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JP2007008714A - エレベータの制御装置及びエレベータの改修方法 - Google Patents

エレベータの制御装置及びエレベータの改修方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 エレベータに課せられた条件の下で、かご9の実速度Vaを上げて輸送能力を向上させたエレベータの制御装置を得る。
【解決手段】 かご9が定格積載量Coで上昇するときの最高速度Vmを巻上機6及び巻上電動機10の能力を参酌して定められた実定格速度Vafで巻上電動機10を制御すると共に、定格速度として呼称される呼称定格速度Vrtを実定格速度Vafに対して所定の範囲内の偏差となるように設定し、かご9が釣合錘7と釣り合う平衡積載域内では、実速度Vaの最高速度Vmが呼称定格速度Vrtを基準に設定された許容限度Vattを超えない範囲で呼称定格速度Vrtよりも高い平衡域速度となるように巻上電動機10を制御し、かつ、平衡積載域外では、実速度Vaの最高速度Vmが巻上電動機10の能力を参酌して定められる速度Vとなるように巻上電動機10を制御するようにしたものである。
【選択図】 図5

Description

この発明は、かごに現実に積載された荷重に応じて昇降速度を変化させるようにしたエレベータの制御装置に係るものである。
エレベータの巻上電動機は、正転逆転と力行回生の四象限運転を繰り返し、しかも負荷変動が著しい。このため、かごが定格積載量となることは限られた時間帯であり、巻上電動機にかかる負荷が軽い場合は、巻上電動機の許容する範囲内で昇降速度を上げて輸送能力を向上させることができる。
そこで、かごに積載された積載量に応じて、昇降速度を変更するようにした従来のエレベータの制御装置として、例えば、特許文献1には、巻上電動機特性の範囲内で最も早く目的階へ到達するかご速度パターンを生成するようにしたものが開示されている。
ところで、エレベータには安全装置として調速機が設置されており、上昇運転及び下降運転の別なく、また、積載量に関係なく、かごの速度が過速状態になると、動力を遮断してかごを停止させるようになっている。
図8は、従来のエレベータの速度を規制する要件を示す説明用図である。図において、呼称定格速度Vrとは、設計図書に記載された速度であって、積載荷重の100%の荷重である定格積載量を載せて上昇するときの加速し終えた最高速度として呼称される速度をいう。実定格速度Vafとは、定格積載量で上昇するときの加速し終えた最高速度であって、巻上機又は巻上電動機の能力から定められる速度をいう。ここで、実定格速度Vafは、呼称定格速度Vrの90%以上105%以下でなければならない(JIS A 4302 昇降機の検査標準)。従って、実定格速度Vafの上限値Vaftは、Vaft=1.05Vrとなる。また、かごに荷重を載せない場合、即ち、無積載量の場合及び定格積載量の110%の荷重を載せた場合は、呼称定格速度Vrの125%以下と定められている(JIS A 4302 昇降機の検査標準)。それ以外の負荷、つまりかごの積載量が釣合錘と釣り合う平衡荷重を含む所定の平衡積載域内の実速度Vaは、調速機の過速スイッチの動作速度によって制約を受ける。過速スイッチの動作速度は、呼称定格速度Vrによって若干異なるが、平成12年建設省告示第1423号「エレベーターの制動装置の構造方法を定める件」第2「ロープ式エレベーターの制動装置」に、通常、呼称定格速度Vrの1.3倍以内に設定するように定められている。実速度Vaの上限は、上記調速機の動作速度に、かご揺れ等による誤動作を防止するための動作余裕代Vsmを差し引いた値以下にしなくてはならない。
従って、定格負荷時、無負荷時、110%過負荷時、及びそれ以外の負荷範囲での速度の上限は、上記のようにも呼称定格速度Vrを基準として決められている。
特開2003−238037号公報
従来のエレベータの制御装置は、上記のとおり構成されており、特許文献1に記載のものは、巻上電動機の特性の範囲内で最も早く目的階へ到達するかご速度パターンを生成するようにしたものである。
しかし、エレベータには定格速度を呼称しなくてはならず、この呼称定格速度によって上記のように、実速度は建設省告示及び昇降機検査基準等、安全上の制約を受けるので、機器の能力のみによって自由に速度を選択することができない、という問題があった。
この発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、エレベータに課せられた条件の下で、かごの実速度を上げて輸送能力を向上させたエレベータの制御装置を提供することを目的とする。
また、エレベータの制御装置を、既設品から新設品に替えることを内容とするエレベータの改修工事においても、エレベータに課せられた条件の下で既設のエレベータよりも、かごの実速度を上げて輸送能力を向上させ、改修工事の意義を高めるようにしたエレベータの改修方法を提供することを目的とする。
この発明に係るエレベータの制御装置は、主索の一方にかごが吊持され、他方に釣合錘が吊持されたエレベータの巻上機、及びこの巻上機を駆動する巻上電動機を制御する制御装置に係るものであって、上記かごが上記巻上電動機に駆動されて実際に昇降するときの実速度の内、定格積載量で上昇するときの最高速度を上記巻上機又は上記巻上電動機の能力から定められる実定格速度で上記巻上電動機を制御すると共に、定格速度として呼称される呼称定格速度を上記実定格速度に対して所定の範囲内で高くなるように設定し、上記かごの積載量が上記釣合錘と釣り合う平衡積載量を含む所定の平衡積載域内では、上記積載域内の実速度の最高速度が上記呼称定格速度を基準に設定された許容限度を超えない範囲で上記呼称定格速度よりも高い平衡域速度となるように上記巻上機を制御し、かつ、上記平衡積載域外では、上記実速度の上記最高速度が上記巻上機又は上記巻上電動機の能力から定められる速度となるように上記巻上機を制御するようにしたものである。
また、この発明に係るエレベータの改修方法は、既設のエレベータの少なくとも既設の巻上機は継続して使用することとし、上記巻上機を駆動する巻上電動機を制御する制御装置を既設制御装置から新設制御装置に取り替えるエレベータの改修方法に係るものであって、上記新設制御装置によるかごの実定格速度を、上記既設制御装置による上記実定格速度と同値となるように上記巻上電動機を制御すると共に、改修後のエレベータの呼称定格速度を上記実定格速度よりも所定の範囲内で高くなるように改変し、上記かごの積載量が上記釣合錘と釣り合う平衡積載量を含む所定の平衡積載域内では、上記かごの上記積載域内の実速度の最高速度が上記呼称定格速度を基準に設定された許容限度を超えない範囲で上記呼称定格速度よりも高い平衡域速度となるように上記巻上電動機を制御し、かつ、上記平衡積載域外では、上記かごの上記実速度の上記最高速度が上記巻上機又は上記巻上電動機の能力から定められる速度となるように上記巻上電動機を制御するようにしたものである。
この発明は上記のとおり構成されているので、以下の効果を奏する。
この発明に係るエレベータの制御装置によれば、呼称定格速度を実定格速度に対して所定の範囲内で高くなるように設定し、平衡積載域内では、実速度の最高速度が呼称定格速度を基準に設定された高い平衡域速度となるように巻上電動機を制御し、かつ、平衡積載域外では、実速度の最高速度が巻上機又は巻上電動機の能力から定められる速度となるように巻上電動機を制御するようにしたもので、かごは定格積載量までの略全域に亘って実定格速度を上回る速度で運転されることになる。特に、平衡積載域内では、呼称定格速度を基準に設定された許容限度内で高く設定された平衡域速度で運転される。このため、輸送能力を向上させることができる、という効果を奏する。
また、この発明に係るエレベータの改修方法による新設制御装置によれば、かごの実定格速度を、既設制御装置による実定格速度と同値にすると共に、改修後のエレベータの呼称定格速度を実定格速度よりも所定の範囲内で高くなるように改変して、平衡積載域内では、呼称定格速度を基準に設定された許容限度を超えない範囲で呼称定格速度よりも高い平衡域速度となるように巻上電動機を制御し、かつ、平衡積載域外では、巻上機又は巻上電動機の能力から定められる速度となるように巻上電動機を制御するようにしたので、同様にかごは定格積載量までの略全域に亘って実定格速度を上回る速度で運転されることになる。特に、平衡積載域内では、呼称定格速度を基準に設定された許容限度内で高く設定された平衡域速度で運転される。このため、輸送能力を向上させることができ、改修工事の意義を高めることができる、という効果を奏する。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一符号を付し、説明の重複を省いた。
実施の形態1.
この実施の形態1は、既設のエレベータの既設の巻上機及びこの巻上機を駆動する既設の巻上電動機は継続して使用することとし、巻上電動機を制御する制御装置を既設制御装置から新設制御装置に取り替えることを内容とするエレベータの改修方法に係るものである。
図1から図6は、この発明の実施の形態1を示す。
図1は、エレベータの速度を規制する要件を、従来のエレベータの速度を規制する要件と対比して示した説明用図である。
従来例は、図8に示したとおりであり、ここで再度説明する。即ち、呼称定格速度Vrとは、設計図書に記載された速度であって、積載荷重の100%の荷重、即ち定格積載量Coを載せて上昇するときの加速し終えた最高速度として呼称される速度をいう。実定格速度Vafとは、定格積載量Coで上昇するときの加速し終えた最高速度であって、巻上電動機10及びその他制御装置の能力から定められる速度をいう。ここで、実定格速度Vafは、呼称定格速度Vrの90%以上105%以下でなければならない(JIS A 4302 昇降機の検査標準)。従って、実定格速度Vafの上限値Vaftは、Vaft=1.05Vrとなる。また、かご9に荷重を載せない場合、即ち、無積載量の場合及び定格積載量Coの110%の荷重を載せた場合は、呼称定格速度Vrの125%以下と定められている(JIS A 4302 昇降機の検査標準)。
また、かごの積載量が釣合錘と釣り合う平衡荷重を含む所定の平衡積載域内の実速度Vaは、調速機の過速スイッチの動作速度からスイッチの動作余裕代Vsmを差し引いた値以下で変化させることが可能である。
次に、この実施の形態1で採用する速度の規制要件について説明する。
ここで、新設制御装置によるかご9の実定格速度Vafを、既設制御装置による実定格速度Vafと同値とし、かつ、改修後のエレベータの呼称定格速度Vrtを、Vrt=Vaf/0.9とする。即ち、呼称定格速度Vrtを実定格速度Vafの1.11倍とする。従って、調速機の過速スイッチの動作速度Vgは、通常、呼称定格速度の1.3倍以内に設定するように規定されている(但し、定格速度が45m/min以下の場合は68m/minまで許容されている。)。従って、動作速度Vgの上限値Vgtは、通常Vgt=1.3Vrt(=1.11×1.3×Vaf)である。従って、実速度Vaの上限値Vattは、上限値Vgtに対して過速スイッチの動作余裕代Vsmを見た値、つまりVatt=1.3Vrt−Vsmとなる。
図1より明かなとおり、従来例においては、実定格速度Vafと呼称定格速度Vrの偏差は通常1%程度であったのに対して、この実施の形態1では、呼称定格速度Vrtを実定格速度Vafの1.11倍としたので、実速度Vaの変化範囲は、実定格速度Vafから上限値Vattまでとなる。ここで、上限値Vattは、調速機の過速スイッチの動作速度Vgtより動作余裕代Vsm分差し引いた値となるので、Vatt=1.11×1.3Vaf−Vsmとなる。
60m/minの場合を例にとると(実速度Va=呼称定格速度Vrと仮定し)、従来例の上限値Vatは、Vat=1.3×60−Vsmとなる。動作余裕代Vsm=5m/minと仮定すると、上限値Vat=73m/minであるのに対し、この実施の形態1における実速度Vaの上限値Vattは、Vatt=1.11×1.3×60−Vsm=82m/minとなる。従来例では、13m/minの増速であるが、この実施の形態1では、21m/minの増速が可能になる。増速率は、従来では22%であったが、この実施の形態1では、35%となる。
図2は、エレベータの駆動系におけるエネルギーの授受を示す説明用図である。
巻上機6に巻き掛けられて垂下された主索8の一方にかご9が吊持され、他方に釣合錘7が吊持されている。巻上機6は減速機6aを介して巻上電動機10によって駆動される。電源装置29から供給される電力は、インバータ装置28によって可変電圧可変周波数の交流電源に変換されて巻上電動機10を付勢する。
かご9の速度をV(m/s)、かご自重W(N)と積載量C(N)を合算したかご総重量をM(N)、釣合錘重量をm(N)とし、釣合錘重量mは、かご自重Wと定格積載量Co(N)の50%を合算した重量とする。かご9を昇降速度V(m/s)で昇降させるときの昇降エネルギーPm(w)は、Pm=V(M−m)となる。更に、M=(W+C)、m={W+(Co/2)}であるから、Pm=V{C−(Co/2)}となる。
1. 力行運転時
力行運転は、電源装置29から巻上機6にエネルギーが供給される運転である。即ち、電源装置29は、途中の電線におけるエネルギー損失、インバータ装置28、巻上電動機10及び減速機6a等におけるエネルギー損失を併せて供給してかご9側に昇降エネルギーPmを供給する。力行運転時は減速機6aの効率はηとなる。従って、上記電線、インバータ装置28、巻上電動機10及び減速機6a等は、かご9側に定格積載量Coを積載して実定格速度Vafで上昇させる能力を備えている。
かご9の積載量Cが定格積載量Coよりも小さい積載量Cの場合、即ち、かご総重量Mが釣合錘重量mに近付くにつれて、昇降エネルギーPmも定格積載量Co時の昇降エネルギーPmoよりも小さくなる。このため、上記電線、インバータ装置28、巻上電動機10及び減速機6a等に余裕が生じる。
そこで、積載量Cのときは、定格積載量Coのときの昇降エネルギーPmoに等しくなる昇降速度Vまで昇降速度を高めることができる。即ち、
Pmo=V|C−(Co/2)|
∴V=Pmo/|C−(Co/2)| (1)
となる。この関係を図3に表わす。
2. 制動運転時
制動運転は、かご9側から減速機6a、巻上電動機10、インバータ装置28を経由して電源装置29にエネルギーが返還される運転である。このとき、力行運転時と同様に、それぞれの装置で損失が生じる。特に、減速機6aにウオームギャが使用される場合は逆効率γとなり、巻上電動機10及びインバータ装置28に返還される昇降エネルギーPmは小さくなる。従って、定格積載量Coで下降する場合は、巻上電動機10及びインバータ装置28には余裕が生じる。このため、巻上電動機10及びインバータ装置28に限れば、定格積載量Coであっても下降運転時は昇降速度Vを上げることができる。
しかしながら、減速機6aについては、制動運転時も力行運転時と略同程度のエネルギー損失が発生する。このため、制動運転時は、昇降速度Vは減速機6aによって制約を受けることになる。
例えば、減速機6aにおけるエネルギー損失の一例として、減速比が67:1の場合について述べる。力行運転時の効率η=0.63に対して、制動運転時の逆効率γ=0.39という計算データがある。力行運転時のかご9側の昇降エネルギーPmに対して、減速機6aにおけるエネルギー損失Lmは、下記の式で表される。即ち、
Lm=(Pm/η)−Pm=Pm(1−η)/η
一方、制動運転時のエネルギー損失Lbは、下記の式で表される。即ち、
Lb=Pm−γPm=Pm(1−γ)
ここで、η=0.63及びγ=0.39を代入すると、Lm=0.59Pm、Lb=0.61Pmとなり、制動運転時の方が若干高いものの両者は略等しくなる。
かご総重量Mが釣合錘重量mに近付くにつれて、昇降エネルギーPmも定格積載量Co時の昇降エネルギーPmoよりも小さくなり、それに応じてエネルギー損失Lm及びLbは、いずれも減少する。エネルギー損失Lm及びLbの減少に伴って、かご9の昇降速度Vを上昇させることができる。この関係は、力行運転時と同じであって、制動運転時についても上記式(1)が成立するものと考えられる。この考えの下に制動運転時の積載量Cと昇降速度Vの関係も図3に併せて示す。
なお、昇降速度Vを変動させたときの巻上電動機10について考えると、巻上電動機10の定格時のトルクTo、印加電圧Vo及び電流Io、回転磁界の磁束Φoとすると下記の関係が成立する。
To=Φo・Io
Vo=d(Φo)/dt
かご9の昇降速度Vを上げるために周波数をn倍にすると、印加電圧Voのピーク値は抑えられているので、磁束Φoを(1/n)倍にしなければならない。従って、定格電流Ioを流したときのトルクTnは、
Tn=(Φo/n)・Io=To/n
即ち、昇降速度Vをn倍にするとトルクTnは、定格トルクToの(1/n)倍になる。かご総重量Mが釣合錘重量mに近付くにつれてトルクTも減少して昇降エネルギーPmも減少する。昇降エネルギーPmが減少した分だけ、巻上電動機10の電流を定格電流Ioに保った状態で、昇降速度Vを上げることができる。
図4は、改修後のエレベータの実速度Vaの最高速度Vmを示す説明用図であって、この最高速度Vmは、図1に示したエレベータの速度の規制要件と、図3に示したインバータ装置28、巻上電動機10及び減速機6a等の能力から規制される要件とから定められる。
まず、図3に示された巻上電動機10及び巻上機6の能力から決められる昇降速度Vを、かご9の実速度Vaの最高速度Vmとする。即ち、定格積載量Coで上昇するときの最高速度Vmを実定格速度Vafとする。従って、既設制御装置で採用されていた実定格速度Vafと同値になる。かご9と釣合錘7が釣り合う平衡積載量Cbは、定格積載量Coの50%であるから、無積載量のときも巻上電動機10に対しては、定格積載量Coと同じ負荷トルクとなり、最高速度Vmも実定格速度Vafに等しくなる。
積載量Cが平衡積載量Cb(=Co/2)に近付くにつれて、図3に示したとおり、最高速度Vmを(1)式で表される曲線に沿って増速させることができる。
図1に示したとおり、改修後のエレベータの呼称定格速度Vrtは実定格速度Vafの111%であり、呼称定格速度Vrtの130%が調速機の過速スイッチの動作速度であるから、この値から動作余裕代Vsmを差し引いた値が実速度Vaの上限値Vattである。積載量Cが積載量Cb1になると、最高速度Vmは上限値Vattに等しくなる。同様に積載量Cb2のときも、最高速度Vmは上限値Vattに等しくなる。平衡積載量Cbを含む積載量Cb1と積載量Cb2の間を平衡積載域とし、この平衡積載域内でのかご9の実速度Vaの最高速度Vmを平衡域速度とする。ここでは平衡域速度を上限値Vattに設定する。
図5は、エレベータの制御装置の全体構成を示すブロック図である。
昇降路1内に収められたかご9には、かご操作盤3が取り付けられており、かご9の行先階を指定するかご呼びが登録される。かご9の積載量Cは秤装置19によって計量される。乗場4には乗場釦20が取り付けられていて、かご9を呼び寄せる乗場呼びが登録される。
主索8は昇降路1の頂部に設置された巻上機6に巻き掛けられて垂下され、一方でかご9を吊持し、他方で釣合錘7を吊持している。巻上機6は減速機6aを介して電動機10によって駆動される。電動機軸にはエンコーダ10aが取り付けられていて、角速度、即ち、かご9の速度を検出するようになっている。かご位置演算装置22は、エンコーダ10aからの速度信号を積算して、かご9の現在位置を演算する。
かご呼び又は乗場呼びが登録されると、次回停止階決定装置21は、次に応答すべき呼びが登録された次回停止階を決定する。昇降距離演算装置23は、かご9の現在位置から次回停止階までの昇降距離、即ち残昇降距離Dを演算する。負荷トルク演算装置26は、秤装置19によって計測された積載量Cと運転方向から負荷トルクを演算する。
最高速度設定装置24は、かご9の積載量Cに基いて、かご9の実速度Vaの最高速度Vmを設定する。具体的には、図4に示す積載量Cと最高速度Vmとを対応させて配列された積載量・最高速度テーブルになっていて、積載量Cに対応する最高速度Vmを、上記テーブルから読み取って出力する。速度パターン発生装置25は、予め定められた加速度及び減速度と、昇降距離演算装置23からの昇降距離Dと、最高速度設定装置24からの最高速度Vmによって速度パターンを発生させる。インバータ制御装置27は、負荷トルクと速度パターンと速度帰還信号に基いてインバータ装置28を制御する。インバータ装置28は電源29から電力の供給を受けて電動機10を付勢して巻上機6を駆動する。
図6は、エレベータの制御装置によって生成される速度パターンの生成手順を示す流れ図である。
手順S11で、乗場呼び又はかご呼びが登録されると、手順S12へ移り、応答すべき呼びに対応する次回停止階が決定されると共に、かご9の運転方向が決定される。手順S13で、かご9の現在位置と次回停止階の位置データに基いて昇降距離Dが演算される。手順S14で、戸閉が完了するのを待って手順S15へ移る。戸閉の完了によってかご9の積載量Cが確定する。手順S15では、確定した積載量Cと運転方向から負荷トルクが演算される。
手順S16で、積載量Cに対応する最高速度Vmが設定される。具体的には、上記のとおり、図4に示す積載量Cと最高速度Vmとを対応させて配列された積載量・最高速度テーブル24aから最高速度Vmを読み取る。手順S17で、昇降距離Dと最高速度Vmと運転方向に基いて速度パターンが生成される。加速度及び減速度は予め定められており、先ず最高速度Vmに達するための加速距離と減速距離が演算される。手順S13で演算された昇降距離Dが、符号D1で示したとおり短距離であって、加速距離と減速距離の合計値が昇降距離D1を超える場合は、最高速度Vmに達することなく、加速途中で減速させる速度パターンP1が生成される。また、昇降距離Dが、符号D2で示したとおり長距離であって、加速距離と減速距離の合計値よりも昇降距離D2が長い場合は、最高速度Vmに達する速度パターンP2が生成される。いずれの速度パターンも、かご9の始動位置から次回停止階までを細区分し、各位置から次回停止階までの昇降距離Dに対応させて実速度Vaが配列された昇降距離・昇降速度テーブル25aが生成される。
手順S18で起動指令が出されると、手順S19で、次回停止階までの残昇降距離Dが演算される。即ち、手順S12で演算された昇降距離Dから、その時までに昇降した距離が減算される。手順S20で、残昇降距離Dに対応する昇降速度Vが速度パターンに従って設定される。具体的には、残昇降距離Dに対応する実速度Vaを昇降距離・昇降速度テーブル25aから読み取る。読み取られた実速度Vaは、速度指令値としてインバータ制御装置27へ指令される。インバータ制御装置27は上記指令に基いてインバータ装置28を制御する。手順S21で目的階へ到着したか調べる。具体的には、昇降距離・昇降速度テーブル25aにおいて、残昇降距離Dが(D−nd)=0又は所定の着床域内、即ち、一つ手前の{D−(n−1)}若しくは行き過ぎて{D−(n+1)}になった場合は、到着したと見做して実速度Va=0となり、処理を終わる。到着していない場合は、手順S19へ戻って目的階へ到着するまで上記処理が繰り返される。
上記のとおり、実施の形態1によるエレベータの改修方法は、既設のエレベータの既設の巻上機6及びこの巻上機6を駆動する既設の巻上電動機10は継続して使用することとし、巻上電動機10を制御する制御装置を既設制御装置から新設制御装置に取り替えるエレベータの改修方法であって、新設制御装置によるかご9の実定格速度Vafを、既設制御装置による実定格速度Vafと同値となるように巻上電動機10を制御すると共に、改修後のエレベータの呼称定格速度Vrtを、許容範囲内である実定格速度Vafの1.11倍に改変し、かご9の積載量Cが釣合錘7と釣り合う平衡積載量Cbを含む所定の平衡積載域(Cb1〜Cb2)内では、かご9の実速度Vaの最高速度Vmが呼称定格速度Vrtを基準に設定された許容限度である実速度Vaの上限値Vattで巻上電動機10を制御し、かつ、平衡積載域(Cb1〜Cb2)外では、かご9の実速度Vaの最高速度Vmが巻上電動機10の能力から定められる昇降速度V、即ち、(1)式で表される速度Vで巻上電動機10を制御するようにしたものである。
即ち、平衡積載域(Cb1〜Cb2)内では、最高速度Vmは実速度Vaの上限値Vattとなる。上限値Vattは、調速機の過速スイッチの動作速度から動作余裕代Vsmを差し引いた値であるので、Vatt=1.11×1.3×Vrt−Vsmである。例えば、呼称定格速度Vrtを60m/minとし、動作余裕代Vsmを5m/minとすると、平衡積載域(Cb1〜Cb2)内の最高速度Vmは、約82m/minである。
このため、改修工事によって新設されたエレベータの制御装置によれば、輸送能力が向上し、改修工事の意義を高めることができる。
実施の形態2.
この実施の形態2は、実施の形態1で示したエレベータの制御装置の一部を変更した実施例を示す。
実施例1.
図7は、この実施例1におけるエレベータの実速度Vaの最高速度Vmを示す説明用図である。図7より明かなとおり、平衡積載域(Cb1〜Cb2)外における最高速度Vmは、実定格速度Vafとし、平衡積載域(Cb1〜Cb2)内では、呼称定格速度Vrtよりも高く、上限値Vattよりも低い速度に設定した。
このため、エレベータの輸送能力を向上させると共に、巻上電動機10及び減速機6a等は、余裕を持って最高速度Vmで運転を行うことができる。特に、平衡積載域(Cb1〜Cb2)内では、上限値Vattに対しても余裕を持った運転を行わせることができる。
実施例2.
実施の形態1では、エレベータの改修によって新設される制御装置に係るものであった。この実施例2では、新規に設置されるエレベータの制御装置であっても、同様にであって、最高速度Vmを実施の形態1と同様に上げることによって、エレベータの輸送能力の向上を図ることができる。
実施例3.
実施の形態1では、減速機6a付のエレベータについて述べたが、減速機6aを具備しないエレベータであっても同様であって、巻上電動機等の能力から決められる昇降速度Vは、図4に示す特性を有し、積載量Cに対して最高速度Vmを上げることができる。
この発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置に適用される速度規制要件を示す説明用図。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの駆動系におけるエネルギーの授受を示す説明用図。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの巻上電動機等の能力から決まる昇降速度を示す図。 この発明の実施の形態1における改修後のエレベータの最高速度Vmを示す説明用図。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置の全体構成を示すブロック図。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置によって生成される速度パターンの生成手順を示す流れ図。 この発明の実施の形態2におけるエレベータの最高速度Vmを示す説明用図。 従来のエレベータの制御装置に適用された速度規制要件を示す説明用図。
符号の説明
1 昇降路、 4 乗場、 6 巻上機、 6a 減速機、 7 釣合錘、 8 主索、 9 かご、 10 巻上電動機、 10a エンコーダ、 18 かご操作盤、 19 秤装置、 20 乗場釦、 21 次階停止階決定装置、 22 かご位置演算装置、 23 昇降距離演算装置、 24 最高速度設定装置、 24a 積載量・最高速度テーブル、 25 速度パターン発生装置、 25a 昇降距離・昇降速度テーブル、 26 負荷トルク演算装置、 27 インバータ制御装置、 28 インバータ装置、 29 電源装置。

Claims (4)

  1. 主索の一方にかごが吊持され、他方に釣合錘が吊持されたエレベータの巻上機及びこの巻上機を駆動する巻上電動機を制御する制御装置において、上記かごが上記巻上電動機に駆動されて実際に昇降するときの実速度の内、定格積載量で上昇するときの最高速度を上記巻上機又は上記巻上電動機の能力から定められる実定格速度で上記巻上電動機を制御すると共に、定格速度として呼称される呼称定格速度を上記実定格速度に対して所定の範囲内で高くなるように設定し、上記かごの積載量が上記釣合錘と釣り合う平衡積載量を含む所定の平衡積載域内では、上記積載域内の実速度の最高速度が上記呼称定格速度を基準に決まる許容限度を超えない範囲で上記呼称定格速度よりも高い平衡域速度となるように上記巻上電動機を制御し、かつ、上記平衡積載域外では、上記実速度の上記最高速度が上記巻上機又は上記巻上電動機の能力から定められる速度となるように上記巻上電動機を制御するようにしたエレベータの制御装置。
  2. 呼称定格速度を実定格速度の111%とし、平衡荷重速度を上記呼称定格速度の125%とした請求項1に記載のエレベータの制御装置。
  3. 既設のエレベータの少なくとも既設の巻上機は継続して使用することとし、上記巻上機を駆動する巻上電動機を制御する制御装置を既設制御装置から新設制御装置に取り替えるエレベータの改修方法において、上記新設制御装置に請求項1に記載の制御装置を用いる改修方法であって、上記新設制御装置によるかごの実定格速度を、上記既設制御装置による上記実定格速度と同値となるように上記巻上電動機を制御すると共に、改修後のエレベータの呼称定格速度を上記実定格速度よりも所定の範囲内で高くなるように改変し、上記かごの積載量が上記釣合錘と釣り合う平衡積載量を含む所定の平衡積載域内では、上記かごの上記積載域内の実速度の最高速度が上記呼称定格速度を基準に設定された許容限度を超えない範囲で上記呼称定格速度よりも高い平衡域速度で上記巻上電動機を制御し、かつ、上記平衡積載域外では、上記かごの上記実速度の上記最高速度が上記巻上機又は上記巻上電動機の能力から定められる速度となるように上記巻上電動機を制御するようにしたエレベータの改修方法。
  4. 改修後のエレベータの呼称定格速度を実定格速度の111%とし、平衡荷重速度を上記呼称定格速度の125%とした請求項3に記載のエレベータの改修方法。
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