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JP2007055053A - インクジェット記録材料 - Google Patents

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JP2007055053A
JP2007055053A JP2005242030A JP2005242030A JP2007055053A JP 2007055053 A JP2007055053 A JP 2007055053A JP 2005242030 A JP2005242030 A JP 2005242030A JP 2005242030 A JP2005242030 A JP 2005242030A JP 2007055053 A JP2007055053 A JP 2007055053A
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Hiroshi Shibata
寛 柴田
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Kimoto Co Ltd
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Kimoto Co Ltd
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Abstract

【課題】 溶剤系インク、その中でも特にグリコール系インクに対する印字適性に優れつつ、インク受容層の柔軟性に優れるインクジェット記録材料を提供する。
【解決手段】 インク受容層を有するインクジェット記録材料において、前記インク受容層が、バインダー樹脂としてポリビニルアセタール樹脂を含み、添加剤としてエポキシ化脂肪酸エステルを含むように構成する。好ましくは、前記エポキシ化脂肪酸エステルの含有量が、前記バインダー樹脂100重量部に対し1重量部以上10重量部未満となるように構成する。
【選択図】 なし

Description

本発明はインクジェットプリンタ用の記録材料に関し、溶剤系インク、特にグリコール系インクの印字適性に優れつつ、インク受容層の柔軟性に優れるものに関する。
従来より、インクジェット記録用インクとしては、水と低級アルコールを溶媒とするいわゆる水性インクが主流をなしていた。このため、記録材料としては水溶性樹脂を主体とするインク受容層を有するものが数多く開発されている。
しかし、水性インクは耐水性に劣るという問題があった。そこで、近年、パラフィン系インクやシンナー系などの溶剤系インクを用いた機種が出始めてきており、当該インクに対応した記録材料が提案されている(特許文献1、特許文献2参照)。
特開平11−99742号公報(請求項1) 特開平11−165460号公報(請求項1)
しかしながら、これら溶剤系インクは耐水性に優れるものの、パラフィン系インクにおいては、記録材料や保護フィルムを侵しやすいという欠点があった。また、シンナー系インクにおいては、臭気がきつく、環境に与える影響が大きく、さらに危険性があるため取扱い時に特定の資格を有する者が必要となってしまうという問題があった。
そこで、グリコールエーテル及びアルキレングリコールを主成分とするグリコール系インクが開発されている。このインクは新しく開発された溶剤系インクであり、耐水性に優れるとともに、上記した従来の溶剤系インクの欠点を解消したものである。しかし、グリコール系インクに適したインクジェット記録材料は未だ提案されていない。
一方、表面形状が凹凸や曲面である材料への画像形成が求められることがある。この場合、他の基材に形成したインク受容層に画像を出力した後、インク受容層を凹凸や局面の材料に転写する手段が行われている。しかし、インク受容層を凹凸や曲面の形状に追従させるため引っ張って伸ばす際に、インク受容層が破れてしまうという問題があった。また、インクジェット記録材料を電飾看板の透過表示板として用いる場合には、透過画像の画像濃度を向上させるため、インク受容層中に多量の顔料を添加させるが、この場合、インクジェット記録材料を取扱う際にインク受容層がひび割れてしまうという問題があった。これら問題を解決するため、インク受容層にフタル酸エステルやリン酸エステルを含有させ、インク受容層の柔軟性を向上させることが考えられるが、インク受容層にこれら添加物を含有させた場合には、グリコール系インクに対する印字適性がより一層低下してしまう。
本発明は、上述の事情に鑑みなされたもので、溶剤系インク、その中でも特にグリコール系インクに対する印字適性に優れつつ、インク受容層の柔軟性に優れるインクジェット記録材料を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明のインクジェット記録材料は、インク受容層を有するインクジェット記録材料において、前記インク受容層が、バインダー樹脂としてポリビニルアセタール樹脂を含み、添加剤としてエポキシ化脂肪酸エステルを含むことを特徴とするものである。
また、本発明のインクジェット記録材料は、前記エポキシ化脂肪酸エステルの含有量が、前記バインダー樹脂100重量部に対し1重量部以上10重量部未満であることを特徴とするものである。
また、本発明のインクジェット記録材料は、前記ポリビニルアセタール樹脂として、ガラス転移温度75℃以下のポリビニルアセタール樹脂を含むことを特徴とするものである。
また、本発明のインクジェット記録材料は、前記インク受容層が顔料を含有してなり、前記インク受容層中の顔料の含有量が、バインダー樹脂100重量部に対し50重量部以上であることを特徴とするものである。
また、本発明のインクジェット記録材料は、前記インク受容層が支持体上に形成されてなり、前記インク受容層から前記支持体が剥離可能であることを特徴とするものである。
本発明のインクジェット記録材料は、インク受容層中に、ポリビニルアセタール樹脂およびエポキシ化脂肪酸エステルを含有するものであるから、溶剤系インク、その中でも特にグリコール系インクに対する印字適性に優れつつ、インク受容層の柔軟性に優れ、インク受容層が破れたりひび割れたりすることがない。
本発明のインクジェット記録材料は、インク受容層を有するインクジェット記録材料において、前記インク受容層が、バインダー樹脂としてポリビニルアセタール樹脂を含み、添加剤としてエポキシ化脂肪酸エステルを含むことを特徴とするものである。以下、各構成要素の実施の形態について説明する。
インク受容層は、インク受容層を構成する樹脂をフィルム化したもののようにインク受容層単独で取り扱うことができるものと、インク受容層単独では取り扱いが困難なものに分けられる。インク受容層単独での取り扱いが困難な場合、インク受容層は支持体上に形成される。
支持体は特に限定されるものではないが、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂などからなるプラスチックフィルム、その他、紙、繊維布帛などを使用することができる。支持体の厚みは特に限定されるものではないが、搬送の関係上、5μm以上にすることが望ましい。なお、後述するようにインク受容層から支持体を剥離可能な構成とする場合には、支持体の少なくとも一方の面は、必要に応じてシリコーン系離型剤などで離型処理を施しておくことが好ましい。また、本発明のインクジェット記録材料を電飾看板の透過表示板として用いる場合には、支持体は光透過性を有するものを用いる。
インク受容層を構成するバインダー樹脂は、主としてポリビニルアセタール樹脂である。ポリビニルアセタール樹脂は、溶剤系インク、その中でも特にグリコール系インクに対するインク乾燥性、滲み防止性に優れ、顔料割れも起こさず、印字適性に優れるものである。さらに、ポリビニルアセタール樹脂は、耐水性に優れるとともに、インク受容層に耐擦傷性を付与する固さを有しつつ適度に柔軟性を有するものである。また、ポリビニルアセタール樹脂は、支持体、その中でも特にポリエステル樹脂フィルムとの剥離性に適しており、ポリエステル樹脂フィルムに離型処理を施さなくても、インク受容層からポリエステル樹脂フィルムを剥離することができる。
ポリビニルアセタール樹脂としては、ポリビニルホルマール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、芳香族系ポリビニルアセタール樹脂などがあげられ、これらの一種又は二種以上を混合して使用することができる。
ポリビニルアセタール樹脂は、ガラス転移温度75℃以下のポリビニルアセタール樹脂を用いることが好ましい。ガラス転移温度75℃以下のポリビニルアセタール樹脂を用いることにより、溶剤系インク、その中でも特にグリコール系インクに対するインク乾燥性、滲み防止性を良好なものとし、顔料割れも防止し、印字適性を良好なものとすることができるとともに、適度に柔軟性を有するものとすることができる。
また、ポリビニルアセタール樹脂は、ガラス転移温度75℃以下のポリビニルアセタール樹脂と、ガラス転移温度80℃以上のポリビニルアセタール樹脂とを併用することがより好ましい。これら二種類のポリビニルアセタール樹脂を含有させることにより、滲み防止性、顔料割れの特性を阻害することなく、インク乾燥性を良好にし、印字適性をより良好なものとすることができるとともに、インク受容層の耐擦傷性を向上させることができる。
ポリビニルアセタール樹脂は、ポリビニルアルコールをアルデビドでアセタール化することにより製造することができ、その際、原料となるポリビニルアルコールの重合度、アルデヒドの種類、アセタール化度を適宜調整することにより、ガラス転移温度75℃以下のポリビニルアセタール樹脂、ガラス転移温度80℃以上のポリビニルアセタール樹脂を得ることができる。
ガラス転移温度75℃以下のポリビニルアセタール樹脂としては、ポリビニルホルマール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、芳香族系ポリビニルアセタール樹脂などの何れのポリビニルアセタール樹脂も使用することができる。これらポリビニルアセタール樹脂は、ガラス転移温度が70℃以下であることがより好ましい。また、ガラス転移温度の下限は、ブロッキングを防止するという観点から、50℃以上であることが好ましい。これらポリビニルアセタール樹脂の中でも、滲み防止性に優れるポリビニルブチラール樹脂が好適に使用される。
ガラス転移温度75℃以下のポリビニルアセタール樹脂は、アセタール化度50mol%以上が好ましく、70mol%以上がより好ましい。アセタール化度を50mol%以上とすることにより、より一層インク乾燥性、滲み防止性を良好なものとし、顔料割れも防止することができるとともに、耐水性を十分なものとすることができる。
また、ガラス転移温度75℃以下のポリビニルアセタール樹脂は、重量平均分子量(Mw)3.0×104〜7.0×104が好ましく、4.0×104〜6.0×104がより好ましい。重量平均分子量を3.0×104以上とすることにより、インク乾燥性を良好なものとし、顔料割れも防止することができるとともに、インク受容層の被膜性を向上させ、インク受容層が破れたりひび割れたりすることを防止し、取り扱い性を良好なものとすることができる。また、重量平均分子量を7.0×104以下とすることにより、ガラス転移温度80℃以上のポリビニルアセタール樹脂との相溶性を良好にすることができる。
ガラス転移温度80℃以上のポリビニルアセタール樹脂としては、ポリビニルホルマール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、芳香族系ポリビニルアセタール樹脂などの何れのポリビニルアセタール樹脂も使用することができる。これらポリビニルアセタール樹脂は、ガラス転移温度が100℃以上であることがより好ましい。また、ガラス転移温度の上限は、インクジェット記録材料のカールを防止する観点から、150℃以下であることが好ましい。これらポリビニルアセタール樹脂の中でも、インク乾燥性をより良好なものとすることができるポリビニルアセトアセタール樹脂が好適に使用される。
ガラス転移温度80℃以上のポリビニルアセタール樹脂は、アセタール化度50mol%以上が好ましく、70mol%以上がより好ましい。アセタール化度を50mol%以上とすることにより、より一層インク乾燥性、滲み防止性を良好なものとし、顔料割れも防止しやすくすることができるとともに、耐水性を十分なものとすることができる。
ガラス転移温度80℃以上のポリビニルアセタール樹脂は、重量平均分子量(Mw)3.0×104以下が好ましく、2.0×104以下がより好ましい。また、重量平均分子量(Mw)の下限は、1.0×104以上が好ましい。重量平均分子量を3.0×104以下にすることにより、ガラス転移温度75℃以下のポリビニルアセタール樹脂との相溶性を良好にすることができる。
インク受容層中には、ポリビニルアセタール樹脂以外のバインダー樹脂を含有させてもよい。このような樹脂としては、ビニル系樹脂、アルキッド系樹脂などがあげられる。但し、インク受容層中におけるポリビニルアセタール樹脂の含有量は、インク受容層を構成する全樹脂中の50重量%以上とすることが好ましく、90重量%以上とすることがより好ましい。
ガラス転移温度75℃以下のポリビニルアセタール樹脂と、ガラス転移温度80℃以上のポリビニルアセタール樹脂の二種類の樹脂を使用する場合、ガラス転移温度75℃以下のポリビニルアセタール樹脂100重量部に対し、ガラス転移温度80℃以上のポリビニルアセタール樹脂を、5〜70重量部含有させることが好ましく、10〜40重量部含有させることがより好ましい。ガラス転移温度80℃以上のポリビニルアセタール樹脂の添加量を70重量部以下とすることにより、二種類の樹脂の相溶性を良好なものとし、顔料割れを防止することができるとともに、適度に柔軟性を有するものとすることができ、5重量部以上とすることにより、インク乾燥性や耐擦傷性を良好なものとすることができる。
インク受容層中におけるポリビニルアセタール樹脂は、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、イソシアネート系化合物、ジアルデヒド系化合物などの架橋剤で架橋硬化させてもよい。架橋硬化させることで、インク受容層の耐水性および耐擦傷性をより良好なものとすることができる。特に、グリコール構造を架橋部に有する軟質系のイソシアネート系化合物を使用すれば、インク受容層を架橋硬化させつつインク受容層の柔軟性を保つことができ、インク受容層の破れやひび割れを防止することができる。
インク受容層中に添加剤として含ませるエポキシ化脂肪酸エステルは、インク受容層に柔軟性を付与し、インク受容層が破れたりひび割れたりすることを防止する役割を有する。また、エポキシ化脂肪酸エステルは、フタル酸エステルやリン酸エステルなどの可塑剤に比べて印字適性を低下させにくく、かつ少量の添加でインク受容層に柔軟性を付与することができる。したがって、エポキシ化脂肪酸エステルは、印字適性を低下させることなくインク受容層に柔軟性を付与することができる点で極めて有用なものである。
エポキシ化脂肪酸エステルとしては、例えばエポキシ化脂肪酸アルキルエステル、エポキシ化脂肪酸オクチルエステルなどがあげられる。
インク受容層中におけるエポキシ化脂肪酸エステルの含有量は、バインダー樹脂100重量部に対し、1重量部以上10重量部未満であることが好ましく、2重量部以上8重量部未満であることがより好ましい。1重量部以上とすることにより、インク受容層を適度に柔軟にすることができ、10重量部未満とすることにより、印字適性の低下を防止することができる。
インク受容層中には、インク吸収性を向上させるため、ブロッキングを防止するため、あるいは、インクジェット記録材料を電飾看板の透過表示板として用いる場合に透過画像の画像濃度を向上させるため、顔料を含有させてもよい。顔料としては、シリカ、クレー、タルク、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、珪酸アルミニウム、酸化チタン、合成ゼオライト、アルミナ、スメクタイトなどの無機顔料の他、スチレン樹脂、ウレタン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂などからなる樹脂ビーズ、若しくはこれらを原料とする中空樹脂ビーズなどの有機顔料があげられ、これらを単独であるいは2種以上混合して使用することができる。また、これら顔料の形状としては、不定形、球状、針状、板状などがあげられ、何れの形状の顔料も使用することができる。
顔料の添加量は目的により異なるが、インクジェット記録材料を電飾看板の透過表示板として用いる場合には、透過画像の画像濃度を向上させるため、インク受容層のバインダー樹脂100重量部に対し、50〜200重量部であることが好ましく、60〜120重量部であることがより好ましい。
なお、通常、バインダー樹脂100重量部に対し、顔料を50重量部以上含有させた場合、インクジェット記録材料を取扱う際にインク受容層がひび割れてしまうという問題があるが、本発明のインクジェット記録材料においては、インク受容層中にエポキシ化脂肪酸エステルを含有させていることから、インク受容層が柔軟となり、ひび割れの発生を防止することができる。特に、インクジェット記録材料を電飾看板の透過表示板として用いる場合には、透過画像のインク受容層がひび割れてしまうと、ひび割れ部分から光が漏れて透過画像の見栄えが低下してしまうことから、ひび割れを防止できる本発明は極めて有用である。電飾看板は、例えば、直方体等の形状からなる箱体と、箱体内部に設置される蛍光灯等の背面光源、背面光源上に設置される透過表示板(インクジェット記録材料)、透過表示板上に設置されるアクリル板等の透明板という構成からなる。
また、本発明のインクジェット記録材料は、上述したインク受容層が支持体上に形成されてなり、インク受容層から支持体が剥離可能となる構成としてもよい。このような構成とすることにより、インク受容層を他の部材に転写することができる。インク受容層を他の部材に転写する場合、他の部材の表面が平滑である場合には大きな問題はないが、凹凸や曲面である場合にはインク受容層を引っ張って伸ばす必要があり、その際に通常のインク受容層ではインク受容層が破れてしまうという問題がある。本発明のインクジェット記録材料は、インク受容層中にエポキシ化脂肪酸エステルを含有させていることから、インク受容層が柔軟となり、インク受容層が破れてしまうことを防止することができる。
なお、インク受容層を他の部材に転写する方法としては、他の部材に予め接着剤を塗布したり、インク受容層上に接着剤を塗布したり、インク受容層上に両面接着シートを貼り合わせたりした後に、インク受容層と他の部材とを接着し、支持体を剥離する方法があげられる。インク受容層への画像の形成は転写前でも後でも構わないが、転写前に画像を形成しておけば、転写後には画像がインク受容層によって保護されることになり好適である。
インク受容層中には、レベリング剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、キレート剤などの添加剤を添加してもよい。
インク受容層の厚みは、5〜70μmであることが好ましい。厚みを5μm以上とすることによりインク吸収性を良好にすることができるとともに、支持体がなくインク受容層単独で取り扱う場合の搬送性を十分なものとすることができる。また、厚みを70μm以下とすることにより生産性を良好にすることができる。
インク受容層を支持体上に形成する場合、必要に応じて、支持体とインク受容層との間に易接着層を設け、支持体とインク受容層との接着性を向上させてもよい。
易接着層を構成するバインダー樹脂は、支持体の種類により異なるため一概にはいえない。例えば、支持体がポリ塩化ビニル樹脂フィルムである場合、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂などがあげられ、支持体がポリエステル樹脂フィルムである場合、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂などがあげられる。易接着層の厚みは通常0.1〜5μm程度である。
インク受容層および易接着層を形成する方法としては、各層の構成成分を適当な溶媒に溶解又は分散させて塗布液を調製し、当該塗布液をロールコーティング法、バーコーティング法、スプレーコーティング法、エアナイフコーティング法などの公知の方法により支持体上に塗布・乾燥させる方法があげられる。
なお、カールの発生を防止するため、支持体のインク受容層とは反対側の面にバックコート層を設けたり、帯電を防止するため、インク受容層上や支持体のインク受容層とは反対側の面に帯電防止層を設けることは何ら差し支えない。
また、インク乾燥性を向上させるため、上述したインク受容層上、あるいは上述したインク受容層と支持体との間に別のインク受容層を有していてもよい。
以下、実施例により本発明を更に説明する。なお、「部」、「%」は特に示さない限り、重量基準とする。
[実施例1]
厚み100μmの透明ポリエステルフィルム(ルミラーU35:東レ社)上に、下記組成の下引き層塗布液を、乾燥後の厚みが0.5μmとなるようにバーコーティング法により塗布し、120℃で3分乾燥して下引き層を形成した。次いで、下記組成のインク受容層塗布液を、乾燥後の厚みが35μmとなるようにバーコーティング法により塗布し、120℃で3分乾燥してインク受容層を形成し、実施例1のインクジェット記録材料を得た。
<下引き層塗布液>
・塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合体 10部
(塩化ビニル:酢酸ビニル:ビニルアルコール=92:3:5)
(重量平均分子量3.0×104
・メチルエチルケトン 45部
・トルエン 45部
<インク受容層塗布液>
・ガラス転移温度60℃のポリビニルブチラール樹脂 11.4部
(エスレックBM-S:積水化学工業社、固形分100%)
(重量平均分子量5.3×104、アセタール化度73mol%)
・ガラス転移温度106℃のポリビニルアセトアセタール樹脂 1.2部
(エスレックKS-10:積水化学工業社、固形分100%)
(重量平均分子量1.7×104、アセタール化度74mol%)
・エポキシ化脂肪酸アルキルエステル 0.6部
(アデカサイザーD55:旭電化工業社)
・顔料(シリカ) 10.8部
(サイリシア445:富士シリシア化学社)
・メチルエチルケトン 38部
・トルエン 38部
[実施例2]
実施例1のインク受容層塗布液のエポキシ化脂肪酸アルキルエステルの添加量を1部と変更した以外は、実施例1と同様にして実施例2のインクジェット記録材料を得た。
[実施例3]
実施例1のインク受容層塗布液のエポキシ化脂肪酸アルキルエステルの添加量を1.8部と変更した以外は、実施例1と同様にして実施例3のインクジェット記録材料を得た。
[実施例4]
実施例1のインク受容層塗布液から、ガラス転移温度106℃のポリビニルアセトアセタール樹脂を除き、エポキシ化脂肪酸アルキルエステルの添加量を0.2部と変更した以外は、実施例1と同様にして実施例4のインクジェット記録材料を得た。
[比較例1]
実施例1のインク受容層塗布液を下記処方のインク受容層塗布液に変更した以外は、実施例1と同様に比較例1のインクジェット記録材料を得た。
<インク受容層塗布液>
・酢酸ビニル樹脂(固形分70%) 18部
(M70−Z4:日本合成化学工業社)
・エポキシ化脂肪酸アルキルエステル 0.6部
(アデカサイザーD55:旭電化工業社)
・顔料(シリカ) 10.8部
(サイリシア445:富士シリシア化学社)
・メチルエチルケトン 38部
・トルエン 38部
[比較例2]
比較例1のインク受容層塗布液の酢酸ビニル樹脂18部を、エチレン−酢酸ビニル樹脂(スミテートRB-11:住友化学工業社、固形分100%)12.6部に変更した以外は、比較例1と同様にして、比較例2のインクジェット記録材料を得た。
[比較例3]
比較例1のインク受容層塗布液の酢酸ビニル樹脂18部を、ポリエステル樹脂(バイロン20SS:東洋紡社、固形分30%)42部に変更した以外は、比較例1と同様にして、比較例3のインクジェット記録材料を得た。
[比較例4]
比較例1のインク受容層塗布液の酢酸ビニル樹脂18部を、ポリメチルメタクリレート樹脂(パラロイドA-11:ローム・アンド・ハース社、固形分100%)12.6部に変更した以外は、比較例1と同様にして、比較例4のインクジェット記録材料を得た。
[比較例5]
実施例1のインク受容層塗布液のエポキシ化脂肪酸アルキルエステルをフタル酸ジウンデシル(サンソサイザーDUP:新日本理化社)に変更した以外は、実施例1と同様にして比較例5のインクジェット記録材料を得た。
[比較例6]
実施例1のインク受容層塗布液のエポキシ化脂肪酸アルキルエステルをアジピン酸ジイソノニル(サンソサイザーDINA:新日本理化社)に変更した以外は、実施例1と同様にして比較例6のインクジェット記録材料を得た。
[比較例7]
実施例1のインク受容層塗布液のエポキシ化脂肪酸アルキルエステルをエポキシヘキサヒドロフタル酸ジn−オクチル(サンソサイザーnE-PS:新日本理化社)に変更した以外は、実施例1と同様にして比較例7のインクジェット記録材料を得た。
[比較例8]
比較例7のインク受容層塗布液のエポキシヘキサヒドロフタル酸ジn−オクチルの添加量を1.8部に変更した以外は、比較例7と同様にして比較例8のインクジェット記録材料を得た。
[比較例9]
実施例1のインク受容層塗布液からエポキシ化脂肪酸アルキルエステルを除いた以外は、実施例1と同様にして比較例9のインクジェット記録材料を得た。
実施例1〜4および比較例1〜9で得られたインクジェット記録材料に、グリコール系インク(ECO−SOLINK:ローランド社)を用いてインクジェットプリンタ(SOLJET SC−500:ローランド社)で記録を行い、以下の印字適性について評価を行った。結果を表1に示す。また、インク受容層のひび割れについて評価を行った結果をあわせて表1に示す。
<インク乾燥性>
記録後のインクジェット記録材料のインク受容層側に、一定時間経過後に紙を重ね、インクが転写するか否かを観察した。その結果、インク量200%を記録後10分以内に転写しなくなったものを「○」、インク量200%を記録後15分以上経過しても転写したが30分以内に転写しなくなったものを「△」、インク量200%を記録後30分以上経過しても転写したものを「×」とした。
<滲み防止性>
記録後のインクジェット記録材料の印字部の滲みを目視で観察した。その結果、滲みが全くないものを「○」、若干滲んでいるものを「△」、滲んで画像にならないものを「×」とした。
<顔料割れ>
記録後のインクジェット記録材料の印字部の顔料割れを目視で観察した。その結果、インク量200%で顔料割れを起こしていないものを「○」、インク量200%で顔料割れを起こしたものを「△」、インク量100%で顔料割れを起こしたものを「×」とした。
<ひび割れ>
インクジェット記録材料を手で屈曲させ、容易にひび割れを起こさなかったものを「○」、容易にひび割れを起こしてしまったのものを「×」とした。
Figure 2007055053
以上の結果から明らかなように、インク受容層中にポリビニルアセタール樹脂およびエポキシ化脂肪酸エステルを含む実施例1〜4のインクジェット記録材料は、比較例のインクジェット記録材料に比べて、インク乾燥性、滲み防止性、顔料割れ、ひび割れの評価が良好で、印字適性に優れつつインク受容層の柔軟性に優れるものであった。
比較例1〜4のインクジェット記録材料は、インク受容層中にエポキシ化脂肪酸エステルは含むものの、ポリビニルアセタール樹脂を含まないものである。したがって、印字適性およびインク受容層の柔軟性を同時に満足できるものではなかった。
比較例5〜9のインクジェット記録材料は、インク受容層中にポリビニルアセタール樹脂は含むものの、エポキシ化脂肪酸エステルを含まないものである。したがって、印字適性およびインク受容層の柔軟性を同時に満足できるものではなかった。
[実施例5〜8]
実施例1〜4のインク受容層塗布液からシリカを除き、かつ下引き層を形成せず、支持体を厚み100μmの透明ポリエステルフィルム(ルミラーT60:東レ社)に変更した以外は、実施例1〜4と同様にして実施例5〜8のインクジェット記録材料を得た。
[比較例10〜13]
比較例1〜4のインク受容層塗布液からシリカを除き、支持体をポリエステルフィルムから一方の面が離型処理されてなる厚み100μmの透明ポリエステルフィルム(ダイアホイルMRF:三菱化学ポリエステルフィルム社)に変更した以外は、比較例1〜4と同様にして比較例10〜13のインクジェット記録材料を得た。
[比較例14〜18]
比較例5〜9のインク受容層塗布液からシリカを除き、かつ下引き層を形成せず、支持体を厚み100μmの透明ポリエステルフィルム(ルミラーT60:東レ社)に変更した以外は、比較例5〜9と同様にして比較例14〜18のインクジェット記録材料を得た。
実施例5〜8および比較例10〜18で得られたインクジェット記録材料に、グリコール系インク(ECO−SOLINK:ローランド社)を用いてインクジェットプリンタ(SOLJET SC−500:ローランド社)で記録を行い、実施例1〜4および比較例1〜9と同様に印字適性について評価を行った。結果を表2に示す。また、インク受容層の破れついて評価を行った結果をあわせて表2に示す。
<破れ>
インクジェット記録材料のインク受容層から支持体を剥離除去し、インク受容層の両端を固定してゆっくりと伸ばして破れの観察をした。その結果、インク受容層を50%以上伸ばしても破れなかったのものを「○」、インク受容層を25〜50%伸ばすと破れたものを「△」、インク受容層を25%伸ばすまでに破れてしまったものを「×」とした。
Figure 2007055053
以上の結果から明らかなように、インク受容層中にポリビニルアセタール樹脂およびエポキシ化脂肪酸エステルを含む実施例5〜8のインクジェット記録材料は、比較例のインクジェット記録材料に比べて、インク乾燥性、滲み防止性、顔料割れ、破れの評価が良好で、印字適性に優れつつインク受容層の柔軟性に優れるものであった。
比較例10〜13のインクジェット記録材料は、インク受容層中にエポキシ化脂肪酸エステルは含むものの、ポリビニルアセタール樹脂を含まないものである。したがって、印字適性およびインク受容層の柔軟性を同時に満足できるものではなかった。
比較例14〜18のインクジェット記録材料は、インク受容層中にポリビニルアセタール樹脂は含むものの、エポキシ化脂肪酸エステルを含まないものである。したがって、印字適性およびインク受容層の柔軟性を同時に満足できるものではなかった。

Claims (5)

  1. インク受容層を有するインクジェット記録材料において、前記インク受容層が、バインダー樹脂としてポリビニルアセタール樹脂を含み、添加剤としてエポキシ化脂肪酸エステルを含むことを特徴とするインクジェット記録材料。
  2. 前記エポキシ化脂肪酸エステルの含有量が、前記バインダー樹脂100重量部に対し1重量部以上10重量部未満であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録材料。
  3. 前記ポリビニルアセタール樹脂として、ガラス転移温度75℃以下のポリビニルアセタール樹脂を含むことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録材料。
  4. 前記インク受容層が顔料を含有してなり、前記インク受容層中の顔料の含有量が、バインダー樹脂100重量部に対し50重量部以上であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録材料。
  5. 前記インク受容層が支持体上に形成されてなり、前記インク受容層から前記支持体が剥離可能であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録材料。
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