JP2007091704A - IgE産生抑制剤、IgE産生抑制用飲食品、抗アレルギー剤および抗アレルギー用飲食品 - Google Patents
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Abstract
【課題】優れた抗アレルギー作用が期待されるIgE産生抑制剤およびIgE産生抑制用飲食品、ならびに抗アレルギー剤および抗アレルギー用飲食品を提供する。
【解決手段】ビフィドバクテリウム・カテヌラータムを有効成分として含有するIgE産生抑制剤。該IgE産生抑制剤を含有するIgE産生抑制用飲食品。ビフィドバクテリウム・カテヌラータムを有効成分として含有する抗アレルギー剤。該抗アレルギー剤を含有する抗アレルギー用飲食品。
【選択図】なし
【解決手段】ビフィドバクテリウム・カテヌラータムを有効成分として含有するIgE産生抑制剤。該IgE産生抑制剤を含有するIgE産生抑制用飲食品。ビフィドバクテリウム・カテヌラータムを有効成分として含有する抗アレルギー剤。該抗アレルギー剤を含有する抗アレルギー用飲食品。
【選択図】なし
Description
本発明は、アレルギー疾患の予防や治療に有用なIgE産生抑制剤および抗アレルギー剤、ならびにそれらを含有するIgE産生抑制用飲食品および抗アレルギー用飲食品に関する。
近年、食生活や生活習慣などの変化により、リュウマチ、炎症性腸炎、食物アレルギー等の、アレルギー反応が関与する種々のアレルギー症状を伴う疾患(アレルギー疾患)の患者が増大している。アレルギー反応は、その作用機序によりI型からIV型まで分類されている。この内、I型アレルギー反応が関与する疾患には、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー等が含まれ、子供から成人まで幅広い年代の人々がアレルギー症状に苦しんでいる。
これまで、アレルギー疾患の予防や治療には、アレルギーの原因となる原因物質を患者に接触させない方法が主に用いられており、たとえば食物アレルギーの場合には、食物から原因物質を除去することなどが行われている。しかし、原因物質の除去には、本人の負担だけでなく、調理をする側の負担も伴うなど、問題点も多い。
また、抗アレルギー剤を投与する方法も用いられている。抗アレルギー剤の作用機序としては様々なものが提案されており、たとえば、I型アレルギー反応に重要な役割を果たす免疫グロブリン(Ig)Eの産生を抑制することによりI型アレルギー反応を抑制するものなどがある。
これまで、アレルギー疾患の予防や治療には、アレルギーの原因となる原因物質を患者に接触させない方法が主に用いられており、たとえば食物アレルギーの場合には、食物から原因物質を除去することなどが行われている。しかし、原因物質の除去には、本人の負担だけでなく、調理をする側の負担も伴うなど、問題点も多い。
また、抗アレルギー剤を投与する方法も用いられている。抗アレルギー剤の作用機序としては様々なものが提案されており、たとえば、I型アレルギー反応に重要な役割を果たす免疫グロブリン(Ig)Eの産生を抑制することによりI型アレルギー反応を抑制するものなどがある。
一方、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属(以下ビフィズス菌ということがある。)やラクトバチルス(Lactobacillus)属、エンテロコッカス(Enterococcus)属などの各種の乳酸菌については、種々の生理活性効果(免疫系の調節効果、整腸効果、血中脂質改善効果等)が報告されている。そのため、現在、プロバイオティクスとして、これらの乳酸菌を摂取することが一般的に行われている。
ビフィズス菌は、偏性嫌気性のグラム陽性多形成桿菌で、ヒト腸内フローラの最優勢菌属のひとつであり、1974年に出版されたBergey’s Manualの第8版でラクトバチルス属から独立し、以後遺伝子情報を基にした系統分類がなされている。Stakebrandtらが1997年に提案した16SrRNA遺伝子の塩基配列に基づく階層分類体系に則れば、ビフィドバクテリウム属(Genus)は、Actinobacteria綱(Class)、Bifidobacteriales目(Order)、Bifidobacteriaceae科(Family)に分類され、現在32菌種2亜種が承認されている。
ビフィズス菌は、偏性嫌気性のグラム陽性多形成桿菌で、ヒト腸内フローラの最優勢菌属のひとつであり、1974年に出版されたBergey’s Manualの第8版でラクトバチルス属から独立し、以後遺伝子情報を基にした系統分類がなされている。Stakebrandtらが1997年に提案した16SrRNA遺伝子の塩基配列に基づく階層分類体系に則れば、ビフィドバクテリウム属(Genus)は、Actinobacteria綱(Class)、Bifidobacteriales目(Order)、Bifidobacteriaceae科(Family)に分類され、現在32菌種2亜種が承認されている。
ビフィズス菌は、ヒトや各種動物の消化管や糞便、ヒトの膣や口腔、ミツバチの消化管、下水などに分布し、その菌種には、ヒトと動物との種間や、乳児と成人との間等において“住み分け”が確認されている(非特許文献1参照)。
現在、ヒト由来ビフィズス菌としては、ビフィドバクテリウム(以下、Bと略記することがある。)・アドレッセンティス(B・adolescentis)、B・カテヌラータム(B・catenulatum)、B・シュードカテヌラータム(B・pseudocatenulatum)、B・ロンガム(B・longum)、B・インファンティス(B・infantis)、B・ブレーベ(B・breve)、B・ビフィダム(B・bifidum)、B・アングラータム(B・angulatum)、B・デンティウム(B・dentium)、B・ガリカム(B・gallicum)の10菌種が分離されている。これらのうち、成人腸内の優勢ビフィズス菌種は、B・アドレッセンティス、B・カテヌラータム、B・シュードカテヌラータム、B・ロンガムの4菌種であると報告されている(非特許文献2参照)。
また、ヒトの糞便を無菌マウスに投与するとビフィズス菌が減少し、定着しにくいことが観察されている(非特許文献3参照)。
現在、ヒト由来ビフィズス菌としては、ビフィドバクテリウム(以下、Bと略記することがある。)・アドレッセンティス(B・adolescentis)、B・カテヌラータム(B・catenulatum)、B・シュードカテヌラータム(B・pseudocatenulatum)、B・ロンガム(B・longum)、B・インファンティス(B・infantis)、B・ブレーベ(B・breve)、B・ビフィダム(B・bifidum)、B・アングラータム(B・angulatum)、B・デンティウム(B・dentium)、B・ガリカム(B・gallicum)の10菌種が分離されている。これらのうち、成人腸内の優勢ビフィズス菌種は、B・アドレッセンティス、B・カテヌラータム、B・シュードカテヌラータム、B・ロンガムの4菌種であると報告されている(非特許文献2参照)。
また、ヒトの糞便を無菌マウスに投与するとビフィズス菌が減少し、定着しにくいことが観察されている(非特許文献3参照)。
これらのことは、ビフィズス菌が定着する動物の種または年齢によって特異的な消化管内環境が存在するために、それぞれの環境に適応したビフィズス菌種が定着することを強く示唆している。そのため、ヒトがビフィズス菌を摂取する場合には、上記の10菌種が望ましいと考えられている。
これらのビフィズス菌を用いた飲食品として、たとえば特許文献1〜2には、B・カテヌラータムまたはB・シュードカテヌラータムを用いた発酵食品が開示されている。
また、特許文献3には、特定の4種のビフィズス菌(B・インファンティス、B・ブレーベ、B・ロンガム、B・ビフィダム)を有効成分とする抗アレルギー剤および醗酵食品が開示されており、これら4種のビフィズス菌がIgE産生抑制効果を有することが記載されている。しかし、これら4種のビフィズス菌以外にIgE産生抑制効果を有するビフィズス菌は報告されていない。
光岡知足,「腸内細菌学」,第87−107頁(1990年) 松木ら ,アプライド・アンド・エンバイロメンタル・マイクロバイオロジー(Appl.Environ.Microbiol.),第70(1)巻、第167−173頁(2004年) 秋山ら,日本細菌学雑誌,第46巻,第139頁(1991年) 特開2001−120178号公報
特開2001−120180号公報
特開平10−309178号公報
これらのビフィズス菌を用いた飲食品として、たとえば特許文献1〜2には、B・カテヌラータムまたはB・シュードカテヌラータムを用いた発酵食品が開示されている。
また、特許文献3には、特定の4種のビフィズス菌(B・インファンティス、B・ブレーベ、B・ロンガム、B・ビフィダム)を有効成分とする抗アレルギー剤および醗酵食品が開示されており、これら4種のビフィズス菌がIgE産生抑制効果を有することが記載されている。しかし、これら4種のビフィズス菌以外にIgE産生抑制効果を有するビフィズス菌は報告されていない。
光岡知足,「腸内細菌学」,第87−107頁(1990年) 松木ら ,アプライド・アンド・エンバイロメンタル・マイクロバイオロジー(Appl.Environ.Microbiol.),第70(1)巻、第167−173頁(2004年) 秋山ら,日本細菌学雑誌,第46巻,第139頁(1991年)
今日、多くの人にとってアレルギー疾患が問題となっているなか、さらに優れた抗アレルギー作用を有する薬剤および飲食品が強く望まれている。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、優れた抗アレルギー作用が期待されるIgE産生抑制剤およびIgE産生抑制用飲食品、ならびに抗アレルギー剤および抗アレルギー用飲食品を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、優れた抗アレルギー作用が期待されるIgE産生抑制剤およびIgE産生抑制用飲食品、ならびに抗アレルギー剤および抗アレルギー用飲食品を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意検討の結果、B・カテヌラータムが強いIgE産生抑制作用を示すことを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明の第一の態様は、B・カテヌラータムを有効成分として含有することを特徴とするIgE産生抑制剤である。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様のIgE産生抑制剤を含有するIgE産生抑制用飲食品である。
本発明の第三の態様は、B・カテヌラータムを有効成分として含有することを特徴とする抗アレルギー剤である。
本発明の第四の態様は、前記第三の態様の抗アレルギー剤を含有する抗アレルギー用飲食品である。
すなわち、本発明の第一の態様は、B・カテヌラータムを有効成分として含有することを特徴とするIgE産生抑制剤である。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様のIgE産生抑制剤を含有するIgE産生抑制用飲食品である。
本発明の第三の態様は、B・カテヌラータムを有効成分として含有することを特徴とする抗アレルギー剤である。
本発明の第四の態様は、前記第三の態様の抗アレルギー剤を含有する抗アレルギー用飲食品である。
本発明によれば、優れた抗アレルギー作用が期待されるIgE産生抑制剤およびIgE産生抑制用飲食品、ならびに抗アレルギー剤および抗アレルギー用飲食品を提供できる。
これらは、アレルギー疾患、特にI型アレルギー反応が関与する疾患(アトピー性皮膚炎、食物アレルギー等)の予防や治療に有用である。
これらは、アレルギー疾患、特にI型アレルギー反応が関与する疾患(アトピー性皮膚炎、食物アレルギー等)の予防や治療に有用である。
本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の好ましい実施形態に限定されず、本発明の範囲内で自由に変更することができるものである。尚、本明細書において百分率は特に断りのない限り質量による表示である。
本発明のIgE産生抑制剤は、B・カテヌラータムを有効成分とするものである。
ここで「B・カテヌラータムを有効成分として含有する」とは、B・カテヌラータムを、目的とする効果(IgE産生抑制剤においてはIgE産生抑制効果。後述する抗アレルギー剤においては抗アレルギー効果。)を得ることができる有効量で含有することを意味する。
ここで「B・カテヌラータムを有効成分として含有する」とは、B・カテヌラータムを、目的とする効果(IgE産生抑制剤においてはIgE産生抑制効果。後述する抗アレルギー剤においては抗アレルギー効果。)を得ることができる有効量で含有することを意味する。
本発明のIgE産生抑制剤の有効成分であるB・カテヌラータムは、1974年にスカルドヴィ(Scardovi)らによりヒト成人の糞便などから分離・同定された菌種である(Scardovi Y. および F. Crociani;”Int. J. Syst. Bacteriol”、24:6−20,(1974))。
種々のビフィズス菌を含む試料中からB・カテヌラータムを分離し、これを同定する方法は、必ずしも制限されず、公知の方法、たとえばDNA−DNA相同性試験や、特開平11−123093号に記載されている16SrRNA遺伝子を標的とした菌種特異的プライマーを用いる方法等により行うことができる。特に後者の方法では、ビフィドバクテリウム属の16SrRNA遺伝子の全部で9ケ所ある可変領域のうち、V2、V3エリアにある菌種特異的な遺伝子配列に着目して作製されたプライマーを用いるため、コロニーから直接、あるいは培養した菌体からDNAを抽出し、当該DNAとB・カテヌラータムに特異的なプライマーとの反応性を調べることにより、簡易に同定することができる。
種々のビフィズス菌を含む試料中からB・カテヌラータムを分離し、これを同定する方法は、必ずしも制限されず、公知の方法、たとえばDNA−DNA相同性試験や、特開平11−123093号に記載されている16SrRNA遺伝子を標的とした菌種特異的プライマーを用いる方法等により行うことができる。特に後者の方法では、ビフィドバクテリウム属の16SrRNA遺伝子の全部で9ケ所ある可変領域のうち、V2、V3エリアにある菌種特異的な遺伝子配列に着目して作製されたプライマーを用いるため、コロニーから直接、あるいは培養した菌体からDNAを抽出し、当該DNAとB・カテヌラータムに特異的なプライマーとの反応性を調べることにより、簡易に同定することができる。
本発明において用いられるB・カテヌラータムの菌株としては、特に制約はなく、これまで、B・カテヌラータム種に属するものとして、アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション(ATCC)、ジャパン・コレクション・オブ・ミクロオーガニズム(JCM)、ノースイースト・テキサス・コミュニティ・カレッジ(NTCC)、ドイッチェ・サムラング・ミクロオーガニズメン・ウント・ゼルクルトウーレン(DSM)等の公的な微生物保存機関に寄託されている公的機関寄託株であってもよく、上述したような公知の方法により自然界(たとえばヒトの糞便等)から分離した分離株であってもよい。
公的機関寄託株としては、たとえば、JCM1194T株、ATCC27675株、DSM20224株等が挙げられる。なお、上付文字Tは基準株を意味する。
公的機関寄託株としては、たとえば、JCM1194T株、ATCC27675株、DSM20224株等が挙げられる。なお、上付文字Tは基準株を意味する。
本発明に使用するB・カテヌラータムの形態としては、特に制限はなく、B・カテヌラータムの菌体を含有するものであればよい。特に、菌体数の制御等、取り扱いの容易さから、凍結乾燥菌末を利用することが好ましい。
凍結乾燥菌末は、たとえばB・カテヌラータムの生菌を公知の方法により培養し、凍結乾燥することにより得ることができる。
凍結乾燥菌末は、たとえばB・カテヌラータムの生菌を公知の方法により培養し、凍結乾燥することにより得ることができる。
本発明のIgE産生抑制剤は、たとえば医薬組成物であってもよく、飲食品に添加される成分であってもよい。
医薬組成物の場合は、たとえば、B・カテヌラータムを、薬学的に許容され得る賦形剤等の任意の添加剤を用いて所望の剤形に製剤化することにより製造することが好ましい。
製剤化する場合、製剤中のB・カテヌラータムの含有量は、剤形にもよるが、通常、1×106〜1×1012cfu/gの範囲内であることが好ましく、1×107〜1×1011cfu/gの範囲内であることがより好ましい。
医薬組成物の場合は、たとえば、B・カテヌラータムを、薬学的に許容され得る賦形剤等の任意の添加剤を用いて所望の剤形に製剤化することにより製造することが好ましい。
製剤化する場合、製剤中のB・カテヌラータムの含有量は、剤形にもよるが、通常、1×106〜1×1012cfu/gの範囲内であることが好ましく、1×107〜1×1011cfu/gの範囲内であることがより好ましい。
本発明のIgE産生抑制剤の投与経路としては、経口投与、または経腸投与等の非経口投与が挙げられる。
本発明のIgE産生抑制剤の投与剤形としては、たとえば、噴霧剤、カプセル剤、錠剤、顆粒剤、シロップ剤、乳剤、座剤、注射剤、軟膏、テープ剤等が挙げられる。
本発明のIgE産生抑制剤の有効成分であるB・カテヌラータムの投与量は、剤形、症状、年齢、体重等によって異なるが、IgE産生を効果的に抑制するためには、一日あたり、1×107cfu/kg体重以上であることが好ましく、1×108〜1×1011cfu/kg体重の範囲内であることがより好ましい。
本発明のIgE産生抑制剤の投与は、1日に1回又は数回に分けて行うことができる。
本発明のIgE産生抑制剤の投与剤形としては、たとえば、噴霧剤、カプセル剤、錠剤、顆粒剤、シロップ剤、乳剤、座剤、注射剤、軟膏、テープ剤等が挙げられる。
本発明のIgE産生抑制剤の有効成分であるB・カテヌラータムの投与量は、剤形、症状、年齢、体重等によって異なるが、IgE産生を効果的に抑制するためには、一日あたり、1×107cfu/kg体重以上であることが好ましく、1×108〜1×1011cfu/kg体重の範囲内であることがより好ましい。
本発明のIgE産生抑制剤の投与は、1日に1回又は数回に分けて行うことができる。
製剤化にあたって使用できる添加剤としては、特に制限はなく、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、矯味矯臭剤、希釈剤、注射剤用溶剤等の一般的に医薬組成物に用いられている添加剤を使用できる。
賦形剤としては、たとえば、乳糖、白糖、ブドウ糖、マンニット、ソルビット等の糖誘導体;トウモロコシデンプン、馬鈴薯デンプン、α−デンプン、デキストリン、カルボキシメチルデンプン等のデンプン誘導体;結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム等のセルロース誘導体;アラビアゴム;デキストラン;プルラン;軽質無水珪酸、合成珪酸アルミニウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウム等の珪酸塩誘導体;リン酸カルシウム等のリン酸塩誘導体;炭酸カルシウム等の炭酸塩誘導体;硫酸カルシウム等の硫酸塩誘導体等が挙げられる。
結合剤としては、たとえば、上記賦形剤の他、ゼラチン;ポリビニルピロリドン;マグロゴール等が挙げられる。
崩壊剤としては、たとえば、上記賦形剤の他、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、架橋ポリビニルピロリドン等の化学修飾されたデンプン又はセルロース誘導体等が挙げられる。
滑沢剤としては、たとえば、タルク;ステアリン酸;ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム等のステアリン酸金属塩;コロイドシリカ;ビーガム、ゲイロウ等のワックス類;硼酸;グリコール;フマル酸、アジピン酸等のカルボン酸類;安息香酸ナトリウム等のカルボン酸ナトリウム塩;硫酸ナトリウム等の硫酸類塩;ロイシン;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム等のラウリル硫酸塩;無水珪酸、珪酸水和物等の珪酸類;デンプン誘導体等が挙げられる。
安定剤としては、たとえば、メチルパラベン、プロピルパラベン等のパラオキシ安息香酸エステル類;クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール等のアルコール類;塩化ベンザルコニウム;無水酢酸;ソルビン酸等が挙げられる。
矯味矯臭剤としては、たとえば、甘味料、酸味料、香料等が挙げられる。
注射剤用溶剤としては、たとえば、水、エタノール、グリセリン等が挙げられる。
結合剤としては、たとえば、上記賦形剤の他、ゼラチン;ポリビニルピロリドン;マグロゴール等が挙げられる。
崩壊剤としては、たとえば、上記賦形剤の他、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、架橋ポリビニルピロリドン等の化学修飾されたデンプン又はセルロース誘導体等が挙げられる。
滑沢剤としては、たとえば、タルク;ステアリン酸;ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム等のステアリン酸金属塩;コロイドシリカ;ビーガム、ゲイロウ等のワックス類;硼酸;グリコール;フマル酸、アジピン酸等のカルボン酸類;安息香酸ナトリウム等のカルボン酸ナトリウム塩;硫酸ナトリウム等の硫酸類塩;ロイシン;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム等のラウリル硫酸塩;無水珪酸、珪酸水和物等の珪酸類;デンプン誘導体等が挙げられる。
安定剤としては、たとえば、メチルパラベン、プロピルパラベン等のパラオキシ安息香酸エステル類;クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール等のアルコール類;塩化ベンザルコニウム;無水酢酸;ソルビン酸等が挙げられる。
矯味矯臭剤としては、たとえば、甘味料、酸味料、香料等が挙げられる。
注射剤用溶剤としては、たとえば、水、エタノール、グリセリン等が挙げられる。
本発明のIgE産生抑制剤の有効成分であるB・カテヌラータムは、IgE産生抑制作用を有している。そのため、本発明のIgE産生抑制剤は、これを投与することにより、投与しない場合に比べて、生体内におけるIgEの産生を抑制する効果を奏する。したがって、本発明のIgE産生抑制剤は、IgEの産生を伴う種々の疾患の予防または治療に有用である。
また、IgEがアレルギー疾患、特にアトピー性皮膚炎、食物アレルギー等のI型アレルギー反応に関わる疾患(I型アレルギー疾患)を誘起していることは公知であり、したがって、IgE産生抑制作用を有するB・カテヌラータムは、抗アレルギー剤の有効成分としても有用である。したがって、B・カテヌラータムを有効成分とする本発明の抗アレルギー剤は、アレルギー疾患、特にI型アレルギー疾患の予防または治療に有用である。
また、B・カテヌラータムは、ヒト、特にヒト成人の腸管内における優勢菌種である。そのため、本発明のIgE産生抑制剤および抗アレルギー剤は、投与された際に腸内環境を乱すおそれがなく、安全性が高く、長期間連続的に投与しても副作用のおそれが少ないものである。
本発明のIgE産生抑制剤は、飲食品に含有させて、IgE産生抑制用飲食品とすることもできる。飲食品に含有させるIgE産生抑制剤の形態は、特に限定されず、B・カテヌラータムのみからなっていてもよく、B・カテヌラータムの他に、飲食品に含有させることが許容されるその他の成分を含有していてもよい。
また、IgEがアレルギー疾患、特にアトピー性皮膚炎、食物アレルギー等のI型アレルギー反応に関わる疾患(I型アレルギー疾患)を誘起していることは公知であり、したがって、IgE産生抑制作用を有するB・カテヌラータムは、抗アレルギー剤の有効成分としても有用である。したがって、B・カテヌラータムを有効成分とする本発明の抗アレルギー剤は、アレルギー疾患、特にI型アレルギー疾患の予防または治療に有用である。
また、B・カテヌラータムは、ヒト、特にヒト成人の腸管内における優勢菌種である。そのため、本発明のIgE産生抑制剤および抗アレルギー剤は、投与された際に腸内環境を乱すおそれがなく、安全性が高く、長期間連続的に投与しても副作用のおそれが少ないものである。
本発明のIgE産生抑制剤は、飲食品に含有させて、IgE産生抑制用飲食品とすることもできる。飲食品に含有させるIgE産生抑制剤の形態は、特に限定されず、B・カテヌラータムのみからなっていてもよく、B・カテヌラータムの他に、飲食品に含有させることが許容されるその他の成分を含有していてもよい。
本発明のIgE産生抑制用飲食品は、上述した本発明のIgE産生抑制剤を含有する。本発明のIgE産生抑制用飲食品を摂取することにより、本発明のIgE産生抑制剤を投与する場合と同様の効果が得られる。
本発明のIgE産生抑制用飲食品におけるIgE産生抑制剤の含有量は、特に制限はない。好ましくは、上述した、効果的なIgE産生抑制のための1日あたりの投与量を、無理なく摂取できる程度の量のB・カテヌラータムを含有することが好ましく、通常、1×106〜1×1012cfu/gの範囲内であることが好ましく、1×107〜1×1011cfu/gの範囲内であることがより好ましい。
本発明のIgE産生抑制用飲食品におけるIgE産生抑制剤の含有量は、特に制限はない。好ましくは、上述した、効果的なIgE産生抑制のための1日あたりの投与量を、無理なく摂取できる程度の量のB・カテヌラータムを含有することが好ましく、通常、1×106〜1×1012cfu/gの範囲内であることが好ましく、1×107〜1×1011cfu/gの範囲内であることがより好ましい。
本発明のIgE産生抑制用飲食品は、IgE産生抑制剤と、飲食品に含有させることが許容される他の成分とを原料として製造されたものであってもよく、また、本発明のIgE産生抑制剤を、他の成分を含む既存の飲食品に添加したものであってもよい。
たとえば、本発明のIgE産生抑制用飲食品が発酵乳である場合、IgE産生抑制用飲食品は、発酵乳にB・カテヌラータムを添加したものであってもよく、B・カテヌラータムをスターター菌として用いた発酵乳であってもよい。
たとえば、本発明のIgE産生抑制用飲食品が発酵乳である場合、IgE産生抑制用飲食品は、発酵乳にB・カテヌラータムを添加したものであってもよく、B・カテヌラータムをスターター菌として用いた発酵乳であってもよい。
IgE産生抑制用飲食品に含まれる他の成分としては、食品衛生法などの食品規定で飲食品への使用が認められているものであれば、IgE産生抑制効果を損なわない限り特に制限なく用いることができる。たとえば、デキストリン、デンプン等の糖類;ゼラチン、大豆タンパク、トウモロコシタンパク等のタンパク質;アラニン、グルタミン、イソロイシン等のアミノ酸類;セルロース、アラビアゴム等の多糖類;大豆油、中鎖脂肪酸トリグリセリド等の油脂類等を含有させることができる。
IgE産生抑制用飲食品の形態は特に制限されず、たとえば、清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果実飲料、乳酸飲料等の飲料(これらの飲料の濃縮原液及び調整用粉末を含む);アイスクリーム、アイスシャーベット、かき氷等の冷菓;そば、うどん、はるさめ、ぎょうざの皮、しゅうまいの皮、中華麺、即席麺等の麺類;飴、チューインガム、キャンディー、ガム、チョコレート、錠菓、スナック菓子、ビスケット、ゼリー、ジャム、クリーム、焼き菓子等の菓子類;かまぼこ、ハム、ソーセージ等の水産・畜産加工食品;加工乳、発酵乳等の乳製品;サラダ油、てんぷら油、マーガリン、マヨネーズ、ショートニング、ホイップクリーム、ドレッシング等の油脂及び油脂加工食品;ソース、たれ等の調味料;スープ、シチュー、サラダ、惣菜、漬物、パン;経腸栄養食;機能性食品(特定保健用食品、病者用食品などの特別用途食品や、健康食品)等が挙げられる。
本発明のIgE産生抑制用飲食品が、B・カテヌラータムをスターター菌として用いた発酵乳である場合、発酵に際しては、B・カテヌラータムを単独で用いてもよく、B・カテヌラータムと他のスターター菌との混合培養を行ってもよい。
他のスターター菌としては、一般的に発酵乳の製造に用いられているものが使用でき、たとえば他のビフィズス菌(B・シュードカテヌラータム、B・ブレーベ、B・ビフィダム、B・ロンガム、B・インファンティス、B・アドレスセンティス等)や、発酵乳のスターター菌として公知の乳酸菌を用いることができる。かかる乳酸菌の具体例としては、ストレプトコッカス・サーモフィルス(Streptococcus thermophilus)、ストレプトコッカス・クレモリス(Streptococcus cremoris)、ラクトバチルス・ブルガリクス(Lactobacillus bulgaricus)、ラクトバチルス・カゼイ(Lactobacillus casei)、ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)等が挙げられる。
他のスターター菌としては、一般的に発酵乳の製造に用いられているものが使用でき、たとえば他のビフィズス菌(B・シュードカテヌラータム、B・ブレーベ、B・ビフィダム、B・ロンガム、B・インファンティス、B・アドレスセンティス等)や、発酵乳のスターター菌として公知の乳酸菌を用いることができる。かかる乳酸菌の具体例としては、ストレプトコッカス・サーモフィルス(Streptococcus thermophilus)、ストレプトコッカス・クレモリス(Streptococcus cremoris)、ラクトバチルス・ブルガリクス(Lactobacillus bulgaricus)、ラクトバチルス・カゼイ(Lactobacillus casei)、ラクトバチルス・ガセリ(Lactobacillus gasseri)等が挙げられる。
発酵乳は、公知の方法により製造することができる。発酵乳の製造方法の一例を以下に示す。
まず、原料乳を含む原料ミックスを調製する。該原料ミックスには、原料乳のほかに、所望に応じて油脂、糖類、水などのその他成分を配合することができる。例えば、油脂として、バターやクリームなどの脂肪を含有する原料を配合することができる。糖類として、蔗糖、麦芽糖、ブドウ糖、果糖、デキストリン、還元麦芽糖等の通常の甘味剤を配合することができる。ハードヨーグルトを製造する場合は、予め膨潤したゼラチンおよび/または予め溶解した寒天溶液を配合することができる。ソフトヨーグルトを製造する場合は、ホエー蛋白質や増粘多糖類を配合することができる。ドリンクヨーグルトを製造する場合は、安定化剤としてハイメトキシルペクチンを0〜0.3質量%添加してもよいが、ハイメトキシルペクチンを全く含まないことが好ましい。
原料ミックスを調製する方法は特に限定されず、例えば、原料乳に、所望に応じてその他成分を添加し、攪拌混合して原料ミックスを得ることができる。
ここで、原料ミックスにおける原料乳の配合率は、無脂乳固形分として1〜15質量%が好ましく、8〜15質量%がより好ましい。
次いで、原料ミックスに加熱殺菌処理を施す。殺菌方法および加熱条件は特に限定されないが、85〜140℃の加熱温度が好ましく、加熱時間は、バッチ式の場合は5〜15分が好ましく、HTST法の場合は2秒〜15分が好ましい。
続いて、加熱殺菌された原料ミックスに、スターター菌を接種して発酵を行う。スターター菌の接種量、発酵温度、発酵時間等の発酵条件は、スターター菌の種類、得ようとする発酵乳の種類や性状等に応じて適宜設定することができる。製品形態によっては、スターターを接種した後、容器に充填してから発酵させてもよく、発酵タンク内で発酵させてもよい。
発酵後、速やかに冷却して発酵乳を得る。製品の種類や性状によっては、冷却後に均質化する工程や、冷却後に調味液等の他の原料を添加して混合する工程を行ってもよい。
このようにして得られた発酵乳は、更なる加熱殺菌を施さず、ビフィズス菌を生菌として摂取できる生菌タイプの製品とすることができる。生菌タイプの製品は、10℃以下、好ましくは0〜5℃の低温下で保存、流通・販売される。
まず、原料乳を含む原料ミックスを調製する。該原料ミックスには、原料乳のほかに、所望に応じて油脂、糖類、水などのその他成分を配合することができる。例えば、油脂として、バターやクリームなどの脂肪を含有する原料を配合することができる。糖類として、蔗糖、麦芽糖、ブドウ糖、果糖、デキストリン、還元麦芽糖等の通常の甘味剤を配合することができる。ハードヨーグルトを製造する場合は、予め膨潤したゼラチンおよび/または予め溶解した寒天溶液を配合することができる。ソフトヨーグルトを製造する場合は、ホエー蛋白質や増粘多糖類を配合することができる。ドリンクヨーグルトを製造する場合は、安定化剤としてハイメトキシルペクチンを0〜0.3質量%添加してもよいが、ハイメトキシルペクチンを全く含まないことが好ましい。
原料ミックスを調製する方法は特に限定されず、例えば、原料乳に、所望に応じてその他成分を添加し、攪拌混合して原料ミックスを得ることができる。
ここで、原料ミックスにおける原料乳の配合率は、無脂乳固形分として1〜15質量%が好ましく、8〜15質量%がより好ましい。
次いで、原料ミックスに加熱殺菌処理を施す。殺菌方法および加熱条件は特に限定されないが、85〜140℃の加熱温度が好ましく、加熱時間は、バッチ式の場合は5〜15分が好ましく、HTST法の場合は2秒〜15分が好ましい。
続いて、加熱殺菌された原料ミックスに、スターター菌を接種して発酵を行う。スターター菌の接種量、発酵温度、発酵時間等の発酵条件は、スターター菌の種類、得ようとする発酵乳の種類や性状等に応じて適宜設定することができる。製品形態によっては、スターターを接種した後、容器に充填してから発酵させてもよく、発酵タンク内で発酵させてもよい。
発酵後、速やかに冷却して発酵乳を得る。製品の種類や性状によっては、冷却後に均質化する工程や、冷却後に調味液等の他の原料を添加して混合する工程を行ってもよい。
このようにして得られた発酵乳は、更なる加熱殺菌を施さず、ビフィズス菌を生菌として摂取できる生菌タイプの製品とすることができる。生菌タイプの製品は、10℃以下、好ましくは0〜5℃の低温下で保存、流通・販売される。
本発明のIgE産生抑制用飲食品は、IgE産生抑制用との用途が表示された飲食品であることが好ましい。具体的には、たとえば「IgE産生抑制用と表示された、B・カテヌラータムを有効成分とするIgE産生抑制剤を含有する飲食品」等として販売されることが好ましい。
ここで「表示」とは、需要者に対して上記用途を知らしめるための全ての行為を意味し、上記用途を想起・類推させうるような表示であれば、表示の目的、表示の内容、表示する対象物・媒体等の如何に拘わらず、すべて本発明の「表示」に該当する。たとえば、本発明のIgE産生抑制用飲食品に係る商品又は商品の包装に上記用途を記載する行為、商品又は商品の包装に上記用途を記載したものを譲渡し、引き渡し、譲渡若しくは引き渡しのために展示し、輸入し、又は電気通信回線を通じて提供する行為、商品に関する広告、価格表若しくは取引書類に上記用途を記載して展示し、若しくは頒布し、又はこれらを内容とする情報に上記用途を記載して電磁的方法(インターネット等)により提供する行為、等が例示できる。
表示としては、行政等によって認可された表示(たとえば、行政が定める各種制度に基づいて認可を受け、そのような認可に基づいた態様で行う表示)であることが好ましく、、特に包装、容器、カタログ、パンフレット、POP等の販売現場における宣伝材、その他の書類等への表示が好ましい。
また、たとえば、健康食品、機能性食品、経腸栄養食品、特別用途食品、栄養機能食品、医薬用部外品等としての表示を例示することができ、その他厚生労働省によって認可される表示、たとえば、特定保健用食品、これに類似する制度にて認可される表示を例示できる。後者の例としては、特定保健用食品としての表示、条件付き特定保健用食品としての表示、身体の構造や機能に影響を与える旨の表示、疾病リスク低減表示等を例示することができ、詳細にいえば、健康増進法施行規則(平成15年4月30日、日本国厚生労働省令第86号)に定められた特定保健用食品としての表示(特に保健の用途の表示)、及びこれに類する表示が、典型的な例として列挙することが可能である。
なお、以上のような表示を行うために使用する文言は、「IgE産生抑制用」という文言のみに限られるわけではなく、それ以外の文言であっても、IgE産生抑制効果を表現する文言であればよい。
ここで「表示」とは、需要者に対して上記用途を知らしめるための全ての行為を意味し、上記用途を想起・類推させうるような表示であれば、表示の目的、表示の内容、表示する対象物・媒体等の如何に拘わらず、すべて本発明の「表示」に該当する。たとえば、本発明のIgE産生抑制用飲食品に係る商品又は商品の包装に上記用途を記載する行為、商品又は商品の包装に上記用途を記載したものを譲渡し、引き渡し、譲渡若しくは引き渡しのために展示し、輸入し、又は電気通信回線を通じて提供する行為、商品に関する広告、価格表若しくは取引書類に上記用途を記載して展示し、若しくは頒布し、又はこれらを内容とする情報に上記用途を記載して電磁的方法(インターネット等)により提供する行為、等が例示できる。
表示としては、行政等によって認可された表示(たとえば、行政が定める各種制度に基づいて認可を受け、そのような認可に基づいた態様で行う表示)であることが好ましく、、特に包装、容器、カタログ、パンフレット、POP等の販売現場における宣伝材、その他の書類等への表示が好ましい。
また、たとえば、健康食品、機能性食品、経腸栄養食品、特別用途食品、栄養機能食品、医薬用部外品等としての表示を例示することができ、その他厚生労働省によって認可される表示、たとえば、特定保健用食品、これに類似する制度にて認可される表示を例示できる。後者の例としては、特定保健用食品としての表示、条件付き特定保健用食品としての表示、身体の構造や機能に影響を与える旨の表示、疾病リスク低減表示等を例示することができ、詳細にいえば、健康増進法施行規則(平成15年4月30日、日本国厚生労働省令第86号)に定められた特定保健用食品としての表示(特に保健の用途の表示)、及びこれに類する表示が、典型的な例として列挙することが可能である。
なお、以上のような表示を行うために使用する文言は、「IgE産生抑制用」という文言のみに限られるわけではなく、それ以外の文言であっても、IgE産生抑制効果を表現する文言であればよい。
本発明のIgE産生抑制剤は、生体内において、IgE産生により惹起されるアレルギー疾患を予防または治療するための抗アレルギー剤としても使用可能である。
すなわち、本発明の抗アレルギー剤は、B・カテヌラータムを有効成分として含有するものであり、上記本発明のIgE産生抑制剤と同様の構成を有する。
本発明の抗アレルギー剤が用いられるアレルギー疾患としては、リュウマチ、炎症性腸炎、食物アレルギー等が挙げられ、特に、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー等のI型アレルギー反応が関与する疾患が好適である。
すなわち、本発明の抗アレルギー剤は、B・カテヌラータムを有効成分として含有するものであり、上記本発明のIgE産生抑制剤と同様の構成を有する。
本発明の抗アレルギー剤が用いられるアレルギー疾患としては、リュウマチ、炎症性腸炎、食物アレルギー等が挙げられ、特に、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー等のI型アレルギー反応が関与する疾患が好適である。
本発明の抗アレルギー用飲食品は、上述した本発明の抗アレルギー剤を含有するものであり、上記本発明のIgE産生抑制用飲食品と同様の構成を有する。
かかる抗アレルギー用飲食品を摂取することにより、本発明の抗アレルギー剤を投与する場合と同様の効果が得られる。
かかる抗アレルギー用飲食品を摂取することにより、本発明の抗アレルギー剤を投与する場合と同様の効果が得られる。
本発明の抗アレルギー用飲食品は、上記IgE産生抑制用飲食品と同様、抗アレルギー用との用途が表示された飲食品であることが好ましい。具体的には、たとえば「抗アレルギー用と表示された、B・カテヌラータムを有効成分とする抗アレルギー剤を含有する飲食品」等として販売されることが好ましい。
なお、以上のような表示を行うために使用する文言は、「抗アレルギー用」という文言のみに限られるわけではなく、それ以外の文言であっても、抗アレルギー効果を表現する文言であればよい。
なお、以上のような表示を行うために使用する文言は、「抗アレルギー用」という文言のみに限られるわけではなく、それ以外の文言であっても、抗アレルギー効果を表現する文言であればよい。
次に実施例を示して本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
試験例1[マウス脾臓細胞に対するIgE産生抑制試験]
B・カテヌラータム(B・catenulatum)と、成人腸内における他の優勢ビフィズス菌種であるB・アドレッセンティス(B・adolescentis)、B・シュードカテヌラータム(B・pseudocatenulatum)およびB・ロンガム(B・longum)の計4種のビフィズス菌について、下記の手順で、マウス脾臓細胞に対するIgE産生抑制効果を評価した。
1)菌体懸濁液の調製
4種のビフィズス菌は、それぞれ下記表1に示す4つの菌株を供試乳酸菌として用いた。
各供試乳酸菌を、GAM液体培地(ディフコ社製)で培養後、リン酸緩衝液(以下、PBSと略記する。)及び滅菌水で数回ずつ遠心洗浄し、凍結乾燥した。得られた乾燥菌末はPBSで5mg/mlになるよう懸濁し、121℃15分の滅菌を行って菌体懸濁液を得た。
試験例1[マウス脾臓細胞に対するIgE産生抑制試験]
B・カテヌラータム(B・catenulatum)と、成人腸内における他の優勢ビフィズス菌種であるB・アドレッセンティス(B・adolescentis)、B・シュードカテヌラータム(B・pseudocatenulatum)およびB・ロンガム(B・longum)の計4種のビフィズス菌について、下記の手順で、マウス脾臓細胞に対するIgE産生抑制効果を評価した。
1)菌体懸濁液の調製
4種のビフィズス菌は、それぞれ下記表1に示す4つの菌株を供試乳酸菌として用いた。
各供試乳酸菌を、GAM液体培地(ディフコ社製)で培養後、リン酸緩衝液(以下、PBSと略記する。)及び滅菌水で数回ずつ遠心洗浄し、凍結乾燥した。得られた乾燥菌末はPBSで5mg/mlになるよう懸濁し、121℃15分の滅菌を行って菌体懸濁液を得た。
2)実験動物
特定の微生物および寄生虫の存在しない環境(SPF)下で飼育されたBALB/cマウス(7週齢、雄、日本チャールズリバー(株)より購入)
特定の微生物および寄生虫の存在しない環境(SPF)下で飼育されたBALB/cマウス(7週齢、雄、日本チャールズリバー(株)より購入)
3)細胞懸濁液の調製
脾臓細胞を調製する実験動物として、上記2)に示したBALB/cマウスを使用した。飼育環境は、室温25±1℃の制御下、午前6時から午後6時の間の点灯、午後6時から午前6時までの消灯による明暗サイクルの環境とした。給餌条件は、飼料CRF1(オリエンタル酵母工業(株)製)を自由摂取とし、水は水道水を家庭用浄水器で浄化した浄水を自由給水とした。以上の条件下でアルミケージにて1週間順化させた。
別途、抗原に食物タンパク質である卵白アルブミン(以下OVAという。)を使用し、OVA20μgにアジュバント(抗原と混合または組み合わせることで抗体産生の増大,免疫応答の増強を起こす物質の総称;免疫補助剤)としてAl(OH)32mgを加えるAlum法で抗原溶液100μlを調製した。
この抗原溶液100μlを、上記のようにして1週間順化させた後のマウスの腹腔内へ注射し、上記と同様の条件で10日飼育した後、マウスの脾臓細胞を採取した。脾臓細胞の採取は、マウスを頚椎脱臼にて屠殺後、70%エタノールで消毒し、クリーンベンチ内で直ちに開腹、無菌的に脾臓を摘出した。
脾臓は、予め準備したシャーレ中の10%ウシ胎児血清(FBS)(ギルソン社製)を含むRPIM 1640培地に浮遊させた。このRPIM 1640培地は、シグマ社製のL−グルタミン含有RPIM 1640培地に、2−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジル]エタンスルホン酸(HEPES)10mM、ペニシリン100U/mlおよびストレプトマイシン100μg/mlを添加・調製済みのものである。その後、脾臓に付着した結合組織を取り除き、細断した後、滅菌ディスポシリンジの背で物理的に押し潰し、細胞懸濁液を調製した。
細胞懸濁液は、50mlコニカルチューブ(ファルコン社製)にセットしたセルストレーナー(70μm、ファルコン社製)に通し、細胞集塊や支持組織などを除去し、細胞液を回収し、その液量を、培養液を加えることにより50mlに調節した。これを、遠心分離(1,200rpm、5分間)して上清を廃棄し、同様の遠心分離をさらに3回繰り返して細胞を洗浄し、細胞懸濁液を得た。
得られた細胞懸濁液は、トリパンブルー(ギブコ社製)で細胞を染色し、改良ノイバイエル型血球計算盤を使用して細胞数を測定し、細胞数を調節して使用した。
脾臓細胞を調製する実験動物として、上記2)に示したBALB/cマウスを使用した。飼育環境は、室温25±1℃の制御下、午前6時から午後6時の間の点灯、午後6時から午前6時までの消灯による明暗サイクルの環境とした。給餌条件は、飼料CRF1(オリエンタル酵母工業(株)製)を自由摂取とし、水は水道水を家庭用浄水器で浄化した浄水を自由給水とした。以上の条件下でアルミケージにて1週間順化させた。
別途、抗原に食物タンパク質である卵白アルブミン(以下OVAという。)を使用し、OVA20μgにアジュバント(抗原と混合または組み合わせることで抗体産生の増大,免疫応答の増強を起こす物質の総称;免疫補助剤)としてAl(OH)32mgを加えるAlum法で抗原溶液100μlを調製した。
この抗原溶液100μlを、上記のようにして1週間順化させた後のマウスの腹腔内へ注射し、上記と同様の条件で10日飼育した後、マウスの脾臓細胞を採取した。脾臓細胞の採取は、マウスを頚椎脱臼にて屠殺後、70%エタノールで消毒し、クリーンベンチ内で直ちに開腹、無菌的に脾臓を摘出した。
脾臓は、予め準備したシャーレ中の10%ウシ胎児血清(FBS)(ギルソン社製)を含むRPIM 1640培地に浮遊させた。このRPIM 1640培地は、シグマ社製のL−グルタミン含有RPIM 1640培地に、2−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジル]エタンスルホン酸(HEPES)10mM、ペニシリン100U/mlおよびストレプトマイシン100μg/mlを添加・調製済みのものである。その後、脾臓に付着した結合組織を取り除き、細断した後、滅菌ディスポシリンジの背で物理的に押し潰し、細胞懸濁液を調製した。
細胞懸濁液は、50mlコニカルチューブ(ファルコン社製)にセットしたセルストレーナー(70μm、ファルコン社製)に通し、細胞集塊や支持組織などを除去し、細胞液を回収し、その液量を、培養液を加えることにより50mlに調節した。これを、遠心分離(1,200rpm、5分間)して上清を廃棄し、同様の遠心分離をさらに3回繰り返して細胞を洗浄し、細胞懸濁液を得た。
得られた細胞懸濁液は、トリパンブルー(ギブコ社製)で細胞を染色し、改良ノイバイエル型血球計算盤を使用して細胞数を測定し、細胞数を調節して使用した。
4)IgE産生抑制試験
まず、48ウェルプレート(ナンク社製)に生細胞数2.5×106/ウエルで上記細胞懸濁液を播き、この試験ウエルに、上記菌体懸濁液を最終濃度100μg/mlになるように添加し、全体量を1,000μl/ウエルに調節し、37℃、5%CO2存在下で培養した。
7日間培養後、培養液を回収し、遠心分離(1,200rpm、5分間)で細胞残渣を除き、得られた培養上清を、濃度測定までの間、−80℃で保存した。
培養上清中のIgE濃度を市販のELISA(酵素免疫定量法(enzyme−linked immunosorbent assay))キット(ベチル社製)を使用して測定した。
また、コントロール(NC)として、菌体懸濁液の代わりにリン酸緩衝食塩水(PBS)を用いた以外は上記と同様の試験を行った。
まず、48ウェルプレート(ナンク社製)に生細胞数2.5×106/ウエルで上記細胞懸濁液を播き、この試験ウエルに、上記菌体懸濁液を最終濃度100μg/mlになるように添加し、全体量を1,000μl/ウエルに調節し、37℃、5%CO2存在下で培養した。
7日間培養後、培養液を回収し、遠心分離(1,200rpm、5分間)で細胞残渣を除き、得られた培養上清を、濃度測定までの間、−80℃で保存した。
培養上清中のIgE濃度を市販のELISA(酵素免疫定量法(enzyme−linked immunosorbent assay))キット(ベチル社製)を使用して測定した。
また、コントロール(NC)として、菌体懸濁液の代わりにリン酸緩衝食塩水(PBS)を用いた以外は上記と同様の試験を行った。
そして、測定した濃度から、下記の式により、IgE産生量(%)を求めた。その結果を表2に示す。
式:IgE産生量(%)=(試験対象の培養上清中のIgE濃度/NCの培養上清中のIgE濃度)×100
この結果から明らかなように、B・カテヌラータムは、いずれの菌株においても、IgE産生量が、NCの50%未満に抑制されていた。
式:IgE産生量(%)=(試験対象の培養上清中のIgE濃度/NCの培養上清中のIgE濃度)×100
この結果から明らかなように、B・カテヌラータムは、いずれの菌株においても、IgE産生量が、NCの50%未満に抑制されていた。
また、上記の結果から、各菌種ごとの平均のIgE産生量(%)を求め、統計的処理(有意水準p<0.05,Turkyの方法による)を行った。その結果を図1に示す。
図1から明らかなように、B・カテヌラータムの添加により、マウス脾臓細胞からのIgE産生が有意に抑制された。したがって、B・カテヌラータムについて、IgE産生抑制剤および抗アレルギー剤としての効果が確認できた。
図1から明らかなように、B・カテヌラータムの添加により、マウス脾臓細胞からのIgE産生が有意に抑制された。したがって、B・カテヌラータムについて、IgE産生抑制剤および抗アレルギー剤としての効果が確認できた。
試験例1で使用した菌株の調製方法
試験例1で使用した各ビフィズス菌種の「ヒト由来分離株」は、すべてヒト糞便から下記分離法により分離し、下記同定法により同定した。
[分離法]
成人より採取した糞便を、脱酸素剤(商品名:アネロパックケンキ、三菱ガス化学(株)製)で嫌気状態とし、保冷剤で低温(約5℃)状態に保ち、24時間以内に段階的に生理食塩水で希釈し、ビフィズス菌選択培地であるTOSプロピオン酸寒天培地(栄研化学社製)を用い、スチールウール法にて嫌気培養を行った。
[同定法]
培養により形成された複数のコロニーを、それぞれ、白金耳でかきとり、PBS100μlに懸濁後、等量のTriton−X(アイシーエヌバイオケミカルズ(ICN Biochemicals)社製)を加えて95℃で5分間加熱した。上清に含まれるDNAを鋳型とし、特開平11−123093号記載の方法で16SrRNA遺伝子配列を解析し、各コロニーからかきとったビフィズス菌の菌株がいずれの菌種であるかを同定した。
その結果、B・アドレッセンティスと同定された2種をそれぞれMCC191株およびMCC195株、B・カテヌラータムと同定された2種をそれぞれMCC76株およびMCC78株、B・シュードカテヌラータムと同定された2種をそれぞれMCC194株およびMCC214株、B・ロンガムと同定された2種をそれぞれMCC124株およびMCC133株とした。
試験例1で使用した各ビフィズス菌種の「ヒト由来分離株」は、すべてヒト糞便から下記分離法により分離し、下記同定法により同定した。
[分離法]
成人より採取した糞便を、脱酸素剤(商品名:アネロパックケンキ、三菱ガス化学(株)製)で嫌気状態とし、保冷剤で低温(約5℃)状態に保ち、24時間以内に段階的に生理食塩水で希釈し、ビフィズス菌選択培地であるTOSプロピオン酸寒天培地(栄研化学社製)を用い、スチールウール法にて嫌気培養を行った。
[同定法]
培養により形成された複数のコロニーを、それぞれ、白金耳でかきとり、PBS100μlに懸濁後、等量のTriton−X(アイシーエヌバイオケミカルズ(ICN Biochemicals)社製)を加えて95℃で5分間加熱した。上清に含まれるDNAを鋳型とし、特開平11−123093号記載の方法で16SrRNA遺伝子配列を解析し、各コロニーからかきとったビフィズス菌の菌株がいずれの菌種であるかを同定した。
その結果、B・アドレッセンティスと同定された2種をそれぞれMCC191株およびMCC195株、B・カテヌラータムと同定された2種をそれぞれMCC76株およびMCC78株、B・シュードカテヌラータムと同定された2種をそれぞれMCC194株およびMCC214株、B・ロンガムと同定された2種をそれぞれMCC124株およびMCC133株とした。
実施例1[B・カテヌラータムの乾燥菌末の製造]
B・カテヌラータムJCM1194T株およびMCC78株を、それぞれ、GAMブイヨン液体培地(日水製薬社製)に接種後、37℃、18〜24時間静置培養を行った。培養終了後、10,000rpm、5分間で遠心分離を行い、上清を除去して濃縮菌体を得た。
次いで、PBSにて懸濁し、培地成分の除去を行った。この除去操作を、PBS、滅菌水それぞれ各2回ずつ実施し、−40℃以下で凍結してから凍結乾燥を行った。得られた乾燥菌末の菌数はともに1010cfu/gであった。
調製したB・カテヌラータムJCM1194T株およびMCC78株の乾燥菌末について、上記試験例1と同様の試験方法で、マウス脾臓細胞におけるIgE産生抑制試験を行ったところ、IgE産生量(%)はそれぞれ42.4%、30.7%であった。この結果から、B・カテヌラータムJCM1194T株およびMCC78株の乾燥菌末について、IgE産生抑制剤および抗アレルギー剤としての効果が確認できた。
B・カテヌラータムJCM1194T株およびMCC78株を、それぞれ、GAMブイヨン液体培地(日水製薬社製)に接種後、37℃、18〜24時間静置培養を行った。培養終了後、10,000rpm、5分間で遠心分離を行い、上清を除去して濃縮菌体を得た。
次いで、PBSにて懸濁し、培地成分の除去を行った。この除去操作を、PBS、滅菌水それぞれ各2回ずつ実施し、−40℃以下で凍結してから凍結乾燥を行った。得られた乾燥菌末の菌数はともに1010cfu/gであった。
調製したB・カテヌラータムJCM1194T株およびMCC78株の乾燥菌末について、上記試験例1と同様の試験方法で、マウス脾臓細胞におけるIgE産生抑制試験を行ったところ、IgE産生量(%)はそれぞれ42.4%、30.7%であった。この結果から、B・カテヌラータムJCM1194T株およびMCC78株の乾燥菌末について、IgE産生抑制剤および抗アレルギー剤としての効果が確認できた。
実施例2[混合培養による醗酵乳の製造]
醗酵乳のスターター菌であるストレプトコッカス・サーモフィルス(Streptococcus thermophilus、ハンゼン社製)およびラクトバチルス・ブルガリクス(Lacobacillus bulgaricus、ハンゼン社製)を、それぞれ、脱脂粉乳10%および酵母エキス0.1%を蒸留水に溶解して調製した還元脱脂乳培地に接種し、37℃、16時間培養した培養液をバルクスターターとした。
生乳および脱脂粉乳からなる原料ミックスに、実施例1で調製したB・カテヌラータムMCC78株の培養液と、先に調製したバルクスターター(ストレプトコッカス・サーモフィルスおよびラクトバチルス・ブルガリクスの培養液)とを、それぞれ5%ずつ接種し、37℃、16時間培養を行い、醗酵乳を得た。
得られた醗酵乳は、B・カテヌラータムMCC78株を7.5×107cfu/mLの濃度で含んでいた。また、この発酵乳は、風味が良好、かつ美味であり嗜好性の高い製品であった。
醗酵乳のスターター菌であるストレプトコッカス・サーモフィルス(Streptococcus thermophilus、ハンゼン社製)およびラクトバチルス・ブルガリクス(Lacobacillus bulgaricus、ハンゼン社製)を、それぞれ、脱脂粉乳10%および酵母エキス0.1%を蒸留水に溶解して調製した還元脱脂乳培地に接種し、37℃、16時間培養した培養液をバルクスターターとした。
生乳および脱脂粉乳からなる原料ミックスに、実施例1で調製したB・カテヌラータムMCC78株の培養液と、先に調製したバルクスターター(ストレプトコッカス・サーモフィルスおよびラクトバチルス・ブルガリクスの培養液)とを、それぞれ5%ずつ接種し、37℃、16時間培養を行い、醗酵乳を得た。
得られた醗酵乳は、B・カテヌラータムMCC78株を7.5×107cfu/mLの濃度で含んでいた。また、この発酵乳は、風味が良好、かつ美味であり嗜好性の高い製品であった。
Claims (4)
- ビフィドバクテリウム・カテヌラータム(Bifidobacterium catenulatum)を有効成分として含有することを特徴とするIgE産生抑制剤。
- 請求項1に記載のIgE産生抑制剤を含有するIgE産生抑制用飲食品。
- ビフィドバクテリウム・カテヌラータム(Bifidobacterium catenulatum)を有効成分として含有することを特徴とする抗アレルギー剤。
- 請求項3に記載の抗アレルギー剤を含有することを特徴とする抗アレルギー用飲食品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005367454A JP2007091704A (ja) | 2005-08-31 | 2005-12-21 | IgE産生抑制剤、IgE産生抑制用飲食品、抗アレルギー剤および抗アレルギー用飲食品 |
Applications Claiming Priority (2)
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JP2005250890 | 2005-08-31 | ||
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Family
ID=37977816
Family Applications (1)
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JP2005367454A Withdrawn JP2007091704A (ja) | 2005-08-31 | 2005-12-21 | IgE産生抑制剤、IgE産生抑制用飲食品、抗アレルギー剤および抗アレルギー用飲食品 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2007091704A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011111783A1 (ja) | 2010-03-12 | 2011-09-15 | カルピス株式会社 | 大腸におけるビフィズス菌の増加及び減少抑制剤 |
-
2005
- 2005-12-21 JP JP2005367454A patent/JP2007091704A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2011111783A1 (ja) | 2010-03-12 | 2011-09-15 | カルピス株式会社 | 大腸におけるビフィズス菌の増加及び減少抑制剤 |
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