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JP2007008924A - 有機化合物微粒子の製造方法及びそれにより製造された有機化合物微粒子、並びに、その粒径制御方法 - Google Patents

有機化合物微粒子の製造方法及びそれにより製造された有機化合物微粒子、並びに、その粒径制御方法 Download PDF

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JP2007008924A
JP2007008924A JP2006152282A JP2006152282A JP2007008924A JP 2007008924 A JP2007008924 A JP 2007008924A JP 2006152282 A JP2006152282 A JP 2006152282A JP 2006152282 A JP2006152282 A JP 2006152282A JP 2007008924 A JP2007008924 A JP 2007008924A
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organic compound
fine particles
mixing
compound fine
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JP2006152282A
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Kazuo Matsuyama
一雄 松山
Koji Mine
浩二 峯
Hideaki Kubo
英明 久保
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

【課題】 従来にない新規な有機化合物微粒子の製造方法を提供する。
【解決手段】 有機化合物微粒子の製造方法は、分子量1000以下の有機化合物をそれに対する溶解度が相対的に高い第1溶媒に溶解させた溶液を含む第1液とその有機化合物に対する溶解度が相対的に低い第2溶媒を含む第2液とを、それぞれ流動させて、それらが混在状態になるように接触させる液接触ステップと、液接触ステップで混在状態になった第1液及び第2液を混合用細孔22に流通させて層流混合させることにより有機化合物の微粒子が分散析出した混合溶液を作成する液混合ステップと、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、トイレタリーを含む衛生用途、医薬品用途、食品用途、農業用途、情報通信用途等において有用な有機化合物微粒子の製造方法及びそれにより製造された有機化合物微粒子、並びに、その粒径制御方法に関する。
マイクロミキサーは、流体流路が極めて狭いために拡散距離が非常に小さく、それ故、高速且つ高効率な混合を行うことができることから、近年、特に注目されている。
例えば、特許文献1には、生分解可能な合成物質および/または天然物質から成る形態学的に均一なマイクロ粒子またはナノ粒子を製造する連続的な方法であって、壁が波状、平行またはジグザグ状に形成された互いに係合するマイクロ通路を備えた混合室を有するマイクロミキサーを用いること、方法実施態様IIとして、粒子形成物質(合成ポリマー、天然物質、作用物質)を有機相中に溶解させた内相を、これと混合可能な外相にマイクロミキサーにより分散させることにより、内相の溶剤を外相の溶剤中に拡散させて粒子形成物質を析出させること、その具体例として、テストステロンをアセトンに溶解させた内相を、Imperial Chemical Industries(ICI)社製の商品名シンペロニックF68を蒸留水に溶解させた外相に分散させることが開示されている。
特許文献2には、ポリマーおよびポリマー易溶性溶媒を含んで成るポリマー溶液からポリマー粒子を製造する方法であって、ポリマー溶液およびポリマー難溶性溶媒をマイクロミキサーに供給し、それらをマイクロミキサーにて混合することによりポリマー粒子を相分離させるものが開示されている。そして、このようにすれば、粒子径が小さいながらも粒度分布がシャープなポリマー粒子を製造することができる、と記載されている。
特表2003−500202号公報 特開2005−54023号公報
本出願の目的は、従来にない新規な有機化合物微粒子の製造方法及びそれにより製造された有機化合物微粒子、並びに、その粒径制御方法を提供することである。
上記目的を達成する本発明の有機化合物微粒子の製造方法は、
分子量1000以下の有機化合物をそれに対する溶解度が相対的に高い第1溶媒に溶解させた溶液を含む第1液と、該有機化合物に対する溶解度が相対的に低い第2溶媒を含む第2液とを、それぞれ流動させて、それらが混在状態になるように接触させる液接触ステップと、
上記液接触ステップで混在状態になった上記第1液及び上記第2液を混合用細孔に流通させて層流混合させることにより上記有機化合物の微粒子が分散析出した混合溶液を作成する液混合ステップと、
を備える。
そして、本発明の有機化合物微粒子の製造方法によれば、従来に得られなかったような粒径の小さい炭素数14〜22の脂肪族アルコールからなる微粒子を得ることができる。
また、本発明の有機化合物微粒子の製造方法において、上記混合用細孔に流通させる上記第1液及び上記第2液合計の線流速を、該線流速を該混合用細孔の孔径で除した剪断速度が上記有機化合物微粒子の所望の所定体積基準メジアン粒径に対応した値となるように設定することにより、有機化合物微粒子の粒径を制御することができる。
本発明の有機化合物微粒子の製造方法は、従来にない新規なものであり、これによれば、従来に得られなかったような粒径の小さい炭素数14〜22の脂肪族アルコールからなる微粒子を得ることができ、また、混合用細孔に流通させる第1液及び第2液合計の線流速の設定により有機化合物微粒子の粒径を制御することができる。
以下、本発明の実施形態に係る有機化合物微粒子の製造方法について説明する。
(液混合システムA)
まず、有機化合物微粒子の製造に用いる液混合システムAについて説明する。
図1は、その液混合システムAを示す。
この液混合システムAは、2種の液の混合に用いられるものであり、一対の液流入部101及び単一の液流出部102を有するマイクロミキサー100と液供給系等の付帯部とで構成されている。
マイクロミキサー100の一方の液流入部101には、第1液を貯蔵する第1貯槽31aから延びた第1供給管32aが接続されている。第1供給管32aには、第1液を流通させる第1ポンプ33a、第1液の流量を検知する第1流量計34a及び第1液の夾雑物を除去する第1フィルタ35aが上流側から順に介設されており、第1流量計34aと第1フィルタ35aとの間の部分に第1液の圧力を検知する第1圧力計36aが取り付けられている。第1ポンプ33a、第1流量計34a及び第1圧力計36aのそれぞれは、流量コントローラ37に電気的に接続されている。
マイクロミキサー100の他方の液流入部101には、第2液を貯蔵する第2貯槽31bから延びた第2供給管32bが接続されている。第2供給管32bには、第2液を流通させる第2ポンプ33b、第2液の流量を検知する第2流量計34b及び第2液の夾雑物を除去する第2フィルタ35bが上流側から順に介設されており、第2流量計34bと第2フィルタ35bとの間の部分に第2液の圧力を検知する第2圧力計36bが取り付けられている。第2ポンプ33b、第2流量計34b及び第2圧力計36bのそれぞれは、流量コントローラ37に電気的に接続されている。
流量コントローラ37は、第1液の設定流量及び設定圧力の入力が可能に構成されていると共に演算素子が組み込まれており、第1液の設定流量情報、第1流量計34aで検知された流量情報及び第1圧力計36aで検知された圧力情報に基づいて第1ポンプ33aを運転制御する。同様に、流量コントローラ37は、第2液の設定流量及び設定圧力の入力も可能に構成されており、第2液の設定流量情報、第2流量計34bで検知された流量情報及び第2圧力計36bで検知された圧力情報に基づいて第2ポンプ33bを運転制御する。
マイクロミキサー100の液流出部102からは混合液回収管38が延びて回収槽39に接続されている。
マイクロミキサー100は、図2に示すように、液接触部21とそれに連続して設けられた混合用細孔22とを有する。液接触部21は、液流入部101から供給された第1液及び第2液を、それぞれ流動させた状態で且つそれらが混在状態になるように接触させる。混合用細孔22は、混在状態になった第1液及び第2液を流通させて層流混合させる。混合用細孔22は、第1液及び第2液を層流混合させるものであるので非常に小さく、層流混合性を考慮すると、孔径Dが0.1〜1.0mm、或いは、孔面積Sが0.01〜1.0mm2であるのが好ましい。ここで、孔径Dが0.1mm以上、或いは、孔面積Sが0.01mm2以上であると、圧力損失を小さくできる。かかる観点から、孔径Dについては、0.2mm以上、孔面積Sについては0.04mm2以上であるのがより好ましい。一方、孔径Dが1.0mm以下、或いは、孔面積Sが1.0mm2以下で、層流混合性が優れている。かかる観点から、孔径Dについては、0.5mm以下、孔面積Sについては0.25mm2以下であるのがより好ましい。なお、孔径Dは、混合用細孔22の横断面外郭を内包する最小円の直径である。
上記のように小さい混合用細孔22では、その孔長さLの孔径Dに対する比が40以下であることが好ましい。一般に、孔を流通する流体が定常的な乱流状態に到達するためには、ある程度の時間、従って、この場合にはある程度の孔長さが必要となる。そして、乱流状態に達するためには孔長さ/孔径>40程度でなければならないとされている(産業図書株式会社発行 水科篤郎・荻野文丸著「輸送現象」第56頁)。従って、孔長さLの孔径Dに対する比が40以下、つまり、L/D≦40であれば、仮に、レイノルズ数Reが乱流域(Re>3000)の条件であっても、混合用細孔22において乱流は発達せずに層流混合により高速混合を行うことができる。また、L/Dが小さい方が圧力損失が小さく、送液系の負担も小さくなることを考慮すると、L/D≦40であることが好ましく、L/D≦20であることがより好ましく、L/D≦10であることがさらに好ましい。一方、耐圧強度の観点から、孔長さLは孔径Dの1/2以上、つまり、L/D≧0.5であることがより好ましく、L/D≧1とするのがさらに好ましい。
混合用細孔22は、その横断面外郭形状が特に限定されるものでなく、例えば、円形、半円形、楕円形、半楕円形、正方形、長方形、台形、平行四辺形、星形、不定形等である。また、混合用細孔22は、長さ方向に沿って均一に形成されていても、長さ方向に沿って不均一に形成されていてもいずれでもよい。
マイクロミキサー100は、第1液及び第2液の合流形態として、対向型、直角型、Y字型、並行型、二重管型等、特に限定されるものではなく、また、管によって構成されたものであっても、溝が形成された基板の積層構造により内部に液流路が構成されたものであってもよい。
以下に、3種類のマイクロミキサー100の具体的構成について説明する。
<第1の構成>
図3は、第1の構成のマイクロミキサー100を示す。
このマイクロミキサー100は、両端部がそれぞれ液流入部101とされた直線管部分110と、その直線管部分110の中央部分から分岐して直交方向に延び管端が液流出部102とされた分岐管部分120とからなるT字管により構成されている。T字管によるこのようなマイクロミキサー100は、装置構成が簡易であり、分解洗浄によるメンテナンスも容易である。
直線管部分110は、中央部分の流路が狭くなっており、その中央部分のうち、一方の液流入部101側が第1液流路11aに、また、他方の液流入部101側が第2液流路11bにそれぞれ構成されている。分岐管部分120には、管軸に沿って延びて直線管部分110内に連通した混合用細孔22が形成されている。そして、直線管部分110の中央部、つまり、分岐管部分120への分岐部の管内が混合用細孔22に連続する液接触部21に構成されている。第1液流路11a及び第2液流路11bのそれぞれは、流路断面積、つまり、孔面積が混合用細孔22と同一乃至同程度であり、また、圧損を小さく抑えることができるように流路長さ、つまり、孔長さも混合用細孔22と同一乃至同程度であることが好ましい。
このマイクロミキサー100は、第1液及び第2液の液接触部21に向かうそれぞれの流動方向と混合用細孔22の延びる方向とが相互に異なる構成となっている。このように、第1液及び第2液の液接触部21に向かうそれぞれの流動方向と混合用細孔22の延びる方向とが相互に異なると、図4に示すように、第1液及び第2液の液接触部21に向かうそれぞれの流動方向のいずれか一方が混合用細孔22の延びる方向と同じである構成に比べて、高い混合性能を得ることができ、その結果、粒径分布の狭い有機化合物微粒子を製造することができる。
なお、図3に示したものは、直線管部分110の中央部分の流路が狭くなった構成であるが、特にこれに限定されるものではなく、図5に示すように、そのような部分がなく、一方の液流入部101から他方の液流入部101まで一様な流路を有する構成であってもよい。
また、図3に示したものは、分岐管部分120に混合用細孔22が形成された構成であるが、特にこれに限定されるものではなく、分岐管部分に連続して混合用細孔が形成された部材を別途接続した構成であってもよい。
<第2の構成>
図6は、第2の構成のマイクロミキサー100を示す。なお、第1の構成と同一名称の部分は第1の構成と同一符号で示す。
このマイクロミキサー100は、基板積層型のものであって、各々、基板面内を延びる第1液流路11a及び第2液流路11b、並びに、基板面に対して角度を有する方向に延びる混合用細孔22がそれぞれ内部に形成されている。第1液流路11a及び第2液流路11bは、一端同士が結合して開くように延びて略V字状の軌跡を形成しており、前者の他端が一方の液流入部101に、また、後者の他端が他方の液流入部101にそれぞれ構成されている。混合用細孔22は、一端が第1液流路11a及び第2液流路11bの結合部に繋がっており、他端が液流出部102に構成されている。そして、この第1液流路11a及び第2液流路11b、並びに、混合用細孔22の結合部が液接触部21に構成されている。
このマイクロミキサー100もまた、第1の構成のものと同様に、第1液及び第2液の液接触部21に向かうそれぞれの流動方向と混合用細孔22の延びる方向とが相互に異なる構成となっている。
なお、図6に示したものは、第1液流路11a及び第2液流路11bがそれぞれ単一のものであるが、特にこれに限定されるものではなく、図7に示すように、第1液流路11a及び第2液流路11bがそれぞれ複数ある構成であってもよい。
また、このように液流路が3以上ある構成の場合、第1液及び第2液とは異なる第3液をいずれかの液流路に流通させることも可能である。
<第3の構成>
図8(a)〜(c)は、第3の構成のマイクロミキサー100を示す。なお、第1の構成と同一名称の部分は第1の構成と同一符号で示す。
このマイクロミキサー100は、配管経路に設けられた液流通管10とその液流出側に連続して設けられた液混合部20とを備えている。
液流通管10は、大径管12とそれに導入されて挿通された1本の小径管13とにより二重管構造に構成されている。これにより、液流通管10は、大径管12の内側で且つ小径管13の外側の部分の第1液流路11aと小径管13の内側の第2液流路11bとの2つの液流路が管内部に相互に並行に延びて長さ方向に沿って構成されている。そして、液流通管10の外部に露出した大径管12の管端が一方の液流入部101に構成され、小径管の管端が他方の液流入部101に構成されている。二重管構造の液流通管10を有するこのようなマイクロミキサー100は、装置構成が簡易であり、分解洗浄によるメンテナンスも容易である。
液混合部20は、液流通管10の液流出端に連続して内部領域を形成している。この内部領域は、液流通管10から流出した第1液及び第2液が接触する液接触部21に構成されている。液混合部20には、液接触部21に連続して設けられた混合用細孔22が穿孔されている。混合用細孔22は、第1液流路11a及び第2液流路11bの延びる方向と同一方向に延びるように形成されている。そして、混合用細孔22に連続して設けられた回収管接続部が液流出部102に構成されている。
このマイクロミキサー100は、第1の構成のものや第2の構成のものとは異なり、第1液及び第2液の液接触部21に向かうそれぞれの流動方向、並びに、混合用細孔22の延びる方向がいずれも同じ構成となっている。
ところで、流体流通管10から流出して液接触部21で接触した第1液及び第2液は、最終的には混合用細孔22により層流混合される。このとき、より高速な混合性能を得るためには、液接触部21でのそれらの混在状態が、各液の微小なセグメントで構成されていればよい。従って、第2液流路11bの数がより多いことが好ましく、図8(a)及び(b)に示すように、小径管13が1本である場合よりも、図9(a)及び(b)に示すように小径管13が複数本である場合の方が、より高速な混合特性を得ることができる。
また、このように液流路が3以上ある構成の場合、第1液及び第2液とは異なる第3液をいずれかの液流路に流通させることも可能である。
(有機化合物微粒子の製造方法)
次に、この液混合システムAを用いて第1液と第2液とを混合させることにより、有機化合物の微粒子を分散析出させて製造する方法について説明する。
<第1液及び第2液>
第1液は、微粒子形性物質である分子量1000以下の有機化合物をそれに対する溶解度が相対的に高い第1溶媒に溶解させた溶液を含む液であり、典型的には、当該溶液である。
第1溶媒は、主として有機溶媒であり、具体的には、例えば、炭素数が1〜4の脂肪族アルコール、エチレングリコール、アセトン、メチルエチルケトン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等である。
当該有機化合物は、微粒子の析出が速やかになされるように、結晶性を有することが好ましい。結晶性を有するかどうかは、そのX線回折解析により判断することができる。また、当該有機化合物は、析出する微粒子の安定性の観点から融点が35℃以上であることが好ましい。当該有機化合物は、例えば、細胞間脂質類を含む固体脂類が代表的であり、トイレタリーを含む衛生用途、食品用途、農業用途等に使用される。具体的には、かかる固体脂類は、炭素数が14〜22の直鎖飽和脂肪酸、或いは、そのエステル類、炭素数が14〜22の脂肪族アルコール(例えば、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキニルアルコール、ベヘニルアルコール等)、或いは、そのエステル類、エーテル類(例えば、ジセチルエーテル、ジステアリルエーテル)、スフィンゴ脂質構造物質(例えば、セラミドI〜IV、スフィンゴシン、フィトスフィンゴシンなどのセラミド誘導体、脂質前駆物質などのセラミド類縁物質)、コレステロール類等である。当該有機化合物は、第1溶媒に1種が溶解されているだけであっても、2種以上が溶解されていてもよい。また、第1溶媒に対する当該有機化合物の濃度は、0.1質量%〜飽和濃度、好ましくは、1質量%〜飽和濃度である。なお、第1溶媒に溶解させる物質が100%当該有機化合物である必要はなく、純度が少なくとも50質量%以上、好ましくは70質量%以上あればよい。
一方、第2液は、その有機化合物に対する溶解度が相対的に低い第2溶媒を含む液であり、典型的には、第2溶媒のみである。
第2溶媒は、主として水、つまり、50質量%以上が水であり、その他に水混和性の有機溶媒が含まれていてもよい。
第1液及び第2液の第1溶媒及び第2溶媒の選択においては、それらが完全混合可能であり、且つ、それらの混合により有機化合物が析出する組み合わせである必要がある。
また、第1液及び第2液の設計においては、有機化合物微粒子が分散析出した第1液及び第2液の混合液における有機化合物微粒子の分散濃度は、分散濃度が濃い方が生産性が高いこと及び分散濃度が薄い方が微粒子の凝集や合一が少ないことの観点から、0.05〜20質量%、好ましくは0.2〜10質量%となるようにするのがよい。
なお、第1溶媒及び/又は第2溶媒には、製造後の有機化合物微粒子の分散安定化のため、予め、界面活性剤及び/又は高分子分散剤が混合されていてもよい。また、予め、界面活性剤及び/又は高分子分散剤が混合されていると凝集が抑制され、比較的流量が小さくても微小な有機化合物微粒子を製造することができる。この有機化合物微粒子の製造方法は相分離法を利用するものであるので、界面活性剤や高分子分散剤は、混合液において、3質量%以下、好ましくは1.5質量%以下、より好ましくは0.5質量%含まれるようにすればよい。界面活性剤は、公知のものが適用可能であり、好ましくは非イオン系のものであり、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、シュガーエステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等である。高分子分散剤も、公知のものが適用可能であり、例えば、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルアルコール類のもの、デンプン系、セルロース系、寒天、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム等の多糖類のもの、カルボマー類のものなどである。微粒子化に好適であるという観点からは、特に、ポリビニルピロリドンと陰イオン性界面活性剤とを併用することが好ましい。
<有機化合物微粒子の製造>
液混合システムAを稼働させると、第1ポンプ33aは、第1液を、第1貯槽31aから第1供給管32aを介し、第1流量計34a及び第1フィルタ35aを順に経由させてマイクロミキサー100の一方の液流入部101に継続的に供給する。第1流量計34aは、検知した第1液の流量情報を流量コントローラ37に送る。また、第1圧力計36aは、検知した第1圧力計36aの圧力情報を流量コントローラ37に送る。
第2ポンプ33bは、第2液を、第2貯槽31bから第2供給管32bを介し、第2流量計34b及び第2フィルタ35bを順に経由させてマイクロミキサー100の一方の液流入部101に継続的に供給する。第2流量計34bは、検知した第2液の流量情報を流量コントローラ37に送る。また、第2圧力計36bは、検知した第2圧力計36bの圧力情報を流量コントローラ37に送る。
続いて、流量コントローラ37は、第1液の設定流量情報及び設定圧力情報、並びに、第1流量計34aで検知された流量情報及び第1圧力計36aで検知された圧力情報に基づいて、第1液の設定流量及び設定圧力がそれぞれ維持されるように第1ポンプ33aを運転制御する。それと共に、流量コントローラ37は、第2液の設定流量情報及び設定圧力情報、並びに、第2流量計34bで検知された流量情報及び第2圧力計36bで検知された圧力情報に基づいて、第2液の設定流量及び設定圧力がそれぞれ維持されるように第2ポンプ33bを運転制御する。マイクロミキサー100では、第1液及び第2液が混在状態、つまり、各液の小さいセグメントが混在した状態になるように接触され(液接触ステップ)、それが混合用細孔22に流通され、混合用細孔22において、それが混合用細孔22への縮流及び混合用細孔22内での剪断により引き延ばされて微細なセグメントとなり、分子拡散による混合速度が一気に増大して層流混合が瞬時に完結し、有機化合物の微粒子が分散析出した混合液が作成される(液混合ステップ)。
このとき、第1液及び第2液のそれぞれの流量設定は、第1液中の溶液の第2液中の第2溶媒に対する質量比が1/99〜50/50、好ましくは5/95〜30/70となるようにするのがよい。第1液中の溶液の割合が低すぎると、マイクロミキサー100での混合が不十分になる虞がある一方、第1液中の溶液の割合が高すぎると、混合時の過飽和度が高くならないために核発生数が少なくなり微粒子が得られにくいからである。また、第1液及び第2液の流量設定は、第1液及び第2液を合わせた混合用細孔22への流量が1〜50L/hで流通するようにするのがよく、好ましくは3〜30L/hとするのがよい。流量が少ないと微粒子が得られにくい一方、流量が多いと圧損が大きくなるからである。
第1液及び第2液のそれぞれの圧力設定は、送液の圧力が0.01〜3MPaとなるようにすればよい。
混合前の第1液及び第2液のそれぞれの温度調整は、第1溶媒、或いは、第2溶媒の凝固点から沸点までの温度にされていればよい。混合後の第1液及び第2液の混合液の温度調整も、第1溶媒、或いは、第2溶媒の凝固点から沸点までの温度にされていればよい。但し、混合液の温度調整では、有機化合物の融点よりも低い温度とすることが好ましい。有機化合物の融点以上であると、微粒子の固体が析出せずに液滴となって合一が進行しやすいからである。
そして、最後に、有機化合物微粒子が分散析出した第1液及び第2液の混合液は、混合液回収管38を介して回収槽39に回収される。有機化合物微粒子が分散析出した第1液及び第2液の混合液は、そのまま使用に供することも可能であるが、溶媒の一部を除去して有機化合物微粒子の濃度が10〜40質量%となるように濃縮してもよく、また、溶媒を完全に除去して粉末としてもよい。ここで、第1液及び第2液に界面活性剤を含有させなければ、従来得ることが困難であった有機化合物のみからなる微粒子の分散液や粉末を得ることができる。なお、溶媒の除去は有機化合物の融点より低温でのエバポレーションや凍結乾燥等により行うことができる。
以上のような有機化合物微粒子の製造方法は、従来にない新規なものであり、これによれば、従来では得られなかったような体積基準メジアン粒径が1μm以下(条件によっては、0.8μm以下、或いは、0.5μm以下)の炭素数14〜22の脂肪族アルコールからなる微粒子を製造することもできる。ここで、体積基準メジアン粒径は、体積基準メジアン径のことであり、レーザ回折・散乱法を測定原理とする粒度分布測定装置、すなわち、レーザ回折式粒度分布測定装置により測定可能な微粒子の平均粒径である。
また、この有機化合物微粒子の製造方法においては、後に実施例で明確にするが、混合用細孔22を流通させる液の線流速を混合用細孔22の孔径で除した剪断速度と有機化合物微粒子の体積基準メジアン粒径とが相関関係を有するので、混合用細孔22を流通する第1液及び第2液合計の線流速を、その線流速を混合用細孔22の孔径で除した剪断速度が有機化合物微粒子の所望の体積基準メジアン粒径に対応した値となるように設定することにより、製造する有機化合物微粒子の粒径を自在に制御することができる。具体的には、例えば、混合用細孔22を流通する第1液及び第2液合計の線流速を、それを混合用細孔22の孔径で除した剪断速度が10000(1/s)以上となるように設定すれば、いわゆる有機化合物微粒子を製造することができ、30000(1/s)以上、好ましくは40000(1/s)以上となるように設定すれば、体積基準メジアン粒径が1μm以下の有機化合物微粒子を製造することができる。
(試験1)
<試験方法>
以下の例1〜6ようにしてステアリルアルコールの微粒子を製造し、その体積基準メジアン粒径を求めた。なお、それぞれに条件については表1にも示す。
−例1−
5質量%のステアリルアルコール(花王(株)社製 商品名:カルコール8098)のエタノール(キシダ化学(株)社製 1級(99.5%))溶液を第1液とし、1.25質量%の非イオン性界面活性剤(花王(株)社製 商品名:レオドールTW−O120)と0.125質量%のアルギン酸ナトリウム((株)キミカ社製 商品名:IL−2G)とを含む水溶液を第2液とした。第1液及び第2液をそれぞれ20℃に調温した。
図3に示す第1の構成のマイクロミキサー100を用い、混合用細孔22を流通する第1液及び第2液の液流量を3.6〜7.2L/hの範囲で4水準変量して設定し、それぞれの場合で分散析出したステアリルアルコールの微粒子の体積基準メジアン粒径を求めた。
マイクロミキサー100の混合用細孔22は、円筒孔であって、孔径が0.3mmで、孔長さが0.9mmであった。また、第1液及び第2液の混合比は、前者24に対して後者76とした。ステアリルアルコールの微粒子の体積基準メジアン粒径は、レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置(株式会社 堀場製作所社製 LA−910)を用いて求めた。
−例2−
例1の第1液及び第2液と図6に示す第2の構成のマイクロミキサー100とを用い、混合用細孔22を流通する第1液及び第2液の液流量を4.5〜8.2L/hの範囲で4水準変量して設定し、例1と同様に、それぞれの場合で分散析出したステアリルアルコールの微粒子の体積基準メジアン粒径を求めた。
マイクロミキサー100の混合用細孔22は、円筒孔であって、孔径が0.4mmで、孔長さが3.4mmであった。
−例3−
例1の第1液及び第2液と図8に示す第3の構成のマイクロミキサー100とを用い、混合用細孔22を流通する第1液及び第2液の液流量を6.3〜8.8L/hの範囲で2水準変量して設定し、例1と同様に、それぞれの場合で分散析出したステアリルアルコールの微粒子の体積基準メジアン粒径を求めた。
マイクロミキサー100の混合用細孔22は、円筒孔であって、孔径が0.3mmで、孔長さが0.8mmであった。
−例4−
例1の第1液及び第2液と図8に示す第3の構成のマイクロミキサー100とを用い、混合用細孔22を流通する第1液及び第2液の液流量を6.3〜18.3L/hの範囲で2水準変量して設定し、例1と同様に、それぞれの場合で分散析出したステアリルアルコールの微粒子の体積基準メジアン粒径を求めた。
マイクロミキサー100の混合用細孔22は、円筒孔であって、孔径が0.5mmで、孔長さが24mmであった。
−例5−
例1の第1液及び第2液と図8に示す第3の構成のマイクロミキサー100とを用い、混合用細孔22を流通する第1液及び第2液の液流量を6.3〜26.6L/hの範囲で2水準変量して設定し、例1と同様に、それぞれの場合で分散析出したステアリルアルコールの微粒子の体積基準メジアン粒径を求めた。
マイクロミキサー100の混合用細孔22は、円筒孔であって、孔径が0.8mmで、孔長さが24mmであった。
−例6−
例1の第1液及び第2液と図9に示す第3の構成のマイクロミキサー100とを用い、混合用細孔22を流通する第1液及び第2液の液流量を6.3〜8.8L/hの範囲で2水準変量して設定し、例1と同様に、それぞれの場合で分散析出したステアリルアルコールの微粒子の体積基準メジアン粒径を求めた。
マイクロミキサー100の混合用細孔22は、円筒孔であって、孔径が0.3mmで、孔長さが0.8mmであった。
<試験結果>
図10は、例1〜6に含まれる全ての場合についての混合用細孔22を流通する第1液及び第2液の剪断速度とステアリルアルコールの微粒子の体積基準メジアン粒径との関係を示す。なお、剪断速度は、液流量を混合用細孔22の孔面積Sで除し、さらに孔径Dで除すことにより算出した。
図10によれば、第1液及び第2液の剪断速度とステアリルアルコールの微粒子の体積基準メジアン粒径との間に相関関係があることが分かる。具体的には、剪断速度が約30000(1/s)までは剪断速度が大きくなるのに従って体積基準メジアン粒径が著しく小さくなっている。
従って、混合用細孔22を流通する第1液及び第2液合計の線流速、つまり、液流量を、剪断速度が有機化合物微粒子の所望の体積基準メジアン粒径に対応した値となるように設定することにより、製造する有機化合物微粒子の粒径を自在に制御することができる。
(試験2)
<試験方法>
以下の例7〜10ようにして有機化合物の微粒子を製造し、そのSEM写真を撮影した。なお、それぞれに条件については表1にも示す。
−例7−
30質量%のステアリルアルコール(花王(株)社製 商品名:カルコール8098)のエタノール(キシダ化学(株)社製 1級(99.5%))溶液を第1液とし、水を第2液とした。第1液及び第2液をそれぞれ50℃に調温した。
図3に示す第1の構成のマイクロミキサー100を用い、混合用細孔22を流通する第1液及び第2液の液流量を6.2L/hに設定し、それらを層流混合させてステアリルアルコールの微粒子を分散析出させた。そして、析出したステアリルアルコールの微粒子のSEM写真を撮影した。なお、第1液も第2液も界面活性剤等の第三成分を含んでいないので、微粒子はステアリルアルコールのみからなる。
マイクロミキサー100の混合用細孔22は、円筒孔であって、孔径が0.3mmで、孔長さが0.9mmであった。また、第1液及び第2液の混合比は、前者12に対して後者88とした。
−例8−
30質量%のN−(2−ヒドロキシ−3−ヘキサデシロキシプロピル)−N−2−ヒドロキシエチルヘキサデカナミド(花王(株)社製 商品名:スフィンゴリピッドE、以下「合成セラミド」という。)のエタノール(キシダ化学(株)社製 1級(99.5%))溶液を第1液とし、水を第2液とした。第1液及び第2液をそれぞれ50℃に調温した。
図3に示す第1の構成のマイクロミキサー100を用い、混合用細孔22を流通する第1液及び第2液の液流量を6.2L/hに設定し、それらを層流混合させてステアリルアルコールの微粒子を分散析出させた。そして、析出した合成セラミドの微粒子のSEM写真を撮影した。なお、第1液も第2液も界面活性剤等の第三成分を含んでいないので、微粒子は合成セラミドのみからなる。
その他の条件は例7と同一である。
−例9−
50質量%のミリスチルアルコール(花王(株)社製 商品名:カルコール4098)のエタノール(キシダ化学(株)社製 1級(99.5%))溶液を第1液とし、水を第2液とした。第1液及び第2液をそれぞれ20℃に調温した。
図3に示す第1の構成のマイクロミキサー100を用い、混合用細孔22を流通する第1液及び第2液の液流量を6.2L/hに設定し、それらを層流混合させてミリスチルアルコールの微粒子を分散析出させた。そして、析出したミリスチルアルコールの微粒子のSEM写真を撮影した。なお、第1液も第2液も界面活性剤等の第三成分を含んでいないので、微粒子はミリスチルアルコールのみからなる。
その他の条件は例7と同一である。
−例10−
10質量%のジステアリルエーテルのイソプロピルアルコール(キシダ化学(株)社製 特級)溶液を第1液とし、水を第2液とした。第1液及び第2液をそれぞれ60℃に調温した。
図3に示す第1の構成のマイクロミキサー100を用い、混合用細孔22を流通する第1液及び第2液の液流量を4.5L/hに設定し、それらを層流混合させてジステアリルエーテルの微粒子を分散析出させた。そして、析出したジステアリルエーテルの微粒子のSEM写真を撮影した。なお、第1液も第2液も界面活性剤等の第三成分を含んでいないので、微粒子はジステアリルエーテルのみからなる。
その他の条件は例7と同一である。
<試験結果>
図11(a)〜(d)は、それぞれ例7〜10のSEM写真である。
図11(a)〜(d)のSEM写真によれば、いずれの有機化合物のみからなる微粒子も粒径が1μm以下、特に観察されるものは0.5μm以下で非常に小さいことが確認できる。これらのうち、炭素数14〜22の脂肪族アルコールであるステアリルアルコール(炭素数18)及びミリスチルアルコール(炭素数14)、並びに、ジステアリルエーテルの粒径1μm以下の微粒子は、従来に得ることができなかったものである。
また、例10でジステアリルエーテルの微粒子が分散析出した混合溶液を0.45μmメンブランフィルタ(アドバンテック東洋社製)で濾過することによって凝集物を除去し、得られた濾液の分散液に含まれる分散粒子を動的光散乱法により粒径測定したところ、体積基準メジアン径が315nmであった。なお、粒径測定には、ゼータ電位・粒径測定システム(大塚電子社製 型番:ELS−Z2)を用いた。濾過によって得られた濾液の分散液は、高分子分散剤や界面活性剤を全く含んでいないが、室温下で6ヶ月以上もの間分散状態に変化がなく安定であった。
(試験3)
<試験方法>
以下の例11〜19ようにして有機化合物の微粒子を製造し、その体積基準メジアン粒径を求めた。なお、それぞれに条件については表2にも示す。
−例11−
5.0質量%のステアリルアルコール(花王(株)社製 商品名:カルコール8098)、2.5質量%のポリビニルピロリドン(ISP社製 商品名:PVP−K30)及び0.25質量%のドデシル硫酸ナトリウム(花王(株)社製 商品名:エマール10P)を含むエタノール(キシダ化学(株)社製 1級(99.5%))溶液を第1液とし、水を第2液とした。第1液及び第2液をそれぞれ20℃に調温した。
図3に示す第1の構成のマイクロミキサー100を用い、混合用細孔22を流通する第1液及び第2液の液流量を3.6L/hに設定し、分散析出したステアリルアルコールの微粒子の体積基準メジアン粒径を求めた。
マイクロミキサー100の混合用細孔22は、円筒孔であって、孔径が0.3mmで、孔長さが0.9mmであった。また、第1液及び第2液の混合比は、前者1に対して後者7とした。ステアリルアルコールの微粒子の体積基準メジアン粒径は、ゼータ電位・粒径測定システム(大塚電子社製 型番:ELS−Z2)を用いて求めた。
−例12−
例11の第1液及び第2液と図3に示す第1の構成のマイクロミキサー100とを用い、混合用細孔22を流通する第1液及び第2液の液流量を6.0L/hに設定したことを除いて例11と同様にしてステアリルアルコールの微粒子を分散析出させ、そのステアリルアルコールの微粒子の体積基準メジアン粒径を求めた。
−例13−
例11の第1液及び第2液と図3に示す第1の構成のマイクロミキサー100とを用い、混合用細孔22を流通する第1液及び第2液の液流量を6.0L/hに設定すると共に、第1液及び第2液の混合比を、前者1に対して後者3としたことを除いて例11と同様にしてステアリルアルコールの微粒子を分散析出させ、そのステアリルアルコールの微粒子の体積基準メジアン粒径を求めた。
−例14−
2.0質量%のステアリルアルコール(花王(株)社製 商品名:カルコール8098)のエタノール(キシダ化学(株)社製 1級(99.5%))溶液を第1液とし、0.22質量%のポリビニルピロリドン(ISP社製 商品名:PVP−K30)及び0.016質量%のドデシル硫酸ナトリウム(花王(株)社製 商品名:エマール10P)を含む水溶液を第2液とした。第1液及び第2液をそれぞれ20℃に調温した。
図3に示す第1の構成のマイクロミキサー100を用い、混合用細孔22を流通する第1液及び第2液の液流量を1.8L/hに設定したことを除いて例11と同様にしてステアリルアルコールの微粒子を分散析出させ、そのステアリルアルコールの微粒子の体積基準メジアン粒径を求めた。
−例15−
2.0質量%のステアリルアルコール(花王(株)社製 商品名:カルコール8098)、2.0質量%のポリビニルピロリドン(ISP社製 商品名:PVP−K30)及び0.14質量%のドデシル硫酸ナトリウム(花王(株)社製 商品名:エマール10P)を含むエタノール(キシダ化学(株)社製 1級(99.5%))溶液を第1液とし、水を第2液とした。第1液及び第2液をそれぞれ20℃に調温した。
図3に示す第1の構成のマイクロミキサー100を用い、混合用細孔22を流通する第1液及び第2液の液流量を1.8L/hに設定したことを除いて例11と同様にしてステアリルアルコールの微粒子を分散析出させ、そのステアリルアルコールの微粒子の体積基準メジアン粒径を求めた。
−例16−
例15の第1液及び第2液と図3に示す第1の構成のマイクロミキサー100とを用い、混合用細孔22を流通する第1液及び第2液の液流量を3.6L/hに設定したことを除いて例11と同様にしてステアリルアルコールの微粒子を分散析出させ、そのステアリルアルコールの微粒子の体積基準メジアン粒径を求めた。
−例17−
例15の第1液及び第2液と図7に示す第2の構成のマイクロミキサー100とを用い、混合用細孔を流通する第1液及び第2液の液流量を1.8L/hに設定したことを除いて例11と同様にしてステアリルアルコールの微粒子を分散析出させ、そのステアリルアルコールの微粒子の体積基準メジアン粒径を求めた。
マイクロミキサー100の混合用細孔は、円筒孔であって、孔径が0.36mmで、孔長さが1mmであった。
−例18−
1.0質量%のベヘニルアルコール(花王(株)社製 商品名:カルコール220−80)のイソプロピルアルコール(キシダ化学(株)社製 特級)溶液を第1液とし、水を第2液とした。第1液及び第2液をそれぞれ20℃に調温した。
図3に示す第1の構成のマイクロミキサー100を用い、混合用細孔22を流通する第1液及び第2液の液流量を1.8L/hに設定したことを除いて例11と同様にしてベヘニルアルコールの微粒子を分散析出させ、そのベヘニルアルコールの微粒子が分散析出した混合溶液を0.45μmメンブランフィルタ(アドバンテック東洋社製)に通して濾過することによって凝集物を除去し、得られた濾液の分散液に含まれるベヘニルアルコールの微粒子の体積基準メジアン粒径を求めた。
−例19−
1.0質量%のベヘニルアルコール(花王(株)社製 商品名:カルコール220−80)のイソプロピルアルコール(キシダ化学(株)社製 特級)溶液を第1液とし、0.22質量%のポリビニルピロリドン(ISP社製 商品名:PVP−K30)及び0.016質量%のドデシル硫酸ナトリウム(花王(株)社製 商品名:エマール10P)を含む水溶液を第2液とした。第1液及び第2液をそれぞれ20℃に調温した。
図3に示す第1の構成のマイクロミキサー100を用い、混合用細孔22を流通する第1液及び第2液の液流量を1.8L/hに設定したことを除いて例11と同様にしてベヘニルアルコールの微粒子を分散析出させ、そのベヘニルアルコールの微粒子の体積基準メジアン粒径を求めた。
<試験結果>
表2に、例11〜19で得られた有機化合物の体積基準メジアン粒径を示す。
表2によれば、例11〜17のうち、例13を除いては、得られた有機化合物(ステアリルアルコール)の微粒子の体積基準メジアン粒径が非常に小さいことが分かる。例18と例19とを比較すると、高分子分散剤であるポリビニルピロリドンと陰イオン性界面活性剤であるドデシル硫酸ナトリウムとを併用した例19の方がそれらを用いていない例18よりも体積基準メジアン粒径が著しく小さいことから、これらの併用が微粒子化に有効であると推測される。
また、例11、例14〜17及び例19、特に、例14、15、17及び19では、流量が比較的小さいにも関わらず、凝集物が生じることなく微粒子が得られているが、これは、高分子分散剤であるポリビニルピロリドンと陰イオン性界面活性剤であるドデシル硫酸ナトリウムとが併用されていることにより、凝集が抑制されて円滑に微粒子化が進行したためであると推測される。
さらに、例18及び19に示されるように、炭素数が22であるベヘニルアルコールでもその微粒子が得られている。
本発明は、有機化合物微粒子の製造方法及びそれにより製造された有機化合物微粒子、並びに、その粒径制御方法について有用である。
流体混合システムの構成を示す図である。 液接触部及び混合用細孔を示す説明図である。 第1の構成のマイクロミキサーを示す断面図である。 第1の構成のマイクロミキサーの変形例を示す断面図である。 第1の構成のマイクロミキサーの他の変形例を示す断面図である。 第2の構成のマイクロミキサーを示す図である。 第2の構成のマイクロミキサーの変形例を示す図である。 第3の構成のマイクロミキサーを示す(a)縦断面図、(b)図7(a)におけるVIIIB-VIIIB横断面図及び(c)図7(a)におけるVIIIC-VIIIC横断面図である。 第3の構成のマイクロミキサーの変形例を示す(a)縦断面図及び(b)図8(a)におけるIXB-IXB横断面図である。 混合用細孔を流通する第1液及び第2液の剪断速度とステアリルアルコールの微粒子の体積基準メジアン粒径との関係を示すグラフである。 例7(a)、例8(b)、例9(c)及び例10(d)のそれぞれで製造された有機化合物微粒子のSEM写真である。
符号の説明
21 液接触部
22 混合用細孔

Claims (13)

  1. 分子量1000以下の有機化合物をそれに対する溶解度が相対的に高い第1溶媒に溶解させた溶液を含む第1液と、該有機化合物に対する溶解度が相対的に低い第2溶媒を含む第2液とを、それぞれ流動させて、それらが混在状態になるように接触させる液接触ステップと、
    上記液接触ステップで混在状態になった上記第1液及び上記第2液を混合用細孔に流通させて層流混合させることにより上記有機化合物の微粒子が分散析出した混合溶液を作成する液混合ステップと、
    を備えた有機化合物微粒子の製造方法。
  2. 上記混合用細孔が上記第1液及び上記第2液の液接触部に連続して設けられており、
    上記液接触ステップにおいて、上記第1液及び上記第2液の上記液接触部に向かうそれぞれの流動方向と上記混合用細孔の延びる方向とがいずれも相互に異なる請求項1に記載の有機化合物微粒子の製造方法。
  3. 上記混合用細孔が上記第1液及び上記第2液の液接触部に連続して設けられており、
    上記液接触ステップにおいて、上記第1液及び上記第2液の上記液接触部に向かうそれぞれの流動方向、並びに、上記混合用細孔の延びる方向がいずれも同一である請求項1に記載の有機化合物微粒子の製造方法。
  4. 上記混合用細孔は、その孔面積が0.01〜1.0mm2である請求項1に記載の有機化合物微粒子の製造方法。
  5. 上記混合用細孔は、その孔長さの孔径に対する比が40以下である請求項1に記載の有機化合物微粒子の製造方法。
  6. 上記液混合ステップにおいて、上記第1液及び上記第2液を合わせて上記混合用細孔に1〜50L/hの流量で流通させる請求項1に記載の有機化合物微粒子の製造方法。
  7. 上記液混合ステップにおいて、上記混合用細孔に流通させる上記第1液及び上記第2液合計の線流速を、該線流速を該混合用細孔の孔径で除した剪断速度が30000(1/s)以上となるように設定する請求項1に記載の有機化合物微粒子の製造方法。
  8. 上記液混合ステップにおいて、分散析出する上記有機化合物の微粒子の体積基準メジアン粒径が1μm以下である請求項1に記載の有機化合物微粒子の製造方法。
  9. 炭素数14〜22の脂肪族アルコールをそれに対する溶解度が相対的に高い第1溶媒に溶解させた溶液を含む第1液と、該脂肪族アルコールに対する溶解度が相対的に低い第2溶媒を含む第2液とを、それぞれ流動させて、それらが混在状態になるように接触させ、該混在状態になった該第1液及び該第2液を混合用細孔に流通させて層流混合させることにより作成した混合溶液に分散析出して得られる該脂肪族アルコールからなる有機化合物微粒子。
  10. 体積基準メジアン粒径が1μm以下である請求項9に記載の有機化合物微粒子。
  11. 体積基準メジアン粒径が1μm以下である炭素数14〜22の脂肪族アルコールからなる有機化合物微粒子。
  12. 体積基準メジアン粒径が1μm以下であるジステアリルエーテルからなる有機化合物微粒子。
  13. 有機化合物をそれに対する溶解度が相対的に高い第1溶媒に溶解させた溶液を含む第1液と、該有機化合物に対する溶解度が相対的に低い第2溶媒を含む第2液とを、それぞれ流動させて、それらが混在状態になるように接触させ、該混在状態になった該第1液及び該第2液を混合用細孔に流通させて層流混合させることにより作成した混合溶液に分散析出して得られる該有機化合物の微粒子の体積基準メジアン粒径を所定体積基準メジアン粒径に制御する方法であって、
    上記混合用細孔に流通させる上記第1液及び上記第2液合計の線流速を、該線流速を該混合用細孔の孔径で除した剪断速度が上記有機化合物微粒子の上記所定体積基準メジアン粒径に対応した値となるように設定する有機化合物微粒子の粒径制御方法。
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