[go: up one dir, main page]

JP2006337605A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006337605A
JP2006337605A JP2005160670A JP2005160670A JP2006337605A JP 2006337605 A JP2006337605 A JP 2006337605A JP 2005160670 A JP2005160670 A JP 2005160670A JP 2005160670 A JP2005160670 A JP 2005160670A JP 2006337605 A JP2006337605 A JP 2006337605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
image
developing roller
roller
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005160670A
Other languages
English (en)
Inventor
Futoshi Hatano
太 波多野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP2005160670A priority Critical patent/JP2006337605A/ja
Publication of JP2006337605A publication Critical patent/JP2006337605A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】 現像ローラ上のトナー回収を良好に行って長期間に亘って良好な画像形成を行う。
【解決手段】 画像形成装置は静電潜像が形成される感光体ドラム16aと対面してトナー薄層によって静電潜像を現像してトナー像とする現像ローラ34と、磁性キャリアと磁性トナーとからなる2成分現像剤で形成された磁気ブラシを保持しこの磁気ブラシによってトナー層形成時間の間現像ローラ上にトナー薄層を形成し、現像後磁気ブラシによってトナー剥ぎ取り時間の間現像ローラ上に残ったトナーを剥ぎ取る磁気ローラ33とを有する現像装置16eを備えて、トナー像を直接的又は間接的に記録媒体に転写する。そして、トナー像としてテストパターン像を形成して、テストパターン像の濃度に応じて剥ぎ取り時間を変更する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ、又はそれらの複合機等の画像形成装置に関し、特に、磁性キャリアと非磁性トナーとからなる2成分現像剤を用いて、現像ローラ上に非磁性トナーを保持させて静電潜像を現像するようにした現像装置を有する画像形成装置に関するものである。
画像形成装置における現像方式には、トナーとキャリアを用いた2成分現像方式、キャリアを使用しない1成分現像方式、磁性キャリアを用いて非磁性トナーを帯電させる2成分現像剤を用いて、現像ローラ上に帯電した非磁性トナーのみを保持させて静電潜像を現像するようにした所謂ハイブリッド現像方式などがある。
2成分現像方式はキャリアによるトナーの帯電性に優れ、長寿命化が可能である反面、現像装置が大きく複雑になることや、キャリアの耐久性によって画質が変化するなどの欠点がある。また1成分現像方式は、現像装置がコンパクトになってドット再現性に優れているが、現像ローラ、補給ローラの耐久性が概して低く、定期的に現像装置を交換するため消耗品価格が高価になる。
こうした双方の現像方式の特徴を生かし、非磁性トナーと磁性キャリアからなる2成分現像剤を使用して現像ローラ上に非磁性トナーのみを保持し、そのトナーで感光体上に形成した静電潜像を非接触で現像するようにした所謂ハイブリッド現像方式が注目され、特にこのハイブリッド現像方式は、高速の画像形成が可能な現像方式として、また感光体上に複数のカラー画像を順次形成する1ドラム色重ね方式用として、更には複数の電子写真プロセス部材を並べて配置し、転写部材の送りに同期させてカラー画像を形成して転写部材上で色重ねを行うタンデム方式用の現像装置として、注目されてきている。
このうちタンデム方式の画像形成装置の場合には、複数の電子写真プロセス部材を並べて配置するため、感光体に対して現像ローラや磁気ローラを横に配置すると電子写真プロセス部材そのものの幅が大きくなり、小型化の妨げになる。そのため、電子写真プロセス部材を構成する現像ローラや磁気ローラを感光体の上方に配置して現像装置を縦型とし、画像形成装置の奥行きを狭められるようにすることが好ましい。
このような技術に関する従来技術としては、特許文献1に磁気ローラを用いて現像剤をドナーローラに進ませ、このドナーローラ上にトナーを転移させてトナー層を形成する現像装置が示されている。しかしながらこの方式では、トナーの帯電制御が複雑で、感光体に高い表面電位と大きな現像電界を印加することを必要としており、さらにドナーローラ上の未現像トナーをリフレッシュすることが困難で、現像ローラ上にトナーの消費領域と非消費領域とが生じると、その現像ローラ上におけるトナーの付着状態とトナーの電位差にばらつきが生じる関係から、前の現像画像の一部が次の現像時に残像(ゴースト)として現れる現象、いわゆる履歴現象が発生しやすいという不具合がある。
そのため例えば特許文献2、3には、内部に固定された磁極部材によりキャリアとトナーからなる2成分現像剤で形成した磁気ブラシを保持する磁気ローラと、この磁気ローラに保持された磁気ブラシによる摺擦でトナー層を形成する現像ローラと、この現像ローラと感光体との間に交番電界を形成する電源とを設け、前記交番電界により、前記現像ローラ上に形成されたトナー層から飛翔させたトナーで前記感光体上の潜像を現像して、カブリの発生を回避しつつ現像時の残像(ゴースト)の発生を防止するようにした現像装置が示されている。
さらには、特許文献4には、このようなハイブリッド現像方式の問題点を解決するため、つまり、現像ゴースト、選択現像の発生を防いで、確実に帯電したトナーを現像ローラに供給して、画像不均一を防止するとともに、長期間安定した画像品質を得るため、磁気ローラ側に直流バイアスを印加し、現像ローラ側に直流に交流を重畳したバイアスを印加して、直流バイアス電源を夫々独立した電源として、現像終了時に一方の直流バイアスと交流バイアスのデューティ比を変化させて現像ローラ上のトナーをリフレッシュ(回収と入れ替え)することが示されている。
米国特許第3,929,098号公報 特開2003−21961号公報 特開2003−21966号公報 特開2003−345134公報
しかしながら、特許文献2、3に示された現像装置においても、現像ローラと感光体との間に形成される交番電界と、現像ローラと磁気ローラのそれぞれに印加される直流バイアスなどのバランスを取るためには精度の高い制御が要求され、より余裕のある技術が望まれている。
即ち、現像ローラ上へのトナー層の形成は、現像ローラに印加される交番電界の最小電圧と磁気ローラに印加される直流バイアスとの電位差(以下第1の電位差と称する)によっておこなわれ、この電位差が大きいとトナー層が良好に形成されてゴーストが少なくなる。また、現像ローラ上の現像残トナーは、この交番電界の最大電圧と磁気ローラに印加される直流バイアスとの電位差(以下第2の電位差と称する)によって引き剥がされ、この電位差が大きいと現像ローラへのトナー付着が防止できる。
一方現像ローラから感光体へは、現像ローラへ印加される交番電界の最大電圧と感光体の明電位(露光後電位)との電位差(以下第3の電位差と称する)によって現像が行われ、また感光体の明電位と交番電界の最小電圧との電位差(以下第4の電位差と称する)は感光体上のトナー回収方向の電位差となる。さらに、感光体における暗電位(未露光部電位)とこの交番電界の最小電圧との電位差(以下第5の電位差と称する)は、いわゆるカブリ取り電位と呼ばれるもので、白部分の汚れの防止に作用する。
そのため、ゴーストと現像ローラへのトナー付着に対しては、第1の電位差と第2の電位差を大きくとる、すなわち交番電界のピーク間電圧を大きくすることが好ましいが、画像濃度やドット再現性は第3の電位差と第4の電位差のバランスによっており、交番電界のピーク間電圧を大きくすることによって第3の電位差が大きくなると、今度は現像ローラから感光体へのリークが発生し易くなり、黒点画像やひどいと白帯や黒帯といった瞬間的にバイアス出力が落ちる等の回路系への不具合が生じることがある。
特許文献4では、現像が完全に終了するまで、現像ローラ上にトナー薄層を形成し、現像が終了すると現像ローラ上に残ったトナーを回収するようにして、現像終了時に一方の直流バイアスと前記交流バイアスのデューティ比を変化させて、現像履歴を消し去ろうとしているものの、用紙間において現像ローラ上に残ったトナーを完全に回収することが難しく、その結果、現像履歴等の画像不良が生じてしまうという課題がある。
そのため本発明においては、現像ローラ上のトナー回収を良好に行って長期間に亘って良好な画像形成を行うことのできる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明は、静電潜像が形成される像担持体と対面してトナー薄層によって前記静電潜像を現像してトナー像とする現像ローラと、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤で形成された磁気ブラシによって前記現像ローラ上にトナー薄層を形成するとともに、前記磁気ブラシによって前記現像ローラ上のトナーを剥ぎ取る磁気ローラとを有する現像装置を備える画像形成装置において、前記トナー像としてテストパターン像を形成するテストパターン形成手段と、前記テストパターン像の濃度に応じて前記剥ぎ取り時間を変更する変更手段とを有することを特徴とするものである。
本発明では、前記変更手段は前記テストパターン像の濃度が低下すると前記剥ぎ取り時間を延長するようにしており、前記剥ぎ取り時間は前記現像ローラの一周分に要する時間の整数倍(1以上)とすることが好ましい。
本発明では、前記現像装置は各色毎に備えられ、各色トナー像が順次転写されてカラートナー像とされる中間転写体を有し、前記テストパターン像は前記各色毎に前記中間転写体に形成される。
本発明では、前記現像装置は各色毎に備えられ、記録媒体が搬送されて各色トナー像が順次転写されてカラートナー像とされる搬送ベルトを有し、前記テストパターン像は前記各色毎に前記搬送ベルトに形成される。
以上のように、本発明では、トナー像としてテストパターン像を形成して、このテストパターン像の濃度に応じて現像ローラからトナーを剥ぎ取る剥ぎ取り時間を変更するようにしたので、磁気ブラシ量が減少して、現像ローラ上のトナーを十分に剥ぎ取ることができなくなってしまうという事態を回避することができ、その結果、画像濃度の低下等画像不良が発生してしまうことがないという効果がある。つまり、現像ローラ上のトナー回収を良好に行って、長期間に亘って良好な画像形成を行うことができるという効果がある。
本発明では、テストパターン像の濃度が低下すると剥ぎ取り時間を延長するようにして、剥ぎ取り時間を現像ローラの一周分に要する時間の整数倍とするようにしたので、現像ローラの全周に亘って均一にトナーを剥ぎ取ることができるという効果がある。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明による画像形成装置の一例を示す図であり、図示の画像形成装置10においては、外部コンピュータ(図1には示さず)から送られる原稿画像データの色情報に応じてフルカラー画像出力とモノクロ画像出力とのいずれかを選択する。画像形成装置10は中間転写ベルト11を有しており、中間転写ベルト11は駆動ローラ12、従動ローラ13、及び補助ローラ(テンションローラ)14に張架されて、駆動ローラ12の駆動によって実線矢印で示す方向に回転駆動される。
中間転写ベルト11に沿って、中間転写ベルト11の搬送方向上流側から順次4つの画像形成ユニット15M、15C、15Y、及び15Bが配置され、図示の例では、中間転写ベルト11の回転方向上流側から順に、マゼンタ用(M)画像形成ユニット15M、シアン用(C)画像形成ユニット15C、イエロー用(Y)画像形成ユニット15Y、及びブラック用(BK)画像形成ユニット15Bが中間転写ベルト11に沿って配列されている。
画像形成ユニット15M、15C、15Y、及び15Bはそれぞれ感光体ドラム16a〜16dを備えており、各感光体ドラム16a〜16dの周囲にはそれぞれ帯電器、LEDプリントヘッドユニット、現像装置16e〜16h、及びドラムクリーニング装置等が配置されている。そして、感光体ドラム16a〜16dに対向して中間転写ベルト11を挟んで1次転写ローラ17a〜17dが配置されている。また、補助ローラ14に対向して中間転写ベルト11を挟んで2次転写ローラ18が配置されている。
カラーモードで画像形成を行う場合には、感光体ドラム16a〜16dが中間転写ベルト11に当接した状態となって、感光体ドラム16a〜16d上にそれぞれM〜BKトナー像が形成されて、1次転写ローラ17a〜17dに印加された1次転写バイアス電圧によって、順次M〜BKトナー像が中間転写ベルト11上に転写されて、中間転写ベルト11上カラートナー像が形成される。
給紙カセット19から2次転写位置に用紙が搬送されて、2次転写ローラ18に印加された2次転写バイアス電圧によって中間転写ベルト11上のカラートナー像が用紙に転写される。その後、用紙は定着装置20に搬送されて、ここでカラートナー像が定着されて、排出部(排紙トレイ)21に排紙される。
モノクロモードで画像形成を行う際には、中間転写ベルト11を含む転写ベルトユニットが駆動ローラ12の軸心を中心して回動されて、感光体ドラム16a〜16cが転写ベルト11から離間した状態となり、感光体ドラム16dのみが中間転写ベルト11を挟んで1次転写ローラ17dに当接した状態となる。そして、1次転写ローラ17dに1次転写バイアス電圧が印加されて、前述したようにしてブラックトナー像が用紙に転写された後、定着装置20を介して排紙されることになる。図示のように、駆動ローラ12よりも中間転写ベルト11の回転方向下流側には(2次転写位置よりも上流側)、中間転写ベルト11と対面して濃度センサ(IDセンサ)12aが配置されており、このIDセンサ12aによって、中間転写ベルト11上に転写されたテストパターン(後述する)の濃度が検知されて、テストパターン検知濃度に基づいて後述するようにして現像装置16e乃至16hが制御される。
図2は現像装置16e乃至16hの一例を詳細に示す図であり、図示の現像装置では、磁性キャリアと非磁性トナーとを有する2成分現像剤が用いられる。現像装置16eに注目して、現像装置16eは現像容器31を有し、この現像容器31には第1及び第2のミキサ32a及び32bが配置されるとともに、磁気ローラ33及び現像ローラ34が配置され、現像ローラ34は感光体ドラム16aと対面している。なお、前述したように、感光体ドラム16aの周囲には、帯電器35及びLEDプリントヘッドユニット(露光器)36等が配置されている。トナーコンテナ31aに収納されたトナーが現像容器31に補給されて、第1及び第2のミキサ32a及び32bでキャリアと混合されつつ、磁気ローラ33に供給される。
図3も参照して、磁気ローラ33は非磁性金属材料で円筒状に形成され、その内部に複数の固定磁石が配設された回転可能なスリーブ体であり、穂切りブレード(層厚規制ブレード)39によって磁気ローラ33上に形成された磁気ブラシ37の高さを一定に保たれ、磁気ブラシ37によって現像ローラ34上にトナー薄層38が形成される。電源40によって磁気ローラ33に直流(DC)バイアスVdc1が印加される。また、電源41aによって現像ローラ34へ直流(DC)バイアスVdc2が印加され、電源41bによって現像ローラ34へ交流(AC)バイアスが印加される。
現像ローラ34の最表面は、均一な導電性のアルミニウム、SUS、導電樹脂被覆などからなるスリーブで構成する。そして、そのシャフト部には、直流(DC)バイアス電源41a及び交流(AC)バイアス電源41bを接続し、回転する現像ローラ34と感光体ドラム16a、及び磁気ローラ33との間にこの直流と交流を重畳したバイアスが作用するようにして、感光体ドラム16a上の静電潜像に対する良好な現像性と磁気ローラ33に対してのトナー薄層38の回収性を高める。交流バイアスの波形は、矩形波が好ましい。
現像ローラ34上のトナーを回収する際には、現像が終了した後、交流バイアスを印加した状態で、直流バイアスVdc1を変化させて、現像ローラ34上のトナー薄層を磁気ローラ33に回収する。つまり、現像後、現像ローラ34上のトナー薄層は磁気ロール33に保持された磁気ブラシ37によって回収され、新たなトナーが規制ブレード39を通って現像ローラ34に運ばれる。
例えば、現像ローラ34の直径は16.8mm、磁気ローラ33の直径は16.0mm、感光体ドラム16aの直径は30.0mm、現像ローラ34と磁気ローラ33の回転数の比は、磁気ローラ33の回転数が現像ローラ34の回転数の約1.5倍にしてある。そして、穂切りブレード39と磁気ローラ33とのギャップは0.3から1.5mm、磁気ローラ33と現像ローラ34間のギャップは同様に0.3から1.5mm程度である。現像ローラ34上のトナーの薄層は、10から100μm、好ましくは30から70μmの厚さに設定される。この厚さはトナーの平均粒径を7μmとした場合にトナーの5層から10層程度に相当する値である。
現像ローラ34と感光体ドラム16aとの間のギャップは150から400μm、好ましくは200から300μmである。150μmより狭いとカブリの要因になり、400μmより広いとトナーを感光体ドラム16aに飛翔させることが困難になり、十分な画像濃度得ることができない。また、選択現像を発生させる要因になる。なお、ここでは、穂切りブレード39と磁気ローラ33とのギャップは0.55mm、磁気ローラ33と現像ローラ34間のギャップは0.40mmであり、現像ローラ上のトナーの薄層は約60μmに維持されるようになっている。
前述したように、磁気ローラ33上に磁気ブラシ37が形成され、穂切りブレード39によって層厚規制されて、磁気ローラ33に加えられた直流バイアス電源による例えば+400Vと、現像ローラ3420に加えられた直流バイアス電源30aによる例えば+100Vとの電位差により、現像ローラ34上にトナー薄層を形成する。
画像形成の際には、感光体ドラム16aが例えば400Vに帯電され、その後、露光によって、感光体ドラム16aの露光後電位は約70Vになって静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像ローラ34に加えられた直流バイアス電源による+100Vと、現像時に重畳される交流バイアス電源によるVpp=1.6kV、周波数=2.7kHz、デューティ比27%の矩形波により、現像ローラ34上のトナー薄層から感光体ドラム16aに飛翔したトナーで現像されトナー像が形成される。トナーの飛散を防ぐために、交流バイアスは現像の直前に印加する。
現像ローラ上に残ったトナーは磁気ブラシ37が現像ローラ34上のトナー層に接触して、両ローラの周速差によるブラシ効果等によってトナーが回収される。例えば、磁気ローラ33の回転速度を現像ローラ34の回転速度に対して、1.0〜2.0倍に設定し、現像ローラ34上のトナーを回収すると共に適切なトナー濃度に設定された現像剤を現像ローラ34に供給することで、均一なトナー層を形成することが可能になる。また、残像防止のため、現像が済んだ画像形成の間に、磁気ローラ33へのバイアスを0Vとし、現像ローラ34上のトナーを磁気ローラ33に戻す。
図4は本発明による画像形成装置の制御系を示す図であり、CPU41にはRAM42a及びROM42bが接続されるとともに、入力インターフェース43を介して画像濃度センサ(IDセンサ)44及び温湿度センサ45等が接続されている。さらに、CPU41には出力インターフェース46を介して、現像装置16e乃至16h(図4において現像装置16eのみが示されている)、露光器36、帯電器35、及び駆動部47等が接続されている。
ROM42bには制御プログラムが格納され、CPU41はこの制御プログラムに応じて画像形成装置の制御を行う。RAM42aには、例えば、画像読み取りデータ等が一旦記憶される。CPU41は駆動部47を駆動制御して、例えば、中間転写ベルト11及び現像ローラ34等を駆動制御し、前述したように、露光器36及び帯電器35を制御する。また、CPU41はIDセンサ44から画像濃度を取り込むとともに、温湿度センサ45から周囲の温度湿度を得て、後述するようにして、現像装置16eを制御する。
ところで、上述のようにして、磁気ブラシによって現像ローラ34上のトナーを回収しようとしても、経年的変化、つまり、現像剤の劣化によって磁気ブラシ量が減少して、現像ローラ34上のトナーを十分に回収(つまり、剥ぎ取り)できなくなってしまうことがある。そして、現像ローラ34上のトナーの回収が良好に行われないと、画像濃度の低下等画像不良が発生してしまう。
このような不具合に対処するため、ここでは、次のような制御を行った。いま、現像ローラ34を一回転させて、後述するようにして現像ローラ34上のトナーを剥ぎ取る。そして、磁気ローラ33にDCバイアスVdc1=400Vが印加され、現像ローラ34にはACバイアス(例えば、Vpp=1.6kV,周波数=2.7kHz,デューティー比=27%)が印加されるとともに、DCバイアスVdc2=100Vが印加されて、現像ローラ34上にトナー薄層が形成され、現像ローラ34によって感光体ドラム16a上の静電潜像が現像される(同様にして、感光体ドラム16b乃至16d上の静電潜像が現像される)。そして、前述したようにして、一枚目の用紙にカラートナー像が転写される(一枚目の印刷を行う)。
一枚目の現像が終了すると、DCバイアスVdc1=0Vとされて、現像ローラ34上のトナー薄層が磁気ローラ33の磁気ブラシ37によって剥ぎ取られる。この際、現像ローラ34は一回転する。つまり、CPU41は現像装置16eを制御して、剥ぎ取り時間の間DCバイアスVdc1=0Vとするとともに、駆動部47を制御して剥ぎ取り時間で現像ローラ47を一回転させる。その後、CPU41はDCバイアスVdc1=400Vとして、現像ローラ34上にトナー薄層を形成し、層形成時間が経過すると、二枚目の印刷を行う。なお、剥ぎ取り時間+層形成時間=紙間時間である。
ここで、図4及び図5を参照して、一枚の印字を行うと、CPU41は給紙を行わない状態で現像装置16e乃至16e、露光器36、及び帯電器35を駆動して、中間転写ベルト11に各色毎のトナー像をテストパターンとして形成する(テストパターン生成:ステップS1)。このテストパターンの濃度がIDセンサ44で検知され、各色テスト画像濃度としてCPU41に与えられる。CPU41ではテスト画像濃度(テストパターンID)が第1の閾値(例えば、1.3)以上であるか否かを判定し(ステップS2)、テストパターンID≧1.3であると、剥ぎ取り時間を第1の剥ぎ取り時間とする(ステップS3)。この第1の剥ぎ取り時間は現像ローラ一周分に相当する時間である。なお、ここで用いられるテストパターンは、図7に示すように、各色毎に10mm角のパッチを8個使用しており、ブラック(BK)、イエロー(Y)、シアン(C)、及びマゼンタ(M)の順に中間転写ベルト11(図1)にパッチが転写される。ブラックパッチの先頭には5mm×10mm角の位置決めようパッチが形成され、位置決め用パッチの濃度は99.6%とされる。また、各色パッチの濃度はベルト搬送方向下流側を基点として、99.6%、95.0%、85.0%、70.0%、55.0%、40.0%、27.5%、及び15.0%の順に設定される。また、IDセンサ12aとして、グレタグマクベス社製スペクトロアイ反射濃度計を用い、最も濃度の濃いパッチ(図7において丸印で示すパッチの濃度をIDセンサ12aで測定した。
一方、ステップS2において、テストパターンID<1.3であると、CPU41はテストパターンIDが第2の閾値(例えば、1.2)以上であるか否かを判定し(ステップS4)、テストパターンID≧1.2であると、剥ぎ取り時間を第2の剥ぎ取り時間とする(ステップS5)。この第2の剥ぎ取り時間は現像ローラ二周分に相当する時間である。そして、ステップS4において、テストパターンID<1.2であると、CPU41は剥ぎ取り時間を第3の剥ぎ取り時間とする(ステップS5)。この第3の剥ぎ取り時間は現像ローラ三周分に相当する時間である。
このようにして、CPU41は一枚印字を行う都度、テストパターンIDの濃度に応じて剥ぎ取り時間を変更して、続く印字の前に変更された剥ぎ取り時間に応じて現像ローラ34上のトナーを回収することになる。つまり、画像濃度が低下すると、磁気ブラシによるトナー回収能力が低下したと看做して、剥ぎ取り時間を長くすることになる。
一枚目の印字後、テストパターンID≧1.3であれば、図6(a)に示すように、剥ぎ取り時間=第1の剥ぎ取り時間として、二枚目の印字を行う前に、現像ローラ34を一周させて、現像ローラ34からトナー剥ぎ取り(回収)を行った後、トナー層の形成(薄層形成)を行い、その後、二枚目の印字を行うことになる。
一方、一枚目の印字後、1.2≦テストパターンID<1.3であれば、図6(b)に示すように、剥ぎ取り時間=第2の剥ぎ取り時間として、二枚目の印字を行う前に、現像ローラ34を二周させて、現像ローラ34からトナー剥ぎ取り(回収)を行った後、トナー層の形成(トナー層形成の時間は図6(a)の場合と同一である)を行い、その後、二枚目の印字を行うことになる。この際には、図6(a)のタイミングよりも、紙間時間が長くなる。また、図示はしないが、一枚目の印字後、テストパターンID<1.2であれば、剥ぎ取り時間=第3の剥ぎ取り時間として、二枚目の印字を行う前に、現像ローラ34を二周させて、現像ローラ34からトナー剥ぎ取り(回収)を行った後、トナー層の形成を行い(トナー層形成の時間は図6(a)の場合と同一である)、その後、二枚目の印字を行うことになる。この際には、図6(b)のタイミングよりも、紙間時間が長くなる。
上述のようにして、テストパターンIDに応じて、剥ぎ取り時間を変更すると、つまり、テストパターンの濃度が低下した際に剥ぎ取り時間を延長すると、一枚目の印字と二枚目の印字との間(紙間)は、トナー層剥ぎ取り時間を延長した分増加することになる。そして、テストパターンIDが低下すると、剥ぎ取り時間を増加させるようにしたから、磁気ブラシ量が減少して、現像ローラ34上のトナーを十分に回収(つまり、剥ぎ取り)できなくなってしまうことがなく、画像濃度の低下等画像不良が発生しない。
なお、剥ぎ取り時間は、現像ローラ34の一周分を単位として規定することが好ましい。つまり、剥ぎ取り時間は現像ローラ34の一周時間の整数倍に設定される。また、上述の例では、紙間でテストパターンIDを検知して、剥ぎ取り時間の変更を行うようにしたが、予め規定された印刷枚数の印字を行うと、テストパターンを形成して剥ぎ取り時間の変更を行うようにしてよい。そして、中間転写ベルト11に形成されたテストパターンは、図示しないクリーニング装置によって除去されることになる。
上述の例では、中間転写ベルト等の中間転写体を備える画像形成装置について説明したが、用紙を搬送する搬送ベルトに沿って画像形成ユニット15M、15C、15Y、及び15Bを配列して、直接各色トナー像を順次用紙に転写するようにした画像形成装置にも適用することができる。この際には、搬送ベルトにテストパターンが転写されることになるが、テストパターンの濃度検知後、このテストパターンはクリーニング装置で除去されるため、印字に影響を与えることはない。
トナー像としてテストパターン像を形成して、このテストパターン像の濃度に応じて現像ローラからトナーを剥ぎ取る剥ぎ取り時間を変更するようにしたから、磁気ブラシ量が減少して、現像ローラ上のトナーを十分に剥ぎ取ることができなくなってしまうという事態を回避することができる結果、中間転写体等を備える画像形成装置に適用できる。
本発明の実施例1による画像形成装置を示す断面図である。 図1に示す現像装置の一例を詳細に示す図である。 図2に示す現像装置の動作を説明するための図である。 図1に示す画像形成装置で用いられる制御系の一例を示す図である。 図2に示す現像装置において剥ぎ取り時間の変更制御を説明するためのフローチャートである。 図2に示す現像装置において剥ぎ取り時間と層形成時間との関係を示すタイミングチャートである。 本発明の実施例1による画像形成装置で用いられるテストパターンの一例を説明するための図である。
符号の説明
10 画像形成装置
11 中間転写ベルト
12 駆動ローラ
12a 濃度センサ(IDセンサ)
13 従動ローラ
14 補助ローラ(テンションローラ)
15M,15C,15Y,15B 画像形成ユニット
16a〜16d 感光体ドラム
16e〜16h 現像装置
17a〜17d 1次転写ローラ
18 2次転写ローラ
19 給紙カセット
20 定着装置
21 排出部(排紙トレイ)
31 現像容器
32a,32b ミキサ
33 磁気ローラ
34 現像ローラ
35 帯電器
36 露光器
37 磁気ブラシ
38 トナー薄層
39 規制ブレード
40,41a,41b 電源
41 CPU
42a RAM
42b ROM
43 入力インターフェース
44 画像濃度センサ(IDセンサ)
45 温湿度センサ
46 出力インターフェース
47 駆動部

Claims (5)

  1. 静電潜像が形成される像担持体と対面してトナー薄層によって前記静電潜像を現像してトナー像とする現像ローラと、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤で形成された磁気ブラシによって前記現像ローラ上にトナー薄層を形成するとともに、前記磁気ブラシによって前記現像ローラ上のトナーを剥ぎ取る磁気ローラとを有する現像装置を備える画像形成装置において、
    前記トナー像としてテストパターン像を形成するテストパターン形成手段と、
    前記テストパターン像の濃度に応じて前記剥ぎ取り時間を変更する変更手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記変更手段は前記テストパターン像の濃度が低下すると前記剥ぎ取り時間を延長するようにしたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記剥ぎ取り時間は前記現像ローラの一周分に要する時間の整数倍(1以上)とするようにしたことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記現像装置は各色毎に備えられ、各色トナー像が順次転写されてカラートナー像とされる中間転写体を有し、前記テストパターン像は前記各色毎に前記中間転写体に形成されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の画像形成装置。
  5. 前記現像装置は各色毎に備えられ、記録媒体が搬送されて各色トナー像が順次転写されてカラートナー像とされる搬送ベルトを有し、前記テストパターン像は前記各色毎に前記搬送ベルトに形成されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の画像形成装置。
JP2005160670A 2005-05-31 2005-05-31 画像形成装置 Pending JP2006337605A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005160670A JP2006337605A (ja) 2005-05-31 2005-05-31 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005160670A JP2006337605A (ja) 2005-05-31 2005-05-31 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006337605A true JP2006337605A (ja) 2006-12-14

Family

ID=37558226

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005160670A Pending JP2006337605A (ja) 2005-05-31 2005-05-31 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006337605A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009008979A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Kyocera Mita Corp 画像形成装置の現像制御装置
JP2009008981A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Kyocera Mita Corp 画像形成装置の現像制御装置
JP2009008980A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Kyocera Mita Corp 画像形成装置の現像制御装置
JP2010015110A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2011048087A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Kyocera Mita Corp 現像装置及び画像形成装置
JP2013064780A (ja) * 2011-09-15 2013-04-11 Kyocera Document Solutions Inc 画像形成装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11125972A (ja) * 1997-10-20 1999-05-11 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2000066462A (ja) * 1998-08-21 2000-03-03 Fuji Xerox Co Ltd 濃度むら評価装置
JP2000098675A (ja) * 1998-09-24 2000-04-07 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11125972A (ja) * 1997-10-20 1999-05-11 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2000066462A (ja) * 1998-08-21 2000-03-03 Fuji Xerox Co Ltd 濃度むら評価装置
JP2000098675A (ja) * 1998-09-24 2000-04-07 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009008979A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Kyocera Mita Corp 画像形成装置の現像制御装置
JP2009008981A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Kyocera Mita Corp 画像形成装置の現像制御装置
JP2009008980A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Kyocera Mita Corp 画像形成装置の現像制御装置
JP2010015110A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2011048087A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Kyocera Mita Corp 現像装置及び画像形成装置
JP2013064780A (ja) * 2011-09-15 2013-04-11 Kyocera Document Solutions Inc 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4564777B2 (ja) 画像形成装置における現像装置
JP5031343B2 (ja) 画像形成装置
JP4872026B2 (ja) 画像形成装置
JP5030090B2 (ja) 画像形成装置における現像方法及び装置
JP4865408B2 (ja) 画像形成装置
JP2010145595A (ja) 画像形成装置
JP2009053582A (ja) 画像形成装置
US20180259885A1 (en) Image forming apparatus
JP5010981B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2006337605A (ja) 画像形成装置
JP5010980B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP4351887B2 (ja) 画像形成装置における現像方法及び装置
JP2009116096A (ja) 画像形成装置
JP2007322634A (ja) 画像形成装置
JP2004333709A (ja) 現像装置
JP5393729B2 (ja) 画像形成装置
JP4704806B2 (ja) 画像形成装置
JP2015232586A (ja) 画像形成装置
US12174562B2 (en) Image forming apparatus
JP2004170651A (ja) 画像形成装置
JP2009181114A (ja) 画像形成装置及び画像形成装置の濃度制御方法
JP2010032832A (ja) 回転制御方法および画像形成装置
JP2009198895A (ja) 潤滑剤塗布量制御装置、潤滑剤塗布量制御方法及び画像形成装置
JP4335201B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP4807993B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101126

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20101201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110325