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JP2006520873A - 容積型真空ポンプ - Google Patents

容積型真空ポンプ Download PDF

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JP2006520873A
JP2006520873A JP2006507672A JP2006507672A JP2006520873A JP 2006520873 A JP2006520873 A JP 2006520873A JP 2006507672 A JP2006507672 A JP 2006507672A JP 2006507672 A JP2006507672 A JP 2006507672A JP 2006520873 A JP2006520873 A JP 2006520873A
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rotor
vacuum pump
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positive displacement
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JP2006507672A
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毅 川村
拓己 古田
篤志 塩川
清司 柳澤
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Abstract

本発明は、2軸の同期反転するロータが互いに非接触を保ちつつ回転することで気体を排出する容積型の真空ポンプに関する。本発明の容積型の真空ポンプは、同期反転する2本の回転軸(11a,11b)と、それぞれの回転軸(11a,11b)に提供された多段のロータ(12,12)と、多段のロータ(12,12)を備えたロータケーシング(14)と、回転軸(11a,11b)を回転しながら支持する複数の軸受(21)と、軸受(21)を収容するための軸受ケーシング(23)と、軸受ケーシング(23)を冷却する冷却機構(25)と、軸受(21)近傍に配置されたシール部(27)とを有する。軸受(21)とシール部(27)は冷却機構(25)によって冷却される。

Description

本発明は真空ポンプに係り、特に2軸の同期反転するロータが互いに非接触を保ちつつ回転することで気体を排出する容積型の真空ポンプに関する。
ルーツ型の真空ポンプは、比較的低い真空領域から大気圧領域の圧力差間で気体を排出する容積型真空ポンプとして、広く各種の真空排気装置に用いられている。図1は従来のルーツ型真空ポンプを示す断面図である。このルーツ型の真空ポンプでは、軸受55,56に支持された2軸の回転軸53(図1には1つの回転軸のみを示す)にルーツ型ロータ54が固定され、これらのルーツ型ロータ54はロータケーシング51内に収容されている。回転軸53の端部にはタイミングギア58がそれぞれ固定され、モータ57を駆動させることにより回転軸53が同期反転する。回転軸53に固定されたルーツ型ロータ54が互いに同期反転すると、ロータケーシング51内周面との間に閉じ込められた気体が吸込側から吐出側に送り出される。これによって、真空排気が行われる。軸受55,56は、軸受ケーシング60,61により密封され、気体の移送が行われる排気室52とは分離されている。このため、排気通路に油分が存在せず、上記真空ポンプはドライポンプとも呼ばれている。
かかる真空ポンプにおいては、吸込口が真空領域に接続され、また吐出口が大気圧領域に接続されるため、一般に3乃至5段の多段のロータ室を備え、ロータ室の各段で段階的に圧縮が行われるようになっている。各段のロータ室では段階的に圧縮が行われるため、ロータ室の容積は吸込側の初段ロータ室が最も大きく、最終段の吐出側ロータ室にいくに従って減少するようになっている。
このようなルーツ型の真空ポンプは、達成すべき真空度が比較的低い場合には単独で用いられ、または同様の構成を備えるブースタポンプを用いて直列接続された複数のポンプにより、真空領域から大気圧領域に気体を排出している。また、達成すべき真空度が高い場合には、クライオポンプ、モレキュラポンプ等の種々の高真空排気用のポンプと組み合わせて用いられる。
ロータの段数は一般に多くすれば、より滑らかに圧縮作用を発揮できる。しかしながら、ロータの段数が多い程、ポンプの全体の軸長が長くなり、ポンプの大型化につながり、またその製造コストが高価なものとなる。また、ロータ段数が多くなると、軸長が長くなり、そのため設置面積も大きくなるという問題がある。
近年、真空ポンプは半導体製造装置等に広く用いられている。半導体製造装置には、真空蒸着装置、スパッタリング装置、イオン注入装置、プラズマCVD装置等の真空環境下で処理を行う装置が多い。かかる用途に用いられる真空ポンプにおいては、真空排気の対象となるガス中に、半導体ウェハの加工に用いられる原料ガスや処理後の反応生成物等が含まれる場合がある。これらの原料ガスや反応生成物を含むガスを真空ポンプにより真空排気すると、特に真空ポンプの吐出口周辺において固化して粉末状となり、ポンプを閉塞する場合がある。これは、ポンプの吐出口周辺において、常圧に近くなると原料ガスや反応生成物を含むガスが高温の場合はガス状態を維持しているが、低温の場合は固化する場合が生じるからである。
このため、真空ポンプの吐出口はなるべく高温に維持する必要がある。これにより原料ガスや反応生成物を含むガスの固化を防止でき、ポンプの閉塞という問題を回避することができる。しかしながら、多段のロータを備えた回転軸は、軸受により支持され、多段のロータ室の最終段のロータ室が吐出口近傍に位置し、一般にその近傍で軸受により支持されている。このため、軸受は高温となりやすい。そして、軸受の温度が過度に上昇すると、軸受寿命が低下し、ひいてはポンプ全体の寿命が低下するという問題がある。また、真空ポンプには、排気室などの各種空間を気密に封止するためのシール部を備えているが、高温に曝されることは、その機能上、好ましいことではない。このため、回転軸を支持する軸受やシール部を冷却する冷却機構を設けることが必要であるが、過度の冷却を行うと吐出口近傍で原料ガスや反応生成物が固化しやすくなるという問題がある。
従来、このような冷却機構として、冷却ジャケットやインタークーラーが用いられていた。例えば、図1に示すように、ロータケーシング51の下部に冷却ジャケット66を取り付け、この冷却ジャケット66によってロータケーシング51を冷却することが行われていた。しかしながら、ロータケーシング51全体が冷却ジャケット66によって冷却されるため、原料ガスや昇華した反応生成物がロータケーシング51内で固化してロータ54の回転を妨げ、モータ57に過大な負荷がかかるという問題が生じていた。また、冷却機構の他の例として、図2に示すように、ロータケーシング51とインタークーラー72(図2には1つのインタークーラーのみを示す)とを導管73によって接続し、気体の圧縮工程で発生した圧縮熱を除去することが行われている。しかしながら、図2に示すインタークーラー72は各段のロータ54毎に設置されるため、大きな設置空間を必要とし、これが真空ポンプ全体を大型化させる要因となっていた。
本発明は上述した事情に鑑みて為されたもので、排気対象となる気体が固化しない程度に軸受やシール部を冷却することができ、且つ小型化及び省エネルギー化を達成することができる容積式真空ポンプを提供することを目的とする。
本発明の容積型真空ポンプは、ロータケーシング内に、多段のロータを備えた、同期反転する2本の回転軸を有し、該回転軸を支持する軸受を収容するための軸受ケーシングを設け、該軸受ケーシングを冷却する冷却機構によって、前記軸受と該軸受近傍に配置されたシール部とを冷却することを特徴とするものである。
本発明によれば、軸受近傍の軸受ケーシング内部に設けられた冷却水流路等の冷却機構によって、吐出口近傍において原料ガスや反応生成物を固化させることなく軸受やシール部を効率的に冷却することができる。
本発明の好ましい態様は、前記ロータケーシングと前記軸受ケーシングとの間にサイドケーシングを配置し、前記冷却機構は前記サイドケーシングを介して前記ロータケーシングを冷却することを特徴とする。
本発明によれば、サイドケーシングとロータケーシングとの接触面積、サイドケーシングと軸受ケーシングとの接触面積、及びサイドケーシングの厚さを適切に設計することにより、冷却機構の冷却能力を適切にすることができる。例えば、サイドケーシングの厚さを薄くし、サイドケーシングと軸受ケーシングとの接触面積を増やせば冷却能力を増大させることができる。一方、サイドケーシングの厚さを厚くし、サイドケーシングと軸受ケーシングとの接触面積を減らせば冷却能力を減少させることができる。従って、従来のような冷却ジャケットやインタークーラーを設けることなく、ガスが固化しない程度にロータケーシングを冷却することができる。このように、ロータケーシングに隣接するサイドケーシングを介してロータケーシングを間接的に冷却することで、ロータケーシングが過度に冷却されてしまうことを防止することができる。従って、例えば半導体製造装置等の原料ガスや反応生成物を含むガスを固化成分を発生させることなく排気することができると共に、軸受やシール部が適度に冷却され、安定したポンプの運転が可能となる。さらに、サイドケーシングを設けることによって気体の圧縮熱が軸受ケーシングに伝わることを防止することができ、軸受やシール部が高温となることを防止することができる。なお、設置場所における真空ポンプの仕様条件が予め決まっている場合には、ロータケーシングと軸受ケーシングとの間にサイドケーシングを設けなくともよい。この場合は、必要とされる冷却能力に見合った厚さを有する肉厚部をロータケーシング及び軸受ケーシングの少なくとも一方に設けることで、サイドケーシングの代用とすることができる。
本発明の好ましい態様は、前記サイドケーシングは吐出口を有することを特徴とする。
従来は、ロータケーシングに吐出口が設けられていたため、ロータケーシングの構造が複雑であった。本発明では、サイドケーシングに吐出口を設けたため、ロータケーシングの構造を単純にすることができるとともに、ポンプの高さを低くすることができる。
本発明の好ましい態様は、前記ロータは、ルーツ型ロータであることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記ロータケーシングは前記ロータがそれぞれ収容される複数のロータ室を有し、吸込側初段のロータ室の吐出側最終段のロータ室に対する容積の比率が8〜14であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、吐出側最終段のロータの厚さと径との比は、0.05〜0.11であることを特徴とする。
これにより、ブースタポンプ等を用いることなく、一台の真空ポンプで真空容器を十分な真空度まで排気することができる。そして、吐出側最終段のロータの厚さが極めて薄いことから、最終段のロータ室の容積を極めて小さくすることができる。この種の真空ポンプでは、吐出口が略大気圧となるので、最終段のロータ室では定常運転時の負荷分担が大きくなり最もエネルギーが消費される。そして、最終段のロータ室の容積を極めて小さくすることで、大幅な真空ポンプの省エネルギー化を達成できる。また、気体の圧縮にかかわるエネルギー消費量が低減することで、気体の圧縮熱の発生を低減させることができる。従って、軸受ケーシングを冷却するだけでロータケーシングを十分に冷却することができ、その結果として、ロータケーシングに冷却機構を設けることを不要とすることができる。
本発明の好ましい態様は、前記ロータケーシングは前記ロータがそれぞれ収容される複数のロータ室を有し、前記ロータケーシングは、前段のロータ室の吐出気体を次段のロータ室に導く流路を有することを特徴とする。
これにより、ロータの軸長を短くすることができ、真空ポンプの小型化・省スペース化を達成できる。
本発明の好ましい態様は、前記ロータを回転駆動する駆動源が、ブラシレスDCモータであることを特徴とする。
一般に、吸込側初段のロータ室と吐出側最終段のロータ室との容積比を大きくすると、容積式真空ポンプの起動時には大きな起動トルクが必要となる。本発明では、回転軸の駆動源としてブラシレスDCモータを用いることで、モータとしての効率が良いだけでなく大きな負荷変動に対応することができる。
本発明の好ましい態様は、前記ロータの全段が1つのロータケーシング内に直列に配置されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記冷却機構は前記軸受ケーシング内に形成された冷却液流路であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記軸受ケーシングは、モータを収容するモータケーシングであることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記ロータケーシングと前記モータケーシングとの間にサイドケーシングを配置し、前記冷却機構は前記サイドケーシングを介して前記ロータケーシングを冷却することを特徴とする。
本発明の他の態様は、同期反転する2本の回転軸と、前記回転軸にそれぞれ設けられた一対の多段のロータと、前記多段のロータを収容するロータケーシングと、前記回転軸を回転自在に支持する複数の軸受と、前記軸受を収容する軸受ケーシングと、前記ロータケーシングと前記軸受ケーシングとの間に配置された第1のサイドケーシングと、前記軸受ケーシングを冷却する第1の冷却機構とを備えたことを特徴とする容積型真空ポンプである。
本発明の好ましい態様は、モータを収容するためのモータケーシングと、前記ロータケーシングと前記モータケーシングとの間に配置された第2のサイドケーシングと、前記モータケーシングを冷却するための第2の冷却機構とを更に備えたことを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記軸受を保持する複数の軸受ケースを更に備え、該複数の軸受ケースは前記軸受ケーシング及び前記モータケーシング内にそれぞれ配置されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記第1のサイドケーシングは吐出口を有することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記ロータは、ルーツ型ロータであることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記ロータケーシングは前記ロータがそれぞれ収容される複数のロータ室を有し、吸込側初段のロータ室の吐出側最終段のロータ室に対する容積の比率が8〜14であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、吐出側最終段のロータの厚さと径との比は、0.05〜0.11であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記ロータケーシングは前記ロータがそれぞれ収容される複数のロータ室を有し、前記ロータケーシングは、前段のロータ室の吐出気体を次段のロータ室に導く流路を有することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記ロータを回転駆動する駆動源が、ブラシレスDCモータであることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記ロータの全段が1つのロータケーシング内に直列に配置されていることを特徴とする。
以上説明したように本発明によれば、小型コンパクト化すると共に消費電力を大幅に低減した高性能の真空ポンプを提供できる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、各図中、同一の機能を有する部材または要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図3は、本発明の第1の実施形態の容積型真空ポンプの全体構成を示す断面図であり、図4は図3に示す容積型真空ポンプの要部を示す斜視図であり、図5は図4のV線矢視図である。
図3乃至図5に示すように、この容積型真空ポンプは、2本の回転軸11a,11bに、一対の6段のルーツ型ロータ12a,12b,12c,12d,12e,12fがそれぞれ固定されている。回転軸11a,11bはそれぞれ軸受20,21により回転自在に支持されている。なお、以下の説明では、一対のロータ12a,12b,12c,12d,12e,12fを総称して適宜ロータ12,12と称する。
ロータ12,12間、及びロータ12,12とロータケーシング14の内周面との間には微少な隙間が形成されており、ロータ12,12は、それぞれの回転軸11a,11bを中心として非接触で回転するようになっている。ロータ12a,12b,12c,12d,12e,12fをそれぞれ収容して気体を移送するロータ室13a,13b,13c,13d,13e,13fがそれぞれ2本の回転軸11a,11bに沿って直列に一つのロータケーシング14内に配置されている。ロータケーシング14の上面には図示しないカバー部材が取り付けられている。ロータケーシング14の上部には吸込口17が形成されており、吸込口17は初段のロータ室13aに連通している。ロータケーシング14の吐出側端面には(第1の)サイドケーシング26が固定されており、サイドケーシング26の側面には軸受ケーシング23が固定されている。サイドケーシング26には、最終段のロータ室13fに連通する吐出口18が形成されており、この吐出口18は大気圧領域に開口している。
図3に示すように、軸受20の図中左側には駆動源であるブラシレスDCモータ22が配置されている。即ち、回転軸11a,11bの一方の端部にモータロータ22a(図3には1つのモータロータのみを示す)が固定され、その周囲にモータステータ22bが配置されている。ここで、モータステータ22bをモールドするか、あるいはキャンで気密に覆うことにより、モータステータ22bが、モータロータ22aとモータステータ22bとの間の空間に存在するガスと接触しないようにすることが好ましい。ブラシレスDCモータ22は図示しないインバータ装置等の電力供給装置により周波数可変電力の供給を受け、ソフトスタート等を含む真空ポンプの回転速度制御を行う。インバータ装置等とブラシレスDCモータ22とを組合わせることで、起動時には大きな駆動トルクが得られると共に、定常速度においては適切な回転速度で運転することにより省エネルギー運転が行える。ブラシレスDCモータ22は、モータケーシング24の内部に配置されている。上記ブラシレスDCモータ22は、回転軸11a,11bを同期反転させる2軸同期型モータであり、ロータ12,12は回転軸11a,11bを介してブラシレスDCモータ22により同期反転させられる。回転軸11a,11bの他方の端部には、それぞれタイミングギア29が取り付けられており、タイミングギア29及び吐出側の軸受21は軸受ケーシング23に収容されている。軸受20,21はそれぞれ軸受ケース40,41に保持されており、これらの軸受ケース40,41はそれぞれモータケーシング24及び軸受ケーシング23に収容されている。
各ロータ室13a〜13fにおいては、2本の回転軸11a,11bにそれぞれ固定されたロータ12,12が同期反転することで、ロータ12,12とロータケーシング14の内周面との間に閉じ込められた気体が吸込側から吐出側に移送される。ロータケーシング14は二重ケーシングとなっており、二重ケーシングを構成する内外周壁の間には気体流路15a,15b,15c,15d,15eが設けられている。ロータ室13a〜13fは気体流路15a〜15eを介して順次接続されている。即ち、ロータ室13aの吐出側と次段のロータ室13bの吸込側は気体流路15aによって連通しており、ロータ室13a内のロータ12aによって圧縮された気体は気体流路15aを通ってロータ室13bの吸込側に移送される。このようにして、各段のロータ12,12によって圧縮された気体は、気体流路15a〜15eを通って吐出側に順次移送され、吐出口18から大気圧領域に排出される。
この真空ポンプにおいては、吸込側初段のロータ室13aの容積が吐出側最終段のロータ室13fの容積に対して8〜14の比率を有している。即ち、初段のロータ12aの厚さWaと最終段のロータ12fの厚さWfの比が8〜14であり、この比が初段のロータ室13aと最終段のロータ12fの容積比となっている。
一般に、初段のロータ室の容積は設計する真空ポンプの排気速度により決定される。このため、排気速度の大きな真空ポンプを設計する場合は、初段のロータ室の容積を大きくすることが必要となる。これに対し、最終段のロータ室の容積は、最終段のロータ室での前後の圧力差による発熱(圧縮熱)、及びその圧力差に抗してロータを回転させるモータの消費電力を抑えるために小さくする必要がある。しかしながら、最終段のロータ室の容積を小さくすると、スムーズに排気できなくなる。このように、容積比と発熱とはトレードオフの関係にあるため、どの点を重視して真空ポンプを設計するかによって、容積比(圧縮比)を大きくするか小さくするかを決定することになる。
本発明の真空ポンプでは、ブラシレスDCモータの回転速度制御を行うことで、最終段のロータ室の容積を小さくしたままで排気速度を大きくすることができ、かつ発熱及びモータ消費電力を抑えることができる。つまり、通常のモータを使用した従来の真空ポンプに比べて、同じ排気速度を達成しつつ容積比(圧縮比)を大きくできるとともに、発熱を抑えることができる。
通常、初段のロータ室と最終段のロータ室との容積比は、設計上の理由により最終段のロータの厚さ(幅)により決定される。本発明では、ある程度の発熱が許容される場合には容積比を3〜14としてもよく、好ましくは8〜14である。
本実施形態では、最終段のロータ12fの厚さWfは7.5mm以下となっている。また、最終段のロータ12fの厚さWfと径Df(図5参照)との比は、0.05〜0.11、好ましくは0.05〜0.09である。通常、最終段のロータの厚さと径の比は、設計上の理由により最終段のロータの厚さにより決定される。本発明では、ある程度の発熱が許容される場合には最終段のロータ12fの厚さWfと径Dfの比を0.05〜0.11としてよく、好ましくは0.05〜0.09である。この最終段のロータ12fの厚さWfは製造上および運転上支障のない範囲でできるだけ薄くしてある。そして、内外周壁間に設けた気体流路15a〜15eを備えた二重構造のロータケーシング14の内部に、6段のロータ室13a〜13fをコンパクトな構成にまとめて配置してある。
これにより、起動時等の吸込側が大気圧またはこれに近い状態の場合には大きな排気速度が得られ、急速な真空排気が行える。また定常運転時には、最終段のロータ室の容積を極端に小さくしたことにより消費電力の大幅な低減が図れる。そして、ロータ段数をあえて従来の3〜5段から増やし6段としたので、これにより効率的且つ滑らかな真空排気が行える。ここで、初段のロータ室と最終段のロータ室の容積比を高くすると、起動時の排気速度が向上するが、起動時の圧縮比が高くなり、起動時の圧縮動力が大きくなるという問題がある。本実施形態では、2本の回転軸11a,11bを回転駆動する駆動源としてブラシレスDCモータ22を用いることで、モータとしての効率が良いだけでなく大きな負荷変動に対応することができ、さらには、起動時における圧縮動力の増大にも対応することができる。
ポンプの吐出口18の近傍には軸受21が配置され、吸込側の軸受20と共に回転軸11a,11bを回転自在に支持している。軸受21は軸受ケーシング23内に収容され、軸受ケーシング23とロータケーシング14との間には上述したサイドケーシング26が配置されている。軸受ケーシング23とサイドケーシング26との間にはOリングシール(シール部)27が配置され、これにより軸受ケーシング23とサイドケーシング26との間の微小な隙間が封止されている。また、サイドケーシング26とロータケーシング14との間にもOリングシール(シール部)28が配置され、これによりサイドケーシング26とロータケーシング14との間の微小な隙間が封止されている。軸受20はモータケーシング24内に収容されており、モータケーシング24とロータケーシング14との間には(第2の)サイドケーシング30が配置されている。サイドケーシング30とロータケーシング14との間にはOリングシール(シール部)31が配置されている。さらに、サイドケーシング30とモータケーシング24との間にはOリングシール(シール部)32が配置されている。
軸受ケーシング23の内部には冷却機構としての冷却液流路(循環流路)25が設けられている。より詳しくは、軸受ケーシング23に冷却パイプ36を埋設することで冷却液流路25が形成されている。冷却パイプ36は、冷却液に対して耐腐食性を有する材料から構成されている。そして、この冷却液流路25に冷却液(例えば冷却水)を流すことで、軸受ケーシング23が冷却液により冷却される。また軸受ケーシング23内部の冷却された潤滑油を介して軸受21およびシール部27,28等が、冷却液流路25を流れる冷却液によって十分に冷却される。このように、本発明によれば、冷却機構によって軸受と軸受近傍に配置されたシール部が冷却される。ここで、本実施形態において、軸受の近傍に配置されたシール部とは、軸封部だけでなく、サイドケーシング26と軸受ケーシング23との間に配置されたOリングシール27や、ロータケーシング14とサイドケーシング26との間に配置されたOリングシール28も含まれる。ここで、Oリングシール(シール部)27,28の取り付け方は図3に示す取り付け方に限定されるものではない。例えば、図3においては、Oリングシール27は軸受ケーシング23に取り付けられているが、サイドケーシング26に取り付けてもよい。なお、真空ポンプが設置される室内圧力(すなわち大気圧)に近い内圧を有する軸受ケーシングと、大気圧よりも低い内圧を有するロータケーシングとが接続され、かつ回転軸が軸受ケーシング及びロータケーシングを貫通する構成の場合は、軸受近傍に配置されるシール部は本実施形態に限られない。このような構成では、軸受近傍に配置されるシール部は、回転軸の外周面と軸受ケーシング又はロータケーシングとの間に配置されるシール部や、軸受ケーシングとロータケーシングとの間に配置されるシール部などを意味する。ここで、冷却パイプ36を耐腐食性を有する材料から構成した場合は、軸受ケーシング23を耐腐食性を有する高価な材料から構成する必要がなくなり、安価な真空ポンプを提供することができる。
図6は冷却機構の他の構成例を示す斜視図である。図6に示すように、冷却液流路25を構成する冷却パイプ36の巻数は、図3に示す冷却パイプ36の巻数よりも多くなっている。また、図6に示す冷却パイプ36の位置は、図3に示す冷却パイプ36の位置よりもロータケーシング14側に近接している。このように、軸受ケーシング23に埋設される冷却パイプ36の巻数や位置を変更することにより、ロータケーシング14や吐出側のガスの温度を調節することができる。この場合、金属を冷却パイプ36とともに鋳込むなどして軸受ケーシング23を製造する。
真空ポンプにおいては、真空排気対象の容器の真空度が高まり、定常運転状態になると、気体の排出流量が低減し大気圧と真空圧間の圧力差の大部分が最終段のロータ12fにかかることになる。このため、最終段のロータ12fは大気圧に近い圧力差に抗して回転するため、最終段のロータ室13fで大きな発熱が生じ、このロータ室13f近傍が高温となる。この最終段のロータ室13f近傍が高温となることは、上述したように半導体製造処理におけるプロセスガスや排気ガス中に含まれる反応生成物が固化することを防止することができるが、軸受21やポンプのOリングシール27,28等に高温がおよぶと、これを損傷または劣化させる原因となり好ましいことではない。
このため、この真空ポンプにおいては、冷却液流路25を軸受ケーシング23の内部に設けている。ここに流れる冷却液により、軸受21およびOリングシール27,28等の高温となることが好ましくない部分が冷却されると共に、吐出口近傍の排気ガス中の成分が固化しない程度にサイドケーシング26及びロータケーシング14が冷却される。これにより、従来必要とされていたロータケーシングの外周部に設けた冷却ジャケット等を不要とすることができ、製造コストを低減することができる。同時に、従来の冷却ジャケットによる吐出口近傍の過度の冷却を防止し、排気ガス中の反応生成物等の固化を防止することができる。
この実施形態の真空ポンプは、吸込側に配置される初段のロータ室13aと吐出側に配置される最終段のロータ室13fの容積比を大きくすると共に、最終段のロータ室13fの容積を小さくし、且つ各ロータ室13a〜13fを接続する気体流路15a〜15eをポンプのロータ室13a〜13fの外周側に配置したものである。そして、圧縮比が高くなるがブラシレスDCモータ22の速度制御により滑らかな起動を行えるようにすると共に省エネルギー運転を可能とし、且つ軸受ケーシング23に埋設した冷却パイプ36による冷却機構25を軸受21やOリング27,28の近傍に配置して、これによりポンプ吐出口18の周辺を適度に冷却するようにしたものである。
このため、外付け冷却ジャケット等の構造が不要となり、且つ全体としてポンプを小型コンパクト化することができ、且つ消費電力を大幅に低減することができる。そして、軸受21やOリング27,28などが適度に冷却されると共に反応生成物等の固化を防止することができ、安定したポンプの運転が可能となる。また、ポンプ全長を短くし、高さも低くでき、外付け冷却ジャケット等の付帯構造がなくなり、シンプル且つコンパクトなポンプ構成を実現した。
図7は本発明の第2の実施形態に係る容積式真空ポンプを示す断面図である。図8は図7の軸受ケーシングを模式的に示す断面図である。なお、特に説明しない本実施形態の構成は、上述した第1の実施形態と同様であるので、その重複する説明を省略する。
図7及び図8に示すように、軸受ケーシング23の一部は、外壁23a及び内壁23bから構成される二重壁を有しており、外壁23aと内壁23bとの間に冷却液流路25が形成されている。軸受ケーシング23の下部には冷却液入口33が設けられており、冷却液は冷却液入口33から冷却液流路25に供給されるようになっている。また、軸受ケーシング23の上部には冷却液出口34が設けられており、冷却液流路25を流れた冷却液は冷却液出口34から排出されるようになっている。そして、この冷却液流路25内を冷却液が流れることで軸受ケーシング23が冷却される。本実施形態においても、冷却液流路25の幅や位置を変更することによりロータケーシング14や吐出側のガスの温度を調節することができる。なお、軸受ケーシング23は冷却液に対して耐腐食性を有する材料から構成されている。
図9は本発明の第3の実施形態に係る容積式真空ポンプの軸受ケーシングを模式的に示す断面図である。なお、特に説明しない本実施形態の構成は、上述した第1の実施形態と同様であるので、その重複する説明を省略する。
図9に示すように、本実施形態では、軸受ケーシング23の外周面に冷却機構としての冷却ジャケット35が取り付けられている。これらの冷却ジャケット35は軸受ケーシング23の上部及び下部にそれぞれ取り付けられている。本実施形態においても、第1及び第2の実施形態と同様に、冷却ジャケット35の大きさ及び取付け位置に基づいてロータケーシング14及び吐出側のガスの温度を調節することが可能である。
図10は本発明の第4の実施形態に係る容積式真空ポンプの全体構成を示す断面図である。なお、特に説明しない本実施形態の構成は、上述した第1の実施形態と同様であるので、その重複する説明を省略する。
本実施形態の真空ポンプは、第1の実施形態の真空ポンプと同様の基本的構成を有しているが、第1の冷却機構としての冷却液流路25に加えて吸込側の軸受20の近傍に第2の冷却機構を設けた点で第1の実施形態の真空ポンプと異なっている。即ち、図10に示すように、モータケーシング24の内部には第2の冷却機構としての冷却液流路38が形成されている。冷却液は、冷却液入口39から冷却液流路38に供給され、これによりモータケーシング24が冷却液流路38を流れる冷却液によって冷却される。
一般に、吸込口17から導入されるガスの流量が多いと、初段のロータ室13aで発生する熱量が多くなるため、ロータ室13aや吸込側の軸受20を冷却する必要が生じる。その場合、ロータ室13aを直接冷却すると、ガスが固化してロータ室13a内に析出してしまうおそれがある。そこで、本実施形態では、ロータケーシング14は冷却液流路38を流れる冷却液によってサイドケーシング30を介して間接的に冷却されるようになっている。これにより、ロータケーシング14が過度に冷却されることを防ぎつつ、モータケーシング24に収容されている軸受20を冷却することができる。
また、冷却液流路38を流れる冷却液によってモータケーシング24が冷却されると、モータケーシング24に隣接するサイドケーシング30も冷却される。従って、モータケーシング24とサイドケーシング30との間に配置されているOリングシール(シール部)32や、サイドケーシング30とロータケーシング14との間に配置されているOリングシール(シール部)31も冷却することができる。このように、本実施形態によれば、排気対象となるガスを固化させることなく、吸込側及び吐出側に配置された軸受やシール部を冷却することができる。なお、モータケーシング24は、ブラシレスDCモータ22を収容するとともに軸受20も収容しており、かかる観点からモータケーシング24は軸受ケーシングとしても機能する。軸受ケーシング23の冷却液流路25とモータケーシング24の冷却液流路38とを接続して一つの冷却液流路を形成してもよい。この場合、冷却液を、冷却液流路25,38の順に流すこととなる。
尚、上記実施形態は本発明の実施例の一態様を述べたもので、本発明の趣旨を逸脱することなく種々の変形実施例が可能なことは勿論である。
本発明は、2軸の同期反転するロータが互いに非接触を保ちつつ回転することで気体を排出する容積型の真空ポンプに利用可能である。
従来の容積型真空ポンプを示す断面図である。 従来の容積型真空ポンプに用いられるインタークーラーを示す正面図である。 本発明の第1の実施形態の容積型真空ポンプの全体構成を示す断面図である。 図3に示す容積型真空ポンプの要部を示す斜視図である。 図4のV線矢視図である。 冷却機構の他の構成例を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る容積式真空ポンプの全体構成を示す断面図である。 図7の軸受ケーシングを模式的に示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る容積式真空ポンプの軸受ケーシングを模式的に示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る容積式真空ポンプの全体構成を示す断面図である。
本発明の容積型真空ポンプは、ロータケーシング内に、多段のロータを備えた、同期反転する2本の回転軸を有し、該回転軸を支持する軸受を収容するための軸受ケーシングを設け、前記ロータケーシングと前記軸受ケーシングとの間にサイドケーシングを配置し、前記軸受ケーシングと前記サイドケーシングとの間に第1のシール部を配置し、前記サイドケーシングと前記ロータケーシングとの間に第2のシール部を配置し、前記軸受ケーシングに冷却機構を設け、前記冷却機構は、前記軸受ケーシングを冷却することによって、前記第1のシール部、前記サイドケーシング、および前記第2のシール部を介して前記軸受および前記ロータケーシングの両方を冷却することを特徴とするものである。
なお、前記冷却機構は前記サイドケーシングを介して前記ロータケーシングを冷却してもよい
記ロータは、ルーツ型ロータであることが好ましい。
本発明の好ましい態様は、前記ロータケーシングは前記ロータがそれぞれ収容される複数のロータ室を有し、吸込側初段のロータ室の吐出側最終段のロータ室に対する容積の比率が8〜14であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、吐出側最終段のロータの厚さと径との比は、0.05〜0.11であることを特徴とする。
記ロータケーシングは前記ロータがそれぞれ収容される複数のロータ室を有し、前記ロータケーシングは、前段のロータ室の吐出気体を次段のロータ室に導く流路を有することが好ましい。
これにより、ロータの軸長を短くすることができ、真空ポンプの小型化・省スペース化を達成できる。
記ロータを回転駆動する駆動源が、ブラシレスDCモータであることが好ましい。
一般に、吸込側初段のロータ室と吐出側最終段のロータ室との容積比を大きくすると、容積式真空ポンプの起動時には大きな起動トルクが必要となる。回転軸の駆動源としてブラシレスDCモータを用いることで、モータとしての効率が良いだけでなく大きな負荷変動に対応することができる。
記ロータの全段が1つのロータケーシング内に直列に配置されていることが好ましい。
本発明の好ましい態様は、前記冷却機構は前記軸受ケーシング内に形成された冷却液流路であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記軸受ケーシングは、モータを収容するモータケーシングであることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記ロータケーシングと前記モータケーシングとの間にサイドケーシングを配置し、前記冷却機構は前記サイドケーシングを介して前記ロータケーシングを冷却することを特徴とする。
本発明の他の態様は、同期反転する2本の回転軸と、前記回転軸にそれぞれ設けられた一対の多段のロータと、前記多段のロータを収容するロータケーシングと、前記回転軸を回転自在に支持する複数の軸受と、前記軸受を収容する軸受ケーシングと、前記ロータケーシングと前記軸受ケーシングとの間に配置された第1のサイドケーシングと、前記軸受ケーシングを冷却する第1の冷却機構と、モータを収容するためのモータケーシングと、前記ロータケーシングと前記モータケーシングとの間に配置される第2のサイドケーシングと、前記モータケーシングを冷却する第の冷却機構とを備えたことを特徴とする容積型真空ポンプである。
発明の好ましい態様は、前記軸受を保持する複数の軸受ケースを更に備え、該複数の軸受ケースは前記軸受ケーシング及び前記モータケーシング内にそれぞれ配置されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記第1のサイドケーシングは吐出口を有することを特徴とする。
記ロータは、ルーツ型ロータであることが好ましい。
本発明の好ましい態様は、前記ロータケーシングは前記ロータがそれぞれ収容される複数のロータ室を有し、吸込側初段のロータ室の吐出側最終段のロータ室に対する容積の比率が8〜14であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、吐出側最終段のロータの厚さと径との比は、0.05〜0.11であることを特徴とする。
記ロータケーシングは前記ロータがそれぞれ収容される複数のロータ室を有し、前記ロータケーシングは、前段のロータ室の吐出気体を次段のロータ室に導く流路を有することが好ましい。
記ロータを回転駆動する駆動源が、ブラシレスDCモータであることが好ましい。
記ロータの全段が1つのロータケーシング内に直列に配置されていることが好ましい。

Claims (22)

  1. ロータケーシング内に、多段のロータを備えた、同期反転する2本の回転軸を有し、
    該回転軸を支持する軸受を収容するための軸受ケーシングを設け、該軸受ケーシングを冷却する冷却機構によって、
    前記軸受と該軸受近傍に配置されたシール部とを冷却することを特徴とする容積型真空ポンプ。
  2. 前記ロータケーシングと前記軸受ケーシングとの間にサイドケーシングを配置し、前記冷却機構は前記サイドケーシングを介して前記ロータケーシングを冷却することを特徴とする請求項1に記載の容積式真空ポンプ。
  3. 前記サイドケーシングは吐出口を有することを特徴とする請求項2に記載の容積式真空ポンプ。
  4. 前記ロータは、ルーツ型ロータであることを特徴とする請求項1に記載の容積型真空ポンプ。
  5. 前記ロータケーシングは前記ロータがそれぞれ収容される複数のロータ室を有し、吸込側初段のロータ室の吐出側最終段のロータ室に対する容積の比率が8〜14であることを特徴とする請求項1に記載の容積型真空ポンプ。
  6. 吐出側最終段のロータの厚さと径との比は、0.05〜0.11であることを特徴とする請求項5に記載の容積型真空ポンプ。
  7. 前記ロータケーシングは前記ロータがそれぞれ収容される複数のロータ室を有し、前記ロータケーシングは、前段のロータ室の吐出気体を次段のロータ室に導く流路を有することを特徴とする請求項1に記載の容積型真空ポンプ。
  8. 前記ロータを回転駆動する駆動源が、ブラシレスDCモータであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の容積型真空ポンプ。
  9. 前記ロータの全段が1つのロータケーシング内に直列に配置されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の容積型真空ポンプ。
  10. 前記冷却機構は前記軸受ケーシング内に形成された冷却液流路であることを特徴とする請求項1に記載の容積型真空ポンプ。
  11. 前記軸受ケーシングは、モータを収容するモータケーシングであることを特徴とする請求項1に記載の容積型真空ポンプ。
  12. 前記ロータケーシングと前記モータケーシングとの間にサイドケーシングを配置し、前記冷却機構は前記サイドケーシングを介して前記ロータケーシングを冷却することを特徴とする請求項11に記載の容積式真空ポンプ。
  13. 同期反転する2本の回転軸と、
    前記回転軸にそれぞれ設けられた一対の多段のロータと、
    前記多段のロータを収容するロータケーシングと、
    前記回転軸を回転自在に支持する複数の軸受と、
    前記軸受を収容する軸受ケーシングと、
    前記ロータケーシングと前記軸受ケーシングとの間に配置された第1のサイドケーシングと、
    前記軸受ケーシングを冷却する第1の冷却機構とを備えたことを特徴とする容積型真空ポンプ。
  14. モータを収容するためのモータケーシングと、
    前記ロータケーシングと前記モータケーシングとの間に配置された第2のサイドケーシングと、
    前記モータケーシングを冷却するための第2の冷却機構とを更に備えたことを特徴とする請求項13に記載の容積型真空ポンプ。
  15. 前記軸受を保持する複数の軸受ケースを更に備え、該複数の軸受ケースは前記軸受ケーシング及び前記モータケーシング内にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項14に記載の容積型真空ポンプ。
  16. 前記第1のサイドケーシングは吐出口を有することを特徴とする請求項13に記載の容積式真空ポンプ。
  17. 前記ロータは、ルーツ型ロータであることを特徴とする請求項13に記載の容積型真空ポンプ。
  18. 前記ロータケーシングは前記ロータがそれぞれ収容される複数のロータ室を有し、吸込側初段のロータ室の吐出側最終段のロータ室に対する容積の比率が8〜14であることを特徴とする請求項13に記載の容積型真空ポンプ。
  19. 吐出側最終段のロータの厚さと径との比は、0.05〜0.11であることを特徴とする請求項13記載の容積型真空ポンプ。
  20. 前記ロータケーシングは前記ロータがそれぞれ収容される複数のロータ室を有し、前記ロータケーシングは、前段のロータ室の吐出気体を次段のロータ室に導く流路を有することを特徴とする請求項13に記載の容積型真空ポンプ。
  21. 前記ロータを回転駆動する駆動源が、ブラシレスDCモータであることを特徴とする請求項13乃至20のいずれかに記載の容積型真空ポンプ。
  22. 前記ロータの全段が1つのロータケーシング内に直列に配置されていることを特徴とする請求項13乃至21のいずれかに記載の容積型真空ポンプ。
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