JP2007002044A - 半導体装置用接着剤組成物および半導体装置用接着シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 エポキシ樹脂(A)と、フェノール樹脂(B)と、モノマー成分として、エチレンと、前記エポキシ樹脂(A)と反応し得る官能基を有する不飽和カルボン酸またはその誘導体とを有するビニル共重合体(C)とを含有し、かつ硬化前の動的粘弾性測定における最低溶融粘度が400〜50000Pa.sの範囲内であることを特徴とする半導体装置用接着剤組成物。
【選択図】 なし
Description
それに伴い、ICチップ等の半導体が搭載される側の基板についても、リードフレームからテープ基板、プリント基板と、微細化・高密度化が可能な構造に変化している。特に、配線を積層する方式であるビルトアップ基板の役割が重要になってきている。
これらの基板は、通常、支持体上に、配線と、該配線を電気的に絶縁する絶縁層とが設けられている。かかる絶縁層は電気的な絶縁性を保証することが重要であり、また、そのほかにも様々な特性が要求される。
上述のような接着剤層に用いられる接着剤としては、通常、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、フェノ−ル樹脂、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体等のジエンを有する重合体(ジオレフィン系樹脂)などの熱硬化性樹脂が用いられている。
たとえば、ICパッケージは、駆動時には、ICの発熱のため100℃以上の温度になる。つまり、ICパッケージは、室温〜高温(100℃以上)の温度変化に曝されることとなる。したがって、ICパッケージには、その場合に発生する高温に対する耐熱性、温度変化に対する耐熱温度サイクル性が求められている。
また、金属等の配線、該配線が形成された支持体、絶縁層など、熱膨張率の異なるもの同士が張り合わされるため、上述のような高温時や温度変化の際に、熱膨張率の違いによって生じる応力の変化に対応するために応力緩和性が求められる。特に近年、実装密度が上がり、金属等の配線が占める割合が増大するなか、応力緩和性の向上が重要となっている。
また、配線を積層するビルトアップ基板の場合、同時に、複数層の絶縁層を設けるため、接着剤の硬化のための加熱を積層枚数分行わなければならず、その時の耐熱性も必要となる。
具体的には、これらの接着剤層は、フロ−性が悪く、たとえば高密度に配された配線に接着剤層を埋め込む場合には、顕著な泡の巻き込みが発生する。そして、フロー性を高めるべく、接着剤層の粘度を下げると、上記張り合わせの際に、接着剤層のはみ出しが多くなりすぎて加工性が悪くなるなどの問題がある。
また、ICチップ等の半導体装置とされた後においては、室温〜高温(100℃以上)の温度変化が繰り返されて生じる応力によって、絶縁層とICチップとの間、もしくは該基板の内部で、絶縁層に起因する層間剥離や基板の反りを引き起こすことがあった。このような問題は、特に、配線および絶縁層が複数積層されるビルトアップ基板等の積層基板において顕著である。そして、層間剥離や反りは、半導体装置の電気的信頼性を低下させてしまうため、その改善が求められる。
しかし、これまでの接着剤は、これらの絶縁フィルムや金属層に対する接着力が充分ではなかったり、その後の温度変化等により接着力が低下しやすい等の問題がある。特に、ポリイミドフィルムに対しては非常に接着しにくい。
この接着力には、支持体界面の状態が大きく影響するが、その他にも、接着剤の吸湿性なども影響し、たとえば吸湿性が低いほど接着力の変化が抑制される傾向があり、吸湿性の低い接着剤が望まれる。
現在、このポップコーン現象の原因となる水分を除去するため、リフロー前の半製品を防湿状態で管理することが行われている。
しかし、防湿状態での管理には多大な作業量とコストがかかるため、防湿状態の管理を必要とすることなくリフロー時のポップコーン現象の発生を抑制できる、耐リフロー性に優れた接着剤組成物が求められている。
また、温度変化が繰り返されたり、長期間熱にさらされた場合に、接着力等の特性が劣化する場合があり、耐熱劣化性が充分ではないという問題もある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、種々の優れた特性を有し、特に、接着力および耐熱劣化性に優れた半導体装置用接着剤組成物および半導体装置用接着シートを提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の第二の態様は、支持体の少なくとも一面に、第一の態様の半導体装置用接着剤組成物からなる接着剤層が積層してなることを特徴とする半導体装置用接着シートである。
本発明の第三の態様は、金属層の少なくとも一面に、第一の態様の半導体装置用接着剤組成物からなる接着剤層と、絶縁性フィルムまたは剥離性フィルムとが順次積層してなることを特徴とする半導体装置用接着シートである。
本発明の第四の態様は、絶縁性フィルムの両面に、第一の態様の半導体装置用接着剤組成物からなる接着剤層と、絶縁性フィルムまたは剥離性フィルムとが順次積層してなることを特徴とする半導体装置用接着シートである。
そのため、本発明の接着剤組成物および接着シートによれば、たとえば温度変化が繰り返されることによる層間剥離や反り等の不良を解決することができる。したがって、本発明の接着剤組成物および接着シートによって、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
また、耐湿性も高く、たとえば接着剤に含まれる水分がリフロー時に気化することによって発生するポップコーン現象を改善できるなど、耐リフロー性にも優れている。そのため、リフロー前の半製品を防湿状態で管理する手間が低減される。
さらに、本発明の接着シートは加工性にも優れており、工業的に提供することが容易である。
<半導体装置用接着剤組成物>
本発明の第一の態様の半導体装置用接着剤組成物(以下、単に接着剤組成物ということがある。)は、エポキシ樹脂(A)(以下、(A)成分という)と、フェノール樹脂(B)(以下、(B)成分という)、モノマー成分として少なくとも特定の2種を含有するビニル共重合体(C)(以下、(C)成分という)とを必須成分として含有する、熱硬化型の接着剤組成物である。
硬化前の動的粘弾性測定における最低溶融粘度が400Pa.s以上であると、加工時の樹脂流れが小さく、また、50000Pa.s以下であると、配線が埋まり込みやすく、貼り合わせ面の凹凸に左右されにくい。つまり、最低溶融粘度が400〜50000Pa.sの範囲であることにより、本発明の接着剤組成物は、配線、特に高密度に配された配線への埋め込み性が良好なものとなる。また、加工も非常にし易いものとなる。
上記最低溶融粘度は、(A)成分、(B)成分、(C)成分等の種類や配合量等を調整する等によって調整できる。たとえば、後述するように、組成物中の(C)成分の配合量を全固形分の20〜80質量%の範囲内で調整する等により、該最低溶融粘度を調整できる。
[最低溶融粘度の測定条件]
・装置:剪断弾性率測定装置(HAAKE社製Rheo Stress RS75(製品名))
・測定温度範囲:−10℃〜300℃
・昇温速度:3℃/min
・測定周波数:1Hz
・加重:15N
・歪み率:0.01%±0.0025%
すなわち、本発明の接着剤組成物を用いて支持体上に接着剤層を形成して得られる接着シートは、被着体に貼付(仮接着)した後、加熱し、接着剤組成物を硬化させることにより被着体と接着される。そして、硬化した接着剤組成物は、BGA、積層基板などをメイン基板に、ハンダボールを介して実装させる際のリフロー工程(ハンダ付けの工程)時に、200〜280℃に加熱される。したがって、硬化後の200〜280℃における動的弾性率が500Pa〜200Mpaの範囲内であると、リフロー工程時のボイドの発生が抑制され、耐リフロー性が向上する。また、応力緩和性にも優れたものとなる。
なお、上記動的弾性率は、剥離性フィルム上に、当該接着剤組成物を用いて硬化後の厚さが100μmである接着剤層を設けた接着シートについて、接着剤組成物を硬化させた後、剥離性フィルムを取り除き、オリエンテック社製のレオバイブロンDDV−IIを用いて、周波数11Hz、昇温速度3℃/分で測定した値である。
吸湿率の下限としては特に制限はなく、吸湿率が小さいほど、上記効果に優れ、好ましい。
上記吸湿率は、(A)成分、(B)成分、(C)成分等の種類や配合量を調整する等によって調整できる。たとえば、後述するように、組成物中の(C)成分の配合量を全固形分の20〜80質量%の範囲内で調整する、(A)成分と(B)成分との比率を官能基当量比で1:0.6〜1:1.4の範囲内で調整する等により、吸湿率を調整できる。
上記引っ張り伸び率は、(A)成分、(B)成分、(C)成分等の種類や配合量等を調整する等によって調整できる。たとえば、後述するように、組成物中の(C)成分の配合量を全固形分の20〜80質量%の範囲内で調整する、(A)成分と(B)成分との比率を官能基当量比で1:0.6〜1:1.4の範囲内で調整する、(C)成分中の不飽和カルボン酸またはその誘導体の割合を0.1〜40質量%の範囲内で調整する、(C)成分の官能基当量を100〜2500の範囲内で調整する等により、引っ張り伸び率を調整できる。
たとえば、ビルトアップ工法により基板が製造される場合は、複数の接着剤層を積層するため、接着剤を硬化させるために、積層枚数分の硬化温度を掛けなければならない。その為、その時繰り返し曝される硬化温度に対する耐熱劣化性も重要となる。したがって、硬化後に150℃の24時間放置する加速試験を行った後にも、200℃〜280℃における動的弾性率が500Pa〜500MPaの範囲であると、耐熱劣化性が非常に優れている。
ここで、動的弾性率の測定は、接着剤組成物を硬化させた後、さらに150℃の環境に24時間放置する以外は、前記硬化後の200〜280℃における動的弾性率と同様にして測定できる。
上記動的弾性率は、(A)成分、(B)成分、(C)成分等の種類や配合量等を調整する等によって調整できる。たとえば、後述するように、(C)成分の官能基当量を100〜2500の範囲内で調整する等により、該動的弾性率を調整できる。
本発明の接着剤組成物において、(A)成分は、加熱により(B)成分および/または(C)成分と反応して3次元網状構造を形成する。そして、これらの成分と上記最低溶融粘度との組み合わせにより、本発明の効果が得られる。(A)成分および(B)成分は、特に、耐熱温度サイクル性、電気的信頼性、銅やポリイミドフィルム等に対する接着力、耐リフロー性等に対する寄与が大きい。また、(C)成分は、特に、応力緩和性、耐熱温度サイクル性、電気的信頼性、銅やポリイミドフィルム等に対する接着力、耐湿性等に対する寄与が大きい。
エポキシ樹脂は、分子内に2個以上のエポキシ基を有している樹脂である。
具体的には、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂などの二官能エポキシ樹脂、トリグリシジルイソシアヌレート型エポキシ樹脂、トリグリシジル−p−アミノフェノ−ル型エポキシ樹脂、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン型エポキシ樹脂、テトラグリシジルメタキシレンジアミン型エポキシ樹脂、テトラグリシジル−1,3−ビスアミノメチルシクロフェキサン型エポキシ樹脂などの多官能グリシジルアミン型エポキシ樹脂、テトラフェニルグリシジルエーテルエタン型エポキシ樹脂、トリフェニルグリシジルエーテルメタン型エポキシ樹脂などの多官能グリシジルエーテル型エポキシ樹脂、フェノール型エポキシ樹脂、アルキルフェノール型エポキシ樹脂などの多官能レゾール型エポキシ樹脂、シクロペンタジエン型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、フェノール型エポキシ樹脂、クレゾール型エポキシ樹脂などの多官能ノボラック型エポキシ樹脂などが挙げられる。
これらの中でも、ビスフェノール型エポキシ樹脂は、安価であるため本発明において好適に用いられる。また、多官能エポキシ樹脂は、絶縁性および耐熱性に優れるため本発明において好適に用いられる。
フェノール樹脂は、フェノール類とアルデヒドとの付加・縮合で得られる樹脂である。
(B)成分として、具体的には、レゾールフェノール樹脂、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、レゾールシノール樹脂、キシレン樹脂などのフェノール誘導体が挙げられる。中でもフェノールノボラック樹脂は、反応性に優れ、半導体装置用途において、優れた耐湿性および耐熱性を有するため好ましい。
(B)成分は、ヒドロキシル当量(ヒドロキシル基1個あたりの分子量)が50〜4000であることが好ましく、100〜2000がより好ましく、100〜1000が特に好ましい。ヒドロキシル当量が50未満の場合は硬化後の接着剤が脆くなりやすく、4000を越えた場合は有機溶剤に溶けにくいため製造上問題となりやすい。
また、(A)成分と(B)成分との比率が上記範囲内であることにより、硬化後の接着剤組成物の引っ張り伸び率も向上する。また、硬化後、さらに150℃の環境に24時間放置した後の200℃〜280℃における動的弾性率も、半導体装置用として好適な範囲となる。
ここで、(A)成分と(B)成分との官能基当量比とは、(A)成分中のエポキシ基((A)成分の官能基)の数と、(B)成分中の水酸基((A)成分の官能基)の数との比である。
(C)成分は、モノマー成分として、少なくとも、エチレンと、前記(A)成分と反応し得る官能基を有する不飽和カルボン酸またはその誘導体(以下、単に不飽和カルボン酸またはその誘導体ということがある)とを含有するビニル共重合体である。かかる(C)成分を含有することにより、本発明の接着剤組成物に可撓性が付与され、応力緩和性が向上する。また、耐湿性も向上する。さらに、上述したように、(A)成分および(B)成分との組み合わせにより、耐熱温度サイクル性、電気的信頼性、銅やポリイミドフィルム等に対する接着力も向上する。
ここで、「モノマー成分」とは、重合反応により重合して重合体を生成した際に、該重合体の繰り返し単位を形成する化合物を意味する。たとえばモノマー成分としてエチレンを含有する重合体は、エチレンの二重結合が開裂して形成される式−[CH2−CH2]−で表される繰り返し単位を含有する。
(C)成分中、エチレンの割合は、全モノマー成分の合計に対し、40質量%以上であることが好ましく、50〜98質量%がより好ましい。
これらの基を有する不飽和カルボン酸またはその誘導体の具体例としては、例えば次のものが例示される。カルボキシル基を有するものとしては、アクリル酸、メタクリル酸、(無水)マレイン酸、カルボキシル基を有するプロピレン等のオレフィン類が挙げられる。グリシジル基を有するものとしては、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート等が挙げられる。水酸基を含むものとしては、ヒドロキシメチルアクリレート、ヒドロキシメチルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート等が挙げられる。
他のモノマーとしては、上記エチレン及び不飽和カルボン酸またはその誘導体と共重合可能なものであればよく、たとえばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等の(メタ)アクリル酸のアルキルエステル又はアリールエステル、酢酸ビニル等が挙げられる。
(C)成分が上記他のモノマーを含有する場合、その含有量は、全モノマー成分の合計に対し、40質量%以下であることが好ましく、30質量%以下がより好ましい。
モノマー成分としてエチレンおよび(メタ)アクリル酸エステルを含有するビニル共重合体として、具体的には、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル−無水マレイン酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸アルキルエステル−グリシジル(メタ)アクリレート共重合体、エチレン−グリシジル(メタ)アクリレート共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−グリシジル(メタ)アクリレート−酢酸ビニル共重合体が挙げられる。中でも、エチレン−(メタ)アクリル酸アルキルエステル−無水マレイン酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸アルキルエステル−グリシジル(メタ)アクリレート共重合体、エチレン−グリシジル(メタ)アクリレート共重合体が挙げられる。
これらのビニル共重合体は、いずれかを単独で用いてもよく、2種以上を併用しても良い。本発明の接着剤組成物においては、上記ビニル共重合体を2種以上併用して用いることも好ましい。
モノマー成分としてエチレンおよび(メタ)アクリル酸エステルを含有する共重合体中のアクリル酸エステルの比率は、全モノマー成分の合計に対し、5〜40モル%が好ましい。5モル%以上であると有機溶剤への溶解度が良好で、塗工用溶液(塗料)としやすい。また40モル%以下であると、加水分解による電気特性の低下を抑制する効果が高い。
特に、(C)成分の官能基当量(官能基1個あたりの分子量(質量平均分子量を官能基の数で割った値))が100〜2500の範囲内であると、硬化後の引っ張り伸び率や、硬化後の基材との間の接着力が良好である。
ここで、(C)成分の官能基とは、前記不飽和カルボン酸またはその誘導体が有する、前記(A)成分と反応し得る官能基を意味する。
また、(C)成分の含有量は、(A)成分100質量部に対して、20〜200質量部の範囲内であることが好ましく、50〜150質量部がより好ましい。含有量が200質量部以下であると接着剤層の成膜性が良好であり、20質量部以上であると、接着剤層の強度が高い。
本発明の接着剤組成物は、さらに、シロキサン化合物(D)(以下、(D)成分という)を含有することが好ましい。これにより、上記(A)〜(C)成分を有機溶剤に溶解して塗料とした際の各成分の相溶性が向上する。また、硬化後の吸湿率を低減できる等の利点がある。
(D)成分としては、エポキシ基に対する反応性を有する反応基を有しているものが好ましい。かかる反応基としては、水酸基、アルコキシ基、アミノ基、メタクリル基、エポキシ基等が挙げられる。
mとしては、3〜8の整数が好ましい。
nとしては、0〜8の整数が好ましい。
また、本発明の接着剤組成物には、被着体との密着性を向上させるために、カップリング剤を添加することが好ましい。
カップリング剤としては、シランカップリング剤、チタンカップリング剤及びアルミニウムカップリング剤が好ましく使用される。
エポキシ硬化剤としては、一般的に用いられているものが使用でき、具体的には、イミダゾール類、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン等のアミン系触媒、トリフェニルホスフィン等のリン系触媒等が例示できる。
本発明の接着剤組成物中、エポキシ硬化剤の含有量は、当該接着剤組成物の全固形量の0.1〜10質量%が好ましく、0.1〜3質量%がより好ましい。
無機フィラーとしては、シリカ、アルミナ、酸化チタン、酸化ベリリウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、窒化チタン、窒化珪素、窒化硼素、硼化チタン、硼化タングステン、炭化珪素、炭化チタン、炭化ジルコニウム、炭化モリブデン、マイカ、クレイ、酸化亜鉛、カーボンブラック、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、三酸化アンチモン又はこれ等の表面をトリメチルシロキシル基等で処理したもの等があげられる。
有機フィラーとしては、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリエステルイミド、ナイロン、シリコーン等があげられる。
本発明の接着剤組成物中、フィラーの含有量は、前記(A)成分、(B)成分および(C)成分、並びに任意成分である(D)成分の総和100質量部に対して、2〜95質量部の範囲内であることが好ましく、5〜50質量部がより好ましい。
好ましく使用される有機溶剤としては、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ピリジン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、トルエン、キシレン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、エタノール、メタノール、メチルセロソルブ等いくつかの種類と量を適宜選択して使用することができる。
塗料は、固形分濃度が5質量%以上となるよう調製されることが好ましく、10〜50質量%がより好ましい。固形分濃度が5質量%以上であると、接着剤層の厚さが均一な接着シートを容易に作製できる。
本発明の第二の態様の半導体装置用接着シート(以下、接着シート(2)ということがある。)は、支持体の少なくとも一面に、前記本発明の接着剤組成物からなる接着剤層が積層してなることを特徴とする。
絶縁性フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと略す。)等のポリエステル類、ポリエチレン等のポリオレフィン類、ポリイミド、ポリアミド、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルケトン、トリアセチルセルロース等が好ましいものとして挙げられ、さらに好ましくは、ポリエステル類、ポリオレフィン類及びポリイミド等の材質のフィルムが挙げられる。
剥離性フィルムとしては、上記絶縁性フィルムとして挙げたものと同様の材質のフィルムに、シリコーン等の離型剤で剥離処理を施したものが好ましく使用される。
該接着剤層は、加熱処理を行い、半硬化状態とすることが好ましい。特に、加工使用条件、例えば硬化時間の短縮、導体パターンの埋め込み等でフロー性や発泡を押さえる為、半硬化状態を適宜コントロールする。半硬化状態のコントロール方法は限定しないが、エージング等でコントロールすることが好ましい。
接着剤層の乾燥後の厚さは、3〜400μmの範囲内であることが好ましく、5〜100μmであることがより好ましい。
また、接着剤層のみを半導体装置に用いる場合は、支持体についても剥離性フィルムとし、使用時において、接着剤層の両側の剥離性フィルムを剥がして用いることもできる。
金属層、接着剤層、絶縁性フィルムおよび剥離性フィルムの説明については、上記接着シート(2)において、支持体として例示した金属層、接着剤層、絶縁性フィルムおよび剥離性フィルムの説明と同様である。
接着シート(3)は、かかる構成を有することにより、そのまま配線基板とすることができる。
接着剤層、絶縁性フィルムおよび剥離性フィルムの説明については、上記接着シート(2)における接着剤層、絶縁性フィルムおよび剥離性フィルムの説明と同様である。
接着シート(4)は、かかる構成を有することにより、優れた電気信頼性を有する。
本発明の接着剤組成物および接着シートのより具体的な用途としては、上記半導体装置において、そのICチップとIC用基板の絶縁体層および/または導体回路とを接着もしくは回路を形成する接着剤、回路基板同士の接着そしてそれを保護する保護フィルムとの接着剤として好適である。
実施例1〜15,比較例1〜6
[接着剤組成物の塗料の調製]
表1に略号で示した(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分、シランカップリング剤、エポキシ硬化剤、フィラー、及びジエンを有する共重合体を、それぞれ、表1に示す配合量(全固形分に対する質量%)となるように、常温〜80℃程度でトルエンに溶解して、接着剤組成物を含有する塗料(固形分濃度35質量%)を得た。
なお、フィラーの含有量は、(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分の総和100質量部に対する部数(質量部)である。
また、実施例1〜15及び比較例1〜7において用いた各成分の種類を示す表1中の略号の意味は表2に示した。
(1)硬化前評価
[最低溶融粘度]
得られた接着剤組成物の塗料を用いて、下記の手順で、硬化前の動的粘弾性測定における最低溶融粘度を測定した。その結果を表3に示した。
上記実施例1〜15および比較例1〜6の接着剤組成物の塗料を、乾燥後の厚さが25μmとなるように、剥離処理を施した厚さ38μmのポリエステルフィルム上に塗布し、熱風循環型乾燥機中にて130℃で5分間乾燥して接着剤層を形成した。次に、得られた接着剤層を、ポリエステルフィルムから剥離して単層とし、この単層の接着剤層を複数重ねた後、この積層体の両面に、ポリエステルフィルム上の接着剤層を更に重ね、全体の接着剤層の厚さが0.8mmとなるようにしてラミネーターで貼り合わせた。ラミネーター温度は、ポリイミドフィルム(商品名:ユーピレックス50S、宇部興産社製)に貼り合わせた場合に、反対から観て濡れて色が変わる温度+3℃〜+13℃以内とした。貼り合わせ速度1m/minとした。次に、両面のポリエステルフィルムを剥離して、接着剤層が複数積層された未硬化フィルムを得た。
得られた未硬化フィルムについて、動的測定機(HAAKE社製RS75)を用いて最低溶融粘度を測定した。
表3から明らかなように、実施例1〜15に基づく未硬化フィルムは、400Pa・s〜50000Pa・sの範囲に入り適正な最低溶融粘度を有していた。一方、比較例1,3,5,6に基づく未硬化フィルムは、最低溶融粘度が400〜50000Pa・sの範囲外であった。
上記実施例1〜15および比較例1〜6の接着剤組成物の塗料を、乾燥後の厚さが25μmとなるように、剥離処理を施した厚さ38μmのポリエステルフィルム上に塗布し、熱風循環型乾燥機中にて130℃で5分間乾燥した後、剥離処理を施した厚さ50μmのポリエチレンフィルムを貼り合わせた。その後、乾燥した接着剤層を顕微鏡により観察して(A)成分、(B)成分及び(C)成分の相容状態を確認した。その結果、班模様や縞模様等の分離が見られなかったものについては相容性が良好と判断し、班模様や縞模様等の分離が見られたものは相容性が悪いと判断した。その結果を、相容性が良好なものを○、悪いものを×として表3に示した。
表3から明らかなように、実施例1〜15に基づく本発明の接着剤組成物では相容状態が良好であった。これに対して、比較例4,6のものは相容状態が悪かった。
上記実施例1〜15および比較例1〜6の接着剤組成物の塗料を、乾燥後の厚さが25μmとなるように、剥離処理を施した厚さ38μmのポリエステルフィルム上に塗布し、熱風循環型乾燥機中にて130℃で5分間乾燥して接着剤層を形成した後、剥離処理を施し厚さ50μmのポリエチレンフィルムを貼り合わせ接着シートを作製した。
また、フレキシブル基板(商品名:エスパネックス、新日鐵化学社製)にフォトレジスト膜を熱圧着、エッチング、レジスト膜剥離を経て、導体/導体間距離25μm/25μmの梯子型回路を作製し、その回路上に、作製した接着シートを、ポリエチレンフィルムを剥離しながら熱圧着した。次いで、ポリエステルフィルムを剥がして160℃で1時間加熱して接着剤層を硬化させ、発泡及び埋め込み性評価試料とした。熱圧着温度はポリイミドフィルム(商品名:ユーピレックス50S、宇部興産社製)に貼り合わせた場合反対から観て濡れて色が変わる温度とした。
その後、顕微鏡により、発泡及び充填状態を下記の基準で判定し、その結果を表3に示した。発泡に関しては、発泡が無いものを○、発泡が生じたものを×とした。また、充填状態に関しては、回路に十分充填できたものを○、できなかったものを×とした。なお、表3において、回路との接着性が悪く、試料として問題があるものは「−」と記載した。
表3から明らかなように、実施例1〜15に基づく本発明の接着シートでは、発泡が生じず、回路への充填も良好で、埋め込み性が良好であった。これに対して、比較例1,2,4〜6では発泡および充填状態の少なくとも一方が悪く、半導体装置用としては、実用上、埋め込み性に問題のある結果であった。
[ポリイミドフィルムとの接着力(PI接着力)]
(初期状態のPI接着力)
実施例1〜15および比較例1〜6の接着剤組成物の塗料を、乾燥後の厚さが25μmとなるように、剥離処理を施した厚さ38μmのポリエステルフィルム上に塗布し、熱風循環型乾燥機中にて130℃で5分間乾燥して接着剤層を形成した後、該接着剤層の表面に剥離処理を施した厚さ50μmのポリエチレンフィルムを貼り合わせ接着シートを作製した。
その後、ポリエチレンフィルムを剥離しながら、この接着シートを厚さ50μmのポリイミドフィルム(商品名:ユーピレックス50S、宇部興産社製)に熱圧着した。熱圧着温度はポリイミドフィルム(商品名:ユーピレックス50S、宇部興産社製)に貼り合わせた場合に、反対から観て濡れて色が変わる温度以上とした。
次いで、ポリエステルフィルムを剥がして、厚さ50μmのポリイミドフィルム(商品名:ユーピレックス50S、宇部興産社製)に熱圧着し、さらに160℃で1時間加熱して接着剤層を硬化させた。接着力は、ポリイミドフィルム面を台に固定して、別のポリイミドフィルムの端をテンシロン(島津製作所社製)により180°方向に引き剥がして測定し、その結果を表4に示した。
(恒温恒湿試験(PCT)後のPI接着力)
また、上記と同様の評価用試料を用い、下記のPCT後の接着力を測定した。
PCTは、恒温恒湿槽を用いて、以下に示す条件で行った。温度:121℃、湿度:100%RH、時間:300時間。接着力は、ポリイミドフィルム面を台に固定して、別のポリイミドフィルムの端をテンシロン(島津製作所社製)により180°方向に引き剥がして測定し、その結果を表4に示した。
表4から明らかなように、実施例1〜15に基づく本発明の接着シートでは、初期状態及びPCT後の接着力が4.2(N/cm)以上あり、ポリイミドフィルムに対して十分な接着力を有していた。
これに対し、比較例1〜6のものでは、PCT後の接着力が0であり、半導体装置用としては使用に耐えうるものではなかった。
(初期状態のCu接着力)
実施例1〜15および比較例1〜6の接着剤組成物の塗料を、乾燥後の厚さが25μmとなるように、剥離処理を施した厚さ38μmのポリエステルフィルム上に塗布し、熱風循環型乾燥機中にて130℃で5分間乾燥して接着剤層を形成した後、該接着剤層の表面に、剥離処理を施した厚さ50μmのポリエチレンフィルムを貼り合わせて接着シートを作製した。
その後、ポリエチレンフィルムを剥離しながら、この接着シートを厚さ18μmの銅箔(商品名:JTC−A、ジャパンエナジー社製)に熱圧着した。熱圧着温度は、先の評価でポリイミドフィルム(商品名:ユーピレックス50S、宇部興産社製)に貼り合わせた場合と同様、反対から観て濡れて色が変わる温度以上とする。
次いで、ポリエステルフィルムを剥がして、厚さ18μmの銅箔(商品名:JTC−A、ジャパンエナジー社製)に熱圧着し、さらに160℃で1時間加熱して接着剤層を硬化させた。接着力は、銅箔面を台に固定して、別の銅箔の端をテンシロン(島津製作所社製)により180°方向に引き剥がして測定し、その結果を表4に示した。
(PCT後のCu接着力)
また、同様の評価用試料を使いPCT後の接着力を測定した。
恒温恒湿試験は恒温恒湿槽を用いて、以下に示す条件で行った。温度:121℃、湿度:100%RH、時間:300時間。接着力は、銅箔面を台に固定して、別の銅箔の端をテンシロン(島津製作所社製)により180°方向に引き剥がして測定し、その結果を表4に示した。
表4から明らかなように、実施例1〜15に基づく本発明の接着シートでは、初期状態及びPCT後のCu接着力が5.1(N/cm)以上あり、銅箔に対して十分な接着力を有していた。
これに対し、比較例1〜6のものでは、PCT後の接着力が2.5(N/cm)以下であり、半導体装置用としては使用に耐えうるものではなかった。
実施例1〜15および比較例1〜6の接着剤組成物の塗料を、乾燥後の厚さが25μmとなるように、剥離処理を施した厚さ38μmのポリエステルフィルム上に塗布し、熱風循環型乾燥機中にて130℃で5分間乾燥して接着シートを作製した後、剥離処理を施した厚さ50μmのポリエチレンフィルムを貼り合わせた。
その後、ポリエチレンフィルムを剥離しながら、この接着シートを厚さ200μm、大きさ2.5cm×2.5cmの銅部分をエッチングしたガラスエポキシ基板(商品名;CCL−EL170、三菱瓦斯化学社製)に熱圧着した。熱圧着温度は、ガラスエポキシ基板(商品名;CCL−EL170、三菱瓦斯化学社製)に貼り合わせた場合に、反対から観て濡れて色が変わる温度以上とした。
次いで、ポリエステルフィルムを剥がして、0.9cm×0.7cmのガラスチップを、熱圧着温度で3分間、0.1MPaの圧力で熱圧着し、90℃で1時間、さらに160℃で1時間加熱して接着剤層を硬化させ、各実施例及び比較例共に5個の耐リフロー性評価試料を得た。
この評価試料を、恒温恒湿槽中に85℃、85%RHの条件で48時間曝露し、その後260℃に設定されたIRリフロー炉を通過させ、層間剥離、発泡の有無を観察して、結果を表4に示した。表4には5個の試料の中で層間剥離及び発泡が無いものの数(良好なものの個数/5個)を記した。
表4から明らかなように、実施例1〜15に基づく本発明の接着シートでは、層間剥離及び発泡が無く、5個全てが良好であった。
これに対して、比較例1〜6の接着シートでは、5個全てが良好なものはなく、少なくとも2個以上に、層間剥離および発泡のいずれかが生じていた。
上記実施例1〜15および比較例1〜6の接着剤組成物の塗料を、乾燥後の厚さが50μmとなるように、剥離処理を施した厚さ38μmのポリエステルフィルム上に塗布し、熱風循環型乾燥機中にて130℃で5分間乾燥して接着シートを作製した後、剥離処理を施した厚さ50μmのポリエチレンフィルムを貼り合わせた。
その後、ポリエチレンフィルムを剥離しながら、この接着シートを厚さ200μm、大きさ2.5cm×2.5cmの銅部分をエッチングしたガラスエポキシ基板(商品名:CCL−EL170、三菱瓦斯化学社製)に熱圧着した。熱圧着温度は、ガラスエポキシ基板(商品名;CCL−EL170、三菱瓦斯化学社製)に貼り合わせた場合に、反対から観て濡れて色が変わる温度以上とした。
次いで、ポリエステルフィルムを剥がして、0.9cm×0.7cmのガラスチップを、熱圧着温度で3分間、0.1MPaの圧力で熱圧着し、90℃で1時間、さらに160℃で1時間加熱して接着剤層を硬化させ、各実施例及び比較例共に5個の耐温度サイクル性評価試料を得た。
この評価試料を用いて、−65℃〜150℃の温度サイクル試験を行った。
但し、この場合、150℃および−65℃ではそれぞれ30分間の温度履歴を必須とし、[高温−低温]を1サイクルとして、1000サイクルの条件で実施した。
温度サイクル試験実施後、層間剥離、発泡の有無を観察し結果を表4に示した。表4には5個の試料の中で層間剥離及び発泡が無く良好なものの数(良好の個数/5個)を記した。
表4から明らかなように、実施例1〜15に基づく本発明の接着シートでは、層間剥離及び発泡が無く5個全てが良好であった。これに対して比較例1〜6の接着シートでは、層間剥離又は発泡のいずれかが生じて5個全てが良好なものはなかった。
上記実施例1〜15および比較例1〜6の接着剤組成物の塗料を、乾燥後の厚さが25μmとなるように、剥離処理を施した厚さ38μmのポリエステルフィルム上に塗布し、熱風循環型乾燥機中にて130℃で5分間乾燥して接着剤層を形成した。次に、得られた接着剤層を、ポリエステルフィルムから剥離して単層とし、この単層の接着剤層を複数重ねた後、この積層体の両面に、ポリエステルフィルム上の接着剤層を更に重ね、全体の接着剤層の厚さが0.1mmとなるようにしてラミネーターで貼り合わせた。ラミネーター温度は、ポリイミドフィルム(商品名:ユーピレックス50S、宇部興産社製)に貼り合わせた場合に、反対から観て濡れて色が変わる温度+3℃〜+13℃以内とした。貼り合わせ速度1m/minとした。次に、両面のポリエステルフィルムを剥離して、接着剤層が複数積層された未硬化フィルムを得た。
その後、未硬化フィルムをさらに160℃で1時間加熱して接着剤層を硬化させ、4mm×5cmの動的弾性率評価用試料を作製し、硬化後の200℃〜280℃における動的弾性率(硬化後の動的弾性率)を評価した。
測定条件はオリエンテック社製のレオバイブロンDDV−IIを用いて周波数11Hz、昇温速度3℃/分で測定した値である。
また、同様の評価用試料を使い、硬化後、さらに150℃の環境に24時間放置した後の200℃〜280℃における動的弾性率(熱履歴後の動的弾性率)を測定した。
オーブンにて、温度:150℃、時間:24時間(H)後、オリエンテック社製のレオバイブロンDDV−IIを用いて周波数11Hz、昇温速度3℃/分で測定した。
これらの結果を表4に示した。
表4から明らかなように、実施例1〜15に基づく本発明の接着シートでは、硬化後の動的弾性率と熱履歴後の弾性率とを比較すると、その変化が少なかった。この結果から、耐熱劣化性が良好であったことがわかる。
一方、比較例1〜4に基づく接着シートでは、硬化後の動的弾性率と熱履歴後の弾性率との変化が大きく、耐熱劣化性が悪かった。
上記実施例1〜15および比較例1〜6の接着剤組成物の塗料を、乾燥後の厚さが60μmとなるように、剥離処理を施した厚さ38μmのポリエステルフィルム上に塗布し、熱風循環型乾燥機中にて130℃で5分間乾燥して接着剤層を形成し、接着シートを作製した後、剥離処理を施した厚さ50μmのポリエチレンフィルムを貼り合わせた。
その後、ポリエチレンフィルムとポリエステルフィルムを剥がして、さらに160℃で1時間加熱して接着剤層を硬化させ、5cm×5cmの吸湿率評価用試料を作製し吸湿率を測定した。吸湿条件は恒温恒湿槽を用いて、以下に示す条件で行った。温度:121℃、湿度:100%RH、時間:24時間。その後下記式により吸湿率を算出し結果を表4に示した。
吸湿率(%)=(吸湿後の試料重量−吸湿前の試料重量)/吸湿前の試料重量×100
表4から明らかなように、実施例1〜15に基づく本発明の接着シートでは、吸湿率が0.7%以下であって、実用上問題の無い結果であった。
これに対して比較例1、3では吸湿率が1.3%以上あり、半導体装置用として実用上問題のある結果であった。
上記実施例1〜15および比較例1〜6の接着剤組成物の塗料を、乾燥後の厚さが60μmとなるように、剥離処理を施した厚さ38μmのポリエステルフィルム上に塗布し、熱風循環型乾燥機中にて130℃で5分間乾燥して接着剤層を形成し接着シートを作製した後、剥離処理を施した厚さ50μmのポリエチレンフィルムを貼り合わせた。
その後、ポリエチレンフィルムとポリエステルフィルムを剥がして、さらに160℃で1時間加熱して接着剤層を硬化させ、1cm×12cmの伸び率評価用試料を作製し伸び率を評価した。
伸び率の測定方法はテンシロン(島津製作所社製)により測定して下記式により伸び率を算出し結果を表4に示した。
伸び率(%)=(引張り後の試料長さ−引張り前の試料の長さ)/引張り前の試料の長さ×100
表4から明らかなように、実施例1〜15に基づく本発明の接着シートでは、伸び率が30%以上であって応力緩和性に優れていることが確認された。これに対して比較例1,3では伸び率が10%以下であり、応力緩和性に劣ることが確認された。
上記実施例1〜15および比較例1〜6の接着剤組成物の塗料を、乾燥後の厚さが25μmとなるように、剥離処理を施した厚さ38μmのポリエステルフィルム上に塗布し、熱風循環型乾燥機中にて130℃で5分間乾燥して接着剤層を形成した後、剥離処理を施した厚さ50μmのポリエチレンフィルムを貼り合わせ接着シートを作製した。
またフレキシブル基板(商品名:エスパネックス、新日鐵化学社製)にフォトレジスト膜を熱圧着、エッチング、レジスト膜剥離を経て、導体/導体間距離25μm/25μmのくし型回路を作製し、その回路上にポリエチレンフィルムを剥離しながら、この接着シートを熱圧着した。次いで、ポリエステルフィルムを剥がして160℃で1時間加熱して接着剤層を硬化させ、電気特性評価試料とした。
次に、この試料を温度:130℃、湿度:85%RHの恒温恒湿槽に、直流電圧5Vを加えながら300時間曝した。その後、恒温恒湿槽から取り出して、くし型回路の導体(銅箔部)への電食の有無について観察し、くし型回路の導体(銅箔部)への電食が無いものを○、電食があるもの×とした。なお、表4において、回路との接着性が悪く、試料として問題があるものは「−」と記載した。その結果を表4に示した。
表4から明らかなように、実施例1〜15に基づく本発明の接着シートでは、くし型回路の導体(銅箔部)への電食が無く、実用上問題がないものであった。これに対して、比較例2〜6のものでは、電食が発生し半導体装置用としては実用上問題のある結果であった。
Claims (11)
- エポキシ樹脂(A)と、フェノール樹脂(B)と、モノマー成分として、エチレンと、前記エポキシ樹脂(A)と反応し得る官能基を有する不飽和カルボン酸またはその誘導体とを有するビニル共重合体(C)とを含有し、かつ
硬化前の動的粘弾性測定における最低溶融粘度が400〜50000Pa.sの範囲内であることを特徴とする半導体装置用接着剤組成物。 - 硬化後の200℃〜280℃における動的弾性率が500Pa〜200MPaの範囲内である請求項1に記載の半導体装置用接着剤組成物。
- 硬化後の引っ張り伸び率が30%以上である請求項1に記載の半導体装置用接着剤組成物。
- 硬化後の吸湿率が1%以下である請求項1に記載の半導体装置用接着剤組成物。
- 硬化後の150℃の環境に24時間放置した後の200℃〜280℃における動的弾性率が500Pa〜500MPaの範囲内である請求項1に記載の半導体装置用接着剤組成物。
- 前記エポキシ樹脂(A)と前記フェノ−ル樹脂(B)との比率が、官能基当量比で、1:0.6〜1:1.4の範囲内である請求項1に記載の半導体装置用接着剤組成物。
- 前記ビニル共重合体(C)の含有量が、全固形量の20〜80質量%である請求項1に記載の半導体装置用接着剤組成物。
- 前記ビニル共重合体(C)の官能基当量が100〜2500である請求項1に記載の半導体装置用接着剤組成物。
- 支持体の少なくとも一面に、請求項1乃至8のいずれかに記載の半導体装置用接着剤組成物からなる接着剤層が積層してなることを特徴とする半導体装置用接着シート。
- 金属層の少なくとも一面に、請求項1乃至8のいずれかに記載の半導体装置用接着剤組成物からなる接着剤層と、絶縁性フィルムまたは剥離性フィルムとが順次積層してなることを特徴とする半導体装置用接着シート。
- 絶縁性フィルムの両面に、請求項1乃至8のいずれかに記載の半導体装置用接着剤組成物からなる接着剤層と、絶縁性フィルムまたは剥離性フィルムとが順次積層してなることを特徴とする半導体装置用接着シート。
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