JP2007087524A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 トグル方式によるデータ書き込み時の消費電流を低減することが可能な不揮発性半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】 不揮発性半導体記憶装置は、互いに逆方向に磁化される磁性体層101,103と、磁性体層101,103の間に形成される非磁性体層102とを有する自由層110と、固定方向の磁化M3を有する固定層105と、磁性体層103と固定層105との間に形成されるトンネル層104とを含む磁気記憶部Sと、データ書き込み時、デジット線DLにデジット線電流IDLを流すことにより自由層110の磁化M1,M2に作用する磁場Hxを発生するデジット線駆動回路3と、データ書き込み時、磁性体層101および固定層105間にスピン注入電流Ispを流すことにより、磁化M3と同じ方向または反対方向の力Pを磁化M1,M2に作用させる駆動回路20とを備える。
【選択図】 図8
【解決手段】 不揮発性半導体記憶装置は、互いに逆方向に磁化される磁性体層101,103と、磁性体層101,103の間に形成される非磁性体層102とを有する自由層110と、固定方向の磁化M3を有する固定層105と、磁性体層103と固定層105との間に形成されるトンネル層104とを含む磁気記憶部Sと、データ書き込み時、デジット線DLにデジット線電流IDLを流すことにより自由層110の磁化M1,M2に作用する磁場Hxを発生するデジット線駆動回路3と、データ書き込み時、磁性体層101および固定層105間にスピン注入電流Ispを流すことにより、磁化M3と同じ方向または反対方向の力Pを磁化M1,M2に作用させる駆動回路20とを備える。
【選択図】 図8
Description
本発明は、不揮発性半導体記憶装置に関し、特に、トグル方式によるデータ書き込みを行なう不揮発性半導体記憶装置に関する。
MRAM(薄膜磁性体記憶装置)は、強磁性体の磁化方向を利用してデータを記憶する固体メモリの総称である。MRAMにおいては、メモリセルを構成する強磁性体の磁化方向が、ある基準方向に対して平行であるか反平行であるかを“1”および“0”に対応させる。また、メモリセルに対するデータ読み出しにおいて巨大磁気抵抗効果(ジャイアント・マグネット−レジスタンス効果:GMR(Giant Magneto Resistive)効果)を利用するGMR素子、および磁性トンネル効果(トンネル・マグネット−レジスタンス効果:TMR(Tunneling Magneto Resistive)効果)を利用するTMR素子等がMRAMに使用されている。
TMR素子は、強磁性体層/絶縁層/強磁性体層の3層膜で構成され、絶縁層をトンネル電流が流れる。このトンネル電流に対する抵抗値が、2つの強磁性体層の磁化方向の関係に応じて変化する。
ここで、強磁性体層の磁化方向を反転させる方法として、メモリセルの近傍に電流を流して外部磁場を発生し、強磁性体層の磁化方向を反転させる外部磁化反転法が知られている。しかしながら、外部磁化反転法では、書き込み対象のメモリセルに対応するビット線およびデジット線のいずれか一方の配線上に位置する、書き込み対象でないメモリセル(以下、半選択状態のメモリセルとも称する。)の磁化が外部磁場の影響を受けて誤動作する場合がある。
このような問題点を解決する、メモリセルに対するデータ書き込み方法として、トグル方式が知られている。トグル方式では、磁化の向きが固定される強磁性体層である固定層と、磁化の向きを変化させることが可能な強磁性体層である自由層と、絶縁層とにより、TMR素子が構成されている。そして、トグル方式における自由層はSAF(Synthetic Anti-Ferromagnetic coupling)構造である。すなわち、自由層は、互いに逆方向に磁化される1対の強磁性体層と、1対の強磁性体層の間に形成される非磁性体層とを含む。そして、自由層の磁化の向きを変更するためにビット線およびデジット線に電流を流して2つの磁場を発生する。ビット線およびデジット線に電流を流すタイミングをずらすことで、2つの磁場による合成磁化ベクトルの方向に1対の強磁性体層の磁化を追従させて回転し、磁化反転(トグル)させる。トグル方式では、一方の配線を流れる電流による磁場だけでは原理的に磁化反転(トグル)が起こらないことから、半選択状態のメモリセルの磁化が磁場の影響を受けて誤動作することを防止することができる(たとえば、特許文献1および非特許文献1参照)。
また、強磁性体の磁化方向を反転させる方法として、スピン注入磁化反転法が知られている(たとえば、特許文献2参照)。これは、メモリセルに直接電流を流して電子のもつスピン(向き)の作用によって磁化を反転させる方法である。より詳細には、TMR素子の一方の強磁性体層から他方の強磁性体層へ電流(以下、スピン注入電流とも称する)を流すことにより、強磁性体層の磁化を反転させる方法である。スピン注入電流は外部磁場を発生するための電流より電流量を小さくできるため、スピン注入磁化反転法は外部磁化反転法と比べてMRAMの消費電流を低減することができる。
このスピン注入磁化反転法を採用する不揮発性磁気メモリとして、たとえば、特許文献3には以下のような不揮発性磁気メモリが開示されている。すなわち、固定磁化層の上に絶縁層を積層し、絶縁層の上に、キャリヤ誘起磁性を有し、キャリヤスピンの注入により磁化の方向が反転する磁化反転層を積層するとともに、磁化反転層の表面に、磁化反転層にキャリヤスピンを注入する電極を配置する。
また、スピン注入磁化反転法を採用する不揮発性磁気メモリとして、特許文献4には以下のような不揮発性磁気メモリが開示されている、すなわち、ダイオードとスピン注入磁化反転誘起層とトンネル型磁気抵抗効果素子とからなるMIS(Metal Insulator Semiconductor)接合積層膜を形成し、ビット線とワード線をこの積層膜に接続させる。
米国特許第6545906号公報
米国特許第5695864号公報
特開2003−17782号公報
特開2004−179483号公報
"IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS",VOL.40,NO.1,JANUARY 2005
ところで、強磁性体層の磁化の向きを変更するためには強い磁場を発生する必要があり、強い磁場を発生するためには配線に流す電流量を大きくする必要がある。したがって、磁化の向きを変更するための磁場を2つ発生する必要がある特許文献1および非特許文献1記載のトグル方式では、ビット線およびデジット線に流す電流量が大きく、データ書き込み時の消費電流が増大してしまうという問題点があった。
それゆえに、本発明の目的は、トグル方式によるデータ書き込み時の消費電流を低減することが可能な不揮発性半導体記憶装置を提供することである。
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる不揮発性半導体記憶装置は、記憶データに応じて電気抵抗値が変化する磁気記憶部を備え、磁気記憶部は、互いに逆方向に磁化される第1の磁性体層および第2の磁性体層と、第1の磁性体層および第2の磁性体層の間に形成される第1の非磁性体層とを有する自由層と、固定された磁化方向を有する第1の固定層と、第2の磁性体層と、第1の固定層との間に形成される第2の非磁性体層とを含み、不揮発性半導体記憶装置は、さらに、データ書き込み時、第1の書き込み電流線に書き込み電流を流すことにより自由層の磁化に作用するデータ書き込み磁場を発生する第1の駆動回路と、データ書き込み時、磁気記憶部の第1の磁性体層および第1の固定層間にスピン注入電流を流すことにより、第1の固定層の磁化方向と同じ方向または反対方向の力を自由層の磁化に作用させる第2の駆動回路とを備える。
本発明によれば、トグル方式によるデータ書き込み時の消費電流を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置のメモリセルMCの一部を立体的に示す図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置のメモリセルMCの一部を立体的に示す図である。
磁気記憶部Sは、たとえばTMR素子であり、デジット線DLおよびビット線BLの交差部に配置される。
デジット線(第1の書き込み電流線)DLにデジット線電流(書き込み電流)IDLが流れると、デジット線電流IDLが中心を貫く同心円において右方向に回転する磁場(データ書き込み磁場)Hxが発生する。ビット線BLにビット線電流IBLが流れると、ビット線電流IBLが中心を貫く同心円において右方向に回転する磁場Hyが発生する。デジット線DLおよびビット線BLは互いにほぼ直交して配置される。したがって、磁場Hxおよび磁場Hyもほぼ直交した磁場となる。この不揮発性半導体記憶装置では、磁場Hxおよび後述のスピン注入電流による磁化トルクの作用により、磁気記憶部Sの磁化方向が決定され、データ書き込みが行なわれる。
データ読み出し時においては、磁気記憶部Sに流れるトンネル電流(読み出し電流)の電流量に基づいてデータが検出される。このような磁気記憶部Sを含むメモリセルは、「磁気トンネル接合(magnet−tunneling junction)」が形成されることから、MTJメモリセルとも呼ばれる。
図2は、図1のメモリセルMCを真上から見た平面図である。
同図を参照して、磁気記憶部Sは、径方向の長さが異なる2つの半楕円の領域C1〜C2を組み合わせた形状である。楕円の長軸方向に磁化容易軸Aが形成される。
同図を参照して、磁気記憶部Sは、径方向の長さが異なる2つの半楕円の領域C1〜C2を組み合わせた形状である。楕円の長軸方向に磁化容易軸Aが形成される。
ビット線BLおよびデジット線DLは格子状に配置され、両者のなす角度はほぼ90°である。磁気記憶部Sは、磁化容易軸Aがデジット線DLに対して傾斜角度θ(0<θ<90°)を有するように(同図ではθ=45°)、デジット線DLおよびビット線BLの交差部に配置されている。
デジット線電流IDLが同図に示す方向に流れると、磁気記憶部Sに対して右方向の磁場Hxが発生する。ビット線電流IBLが同図に示す方向に流れると、磁気記憶部Sに対して上方向の磁場Hyが発生する。ただし、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置では、ビット線電流IBLによる磁場Hyはデータ書き込みに使用せず、磁場Hxおよび後述のスピン注入電流による磁化トルクの作用により、データ書き込みを行なう。
図3(a)は、図2の磁気記憶部Sの形状を示す図である。
同図を参照して、磁化容易軸Aで分割される磁気記憶部Sの2つの領域C1〜C2は、磁化回転容易度が異なる。すなわち、磁気記憶部Sにおいて、領域C1は領域C2よりも径方向が長い半楕円であるため、領域C1は領域C2よりも磁化回転容易度が高い。
同図を参照して、磁化容易軸Aで分割される磁気記憶部Sの2つの領域C1〜C2は、磁化回転容易度が異なる。すなわち、磁気記憶部Sにおいて、領域C1は領域C2よりも径方向が長い半楕円であるため、領域C1は領域C2よりも磁化回転容易度が高い。
図3(b)は、磁気記憶部Sの形状の他の例を示す図である。
同図を参照して、磁気記憶部Sは、磁化容易軸Aで長方形を分割し、分割された領域の一方に磁化容易軸Aと軸方向が平行な半楕円を組み合わせた形状である。図3(a)と同様に、磁気記憶部Sにおいて、領域C1は領域C2よりも径方向が長い。このため、領域C1は領域C2よりも磁化回転容易度が高い。
同図を参照して、磁気記憶部Sは、磁化容易軸Aで長方形を分割し、分割された領域の一方に磁化容易軸Aと軸方向が平行な半楕円を組み合わせた形状である。図3(a)と同様に、磁気記憶部Sにおいて、領域C1は領域C2よりも径方向が長い。このため、領域C1は領域C2よりも磁化回転容易度が高い。
なお、領域C1〜C2は径方向の長短が異なる関係に限らず、磁化回転容易度が異なる関係であればそれぞれどんな形状であってもよい。
図4は、磁気記憶部Sの図2におけるb−c断面を示す断面図である。
磁気記憶部Sは、自由層110と、絶縁層であるトンネル層(第2の非磁性体層)104と、固定層(第1の固定層)105とを含む。自由層110は、磁性体層(第1の磁性体層)101と、非磁性体層(第1の非磁性体層)102と、磁性体層(第2の磁性体層)103を含む。
磁気記憶部Sは、自由層110と、絶縁層であるトンネル層(第2の非磁性体層)104と、固定層(第1の固定層)105とを含む。自由層110は、磁性体層(第1の磁性体層)101と、非磁性体層(第1の非磁性体層)102と、磁性体層(第2の磁性体層)103を含む。
磁性体層101および磁性体層103は、非磁性体層102を介して配置されており、反強磁性結合するように構成されている。すなわち、自由層110では、定常状態において、磁性体層101の磁化M1と磁性体層103の磁化M2とがほぼ反平行状態(向きが正反対の状態)で安定するように非磁性体層102の膜厚が適切に調整されている。また、磁性体層101および磁性体層103は、それぞれの磁化M1および磁化M2の向きが容易に回転するように構成される。
トンネル層104は、固定層105と自由層110との間に形成されている。トンネル層104は、上下の磁性体層103および固定層105の磁気的結合を断つとともに、読み出し電流(トンネル電流)IRが流れる。このように、磁性体層の磁化の向きが固定された固定層105と、トンネル層104と、磁化の向きを変更することが可能な自由層110とにより、TMR素子が構成されている。
後述するビット線駆動回路4は、データ書き込み時、磁性体層101から固定層105にスピン注入電流Ispを流す。これにより、固定層105における電子eが自由層110に流れ込み、流れ込んだ電子eの有するスピンの作用によって固定層105の磁化方向と同じ方向の力(以下、磁化トルクとも称する)が磁性体層101の磁化M1および磁性体層103の磁化M2に作用する。スピン注入電流Ispによる磁化トルクおよびデジット線電流IDLによる磁場Hxにより、磁性体層101および磁性体層103の磁化方向が反転し、磁気記憶部Sの記憶するデータの論理レベルが変わる。すなわち、固定層105に対する磁性体層103の磁化方向が反転し、磁気記憶部Sの記憶するデータの論理レベルが書き換えられる。
自由層110における磁性体層103の磁化方向と固定層105の磁化方向とが同じである場合には、磁気記憶部Sの電気抵抗値が小さくなる。磁性体層103と固定層105の磁化方向とが反平行、すなわち逆方向の場合には、磁気記憶部Sの電気抵抗値が大きくなる。磁気記憶部Sに記録されたデータの読み出しは、磁性体層101から固定層105に読み出し電流IRを流し、磁気記憶部Sの電気抵抗値の相違による読み出し電流IRの電流量の差を検出することにより行なわれる。
図5は、図1におけるaの方向から見たメモリセルMC全体の構造を概略的に示す図である。
同図を参照して、コンタクトCT1は、ビット線BLおよび磁気記憶部Sを電気的に接続する。磁気記憶部Sは、コンタクトCT1およびストラップST1の間に配置される。ストラップST1の材質はたとえばタンタルである。ストラップST1は導電層で形成され、コンタクトCT2を介して、P型の基板領域SUB表面に形成されるN型の不純物領域IMPaに電気的に接続される。基板領域SUB表面には、不純物領域IMPaと離れてN型の不純物領域IMPbが形成される。不純物領域IMPaおよびIMPbの間の基板領域表面上に、ワード線WLが形成される。不純物領域IMPbは、コンタクトCT3を介してソース線SLに結合される。ソース線SLおよびストラップST1の間にデジット線DLが配置される。
データ書き込み時、ワード線WLを選択状態に設定(駆動)し、基板領域SUB表面にチャネルを形成して、不純物領域IMPaおよびIMPbを電気的に接続する。そして、ビット線BLからソース線SLにスピン注入電流Ispを流す。
データ読み出し時、ワード線WLを選択状態に設定(駆動)し、基板領域SUB表面にチャネルを形成して、不純物領域IMPaおよびIMPbを電気的に接続する。そして、ビット線BLからソース線SLに読み出し電流IRを流す。
図6は、メモリセルMCの電気的等価回路を示す図である。同図を参照して、メモリセルMCは、ビット線BLおよびソース線SLの間に直列に接続される可変抵抗素子(TMR素子)RTと、NチャネルMOSトランジスタ(アクセストランジスタ)MTとを含む。可変抵抗素子RTは、磁気記憶部Sに対応し、デジット線DLに電磁的に結合され、また、一端がビット線BLに電気的に接続される。アクセストランジスタMTは、一方の導通端子が可変抵抗素子RTの他端に電気的に接続され、他方の導通端子がソース線SLに電気的に接続され、コントロールゲートがワード線WLに電気的に接続される。
データ書き込み時、アクセストランジスタMTが導通し、ビット線BLからソース線SLにスピン注入電流Ispが流れる。スピン注入電流Ispによる磁化トルクおよびデジット線電流IDLによる磁場Hxにより、可変抵抗素子RTの磁化状態が変わる、すなわち固定層105に対する磁性体層103の磁化方向が反転する。可変抵抗素子RTの磁化状態に応じて可変抵抗素子RTの抵抗値が決定まる。
データ読み出し時においては、アクセストランジスタMTが導通し、ビット線BLおよびソース線SLを流れる読み出し電流IRの電流量に基づいて、磁気記憶部Sが記憶するデータの検出が行なわれる。
図7は、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の全体構成を概略的に示す図である。なお、以下の説明において、ワード線WLおよびデジット線DLが延在する方向を列方向と称し、ビット線BLが延在する方向を行方向と称する。
同図を参照して、この不揮発性半導体記憶装置は、メモリセルMCが行列状に配列されるメモリセルアレイ1と、ワード線駆動回路2と、デジット線駆動回路(第1の駆動回路)3と、ビット線駆動回路4と、ソース線駆動回路5と、リード選択回路6と、読み出し回路7と、出力回路8と、入力回路9と、制御回路10と、アドレス入力回路11と、電源回路12と、基板バイアス回路13とを備える。ビット線駆動回路4、ソース線駆動回路5および読み出し回路7は、第2の駆動回路20を構成する。
メモリセルMCは、図6を用いて説明したように、記憶データに応じて電気抵抗値が変化する可変抵抗素子RTと、ワード線WL上に印加される電圧に基づいて可変抵抗素子RTをソース線SLに接続するアクセストランジスタMTとを含む。
また、メモリセルMCの各列に対応してワード線WL、ソース線SLおよびデジット線DLが配列され、メモリセルMCの各行に対応してビット線BLが配列される。
ワード線駆動回路2は、ワード線WLを駆動するワード線ドライバを含む。デジット線駆動回路3は、デジット線DLを駆動するデジット線ドライバを含む。ビット線駆動回路4は、ビット線BLを駆動するビット線ドライバを含む。
入力回路9は、データ書き込み時、外部からのデータDに基づいて内部書き込みデータDinを生成する。アドレス入力回路11は、外部からのアドレス信号ADに基づいて、書き込み対象または読み出し対象のメモリセルMCを表わす内部列アドレス信号RADおよび内部行アドレス信号CADを生成する。
制御回路10は、外部からの書き込み制御信号WRおよび読み出し制御信号REに基づいて、データ書き込みおよびデータ読み出しに必要な制御信号を生成する。たとえば、制御回路10は、読み出し活性化信号READ、書き込み活性化信号WRITE、ワード線活性化信号WLEN、およびデジット線活性化信号DGENを生成する。
ワード線駆動回路2は、ワード線活性化信号WLENを受けて、内部列アドレス信号RADが表わす列に対応するワード線WLを選択状態に駆動する。ワード線活性化信号WLENは、データ書き込み時およびデータ読み出し時に制御回路10から出力される。
デジット線駆動回路3は、デジット線活性化信号DGENを受けて、内部列アドレス信号RADが表わす列に対応するデジット線DLを選択状態に駆動し、デジット線電流IDLを流す。
ソース線駆動回路5は、書き込み対象または読み出し対象のメモリセルMCのワード線WLに対応するソース線SLを接地電圧レベルに駆動する。
ビット線駆動回路4は、データ書き込み時、内部行アドレス信号CAD、内部書き込みデータDinおよび書き込み活性化信号WRITEを受けて、内部行アドレス信号CADが表わす行に対応するビット線BLを選択する。そして、ビット線駆動回路4は、選択したビット線BLを選択状態に駆動し、スピン注入電流Ispを流す。
また、ビット線駆動回路4は、データ読み出し時、内部行アドレス信号CADおよび読み出し活性化信号READを受けて、出力をハイインピーダンス状態とする。
リード選択回路6は、データ読み出し時、内部行アドレス信号CADが表わす行に対応するビット線BLを選択する。読み出し回路7は、読み出し活性化信号READを受けて、内部行アドレス信号CADが表わす行に対応するビット線BLに、リード選択回路6を介して読み出し電流IRを供給する。
そして、読み出し回路7は、リード選択回路6により選択されたビット線BLを流れる読み出し電流IRの電流量を検出して内部読み出しデータを生成する。出力回路8は、読み出し回路7の出力する内部読み出しデータに基づいて外部出力データQを生成する。
電源回路12は、各回路に電源電圧VddおよびVssを供給する。基板バイアス回路13は、基板領域SUBにバイアス電圧VpwおよびVnwを供給する。
次に、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置が行なうトグル方式によるデータ書き込みについて説明する。図8は、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置が行なうトグル方式によるデータ書き込みを示す図である。図9(a)〜(d)は、図8のタイミングa〜dにおける磁性体層101の磁化M1および磁性体層103の磁化M2の状態を示す図である。
図8および図9を参照して、まず、定常状態において(図8のタイミングa)、磁性体層101の磁化M1と磁性体層103の磁化M2とは、ほぼ反平行状態にある。また、磁化M1および磁化M2の方向は、固定層105の磁化M3の方向とそれぞれ平行または反平行である(図9(a))。
次に、外部からのアドレス信号ADに基づいて書き込み対象のメモリセルMCが選択される。選択されたメモリセルMCにおいて、ビット線駆動回路4は、ビット線BLを選択状態に駆動し、スピン注入電流Ispを流す(図8のタイミングb)。これにより、固定層105の磁化M3と同じ方向の力(磁化トルク)Pが磁化M1および磁化M2に作用する。そうすると、磁化M1および磁化M2の合成磁化MCが固定層105の磁化M3の方向に向くように磁化M1および磁化M2が回転する。より詳細には、まず、磁化M3と反対方向の磁化M2が、磁化回転容易度の高い領域C1の方向、すなわち時計回りに回転する。そして、磁化M1および磁化M2の合成磁化MCが固定層105の磁化M3の方向に向くように、磁化M1が時計回りに回転する(図9(b))。
次に、ビット線駆動回路4は、ビット線BLを非選択状態に駆動し、スピン注入電流Ispを停止する。また、デジット線駆動回路3は、デジット線DLを選択状態に駆動し、デジット線電流IDLを流す(図8のタイミングc)。これにより、スピン注入電流Ispによる磁化トルクがなくなり、また、デジット線電流IDLによる磁場Hxが磁化M1および磁化M2に作用する。そうすると、磁化M1および磁化M2の合成磁化MCが磁場Hxの方向に向くように磁化M1および磁化M2がさらに時計回りに回転する(図9(c))。
ここで、ビット線駆動回路4およびデジット線駆動回路3は、スピン注入電流Ispが流れている状態とデジット線電流IDLが流れている状態とを時間的にオーバラップさせている(図8のタイミングc)。このオーバラップ状態は必ずしも必要な状態ではないが、オーバラップ状態をつくることにより、スピン注入電流Ispによる磁化トルク、およびデジット線電流IDLによる磁場Hxの両方が一時的に存在しなくなり、たとえば磁化M2の方向が磁化M3と反対方向の状態に戻ってしまう等の誤動作を確実に防ぐことができる。
次に、デジット線駆動回路3は、デジット線DLを非選択状態に駆動し、デジット線電流IDLを停止する(図8のタイミングd)。これにより、デジット線電流IDLによる磁場Hxが存在しなくなる。そうすると、磁化方向が磁化容易軸Aの方向と一致またはほぼ一致している磁化M2は安定しているためにほとんど回転せず、磁化方向が磁化容易軸Aの方向と大きく異なる磁化M1は不安定であるため磁化容易軸Aの方向に向かって大きく回転する。ここで、前述のように磁化M1および磁化M2は反平行状態で安定する構成であるから、磁化M1は磁化M2と反平行状態になるようにさらに時計回りに回転し、磁化M2と反対方向の状態で安定する(図9(d))。このようにして、磁化M1および磁化M2の向きが反転(トグル)し、データ書き込みが完了する。
ところで、磁性体層の磁化の向きを変更するための磁場を2つ発生する必要がある特許文献1および非特許文献1記載のトグル方式では、ビット線およびデジット線に流す電流量が大きく、データ書き込み時の消費電流が増大してしまうという問題点があった。しかしながら、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置では、ビット線駆動回路4が、データ書き込み時、磁気記憶部Sの磁性体層101から固定層105にスピン注入電流Idsを流すことにより、磁場Hyの代わりに、固定層105の磁化方向と同じ方向の力Pを自由層110の磁化に作用させる。したがって、ビット線BLに流す電流量を大きくして強い磁場を発生する必要がなくなるため、データ書き込み時の消費電流を低減することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置がデータ書き込み時に行なうスピン注入電流Ispおよびデジット線電流IDLの制御は図8に示す内容に限定されるものではないが、この電流制御では、図8のタイミングcにおいて磁化M2の方向が磁化容易軸Aの方向に一致またはほぼ一致していることから磁化M2が安定するため、図8のタイミングdにおいて磁場Hxがなくなった際に磁化M2ではなく磁化M1を確実に大きく回転させることができ、磁化M1および磁化M2を確実にトグルさせることができる。さらに、図8に示す電流制御は、スピン注入電流Ispおよびデジット線電流IDLの開始および停止を複数回繰り返す等の複雑な電流制御ではなく、簡易な電流制御であるため、データ書き込み時の消費電流をさらに低減することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置では、磁気記憶部Sの各層の積層方向に磁化容易軸Aで分割される磁気記憶部Sの2つの領域は、磁化回転容易度が異なる。このような構成により、自由層110の磁化の回転方向を一定方向にすることができる。すなわち、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置では、図8に示すタイミングbにおいて磁化M2を確実に時計回りに回転させることができ、データ書き込み時の誤動作を確実に防ぐことができる。
なお、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置では、スピン注入電流Ispを磁性体層101から固定層105に流す構成としたが、これに限定するものではなく、スピン注入電流Ispを固定層105から磁性体層101へ流す構成とすることができる。この場合、固定層105の磁化方向と同じ方向(スピン)を有する電子eが自由層110から固定層105へ流れ込むため、固定層105の磁化方向と反対方向の力を磁性体層101および磁性体層103の磁化に作用させることができる。この場合、デジット線駆動回路3が図2に示す方向と反対方向にデジット線電流IDLを流す構成とすることにより、図8に示す電流制御と同様の簡易な電流制御でデータ書き込みを行なうことができる。
すなわち、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置では、固定層105の磁化方向を、デジット線DLの延在する方向と一致せず、かつ垂直でない方向とする。そして、ビット線駆動回路4およびデジット線駆動回路3は、磁場Hxが自由層110の磁化に作用する方向、およびスピン注入電流Idsによる力が自由層110の磁化に作用する方向のなす角度が0度より大きくかつ90度未満となるような向きにデジット線電流IDLおよびスピン注入電流Ispを流す。このような構成により、スピン注入電流Ispの向きがいずれの場合でも、磁化M1および磁化M2をトグルさせるためにビット線駆動回路4およびデジット線駆動回路3が行なう電流制御を簡易化することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置では、磁性体層101から固定層105に読み出し電流IRを流す構成としたが、これに限定するものではない。磁性体層103から固定層105に読み出し電流IRを流す構成であっても、磁気記憶部Sの電気抵抗値の相違による読み出し電流IRの電流量差を検出してデータ読み出しを行なうことが可能である。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態とは異なる方法を用いて自由層110の磁化の回転方向を一定方向にする不揮発性半導体記憶装置に関する。以下で説明する内容以外の構成および動作は第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置と同様である。
本実施の形態は、第1の実施の形態とは異なる方法を用いて自由層110の磁化の回転方向を一定方向にする不揮発性半導体記憶装置に関する。以下で説明する内容以外の構成および動作は第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置と同様である。
図10は、本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置において、図1のメモリセルMCを真上から見た平面図である。図11は、メモリセルMCを4個含むメモリセルアレイ1を図10と同じ方向から見た平面図である。なお、図10および図11のdの方向から見たメモリセルMCの構造が図5に対応している。
磁気記憶部Sは、平面形状が楕円である。楕円の長軸方向に磁化容易軸Aが形成される。
この不揮発性半導体記憶装置では、ビット線電流IBLであるスピン注入電流Ispにより発生する磁場Hyもデータ書き込みに使用する、すなわち、磁場Hx、磁場Hyおよびスピン注入電流Ispによる磁化トルクの作用により、データ書き込みを行なう。
コンタクトCT1は、ビット線(第2の書き込み電流線)BLおよび磁気記憶部Sを電気的に接続する。スピン注入電流Ispは、ビット線BLからコンタクトCT1を介して磁気記憶部Sにおける磁性体層101に流れ込む。
コンタクトCT1は、ビット線BLの幅方向のほぼ中心に配置される。このような構成により、コンタクトCT1に対するスピン注入電流Ispの流入経路の偏りによって磁場Hyの向きが乱れることを防ぎ、磁場Hyを用いたデータ書き込みにおける誤動作を防ぐことができる。
また、コンタクトCT1は、スピン注入電流Ispの流路において磁気記憶部Sの中心部Yより下流側に配置される。なお、スピン注入電流Ispが磁気記憶部Sからビット線BLに流れる場合には、コンタクトCT1は、スピン注入電流Ispの流路において磁気記憶部Sの中心部Yより上流側に配置されることになる。言い換えれば、コンタクトCT1は、スピン注入電流Ispがビット線BLにおいて磁気記憶部Sの中心部Y上を通過するように配置される。このような構成により、スピン注入電流Ispによる磁場Hyを磁気記憶部Sに対して広範囲に作用させ、安定したデータ書き込みを実現することができる。
図12は、図10および図11のdの方向、すなわち磁気記憶部Sの各層の断面方向、かつビット線BLの延在方向に対して垂直な方向から見たビット線BL、コンタクトCT1および磁気記憶部Sの位置関係を示す図である。
同図を参照して、コンタクトCT1は、ビット線BLにおけるスピン注入電流Ispが磁気記憶部Sの積層方向の中心軸Bを通過するように配置される。このような構成により、スピン注入電流Ispによる磁場Hyを磁気記憶部Sの半分以上の領域に対して作用させることができ、安定したデータ書き込みを実現することができる。
図13は、図10および図11のdの方向から見たメモリセルMCの構造の他の例を概略的に示す図である。
同図を参照して、メモリセルMCは、第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置におけるメモリセルMCに対して、さらに、ストラップST2と、コンタクトCT4とを含む。コンタクトCT1は、ビット線BLおよびストラップST2を電気的に接続する。ストラップST2は導電層で形成され、コンタクトCT4を介して、磁気記憶部Sと電気的に接続される。磁気記憶部Sは、コンタクトCT4およびストラップST1の間に配置される。
スピン注入電流Ispは、ビット線BLからコンタクトCT1、ストラップST2およびコンタクトCT4を介して磁気記憶部Sにおける磁性体層101に流れ込む。
図12に示すようにビット線BLおよび磁気記憶部Sが直接コンタクトを介して電気的に接続される構成ではなく、図13に示すようにさらに別のストラップおよびコンタクト等を介してビット線BLおよび磁気記憶部Sが電気的に接続される構成であっても、コンタクトCT1が、磁気記憶部Sの各層の断面方向、かつビット線BLの延在方向に対して垂直な方向から見て、ビット線BLにおけるスピン注入電流Ispが磁気記憶部Sの積層方向の中心軸Bを通過するように配置される構成であれば、スピン注入電流Ispによる磁場Hyを磁気記憶部Sの半分以上の領域に対して作用させることができ、安定したデータ書き込みを実現することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置が行なうトグル方式によるデータ書き込みについて説明する。
図8のタイミングb以外の動作は本発明の第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置と同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
図14は、図8のタイミングbにおける磁性体層101の磁化M1および磁性体層103の磁化M2の状態を示す図である。
外部からのアドレス信号ADに基づいて書き込み対象のメモリセルMCが選択されると、選択されたメモリセルMCにおいて、ビット線駆動回路4は、ビット線BLを選択状態に駆動し、スピン注入電流Ispを流す。これにより、固定層105の磁化M3と同じ方向の力Pが磁性体層101の磁化M1および磁性体層103の磁化M2に作用する。また、スピン注入電流Ispによる磁場Hyが磁化M1および磁化M2に作用する。
そうすると、固定層105の磁化M3と同じ方向の力P、および磁場Hyの合成ベクトルの方向に、磁化M1および磁化M2の合成磁化MCが向くように磁化M1および磁化M2が回転する。より詳細には、まず、磁化M3と反対方向の磁化M2が、磁化回転容易度の高い領域C1の方向、すなわち時計回りに回転する。そして、固定層105の磁化M3と同じ方向の力P、および磁場Hyの合成ベクトルの方向に磁化M1および磁化M2の合成磁化MCが向くように、磁化M1が時計回りに回転する。
以上より、本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置では、第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置と同様に、自由層110の磁化の回転方向を一定方向にすることができる、すなわち、図8に示すタイミングbにおいて磁化M2を確実に時計回りに回転させることができ、データ書き込み時の誤動作を確実に防ぐことができる。したがって、本発明の第2の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置では、第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置と比べて磁気記憶部Sの形状を単純化することができ、不揮発性半導体記憶装置の製造コストを低減することができる。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第3の実施の形態>
本実施の形態は、スピン注入電流Ispの向きおよび読み出し電流IRの向きを逆にする不揮発性半導体記憶装置に関する。以下で説明する内容以外の構成および動作は第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置と同様である。
本実施の形態は、スピン注入電流Ispの向きおよび読み出し電流IRの向きを逆にする不揮発性半導体記憶装置に関する。以下で説明する内容以外の構成および動作は第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置と同様である。
図15は、本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置におけるスピン注入電流Isp、および読み出し電流IRの向きを示す図である。
同図を参照して、ビット線駆動回路4は、PチャネルMOSトランジスタMspを含む。ソース線駆動回路5は、PチャネルMOSトランジスタMRと、NチャネルMOSトランジスタMWとを含む。コラムデコーダCDは、ビット線駆動回路4およびリード選択回路6等に含まれ、内部行アドレス信号CADが表わす行に対応するビット線BLを選択する。ロウデコーダRDは、ワード線駆動回路2およびデジット線駆動回路3等に含まれ、内部列アドレス信号RADが表わす列に対応するワード線WLおよびデジット線DLを選択する。
まず、この不揮発性半導体記憶装置が、データ書き込み時、スピン注入電流IspをメモリセルMCに流す際の動作について説明する。
ビット線駆動回路4は、内部書き込みデータDinに基づいてトグルデータDTを生成し、PチャネルMOSトランジスタMspのゲートに出力する。より詳細には、ビット線駆動回路4は、メモリセルMCの記憶するデータの論理レベルを変更する必要がある場合にはトグルデータDTをLレベルとしてPチャネルMOSトランジスタMspをオン状態とする。一方、ビット線駆動回路4は、メモリセルMCの記憶するデータの論理レベルを変更する必要がない場合にはトグルデータDTをHレベルとしてPチャネルMOSトランジスタMspをオフ状態とする。
PチャネルMOSトランジスタMspは、トグルデータDTに基づいてオン状態およびオフ状態を切り替える。また、ソース線駆動回路5は、制御回路10から書き込み活性化信号WRITEを受けて、PチャネルMOSトランジスタMRをオフ状態とし、NチャネルMOSトランジスタMWをオン状態とする。PチャネルMOSトランジスタMspがオン状態となり、かつNチャネルMOSトランジスタMWがオン状態となると、スピン注入電流Ispが選択されたビット線BLからソース線SLに流れ、そして、オン状態のNチャネルMOSトランジスタMWに流れ込む。
次に、この不揮発性半導体記憶装置が、データ読み出し時、読み出し電流IRをメモリセルMCに流す際の動作について説明する。
ソース線駆動回路5は、制御回路10から読み出し活性化信号READを受けて、PチャネルMOSトランジスタMRをオン状態とし、NチャネルMOSトランジスタMWをオフ状態とする。ビット線駆動回路4は、制御回路10から読み出し活性化信号READを受けて、PチャネルMOSトランジスタMspをオフ状態とする。これにより、オン状態であるPチャネルMOSトランジスタMRからソース線SLおよび選択されたビット線BLに読み出し電流IRが流れる。そして、読み出し回路7は、ビット線BLを流れる読み出し電流IRの電流量を検出して内部読み出しデータを生成する。
以上のように本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置では、ビット線駆動回路4およびソース線駆動回路5が、磁気記憶部Sにスピン注入電流Ispと逆方向に読み出し電流IRを流す。このような構成により、データ読み出し時、磁性体層101の磁化M1および磁性体層103の磁化M2が誤って回転し、磁気記憶部Sの記憶内容が変わってしまうことを防ぐことができる。
また、本発明の第3の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置では、ビット線駆動回路4およびソース線駆動回路5が、スピン注入電流Ispをビット線BLからソース線SLの方向に流す、すなわち磁性体層101から固定層105に流す。一般的に、この方向にスピン注入電流を流す場合は、固定層105から磁性体層101にスピン注入電流を流す場合と比べてより少ない電流量で自由層110の磁化に磁化トルクを作用させることができる。すなわち、スピン注入電流Ispをビット線BLからソース線SLの方向に流す方がデータ書き込みを行ないやすい。したがって、データ書き込みを行ないやすい方向にスピン注入電流Ispを流し、データ書き込みを行ないにくい方向、すなわちソース線SLからビット線BLの方向に読み出し電流IRを流すことにより、データ書き込み時の消費電流を低減し、かつ、データ読み出し時、磁性体層101の磁化M1および磁性体層103の磁化M2が誤って回転してしまうことをさらに確実に防ぐことができる。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第4の実施の形態>
本実施の形態は、磁気記憶部Sの構成を変更した不揮発性半導体記憶装置に関する。以下で説明する内容以外の構成および動作は第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置と同様である。
本実施の形態は、磁気記憶部Sの構成を変更した不揮発性半導体記憶装置に関する。以下で説明する内容以外の構成および動作は第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置と同様である。
図16は、本発明の第4の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置において、磁気記憶部Sの図2におけるb−c断面を示す断面図である。
磁気記憶部Sは、第1の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置における磁気記憶部Sに対して、さらに、固定層(第2の固定層)106と、非磁性体層(第3の非磁性体層)107とを含む。なお、磁気記憶部Sの非磁性体層107は、絶縁性の非磁性体層であってもよく、導電性の非磁性体層であってもよい。
固定層106は、固定された磁化方向を有する。固定層106の磁化方向は、固定層105の磁化方向と同じである。非磁性体層107は、磁性体層101と、固定層106との間に形成される。
ビット線駆動回路4は、データ書き込み時、磁性体層103から固定層106にスピン注入電流Ispを流すことにより、固定層106の磁化方向と同じ方向の力を磁性体層101および磁性体層103の磁化に作用させる。また、読み出し回路7は、データ読み出し時、磁性体層103から固定層105に読み出し電流IRを流す。
このような構成により、非磁性体層107および固定層106をデータ書き込み専用に最適化する、より詳細には、非磁性体層107および固定層106の材質および膜厚を選択することによりスピン注入電流Ispの電流量を最小化し、データ書き込み時の不揮発性半導体記憶装置の消費電流を低減することができる。また、トンネル層104および固定層105をデータ読み出し専用に最適化する、より詳細には、トンネル層104および固定層105の材質および膜厚を選択することにより磁気記憶部Sの記憶するデータの論理レベルの相違による読み出し電流差を最大化し、データ読み出しエラーを確実に防ぐことができる。
また、固定層105および固定層106の磁化の向きを同じにすることにより、磁気記憶部Sの製造工程において、各固定層を磁化させるために発生する磁場の方向を共通化することができ、不揮発性半導体記憶装置の製造工程の簡易化を図ることができる。
なお、磁気記憶部Sにおいて、スピン注入電流Ispおよび読み出し電流IRを流す層は図16に示す内容に限定するものではなく、スピン注入電流Ispおよび読み出し電流IRを流す層を自由層110に対して上下逆にする、すなわちビット線駆動回路4が、データ書き込み時、磁性体層101から固定層105にスピン注入電流Ispを流し、また、読み出し回路7が、データ読み出し時、磁性体層101から固定層106に読み出し電流IRを流す構成であってもよい。
また、スピン注入電流Ispの方向についても、スピン注入電流Ispを固定層106から磁性体層103に流す構成であってもよい。また、読み出し電流IRを固定層105から磁性体層103に流す構成であってもよい。
また、この不揮発性半導体記憶装置では、スピン注入電流Ispおよび読み出し電流IRを流す磁気記憶部S内の範囲を最低限の範囲とする構成としたが、スピン注入電流Ispおよび読み出し電流IRを流す範囲を固定層105および固定層106間とすることにより、各電流を取り出すための電極を容易に配置することができ、不揮発性半導体記憶装置の製造コストを低減することができる。
さらに、本発明の第1〜第4の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置において、トンネル層104は絶縁層、すなわち絶縁性の非磁性体層であるとしたが、これに限定するものではない。トンネル層104は、導電性の非磁性体層であってもよい。ただし、トンネル層104が絶縁層である構成は、トンネル層104が導電性の非磁性体層である場合と比べて、磁気記憶部Sの記憶するデータの論理レベルの相違による読み出し電流差を最大化することができるため好ましい構成である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
S 磁気記憶部、DL デジット線、BL ビット線、WL ワード線、SL ソース線、Hx,Hy 磁場、MC メモリセル、C1,C2 領域、A 磁化容易軸、101 磁性体層(第1の磁性体層)、102 非磁性体層(第1の非磁性体層)、107 非磁性体層(第3の非磁性体層)、103 磁性体層(第2の磁性体層)、104 トンネル層(第2の非磁性体層)、105,106 固定層、110 自由層、CT1〜CT4 コンタクト、ST1,ST2 ストラップ、SUB 基板領域、IMPa,IMPb 不純物領域、RT 可変抵抗素子(TMR素子)、MT NチャネルMOSトランジスタ(アクセストランジスタ)、Msp,MR PチャネルMOSトランジスタ、MW NチャネルMOSトランジスタ、1 メモリセルアレイ、2 ワード線駆動回路、3 デジット線駆動回路(第1の駆動回路)、4 ビット線駆動回路、5 ソース線駆動回路、6 リード選択回路、7 読み出し回路、8 出力回路、9 入力回路、10 制御回路、11 アドレス入力回、12 電源回路、13 基板バイアス回路、20 第2の駆動回路、Isp スピン注入電流、IR 読み出し電流、IDL デジット線電流、IBL ビット線電流、M1〜M3 磁化、e 電子、P 力(磁化トルク)、CD コラムデコーダ、RD ロウデコーダ。
Claims (8)
- 不揮発性半導体記憶装置であって、
記憶データに応じて電気抵抗値が変化する磁気記憶部を備え、
前記磁気記憶部は、
互いに逆方向に磁化される第1の磁性体層および第2の磁性体層と、前記第1の磁性体層および前記第2の磁性体層の間に形成される第1の非磁性体層とを有する自由層と、
固定された磁化方向を有する第1の固定層と、
前記第2の磁性体層と、前記第1の固定層との間に形成される第2の非磁性体層とを含み、
前記不揮発性半導体記憶装置は、さらに、
データ書き込み時、第1の書き込み電流線に書き込み電流を流すことにより前記自由層の磁化に作用するデータ書き込み磁場を発生する第1の駆動回路と、
データ書き込み時、前記磁気記憶部の前記第1の磁性体層および前記第1の固定層間にスピン注入電流を流すことにより、前記第1の固定層の磁化方向と同じ方向または反対方向の力を前記自由層の磁化に作用させる第2の駆動回路とを備える不揮発性半導体記憶装置。 - 前記磁気記憶部において、磁化容易軸で前記各層の積層方向に分割される2つの領域は、磁化回転容易度が異なる請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記第1の駆動回路は、データ書き込み時、前記第2の駆動回路が前記スピン注入電流を流した後、前記書き込み電流を流し、かつ、前記第2の駆動回路が前記スピン注入電流を停止した後、前記書き込み電流を停止する請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記第1の固定層の磁化方向は、前記第1の書き込み電流線の延在する方向と一致せず、かつ垂直でなく、
前記第1の駆動回路および前記第2の駆動回路は、前記データ書き込み磁場が前記自由層の磁化に作用する方向、および前記スピン注入電流による力が前記自由層の磁化に作用する方向のなす角度が0度より大きくかつ90度未満となるような向きに前記書き込み電流および前記スピン注入電流を流す請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 前記第2の駆動回路は、データ書き込み時、前記スピン注入電流を流すことにより、さらに、前記自由層の磁化の回転方向を一定方向にする磁場を発生する請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記第2の駆動回路は、データ書き込み時、前記第1の書き込み電流線の延在する方向と一致しない方向に配置される第2の書き込み電流線に前記スピン注入電流を流し、
前記不揮発性半導体記憶装置は、さらに、
前記第2の書き込み電流線および前記磁気記憶部を電気的に接続し、前記第2の書き込み電流線の延在方向に対して垂直な方向、かつ積層された前記各層の断面方向から見て、前記第2の書き込み電流線における前記スピン注入電流が前記磁気記憶部の積層方向の中心軸を通過するように配置されるコンタクトを備える請求項5記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 前記第2の駆動回路は、データ読み出し時、前記磁気記憶部の前記第2の磁性体層および前記第1の固定層間に前記スピン注入電流と逆方向に読み出し電流を流す請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記磁気記憶部は、さらに、
固定された磁化方向を有する第2の固定層と、
前記第1の磁性体層および前記第2の固定層の間に形成される第3の非磁性体層とを含み、
前記第2の駆動回路は、さらに、データ読み出し時、前記第1の磁性体層および前記第2の固定層間に読み出し電流を流し、
前記第2の固定層の磁化方向は、前記第1の固定層の磁化方向と同じである不揮発性半導体記憶装置。
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