JP2007086137A - 定着装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 定着装置の電源ON後、加熱定着部材の表面温度を短時間で立ち上げ、高速大量連続プリント時でも加熱定着部材の表面温度の低下を防止し、連続プリント中での定着性能を確保した定着装置の提供を目的とする。
【解決手段】 記録媒体に形成された未定着画像を加熱定着する加熱ランプを内蔵した加熱定着部材の外周表面に回転可能で自体が発熱するベルトを接触させて加熱する。
【選択図】 図1
【解決手段】 記録媒体に形成された未定着画像を加熱定着する加熱ランプを内蔵した加熱定着部材の外周表面に回転可能で自体が発熱するベルトを接触させて加熱する。
【選択図】 図1
Description
定着装置に関する。
従来、複写機、プリンタ、FAX等の電子写真方式の画像形成装置に用いられている定着装置は、弾性層を有して所定の温度に維持された発熱ゴムローラと、該発熱ゴムローラに圧接し、弾性層を有する加圧ゴムローラとによって、未定着のトナー画像が形成された記録媒体を挟持搬送しつつ加熱する熱ローラ定着方式が多用されている。
しかしながら、この種の装置では、発熱ゴムローラの熱容量が大きいので、ウォーミングアップ時間が長くなっていた。それを回避するために、発熱体の発熱量を大きくしてウォーミングアップ時間を短くする方法も考えられるが、発熱体発熱量を大きくしすぎると発熱ゴムローラの芯金と弾性層の境界面に急激な温度上昇が発生し、弾性層の耐熱温度を越えて、発熱ゴムローラの寿命が著しく短くなるという問題が発生していた。
これを解消するため、発熱ゴムローラの外周面に加熱ランプを内臓する外部加熱ローラを接触させて発熱ゴムローラを加熱する定着装置が提案されていた(例えば、特許文献1参照)。
しかしこの方法を用いても高速度定着を行うためには熱量供給が十分ではなく、より高い熱量を速く供給できる定着方法が求められている。
そこで、定着装置の加熱体を加熱するための発熱体としては、トナーの定着温度、加熱体の熱容量の低減、電気−熱変換効率の向上を図ることから誘導加熱方式が提案されている。これら誘導加熱方式の導入により定着装置の省エネルギー化、ユーザの操作性向上に対し、かなりの改善がなされた。
発熱体に誘導加熱方式を使用した定着装置としては、例えば、加熱ローラは芯金と、芯金の上に径方向外側に向かって断熱層、発熱層、弾性層を有し、加熱ローラ外面に近接した前記コイルに高周波電流を流し、これによって生じた高周波磁界で加熱ローラの発熱層に誘導うず電流を発生させ、発熱層の抵抗によって発熱させる方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−7216号公報
特開2001−312168号公報
しかしながら、外部加熱部材を内蔵ランプで加熱する場合、ローラの外周に配された弾性層が、熱伝導率の低いゴム層のため、連続プリント開始後に内蔵ランプから発生する加熱では熱供給が間に合わず、加熱ローラの表面温度が下がり、定着性能が低下してしまう問題が発生した。
誘導加熱方式で定着ローラを加熱する場合についても、発熱層より外周に熱伝導率の低いゴム層があるため、うず電流による熱がゴム層を伝導してから外側に到達するので熱供給が間に合わない場合が発生した。
そこで、本発明は、電源ON後、加熱定着部材の表面温度を短時間で立ち上げ、高速大量連続プリント時でも加熱定着部材の表面温度の低下を防止し、連続プリント中での定着性能を確保した定着装置の提供を目的とする。
本発明の目的は、下記構成により達成することができる。
(1)
記録媒体に形成された未定着画像を加熱定着する回転可能な加熱定着部材と、
前記加熱定着部材を圧接する加圧定着部材と、
前記加熱定着部材を加熱する外部加熱部材と、を有する定着装置において、
前記外部加熱部材は、回転可能で自体が発熱するベルトと、
前記ベルトを張架するローラとを有し、前記ベルトを前記加熱定着部材の外周表面に接触させて加熱することを特徴とする定着装置。
記録媒体に形成された未定着画像を加熱定着する回転可能な加熱定着部材と、
前記加熱定着部材を圧接する加圧定着部材と、
前記加熱定着部材を加熱する外部加熱部材と、を有する定着装置において、
前記外部加熱部材は、回転可能で自体が発熱するベルトと、
前記ベルトを張架するローラとを有し、前記ベルトを前記加熱定着部材の外周表面に接触させて加熱することを特徴とする定着装置。
(2)
前記外部加熱部材は、張架された前記ベルトの内側にエネルギー供給手段を有することを特徴とする(1)に記載の定着装置。
前記外部加熱部材は、張架された前記ベルトの内側にエネルギー供給手段を有することを特徴とする(1)に記載の定着装置。
(3)
前記外部加熱部材は、前記エネルギー供給手段の発生するエネルギーを制御する制御手段を有することを特徴とする(1)又は(2)に記載の定着装置。
前記外部加熱部材は、前記エネルギー供給手段の発生するエネルギーを制御する制御手段を有することを特徴とする(1)又は(2)に記載の定着装置。
(4)
前記ベルトは、電磁誘導加熱可能な材質からなり、前記エネルギー供給手段は電磁誘導コイルからなることを特徴とする(1)乃至(3)の何れか1項に記載の定着装置。
前記ベルトは、電磁誘導加熱可能な材質からなり、前記エネルギー供給手段は電磁誘導コイルからなることを特徴とする(1)乃至(3)の何れか1項に記載の定着装置。
(5)
前記加熱定着部材に内蔵する加熱手段が発生する熱エネルギーと外部加熱部材が発生する熱エネルギーの配分を変更することを特徴とする(1)乃至(4)の何れか1項に記載の定着装置。
前記加熱定着部材に内蔵する加熱手段が発生する熱エネルギーと外部加熱部材が発生する熱エネルギーの配分を変更することを特徴とする(1)乃至(4)の何れか1項に記載の定着装置。
本発明によれば、高速連続プリントで定着する場合でも加熱定着部材の外周表面の温度の低下を防ぐことが可能である。さらに、定着装置の電源ON後に短時間で加熱定着部材の温度を立ち上げることができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
本発明に係る定着装置が用いられる画像形成装置について、図1にて以下に述べる。
本発明の画像形成装置は、画像処理後のデータに従って像担持体としての感光体ドラム10上に像露光を行う像露光手段としての露光装置12、感光体ドラム10及びその周囲に、帯電手段としての帯電極11、現像剤担持体を有する磁気ブラシ型現像装置からなる現像手段としての現像器13、転写分離手段としての転写分離極14、クリーニング手段としてのクリーニング装置19等の画像形成手段と、記録媒体P上のトナー像を溶融定着する定着装置17とを有している。
不図示の画像読取装置により読み取られ、メモリに格納されている画像データが画像形成に応じて呼び出され、当該画像データに従って、例えばレーザ光学系を用いる露光装置12によりドラム状感光体10上に像露光が行われる。
当該像露光に先立ち、矢印で示す時計方向に回転されるドラム状感光体10は、帯電極11のコロナ放電作用により所定の表面電位を付与されているが、像露光による潜像部位の電位が露光量に応じて減じ、結果として、画像データに応じた静電潜像がドラム状感光体10上に形成される。
静電潜像は、現像器13に設けられる現像剤担持体としての現像ローラ(符号なし)により、帯電極性と同極性(本実施形態においては現像に使用されるトナー極性をマイナス極性とし、帯電極性をマイナス極性とする)のトナー(トナー粉末)を用いて反転現像され、可視化されたトナー像とされる。また図に示すように、現像器13には、現像位置に対してドラム状感光体10の回転方向上流側に、現像ウレタンシート13bが設けられる。
一方、ドラム状感光体10上のトナー像の先端部が転写分離極14の転写領域に到達する前に、給紙トレイ(不図示)内の記録媒体Pが、送り出しローラ(不図示)により給送されてレジストローラ16に到達し、先端規制される。
記録媒体Pは、トナー像、即ちドラム状感光体10上の画像領域と重畳するように、同期を取って回転を開始するレジストローラ16により、帯電手段および転写手段である転写分離極14の転写領域に向けて搬送される。
転写領域において、ドラム状感光体10上のトナー像は転写分離極14の転写コロナ放電により記録媒体P上への転写が行われ、該記録媒体Pは転写分離極14の分離コロナ放電による除電によりドラム状感光体10から分離される。
トナー像が転写された記録媒体Pは、定着装置17の加熱定着部材178と加圧定着部材176による加熱と加圧で、トナー像を形成するトナーが溶融定着された後、外部に排紙される。なお、外部加熱部材177は、加熱定着部材178外周に接触して熱の供給を行う。
転写後のドラム状感光体10の周面上に残った転写残トナーは、例えば導電性ブラシを用いるクリーニングローラ191cと、クリーニング部材としてのクリーニングブレード191aを備えるブレードユニット190とからなるクリーニング装置19によりクリーニングされ、該クリーニング装置19内に回収され、搬送スクリュー191hにより不図示のトナー回収容器に回収される。また、ブレードユニット190には交換用のクリーニング部材としてのクリーニングブレード191bが設けられる。
ドラム状感光体10上の転写残トナーがクリーニング装置19により回収された後、画像形成装置は次の画像形成サイクルに入る。
なお、上記画像形成装置の説明においては、モノクロ画像形成にて説明したが、カラー画像を形成する場合も本発明に含まれるものである。
本発明にかかわる外部加熱部材を有する定着装置について、図2を用いて以下に説明する。図2は、本発明に係る外部加熱部材を有する定着装置の概要断面図である。
定着装置17は、図2に示すように、外部加熱部材177、加熱定着部材178、加圧定着部材176からなっている。
外部加熱部材177は、無端の加熱ベルト171と、加熱ベルト171を張架するローラ172、173、電磁誘導コイル支持部材としてのコイルボビンCLBが加熱ベルト171内側に設けられ、電磁誘導コイルLCLがコイルボビンCLBに巻き付けられている。
外部加熱部材177は、張架された加熱ベルト171の内側にエネルギー供給手段である電磁誘導コイルLCLを配することにより、電磁誘導コイルLCLに対向する加熱ベルト171の2箇所を同時に加熱することが可能となる。
加熱ベルトは171は、例えば、外径φ80mm、厚さ60μmのニッケル基体に100μmの厚さで弾性層シリコンゴムを被覆してある。
ローラ172,173は、例えば、芯金が外径φ20mm、肉厚2mmのアルミニウムであり、その表面はフッ素系樹脂を厚さ20μmで被覆されている。
電磁誘導コイルLCLは、表層のチューブを被せたリッツ線からなるコイル線材により構成されており、誘導加熱コイルとして機能し、最大出力300ワットである。
加熱定着部材178は、加熱ランプ174が内蔵されている加熱ローラ175からなる。
加熱ローラ175は、例えば、芯金が外径φ70mm、肉厚10mmのアルミニウムであり、外周を弾性シリコンゴム0.5mmで被覆し、さらに、表面に厚さ40μmのフッ素系樹脂チューブを被せている。加熱ローラ175の芯金内側には、熱源としての加熱ランプ174を配し、加熱ローラ175の外周表面には、表面温度を測定する接触式温度センサ(不図示)が設置されている。加熱ランプ174は、例えば、最大出力900ワットのハロゲンヒータなどからなる。
加圧定着部材176である加圧ローラ179は、例えば、芯金が外径φ60mm、肉厚3mmの鉄であり、その外周を弾性シリコンゴム6.5mmで被覆し、さらに、表面に厚さ40μmのフッ素系樹脂チューブを被せている。
図2を用いて定着動作について説明する。
加熱ローラ175に内蔵されている加熱ランプ174に電流を流すことで発熱し、加熱ローラ175の表面が加熱される。
一方、外部加熱部材177の電磁誘導コイルLCLに高周波電流を流すことにより磁束が発生し、磁束は加熱ベルト171を横切ることで、うず電流を発生する。加熱ベルト171はうず電流によってジュール熱を発生し、ベルト自体が発熱する。
加熱ベルト171は加熱ローラ175外周面に接触しているので加熱ベルト171の熱は加熱ローラに伝導する。加熱された加熱ローラ175と加圧ローラ179との間で形成されるニップ部Nで加圧と加熱とにより、トナー像を形成するトナー粉末(トナー)が記録媒体P上に溶融定着される。
加熱ベルト171は、電磁誘導加熱可能な材質からなっているので加熱定着部材178を効率よく、速く加熱することができる。
図3は、本実施の形態の温度制御に係るブロック図である。
本実施の形態の温度制御は、制御手段30、操作部40、加熱ランプ駆動手段50、電磁誘導コイル駆動手段60、検知手段70によりなされる。
制御手段30は、CPU(中央処理装置)31、制御プログラムを記憶しているROM32、ワークメモリであるRAM33や不揮発性メモリ34から構成され、システムバス35に接続される各部を総括的に制御する。
操作部40は図示しないスイッチやLCD表示器などが配されており、スイッチによって加熱ランプの電流値や定着温度の設定等が行われる。
加熱ランプ駆動手段50は、加熱ランプ174の駆動用電気回路からなり、制御手段30から指示された電流値をON/OFFして加熱ランプを発熱させる。
電磁誘導コイル駆動手段60は、AC−ACインバータ等の電気回路からなり、制御手段30からの指示により電磁誘導コイルLCLへ印加される高周波電流のON/OFFを行って外部加熱部材177の加熱ベルト171を発熱させる。
検知手段70は、加熱ローラ174に配された接触式温度センサ71の出力をA/D変換して制御手段30に送信する。
ここで、本発明に係る定着装置の温度制御について説明する。
本発明の定着装置の熱エネルギーは、前述した加熱定着部材178に内臓している加熱ランプ174と外部加熱部材177とをエネルギー供給手段としている。供給された熱エネルギーは、加熱ローラ175外周に伝導し、記録媒体P上のトナー像を定着する。検知手段70は加熱ローラ175外周の温度を検知して制御手段30に送信する。制御手段30は、検知手段70から受信した温度データに基づいて加熱ローラ175外周の温度が一定の範囲に保たれるように加熱ランプ駆動手段50や電磁誘導コイル駆動手段60に駆動電流ON/OFF信号を送信する。加熱ランプ駆動手段50や電磁誘導コイル駆動手段60は駆動電流ON/OFF信号に基づいて加熱ランプ174や電磁誘導コイルLCLの駆動電流をON/OFFする。
このようにして、制御手段30は、加熱定着部材178の温度を適切に保つことができる。
図4に、加熱ローラ175外周の温度と加熱ランプ174及び電磁誘導コイルLCLのON/OFF制御の関係を示す。
加熱ローラ175外周の温度は、例えば、190℃と200℃の間に保たれるように制御される。
まず、定着装置17の電源がONされると加熱ランプ174と電磁誘導コイルLCLの駆動電流がONされる。加熱ローラ175外周の温度は上昇し、190℃に達する。(t1)
加熱ローラ175外周の温度が190℃を越えると電磁誘導コイルLCLの駆動電流をOFFする。それでも温度は熱の伝導遅れによって上昇を続ける。やがて、温度は200℃に達する。(t2)
200℃に達すると加熱ランプ174の駆動電流をOFFする。それでも温度は熱の伝導遅れによって上昇を続ける。加熱ランプ174及び電磁誘導コイルLCLの駆動電流がOFFされているので、やがて、加熱ローラ175外周の温度は下降し、200℃に達する。(t3)
200℃を割り込むと加熱ランプ174の駆動電流をONする。それでも温度は熱の伝導遅れによって下降を続ける。やがて、温度は190℃に達する。(t4)
190℃を割り込むと加熱ランプ174と電磁誘導コイルの駆動電流をONする。熱の伝導遅れで下降を続けるが、やがて、加熱ローラ175外周の温度は上昇を始め、190℃に達する。(t5)
続けてt2からt5のサイクルを繰り返す。
加熱ローラ175外周の温度が190℃を越えると電磁誘導コイルLCLの駆動電流をOFFする。それでも温度は熱の伝導遅れによって上昇を続ける。やがて、温度は200℃に達する。(t2)
200℃に達すると加熱ランプ174の駆動電流をOFFする。それでも温度は熱の伝導遅れによって上昇を続ける。加熱ランプ174及び電磁誘導コイルLCLの駆動電流がOFFされているので、やがて、加熱ローラ175外周の温度は下降し、200℃に達する。(t3)
200℃を割り込むと加熱ランプ174の駆動電流をONする。それでも温度は熱の伝導遅れによって下降を続ける。やがて、温度は190℃に達する。(t4)
190℃を割り込むと加熱ランプ174と電磁誘導コイルの駆動電流をONする。熱の伝導遅れで下降を続けるが、やがて、加熱ローラ175外周の温度は上昇を始め、190℃に達する。(t5)
続けてt2からt5のサイクルを繰り返す。
上記のように加熱ランプ174と電磁誘導コイルの駆動電流をON/OFF制御することで加熱ローラ175外周の温度は、190℃〜200℃近辺の温度に保たれる。
また、加熱ランプ174と電磁誘導コイルLCLとの両者のエネルギー供給によって加熱ローラ外周の温度を190℃以上になるのであれば、両者の熱エネルギー供給の配分を変更しても、温度が190℃から200℃近辺に保つことが可能である。
例えば、制御手段30から加熱ランプ駆動手段50へ支持される電流値を変更することで加熱ランプでの発熱量を変化させることができる。
このようにして、加熱定着部材178に内蔵する加熱手段が発生する熱エネルギーと外部加熱部材177が発生する熱エネルギーの配分を変更することにより、発熱を分散でき、一方に偏ることを防ぐことで、装置の小型化が可能となる。また、耐熱性部品を使用する必要がないのでコストダウンになる。さらに、装置の寿命が延びる。
さらに高速連続プリントを行った場合は、温度の下降が急峻になるので、温度プロファイルの波の周期(t1〜t5)は短くなるが、応答速度の速い電磁誘導コイルLCLによる外部加熱部材の加熱によって追従が可能となり、温度を190℃〜200℃の近辺に保つことができる。
図5は、定着装置17の温度制御の処理の流れを示すフローチャートである。
図5(a)の温度設定ルーチンと図5(b)の温度制御ルーチンを用いて定着装置の温度制御について説明する。
〔温度設定〕
ステップS1では、操作部から加熱ランプの電流値を入力する。入力された値を不揮発性メモリ34の設定値1に保存する。
ステップS1では、操作部から加熱ランプの電流値を入力する。入力された値を不揮発性メモリ34の設定値1に保存する。
ステップS2では、操作部から加熱ローラ外周の下限温度(例えば、190℃)を入力する。入力された値を不揮発性メモリ34の設定値2に保存する。
ステップS3では、操作部から加熱ローラ外周の上限温度(例えば、200℃)を入力する。入力された値を不揮発性メモリ34の設定値3に保存する。
〔温度制御〕
ステップS11では、接触式温度センサで検知した温度が設定値2より大であるかを比較する。大の場合(ステップS11:YES)はステップS14へ、小の場合(ステップS11:NO)はステップS12へ進む。
ステップS11では、接触式温度センサで検知した温度が設定値2より大であるかを比較する。大の場合(ステップS11:YES)はステップS14へ、小の場合(ステップS11:NO)はステップS12へ進む。
ステップS12では、設定値1に保存した加熱ランプの電流値でランプをONする。
ステップS13では、電磁誘導コイルへの電流をONする。
ステップS14では、接触式温度センサで検知した温度が設定値3より大であるかを比較する。小の場合(ステップS14:YES)はステップS17へ、小の場合(ステップS14:NO)はステップS15へ進む。
ステップS15では、加熱ランプをONする。
ステップS16では、電磁誘導コイルをOFFする。
ステップS17では、加熱ランプをOFFする。
ステップS18では、電磁誘導コイルへの電流をOFFする。
次に本発明の効果をより明言するために従来例と本発明の実施例との比較を行う。
図6は、従来例の1つで、外部加熱部材がない場合(従来例1)で、図7は、従来例の1つで、外部加熱部材として加熱ベルトと加熱ランプを内蔵した外部加熱ローラを用いた場合(従来例2)である。
[従来例1]
図6において、定着装置18は、加熱定着部材である加熱ローラ175及び加熱ランプ174と、加圧定着部材である加圧ローラ179と、からなる。各々ユニットは前述した本発明と同一構成である。
図6において、定着装置18は、加熱定着部材である加熱ローラ175及び加熱ランプ174と、加圧定着部材である加圧ローラ179と、からなる。各々ユニットは前述した本発明と同一構成である。
[従来例2]
図7において、定着装置20は、加熱定着部材である加熱ローラ175及び加熱ランプ174と、加圧定着部材である加圧ローラ179と、外部加熱部材207である無端のベルト201及びベルト201を張架するローラ202、203と、からなる。
図7において、定着装置20は、加熱定着部材である加熱ローラ175及び加熱ランプ174と、加圧定着部材である加圧ローラ179と、外部加熱部材207である無端のベルト201及びベルト201を張架するローラ202、203と、からなる。
加熱定着部材と加圧定着部材は前述した本発明と同一構成である。
ベルト201は、例えば、外径φ80mm、厚さ60μmのニッケル基体に100μmの厚さで弾性層シリコンゴムを被覆してある。
ローラ202,203は、例えば、芯金が外径φ20mm、肉厚2mmのアルミニウムであり、その表面はフッ素系樹脂により厚さ20μmで被覆されている。なお、ローラ202では、芯金内側に、熱源としての加熱ランプ204を配置しており、300ワット出力でON/OFF制御する。
比較方法は、以下のとおりである。
実験環境としては、温度20℃湿度50%RH、いわゆる常温、常湿である。
記録媒体は、A4普通紙(コニカミノルタコピー用紙Jペーパー)を使用した。
実験方法は、定着装置を回転させて加熱ローラ外周の温度が200℃に到達し安定したら、600枚連続通紙させ、加熱ローラ外周の温度の推移を測定記録する。
通紙の速度を以下の3種類で実験を行った。
実験1は20ppm(プロセススピード110mm/秒)
実験2は50ppm(プロセススピード280mm/秒)
実験3は110ppm(プロセススピード610mm/秒)
なお、定着時の加熱ローラ外周の温度と定着性能の相関性を取るために事前に予備実験を行った。
実験2は50ppm(プロセススピード280mm/秒)
実験3は110ppm(プロセススピード610mm/秒)
なお、定着時の加熱ローラ外周の温度と定着性能の相関性を取るために事前に予備実験を行った。
ベタ黒パッチ画像のトナー像を記録媒体に転写し、定着後、定着画像を「さらし布」で巻いた1kgの重りで10回擦る。擦る前と後のベタ黒パッチ定着画像内の5箇所を反射濃度計で反射濃度を測定する。測定値の平均値を反射濃度測定値とした。反射濃度計は画像反射濃度計(製品名:マクベス濃度計 RD−918)を使用した。
ここで、定着率とは、
である。
定着性能とは、定着率のことを指し、定着率が85%以上の場合に、定着性能が良好、85%未満の場合を不良と判定した。
図8(a)〜(c)に実験1〜3における加熱ローラ外周の温度の推移のグラフを示す。実験1〜3の結果を表1に示す。判定の欄において、○は良好、×は不良を示す。
これらの結果から、本発明に係る定着装置では、高速の画像形成を行っても加熱ローラ表面の温度低下を抑制できることが確認された。一方、従来例では、通紙速度が上昇するに従い加熱ローラ表面の温度低下が顕著にあらわれ、高速の画像形成が困難になる結果が得られた。
17 定着装置
171 加熱ベルト
172 ローラ
173 ローラ
174 加熱ランプ
175 加熱ローラ
176 加圧定着部材
178 加熱定着部材
CLB コイルボビン
LCL 電磁誘導コイル
P 記録媒体
171 加熱ベルト
172 ローラ
173 ローラ
174 加熱ランプ
175 加熱ローラ
176 加圧定着部材
178 加熱定着部材
CLB コイルボビン
LCL 電磁誘導コイル
P 記録媒体
Claims (5)
- 記録媒体に形成された未定着画像を加熱定着する回転可能な加熱定着部材と、
前記加熱定着部材を圧接する加圧定着部材と、
前記加熱定着部材を加熱する外部加熱部材と、を有する定着装置において、
前記外部加熱部材は、回転可能で自体が発熱するベルトと、
前記ベルトを張架するローラとを有し、前記ベルトを前記加熱定着部材の外周表面に接触させて加熱することを特徴とする定着装置。 - 前記外部加熱部材は、張架された前記ベルトの内側にエネルギー供給手段を有することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記外部加熱部材は、前記エネルギー供給手段の発生するエネルギーを制御する制御手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
- 前記ベルトは、電磁誘導加熱可能な材質からなり、前記エネルギー供給手段は電磁誘導コイルからなることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の定着装置。
- 前記加熱定着部材に内蔵する加熱手段が発生する熱エネルギーと外部加熱部材が発生する熱エネルギーの配分を変更することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の定着装置。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005271697A Pending JP2007086137A (ja) | 2005-09-20 | 2005-09-20 | 定着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007086137A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009092707A (ja) * | 2007-10-03 | 2009-04-30 | Sharp Corp | 定着装置およびそれを備える画像形成装置 |
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2005
- 2005-09-20 JP JP2005271697A patent/JP2007086137A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009092707A (ja) * | 2007-10-03 | 2009-04-30 | Sharp Corp | 定着装置およびそれを備える画像形成装置 |
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