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JP2006339103A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 酸化剤ガス温度を所定温度範囲内に収めてフラッディングの発生を抑制すると共に燃料電池スタックの耐熱要求を満たし得る燃料電池システムを提供する。
【解決手段】 燃料電池スタック6の酸化剤極出口配管に近接して冷却液入口配管を配置して、燃料電池スタック6の酸化剤極出口付近を冷却液で冷却可能な構造とし、酸化剤ガス温度予測手段により、コンプレッサ3の出口の酸化剤ガス温度および燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度を予測し、該2つの予測値並びに加湿器5の冷却性能に基づき燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度を予測し、冷却液流量制御手段により、予測した酸化剤極入口の酸化剤ガス温度に応じて冷却機構による冷却液流量を増減させて、燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度が所定温度範囲内に入るように制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は燃料電池システムに係り、特に、酸化剤ガスを加湿する加湿手段を備えた燃料電池システムにおいて、酸化剤ガス温度を所定温度範囲内に収めてフラッディングの発生を抑制すると共に燃料電池スタックの耐熱要求を満たし得る燃料電池システムに関する。
燃料電池システムは、燃料電池の燃料極に燃料ガスとして水素を供給し、燃料電池の酸化剤極に酸化剤ガスとして空気を供給し、これら水素と空気中の酸素とを電気化学的に反応させて発電電力を得るものである。このような燃料電池システムは、例えば自動車の動力源等として実用化に大きな期待が寄せられており、現在、実用化に向けての研究開発が盛んに行われている。
燃料電池システムに用いられる燃料電池としては。例えば自動車に搭載する上で好適なものとして、固体高分子タイプの燃料電池が知られている。固体高分子タイプの燃料電池は、燃料極と酸化剤極との間に電解質膜として固体高分子膜が設けられたものである。この固体高分子タイプの燃料電池では、固体高分子膜がイオン伝導体として機能し、燃料極で水素が水素イオンと電子とに分離される反応が起き、酸化剤極で空気中の酸素と水素イオンと電子とから水を生成する反応が行われる。
このように、固体高分子膜は飽和含水することによりイオン伝導性電解質として機能すると共に、水素と酸素とを分離する機能も有するが、固体高分子膜の含水量が不足すると、イオン抵抗が高くなり、水素と酸素とが混合して燃料電池としての発電ができなくなってしまう。したがって、固体高分子電解質型の燃料電池システムでは、外部から水分を供給して積極的に固体高分子膜を加湿する必要があり、例えば燃料電池スタックに供給される酸化ガスを加湿する等、何らかの加湿手段が設けられている。
ただし、運転条件等によっては、加湿された酸化ガスに含まれる水分の一部が凝縮して水滴となったり、更には空気極において生ずる生成水が残留して液滴となり、これらが電極表面に付着して、燃料電池スタック内での水溢れ(いわゆるフラッディング)を引き起こす場合がある。フラッディングは、電極表面に付着した水滴によって電極へのガスの拡散が阻害される現象であり、電圧低下や出力低下の原因となる。
このような問題を解決するものとして、酸化剤ガスに対する加湿量を制御する技術が種々提案されている。なかでも特開2003−223909号公報に開示の「燃料電池システム」では、固体高分子電解質膜の両側にアノードとカソードを設けた単セルをセパレータを介して複数積層した燃料電池スタックと、燃料電池スタックに設けられた冷却流路に冷却液を供給する冷却液ポンプと、燃料電池スタックのアノードに水素ガスを供給する水素供給装置と、燃料電池スタックのカソードに酸化剤ガスを供給するエアコンプレッサと、前記カソードから排出された酸化剤オフガスから水分を回収して酸化剤ガス供給側に循環する加湿器とを備えた構成とし、冷却流路に供給する冷媒の流量を制御して酸化剤オフガス中の水分量を変化させることにより、燃料電池スタックに供給される酸化剤ガスの水分量を制御している。つまり、この従来例では、バイパス流路や燃料電池スタック前の熱交換機などの特別な機器類を設けること無しに、酸化剤ガスを最適な加湿量に制御することを可能としている。
特開2003−223909号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された技術においては、燃料電池スタックの酸化剤極入口の酸化剤ガス温度を下げられない構成になっていたため、温度を上げるオペレーションをすると、燃料電池スタックの耐熱を超える高温の酸化剤ガスを供給してしまう問題点があった。
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、酸化剤ガスを加湿する加湿手段を備えた燃料電池システムにおいて、酸化剤ガス温度を所定温度範囲内に収めてフラッディングの発生を抑制すると共に燃料電池スタックの耐熱要求を満たし得る燃料電池システムを提供することを目的としている。
上記目的を解決するため、本発明は、燃料ガスおよび酸化剤ガスの供給により発電を行う燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックの燃料極に前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給手段と、前記酸化剤ガス供給手段が供給する酸化剤ガスを加湿して前記燃料電池スタックの酸化剤極に供給する加湿手段と、冷却液を冷却する冷却手段と、前記燃料電池スタックの酸化剤極出口配管に近接配置した冷却液入口配管を備え、前記燃料電池スタックに該冷却液を循環供給する冷却液供給手段と、前記酸化剤ガス供給手段の出口の酸化剤ガス温度および前記燃料電池スタックの酸化剤極出口の酸化剤ガス温度を予測し、該2つの予測値並びに前記加湿手段の冷却性能に基づき前記燃料電池スタックの酸化剤極入口の酸化剤ガス温度を予測する酸化剤ガス温度予測手段と、前記酸化剤ガス温度予測手段により予測した酸化剤ガス温度に応じて、前記冷却液供給手段による冷却液流量を増減させて、前記燃料電池スタックの酸化剤極入口の酸化剤ガス温度が所定温度範囲内に入るように制御する冷却液流量制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る燃料電池システムでは、燃料電池スタックの酸化剤極出口配管に近接して冷却液入口配管を配置して、燃料電池スタックの酸化剤極出口付近を冷却液で冷却可能な構造とすることにより、燃料電池スタックの酸化剤極出口の酸化剤ガス温度を冷却液温度で制御することができる。例えば、酸化剤ガス温度が燃料電池スタックの耐熱要求に基づく酸化剤ガス温度より高いときには冷却液流量を減らすことによって酸化剤ガス温度を下げ、また、酸化剤ガス温度がフラッディング対応要求酸化剤ガス温度より低いときは冷却液流量を増すことによって酸化剤ガス温度を上げるなどして、冷却液流量の増減により燃料電池スタックの供給酸化剤ガス温度が所定温度範囲内に入るように制御可能となる。結果として、酸化剤ガスを加湿する加湿手段を備えた燃料電池システムにおいて、酸化剤ガス温度を所定温度範囲内に収めてフラッディングの発生を抑制すると共に燃料電池スタックの耐熱要求を満たすことができる。
以下、本発明の燃料電池システムの実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1に係る燃料電池システムの構成図である。本実施例の燃料電池システムは、例えば燃料電池車両の駆動動力源として用いられるものであり、図1に示すように、燃料ガス(水素)および酸化剤ガス(空気)の供給により発電を行う燃料電池スタック6を備える。
また、燃料ガス供給系として燃料ガス供給装置(燃料ガス供給手段)11を備え、酸化剤ガス供給系としてコンプレッサ(酸化剤ガス供給手段)3および加湿器(加湿手段)5を備え、冷却機構(冷却液供給手段)として冷却液ポンプ9およびラジエタ(冷却手段)10を備えている。なお、コンプレッサ3の入口側には圧力センサ1および温度センサ2が付設されている。また、燃料ガス供給系、酸化剤ガス供給系および加湿手段、並びに冷却機構の各種センサや他の各種センサ(図示せず)からの検知信号に基づき燃料ガス供給系、酸化剤ガス供給系、加湿手段および冷却機構の各構成要素の制御を行う制御装置12を備えて構成されている。
燃料電池スタック6は、燃料ガスである水素が供給される燃料極(アノード)と酸化剤ガスである空気が供給される酸化剤極(カソード)とが電解質を挟んで重ね合わされて発電セルが構成されると共に、複数の発電セルが多段積層されたスタック構造を有しており、水素と空気中の酸素とを基にした電気化学反応により化学エネルギを電気エネルギに変換するものである。この燃料電池スタック6の各発電セルでは、燃料極に供給された水素が水素イオンと電子とに分離される反応が起き、水素イオンは電解質を通り、電子は外部回路を通って電力を発生させ、酸化剤極にそれぞれ移動する。酸化剤極では、供給された空気中の酸素と電解質を通って移動した水素イオンおよび電子が反応して水が生成され、外部に排出される。
燃料電池スタック6の電解質としては、高エネルギ密度化、低コスト化、軽量化等を考慮して、例えば固体高分子電解質膜が用いられる。固体高分子電解質膜は、例えばフッ素樹脂系イオン交換膜等、イオン(プロトン)伝導性の高分子膜からなるものであり、飽和含水することによりイオン伝導性電解質として機能する。
燃料電池スタック1で発電を行うには、燃料ガスである水素や酸化剤ガスである空気を各発電セルの燃料極(アノード)や酸化剤極(カソード)に供給する必要があり、燃料電池システムでは、そのための機構として燃料ガス供給系および酸化剤ガス供給系が設けられている。
燃料ガス供給系では、例えば、水素供給源である水素タンクから供給される水素が、圧力制御弁で減圧され、水素供給流路およびエゼクタを通って燃料電池スタック6の燃料極に送り込まれるようになっている。燃料電池スタック6の燃料極圧力は圧力センサによって検出され、制御装置12が圧力センサの検出値をフィードバックして圧力制御弁の動作を制御することで、燃料電池スタック6の燃料極圧力が所望の圧力に保たれる。
燃料電池スタック6では、供給された水素が全て消費されるわけではなく、残った水素(燃料電池スタック6の燃料極から排出される水素)は、新たに水素タンクから供給されて水素供給流路を流れる水素とエゼクタにて混合されて、再度燃料電池スタック6の燃料極に供給される。このため、燃料電池スタック6の燃料極出口側には水素循環流路が接続されており、燃料電池スタック6の燃料極から排出される水素が水素循環流路を通ってエゼクタに環流されるようになっている。エゼクタは、水素供給流路を流れる水素の流体エネルギを利用して、水素循環流路を流れる水素を循環させる。
一方、酸化剤ガス供給系は、外気を吸入して燃料電池スタック6の酸化剤極に酸化剤ガス(空気)を圧送するためのコンプレッサ3を備え、該コンプレッサ3によって供給流路内に空気が送り込まれて、燃料電池スタック6の酸化剤極へと供給されるようになっている。また、燃料電池スタック6の酸化剤極出口側には、当該燃料電池スタック6から空気を排出するための排気流路が接続されており、燃料電池スタック6で消費されなかった酸素および空気中の他の成分は、排気流路を通して系外に排出されるようになっている。また、排気流路には圧力制御弁が設けられており、燃料電池スタック6の酸化剤極圧力は圧力センサによって検出され、制御装置12が圧力センサの検出値をフィードバックして圧力制御弁の動作を制御することで、燃料電池スタック6の酸化剤極圧力が所望の圧力に保たれる。
また、酸化剤ガス供給系には、燃料電池スタック6の酸化剤極に供給する酸化剤ガスを加湿するための加湿器5が設けられている。この加湿器5では、例えば制御装置12によって動作制御されるポンプにより水タンクに収容された水を、循環流路を介して例えば膜加湿器に圧送し、ポンプにより圧送された水で燃料電池スタック6の酸化剤極に供給される酸化剤ガスを加湿している。燃料電池スタック6の酸化剤極に供給される酸化剤ガスの加湿状態は、例えば、酸化剤極入口側に設けられた温湿度センサによって検出されて制御装置12に送られ、制御装置12は、酸化剤極への空気供給によって燃料電池スタック6の運転に必要な加湿量が得られるように、温湿度センサの検出値に基づいてポンプの動作を制御する。
また、燃料電池スタック6を冷却する冷却機構が設けられている。例えば、固体高分子電解質型の燃料電池スタック6は、適正な作動温度が80℃程度と比較的低く、過熱時にはこれを冷却することが必要となる。冷却機構は、冷媒を循環させる冷却液循環流路および冷却液ポンプを有し、例えば水にエチレングリコール等の凍結防止剤を混入した冷却液を循環させて燃料電池スタック6を冷却し、これを最適な温度に維持する。冷却機構の冷却液循環流路中には、ラジエタ10が設けられている。ラジエタ10は、制御装置12によって動作制御される図示しないラジエータファンにより、ラジエタ出口温度が所望の温度になるように冷却液を温度調整する。
なお、本実施例では、燃料電池スタック6の酸化剤極出口配管7に近接して冷却液入口配管8が配置された構造となっており、冷却液入口配管8を流れる冷却液は、酸化剤極出口の酸化剤ガスと対向して流れ、ラジエタ10を通過した後の冷却液により燃料電池スタック6に流入する前に熱交換が行われる。このような燃料電池スタック6の酸化剤極出口付近を冷却液で冷却可能な構造とすることにより、燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度を冷却液温度で制御することができる。
さらに、制御装置12は、例えばCPUやROM、RAM、周辺インターフェース等を有するマイクロコンピュータとして構成されており、各種センサの検出値を読み込んで、その検出値に対する判断、演算結果により、各種制御信号を出力して、燃料電池システムの各部における動作を制御する。
また、制御装置12は、その構成要素として、特許請求の範囲にいう酸化剤ガス温度予測手段、冷却液流量制御手段および温度範囲設定手段を備えている。これらはCPU上で実行されるプログラムの機能的なまとまりを表したものであり、酸化剤ガス温度予測手段は、コンプレッサ(酸化剤ガス供給手段)3の出口の酸化剤ガス温度および燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度を予測し、該2つの予測値並びに加湿器5の冷却性能に基づき燃料電池スタック6の酸化剤極入口配管13における酸化剤極入口の酸化剤ガス温度を予測する。
また、冷却液流量制御手段は、酸化剤ガス温度予測手段により予測した酸化剤極入口の酸化剤ガス温度に応じて、冷却機構(冷却液供給手段)による冷却液流量を増減させて、燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度が所定温度範囲内に入るように制御する。
さらに、温度範囲設定手段は、燃料電池スタック6の出力に基づき該燃料電池スタック6の所定温度範囲を設定するが、燃料電池スタック6の耐熱要求に基づく酸化剤ガス温度を第1所定温度とし、フラッディングが発生し得る酸化剤ガス温度を第2所定温度として設定する。
この場合、冷却液流量制御手段では、酸化剤ガス温度予測手段により予測した酸化剤ガス温度が燃料電池スタックの所定温度範囲から外れたときに、冷却機構(冷却液供給手段)による冷却液流量を増減させて、燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度が該所定温度範囲内に入るように制御する。すなわち、酸化剤ガス温度予測手段により予測した酸化剤ガス温度が第1所定温度を上回るときは冷却機構(冷却液供給手段)による冷却液流量を減らし、該酸化剤ガス温度が第2所定温度を下回るときは冷却機構(冷却液供給手段)による冷却液流量を増やす。
次に、以上のように構成される本実施例の燃料電池システムの運転時の動作について、概略を説明する。酸化剤ガスはコンプレッサ3で昇圧され、コンプレッサ3からは高温化した酸化剤ガス4が供給される。加湿器5においては、燃料電池スタック6の酸化剤極出口から出る高湿度の酸化剤ガスから水回収と熱交換が行われ、高温化した酸化剤ガス4が冷却される。また、燃料電池スタック6の運転において所定温度範囲に収められた酸化剤ガスが、燃料電池スタック6の酸化剤極入口に供給され、燃料電池スタック6内で発電が行われる。発電を終えた酸化剤ガスは、燃料電池スタック6の酸化剤極出口に隣接して設置されている燃料電池スタック冷却液入口配管8を流通する冷却液によって冷却され、加湿器5へ入り、水蒸気を燃料電池スタック6に供給されるべき酸化剤ガスへ渡し、熱交換を行う。一方、燃料ガスは、燃料供給装置11から供給され、燃料電池スタック6に入り、その後、再度燃料電池スタック6へ循環される。また、冷却機構では、冷却液が燃料電池冷却液ポンプ9により循環され、燃料電池スタック6を通過して熱を得た冷却液はラジエタ10を通過することで放熱を行い、再度、冷却液ポンプ9により循環される。
次に、本実施例の燃料電池システムにおいて行われる酸化剤ガス温度を所定温度範囲内に収める制御動作について、図2のフローチャートを参照して詳しく説明する。
まず、酸化剤ガス温度予測手段により、コンプレッサ3の出口の酸化剤ガス温度を予測し(ステップS101)、燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度を予測する(ステップS102)。なお、コンプレッサ3出口における酸化剤ガス温度の予測は、コンプレッサ3の入口側の圧力センサ1および温度センサ2により検出される圧力および温度データ、並びに、コンプレッサ3に対する制御指示に基づき予測することができ、また、燃料電池スタック6の酸化剤極出口における酸化剤ガス温度は、燃料電池スタック6の出力等に基づき予測することができる。これら予測技術は、公知のものを用いればよい。
次に、酸化剤ガス温度予測手段により、ステップS101で予測したコンプレッサ3の出口の酸化剤ガス温度、ステップS102で予測した燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度に基づき、また加湿器5の冷却性能に照らし合わせて、燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度を予測する(ステップS103)。
そして、温度範囲設定手段により、燃料電池スタック6の出力に基づいて該燃料電池スタック6の所定温度範囲を予測設定する(ステップS104)。具体的には、燃料電池スタック6の耐熱要求に基づく酸化剤ガス温度を第1所定温度とし、フラッディングが発生し得る酸化剤ガス温度を第2所定温度として設定する。
次に、冷却液流量制御手段において、ステップS103で酸化剤ガス温度予測手段によって予測した燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度がステップS104で温度範囲設定手段によって設定した所定温度範囲内に収まっているか否かを判断する(ステップS105)。
ステップS105の判断で、予測した酸化剤極入口の酸化剤ガス温度が所定温度範囲内に収まっているときには処理を終了し、予測した酸化剤極入口の酸化剤ガス温度が所定温度範囲から外れたときには、ステップS106に進む。ステップS106では、冷却機構による冷却液流量を増減させて、燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度が該所定温度範囲内に入るように制御する。すなわち、酸化剤ガス温度予測手段により予測した酸化剤ガス温度が第1所定温度(燃料電池スタック耐熱温度)を上回るときは、冷却ポンプ9に対して冷却液流量を抑える指示を出して冷却機構による冷却液流量を減らし、該酸化剤ガス温度が第2所定温度(フラッディングを起こし得る温度)を下回るときは、冷却ポンプ9に対して冷却液流量を増加させる指示を出して冷却機構による冷却液流量を増やす。
以上説明したように、本実施例の燃料電池システムでは、燃料電池スタック6の酸化剤極出口配管7に近接して冷却液入口配管8を配置して、燃料電池スタック6の酸化剤極出口付近を冷却液で冷却可能な構造としたので、燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度を冷却液温度で制御することができる。
また、本実施例の燃料電池システムでは、酸化剤ガス温度予測手段により、コンプレッサ(酸化剤ガス供給手段)3の出口の酸化剤ガス温度および燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度を予測し、該2つの予測値並びに加湿器5の冷却性能に基づき燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度を予測し、冷却液流量制御手段により、予測した酸化剤極入口の酸化剤ガス温度に応じて、冷却機構(冷却液供給手段)による冷却液流量を増減させて、燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度が所定温度範囲内に入るように制御する。
さらに、温度範囲設定手段により、燃料電池スタック6の出力に基づき該燃料電池スタック6の所定温度範囲を設定(具体的には、燃料電池スタック6の耐熱要求に基づく酸化剤ガス温度を第1所定温度とし、フラッディングが発生し得る酸化剤ガス温度を第2所定温度として設定)し、冷却液流量制御手段により、酸化剤ガス温度予測手段により予測した酸化剤ガス温度が燃料電池スタックの所定温度範囲から外れたときに、冷却機構(冷却液供給手段)による冷却液流量を増減させて、燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度が該所定温度範囲内に入るように制御する。
すなわち、酸化剤ガス温度が燃料電池スタックの耐熱要求に基づく酸化剤ガス温度より高いときには、冷却機構(冷却液供給手段)による冷却液流量を減らすことによって酸化剤ガス温度を下げ、また、酸化剤ガス温度がフラッディング対応要求酸化剤ガス温度より低いときは、冷却機構(冷却液供給手段)による冷却液流量を増すことによって酸化剤ガス温度を上げ、冷却液流量の増減により燃料電池スタックの供給酸化剤ガス温度が所定温度範囲内に入るように制御することができる。その結果として、酸化剤ガスを加湿する加湿手段を備えた燃料電池システムにおいて、酸化剤ガス温度を所定温度範囲内に収めてフラッディングの発生を抑制すると共に燃料電池スタックの耐熱要求を満たすことができる。
次に、図3は本発明の実施例2に係る燃料電池システムの構成図である。
本実施例の燃料電池システムは、実施例1の構成(図1)に対して、コンプレッサ3から供給される酸化剤ガス4を冷却する熱交換器14と、熱交換機14から供給される酸化剤ガスの温度を測定する温度センサ(第1温度測定手段)15と、燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度を測定する温度センサ(第2温度測定手段)16と、燃料電池スタック6の冷却液入口付近の冷却液温度を測定する温度センサ(第3温度測定手段)17と、を付加した構成である。
その他の構成要素は、実施例1(図1)と同等であるが、制御装置12bの酸化剤ガス温度予測手段において、温度センサ(第1温度測定手段)15により測定したコンプレッサ(酸化剤ガス供給手段)3の出口側の酸化剤ガス温度、温度センサ(第2温度測定手段)16により測定した燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度、並びに、加湿器5の冷却性能に基づき燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度を予測する点が実施例1とは異なる。なお、本実施例の制御装置12においては、温度センサ(第3温度測定手段)17の測定結果を利用した制御を行っておらず、温度センサ17を付設しない構成としても良い。
本実施例の燃料電池システムの運転時の動作について、概略を説明する。酸化剤ガスはコンプレッサ3で昇圧され、コンプレッサ3からは高温化した酸化剤ガス4が供給される。高温化した酸化剤ガス4は熱交換器14で冷却され、その酸化剤ガス温度が温度センサ15で測定され制御装置12bに送られる。加湿器5においては、燃料電池スタック6の酸化剤極出口から出る高湿度の酸化剤ガスから水回収と熱交換が行われ、高温化した酸化剤ガス4が冷却される。また、燃料電池スタック6の運転において所定温度範囲に収められた酸化剤ガスが、燃料電池スタック6の酸化剤極入口に供給され、燃料電池スタック6内で発電が行われる。発電を終えた酸化剤ガスは、燃料電池スタック6の酸化剤極出口に隣接して設置されている燃料電池スタック冷却液入口配管の冷却液によって冷却され、そのときの酸化剤ガス温度が温度センサ16で測定され制御装置12bに送られる。また冷却された酸化剤ガスは加湿器5へ入り、水蒸気を燃料電池スタック6に供給されるべき酸化剤ガスへ渡し、熱交換を行う。一方、燃料ガスは、燃料供給装置11から供給され、燃料電池スタック6に入り、その後、再度燃料電池スタック6へ循環される。また、冷却機構では、冷却液が燃料電池冷却液ポンプ9により循環され、燃料電池スタック6の冷却液入口付近の冷却液温度が温度センサ17で測定され制御装置12bに送られる。また、燃料電池スタック6を通過して熱を得た冷却液はラジエタ10を通過することで放熱を行い、再度、冷却液ポンプ9により循環される。
次に、本実施例の燃料電池システムにおいて行われる酸化剤ガス温度を所定温度範囲内に収める制御動作について、図2のフローチャートを参照し説明する。
まず、酸化剤ガス温度予測手段において、温度センサ15により測定したコンプレッサ3の出口の酸化剤ガス温度データを取り込み(ステップS101)、温度センサ16により測定した燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度データを取り込む(ステップS102)。
次に、酸化剤ガス温度予測手段により、ステップS101で取得したコンプレッサ3の出口の酸化剤ガス温度、並びに、ステップS102で取得した燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度に基づき、また加湿器5の冷却性能に照らし合わせて、燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度を予測する(ステップS103)。
さらに、以下のステップS104からステップS106までの処理は実施例1と同等であるので説明を省略する。
以上説明したように、本実施例の燃料電池システムでは、酸化剤ガス温度予測手段において、コンプレッサ(酸化剤ガス供給手段)3の出口の酸化剤ガス温度の測定データおよび燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度の測定データ、並びに、加湿器5の冷却性能に基づき、燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度を予測し、冷却液流量制御手段により、予測した酸化剤極入口の酸化剤ガス温度に応じて、冷却機構(冷却液供給手段)による冷却液流量を増減させて、燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度が所定温度範囲内に入るように制御する。これにより、実施例1と同等の効果を奏することができる。
なお、本実施例の燃料電池システムは、コンプレッサ3の下流に熱交換器14を持つ構成であるが、燃料電池スタック6の酸化剤極出口配管7に近接して冷却液入口配管8を配置して、燃料電池スタック6の酸化剤極出口付近を冷却液で冷却可能な構造として、加湿器冷却性能を向上させているので、熱交換器14に求められる性能は従来よりも低いもので良く、従来よりも小さい熱交換器14によって省スペース化できる。
次に、本発明の実施例3に係る燃料電池システムについて説明する。実施例3の燃料電池システムの構成は、実施例2の構成(図3)とほぼ同等であり、燃料電池スタック6の冷却液入口付近の冷却液温度を測定する温度センサ(第3温度測定手段)17を必要とするが、燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度を測定する温度センサ16が不要である点が実施例2の構成とは異なる。
また、制御装置12bでは、燃料電池スタック6の出力および冷却液流量に対する冷却液温度と燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度との温度差マップ(51)をテーブルとしてROM、RAM等のメモリ内に備えており、酸化剤ガス温度予測手段において、温度センサ(第3温度測定手段)17の測定値に基づき該温度差マップを参照して燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度を予測する点も実施例2とは異なる。
その他の構成要素については、実施例1(図1)および実施例2(図3)と同等であり、各構成要素の具体的説明を省略する。
次に、本実施例の燃料電池システムにおいて行われる酸化剤ガス温度を所定温度範囲内に収める制御動作について、図4のフローチャートを参照し説明する。
まず、酸化剤ガス温度予測手段において、実施例1と同様にコンプレッサ3の出口の酸化剤ガス温度を予測するか、或いは、実施例2と同様に温度センサ15により測定したコンプレッサ3の出口の酸化剤ガス温度データを取り込む(ステップS201)。
次に、酸化剤ガス温度予測手段において、温度センサ17により測定した燃料電池スタック6の冷却液入口の冷却液温度データを取り込み、燃料電池スタック6の出力および冷却液流量に対する冷却液温度と燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度との温度差マップ51を参照して、燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度を予測する(ステップS202)。
次に、酸化剤ガス温度予測手段により、ステップS201で予測または取得したコンプレッサ3の出口の酸化剤ガス温度、並びに、ステップS202で予測した燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度に基づき、また加湿器5の冷却性能に照らし合わせて、燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度を予測する(ステップS203)。
さらに、以下のステップS204からステップS206までの処理は、実施例1(図2)にけるステップS104からステップS106までの処理と同等であるので説明を省略する。
ここで、燃料電池システムにおける各種パラメータの関係について図5、図6および図7を参照して説明しておく。
図5(a)は、加湿器5の熱交換性能について説明するものである。スイープガス温度A1の温度変化に対して、燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度B1はほぼ一定に保たれ、燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度C1は、冷却機構および本発明の燃料電池スタック6の酸化剤極出口付近を冷却液で冷却可能な構造により冷却されている様子を示している。
また、図5(b)は、燃料電池スタック6の出力を一定としたときに、冷却液流量の変化に対して各温度パラメータがどのように変化するかを示したものである。燃料電池スタック6の出力D2が一定のとき、冷却液流量F2の減少により、燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度C2および燃料電池スタック6の冷却液入口付近の冷却液温度G2は減少傾向にあり、燃料電池スタック6の冷却液出口付近の冷却液温度E2は増加傾向にあることを示している。また、冷却液流量F2を増加させた場合は、それぞれその逆である。
また、図6は、燃料電池スタック6の出力を上昇させたときの各温度パラメータの変化を説明するものである。燃料電池スタック6の出力D3を上昇させると、それに伴う制御によって冷却液流量F3も増加されるが、この時、コンプレッサ3の出口の酸化剤ガス温度(スイープガス温度A3)、燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度B3、燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度C3も、それぞれ増加傾向にある。
また、図7(a)は、外気圧力の変化に対する各温度パラメータの変化を説明するものである。外気圧力が低下するとき、コンプレッサ3の出口の酸化剤ガス温度(スイープガス温度A4)は上昇するが、冷却液流量F4を減少させることにより、燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度C4が減少し、燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度B4はほぼ一定に保たれる様子を示している。
またさらに、図7(b)は、外気温度の変化に対する各温度パラメータの変化を説明するものである。外気温度H5が上昇するとき、コンプレッサ3の出口の酸化剤ガス温度(スイープガス温度A5)は上昇するが、冷却液流量F5を減少させることにより、燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度C5が減少し、燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度B5はほぼ一定に保たれる様子を示している。
このような燃料電池システムにおける各種パラメータの特性を元に、予めシミュレーション実験等により、当該燃料電池システムの燃料電池スタック6の出力および冷却液流量に対する冷却液温度と燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度との温度差マップ51を構成することができる。
なお、後述する実施例4における第1温度マップ52、実施例5における第2度マップ53および変形例における第3温度マップについても同様である。
以上説明したように、本実施例の燃料電池システムでは、酸化剤ガス温度予測手段において、温度センサ(第3温度測定手段)17の測定値に基づき、燃料電池スタック6の出力および冷却液流量に対する冷却液温度と燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度との温度差マップ51を参照して燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度を予測し、コンプレッサ(酸化剤ガス供給手段)3の出口の酸化剤ガス温度の予測または測定データおよび燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度の予測データ、並びに、加湿器5の冷却性能に基づき、燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度を予測し、冷却液流量制御手段により、予測した酸化剤極入口の酸化剤ガス温度に応じて、冷却機構(冷却液供給手段)による冷却液流量を増減させて、燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度が所定温度範囲内に入るように制御する。これにより、実施例1と同等の効果を奏することができる。
また、燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度よりも、温度変化をより早く検知できる冷却液温度を測定し、予め用意してあった燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度と冷却液温度に対する冷却液流量のマップ51を参照して燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度を求めることで、より早く冷却液流量の増減を行うことができる。
次に、本発明の実施例4に係る燃料電池システムについて説明する。実施例4の燃料電池システムの構成は、実施例1の構成(図1)とほぼ同等であり、各構成要素の具体的説明を省略する。
ただし、制御装置12では、コンプレッサ(酸化剤供給手段)3の圧力比と冷却液流量に対する燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度の第1温度マップ52をテーブルとしてROM、RAM等のメモリ内に備えており、圧力比測定手段において、コンプレッサ3入口側の圧力センサ1の測定結果に基づきコンプレッサ3の圧力比を求め、圧力比範囲設定手段において、温度範囲設定手段により設定された所定温度範囲、外気温度、燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度(予測値または測定値)、並びに、加湿器5の冷却性能に基づき、コンプレッサ3の所定圧力比範囲を求め、冷却液流量制御手段において、圧力比測定手段による測定値が所定圧力比範囲から外れたときに、第1温度マップ52を参照して、燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度が所定温度範囲に入るように燃料電池スタック6の冷却液流量を調整する点が実施例1とは異なる。
次に、本実施例の燃料電池システムにおいて行われる酸化剤ガス温度を所定温度範囲内に収める制御動作について、図8のフローチャートを参照し説明する。
まず、酸化剤ガス温度予測手段により、燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度を予測する(ステップS302)。なお、実施例2のように、温度センサ16により測定した燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度データを取り込んでも良く、その場合、燃料電池システムの構成は、実施例2の構成(図3)と同様に、燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度を測定する温度センサ(第2温度測定手段)16を備えた構成となる。
次に、温度範囲設定手段により、燃料電池スタック6の出力に基づいて該燃料電池スタック6の所定温度範囲を予測設定する(ステップS303)。具体的設定については実施例1と同様である。
次に、圧力比範囲設定手段により、ステップS303で温度範囲設定手段により設定された所定温度範囲、外気温度、ステップS302で求められた燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度(予測値または測定値)、並びに、加湿器5の冷却性能に基づき、コンプレッサ3の所定圧力比範囲を求める(ステップS304)。
そして、冷却液流量制御手段では、コンプレッサ3入口側の圧力センサ1の測定結果に基づき圧力比測定手段により求めたコンプレッサ3の圧力比が、ステップS304で求めたコンプレッサ3の所定圧力比範囲内に収まっているか否かを判断する(ステップS305)。
ステップS305の判断で、実測圧力比が所定圧力比範囲内に収まっているときには処理を終了し、実測圧力比が所定圧力比範囲から外れたときには、ステップS306に進む。ステップS306では、コンプレッサ3の圧力比と冷却液流量に対する燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度の第1温度マップ52を参照して、燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度が所定温度範囲に入るように燃料電池スタック6の冷却液流量を調整する。
以上説明したように、本実施例の燃料電池システムでは、圧力比測定手段において、コンプレッサ(酸化剤供給手段)3入口側の圧力センサ1の測定結果に基づきコンプレッサ3の圧力比を求め、圧力比範囲設定手段において、温度範囲設定手段により設定された所定温度範囲、外気温度、燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度(予測値または測定値)、並びに、加湿器5の冷却性能に基づき、コンプレッサ3の所定圧力比範囲を求め、冷却液流量制御手段において、圧力比測定手段による測定値が所定圧力比範囲から外れたときに、コンプレッサ3の圧力比と冷却液流量に対する燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度の第1温度マップ52を参照して、燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度が所定温度範囲に入るように燃料電池スタック6の冷却液流量を調整するので、実施例1と同様に、酸化剤ガスを加湿する加湿手段を備えた燃料電池システムにおいて、酸化剤ガス温度を所定温度範囲内に収めてフラッディングの発生を抑制すると共に燃料電池スタックの耐熱要求を満たすことができる。
また、予めコンプレッサ3の圧力比と燃料電池スタック6の冷却液流量に対する供給酸化剤ガス温度のマップ52を持つので、実施例2のようにコンプレッサ6の出口の酸化剤ガス温度を測定することなしに燃料電池スタック6の冷却液流量を制御できる。さらに、実施例2および実施例3のように温度センサからの応答を待つ必要がないので、より早く所定温度範囲内に収めた酸化剤ガスを燃料電池スタックに供給することができる。
次に、本発明の実施例5に係る燃料電池システムについて説明する。実施例5の燃料電池システムの構成は、実施例1の構成(図1)とほぼ同等であり、コンプレッサ(酸化剤供給手段)3の入口圧を測定する入口圧測定手段として圧力センサ1を備える。なお、その他の各構成要素については具体的説明を省略する。
ただし、制御装置12では、コンプレッサ(酸化剤供給手段)3の入口圧と冷却液流量に対する燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度の第2温度マップ53をテーブルとしてROM、RAM等のメモリ内に備えており、入口圧範囲設定手段において、温度範囲設定手段により設定された所定温度範囲、燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度(予測値または測定値)、燃料電池スタック6の出力、並びに、加湿器5の冷却性能に基づき、コンプレッサ3の所定入口圧範囲を求め、冷却液流量制御手段において、圧力センサ(入口圧測定手段)1による測定値が所定入口圧範囲から外れたときに、第2温度マップ53を参照して、燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度が所定温度範囲に入るように燃料電池スタック6の冷却液流量を調整する点が実施例1とは異なる。
次に、本実施例の燃料電池システムにおいて行われる酸化剤ガス温度を所定温度範囲内に収める制御動作について、図9のフローチャートを参照し説明する。
まず、酸化剤ガス温度予測手段により、燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度を予測する(ステップS402)。なお、実施例2のように、温度センサ16により測定した燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度データを取り込んでも良く、その場合、燃料電池システムの構成は、実施例2の構成(図3)と同様に、燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度を測定する温度センサ(第2温度測定手段)16を備えた構成となる。
次に、温度範囲設定手段により、燃料電池スタック6の出力に基づいて該燃料電池スタック6の所定温度範囲を予測設定する(ステップS403)。具体的設定については実施例1と同様である。
次に、入口圧範囲設定手段により、ステップS403で温度範囲設定手段により設定された所定温度範囲、ステップS402で求められた燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度(予測値または測定値)、燃料電池スタック6の出力、並びに、加湿器5の冷却性能に基づき、コンプレッサ3の所定入口圧範囲を求める(ステップS404)。
そして、冷却液流量制御手段では、コンプレッサ3入口側の圧力センサ1の測定結果が、ステップS404で求めたコンプレッサ3の所定入口圧範囲内に収まっているか否かを判断する(ステップS405)。
ステップS405の判断で、実測入口圧が所定入口圧範囲内に収まっているときには処理を終了し、実測入口圧が所定入口圧範囲から外れたときには、ステップS406に進む。ステップS406では、コンプレッサ3の入口圧と冷却液流量に対する燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度の第2温度マップ53を参照して、燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度が所定温度範囲に入るように燃料電池スタック6の冷却液流量を調整する。
以上説明したように、本実施例の燃料電池システムでは、入口圧範囲設定手段において、温度範囲設定手段により所定温度範囲、燃料電池スタック6の酸化剤極出口の酸化剤ガス温度(予測値または測定値)、燃料電池スタック6の出力、並びに、加湿器5の冷却性能に基づき、コンプレッサ3の所定入口圧範囲を求め、冷却液流量制御手段において、圧力センサ(入口圧測定手段)1による測定値が所定入口圧範囲から外れたときに、コンプレッサ3の入口圧と冷却液流量に対する燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度の第2温度マップ53を参照して、燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度が所定温度範囲に入るように燃料電池スタック6の冷却液流量を調整するので、実施例1と同様に、酸化剤ガスを加湿する加湿手段を備えた燃料電池システムにおいて、酸化剤ガス温度を所定温度範囲内に収めてフラッディングの発生を抑制すると共に燃料電池スタックの耐熱要求を満たすことができる。
また、予めコンプレッサ3の入口圧と燃料電池スタック6の冷却液流量に対する供給酸化剤ガス温度のマップ53を持つので、実施例2のようにコンプレッサ6の出口の酸化剤ガス温度を測定することなしに燃料電池スタック6の冷却液流量を制御できる。さらに、実施例2および実施例3のように温度センサからの応答を待つ必要がないので、より早く所定温度範囲内に収めた酸化剤ガスを燃料電池スタックに供給することができる。
変形例
次に、本発明の実施例1〜実施例3に係る燃料電池システムの変形例について説明する。
本実施例の制御装置12では、燃料電池スタック6の出力と冷却液流量に対する燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度の第3温度マップをテーブルとしてROM、RAM等のメモリ内に備えており、スタック出力制御手段において、酸化剤ガス温度予測手段により予測した酸化剤ガス温度が燃料電池スタック6の所定温度範囲から外れたときに、該第3温度マップを参照して、燃料電池スタック6の酸化剤極入口の酸化剤ガス温度が所定温度範囲に入るように燃料電池スタックの出力を制御するものである。
このように、予め燃料電池スタック6の出力と冷却液流量に対する酸化剤ガスの第3温度マップを持ち、燃料電池スタック6出口の冷却液温度が、燃料電池スタック6の運転における所定温度を超えた場合は、第3温度マップを基に燃料電池スタック6の出力を制御するので、所定温度範囲外の燃料電池スタック冷却液が燃料電池スタック内に流入することを防ぐことができる。
本発明の実施例1に係る燃料電池システムの構成図である。 実施例1の酸化剤ガス温度を所定温度範囲内に収める制御動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施例2に係る燃料電池システムの構成図である。 実施例3の酸化剤ガス温度を所定温度範囲内に収める制御動作を説明するフローチャートである。 図5(a)は加湿器5の熱交換性能を、図5(b)は冷却液流量の変化に対する各温度パラメータの変化をそれぞれ説明する説明図である。 燃料電池スタック出力を上昇させたときの各温度パラメータの変化を説明する説明図である。 図7(a)は外気圧力の変化に対する各温度パラメータの変化を、図7(b)は外気温度の変化に対する各温度パラメータの変化を、それぞれ説明する説明図である。 実施例4の酸化剤ガス温度を所定温度範囲内に収める制御動作を説明するフローチャートである。 実施例5の酸化剤ガス温度を所定温度範囲内に収める制御動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 圧力センサ
2 温度センサ
3 コンプレッサ
4 コンプレッサ出口酸化剤ガス
5 加湿器(加湿手段)
6 燃料電池スタック
7 酸化剤極出口配管
8 冷却液入口配管
9 冷却液ポンプ(冷却液供給手段)
10 ラジエタ(冷却手段)
11 燃料ガス供給装置(燃料ガス供給手段)
12 制御装置
13 酸化剤極入口配管
14 熱交換器
15 温度センサ(第1温度測定手段)
16 温度センサ(第2温度測定手段)
17 温度センサ(第3温度測定手段)

Claims (9)

  1. 燃料ガスおよび酸化剤ガスの供給により発電を行う燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックの燃料極に前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、
    前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給手段と、
    前記酸化剤ガス供給手段が供給する酸化剤ガスを加湿して前記燃料電池スタックの酸化剤極に供給する加湿手段と、
    冷却液を冷却する冷却手段と、前記燃料電池スタックの酸化剤極出口配管に近接配置した冷却液入口配管を備え、前記燃料電池スタックに該冷却液を循環供給する冷却液供給手段と、
    前記酸化剤ガス供給手段の出口の酸化剤ガス温度および前記燃料電池スタックの酸化剤極出口の酸化剤ガス温度を予測し、該2つの予測値並びに前記加湿手段の冷却性能に基づき前記燃料電池スタックの酸化剤極入口の酸化剤ガス温度を予測する酸化剤ガス温度予測手段と、
    前記酸化剤ガス温度予測手段により予測した酸化剤ガス温度に応じて、前記冷却液供給手段による冷却液流量を増減させて、前記燃料電池スタックの酸化剤極入口の酸化剤ガス温度が所定温度範囲内に入るように制御する冷却液流量制御手段と、
    を有することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 燃料ガスおよび酸化剤ガスの供給により発電を行う燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックの燃料極に前記燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、
    前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給手段と、
    前記酸化剤ガス供給手段が供給する酸化剤ガスを加湿して前記燃料電池スタックの酸化剤極に供給する加湿手段と、
    冷却液を冷却する冷却手段と、前記燃料電池スタックの酸化剤極出口配管に近接配置した冷却液入口配管を備え、前記燃料電池スタックに該冷却液を循環供給する冷却液供給手段と、
    前記酸化剤ガス供給手段の出口の酸化剤ガス温度を測定する第1温度測定手段と、
    前記燃料電池スタックの酸化剤極出口の酸化剤ガス温度を測定する第2温度測定手段と、
    前記第1温度測定手段および前記第2温度測定手段の測定値並びに前記加湿手段の冷却性能に基づき前記燃料電池スタックの酸化剤極入口の酸化剤ガス温度を予測する酸化剤ガス温度予測手段と、
    前記酸化剤ガス温度予測手段により予測した酸化剤ガス温度に応じて、前記冷却液供給手段による冷却液流量を増減させて、前記燃料電池スタックの酸化剤極入口の酸化剤ガス温度が所定温度範囲内に入るように制御する冷却液流量制御手段と、
    を有することを特徴とする燃料電池システム。
  3. 前記燃料電池スタックの冷却液入口配管の冷却液温度を測定する第3温度測定手段と、
    前記燃料電池スタックの出力および前記冷却液流量に対する前記冷却液温度と前記燃料電池スタックの酸化剤極出口の酸化剤ガス温度との温度差マップと、を有し、
    前記酸化剤ガス温度予測手段は、前記第3温度測定手段の測定値に基づき前記温度差マップを参照して前記燃料電池スタックの酸化剤極出口の酸化剤ガス温度を予測することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 前記燃料電池スタックの出力に基づき該燃料電池スタックの所定温度範囲を設定する温度範囲設定手段を有し、
    前記冷却液流量制御手段は、前記酸化剤ガス温度予測手段により予測した酸化剤ガス温度が前記燃料電池スタックの所定温度範囲から外れたときに、前記冷却液供給手段による冷却液流量を増減させて、前記燃料電池スタックの酸化剤極入口の酸化剤ガス温度が該所定温度範囲内に入るように制御することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の燃料電池システム。
  5. 前記温度範囲設定手段は、前記燃料電池スタックの耐熱要求に基づく酸化剤ガス温度を第1所定温度とし、フラッディングが発生し得る酸化剤ガス温度を第2所定温度として設定し、
    前記冷却液流量制御手段は、前記酸化剤ガス温度予測手段により予測した酸化剤ガス温度が前記第1所定温度を上回るときは前記冷却液供給手段による冷却液流量を減らし、該酸化剤ガス温度が前記第2所定温度を下回るときは前記冷却液供給手段による冷却液流量を増やすことを特徴とする請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 前記酸化剤供給手段の圧力比を測定する圧力比測定手段と、
    前記燃料電池スタックの出力に基づき該燃料電池スタックの所定温度範囲を設定する温度範囲設定手段と、
    前記所定温度範囲、外気温度、前記燃料電池スタックの酸化剤極出口の酸化剤ガス温度(予測値または測定値)および前記加湿手段の冷却性能に基づき前記酸化剤供給手段の所定圧力比範囲を求める圧力比範囲設定手段と、
    前記酸化剤供給手段の圧力比と前記冷却液流量に対する前記燃料電池スタックの酸化剤極入口の酸化剤ガス温度の第1温度マップと、を有し、
    前記冷却液流量制御手段は、前記圧力比測定手段による測定値が前記所定圧力比範囲から外れたときに、前記第1温度マップを参照して、前記燃料電池スタックの酸化剤極入口の酸化剤ガス温度が前記所定温度範囲に入るように燃料電池スタック冷却液流量を調整することを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の燃料電池システム。
  7. 前記酸化剤供給手段の入口圧を測定する入口圧測定手段と、
    前記燃料電池スタックの出力に基づき該燃料電池スタックの所定温度範囲を設定する温度範囲設定手段と、
    前記所定温度範囲、前記燃料電池スタックの酸化剤極出口の酸化剤ガス温度(予測値または測定値)、前記燃料電池スタックの出力および前記加湿手段の冷却性能に基づき前記酸化剤供給手段の所定入口圧範囲を求める入口圧範囲設定手段と、
    前記酸化剤供給手段の入口圧と前記冷却液流量に対する前記燃料電池スタックの酸化剤極入口の酸化剤ガス温度の第2温度マップと、を有し、
    前記冷却液流量制御手段は、前記入口圧測定手段による測定値が前記所定入口圧範囲から外れたときに、前記第2温度マップを参照して、前記燃料電池スタックの酸化剤極入口の酸化剤ガス温度が前記所定温度範囲に入るように燃料電池スタック冷却液流量を調整することを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の燃料電池システム。
  8. 前記燃料電池スタックの出力と前記冷却液流量に対する前記燃料電池スタックの酸化剤極入口の酸化剤ガス温度の第3温度マップと、
    前記酸化剤ガス温度予測手段により予測した酸化剤ガス温度が前記燃料電池スタックの所定温度範囲から外れたときに、前記第3温度マップを参照して、前記燃料電池スタックの酸化剤極入口の酸化剤ガス温度が前記所定温度範囲に入るように前記燃料電池スタックの出力を制御するスタック出力制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の燃料電池システム。
  9. 前記酸化剤供給手段の下流に設置される熱交換器を有することを特徴とする請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の燃料電池システム。
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