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JP2007051161A - ヒトインターロイキン4のアンタゴニストもしくは部分的アゴニストとして使用されるhIL−4突然変異蛋白質 - Google Patents

ヒトインターロイキン4のアンタゴニストもしくは部分的アゴニストとして使用されるhIL−4突然変異蛋白質 Download PDF

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JP2007051161A JP2006309383A JP2006309383A JP2007051161A JP 2007051161 A JP2007051161 A JP 2007051161A JP 2006309383 A JP2006309383 A JP 2006309383A JP 2006309383 A JP2006309383 A JP 2006309383A JP 2007051161 A JP2007051161 A JP 2007051161A
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ハンノ・ビルト
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ルドルフ・ハンコ
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ミヒヤエル・デルシユーク
Hans-Dietrich Hoerlein
ハンス−デイートリヒ・ヘルライン
Juergen Dr Beunink
ユルゲン・ボイニンク
Heiner Apeler
ハイナー・アペラー
Hermann Wehlmann
ヘルマン・ベールマン
Walter Sebald
バルター・ゼバルト
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Abstract

【課題】自己免疫疾患に使用できるhIL−4突然変異蛋白質の医薬組成物の提供
【解決手段】野生型hIL−4に少なくとも2つの改変を伴うhIL−4突然変異蛋白質を有効成分とする医薬組成物が提供される。
【選択図】なし

Description

本発明は、新規のhIL−4突然変異蛋白質の、特に、過度に誤って調節される免疫反応および自己免疫疾患に関連する医療薬としての使用に関する。
hIL−4のアンタゴニストもしくは部分的アゴニストであるかもしくはそれらを含む治療剤が既に開示されており、これらのアンタゴニストもしくは部分的アゴニストはhIL−4突然変異蛋白質である(例えば、特許文献1参照)。
ヒトインターロイキン4(hIL−4)は、リンパ細胞および骨髄性細胞の増殖、成熟、生存、および分化の誘導および調整を行う多くのサイトカインの内の一つである。特に、hIL−4はIgEにより媒介される免疫反応に関与し、かつ胸腺および活性化されたT細胞の増殖を直接促進させる。Mr140,000の高親和性IL−4レセプター蛋白質が既に同定されており、そのcDNA配列によると、このレセプター蛋白質は800のアミノ酸残基からできている。この蛋白質は最近記載がなされており、ヘマトポイエチンレセプタースーパーファミリーと称されているレセプター群に属する。
クローン化されたcDNAに基づくと、成熟したIL−4のアミノ酸配列は129残基からできている。このcDNAは大腸菌(coli)および酵母内で既に発現されている。高い生物学的活性を有する組換えIL−4をこれらの源から単離することができる。つい最近のことであるが、ヒトインターロイキン4に対して拮抗的特性を呈するモノクローナル抗体が開示された。この抗体はFab断片を含み、かつヒト/ヒトハイブリドーマ細胞株により産生される。(非−)グリコシル化されたヒトIL−4に対して免疫化させたラットの脾臓細胞からのハイブリーマ細胞株もhIL−4に対するモノクローナル抗体を産生する。
アルレギー過程におけるインターロイキン4の役割は、インターロイキン4により媒介される過程を阻害するか、もしくはhIL−4と競合する物質が疾患の引き金となる反応連鎖を遮断するかもしれないという望みを提供する。
位置120、121、122、123、124、125、126、127、もしくは128の内の一つもしくは複数に野生型において天然に生じるアミノ酸(一つもしくは複数)が、各々他の可能な天然のアミノ酸の内の一つもしくは複数と置換されているhIL−4突然変異蛋白質が開示されている(例えば、特許文献2参照)。これらのhIL−4突然変異体蛋白質は、ヒトIL−4のアンタゴニストもしくは部分的アゴニストである。
国際公開第93/10235号パンフレット ドイツ特許第41 37 333 A1号明細書
本発明は、ヒトのインターロイキン4のアンタゴニストもしくは部分的アゴニストであり、かつ位置121、124、もしくは125での置換に加え、hIL−4蛋白質の更に別の改変が施された新規hIL−4突然変異蛋白質の使用に関する。これらの改変は、hIL−4突然変異蛋白質の安定性を増加させる目的、生物学的半減期を延長させる目的、もしくは調製および精製過程を容易にする目的で実施されている。
このためには、野生型における生来のアミノ酸を欠失させるか、あるいは一つもしくはより多くの位置での他のアミノ酸による置換を行うか、あるいはそうでなければ追加的アミノ酸をC−末端もしくはさらにN−末端に挿入させるか、あるいはそうでなければ一つもしくは複数のアミノ酸を様々な非−蛋白質ポリマー(例えば、ポリエチレングリコールおよびその誘導体)によるかまたはグリコシル残基により置換させる。
本発明に関連して、アミノ酸は一般的に、
Ala L−アラニン
Arg L−アルギニン
Asn L−アスパラギン
Asp L−アスパラギン酸
Cys L−システイン
Gln L−グルタミン
Glu L−グルタミン酸
Gly L−グリシン
His L−ヒスチジン
Ile L−イソロイシン
Leu L−ロイシン
Lys L−リシン
Met L−メチオニン
Pro L−プロリン
Phe L−フェニルアラニン
Ser L−セリン
Thr L−スレオニン
Trp L−トリプトファン
Tyr L−チロシン
Val L−バリン
であり、これによって、簡素化のために立体配置表示を省略することを可能にする。
非蛋白質ポリマーは、米国特許第4.640.835号、第4.496.689号、第4.301.144号、第4.670.417号、第4.791.192号、もしくは第4.179.337号に記載されるように、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、もしくはポリオキシアルキレンであるとして理解されている。
グリコシル化は、アスパラギン残基の側鎖に対する炭水化物骨格の連結(「N−グリコシル化」)か、あるいは糖、好ましくはN−アセチルガラクトサミン、ガラクトース、もしくはキシロースの、セリン、スレオニン、4−ヒドロキシプロリン、もしくは5−ヒドロキシリシンへのカップリング(O−グルコシル化)であるとして理解されている。
アミノ酸124(チロシン)、アミノ酸121(アルギニン)、およびアミノ酸125(セリン)が、いずれかの組み合わせで可能な天然のアミノ酸の内の一つで置換されており、かつそれに加え、その分子のN末端および/またはC末端が改変を受けており、そして/あるいは一種以上のポリエチレングリコール分子がその分子に共有結合しており、そして/あるいはその分子内に存在するグリコシル化部位が部分的もしくは完全な欠失を受けている、hIL−4突然変異蛋白質が好ましいものとして挙げられる。
アミノ酸124(チロシン)、アミノ酸121(アルギニン)、およびアミノ酸125(セリン)がいずれかの組み合わせでアスパラギン酸もしくはグルタミン酸で置換され、そしてそれに加えてその分子のN末端および/またはC末端が改変され、そして/あるいは一種以上のポリエチレングリコール分子がその分子に共有結合しており、そして/あるいはその分子内に存在するグリコシル化部位が部分的もしくは完全な欠失を受けている突然変異蛋白質は、この群からの特に好ましい態様である。
更に好ましい態様は、アミノ酸121(アルギニン)および125(セリン)が天然に存在するアミノ酸、好ましくはアスパラギン酸もしくはグルタミン酸で置換されており、そしてそれに加えてその分子のN末端および/またはC末端が改変されており、そして/あるいは一種以上のポリエチレングリコール分子がその分子に共有結合しており、そして/あるいはその分子内に存在するグリコシル化部位が部分的もしくは完全な欠失を受けているものでもある。
更には、アミノ酸124(チロシン)が天然に存在するアミノ酸で置換されており、かつ位置121および/または125で0〜1の追加的アミノ酸が他の可能なアミノ酸の内の別のもので置換されており、そしてそれに加えてその分子のN末端および/またはC末端が改変されており、そして/あるいは一種以上のポリエチレングリコール分子がその分子に共有結合しており、そして/あるいはその分子中に存在するグリコシル化部位が部分的もしくは完全な欠失を受けているhIL−4突然蛋白質が特に好ましい。
アミノ酸124(チロシン)がアスパラギン酸もしくはグルタミン酸で置換されており、かつ位置121が可能なアミノ酸の内の別のもの、好ましくはアスパラギン酸もしくはグルタミン酸で置換されており、そしてそれに加えてその分子のN末端および/またはC末端が改変されており、そして/あるいは一種以上のポリエチレングリコール分子がその分子に共有結合しており、そして/あるいはその分子内に存在するグリコシル化部位が部分的もしくは完全な欠失を受けているhIL−4突然変異蛋白質が、この群からでは特に好ましい。
アミノ酸、好ましくはAla、Gly、Pro、Ser、Thr、もしくはVal、特に好ましくはAlaの、N末端メチオニンと、hIL−4突然変異蛋白質の天然のN末端との間への挿入が、上記の例におけるN−末端改変の好ましい態様である。
この種の発現産物の例は:
Figure 2007051161
である。
上記態様のグリコシル化部位の欠失の好ましい事例は、位置38でのアスパラギンの、天然に存在する別のアミノ酸、好ましくはアスパラギン酸との置換、および/または位置105でのアスパラギンの天然に存在する別のアミノ酸、好ましくはアスパラギン酸との置換である。 この種の発現産物の例は:
Figure 2007051161
である。
hIL−4を、例えば大腸菌(coli)内での遺伝子操作による組換え蛋白質(rhIL−4)として産生させることができる。これに関して形成される蛋白質を可溶化させ、再生させ、そして単離することができる。その後にはこのrhIL−4は高い特異的生物学的活性を保持しており、この活性は例えば、活性化されたT−細胞のDNA合成/増殖、もしくは活性化されたB細胞のCD23発現を測定することにより決定することができる[Kruse,N.et al.、(1993) FEBS Lett.286、58−60;Kikutani,H.et al.、(1986) Cell 47、657−665、を参照されたい]。
hIL−4の成熟領域をコードするDNA領域を含むか、もしくはそれ自体がhIL−4成熟領域をコードするcDNAを獲得することに関しては、我々は、Yokota,T.、Otsuka,T.、Mosmann,T.、Banchereau,J.、DeFrance,T.、Blanchared,D.、De Vries,J.E.、Lee,F.およびArai,K.I.(1986) Proc.Natl.Acad.Sci.、USA 83、5894−5898、およびその引用文献内に引用される刊行物を参考にしている。本文脈内では「hIL−4の成熟領域をコードするcDNA」は、ほぼ同一数の塩基対を有するにもかかわらず、当該技術分野の現状における具体的方法において特定されるcDNAの突然変異体を構成するcDNAとしても理解されるが、ただし、これはそのhIL−4突然変異蛋白質(これらはそのDNAにより予測されるはずのものである)も同様にアンタゴニストもしくは部分的アゴニストであるとする場合のことである。
本文脈では、hIL−4の成熟領域をコードするDNA領域の番号付に関しては、Garr.C.et al.、Biochemistry 1991、30、1515−1523、に従っている。
hIL−4の成熟領域をコードするcDNAを、組換え的に調製したcDNAから(例えば、British Bio−Technology Ltd.社、Oxford、England、からのもの)EcoRV/BamHI断片を切り出すことにより単離することができる。このDNA断片を、合成オリゴヌクレオチド(例えば、5’−CATGCACAAGTGCGATおよび5’−ATCGCACTTGTG)(これらはインターロイキン4の内の最初の4つのアミノ酸コドンおよび更に、開始用メチオニンのためのコドンを含む)の添加と共に発現ベクター内に挿入させる(例えば、発現ベクターpRTSpRC 109の内のNcoIおよびBamHI開裂部位の間で)[Weigel.U.、Meyer,M.、およびSebeld,W. (1989) Eur.J.Biochem.180、295−300、を参照されたい]。
IL−4のアミノ酸配列変異体は、適切な改変ヌクレオチドを、IL−4をコードするDNA内に導入させることによるか、もしくは所望のIL−4形態のインビトロ合成により作製される。このような変異体は、例えば、IL−4アミノ酸配列内の残基の欠失もしくは挿入もしくは置換を含む。この文脈では、欠失、挿入、および置換のいずれかの組み合わせが最終構築物を獲得するのに適するが、ただしこれはその最終構築物が所望の性質を呈する場合に限られる。アミノ酸改変はIL−4の翻訳後プロセシングも変化させることができ:例えば、グリコシル化部位の数もしくは位置、膜付着性特性および/またはIL−4の細胞内局在性を、挿入、欠失、もしくは天然のIL−4のリーダー配列への他の幾つかの影響により変化させることができる。
IL−4のアミノ酸配列変異体を構築する際には、突然変異部位およびその突然変異の性質は、変化させる予定のIL−4の特性(一つもしくは複数)に依存する。突然変異部位は個別にもしくは連続的に、例えば、(1)最初には保存的な意味で選択されたアミノ酸での、そしてそれに次いで一層劇的な代替アミノ酸(これは達成される結果に依存する)での置換、(2)標的残基の欠失、あるいは(3)局在部位の近傍での残基の挿入により変化させることができる。
CunninghamおよびWells(Science、244:1081−1085、1989)により記載される「アラニン−スキャニング突然変異誘発」は、好ましい突然変異誘発部位としての特別なIL−4残基もしくは領域を同定するのに適する方法である。この場合、ある残基もしくは標的残基の群を同定し(例えば、Arg、Asp、His、Lys、およびGluのような荷電残基)、そして細胞の内側もしくは外側の近接水性環境とアミノ酸との相互作用に影響をもたらす目的で、中性もしくは陰性荷電アミノ酸(最も有利なものはアラニンもしくはポリアラニンである)による置換を行う。機能的に感受性を示す様式でこれらの置換基と反応する領域をその後に、追加的変異体もしくは他の変異体をその置換部位にもしくはその置換部位の代わりに導入することにより調査した。このことは、アミノ酸配列変化を導入するための部位が予め決定されるものの、その変化自体の性質は予め決定する必要がないことを意味する。
従って、特別な部位での突然変異の効果を至適にさせる目的では、Alaスキャニングもしくはランダム突然変異誘発の方法を、標的コドンにおいてか、あるいは発現されるIL−4変異体を含む標的領域で実施することができ、これらのIL−4変異体については、所望の特性を獲得することに関する至適組み合わせについての検査が実施される。
その結果、アミノ酸配列変異体を構築する際の2つの主な可変部位(すなわち、突然変異の部位)および突然変異の性質が存在する。
概して、アミノ酸配列内の欠失のサイズは、約1〜30残基、好ましくは約1〜10残基であり、そして通常の事例ではこれらは連続している。通常の事例では、複数の欠損は、それらが互いに極近接して存在する場合にはアミノ酸残基に影響を及ぼす。
連続欠失数は、作用を受ける領域内ではIL−4の三次元構造(例えば、システイン架橋形成、ベータ−折り畳みシート構造、もしくはアルファ−ヘリックス)が保持されるように選択される。
アミノ酸配列内の挿入には、単一残基から最高で100もしくはそれを上回る残基を含むポリペプチドまでの長さを有するアミノ−末端および/またはカルボキシル−末端融合物、ならびに更には個別のもしくは数々のアミノ酸残基の挿入(これらは、ある配列内に存在する)がある。中でも、ある配列内に位置する挿入(例えば、IL−4配列内での挿入)は、約1〜10の残基、好ましくは約1〜5、そして至適条件下では約1〜3の残基を含むことができる。末端挿入の例は、N−末端メチオニン残基を有するIL−4、組換え細菌細胞培養物中のIL−4の直接発現の人工産物、メチオニンと天然のN末端との間の一つもしくは複数の追加的アミノ酸の挿入であり、これらはメチオニンの除去(例えば、細菌特異的プロテアーゼによる)およびIL−4分子のN−末端への異種N−末端シグナル配列の融合を容易にさせることを目的とし、組換え宿主細胞からの成熟IL−4の分泌およびポリアミノ酸(例えば、ポリヒスチジン)の融合を促進させることを目的とし、IL−4の単離を容易にさせることを目的とする。概してこれらのシグナル配列は宿主細胞タイプから選択されるが、これらの細胞タイプについての見当は予めついており、かつそのためこれらのタイプと相同となる。適切な配列の例は、大腸菌(coli)についてはompA、ompT、phoA、molE、amp、もしくはpelBであり、酵母細胞についてはアルファー因子、アミラーゼ、インベルターゼ、キラー毒素、およびメリチン−プレプロペプチドであり、そして哺乳類細胞についてはウイルス性シグナル(例えば、ヘルペス gD)である。
更に好ましいシグナル配列は、インターロイキン4の天然のシグナル配列である。特に好ましいものとしては、その発現生物体自体により除去され、その結果インターロイキン4突然変異蛋白質が天然のN−末端を保持することとなるシグナル配列が挙げられる。
シグナル配列の除去の後の、好ましい発現産物は:
Figure 2007051161
である。
IL−4の他の挿入変異体には、IL−4のN末端もしくはC末端への免疫原性ポリペプチドの融合(例えば細菌性ポリペプチド(一例では、ベータ−ラクタマーゼ)か、または大腸菌(colitrp遺伝子座によりコードされる酵素、または酵母蛋白質)、および更には、長い半減期を有する蛋白質(例えば、免疫グロブリン非可変領域(もしくは他の免疫グロブリン領域)、アルブミン、またはフェリチン)とのC−末端融合物が含まれ、これらについては国際公開第89/02922号(1989年4月6日に開示された)における記載を参照されたい。
更に別の群の変異体はアミノ酸置換を有するものである。それらの変異体ではIL−4分子中の少なくとも一つのアミノ酸残基が別の残基と置換されている。
天然に存在する残基は、それらが共通に保持する保持する側鎖特性に基づき複数のクラスに配分される:
1)疎水性残基:Met、Ala、Val、Leu、およびIle;
2)中性親水性残基:Cys、Ser、およびThr;
3)酸性残基:Asp、およびGlu;
4)塩基性残基:Asn、Gln、His、Lys、およびArg;
5)鎖の配向に対して影響を有する残基:Gly、およびPro;ならびに
6)芳香族性残基:Trp、Tyr、およびPhe。
非保存的置換では、これらのクラスの内の一つの代表的なものを別のクラスのものと交換することが必要とされる。
ポリペプチドの天然のグリコシル化パターンを変化させる場合には、中でもアミノ酸残基置換が用いられる。「変化させる」は、天然のIL−4における炭水化物骨格の内の一つもしくは複数の欠失、および/または天然のIL−4中には存在しない一つもしくは複数のグリコシル化部位の添加を意味する。
通常ではポリペプチドのグリコシル化は、N−連結されるかもしくはO−連結されるかのいずれかである。「N−連結される」は、アスパラギン残基の側鎖への炭水化物骨格のカップリングを意味する。トリ−ペプチド配列であるアスパラギン−X−セリンおよびアスパラギン−X−スレオニン(式中、Xは、プロリンを例外とするいずれかのアミノ酸であることができる)は、アスパラギン側鎖への炭水化物骨格の酵素的カップリングのための認識配列である。その結果、あるポリペプチド中のこれらトリ−ペプチドの内の一つの存在により、有望なグリコシル化部位が作製される。
「O−連結される」は、糖であるN−アセチルガラクトサミン、ガラクトース、もしくはキシロースの内の一つの、ヒドロキシアミノ酸、中でもセリンもしくはスレオニンへのカップリングを意味するが、4−ヒドロキシプロリンおよび5−ヒドロキシリシンを用いることもできる。
IL−4へのグリコシル化部位の添加は、この配列が一つもしくは複数の上記のトリ−ペプチド配列を含むようにアミノ酸を変化させることにより難無く実施される(N−連結されるグリコシル化部位)。この変化は同様に、天然のIL−4配列への一つもしくは複数のセリンもしくはスレオニン残基の添加もしくは置換により実施され得る(O−連結されるグリコシル化部位)。操作を簡素化するという点では、IL−4アミノ酸配列をDNAレベルでの変化を実施することにより、具体的には、所望されるアミノ酸に翻訳されるコドンが産生されるように予め選択された塩基でIL−4をコードするDNAを突然変異させることにより変化させることが好ましい。類似の方法では、存在する一つもしくは複数のトリ−ペプチド配列(N−連結されるグリコシル化のためのもの)は、炭水化物骨格の欠失が所望される場合にはそのトリ−ペプチドの全部もしくは複数部分を置換もしくは欠失させることにより改変させる。O−グルコシル化部位の場合には、対応するアミノ酸を置換もしくは欠失させることによりその炭水化物骨格に欠失を生じさせることができる。
そのポリペポプチドへの複数のグリコシドの化学的もしくは酵素的カップリングは、IL−4中の炭水化物骨格数の増加のための更に別の選択である。これらの方法は、そのポリペプチドが、N−連結されるかもしくはO−連結されるグリコシル化を実施することができる宿主細胞内で調製されることを必要としない限りは有利なものである。用いられるカップリングメカニズムに依存し、糖(一つもしくは複数)を、(a)アルギニンおよびヒスチジン、(b)遊離のカルボキシル基、(c)遊離のスルフヒドリル基(例えば、システインのもの)、(d)遊離のヒドロキシル基(例えば、セリン、スレオニン、もしくはヒドロキシプロリンのもの)、(e)芳香族性残基(例えば、フェニルアラニン、チロシン、もしくはトリプトファンのもの)、または(f)グルタミンのアミノ基、に連結させることができる。これらの方法は国際公開第87/05330号(これは、1987年9月11日に開示された)およびAplinおよびWriston(CRC Crit.Rev.Biochem.、pp.259−306[1981])に記載されている。
既述の方法に加え、化学的もしくは酵素的手段を、天然のIL−4内に存在する炭水化物骨格を除去するのに用いることもできる。化学的脱グリコシル化の場合には、そのポリペプチドを、化合物トリフルオロメタンスルホン酸か等価化合物に露出させることが必要とされる。この処理により連結用の糖(N−アセチルグルコサミンもしくはN−アセチルガラクトサミン)は別として、大半もしくは全ての糖が除去される一方で、ポリペプチドは未処理のまま保たれる。化学的脱グリコシル化は、Hakkimuddinら、Arch.Biochem.Biophys.、259:52(1987)、およびEdgeら、Anal.Bopchem.、118:131(1981)により記載されている。そのポリペプチド中の炭水化物骨格を、Thotakuraら(Meth.Enzymol.、138:350[1987])により記載される要領で、一連のエンドグリコシダーゼおよびエキソグリコシダーゼを用いて酵素的に除去することができる。
可能なグリコシル化部位でのグリコシル化は、Duskinら(J.Biol.Chem.、257:3105[1982])に記載される要領で、化合物ツニカマイシンを用いることにより回避することができる。ツニカナイシンは、蛋白質−N−グリコシド結合の形成を遮断する。
IL−4の別の種類の共有結合的改変には、米国特許第4,640,835号;第4,496,689号;第4,301,144号;第4,670,417号;第4,791,192号、もしくは第4,179,337号に記載される要領で、IL−4を様々な非蛋白質ポリマー(例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、もしくはポリオキシアルキレン)に連結させることが含まれる。
架橋に用いられる試薬、置換の度合い、および反応条件は、二官能性作用物質を用いること、好ましくは一連の試薬(それ各々は異なる側鎖を有する)を用いることによる実験により選択される。
インビボで循環する蛋白質の半減期を改善するのに用いられることが好ましい、ある選択方法は、その蛋白質を、その蛋白質に一層長い半減期を付与するポリマーにカップリングさせるという方法である。従って、例えばポリエチレングリコール(PEG)のC1−NHへのカップリング反応は半減期を増加させる優れた方法であることが既に判明している。PEGは非免疫原性の直線非荷電ポリマーであり、酸化エチレンの分子当たり3つの水分子を保持しているため、カップリングさせた分子の流体力学的特性は画期的に変化し得る(Maxfield et al.、Polymer、16:505−509(1975);Bailey,F.E.、et al.、in:Nonionic surfactants[Schick,M.J.、Ed.]pp.794−821、1967)。治療学的に用いられる数々の酵素が、それらのインビボ半減期を効果的に増加させる目的でPEGに連結されている(Abuchowski,A.et al.、J.Biol.Chem.252:3582−3586;Abuchowski,A.et al.、Cancer Biochem.Biophys.、7:175−186、1984)。IL−2(インターロイキン2)のPEGへの連結は、循環系におけるそれらの生存時間を延長させるばかりでなく、それらの効力も増加させることが報告されている(Katre,N.V.et al.、Proc.Natl.Acad.Sci.、84:1487−1491(1987);Goodson,R.et al.、Bio/Technology、8:343−346、1990)。PEGの他の分子への連結がそれらの免疫原性および毒性を低下させることが報告されている(Abuchowski,A. et al.、J.Biol.Chem.252:3578−3581、1977)。
IL−4は更に、例えばコアセルベート技術によるかもしくは「界面重合」により製造されるマイクロカプセル内(例えば、ヒドロキシメチルセルロースもしくはゼラチンマイクロカプセル類およびポリ−[メチル メタクリレート]マイクロカプセル類)か、コロイド状薬物放出系(例えば、リポソーム、アルブミン微小球、ミクロエマルジョン、ナノパーティクル、およびナノカプセル)内か、もしくはマクロエマルジョン内に含まれることもあり得る。このような技術は、Remington’s Pharmaceutical Sciences、16th edition、Osol,A.、Ed.(1980)、に記載されている。
IL−4調製物は更に、抗体を単離する際(IL−4アッセイのための標準物質として(例えば、放射性免疫アッセイ、酵素結合性免疫アッセイ、もしくは放射性レセプターアッセイにおける標準物質としての使用のためにIL−4をラベル化することによる))、レセプター結合性アッセイ(競合性タイプのもの)の際(親和性精製技術の際、および放射性ヨウ化物、酵素、発蛍光団、スピンラベルなどでのラベル化を行う際)、の使用にも適する。
IL−4変異体の特性を予測するのは困難であるため、至適変異体を獲得する目的では、得られる変異体の所定のスクリーニングが必要とされることが理解されるであろう。従って、例えばIL−4分子の免疫学的特徴の変化(例えば、ある特別な抗体に対する親和性)は競合的免疫アッセイにより測定される。この変異体については、同一アッセイ中で観察される天然のIL−4の活性と比較する際の、その活性の減少もしくは増幅に関わる変化についての調査が実施される。その蛋白質もしくポリペプチドの特性における他の可能な変化(例えば、酸化還元、または熱安定性、疎水性度、蛋白質分解に対する感受性、組換え細胞培養物もしくは血漿中での安定性、または他では担体と共に凝集するかもしくは多量体を形成する傾向)が、当該技術分野において記載される方法により決定される。
IL−4の治療用製剤および投与
新規の化合物は、インターロイキン4により媒介される過程を阻害するか、もしくはhIL−4と競合するかのいずれかを行う。従ってこれらの化合物は、過剰であるかもしくは誤って調節される免疫反応、および自己免疫性疾患を治療するのに適する。これらには更に、原発性および後発性の特徴の両方の免疫疾患も含まれる。これに加え、このアンタゴニストを、移植術、および腫瘍性疾患の姑息療法の両方にも利用することができる。これらの疾患には、例えば:
アレルギー(初期応答およびIgEにより媒介される応答の遮断;既知のアレルギーの症例における脱感作;アトピー性疾患;喘息発作に関連する緩和作用;高IgE症候群)、
移植術(臓器移植の際のHLA−DR発現の減少、GVHRの抑制、骨髄からの不要成分の一掃を行った場合の使用)、
白血病およびIL−4レセプターを発現する充実性腫瘍(過剰なオートクリンIL−4産生の減少;腫瘍成長の阻害)、
血小板の過剰産生に関連する逆調節、
凝集障害の治療(単球遮断を介する)、
脂質代謝の障害における使用、
炭水化物平衡の障害の矯正、および
感染(敗血症)の際の免疫状態の改善、
がある。
水における可溶性が良好であるためIL−4突然変異蛋白質を、全身的および局在的(すなわち、局所的)の両方で、中でも吸入用噴霧剤として利用することができる。この蛋白質を徐放性製剤として製剤することも可能である。短期療法もしくは継続療法が、全療法形態の事例において可能である。
IL−4アンタゴニストの治療用製剤は、保存のためには、IL−4アンタゴニストを所望される度合いの純度を獲得した後に生理学的に許容される担体、補助物質、もしくは安定剤と(Remington’s Pharmaceutical Sciences、上記引用文中)、親液性状態もしくは水溶液の形態で混合することにより調製される。許容される担体、補助物質、もしくは安定剤は、利用される用量および濃度ではレシピエントに対して無毒性であり;それらには、緩衝液(例えば、リン酸塩、クエン酸塩、および他の有機酸類;酸化防止剤(例えば、アスコルビン酸);低分子量ポリペプチド(約10残基を下回るもの)、蛋白質(例えば、血清アルブミン)、ゼラチン、もしくは免疫グロブリン類;親水性ポリマー(例えば、ポリビニルピロリドン);アミノ酸(例えば、グリシン、グルタミン、アスパラギン、アルギニン、もしくはリシン);単糖類、二糖類、および他の炭水化物類(例えば、グルコース、マンノース、もしくはデキストリン);キレート剤(例えば、EDTA);糖アルコール類(例えば、マニトールもしくはソルビトール);塩形成性対イオン(例えば、ナトリウム)および/または非イオン性界面活性物質(例えば、Tween、Pluronics、もしくはポリエチレングリコール(PEG))、がある。
インビボでの使用のためには、IL−4アンタゴニストを滅菌する必要がある。これは、滅菌膜フィルターを通す濾過により(凍結乾燥および再構築の前もしくは後のいずれか)容易に達成される。IL−4アンタゴニストは通常は凍結乾燥形態もしくは溶液として保存される。
徐放性を示す製剤の適切な例は、例えば、その蛋白質を含む固形疎水性ポリマーからできている半透性素材であり;これらの素材は成型品(例えば、フィルムコーティング錠もしくはマイクロカプセル)である。徐放性を示す素材の例は、ポリエステル類、ヒドロゲル類[例えば、ポリ(2−ヒドロキシエチルメタクリレート)(Langer et al.、J.Biomed.Mater.Res.、15:167−277[1981]およびLanger、Chem.Tech.、12:98−105[1982]により記載されている)もしくはポリ(ビニルアルコール)]、ポリアクチド類(米国特許第3,773,919号、欧州特許第58,481号)、L−グルタミン酸とγ−エチル−L−グルタミン酸とのコポリマー類(Sidman et al.、Biopolymers、22:547−556[1983])、非分解性エチレン/酢酸ビニル(Langer et al.、上記引用文中)、分解性乳酸/グリコール酸コポリマー(例えば、Lupron DepotTM(乳酸/グリコール酸コポリマーと酢酸ロイプロリドからできている注射用マイクロスフェア)、およびポリ−(D)−(−)−3−ヒドロキシ酪酸(欧州特許第133,988号)、である。ポリマー(例えば、エチレン/酢酸ビニルおよび乳酸/グリコール酸)は、その分子を、100日を上回る期間の間放出させることができる一方で、幾つかのハイドロゲルの場合には、蛋白質は比較的短い期間で放出される。被包化された蛋白質が比較的長期間体内に留まる場合には、それらは37℃下での湿気により変性もしくは凝集を生じ、その結果、生物学的活性の喪失および免疫原性の変化の可能性をもたらすことがある。蛋白質を安定化させるための有意義な手法を、関与するメカニズムに従って開発することができる。例えば、凝集をもたらすメカニズムが、チオジスルフィド交換の結果としての分子内S−S架橋形成に基づくことが見いだされれば、安定化はスルフヒドリル残基を改変させ、酸溶液から凍結乾燥させ、水分含有量を制御し、適切な添加物を用い、そして特別なポリマー/マトリックス組成物を開発することにより達成することができる。
徐放性を示すIL−4アンタゴニストの製剤は更に、リポソーム内に被包化されるIL−4アンタゴニストをも含む。IL−4アンタゴニスト含有性リポソームは、それ自体既知の方法により調製される:ドイツ特許第3,218,121号;Epstein et al.、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、82;3688−3692(1985);Hwang et al.、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、77:4030−4034(1980);欧州特許第52,322号;欧州特許第36,676号;欧州特許第88,046号;欧州特許第143,949号;欧州特許第142,641号;特開平59−118008号公報;米国特許第4,485,045号および第4,544,545号;ならびに欧州特許第102,324号。概してリポソームは小さな(約200〜800オングストローム)の単層タイプのものであり、約30モル%のコレステロールを上回る脂質含有量を有し、かつ各事例におけるその比率は至適IL−4アンタゴニスト用に調節されている。長期循環時間を呈するリポソームが米国特許第5,013,556号に開示されている。
本発明の更に別の適用は、「成型品」へのIL−4アンタゴニストの取り込みに関する、これら後者のものは、急性循環不全状態の出現を調節もしくは予防するために利用できる。
hIL−4突然変異蛋白質内の可能なN−グリコシル化部位の除去
アスパラギンがカップリングした2つのグリコシル化部位が天然のhIL−4アミノ酸配列中の位置38および105に存在する構造遺伝子中の対応コドンをアスパラギン酸のためのコドンで置換することができる。このことにより、得られるhIL−4突然変異蛋白質は、その遺伝子が酵母株内で発現する際にはN−グリコシル化を受けなくなる。
hIL−4突然変異蛋白質のための構造遺伝子における2つのコドン置換(部位特異的突然変異誘発)を、DengおよびNickoloff[Anal.Biochem.200:81(1992)]の方法に従い、クローニングベクターpUC18を用いて実施した。構造遺伝子を変化させるのに必要とされる合成オリゴヌクレオチドは、以下の配列を有していた:
a) 位置38のアスパラギンのアスパラギン酸での置換については:
5’−GCC TCC AAG GAC ACA ACT GAG−3’
b) 位置105のアスパラギンのアスパラギン酸での置換については:
5’-GTG AAG GAA GCC GAC CAG AGT ACG−3’
記載したヌクレオチオド配列内での下線を施した位置はアスパラギン酸のコドンを表す。ヌクレオチド配列におけるコドン置換はDNA配列決定により確認した。変化させた構造遺伝子を酵母発現ベクター内に挿入させ、そして適切な株内で発現させた。
大腸菌(coli)中でのN−末端メチオニンを有さないIL−4突然変異蛋白質の調製を目的とする位置(+2)でのアミノ酸の挿入
N−末端メチオニンを喪失しているIL−4突然変異蛋白質を調製する目的で、大腸菌(coli)中ではN−末端メチオニンの除去をもたらす、あるアミノ酸を、特異的メチオニンアミノペプチダーゼにより挿入した(Flinta et al.、Eur.J.Biochem.154、193−196、1986)。このためには、ベクターRPR9−IL4−Y 124D(封入物1)を、制限エンドヌクレアーゼXhoIおよびBamHIで切断した。得られる約450bpの長さのDNA断片は、IL4Y124D遺伝子のための配列情報およびそのベクターのatpE領域の短い(約50bp)断片を含み、このDNA断片をアガロースゲル電気泳動により精製し、そして、予めSalIおよびBamHIで切断してあったベクターM13mp18内に再クローン化させた。一本鎖DNAを調製し、そして以下のオリゴヌクレオチドを用いるインビトロ突然変異誘発反応に供した:
5’−CTGGAGACTGCCATGGCCCACAAGTGCGATATCACC−3’。
この突然変異誘発の結果、アミノ酸アラニン(コドンGCC)をIL4Y124D遺伝子の位置(+2)中に組み込ませる、それに加え、NcoI開裂部位(CCATGG)を、その後のスクリーニングおよび発現ベクター内へのクローニングを容易にさせる目的で、その遺伝子の5’末端に挿入する。このプラークを、二本鎖M13 RF DNA(複製性形態)を用いる制限分析によりスクリーニングした。陽性クローンを、酵素NcoIおよびBamHIでの制限消化により同定した。それに加え、正しい配列を配列決定により確認した。
約400bpの長さのDNA断片を選択されたM13mp18クローンからNcoIおよびBamHIで切り出し、アガロースゲル電気泳動により精製し、そして同様に予めNcoIおよびBamHIで切断してあったベクターpTrc99A(Pharmacia P−L Biochemicals社から市販品として入手可能である)内にクローン化させた。大腸菌(coli)細胞(TG1)を、このクローニングから取得され、かつアンピリシン含有性栄養培地上で選択されたベクターpAPH100(IL4Y125D)(図1参照)で形質転換させた。蛋白質の発現、およびその精製により、N−末端メチオニンを欠失するIL−4突然変異蛋白質がもたらされた。
酵母細胞の発酵
栄養溶液:
以下の栄養溶液を、hIL4突然変異蛋白質を発現するイースト細胞を培養するのに用いた:
Figure 2007051161
これらの成分を脱塩水中に混合し、そしてpHを5.5に調節した。この混合物を121℃で20分間滅菌した。グルコースを必要量の1/5の脱塩水中に溶解した上でこの溶液を別に滅菌し、そして冷ました後にこれを残りの栄養溶液に添加した。
株保存物:
全酵母形質転換体の株保存物は、予備培養物の2mlのアリコートを採取し、そしてそれらを液体窒素中に保存することにより貯蔵した。
予備培養物:
予備培養物の発酵は、200mlのSD2栄養溶液を含む1リットルの震盪フラスコ内で実施した。この栄養溶液に、株保存物、もしくはSD2アガープレートからの単一コロニーを接種した。この培養物を26〜30℃で2〜3日間、持続的に震盪させながらインキュベートした。
主培養物の発酵:
主培養物の発酵は、Sc6栄養溶液中、10リットルの撹拌タンク発酵器を用いて実施した。この栄養溶液に、3〜5%容積の予備培養物(この生物量はその予備培養物から遠心分離により取り出し、そして接種前にSc6培地中に再懸濁させたものである)を接種した。10リットルの主培養物のための発酵条件は以下のとおりであった:
温度 26〜30℃
撹拌機回転速度 600rpm
エアレーション速度 0.5vvm
pH設定値 5.5(5N NaOHおよび5N
SOで調節する)
発酵時間の5時間目以降、この培養物に継続的にグルコースおよび酵母抽出物の供給を行った。この供給速度はその培養物の呼吸率(RQ値)を基に調節した。このRQ設定値は1.0であった。供給溶液は以下の組成を含んでいた:
グルコース 500g/l
ディフコ(Difco)酵母抽出物 75g/l。
これらの構成成分を別々に脱塩水に溶解し、そしてそれらの溶液を121℃で20分間滅菌した。これら2つの溶液を冷ました後に合わせた。
誘導させたGal10プロモーター、もしくはGal10プロモーターの誘導体を用いる際には、誘導は供給溶液中の炭水化物をグルコース(500g/l)からガラクトース(500g/l)へと変化させることにより実施した。この後には供給速度はもはやRQ値に基づいて調節されるわけではなくなった。供給速度は手動操作により誘導時の供給速度の値の2倍になるように調節した。Gal10プロモーターの誘導は通常、約48時間の発酵期間の後に実施された。
細胞の回収:
発酵終了後(80〜120時間)、発酵器の内容物を10〜15℃に冷まし、そして細胞内発現の場合には、この酵母細胞を、標準的遠心分離技術(例えば、バケット型遠心機)を用いて回収した。遠心分離の後に取得された細胞量は、それを滴下により液体窒素に直接添加することにより凍結ペレット化させ、そして−80℃に保存した。このような方法で予め処理された生物量からの産物を精製した。異種蛋白質が培養用ブイヨン内に分泌される場合には、この酵母細胞を、標準的遠心分離技術(例えば、バケット型遠心機)を用いるか、もしくはバッチミクロ濾過法(例えば、Filtron−Minisetteシステム)によりその培養用ブイヨンから分離した。必要ならば、その培養用ブイヨンを濾過により滅菌した。無細胞培養用ブイヨンからの産物を後続精製にかけた。
大腸菌(coli)の発酵
栄養溶液:
hIL−4突然変異蛋白質を発現する大腸菌(coli)形質転換体は、以下の組成のLB栄養溶液中で培養した:
バクト(Bacto)トリプトン 10g/l
バクト(Bacto)酵母抽出物 5g/l
NaCl 10g/l。
これらの構成成分を脱塩水に溶解し、そしてその溶液を121℃で20分間滅菌した。接種の前には形質転換体を選択するのに適する抗生物質(例えば、そのベクターに用いられる選択用マーカーに依存して、100mg/l のNa アンピシリンもしくは50mg/lの硫酸カナマイシン)を滅菌条件下でその栄養溶液に添加した。
株保存物:
全大腸菌(coli)形質転換体の株保存物は、予備培養物の2mlアリコートを採取し、そしてそれらを液体窒素中に保存することにより貯蔵した。
予備培養物:
この予備培養物の発酵は、200mlのLB栄養溶液を含む1リットルの震盪フラスコ内で実施した。この栄養溶液に、株保存物もしくはLBアガープレートからの単一コロニーを接種した。これらの培養物を30℃で12〜18時間、持続的に震盪させながらインキュベートした。
主培養物の発酵:
主培養物の発酵は、LB栄養溶液中、10リットルの撹拌タンク発酵器を用いて実施した。この栄養溶液に、1〜5%容量の予備培養物(この生物量はその予備培養物から遠心分離により取り出し、そして接種前にLB培地中に再懸濁させたものである)を接種した。10リットルの主培養物のための発酵条件は以下のとおりであった:
撹拌温度 30℃(温度誘導性プロモーターを用いる場合)
37℃(IPTG−誘導性ベクターを用いる場合)
撹拌機回転速度 500rpm
エアレーション速度 0.5vvm。
生物量の成長をモニターする目的で、滅菌試料を約1時間の間隔で培養用ブイヨンから取り出し、そしてそれらの光学密度を600nm(OD600)で決定した。この培養物を、0.8〜1.2のOD600が達成された時点で誘導させた。誘導は、予め選択されたプロモーターに依存して以下のように実施した:
温度誘導: 30℃から42℃への発酵温度の上昇
IPTG誘導: 0.4mMの濃度までのイソプロピル−β−D−チオガラトピラノシド(IPTG)の滅菌添加。
誘導時間は典型的には4〜8時間であった。
細胞の回収:
発酵終了後(6〜14時間)、発酵器の内容物を10〜15℃に冷まし、そして細菌細胞を、標準的遠心分離技術(例えば、バケット型遠心機)を用いて回収した。遠心分離後に取得された細胞量を適切な場合には暫定的凍結状態で保存した。このような方法で予め取得された生物量からの産物を精製した。
構成プロモーターを用いる酵母細胞内でのインターロイキン4突然変異体蛋白質の発現
hIL−4突然変異体蛋白質をコードする遺伝子および構成プロモーター(例えば、α−交配因子プロモーター、GAPDHプロモーター、もしくはTPIプロモーター)を含む発現ベクターを宿す酵母形質転換体を、28℃下、10リットルスケールで培養した。発酵中、hIL−4突然変異体蛋白質の発現についての定性的検査を行うためにはSDS−PAGEを用いた。総発酵時間は96時間であった。発酵の最終時に達成された生物量濃度は27gの乾燥重量/lであった。細胞を遠心分離により予め取り出した後(15分間、6,500×g、4℃)、および濾過による滅菌の後、無細胞培養ブイヨンからの産物を精製した。
誘導性プロモーターを用いる酵母細胞内でのインターロイキン4突然変異蛋白質の発現
hIL−4突然変異体蛋白質をコードする遺伝子および誘導性プロモーター(例えば、Gal10プロモーターもしくはGal10プロモーターの誘導体)を含む発現ベクターを宿す酵母形質転換体を、28℃下、10リットルスケールで培養した。48時間の発酵期間の後、誘導を、供給溶液中の炭水化物をグルコースからガラクトースに変化させることにより実施した。発酵中、hIL−4突然変異体蛋白質の発現についての定性的検査を行うためにはSDS−PAGEを用いた。総発酵時間は96時間であった。発酵の最終時に達成された生物量濃度は24gの乾燥重量/lであった。細胞を分離により取り出した後、および濾過による滅菌の後、無細胞培養ブイヨンからの産物を精製した。
hIL−4突然変異蛋白質発現のためには他の誘導性プロモーターもこの方法に類似の方法で利用することができる。選択されたプロモーターの性質に依存する適切な誘導技術を利用する必要がある。
誘導性プロモーターを用いる大腸菌(coli)内でのインターロイキン4突然変異蛋白質の発現
hIL−4突然変異体蛋白質をコードする遺伝子および誘導性プロモーター(例えば、λpLプロモーターもしくはλpLプロモーターの誘導体)を含む発現ベクターを宿す大腸菌(coli)形質転換体を、LB栄養溶液中、10リットルスケールで培養した。そのLB栄養溶液に100mg/lのNa アンピリシンを添加することにより(=LB+Amp栄養溶液)このベクター含有性細胞を選択した。主培養物バッチに、LB+Amp栄養溶液中、5%容積の14時間令の予備培養物を接種した。発酵初期には、発酵温度は30℃であり、そして温度感受性プロモーターを誘導する目的で0.8〜1.2のOD600が達成された後に温度を42℃に上昇させた。発酵中、hIL−4突然変異体蛋白質の発現についての定性的検査を行うためにはSDS−PAGEを用いた。4〜6時間の誘導時間の後に、この培養用ブイヨンを10〜15℃に冷ますことにより発酵を停止させた。発酵最終時に達成された生物量濃度は約5gの新鮮重量/lであった。この大腸菌(coli)をバケット型遠心機(15分、6,500×g、4℃)内での遠心分離により回収し、そしてその細胞量を、直接滴下により液体窒素に添加することにより凍結ペレット化させた。この方法で深冷凍結させてある生物量を、その後に−80℃に保存した。この方法で処理した生物量からの産物を精製した。
大腸菌(coli)内でhIL−4突然変異蛋白質を発現させるためには、この方法に類似の方法で他の誘導性プロモーターが利用されることもある。選択されたプロモーターの性質に依存する適切な誘導技術を利用する必要がある。
IL−4突然変異蛋白質の精製
細胞破壊および封入体の単離
実施例7からの25gの大腸菌(coli)湿潤量を200mlの緩衝液(0.1M リン酸緩衝液、pH7.3、0.1% Triton、1mM EDTA、1μg/ml ペプスタチン)中に入れ、そして超音波処理(Branson B15 音波発生器)により破壊した。この産物を含む封入体を遠心分離(35,000×g、20分)により単離し、そして追加的に4M 尿素を含む破壊用緩衝液中で洗浄した。
産物の可溶化および亜硫酸分解
洗浄した封入体を125mlの緩衝液(0.2M Tris、pH8.1、8M 塩酸グアニジン)中に溶解した。4gの亜硫酸ナトリウムおよび2gの四チオン酸カリウムを添加し、そしてその反応混合物を2時間撹拌した。反応終了後に非溶解の構成成分を遠心分離(35,000×g、20分)により除去した。
ゲル濾過
この上清をゲル濾過カラム(Sephacryl S−300 HR、Pharmacia社、10×90cm)にかけ、そして6M 塩酸グアニジンを含むPBS緩衝液中、280ml/時間の流速でのゲル濾過に供した。産物含有性分画をSDS−PAGEにより同定し、そしてそれらの分画を合わせた。
再生
その分子を還元する目的でβ−メルカプトエタノール(最終濃度 15mM)を添加した。室温での2時間のインキュベーションの後、その混合物を水で5倍に希釈し、そして緩衝液(3mM NaHPO、7mM NaHPO、2mM KCl、120mM NaCl)に対して3〜4日間透析した。
濃縮
透析した物質を酢酸でpH5に調節し、そしてその伝導率を水を添加することにより≦10mS/cmにまで低下させた。50mlのCM Sepharose−FF(Pharmacia社)(これは25mMの酢酸アンモニウム、pH5.0、で平衡化させてある)を撹拌しながらその混合物に添加する。非結合物質を濾過して除去し、そしてそのゲルを用いてカラムの充填を行った。産物を、25mMの酢酸アンモニア中の0〜1M NaClの直線濃度勾配液、pH5.0、で、300ml/時間の流速で溶出した。産物含有性分画をSDS−PAGEによるか、もしくは分画用RPクロマトグラフィーにより同定した。
最終精製
CMセファロースのプールを、0.1%のTFAで平衡化させたVydac C−4カラム(1×25cm、10μm)にかけ、そしてアセトニトリルの増加濃度勾配液で溶出した。純粋産物を含む分画を合わせ、そして凍結乾燥した。
実施例2で調製されるベクターpAPH100(IL4Y125D)の制限酵素地図

Claims (8)

  1. a)少なくとも2つの改変を伴う野生型ヒトインターロイキン−4(hIL−4)のアミノ酸配列から成る突然変異ヒトインターロイキン−4蛋白質であって、第一の改変が、野生型hIL−4蛋白質における位置121、124、もしくは125に存在する1以上のアミノ酸の他の天然アミノ酸による置換からなり、そして第二の改変が、i)該蛋白質のN末端の改変、ii)該蛋白質のC末端の改変、iii)該蛋白質の潜在的なグリコシル化部位の欠失、および/またはiv)非蛋白質ポリマーへの該蛋白質のカプリング、からなる群より選ばれる少なくとも1つの改変であり、かつ、野生型hIL−4のアンタゴニストもしくは部分アゴニストである、上記突然変異ヒトインターロイキン−4蛋白質、および
    b)生理学的に許容されうるキャリアー、を含んでなる治療用組成物。
  2. a)少なくとも2つの改変を伴う野生型ヒトインターロイキン−4(hIL−4)のアミノ酸配列から成る突然変異ヒトインターロイキン−4蛋白質であって、第一の改変が、野生型hIL−4蛋白質における位置121、124、もしくは125に存在する1以上のアミノ酸の他の天然アミノ酸による置換からなり、そして第二の改変が、i)該蛋白質のN末端の1以上のアミノ酸の欠失もしくは挿入による改変、ii)該蛋白質のC末端の1以上のアミノ酸の欠失もしくは挿入による改変、iii)該蛋白質の潜在的なグリコシル化部位の欠失、および/またはiv)ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールおよびポリオキシアルキレンから成る非蛋白質ポリマーへの該蛋白質のカプリング、からなる群より選ばれる少なくとも1つの改変であり、かつ、野生型hIL−4のアンタゴニストもしくは部分アゴニストである、上記突然変異ヒトインターロイキン−4蛋白質、および
    b)生理学的に許容されうるキャリアー、を含んでなる治療用組成物。
  3. a)少なくとも2つの改変を伴う野生型ヒトインターロイキン−4(hIL−4)のアミノ酸配列から成る突然変異ヒトインターロイキン−4蛋白質であって、第一の改変が、野生型hIL−4蛋白質における位置121、124、もしくは125に存在する1以上のアミノ酸の他の天然アミノ酸による置換からなり、そして第二の改変が、天然のN末端ヒスツジン残基の前へのアラニニン、グリシン、プロリン、セリン、スレオニンおよびバリンから成る群より選ばれるアミノ酸の挿入による該蛋白質のN末端の改変を含んでなり、かつ、野生型hIL−4のアンタゴニストもしくは部分アゴニストである、上記突然変異ヒトインターロイキン−4蛋白質、および
    b)生理学的に許容されうるキャリアー、を含んでなる治療用組成物。
  4. a)少なくとも2つの改変を伴う野生型hIL−4のアミノ酸配列から成る請求項2記載の突然変異ヒトインターロイキン−4蛋白質であって、第一の改変が、野生型hIL−4蛋白質における位置121、124、もしくは125に存在する1以上のアミノ酸の他の天然アミノ酸による置換からなり、そして第二の改変が天然のN末端ヒスツジン残基の前へのアラニニン、グリシン、プロリン、セリン、スレオニンおよびバリンから成る群より選ばれるアミノ酸の挿入による該蛋白質のN末端の改変、ならびにi)38位および/もしくは105位のアスパラギンのアスパラギン酸置換によるこれらの位置における潜在的なグリコシル化部位の欠失、および/またはii)該蛋白質のポリエチレングリコールへのカプリングを含んでなり、かつ、野生型hIL−4のアンタゴニストもしくは部分アゴニストである、上記突然変異ヒトインターロイキン−4蛋白質および
    b)生理学的に許容されうるキャリアー、を含んでなる治療用組成物。
  5. 少なくとも2つの改変を伴う野生型ヒトインターロイキン−4(hIL−4)のアミノ酸配列から成る突然変異ヒトインターロイキン−4蛋白質であって、第一の改変が、野生型hIL−4蛋白質における位置121、124、もしくは125に存在する1以上のアミノ酸の他の天然アミノ酸による置換からなり、そして第二の改変が、i)該蛋白質のN末端の改変、ii)該蛋白質のC末端の改変、iii)該蛋白質の潜在的なグリコシル化部位の欠失、および/またはiv)非蛋白質ポリマーへの該蛋白質のカプリング、からなる群より選ばれる少なくとも1つの改変であり、かつ、野生型hIL−4のアンタゴニストもしくは部分アゴニストである、上記突然変異ヒトインターロイキン−4蛋白質の、ヒトインターロイキン−4レセプター発現細胞に対するヒトインターロイキン−4の効果のアンタゴナイジングまたは部分アゴナイジングする製薬学的製剤の調製するための使用。
  6. 少なくとも2つの改変を伴う野生型ヒトインターロイキン−4(hIL−4)のアミノ酸配列から成る突然変異ヒトインターロイキン−4蛋白質であって、第一の改変が、野生型hIL−4蛋白質における位置121、124、もしくは125に存在する1以上のアミノ酸の他の天然アミノ酸による置換からなり、そして第二の改変が、i)該蛋白質のN末端の1以上のアミノ酸の欠失もしくは挿入による改変、ii)該蛋白質のC末端の1以上のアミノ酸の欠失もしくは挿入による改変、iii)該蛋白質の潜在的なグリコシル化部位の欠失、および/またはiv)ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールおよびポリオキシアルキレンから成る非蛋白質ポリマーへの該蛋白質のカプリング、からなる群より選ばれる少なくとも1つの改変であり、かつ、野生型hIL−4のアンタゴニストもしくは部分アゴニストである、上記突然変異ヒトインターロイキン−4蛋白質の、ヒトインターロイキン−4レセプター発現細胞に対するヒトインターロイキン−4の効果のアンタゴナイジングまたは部分アゴナイジングする製薬学的製剤の調製するための使用。
  7. 少なくとも2つの改変を伴う野生型ヒトインターロイキン−4(hIL−4)のアミノ酸配列から成る突然変異ヒトインターロイキン−4蛋白質であって、第一の改変が、野生型hIL−4蛋白質における位置121、124、もしくは125に存在する1以上のアミノ酸の他の天然アミノ酸による置換からなり、そして第二の改変が、天然のN末端ヒスツジン残基の前へのアラニニン、グリシン、プロリン、セリン、スレオニンおよびバリンから成る群より選ばれるアミノ酸の挿入による該蛋白質のN末端の改変を含んでなり、かつ、野生型hIL−4のアンタゴニストもしくは部分アゴニストである、上記突然変異ヒトインターロイキン−4蛋白質の、ヒトインターロイキン−4レセプター発現細胞に対するヒトインターロイキン−4の効果のアンタゴナイジングまたは部分アゴナイジングする製薬学的製剤の調製するための使用。
  8. 少なくとも2つの改変を伴う野生型hIL−4のアミノ酸配列から成る請求項2記載の突然変異ヒトインターロイキン−4蛋白質であって、第一の改変が、野生型hIL−4蛋白質における位置121、124、もしくは125に存在する1以上のアミノ酸の他の天然アミノ酸による置換からなり、そして第二の改変が天然のN末端ヒスツジン残基の前へのアラニニン、グリシン、プロリン、セリン、スレオニンおよびバリンから成る群より選ばれるアミノ酸の挿入による該蛋白質のN末端の改変、ならびにi)38位および/もしくは105位のアスパラギンのアスパラギン酸置換によるこれらの位置における潜在的なグリコシル化部位の欠失、および/またはii)該蛋白質のポリエチレングリコールへのカプリングを含んでなり、かつ、野生型hIL−4のアンタゴニストもしくは部分アゴニストである、上記突然変異ヒトインターロイキン−4蛋白質の、ヒトインターロイキン−4レセプター発現細胞に対するヒトインターロイキン−4の効果のアンタゴナイジングまたは部分アゴナイジングする製薬学的製剤の調製するための使用。
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