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JP2007082275A - 二部材の結合構造およびその結合構造を有する回転電機のコア - Google Patents

二部材の結合構造およびその結合構造を有する回転電機のコア Download PDF

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昌文 坂田
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Abstract

【課題】結合作業が容易であるとともに、その結合強度の均一化を図った二部材の結合構造およびその結合構造を有する回転電機のステータコアを提供する。
【解決手段】隣接する一方のセクターコア4の結合面7に略あり溝形状の溝部8を形成する一方、他方のセクターコア4の結合面7には溝部8とほぼ同一形状のの突起部9を形成するとともに、突起部9のほぼ中央部にスリット11付きの丸穴10を設ける。突起部9を溝部8に結合面7に沿って遊嵌状態にて凹凸嵌合させた上で、丸穴10にピン12を圧入して突起部9を拡張させることにより、溝部8と突起部9のテーパ部8b,9bを圧接させて両部材を結合する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、二つの部材の端面同士を突き合わせつつ凹凸嵌合をもって結合した二部材の結合構造およびその結合構造を有する回転電機のコアに関し、特にコアを円周方向で複数のセクターコアに分割してある構造を前提とした上で、コアの単位要素であるセクターコア同士を結合して円環状のコアを組立てるのに好適なセクターコアの結合構造に関する。
回転電機である電動モータのコアを製造する際に、その巻線作業等の作業性を向上させるために、コアを単一の部材として製造するのではなく、予め円周方向で複数に分割したセクターコア同士を円環状に連結してコアを製造することが行われている。
この種のコアの構成要素であるセクターコア同士の結合構造としては特許文献1,2に記載のように、各セクターコアのヨーク部の円周方向一端面に溝部を、他端面に上記溝部に受容される突起部をそれぞれ形成し、隣接するセクターコア同士の関係において一方のセクターコアの突起部を他方のセクターコアの溝部に対しコアの軸方向または円周方向から圧入して凹凸嵌合させることにより、各セクターコア同士を円環状に結合する構造が知られている。
また、特許文献3に記載のように、上記溝部と突起部とを遊嵌状態にて凹凸嵌合させた上で、突起部と溝部との間の隙間にキーを圧入することで突起部と溝部とを直接的または間接的に圧接させた結合構造も提案されている。
特開昭61−124241号公報 特許第3306649号公報 実開平1−180839号公報
突起部を溝部に圧入して凹凸嵌合させることによりセクターコア同士を結合する場合には、セクターコア同士の結合力を十分に確保してそのがたつきを防止するために突起部と溝部との間の締め代を大きくとることが望ましいが、締め代を大きくすると突起部を溝部に圧入する際の圧入抵抗が大きくなり、組立作業性が極端に悪くなる。
そこで、上記組立作業性を改善すべく上記特許文献3に記載の結合構造が提案されているが、この結合構造では突起部を溝部に圧入する必要がないので凹凸嵌合そのものは容易となるものの、突起部と溝部の輪郭形状誤差が累積することによって突起部と溝部との隙間の大きさが各凹凸嵌合部ごとに大きく異なるため、キー自体の厚みが均一であっても各凹凸嵌合部ごとにキーと上記隙間との間に締め代ができる場合もあればできない場合もある。したがって、各凹凸嵌合部ごとにセクターコア同士の結合力が大きくばらつき、セクターコア同士のがたつきを生じる恐れがあるため好ましくない。
また、場合によっては上記隙間の寸法に対してキーの幅寸法が過大となることで、上記隙間にキーを圧入する際の圧入抵抗が大きくなり、セクターコア同士の組立作業性が極端に悪くなる恐れがある。
本発明は上記の事情に鑑み、セクターコア同士の結合作業を容易にするとともに、その結合強度の均一化を図った二部材の結合構造およびその結合構造を有する回転電機のコアを提供することを目的としてなされたものである。
請求項1に記載の発明は、先に例示した回転電機のコアを構成することになるセクターコアの如き二つの部材の端面同士を凹凸嵌合にて結合する構造であって、一方の部材の結合面にその結合面に開口する開口幅よりも奥部側の方が幅広となる溝部を形成する一方、他方の部材の結合面には上記溝部に受容可能で且つ合致可能な形状の突起部を形成するとともに、その突起部には外周の一部がスリットをもってすり割られた穴を形成し、上記結合面に沿って二つの部材を相対的にスライド変位させることで上記溝部と突起部を凹凸嵌合させながら二つの部材を結合面の面直角方向には離脱不能に結合し、上記凹凸嵌合状態で穴に圧入部材を圧入して突起部を拡張させることにより溝部と突起部の圧接状態をもって二つの部材を結合してあることを特徴とする。
この結合構造は、例えば請求項7に記載のように、分割式の回転電機のコアを構成することになる複数のセクターコア同士を結合するのに適している。
この場合において、請求項2に記載のように、突起部と溝部が少なくとも一部で傾斜面接触していて両者が互いに引き寄せ合うことにより二つの部材が圧接するようになっていることが、二つの部材同士の結合力向上と相対位置決め精度の向上の上で望ましく、例えば請求項3に記載のように、溝部をあり溝として、その溝部と突起部との嵌合をあり溝嵌合構造とすると、より望ましいものとなる。
また、二つの部材同士の凹凸嵌合を容易に行うために、請求項4に記載のように、溝部と突起部を予め遊嵌状態をもって凹凸嵌合させた上で、事後的に穴に圧入部材を圧入して突起部を拡張させることにより、溝部と突起部の圧接状態をもって二つの部材を結合することが可能となる。
上記突起部を拡張させるには、例えば請求項5に記載のように、スリットをもって予めすり割られた丸穴に圧入部材としてピンを圧入することにより突起部を拡張させる。
したがって、少なくとも請求項1に記載の発明では、突起部と溝部を凹凸嵌合させた上で、事後的に突起部を拡張させて溝部と圧接させてあるため、突起部と溝部の間に予め締め代を設ける必要がなく、例えば、突起部を拡張させる前の上記凹凸嵌合の状態は請求項4に記載のような遊嵌状態で足りることとなる。
また、突起部と溝部を凹凸嵌合させた上でプレス機等の圧入手段またはハンマー等の打撃手段を用いて穴に圧入部材を圧入すると、スリットが開口するのに伴い突起部のうちスリットを挟んで両側の部位がそれぞれ撓み変形しつつ拡張して相手側の溝部に確実に圧接することから、この圧接状態のために二つの結合力がより強力なものとなる。
特に請求項2,3に記載の発明では、突起部と溝部とが一部で傾斜面接触していることから、両部材間の結合方向でのがたつきがより抑制され、両者の結合状態はより強固で且つ安定したものとなる。また請求項6に記載のように、二つの部材の結合面同士を複数組の溝部と突起部との凹凸嵌合をもって結合すると、上記効果が一段と顕著となる。
請求項1に記載の発明によれば、突起部と溝部を凹凸嵌合させた上で穴に圧入部材を圧入して、突起部を拡張させることにより溝部と突起部の圧接状態をもって二つの部材を結合してあるため、従来のように予め突起部と溝部の間に締め代を設けておいて突起部を溝部に圧入する必要がなくなり、その結合作業を容易に行えるようになって組立作業性が向上するほか、突起部を拡張することにより両部材同士の結合力を発生させるため、突起部拡張前の溝部と突起部の輪郭形状がその製造過程における誤差によりばらついていても、突起部拡張後においては突起部と溝部の圧接状態をもって両部材は確実に結合するので、両部材同士の結合強度の均一化が図れる。
請求項2,3に記載の発明によれば、両部材が傾斜面接触によって互いに引き寄せ合うことで圧接しているため、両部材間の結合力がより高まり、結合方向でのがたつきが抑制されて、両部材の相対位置決め精度が向上するとともに、結合状態が一段と強固なものになる利点がある。
請求項4に記載の発明によれば、溝部と突起部を予め遊嵌状態をもって凹凸嵌合させた上で圧接させるようにしたため、予め締め代を設定する必要がなく、その凹凸嵌合を極めて容易に行える。
請求項6に記載の発明によれば、二つの部材の結合面同士を複数組の溝部と突起部との凹凸嵌合をもって結合してあるため、圧接面積の増大化により上記結合強度が一段と向上する利点がある。
図1は本発明のより具体的な実施の形態として回転電機である電動モータのステータコアを示している。
電動モータのステータコア1は、図1の(A),(B)に示すように電磁鋼板等の積層体からなる円環状のもので、その内周面側において複数のスロット3を隔離形成するべく等ピッチで放射状に突出した複数のポール部2と、そのポール部2の先端に一体に設けられたステータ歯部6とを有しており、このステータコア1は、各スロット3の円周方向の略中央位置を軸心と平行な分割面として、略扇形状のヨーク部5を主要素とする複数(図示の例では8つ)のセクターコア4に分割されている。その結果、各セクターコア4はそれぞれにヨーク部5とポール部2およびステータ歯部6を有していて、ポール部2には周知のように図示しないボビンを介して導線が巻線として巻き付けられることになる。なお、各セクターコア4はそれぞれ同一形状としている。
各セクターコア4の主要素であるヨーク部5の円周方向の一端には溝部8が、同じく円周方向の他端には溝部8に対応する突起部9がそれぞれに設けられていて、隣接するセクターコア4,4同士の関係として一方のセクターコア4の突起部9と他方のセクターコア4の溝部8を相互に凹凸嵌合させることで、各セクターコア4,4同士は上記分割面に相当する位置の結合面7にて互いに密着した状態で結合してある。なお、相互に嵌合することになる溝部8と突起部9は後述するように共に特定の形状に設定してあることから、隣接するセクターコア4,4同士をステータコア1の軸心方向で相対的にスライド変位させることで、少なくとも結合面7に対して面直角な方向には離脱不能に結合されている。
図2は図1の要部であるところの溝部8と突起部9との凹凸嵌合部を示している。なお、同図においては略扇形状のヨーク部5をストレート状に省略して描いてある。
溝部8はその結合面7に開口する開口幅よりも奥部側の方が幅広となるいわゆる変形あり溝状に形成してあって、図2に示すように、溝部8の開口側には一定幅で真直な狭窄部8aが形成されている一方、その奥部側には狭窄部8aよりも幅広の一定幅で真直なストレート凹欠部8cが形成されていて、狭窄部8aとストレート凹欠部8cは溝部8の奥部側に向かって拡幅する傾斜面たるテーパ部8bにて連続させてある。
一方で、突起部9は溝部8に受容された状態でこれに合致する形状のものとして形成されていて、溝部8側の狭窄部8aに対応する首部9aと、溝部8側のテーパ部8bに対応するテーパ部9b、および溝部8側のストレート凹欠部8cに対応するストレート凸部9cとを有していて、図2から明らかなように、相手側となる溝部8に対して少なくともストレート凹欠部8cとストレート凸部9cとの間に十分な隙間を確保した状態で凹凸嵌合可能となっている。また、突起部9のほぼ中央部にはヨーク部5の厚み方向に貫通する丸穴10が設けられており、丸穴10はストレート凸部9cの先端部側においてその幅寸法を二分するように形成されたスリット11をもってすり割られている。そして、丸穴10には円柱状のピン12が圧入部材として圧入されている。なお、ピン12の直径は突起部9側の丸穴10の直径よりも予めわずかに大きく設定してある。
ここで、丸穴10に対してピン12を圧入する前の状態では、溝部8と突起部9が遊嵌状態をもって容易に凹凸嵌合するように、両者の狭窄部8aと首部9aとの間、およびテーパ部8b,9b同士の間には極小の隙間が確保されているとともに、両者のストレート凹欠部8cとストレート凸部9cの間には先に述べたようにさらに大きな隙間が確保されている。すなわち、溝部8と突起部9とを遊嵌状態にて凹凸嵌合させた上で、丸穴10にピン12を圧入して突起部9を拡張変形させることで、少なくとも両者のテーパ部8b,9b同士が圧接し、それに伴う引き込み力により隣接するセクターコア4,4の結合面7,7同士も互いに圧接して、隣接するセクターコア4,4同士は強固に結合されることになる。なお、ピン12の圧入後においては、突起部9の拡張度合いに応じて両者のストレート凹欠部8cとストレート凸部9cの間に隙間が確保されることもあれば両者が当接することもある。
図3,4は上記結合構造を有するステータコア1を組立てる際の詳細を示している。なお、図4においては、略扇形状のヨーク部5をストレート状に省略して描いている。
ステータコア1を組立てるにあたっては、隣接するセクターコア4,4同士の結合面7を同一平面上に位置するように揃えた上で両者をステータコア1の軸心方向に相対的にスライド変位させてその溝部8と突起部9を遊嵌状態にて凹凸嵌合させ、このような操作を何回か繰り返して、図3に示すように一つのステータコア1の組立に必要な複数個のセクターコア4,4同士をそれぞれの結合面7の面直角方向には離脱不能に、且つ全体として円環状のものとなるように仮結合する。
こうして一つのセクターコア1の組立に必要な個数分のセクターコア4,4同士を凹凸嵌合をもって仮結合したならば、プレス機等の圧入手段またはハンマー等の打撃手段を用いて各突起部9の丸穴10にピン12を同時に圧入する。
より詳細には、上記溝部8と突起部9との凹凸嵌合状態において、ピン12をそれぞれの突起部9の丸穴10に圧入すると、図4の(A)に示すようにピン12の直径が丸穴10の直径よりもわずかに大きく設定されていて、しかも丸穴10がスリット11をもって予めすり割られていることから、ピン12が丸穴10の外周を外側に押し広げる。それに伴いスリット11がいわゆる口開きすることで丸穴10の拡径が促されるとともに、突起部9自体が幅方向に拡張変形し、同図の(B)に示すように少なくとも両者のテーパ部8b,9b同士が圧接する。
このテーパ部8b,9b同士の圧接力は、各セクターコア4の結合面7に面直角な方向の分力を生じて、同図の(C)に示すように各セクターコア4は互いに引き寄せ合うことから、それぞれの結合面7,7同士は互いに圧接して、各セクターコア4,4間の円周方向および直径方向での相対位置決めがなされるとともに各セクターコア4,4同士はそれぞれに強固に結合する。
したがって、以上のように構成されたステータコア1によれば、隣接する各セクターコア4,4同士が常に且つ互いに引き寄せ合っているため、各セクターコア4,4間の円周方向および直径方向でのがたつきが防止できる上に、その引き寄せ合う力によって隣接する各セクターコア4,4同士の結合面7が密着しているので、突起部9と溝部8の凹凸嵌合部を支点とした各セクターコア4の揺動をも防止できる。
また、各丸穴10に各ピン12を同時に圧入して、ステータコア1を構成することになる全てのセクターコア4,4を同時に結合することができる上に、各セクターコア4は磁性鋼板の積層体であるのに対してピン12はいわゆる一体軸状のものであるので、その圧入は容易であり、各セクターコア4の結合作業を効率よく行うことができる。
さらに、溝部8と突起部9の輪郭形状のばらつきにより、上記仮結合時において各凹凸嵌合部ごとに両者のテーパ部8b,9bの隙間の大きさが微妙に異なっていても、突起部9がその隙間の大きさに応じて拡張することで両者のテーパ部8b、9bは確実に圧接するため、各セクターコア4同士の結合強度の均一化が図れる。
なお、本実施の形態では各セクターコア4を磁性鋼板の積層体としたが、必要に応じて非積層体であるいわゆる無垢一体構造のものをセクターコア4として用いることも勿論可能である。
図5〜図7は本発明の第2〜4の実施の形態として、第1の実施の形態の要部であるところの図2における突起部9と溝部8の凹凸嵌合部の変形例をそれぞれ示している。なお、第1の実施の形態と同一または相当部分には同一符号を付してある。
第2の実施の形態は、図5に示すように、第1の実施の形態における溝部8をストレート凹部8cを有しないいわゆる首長あり溝状の溝部13としたものである。それに伴って突起部15は溝部13とほぼ同一形状としているとともに、突起部15は溝部13側の狭窄部13aに対応する首部15aと、溝部13側のテーパ部13bに対応するテーパ部15bとを有している。なお、少なくとも溝部13の奥端面と突起部15の先端面との間には隙間が設けられている。
一方、第3の実施の形態は、図6に示すように、溝部14において狭窄部14aから続く奥部側の部位を平面視で略円形状の円形凹部14bとしたものである。それに伴って突起部16は溝部14とほぼ同一形状としているとともに、突起部16は溝部14側の狭窄部14aに対応する首部16aと、溝部14側の円形凹部14bに対応する円形凸部16bを有している。なお、溝部14の円形凹部14bは真円ではなく、少なくとも溝部14における円形凹部14bの奥部側の半円部と突起部16における円形凸部16bの先端側の半円部との間には隙間が設けられている。
第2,3の実施の形態では、ともに各セクターコア4の基本構造を第1の実施の形態と同様としており、第1の実施の形態と同様に溝部13と突起部15または溝部14と突起部16を遊嵌状態にて凹凸嵌合させた上で、丸穴10にピン12を圧入して突起部15,16を拡張変形させることで、隣接するセクターコア4,4同士は強固に結合され、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
第4の実施の形態は、図7に示すように、各セクターコア4の基本構造を第1の実施の形態と同様とし、セクターコア4の両結合面7,7に溝部8と突起部9の両者をそれぞれ設けたものである。すなわち、各結合面7には溝部8と突起部9との凹凸嵌合部を二組設けてある。
この第4の実施の形態によれば、各結合面7においてそれぞれの溝部8および突起部9を遊嵌状態にて凹凸嵌合させた上で、それぞれの突起部9の丸穴10にピン12を圧入することにより、各突起部9を拡張させて各セクターコア4を結合することは第1の実施の形態と同様であって、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。その上、各結合面7が二組の凹凸嵌合部を有することにより、各セクターコア4,4同士の圧接面積が増加してより強い結合力が得られ、各セクターコア4,4同士の結合状態はより安定したものとなる。
なお、この第4の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の突起部9および溝部8を採用しているが、必要に応じて第2,3の実施の形態のような溝部13および突起部15または溝部14および突起部16を採用することも勿論可能である。
さらに、本発明に係る二部材の結合構造は以上の第1〜4の実施の形態に示した電動モータのステータコア1の他にも機械構造物や建築物等に適用でき、例えば、図8に示す第5の実施の形態のように枠体17にも適用できる。なお、図8において、第1の実施の形態と同一または相当部分には同一符号を付してある。
第5の実施の形態は、第1の実施の形態における各セクターコア4,4同士の結合構造を矩形状の枠体17に適用したものであって、枠体17は図8に示すように、それぞれ二本の縦枠18および横枠19から構成されている。各縦枠18および各横枠19はともに金属製の角柱状で、各縦枠18にはその長手方向の両端面に相当する結合面20から突出した突起部9が設けられている。一方で、各横枠19にはその一側面に相当する結合面20の両端部に突起部9を受容する溝部8が形成されており、各溝部8と各突起部9は各結合面20同士が密着した状態で凹凸嵌合している。また、各突起部9のほぼ中央にはスリット11付きの丸穴10が設けられていて、丸穴10にはピン12が圧入されている。
この第5の実施の形態によれば、突起部9と溝部8を遊嵌状態にて凹凸嵌合させた上で、丸穴10にピン12を圧入して突起部9を拡張させ、突起部9および溝部8の圧接状態をもって各横枠19と各縦枠18が結合していることは第1の実施の形態と同様であり、第1の実施の形態と同様の効果を得られる。
なお、本実施の形態では縦枠18および横枠19を金属製としたが、金属製に限らず、例えば材料として樹脂材料や木材等を用いることも可能である。
本発明の第1の実施の形態として電動モータのステータコアを示す図で、(A)はその斜視図、(B)は同図(A)の平面図。 図1における要部であるところの凹凸嵌合部を示す拡大図。 図1における各ステータコアの結合過程を示す斜視図。 (A)〜(C)ともに図3における凹凸嵌合部のピン圧入時の作用を示す平面図。 第2の実施の形態として図2における凹凸嵌合部の変形例を示す平面図。 第3の実施の形態として図2における凹凸嵌合部のさらなる変形例を示す平面図。 第4の実施の形態として図2における凹凸嵌合部のさらに別の変形例を示す平面図。 第5の実施の形態として四つの部材からなる枠体を示す平面図。
符号の説明
1…ステータコア(コア)
4…セクターコア
7…結合面
8…溝部
9…突起部
10…丸穴
11…スリット
12…ピン(圧入部材)
13…溝部
14…溝部
15…突起部
16…突起部
18…縦枠
19…横枠
20…結合面

Claims (7)

  1. 二つの部材の端面同士を凹凸嵌合にて結合する構造であって、
    一方の部材の結合面にその結合面に開口する開口幅よりも奥部側の方が幅広となる溝部を形成する一方、
    他方の部材の結合面には上記溝部に受容可能で且つ合致可能な形状の突起部を形成するとともに、その突起部には外周の一部がスリットをもってすり割られた穴を形成し、
    上記結合面に沿って二つの部材を相対的にスライド変位させることで上記溝部と突起部を凹凸嵌合させながら二つの部材を結合面の面直角方向には離脱不能に結合し、
    上記凹凸嵌合状態で穴に圧入部材を圧入して突起部を拡張させることにより溝部と突起部の圧接状態をもって二つの部材を結合してあることを特徴とする二部材の結合構造。
  2. 溝部と突起部が少なくとも一部で傾斜面接触していることで両者が互いに引き寄せ合うことにより二つの部材が圧接していることを特徴とする請求項1に記載の二部材の結合構造。
  3. 溝部があり溝であって、その溝部と突起部があり溝嵌合構造となっていることを特徴とする請求項2に記載の二部材の結合構造。
  4. 溝部と突起部を遊嵌状態をもって凹凸嵌合させた上で穴に圧入部材を圧入して突起部を拡張させることにより、溝部と突起部の圧接状態をもって二つの部材を結合してあることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の二部材の結合構造。
  5. スリットをもってすり割られた丸穴に圧入部材としてピンを圧入することにより突起部を拡張させるようになっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の二部材の結合構造。
  6. 二つの部材の結合面同士を複数組の溝部と突起部との凹凸嵌合をもって結合してあることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の二部材の結合構造。
  7. 円周方向で分割した複数のセクターコア同士を請求項1〜6のいずれかに記載の二部材の結合構造をもって円環状に結合してあることを特徴とする回転電機のコア。
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