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JP2007028824A - 整流子及び電機子 - Google Patents

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JP2007028824A
JP2007028824A JP2005209130A JP2005209130A JP2007028824A JP 2007028824 A JP2007028824 A JP 2007028824A JP 2005209130 A JP2005209130 A JP 2005209130A JP 2005209130 A JP2005209130 A JP 2005209130A JP 2007028824 A JP2007028824 A JP 2007028824A
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Ryohei Kageyama
良平 影山
Nobuo Kasao
信男 笠尾
Toshiyuki Osawa
寿之 大澤
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
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Abstract

【課題】短絡導体を含む軸方向の長さを短くすることができるとともに、電気的接続の信頼性が高い整流子を提供する。
【解決手段】整流子は、整流子片を有する整流子本体と、所定の整流子片同士を短絡させるための短絡導体21を有する短絡部材とを備える。短絡導体21は、短絡構成部材群31,32が、2層積層されてなる。一方の短絡構成部材群31は他方の短絡構成部材群32より薄く形成される。短絡構成部材群31,32同士は、他方の短絡構成部材群32側に打ち出し形成される凸部32d,32eが一方の短絡構成部材群31側に形成される孔31d,31eを貫通するように配置されかしめ加工されることで、固定される。
【選択図】 図6

Description

本発明は、所定の整流子片同士が短絡される整流子、及び電機子に関するものである。
従来、給電用ブラシを備えるモータの電機子(アーマチャ)としては、整流子に複数配設される整流子片(セグメント)同士が短絡されたものがある。このようなモータでは、所定の整流子片同士を短絡させることで、給電用ブラシが接触していない整流子片にも電流を流すことができ、給電用ブラシの個数を低減させることができる。
そして、上記のように所定の整流子片同士を短絡させる構造としては、整流子の端部に整流子片同士を短絡させるための短絡導体(均圧線)を多数重ねるように配設したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−134873号公報
しかしながら、上記のように整流子の端部に短絡導体(均圧線)を多数重ねるように配設したものでは、短絡導体によって整流子の軸方向の長さが長くなってしまうという問題がある。尚、このことは、電機子の軸方向の長さをも長くしてしまう原因となる。又、短絡導体を多数重ねるように配設したものでは、短絡導体同士が擦れ合って(被覆が剥がれて)それらが電気的に接続(レアショート)されてしまう虞がある等、電気的接続の信頼性が低いという問題がある。尚、このことは、電機子(モータ)の歩留まりを低下させたり、誤動作を発生させる原因となる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、短絡導体を含む軸方向の長さを短くすることができるとともに、電気的接続の信頼性が高い整流子及び電機子を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、周方向に複数配設される整流子片と、前記整流子片の径方向内側で前記整流子片を保持すべく配設される本体絶縁材とを有する整流子本体と、所定の前記整流子片同士を短絡させるための短絡導体を有し、前記整流子本体の軸方向端部に設けられる短絡部材とを備えた整流子であって、前記短絡導体は、周方向に複数配置された外周側端末と、前記外周側端末の内側で周方向に複数配置された内周側端末と、前記外周側端末と前記内周側端末とをそれぞれ連結する複数の連結部とが同一層に形成されてなる短絡構成部材群が、2層積層されることで、前記外周側端末同士と、前記内周側端末同士とがそれぞれ積層方向に接触され、前記連結部同士が積層方向に非接触とされたものであり、少なくとも1つの前記短絡構成部材群における複数の前記連結部が前記外周側端末と前記内周側端末とを周方向に所定角度ずらしてそれぞれ連結するように形成されたものであって、一方の前記短絡構成部材群が他方の前記短絡構成部材群より薄く形成され、他方の前記短絡構成部材群側に打ち出し形成される凸部が一方の前記短絡構成部材群側に形成される孔を貫通するように配置されかしめ加工されることで、前記短絡構成部材群同士が固定された。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の整流子において、前記一方の短絡構成部材群は他方の短絡構成部材群より電気抵抗率の小さい材質とされた。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の整流子において、一方の前記短絡構成部材群は銅材よりなり、他方の前記短絡構成部材群は真鍮材よりなる。
請求項4に記載の発明では、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の整流子において、前記短絡部材は、前記短絡導体を埋設して保持すべく配設される短絡絶縁材を有する。
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載の整流子において、前記本体絶縁材と前記短絡絶縁材とが異なる材質とされた。
請求項6に記載の発明では、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の整流子において、前記孔において他方の短絡構成部材群と対向しない側の開口部には、外側に向かうほどその内径が大きくなるように設定されたテーパ面が形成された。
請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の整流子において、一方の前記短絡構成部材群の板厚より大きく設定された前記凸部がかしめ加工されることで、前記短絡構成部材群同士が固定された。
請求項8に記載の発明では、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の整流子と、前記整流子の軸中心を貫通するように配設される回転軸と、前記整流子と軸方向に並んで前記回転軸に固定される電機子コアと、前記電機子コアのティースに巻装される巻線とを備えた電機子を要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、短絡導体は、同一層に形成されてなる短絡構成部材群を2つ積層しただけの(多数重ならない)構成で、例えば所定角度間隔の外周側端末を電気的に接続することができ、ひいては所定の整流子片同士を短絡させることができる。例えば、24個の各外周側端末を120度間隔に電気的に接続することができ、各外周側端末を整流子本体の周方向に24個設けられる整流子片にそれぞれ接続することで、120度間隔の整流子片同士をそれぞれ短絡させることができる。即ち、従来の短絡導体を多数重ねたものに比べて軸方向の長さを短くしながら、所定の整流子片同士を短絡させることができる。又、短絡構成部材群は略平面状となるため、例えば導電性板材から容易に成形することができる。
又、一方の短絡構成部材群は他方の短絡構成部材群より薄く形成される、即ち他方の短絡構成部材群は一方の短絡構成部材群より厚く形成されるため、打ち出し形成される凸部を(一方の短絡構成部材群に形成する場合に比べて)容易に大きく突出させることができる。又、一方の短絡構成部材群は他方の短絡構成部材群より薄く形成されるため、形成される孔を(他方の短絡構成部材群に形成する場合に比べて)容易に貫通方向に短くすることができる。よって、凸部が孔を貫通するように配置してかしめ加工を行うことが容易となる。詳しくは、かしめ加工にて潰される凸部の頂部が孔の開口部を覆う構成を容易に実現することができる。その結果、容易且つ(電気的及び機械的に)強固に2つの短絡構成部材群における外周側端末や内周側端末を(接続)固定することができる。更に、連結部同士は積層方向に非接触とされるため、それらが擦れ合うことがなく、電気的に接続されてしまうといったこと(レアショート)が防止される。
請求項2に記載の発明によれば、一方の短絡構成部材群は他方の短絡構成部材群より薄く形成されるが電気抵抗率の小さい材質とされるため、それらの各電気抵抗を略同等とすることができる。そして、他方の短絡構成部材群は、一方の短絡構成部材群に比べて電気抵抗率の大きい材質であるため、材料コストが安価なものを選択することができる。よって、コストの増大を抑制することができる。
請求項3に記載の発明によれば、一方の短絡構成部材群は銅材よりなり、他方の短絡構成部材群は真鍮材よりなるため、請求項3に記載の効果を容易に得ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、短絡導体は短絡絶縁材に埋設されるので連結部同士が積層方向に非接触とされた状態が保持され、連結部同士や、短絡導体と外部の巻線等とが擦れ合って電気的に接続されてしまうといったこと(レアショート)が防止される。
請求項5に記載の発明によれば、整流子本体の本体絶縁材と短絡部材の短絡絶縁材とは異なる材質とされる。よって、例えば、熱に対する膨張収縮の特性や機械的な強度などが優れた材質の本体絶縁材とすることで、整流子片同士の(径方向の)段差を安定して小さくすることができる。そして、短絡絶縁材を含む短絡部材は、整流子本体の軸方向端部に設けられるため、熱に対する膨張収縮の特性や機械的な強度などが劣った材質の短絡絶縁材であっても、整流子片同士の(径方向の)段差に大きく影響を及ぼすことはない。よって、熱に対する膨張収縮の特性や機械的な強度などが劣った材質の短絡絶縁材として、短絡部材を安価としたり、高リサイクル化を図ることができる。
請求項6に記載の発明によれば、前記孔において他方の短絡構成部材群と対向しない側の開口部には、外側に向かうほどその内径が大きくなるように設定されたテーパ面が形成されるため、かしめ加工にて潰される凸部の頂部が孔の開口部(テーパ面)を覆う構成を容易に実現することができる。言い換えると、前記テーパ面が形成されていない孔の場合、該孔に対してかしめ加工を可能とすべく凸部を一方の短絡構成部材群の板厚より十分高く形成する必要があり打ち出し形成が困難となることが考えられるが、それより低くすることが可能となるため、実現が容易となる。又、前記テーパ面が形成されていない孔の場合、潰された凸部が一方の短絡構成部材群の表面から必然的に盛り上がった形状となってしまうが、このこと(盛り上がり)を回避することができる。
請求項7に記載の発明によれば、一方の前記短絡構成部材群の板厚より大きく設定された前記凸部がかしめ加工されるため、例えば、かしめ加工にて潰される凸部の頂部が孔の開口部に形成されたテーパ面全部を覆う構成を容易に実現することができる。即ち、前記テーパ面が形成された構成では、かしめられる前の状態の凸部が一方の短絡構成部材群の板厚より小さく設定されていても固定することができるが、前記板厚より大きく設定することで例えばテーパ面全部を覆う構成を容易に実現することができ、その固定強度を高くすることができる。
請求項8に記載の発明によれば、電機子において、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の発明の効果と同様の効果を得ることができる。
請求項1〜7に記載の発明によれば、短絡導体を含む軸方向の長さを短くすることができるとともに、電気的接続の信頼性が高い整流子を提供することができる。
請求項8に記載の発明によれば、短絡導体を含む軸方向の長さを短くすることができるとともに、電気的接続の信頼性が高い電機子を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1〜図7に従って説明する。モータは、周方向に複数の図示しない永久磁石を備えた固定子と、図1に示す電機子(アーマチャ)1とを備える。尚、図1では、電機子1をその軸中心に対して片側のみ図示している。
電機子1は、金属製の回転軸2と、該回転軸2に固定された電機子コア3と、同じく回転軸2に固定された整流子4と、巻線5とを備え、その回転軸2が固定子に対して回転可能に支持されている。尚、電機子コア3は固定子の永久磁石に対向して周囲を囲まれるように配置される。
電機子コア3は、回転軸2が貫通される筒部3aと、該筒部3aより径方向外側で放射状に延びて前記巻線5が巻装される複数のティース3b(図1中、1つのみ図示)とを有する。
整流子4は、整流子本体11と、整流子本体11の軸方向端部に設けられる短絡部材12とを備える。整流子本体11は、周方向に複数(本実施の形態では15°間隔で24個)配設される整流子片(セグメント)13と、整流子片13の径方向内側でそれら整流子片13を(間隔を保って)保持すべく配設される略円筒形状の本体絶縁材14とを有する。尚、前記整流子片13は本体絶縁材14の外周で周方向に分割された円筒状をなし、その径方向外側から陽極側及び陰極側給電用ブラシ(図示略)が摺接可能に押圧接触されることになる。
整流子片13は、軸方向一端部(図1中、下側端部)が本体絶縁材14の軸方向一端部より軸方向に突出し、その端部に径方向外側に突出して折曲されることで巻線5を係止する結線部13aが形成されている。又、本体絶縁材14は、熱硬化樹脂(本実施の形態ではフェノール等)よりなる。又、本体絶縁材14における軸方向一端部の中央には、内径を同じとして更に軸方向に突出する円筒部14aが形成されている。又、本体絶縁材14(円筒部14a含む)の内径は、前記回転軸2が圧入可能に設定されている。
短絡部材12は、所定(本実施の形態では、120°間隔)の整流子片13同士を短絡させるための短絡導体21と、その短絡導体21を埋設して保持すべく配設される短絡絶縁材22とを有する。
前記短絡導体21は、2つ(2層)の短絡構成部材群31,32が積層されてなる。各短絡構成部材群31,32は、図2に示すように、周方向に複数配置された外周側端末31a,32aと、外周側端末31a,32aの内側で周方向に複数配置された内周側端末31b,32bと、外周側端末31a,32aと内周側端末31b,32bとを連結する複数の連結部31c,32cとがそれぞれ同一層に形成されてなる。尚、ここで言う層は、図1に示すように、軸方向に並ぶ(図2中、紙面直交方向に並ぶ)層であって、一方の短絡構成部材群31の層と他方の短絡構成部材群32の層とは軸方向に交わらない(入り組まないよう)別々の層とされている。又、本実施の形態では、外周側端末31a,32a、内周側端末31b,32b、及び連結部31c,32cは各短絡構成部材群31,32にそれぞれ24個ずつ形成されている。
又、短絡構成部材群31,32における複数の連結部31c,32cは、外周側端末31a,32aと内周側端末31b,32bとを周方向に所定角度(本実施の形態では60°であって、端末を4つ分)ずらしてそれぞれ連結するように形成されている。尚、一方の短絡構成部材群31における連結部31cは、軸方向(図1中、下方であって、図2中、紙面手前側)から見て、外周側端末31aと、その外周側端末31aに対して反時計回り方向に前記所定角度ずれた内周側端末31bとを連結している。又、他方の短絡構成部材群32における連結部32cは、軸方向(図1中、下方であって、図2中、紙面手前側)から見て、外周側端末32aと、その外周側端末32aに対して時計回り方向に前記所定角度ずれた内周側端末32bとを連結している。又、本実施の形態の連結部31c,32cは、インボリュート曲線に沿って形成されている。
又、一方の短絡構成部材群31は、他方の短絡構成部材群32より薄く形成されている。又、一方の短絡構成部材群31は、他方の短絡構成部材群32より電気抵抗率の小さい材質とされている。本実施の形態では、一方の短絡構成部材群31は銅材よりなり、他方の短絡構成部材群32は真鍮材よりなる。そして、各短絡構成部材群31,32は各部(外周側端末31a,32a、内周側端末31b,32b、及び連結部31c,32c)がそれぞれ一定の厚さで形成されている。
又、一方の短絡構成部材群31における連結部31cは、外周側端末31a及び内周側端末31bに対して軸方向(図1中、下方)に突出するように湾曲されている。尚、図1では、視覚的に分かり易くするために各連結部31c,32cにそれぞれ沿った断面を示している。又、他方の短絡構成部材群32における連結部32cは、外周側端末32a及び内周側端末32bに対して同一平面上に形成されている。そして、短絡構成部材群31,32は積層されることで、外周側端末31a,32a同士と、内周側端末31b,32b同士とがそれぞれ積層方向に接触され、連結部31c,32c同士が積層方向に非接触とされている。
又、短絡構成部材群31,32は、かしめ加工によって固定されている。詳しくは、一方の短絡構成部材群31における外周側端末31a及び内周側端末31bには、予め孔31d,31e(図6(a)参照)が形成されている。尚、本実施の形態の孔31d,31eにおいて他方の短絡構成部材群32と対向しない側の開口部には、外側(前記対向しない側であって、図6(a)中、上側)に向かうほどその内径が大きくなるように設定されたテーパ面Tが形成されている。又、他方の短絡構成部材群32における外周側端末32a及び内周側端末32bには、予め凸部32d,32e(図6(a)参照)が形成されている。尚、かしめ加工が行われる前の状態における前記凸部32d,32eの高さは、短絡構成部材群31,32が重ねられた状態で少なくとも前記テーパ面Tに達する高さであって、本実施の形態では一方の短絡構成部材群31の板厚より大きく(高く)設定されている(図6(a)参照)。そして、短絡構成部材群31,32は積層された状態で凸部32d,32eが孔31d,31eを貫通するように配置され(図6(a)参照)、かしめ加工される(潰される凸部32d,32eの頂部が孔31d,31eの開口部(本実施の形態ではテーパ面T)を覆うように変形される)ことにより固定されている(図6(b)参照)。尚、本実施の形態では、潰された凸部32d,32eが一方の短絡構成部材群31の表面(テーパ面Tを除く表面)から突出しない(盛り上がらない)ように、且つテーパ面T全部を覆うように設定されている。このように構成される短絡部材12では、24個の各外周側端末31a,32a(各内周側端末31b,32b)が120度間隔に電気的に接続されることになる。尚、本実施の形態における短絡構成部材群31,32は、その外周側端末31a,32a同士や内周側端末31b,32b同士が更に溶接(スポット溶接)されている(図示略)。詳しくは、本実施の形態における短絡構成部材群31,32の表面には、予めすず(Sn)メッキが施されており、上記溶接によって、外周側端末31a,32a同士の間や内周側端末31b,32b同士の間に介在しているすず(Sn)メッキが溶融・結合され、接触抵抗が安定して低くされている。
前記短絡絶縁材22は、前記本体絶縁材14(熱硬化樹脂)と異なる材質とされ、本実施の形態では熱可塑性樹脂よりなる。短絡絶縁材22は、短絡導体21(短絡構成部材群31,32)における各部(外周側端末31a,32a、内周側端末31b,32b、及び連結部31c,32c)の間隔を保持すべく、それぞれの間に介在される。又、短絡絶縁材22は、外周側端末31a,32aを除く短絡導体21(短絡構成部材群31,32)が覆われる(埋設される)ように、短絡構成部材群31,32の積層方向両側にも配設される。又、短絡絶縁材22には、前記整流子本体11(整流子片13)の軸方向端部より軸方向に突出するボス部22aが一体成形されている。又、短絡絶縁材22におけるボス部22aの基端部には、整流子本体11の軸方向端部より軸方向に突出しボス部22aより外径が大きい大径部22bが形成されている。又、ボス部22aを含む短絡絶縁材22は、その内径が本体絶縁材14における円筒部14aの外径と同じ(即ち外嵌可能)に設定されている。又、短絡絶縁材22は、大径部22bからボス部22aに渡って外径が滑らかに変化するように、即ち角がなく断面(図1参照)がR形状となるように設定されている。
そして、短絡部材12は、その外周側端末31a,32aが前記整流子片13に電気的に接続されるように、整流子本体11の軸方向端部に設けられる。詳しくは、本実施の形態では、整流子片13の軸方向一端部(図1中、下側端部)には、予め外周側端末31a,32aに対応した凹部13b(図7(a)参照)が形成されている。そして、短絡部材12は、その外周側端末31a,32aが凹部13b内に配置された状態で、かしめ加工される(凹部13bを構成する周方向の両壁が潰され、潰された両壁が外周側端末31a,32a(その一部)を覆うように変形される)ことにより、整流子本体11に固定されている(図7(b)参照)。尚、図7(a)及び図7(b)では、短絡部材12の短絡絶縁材22の図示を省略し、短絡導体21のみ模式的に図示している。又、図7(b)では、かしめ加工を行うための治具(パンチ)41をも図示している。又、短絡絶縁材22は、図1に示すように、本体絶縁材14における円筒部14aに外嵌されることになる。
そして、上記のように構成された電機子コア3及び整流子4は、図1に示すように、筒部3a及び円筒部14aを貫通する回転軸2に対して軸方向に並んで固定されている。又、本実施の形態では、整流子4は、そのボス部22aの先端面が電機子コア3の筒部3aに当接されている。又、本実施の形態のボス部22aは、整流子片13における結線部13aから電機子コア3の所定の(結線部13aに対して周方向にずれた位置の)ティース3bに取り回される巻線5(所謂渡り線5a)を支持するガイドとされている。即ち、ボス部22a(ガイド)は、巻線5が回転軸2と直接当接してしまうことを防止するように巻線5を案内(支持)したり、巻線5が小さい半径で(急激に)曲げられるのを防止するように巻線5を案内(支持)する機能を有する。
次に、上記のように構成された電機子1(整流子4)の製造方法について詳述する。
まず、短絡部材12の製造方法について説明する。短絡部材12の製造方法は、「打ち抜き工程」、「積層工程」、「絶縁材充填工程」、及び「除去工程」を含む。
「打ち抜き工程」では、図3及び図4に示すように、各短絡構成部材群31,32における各連結部31c,32cが周方向に離間して形成されるとともに、それら連結部31c,32cを径方向内側及び外側で環状に連結する内側連結部51,52及び外側連結部53,54が形成されるように、導電性板材55,56を打ち抜く。尚、本実施の形態では、このとき、外周側端末31a,32a及び内周側端末31b,32bにおいても周方向に離間するように導電性板材55,56を打ち抜く。又、本実施の形態では、このとき、同時に前記孔31d,31e及び凸部32d,32eを形成する。又、本実施の形態では、このとき、同時に一方の短絡構成部材群31における前記連結部31cを外周側端末31a及び内周側端末31bに対して軸方向(図1中、下方であって、図3中、紙面手前方向)に突出するように湾曲させる。又、本実施の形態では、短絡構成部材群31,32同士が積層された状態で相対向する方向の反対方向に導電性板材55,56をそれぞれ打ち抜く。即ち、本実施の形態では、短絡構成部材群31と対応した導電性板材55を図1における下方向(図3における紙面手前方向)に打ち抜き、短絡構成部材群32と対応した導電性板材56を図1における上方向(図4における紙面奥方向)に打ち抜く。又、一方の短絡構成部材群31に対応した導電性板材55は、他方の短絡構成部材群32に対応した導電性板材56より薄く形成されるとともに電気抵抗率の小さい材質(導電性板材55は銅材で、導電性板材56は真鍮材)とされている。又、本実施の形態における各導電性板材55,56の表面には、すず(Sn)メッキが施されている。
次に、「積層工程」では、図5に示すように、打ち抜かれた2つの導電性板材55,56を、積層する。本実施の形態では、このとき、凸部32d,32eが孔31d,31eを貫通するように配置し(図6(a)参照)、かしめ加工する(潰される凸部32d,32eの頂部が孔31d,31eの開口部(テーパ面T)を覆うように変形させる)ことにより2つの導電性板材55,56(短絡構成部材群31,32を含む)を固定する(図6(b)参照)。又、本実施の形態では、上記かしめ加工の後、外周側端末31a,32a同士や内周側端末31b,32b同士を更に溶接(本実施の形態ではスポット溶接)する。詳しくは、本実施の形態では、外周側端末31a,32a同士の間や内周側端末31b,32b同士の間に介在しているすず(Sn)メッキを溶融・結合させる。
次に、「絶縁材充填工程」では、図5に2点鎖線で示すように、導電性板材55,56に対して短絡絶縁材22を成形する。詳しくは、積層された導電性板材55,56を図示しない型内に収容し、前述した各部(外周側端末31a,32a、内周側端末31b,32b、及び連結部31c,32c)の間に介在されるように、且つボス部22aや大径部22b等が形成されるように、溶融した樹脂材を型内に充填して固化させることで短絡絶縁材22を含む樹脂部を成形する。尚、このとき用いる樹脂材は、前述した熱可塑性樹脂である。又、このとき、溶融した樹脂材を先に一方の前記連結部31cと他方の連結部32cとの軸方向の間(図1参照)に注入させて、その後、連結部31c同士の隙間や連結部32c同士の隙間からボス部22aと対応した部分等に溢れ出るようにして、短絡絶縁材22を含む樹脂部を成形する。即ち、このとき用いる型は、溶融した樹脂材が先に一方の前記連結部31cと他方の連結部32cとの軸方向の間(図1参照)に注入されるように注入口が設定されている。
次に、「除去工程」では、導電性板材55,56の前記内側連結部51,52及び外側連結部53,54を除去する(打ち抜く)。これにより、短絡部材12(図2参照)の製造が完了する。
次に、「整流子製造工程」では、整流子本体11となる部材(中間整流子本体)に短絡部材12を組み付ける。詳しくは、短絡部材12とは別の系統で、前記整流子片13を含む環状であって略円筒状の図示しない導電筒部材に対して本体絶縁材14を成形し、図示しない中間整流子本体を製造しておく。このとき、前記導電筒部材を図示しない型内に収容し、導電筒部材の内側に介在されるように、且つ円筒部14a等が形成されるように、溶融した樹脂材を型内に充填して硬化させることで本体絶縁材14を含む樹脂部を成形する。尚、このとき用いる樹脂材は、前述した熱硬化樹脂(本実施の形態ではフェノール等)である。又、このとき用いる型には、前記凹部13b(図7(a)参照)を形成するための図示しない凹部形成用凸部が形成されている。即ち、前記樹脂部を成型するための型によって(その型締めの際に)導電筒部材に凹部13bを成形する。
そして、前記短絡部材12を、その外周側端末31a,32aが前記整流子片13となる部分に電気的に接続されるように、整流子本体11を含む形状の前記中間整流子本体の軸方向端部に固定する。詳しくは、本実施の形態では、短絡部材12を、その外周側端末31a,32aが前記凹部13b内に配置された状態として、かしめ加工を行う。即ち、外周側端末31a,32aが凹部13b内に配置された状態で、治具(パンチ)41によって凹部13bを構成する周方向の両壁を潰し、潰した両壁によって外周側端末31a,32a(その一部)を覆う(図7(b)参照)。そして、次に前記導電筒部材を切削によって周方向に複数(24個)に分割して整流子片13を形成する。これにより整流子4の製造が完了する。尚、この状態における整流子4の結線部13aは、巻線5が係止される前であって折曲される前の状態とされている。
次に、「仮組付工程」では、回転軸2に電機子コア3及び整流子4を、ボス部22aの先端面が電機子コア3の筒部3aに当接しないように、即ち軸方向に隙間が形成されるように(圧入によって)組み付ける。
次に、「巻装工程」では、巻線5を結線部13aに係止させ、電機子コア3の所定のティース3bに取り回し該ティース3bに(集中巻、又は分布巻にて)巻装する。尚、このとき、結線部13aから所定のティース3bに取り回される巻線5(所謂渡り線5a)は、ボス部22aに支持される(絡められる)。即ち、巻線5(所謂渡り線5a)は、ボス部22aによって、回転軸2と直接当接してしまうことが防止されるように案内(支持)されたり、回転軸2の径に応じた小さい半径で(急激に)曲げられることが防止されるように案内(支持)される。
次に、「本組付工程」では、図1に示すように、電機子コア3及び整流子4の少なくとも一方を、ボス部22aの先端面が電機子コア3の筒部3aに当接するように、即ち軸方向に隙間が形成されないように移動(再圧入)させる。尚、本実施の形態では、整流子4を、更に電機子コア3側に移動(再圧入)させる。これにより、電機子1の製造が完了する。
上記のように構成される電機子1では、陽極側及び陰極側給電用ブラシが直接接触している整流子片13だけでなく、短絡部材12(短絡導体21)にて短絡された整流子片13にも電流を流すことができる。よって、陽極側及び陰極側給電用ブラシの個数を少なくしながら、同時に多数の巻線5に電流を供給することができる。
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)短絡導体21は、同一層に形成されてなる短絡構成部材群31,32を2つ積層しただけの(多数重ならない)構成で、所定角度間隔の外周側端末31a,32aを電気的に接続することができ、ひいては所定の整流子片13同士を短絡させることができる。本実施の形態では、24個の各外周側端末31a,32aを120度間隔に電気的に接続することができ、各外周側端末31a,32aを24個設けられる整流子片13にそれぞれ接続することで、120度間隔の整流子片13同士をそれぞれ短絡させることができる。即ち、従来の短絡導体を多数重ねたものに比べて軸方向の長さを短くしながら、所定の整流子片13同士を短絡させることができる。又、短絡構成部材群31,32は略平面状となるため、本実施の形態のように導電性板材55,56から容易に成形することができる。
又、一方の短絡構成部材群31は他方の短絡構成部材群32より薄く形成される、即ち他方の短絡構成部材群32は一方の短絡構成部材群31より厚く形成されるため、打ち出し形成される凸部32d,32eを(一方の短絡構成部材群31に形成する場合に比べて)容易に大きく突出させることができる(図6(a)参照)。又、一方の短絡構成部材群31は他方の短絡構成部材群32より薄く形成されるため、形成される孔31d,31eを(他方の短絡構成部材群32に形成する場合に比べて)容易に貫通方向に短くすることができる。よって、凸部32d,32eが孔31d,31eを貫通するように配置してかしめ加工を行うことが容易となる。詳しくは、かしめ加工にて潰される凸部32d,32eの頂部が孔31d,31eの開口部を覆う構成を容易に実現することができる(図6(b)参照)。その結果、容易且つ(電気的及び機械的に)強固に2つの短絡構成部材群31,32を(接続)固定することができる。更に、連結部31c,32c同士は積層方向に非接触とされるため、それらが擦れ合うことがなく、電気的に接続されてしまうといったこと(レアショート)が防止される。よって、電気的接続の信頼性が高い整流子とすることができる。
(2)一方の短絡構成部材群31は他方の短絡構成部材群32より薄く形成されるが電気抵抗率の小さい材質(真鍮材に対して銅材)とされるため、それぞれの各電気抵抗を(必要最小限で)略同等とすることができる。そして、他方の短絡構成部材群32は、一方の短絡構成部材群31に比べて電気抵抗率の大きい材質であるため、材料コストが安価なもの(本実施の形態では、真鍮材)を選択することができる。よって、コストの増大を抑制することができる。
(3)短絡導体21(短絡構成部材群31,32)は(外周側端末31a,32aを除いて)短絡絶縁材22に埋設されるので連結部31c,32c同士が積層方向に非接触とされた状態が保持され、連結部31c,32c同士や、短絡導体21と巻線5等とが擦れ合って電気的に接続されてしまうといったこと(レアショート)が防止される。
(4)整流子本体11の本体絶縁材14と短絡部材12の短絡絶縁材22とは異なる材質とされる。よって、例えば、熱に対する膨張収縮の特性や機械的な強度などが優れた材質(本実施の形態では、熱硬化樹脂であってフェノール等)の本体絶縁材14とすることで、整流子片13同士の(径方向の)段差を安定して小さくすることができる。そして、短絡絶縁材22を含む短絡部材12は、整流子本体11の軸方向端部に設けられるため、熱に対する膨張収縮の特性や機械的な強度などが劣った材質(本実施の形態では熱可塑性樹脂)の短絡絶縁材22であっても、整流子片13同士の(径方向の)段差に大きく影響を及ぼすことはない。よって、熱に対する膨張収縮の特性や機械的な強度などが劣った材質(本実施の形態では熱可塑性樹脂)の短絡絶縁材22として、短絡部材12を安価としたり、高リサイクル化を図ることができる。
(5)孔31d,31eにおいて他方の短絡構成部材群32と対向しない側の開口部には、外側(前記対向しない側であって、図6(a)中、上側)に向かうほどその内径が大きくなるように設定されたテーパ面Tが形成されるため、かしめ加工にて潰される凸部の頂部が孔の開口部(テーパ面)を覆う構成を容易に実現することができる。言い換えると、テーパ面Tが形成されていない孔の場合、該孔に対してかしめ加工を可能とすべく凸部を一方の短絡構成部材群31の板厚より十分高く形成する必要があり打ち出し形成が困難となることが考えられるが、それより低くすることが可能となるため、実現が容易となる。又、テーパ面Tが形成されていない孔の場合、潰された凸部が一方の短絡構成部材群の表面から必然的に盛り上がった形状となってしまうが、本実施の形態のように、盛り上がりを回避することができる。
(6)一方の短絡構成部材群31の板厚より大きく設定された凸部32d,32eがかしめ加工されるため、本実施の形態のように、かしめ加工にて潰される凸部32d,32eの頂部がテーパ面T全部を覆う構成を容易に実現することができる。即ち、テーパ面Tが形成された構成では、かしめられる前の状態の凸部が一方の短絡構成部材群の板厚より小さく設定されていても固定することができるが、前記板厚より大きく設定することで上記実施の形態のようにテーパ面T全部を覆う構成を容易に実現することができ、その固定強度を高くすることができる。
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、整流子片13の数が24個で、それらが120度間隔で短絡される整流子4としたが、整流子片13の数が異なるものや、短絡される角度間隔が異なるものにおいて具体化してもよい。例えば、セグメント数が16個で、それらが180度間隔で短絡される整流子としてもよい。尚、この場合、勿論、短絡部材12等を適宜変更する必要がある。
・上記実施の形態では、一方の短絡構成部材群31における連結部31cが、外周側端末31a及び内周側端末31bに対して軸方向(図1中、下方)に突出するように湾曲されることで、連結部31c,32c同士が積層方向に非接触とされるとしたが、積層された状態で連結部同士が積層方向に非接触とされれば、他の構成に変更してもよい。
例えば、図8に示すように、2つの短絡構成部材群61,62における連結部61a,62aを、外周側端末61b,62b及び内周側端末61c,62cに対して互いに離間する方向に折曲することで、連結部61a,62a同士が積層方向に非接触となるようにしてもよい。
又、例えば、図9に示すように、2つの短絡構成部材群71,72における連結部71a,72aを、外周側端末71b,72b及び内周側端末71c,72cに対して薄く形成することで、連結部71a,72a同士が積層方向に非接触となるようにしてもよい。
又、例えば、2つの短絡構成部材群における連結部同士の間に絶縁紙を介在させることで、連結部同士が積層方向に非接触となるようにしてもよい。又、このような絶縁紙等により短絡導体(2つの短絡構成部材群)の各部の間隔を保持することができれば、短絡導体を埋設して保持すべく配設される短絡絶縁材を有さない短絡部材としてもよい。
・上記実施の形態では、短絡構成部材群31,32におけるそれぞれの連結部31c,32cが外周側端末31a,32aと内周側端末31b,32bとを周方向に所定角度ずらしてそれぞれ連結するとしたが、少なくとも一方の短絡構成部材群における連結部が外周側端末と内周側端末とを周方向に所定角度ずらして連結していればよい。即ち、一方又は他方の短絡構成部材群における連結部を径方向に沿って延びるだけの(外周側端末と内周側端末とを周方向にずらさず連結する)形状としてもよい。
・上記実施の形態では、連結部31c,32cを、インボリュート曲線に沿って形成したが、他の曲線形状に変更してもよいし、単純に直線状としてもよい。
・上記実施の形態では、一方の短絡構成部材群31は他方の短絡構成部材群32より電気抵抗率の小さい材質(真鍮材に対して銅材)とされるとしたが、これに限定されず、例えば、2つの短絡構成部材群を同じ材質としてもよい。
・上記実施の形態では、短絡構成部材群31,32はかしめ加工に加えてスポット溶接によって固定されるとしたが、これに限定されず、溶接は行わなくてもよいし、スポット溶接以外の溶接に変更してもよい。又、上記実施の形態では、予め施したすず(Sn)メッキを溶接(溶融・結合)するとしたが、母材同士を溶融して結合させた構成としてもよい。
・上記実施の形態では、整流子本体11の本体絶縁材14と短絡部材12の短絡絶縁材22とは異なる材質とされるとしたが、これに限定されず、例えば、本体絶縁材及び短絡絶縁材を共に熱硬化樹脂(フェノール等)より構成してもよい。
・上記実施の形態では、短絡絶縁材22には、ボス部22aが一体成形されるとしたが、これに限定されず、ボス部22aが形成されていない短絡絶縁材としてもよい。又、上記実施の形態では、短絡絶縁材22には、大径部22bが形成されるとしたが、大径部22bが形成されていない短絡絶縁材としてもよい。
・上記実施の形態では、ボス部22aを、電機子コア3に当接させて位置決めを行うためのものとし、且つ巻線5(所謂渡り線5a)を支持するガイドとしたが、2つの機能を共に有する必要はない。即ち、ボス部22aを、電機子コア3に当接させて位置決めを行うためのものとし、巻線5(所謂渡り線5a)を支持しないものとしてもよい。又、ボス部22aを、巻線5(所謂渡り線5a)を支持するガイドとし、電機子コア3に当接されないものとしてもよい。
・上記実施の形態では、孔31d,31eにテーパ面Tを形成したが、これに限定されず、テーパ面Tが形成されていない孔に変更してもよい。
・上記実施の形態の短絡部材12や整流子4や電機子1は、同様の構成を有すれば、特に上記した製造方法で製造されたものでなくてもよい。
上記各実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項5に記載の整流子において、前記本体絶縁材は熱硬化樹脂よりなり、前記短絡絶縁材は熱可塑性樹脂よりなることを特徴とする整流子。このようにすると、本体絶縁材は熱硬化樹脂よりなり、短絡絶縁材は熱可塑性樹脂よりなるため、請求項5に記載の効果を容易に得ることができる。
本実施の形態における電機子の概略構成図。 本実施の形態における短絡部材の平面図。 本実施の形態の電機子の製造方法を説明するための説明図。 本実施の形態の電機子の製造方法を説明するための説明図。 本実施の形態の電機子の製造方法を説明するための説明図。 (a)(b)本実施の形態の電機子の製造方法を説明するための説明図。 (a)(b)本実施の形態の電機子の製造方法を説明するための説明図。 別例における短絡部材を説明するための説明図。 別例における短絡部材を説明するための説明図。
符号の説明
2…回転軸、3…電機子コア、4…整流子、5…巻線、11…整流子本体、12…短絡部材、13…整流子片、14…本体絶縁材、21…短絡導体、22…短絡絶縁材、31,32,61,62,71,72…短絡構成部材群、31a,32a,61b,62b,71b,72b…外周側端末、31b,32b,61c,62c,71c,72c…内周側端末、31c,32c,61a,62a,71a,72a…連結部、31d,31e…孔、32d,32e…凸部、T…テーパ面。

Claims (8)

  1. 周方向に複数配設される整流子片と、前記整流子片の径方向内側で前記整流子片を保持すべく配設される本体絶縁材とを有する整流子本体と、
    所定の前記整流子片同士を短絡させるための短絡導体を有し、前記整流子本体の軸方向端部に設けられる短絡部材と
    を備えた整流子であって、
    前記短絡導体は、
    周方向に複数配置された外周側端末と、前記外周側端末の内側で周方向に複数配置された内周側端末と、前記外周側端末と前記内周側端末とをそれぞれ連結する複数の連結部とが同一層に形成されてなる短絡構成部材群が、2層積層されることで、前記外周側端末同士と、前記内周側端末同士とがそれぞれ積層方向に接触され、前記連結部同士が積層方向に非接触とされたものであり、少なくとも1つの前記短絡構成部材群における複数の前記連結部が前記外周側端末と前記内周側端末とを周方向に所定角度ずらしてそれぞれ連結するように形成されたものであって、
    一方の前記短絡構成部材群が他方の前記短絡構成部材群より薄く形成され、他方の前記短絡構成部材群側に打ち出し形成される凸部が一方の前記短絡構成部材群側に形成される孔を貫通するように配置されかしめ加工されることで、前記短絡構成部材群同士が固定されたことを特徴とする整流子。
  2. 請求項1に記載の整流子において、
    前記一方の短絡構成部材群は他方の短絡構成部材群より電気抵抗率の小さい材質とされたことを特徴とする整流子。
  3. 請求項2に記載の整流子において、
    一方の前記短絡構成部材群は銅材よりなり、
    他方の前記短絡構成部材群は真鍮材よりなることを特徴とする整流子。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の整流子において、
    前記短絡部材は、前記短絡導体を埋設して保持すべく配設される短絡絶縁材を有することを特徴とする整流子。
  5. 請求項4に記載の整流子において、
    前記本体絶縁材と前記短絡絶縁材とが異なる材質とされたことを特徴とする整流子。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の整流子において、
    前記孔において他方の短絡構成部材群と対向しない側の開口部には、外側に向かうほどその内径が大きくなるように設定されたテーパ面が形成されたことを特徴とする整流子。
  7. 請求項6に記載の整流子において、
    一方の前記短絡構成部材群の板厚より大きく設定された前記凸部がかしめ加工されることで、前記短絡構成部材群同士が固定されたことを特徴とする整流子。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の整流子と、
    前記整流子の軸中心を貫通するように配設される回転軸と、
    前記整流子と軸方向に並んで前記回転軸に固定される電機子コアと、
    前記電機子コアのティースに巻装される巻線と
    を備えたことを特徴とする電機子。
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