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JP2007034786A - 複合icカードおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複合ICカードのICカード装着用凹部内に形成する応力緩和溝の形状を特定の形状とすることによって、カード基体内のアンテナコイルとの接続を確保しながら、ICモジュールの剥離強度の高い複合ICカードとその製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明の複合ICカードは、接触・非接触式兼用ICモジュールを装着した複合ICカードであって、当該複合ICモジュール装着のためにICカード基体に掘削したICモジュール装着用凹部20は、当該凹部内の第1凹部21面の外周域に沿う縁辺であって、2箇所のアンテナコイル接続用凹孔15,16に近接する縁辺を除いた部分に限って、カード基体に加えられる曲げ応力を緩和する応力緩和溝18が掘削されていることを特徴とする。応力緩和溝18は、0.3mmから1.2mmの幅であって、アンテナコイルに達しない深さで掘削することができる。
【選択図】 図1

Description

本願発明は複合ICカードおよびその製造方法に関する。
詳しくは、接触・非接触式兼用の複合ICカードについて、ICモジュールの装着構造の強化を図った新規な複合ICカードとその製造方法に関する。このような複合ICカードは、通常の接触・非接触式兼用ICカードとして使用して従来品にない耐久性を備える特徴がある。本発明の技術分野は、複合ICカードの製造や利用の分野に関する。
実用されているICカードは大きく分けて3種類に分類される。すなわち、外部端子板がカード表面に露出している接触式、ICチップ及び通信用のアンテナコイルがカード内部に埋め込まれ外部端子板が無い非接触式、及び外部端子板を有し両者の機能を同一のICチップで行う、コンビ式またはデュアルインターフェース式とも呼ばれる、接触・非接触式兼用複合ICカード、の3種類である。
この、コンビ式またはデュアルインターフェース式と呼ばれる接触・非接触式兼用複合ICカード(以下、単に「複合ICカード」という。)が、本願の対象となるICカードである。この複合ICカードは、ICモジュールの裏側(接触端子板面の反対面)に、カード基体内のアンテナ端子と接続するためのアンテナ接続用端子板が設けられており、これがICモジュール装着のために掘削したカードの凹孔内に露出するアンテナコイル端子(アンテナコイルの両端部)と導電ペーストまたは導電シート等を介して接続されることで非接触カードとしての機能も備える特徴を有している。
複合ICカードの場合は、COT(Chip On Tape)裏面に形成されたアンテナ接続用端子板と、カードのザグリ加工で露出したカード内部に内蔵された非接触通信用のアンテナのアンテナ端子とをCOT挿入接着時に、COT固定用接着剤とは別の導電性接着剤を介して両者間を電気的にも接続する。これにより、ICチップの非接触通信機能部に導通する。一方、カード表面には6個ないし8個のISO7816接触方式の端子群が設けられていて接触通信を行う。
なお、ICモジュールはCOTでもCOB(Chip On Board)でもどちらでも良いものである。以下も同様である。
このようなICモジュールとカード基体内のアンテナとの接続方法を記載する先行技術には、特許文献1、特許文献2、等の多数があるが、具体的な内容を図面を参照して説明することとする。
図5は、従来の複合ICカードの平面図、図6は、ICモジュールの端子板配置図、図7は、複合ICカード用ICモジュールの裏面のボンディング状態を表す図、である。
複合ICカード1は外観的には、図5のように、従来からの接触型ICカードと同様である。カードサイズは、ISOの規格に基づき、53.98×85.60mm、厚みは、0.68〜0.84mmの範囲、通常0.76mm程度にされている。接触型ICカードとはカード基体10内に埋設されたアンテナコイル11を有する違いがある。
アンテナコイル11は破線で示しているが、実際にはカード基体10内に埋設されていて見えないので外観上は接触型ICカードと異なるものではない。アンテナコイル11の両端は、複合ICカード用ICモジュール5のアンテナ接続用端子板に接続するようにされている。
図6は、複合ICモジュール5の端子板配置図であり、C1〜C8の8個の端子が設けられている。各端子は、C1(Vcc)、C2(RST)、C3(CLK)、C4(RFU)、C5(GND)、C6(Vpp)、C7(I/O)、C8(RFU)であり、この端子配置は通常の接触型ICカードの場合と同一である。
複合ICカード用ICモジュールの裏面のボンディング状態は、通常、図7のようになっている。C1,C2,C3,C5,C7端子背面の絶縁基板には、ワイヤボンディング基板側パッド26が形成されていて、当該パッドを介して、それぞれICチップ3側の接続端子(パッド)にボンディングワイヤ27で接続されている。C4,C8端子は予備端子なので基板側パッドは設けられていない。C6のVppも使用しない場合が多い。
C2,C3端子とC6,C7端子の背面を利用してアンテナ接続用端子板24,25が設けられ、C4,C8端子の背面を通る回路を介して、ICチップ3の非接触インターフェース部A1,A2にボンディングされている。複合ICモジュール5のICチップ3やボンディングワイヤ27部分は樹脂モールドされている。
なお、ICモジュール装着用凹部の周囲に応力緩和用の溝を設ける先行技術には、特許文献3、特許文献4、特許文献5等がある。しかし、いずれも接触型ICカードに関する技術であり、本願のように、カード基体内にアンテナコイルを有する複合ICカードに関するものではない。
特開平9−123654号公報 特開平11−328355号公報 特開平9−30170号公報 特開平11−34554号公報 特開平11−34555号公報
ICカードが変形を受けた際に、ICモジュールがカード基体から容易に剥離し難くするためには、従来のように応力緩和溝をICモジュール装着用凹部周囲に形成することが好ましい。しかし、従来の接触ICカードと同様に応力緩和溝を掘削すると、アンテナコイル接続用端子板とカード基体内のアンテナ端子とを接続する接続用凹孔の周囲の接着面積が狭小になり、十分な接着強度が得られなくなる問題がある。不十分な接着強度ではICカードに曲げ負荷が加わった際に剥離が生じてしまい、導通が得られなくなる問題が生じる。また、高温高湿の環境下では水分が浸入しやすく導通部分の劣化も生じ易い。
そこで、本発明はICモジュールの接着強度と、非接触通信用コイルとの接続強度の双方を確保することを課題として研究し完成したものである。
上記課題を解決する本発明の要旨の第1は、接触・非接触式兼用ICモジュールを装着した複合ICカードであって、当該ICモジュール装着のためにICカード基体に掘削したICモジュール装着用凹部は、当該凹部内の第1凹部面の外周域に沿う縁辺であって、2箇所のアンテナコイル接続用凹孔に近接する縁辺を除いた部分に、カード基体に加えられる曲げ応力を緩和する応力緩和溝が掘削されていることを特徴とする複合ICカード、にある。
上記において、応力緩和溝が、0.3mmから1.2mmの幅であって、アンテナコイルに達しない深さである、ことが溝幅として適切であり、またアンテナコイルを損傷しない深さであることから好ましい。
上記課題を解決する本発明の要旨の第2は、接触・非接触式兼用ICモジュールを装着した複合ICカードの製造方法であって、(1)アンテナコイルを埋設したICカード基体を準備する工程、(2)当該ICカード基体にICモジュールの端子板を載置する第1凹部を掘削する工程、(3)第1凹部の内側にICモジュールの樹脂モールド部を納める深さの第2凹部を掘削する工程、(4)第1凹部面にアンテナコイル接続用凹孔をさらに掘削して、カード基体内の2箇所のアンテナコイル端子を露出させる工程、(5)第1凹部面の外周域に沿う縁辺であって、当該2箇所のアンテナコイル接続用凹孔に近接する縁辺を除いた部分に、応力緩和溝を掘削する工程、(6)接触・非接触式兼用ICモジュールを前記第1凹部と第2凹部からなる装着用凹部に装着する際に、導電性接着剤または導電性接着シートを用いてICモジュールのアンテナコイル接続用端子板と、カード基体内のアンテナコイル端子を電気的に接続する工程、(7)同時に非導電性接着剤または異方導電性接着剤を用いてICモジュール端子板を第1凹部面に接着固定させる工程、を少なくとも有することを特徴とする複合ICカードの製造方法、にある。
上記において、前記(5)の工程の応力緩和溝を、0.3mmから1.2mmの幅であって、アンテナコイルに達しない深さに掘削する、ことが溝幅として適切であり、またアンテナコイルを損傷しないことから好ましい。
本発明による複合ICカードは、ICカードが不可逆的に変形するほどの大きなたわみが与えられてもICモジュール基板の剥離等が生じることなく、また、アンテナコイル接続用端子板と、カード基体内のアンテナコイル端子との接続が確保され、非接触通信が不可能になることがない。
本発明による複合ICカードの製造方法によれば、ICカードに加えられる変形に対してICモジュール基板の剥離等が生じることない複合ICカードを、アンテナコイル接続用端子板と、カード基体内のアンテナコイル端子との十分な接続を確保しながら製造することができる。
本発明は、複合ICカードにおいて、カードに加えられる曲げ応力に対して、アンテナコイル接続用端子板とカード基体内のアンテナ端子との接続を確保する技術に関する。
本発明は、ICモジュール装着用凹部内の応力緩和溝の掘削方法に改良を加えた特徴があるが、以下、図面を参照しながら説明することとする。
図1は、本発明の複合ICカードのICモジュール装着用凹部の平面図、図2は、装着用凹部にICモジュールを装着した後の断面図、図3は、従来の複合ICカードのICモジュール装着用凹部の平面図、図4は、従来の装着用凹部にICモジュールを装着した後の断面図、である。
図1は、ICモジュール装着用凹部の平面図を示している。ICモジュール装着用凹部20は、ICモジュールの端子板を載置する第1凹部21とその第1凹部21内をさらに深く掘削した第2凹部22とから構成されている。図1において、第2凹部22に接する第1凹部21面には、2つの長円形状のアンテナコイル接続用凹孔15,16が掘削されている。図1では図示していないが、当該アンテナコイル接続用凹孔15,16内底面には、カード基体に埋設したアンテナコイル端子111,112(図2参照)が露出している状態にされている。後に、詳述するが、当該接続用凹孔15,16を通じて、ICモジュールのアンテナ接続用端子板24,25とカード基体内のアンテナコイル11を接続するものである。
本発明のICカードで用いるICモジュール装着用凹部20の特徴は、第1凹部の周囲に形成する応力緩和溝18が、アンテナコイル接続用凹孔15,16に近接する縁辺には形成されていないで、近接縁辺では断続部19a,19bを有することにある。
断続部19a,19bの長さL2は、アンテナコイル接続用凹孔15,16の長径L1に合わせて、2.0mmから2.5mm程度にすることができる。長径L1と同一であっても良く多少長くてもよい。応力緩和溝18は、通常当該断続部19a,19bを除く、第1凹部21の縁辺の全体に形成する。応力緩和溝18の幅W2は、0.3mm〜1.2mm程度のほぼ均一幅とし、深さはアンテナコイル21が露出しない深さにする。アンテナコイル21に損傷を与えないためである。
応力緩和溝18は、前述した先行特許文献にも記載されているが、ICカード基体に加わる曲げ応力を吸収して、ICモジュールの剥離や変形を防止するものである。
図3は、従来の複合ICカードのICモジュール装着用凹部20jの平面図である。
なお、従来とは、試作的に実施した技術であって、公開された技術を意味するものではない。図3の場合、応力緩和溝18jが第1凹部21の全周囲に形成されているのに対し、図1では前記のように断続部19a,19bを有している違いがある。
図2は、装着用凹部に複合ICモジュール5を装着した後の断面図である。アンテナコイル接続用凹孔15,16の中心を横断する断面なので、図2には応力緩和溝18の断面が現れていない。アンテナコイル接続用凹孔15,16内には、導電性ペーストやはんだ等の導電性接着剤を充填してから複合ICモジュール5を装填する。これにより、複合ICモジュール5側のアンテナ接続用端子板24,25とICカード基体内のアンテナコイル端子111,112とを電気的に導通させる。導電性接着剤の代わりに導電性接着シートが用いられる場合もある。この場合は、異方導電性シートであるので、第1凹部の全面に当該シートを敷いても電気的に短絡する問題は生じない。導電性ペーストやはんだ等をアンテナコイル接続用凹孔15,16内に用いる場合は、ICモジュール基板の他の部分を第1凹部21面に固定するために非導電性の接着剤や接着シートを使用する。
図4は、従来のICモジュール装着用凹部にICモジュールを装着した後の断面図である。図2との対比のためであるが、応力緩和溝18jの断面が現れていることを除き、図4と同一内容である。図2も図4も、アンテナコイル11は、細線の被覆銅線をアンテナシート(コアシート10a)に固定することにより形成している。アンテナコイル端子111,112は被覆導線を平面状に密に折り畳んだ形状にされている。
応力緩和溝18を、図1の形状とすることにより、上記導通部分(アンテナコイル接続用凹孔15,16)周囲の面積を広くすることができ、複合ICモジュール5のプリント基板8の第1凹部21面に対する接着強度をより高くすることが可能となる。感覚的には僅かな面積に見えるが、当該部分において、計算上5%程度の面積増加となる。
応力緩和溝18の上記ような形状改良により、応力緩和効果を維持しながら、ICモジュールの剥離強度を大きくするという実用上顕著な効果が得られるものである。
このような複合ICカードの製造は、応力緩和溝18の掘削以外のその他の点においては従来例と同様であり、図2のように、アンテナコイル11とアンテナコイル端子111,112を形成したアンテナシート101を準備した後、コアシート102とオーバーシート103,104を積層して熱圧をかけて一体にする。カード基材が塩化ビニールと違って熱融着性でない材料の場合は、接着剤や接着シートを併用するものであってもよい。これらの工程は多面付けの大判工程で行い、ICモジュールの装着は、個々のカードサイズに打ち抜いた後に行う。
以下、具体的な実施例に基づいて説明する。
<ICモジュールの製造>
複合ICモジュール5用のプリント基板8として、厚み110μmのガラスエポキシ材料に厚み35μmの表面側銅箔と厚み35μmの背面側銅箔を積層したものを使用した。なお、ガラスエポキシ材料には、ワイヤボンディング基板側パッド26を予め必要個数穿孔したものを使用した。このプリント基板8に対して、表面側端子群(C1〜C8)と、背面側アンテナ接続用端子板24,25、その他必要な回路をフォトエッチング工程で形成した。端子板全体の大きさは13.0mm×11.8mmとし、アンテナ接続用端子板24,25のサイズは、3.0mm×2.0mmになるようにした。
レジスト剥離後、残存する銅箔層を電極として、表面側端子群と背面側のアンテナ接続用端子板24,25に対してニッケルメッキ及び金めっき処理を行った。
複合ICカード用ICチップ3をエポキシ系ダイ接着剤によりプリント基板8にダイボンディングし、ICチップ3の各接続端子(パッド)と基板側各パッド(穴部)26間及び回路241,251間のワイヤボンディングを行った。最後に、ICチップ3、ボンディングワイヤ27部分を樹脂モールドし、複合ICカード用ICモジュール5を完成した(図7参照)。
<アンテナシートの準備>
アンテナシートとなるコアシート101として、厚み360μmの白色硬質塩化ビニールシートを用いた。このコアシート101に径110μmの被覆銅線を被覆樹脂を溶融しながらコアシート101に固定する方法で、アンテナコイル11を形成し、アンテナコイル11の両端部は、被覆銅線を平面状に密に折り畳んだ形状にしてアンテナコイル接続端子111,112とした。アンテナコイル接続端子111,112は、ICモジュール装着用凹部20を掘削した場合の第1凹部21の下面に位置するようにした。
<カード基体の準備>
このアンテナシートに対して、厚み360μmの白色硬質塩化ビニールからなるコアシート102をアンテナコイル11が内面になるように密着し、その両側に厚み50μmの透明塩化ビニールシートをオーバーシート103,104として積層し、熱圧をかけて一体のカード基体10にした。
プレス後は、多少圧縮されるので、カード基体10の全体厚みは、800μm〜810μm程度となる。この状態で、アンテナコイル11の銅線は、カード基体10の表面から、345μmから455μm程度の深さに位置することになる(図2参照)。
<ICモジュールの装着>
ICモジュール装着用凹部20の第1凹部21が、大きさ13.0mm×11.8mm、深さ210μmとなるように掘削し、その中心部分に第2凹部22を、大きさ8.7mm×8.4mmで、樹脂モールド部7が納まる深さに掘削した。次いで、第1凹部21面のアンテナコイル端子111,112位置に、アンテナコイル接続用凹孔15,16を掘削して金属銅線が露出するようにした。アンテナコイル接続用凹孔15,16の大きさは、図1のように、幅W1が約1.0mm、長さL1が2.2mmの長円形状になるように掘削した。さらに、応力緩和溝18をアンテナコイル接続用凹孔15,16に近接する部分を除いて、第1凹部21の縁辺の全体に、幅0.5mmで、第1凹部面からの深さが、60μmになるように掘削した。アンテナコイル接続用凹孔15,16に近接する部分には断続部を設けて応力緩和溝18を掘削しないようにし、当該断続部19a,19bの長さL2は、2.2mmになるようにした。
異方導電性接着剤として、導電性ペースト(パナソニックファクトリーソリューションズ製「LAC300D」)を使用し、アンテナコイル接続用凹孔15,16内及び第1凹部21の全面に塗布してから、複合ICモジュール5を、ICモジュール装着用凹部20に熱圧をかけて固定した。以上の実施例の複合ICカードを10枚試作した。
(比較例)
応力緩和溝18を第1凹部21の縁辺の全周に掘削した以外の条件は、上記実施例1と全て同一の条件として比較例の複合ICカードを10枚試作した。
複合ICモジュール装着後の実施例と比較例の複合ICカードの各10枚について、耐久性の比較試験を行った。試験は、ISO7816−1に基づく「曲げ試験(合計1000回の動的曲げ試験)」を行った。
その結果、比較例では、10枚中2枚の導電性接着剤の剥離が生じたが、実施例では、全数剥離を生じることは無かった。
本発明の複合ICカードのICモジュール装着用凹部の平面図である。 図1のICモジュール装着用凹部にICモジュールを装着した後の断面図である。 従来の複合ICカードのICモジュール装着用凹部の平面図である。 従来の装着用凹部にICモジュールを装着した後の断面図である。 複合ICカードの平面図である。 ICモジュールの端子配置図である。 複合ICカード用ICモジュールの裏面のボンディング状態を表す図である。
符号の説明
1 複合ICカード
3 ICチップ
5 複合ICモジュール
7 樹脂モールド部
8 プリント基板
10 カード基体
11 アンテナコイル
111 アンテナコイル端子
112 アンテナコイル端子
15,16 アンテナコイル接続用凹孔
18 応力緩和溝
19a,19b 断続部
20 ICモジュール装着用凹部
21 第1凹部
22 第2凹部
24,25 アンテナ接続用端子板
26 ワイヤボンディング基板側パッド
27 ボンディングワイヤ

Claims (4)

  1. 接触・非接触式兼用ICモジュールを装着した複合ICカードであって、当該ICモジュール装着のためにICカード基体に掘削したICモジュール装着用凹部は、当該凹部内の第1凹部面の外周域に沿う縁辺であって、2箇所のアンテナコイル接続用凹孔に近接する縁辺を除いた部分に、カード基体に加えられる曲げ応力を緩和する応力緩和溝が掘削されていることを特徴とする複合ICカード。
  2. 応力緩和溝が、0.3mmから1.2mmの幅であって、アンテナコイルに達しない深さであることを特徴とする請求項1記載の複合ICカード。
  3. 接触・非接触式兼用ICモジュールを装着した複合ICカードの製造方法であって、(1)アンテナコイルを埋設したICカード基体を準備する工程、(2)当該ICカード基体にICモジュールの端子板を載置する第1凹部を掘削する工程、(3)第1凹部の内側にICモジュールの樹脂モールド部を納める深さの第2凹部を掘削する工程、(4)第1凹部面にアンテナコイル接続用凹孔をさらに掘削して、カード基体内の2箇所のアンテナコイル端子を露出させる工程、(5)第1凹部面の外周域に沿う縁辺であって、当該2箇所のアンテナコイル接続用凹孔に近接する縁辺を除いた部分に、応力緩和溝を掘削する工程、(6)接触・非接触式兼用ICモジュールを前記第1凹部と第2凹部からなる装着用凹部に装着する際に、導電性接着剤または導電性接着シートを用いてICモジュールのアンテナコイル接続用端子板と、カード基体内のアンテナコイル端子を電気的に接続する工程、(7)同時に非導電性接着剤または異方導電性接着剤を用いてICモジュール端子板を第1凹部面に接着固定させる工程、を少なくとも有することを特徴とする複合ICカードの製造方法。
  4. 前記(5)の工程の応力緩和溝を、0.3mmから1.2mmの幅であって、アンテナコイルに達しない深さに掘削することを特徴とする請求項3記載の複合ICカードの製造方法。


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