JP2007070090A - シート供給装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 シート供給装置において、給紙ローラを交換することなく給紙性能を調整可能とする。
【解決手段】 用紙載置板部53の上方で回転可能に支持されるシャフト57に、半月状の給紙ローラ54の軸孔68の開口部68Aが外挿される。給紙ローラ54の周面には、記録用紙52よりも摩擦係数が大きいゴム製の高摩擦部64が設けられ、その周方向の前後に記録用紙52より摩擦係数が小さいスリップ部65a、65bが設けられている。高摩擦部64とスリップ部65aとの境界の段差部64aは、高摩擦部64とスリップ部65bとの境界の段差部64bよりも寸法が小さい。開口部68Aの軸方向両端部には、シャフト57のピン57aと係合可能な凹部69が形成されており、給紙ローラ54を周方向前後で逆方向に装着できる。給紙ローラ54の装着方向を選択することで、適切な給紙性能に調整できる。
【選択図】 図5
【解決手段】 用紙載置板部53の上方で回転可能に支持されるシャフト57に、半月状の給紙ローラ54の軸孔68の開口部68Aが外挿される。給紙ローラ54の周面には、記録用紙52よりも摩擦係数が大きいゴム製の高摩擦部64が設けられ、その周方向の前後に記録用紙52より摩擦係数が小さいスリップ部65a、65bが設けられている。高摩擦部64とスリップ部65aとの境界の段差部64aは、高摩擦部64とスリップ部65bとの境界の段差部64bよりも寸法が小さい。開口部68Aの軸方向両端部には、シャフト57のピン57aと係合可能な凹部69が形成されており、給紙ローラ54を周方向前後で逆方向に装着できる。給紙ローラ54の装着方向を選択することで、適切な給紙性能に調整できる。
【選択図】 図5
Description
本発明は、給紙トレイ内に積載されたシートを給紙ローラの回転によって順次送り出すシート供給装置、及びこのシート供給装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、給紙トレイ内に積載された用紙などのシートを順次送り出すためのシート供給装置が配設されている。このシート供給装置には、積載されたシートを回転により最上部から送り出す給紙ローラが設けられている。給紙ローラの下部には分離部材が圧接されており、シートを送り出す際には、給紙ローラと分離部材との圧接部でシートが捌かれる。
このシート供給装置では、給紙トレイ内に積載されたシートを送り出す際に、最上部のシートに連れられて2枚目以降のシートが搬送されやすく、シートの重送が発生しやすい。
このため、給紙ローラの外周面に、用紙との摩擦係数が大きい搬送部と、この搬送部の回転先導部に用紙との摩擦係数が小さいスリップ部とを設けた給紙装置が開示されている(例えば特許文献1を参照)。回転先導部のスリップ部及びその内側の搬送部の回転によって、積載された用紙を送り出すことにより、用紙先端のセット位置がずれても用紙を分離して給紙することができる。
特開2002―87608号公報
特許文献1に記載の給紙装置では、スリップ部と搬送部の境界に形成された段差が給紙性能を大きく左右し、段差量が変化することにより、給紙性能が大きく変化する。本発明者らが調べたところ、段差が大きいと、段差が用紙を送り出しやすくなり(搬送傾向が大きくなり)、段差が小さいと、積載された用紙を捌きやすくなる(捌き傾向が大きくなる)。近年では、用紙などの記録媒体の種類が多様化し、搬送しにくい記録媒体や捌きにくい記録媒体があり、記録媒体の種類によって給紙性能を変更することが要求されている。しかし、給紙性能を変更するには、給紙ローラを交換する必要がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、給紙ローラの交換が不要で、シートの種類に対応して給紙性能を設定できるシート供給装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明に係るシート供給装置は、回転軸に着脱自在に装着され、回転してシート積載手段に積載されたシートを給紙する半月形状の給紙ローラを備え、前記給紙ローラの周面には、前記シートとの摩擦係数が大きい高摩擦部と、前記給紙ローラの周方向の端部に前記高摩擦部よりも前記シートとの摩擦係数が小さく、前記高摩擦部の外径より小径の低摩擦部が設けられ、前記低摩擦部と前記高摩擦部の段差の大きさが、前記給紙ローラの周方向前後で異なることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、回転軸に半月形状の給紙ローラが着脱自在に装着されており、給紙ローラの周面の高摩擦部と、周方向の端部の低摩擦部との段差の大きさが給紙ローラの周方向前後で異なっている。給紙ローラの回転により、周方向の端部の低摩擦部と、その内側の段差及び高摩擦部がシートに当接しながら回転し、積載されたシートの最上部のシートが送り出されると共に捌かれる。給紙ローラは回転軸に着脱自在に装着されるので、給紙ローラの回転軸への装着方向を周方向前後で逆方向に選択することができる。これにより、給紙ローラの回転方向前方側の低摩擦部と高摩擦部の段差の大きさを変えることが可能となる。段差の大きさは給紙性能上重要なパラメータであり、搬送傾向が大きいときは捌きにくくなり、捌き傾向が大きいときは搬送しにくくなる。このような給紙性能は段差の大きさで決まり、給紙ローラの回転軸への装着方向を選択することで、段差の大きさを変更することが可能である。このため、シートの種類等に応じて適切な給紙性能に調整できる。また、給紙ローラの交換が必要でなく、コストアップを防止できる。
請求項2に記載の発明に係るシート供給装置は、請求項1に記載のシート供給装置において、前記給紙ローラの軸孔は、前記回転軸の径方向から外挿される開口部を備え、前記軸孔の孔壁には、前記回転軸に形成された被係合部と係合される係合部が形成されていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、回転軸の径方向から給紙ローラの開口部を外挿し、軸孔の孔壁に形成された係合部を回転軸に形成された被係合部と係合させることで、給紙ローラを回転軸に着脱自在に装着することが可能である。このため、給紙ローラを周方向前後で逆方向にして回転軸に取り付けることが可能であるとともに、給紙ローラの取り付けが簡単である。
請求項3に記載の発明に係るシート供給装置は、請求項1又は請求項2に記載のシート供給装置において、前記高摩擦部の端部は、前記給紙ローラの回転時に前記シートの走行を妨げない形状及び位置に設定されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、給紙ローラの回転軸への装着方向を周方向前後で逆方向に変えたとき、給紙ローラが回転しても、高摩擦部の端部によって、シートの走行が妨げられることがない。このため、シートをスムーズに給送できる。
請求項4に記載の発明に係る画像形成装置は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のシート供給装置を備えることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のシート供給装置を備えているので、給紙ローラの回転軸への装着方向を周方向前後で逆方向に選択して装着することが可能である。このため、給紙ローラの周方向前後の高摩擦部と低摩擦部の段差の大きさを変更でき、シートの種類等に応じて給紙性能を適切に調整できる。また、給紙ローラを交換する必要がなく、コストアップを防止できる。
本発明に係るシート供給装置及び画像形成装置は、給紙ローラを回転軸に周方向前後で逆方向に装着することにより、給紙ローラの高摩擦部と低摩擦部の段差の大きさを変更でき、シートの種類等に応じて適切な給紙性能に調整できる。また、給紙ローラを交換する必要がなく、コストアップを防止できる。
以下、本発明に係るシート供給装置及び画像形成装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の第1実施形態のシート供給装置50を備えた画像形成装置1が示されている。
この画像形成装置1は、タンデム型のデジタルカラープリンターであり、原稿(図示省略)の露光装置やパーソナルコンピュータ等から送られてくる画像データはIPS(Image Processing System)12に送られ、所定の画像処理が施される。IPS12で所定の画像処理が施された画像データは、同じくIPS12によって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)(各8ビット)の4色の原稿再現色材階調データに変換され、次に述べるように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの画像露光装置としてのROS(Raser Output Scanner)14に送られ、このROS14では、所定の色の原稿再現色材階調データに応じてレーザ光LBによる画像露光が行われる。
画像形成装置1の内部には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kが、水平方向に一定の間隔をおいて並列的に配置されている。これらの4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kは、すべて同様に構成されており、回転駆動される感光体ドラム15と、この感光体ドラム15の表面を一様に帯電する帯電ロール16と、感光体ドラム15の表面に所定の色に対応した画像を露光して静電潜像を形成するROS14と、感光体ドラム15上に形成された静電潜像を所定の色のトナーで現像する現像器17と、感光体ドラム15の表面を清掃するクリーニング装置18とで構成されている。
ROS14は、4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kに共通に構成されており、図示しない4つの半導体レーザを各色の原稿再現色材階調データに応じて変調して、これらの半導体レーザからレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kを階調データに応じて出射するように構成されている。なお、ROS14は、複数の画像形成ユニット毎に個別に構成しても勿論よい。上記半導体レーザから出射されたレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、図示しないf−θレンズを介してポリゴンミラー19に照射され、このポリゴンミラー19によって偏向走査される。ポリゴンミラー19によって偏向走査されたレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、図示しない結像レンズ及び複数枚のミラーを介して、感光体ドラム15上の露光ポイントに、斜め下方から走査露光される。
ROS14は、下方から感光体ドラム15上に画像を走査露光するものであるため、このROS14には、上方に位置する4つの画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの現像器17などからトナー等が落下して、汚損される虞れがある。そのため、ROS14は、その周囲が直方体状のフレーム20によって密閉されているとともに、フレーム20の上部には、4本のレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kを、各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの感光体ドラム15上に露光するため、シールド部材としての透明なガラス製のウインドウ21Y、21M、21C、21Kが設けられている。
IPS12からは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kに共通して設けられたROS14に、各色の画像データが順次出力される。ROS14から画像データに応じて出射されたレーザ光LB−Y、LB−M、LB−C、LB−Kは、対応する感光体ドラム15の表面に走査露光され、静電潜像が形成される。感光体ドラム15上に形成された静電潜像は、現像器17Y、17M、17C、17Kによって、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像として現像される。
各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの感光体ドラム15上に、順次形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像は、各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの上方にわたって配置された転写ユニット22の中間転写ベルト25上に、4つの一次転写ロール26Y、26M、26C、26Kによって多重に転写される。これらの一次転写ロール26Y、26M、26C、26Kは、各画像形成ユニット13Y、13M、13C、13Kの感光体ドラム15に対応した中間転写ベルト25の裏面側に配設されている。一次転写ロール26Y、26M、26C、26Kには、転写バイアス電源(図示しない)が接続されており、所定のトナー極性とは逆極性(本実施の形態では正極性)の転写バイアスが所定のタイミングで印加されるようになっている。
中間転写ベルト25は、ドライブロール27と、テンションロール24と、バックアップロール28との間に一定のテンションで巻き掛けられており、図示しないモータによって回転駆動されるドライブロール27により、図中の時計回りに所定の速度で循環駆動されるようになっている。
中間転写ベルト25上に多重に転写されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像は、バックアップロール28に圧接する二次転写ロール29によって、シートとしての記録用紙30上に二次転写され、これらの各色のトナー像が転写された記録用紙30は、上方に位置する定着器31へと搬送される。二次転写ロール29は、バックアップロール28の側方に圧接しており、下方から上方に搬送される記録用紙30上に、各色のトナー像を二次転写するようになっている。そして、各色のトナー像が転写された記録用紙30は、定着器31によって熱及び圧力で定着処理を受けた後、排出ロール32によって画像形成装置1の上部に設けられた排出トレイ33上に排出される。
記録用紙30は、給紙カセット34から所定のサイズのものが、給紙ローラ35及び用紙分離搬送用のローラ対36により用紙搬送路37を介して、レジストロール38まで一旦搬送され、停止される。給紙された記録用紙30の用紙搬送路37は、垂直方向上向きとなっている。給紙カセット34から供給された記録用紙30は、所定のタイミングで回転するレジストロール38によって中間転写ベルト25の二次転写位置へ送出される。
なお、画像形成装置1において、フルカラー等の両面コピーをとる場合には、片面に画像が定着された記録用紙30を、排出ロール32によって排出トレイ33上にそのまま排出せずに、図示しない切替ゲートによって搬送方向を切り替え、用紙搬送用のローラ対39を介して両面用搬送ユニット40へと搬送する。この両面用搬送ユニット40では、搬送径路41に沿って設けられた図示しない搬送ローラ対により、記録用紙30の表裏が反転された状態で、再度レジストロール38へと搬送される。そして、記録用紙30の裏面に画像が転写・定着された後、排出トレイ33上に排出される。
また、トナー像の転写工程が終了した後の感光体ドラム15の表面は、クリーニング装置18によって残留トナーや紙粉等が除去されて、次の画像形成プロセスに備える。クリーニング装置18は、図示しないクリーニングブレードを備えており、このクリーニングブレードによって感光体ドラム15上の残留トナーや紙粉等を除去するようになっている。また、トナー像の転写工程が終了した後の中間転写ベルト25の表面は、クリーニング装置43によって残留トナーや紙粉等が除去されて、次の画像形成プロセスに備える。クリーニング装置43は、クリーニングブラシ43a及びクリーニングブレード43bを備えており、これらのクリーニングブラシ43a及びクリーニングブレード42によって、中間転写ベルト25上の残留トナーや紙粉等を除去するようになっている。
なお、画像形成装置1の内部の上方部には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを収容するトナーカートリッジ44Y、44M、44C、44Kがそれぞれ設けられており、各色の現像器17に、所定の色のトナーを供給するようになっている。
また、画像形成装置1の側面(図1中の左側面)には、任意のシートを積載可能な手差しトレイ47が取り付けられている。この手差しトレイ47には、シートとしての記録用紙52を給紙するシート供給装置50が配設されている。手差しトレイ47から後述する給紙ローラ54によって給紙されたシートは、下流側に配置された1対の搬送ローラ60によってレジストロール38へと搬送されるようになっている。なお、記録用紙52は、先述の記録用紙30と種類やサイズが異なる。
図2及び図3に示すように、シート供給装置50は、手差しトレイ47の内部に、記録用紙52を載置するための用紙載置板部53を備えている。この用紙載置板部53は、下部に図示しない付勢部材を備えており、必要に応じて、記録用紙52を載置した状態で、記録用紙52の先端部を後述する給紙ローラ54に圧接するように上方に移動可能に構成されている。また、用紙載置板部53は、その幅方向の一端部(図示例では、右側の端部)を基準にして、記録用紙52を載置した状態で給紙する、いわゆる"サイドエッジフィード"方式を採用しており、用紙載置板部53の幅方向の一端部には、用紙の端部を揃えるサイドガイド55が固定した状態で設けられている。
さらに、シート供給装置50には、用紙載置板部53の上方奥側に、記録用紙52を給紙するための複数(図示例では、2つ)の略半月状の給紙ローラ54と、給紙ローラ54の外側にそれぞれ配置された複数(図示例では、2つ)の補助ローラ56が設けられている。2つの給紙ローラ54は、回転駆動されるシャフト57に固定した状態で取り付けられている。シャフト57の軸方向端部には、ギア61が連結されており、ギア61は、図示しないモータからの駆動力を伝達する伝達ギア62と噛み合っている。
図4(A)及び図5に示すように、給紙ローラ54には、略半月状に形成された周面の中央部付近に、記録用紙52よりも摩擦係数が大きい材料(例えばゴム等)で形成された高摩擦部64が設けられている。また、高摩擦部64の周方向の先端部と後端部には、記録用紙52よりも摩擦係止が小さい材料で形成されたスリップ部65a、65bが設けられている。スリップ部65a、65bは、例えば、合成樹脂で形成されており、ゴム等から形成された高摩擦部64よりも摩擦係数が小さく設定されている。
図5に示すように、給紙ローラ54は、高摩擦部64の外径よりもスリップ部65a、65bが小径であり、高摩擦部64はスリップ部65a、65bよりも半径方向に突出している。そして、高摩擦部64とスリップ部65aと境界に段差部64aと、高摩擦部64とスリップ部65bとの境界に段差部64bが形成されている。その際、スリップ部65aの半径がスリップ部65bの半径よりも大きく設定されており、段差部64aよりも段差部64bの寸法が大きい。また、図5(A)に示すように、段差部64aは、給紙ローラ54のスリップ部65aの先端から約1/4内側の位置付近に形成されている。スリップ部65aは、給紙ローラ54の先端部に所定の長さL1で円弧状に形成されている。段差部64bは、給紙ローラ54の周方向の後端付近に形成されており、スリップ部65aは、給紙ローラ54の周方向の後端部に所定の長さL2で円弧状に形成されている。この長さL2は長さL1よりも短く設定されている。
高摩擦部64は、スリップ部65aとスリップ部65bとの間に形成された凹部65cに嵌め込まれることで、給紙ローラ54の周面に一体的に組み付けられている。
また、図4に示すように、給紙ローラ54の軸孔68には、半月状の周面の反対側に円柱状のシャフト57に外挿される開口部68Aが形成されている。また、図4(B)に示すように、シャフト57の周面には、軸線に対して直角方向に突出する2つのピン57aが設けられている。図6に示すように、給紙ローラ54には、開口部68Aの軸方向両側に、2つのピン57aとそれぞれ係合可能な凹部69が形成されている。この給紙ローラ54は、図5(A)及び(B)に示すように、周方向前後を逆にして開口部68Aをシャフト57の径方向から外挿し、ピン57aを凹部69に係合させることで、その装着方向を周方向前後で逆方向にすることができる。そして、シャフト57の回転により、給紙ローラ54の周面が矢印方向に回転して記録用紙52に接触することにより、後述するように記録用紙52の先端部を間欠的に給送するように構成されている。なお、給紙ローラ54の軸孔68には、複数の切り欠きが設けられ、弾性変形が可能となっている。
2つの補助ローラ56は、図3に示すように、合成樹脂等によって環形状に形成されており、補助ローラ56の半径は、給紙ローラ54のスリップ部65a、65bの半径よりも小さく設定されている。補助ローラ56の内側には、シャフト57の周面に形成された溝部57bに係止される複数のスナップフィット56aが形成されている。本実施形態では、スナップフィット56aは、対角線上に2つ形成されている(図3ではシャフト57の裏側を省略している。)。そして、補助ローラ56の環状部の内側をシャフト57に挿通し、スナップフィット56aを弾性変形させてシャフト57の溝部57bに係止することで、補助ローラ56がシャフト57の周面に固定される。
補助ローラ56は、シャフト57に周面に固定されたときに、給紙ローラ54の側面と接触するように位置決めされている。これにより、給紙ローラ54は、シャフト57のピン57aと凹部69が係合することにより周方向の移動が規制される共に、給紙ローラ54の側面が補助ローラ56と接触することで、軸方向の移動が規制される。
なお、図2中の左側の補助ローラ56から離れた位置に、同じく複数(図では3つ)の補助ローラ58が、シャフト57に固定した状態で取り付けられている。この補助ローラ58は、給紙ローラ54と反対側に位置する記録用紙52に対して、補助的な搬送力を作用させるようになっている。
また、2つの給紙ローラ54と補助ローラ56には、図2及び図7に示すように、分離パッド59が圧接するように構成されている。この分離パッド59は、図7に示すように、給紙方向上流側の支軸80を中心にして、給紙ローラ54に対して接離する方向に揺動自在に取り付けられているとともに、支軸80に巻き付けられたスプリング82によって、所定の押圧力で給紙ローラ54に圧接するように構成されている。なお、分離パッド59の上方には、揺動を規制するストッパ84が設けられている。
次に、シート供給装置50の作用について説明する。
このシート供給装置50では、図5(A)及び図5(B)に示すように、給紙ローラ54のシャフト57への装着方向を周方向前後で逆方向に選択することができる。すなわち、図5(A)に示すように、スリップ部65aが回転方向(矢印方向)の先端に位置するように取り付ける場合と、図5(B)に示すように、スリップ部65bが回転方向(矢印方向)の先端に位置するように取り付ける場合とを選択できる(図7及び図8参照)。これにより、記録用紙52の種類などによりシート供給装置50の給紙性能を変更できる。
給紙ローラ54を選択した方向に向けて、開口部68Aをシャフト57の径方向から外挿し、軸孔68の凹部69をピン57aに係合させることで、給紙ローラ54をシャフト57に取り付ける。ピン57aと凹部69の係合により、給紙ローラ54の周方向の移動が規制される。そのとき、図6に示すように、給紙ローラ54には、開口部68Aの軸方向両側に凹部69が形成されているので、給紙ローラ54を周方向前後で逆方向にシャフト57に取り付けることができる。さらに、シャフト57の給紙ローラ54と隣接する位置に補助ローラ56を挿通し、スナップフィット56aを溝部57bに係止させることで、給紙ローラ54の軸方向の移動が規制される。
図7に示すように、シート供給装置50により記録用紙52を給紙する際には、用紙載置板部53上に記録用紙52を載置した状態で、用紙載置板部53を図示しない付勢部材で上方に付勢することにより、記録用紙52の先端部が補助ローラ56に圧接される。この状態で、給紙ローラ54をシャフト57によって回転駆動すると、記録用紙52の先端部は、給紙ローラ54の給送力によって給送され、記録用紙52の給紙動作が行われる。
その際、給紙ローラ54が回転すると、給紙ローラ54のスリップ部65aが記録用紙52に当接し、さらに、段差部64a及び高摩擦部64が当接する。スリップ部65aと高摩擦部64との境界に形成された段差部64aの大きさは、図8に示す段差部64bよりも小さいので、捌き余裕傾向となり(捌き傾向が大きくなり)、記録用紙52を捌きやすい。そして、スリップ部65aと段差部64aによって、用紙載置板部53上に積載された記録用紙52の最上位の記録用紙52を分離パッド59と当接する所定の位置まで移動させることができ、記録用紙52を1枚ずつ確実に分離して給紙することができる。
また、給紙ローラ54が矢印方向に回転したとき、後端側のスリップ部65bと段差部64bは、記録用紙52の送り出しを妨げない形状及び位置に設定されている。このため、記録用紙52はスムーズに送り出される。
また、スリップ部65aよりも高摩擦部64が半径方向に突出しているので、高摩擦部64が多少磨耗しても、スリップ部65aの半径よりも小さくならない限り、高摩擦部64の摩擦力によって記録用紙52を確実に給紙することができる。
一方、図8に示すように、給紙ローラ54の装着方向を周方向前後で逆方向にした場合は、給紙ローラ54が回転駆動されると、給紙ローラ54のスリップ部65bが記録用紙52に当接し、さらに、段差部64b及び高摩擦部64が当接する。その際、スリップ部65bの周方向長さが図7に示すスリップ部65aより短く、段差部64bの大きさが図7に示す段差部64aより大きいので、搬送余裕傾向となり(搬送傾向が大きくなり)、記録用紙52を送り出しやすくなる。これにより、滑りやすい記録用紙であっても、記録用紙52を確実に分離して給送することができる。
また、給紙ローラ54が矢印方向に回転したとき、後端側のスリップ部65aと段差部64aは、記録用紙52の送り出しを妨げない形状及び位置に設定されている。このため、記録用紙52はスムーズに送り出される。
このようなシート供給装置50では、給紙ローラ54の装着方向を周方向前後で逆方向に選択することで、給紙パラメータの調整が可能である。これにより、記録用紙52の種類等に応じて適切な給紙パラメータに調整でき、記録用紙52を確実に分離して給送することができる。また、給紙ローラ54を交換せずに簡単に給紙パラメータを調整できるため、コストアップを防止できる。
なお、段差部64a,64bの大きさは、上記実施形態の構成に限定するものではなく、形状や位置は適宜に設定できる。また、スリップ部65a,65bの形状や長さは、上記実施形態の構成に限定するものではなく、形状や長さは適宜に設定できる。
なお、上記実施形態では、シャフト57のピン57aに給紙ローラ54の凹部69を係合させたが、この構成に限定するものではない。給紙ローラ54をシャフト57に周方向前後を逆方向にして装着できる構造であれば、適宜に設定できる。
1 画像形成装置
13Y 画像形成ユニット
15 感光体ドラム
50 シート供給装置
52 記録用紙
53 用紙載置板部
54 給紙ローラ
55 サイドガイド
56 補助ローラ
57 シャフト
57a ピン(被係合部)
57b 溝部
58 補助ローラ
59 分離パッド
60 搬送ローラ
64 高摩擦部
64a 段差部(段差)
64b 段差部(段差)
65a スリップ部(低摩擦部)
65b スリップ部(低摩擦部)
68 軸孔
68A 開口部
69 凹部(係合部)
13Y 画像形成ユニット
15 感光体ドラム
50 シート供給装置
52 記録用紙
53 用紙載置板部
54 給紙ローラ
55 サイドガイド
56 補助ローラ
57 シャフト
57a ピン(被係合部)
57b 溝部
58 補助ローラ
59 分離パッド
60 搬送ローラ
64 高摩擦部
64a 段差部(段差)
64b 段差部(段差)
65a スリップ部(低摩擦部)
65b スリップ部(低摩擦部)
68 軸孔
68A 開口部
69 凹部(係合部)
Claims (4)
- 回転軸に着脱自在に装着され、回転してシート積載手段に積載されたシートを給紙する半月形状の給紙ローラを備え、
前記給紙ローラの周面には、前記シートとの摩擦係数が大きい高摩擦部と、前記給紙ローラの周方向の端部に前記高摩擦部よりも前記シートとの摩擦係数が小さく、前記高摩擦部の外径より小径の低摩擦部が設けられ、
前記低摩擦部と前記高摩擦部の段差の大きさが、前記給紙ローラの周方向前後で異なることを特徴とするシート供給装置。 - 前記給紙ローラの軸孔は、前記回転軸の径方向から外挿される開口部を備え、前記軸孔の孔壁には、前記回転軸に形成された被係合部と係合される係合部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート供給装置。
- 前記高摩擦部の端部は、前記給紙ローラの回転時に前記シートの走行を妨げない形状及び位置に設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシート供給装置。
- 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のシート供給装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005261317A JP2007070090A (ja) | 2005-09-08 | 2005-09-08 | シート供給装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005261317A JP2007070090A (ja) | 2005-09-08 | 2005-09-08 | シート供給装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007070090A true JP2007070090A (ja) | 2007-03-22 |
Family
ID=37931878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005261317A Pending JP2007070090A (ja) | 2005-09-08 | 2005-09-08 | シート供給装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007070090A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010105774A (ja) * | 2008-10-30 | 2010-05-13 | Duplo Seiko Corp | 給紙装置 |
CN102205914A (zh) * | 2010-03-31 | 2011-10-05 | 珠海赛纳打印科技股份有限公司 | 送纸装置 |
CN102992056A (zh) * | 2011-09-14 | 2013-03-27 | 住友橡胶工业株式会社 | 供纸辊 |
JP2017007827A (ja) * | 2015-06-23 | 2017-01-12 | カシオ計算機株式会社 | 給紙ローラ、給紙搬送装置、及び画像形成装置 |
-
2005
- 2005-09-08 JP JP2005261317A patent/JP2007070090A/ja active Pending
Cited By (5)
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