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JP2007007863A - 印字装置 - Google Patents

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JP2007007863A
JP2007007863A JP2005187513A JP2005187513A JP2007007863A JP 2007007863 A JP2007007863 A JP 2007007863A JP 2005187513 A JP2005187513 A JP 2005187513A JP 2005187513 A JP2005187513 A JP 2005187513A JP 2007007863 A JP2007007863 A JP 2007007863A
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JP2005187513A
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Yoshiaki Miyamoto
佳明 宮本
Junichi Yamamoto
順一 山本
Masaaki Tsuji
正秋 辻
Yoshiyuki Adachi
賀幸 足立
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Noritsu Koki Co Ltd
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

【課題】 印字濃度の安定化を安価な構成によって実現することが可能な印字装置を提供する。
【解決手段】 印字装置1は、印字ヘッド31と、インクリボン33と、DCモータ41と、制御ユニット19とを備えている。印字ヘッド31は、ドットインパクト式のものである。インクリボン33は、インクを含浸した状態で印字ヘッド31に対向する位置に搬送されるものである。DCモータ41は、印字ヘッド31に対してインクリボン33を相対的に移動させる。制御ユニット41は、DCモータ41のON状態とOFF状態とを切り換えるON・OFFタイミング制御によって、印字ヘッド31に対するインクリボン33の相対移動速度を変更する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、印字装置、特に、インクリボンに対して供給されるインクを用いて印字を行うドットインパクト式の印字装置に関する。
従来より、印画紙等の感光材料に対して露光、現像、漂白定着、安定化等の処理を自動的に施すことが可能な写真処理装置が知られている。このような写真処理装置には、印画紙に焼き付けられたフィルム画像のコマ番号や日付、露光条件等を、感光乳剤層が形成された面(プリント面)とは反対側の面(裏面)に印字する印字装置が組み込まれているものがある。
この印字装置における印字は、観察者が印字内容を判読しやすいように黒色インクを用いて、高速且つ安価なドットインパクト方式によって行われるのが通常である。
このようなドットインパクト方式の印字装置では、インクリボンのインク含浸量に応じて印字濃度が変化する。そして、印字装置では、インクリボンを一定の速度で送るようにしているため、印字される文字の種類(半角文字、全角文字、太字など)や印字ヘッドによる印字速度に応じて消費されるインクの量が変化し、印字濃度を安定化させることができない場合がある。
これに対して、以下に示す特許文献1に記載の印字装置では、ドットインパクト方式の印字装置において、速度可変のパルスモータでインクリボンの搬送速度を調整するものが提案されている。この特許文献1に記載の印字装置によると、インクリボンの搬送速度の調整を行うことにより、インクリボンへのインクの供給量とドット印字によって消費される消費量とのバランスが保たれるように制御されている。
特開2002−2074号公報(平成12年6月21日公開)
しかし、上述した従来の印字装置では、印字濃度を安定化させるためにインクリボンの搬送速度を自在に調整できるパルスモータを搭載する必要がある。このため、上記特許文献1に記載の印字装置では、装置のコストが高くなるおそれがある。
本発明は上述した点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、印字濃度の安定化を安価な構成によって実現することが可能な印字装置を提供することにある。
第1発明に係る印字装置は、印字ヘッドと、インクリボンと、搬送部と、制御部とを備えている。印字ヘッドは、ドットインパクト式のものである。インクリボンは、インクを含浸した状態で印字ヘッドに対向する位置に搬送されるものである。搬送部は、印字ヘッドに対してインクリボンを相対的に移動させる。制御部は、搬送部のON状態とOFF状態とを切り換えるタイミング制御によって、印字ヘッドに対するインクリボンの相対移動速度を変更する。
従来、印字装置は、印字濃度の安定化のためにインクリボンの搬送速度を自在に調整可能なパルスモータを搭載しており、コスト高となるおそれがある。
これに対して第1発明の印字装置では、印字ヘッドに対するインクリボンの相対移動速度を変更するための搬送部は、ON状態とOFF状態との2つの状態によって制御される単純な構成のものを採用している。また、搬送部は、ON状態からOFF状態に切り換えられた場合に、しばらくの間慣性によって回転が継続されてインクリボンを相対移動させ続ける。この場合に、制御部は、この慣性による相対移動の持続を利用して搬送部のタイミング制御を行うことでインクリボンの相対移動速度を変更させて、印字濃度ムラを低減させる。
これにより、印字濃度の安定化を安価な構成によって実現することが可能になる。
第2発明に係る印字装置は、第1発明の印字装置であって、制御部は、タイミング制御においてON状態とする時間を一定とする。
ここでは、搬送部をON状態とする時間を一定としてタイミング制御を行う。このため、ON状態とする時間を複数種類設定することによる制御は行わない。
これにより、制御を単純化することが可能になる。
また、例えば、制御が単純化されることにより、搬送部は複雑な制御に対応できるような構成を備える必要がなくなる場合には、システムコストを低減させることができる。さらに、制御負荷を低減させることも可能になる。
第3発明に係る印字装置は、第1発明または第2発明の印字装置であって、制御部は、印字ヘッドに対するインクリボンの相対移動が停止する前に、搬送部をOFF状態からON状態へと切り換える。
ここでは、搬送部がOFF状態とされてMAXの回転状態から減衰していき、回転が停止すると、印字ヘッドに対するインクリボンの相対移動が停止してしまう。これに対して、ここでは、インクリボンの相対移動が停止する前に、搬送部がON状態とされて、インクリボンの相対移動が継続するようにしている。
これにより、インクリボンの同じ部分が印字ヘッドによって繰り返して押圧されることを回避できるようになる。そして、インクリボンの劣化や想定外の印字濃度の低下を防ぐことが可能になる。
第4発明に係る印字装置は、第1発明から第3発明のいずれかの印字装置であって、搬送部は、DCモータである。
ここでは、周波数制御されるパルスモータ等よりも安価なDCモータを採用している。
これにより、印字濃度の安定化を安価なモータによって実現することが可能になる。
第1発明に係る印字装置では、印字濃度の安定化を安価な構成によって実現することが可能になる。
第2発明に係る印字装置では、制御を単純化することが可能になる。
第3発明に係る印字装置では、印字ヘッドがインクリボンの同じ部分が繰り返して押圧されることを回避できるようになる。
第4発明に係る印字装置では、印字濃度の安定化を安価なモータによって実現することが可能になる。
本発明の一実施形態に係る印字ユニット(印字装置)13を搭載したプリントステーション3について、図1〜図7を用いて説明すれば以下の通りである。
<プリントステーション3の構成>
本発明の一実施形態に係るプリントステーション3は、図1に示すように、ケーブル4を介して接続された操作ステーション2から受信したプリントデータに基づいて、印画紙Pを搬送しながら印画紙Pに対して露光処理および現像処理を行って写真プリント画像を形成する写真処理装置である。
プリントステーション3は、図2に示すように、内部に、2つの印画紙マガジン11と、シートカッター12と、印字ユニット13と、プリント露光部14と、処理槽ユニット15と、コンベア16と、ソータ17(図1参照)と、印画紙搬送機構18と、制御ユニット19(図3参照)と、キーボード20と、モニタ21(図1参照)等を有している。
2つの印画紙マガジン11は、プリントステーション3の内部においてロール状の印画紙Pを1個ずつ収納しており、印画紙搬送機構18によって適宜必要な量の印画紙Pが引き出される。
シートカッター12は、印画紙搬送機構18の一部と隣接するように配置されており、印画紙マガジン11から引き出された印画紙Pをプリントサイズに切断する。
印字ユニット13は、シートカッター12の下流側であって印画紙搬送機構18と隣接する位置に配置されており、プリントサイズに切断された印画紙Pの裏面側に、色補正情報やコマ番号等のプリント処理情報の印字を行う。ここでの印字ユニット13とは、カセット式のものが採用されており、インクが無くなると新しいものと交換して用いることになる。
プリント露光部14は、印字ユニット13の下流側における印画紙搬送機構18に隣接するように配置されており、プリントサイズに切断された印画紙Pの表面に対して、プリントする撮影画像の露光を行う。また、プリント露光部14には、副走査方向に搬送される印画紙Pに対して主走査方向に沿ってRGBの3色のレーザ光線を照射する図示しないライン露光ヘッドを有している。
処理槽ユニット15は、プリント露光部14の下流側に配置されており、発色現像処理液を貯留する発色現像槽15a、漂白定着処理液を貯留する漂白定着槽15b、安定処理液を貯留する安定処理層15cを有している。そして、露光後の印画紙Pがこれらの各処理槽15a〜15cをこの順で経由しながら印画紙搬送機構18によって搬送されることで、所望の写真プリント画像が印画紙Pの表面に形成される。
コンベア16は、プリントステーション3の上部に露出しており、写真プリント画像が表面に形成されて乾燥処理後に排出された印画紙Pをソータ17の方向へ搬送する(図1および図2参照)。
ソータ17は、プリントステーション3の前面側に鉛直方向に複数のトレイを並べた状態で配置されており、コンベア16によって搬送されるプリント済の印画紙Pを、オーダー単位で各トレイに振り分ける(図1参照)。
印画紙搬送機構18は、プリントステーション3の内部において、印画紙マガジン11に収容されたロール状の印画紙Pを引き出すとともに、プリントサイズに切断された印画紙Pを、印画紙Pに対して行われる様々な処理に対応した搬送速度で搬送する。また、印画紙搬送機構18は、印画紙Pの搬送方向におけるプリント露光部14の上流側および下流側にそれぞれ配置されたチャッカー式搬送ユニット(チャッカー)18aと、複数の挟持搬送ローラ対(ローラ対)18bと、を有している。
チャッカー式搬送ユニット18aは、プリントサイズに切断された印画紙Pの下流側(先端側)の端部を搬送方向における両側からつまむようにして搬送する。
挟持搬送ローラ対18bは、2つのローラを組み合わせて構成されており、2つのローラの間の隙間に印画紙Pを挟み込んで回転することで印画紙Pを下流側へと搬送する。
制御ユニット19は、操作ステーション2に設けられており、各種プリント処理に関する制御や印字に関する制御を行う。この制御ユニット19は、図3に示すように、作業者等によるキーボード20(図1参照)を介した入力を受け付けたり、モニタ21(図1参照)に各種制御状態等を表示させる。具体的には、制御ユニット19は、CPU19a、ROM19b、RAM19c、タイミング制御データ19d等を備えており、これらが相互に機能することで各種制御が行われる。なお、タイミング制御データ19dは、後述する印字ユニット13に設けられているDCモータ41に特有のON・OFF制御に関するデータであり、予めON状態とする時間が一定となるようにされている。
また、キーボード20は、印字ユニット13による印字濃度や印画紙Pのサイズ、プリント枚数、プリント時の色および濃度の補正値などを制御ユニット19に対して入力する際に用いられる。
モニタ21は、タッチパネル式になっておりプリントステーション3に関する様々な情報を表示してユーザに告知するとともに、必要に応じてユーザに印字ユニット13による印字濃度などの各種設定値の入力を促す表示を行う。
<印字ユニット13の詳細構成等>
次に、上述したカセット式の印字ユニット13の概略的な構成について、図3を参照して詳細に説明する。
印字ユニット13は、印画紙Pの裏面に黒色インクを用いて印字を施すためのドットインパクト方式の印字装置である。この印字ユニット13は、図3に示すように、主として、印字ヘッド31、プラテン32、インクリボン33、駆動ローラ34、押圧ローラ35、DCモータ41、モータドライバ43等を備えている。
この印字ユニット13では、図3に示すように、印字ヘッド31とプラテン32との間には、環状に連結されたインクリボン33が印字ヘッド31と対向する部分を有するように配置されている。インクリボン33は布状の材料にインクを含浸させたものである。
印字ユニット13によって印画紙Pに印字を施すには、印画紙Pが印画紙搬送機構18によって印字ヘッド31とプラテン32との間まで搬送されてきたときに、印字を希望する文字の形状に対応した位置にあるドットピン(図示せず)を印字ヘッド31から突出させ、インクリボン33を介して印画紙Pを押圧する。これにより、インクリボン33に含浸されたインクがインクリボン33から印画紙Pに転写されて、同様の動作を繰り返すことにより黒色インクを用いて所望の文字が印画紙Pに印字される。
また、環状のインクリボン33は、印字ヘッド31の上方位置において駆動ローラ34とこれと対になった押圧ローラ35との間に挟み込まれており、DCモータ41と連結された駆動ローラ34が図中時計回りに回転することで反時計回りに回転する。これに伴って、インクリボン33は、印字ヘッド31とプラテン32との間を順次移動していく。
DCモータ41は、制御ユニット19によってモータドライバ43を介して所定のMAX回転数で駆動されるモータである。このDCモータ41は、パルスモータのように高価で複雑な周波数制御されるものではなく、単純なON状態とOFF状態との2つの状態によって制御される安価な構成のモータである。また、このDCモータ41は、駆動制御状態(ON状態)から、駆動停止制御状態(OFF状態)に切り換えられた後、しばらくの間、慣性によって回転し続ける性質がある。これにより、OFF状態に切り換えられた直後であっても、しばらくの間は、回転が持続されてインクリボン33の搬送が続けられる。また、DCモータ41は、格納されているタイミング制御データ19dに基づいてON・OFFタイミング制御され、制御ユニット19に接続されたモニタ21に表示されたり、キーボード20を介したユーザの指示によってON・OFF切り換えのタイミングが微調整される。DCモータ41の回転数は駆動ローラ34の回転数に比例するので、DCモータ41のON・OFF切り換えタイミングを変更することによって印字ヘッド31とプラテン32との間における印字ヘッド31に対するインクリボン33の移動速度を変更することができる。
印字ヘッド31とプラテン32との間における印字ヘッド31に対するインクリボン33の移動速度は、印画紙Pへの印字濃度と相関がある。つまり、この移動速度が大きいほど印字濃度が濃くなり、移動速度が小さいほど印字濃度が薄くなる。
すなわち、図4に示すように(押圧された2つの領域のうちの最初に押圧された領域51を白丸(○)で、後で押圧された領域52をハッチング付きの白丸で描いている)、連続して押圧されるインクリボン上の2つ領域が一部重なっていたり(図4(a)参照)、非常に近接したりすることがある(図4(b)参照)。ここで、最初に押圧された領域51からドットピンが離れると、領域51のインク含浸量が周りの領域よりも少なくなっているため、領域51には周りの領域に含浸されているインクが浸透してくる。そのため、領域51およびその近傍領域のインク含浸量は、領域51に近い場所ほど、当該領域51から比較的離れた場所と比較して少なくなる。したがって、次に領域52がドットピンで押圧されたときの領域52からのインク転写量は、領域51からのインク転写量に比べて少なくなる。以下、同様にしてドットピンで押圧される領域からのインク転写量は比較的少ないものとなる。このように、インクリボンの相対移動速度が小さいほど印字濃度が薄くなる。
また、これとは逆に、相対移動速度が大きい場合、ドットピンによって連続して押圧されるインクリボン上の2つ領域51、52は、比較的離隔している(図4(c)参照)。そのため、最初に押圧された領域51からドットピンが離れて領域51およびその近傍領域のインク含浸量が少ない状態になったとしても、領域52のインク含浸量は領域52が領域51から離れるほど影響が少なくなる。また、領域52が領域51から所定距離以上離れた場合には、影響がほとんど無視できるようになる。したがって、領域52がドットピンで押圧されたときの領域52からのインク転写量は、領域51からのインク転写量とほぼ同じになり、インクリボンの相対移動速度が大きいほど印字濃度が濃くなる。
このように、印字ユニット13によると、インクリボン33の印字ヘッド31に対する移動速度が制御ユニット19によって変更されることで、印字濃度を調整することができ、印字濃度を安定化させることが可能になっている。また、印字濃度をスキャニングすることによって、裏面の印字が透けてプリント面に写ることがないような印字濃度に自動調整できるようになる。
また、上述したモニタ21は、タッチパネル式になっている。このため、ユーザは、モニタ21の表示画面を指で触れることにより、制御ユニット19に対して、DCモータ41の回転数すなわち印字濃度の濃淡を指示することができる。これにより、ユーザの好みの印字濃度に随時変更することができる。
具体的には、図5に示すように、モニタ21には、「印字濃度調整」という文字とともに、印字濃度を濃くするための「こく」ボタン46および印字濃度を薄くするための「うすく」ボタン47を表示することができる。そして、ユーザが「こく」ボタン46または「うすく」ボタン47を触れるごとに印字濃度インジケータ48の表示が数段階(図5の例では9段階)の内のそれぞれ該当する濃度を適切に表すような段階に変更される。このように、モニタ21を指で触れるだけで印字ユニット13による印字濃度をユーザの好みに応じた段階的な濃度に変更することができる。
<制御ユニット19によるDCモータ41のON・OFFタイミング制御>
上述したように、インクリボン33は、DCモータ41の回転駆動によって印字ヘッド31に対して相対的に移動されて搬送される。ここでは、このDCモータ41のON・OFFタイミング制御について、図6を参照しつつ説明する。
なお、ここでは、制御ユニット19のCPU19aが、DCモータ41に特有のON・OFF制御に関するタイミング制御データ19dを読み出して実行することで、ON・OFFタイミング制御が行われる。また、ユーザからの印字濃度の設定入力があった場合には、タイミング補正されたデータによってON・OFFタイミング制御が行われる。なお、DCモータ41をON状態とする時間は、上述したように一定の所定時間として固定されてタイミング制御される。ここでのON・OFFタイミング制御では、上述したDCモータ41のOFF切り換え時の慣性による回転持続状態を考慮して、DCモータ41の回転状態が持続するように制御される。
例えば、図6(a)〜(c)に示すように、「A、B、C、・・・7、8、9」を印字する場合を例に挙げて、ON状態とする時間を固定して、OFF状態とする時間を変化させた場合について説明する。ここで、OFF状態とする最長の時間は、読み出されたタイミング制御データ19dにしたがって、少なくともDCモータ41の回転が停止する直前までの時間となるように設定される。
なお、上述したようにDCモータ41は、ON状態からOFF状態に切り換えられた後も、しばらくの間、慣性によって回転し続けるが、その回転は、徐々に減衰していき、何も制御しなければ回転は停止する。ここで、DCモータ41のON状態におけるMAX回転数は一定であり、このMAXの回転状態の時にOFF状態に切り換えられた場合には、OFF状態におけるDCモータ41の回転数の減衰度合いは同程度となる(図6(a)〜(c)参照)。
図6では、ON状態の時間を所定時間に固定して、OFF状態の時間が短い場合(図6(a))と、OFF状態の時間が中程度の場合(図6(b))と、OFF状態の時間が長いい場合(図6(c))と、についてそれぞれ示している。ここで、縦軸の「リボン送り速度」は、DCモータ41の回転数と比例関係にある値である。
このように、図6(a)〜図6(c)を比較すると、OFF状態の時間が短い場合(図6(a))では、DCモータ41の回転数がMAX回転数に近い状態であることが目立っており、インクリボン33の平均搬送速度が比較的高速であることが分かる。また、OFF状態の時間が長い場合(図6(c))では、DCモータ41の回転数がMAX回転数よりもかなり低い状態であることが目立っており、インクリボン33の平均搬送速度が比較的低速であることが分かる。また、OFF状態の時間が中程度の場合(図6(b))では、上記両状態の中間として、インクリボン33の平均搬送速度が中程度であることが分かる。なお、上述のように、図6(a)〜(c)に示すいずれの制御においても、OFF状態とする時間は、最長でDCモータ41の回転が停止する直前までの時間として設定される。
このように、制御ユニット19は、OFF状態とする時間をコントロールすることで、インクリボン33が印字ヘッド31に対して相対移動し続けるように制御することができる。このため、印字ヘッド31がインクリボン33の同じ部分を押圧し続けることを回避して印字濃度が薄くならないようにし、印字濃度を安定化させることができる。また、インクリボン33の同じ部分が繰り返して押圧されることを回避することで、インクリボン33の寿命を延ばすことが可能になる。そして、印字濃度が濃過ぎることにより生じる転写、処理液の汚染を未然に防ぐことができる。さらに、ON状態の時間が所定時間に固定されたON・OFFタイミング制御が行われるため、制御が単純になり、制御負荷を低減させている。
<ON・OFFタイミング制御のフローチャート>
制御ユニット19によるDCモータ41のON・OFFタイミング制御は、図7に示すようなフローチャートにしたがって行われる。
ステップS1では、制御ユニット19は、タイミング制御データ19dを読み出す。
ステップS2では、制御ユニット19は、モニタ21の印字濃度インジケータ48について、ユーザからの指定入力の有無を判断する。ここで、ユーザからの濃度指定の入力があったと判断した場合には、ステップS3に移行する。また、ユーザからの濃度指定の入力がないと判断した場合には、ステップS4に移行する。
ステップS3では、制御ユニット19は、ユーザによる濃度指定のデータを、読み出したタイミング制御データ19dに加味させるように補正して、タイミング補正データを得る。
ステップS4では、制御ユニット19は、タイミング制御データ19dに基づいて補正された場合にはタイミング補正されたデータに基づいてON・OFFタイミング制御を行い、DCモータ41をON・OFF制御する。具体的には、ここでは、まずDCモータ41をON状態とする。
ステップS5では、制御ユニット19は、ON状態が所定時間持続したか否か判断する。ここでON状態が所定時間持続していると判断した場合には、ステップS6に移行する。また、所定時間持続していない場合には、さらに所定時間の経過を待つことになる。
ステップS6では、制御ユニット19は、DCモータ41がOFF状態となるように制御する。
ステップS7では、制御ユニット19は、ON・OFFタイミング制御を続行するか否かを判断する。ここでは、例えば、プリント処理の残り枚数が存在するか否か等によって判断される。ここでON・OFFタイミング制御を続行すると判断した場合には、ステップS8に移行する。また、ON・OFFタイミング制御を続行しないと判断した場合には、ステップS10に移行する。
ステップS8では、制御ユニット19は、タイミング制御データ19dに基づいて補正された場合にはタイミング補正されたデータに基づいて、OFF状態が設定時間持続したか否か判断する。ここでOFF状態が設定時間持続していると判断した場合には、ステップS9に移行する。また、設定時間経過していない場合には、さらに設定時間の経過を待つことになる。
ステップS9では、制御ユニット19は、再びDCモータ41がON状態となるように制御して、再びステップS5に移行する。
ステップS10では、制御ユニット19は、ON・OFFタイミング制御を終了する。
以上の処理を繰り返すことにより、DCモータ41は、回転状態が保たれて、インクリボン33の印字ヘッド31に対する相対移動状態を持続させることができる。これにより、所望の印字濃度を安定化させて表現できる。
<本実施形態のプリントステーション3の印字ユニット13の特徴>
(1)
本実施形態のプリントステーション3の印字ユニット13において、インクリボン33を搬送するDCモータ41は、ON状態とOFF状態との2つの状態によって単純に制御される安価なもの(パルスモータよりも安価なもの)を採用している。また、DCモータ41は、ON状態からOFF状態に切り換えられた場合に、しばらくの間慣性によって回転が継続されてインクリボン33を印字ヘッド31に対して相対的に移動させ続ける。この場合に、制御ユニット19は、DCモータ41の慣性による回転の持続を利用してON・OFFタイミング制御を行っている。
このため、インクリボン33の相対移動速度を変更させて、印字濃度ムラを低減させている。そして、印字濃度が濃過ぎることにより生じる転写、処理液の汚染を未然に防ぐことができる。
これにより、印字ユニット13では、システムコストを低減と印字濃度の安定化との両方を実現することが可能になる。
なお、DCモータ41を内蔵させた既存の印字ユニットに対して上記実施形態のON・OFFタイミング制御を実現できるようにする場合には、制御系(制御ユニット19)だけの交換で簡単に実現することができる。
(2)
本実施形態のプリントステーション3の印字ユニット13は、DCモータ41をON状態とする時間を一定としてタイミング制御を行う。このため、ON状態とする時間を複数種類設定することによる制御は行わなくて済む。
これにより、ON・OFFタイミング制御を単純化することができる。
また、ON・OFFタイミング制御が単純化されることにより、DCモータ41等は複雑な制御に対応できるような構成を備える必要がなくなる。これにより、システムコストを低減させることができ、さらには、制御負荷を低減させることも可能になる。
(3)
本実施形態の印字ユニット13は、印字ヘッド31に対するインクリボン33の相対移動が停止する前に、DCモータ41が制御ユニット19によるON・OFFタイミング制御によってON状態とされて、インクリボン33の相対移動が継続するようにしている。
これにより、インクリボン33の同じ部分が印字ヘッド31により繰り返して押圧することを回避できるようになる。これにより、想定外の印字濃度の低下を防止することが可能になる。
また、上記ON・OFFタイミング制御では、インクリボン33が印字ヘッド31に対して相対的に移動し続けるため、インクリボン33の同じ部分が繰り返して押圧されることがなく、インクリボン33の寿命を延ばすことができる。
(4)
本実施形態の印字ユニット13では、インクリボン33の搬送のために、パルスモータと比較して安価なDCモータ41を採用している。
これにより、プリントステーション3全体のコストを低減できる。
また、DCモータ41は、複雑な周波数制御等がなされず、単純なON・OFFタイミング制御によって駆動制御される。このため、制御によるシステム負担が軽減される。
なお、上記ON・OFFタイミング制御によってインクリボン33の相対移動状態が持続されるようにDCモータ41が制御され、ギア等が回転し続ける。このため、ギア等の回転が完全に停止して新たに回転させる頻度を低減して、DCモータ41のギアやブラシ等の寿命を長くすることができる。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で以下に示す他の実施形態(A)〜(D)のように種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態に係る印字ユニット13では、カセット式の印字ユニット13が採用されたプリントステーション3を例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、上記印字ユニット13の押圧ローラ35の代わりにインク補給機構(リインク機構)を有する印字ユニットを採用するようにしてもよい。このインク補給機構は、インクを貯溜しているインクタンクから、比較的肉厚のインク補給フェルトに対して少量ずつインクを滴下することでインクを含浸保持させる機構である。そして、インク補給フェルトに含浸保持されたインクは、インク転写ローラを介して駆動ローラに挟まれた部分よりインクリボン33に供給される。インクリボン33には、印字ヘッド31に到達するまで比較的長い距離が課される構成になっており、その間にインクがインクリボン33に十分に浸透して馴染ませるようにする。
このようなインク補給機構を有する印字ユニットであっても、上記実施形態の構成と同様の効果を奏することができる。さらに、インク補給機構を有する印字ユニットによると、インクリボン33に対してインク補給を継続的に行うことができるので、ユーザがインク補給作業を行う必要がなく、保守管理作業が簡略化されるという利点がある。
また、印字ユニットに単にインク補給機構を設けただけでは、処理能力の相違が起因して単位時間当たりの印字ヘッド31でのインクの消費量が機種によって相違するために印字濃度が機種によって相違するという事態が生じるおそれがあるが、本実施の形態ではインクリボン33の移動速度が可変であるために、機種による印字ヘッド31でのインク消費量の相違を補償して全ての機種で同じ印字濃度を実現することが可能になる。
なお、インク補給機構によるインク補給量が相対移動速度の増加に伴って減少する場合であっても、上記DCモータ41のON・OFFタイミング制御によって印字濃度を調整することができる。
(B)
上記実施形態に係る印字ユニット13が採用されたプリントステーション3では、図5に示すように、モニタ21の印字濃度インジケータ48の各段階の表示濃度は全て同じ濃度で表示される場合を例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、印字濃度インジケータ48の各段階の表示濃度は、実際の印字濃度をシミュレートさせた段階的に濃度の異なる表示とするものであってもよい。
これにより、ユーザが印字濃度の設定調整を視認しながら行うことができ、操作性を向上させることができる。
また、モニタ21には、フラットベッドスキャナにてスキャニングする際の印字が透けない推奨濃度レベルを自動的に選択するための選択キーを表示するようにしてもよい。
これにより、ユーザの希望により、印字が透けるような濃度による印字処理を確実に回避することができるようになる。
(C)
上記実施形態に係るプリントステーション3では、印字ユニット13を組み込んで用いる場合を例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、上記実施形態の印字ユニット13はどのような装置においても、また、単独でも使用することができる。
(D)
上記実施形態に係る印字ユニット13では、印字される文字の情報について考慮することなくON・OFFタイミング制御を行う場合を例に挙げて説明した。
しかし、本発明はこれに限られるものではなく、制御ユニット19において、印字される文字の情報を予め読み込めるようにしてもよい。そして、制御ユニット19は、インクリボン33の所定長さの範囲に印字される文字の大きさ、太さ、文字数等を読み込むことにより必要とされるインク消費量を算出して、インク消費量の増加に伴いインクリボン33の平均相対移動速度が速くなるように、インク消費量の減少に伴いインクリボン33の相対移動速度が遅くなるようにして、ON・OFFタイミング制御を行うようにしてもよい。
これにより、印字される文字の種類等に応じた印字処理が可能になるため、印字の質をより向上させることができる。
本発明によれば、印字濃度の安定化を安価な構成によって実現することが可能になるため、例えば、インクリボンを搬送しながら印字を行うドットインパクト式の印字装置への適用が特に有用である。
写真処理装置の外観構成図。 写真処理装置の概略構造図。 印字ユニットの概略構造図。 インクリボンの搬送速度と印字濃度との関係についての説明図。 タッチパネル式モニタの印字濃度調整時における表示画面の一例を示す図。 印字ユニットによるON・OFFタイミング制御の例を示す図。 印字ユニットによるON・OFFタイミング制御のフローチャート。
符号の説明
3 プリントステーション
13 印字ユニット(印字装置)
18 印画紙搬送機構
19 制御ユニット(制御部)
20 キーボード
21 モニタ
31 印字ヘッド
32 プラテン
33 インクリボン
34 駆動ローラ
35 押圧ローラ
41 DCモータ(搬送部)
P 印画紙

Claims (4)

  1. ドットインパクト式の印字ヘッドと、
    インクを含浸した状態で前記印字ヘッドに対向する位置に搬送されるインクリボンと、
    前記印字ヘッドに対して前記インクリボンを相対的に移動させる搬送部と、
    前記搬送部のON状態とOFF状態とを切り換えるタイミング制御によって、前記印字ヘッドに対する前記インクリボンの相対移動速度を変更する制御部と、
    を備えた印字装置。
  2. 前記制御部は、前記タイミング制御において前記ON状態とする時間を一定とする、
    請求項1に記載の印字装置。
  3. 前記制御部は、前記印字ヘッドに対する前記インクリボンの相対移動が停止する前に、前記搬送部を前記OFF状態から前記ON状態へと切り換える、
    請求項1または2に記載の印字装置。
  4. 前記搬送部は、DCモータである、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の印字装置。
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