現像を行ってコア基板742上に形成された配線741と導通をとるためにビア加工をするため、それ以外の領域をフォトレジストで保護するようにフォトレジストパターンを形成した。露出した導体層のエッチングを行い、フォトレジストパターンを剥離することでビア加工用の開口部を設けた。更に形成した開口部にビア加工、パネルめっきを行い配線741と導体層711をビア751により電気的に接続した(図7(e))。
導体層711上にフォトレジストを積層し、露光・現像を行って容量素子電極及び抵抗素子電極に対応したフォトレジストパターンを形成した。露出した導体層のエッチングを行い、フォトレジストパターンを剥離することで第二の容量素子電極761、配線763と抵抗素子電極762a、762bを設ける。ここで、第一の容量素子電極761、第二の容量素子電極731とそれに挟まれた第一、第二の誘電体層712a、712bにより容量素子760が形成される。このとき、導電性ペーストで形成された第二の容量素子電極731は配線763により、第一の容量素子電極761と同一の層に引き出される(図7(f))。
フォトレジストをラミネートし、抵抗素子電極762a、762bの一部が露出するようなフォトレジストパターン811を露光、現像により形成し(図8(g))、その後、専用のめっき液を用いてAgめっきを施すことにより、銅である抵抗素子電極762a、762b上に貴金属薄膜821としてAgめっき膜を形成した(図8(h))。
Agめっきのためのフォトレジストパターンを剥離し、抵抗素子電極762a、762b上に形成したAgめっき膜を接続するように、フェノール樹脂にカーボンフィラーを添加した、カーボンペーストを抵抗材料としてスクリーン印刷し、200℃でベークすることで抵抗体831とし、抵抗素子830を形成した。こうして容量素子760と抵抗素子830を備えた電気回路基板を得た(図8(i))。
こうして作製した容量素子と抵抗素子を備えた基板に半硬化性絶縁樹脂シートを175℃、30分、2MPaで、積層プレスすることにより、絶縁層841を形成した。次に、第一の容量素子電極761、配線763と抵抗素子電極762a、762b上にビアホールを形成し、パネルめっきによってビアホールを埋めてビア842a〜842dの導通を図ると共に導体層を形成し、全面にフォトレジストを形成し、露光・現像によって配線パターンに対応したフォトレジストパターンを形成し、エッチングののちレジストを剥離してパターニングを行うことにより、配線843a〜843cを形成することで、3層の配線層を備えた電気回路基板840を得た(図8(j))。その後、外部接続端子を残してソルダーレジストを形成し、外部接続端子にニッケル金めっきを施した。
図9、10を用いて本発明の他の実施例について具体的に説明する。
まず、実施例1同様に積層体を作成し、第一の誘電体層912aと第二の誘電体層912bのパターニングを実施例1と同様に行った。さらに、誘電体層を覆い、導体層911と接続するように第二の容量電極913の形成を実施例1と同様に行った(図9(a))。
更に、誘電体層のパターニングにより露出した導体層911上に、導電性ペーストであるAgペーストをスクリーン印刷法により形成することで、抵抗素子銀電極921を形成した(図9(b))。
配線931がパターニングされたコア基板932上に半硬化性絶縁樹脂シートを介して第二の容量素子電極913及び抵抗素子銀電極921が半硬化性絶縁樹脂シート側にくるように積層することで、絶縁層933に第二の容量素子電極913及び抵抗素子銀電極921を埋め込んだ(図9(c))。
次いで、実施例1と同様に導体層911上にフォトレジストを積層し、露光・現像を行ってコア基板932上に形成された配線931と導通をとるためにビア加工をするため、それ以外の領域をフォトレジストで保護するようにフォトレジストパターンを形成した。露出した導体層911のエッチングを行い、フォトレジストパターンを剥離することでビア加工用の開口部を設けた。更に、形成した開口部にビア加工、パネルめっきを行い配線931と導電体911をビア941により電気的に接続した(図9(d))。
導体層911上にフォトレジストを積層し、露光・現像を行って容量素子電極及び抵抗素子電極に対応したフォトレジストパターンを形成した。露出した導体層のエッチングを行い、フォトレジストパターンを剥離することで第一の容量素子電極951、配線953と抵抗素子銅電極952a、952bを設ける。ここで、実施例1と同様に、第一の容量素子電極951、第二の容量素子電極913とそれに挟まれた第一、第二の誘電体層912a、912bにより容量素子950が形成される。このとき、導電性ペーストで形成された第二の容量素子電極913は配線953により、第一の容量素子電極951と同一の層に引き出され、また、抵抗素子銀電極921a、921bが表面に露出され、かつ、パターニングされた抵抗素子銅電極952a、952bと電気的接続がなされるように形成される(図9(e))。
抵抗素子銀電極921aと921bを接続するように、フェノール樹脂にカーボンフィラーを添加した、カーボンペーストを抵抗材料としてスクリーン印刷し、200℃でベークすることで抵抗体961とし、抵抗素子960を形成した。こうして容量素子950と抵抗素子960を備えた基板を得た(図9(f))。
こうして作製した容量素子950と抵抗素子960を備えた基板に実施例1と同様に半硬化性絶縁樹脂シートを175℃、30分、2MPaで、積層プレスすることにより、絶縁層971を形成した。次に、第一の容量素子電極951、配線953と抵抗素子銅電極952a、952b上にビアホールを形成し、パネルめっきによってビアホールを埋めてビア972a〜972dの導通を図ると共に導体層を形成し、全面にフォトレジストを形成し、露光・現像によって配線パターンに対応したフォトレジストパターンを形成し、エッチングののちレジストを剥離してパターニングを行うことにより、配線973a〜973cを形成することで、3層の配線層を備えた電気回路基板970を得た(図10)。その後、外部接続端子を残してソルダーレジストを形成し、外部接続端子にニッケル金めっきを施した。
従来の容量素子を説明する断面図である。 本発明の積層体を説明する断面図である。 本発明の電気回路基板を説明する断面図である。 本発明の電気回路基板の製造工程を説明する工程図である。 本発明の電気回路基板の製造工程を説明する工程図である。 本発明の電気回路基板の製造工程を説明する工程図である。 本発明の電気回路基板の一実施例の製造工程を説明する工程図である。 本発明の電気回路基板の一実施例の製造工程を説明する工程図である。 本発明の電気回路基板の他の実施例の製造工程を説明する工程図である。 本発明の電気回路基板の他の実施例の製造工程を説明する工程図である。
符号の説明
11:基板 12a:第一の容量電極 12b:引き出し電極 13:誘電体層 14:第二の容量電極 15:容量素子
20:積層体 21:導体層 22:誘電体層 22a:第一の誘電体層 22b:第二の誘電体層
30:電気回路基板 30a:容量素子 30b:抵抗素子 31a:第一電極
31b,31c:抵抗素子電極 31d:配線 32a:第一の誘電体層 32b:第二の誘電体層 33:第二電極 34:抵抗体 36a,36b:絶縁層 37a,37b,37c,37d:ビア 38:コア基板
410:積層体 412a:第一の誘電体層 412b:第二の誘電体層 413:フォトレジストパターン 414:導体層 431:第二の容量素子電極 441:配線 442:コア基板 443:絶縁層 451:フォトレジストパターン 461:開口部 471:ビア
520:容量素子 511:フォトレジストパターン 521:第一の容量素子電極 522a、522b:抵抗素子電極 523:配線 530:抵抗素子 531:抵抗体 541:絶縁層 551a、551b、551c、551d:ビア 552:導体層
600:電気回路基板 611a、611b、611c:配線
710:積層体 711:導体層 712a:第一の誘電体層 712b:第二の誘電体層 731:第二の容量素子電極 741:配線 742:コア基板 743:絶縁層 751:ビア 760:容量素子 761:第一の容量素子電極 762a、762b:抵抗素子電極 763:配線
811:フォトレジストパターン 821:貴金属薄膜 830:抵抗素子 831:抵抗体 840:電気回路基板 841:絶縁層 842a、8421b、842c、842d:ビア 843a、843b、843c:配線
911:導体層 912a:第一の誘電体層 912b:第二の誘電体層 913:第二の容量素子電極 921a、921b:抵抗素子銀電極 931:配線 932:コア基板 933:絶縁層 941:ビア 950:容量素子 951:第一の容量素子電極 952a、952b:抵抗素子銅電極 953:配線 960:抵抗素子 961:抵抗体 970:電気回路基板 971:絶縁層 972a、972b、972c、972d:ビア 973a、973b、973c:配線

Claims (7)

  1. 誘電体層と、その片面に接着している導体層からなる積層体であって、当該誘電体層は樹脂と当該樹脂に分散された誘電体粉末からなり、当該誘電体層における誘電体粉末含有量は導体層接着面側で小さく、導体層接着面と反対側で大きいことを特徴とする積層体。
  2. 前記誘電体層を構成する樹脂の種類は誘電体粉末含有量にかかわらず同じであることを特徴とする請求項1記載の積層体。
  3. 前記誘電体層は前記樹脂における誘電体粉末の含有量で2層に区分されることを特徴とする請求項1または2記載の積層体。
  4. 前記誘電体粉末はベロブスカイト型結晶構造を有していることを特徴とする請求項1乃至3記載の積層体。
  5. 絶縁層内に容量素子を備えた電気回路基板であって、当該容量素子は第一電極と第二電極と両電極間に配置された誘電体層を備え、当該誘電体層は樹脂と当該樹脂に分散された誘電体粉末からなり、当該誘電体層における誘電体粉末含有量は前記第一電極側で小さく、前記第二電極側で大きいことを特徴とする電気回路基板。
  6. 前記第二電極は導電性ペーストで形成されたことを特徴とする請求項5記載の電気回路基板。
  7. 前記電気回路基板は絶縁層内にさらに抵抗素子を具備することを特徴とする請求項5又は6記載の電気回路基板。
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