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JP2007088657A - Fmトランスミッタ - Google Patents

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JP2007088657A
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Abstract

【課題】 部品選択の自由度を向上させたFMトランスミッタを提供すること。
【解決手段】 水晶振動子70が接続された発振器72と、発振器72の出力信号を基準周波数信号fr1として用いてその整数倍の周波数を有するクロック信号を生成するクロック発生回路50と、このクロック信号に同期して動作し、入力されるステレオデータに対するステレオ変調処理、FM変調処理、IQ変調処理をデジタル処理によって行うDSP20と、発振器72の出力信号を基準周波数信号fr2として用いてその整数倍の周波数を有する信号を生成する周波数シンセサイザ60と、DSP20から出力された信号と周波数シンセサイザ60によって生成された信号を混合するミキサ40、42と、ミキサ40、42の出力を加算する加算器44と、加算器44の出力信号を増幅してアンテナ48から送信する増幅器46とが備わっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、オーディオ信号等をFM信号に変換して送信するFMトランスミッタに関する。
従来から、オーディオ信号をFM信号に変換して送信し、近くに設置されたFM受信機から音声を出力することができるFMトランスミッタが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このFMトランスミッタでは、水晶発振器の発振周波数を7.6MHzの整数倍あるいは整数分の1に設定し、この発振信号を分周することにより、FM変調処理に必要な38kHzの信号と、FM放送波出力用のPLL回路に必要な50kHzの基準周波数信号とを生成している。このように、1つの水晶発振器の発振信号を分周して2種類の信号を生成することにより、それ以前の2つの水晶発振器を備えたFMトランスミッタに対して構成を簡略化している。
特開2000−228635号公報(第3−4頁、図1)
ところで、上述した特許文献1に開示されたFMトランスミッタでは、分周することによって38kHzと50kHzの信号を生成する必要があるため、水晶発振器の発振周波数が非常に限定され、部品選択の自由度が少ないという問題があった。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、部品選択の自由度を向上させたFMトランスミッタを提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明のFMトランスミッタは、水晶振動子が接続された発振器と、発振器の出力信号に同期したクロック信号を生成するクロック発生回路と、クロック発生回路によって発生したクロック信号が動作クロックとして入力され、ステレオデータに対するステレオ変調動作をデジタル処理によって行うデジタル信号処理装置と、発振器の出力信号が直接入力され、この出力信号に同期するとともに周波数が整数倍の搬送波を生成する搬送波生成回路とを備え、搬送波をデジタル信号処理装置によるステレオ変調動作によって得られたステレオ複合信号により周波数変調したFM変調信号を送信している。
また、上述した水晶振動子を除く発振器、クロック発生回路、デジタル信号処理装置、搬送波生成回路の各機能が、半導体プロセスを用いて1個の半導体基板上に一体形成されていることが望ましい。水晶振動子を除く全ての部品の各機能を半導体プロセスによって1チップ部品として形成することにより、FMトランスミッタの小型化、製造の容易化、消費電力の低減等が可能になる。特に、半導体プロセスとしてCMOSプロセスを採用することにより、これらの効果が顕著となる。
また、上述したクロック発生回路は、発振器の出力信号が第1の基準周波数信号fr1として入力される第1のPLL回路であり、第1のPLL回路に含まれる第1の分周器の分周比を整数mとしたときに、第1の基準周波数信号fr1の周波数のm倍の周波数を有するクロック信号が生成されることが望ましい。また、上述した搬送波生成回路は、発振器の出力信号が第2の基準周波数信号fr2として入力される第2のPLL回路であり、第2のPLL回路に含まれる第2の分周器の分周比を整数nとしたときに、第2の基準周波数信号fr2の周波数のn倍の周波数を有する搬送波が生成されることが望ましい。
デジタル信号処理装置、いわゆるDSPを用いることにより、38kHzのサブキャリア信号や19kHzのパイロット信号を実際に生成することなくステレオ変調処理を実現することができるため、水晶振動子として19kHzや38kHzの整数倍の固有振動周波数を有するものを用いる必要がなく、部品選択の自由度を向上させることができる。
また、上述した第2のPLL回路は、第2の分周器の分周比nが変更可能な周波数シンセサイザであり、分周比nを変更することにより、FM放送波の周波数割り当て間隔あるいはこの周波数割り当て間隔の整数分の1の間隔で、第2のPLL回路の出力信号の周波数を可変設定する制御部をさらに備えることが望ましい。これにより、FM放送波を受信する一般のFM受信機において受信可能なFM変調信号を送信することが可能となる。また、FM放送波の周波数割り当て間隔でFM変調信号の周波数を切り替えることができるため、FM受信機においてFM放送波を受信していない空き周波数を選択することが容易となる。
また、上述した搬送波生成回路は、第2のPLL回路によって生成される信号を分周比Lの第3の分周器で分周した信号を搬送波として出力することが望ましい。特に、上述した第2のPLL回路は、第2の分周器の分周比nが変更可能な周波数シンセサイザであり、分周比nを変更することにより、FM放送波の周波数割り当て間隔あるいはこの周波数割り当て間隔の整数分の1の間隔に対して、第3の分周器の分周比Lを乗じた周波数間隔で、第2のPLL回路の出力信号の周波数を可変設定する制御部をさらに備えることが望ましい。これにより、生成可能な搬送波の周波数間隔が一定としたときに第2のPLL回路の出力信号の周波数間隔を広げることができるため、この第2のPLL回路に入力される第2の基準周波数信号fr2を生成するために用いられる水晶振動子の周波数条件をさらに緩和することができる。
また、上述した水晶振動子は、FM放送波の周波数割り当て間隔あるいはこの周波数割り当て間隔の整数分の1に一致しない固有振動周波数を有することが望ましい。これにより、使用可能な水晶振動子に求められる周波数条件をさらに緩和することが可能になり、部品選択の自由度を向上させることができる。
また、上述した水晶振動子は、FM放送波の周波数割り当て間隔あるいはこの周波数割り当て間隔の整数分の1に一致せず、かつ、19kHzの整数倍に一致しない固有振動周波数を有することが望ましい。あるいは、上述した水晶振動子は、FM放送波の周波数割り当て間隔あるいはこの周波数割り当て間隔の整数分の1に対して、第3の分周器の分周比Lを乗じた周波数に一致せず、かつ、19kHzの整数倍に一致しない固有振動周波数を有することが望ましい。デジタル信号処理装置によるデジタル処理によってステレオ変調処理を行うことにより、19kHzの整数倍の信号を生成する必要がなくなるため、使用可能な水晶振動子に求められる周波数条件をさらに緩和することが可能になり、部品選択の自由度を向上させることができる。
また、上述した水晶振動子は、32.768kHzの固有振動周波数を有することが望ましい。これにより、時計用として安価に出回っている水晶振動子を使用することが可能になり、部品コストを下げることができる。
また、上述した水晶振動子は、FM放送波の周波数割り当て間隔あるいはこの周波数割り当て間隔の整数分の1に一致する固有振動周波数を有することが望ましい。あるいは、水晶振動子は、FM放送波の周波数割り当て間隔あるいはこの周波数割り当て間隔の整数分の1に対して、第3の分周器の分周比Lを乗じた周波数に一致する固有振動周波数を有することが望ましい。これにより、FM受信機で受信可能な周波数に対して、周波数誤差のないFM変調信号を生成して送信することが可能になり、FM受信機でFM変調信号を受信した際の受信品質を向上させることができる。
また、上述したデジタル信号処理装置は、ステレオ変調動作によって得られたステレオ複合信号に対するFM変調動作と、FM変調後の信号のI成分とQ成分とを抽出するIQ変調動作を行うことが望ましい。具体的には、上述した搬送波生成回路は、互いに位相が90°異なる2種類の搬送波を生成し、デジタル信号処理装置によって抽出されたI成分とQ成分のそれぞれに対応する信号と、搬送波生成回路によって生成された2種類の搬送波のそれぞれとを別々に混合する2つのミキサと、これら2つのミキサによって混合された2種類の信号を加算する加算器と、加算器の出力信号を増幅してアンテナから送信する増幅器とを有する送信回路をさらに備えることが望ましい。IQ変調方式を採用することにより、FM送信信号に含まれるイメージを低減することができる。
また、上述した第2のPLL回路は、デジタル信号処理装置によるステレオ変調動作によって得られたステレオ複合信号の振幅に応じて発振周波数が変化する発振器を有することが望ましい。搬送波周波数を可変するいわゆる直接変調方式を採用することにより、簡単な構成でFM変調信号を送信することが可能になる。
また、上述した水晶振動子が接続された発振器の代わりに外部回路が接続され、水晶振動子が接続された発振器の出力信号の代わりに、外部回路から供給される信号を用いるようにしてもよい。FMトランスミッタとFM受信機等の他の装置を1チップ部品として形成する場合などに、FM受信機等の他の装置の一部(外部回路)で生成された信号を用いことで、FMトランスミッタ専用の水晶振動子と発振器を省略することができるため、構成の簡略化が可能になる。
以下、本発明を適用した一実施形態のFMトランスミッタについて詳細に説明する。図1は、一実施形態のFMトランスミッタの構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態のFMトランスミッタは、アナログフロントエンド(アナログFE)10、DSP(デジタル信号処理装置)20、デジタル−アナログ変換器(D/A)30、32、ミキサ40、42、加算器44、増幅器46、アンテナ48、クロック発生回路50、周波数シンセサイザ60、水晶振動子70、発振器(OSC)72、分周器78、80、82、84、制御部90、操作部92、表示部94を備えている。
アナログフロントエンド10は、L信号とR信号からなるアナログステレオ信号が入力されており、これをデジタルステレオデータとしてのLデータとRデータに変換する。図2は、アナログフロントエンド10の詳細構成を示す図である。図2に示すように、アナログフロントエンド10は、ローパスフィルタ(LPF)11、12、アナログ−デジタル変換器(A/D)13、スイッチ14、15、ラッチ16、17を備えている。アナログのL信号はローパスフィルタ11を通した後にスイッチ14を介してアナログ−デジタル変換器13に入力される。同様に、アナログのR信号はローパスフィルタ12を通した後にスイッチ14を介してアナログ−デジタル変換器13に入力される。アナログ−デジタル変換器13は、入力されるL信号およびR信号のそれぞれを所定のサンプリング周波数fsでサンプリングしてデジタルのLデータおよびRデータを生成する。アナログ−デジタル変換器13によって生成されたLデータはスイッチ15を介してラッチ16に保持される。また、アナログ−デジタル変換器13によって生成されたRデータはスイッチ15を介してラッチ17に保持される。2つのスイッチ14、15は、アナログ−デジタル変換器13の入出力系統を同期して切り替えるためのものであり、上記のサンプリング周波数fsの2倍の周波数2fsで接続先を切り替える。スイッチ14によって、L信号が入力されるローパスフィルタ11とアナログ−デジタル変換器13とが接続されているときには、スイッチ15によって、アナログ−デジタル変換器13とLデータ保持用のラッチ16とが接続される。一方、スイッチ14によって、R信号が入力されるローパスフィルタ12とアナログ−デジタル変換器13とが接続されているときには、スイッチ15によって、アナログ−デジタル変換器13とRデータ保持用のラッチ17とが接続される。アナログフロントエンド10からは、ラッチ16、17のそれぞれに保持されたLデータおよびRデータが次段のDSP20に向けて出力される。
なお、上述したアナログフロントエンド10では、一つのアナログ−デジタル変換器13を用いてL信号とR信号に対するアナログ−デジタル変換処理を行ったが、これら2種類の信号用に2つのアナログ−デジタル変換器を備え、別々にアナログ−デジタル変換処理を行うようにしてもよい。
DSP20は、アナログフロントエンド10から出力されるLデータおよびRデータに基づいて、ステレオ変調処理、FM変調処理、IQ変調処理をデジタル処理によって行う。また、このDSP20には、オーディオデータやRDSデータが入力されており、これらのデータを対象に上述した各種の処理を行うこともできる。DSP20からはIQ変調後のIデータおよびQデータが出力される。DSP20の詳細については後述する。
デジタル−アナログ変換器30は、DSP20から出力されるIデータをアナログのI信号に変換する。また、デジタル−アナログ変換器32は、DSP20から出力されるQデータをアナログのQ信号に変換する。ミキサ40は、一方のデジタル−アナログ変換器30から出力されるI信号と所定の局部発振信号(第1の局部発振信号と称する)とを混合して出力する。ミキサ42は、他方のデジタル−アナログ変換器32から出力されるQ信号と第1の局部発振信号に対して90°位相が異なる局部発振信号(第2の局部発振信号と称する)とを混合して出力する。加算器44は、2つのミキサ40、42から出力された信号を合成して出力する。加算器44の出力(FM変調信号)は、増幅器46によって電力増幅された後にアンテナ48から送信される。
クロック発生回路50は、DSP20のデジタル処理に必要な動作クロック信号CLKを生成する。例えば、32.768kHzの基準周波数信号fr1が入力されており、この基準周波数信号に同期し、この周波数の2461倍に逓倍した周波数(80.642MHz)のクロック信号CLKが生成される。このために、クロック発生回路50は、電圧制御型発振器(VCO)52、分周器(1/m)54、位相比較器(PD)56、ローパスフィルタ(LPF)58を備えている。電圧制御型発振器52は、制御電圧Vcに対応する周波数の発振動作を行う。分周器54は、電圧制御型発振器52の出力信号を固定の分周比m(=2461)で分周して出力する。位相比較器56は、分周器54から出力される分周信号と、基準周波数信号fr1との位相比較を行い、位相差に応じた進みあるいは遅れを有するパルス信号を出力する。ローパスフィルタ58は、位相比較器56から出力されるパルス信号を平滑して、電圧制御型発振器52に供給する制御電圧Vcを生成する。このように、クロック発生回路50は、PLL構成を有しており(第1のPLL回路)、基準周波数信号fr1の周波数の2461倍の周波数(80.642MHz)を有するクロック信号CLKを生成して、DSP20に入力する。
周波数シンセサイザ60は、ミキサ40、42に入力する第1および第2の局部発振信号を生成するために必要な発振信号を生成する。例えば、32.768kHzの基準周波数信号fr2が入力されており、この基準周波数信号に同期し、この周波数のn倍の周波数の信号が生成される。このために、周波数シンセサイザ60は、電圧制御型発振器(VCO)62、可変分周器(1/n)64、位相比較器(PD)66、ローパスフィルタ(LPF)68を備えている。電圧制御型発振器62は、制御電圧Vdに対応する周波数の発振動作を行う。可変分周器64は、電圧制御型発振器62の出力信号を可変の分周比nで分周して出力する。位相比較器66は、可変分周器64から出力される分周信号と、基準周波数信号fr2との位相比較を行い、位相差に応じたデューティのパルス信号を出力する。ローパスフィルタ68は、位相比較器66から出力されるパルス信号を平滑して、電圧制御型発振器62に供給する制御電圧Vdを生成する。このように、周波数シンセサイザ60は、PLL構成を有しており(第2のPLL回路)、基準周波数信号fr2の周波数のn倍の周波数を有する信号を生成する。可変分周器64の分周比nは、制御部90によって設定される。
発振器72は、水晶振動子70が接続されており、この水晶振動子70の固有振動周波数で発振する。本実施形態では、水晶振動子70は、38kHzよりも低い固有振動周波数を有する。具体的には、入手が容易であって安価な32.768kHzの固有振動周波数を有する水晶振動子70が用いられている。発振器72から出力される32.768kHzの発振信号は、基準周波数信号fr2として直接周波数シンセサイザ60に入力されるとともに、基準周波数信号fr1としてクロック発生回路50に入力されている。
分周器78は、分周比がK(Kは1以上の整数)に設定されており、周波数シンセサイザ60内の電圧制御型発振器62の出力信号を分周比Kで分周して出力する。本実施形態では、説明を簡単にするために、分周比Kが1に設定されているものとする。3つの分周器80、82、84は、それぞれの分周比が2に設定されており、分周器78の出力信号に対して、1/4の周波数を有する信号を第1の局部発振信号として生成するとともに、この第1の局部発振信号と同じ周波数を有し、位相のみが90°異なる信号を第2の局部発振信号として生成する。分周器80は波形整形用に用いられ、分周器82、84は90°位相が異なる第1および第2の局部発振信号を生成するために用いられている。また、分周器80は、分周器82、84によって確実にデューティ比が50%の信号が得られるようにするためのものである。分周器82、84の出力信号のデューティ比が50%でないとイメージ除去の効果が著しく悪化するため、分周器80を用いてこれを防止している。
図3は、3つの分周器80、82、84の動作タイミングを示す図である。図3に示すように、分周器80は、「分周器78出力」で示される電圧制御型発振器62の出力信号を2分周して出力する。また、分周器82は、分周器80の出力信号の立ち上がりタイミングに同期して動作しており、この出力信号を2分周して出力する。一方、分周器84は、分周器80の出力信号の立ち下がりタイミングに同期して動作しており、この出力信号を2分周して出力する。このようにして、分周器78の出力信号に対して周波数が1/4で、互いに90°位相が異なる第1および第2の局部発振信号が生成される。
制御部90は、FMトランスミッタの全体を制御する。例えば、制御部90は、周波数シンセサイザ60内の可変分周器64の分周比を設定して、FM変調信号の送信周波数を決定する。操作部92は、利用者によって操作される各種のスイッチ類が備わっている。例えば、電源スイッチや、送信周波数の切り替えを指示するアップキー、ダウンキー、送信対象となるリソースを選択指示する(アナログオーディオ信号とデジタルオーディオデータのいずれを送信対象とするかを指示する)選択キーなどが備わっている。表示部94は、送信周波数や操作部92の操作内容、電池残量などを表示する。
本実施形態では、水晶振動子70、アンテナ48、操作部92、表示部94を除く全ての部品の各機能が半導体プロセスを用いて1個の半導体基板上に一体形成されている。水晶振動子70等の一部の部品を除く全ての部品の各機能を半導体プロセスによって1チップ部品として形成することにより、FMトランスミッタの小型化、製造の容易化、消費電力の低減等が可能になる。特に、半導体プロセスとしてCMOSプロセスを採用することにより、これらの効果が顕著となる。
次に、DSP20の詳細について説明する。図4は、DSP20の詳細構成を示す図である。図4に示すように、DSP20は、ローパスフィルタ(LPF)200、デジタルオーディオ処理部202、マルチプレクサ(MUX)204、プリエンファシス処理部206、ステレオ複合信号生成部210、RDS(Radio Data System)データエンコーダ230、加算部232、補間処理部240、FM/IQ変調処理部242、周波数シフト処理部246を備えている。これらの各構成の機能が、DSP20によって行われるデジタル処理によって実現されている。
ローパスフィルタ200は、過変調防止のために帯域制限を行っており、LデータおよびRデータのそれぞれに含まれる高域成分を除去する。デジタルオーディオ処理部202は、所定フォーマットのデジタルオーディオデータが入力されたときに、これに含まれるLデータとRデータを抽出するとともに、これらLデータとRデータのサンプリングレートが本実施形態用の所定レートと異なる場合にサンプリングレートの変換を行う。マルチプレクサ204は、ローパスフィルタ200を介して入力されるLデータおよびRデータと、デジタルオーディオ処理部202から出力されるLデータおよびRデータのいずれかを選択して出力する。いずれのデータを選択するかは、操作部92の選択キーの操作状態に応じて制御部90が決定する。プリエンファシス処理部206は、高域の周波数成分の変調度を強調するために用いられる。
ステレオ複合信号生成部210は、ステレオ変調を行ってステレオ複合信号(ステレオコンポジット信号)を生成しており、加算部212、216、218、220と減算部214を含んで構成されている。加算部212によってLデータとRデータとが加算されて(L+R)成分が生成される。減算部214によってLデータからRデータが減算されて(L−R)成分が生成される。加算部216は、減算部214によって生成された(L−R)成分に38kHzのサブキャリア信号を加算する。加算部218は、加算部212、216のそれぞれによる加算結果をさらに足し合わせることにより、(L+R)成分、(L−R)成分、サブキャリア信号を含む信号を生成する。この信号に、加算部220によってパイロット信号が加算されてステレオ複合信号が生成され、ステレオ複合信号生成部210から出力される。
RDSデータエンコーダ230は、RDS用の文字データ等に対して所定のエンコード処理を行ってRDSデータを生成する。加算部232は、ステレオ複合信号生成部210から出力されるステレオ複合信号に、RDSデータエンコーダ230から出力されるRDSを加算する。この加算処理によって、RDSデータが所定の周波数帯域(57kHz近傍)に重畳されたステレオ複合信号が生成される。
補間処理部240は、入力されるステレオ複合信号に対してデータ数を増加させる補間処理を行う。例えば、順番に入力される2つのデータ間に補間処理によって49個のデータを発生させる50倍のオーバーサンプリング処理が実施される。FM/IQ変調処理部242は、補間処理後のステレオ複合信号に対してFM変調処理を行うとともに、変調後のデータのI成分とQ成分を抽出する。変調後のデータを複素数表現したときの実部(cos成分)がI成分であり、虚部(sin成分)がQ成分である。
周波数シフト処理部246は、FM/IQ変調処理部242から出力されるIデータ、Qデータに対して周波数シフト(周波数変換)を行う。この周波数シフト処理は、DSP20の後段に設けられているミキサ40、42における信号の回り込みを防止するためのものである。FM/IQ変調処理部242は、ベースバンド領域において周波数変調されたデータが出力されている。このデータがミキサ40、42に直接入力されるものとすると、ミキサ40、42では、分周器82、84のそれぞれから出力される第1および第2の局部発振信号と同じ周波数を有するFM変調された信号が出力されることになる。したがって、第1および第2の局部発振信号の一部がミキサ40、42の出力端子側に回り込むいわゆるキャリアリークが発生すると、この回り込んだ第1および第2の局部発振信号が送信信号の帯域内に含まれることになって、送信信号の品質が悪化するという不都合が生じる。本実施形態では、このような不都合を回避するために、ベースバンド領域の周波数を有するデータに対して周波数を上げる処理を周波数シフト処理部246によって行っている。このシフトさせた周波数をオフセット周波数foffsetとし、第1および第2の局部発振信号の周波数をfLOとすると、ミキサ40、42の出力信号の周波数foは、(fLO−foffset)あるいは(fLO+foffset)となるため、オフセット周波数foffsetを適切な値に設定することにより、ミキサ40、42から出力される送信信号の帯域内に局部発振信号が漏れるキャリアリークを防止することができる。
上述した周波数シンセサイザ60、分周器78、80、82、84が搬送波生成回路に、分周器54が第1の分周器に、可変分周器64が第2の分周器に、分周器78、80、82、84が第3の分周器に、ミキサ40、42、加算器44、増幅器46が送信回路にそれぞれ対応する。
本実施形態のFMトランスミッタの特徴を列記すると以下のようになる。
(1)クロック発生回路50を用いて高い周波数(図1に示す例では80.642MHz)のクロック信号を生成し、DSP20によるデジタル処理を行ってステレオ変調処理を行っているため、サブキャリアとしての38kHzあるいはパイロット信号としての19kHzの信号を生成する必要がない。このため、部品(水晶振動子)選択の自由度を向上させることができる。
(2)発振器72の出力を分周せずに周波数シンセサイザ60に基準周波数信号fr2として入力しているため、間に分周器を介在させる場合に比べて構成の簡略化が可能となる。
(3)IQ変調方式を用いているため、FM送信信号に含まれるイメージを低減することができる。
(4)32.768kHzの固有振動周波数を有する水晶振動子70は、時計用として安価に出回っているものであるため、入手が容易であり、部品コストを下げることができる。
(5)周波数シンセサイザ60の出力信号を分周器78、80、82、84を用いてL(=4K)分周して第1および第2の局部発振信号を生成しているため、FM放送波の周波数割り当て間隔である100kHzの4K倍の周波数間隔で周波数シンセサイザ60の発振周波数切替を行うことが可能になる。このため、周波数割り当て間隔あるいはこの間隔の整数分の1に一致しない32.768kHzの水晶振動子を用いた場合であっても、所望周波数(FM受信機で受信可能な周波数)と実際のFM送信信号の周波数との誤差を低減することができる。例えば、K=1の場合を考えると、32.768kHzの半分の周波数が最大誤差になるが、周波数シンセサイザ60の出力信号を分周器80等を通すことにより、この誤差を1/4(4.096kHz)に低減することができる。FM変調信号の帯域を150kHzとすると、この4.096kHzという誤差は、実質的には無視できる程度であると考えられる。
ところで、PLL周波数シンセサイザの基準周波数信号は、一般にはFM放送波の周波数割り当て間隔(日本の場合は100kHz)の整数分の1の周波数が選ばれる。しかし、本実施形態のようにFM放送波の周波数割り当て間隔の整数分の1ではない基準周波数信号を用いる場合には、分周器を用いてその周波数をできるだけ下げることにより、PLL周波数シンセサイザの実際の出力信号の周波数と送信を希望する信号の周波数とのずれを少なくする手法が一般には採用される。
しかし、基準周波数信号の周波数を下げると、周波数シンセサイザのを構成するPLL回路のループゲインが下がるため、FM放送波の搬送波周波数近傍でのCN比(キャリアレベルとノイズの比)が悪化するとともに、PLL回路のロック時間も長くなってしまうという不都合が生じる。また、PLL回路内のローパスフィルタの時定数が大きくなるため、周波数シンセサイザの全ての構成部品を半導体基板上に形成することが難しくなる。これに対し、本実施形態のように、周波数シンセサイザ60の出力信号を分周する場合には、上述した各種の不都合を回避するとともに、周波数シンセサイザ60を用いて生成される局部発振信号の周波数と送信を希望する信号の周波数とのずれ(発振周波数の誤差)を少なくすることが可能となる。
発振周波数の誤差について、具体的な数値を用いて説明すると、以下のようになる。発振器72から周波数シンセサイザ60に入力される基準周波数信号fr2の周波数をFr (=32.768kHz)とする。また、周波数シンセサイザ60内の電圧制御型62の発振周波数をFosc 、増幅器46からアンテナ48を介して送信される実際のFM変調信号の周波数をFtxとすると、
Ftx=Fr ×n/(4K)
となる。ここで、nは可変分周器64の分周比、4Kは分周器78、80、82、84全体の分周比である。
仮に、分周器78、80、82、84がない場合(4K=1の場合)にFtx=90.00MHzを得るためには、n=Ftx/Fr =2746.582に設定する必要がある。実際のnは整数値であるため、小数点以下を四捨五入すると、n=2747となる。この場合の端数分(0.418)の0.418×32.768kHz=13.697kHzが送信を希望するFM変調信号の周波数誤差となる。これに対し、分周器78、80、82、84が含まれる場合には、K=1とすると、n=4K×Ftx/Fr =10986.33となる。小数点以下を四捨五入すると、n=10986となる。この場合には、端数分(0.33)の2.70kHzが送信を希望するFM変調信号の周波数誤差となる。このように、分周器78、80、82、84を周波数シンセサイザ60の後段に挿入することにより送信周波数の誤差を少なくすることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態ではDSP20においてFM変調処理とIQ変調処理を行ったが、DSPではステレオ複合信号の生成のみを行い、FM変調処理をDSPよりも後段に配置された構成において行うようにしてもよい。
図5は、電圧制御型発振器に含まれる共振回路の共振周波数を可変してFM変調処理を行うようにしたFMトランスミッタの変形例を示す図である。図5に示すFMトランスミッタは、アナログフロントエンド10、DSP20A、デジタル−アナログ変換器30A、増幅器46、アンテナ48、クロック発生回路50、周波数シンセサイザ60A、水晶振動子70、発振器(OSC)72、分周器分周器86、制御部90、操作部92、表示部94を備えている。このFMトランスミッタにおいて、図1に示したFMトランスミッタの各構成と基本的に同じ動作を行う構成については同じ符号を付しており、以下では基本動作が異なる構成に着目して説明を行う。
図6は、図5に示したFMトランスミッタに含まれるDSP20Aの詳細構成を示す図である。DSP20Aは、アナログフロントエンド10から出力されるLデータおよびRデータに基づいてステレオ変調処理を行う。図6に示すように、DSP20Aは、ローパスフィルタ(LPF)200、デジタルオーディオ処理部202、マルチプレクサ(MUX)204、プリエンファシス処理部206、ステレオ複合信号生成部210、加算部232を備えている。これらの各構成の機能が、DSP20Aによって行われるデジタル処理によって実現されている。このDSP20Aは、図4に示したDSP20に対して、補間処理部240、FM/IQ変調処理部242、周波数シフト処理部246を省略した構成を有する。すなわち、このDSP20Aでは、ステレオ複合信号生成部210から出力されたステレオ複合信号を直接出力する。DSP20Aから出力されたステレオ複合信号(デジタルデータ)は、デジタル−アナログ変換器30Aによってアナログ信号に変換されて、周波数シンセサイザ60Aに入力される。
周波数シンセサイザ60Aは、基準周波数信号fr2が入力されており、この基準周波数信号に同期し、この周波数のn倍の周波数の信号を生成する。このために、周波数シンセサイザ60は、発振器(OSC)62A、インダクタ62B、可変容量ダイオード62C、コンデンサ62D、抵抗62E、62F、可変分周器(1/n)64、位相比較器(PD)66、ローパスフィルタ(LPF)68を備えている。発振器62Aは、インダクタ62B、可変容量ダイオード62C、コンデンサ62Dからなる並列共振回路とともに電圧制御型発振器を構成している。ローパスフィルタ68の出力端子が抵抗62Eを介して可変容量ダイオード62Cとコンデンサ62Dの接続点に接続されており、ローパスフィルタ68から出力される制御電圧Vdに応じて並列共振回路の共振周波数が決定され、この周波数で発振器62Aが発振する。また、可変容量ダイオード62Cとコンデンサ62Dの接続点には、抵抗62Fを介してデジタル−アナログ変換器30Aの出力端子が接続されている。デジタル−アナログ変換器30Aからはステレオ複合信号が出力されるため、可変容量ダイオード62Cとコンデンサ62Dの接続点の電位がステレオ複合信号の振幅に応じて変化すると発振器62Aの発振周波数も変化する。このようにして、ステレオ複合信号に対するFM変調動作が行われる。
分周器86は、周波数シンセサイザ60A内の発振器62Aの発振信号を分周比4K=Lで分周して出力する。分周器86の出力信号(FM変調信号)は、増幅器46によって電力増幅された後にアンテナ48から送信される。
このように、DSP20Aによってステレオ複合信号の生成を行い、周波数シンセサイザ60A内の発振器62Aの発振周波数をステレオ複合信号の振幅に応じて変化させることによってFM変調を行うようにしてもよい。搬送波周波数を可変するいわゆる直接変調方式を採用することにより、簡単な構成でFM変調信号を送信することが可能になる。
また、上述した実施形態では、32.768kHzの固有振動周波数を有する水晶振動子70を用いたが、水晶振動子70の固有振動周波数は、基準周波数信号fr1、fr2やFM放送波の周波数割り当て間隔との関係によって様々な変形が考えられる。これらの変形を考慮して、本発明の適用範囲となる各種周波数の関係を示すと以下のようになる。
(1)水晶振動子70の固有振動周波数がFM放送波の周波数割り当て間隔あるいはこの周波数割り当て間隔の整数分の1に一致しない場合
FM放送波の周波数割り当て間隔は100kHzであるが、周波数シンセサイザ60の出力側に全体の分周比が「4K」の分周器78、80、82、84が接続されていることを考慮すると、周波数シンセサイザ60に要求される発振周波数の間隔としては(4K×100)kHzとなる。したがって、(1)の場合とは、水晶振動子70の固有振動周波数が(4K×100)kHzと一致しない、あるいは、(4K×100)kHzの整数分の1と一致しないということである。例えば、K=1の場合には、400kHzあるいは400kHzの整数分の1の値に一致しない固有振動周波数を有する水晶振動子70が用いられる。図1に示す水晶振動子70の固有振動周波数(32.768kHz)は、(1)の場合に当てはまる。なお、図5に示す構成では、分周器86を省略することが可能であり、この場合には4K=1になるため、100kHzあるいは100kHzの整数分の1の値に一致しない固有振動周波数を有する水晶振動子70が用いられる。
さらに、本実施形態では、DSP20によるデジタル処理によってステレオ変調動作を行っているため、従来のように19kHzや38kHzの信号が不要であり、水晶振動子70の固有振動周波数の条件として、19kHzの整数倍に一致しないという条件を追加することができる。換言すれば、水晶振動子70の固有振動周波数を設定(選択)する際に、19kHzの整数倍という条件が不要になる。これにより、使用可能な水晶振動子に求められる周波数条件をさらに緩和することが可能になり、部品選択の自由度を向上させることができる。
(2)水晶振動子70の固有振動周波数がFM放送波の周波数割り当て間隔あるいはこの周波数割り当て間隔の整数分の1に一致する場合
上述した(1)の場合と反対に、水晶振動子70の固有振動周波数を、(4K×100)kHzあるいは(4K×100)kHzの整数分の1と一致させるようにしてもよい。これにより、FM受信機で受信可能な周波数に対して、周波数誤差のないFM変調信号を生成して送信することが可能になり、FM受信機でFM変調信号を受信した際の受信品質を向上させることができる。
また、上述した実施形態では、水晶振動子70が接続された発振器72を用いたが、これら水晶振動子70と発振器72の代わりに外部回路(図示せず)を接続し、外部回路から供給される信号を基準周波数信号fr1、fr2としてクロック発生回路50および周波数シンセサイザ60に入力するようにしてもよい。FMトランスミッタとFM受信機等を1チップ部品として形成する場合などに、FM受信機等の一部(外部回路)で生成された信号を用いことで、FMトランスミッタ専用の水晶振動子70と発振器72を省略することができるため、構成の簡略化が可能になる。
一実施形態のFMトランスミッタの構成を示す図である。 アナログフロントエンドの詳細構成を示す図である。 3つの分周器の動作タイミングを示す図である。 DSPの詳細構成を示す図である。 電圧制御型発振器に含まれる共振回路の共振周波数を可変してFM変調処理を行うようにしたFMトランスミッタの変形例を示す図である。 図5に示したFMトランスミッタに含まれるDSPの詳細構成を示す図である。
符号の説明
10 アナログフロントエンド(アナログFE)
20 DSP(デジタル信号処理装置)
30、32 デジタル−アナログ変換器(D/A)
40、42 ミキサ
44 加算器
46 増幅器
48 アンテナ
50 クロック発生回路
60 周波数シンセサイザ
70 水晶振動子
72 発振器(OSC)
78、80、82、84 分周器
90 制御部
92 操作部
94 表示部
200 ローパスフィルタ(LPF)
202 デジタルオーディオ処理部
204 マルチプレクサ(MUX)
206 プリエンファシス処理部
210 ステレオ複合信号生成部
230 RDSデータエンコーダ
232 加算部
240 補間処理部
242 FM/IQ変調処理部
246 周波数シフト処理部

Claims (19)

  1. 水晶振動子が接続された発振器と、
    前記発振器の出力信号に同期したクロック信号を生成するクロック発生回路と、
    前記クロック発生回路によって発生したクロック信号が動作クロックとして入力され、ステレオデータに対するステレオ変調動作をデジタル処理によって行うデジタル信号処理装置と、
    前記発振器の出力信号が直接入力され、この出力信号に同期するとともに周波数が整数倍の搬送波を生成する搬送波生成回路と、
    を備え、前記搬送波を前記デジタル信号処理装置によるステレオ変調動作によって得られたステレオ複合信号により周波数変調したFM変調信号を送信することを特徴とするFMトランスミッタ。
  2. 請求項1において、
    前記水晶振動子を除く前記発振器、前記クロック発生回路、前記デジタル信号処理装置、前記搬送波生成回路の各機能が、半導体プロセスを用いて1個の半導体基板上に一体形成されていることを特徴とするFMトランスミッタ。
  3. 請求項1または2において、
    前記クロック発生回路は、前記発振器の出力信号が第1の基準周波数信号fr1として入力される第1のPLL回路であり、
    前記第1のPLL回路に含まれる第1の分周器の分周比を整数mとしたときに、前記第1の基準周波数信号fr1の周波数のm倍の周波数を有する前記クロック信号が生成されることを特徴とするFMトランスミッタ。
  4. 請求項3において、
    前記搬送波生成回路は、前記発振器の出力信号が第2の基準周波数信号fr2として入力される第2のPLL回路であり、
    前記第2のPLL回路に含まれる第2の分周器の分周比を整数nとしたときに、前記第2の基準周波数信号fr2の周波数のn倍の周波数を有する前記搬送波が生成されることを特徴とするFMトランスミッタ。
  5. 請求項4において、
    前記第2のPLL回路は、前記第2の分周器の分周比nが変更可能な周波数シンセサイザであり、
    前記分周比nを変更することにより、FM放送波の周波数割り当て間隔あるいはこの周波数割り当て間隔の整数分の1の間隔で、前記第2のPLL回路の出力信号の周波数を可変設定する制御部をさらに備えることを特徴とするFMトランスミッタ。
  6. 請求項4において、
    前記搬送波生成回路は、前記第2のPLL回路によって生成される信号を分周比Lの第3の分周器で分周した信号を前記搬送波として出力することを特徴とするFMトランスミッタ。
  7. 請求項6において、
    前記第2のPLL回路は、前記第2の分周器の分周比nが変更可能な周波数シンセサイザであり、
    前記分周比nを変更することにより、FM放送波の周波数割り当て間隔あるいはこの周波数割り当て間隔の整数分の1の間隔に対して、前記第3の分周器の分周比Lを乗じた周波数間隔で、前記第2のPLL回路の出力信号の周波数を可変設定する制御部をさらに備えることを特徴とするFMトランスミッタ。
  8. 請求項1〜7のいずれかにおいて、
    前記水晶振動子は、FM放送波の周波数割り当て間隔あるいはこの周波数割り当て間隔の整数分の1に一致しない固有振動周波数を有することを特徴とするFMトランスミッタ。
  9. 請求項1〜5のいずれかにおいて、
    前記水晶振動子は、FM放送波の周波数割り当て間隔あるいはこの周波数割り当て間隔の整数分の1に一致せず、かつ、19kHzの整数倍に一致しない固有振動周波数を有することを特徴とするFMトランスミッタ。
  10. 請求項6または7において、
    前記水晶振動子は、FM放送波の周波数割り当て間隔あるいはこの周波数割り当て間隔の整数分の1に対して、前記第3の分周器の分周比Lを乗じた周波数に一致せず、かつ、19kHzの整数倍に一致しない固有振動周波数を有することを特徴とするFMトランスミッタ。
  11. 請求項8〜10のいずれかにおいて、
    前記水晶振動子は、32.768kHzの固有振動周波数を有することを特徴とするFMトランスミッタ。
  12. 請求項1〜5のいずれかにおいて、
    前記水晶振動子は、FM放送波の周波数割り当て間隔あるいはこの周波数割り当て間隔の整数分の1に一致する固有振動周波数を有することを特徴とするFMトランスミッタ。
  13. 請求項6または7において、
    前記水晶振動子は、FM放送波の周波数割り当て間隔あるいはこの周波数割り当て間隔の整数分の1に対して、前記第3の分周器の分周比Lを乗じた周波数に一致する固有振動周波数を有することを特徴とするFMトランスミッタ。
  14. 請求項1〜13のいずれかにおいて、
    前記デジタル信号処理装置は、前記ステレオ変調動作によって得られたステレオ複合信号に対するFM変調動作と、FM変調後の信号のI成分とQ成分とを抽出するIQ変調動作を行うこと特徴とするFMトランスミッタ。
  15. 請求項14において、
    前記搬送波生成回路は、互いに位相が90°異なる2種類の前記搬送波を生成し、
    前記デジタル信号処理装置によって抽出されたI成分とQ成分のそれぞれに対応する信号と、前記搬送波生成回路によって生成された2種類の前記搬送波のそれぞれとを別々に混合する2つのミキサと、これら2つのミキサによって混合された2種類の信号を加算する加算器と、前記加算器の出力信号を増幅してアンテナから送信する増幅器とを有する送信回路をさらに備えることを特徴とするFMトランスミッタ。
  16. 請求項4〜7のいずれかにおいて、
    前記第2のPLL回路は、デジタル信号処理装置によるステレオ変調動作によって得られたステレオ複合信号の振幅に応じて発振周波数が変化する発振器を有することを特徴とするFMトランスミッタ。
  17. 請求項1〜16のいずれかにおいて、
    前記水晶振動子が接続された前記発振器の代わりに外部回路が接続され、
    前記水晶振動子が接続された前記発振器の出力信号の代わりに、前記外部回路から供給される信号を用いることを特徴とするFMトランスミッタ。
  18. 請求項2において、
    前記半導体プロセスはCMOSプロセスであることを特徴とするFMトランスミッタ。
  19. 請求項1〜5のいずれかにおいて、
    前記水晶振動子は、38kHzよりも低い固有振動周波数を有することを特徴とするFMトランスミッタ。
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