JP2007068324A - 電機子およびこの電機子を搭載したブラシレスモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構造にて積層コアに導線を挟み込まない構造を提供すること。
【解決手段】電機子20の積層コア21の連結部21cの一部を覆うインシュレータ22の延長部22aは、この連結部21cに沿って半径方向内方に傾斜する。そしてこの円筒部22aには半径方向内方に向かい広がる傾斜面22a1が形成されており、電機子20を環状に形成することにより、この傾斜面22a1は略平行もしくは半径方向内方に向かい狭くなる間隙24aを形成する。この間隙24aは導線23の断面積よりも小さく形成される。
【選択図】図4
【解決手段】電機子20の積層コア21の連結部21cの一部を覆うインシュレータ22の延長部22aは、この連結部21cに沿って半径方向内方に傾斜する。そしてこの円筒部22aには半径方向内方に向かい広がる傾斜面22a1が形成されており、電機子20を環状に形成することにより、この傾斜面22a1は略平行もしくは半径方向内方に向かい狭くなる間隙24aを形成する。この間隙24aは導線23の断面積よりも小さく形成される。
【選択図】図4
Description
本発明は、モータに搭載される電機子、特に電機子を絶縁するインシュレータの形状に関する。
電機子に巻回される導線の占積率を向上させる方法の一つとして、ストレートの積層コア状態において導線を巻回させて、その導線の巻回後に積層コアを環状に屈曲させる方法がある。積層コアがストレート状態であると、隣り合うティース間の間隙を大きくとることができる。したがって導線の占積率を向上させることができ、モータの高効率化に寄与することができる(このような従来の電機子の例として、例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、導線は所定のティースから所定のティースまで渡らせることにより連続的に巻回するが、この渡らせた導線が積層コアを環状に屈曲させた際に、隣り合う積層コア間に導線が挟まってしまい、その状態にて電流を流すと短絡してしまう可能性があった。
本発明は、上記のような問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、簡易な構造にて積層コアに導線を挟み込まない構造を提供することである。
本発明の請求項1によれば、積層コアによって形成され、屈曲することにて環状となる電機子において、前記電機子は、屈曲することによって環状となる複数のコアバック部と、前記コアバック部の端部に形成され、前記コアバック部を連結する連結部と、前記コアバック部より放射状に突出し、屈曲することによって半径方向内側に延びるティース部と、内周面を除く前記ティース部および前記コアバック部の内周面を覆う絶縁部材によって形成されたインシュレータと、前記インシュレータにて覆われた前記ティース部の周囲を巻回した導線と、を具備した電機子において、前記ティース間を渡る前記導線は、前記連結部より半径方向内側を渡り、隣り合うコアバック部を覆う前記インシュレータの前記連結部の内周面部には、周方向に間隙を有し、前記間隙は、前記電機子を環状に屈曲させることにより、前記導線の断面積より小さくなることを特徴とする。
本発明の請求項1に従えば、電機子を屈曲させた状態において、連結部の内周面部におけるインシュレータの間隙を導線の断面積より小さくすることにより、この間隙に導線を挟むことがなくなる。したがって、導線を挟むことによる導線が傷つくことによって生じる電機子との短絡を防ぐことができる。
本発明の請求項2によれば、請求項1に係わり、前記インシュレータは、前記コアバック部の内周面から周方向に伸びる延長部を有し、前記連結部の一部を覆うことを特徴とする。
本発明の請求項2に従えば、インシュレータを電機子の連結部の一部を覆う構造であることにより、この連結部を大きくすることができる。したがって、隣り合うティース部の間隙を大きくすることができるので、占積率を向上させることができ、モータの高効率化に寄与することができる。
本発明の請求項3によれば、請求項1および請求項2のいずれかに係わり、前記インシュレータは、前記電機子の軸方向外側に隣り合う前記各コアバック部間を連結するインシュレータ連結部を有していることを特徴とする。
本発明の請求項3に従えば、インシュレータに連結部を有することにより、インシュレータをティース部毎に別個に作製する必要がなく、一体的に作製することができる。したがって、別個のインシュレータを一つ一つティース部に固定する必要がなくなり、組立工数を削減することができる。
本発明の請求項4によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかに係わり、前記延長部は、半径方向内方に傾斜していることを特徴とする。
本発明の請求項4に従えば、インシュレータの延長部を半径方向内方に傾斜させることにより、隣り合う延長部にて形成される間隙の半径方向長さを大きくすることができる。したがって、導線とコアバック部との接触を防ぐことができる。
本発明の請求項5によれば、請求項2乃至請求項4のいずれかに係わり、隣り合う前記延長部の対向面には、周方向外側に傾斜する傾斜面を有しており、その隣り合い周方向に対向する傾斜面にて成される傾斜角度は、前記ステータのティース部の数をnとすると、360/n度以下、かつ前記ステータを屈曲した際に隣り合う前記傾斜面間に形成される間隙の一番広がる部分が前記導線の断面積以下であることを特徴とする。
本発明の請求項5に従えば、隣り合う延長部の傾斜面にて成される傾斜角度を隣り合うティース部にて成される角度以下にすることにより、積層コアを環状に屈曲させた際にこの傾斜面は互いに平行もしくは半径方向内方の間隙が一番小さくなるように形成される。これにより、インシュレータの隣り合う延長部にて形成される間隙に導線を挟むことを防止することができる。さらにこの傾斜面にて形成される間隙の全てが導線の断面積より小さく形成されることにより、より確実に導線を挟むことを防止することができる。
本発明の請求項6によれば、ブラシレスモータは回転軸と同心に回転し、前記ティースの内周面と対向する駆動用マグネットを有する回転体と、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載された電機子と、前記回転体を回転自在に支持する軸受部と、前記電機子の前記コアバック部より固定するカバーと、前記電機子に通電することによって前記回転体を駆動させる回路基板と、を少なくとも具備したことを特徴とする。
本発明の請求項6に従えば、ブラシレスモータに請求項1乃至請求項5のような電機子を用いることにより、導線不良のない、信頼性の高いブラシレスモータを提供することができる。
本発明によれば、導線を挟み込まないような電機子を簡易な構造にて提供するとともに、これを搭載することにより信頼性の高いブラシレスモータを提供することができる。
<ブラシレスモータの全体構造>
図1は、本発明に係わるブラシレスモータの実施例の一例を示す模式断面図である。また以下明細書中における上下等の方向を示す記載は、図に対応する記載であり、実際の実施においては限定されない。
図1は、本発明に係わるブラシレスモータの実施例の一例を示す模式断面図である。また以下明細書中における上下等の方向を示す記載は、図に対応する記載であり、実際の実施においては限定されない。
図1を参照して、上側を開口させた有底円筒形状にて形成されたカバー10は、底部11の中央部に開口した下側環状突起部11aが形成される。またこのカバー10の円筒部12には、環状に形成された電機子20が固定されている。
電機子20は、薄板を積層した積層コア21とこれを覆うインシュレータ22とこれらを巻回する導線23とから構成される。またこのインシュレータ22の上側には、外部からの電力を供給することによって回転制御を行う回路基板30がインシュレータ22の上面に当接配置されている。
カバー10の円筒部12における回路基板30の上側には、段部12aが形成される。そしてこの段部12aにはカバー10の上側の蓋をするプレート40が固定される。プレート40の中央部には上側環状突起部41が形成される。
回路基板30とプレート40との軸方向の間隙には、円環形状の弾性部材にて形成された保持部材50が配置される。この保持部材50は、回路基板30とプレート40とに当接して回路基板30をインシュレータ22と軸方向に挟むことにより、回路基板30を保持する。
回転軸と同軸にて回転する円柱形状のシャフト60には、シャフト60と固定する貫通孔を有する上側を開口させた有底円筒形状に形成されたホルダ70が固定される。このホルダ70の円筒部71の外周面には、駆動用マグネット80が電機子20の内周面と半径方向に間隙を介して対向するように固定される。
シャフト60を回転自在に支持するために上側軸受90および下側軸受91はそれぞれ上側環状突起部41および下側環状突起部11aに固定される。またシャフト60の上側
軸受90の下側には、シャフト60の上側への抜け止めとなる環状部材100が固定されている。またシャフト60の下側への抜け止めは、ホルダ70の底部72がその役目を果たす。
軸受90の下側には、シャフト60の上側への抜け止めとなる環状部材100が固定されている。またシャフト60の下側への抜け止めは、ホルダ70の底部72がその役目を果たす。
外部より回路基板30を通り、制御された電流が電機子20に通電されることにより、電機子20に磁場が発生する。そしてこの磁場と駆動用マグネット80との相互作用により駆動力を得て、回転駆動する。
<主要部>
次に図2乃至図6を参照して、本発明の主要部である電機子20について説明する。図2のa)は環状にする前の積層コア21の全体を示した上面図であり、b)はa)の点線円内の拡大図である。またb)における一点鎖線は、ティース部21bの中心を示す。図3のa)はインシュレータ22の全体を示した上面図であり、b)はa)の点線円内の拡大図である。また図4は図3のインシュレータ22の一部拡大図であり、a)は上面図、b)はa)の延長部22aの正面図を示す。図5は環状に形成した電機子20の上面図を示す。そして図6はインシュレータ22の延長部22aに傾斜面22a1を設けた場合と設けない場合において屈曲した際の間隙24の状態の比較を示す図である。図6のa)は傾斜面22a1を設けたインシュレータ22の延長部22aを示し、図6のb)は傾斜面22a1を設けないインシュレータ22の延長部22aを示している。
次に図2乃至図6を参照して、本発明の主要部である電機子20について説明する。図2のa)は環状にする前の積層コア21の全体を示した上面図であり、b)はa)の点線円内の拡大図である。またb)における一点鎖線は、ティース部21bの中心を示す。図3のa)はインシュレータ22の全体を示した上面図であり、b)はa)の点線円内の拡大図である。また図4は図3のインシュレータ22の一部拡大図であり、a)は上面図、b)はa)の延長部22aの正面図を示す。図5は環状に形成した電機子20の上面図を示す。そして図6はインシュレータ22の延長部22aに傾斜面22a1を設けた場合と設けない場合において屈曲した際の間隙24の状態の比較を示す図である。図6のa)は傾斜面22a1を設けたインシュレータ22の延長部22aを示し、図6のb)は傾斜面22a1を設けないインシュレータ22の延長部22aを示している。
図2のa)を参照して、電機子20の一部である積層コア21は、略一直線に形成され、外周が所定の円弧形状を形成したコアバック部21aと、このコアバック部21aの下側に突出するティース部21bと、隣り合うコアバック部21aを連結する連結部21c(図2のb)参照)とで構成される。ティース部21bの下側先端部には両端に広がる延出部21b1が形成されている。なお、本実施例のティース部21bは9個である。
また図2のb)を参照して、隣り合うコアバック部21a間に連結部21cが設けられることにより、隣り合うティース部21b間の間隙Dを連結部21cの分だけ大きくとることができる。これにより、ティース部21bの周囲を巻回する導線23の占積率を向上させることができる。その結果、ブラシレスモータの高効率化を実現することができる。
図3を参照して、インシュレータ22は、ティース部21bを軸方向上下側より挟む2部材より形成される。そしてティース部21bの駆動用マグネット80の対向面を除く部分およびコアバック部21aの上面および内周面側を覆う形状にて形成される。さらに連結部21cの内周面側の一部は、延長部22aにて覆われている。この延長部22aにこの連結部21cの内周面側の一部を覆う形状にすることにより、連結部21cを円環状に屈曲できる範囲内にて大きく形成することができる。したがって、隣り合うティース部21bの間隙Dをより大きくすることができる。これにより、ティース部21bを巻回する銅線23の巻線機のノズル(不図示)が間隙Dの左右方向をより自由に移動することができるので、より多くの導線23を巻回することができ、導線23の占積率を向上させることができる。その結果、ブラシレスモータの更なる高効率化を実現することができる。
図4のa)を参照して、インシュレータ22の連結部21c付近では、所定の間隙24を形成して離間している。この間隙24がない場合、すなわち、インシュレータ22のコアバック21aの内周面側が全て連結部21cの内周面に沿って連結された状態の場合、電機子20を環状に屈曲する際に連結部21cの内周面側におけるインシュレータ22に変形が集中するが、インシュレータ22が連結部21cに沿って連結していることより、インシュレータ22の変形の自由がないので、インシュレータ22には屈曲しないような力が働いてしまう。したがって、電機子20の屈曲作業が困難となる。加えて、インシュレータ22の連結部21cの内周面側に変形が集中するので、コアバック部21aの内周面側にも変形が及んでしまい、コアバック部21aの内周側に巻回された導線23に応力がかかってしまう場合がある。その結果、隣り合うティース部21b間における導線23が電機子20を屈曲する際に当接してしまい、屈曲できない可能性がある。そのため、占積率を低下しなければならない事態が発生する可能性があった。しかし、所定の間隙24が形成されることにより、電機子20を屈曲させる際にインシュレータ22の変形応力を逃がすことができるので、電機子20を良好に屈曲させることができ、インシュレータ22のコアバック部21aの内周面側が変形することなく、導線23の占積率を低下させることがなくなる。
また図4のb)を参照して、積層コア21の軸方向外側には、間隙24を連結する半径方向U字状および軸方向U字状のインシュレータ連結部22bが形成されている。これにより、ティース部21b毎にインシュレータ22を別個作製する必要がなく、一体的に作製することができる。これによりインシュレータ22の部品点数を大幅に削減することができる。また一度に全てのティース部21bに固定することができるので、組立工数の大幅な削減を実現することができる。
また図4のa)を参照して、積層コア21の連結部21cは、コアバック部21aより下側(電機子20を円環状に屈曲した際には、半径方向内方)に傾斜している。そして延長部22aはその連結部21cに当接するように下側に傾斜する。さらにこの隣り合う延長部22aの対向面の下側には傾斜面22a1が形成されている。また隣り合う傾斜面22a1にて成される角度φは、ティース部21bの数をnとすると、360/n度以下とする。例えば、本実施例ではティース部21bの数が9個であるので、隣り合う傾斜面22a1にて成される角度φは40度である。
インシュレータ22を積層コア21に固定後、各ティース部21cに導線23を巻回する。導線23は所定のティース部21cを巻回後、他の所定のティース部21cに移動する。また本発明の実施例におけるブラシレスモータは3相であり、そして電機子20のティース数は9個である。よって導線23は他の所定のティース部21cに移動する際に、ティース部21cを2つ飛び越える。その際の導線23の渡りは、一方のティース部21cを上側に渡る場合、他の一方のティース部21cは下側を通り、その隣のティース部21cを巻回する。したがって、連結部21cの内周面を導線23が通ることとなる。このように上下に交互に導線23を渡らせることにより、渡りの導線23に適切な張力を与えることができる。これにより、導線23のたるみを防止することができる。
図5を参照して、電機子20を環状に形成した場合、インシュレータ22の延長部22aは、導線23の断面積より小さくなるように形成する。これにより、電機子20を環状に形成する際に連結部21cの内周面を通る導線23は、半径方向外側に広がろうとし、インシュレータ22の間隙24に入り込もうとするが、この間隙24を導線23の断面積よりも小さくするように形成することにより、導線23の間隙24への侵入を防止することができる。したがって、信頼性の高いブラシレスモータを提供することができる。
図6のa)を参照して、インシュレータ22の延長部22aの傾斜面22a1は、電機子20を環状に形成することにより、a)の右図に示されるように傾斜面22a1にて形成される間隙24aが略平行もしくは半径方向内方に向かい小さくなるように形成される。これと比較して、b)を参照して、この傾斜面22a1を形成しない場合、b)の右図に示されるように間隙24bは略平行もしくは半径方向内方に向かい小さくなる部分が形成されず、半径方向内方および半径方向外方に向かい広がる形状のみとなってしまう。そのため、間隙24bが導線23の断面積より小さい部分は僅かになってしまう。その結果、導線23がこの間隙24bを僅かでも割り込んでしまった場合、そのまま積層コア21と当接してしまい、積層コア21と導線23とが短絡してしまう可能性がある。しかしながら、a)のように間隙24aを形成することにより、少なくともこの間隙24aは導線23の断面積よりも小さく形成されることから、導線23と積層コア21との当接を防ぐことができる。また導線23が間隙24aに割り込もうとしても、間隙24aの半径方向距離が長いので、積層コア21と当接することを防ぐことができる。したがって、導線23と積層コア21との短絡のない電機子、および信頼性の高いブラシレスモータを提供することができる。
以上、本発明の実施例の一例に関して記載したが、本発明はこれに限定されることなく種々の変形および修正が可能である。
10 カバー
20 電機子
21 積層コア
21a コアバック部
21b ティース部
21b1 延出部
21c 連結部
22 インシュレータ
22a 延長部
22b インシュレータ連結部
23 導線
24、24a、24b 間隙
30 回路基板
40 プレート
50 保持部材
60 シャフト
70 ホルダ
80 駆動マグネット
90 上側軸受
91 下側軸受
100 環状部材
D 隣り合うティースの間隙
φ 傾斜面間にて成される角度
20 電機子
21 積層コア
21a コアバック部
21b ティース部
21b1 延出部
21c 連結部
22 インシュレータ
22a 延長部
22b インシュレータ連結部
23 導線
24、24a、24b 間隙
30 回路基板
40 プレート
50 保持部材
60 シャフト
70 ホルダ
80 駆動マグネット
90 上側軸受
91 下側軸受
100 環状部材
D 隣り合うティースの間隙
φ 傾斜面間にて成される角度
Claims (6)
- 積層コアによって形成され、屈曲することにて環状となる電機子において、
前記電機子は、屈曲することによって環状となる複数のコアバック部と、
前記コアバック部の端部に形成され、前記コアバック部を連結する連結部と、
前記コアバック部より放射状に突出し、屈曲することによって半径方向内側に延びるティース部と、
内周面を除く前記ティース部および前記コアバック部の内周面を覆う絶縁部材によって形成されたインシュレータと、
前記インシュレータにて覆われた前記ティース部の周囲を巻回した導線と、
を具備した電機子において、
前記ティース間を渡る前記導線は、前記連結部より半径方向内側を渡り、
隣り合うコアバック部を覆う前記インシュレータの前記連結部の内周面部には、周方向に間隙を有し、
前記間隙は、前記電機子を環状に屈曲させることにより、前記導線の断面積より小さくなることを特徴とする電機子。 - 前記インシュレータは、前記コアバック部の内周面から周方向に伸びる延長部を有し、前記連結部の一部を覆うことを特徴とする請求項1に記載の電機子。
- 前記インシュレータは、前記電機子の軸方向外側に隣り合う前記各コアバック部間を連結するインシュレータ連結部を有していることを特徴とする請求項1および請求項2のいずれかに記載の電機子。
- 前記延長部は、半径方向内方に傾斜していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電機子。
- 隣り合う前記延長部の対向面には、周方向外側に傾斜する傾斜面を有しており、
その隣り合い周方向に対向する傾斜面にて成される傾斜角度は、前記ステータのティース部の数をnとすると、
360/n度以下、かつ前記ステータを屈曲した際に隣り合う前記傾斜面間に形成される間隙の一番広がる部分が前記導線の断面積以下であることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の電機子。 - 回転軸と同心に回転し、前記ティースの内周面と対向する駆動用マグネットを有する回転体と、
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載された電機子と、
前記回転体を回転自在に支持する軸受部と、
前記電機子の前記コアバック部より固定するカバーと、
前記電機子に通電することによって前記回転体を駆動させる回路基板と、
を少なくとも具備したことを特徴とするブラシレスモータ。
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Cited By (2)
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