JP2006343920A - タッチパネル、電気光学装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ガラス基板の表面に表面波を形成するタッチパネルにおいて異物や汚れ等によるタッチパネルの誤動作を防止する。
【解決手段】 可撓性を有する前面側基板21と、入力する側から見て前面側基板21の背面側に間隔を空けて配置される背面側基板22と、前面側基板21の背面側基板22に対向する面に表面波を形成すると共に該表面波の変化に基づいて前面側基板21の押圧された位置を検出する位置検出回路29とを有するタッチパネル5である。
【選択図】図5
【解決手段】 可撓性を有する前面側基板21と、入力する側から見て前面側基板21の背面側に間隔を空けて配置される背面側基板22と、前面側基板21の背面側基板22に対向する面に表面波を形成すると共に該表面波の変化に基づいて前面側基板21の押圧された位置を検出する位置検出回路29とを有するタッチパネル5である。
【選択図】図5
Description
本発明は、平面領域内で触れられた位置を検出するタッチパネルに関する。また、本発明は、そのタッチパネルを用いて構成される電気光学装置に関する。また、本発明は、その電気光学装置を用いて構成される電子機器に関する。
現在、携帯電話機、携帯情報端末機等といった各種の電子機器において、液晶表示装置、EL装置等といった電気光学装置が広く用いられている。例えば、電子機器に関する各種の情報を視覚的に表示するための表示部として電気光学装置が用いられている。この電気光学装置において、電気光学物質として液晶を用いた装置、すなわち液晶表示装置が知られている。この液晶表示装置では、電気光学物質である液晶を一対の基板間に封入し、これにより、パネル構造体である電気光学パネルとしての液晶パネルが形成される。
液晶表示装置等といった電気光学装置は、入力手段を有することがある。この入力手段としては、例えば、タッチパネルが考えられる。このタッチパネルは、例えば透光性のガラス等から成る基板を用いて形成され、電気光学パネルの表示を行う面の上に設置される。指、又はタッチペン等といった入力機器を用いてそのタッチパネルの表面に触れることにより、例えば、電気光学パネルに表示された情報に基づいて人間が判断した結果をそのタッチパネルを通して電子機器の制御系へ入力することができる。このようなタッチパネルとして、従来、圧電素子等といった発信子を用いてガラス基板の表面に表面波を形成する、いわゆる超音波方式が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に開示されたタッチパネルは、表面波が形成される側のガラス基板の面を指等によって直接に触れる構造を有しているので、表面波はガラス基板の外側の面に形成されて外部に露出していた。そのため、ガラス基板の外側の表面に異物や汚れが付着した場合には、そのガラス基板の表面を通る表面波が変化してタッチパネルが誤動作を起こすおそれがあった。また、表面波を形成するガラス基板は、外部に露出しているため、例えば、衝撃等によってそのガラス基板が破損した場合にガラス片が飛散するおそれがあった。
また、特許文献1に開示されたタッチパネルは、ガラス基板に直接に触れることで位置の検出が可能なことから、抵抗膜方式のタッチパネルのように互いに対向する一対の基板を用いる場合に比べて、少ない要素で構成されている。その結果、タッチパネルの総厚が薄くなっている。しかしながら、そのように薄いタッチパネルであっても、それを電気光学装置に装着した場合にはその電気光学装置の全体の厚さがかなり厚くなっていた。
本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであって、ガラス基板の表面に表面波を形成するタッチパネルにおいて、異物や汚れ等によるタッチパネルの誤動作を防止することを目的とする。また、このタッチパネルを有する液晶表示装置等といった電気光学装置を薄く形成することを目的とする。
本発明に係る第1のタッチパネルは、可撓性を有する第1タッチパネル基板と、入力する側から見て前記第1タッチパネル基板の背面側に間隔を空けて配置される第2タッチパネル基板と、前記第1タッチパネル基板の前記第2タッチパネル基板に対向する面に表面波を形成すると共に該表面波の変化に基づいて前記第1タッチパネル基板の押圧された位置を検出する位置検出手段とを有することを特徴とする。
本発明に係るタッチパネルは、ガラス基板上に超音波等といった音波によって表面波を形成すると共に、入力する物によって押圧された位置をその表面波の変化に基づいて位置検出手段によって検出する、いわゆる超音波方式のタッチパネルである。ここで表面波とは、2つの異なった媒質間の境界に沿い、エネルギーを放射することなく伝搬する波のことである。本発明においては、固体であるガラス基板上を表面波が伝搬する。このように、固体の表面上を伝播し、その表面に束縛されている音波が表面弾性波である。なお、上記の入力する物としては、入力を行うオペレータの指やタッチペン等が考えられる。
上記構成の第1のタッチパネルによれば、表面波は、第1タッチパネル基板と第2タッチパネル基板との間、すなわちタッチパネルの内側に形成される。具体的には、第1タッチパネル基板のうち第2タッチパネル基板に対向する面に形成される。従って、表面波が形成される面は外部に露出しないので、その面に異物や汚れ等が付着することを防止できる。その結果、第1タッチパネル基板の表面波が形成される面に異物や汚れ等が付着することによって表面波が変化することがなくなるので、タッチパネルの誤動作を防止できる。
次に、本発明に係る第2のタッチパネルは、可撓性を有する第1タッチパネル基板と、入力する側から見て前記第1タッチパネル基板の背面側に間隔を空けて配置される第2タッチパネル基板と、前記第2タッチパネル基板の前記第1タッチパネル基板に対向する面に表面波を形成すると共に該表面波の変化に基づいて前記第1タッチパネル基板の押圧された位置を検出する位置検出手段とを有することを特徴とする。
上記構成の第2のタッチパネルによれば、表面波は、第1タッチパネル基板と第2タッチパネル基板との間、すなわちタッチパネルの内側に形成される。具体的には、第2タッチパネル基板のうち第1タッチパネル基板に対向する面に形成される。従って、表面波が形成される面は外部に露出しないので、その面に異物や汚れ等が付着することを防止できる。その結果、第2タッチパネル基板の表面波が形成される面に異物や汚れ等が付着することによって表面波が変化することがなくなるので、タッチパネルの誤動作を防止できる。
次に、本発明に係るタッチパネルにおいて、前記第1タッチパネル基板と前記第2タッチパネル基板の間には、当該第1タッチパネル基板と第2タッチパネル基板との間隔を保持するスペーサ部材が設けられることが望ましい。本発明においてタッチパネル基板は、可撓性を有し、薄く且つ曲り易い基板である。そのため、タッチパネル基板は、指等によって押圧される時以外においても撓んで曲がる可能性がある。第1タッチパネル基板と第2タッチパネル基板の間にスペーサ部材を設ければ、押圧される時以外において第1タッチパネル基板が曲がっても、その第1タッチパネル板と第2タッチパネル基板とが接触することを防止できるので、タッチパネルが誤動作を起こすことを防止できる。
次に、本発明に係るタッチパネルにおいて、前記第1タッチパネル基板のうち入力する物によって押圧される側の表面には保護膜が設けられることが望ましい。本発明のタッチパネルは、第1タッチパネル基板と第2タッチパネル基板との間に表面波を形成するようにした。その結果、第1タッチパネル基板のうち入力する物によって押圧される側の表面には保護膜を設けることができる。こうすれば、例えば衝撃等によって第1タッチパネル基板が破損した場合であっても、破損した第1タッチパネル基板の破片が外部に飛散することを防止できる。また、第1タッチパネル基板は第2タッチパネル基板の表面を覆うように配置されるので、例えば衝撃等によって第2タッチパネル基板が破損した場合であっても、破損した第2タッチパネル基板の破片が外部に飛散することを防止できる。
次に、本発明に係る第1の電気光学装置は、画像を表示する電気光学パネルと、該電気光学パネルの前記画像が視認される側の面に対向して設けられたタッチパネルとを有し、該タッチパネルは請求項1から請求項4のいずれか1つに記載されたタッチパネルであり、前記第2タッチパネル基板が前記電気光学パネルに対向することを特徴とする。
本発明に係るタッチパネルでは、表面波が形成される面に異物や汚れ等が付着することを防止することにより、異物等に起因して表面波が変化することがなくなるので、そのタッチパネルの誤動作を防止できる。従って、このタッチパネルを用いた本発明の電気光学装置においても、誤動作が発生することを防止できる。
次に、本発明に係る第2の電気光学装置は、(1)画像を表示する電気光学パネルと、(2)該電気光学パネルの前記画像が視認される側の面に対向して間隔を空けて配置され、可撓性を有するタッチパネル基板と、(3)該タッチパネル基板の前記電気光学パネルに対向する側の面に表面波を形成すると共に該表面波の変化を検出する位置検出手段と
を有し、(4)該位置検出手段は前記表面波の変化に基づいて前記タッチパネル基板の押圧された位置を検出することを特徴とする。
を有し、(4)該位置検出手段は前記表面波の変化に基づいて前記タッチパネル基板の押圧された位置を検出することを特徴とする。
上記構成において、電気光学パネルは、電気的な入力条件を制御することにより、光学的な出力状態を変化させることができるパネル構造体である。また、電気光学パネルは、液晶等といった電気光学物質を含むパネル構造体であって、その電気光学物質の電気光学的な作用を利用して表示を実現するものである。この電気光学パネルは、例えば、ガラス等から成る基板上に電気光学物質を配置したり、一対の基板間に電気光学物質を封入することによって形成される。この電気光学物質として、例えば液晶を用いれば、電気光学パネルとしての液晶パネルが構成される。
上記の第2の電気光学装置は、電気光学パネルのうち画像が視認される側の面に対向して間隔を空けてタッチパネル基板を配置し、そのタッチパネル基板のうち電気光学パネルに対向する面に表面波を形成し、該表面波の変化を位置検出手段で検出する構成を有している。この構成によれば、電気光学パネルのうち画像が視認される側の基板をタッチパネルを構成する基板として兼用できる。これにより、電気光学装置がタッチパネルを備える場合であってもその構成要素を少なくすることができるので、この電気光学装置の全体の厚みを薄くできる。
また、表面波は、タッチパネル基板と電気光学パネルとの間、すなわちタッチパネルの内側に形成される。具体的には、タッチパネル基板のうち電気光学パネルに対向する面に形成される。従って、表面波が形成される面は外部に露出しないので、その面に異物や汚れ等が付着することを防止できる。その結果、タッチパネル基板の表面波が形成される面に異物や汚れ等が付着することによって表面波が変化することがなくなるので、タッチパネルの誤動作を防止できる。
次に、本発明に係る第3の電気光学装置は、(1)画像を表示する電気光学パネルと、(2)該電気光学パネルの前記画像が視認される側の面に対向して間隔を空けて配置され、可撓性を有するタッチパネル基板と、(3)前記電気光学パネルの前記タッチパネル基板に対向する側の面に表面波を形成すると共に該表面波の変化を検出する位置検出手段とを有し、(4)該位置検出手段は前記表面波の変化に基づいて前記タッチパネル基板の押圧された位置を検出することを特徴とする。
上記の第3の電気光学装置は、電気光学パネルのうち画像が視認される側の面に対向して間隔を空けてタッチパネル基板を配置し、電気光学パネルのうちタッチパネルに対向する面に表面波を形成し、該表面波の変化を位置検出手段で検出する構成を有している。この構成によれば、電気光学パネルのうち画像が視認される側の基板をタッチパネルを構成する基板として兼用できる。これにより、電気光学装置がタッチパネルを備える場合であってもその構成要素を少なくすることができるので、この電気光学装置の全体の厚みを薄くできる。
また、表面波は、タッチパネル基板と電気光学パネルとの間、すなわちタッチパネルの内側に形成される。具体的には、電気光学パネルのうちタッチパネル基板に対向する面に形成される。従って、表面波が形成される面は外部に露出しないので、その面に異物や汚れ等が付着することを防止できる。その結果、電気光学パネルの表面波が形成される面に異物や汚れ等が付着することによって表面波が変化することがなくなるので、タッチパネルの誤動作を防止できる。
次に、本発明の電気光学装置において、前記電気光学パネルは、前記タッチパネル基板に対向する第1電気光学パネル基板と、該第1電気光学パネル基板を挟んで前記タッチパネル基板の裏側に設けられる第2電気光学パネル基板とを有し、該第2電気光学パネル基板は前記第1電気光学パネル基板よりも薄く形成されることが望ましい。こうすれば、電気光学装置を薄く形成できる。基板を薄くすることは、例えば次の方法によって実現できる。第1に、初めから薄い基板を用いて電気光学パネルを作製する。第2に、厚い基板を用いて電気光学パネルを作製した後に、エッチングによって基板を薄くする。第3に、厚い基板を用いて電気光学パネルを作製した後に、研磨によって基板を薄くする。
また、タッチパネルの可撓性基板と接触したり表面を押圧される等して第1電気光学パネル基板が曲がると、その曲がった部分において、第1電気光学パネル基板と第2電気光学パネル基板との間隔が狭くなる、又は第1電気光学パネル基板と第2電気光学パネル基板とが接触する。こうなると、第1電気光学パネル基板が曲がった部分において、表示がにじむ等の障害が発生するおそれがあった。
上記のように、第2電気光学パネル基板を第1電気光学パネル基板よりも薄く形成すれば、第1電気光学パネル基板が曲がった場合に、その曲りに追従して第2電気光学パネルが曲がることができるので、第1電気光学パネル基板と第2電気光学パネル基板との間隔を全域において一定に保持できる。その結果、電気光学パネルの表示がにじむ等の障害が発生することを防止できる。
次に、本発明の電気光学装置は、電気光学パネルとタッチパネルとを有する電気光学装置であって、前記電気光学パネルは、第1電気光学パネル基板と、該第1電気光学パネル基板に対向する第2電気光学パネル基板と、前記第1電気光学パネル基板と前記第2電気光学パネル基板とによって挟持された液晶層と、前記液晶層及び前記第1電気光学パネル基板を通過した光を受ける偏光板とを有し、前記タッチパネルは、前記第1電気光学パネル基板に対向して間隔を空けて配置され、入力する物によって押圧され、可撓性を有するタッチパネル基板と、該タッチパネル基板の前記第1電気光学パネル基板に対向する面に表面波を形成すると共に該表面波の変化に基づいて前記タッチパネル基板の押圧された位置を検出する位置検出手段とを有し、前記電気光学パネルの偏光板は、前記タッチパネルのタッチパネル基板のうち前記入力する物によって押圧される表面の視認側に設けられることを特徴とする。
ここで言う偏光板は、特定の偏光を通過させることができ、それ以外の偏光を吸収して通過させないという特性、すなわち偏光特性を有する。従来の電気光学装置において、偏光板は、電気光学パネルの最も外側の面に設けられて表示面を形成することが多かった。しかしながら、タッチパネルを有する電気光学装置では、タッチパネルを形成する基板の表面において外部からの入射光が反射することにより、電気光学パネルの表示が見難くなることがあった。
上記のように、タッチパネル基板の押圧される表面の視認側に偏光板を設ければ、タッチパネルを形成する基板の表面で反射した光は全て偏光板で偏光されるので、電気光学パネルの表示を見やすくすることができる。
次に、本発明の電気光学装置において、前記第2電気光学パネル基板は前記第1電気光学パネル基板よりも薄く形成されることが望ましい。こうすれば、電気光学装置を薄く形成できる。また、第1電気光学パネル基板が曲がった場合に、その曲りに追従して第2電気光学パネルが曲がることができるので、第1電気光学パネル基板と第2電気光学パネル基板との間隔を全域において一定に保持できる。その結果、電気光学パネルの表示がにじむ等の障害が発生することを防止できる。
次に、本発明の電気光学装置において、前記タッチパネル基板と前記電気光学パネルの間には、当該タッチパネル基板と電気光学パネルとの間隔を保持するスペーサ部材が設けられることが望ましい。本発明においてタッチパネル基板は、可撓性を有し、薄く且つ曲り易い基板である。そのため、タッチパネル基板は、指等によって押圧される時以外においても撓んで曲がる可能性がある。タッチパネル基板と電気光学パネルの間にスペーサ部材を設ければ、押圧される時以外においてタッチパネル基板が曲がっても、そのタッチパネル基板と電気光学パネルとが接触することを防止できるので、タッチパネルが誤動作を起こすことを防止できる。
次に、本発明の電気光学装置において、前記タッチパネル基板のうち入力する物によって押圧される側の表面には保護膜が設けられることが望ましい。こうすれば、例えば衝撃等によってタッチパネル基板が破損した場合であっても、破損したタッチパネル基板の破片が外部に飛散することを防止できる。また、タッチパネル基板は第1電気光学パネル基板の表面を覆うように配置されるので、例えば衝撃等によって第1電気光学パネル基板が破損した場合であっても、破損した第1電気光学パネル基板の破片が外部に飛散することを防止できる。
次に、本発明に係る電子機器は、以上に記載した構成の電気光学装置を有することを特徴とする。本発明に係る電気光学装置においては、異物や汚れ等によるタッチパネルの誤動作を防止できる。従って、この電気光学装置を用いた本発明に係る電子機器は、異物や汚れ等による誤動作を防止できる。
(タッチパネル及び電気光学装置の第1実施形態)
以下、本発明に係るタッチパネル及び電気光学装置をその一実施形態を挙げて説明する。なお、本発明がこの実施形態に限定されるものでないことは、もちろんである。また、これからの説明で用いる図面では、特徴となる部分を分かり易く示すために、実際の寸法比率と異なる寸法比率で構成要素を図示することがあることに注意を要する。
以下、本発明に係るタッチパネル及び電気光学装置をその一実施形態を挙げて説明する。なお、本発明がこの実施形態に限定されるものでないことは、もちろんである。また、これからの説明で用いる図面では、特徴となる部分を分かり易く示すために、実際の寸法比率と異なる寸法比率で構成要素を図示することがあることに注意を要する。
図1は、本発明に係る電気光学装置の一実施形態である液晶表示装置を分解状態で示している。また、図2は、図1のB−B線に従った液晶表示装置1の断面構造を示している。図1において、本実施形態の液晶表示装置1は、電気光学パネルとしての液晶パネル2と、この液晶パネル2に実装された半導体要素としての駆動用IC3と、照明装置4と、タッチパネル5とを有する。照明装置4は、矢印Aが描かれている観察側から見て液晶パネル2の背面側に配置されてバックライトとして機能する。
照明装置4は、光源、具体的には点状光源としてのLED(Light Emitting Diode)6と、LED6から出射された点状の光を面状に変換して出射する導光体7とを有する。導光体7は、例えば透光性の樹脂によって形成される。LED6は、複数個、本実施形態では3個設けられている。図2に示すように、各LED6の発光面6aは、導光体7の1つの側面である光入射面7aに対向して設けられる。各LED6から出た光は、光入射面7aから導光体7の内部へ導入され、その導光体7の光出射面7bから面状の光として出射して液晶パネル2へ供給される。なお、光源は、LED6以外の点状光源や、冷陰極管等といった線状光源によって構成することもできる。
図1に戻って、タッチパネル5は、液晶パネル2を挟んで照明装置4の反対側に配置される。このタッチパネル5は、矢印Aが描かれた観察側から平面的に見て枠状の接着部材8によって、液晶パネル2に接着されている。また、このタッチパネル5は、矢印Aで示す観察側に位置する第1タッチパネル基板としての前面側基板21と、観察側から見て前面側基板21の背面側に位置する第2タッチパネル基板としての背面側基板22とを、正方形又は長方形で枠状のシール材23で貼り合せることによって形成されている。前面側基板21は、例えば、透光性のガラス等を用いて形成される可撓性を有する基板である。
この前面側基板21の外側表面には、偏光板13aが、例えば貼着によって設けられている。また、偏光板13aの外側の面上には保護膜17が設けられている。この保護膜17は、例えば可撓性を有し破損し難い材料、例えばフィルム状のプラスチックを用いて形成することができる。
また、背面側基板22は、例えば、透光性のガラス、透光性のプラスチック等によって形成される。また、背面側基板22の前面側基板21に対向する面には、図2に示すように、スペーサ部材としての複数の突起9が形成されている。前面側基板21と背面側基板22との間にはシール材23によって間隔が形成されている。上記複数の突起9はその間隔を保持する。なお、可撓性の基板である前面側基板21が十分な剛性を有する場合には、これらの突起9を設けなくてもよい。このタッチパネル5に関しては後に詳しく説明する。
図1において、液晶パネル2は、第1電気光学パネル基板としての第1の透光性の基板11と、第2電気光学パネル基板としての第2の透光性の基板12とを有し、これらの第1透光性基板11と第2透光性基板12は、矢印A方向から見て枠状のシール材15によって貼り合わされている。第2透光性基板12の外側表面には、偏光板13bが、例えば貼着によって設けられる。第1透光性基板11は、矢印Aが描かれた観察側に位置しており、その外側の面が表示が行われる表示面Sである。なお、本実施形態においては、第1透光性基板11の外側の面を表示面Sとしている。しかしながら、第1透光性基板11の外側の面には、例えば偏光板等の光学要素が設けられる場合がある。この場合には、液晶パネル2の最も外側に在る面が表示面Sである。具体的には、第1透光性基板11の外側の面に設けられた光学要素の外側の面が表示面Sである。
図2に示すように、第1透光性基板11は、第2透光性基板12の一方の外側へ張り出す張出し部14を有する。駆動用IC3は、例えば、ACF(Anisotropic Conductive Film:異方性導電膜)を用いてCOG(Chip On Glass)技術によって張出し部14上に実装されている。
詳しい図示は省略するが、液晶パネル2を構成する第1透光性基板11及び第2透光性基板12のそれぞれの互いに対向する表面には電極が設けられる。さらに、それらの基板間には、図1に示すように、シール材15によって形成された隙間、いわゆるセルギャップに液晶が封入されて液晶層16が形成される。照明装置4から液晶パネル2へ面状の光が供給されるとき、液晶パネル2の内部で互いに対向する一対の電極に印加する電圧を画素ごとに制御することにより、液晶を通過する光を画素ごとに変調する。
そして、液晶パネル2においては、液晶層において変調された光をタッチパネル5の前面側基板21上に設けた偏光板13aに通すことにより、その偏光板13aの光出射側に文字、数字、図形等といった像を表示する。これにより、矢印Aで示す観察側から液晶パネル2の表示を観察することができる。
液晶パネル2は任意の表示モードによって構成できる。例えば、液晶駆動方式でいえば、単純マトリクス方式及びアクティブマトリクス方式のいずれであっても良い。また、液晶モードの種別でいえば、TN(Twisted Nematic)、STN(Super Twisted Nematic)、負の誘電率異方性を持つ液晶(すなわち、垂直配向用液晶)、その他任意の液晶を用いることができる。また、採光方式でいえば、反射型、透過型又は透過及び反射兼用の半透過反射型のいずれであっても良い。
反射型とは、太陽光、室内光等といった外部光を液晶パネル2の内部で反射させて表示に用いる方式である。また、透過型とは、液晶パネル2を透過する光を用いて表示を行う方式である。また、半透過反射型とは、反射型表示と透過型表示の両方を選択的に行うことができる方式である。なお、本実施形態では照明装置4がバックライトとして設けられているので、採光方式としては透過型又は半透過反射型が採用されていることになる。
単純マトリクス方式とは、各画素に能動素子を持たず、走査電極とデータ電極との交差部が画素またはドットに対応し、駆動信号が直接に印加されるマトリクス方式である。この方式に対する液晶モードとしては、TN、STN、垂直配向モードが用いられる。次に、アクティブマトリクス方式とは、画素又はドットごとに能動素子が設けられ、書き込み期間では能動素子がON状態となってデータ電圧が書き込まれ、他の期間では能動素子がOFF状態になって電圧が保持されるマトリクス方式である。この方式で使用する能動素子には3端子型と2端子型がある。3端子型の能動素子には、例えば、TFT(Thin Film Transistor)がある。また、2端子型の能動素子には、例えば、TFD(Thin Film Diode)がある。
上記のような液晶パネル2において、カラー表示を行う場合には、一対の基板のうちの一方にカラーフィルタが設けられる。カラーフィルタは、特定の波長域の光を選択的に透過する複数のフィルタによって形成される。例えば、3原色であるB(青),G(緑),R(赤)の1色ずつを基板上の各画素に対応させて所定の配列、例えばストライプ配列、デルタ配列、モザイク配列で並べることによって形成される。
液晶パネル2として、TFD素子を用いたアクティブマトリクス方式の液晶パネルを用いるものとすれば、その電気的な等価回路は図3に示す通りである。図3において、複数本の走査線31が行方向Xに延びるように形成され、さらに、複数本のデータ線32が列方向Yに延びるように形成されている。走査線31は、図2の第1透光性基板11又は第2透光性基板12のうちのTFD素子が設けられない方の基板上に帯状電極として形成される。また、図3のデータ線32は、図2の第1透光性基板11又は第2透光性基板12のうちのTFD素子が設けられる方の基板上にライン配線として形成される。
図3において、表示の最小単位であるサブ画素Dは走査線31とデータ線32との各交差部分に形成される。各サブ画素Dにおいては、液晶層16と、TFD素子34とが直列に接続されている。各サブ画素Dに青色(B)、緑色(G)、赤色(R)の各色フィルタのうちの1色を対応させてカラー表示を行う場合には、3色のサブ画素Dが集まって1つの画素が形成される。一方、白黒等によってモノカラー表示を行う場合にはサブ画素Dの1つが1つの画素を形成する。
図3では、液晶層16が走査線31の側に接続され、TFD素子34がデータ線32の側に接続されているが、接続関係をその逆にしても良い。各走査線31は、走査線駆動回路37によって駆動される。一方、各データ線32は、データ線駆動回路38によって駆動される。走査線駆動回路37及びデータ線駆動回路38は図2の駆動用IC3よって構成される。駆動用IC3は、共通のICによって図3の両駆動回路37及び38を賄うものであっても良いし、あるいは、両駆動回路37及び38を個別のICに割り当てても良い。
他方、液晶パネル2として、TFT素子を用いたアクティブマトリクス方式の液晶パネルを用いるものとすれば、その電気的な等価回路は図4に示す通りである。図4において、複数本の走査線31が行方向Xに延びるように形成されている。また、複数本のデータ線32が列方向Yに延びるように形成されている。走査線31は、図2の第1透光性基板11又は第2透光性基板12の一方に形成されたTFT素子のゲート電極に繋がる線として形成され、図4のデータ線32はTFT素子のソース電極に繋がる線として形成される。図2の第1透光性基板11又は第2透光性基板12のうちのTFT素子が形成されない方の基板上には面状の共通電極が形成される。
図4において、サブ画素Dは走査線31とデータ線32との各交差部分に形成される。各サブ画素Dにおいては、TFT素子35と画素電極36とが直列に接続されている。各走査線31は、走査線駆動回路37によって駆動される。一方、各データ線32は、データ線駆動回路38によって駆動される。走査線駆動回路37及びデータ線駆動回路38は図2の駆動用IC3によって構成される。
走査信号は図4のTFT素子35のゲートへ送られ、データ信号はTFT素子35のソースへ送られる。TFT素子35がON状態になると、対応する画素電極36への通電が成されて対応するサブ画素D内の液晶への書き込みが行われる。また、引き続いてTFT素子35がOFF状態になると、書き込まれた状態が保持される。この一連の書き込み動作及び保持動作により、液晶分子が制御される。
以下、本実施形態における液晶表示装置1に用いられるタッチパネル5について詳しく説明する。図5(a)及び図6(a)は、図1のタッチパネル5を矢印A方向から平面的に見た図である。また、図5(b)は、図5(a)のC−C線に従った断面図であり、入力する物によって前面側基板21を押圧した状態を示している。また、図6(b)は、図6(a)のE−E線に従った断面図であり、入力する物によって前面側基板21を押圧した状態を示している。なお、図5(a)及び図6(a)では、タッチパネル5の構造を解り易くするため、そのタッチパネル5の前面側基板21を鎖線で示している。また、上記の入力する物としては、例えば、入力を行うオペレータの指やタッチペン等が考えられる。
本実施形態におけるタッチパネル5は、ガラス基板上に超音波によって表面波を形成すると共にその表面波の変化に基づいて指等によって押圧された位置を位置検出手段によって検出する、いわゆる超音波方式のタッチパネルである。ここで表面波とは、2つの異なった媒質間の境界に沿い、エネルギーを放射することなく伝搬する波のことである。本発明においては、固体であるガラス基板上を表面波が伝搬する。このように、固体の表面上を伝播し、その表面に束縛されている音波が表面弾性波である。このようなタッチパネル5は、例えば、以下に説明するような構成とすることができる。
図5(a)において、タッチパネル5の前面側基板21の内側の表面には、第1発信子24aと、第2発信子24bと、第1受信子25aと、第2受信子25bと、第1反射アレイ26aと、第2反射アレイ26bと、第3反射アレイ26cと、第4反射アレイ26dとが設けられる。
第1発信子24aは、シール材23の内側であって、前面側基板21の辺21aと辺21dとが成す角部の近傍に設けられている。また、第2発信子24bは、シール材23の内側の領域であって、前面側基板21の辺21bと辺21cとが成す角部の近傍に設けられている。また、第1受信子25a及び第2受信子25bは、前面側基板21の辺21cと辺21dとが成す角部の近傍に設けられている。
第1発信子24a及び第2発信子24bは、超音波を発生する要素であり、従って、前面側基板21のうちそれらの発信子24a,24bが設けられた側の表面に表面波を励振する要素である。また、第1受信子25a及び第2受信子25bは、前面側基板21の表面を伝わってきた表面波を受信する素子である。これらの第1発信子24a、第2発信子24b、第1受信子25a及び第2受信子25bのそれぞれには、例えば酸化亜鉛(ZnO)等から成る圧電体の表面に、例えばアルミニウム(Al)等から成るすだれ状の電極を配設して成る圧電素子を用いることができる。すだれ状電極については、例えば、特開平6−046496号に説明されている。
第1発信子24aの入力端子及び第2発信子24bの入力端子は発信制御回路28の出力端子に接続されている。発信制御回路28は、例えば、圧電素子を構成するすだれ状電極へ所望の電圧を安定状態で印加する。また、第1受信子25aの出力端子及び第2受信子25bの出力端子は位置検出手段としての位置検出回路29の入力端子に接続されている。位置検出回路29は、第1受信子25a及び第2受信子25bの出力信号に基づいて表面波の大きさを演算する回路や、時間を計数する計時回路等を含んで構成されている。
第1発信子24a及び第2発信子24bでは、圧電素子のすだれ状電極に高周波の電気信号を入力して圧電体に電界を印加すると、その圧電体の圧電効果、つまり、圧電体において伸び縮みの変形やすべり変形が発生する。これにより、前面側基板21の表面に表面波を励振することができる。一方、第1受信子25a及び第2受信子25bでは、表面波が圧電体に伝わることによりその圧電体が変形すると、圧電効果により電界が発生し、すだれ状電極から電気信号を出力することができる。
各反射アレイ26a,26b,26c,26dは、前面側基板21の表面を伝搬する表面波を所定の方向に反射するための要素である。第1反射アレイ26aは、前面側基板21の辺21aに沿って配設され、第1発信子24aによって励振されて第1反射アレイ26a上を伝搬する表面波をY方向へ順次反射する。また、第2反射アレイ26bは、図6(a)に示すように前面側基板21の辺21bに沿って配設され、第2発信子24bによって励振されて第2反射アレイ26b上を伝搬する表面波をX方向へ順次反射する。
また、第3反射アレイ26cは、図5(a)に示すように面側基板21の辺21cに沿って配設され、第1反射アレイ26aによって反射されてY方向へ進んだ表面波を第1受信子25aに向けて反射する。また、第4反射アレイ26dは、図6(a)に示すように前面側基板21の辺21dに沿って配設され、第2反射アレイ26bによって反射されてX方向へ進んだ表面波を第2受信子25bに向けて反射する。図5(a)及び図6(a)に示す発信制御回路28は、予め設定した異なるタイミングで第1発信子24a及び第2発信子24bを交互に駆動する。これにより、前面側基板21の内側表面には、あるタイミングでは図5(a)に示すようにY方向へ進む表面波が形成され、他のあるタイミングでは図6(a)に示すようにX方向へ進む表面波が形成される。
以下、タッチパネル5における押圧位置を検出する動作を説明する。図5(a)において、ある時点では、第1発信子24aに電界が印加されて辺21aの部分に表面波が励振される。この表面波は第1反射アレイ26aによって順次反射される。そして、前面側基板21の入力領域Viの全域にはY方向に伝搬する表面波が形成される。前面側基板21の表面をY方向に伝搬した表面波は、第3反射アレイ26cによって反射され第1受信子25aに入力され、この第1受信子25aは、電気信号を位置検出回路29へ出力する。このとき、第1発信子24aに近い側の点P1を通る表面波と遠い側の点P2を通る表面波とでは、表面波が伝わる距離が異なるために、第1受信子25aに到達するまでの時間に差が生じている。
ここで、図5(b)に示すように、例えば、指等といった入力する物Qによって点P0の位置で前面側基板21を押圧すると、前面側基板21が点P0において曲がる。これにより、前面側基板21と背面側基板22の互いに対向する表面が点P0において接触する。前面側基板21と背面側基板22とが接触すると、前面側基板21の表面に形成された表面波のうち、点P0を通る表面波W0が変化(例えば、減衰)し、その変化した表面波W1が第1受信子25aに入力される。第1受信子25aは、入力された表面波W1を電気信号に変換して出力する。この電気信号は位置検出回路29に入力され、この位置検出回路29によって表面波の変化及び到達時間を測定することができる。変化した表面波W1の到達時間は押圧された点P0の座標位置と相関しているので、位置検出回路29は押圧された点P0のY方向の位置を検出することができる。
一方、他のある時点では、図6(a)に示すように、第2発信子24bに電界が印加されて辺21bの部分に表面波が励振される。この表面波は第2反射アレイ26bによって順次反射される。そして、前面側基板21の入力領域Viの全域にはX方向に伝搬する表面波が形成される。前面側基板21の表面をX方向に伝搬した表面波は、第4反射アレイ26dによって反射され第2受信子25bに入力され、この第2受信子25bは電気信号を位置検出手段としての位置検出回路29へ出力する。このとき、第2発信子24bに近い点P3を通る表面波と遠い点P4を通る表面波とでは、表面波が伝わる距離が異なるために、第2受信子25bに到達するまでの時間に差が生じている。
ここで、図6(b)に示すように、例えば、指等によって点P0の位置で前面側基板21を押圧すると、前面側基板21が点P0において曲がる。これにより、前面側基板21と背面側基板22の互いに対向する表面が点P0において接触する。前面側基板21と背面側基板22とが接触すると、前面側基板21の表面に形成された表面波のうち、点P0を通る表面波W2が変化(例えば、減衰)し、その変化した表面波W3が第2受信子25bに入力される。第2受信子25bは、入力された表面波W3を電気信号に変換して出力する。この電気信号は位置検出回路29に入力され、この位置検出回路29によって表面波の変化及び到達時間を測定することができる。変化した表面波W3の到達時間は押圧された点P0の座標位置と相関しているので、位置検出回路29は押圧された点P0のX方向の位置を検出することができる。
ところで、従来の超音波方式のタッチパネルは、ガラス基板において指等が直接触れる面に表面波を形成していたので、表面波はガラス基板の外側の面に形成されて外部に露出していた。そのため、ガラス基板の外側の表面に異物や汚れが付着した場合には、そのガラス基板の表面を通る表面波が変化してタッチパネルが誤動作を起こすおそれがあった。また、表面波を形成するガラス基板は、外部に露出しているため、例えば、衝撃等によってそのガラス基板が破損した場合にガラス片が飛散するおそれがあった。
このことに関し、本実施形態では、図5(b)に示すように、前面側基板21のうち背面側基板22に対向する面に表面波を形成した。これにより、表面波が形成される面は外部に露出しないので、その面に異物や汚れ等が付着することを防止できる。その結果、前面側基板21の表面に形成された表面波が、異物や汚れ等よって変化することがなくなるので、タッチパネル5が誤動作を起こすことを防止できる。
また、タッチパネル5の最も外側の面、すなわち偏光板13aの外側の面上に保護膜17を設けた。これにより、例えば衝撃等によって前面側基板21が破損した場合であっても、破損した前面側基板21の破片が外部に飛散することを防止できる。また、前面側基板21は背面側基板22の表面を覆うように配置されるので、例えば衝撃等によって背面側基板22が破損した場合であっても、破損した背面側基板22の破片が外部に飛散することを防止できる。
(タッチパネル及び電気光学装置の第2実施形態)
次に、本発明に係るタッチパネル及び電気光学装置の他の実施形態を説明する。本実施形態の説明も液晶表示装置を例示して行うものとし、第1実施形態と同じ要素は同じ符号を付して示すことにして、その説明は省略する。
次に、本発明に係るタッチパネル及び電気光学装置の他の実施形態を説明する。本実施形態の説明も液晶表示装置を例示して行うものとし、第1実施形態と同じ要素は同じ符号を付して示すことにして、その説明は省略する。
図7は、本発明に係る電気光学装置の他の実施形態である液晶表示装置41を示している。本実施形態が第1実施形態と異なる点は次の点である。第1実施形態では、図5及び図6に示すように、タッチパネル5の前面側基板21の表面に表面波を形成している。これにより、タッチパネル5は、前面側基板21の表面における表面波の変化に基づいて入力領域Vi内で入力面Rが押された位置を検出している。これに対して本実施形態では、図7に示すように、タッチパネル45の背面側基板52の表面に表面波を形成している。以下、図7の液晶表示装置41を、図2の液晶表示装置1と異なる点を中心に説明する。
図8(a)及び図9(a)は、図7のタッチパネル45を矢印A方向から平面的に見た図である。また、図8(b)は、図8(a)のF−F線に従った断面図であり、指によって前面側基板51を押圧した状態を示している。また、図9(b)は、図9(a)のH−H線に従った断面図であり、指によって前面側基板51を押した状態を示している。まず、図7において、液晶パネル42の構成は図2に示した液晶パネル2と同じとすることができる。また、図7に示す照明装置44の構成は、図2に示した照明装置4と同じとすることができる。また、表面波の形成方法は図5及び図6に示した実施形態と同じである。
第1実施形態では、図5及び図6において、表面波を励振する第1発信子24a及び第2発信子24bと、表面波を受信する第1受信子25a及び第2受信子25bと、表面波を反射する第1反射アレイ26a、第2反射アレイ26b、第3反射アレイ26c及び第4反射アレイ26dとを、観察側、すなわち入力側から見て前面側基板21の裏側の表面に設けていた。本実施形態において、位置検出に必要なそれらの要素は、図8及び図9に示すように、背面側基板52のうちの前面側基板51に対向する面の上に設けている。以下に、本実施形態におけるタッチパネル45の動作を具体的に説明する。
オペレータが位置を指示するために、図8(b)に示すように、例えば、指等といった入力機器Qによって点P0の位置で前面側基板51を押圧すると、前面側基板51が点P0において曲がる。これにより、前面側基板51と背面側基板52の互いに対向する表面が点P0において接触する。前面側基板51と背面側基板52とが接触すると、図8(a)に矢印で示すように、背面側基板52の表面に形成された表面波のうち、点P0を通る表面波W0が変化(例えば、減衰)し、その変化した表面波W1が第1受信子25aに入力される。第1受信子25aは、入力された表面波W1を電気信号に変換して出力する。この電気信号は位置検出回路29に入力され、この位置検出回路29によって表面波の変化及び到達時間を測定することができる。変化した表面波W1の到達時間は押圧された点P0の座標位置と相関しているので、位置検出回路29は押圧された点P0のY方向の位置を検出することができる。
一方、図9(b)に示すように、例えば、指等によって点P0の位置で前面側基板51を押圧すると、前面側基板51が点P0において曲がる。これにより、前面側基板51と背面側基板52の互いに対向する表面が点P0において接触する。前面側基板51と背面側基板52とが接触すると、図9(a)に矢印で示すように、背面側基板52の表面に形成された表面波のうち、点P0を通る表面波W2が変化(例えば、減衰)し、その変化した表面波W3が第2受信子25bに入力される。第2受信子25bは、入力された表面波W3を電気信号に変換して出力する。この電気信号は位置検出回路29に入力され、この位置検出回路29によって表面波の変化及び到達時間を測定することができる。変化した表面波W3の到達時間は押圧された点P0の座標位置と相関しているので、位置検出回路29は押圧された点P0のX方向の位置を検出することができる。
本実施形態では、図8(b)に示すように、背面側基板52のうち前面側基板51に対向する面に表面波を形成した。これにより、表面波が形成される面は外部に露出しないので、その面に異物や汚れ等が付着することを防止できる。その結果、背面側基板52の表面に形成された表面波が、異物や汚れ等よって変化することがなくなるので、タッチパネル45が誤動作を起こすことを防止できる。
(タッチパネル及び電気光学装置の第3実施形態)
次に、本発明に係るタッチパネル及び電気光学装置のさらに他の実施形態を説明する。本実施形態の説明も液晶表示装置を例示して行うものとし、第1実施形態と同じ要素は同じ符号を付して示すことにして、その説明は省略する。
次に、本発明に係るタッチパネル及び電気光学装置のさらに他の実施形態を説明する。本実施形態の説明も液晶表示装置を例示して行うものとし、第1実施形態と同じ要素は同じ符号を付して示すことにして、その説明は省略する。
図10は、本発明に係る電気光学装置のさらに他の実施形態である液晶表示装置61を示している。また、図11は、図10のI−I線に従った断面を示している。本実施形態が第1実施形態と異なる点は次の点である。第1実施形態では、図1に示すように、前面側基板21と背面側基板22の2つの基板から成るタッチパネル5を液晶パネル2の表示面S上に設置している。これに対して本実施形態では、図10に示すように、液晶パネル62の表示面S上に可撓性基板としての前面側基板81を設置し、液晶パネル62の第1透光性基板71をタッチパネルの背面側基板として兼用している。以下、図9の液晶表示装置61を、図1の液晶表示装置1と異なる点を中心に説明する。
まず、図11において、液晶パネル62の構成は図2に示した液晶パネル2と同じとすることができる。また、図11に示す照明装置64の構成は、図2に示した照明装置4と同じとすることができる。
第1透光性基板71の矢印Aで示す観察側には、可撓性基板としての前面側基板81が設けられている。これらの第1透光性基板71と前面側基板81とは、観察側から見て正方形又は長方形で枠状のシール材83によって貼り合せられている。
前面側基板81及びそれに付随する構成は、図5及び図6に示した前面側基板21と同じとすることができる。つまり、前面側基板81の第1透光性基板71に対向する面には、第1発信子24aと、第2発信子24bと、第1受信子25aと、第2受信子25bと、第1反射アレイ26aと、第2反射アレイ26bと、第3反射アレイ26cと、第4反射アレイ26dとが設けられる。これらの部材を有した前面側基板81と第1透光性基板71とをシール材83によって貼り合わせることによってタッチパネル65が形成されている。このタッチパネル65の構成及び動作は、図5及び図6の実施形態に示すタッチパネル5と同じとすることができる。
本実施形態では、図11に示すように、液晶パネル62の表示面S上に前面側基板81を設置し、液晶パネル62の第1透光性基板71をタッチパネル65の背面側基板として用いるようにした。これにより、液晶パネル62とタッチパネル65とをそれぞれ単独で形成した後にそれらを組み合わせて液晶表示装置を形成した場合に比べて、タッチパネル65を含めた液晶表示装置61の全体の厚さを薄く形成できる。なお、タッチパネル65は、図5及び図6の実施形態で示すタッチパネル5と同じ構成とした。これにより、図11のタッチパネル65において表面波が形成される面は外部に露出しないことになるので、その面に異物や汚れ等が付着することを防止できる。その結果、異物や汚れ等によってタッチパネル65が誤動作することを防止できる。
(タッチパネル及び電気光学装置の第4実施形態)
次に、本発明に係るタッチパネル及び電気光学装置のさらに他の実施形態を説明する。本実施形態の説明も液晶表示装置を例示して行うものとし、第2実施形態と同じ要素は同じ符号を付して示すことにして、その説明は省略する。
次に、本発明に係るタッチパネル及び電気光学装置のさらに他の実施形態を説明する。本実施形態の説明も液晶表示装置を例示して行うものとし、第2実施形態と同じ要素は同じ符号を付して示すことにして、その説明は省略する。
図12は、本発明に係る電気光学装置のさらに他の実施形態である液晶表示装置91を示している。本実施形態が第2実施形態と異なる点は次の点である。第2実施形態では、図7に示すように、前面側基板51と背面側基板52の2つの基板から成るタッチパネル45を液晶パネル42の表示面S上に設置している。これに対して本実施形態では、図12に示すように、液晶パネル92の表示面S上に可撓性基板としての前面側基板111を設置し、液晶パネル92の第1透光性基板101をタッチパネルの背面側基板として用いている。以下、図12の液晶表示装置91を、図7の液晶表示装置41と異なる点を中心に説明する。
まず、図12において、液晶パネル92の構成は図7に示した液晶パネル42と同じとすることができる。また、図12に示す照明装置94の構成は、図7に示した照明装置44と同じとすることができる。
第1透光性基板101の矢印Aで示す観察側には、可撓性基板としての前面側基板111が設けられている。これらの第1透光性基板101と前面側基板111とは、観察側から見て正方形又は長方形で枠状のシール材113によって貼り合せられている。
前面側基板111の構成は、図8及び図9に示した前面側基板51と同じとすることができる。また、第1透光性基板101の前面側基板111に対向する面には、第1発信子24aと、第2発信子24bと、第1受信子25aと、第2受信子25bと、第1反射アレイ26aと、第2反射アレイ26bと、第3反射アレイ26cと、第4反射アレイ26dとが設けられる。これらの部材を有した前面側基板111と第1透光性基板101とをシール材113によって貼り合わせられることによってタッチパネル95が形成されている。このタッチパネル95の構成及び動作は、図8及び図9の実施形態に示すタッチパネル45と同じとすることができる。
本実施形態では、図12に示すように、液晶パネル92の表示面S上に前面側基板111を設置し、液晶パネル92の第1透光性基板101をタッチパネル95の背面側基板として用いるようにした。これにより、液晶パネル92とタッチパネル95とをそれぞれ単独で形成した後にそれらを組み合わせて液晶表示装置を形成した場合に比べて、タッチパネル95を含めた液晶表示装置91の全体の厚さを薄く形成できる。なお、タッチパネル95は、図8及び図9の実施形態で示すタッチパネル45と同じ構成とした。これにより、図12のタッチパネル95において表面波が形成される面は外部に露出しないので、その面に異物や汚れ等が付着することを防止できる。その結果、異物や汚れ等に起因するタッチパネル95の誤動作を防止できる。
(タッチパネル及び電気光学装置の第5実施形態)
次に、本発明に係るタッチパネル及び電気光学装置のさらに他の実施形態を説明する。本実施形態の説明も液晶表示装置を例示して行うものとし、第1実施形態と同じ要素は同じ符号を付して示すことにして、その説明は省略する。
次に、本発明に係るタッチパネル及び電気光学装置のさらに他の実施形態を説明する。本実施形態の説明も液晶表示装置を例示して行うものとし、第1実施形態と同じ要素は同じ符号を付して示すことにして、その説明は省略する。
図13は、本発明に係る電気光学装置のさらに他の実施形態である液晶表示装置121を示している。本実施形態が他の実施形態と異なる点は次の点である。第1実施形態では、図2に示すように、液晶パネル2の第1透光性基板11の厚さt1と第2透光性基板12の厚さt2とを、
t1=t2
の関係に形成している。これに対して図13に示す本実施形態では、液晶パネル122の第1透光性基板131の厚さt3と第2透光性基板132の厚さt4とを
t3>t4
の関係に形成する。
t1=t2
の関係に形成している。これに対して図13に示す本実施形態では、液晶パネル122の第1透光性基板131の厚さt3と第2透光性基板132の厚さt4とを
t3>t4
の関係に形成する。
図14は、図13の液晶表示装置121に設けられたタッチパネル125の入力面Rを押圧した様子を示している。図14において、液晶パネル122を構成する第1透光性基板131と第2透光性基板132との間にシール材15によって形成された隙間、いわゆるセルギャップGに液晶が封入されて液晶層16が形成されている。セルギャップGは、球状のスペーサ18によって一定の間隔に保持されている。
例えば、指等によって入力面Rが押圧されると、前面側基板141は、その押圧された位置において曲がり、対向する第1透光性基板131の表示面Sに接触する。この際、入力面Rを押圧する力が強ければ、第1透光性基板131も同時に押圧されて曲がる。液晶層16はその層厚をスペーサ18によって一定に保持しているので、第1透光性基板131が曲がるとそれに追従して第2透光性基板132も曲がる。
ところで、図2の実施形態のように、第1透光性基板11と第2透光性基板12とを同じ厚さに形成した場合には、第2透光性基板12の曲げ応力が強いためにその曲がった部分において、液晶層16が潰れてその層厚が薄くなることがあった。つまり、第1透光性基板11と第2透光性基板12との間隔が狭くなる、又は第1透光性基板11と第2透光性基板基板とが接触することがあった。こうなると、第1透光性基板11が曲がった部分において、表示がにじむ等の障害が発生するおそれがあった。
このことに関して、本実施形態では、図13に示すように、第2透光性基板132の厚みt4と第1透光性基板131の厚みt3とをt3>t4の関係とした。これにより、図14において第1透光性基板131が曲がった場合に、その曲りに追従して第2透光性基板132が曲がることができるので、第1透光性基板131と第2透光性基板132との間隔、すなわちセルギャップGを全域において一定に保持できる。その結果、液晶パネル122の表示がにじむ等の障害が発生することを防止できる。
(タッチパネル及び電気光学装置のその他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
例えば、図1の実施形態では、前面側基板21の外側表面に偏光板13aを設けている。しかしながら、前面側基板21を設けずに、偏光板13aのみによって入力面Rを形成しても良い。また、前面側基板21と偏光板13aとの積層構造に代えて、1つの偏光ガラスを用いることができる。偏光ガラスとは、特定の偏光を通過させることができ、それ以外の偏光を吸収して通過させないという特性、すなわち偏光特性を有するガラスのことである。また、図2の実施形態では、タッチパネル5の前面側基板21の外側表面に偏光板13aを設けたが、これに代えて、液晶パネル2の第1透光性基板11の外側表面上に偏光板13aを設けることもできる。
また、図5の実施形態では反射アレイ26a,26b,26c,26dを用いて表面波を形成する表面波形成方法を採用した。しかしながら、これに代えて任意の表面波形成方法を採用できる。例えば、特開2002−342028に開示されたように、反射アレイに代えて圧電板アレイを設けるようにしても良い。
また、本発明は、液晶表示装置以外の電気光学装置、例えば、有機EL装置、無機EL装置、プラズマディスプレイ装置(PDP:Plasma Display)、電気泳動ディスプレイ(EPD:Electrophoretic Display)、フィールドエミッションディスプレイ装置(FED:Field Emission Display:電界放出表示装置)にも適用できる。
(電子機器の実施形態)
以下、本発明に係る電子機器を実施形態を挙げて説明する。なお、この実施形態は本発明の一例を示すものであり、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
以下、本発明に係る電子機器を実施形態を挙げて説明する。なお、この実施形態は本発明の一例を示すものであり、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
図15は、本発明に係る電子機器の一実施形態を示している。ここに示す電子機器は、液晶表示装置151と、これを制御する制御回路150とを有する。制御回路150は、表示情報処理回路156、電源回路157、タイミングジェネレータ158及び表示情報出力源159によって構成される。そして、液晶表示装置151は、液晶パネル152と、駆動回路153と、タッチパネル155とを有する。
表示情報出力源159は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等といったメモリや、各種ディスク等といったストレージユニットや、ディジタル画像信号を同調出力する同調回路等を備え、タイミングジェネレータ158により生成される各種のクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号等といった表示情報を表示情報処理回路156に供給する。
次に、表示情報処理回路156は、増幅・反転回路や、ローテーション回路や、ガンマ補正回路や、クランプ回路等といった周知の回路を多数備え、入力した表示情報の処理を実行して、画像信号をクロック信号CLKと共に駆動回路153へ供給する。ここで、駆動回路153は、走査線駆動回路やデータ線駆動回路と共に、検査回路等を総称したものである。また、電源回路157は、上記の各構成要素に所定の電源電圧を供給する。
液晶表示装置151は、例えば、図1に示した液晶表示装置1,41または図10に示した液晶表示装置61,91,121を用いて構成できる。液晶表示装置1,41,61,91,121は、異物や汚れ等に起因するタッチパネル5,45,65,95,125の誤動作を防止できるので、この液晶表示装置1,41,61,91,121を用いた本発明に係る電子機器は異物や汚れによる誤動作を防止できる。
図16は、本発明に係る電子機器の他の実施形態である携帯電話機を示している。ここに示す携帯電話機160は、本体部161と、これに開閉可能に設けられた表示体部162とを有する。液晶表示装置等といった電気光学装置によって構成された表示装置163は、表示体部162の内部に配置され、電話通信に関する各種表示は、表示体部162において表示画面164によって視認できる。本体部161には操作ボタン165が配列されている。
表示体部162の一端部にはアンテナ166が伸縮自在に取付けられている。表示体部162の上部に設けられた受話部167の内部には、図示しないスピーカが配置される。また、本体部161の下端部に設けられた送話部168の内部には図示しないマイクが内蔵されている。表示装置163の動作を制御するための制御部は、携帯電話機の全体の制御を司る制御部の一部として、又はその制御部とは別に、本体部161又は表示体部162の内部に格納される。
表示装置163は、例えば、図1に示した液晶表示装置1,41、または図10に示した液晶表示装置61,91,121を用いて構成できる。液晶表示装置1,41,61,91,121は、異物や汚れ等よるタッチパネル5,45,65,95,125の誤動作を防止できるので、この液晶表示装置1,41,61,91,121を用いた本発明に係る電子機器は異物や汚れによる誤動作を防止できる。
(変形例)
なお、電子機器としては、以上に説明した携帯電話機等の他にも、パーソナルコンピュータ、液晶テレビ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話機、POS端末器等が挙げられる。
なお、電子機器としては、以上に説明した携帯電話機等の他にも、パーソナルコンピュータ、液晶テレビ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話機、POS端末器等が挙げられる。
1,41,61,91,121.液晶表示装置(電気光学装置)、
2,42,62,92,122.液晶パネル(電気光学パネル)、
3.駆動用IC、 4,44,64,94,124.照明装置、
5,45,65,95,125.タッチパネル、 6.LED、 7.導光体、
7a.光入射面、 7b.光出射面、 8.接着部材、 9.突起(スペーサ部材)、
11,71,101,131.第1透光性基板(第1電気光学パネル基板)
12,72,132.第2透光性基板(第2電気光学パネル基板)
13a,13b.偏光板、 14.張出し部、 15.シール材、 16.液晶層、
17.保護膜、 18.スペーサ、
21,51,81,111,141.前面側基板(第1タッチパネル基板)、
22,52.背面側基板(第2タッチパネル基板)、
23,53,83,113,143.シール材、 24a.第1発信子、
24b.第2発信子、 25a.第1受信子、 25b.第2受信子、
26a.第1反射アレイ、 26b.第2反射アレイ、 26c.第3反射アレイ、
26d.第4反射アレイ、 29.位置検出回路(位置検出手段)、 31.走査線、
32.データ線、 34.TFD素子、 35.TFT素子、 36.画素電極、
150.制御回路、 151.液晶表示装置(電気光学装置)、
152.液晶パネル(電気光学パネル)、 153.駆動回路、
155.タッチパネル、 160.携帯電話機(電子機器)、
G.セルギャップ、 W0,W1,W2,W3.表面波、 P0.押圧点、 R入力面、
S.表示面
2,42,62,92,122.液晶パネル(電気光学パネル)、
3.駆動用IC、 4,44,64,94,124.照明装置、
5,45,65,95,125.タッチパネル、 6.LED、 7.導光体、
7a.光入射面、 7b.光出射面、 8.接着部材、 9.突起(スペーサ部材)、
11,71,101,131.第1透光性基板(第1電気光学パネル基板)
12,72,132.第2透光性基板(第2電気光学パネル基板)
13a,13b.偏光板、 14.張出し部、 15.シール材、 16.液晶層、
17.保護膜、 18.スペーサ、
21,51,81,111,141.前面側基板(第1タッチパネル基板)、
22,52.背面側基板(第2タッチパネル基板)、
23,53,83,113,143.シール材、 24a.第1発信子、
24b.第2発信子、 25a.第1受信子、 25b.第2受信子、
26a.第1反射アレイ、 26b.第2反射アレイ、 26c.第3反射アレイ、
26d.第4反射アレイ、 29.位置検出回路(位置検出手段)、 31.走査線、
32.データ線、 34.TFD素子、 35.TFT素子、 36.画素電極、
150.制御回路、 151.液晶表示装置(電気光学装置)、
152.液晶パネル(電気光学パネル)、 153.駆動回路、
155.タッチパネル、 160.携帯電話機(電子機器)、
G.セルギャップ、 W0,W1,W2,W3.表面波、 P0.押圧点、 R入力面、
S.表示面
Claims (13)
- 可撓性を有する第1タッチパネル基板と、
入力する側から見て前記第1タッチパネル基板の背面側に間隔を空けて配置される第2タッチパネル基板と、
前記第1タッチパネル基板の前記第2タッチパネル基板に対向する面に表面波を形成すると共に該表面波の変化に基づいて前記第1タッチパネル基板の押圧された位置を検出する位置検出手段と
を有することを特徴とするタッチパネル。 - 可撓性を有する第1タッチパネル基板と、
入力する側から見て前記第1タッチパネル基板の背面側に間隔を空けて配置される第2タッチパネル基板と、
前記第2タッチパネル基板の前記第1タッチパネル基板に対向する面に表面波を形成すると共に該表面波の変化に基づいて前記第1タッチパネル基板の押圧された位置を検出する位置検出手段と
を有することを特徴とするタッチパネル。 - 請求項1又は請求項2記載のタッチパネルにおいて、前記第1タッチパネル基板と前記第2タッチパネル基板の間には、前記第1タッチパネル基板と前記第2タッチパネル基板との間隔を保持するスペーサ部材が設けられることを特徴とするタッチパネル。
- 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のタッチパネルにおいて、前記第1タッチパネル基板のうち入力する物によって押圧される側の表面には保護膜が設けられることを特徴とするタッチパネル。
- 画像を表示する電気光学パネルと、
該電気光学パネルの前記画像が視認される側の面に対向して設けられたタッチパネルとを有し、
該タッチパネルは請求項1から請求項4のいずれか1つに記載されたタッチパネルであり、前記第2タッチパネル基板が前記電気光学パネルに対向する
ことを特徴とする電気光学装置。 - 画像を表示する電気光学パネルと、
該電気光学パネルの前記画像が視認される側の面に対向して間隔を空けて配置され、可撓性を有するタッチパネル基板と、
該タッチパネル基板の前記電気光学パネルに対向する側の面に表面波を形成すると共に該表面波の変化を検出する位置検出手段と
を有し、
該位置検出手段は前記表面波の変化に基づいて前記タッチパネル基板の押圧された位置を検出する
ことを特徴とする電気光学装置。 - 画像を表示する電気光学パネルと、
該電気光学パネルの前記画像が視認される側の面に対向して間隔を空けて配置され、可撓性を有するタッチパネル基板と、
前記電気光学パネルの前記タッチパネル基板に対向する側の面に表面波を形成すると共に該表面波の変化を検出する位置検出手段と
を有し、
該位置検出手段は前記表面波の変化に基づいて前記タッチパネル基板の押圧された位置を検出する
ことを特徴とする電気光学装置。 - 請求項6又は請求項7記載の電気光学装置において、前記電気光学パネルは、前記タッチパネル基板に対向する第1電気光学パネル基板と、該第1電気光学パネル基板を挟んで前記タッチパネル基板の裏側に設けられる第2電気光学パネル基板とを有し、該第2電気光学パネル基板は前記第1電気光学パネル基板よりも薄く形成されることを特徴とする電気光学装置。
- 電気光学パネルとタッチパネルとを有する電気光学装置であって、
前記電気光学パネルは、
第1電気光学パネル基板と、該第1電気光学パネル基板に対向する第2電気光学パネル基板と、前記第1電気光学パネル基板と前記第2電気光学パネル基板とによって挟持された液晶層と、前記液晶層及び前記第1電気光学パネル基板を通過した光を受ける偏光板とを有し、
前記タッチパネルは、
前記第1電気光学パネル基板に対向して間隔を空けて配置され、入力する物によって押圧され、可撓性を有するタッチパネル基板と、
該タッチパネル基板の前記第1電気光学パネル基板に対向する面に表面波を形成すると共に該表面波の変化に基づいて前記タッチパネル基板の押圧された位置を検出する位置検出手段とを有し、
前記電気光学パネルの偏光板は、前記タッチパネルのタッチパネル基板のうち前記入力する物によって押圧される表面の視認側に設けられる
ことを特徴とする電気光学装置。 - 請求項9記載の電気光学装置において、前記第2電気光学パネル基板は前記第1電気光学パネル基板よりも薄く形成されることを特徴とする電気光学装置。
- 請求項6から請求項10のいずれか1つに記載の電気光学装置において、前記タッチパネル基板と前記電気光学パネルの間には、当該タッチパネル基板と電気光学パネルとの間隔を保持するスペーサ部材が設けられることを特徴とする電気光学装置。
- 請求項6から請求項11のいずれか1つに記載の電気光学装置において、前記タッチパネル基板のうち入力する物によって押圧される側の表面には保護膜が設けられることを特徴とする電気光学装置。
- 請求項5から請求項13のいずれか1つに記載の電気光学装置を有することを特徴とする電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005167843A JP2006343920A (ja) | 2005-06-08 | 2005-06-08 | タッチパネル、電気光学装置及び電子機器 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005167843A JP2006343920A (ja) | 2005-06-08 | 2005-06-08 | タッチパネル、電気光学装置及び電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=37640860
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005167843A Withdrawn JP2006343920A (ja) | 2005-06-08 | 2005-06-08 | タッチパネル、電気光学装置及び電子機器 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2006343920A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013524316A (ja) * | 2010-03-25 | 2013-06-17 | タッチパネル・システムズ株式会社 | ベゼルレスな弾性波タッチ装置 |
JPWO2015098844A1 (ja) * | 2013-12-26 | 2017-03-23 | 阪本 順 | 積層体の製造方法、積層体の製造装置、積層体、及び積層体を備えたタッチパネル |
-
2005
- 2005-06-08 JP JP2005167843A patent/JP2006343920A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013524316A (ja) * | 2010-03-25 | 2013-06-17 | タッチパネル・システムズ株式会社 | ベゼルレスな弾性波タッチ装置 |
KR101441224B1 (ko) | 2010-03-25 | 2014-09-17 | 엘로 터치 솔루션즈, 인크. | 베젤리스 음향 터치 장치 |
US9552106B2 (en) | 2010-03-25 | 2017-01-24 | Elo Touch Solutions, Inc. | Bezel-less acoustic touch apparatus |
US10678379B2 (en) | 2010-03-25 | 2020-06-09 | Elo Touch Solutions, Inc. | Bezel-less acoustic touch apparatus |
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