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JP2007077809A - ポート噴射式エンジンの燃料噴射弁およびポート噴射式エンジン - Google Patents

ポート噴射式エンジンの燃料噴射弁およびポート噴射式エンジン Download PDF

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JP2007077809A JP2005263167A JP2005263167A JP2007077809A JP 2007077809 A JP2007077809 A JP 2007077809A JP 2005263167 A JP2005263167 A JP 2005263167A JP 2005263167 A JP2005263167 A JP 2005263167A JP 2007077809 A JP2007077809 A JP 2007077809A
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Abstract

【課題】
ポート噴射式エンジンにおいて、エンジン始動直後に多くの液相燃料が燃焼室内に入り、未燃HCとして排出される。
【解決手段】
先端部に複数の孔が空けられた多孔板を有する燃料噴射弁において、
前記多孔板の複数の孔は、当該多孔板の中心部を通る互いに交差する2つの仮想平面で4つの区域に分割した場合、多孔板の複数の孔は当該複数のグループの燃料噴霧が多孔板から噴射された後、互いに離れる方向に指向されるよう傾斜角を持って穿孔されており、
また各区域における複数の孔は噴射方向前方においてそれぞれ1本の噴霧に纏るよう傾斜角を持って穿孔された少なくとも2個の孔を備えている燃料噴射弁。
【選択図】図5

Description

本発明は、未燃炭化水素(HC)を低減可能なポート噴射式エンジンとその燃料噴射弁に関する。
吸気管内に燃料噴射弁を備えたポート噴射エンジンでは、ポート内に噴射された燃料は吸気弁表面や吸気管壁面に付着し液膜を形成する。エンジンの冷機始動時においては、バルブやポート壁面の温度が低いため、壁面に形成された燃料液膜の気化が遅く、燃焼室内に液相の状態で供給される割合が多くなる。このように液相で燃焼室内に入った燃料の多くは酸化剤である空気との混合が悪いため、燃焼することなく排気管から排出される。これがエンジン始動時における未燃HCの排出の一要因である。始動時の未燃HCを低減するために、燃料噴霧の形態を最適化する技術が知られており、例えば、吸気2バルブエンジンにおいて、2つの吸気弁の内側に燃料の流量を偏らせる技術が「特開2004−
225598号公報」に記載されている。この技術では、吸気弁の内側に向けて燃料を多く噴射することで、燃焼室壁面への燃料付着を防止し、未燃HCを低減するものである。
一方、エンジンの燃焼を安定させる目的で、燃焼室内に強い渦流を形成する技術が、例えば「特開2005−120994号公報」に記載されている。この技術は、吸気管の断面を上下に分割する板(タンブル生成板)を設け、タンブル生成板の上流端で、上下に分割された通路の下側への空気の流入を制御するバタフライバルブを設ける。バタフライバルブを閉じることで、吸気管の上側のみ空気が流れる結果、燃焼室内に強いタンブル流
(縦渦)が形成される。このタンブルによって、空気と燃料の混合が促進され、またガス流れの乱れ増加によって、燃焼速度が早くなり、燃焼が安定化する。
特開2004−225598号公報 特開2005−120994号公報
ところで、このようなタンブル生成板を設けた場合においては、吸気管内のガス流れが変化するために、最適な噴霧の形態が変化することが考えられる。しかし従来技術においてはタンブル生成板を設置した場合の噴霧形態については勘案されていない。本発明は、
タンブル生成板を設置した吸気ポートに燃料を噴射する燃料噴射弁を改良して吸気弁の空気流速が速い部分に多くの燃料を供給することを目的とする。
上記問題を解決するために請求項1記載の発明では、燃料噴射弁の先端部に複数の孔が空けられた多孔板を有し、その多孔板の複数の孔は、当該多孔板の中心部を通る互いに交差する2つの仮想平面で4つの区域に分割した場合、多孔板の複数の孔は当該複数のグループの燃料噴霧が多孔板から噴射された後互いに離れる方向に指向されるよう傾斜角を持って穿孔されており、また各区域における複数の孔は噴射方向前方においてそれぞれ1本の噴霧に纏るよう傾斜角を持って穿孔された少なくとも2個の孔を備えている。また請求項3及び6の発明では、吸気管の断面通路を分割する空気流動生成板を備えたポート噴射式エンジンの燃料噴射弁において、燃料噴射弁から噴射された噴霧の、吸気弁位置近傍での流量フラックス分布が、燃料噴射弁の噴孔と吸気弁中心を結ぶ直線をはさんで前記空気流動生成板の厚み方向に極大値を持つことを特徴としている。
請求項4記載の発明では、吸気弁位置での流量フラックス分布の極大位置が、吸気バルブ中心より燃焼室中心側にあることを特徴としている。
請求項5記載の発明では、請求項3の燃料噴射弁において、吸気弁位置での流量において、吸気弁中心から排気側の流量の総量が、吸気弁中心から吸気側の流量の総量より多いことを特徴としている。
本発明によれば吸気ポートに燃料を噴射する燃料噴射弁であって、吸気弁上の空気流速が速い部分に、より多くの燃料を供給することのできる燃料噴射弁を提供できる。
より好適な構成によれば、燃料が気化し難い吸気弁の中央部への燃料付着が少なく、また壁面流が少ない燃料噴射弁が得られる。
以下、図面に基づき本発明の燃料噴射弁の二つの実施形態について詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明の二つの実施形態に共通している内燃機関であり、二つの実施形態の燃料噴射弁20を内燃機関1に装着した状態を示したものである。図1は、内燃機関の縦断面を示したものであり、図2は、内燃機関の上部横断面を模式的に示したものである。
前記内燃機関1は、シリンダブロック2と、シリンダヘッド9と、前記シリンダブロック2に挿入されたピストン3とを備え、前記シリンダブロック2内には燃焼室4が形成されている。燃焼室4には、シリンダヘッド9に形成された吸気管5と排気管6とが開口しており、該開口部を開閉する二本の吸気弁7A,7Bと排気弁8A,8Bとがシリンダヘッド9に配置されている。吸気管5の上流には、燃焼室4に吸入する空気の量を調節する図示しない絞り弁11と本実施形態の燃料噴射弁20とが配置され、該燃料噴射弁20は、吸気弁7A,7Bに向けて燃料の噴射が可能な位置に配置されていると共に、燃焼室4の中心上部には、点火プラグ10が設けられている。
吸気管5のほぼ中央断面にはタンブル生成板30が設けられ、タンブル生成板30の上流側には、タンブル制御弁31が設けられている。タンブル生成板30は吸気管5の通路を上下に分割するもので、その先端位置は、燃料噴射弁20から噴射される噴霧燃料が当たらない範囲で、できるだけ吸気弁に近い位置に設定される。タンブル制御弁31は、タンブル生成板30の下側の通路への空気流入量を制御するバルブであり、図示しないモータによってその開度が調整可能である。
燃料噴射弁20から噴射される噴霧燃料Fは、2方向に分割して伸び、その噴霧燃料Fの噴射方向は、一方の噴霧燃料FAは吸気弁7A方向に、他方の噴霧燃料FBは、吸気弁7B方向にそれぞれ指向されている。噴霧燃料FA,FBが吸気管5の内壁になるべく当たり難いように噴霧角α2,α3が夫々決定される。
図3,図4は、本発明の第一の実施形態の燃料噴射弁20のノズル部21の構成を示したものであり、図3は、燃料噴射弁20のノズル部21の縦断面図(図4のA−A断面)を示し、図4は、燃料噴射弁20のノズル部21の先端側から見た図である。
本実施形態の燃料噴射弁20の先端のノズル部21には、多孔プレート13が、ガイド14によって弁体15に固定される。多孔プレート13には、複数の噴孔16が穿設されている。ボール弁17が上下に移動するように設けられ、ボール弁17が上昇することによってガイド14とボール弁17の隙間を燃料が流れて噴孔16へ流入する。
ここでX,Y,Z軸と第1象限から第4象限を図3及び図4に示すように定義する。また噴孔16と燃料噴射弁20の中心軸のX軸方向への傾き角をθx、Y軸方向への傾き角をθyと定義する。
噴孔16は各象限に3つずつ穿設されており、これら3つの噴孔16の傾き角θx,
θyはそれぞれ異なった角度となっている。第1象限について説明すると、噴孔16a,16b,16cの3つの噴孔が穿設されており、噴孔16cは他の2つの噴孔に比べてX軸方向の傾きθxが大きく、Y軸方向への傾きθyは小さい。一方、噴孔16aは他の2つの噴孔に比べてX軸方向の傾きθxが小さく、Y軸方向への傾きθyが大きい。噴孔
16bのX軸方向の傾きθxと、Y軸方向の傾きθyは、噴孔16aと噴孔16cの中間である。他の象限の噴孔16については、第1象限の噴孔を燃料噴射弁20の中心軸周りに90毎に回転した、軸対象の形態となっている。
多孔プレート13は、X軸がピストンピンと平行になるように燃料噴射弁20の先端に設けられる。
本実施形態の燃料噴射弁20は、内燃機関の排気行程において、該燃料噴射弁20から燃料が噴射されると、噴孔16がX軸に対して+方向と−方向に夫々向かうように噴孔が穿設されているため、2方向に向かう噴霧燃料FA,FBが生成される。また、噴孔16のY軸方向への傾きが、第1,2象限では+方向、第3,4象限では−方向に夫々向かうように噴孔が穿設されているため、吸気弁の傘部の中心付近では燃料流量が少なく、その上下で流量にピーク位置が存在する。そのため、噴射された燃料が吸気弁7の傘部に付着すると、吸気弁7の傘部の中心付近に形成される燃料液膜は、傘部の上下に形成される燃料液膜に比べ薄くなっている。
図5は、本実施形態の燃料噴射弁20を用いて燃料を噴射した場合の噴霧燃料の一つの噴霧状態を示したものである。
該噴霧状態において、図5の噴霧燃料F(FA,FB)の流量分布は、噴射された燃料が図5(a)のノズル下100mmのA−A断面を通過した時の流量割合の等値線と、B−B断面におけるY軸方向の流量フラックス(単位面積当たり流量)を示している。図5
(b)に示されているように、噴霧燃料FA,FBの流量分布は、Y軸に対してほぼ対称になっている。また、噴霧燃料FA,FBの各々の中心(B−B)断面における流量は、中心部が低くその両側にピークがある凹型の分布となっている。両側のピーク流量をそれぞれP1,P3、中心部の流量をP2とすると、例えばP1,P3はP2の1.5 倍である。
次に、本実施形態の燃料噴射弁20を用いた内燃エンジンの動作時の状態について説明する。運転条件は、始動直後のエンジン回転数が1200r/min の低負荷運転である。そのため燃料噴射量は少なく、空燃比をガソリンの理論混合比である約15に合わせるため吸入空気量が少なくなる様に絞り弁の開度は少なくしている。
またタンブル制御弁は開、すなわちタンブル生成板30の上下通路両方に空気が流れるように設定している。
燃料は、排気行程中に噴射され、少なくとも吸気弁7が開く前に燃料を噴き終わる時期に燃料噴射が開始される。このタイミングで燃料が噴射されると吸気管5内には、殆ど空気流動は無いために噴霧燃料Fは、乱されることはなく、殆ど吸気弁7の傘部に付着し液膜を形成する。図6は燃料を噴き終わった直後の吸気弁7の液膜FLの形成状況を示した図である。噴射弁から噴射される燃料の流量分布は、前記のように、吸気弁の中心部分が少なく、吸気弁の吸気側、排気側(吸気弁中心に対して+Y方向と−Y方向)の流量が多くなっているため、吸気弁7の中心部の液膜量は少なく、吸気弁7の中心部から+Y方向と−Y方向の液膜量は中心部に比べ多くなっている。
吸気行程に入り吸気弁7が開き始めると、ピストン3が下降することにより吸気管5より燃焼室4の圧力が下がり、空気が吸入される。吸気管5には、その中央断面付近にタンブル生成板30があるため、空気はタンブル生成板30の上側と下側に分かれて流れる。このときタンブル生成板30の表面にせん断応力が働くため、タンブル生成板30の表面近傍ではガスの速度が低下する。また、吸気管5の壁面でも同様にせん断力が働くため、タンブル生成板30の上下通路のガス流はそれぞれ凸型の速度分布となる。
図12は、吸気行程中の吸気管5の速度分布を示している。タンブル生成板30の設置部分を空気が通過した後も、直ぐには運動量の拡散が進まないため、タンブル生成板30の下流においても上下方向に2つのピークを持つ速度分布が維持される。図7は吸気弁7に向かって流入するガスの速度ベクトルを表している。ベクトルの長さはガスの速度を表している。図7に示すように吸気弁7の中心部の液膜表面を流れる空気流速は遅く、吸気弁7の中心から±Y方向に生成された液膜表面を流れる空気流速は速くなる。
吸気弁7上の液膜FLは空気の流れによって、蒸発が気化される。液膜の気化速度は
(1)式で表される。
(数1)
v =K・S・(ρs−ρ) (1)
ここに、mv :気化速度(kg/s),K:物質伝達率(m/s),S:液膜の表面積,
ρs :液膜表面の飽和蒸気密度(kg/m3),ρ:空気中の蒸気密度(kg/m3
(1)式の物質伝達率Kは流速の関数であり、例えば(2)式によって表される。
Figure 2007077809
ここに、d:吸気管の直径(m),D:拡散係数(m2/s),Vg:空気の速度(m/s),Vf:液膜の速度(m/s),ν:空気の動粘性係数(m2/s),Sc:シュミット数
(1)式,(2)式より、空気の速度が速いほど液膜の蒸発速度は大きくなることが示されている。従って、流速の遅い吸気弁中心付近の液膜の気化速度は遅く、吸気弁中心から±Y方向に生成された液膜の気化速度は速くなる。即ち本実施形態の燃料噴射弁を使用した場合は、気化効率の高い、吸気弁7の中心から±Y方向に離れた位置に多くの液膜を形成し、気化効率の悪い吸気弁中心部の液膜量を少なくすることで、液膜全体の気化速度を向上することができる。これによって、従来に比べ液膜の状態で燃焼室内に流入する燃料を減らすことができ、未燃HCの低減が図れる。
次に、本発明の第二の実施形態の燃料噴射弁について説明する。本実施形態の燃料噴射弁が用いられる内燃エンジンの構成は、第一の実施形態と同じである。図8,図9は、本発明の第二の実施形態の燃料噴射弁20のノズル部21の構造を示したものであり、図8は、燃料噴射弁20の中心を通るノズル部21の縦断面図を示し、図9は、燃料噴射弁
20のノズル部21の先端側から見た図である。
燃料噴射弁20のノズル部21の先端には、多孔プレート13が、ガイド14によって弁体15に固定される。多孔プレート13には、複数の噴孔16が穿設されている。ボール弁17が上下に移動するように設けられ、ボール弁17が上昇することによってガイド14とボール弁17の隙間を燃料が流れて噴孔16へ流入する。
噴孔16は、燃料噴射弁20の中心軸に対して傾斜した軸方向に向けて穿設されており、図8,図9において、それぞれX軸,Y軸,Z軸,第1象限から第4象限を定義する。
噴孔16aのY軸方向への傾き角θyは0であり、X軸方向へ傾きを持っている。一方、噴孔16b,16cはX軸,Y軸両方への傾きがある。噴孔16cのY方向への傾き角θyは噴孔16bのθyに比べて小さく、一方、噴孔16cのX方向への傾き角θxは噴孔16bのθxに比べて大きくなっている。また、第2象限の噴孔16d,16e,16fは第1象限の噴孔16c,16b,16aに対して、Y−Z平面に対称となっている。第3象限,第4象限の噴孔は第1象限,第2象限の噴孔に対し、X−Z平面に対称となっている。
多孔プレート13は、X軸がピストンピンと平行になるように燃料噴射弁20の先端に設けられる。
図10は、本実施形態の燃料噴射弁20を用いて燃料を噴射した場合の噴霧燃料の噴霧状態を示したものである。
該噴霧状態において、図10の噴霧燃料Fの流量分布は、噴射された燃料が図10(a)のノズル下100mmのA−A断面を通過した時の流量割合を示している。図10(b)に示されているように、噴霧燃料FA,FBの流量分布は、ほぼ対称になっており、各々の噴霧はC型の形状となる。
B−B断面の流量フラックスは、中心部が小さく、その両側にピーク値を持つ分布となっており、本発明の第1の実施例と同様の分布である。
一方、C−C断面の流量フラックスは、中心部が殆どゼロで、その両側にP4,P5の二つのピークを持つ分布であり、P4,P5はバルブ中心より内側になっている。
または、図11に示すように、噴霧FAと噴霧FBの中心位置a,吸気バルブ中心位置b,噴霧最外側位置cとしたとき、a−b間の噴霧流量積算が、b−c間の噴霧流量積算より大きい。
次に、本実施形態の燃料噴射弁20を用いた内燃エンジンの動作時の状態について、図1,図2を用いて説明する。運転条件は、始動直後のエンジン回転数が1200r/min の低負荷運転である。そのため燃料噴射量は少なく、空燃比をガソリンの理論混合比である約15に合わせるため吸入空気量が少なくなる様に絞り弁の開度は少なくしている。
またタンブル制御弁31は開、すなわちタンブル生成板30の上下通路に空気が流れるように設定している。
燃料は、排気行程中に噴射され、少なくとも吸気弁7が開く前に燃料を噴き終わる時期に燃料噴射が開始される。このタイミングで燃料が噴射されると吸気管5内には、殆ど空気流動は無いために噴霧燃料Fは、乱されることはなく、殆ど吸気弁7の傘部に付着し液膜を形成する。流量分布は、前記のように、吸気弁7の中心部分が少なく、吸気弁7の吸気側,排気側(吸気弁中心に対して+Y方向と−Y方向)の流量が多くなっている。また、2つの吸気弁7A,7Bの内側の流量が多く、外側が少なくなっている。このため、吸気弁7の中心部から外側(燃焼室中心から見て外方向)の液膜量は少なく、吸気弁7の中心部から+Y方向と−Y方向の液膜量と、2つの吸気弁7A,7Bの内側方向(燃焼室中心方向)の液膜量は多くなっている。
吸気行程に入り吸気弁7が開き始めると、ピストン3が下降することにより吸気管5より燃焼室4の圧力が下がり、空気が吸入される。吸気管5には、その中央断面付近にタンブル生成板30があるため、空気はタンブル生成板30の上側と下側に分かれて流れる。このときタンブル生成板30の表面にせん断応力が働くため、タンブル生成板30の表面近傍ではガスの速度が低下する。また、吸気管5の壁面でも同様にせん断力が働くため、タンブル生成板30の上下通路を流れるガス流はそれぞれ凸型の速度分布となる。
図12は吸気行程中の吸気管5内の空気の速度分布を示している。
タンブル生成板30の設置部分を空気が通過した後も、直ぐには運動量の拡散が進まないため、タンブル生成板30の下流においても上下方向に2つのピークを持つ速度分布が維持される。即ち、吸気弁7の中心部の液膜表面を流れる空気流速は遅く、吸気弁7の中心から±Y方向に生成された液膜表面を流れる空気流速は速くなる。これにより吸気弁7の中心から±Y方向に生成された液膜の気化が促進される。
一方、吸気弁7の内側(燃焼室中心側)に生成された液膜の挙動について図13を用いて説明する。図13は、吸気行程中のエンジンを排気側から見た図である。前述のように、本実施例においては吸気弁7の内側の液膜量が吸気弁7の外側に比べて多くなっている。吸気行程では、吸気管5からの空気は吸気弁7の全周から燃焼室内に入る。本実施例の吸気2弁のエンジンでは1つの吸気弁、例えば7Aの内側から入った空気は、相対するもう1つの吸気弁、例えば7Bから入った空気と衝突し、両方からの空気流が合わさって、強い空気流れGFとなって燃焼室内を下降する。吸気弁7の内側に生成された液膜FLの一部は、吸気弁7の内側を流れるガス流によって燃焼室内に液相状態で流入するが、この強い空気流れGFによって、微粒化,気化が促進され、燃焼室内でガス化する。また、吸気弁7の内側から入った液膜は、燃焼室の壁面からの距離が遠く、また流れGFの方向が燃焼室の軸方向であるため、燃焼室の壁面には付着しにくい。これに対して、吸気弁7の外側から入った液膜は、燃焼室壁面との距離が近く、また、その流れ方向が燃焼室壁面に向いているため、燃焼室壁面に衝突しやすい。燃焼室の壁面に衝突した液相の燃料は、壁流を形成するため気化が悪く、燃焼することなく排気され未燃HCとなりやすい。
即ち本発明の第2の実施例では、吸気弁7上の液膜を吸気弁中心から±Y方向に多く生成することで、第1の実施例と同様の効果を得つつ、吸気弁7の内側の液膜を多く生成することで、燃焼室の壁流生成を抑制すると共に、吸気弁7の内側を通って燃焼室内に入る高速のガス流を利用して吸気弁内側の液膜の気化を促進できる。これによって未燃HCの排出が抑制できる。
以上、本発明の二つの実施形態について説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱することなく、設計において種々の変更ができるものである。
また、本発明の燃料噴射弁のノズル部は、前記図3と図4、及び、図8と図9に示した具体的なノズル部構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明に記載された発明の精神を逸脱しない範囲で、変更できるものである。
以上の説明から理解できるように、以上の実施例によればタンブル生成板が吸気管に設けられた場合において、本実施例の燃料噴射弁は、吸気行程において吸気弁上の空気流速が速い部分に、より多くの燃料を供給することで、空気流動による気化を効率的に行うことが可能であり、未燃HCの低減を図ることができる。
本発明の第一の実施形態の燃料噴射弁を配置した内燃機関の縦断面図。 図1の実施形態の内燃機関の上部横断面を模式的に示した図。 図1の実施形態の燃料噴射弁のノズル部の縦断面図。 図3の燃料噴射弁のノズル部の多孔プレートを示す図。 図1の実施形態の燃料噴射弁であって、燃料を噴射した場合の噴霧燃料の噴霧状態を示したものであり、(a)は、噴霧燃料Fの流量分布状態を示し、(b)は、(a)の断面A−Aの噴霧燃料Fの流量分布状態を示した図。 本発明の第一の実施形態における吸気弁の液膜状態を表す図。 本発明の第一の実施形態における吸気弁の空気速度ベクトルを表す図。 本発明の第二の実施形態の燃料噴射弁のノズル部の縦断面図。 図8の燃料噴射弁のノズル部の多孔プレートを示す図。 図8の第二の実施形態の燃料噴射弁であって、燃料を噴射した場合の噴霧燃料の噴霧状態を示したものであり、(a)は、噴霧燃料Fの流量分布状態を示し、(b)は、(a)の断面A−Aの噴霧燃料Fの流量分布状態を示した図。 図8(a)の断面A−Aの流量積算量を示した図。 本発明を適用する内燃機関の吸気行程における吸気管内の速度分布を示す図。 図12を排気側から見た模式図。
符号の説明
1…内燃機関、2…シリンダブロック、3…ピストン、4…燃焼室、5…吸気管、7…吸気弁、8…排気弁、9…シリンダヘッド、13…多孔プレート、14…ガイド、15…弁体、16…噴孔、17…ボール弁、20…燃料噴射弁、21…ノズル部、30…タンブル生成板。


Claims (7)

  1. 先端部に複数の孔が空けられた多孔板を有する燃料噴射弁において、
    前記多孔板の複数の孔は、当該多孔板の中心部を通る互いに交差する2つの仮想平面で4つの区域に分割した場合、多孔板の複数の孔は当該複数のグループの燃料噴霧が多孔板から噴射された後、互いに離れる方向に指向されるよう傾斜角を持って穿孔されており、
    また各区域における複数の孔は噴射方向前方においてそれぞれ1本の噴霧に纏るよう傾斜角を持って穿孔された少なくとも2個の孔を備えている燃料噴射弁。
  2. 請求項1に記載したものにおいて、前記複数の孔は前記多孔板の中心に対して同心円状に配置されている燃料噴射弁。
  3. 吸気管の断面通路を分割する空気流動生成板を備えたポート噴射式エンジンの燃料噴射弁において、
    燃料噴射弁から噴射された噴霧の、吸気弁位置近傍での流量フラックス分布が、燃料噴射弁の噴孔と吸気弁中心を結ぶ直線をはさんで前記空気流動生成板の厚み方向に極大値を持つことを特徴とするポート噴射式エンジンの燃料噴射弁。
  4. 吸気弁位置での流量フラックス分布の極大位置が、吸気バルブ中心より燃焼室中心側にあることを特徴とする請求項3記載のポート噴射式エンジンの燃料噴射弁。
  5. 吸気弁位置での流量において、吸気弁中心から排気側の流量の総量が、吸気弁中心から吸気側の流量の総量より多いことを特徴とする請求項3記載のポート噴射式エンジンの燃料噴射弁。
  6. 吸気管の断面通路を上下に分割する仕切り壁と、機関の運転状態に応じて前記分割吸気通路の下方吸気通路を閉塞する空気流動生成板を備え、シリンダの入り口にはそれぞれ吸気弁を備えた2つの吸気ポートが設けられた、ポート噴射式エンジンにおいて、
    請求項1に記載の燃料噴射弁を用い、前記仕切り板によって吸気管内に発生する流速分布に応じて、前記燃料噴射弁からの複数の燃料噴霧が前記各吸気弁の中心から外れた周縁位置を指向して噴射されるポート噴射式エンジン。
  7. 請求項6に記載のものにおいて、前記燃料噴霧が、前記吸気弁の上下に指向して噴霧されるポート噴射式エンジン。

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