JP2007062308A - 画像複写装置、画像処理装置、画像複写方法、および画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 大きさの異なる複数種類のドットを用いて画像を複写する際に、解像力が低下することを回避する。
【解決手段】 原稿画像を複写するに先立って、印刷媒体の種類に関する設定を取得し、所定の媒体種類に該当するか否かを判断する。そして、原稿画像を複写するために用いる印刷媒体が、所定の媒体種類であった場合には、形成可能な複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、ドット形成の有無を判断した後、該判断結果に基づいて、印刷媒体上にドットを形成することによって画像を複写する。こうすれば、所定の媒体種類として、ドットが滲み易い印刷媒体を予め設定しておくことで、このような印刷媒体に最も大きなドットが形成されたため、ドットが滲んで画像の細部が潰れてしまうことを回避して、十分な解像力を有する複写画像を得ることが可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】 原稿画像を複写するに先立って、印刷媒体の種類に関する設定を取得し、所定の媒体種類に該当するか否かを判断する。そして、原稿画像を複写するために用いる印刷媒体が、所定の媒体種類であった場合には、形成可能な複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、ドット形成の有無を判断した後、該判断結果に基づいて、印刷媒体上にドットを形成することによって画像を複写する。こうすれば、所定の媒体種類として、ドットが滲み易い印刷媒体を予め設定しておくことで、このような印刷媒体に最も大きなドットが形成されたため、ドットが滲んで画像の細部が潰れてしまうことを回避して、十分な解像力を有する複写画像を得ることが可能となる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、印刷された画像を複写する技術に関し、詳しくは、印刷媒体上に、大きさの異なる複数種類のドットを形成することで、高画質な画像を複写する技術に関する。
印刷媒体上にドットを形成して画像を印刷するいわゆるドットプリンタは、コンピュータで作成した画像や、デジタルカメラで撮影した画像の出力装置として広く使用されている。これらドットプリンタは、個々の画素について見れば単にドットを形成するかしないかの何れかの状態しか表現し得ないが、ある程度の面積を持った領域で見れば、ドットの形成密度を制御することで、より多階調の画像を表現することが可能となっている。また、互いに大きさの異なる複数種類のドットを形成可能とし、印刷しようとする画像データの階調値に応じて、印刷媒体上に形成するドットの大きさを切り換えながら、各種のドットを適切な密度で形成することで印刷画質の向上を図ったドットプリンタも開発され、現在では広く使用されるようになっている(例えば、特許文献1)。
このようなドットプリンタを用いて画像を印刷するためには、画像データに所定の画像処理を施すことにより、印刷しようとする画像をドットの形成有無によって表現したデータ(ドットデータ)に変換しておく必要がある。こうした画像データの変換は、通常はプリンタドライバと呼ばれる専用のプログラムを用いてコンピュータ上で行われており、得られたドットデータをコンピュータからドットプリンタに供給することによって画像が印刷される。
もっとも今日では、ドットプリンタの内部にプリンタドライバを組み込んでおき、コンピュータを経由することなく画像データをプリンタに直接供給して画像を印刷することを可能としたプリンタも広く使用されている。更に、このようなドットプリンタにスキャナを組合せたいわゆる複合機と呼ばれるプリンタも開発されている(例えば、特許文献2)。このような複合機と呼ばれるプリンタでは、スキャナで印刷画像を読み込んで画像データを生成し、得られた画像データを用いて画像を印刷することで、あたかも複写機と同様な使い方も可能となっている。
しかし、スキャナで画像を読み取って複写画像を印刷した場合に、画像の細部が潰れてしまい十分な解像力を持った複写画像を得ることができない場合があるという問題があった。
この発明は、従来の技術における上述した課題を解決するためになされたものであり、画像を複写した場合に、細部が潰れることなく十分な解像力を持った画像を得ることが可能な技術の提供を目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の画像複写装置は次の構成を採用した。すなわち、
印刷された原稿画像を読み取って画像データを生成し、該画像データに基づいて印刷媒体上に大きさの異なる複数種類のドットを形成して画像を印刷することにより、該原稿画像を複写する画像複写装置であって、
前記印刷媒体の種類に関する設定を取得して、該印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当するか否かを判断する媒体種類判断手段と、
前記複数種類のドットについて、ドットを形成するか否かを、前記画像データを構成する画素毎に、該画像データに基づいて判断するドット形成有無判断手段と、
前記ドットを形成するか否かについての判断結果に従って、前記印刷媒体上にドットを形成するドット形成手段と
を備え、
前記ドット形成有無判断手段は、前記印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当する場合には、前記複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、前記ドット形成の有無を判断する手段であることを要旨とする。
印刷された原稿画像を読み取って画像データを生成し、該画像データに基づいて印刷媒体上に大きさの異なる複数種類のドットを形成して画像を印刷することにより、該原稿画像を複写する画像複写装置であって、
前記印刷媒体の種類に関する設定を取得して、該印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当するか否かを判断する媒体種類判断手段と、
前記複数種類のドットについて、ドットを形成するか否かを、前記画像データを構成する画素毎に、該画像データに基づいて判断するドット形成有無判断手段と、
前記ドットを形成するか否かについての判断結果に従って、前記印刷媒体上にドットを形成するドット形成手段と
を備え、
前記ドット形成有無判断手段は、前記印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当する場合には、前記複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、前記ドット形成の有無を判断する手段であることを要旨とする。
また、上記の画像複写方法に対応する本発明の画像複写方法は、
印刷された原稿画像を読み取って画像データを生成し、該画像データに基づいて印刷媒体上に大きさの異なる複数種類のドットを形成して画像を印刷することにより、該原稿画像を複写する画像複写方法であって、
前記印刷媒体の種類に関する設定を取得して、該印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当するか否かを判断する第1の工程と、
前記複数種類のドットについて、ドットを形成するか否かを、前記画像データを構成する画素毎に、該画像データに基づいて判断する第2の工程と、
前記ドットを形成するか否かについての判断結果に従って、前記印刷媒体上にドットを形成する第3の工程と
を備え、
前記第2の工程は、前記印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当する場合には、前記複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、前記ドット形成の有無を判断する工程であることを要旨とする。
印刷された原稿画像を読み取って画像データを生成し、該画像データに基づいて印刷媒体上に大きさの異なる複数種類のドットを形成して画像を印刷することにより、該原稿画像を複写する画像複写方法であって、
前記印刷媒体の種類に関する設定を取得して、該印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当するか否かを判断する第1の工程と、
前記複数種類のドットについて、ドットを形成するか否かを、前記画像データを構成する画素毎に、該画像データに基づいて判断する第2の工程と、
前記ドットを形成するか否かについての判断結果に従って、前記印刷媒体上にドットを形成する第3の工程と
を備え、
前記第2の工程は、前記印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当する場合には、前記複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、前記ドット形成の有無を判断する工程であることを要旨とする。
かかる本発明の画像複写装置および画像複写方法においては、原稿画像を複写するに先立って、印刷媒体の種類に関する設定を取得し、所定の媒体種類に該当するか否かを判断する。そして、原稿画像を複写するために用いる印刷媒体が、所定の媒体種類であった場合には、形成可能な複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、ドット形成の有無を判断した後、該判断結果に基づいて、印刷媒体上にドットを形成することによって画像を複写する。
こうすれば、所定の媒体種類として、ドットが滲み易い印刷媒体を予め設定しておくことで、このような印刷媒体に最も大きなドットが形成されたため、ドットが滲んで画像の細部が潰れてしまうことを回避することができる。その結果、原稿画像から十分な解像力を有する複写画像を得ることが可能となる。
もちろん、最も大きなドットを形成しなければ、例えば画像の濃度が不足するなど、何某かの画質上の弊害を生じさせる可能性もあるが、原稿画像を複写する場合は、オリジナルの画像を印刷する場合に比べて画質に対する要求はそれほど高くはなく、むしろ、文字や細かい図形の判別性に対する要求の方が高いことが多い。このため、ドットが滲み易い印刷媒体に画像を複写する場合には、最も大きなドットを使用することなく画像を形成しても、実用上の大きな問題が生じることはない。
かかる画像複写装置においては、原稿画像の複写に先立って、原稿画像が文字または線画によって構成された画像たる文字線画画像に該当するか否かに関する内容を設定しておき、印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当し、且つ、原稿画像が文字線画画像に該当する場合には、複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、ドット形成の有無を判断することとしてもよい。
文字や線画などによって構成された画像は、画質よりも、文字や細かい線画などが判別可能なことが強く要求される傾向にある。従って、印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当し、且つ、原稿画像が文字線画画像に該当する場合には、複数種類のドットの中で最も大きなドットを形成することなく画像を印刷してやれば、ドットが滲んで画像の細部が潰れてしまうことを回避することができ、その結果、十分な解像力を有する複写画像を得ることが可能となる。
あるいは、こうした画像複写装置においては、原稿画像の画像データを解析することにより、原稿画像が文字または線画によって構成された画像たる文字線画画像に該当するか否かを判断することとしてもよい。
こうすれば、原稿画像が文字または線画によって構成された画像か否かを予め設定しておかずとも、常に、十分な解像力を有する複写画像を得ることが可能となるので好適である。
更には、次のようにして原稿画像を複写することとしても良い。先ず、画像データを解析することにより、原稿画像中で、文字または線画によって構成された画像たる文字線画画像に該当する部分を抽出する。そして、印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当する場合には、原稿画像中の文字線画画像に該当する部分については、複数種類のドットの中で最も大きなドットを形成することなく、画像を印刷することとしても良い。
こうすれば、原稿画像中に文字または線画の部分と、そうではない部分とが含まれている場合でも、文字または線画の部分は最も大きなドットを用いることなく画像を印刷することにより、十分な解像力を有する複写画像を得ることが可能となるので好ましい。
また、上述した本発明の画像複写装置および画像複写方法が、原稿画像を複写するに先立って、画像データに所定の画像処理を施している点に着目すれば、本願発明は、次のように画像処理装置および画像処理方法として把握することも可能である。すなわち、本発明の画像処理装置は、
印刷された原稿画像を読み取ることによって生成された画像データに所定の画像処理を施すことにより、該原稿画像を、印刷媒体上に異なる大きさで形成される複数種類のドットを用いて表現したデータに変換する画像処理装置であって、
前記印刷媒体の種類に関する設定を取得して、該印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当するか否かを判断する媒体種類判断手段と、
前記複数種類のドットについて、ドットを形成するか否かを、前記画像データを構成する画素毎に、該画像データに基づいて判断するドット形成有無判断手段と
を備え、
前記ドット形成有無判断手段は、前記印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当する場合には、前記複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、前記ドット形成の有無を判断する手段であることを要旨とする。
印刷された原稿画像を読み取ることによって生成された画像データに所定の画像処理を施すことにより、該原稿画像を、印刷媒体上に異なる大きさで形成される複数種類のドットを用いて表現したデータに変換する画像処理装置であって、
前記印刷媒体の種類に関する設定を取得して、該印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当するか否かを判断する媒体種類判断手段と、
前記複数種類のドットについて、ドットを形成するか否かを、前記画像データを構成する画素毎に、該画像データに基づいて判断するドット形成有無判断手段と
を備え、
前記ドット形成有無判断手段は、前記印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当する場合には、前記複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、前記ドット形成の有無を判断する手段であることを要旨とする。
また、上記の画像処理装置に対応する本発明の画像処理方法は、
印刷された原稿画像を読み取ることによって生成された画像データに所定の画像処理を施すことにより、該原稿画像を、印刷媒体上に異なる大きさで形成される複数種類のドットを用いて表現したデータに変換する画像処理方法であって、
前記印刷媒体の種類に関する設定を取得して、該印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当するか否かを判断する工程(A)と、
前記複数種類のドットについて、ドットを形成するか否かを、前記画像データを構成する画素毎に、該画像データに基づいて判断する工程(B)と
を備え、
前記工程(B)は、前記印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当する場合には、前記複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、前記ドット形成の有無を判断する工程であることを要旨とする。
印刷された原稿画像を読み取ることによって生成された画像データに所定の画像処理を施すことにより、該原稿画像を、印刷媒体上に異なる大きさで形成される複数種類のドットを用いて表現したデータに変換する画像処理方法であって、
前記印刷媒体の種類に関する設定を取得して、該印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当するか否かを判断する工程(A)と、
前記複数種類のドットについて、ドットを形成するか否かを、前記画像データを構成する画素毎に、該画像データに基づいて判断する工程(B)と
を備え、
前記工程(B)は、前記印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当する場合には、前記複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、前記ドット形成の有無を判断する工程であることを要旨とする。
かかる本発明の画像処理装置および画像処理方法においては、原稿画像の画像データに対した画像処理を施すに先立って、印刷媒体の種類に関する設定を取得し、所定の媒体種類に該当するか否かを判断する。そして、ドットを形成することを想定されている印刷媒体が所定の媒体種類であった場合には、形成可能な複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、ドット形成の有無を判断しながら画像処理を行う。
こうすれば、所定の媒体種類として、ドットが滲み易い印刷媒体を予め設定してから画像処理を行うことで、画像処理によって得られたデータに基づいてドットを形成した場合でも、最も大きなドットが形成されたためにドットが滲んで画像の細部が潰れてしまうことを回避することができる。その結果、原稿画像から十分な解像力を有する複写画像を得ることが可能となる。
更に本発明は、上述した画像複写方法あるいは画像処理方法を実現するためのプログラムをコンピュータに読み込ませ、所定の機能を実行させることにより、コンピュータを用いて実現することも可能である。従って、本発明は次のようなプログラム、あるいは該プログラムを記録した記録媒体としての態様も含んでいる。すなわち、上述した画像複写方法に対応する本発明のプログラムは、
印刷された原稿画像を読み取って画像データを生成し、該画像データに基づいて印刷媒体上に大きさの異なる複数種類のドットを形成して画像を印刷することにより、該原稿画像を複写する方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
前記印刷媒体の種類に関する設定を取得して、該印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当するか否かを判断する第1の機能と、
前記複数種類のドットについて、ドットを形成するか否かを、前記画像データを構成する画素毎に、該画像データに基づいて判断する第2の機能と、
前記ドットを形成するか否かについての判断結果に従って、前記印刷媒体上にドットを形成する第3の機能と
をコンピュータを用いて実現させるとともに、
前記第2の機能は、前記印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当する場合には、前記複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、前記ドット形成の有無を判断する機能であることを要旨とする。
印刷された原稿画像を読み取って画像データを生成し、該画像データに基づいて印刷媒体上に大きさの異なる複数種類のドットを形成して画像を印刷することにより、該原稿画像を複写する方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
前記印刷媒体の種類に関する設定を取得して、該印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当するか否かを判断する第1の機能と、
前記複数種類のドットについて、ドットを形成するか否かを、前記画像データを構成する画素毎に、該画像データに基づいて判断する第2の機能と、
前記ドットを形成するか否かについての判断結果に従って、前記印刷媒体上にドットを形成する第3の機能と
をコンピュータを用いて実現させるとともに、
前記第2の機能は、前記印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当する場合には、前記複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、前記ドット形成の有無を判断する機能であることを要旨とする。
また、上記のプログラムに対応する本発明の記録媒体は、
印刷された原稿画像を読み取って画像データを生成し、該画像データに基づいて印刷媒体上に大きさの異なる複数種類のドットを形成して画像を印刷することにより、該原稿画像を複写するプログラムを、コンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体であって、
前記印刷媒体の種類に関する設定を取得して、該印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当するか否かを判断する第1の機能と、
前記複数種類のドットについて、ドットを形成するか否かを、前記画像データを構成する画素毎に、該画像データに基づいて判断する第2の機能と、
前記ドットを形成するか否かについての判断結果に従って、前記印刷媒体上にドットを形成する第3の機能と
をコンピュータを用いて実現するプログラムを記録しているとともに、
前記第2の機能は、前記印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当する場合には、前記複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、前記ドット形成の有無を判断する機能であることを要旨とする。
印刷された原稿画像を読み取って画像データを生成し、該画像データに基づいて印刷媒体上に大きさの異なる複数種類のドットを形成して画像を印刷することにより、該原稿画像を複写するプログラムを、コンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体であって、
前記印刷媒体の種類に関する設定を取得して、該印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当するか否かを判断する第1の機能と、
前記複数種類のドットについて、ドットを形成するか否かを、前記画像データを構成する画素毎に、該画像データに基づいて判断する第2の機能と、
前記ドットを形成するか否かについての判断結果に従って、前記印刷媒体上にドットを形成する第3の機能と
をコンピュータを用いて実現するプログラムを記録しているとともに、
前記第2の機能は、前記印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当する場合には、前記複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、前記ドット形成の有無を判断する機能であることを要旨とする。
更に、上述した画像処理方法に対応する本発明のプログラムは、
印刷された原稿画像を読み取ることによって生成された画像データに所定の画像処理を施すことにより、該原稿画像を、印刷媒体上に異なる大きさで形成される複数種類のドットを用いて表現したデータに変換する方法を、コンピュータを用いて実現するプログラムであって、
前記印刷媒体の種類に関する設定を取得して、該印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当するか否かを判断する機能(A)と、
前記複数種類のドットについて、ドットを形成するか否かを、前記画像データを構成する画素毎に、該画像データに基づいて判断する機能(B)と
をコンピュータを用いて実現するとともに、
前記機能(B)は、前記印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当する場合には、前記複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、前記ドット形成の有無を判断する機能であることを要旨とする。
印刷された原稿画像を読み取ることによって生成された画像データに所定の画像処理を施すことにより、該原稿画像を、印刷媒体上に異なる大きさで形成される複数種類のドットを用いて表現したデータに変換する方法を、コンピュータを用いて実現するプログラムであって、
前記印刷媒体の種類に関する設定を取得して、該印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当するか否かを判断する機能(A)と、
前記複数種類のドットについて、ドットを形成するか否かを、前記画像データを構成する画素毎に、該画像データに基づいて判断する機能(B)と
をコンピュータを用いて実現するとともに、
前記機能(B)は、前記印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当する場合には、前記複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、前記ドット形成の有無を判断する機能であることを要旨とする。
また、上記のプログラムに対応する本発明の記録媒体は、
印刷された原稿画像を読み取ることによって生成された画像データに所定の画像処理を施すことにより、該原稿画像を、印刷媒体上に異なる大きさで形成される複数種類のドットを用いて表現したデータに変換するプログラムを、コンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体であって、
前記印刷媒体の種類に関する設定を取得して、該印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当するか否かを判断する機能(A)と、
前記複数種類のドットについて、ドットを形成するか否かを、前記画像データを構成する画素毎に、該画像データに基づいて判断する機能(B)と
をコンピュータを用いて実現するプログラムを記憶しているとともに、
前記機能(B)は、前記印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当する場合には、前記複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、前記ドット形成の有無を判断する機能であることを要旨とする。
印刷された原稿画像を読み取ることによって生成された画像データに所定の画像処理を施すことにより、該原稿画像を、印刷媒体上に異なる大きさで形成される複数種類のドットを用いて表現したデータに変換するプログラムを、コンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体であって、
前記印刷媒体の種類に関する設定を取得して、該印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当するか否かを判断する機能(A)と、
前記複数種類のドットについて、ドットを形成するか否かを、前記画像データを構成する画素毎に、該画像データに基づいて判断する機能(B)と
をコンピュータを用いて実現するプログラムを記憶しているとともに、
前記機能(B)は、前記印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当する場合には、前記複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、前記ドット形成の有無を判断する機能であることを要旨とする。
これらのプログラムをコンピュータに読み込んで、上記の各種機能を実現させれば、最も大きなドットが滲んで画像の細部を潰してしまうことを回避することができるので、十分な解像力を有する複写画像を得ることが可能となる。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施例を説明する。
A.実施例の概要 :
B.装置構成 :
B−1.全体構成 :
B−2.内部構成 :
B−2−1.スキャナ部の内部構成 :
B−2−2.プリンタ部の内部構成 :
C.画像複写処理の概要 :
D.本実施例のハーフトーン処理 :
E.変形例 :
E−1.第1の変形例 :
E−2.第2の変形例 :
E−3.第3の変形例 :
A.実施例の概要 :
B.装置構成 :
B−1.全体構成 :
B−2.内部構成 :
B−2−1.スキャナ部の内部構成 :
B−2−2.プリンタ部の内部構成 :
C.画像複写処理の概要 :
D.本実施例のハーフトーン処理 :
E.変形例 :
E−1.第1の変形例 :
E−2.第2の変形例 :
E−3.第3の変形例 :
A.実施例の概要 :
実施例の詳細な説明に入る前に、図1を参照しながら、実施例の概要について説明しておく。図1は、スキャナ20と印刷装置30とから構成される本実施例の画像複写装置10の概要を示した説明図である。印刷装置30は、印刷媒体P上にインク滴を吐出することによりインクドットを形成して画像を印刷するいわゆるインクジェットプリンタである。また、印刷装置30にはCPUを中心とした各種の電子回路が搭載されており、印刷装置30の内部で所定の画像処理を実行可能に構成されている。スキャナ20は、原稿画像を光学的に読み取って画像データを生成した後、印刷装置30に供給する。印刷装置30は、受け取った画像データに所定の画像処理を施して画像を印刷することで、原稿画像の複写画像を得ることが可能となっている。
実施例の詳細な説明に入る前に、図1を参照しながら、実施例の概要について説明しておく。図1は、スキャナ20と印刷装置30とから構成される本実施例の画像複写装置10の概要を示した説明図である。印刷装置30は、印刷媒体P上にインク滴を吐出することによりインクドットを形成して画像を印刷するいわゆるインクジェットプリンタである。また、印刷装置30にはCPUを中心とした各種の電子回路が搭載されており、印刷装置30の内部で所定の画像処理を実行可能に構成されている。スキャナ20は、原稿画像を光学的に読み取って画像データを生成した後、印刷装置30に供給する。印刷装置30は、受け取った画像データに所定の画像処理を施して画像を印刷することで、原稿画像の複写画像を得ることが可能となっている。
原稿画像を複写するために印刷装置30の内部で行われる各種の機能に着目すると、本実施例の印刷装置30は、「ドット形成有無判断モジュール」、「媒体種類判断モジュール」、「ドット形成モジュール」などの各モジュールから構成されていると考えることができる。「媒体種類判断モジュール」は、画像を複写しようとする印刷媒体が所定の媒体種類に該当するか否かを判断するモジュールである。どのような種類の印刷媒体に画像を複写するかは、画像の複写に先立って予め設定されているので、「媒体種類判断モジュール」は、かかる設定を取得することにより、複写しようとしている印刷媒体が所定の媒体種類に該当するか否かを判断することができる。
「ドット形成有無判断モジュール」は、スキャナ20から受け取った画像データに基づいて、ドットを形成するか否かを判断する。かかる判断は、画像データを構成する画素毎に行う。また、本実施例の印刷装置30は、大きさの異なる複数種類のドットを形成可能となっており、これらドットの種類毎に、ドットを形成するか否かの判断を行う。こうして得られた判断結果は、「ドット形成モジュール」に供給される。
「ドット形成モジュール」は、「ドット形成有無判断モジュール」から受け取ったドット形成有無の判断結果に従って、インク吐出ヘッド32を駆動してインク滴を吐出することにより、大きさの異なる複数種類のドットを印刷媒体P上に形成する。その結果、印刷媒体P上には、原稿画像に対応した複写画像が印刷される。
ここで、「ドット形成有無判断モジュール」が各種ドットについての形成有無を判断するに際しては、「媒体種類判断モジュール」で行われた媒体種類についての判断結果を参照して、印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当する場合には、複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、ドット形成の有無を判断する。所定の媒体種類としては、いわゆる「普通紙」などの、ドットが比較的に滲み易い印刷媒体などを設定しておくことができる。
また、最も大きなドットが形成されないようにドット形成の有無を判断する方法としては、画像データを各種ドットの形成密度のデータに一旦変換し、得られた形成密度のデータに基づいてドット形成の有無を判断することとして、次のような方法を用いることができる。先ず、画像データを各種ドットについての形成密度データに変換するための変換テーブルと、最も大きなドットを除いた各種ドットについての形成密度データに変換するための変換テーブルとを、予め用意しておく。そして、印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当する場合には、最も大きなドットを除いた変換テーブルを参照して、画像データを各種ドットの形成密度データに変換し、逆に、所定の媒体種類に該当しない場合には、最も大きなドットを含んだ変換テーブルを参照して、画像データを各種ドットの形成密度データに変換する。次いで、こうして得られた各種ドットの形成密度データに基づいて、各種ドットについての形成有無を判断することができる。あるいは、最も大きなドットも含んだ状態で、各種ドットについての形成有無を判断しておき、印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当する場合には、最も大きなドットについてはより小さなドット(またはより小さな複数のドット)に置き換えるようにすることも可能である。更には、印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当すれば常に、最も大きなドットを形成することなく画像を複写するのではなく、文字や線画の画像だけ、最も大きなドットを除いた各種ドットを形成して画像を複写することとしても良い。
こうすれば、例えば滲み易い印刷媒体に画像を複写する場合に、最も大きなドットが形成されることがなくなるので、画像の細部が潰れてしまうことを回避して、十分な解像力を有する複写画像を得ることができる。もちろん、最も大きなドットを形成しないことに伴って、例えば、十分な濃度を表現することが困難になるなど、画質上の何某かのデメリットが生じる可能性もある。しかし、複写画像は何某かの画質劣化が生じることは半ば避けられないものと認識されており、オリジナル画像ほどには画質上の要求が高くはなく、画質よりもむしろ解像力に対する要求の方が強い傾向がある。このため、最も大きなドットを形成しないことで、たとえ何某かのデメリットが生じたとしても、そのことが画質上の大きな問題となることはない。以下では、このような画像複写装置10について、実施例に基づいて詳しく説明する。
B.装置構成 :
B−1.全体構成 :
図2は、本実施例の画像複写装置10の外観形状を示す斜視図である。図示されるように、本実施例の画像複写装置10は、スキャナ部100と、プリンタ部200と、スキャナ部100およびプリンタ部200の動作を設定するための操作パネル300などから構成されている。スキャナ部100は、印刷された画像を読み込んで画像データを生成するスキャナ機能を有しており、プリンタ部200は、画像データを受け取って印刷媒体上に画像を印刷するプリンタ機能を有している。また、スキャナ部100で読み取った画像(原稿画像)をプリンタ部200から出力すれば、コピー機能を実現することも可能である。すなわち、本実施例の画像複写装置10は、単独でスキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能を実現可能な、いわゆるスキャナ・プリンタ・コピー複合装置(以下、SPC複合装置という)となっている。
B−1.全体構成 :
図2は、本実施例の画像複写装置10の外観形状を示す斜視図である。図示されるように、本実施例の画像複写装置10は、スキャナ部100と、プリンタ部200と、スキャナ部100およびプリンタ部200の動作を設定するための操作パネル300などから構成されている。スキャナ部100は、印刷された画像を読み込んで画像データを生成するスキャナ機能を有しており、プリンタ部200は、画像データを受け取って印刷媒体上に画像を印刷するプリンタ機能を有している。また、スキャナ部100で読み取った画像(原稿画像)をプリンタ部200から出力すれば、コピー機能を実現することも可能である。すなわち、本実施例の画像複写装置10は、単独でスキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能を実現可能な、いわゆるスキャナ・プリンタ・コピー複合装置(以下、SPC複合装置という)となっている。
図3は、印刷された原稿画像を読み込むために、画像複写装置10の上部に設けられた原稿台カバー102を開いた様子を示す説明図である。図示されているように、原稿台カバー102を上に開くと、透明な原稿台ガラス104が設けられており、その内部には、スキャナ機能を実現するための後述する各種機構が搭載されている。印刷された原稿画像を読み込む際には、図示されているように原稿台カバー102を開いて原稿台ガラス104の上に印刷画像を置き、原稿台カバー102を閉じてから操作パネル300上のボタンを操作する。こうすれば、原稿画像を直ちに画像データに変換することが可能となっている。
また、スキャナ部100は全体が一体のケース内に収納された構成となっており、スキャナ部100とプリンタ部200とは、画像複写装置10の背面側でヒンジ機構204(図4参照)によって結合されている。このため、スキャナ部100の手前側を持ち上げることにより、ヒンジの部分でスキャナ部100のみを回転させることが可能となっている。
図4は、スキャナ部100の手前側を持ち上げて回転させた様子を示した斜視図である。図示するように、本実施例の画像複写装置10では、スキャナ部100の手前側を持ち上げることで、プリンタ部200の上面を露出させることが可能である。プリンタ部200の内部には、プリンタ機能を実現するための後述する各種機構や、スキャナ部100を含めて画像複写装置10全体の動作を制御するための後述する制御回路260、更には、スキャナ部100やプリンタ部200などに電力を供給するための電源回路(図示は省略)なども設けられている。また、図4に示されているように、プリンタ部200の上面には、開口部202が設けられており、インクカートリッジなどの消耗品の交換や、紙詰まりの処理、軽微な修理などを簡便に行うことが可能となっている。
B−2.内部構成 :
図5は、本実施例の画像複写装置10の内部構成を概念的に示した説明図である。前述したように、画像複写装置10にはスキャナ部100とプリンタ部200とが設けられており、スキャナ部100の内部にはスキャナ機能を実現するための各種構成が搭載され、プリンタ部200の内部にはプリンタ機能を実現するための各種構成が搭載されている。以下では、初めにスキャナ部100の内部構成について説明し、次いでプリンタ部200の内部構成について説明する。
図5は、本実施例の画像複写装置10の内部構成を概念的に示した説明図である。前述したように、画像複写装置10にはスキャナ部100とプリンタ部200とが設けられており、スキャナ部100の内部にはスキャナ機能を実現するための各種構成が搭載され、プリンタ部200の内部にはプリンタ機能を実現するための各種構成が搭載されている。以下では、初めにスキャナ部100の内部構成について説明し、次いでプリンタ部200の内部構成について説明する。
B−2−1.スキャナ部の内部構成 :
スキャナ部100は、印刷された原稿画像をセットする透明な原稿台ガラス104と、セットされた原稿画像を押さえておくための原稿台カバー102と、セットされた原稿画像を読み込む読取キャリッジ110と、読取キャリッジ110を読取方向(主走査方向)に移動させる駆動ベルト120と、駆動ベルト120に動力を供給する駆動モータ122と、読取キャリッジ110の動きをガイドするガイド軸106などから構成されている。また、駆動モータ122や読取キャリッジ110の動作は、後述する制御回路260によって制御されている。
スキャナ部100は、印刷された原稿画像をセットする透明な原稿台ガラス104と、セットされた原稿画像を押さえておくための原稿台カバー102と、セットされた原稿画像を読み込む読取キャリッジ110と、読取キャリッジ110を読取方向(主走査方向)に移動させる駆動ベルト120と、駆動ベルト120に動力を供給する駆動モータ122と、読取キャリッジ110の動きをガイドするガイド軸106などから構成されている。また、駆動モータ122や読取キャリッジ110の動作は、後述する制御回路260によって制御されている。
制御回路260の制御の下で駆動モータ122を回転させると、駆動ベルト120を介してその動きが読取キャリッジ110に伝達され、その結果、読取キャリッジ110は、ガイド軸106に導かれながら駆動モータ122の回転角度に応じて読取方向(主走査方向)に移動するようになっている。また、駆動ベルト120は、アイドラプーリ124によって絶えず適度に張った状態に調整されており、このため、駆動モータ122を逆回転させれば回転角度に応じた距離だけ読取キャリッジ110を逆方向に移動させることも可能となっている。
読取キャリッジ110の内部には、光源112や、レンズ114、ミラー116、CCDセンサ118などが搭載されている。光源112からの光は原稿台ガラス104に照射され、原稿台ガラス104の上にセットされた原稿画像で反射する。この反射光は、ミラー116によってレンズ114に導かれ、レンズ114によって集光されてCCDセンサ118で検出される。CCDセンサ118は、光の強度を電気信号に変換するフォトダイオードが、読取キャリッジ110の移動方向(主走査方向)と直交する方向に列状に配置されたリニアセンサによって構成されている。このため、読取キャリッジ110を主走査方向に移動させながら、光源112の光を原稿画像に照射し、CCD118によって反射光強度を検出すれば、原稿画像に対応する電気信号を得ることができる。
また、光源112は、RGBの3色の発光ダイオードによって構成されており、所定の周期でR色、G色、B色の光を順次、照射することが可能となっており、これに応じてCCD118では、R色、G色、B色の反射光が順次、検出されることになる。一般に、画像の赤色の部分はR色の光を反射するが、G色やB色の光はほとんど反射しないから、R色の反射光は画像のR成分を表したものとなっている。同様に、G色の反射光は画像のG成分を表しており、B色の反射光は画像のB成分を表している。従って、RGB3色の光を所定の周期で切り替えながら原稿画像に照射し、これに同期してCCD118で反射光強度を検出すれば、原稿画像のR成分、G成分、B成分を検出することができ、カラー画像を読み込むことが可能となっている。尚、光源112が照射する光の色を切り替えている間も読取キャリッジ110は移動しているから、RGBの各成分を検出する画像の位置は、厳密には、読取キャリッジ110の移動量に相当する分だけ異なっているが、このずれは、各成分を読み込んだ後に、画像処理によって補正することが可能である。
B−2−2.プリンタ部の内部構成 :
次に、プリンタ部200の内部構成について説明する。プリンタ部200には、画像複写装置10の全体の動作を制御する制御回路260と、印刷媒体上に画像を印刷するための印刷キャリッジ240と、印刷キャリッジ240を主走査方向に移動させる機構と、印刷媒体の紙送りを行うための機構などが搭載されている。
次に、プリンタ部200の内部構成について説明する。プリンタ部200には、画像複写装置10の全体の動作を制御する制御回路260と、印刷媒体上に画像を印刷するための印刷キャリッジ240と、印刷キャリッジ240を主走査方向に移動させる機構と、印刷媒体の紙送りを行うための機構などが搭載されている。
印刷キャリッジ240は、Kインクを収納するインクカートリッジ242と、Cインク,Mインク,Yインクの各種インクを収納するインクカートリッジ243と、底面側に設けられた印字ヘッド241などから構成されており、印字ヘッド241には、インク滴を吐出するインク吐出ヘッドがインク毎に設けられている。印刷キャリッジ240にインクカートリッジ242,243を装着すると、カートリッジ内の各インクは図示しない導入管を通じて、各色毎のインク吐出ヘッド244ないし247に供給される。尚、図5に示したプリンタ部200では、Cインク,Mインク,Yインクについては一つのインクカートリッジ243に一体に収納されているものとして説明したが、これらインクをそれぞれ別体に形成された専用のインクカートリッジに収納することも可能である。また、これらインクに加えて、濃度の低いCインク(LCインク)や、濃度の低いMインク(LMインク)、更には濃度の低いKインク(LKインク)などを搭載することも可能である。
印刷キャリッジ240を主走査方向に移動させる機構は、印刷キャリッジ240を駆動するためのキャリッジベルト231と、キャリッジベルト231に動力を供給するキャリッジモータ230と、キャリッジベルト231に絶えず適度な張力を付与しておくための張力プーリ232と、印刷キャリッジ240の動きをガイドするキャリッジガイド233と、印刷キャリッジ240の原点位置を検出する原点位置センサ234などから構成されている。後述する制御回路260の制御の下でキャリッジモータ230を回転させると、回転角度に応じた距離だけ印刷キャリッジ240を主走査方向に移動させることが可能である。また、キャリッジモータ230を逆回転させれば、印刷キャリッジ240を逆方向に移動させることも可能となっている。
印刷媒体の紙送りを行うための機構は、印刷媒体を裏面側から支えるプラテン236と、プラテン236を回転させて紙送りを行う紙送りモータ235などから構成されている。後述する制御回路260の制御の下で紙送りモータ235を回転させれば、回転角度に応じた距離だけ印刷媒体を副走査方向に紙送りすることが可能となっている。
制御回路260は、CPUを中心として、ROMや、RAM、デジタルデータをアナログ信号に変換するD/A変換器、更には、周辺機器との間でデータのやり取りを行うための周辺機器インターフェースPIFなどから構成されている。制御回路260は、画像複写装置10全体の動作を制御しており、スキャナ部100に搭載された光源112や、駆動モータ122、CCD118とデータをやり取りしながら、これらの動作を制御している。
また、制御回路260は、キャリッジモータ230および紙送りモータ235を駆動して印刷キャリッジ240の主走査および副走査を行いながら、各色のインク吐出ヘッド244ないし249に駆動信号を供給してインク滴を吐出させる制御も行っている。インク吐出ヘッド244ないし249に供給する駆動信号は、コンピュータ20やデジタルカメラ30などから画像データを読み込んで、後述する画像処理を行うことによって生成する。もちろん、スキャナ部100で読み込んだ画像データに画像処理を施すことにより、駆動信号を生成することも可能である。こうして制御回路260の制御の下で、印刷キャリッジ240を主走査および副走査させながら、インク吐出ヘッド244ないし247からインク滴を吐出して印刷媒体上に各色のインクドットを形成することによって、カラー画像を印刷することが可能となっている。もちろん、制御回路260内で画像処理を行うのではなく、画像処理が施されたデータをコンピュータ20から受け取って、このデータに従って印刷キャリッジ240の主走査および副走査を行いながらインク吐出ヘッド244ないし247を駆動することも可能である。
また、制御回路260は、操作パネル300ともデータをやり取り可能に接続されており、操作パネル300上に設けられた各種のボタンを操作することにより、スキャナ機能や、プリンタ機能の詳細な動作モードを設定することが可能となっている。更には、コンピュータ20から、周辺機器インターフェースPIFを介して詳細な動作モードを設定することも可能である。
図6は、各色のインク吐出ヘッド244ないし247に、インク滴を吐出する複数のノズルNzが形成されている様子を示した説明図である。図示するように、各色のインク吐出ヘッドの底面には、各色毎のインク滴を吐出する6組のノズル列が形成されており、1組のノズル列には、48個のノズルNzがノズルピッチkの間隔を空けて千鳥状に配列されている。制御回路260からは、これらノズルNzのそれぞれに駆動信号が供給され、各ノズルNzは駆動信号に従って、それぞれのインクによるインク滴を吐出する。また、本実施例の画像複写装置10は、吐出するインク滴の大きさを制御することにより、印刷媒体上に大きさの異なるドットを形成することも可能となっている。以下、大きさの異なるドットを形成する原理について説明する。
図7は、吐出するインク滴の大きさを制御することにより、大きさの異なるインクドットを形成する原理について示した説明図である。また、図7(a)は、インク滴を吐出するノズルの内部構造およびインク滴を吐出する方法を示した説明図である。各色のインク吐出用ヘッド244ないし247には、このようなノズルが複数設けられている。図示するように、各ノズルにはインク通路255とインク室256とが設けられており、また、インク室の上面にはピエゾ素子PEが設けられている。キャリッジ240にインクカートリッジ242,243を装着すると、カートリッジ内のインクがインクギャラリ257を経由してインク室256に供給される。
ピエゾ素子PEは、周知のように、電圧を印加すると結晶構造が歪んで極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う素子である。本実施例では、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間に所定波形の電圧を印加することで、インク室256の側壁を変形させる。その結果、インク室256の容積が減少し、容積の減少分に相当するインクがインク滴IpとなってノズルNzから吐出される。このインク滴Ipがプラテン236に装着された印刷用紙Pに染み込むことで、印刷用紙上にインクドットが形成される。
図7(b)は、ピエゾ素子PEに印加する電圧波形を制御することで、吐出するインク滴の大きさを変更する原理を示した説明図である。ノズルからインク滴Ipを吐出するためには、ピエゾ素子PEに府の電圧を印加してインクギャラリ257からインク室256内に一旦インクを吸入し、その後、ピエゾ素子PEに正電圧を印加してインク室容積を減少させて、インク滴Ipを吐出させる。ここで、インクの吸引速度が適切であればインク室容積の変化量に相当するインクが吸入されるが、吸引速度が速すぎると、インクギャラリ257とインク室256との間には通路抵抗があるためにインクギャラリ257からのインクの流入が間に合わなくなる。その結果、インク通路255のインクがインク室内に逆流して、ノズル付近のインク界面が大きく後退した状態となる。図7(b)に実線で示した電圧波形aは、適正な速度でインクを吸引する波形を示し、破線で示した電圧波形bは適切速度より大きな速度で吸引する波形の一例を示している。
十分なインクがインク室256内に供給された状態で、ピエゾ素子PEに正電圧を印加すると、インク室256の容積減少に相当する体積のインク滴IpがノズルNzから吐出される。これに対して、インクの供給量が不足してインク界面が大きく後退した状態で正電圧を印加すると、吐出されるインク滴は小さなインク滴となる。このように、本実施例の画像複写装置10に搭載されたプリンタ部200では、インク滴の吐出前に印加する負の電圧波形を制御してインクの吸引速度を変更することで、吐出するインク滴の大きさを制御する。これにより、大ドット、中ドット、小ドットの3種類のインクドットを形成することが可能となっている。
もちろん、3種類に限らず、より多種類のドットを形成することも可能である。更には、微細なインク滴を一度に複数吐出して、吐出するインク滴の数を制御するといった方法を用いて、印刷用紙上に形成されるインクドットの大きさを制御してもよい。
尚、インク吐出ヘッドからインク滴を吐出する方法には、種々の方法を適用することができる。すなわち、ピエゾ素子を用いてインクを吐出する方式や、インク通路に配置したヒータでインク通路内に泡(バブル)を発生させてインク滴を吐出する方法などを用いることができる。また、インクを吐出する代わりに、熱転写などの現象を利用して印刷用紙上にインクドットを形成する方式や、静電気を利用して各色のトナー粉を印刷媒体上に付着させる方式を採用することも可能である。
C.画像複写処理の概要 :
上述したように、プリンタ部200は、印刷媒体上にドットを形成することによって画像を印刷している。このため、本実施例の画像複写装置10で原稿画像を複写するためには、原稿画像を読み取って生成した画像データに適切な画像処理を施して各ノズルに対する駆動信号を生成し、駆動信号に基づいてドットを形成する必要がある。以下では、かかる処理(画像複写処理)の概要について説明する。尚、本実施例の画像複写装置10では、プリンタ部200に組み込まれた制御回路260内で画像処理を行うが、外部に設けられたコンピュータ20で画像処理を行い、処理済みのデータを周辺機器インターフェースPIFから読み込んで、ドットを形成することも可能である。
上述したように、プリンタ部200は、印刷媒体上にドットを形成することによって画像を印刷している。このため、本実施例の画像複写装置10で原稿画像を複写するためには、原稿画像を読み取って生成した画像データに適切な画像処理を施して各ノズルに対する駆動信号を生成し、駆動信号に基づいてドットを形成する必要がある。以下では、かかる処理(画像複写処理)の概要について説明する。尚、本実施例の画像複写装置10では、プリンタ部200に組み込まれた制御回路260内で画像処理を行うが、外部に設けられたコンピュータ20で画像処理を行い、処理済みのデータを周辺機器インターフェースPIFから読み込んで、ドットを形成することも可能である。
図8は、原稿画像を読み込んで画像を複写する画像複写処理の流れを示すフローチャートである。以下、フローチャートに従って説明する。画像複写処理を開始すると、先ず初めに、原稿画像を複写するための条件(複写条件)の設定を取得する処理を行う(ステップS100)。複写条件は、原稿画像を複写するに際して、操作パネル300の画面上に表示される専用画面から、制御回路260に対して予め設定しておくことが可能である。
図9は、画像複写装置10の制御回路260に対して、原稿画像の複写条件を設定する画面を例示した説明図である。図示した例では、複写条件として、カラーコピーか否かに関する条件と、画像を複写する印刷媒体の種類と、原稿画像が文字または線画であるか否かに関する条件などを設定することが可能となっている。カラーコピーを行うか否かは、ラジオボタンを選択することによって設定する。すなわち、「カラー」と表示されたラジオボタンを選択すれば、カラーコピーを行う旨が設定され、逆に「白黒」と表示されたラジオボタンを選択すれば、白黒コピーを行う旨が設定される。
画像を複写するために用いる印刷媒体の種類は、予め設定されている中から、該当する用紙種類を選択することによって設定する。図示した例では、「用紙種類」と表示された欄の矢印をクリックすると、予め設定されている複数の用紙種類が展開して表示されるので、その中から該当するものを選択することによって設定することが可能となっている。用紙種類としては、インクジェットプリンタ専用に開発されたいわゆる「専用紙」や、デジタルカメラで撮影した画像を印刷するための「光沢紙」、一般的なコピー用紙である「普通紙」など、種々の用紙種類が設定されている。
また、原稿画像の種類についても設定することが可能となっている。すなわち、原稿画像が、文字や線画によって構成された画像(文字・線画画像)であるか、あるいは写真などの通常の画像であるかを、ラジオボタンを選択することで設定しておくことが可能となっている。また、「自動判別」と表示されたラジオボタンを選択すれば、原稿画像が、通常画像であるか、文字・線画画像であるかを自動的に判別して設定することも可能となっている。
図8に示した画像複写処理のステップS100では、このような専用画面を介して制御回路260に対して予め設定されている複写条件を取得する処理を行う。
次いで、スキャナ部100を駆動することにより、原稿画像の画像データを読み込む処理を行う(ステップS102)。すなわち、読取キャリッジ110を移動させながら、原稿画像に向けて光を照射し、反射した光をレンズ114やミラー116でCCDセンサ118に導くことによって、原稿画像を、RGB各色の階調値によって表現されたRGBカラー画像データに変換する。
次いで、読み込んだ画像データの解像度を、プリンタ部200が印刷するための解像度(印刷解像度)に変換する処理を行う(ステップS104)。読み込んだ画像データの解像度が印刷解像度よりも低い場合は、隣接する画素の間に補間演算を行って新たな画像データを設定することで、より高い解像度に変換する。逆に、読み込んだ画像データの解像度が印刷解像度よりも高い場合は、隣接する画素の間から一定の割合で画像データを間引くことによって、より低い解像度に変換する。解像度変換処理では、読み込んだ画像データに対して適切な割合で画像データを生成あるいは間引くことによって、読み込んだ解像度を印刷解像度に変換する処理を行う。
こうして画像データの解像度を印刷解像度に変換したら、制御回路260は色変換処理を開始する(ステップS106)。色変換処理とは、R,G,Bの階調値の組合せによって表現されているRGBカラー画像データを、プリンタに搭載された各色インクの使用量に対応するデータに変換する処理である。前述したように、プリンタ部200では、C,M,Y,Kの4色のインクを用いて画像を印刷しているから、本実施例の色変換処理では、RGBカラー画像データを、C,M,Y,Kの各色インクの使用量に対応する階調値のデータに変換する処理を行う。もちろん、C,M,Y,Kの4色に加えて、濃度の薄いCインク(LCインク)や、濃度の薄いMインク(LMインク)、あるいは濃度の薄いKインク(LKインク)などが搭載されている場合には、RGBカラー画像データを、これら淡インクを加えた各色のインク使用量に対応する階調値のデータに変換することとしても良い。
色変換処理は、色変換テーブル(LUT)と呼ばれる3次元の数表を参照することによって行われる。図10は、色変換処理のために参照される色変換テーブル(LUT)を概念的に示した説明図である。今、図10に示すように直交する3軸にR,G,B各色の階調値を取った色空間を考えて、RGB各色の階調値が0〜255の値を取り得るものとする。すると、全てのRGB画像データは、原点を頂点として一辺の長さが255の立方体(色立体)の内部の点に対応付けることができる。このことから、見方を変えて、色立体をRGB各軸に直角に格子状に細分して色空間内に複数の格子点を生成すると、各格子点は、それぞれがRGB画像データに対応していると考えることができる。そこで、各格子点に、C,M,Y,Kなどの各色インクの使用量に対応する階調値の組合せを予め記憶しておく。こうすれば、格子点に記憶されている階調値を読み出すことによって、RGBカラー画像データを、各色インクの使用量に対応するデータに迅速に変換することが可能となる。
例えば、画像データのR成分がRA、G成分がGA、B成分がBAであったとすると、この画像データは、色空間内のA点に対応づけられる(図10参照)。そこで、色立体を細分する微細な立方体の中から、A点を内包する立方体dVを検出し、この立方体dVの各格子点に記憶されている各色インクの階調値を読み出してやる。そして、これら各格子点の階調値から補間演算すればA点での階調値を求めることができる。以上に説明したように、色変換テーブルLUTとは、RGB各色の階調値の組合せで示される各格子点に、C,M,Y,Kなどの各色インクの使用量に対応する階調値の組合せを記憶した3次元の数表と考えることができ、色変換テーブルを参照すれば、RGBカラー画像データを各色インクの使用量に対応する階調データに、迅速に色変換することが可能となる。
以上のようにして色変換処理を終了すると、図8に示されているように画像複写処理では、ハーフトーン処理を行う(ステップS108)。ハーフトーン処理とは、次のような処理である。色変換処理によって得られたCMYK各色のインク使用量に対応する階調データは、画素毎に、階調値0から階調値255までの値を取り得るデータである。これに対してプリンタ部200では、ドットを形成することによって画像を表示しているから、それぞれの画素についてはドットを形成するか否かの状態しか取り得ない。そこで、256階調を有するCMYK階調データを、画素毎にドット形成の有無を表したデータ(ドットデータ)に変換しておく必要がある。ハーフトーン処理とは、このようにCMYK階調データをドットデータに変換する処理である。
ハーフトーン処理を行う手法としては、誤差拡散法やディザ法などの種々の手法を適用することができる。誤差拡散法は、ある画素についてドットの形成有無を判断したことでその画素に発生する階調表現の誤差を、周辺の画素に拡散するとともに、周囲から拡散されてきた誤差を解消するように、各画素についてのドット形成の有無を判断していく手法である。また、ディザ法は、ディザマトリックスにランダムに設定されている閾値とCMYK階調データとを画素毎に比較して、CMYK階調データの方が大きい画素にはドットを形成すると判断し、逆に閾値の方が大きい画素についてはドットを形成しないと判断することで、各画素についてのドットデータを得る手法である。
本実施例の画像複写装置10では、特殊なハーフトーン処理を行っているために、例えば「普通紙」のようなドットが滲み易い印刷媒体を用いた場合でも、十分な解像力を有する複写画像を得ることが可能となっている。本実施例のハーフトーン処理の詳細については後述する。
ハーフトーン処理を行うことにより、CMYK各色の階調データをドットデータに変換したら、今度は、インターレース処理を開始する(ステップS110)。インターレース処理とは、印字ヘッド241がドットを形成する順序でドットデータを並び替えて、各色のインク吐出ヘッド244ないし247に供給する処理である。すなわち、図6に示したように、インク吐出ヘッド244ないし247に設けられたノズルNzは副走査方向にノズルピッチkの間隔を空けて設けられているから、印刷キャリッジ240を主走査させながらインク滴を吐出すると、副走査方向にノズルピッチkの間隔を空けてドットが形成されてしまう。そこで全画素にドットを形成するためには、印刷キャリッジ240と印刷媒体との相対位置を副走査方向に移動させて、ノズルピッチkだけ隔たったドット間の画素に新たなドットを形成することが必要となる。このように、実際に画像を印刷する場合には、画像上で上方にある画素から順番にドットを形成しているわけではない。更に、主走査方向に同じ列にある画素についても、一回の主走査でドットを形成するのではなく、画質上の要請から、複数回の主走査に分けてドットを形成することとして、各回の主走査では飛び飛びの位置の画素にドットを形成することも広く行われている。
このように、実際に画像を印刷する場合には、画像上で画素の並びの順番に従ってドットを形成しているわけではないので、実際にドットの形成を開始する前に、C,M,Y,Kの各色毎に得られたドットデータを、インク吐出ヘッド244ないし247がドットを形成する順番に並び替えておく必要が生じる。このような処理が、インターレースと呼ばれる処理である。
画像複写処理では、インターレース処理を終了すると、インターレース処理によって得られたデータに基づいて、印刷媒体上に実際にドットを形成する処理(ドット形成処理)を開始する(ステップS112)。すなわち、キャリッジモータ230を駆動して印刷キャリッジ240を主走査させながら、順番を並び替えておいたドットデータをインク吐出ヘッド244ないし247に供給する。前述したようにドットデータは、各画素にドットを形成するか否かを表したデータであるから、インク吐出ヘッド244ないし247は、ドットデータに従ってインク滴を吐出すれば、各画素に適切にインクドットを形成することができる。
そして、一回の主走査が終了したら、今度は、紙送りモータ235を駆動して印刷媒体を副走査方向に紙送りした後、再びキャリッジモータ230を駆動して印刷キャリッジ240を主走査させつつ、順番を並べ替えておいたドットデータをインク吐出ヘッド244ないし247に供給してドットを形成する。このような操作を繰り返し行うことにより、印刷媒体上には、C,M,Y,Kの各色のドットが画像データの階調値に応じて適切な分布で形成されて、原稿画像に対応する画像が複写されることになる。
このように、印刷媒体上にインクドットを吐出して画像を複写している関係上、印刷媒体の種類が、いわゆる「普通紙」のようにインクが滲み易いものであると、インクの滲みにより細部が潰れてしまい、十分な解像力を有する複写画像を得ることができなくなってしまう可能性がある。こうした点に鑑みて、本実施例の画像複写装置10では、以下に説明するようなハーフトーン処理を行うことで、たとえ、「普通紙」のようにインクが滲み易い印刷媒体を用いた場合でも、十分な解像力を有する複写画像を得ることが可能となっている。以下では、本実施例のハーフトーン処理に付いて詳しく説明する。
D.本実施例のハーフトーン処理 :
前述したように、本実施例の画像複写処理ではディザ法と呼ばれる手法を用いてハーフトーン処理を行っているが、本実施例のハーフトーン処理について説明する準備として、ディザ法と呼ばれるハーフトーン処理の概要について簡単に説明しておく。
前述したように、本実施例の画像複写処理ではディザ法と呼ばれる手法を用いてハーフトーン処理を行っているが、本実施例のハーフトーン処理について説明する準備として、ディザ法と呼ばれるハーフトーン処理の概要について簡単に説明しておく。
図11は、ディザ法と呼ばれるハーフトーン処理で参照されるディザマトリックスの一部を拡大して例示した説明図である。図示したディザマトリックスには、縦横それぞれ64画素、合計4096個の画素に、階調値0〜255の範囲から万遍なく選択された閾値がランダムに記憶されている。ここで、閾値の階調値が0〜255の範囲から選択されているのは、本実施例では、色変換処理によって得られたCMYK階調データが1バイトデータであり、階調値が0〜255の値を取り得ることに対応するものである。尚、ディザマトリックスの大きさは、図11に例示したように縦横64画素分に限られるものではなく、縦と横の画素数が異なるものも含めて、種々の大きさに設定することが可能である。
図12は、ディザマトリックスを参照しながら、画素毎にドット形成の有無を判断している様子を概念的に示した説明図である。尚、かかる判断は、CMYKの各色について行われるが、以下では説明が煩雑となることを避けるために、CMYK階調データの各色を区別することなく、単に階調データと称するものとする。
ドット形成有無の判断に際しては、先ず、判断の対象として着目している画素(着目画素)についての階調データの階調値と、ディザマトリックス中の対応する位置に記憶されている閾値とを比較する。図中に示した細い破線の矢印は、着目画素の階調データを、ディザマトリックス中の対応する位置に記憶されている閾値と比較していることを模式的に表したものである。そして、ディザマトリックスの閾値よりも着目画素の階調データの方が大きい場合には、その画素にはドットを形成するものと判断する。逆に、ディザマトリックスの閾値の方が大きい場合には、その画素にはドットを形成しないものと判断する。図12に示した例では、画像の左上隅にある画素の階調データは「97」であり、ディザマトリックス上でこの画素に対応する位置に記憶されている閾値は「1」である。従って、左上隅の画素については、階調データの方がディザマトリックスの閾値よりも大きいから、この画素にはドットを形成すると判断する。図12中に実線で示した矢印は、この画素にはドットを形成すると判断して、判断結果をメモリに書き込んでいる様子を模式的に表したものである。一方、この画素の右隣の画素については、階調データは「97」、ディザマトリックスの閾値は「177」であり、閾値の方が大きいので、この画素についてはドットを形成しないものと判断する。このように、階調データとディザマトリックスに設定された閾値とを比較することにより、ドットの形成有無を画素毎に決定することができる。図8の画像複写処理中で行われる本実施例のハーフトーン処理(図8のステップS108)では、C,M,Y,Kの各インクの使用量に対応する階調データに対して上述したディザ法を適用することにより、画素毎にドット形成の有無を判断してドットデータを生成する処理を行う。
図13は、本実施例のハーフトーン処理の流れを示すフローチャートである。かかる処理は、画像複写装置10の制御回路260に搭載されたCPUによって実行される処理である。以下、フローチャートに従って説明する。
本実施例のハーフトーン処理を開始すると、先ず初めに、色変換処理によって得られたCMYK各色の画像データから、形成密度データを生成する処理を開始する(ステップS200)。ここで、形成密度データとは、プリンタ部200が形成可能な各ドットについての形成密度を示すデータである。前述したようにプリンタ部200は、大中小の各種ドットを形成可能であるから、原則的には、これら大中小の各ドットについての形成密度データを生成する。尚、ハーフトーン処理は、色変換処理によって得られたC,M,Y,Kの各色の画像データに対して同様に実施されるが、以下では、説明が煩雑となることを避けるため、特に色を区別することなく説明する。
図14は、本実施例のハーフトーン処理中で形成密度データを生成する処理の流れを示したフローチャートである。図示されているように、形成密度データ生成処理を開始すると、先ず初めに、原稿画像を複写しようとする印刷媒体の種類が、「普通紙」か否かを判断する(ステップS240)。図9を用いて前述したように、本実施例の画像複写装置10では、画像の複写条件として用紙種類が予め設定されており、図8に示した画像複写処理のステップS100では、複写条件の設定内容を予め取得している。このため、印刷媒体の種類が「普通紙」か否かは容易に判断することができる。
そして、印刷媒体の種類が「普通紙」ではないと判断された場合は(ステップS240:no)、通常画像用の変換テーブルを選択する(ステップS244)。ここで、変換テーブルとは、色変換処理によって得られた画像データを、各種ドットについての形成密度データに変換する際に参照されるテーブルである。本実施例の画像複写装置10では、通常画像用の変換テーブルと、文字・線画画像用の変換テーブルとが予め記憶されており、ステップS244では、記憶されている変換テーブルの中から、通常画像用のテーブルを選択する処理を行う。これら変換テーブルの内容については後述する。
一方、印刷媒体の種類が「普通紙」であると判断された場合は(ステップS240:yes)、今度は、原稿画像が文字・線画画像であるか否かを判断する(ステップS242)。図9を用いて前述したように、本実施例の画像複写装置10では、画像の複写条件として原稿画像が文字・線画画像であるか否かについて、予め設定されており、図8に示した画像複写処理のステップS100で取得しておいた複写条件に基づいて、原稿画像が文字・線画画像であるか否かを容易に判断することができる。
そして、原稿画像が文字・線画画像ではないと判断された場合は(ステップS242:no)、通常画像用の変換テーブルを選択し(ステップS244)、一方、文字・線画画像であると判断された場合は(ステップS242:yes)、文字・線画画像用の変換テーブルを選択する(ステップS246)。
図15は、通常画像用の変換テーブルを概念的に示した説明図である。図示されているように、通常画像用の変換テーブルには、色変換処理によって得られた画像データに対して、小ドット、中ドット、大ドットの各種ドットについて、ドットの形成密度が予め設定されている。また、ドットの形成密度は、値が大きくなるほど高い密度でドットが形成されることを表している。例えば、形成密度の値「255」は、全ての画素にドットが形成されることを表している。このような変換テーブルを参照してやれば、色変換後の画像データから直ちに各種ドットについての形成密度データを生成することができる。尚、図15に示した通常画像用の変換テーブルにおいて、小ドット、中ドット、大ドットの形成密度データが設定されているのは、本実施例のプリンタ部200が、これら小ドット、中ドット、大ドットの3種類のドットを形成可能であることに対応したものである。
図16は、文字・線画画像用の変換テーブルを概念的に示した説明図である。文字・線画画像用の変換テーブルも、図15に示した通常画像用の変換テーブルと同様に、色変換後の画像データに対して、各種ドットについての形成密度データが設定されているが、文字・線画画像用の変換テーブルでは、最も大きなドットである大ドットを除いて、小ドットおよび中ドットの形成密度データのみが設定されている。
図14に示した本実施例の形成密度データ生成処理では、印刷媒体の種類が普通紙か否かを判断し、普通紙であれば、原稿画像が文字・線画画像であるか否かに応じて、図15または図16に例示した変換テーブルの中から該当するテーブルを選択する。そして、選択したテーブルを参照することにより、色変換処理によって得られた画像データを、各種ドットについての形成密度データに変換する(ステップS248)。この結果、印刷媒体の種類が普通紙であり、原稿画像が文字・線画画像である場合は、図16の変換テーブルを参照することから明らかなように、小ドットの形成密度データおよび中ドットの形成密度データが生成されるものの、大ドットの形成密度データが生成されることはない。これに対して、印刷媒体の種類が普通紙でない場合、あるいは普通紙であっても原稿画像が文字・線画画像でない場合は、図15の変換テーブルを参照することから、小ドット、中ドット、大ドットのそれぞれのドットについての形成密度データが生成される。
尚、本実施例の形成密度データ生成処理では、印刷媒体の種類が「普通紙」か否かを判断し、普通紙であれば、文字・線画画像用の変換テーブルを参照して形成密度データを生成するものとして説明した。しかし、普通紙に限らず、インクドットが滲み易い印刷媒体であれば、異なる印刷媒体の種類であっても構わない。
以上のようにして各ドットについての形成密度データを生成したら(図13のステップS200)、大ドットの形成密度データが生成されているか否かを判断して(ステップS202)、大ドットの形成密度データが生成されていれば(ステップS202:no)、大ドットの形成密度データに基づいて大ドットの形成有無を判断する処理を行う(ステップS204)。一方、大ドットの形成密度データが生成されていない場合は(ステップS202:yes)、大ドットの形成有無を判断することなく、直ちに中ドットの形成有無を判断する処理を開始する(ステップS210)。
図17は、大ドットの形成有無を判断するために行われる処理の流れを示したフローチャートである。大ドットの形成有無を判断するに際しては、生成されている大ドットの形成密度データを取得する(ステップS250)。次いで、ディザマトリックス中で、ドット形成の有無を判断しようとしている画素(着目画素)に対応する画素位置に設定されている閾値を取得する(ステップS252)。そして、大ドットの形成密度データとディザマトリックスの閾値とを比較することにより、大ドットの形成有無を判断する(ステップS254)。すなわち、図12を用いて前述したように、大ドットの形成密度データの方が、閾値よりも大きい場合は、着目画素に大ドットを形成するものと判断する。逆に、大ドットの形成密度データの方が閾値よりも小さい場合は、着目画素には大ドットは形成しないものと判断する。以上のようにして、着目画素について大ドットの形成有無を判断したら、図17に示した大ドット形成有無判断処理を終了して、図13のハーフトーン処理に復帰する。
図13のハーフトーン処理では、大ドット形成有無判断処理から復帰すると、大ドットが「ON」か否か、すなわち着目画素に大ドットを形成すると判断されているか否かを判断する(ステップS206)。そして、大ドットが「ON」であれば(ステップS206:yes)、大ドットを形成することを意味するドットデータ「11」を書き込む処理を行う(ステップS208)。一方、大ドットが「ON」でない画素については(ステップS206:no)、中ドットを形成するか否かを判断する処理を開始する(ステップS210)。
図18は、中ドットの形成有無を判断するために行われる処理の流れを示したフローチャートである。中ドットの形成有無を判断するに際しては、先ず初めに、先に生成しておいた中ドットの形成密度データを取得する(ステップS260)。次いで、大ドットの形成密度データが生成されているか否かを判断する(ステップS262)。前述したように大ドットの形成密度データは、印刷媒体の種類が普通紙で、且つ、原稿画像が文字・線画画像である場合以外は生成されている筈である。そして、大ドットの形成密度データが生成されていれば、制御回路260に搭載されたCPUは、生成されたデータを検出可能であり、大ドットの形成密度データが生成されているか否かを容易に判断することができる。
そして、大ドットの形成密度データが生成されている場合は(ステップS262:yes)、図17に示した大ドット形成有無判断処理が行われて、大ドットの形成密度データがディザマトリックスの閾値よりも小さかったために、大ドットを形成しないと判断されたものと考えられる。そこで、この場合は、大ドットの形成密度データに中ドットの形成密度データを加算することにより、中ドットについての形成有無を判断するための中間データ(中ドット用の中間データ)を算出する(ステップS264)。
これに対して、大ドットの形成密度データが生成されていない場合は(ステップS262:no)、中ドットの形成密度データを読み出して、これを中ドット用の中間データと読み替えてやる(ステップS266)。
次いで、このようにして得られた中ドット用の中間データと、ディザマトリックスの閾値とを比較することによって中ドットの形成有無を判断する(ステップS268)。すなわち、中ドット用の中間データの方が閾値よりも大きい場合は、着目画素に中ドットを形成するものと判断し、逆に、中ドット用の中間データ小さい場合は、着目画素には中ドットは形成しないものと判断する。こうして中ドットの形成有無を判断したら、図18の中ドット形成有無判断処理を終了して、図13のハーフトーン処理に復帰する。
中ドット形成有無判断処理から復帰すると、図13のハーフトーン処理では、中ドットが「ON」か否かを判断する(ステップS212)。そして、中ドットが「ON」であれば(ステップS212:yes)、中ドットを形成することを意味するドットデータ「10」を書き込む処理を行う(ステップS214)。一方、中ドットが「ON」でない場合は(ステップS212:no)、その画素について小ドットを形成するか否かを判断する処理を開始する(ステップS216)。
図19は、小ドットの形成有無を判断するために行われる処理の流れを示したフローチャートである。小ドットの形成有無を判断する処理を開始すると、先ず初めに、小ドットの形成密度データを取得する(ステップS270)。次いで、中ドット用の中間データに小ドットの形成密度データを加算することによって小ドット用の中間データを算出する(ステップS272)。そして、得られた小ドット用の中間データとディザマトリックスの閾値とを比較することによって小ドットの形成有無を判断した後(ステップS274)、図19に示した小ドット形成有無判断処理を終了して、図13のハーフトーン処理に復帰する。
ハーフトーン処理では、小ドット形成有無判断処理から復帰すると、小ドットが「ON」か否かを判断する(ステップS218)。そして、小ドットが「ON」であれば(ステップS218:yes)、小ドットを形成することを意味するドットデータ「01」を書き込む処理を行う(ステップS222)。一方、小ドットが「ON」でない場合は(ステップS218:no)、その画素については何れのドットも形成しないことを意味するドットデータ「00」を書き込む処理を行う(ステップS220)。
以上のような処理を、画像データを構成する全画素について行うことにより、大ドットを形成することを意味するドットデータ「11」、中ドットを形成することを意味するドットデータ「10」、小ドットを形成することを意味するドットデータ「01」、ドットを形成しないことを意味するドットデータ「00」の何れかをメモリに記憶したら、図13に示したハーフトーン処理を終了する。
図8に示した本実施例の画像複写処理では、以上のようなハーフトーン処理を行うことによって得られたドットデータに基づいて、印刷媒体上にインク滴を吐出することにより、原稿画像を複写している。従って、印刷媒体の種類が「普通紙」のようなインクの滲み易いものであると、インクが滲んでドットが大きくなり、得られる複写画像の細部が潰れてしまうおそれがある。更に、原稿画像が文字や細い線で描かれたいわゆる線画の場合には、インクが滲んでドットが大きくなると文字が判読できなくなってしまうおそれがある。こうした点に鑑みて、本実施例の画像複写装置10では、印刷媒体の種類が「普通紙」のようにインクが滲んでドットが大きくなり易い用紙種類であり、尚且つ、原稿画像が文字や線画の画像である場合には、最も大きなドットである大ドットを用いることなく画像を印刷している。こうすれば、大ドットが滲んで画像の細部を潰してしまうことが無くなるので、文字や細かい線で描かれた部分が判読困難となることの無い十分な解像力を有する複写画像を得ることができる。
もちろん、印刷媒体の種類がドットの滲み易い「普通紙」などであれば、原稿画像が文字や線画による画像でない場合にも、文字・線画画像用の変換テーブルを参照してハーフトーン処理を行うこととしても良い。たとえ、原稿画像が文字・線画画像では無かったとしても、ドットの滲み易い印刷媒体に印刷する以上、ドットが大きめになって、画像の細部が潰れ易くなっていることには変わりがない。従って、最も大きなドットである大ドットを形成することなく画像を印刷することとすれば、画像の細部が潰れることを回避することができるので、十分か解像力を有する複写画像を得ることが可能となる。
E.変形例 :
上述した本実施例の画像複写処理には、種々の変形例が存在している。以下では、これらの変形例について簡単に説明する。
上述した本実施例の画像複写処理には、種々の変形例が存在している。以下では、これらの変形例について簡単に説明する。
E−1.第1の変形例 :
以上に説明した本実施例の形成密度データ生成処理では、印刷媒体の種類または原稿画像が文字・線画画像に該当するか否かの何れについても、図8の画像複写処理のステップS100において予め読み込んでおいた複写条件に基づいて判断するものとして説明した。しかし、図9に例示したように、原稿画像を自動判別する旨が設定されている場合には、原稿画像から読み取った画像データに基づいて、該原稿画像が文字・線画画像に該当するか否かを自動的に判別するものとしても良い。以下では、このような第1の変形例について説明する。
以上に説明した本実施例の形成密度データ生成処理では、印刷媒体の種類または原稿画像が文字・線画画像に該当するか否かの何れについても、図8の画像複写処理のステップS100において予め読み込んでおいた複写条件に基づいて判断するものとして説明した。しかし、図9に例示したように、原稿画像を自動判別する旨が設定されている場合には、原稿画像から読み取った画像データに基づいて、該原稿画像が文字・線画画像に該当するか否かを自動的に判別するものとしても良い。以下では、このような第1の変形例について説明する。
図20は、第1の変形例における形成密度データ生成処理の流れを示すフローチャートである。かかる第1の変形例の形成密度データ生成処理は、図14を用いて前述した形成密度データ生成処理に対して、原稿画像が文字・線画画像であるか否かを、原稿画像の画像データに基づいて自動的に判別している点が大きく異なっている。以下では、かかる第1の変形例における形成密度データ生成処理について説明する。
第1の変形例の形成密度データ生成処理を開始すると、先ず初めに、原稿画像を複写しようとする印刷媒体の種類が、「普通紙」か否かを判断する(ステップS300)。かかる判断は、図14を用いて前述した形成密度データ生成処理と同様に、画像複写装置10に対して予め設定されている複写条件を読み込むことにより、容易に実施することができる。そして、印刷媒体の種類が「普通紙」ではないと判断された場合は(ステップS302:no)、通常画像用の変換テーブルを選択する(ステップS306)。
一方、印刷媒体の種類が「普通紙」であると判断された場合は(ステップS300:yes)、原稿画像全体の画像データを読み込む処理を行う(ステップS302)。前述したように、形成密度データ生成処理は、色変換処理が施されたCMYK画像データに対して行われるが、ステップS302で読み込む画像データは、CMYK各色の画像データの中でドットの形成有無を判断しようとしている色の画像データのみを読み込んでも良いし、あるいは各色の画像データを全て読み込んでも良い。更には、CMYK画像データではなく、色変換処理が施される前のRGB画像データとすることも可能である。
次いで、読み込んだ画像データに基づいて、原稿画像が文字・線画画像であるか否かを判断する(ステップS304)。図14を用いて前述した形成密度データ生成処理では、原稿画像が文字・線画画像であるか否かの判断も、印刷媒体の種類と同様に、画像複写装置10に対して設定されている複写条件を読み込むことによって実施していたが、第1の変形例では、ステップS300で読み込んだ原稿画像の画像データに基づいて判断する。
図21は、第1の変形例の形成密度データ生成処理において、画像データに基づいて原稿画像が文字・線画画像であるか否かを判断する原理を示した説明図である。例えば、ワードプロセッサで作成した文書の画像を考えると、通常は、白地に黒い文字が印刷されているから、画像全体で明度の頻度分布を取れば、白地に相当する明度の高い部分と、文字に相当する明度の低い部分とから構成された2コブの分布となる。図21中に実線で示した頻度分布は、このような画像の頻度分布を概念的に表したものである。これに対して写真などの画像について明度の頻度分布を取ると、中間的な明度の頻度が高くなり、極端に高い明度や極端に低い明度の頻度は低くなる。図21中に破線で示した頻度分布は、写真のような画像の頻度分布を概念的に表したものである。このような明度の頻度分布は、RGB画像データに基づいて算出することができる。また簡便には、CMYK各色の画像データの中で、ドット形成の有無を判断しようとしている色の画像データの階調値について、同様な頻度分布を取っても良い。更には、RGB画像データまたはCMYK画像データから彩度を算出し、彩度の頻度分布を取っても良い。原稿画像全体に対して、このような頻度分布を求め、中間的な明度あるいは彩度の頻度割合が低ければ、原稿画像は文字・線画画像であると判断し(ステップS304:yes)、逆に、中間的な明度あるいは彩度の頻度割合が高ければ、原稿画像は文字・線画画像ではない(ステップS304:no)と判断することができる。
そして、原稿画像が文字・線画画像ではなければ(ステップS304:no)、通常画像用の変換テーブルを選択し(ステップS306)、文字・線画画像であると判断された場合は(ステップS304:yes)、文字・線画画像用の変換テーブルを選択する(ステップS308)。図15あるいは図16を用いて前述したように、通常画像用の変換テーブルには、小ドット、中ドット、大ドットの各種ドットについての形成密度データが設定されており、文字・線画画像用の変換テーブルには、小ドットおよび中ドットについての形成密度データが設定されている。
次いで、選択したテーブルを参照することによって、画像データを各種ドットについての形成密度データに変換して(ステップS310)、第1の変形例の形成密度データ生成処理を終了し、図13のハーフトーン処理に復帰する。
以上に説明した第1の変形例の形成密度データ生成処理によれば、原稿画像が文字・線画画像か否かを予め設定しておかなくても、原稿画像の画像データに基づいて自動的に判断して、各種ドットの形成密度データを生成することができるので、文字など、画像の細部が潰れて判読困難になることがなく、十分な解像力を有する複写画像を得ることが可能となる。また、こうして原稿画像の画像データに基づいて自動的に判別しているために、画像の複写条件が誤って設定されていた場合でも、常に、十分な解像力を有する複写画像を得ることが可能となる。
E−2.第2の変形例 :
以上に説明した第1の変形例の形成密度データ生成処理においては、文字・線画画像であるか否かを、原稿画像全体について判断した。しかし、一つの原稿画像の中に、文字・線画画像の部分と、そうでない通常画像の部分とが含まれている場合も存在する。このような原稿画像に対しては、処理対象としている画素が文字・線画の部分であるか否かを画素毎に判断しながら、形成密度データを生成することとしても良い。以下、このような第2の変形例の形成密度データ生成処理について説明する。
以上に説明した第1の変形例の形成密度データ生成処理においては、文字・線画画像であるか否かを、原稿画像全体について判断した。しかし、一つの原稿画像の中に、文字・線画画像の部分と、そうでない通常画像の部分とが含まれている場合も存在する。このような原稿画像に対しては、処理対象としている画素が文字・線画の部分であるか否かを画素毎に判断しながら、形成密度データを生成することとしても良い。以下、このような第2の変形例の形成密度データ生成処理について説明する。
図22は、第2の変形例における形成密度データ生成処理の流れを示すフローチャートである。かかる第2の変形例の形成密度データ生成処理は、図20を用いて前述した第1の変形例の形成密度データ生成処理に対して、文字・線画画像であるか否かを画素毎に判別している点が大きく異なっている。以下では、かかる相違点に焦点をあてて、第2の変形例の形成密度データ生成処理について説明する。
第2の変形例の形成密度データ生成処理においても、上述した各種の形成密度データ生成処理と同様に、処理を開始すると先ず初めに、原稿画像を複写しようとする印刷媒体の種類が、「普通紙」か否かを判断する(ステップS350)。そして、印刷媒体の種類が「普通紙」ではないと判断された場合は(ステップS350:no)、通常画像用の変換テーブルを選択する(ステップS356)。
一方、印刷媒体の種類が「普通紙」であると判断された場合は(ステップS350:yes)、着目画素の周辺の所定範囲内から画像データを読み込む処理を行う(ステップS352)。ここで着目画素とは、ドット形成の有無を判断するために着目している画素である。また、画像データを読み込むに際しては、前述した第1の変形例と同様に、CMYK各色の画像データの中でドットの形成有無を判断しようとしている色の画像データのみを読み込んでも良いし、あるいは各色の画像データを全て読み込んでも良い。更には、CMYK画像データではなく、色変換処理が施される前のRGB画像データを読み込んでも良い。
次いで、読み込んだ画像データに基づいて、着目画素が文字・線画の部分に該当するか否かを判断する(ステップS354)。かかる判断は、前述した第1の変形例における処理と同様にして行うことができる。すなわち、図21を用いて説明したように、明度あるいは彩度の頻度分布を求めれば、中間的な明度あるいは彩度の頻度割合に基づいて、着目画素の部分が文字・線画の部分に該当するか否かを判断することができる。
そして、着目画素が文字・線画の部分に該当しなければ(ステップS354:no)、通常画像用の変換テーブルを選択し(ステップS356)、文字・線画の部分に該当していれば(ステップS354:yes)、文字・線画画像用の変換テーブルを選択する(ステップS358)。次いで、選択したテーブルを参照することにより、着目画素の画像データを各種ドットについての形成密度データに変換することとしてもよい(ステップS360)。
以上に説明した第2の変形例の形成密度データ生成処理によれば、着目画素毎に、文字・線画の部分に該当するか否かを自動で判別しながら、各種ドットの形成密度データを生成することができる。このため、たとえ原稿画像が、文字や線画の部分と、写真のような通常画像の部分とを含む画像であっても、文字や線画の部分は大ドットを形成することなく画像を印刷することができるので、十分な解像力を有する複写画像を得ることが可能となる。
E−3.第3の変形例 :
以上に説明した各種の形成密度データ生成処理では、原稿画像が文字・線画画像であるか否かに応じて、あるいは着目画素が文字・線画の部分に該当するか否かに応じて、通常画像用の変換テーブルと、文字・線画画像用の変換テーブルとを切り換えるものとして説明した。しかし、変換テーブルを切り換えることなく、通常画像用の変換テーブルのみを参照することも可能である。すなわち、原稿画像がどのような画像でも、通常画像用の変換テーブルを参照して各種ドットの形成密度データを生成する。そして、原稿画像が文字・線画画像であった場合には、大ドットの形成密度データを小ドット、中ドットの形成密度データに置き換えた後、ハーフトーン処理を行うこととしても良い。更には、ハーフトーン処理を行った後に、原稿画像が文字・線画画像であるか否かを判断し、文字・線画画像であった場合には、大ドットを中ドット、小ドットに置き換えることとしても良い。
以上に説明した各種の形成密度データ生成処理では、原稿画像が文字・線画画像であるか否かに応じて、あるいは着目画素が文字・線画の部分に該当するか否かに応じて、通常画像用の変換テーブルと、文字・線画画像用の変換テーブルとを切り換えるものとして説明した。しかし、変換テーブルを切り換えることなく、通常画像用の変換テーブルのみを参照することも可能である。すなわち、原稿画像がどのような画像でも、通常画像用の変換テーブルを参照して各種ドットの形成密度データを生成する。そして、原稿画像が文字・線画画像であった場合には、大ドットの形成密度データを小ドット、中ドットの形成密度データに置き換えた後、ハーフトーン処理を行うこととしても良い。更には、ハーフトーン処理を行った後に、原稿画像が文字・線画画像であるか否かを判断し、文字・線画画像であった場合には、大ドットを中ドット、小ドットに置き換えることとしても良い。
このようにしても、原稿画像が文字・線画画像であった場合や、あるいは原稿画像中の文字・線画に該当する部分では、大ドットを形成することなく画像を複写することができるので、画像の細部が潰れて判読困難になることがなく、十分な解像力を有する複写画像を得ることが可能となる。
以上、本実施例の印刷装置について説明したが、本発明は上記すべての実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することができる。
10…印刷装置、 12…インク吐出ヘッド、 100…スキャナ部、
200…プリンタ部、 240…印刷キャリッジ、 241…印字ヘッド、
242…インクカートリッジ、 243…インクカートリッジ、
260…制御回路、 300…操作パネル
200…プリンタ部、 240…印刷キャリッジ、 241…印字ヘッド、
242…インクカートリッジ、 243…インクカートリッジ、
260…制御回路、 300…操作パネル
Claims (9)
- 印刷された原稿画像を読み取って画像データを生成し、該画像データに基づいて印刷媒体上に大きさの異なる複数種類のドットを形成して画像を印刷することにより、該原稿画像を複写する画像複写装置であって、
前記印刷媒体の種類に関する設定を取得して、該印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当するか否かを判断する媒体種類判断手段と、
前記複数種類のドットについて、ドットを形成するか否かを、前記画像データを構成する画素毎に、該画像データに基づいて判断するドット形成有無判断手段と、
前記ドットを形成するか否かについての判断結果に従って、前記印刷媒体上にドットを形成するドット形成手段と
を備え、
前記ドット形成有無判断手段は、前記印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当する場合には、前記複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、前記ドット形成の有無を判断する手段である画像複写装置。 - 請求項1に記載の画像複写装置であって、
前記原稿画像が文字または線画によって構成された画像たる文字線画画像に該当するか否かに関する内容が設定される画像種類設定手段を備え、
前記ドット形成有無判断手段は、前記印刷媒体の種類が前記所定の媒体種類に該当し、且つ、前記原稿画像が前記文字線画画像に該当する場合には、前記複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、前記ドット形成の有無を判断する手段である画像複写装置。 - 請求項1に記載の画像複写装置であって、
前記画像データを解析することにより、前記原稿画像が文字または線画によって構成された画像たる文字線画画像に該当するか否かを判断する画像種類判断手段を備え、
前記ドット形成有無判断手段は、前記印刷媒体の種類が前記所定の媒体種類に該当し、且つ、前記原稿画像が前記文字線画画像に該当すると判断された場合には、前記複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、前記ドット形成の有無を判断する手段である画像複写装置。 - 請求項1に記載の画像複写装置であって、
前記画像データを解析することにより、前記原稿画像中で、文字または線画によって構成された画像たる文字線画画像に該当する部分を抽出する文字線画画像抽出手段を備え、
前記ドット形成有無判断手段は、前記印刷媒体の種類が前記所定の媒体種類に該当する場合には、前記原稿画像中で前記文字線画画像に該当する部分については、前記複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、前記ドット形成の有無を判断する手段である画像複写装置。 - 印刷された原稿画像を読み取ることによって生成された画像データに所定の画像処理を施すことにより、該原稿画像を、印刷媒体上に異なる大きさで形成される複数種類のドットを用いて表現したデータに変換する画像処理装置であって、
前記印刷媒体の種類に関する設定を取得して、該印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当するか否かを判断する媒体種類判断手段と、
前記複数種類のドットについて、ドットを形成するか否かを、前記画像データを構成する画素毎に、該画像データに基づいて判断するドット形成有無判断手段と
を備え、
前記ドット形成有無判断手段は、前記印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当する場合には、前記複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、前記ドット形成の有無を判断する手段である画像処理装置。 - 印刷された原稿画像を読み取って画像データを生成し、該画像データに基づいて印刷媒体上に大きさの異なる複数種類のドットを形成して画像を印刷することにより、該原稿画像を複写する画像複写方法であって、
前記印刷媒体の種類に関する設定を取得して、該印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当するか否かを判断する第1の工程と、
前記複数種類のドットについて、ドットを形成するか否かを、前記画像データを構成する画素毎に、該画像データに基づいて判断する第2の工程と、
前記ドットを形成するか否かについての判断結果に従って、前記印刷媒体上にドットを形成する第3の工程と
を備え、
前記第2の工程は、前記印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当する場合には、前記複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、前記ドット形成の有無を判断する工程である画像複写方法。 - 印刷された原稿画像を読み取ることによって生成された画像データに所定の画像処理を施すことにより、該原稿画像を、印刷媒体上に異なる大きさで形成される複数種類のドットを用いて表現したデータに変換する画像処理方法であって、
前記印刷媒体の種類に関する設定を取得して、該印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当するか否かを判断する工程(A)と、
前記複数種類のドットについて、ドットを形成するか否かを、前記画像データを構成する画素毎に、該画像データに基づいて判断する工程(B)と
を備え、
前記工程(B)は、前記印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当する場合には、前記複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、前記ドット形成の有無を判断する工程である画像処理方法。 - 印刷された原稿画像を読み取って画像データを生成し、該画像データに基づいて印刷媒体上に大きさの異なる複数種類のドットを形成して画像を印刷することにより、該原稿画像を複写する方法を、コンピュータを用いて実現するためのプログラムであって、
前記印刷媒体の種類に関する設定を取得して、該印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当するか否かを判断する第1の機能と、
前記複数種類のドットについて、ドットを形成するか否かを、前記画像データを構成する画素毎に、該画像データに基づいて判断する第2の機能と、
前記ドットを形成するか否かについての判断結果に従って、前記印刷媒体上にドットを形成する第3の機能と
をコンピュータを用いて実現させるとともに、
前記第2の機能は、前記印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当する場合には、前記複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、前記ドット形成の有無を判断する機能であるプログラム。 - 印刷された原稿画像を読み取ることによって生成された画像データに所定の画像処理を施すことにより、該原稿画像を、印刷媒体上に異なる大きさで形成される複数種類のドットを用いて表現したデータに変換する方法を、コンピュータを用いて実現するプログラムであって、
前記印刷媒体の種類に関する設定を取得して、該印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当するか否かを判断する機能(A)と、
前記複数種類のドットについて、ドットを形成するか否かを、前記画像データを構成する画素毎に、該画像データに基づいて判断する機能(B)と
をコンピュータを用いて実現するとともに、
前記機能(B)は、前記印刷媒体の種類が所定の媒体種類に該当する場合には、前記複数種類のドットの中で最も大きなドットが形成されないように、前記ドット形成の有無を判断する機能であるプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005254505A JP2007062308A (ja) | 2005-09-02 | 2005-09-02 | 画像複写装置、画像処理装置、画像複写方法、および画像処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005254505A JP2007062308A (ja) | 2005-09-02 | 2005-09-02 | 画像複写装置、画像処理装置、画像複写方法、および画像処理方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2005
- 2005-09-02 JP JP2005254505A patent/JP2007062308A/ja not_active Withdrawn
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