JP2006336029A - 連続スパッタ装置および連続スパッタ方法 - Google Patents
連続スパッタ装置および連続スパッタ方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006336029A JP2006336029A JP2005158395A JP2005158395A JP2006336029A JP 2006336029 A JP2006336029 A JP 2006336029A JP 2005158395 A JP2005158395 A JP 2005158395A JP 2005158395 A JP2005158395 A JP 2005158395A JP 2006336029 A JP2006336029 A JP 2006336029A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- target
- roll
- unit
- continuous sputtering
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
【解決手段】真空槽20中でロール・ツ・ロールでフィルム10をスパッタユニット50と対面領域を通して搬送しつつその上に連続的に成膜するようにした連続スパッタ装置において、スパッタユニット50が、6側面を有しその内の一つを長方形の開口した開口側面とした直方体状の枠体と、該枠体の開口側面に隣接するその長辺側の2側面に対向するように気密に設けられた、ターゲットとこれを冷却するバッキング部とからなるターゲットモジュールを前記開口側面長辺方向に並置した複合ターゲットモジュールと該複合ターゲットモジュールの周囲に設けられたターゲット面に垂直方向の対向モードの磁界を形成する磁界発生手段とからなる一対のターゲット部とを備え、残りの3側面が密閉された箱型スパッタユニットである。
【選択図】図2
Description
一方で、近年、二酸化炭素排出削減の対策の一手段として、自動車や住宅に透明断熱ガラスを用いることが注目され、これについては多くの提案がなされている。それらの多くは、金属酸化物層と金属層を交互に積層する(例えば、特許文献3参照)など、異なる材料からなる複数の膜を積層するものである。通常、これらの金属酸化物層や金属層などの膜はプラスチックフィルムなどの透明フィルム上に成膜され、透明断熱フィルムとして提供される。そして、透明断熱ガラスは、透明断熱フィルムをガラス板に貼り付ける、あるいは2枚のガラス板間に挟み込むことによって形成される。
これに対して、その低温成膜できる点から前述の対向ターゲット式スパッタ装置の適用が考えられる。しかし、従来の対向ターゲット式の連続スパッタ装置では、膜を堆積するスパッタ源のスパッタユニットが真空槽内にあるため、真空槽が大型になる問題、幅の広いフィルムに対応するには細長いターゲットとなり、均一な冷却が難しい問題、さらには機械的な強度面からの取扱い性が悪くなる問題等がある。また、成膜が行われる度に、フィルムの巻かれたロールを大気中に取り出す必要があり、真空状態を維持しつつ異なる材料からなる複数層の薄膜を長尺のフィルム上に形成することは困難であった。
該スパッタユニットが、6側面を有しその内の一つを長方形の開口した開口側面とした直方体状の枠体と、該枠体の前記開口側面に隣接するその長辺側の2側面に対向するように気密に設けられた、ターゲットとこれを冷却するバッキング部とからなり独立して気密に取着できるようにしたターゲットモジュールを前記開口側面の長辺方向に複数個並置した複合ターゲットモジュールと、該複合ターゲットモジュールの周囲に設けられたターゲット面に垂直方向の対向モードの磁界を形成する磁界発生手段と、をそれぞれ備えた一対のターゲット部と、を備え、前記枠体の開口側面を除く残りの3側面が密閉された箱型スパッタユニットであり、この箱型スパッタユニットをその開口側面がフィルムと対面し、その開口側面の長辺がフィルムの搬送方向と直交するように配置し、フィルムを搬送しつつ成膜するようにしたことを特徴する連続スパッタ装置である。
本発明の第2の発明は、この第1の発明を利用したものであって、真空槽内で、フィルムを一方のロールから巻き出し、薄膜を形成するスパッタユニットに対面する領域を通って搬送し、他方のロールに巻き取り、長尺のフィルムに対し、搬送しつつ連続的に成膜を行う連続スパッタ方法において、
該スパッタユニットが、6側面を有しその内の一つを長方形の開口した開口側面とした直方体状の枠体と、該枠体の前記開口側面に隣接するその長辺側の2側面に対向するように気密に設けられた、ターゲットとこれを冷却するバッキング部とからなるターゲットモジュールを前記開口側面の長辺方向に複数個並置した複合ターゲットモジュールと、該複合ターゲットモジュールの周囲に設けられたターゲット面に垂直方向の対向モードの磁界を形成する磁界発生手段とを具備した一対のターゲット部と、を備え、前記枠体の開口側面を除く残りの3側面が密閉された箱型スパッタユニットであり、複数の箱型スパッタユニットをフィルムの搬送路に沿ってその開口側面の長辺がフィルムの搬送方向と直交するように配置し、複数層の膜を真空を破ることなく積層することを特徴とする連続スパッタ方法である。
これに対して、第1発明は、スパッタユニットを箱型ユニットとしたので、真空槽の側壁に開口を設けてこれに箱型ユニットの開口側面を取り付けるのみでよく、従って真空槽は基板を搬送できればよく、非常に簡単な構造で且つその容積も非常小さくなる。そして、そのターゲット部は、製作し易く、取扱い性も良く、均一な冷却ができる適当な長さのターゲットとこれを冷却するバッキング部とからなるターゲットモジュールを複数個開口側面の長辺方向に個々に密封して取着し、これによりターゲットは開口側面の長辺方向に複数個並置した複合ターゲットとなっており、従って幅の広いフィルムに対しても並置するターゲットモジュールの個数を増すのみで対応できるので、均一な冷却ができ、大きな電力を投入できて充分な生産性が確保できると共に取扱い性、保全性もよく、コスト面でも有利である。
また、第2発明は、第1発明の装置で真空槽に複数のスパッタユニットを設置し、複数層の膜を真空を破ることなく積層する方法であり、界面が大気に曝されないので、下地になる層の膜質劣化がなく、対向ターゲット式スパッタ法の特徴が一層発揮されて界面に不純物の少ない均一な界面の積層体が得られる。
また、従来のマグネトロン型のスパッタ装置や開放型の対向ターゲット型スパッタ装置を用いた場合には、真空室を共通として異なる材料の膜を同時並行的に成膜することは困難であったが、本発明の真空室(スパッタ室)に、密閉性の高い箱型対向ターゲットスパッタユニットを取り付けるという構成を採る場合には、スパッタ粒子が隣接するスパッタユニットへ侵入することがなく、長尺のフィルムに同時に並行して複数の材料からなる膜を成膜することが可能になる。
また、従来型の例えばマグネトロン型のスパッタ装置を用いてプラスチックフィルム上に成膜を行う場合には、スパッタ粒子が大きなエネルギーをもって基板上にデポジットするため基板表面がダメージを受け、さらにスパッタ部からの熱により基板のフィルムの変質あるいは変形等が生ずるため、膜質および表面モフォロジの優れた膜を得ることが困難であったが、箱型対向ターゲットスパッタユニットを用いる場合には、基板表面がスパッタ粒子によって荒らされることがなく、表面平坦性の高い成膜が可能になる。また、箱型対向ターゲットスパッタユニットを用いる場合には、スパッタ粒子やスパッタ部からの熱により基板表面が過熱されることがなく、そのため基板冷却装置を装備する必要がなく基板を温度フリーの状態で成膜が可能であるため、装置全体をコンパクトに且つ安価に構成することが可能になる。
図2は、本発明の連続スパッタ装置であるロールツロール方式の箱型対向ターゲット式スパッタ装置の構成を示す説明図である。
図3〜7は、図2の箱型対向ターゲット式スパッタ装置の箱型スパッタユニットの構成の説明図である。
本発明の連続スパッタ装置は、各種のフィルム上に機能性膜を堆積した機能性フィルムの製造に用いられる。かかる機能性フィルムとしては、透明導電性フィルム、電磁遮蔽フィルム、フィルム状太陽電池、後述の透明断熱フィルム等が挙げられる。
中でも、可視光を透過し、赤外領域の熱線を反射する透明断熱フィルムは、建物の窓、自動車の窓等からのエネルギーロスの防止に有効で、省エネルギー面から注目される。そして、自動車のフロントガラス、ホテルの窓ガラス等に適用できる高性能な透明断熱フィルムが待望されている。かかる透明断熱フィルムの代表例は、図1に示すように、透明基板10上に光補償層11/金属層12/光補償層13/金属層14/光補償層15の5層を順次積層したものである。ここでは、層数は5であるが、積層の層数は用途に応じて選択されるが、通常は3〜7層で選択される。
透明基板10としては、プラスチックフィルム、具体的にはポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィルム等市販のものが用いられる。フィルムの厚みは、30〜150μm程度のものが用いられる。
金属層12、14としては、金(Au)、銀(Ag)及び銀合金等が用いられる。後述の実施例に示す金(Au)、銅(Cu)或いはネオジウム(Nd)の少なくとも2元素を含む3元の銀合金は、耐久性、コスト等の面から好ましく用いられる。また、光補償層11、13、15として、通常は透明誘電体が使用される。しかし、実施例に示すようにこれに代えて金属酸化物からなる透明導電体を用いると、可視光透過率と日射遮蔽特性において一段高い性能が達成できる。透明導電膜としては周知のITO(インジウムと錫の複合酸化物)等が適用できるが、耐久性面からインジウムと錫と亜鉛との複合酸化物(ITZO)が好ましく用いられる。なお、かかる元素数が多い組成の膜を形成する場合には、後述の成膜実施例に示すように個々には組成が該元素数より少なく、対向した両方を組み合わせると膜組成となるターゲットを用いると、個々のターゲットが製造容易で、品質的にも安定し、結果として膜の品質が安定し、コスト面でも有利である。
図から明らかのように、本装置は、基板の長尺のフィルム10をロールツロールで搬送しつつ連続的に成膜する連続スパッタ装置となっている。真空槽20は両端部のロール室20a、20bとその中間に位置するスパッタ室20cからなり、スパッタガス等を供給するガス供給系30と槽内を排気する排気系40が接続されている。排気系40は両ロール室20a,20bに接続して、排気時間の短縮を計っている。なお、図示省略したが、ロール室20a,20bとスパッタ室20cの間に仕切り弁を設け、各室間を遮断できるようになっている。これによりロール交換時にもスパッタ室20cが真空に保持できるので、ターゲット表面の酸化等が防止され、生産性、品質面、保全性等の面で大きな効果がある。
スパッタ室20cには、本例では、3層以上の積層膜からなる透明断熱フィルムの製造を生産性よく製造できるように3個の箱型スパッタユニット50が設けられている。従って真中の箱型スパッタユニット50に銀層の銀ターゲットを、両端の箱型スパッタユニット50に光補償層用の金属酸化物ターゲットをセットすることにより、1パスで透明導電層/銀層/透明導電層のファブリ・ペローの干渉フィルター構成が製造できる。また、一往復することにより図1に示す5層構成の透明断熱フィルムが製造できる。なお、この箱型スパッタユニット50の個数は、生産性、設備費等に関係し、目的に応じて選択する。
ターゲット部100a、100bの対向する面側には、図4、図5に示すように基板のフィルム10の幅方向に並べられてそれぞれ2枚ずつターゲット110a1、110a2;110b1、110b2(110b2は図示なし)が取り付けられている。また、ターゲット部100a、100bにはターゲット面に垂直な対向方向の対向モードの磁界とターゲット面に平行なマグネトロンモードの磁界をターゲット周縁部に形成するための永久磁石130a、130bと、このマグネトロンモードの磁界を調整するための永久磁石180a、180bとが装着されている。永久磁石130a、130bと180a、180bとは、固定板132a、132bと182a、182bを用いてそれぞれ収納部内に固定されている。ターゲット部100a、100bの背面には、永久磁石132a、132bと永久磁石182a、182bとを磁気的に結合するためのポール板191a、191bが設置されている。ポール板191a、191bには、冷却水の供給管と排水管を通すための開口193a(図示なし)、193bが開設されている。
ターゲット部100a、100bの前方(本明細書においては、前方とは対向するターゲットの対向面側の内側方向を意味し、後方とはその反対面の外側方向を意味する)には、それぞれ電子を吸収するための後述の管状電極(図3では本体部は図示省略)が設置されており、この管状電極の脚部201b、201c(201cは図示なし)は遮蔽板52eから引き出されている。
本実施の形態の対向したターゲット部100a、100bは、枠体51に一体的に取付・取外し可能なユニット構成になっている。
図4に示されるように、ターゲット部100aは、支持体部150aのフランジ155aにより枠体51に着脱可能に取り付けられる構成となっている。そして、本実施の形態においては、ターゲット部100aは、以下のように支持体モジュールと2つのターゲットモジュールとのモジュール構成になっており、支持体モジュールの支持体部150aにはターゲットモジュール200a1、200a2が取り付けられている。ターゲットモジュール200a1、200a2は、バッキング部113a1、113a2とその表面上に固着されたターゲット110a1、110a2とから構成される。バッキング部113a1、113a2の内部には、冷却溝161a1、161a2を形成する隔壁162a1、162a2が設けられており、ここに冷却ジャケット160a1、160a2が構成されている。冷却溝161a1、161a2は、その両端部が冷却水の供給・排水の行われる接続口163a1、163a2に接続されている。また、冷却溝161a1、161a2は、可能な限り広くターゲット110a1、110a2の裏面をカバーできるように形成されている。
冷却ジャケット160a1、160a2は、バッキング部113a1、113a2の厚い板状体からなるバッキング本体114a1、114a2の後部に隔壁162a1、162a2を備えた段付凹部を形成し、この段部に接続口163a1、163a2を形成したバッキング蓋体115a1、115a2を溶接して段付凹部を密閉することにより形成されている。なお、バッキング部113a1、113a2、隔壁162a1、162a2は熱良導材、具体的には本例では銅により形成されている。また、図示省略したが、接続口163a1、163a2には接続具を介して合成樹脂のチュ−ブが貫通孔154aを通して配管され、冷却ジャケット160a1、160a2に冷却水を通すことができるようになっている。
そして、このバッキング部113a1、113a2の前面にターゲット110a1、110a2を熱良導性の接着材(たとえばインジウム)で接着して、ターゲットモジュール200a1、200a2とする。このターゲットモジュール200a1、200a2は、真空シール用のOリング116aにより冷却ジャケット160a1、160a2が真空側(対向空間120側)から遮断されるようにして、下記に詳述する支持体モジュールの支持本体部151aの前面の凹部152aに該凹部152aの表面にバッキング部113aの後面が直接接するように取着される。
なお、本実施の形態では、各ターゲット部に2枚ずつのターゲットを並置しているが、一つのターゲット部に配置されるターゲット数は成膜の行われるフィルムの幅によって任意に決定されるものであり、3枚以上とすることもできる。
支持体モジュールは、熱良導材、本例ではアルミニウムのブロックから切削加工により図示のように成形された一体物の支持体部150aからなる。そして、その取付部のフランジ155aにおいて電気絶縁材、本例では耐熱性樹脂からなるパッキン156a及び真空シール用のOリング117a、118aを介して枠体51に一定間隔のボルト112aにより電気絶縁されて気密に取り付けられている。
支持体部150aは、図4に示すように、外形は直方体の支持本体部151aの図で下面の後面側に枠体51への取り付け用の所定幅のフランジ155aを突設した構成となっている。そして、図5に示すように、支持本体部151aの前面(図で上面)には、ターゲットモジュール200a1、200a2を取り付ける凹部152aが形成され、凹部152aを囲む周壁部153aには磁界発生手段の永久磁石130aを収納する収納部131aが大気側の後面側(図で下面)から穿設されている。
本実施の形態では、周壁部153aの前方(図5での上方)側端面をターゲットモジュール200a1、200a2のバッキング部113a1、113a2の庇部とターゲット110a1、110a2の端部が覆っている。この構成においては、この庇部とその上のターゲット端部が電子を反射する電子反射手段と同じ作用をするが、後述の電子反射板を支持部材を介してバッキング部113a1、113a2に取り付ける従来の構成に較べ、このターゲット端部が直接バッキング部113a1、113a2の庇部に接着されるので一層良く冷却され、大きな電力が投入できるので全体として生産性が向上する効果が得られる。さらにターゲット周囲の構成が非常に簡素となり、保全面、コスト面でも大きな利点がある。ただし、このターゲット端部で電子反射機能を持たせる構成は、磁性材のターゲットの場合にはマグネトロンモードの磁界の形成が難しい。かかる場合も含めて、ターゲット110a1、110a2の周縁部の前面近傍にマグネトロンモードの磁界をより確実に形成できるようにする必要がある場合には、周壁部153aとの重なり部のバッキング部113a1、113a2の庇部とターゲット110a1、110a2の端部を削除し、かつ、周壁部153aすなわち永久磁石130aの磁極端を高くしてその前方に電子反射板を設けた構成として、永久磁石130aの前方側の磁極端面が実質的に槽内側にターゲット110a1、110a2前面より少し突き出すようにすることが好ましい。
また、永久磁石130aは、前述の図3に示す通り、上記の配置構成により、プラズマを閉じ込める磁界として、対向するターゲット部100bの永久磁石130bと共同して対向空間(対向する4枚のターゲットによって形成される空間)120を囲繞するターゲットに垂直な方向の対向モードの磁界を形成する。また、永久磁石130aにより、あるいは場合により永久磁石180a及びポール板191aと共同して、永久磁石130a上のターゲット110a1、110a2の周縁部からターゲット110a1と110a2とによって構成される複合ターゲット(110a1+110a2)の中央部寄りの表面に向かう円弧状のマグネトロンモードの磁界を複合ターゲット(110a1+110a2)の周辺に沿って生ずる。そして、前者の対向モードの磁界で複合ターゲット(110a1+110a2)の中心部のスパッタが、後者のマグネトロンモードの磁界ではその周辺部のスパッタが主として支配され、全体として複合ターゲット(110a1+110a2)の全表面に渡ってほぼ均一なスパッタが実現される。
なお、補助電極201の配置、形状は図示された例に限定されない。要は熱的電子の滞留し易い個所付近に電極が配置されていればよい。この補助電極201を設けると、電子の滞留に伴う発光が非常に減少することが確認され、基板の成膜中の温度上昇も抑制されることが確認された。
すなわち、この箱型ユニット50は、直方体状の構造材(本例ではアルミニウム)からなる枠体51の側面51a、51bに前記のターゲット部100a、100bを上述のように枠体51と電気絶縁して気密に取着し、基板のフィルム10に対面する下面の開口部となる側面51fを除いてその他の側面51c〜51eに遮蔽板52c〜52eをOリング(図示省略)を介してボルト(図示省略)により気密に取着して閉鎖した構成となっている(側面51c及び遮蔽板52cは図示なし)。なお、遮蔽板52c〜52eは耐熱性があり、真空遮断できれば良く、その材は特に限定されず、通常の構造材が適用でき、本例では枠体51と同じアルミニウムを用いた。なお、遮蔽板52c〜52eは、必要に応じて、その外側に冷却管等を設けて冷却する。また、側面51c、51dには、遮蔽板52c、52dに替えて、ターゲットを設けてもよい。このようにして、フィルムの幅方向の両端部の膜厚分布を改善できる。
そして、この箱型ユニット50は、その開口部が真空槽20に臨むように枠体51の図で下側の開口側面51fで真空槽20の槽壁20dに気密に取り付けられる。従って、真空槽20と枠体51とは取り付けボルトにより電気的に接続されている。
以上の構成においても、箱型ユニット50内ではターゲット110a1と110b1、110a2と110b2(110b2は図示なし)が所定間隔で対向し、かつプラズマの拘束磁界の構成も特開平10−330936号公報、特開平10−8246号公報等で公知のターゲットに垂直方向の対向モードの磁界がターゲット全域に形成され、これに加えてそのターゲット面近傍にはターゲット面に平行方向のマグネトロンモードの磁界がターゲット外縁周囲に全周に亘って形成される構成である。よって真空槽20にガス導入系30からアルゴン等の所定のスパッタガスを導入して、スパッタ電源を真空槽20の槽壁20dを陽極として、ターゲット部100a、100bを陰極としてそれらの適所に接続してスパッタ電力を供給することにより従来例と同様にスパッタ成膜が行われる。
この際、磁界発生手段130a、130bを備えたターゲット部100a,100bの対向するターゲット(110a1+110a2)−(110b1+110b2)(110b2は図示なし)間の対向空間120には従来の対向ターゲット式スパッタ装置と同様に結果、高密度プラズマがターゲットの全面に渡って形成される。
従って、開口側面を除いた5側面を遮蔽した箱型ユニット50を備えた箱型対向ターゲット式スパッタ装置ではスパッタされた粒子は、開口部を通って排気系40により高真空に排気される真空槽20に飛来し、そこにこの長方形の開口部に面して配置され、その長辺と直交する方向に搬送される基板のフィルム10上に堆積し、薄膜を形成する。
第1の左側の箱型スパッタユニット50は、透明導電層の成膜用であり、ターゲットの一方に錫の含有量が10wt%のITOターゲット、他方にZnOターゲットをセットし、ITZO膜を形成できるようにした。そして、第2の真中の箱型スパッタユニット50には銅を1.35at%、金を0.65at%含む銀合金のターゲットをセットし、銀膜を形成できるようにした。なお、両箱型スパッタユニット50のターゲットは、30cm×10cmのターゲットを2個並置してフィルム幅方向の長さを60cmの複合ターゲットとし、ターゲットの対向間隔は15cmとした。また、スパッタ室20cの両端のフリーロール25にエキスパンダーロールを用いた。そして、スパッタ電源には、ITZO膜、銀膜共に正バイアスパルスが加えられたパルス化直流電源を用いた。
そして、基板のフィルム10には、厚さが50μmで幅が50cm、長さが300mのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムのロール10aを用い、このロール10aを図で左側のロール軸21にセットした。ついで、フィルム10をこれから巻き出してスパッタ室20cを通してロール軸22にセットした巻芯(図示省略)に巻き付け、所定長巻取り、ロール10bを形成し、フィルム10を移送できるようにした。
積層は以下のようにして行った。なお、各層の成膜条件は後述する。まず、ロール10aからロール10bにフィルム10を所定速度、所定張力で移送しつつ、両方の箱型スパッタユニット50を動作させて、第1層11と第2層12のITZO膜と銀層を同時堆積させて、所定時間換言すれば一定長のフィルム10上に成膜した。なお、この2層の同時成膜は、各成膜実施例において、全く問題なく安定して成膜できた。次いでロール10bからロール10aに所定速度、所定張力で巻戻しつつ、第1の箱型スパッタユニット50を動作させて、第3層13のITZO膜を前記所定時間成膜した。次いで再度ロール10aからロール10bにフィルム10を所定速度、所定張力で移送しつつ、第2の箱型スパッタユニット50を動作させて、第4層14の銀層を前記所定時間成膜した。次いで再度ロール10bからロール10aにフィルム10を所定速度、所定張力で移送しつつ、第1の箱型スパッタユニット50を動作させて、第5層15のITZO膜を前記所定時間成膜し、一定長の図1の5層構成の透明断熱フィルムを得た。このように、全く真空槽20の真空を破ることなく、5層を積層して、以下の透明断熱フィルムを製造した。
なお、成膜条件は以下の通りである。スパッタガスにはArを用い、スパッタ圧力0.15Paで全層を形成した。そして、スパッタ電力換言すれば膜厚を替えた積層体を形成してその特性を評価した。スパッタ電力とフィルム10の成膜時の搬送速度は下表の通りである。なお、括弧内に各層の膜厚を示す。この膜厚は、成膜実施例1のものは透過型電子顕微鏡(TEM)による側断面の写真から測定した測定値で、その他のものは該測定値からの換算膜厚である。
また、このサンプルは、40℃×95%の耐湿試験でも1ケ月で問題なく、40〜80℃のヒートサイクル試験においても1ケ月で問題なく、良好な耐環境性を有することを確認した。
また、成膜実施例1〜3の分光特性を測定し、コンピュータシュミレーションにより可視光透過率、遮蔽係数、日照透過率、日照反射率を求め、評価した。その結果、これら成膜実施例1〜3は、可視光透過率は71.5〜72.5%、遮蔽係数は0.452〜0.461、日照透過率は39〜39.7%、日照反射率43.7〜46,1%の範囲であった。
これら成膜実施例は良好な透明断熱特性、具体的には70%以上の可視光透過率と0.5以下の日射遮蔽係数を達成することが確認された。そして、光透過率(510)が75%以上で、T(900)/T(700)が0.3以下であれば、良好な透明断熱特性が得られることが確認された。なお、これらの成膜実施例から積層体の表面抵抗は10Ω/□以下が断熱面から好ましいことが分かる。
また、成膜実施例1について、透過型電子顕微鏡(TEM)により倍率50万倍でその側断面の観察測定を行った。その測定写真から、積層された5層の境界はほぼ平行線で非常に良好な界面になっており、均一な膜厚の膜が形成されていることが確認された。また、界面は前述の通り均一で不純物等は観察されず、真空破ることなく、積層した効果が確認された。この測定写真から求めた第1層〜第5層の膜厚は、上表に記載の通りで、所期通りの膜形成が出来ていることが確認された。
また、成膜実施例3は、成膜実施例2の2.5倍の生産速度であり、生産性を上げても、全く品質的に問題ないことが確認された。
更に、フィルム10の幅方向の膜厚分布も、全幅において±5%の範囲にあり、特性的にも実質的に問題ないものであった。
11、13、15 金属酸化物層
12、14 銀層
20 真空槽
30 ガス導入系
40 排気系
50 箱型スパッタユニット
51 枠体
51a、51b、51e、51f 側面
52d、52e 遮蔽板
100a、100b ターゲット部
110a1、110a2、110b1 ターゲット
120 対向空間
130a、130b 永久磁石(磁界発生手段)
150a 支持体部
160a1、160a2 冷却ジャケット
180a 永久磁石(磁界調整手段)
191a、191b ポール板
200a1、200a2 ターゲットモジュール
201 補助電極
Claims (18)
- 内部に巻取り・巻き出し機により駆動され、長尺のフィルムを巻取り、巻き出すことができる第1および第2のロール取着軸を備えた真空槽と、該真空槽に取着された、フィルム上に成膜するスパッタユニットとを具備し、一方のロール取着軸にセットされたロールからフィルムを巻き出し、前記真空槽の前記スパッタユニットと対面する領域を通して搬送して、他方のロール取着軸でロールに巻取り、フィルムを搬送しつつその上に連続的に成膜するようにした連続スパッタ装置において、
該スパッタユニットが、
6側面を有しその内の一つを長方形の開口した開口側面とした直方体状の枠体と、
該枠体の前記開口側面に隣接するその長辺側の2側面に対向するように気密に設けられた、ターゲットとこれを冷却するバッキング部とからなり独立して気密に取着できるようにしたターゲットモジュールを前記開口側面の長辺方向に複数個並置した複合ターゲットモジュールと、該複合ターゲットモジュールの周囲に設けられたターゲット面に垂直方向の対向モードの磁界を形成する磁界発生手段と、をそれぞれ備えた一対のターゲット部と、
を備え、前記枠体の開口側面を除く残りの3側面が密閉された箱型スパッタユニットであり、この箱型スパッタユニットをその開口側面がフィルムと対面し、その開口側面の長辺がフィルムの搬送方向と直交するように配置し、フィルムを搬送しつつ成膜するようにしたことを特徴する連続スパッタ装置。 - 真空槽が、第1および第2のロール取着軸がそれぞれ配置された第1および第2のロール室と、第1のロール室と第2のロール室との間にこれら両室と接続して設けられた、搬送されるフィルムを臨むスパッタ開口が開設されたスパッタ室と、を備え、該スパッタ開口に前記箱型スパッタユニットがその開口側面で取り付けられ、真空下で一方のロール室からスパッタ室を通して他方のロール室へフィルムを搬送しつつ、スパッタ室でフィルムに成膜するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の連続スパッタ装置。
- 真空槽のロール室とスパッタ室の間に仕切り弁を設け、各室毎に真空遮断できるようにした請求項2に記載の連続スパッタ装置。
- 前記バッキング部が、内部に冷却ジャケットを備え、これに冷却流体を流して前面に取着されたターゲットを冷却するようにしたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の連続スパッタ装置。
- 該ターゲット部が、前面に複数のターゲットモジュールを個々にシールして開口側面の長辺方向に並置して取り付けできるようにしたモジュール取着部とその周囲に沿って全周に渡って設けられた磁界発生手段の永久磁石をターゲットに垂直方向に収納する磁石収納部とを備えた支持部を備え、複数のターゲットモジュールが該モジュール取着部に該長辺方向に並置されて取着されたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の連続スパッタ装置。
- 二つのロール取着軸間を搬送されるフィルムに対し、いずれの方向に搬送される場合にも成膜が可能である請求項1から5のいずれかに記載の連続スパッタ装置。
- 前記真空槽にはフィルムの搬送路に沿って複数の箱型スパッタユニットが配置されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の連続スパッタ装置。
- 真空槽内に搬送されるフィルムの張力を検出する張力検出器とその速度を検出する速度検出器が配備され、張力検出器の検出信号により巻取り・巻き出し機の一方が、速度検出器の検出信号によりその他方が制御され、フィルムが所定の張力、所定の速度で搬送されることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の連続スパッタ装置。
- 真空槽で、空中を搬送されるフィルムに成膜することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の連続スパッタ装置。
- フィルムの搬送経路は複数個の回転自在なフリーロールにより形成されていることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の連続スパッタ装置。
- フリーロールの内少なくとも1個は、中央部の径が端部の径より大きい太鼓状のエキスパンダーロールであることを特徴とする請求項10に記載の連続スパッタ装置。
- フィルムがプラスチックフィルムである請求項1から11のいずれかに記載の連続スパッタ装置。
- 真空槽内で、フィルムを一方のロールから巻き出し、薄膜を形成するスパッタユニットに対面する領域を通って搬送し、他方のロールに巻き取り、長尺のフィルムに対し、搬送しつつ連続的に成膜を行う連続スパッタ方法において、
該スパッタユニットが、
6側面を有しその内の一つを長方形の開口した開口側面とした直方体状の枠体と、
該枠体の前記開口側面に隣接するその長辺側の2側面に対向するように気密に設けられた、ターゲットとこれを冷却するバッキング部とからなるターゲットモジュールを前記開口側面の長辺方向に複数個並置した複合ターゲットモジュールと、該複合ターゲットモジュールの周囲に設けられたターゲット面に垂直方向の対向モードの磁界を形成する磁界発生手段とを具備した一対のターゲット部と、
を備え、前記枠体の開口側面を除く残りの3側面が密閉された箱型スパッタユニットであり、複数の箱型スパッタユニットをフィルムの搬送路に沿ってその開口側面の長辺がフィルムの搬送方向と直交するように配置し、複数層の膜を真空を破ることなく積層することを特徴とする連続スパッタ方法。 - 複数層の膜を同時に成膜することを特徴とする請求項13に記載の連続スパッタ方法。
- 一方向に搬送される場合にもその反対方向に搬送される場合にもフィルムに対し成膜を行うことを特徴とする請求項13または14に記載の連続スパッタ方法。
- フィルムに対し温度フリーの状態で成膜を行うことを特徴とする請求項13から15のいずれかに記載の連続スパッタ方法。
- 組成が2以上の元素からなる膜を成膜するに際し、箱型スパッタユニットの対向するターゲットを、組成が個々には膜の元素数より少ない元素からなり、両方を組み合わせると膜組成となるターゲットとしたことを特徴とする請求項13から16のいずれかに記載した連続スパッタ法
- フィルムがプラスチックフィルムである請求項13から17のいずれかに記載の連続スパッタ方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005158395A JP2006336029A (ja) | 2005-05-31 | 2005-05-31 | 連続スパッタ装置および連続スパッタ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005158395A JP2006336029A (ja) | 2005-05-31 | 2005-05-31 | 連続スパッタ装置および連続スパッタ方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006336029A true JP2006336029A (ja) | 2006-12-14 |
Family
ID=37556844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005158395A Pending JP2006336029A (ja) | 2005-05-31 | 2005-05-31 | 連続スパッタ装置および連続スパッタ方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006336029A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1933228A2 (en) | 2006-12-13 | 2008-06-18 | Wacom Co., Ltd. | Coordinate input apparatus |
JP2011144436A (ja) * | 2010-01-18 | 2011-07-28 | Topy Industries Ltd | 冷却方法および装置 |
CN105441886A (zh) * | 2015-12-31 | 2016-03-30 | 菏泽天宇科技开发有限责任公司 | 一种泡沫金属的高速真空镀膜设备及工艺 |
WO2017213001A1 (ja) * | 2016-06-07 | 2017-12-14 | 日東電工株式会社 | 光学フィルムの製造方法 |
CN109312453A (zh) * | 2016-06-07 | 2019-02-05 | 日东电工株式会社 | 光学膜的制造方法 |
CN114684642A (zh) * | 2022-03-30 | 2022-07-01 | 中国科学院近代物理研究所 | 一种用于高真空环境下的薄膜材料辐照实验装置 |
CN116371826A (zh) * | 2023-04-07 | 2023-07-04 | 深圳市方瑞科技有限公司 | 一种卷对卷真空等离子清洗机及其工作方法 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5922932A (ja) * | 1982-07-30 | 1984-02-06 | Teijin Ltd | 薄膜の製造方法 |
JPS63468A (ja) * | 1986-06-20 | 1988-01-05 | Teijin Ltd | 対向タ−ゲツト式スパツタ装置 |
JPH02255501A (ja) * | 1989-03-30 | 1990-10-16 | Nippon Steel Corp | 酸化物超電導薄膜の作製方法 |
JPH0765373A (ja) * | 1993-08-27 | 1995-03-10 | Kao Corp | 磁気記録媒体の製造装置 |
JP2002327270A (ja) * | 2001-05-07 | 2002-11-15 | Sanyo Shinku Kogyo Kk | フィルム基板への成膜方法とその装置 |
JP2003155564A (ja) * | 2001-11-19 | 2003-05-30 | Fts Corporation:Kk | 対向ターゲット式スパッタ装置 |
JP2004091819A (ja) * | 2002-08-29 | 2004-03-25 | Mitsubishi Materials Corp | スパッタリング用ターゲット、その製造方法及びターゲット部材 |
WO2004112079A1 (de) * | 2003-05-23 | 2004-12-23 | Applied Films Gmbh And Co. Kg | Magnetron-sputter-kathode mit kühlplatte |
JP2005048227A (ja) * | 2003-07-28 | 2005-02-24 | Fts Corporation:Kk | 箱型対向ターゲット式スパッタ装置及び化合物薄膜の製造方法 |
-
2005
- 2005-05-31 JP JP2005158395A patent/JP2006336029A/ja active Pending
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5922932A (ja) * | 1982-07-30 | 1984-02-06 | Teijin Ltd | 薄膜の製造方法 |
JPS63468A (ja) * | 1986-06-20 | 1988-01-05 | Teijin Ltd | 対向タ−ゲツト式スパツタ装置 |
JPH02255501A (ja) * | 1989-03-30 | 1990-10-16 | Nippon Steel Corp | 酸化物超電導薄膜の作製方法 |
JPH0765373A (ja) * | 1993-08-27 | 1995-03-10 | Kao Corp | 磁気記録媒体の製造装置 |
JP2002327270A (ja) * | 2001-05-07 | 2002-11-15 | Sanyo Shinku Kogyo Kk | フィルム基板への成膜方法とその装置 |
JP2003155564A (ja) * | 2001-11-19 | 2003-05-30 | Fts Corporation:Kk | 対向ターゲット式スパッタ装置 |
JP2004091819A (ja) * | 2002-08-29 | 2004-03-25 | Mitsubishi Materials Corp | スパッタリング用ターゲット、その製造方法及びターゲット部材 |
WO2004112079A1 (de) * | 2003-05-23 | 2004-12-23 | Applied Films Gmbh And Co. Kg | Magnetron-sputter-kathode mit kühlplatte |
JP2005048227A (ja) * | 2003-07-28 | 2005-02-24 | Fts Corporation:Kk | 箱型対向ターゲット式スパッタ装置及び化合物薄膜の製造方法 |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1933228A2 (en) | 2006-12-13 | 2008-06-18 | Wacom Co., Ltd. | Coordinate input apparatus |
JP2011144436A (ja) * | 2010-01-18 | 2011-07-28 | Topy Industries Ltd | 冷却方法および装置 |
CN105441886A (zh) * | 2015-12-31 | 2016-03-30 | 菏泽天宇科技开发有限责任公司 | 一种泡沫金属的高速真空镀膜设备及工艺 |
WO2017213001A1 (ja) * | 2016-06-07 | 2017-12-14 | 日東電工株式会社 | 光学フィルムの製造方法 |
CN109312453A (zh) * | 2016-06-07 | 2019-02-05 | 日东电工株式会社 | 光学膜的制造方法 |
CN109312453B (zh) * | 2016-06-07 | 2021-03-09 | 日东电工株式会社 | 光学膜的制造方法 |
US11306392B2 (en) | 2016-06-07 | 2022-04-19 | Nitto Denko Corporation | Method for producing optical film |
CN114684642A (zh) * | 2022-03-30 | 2022-07-01 | 中国科学院近代物理研究所 | 一种用于高真空环境下的薄膜材料辐照实验装置 |
CN116371826A (zh) * | 2023-04-07 | 2023-07-04 | 深圳市方瑞科技有限公司 | 一种卷对卷真空等离子清洗机及其工作方法 |
CN116371826B (zh) * | 2023-04-07 | 2023-10-20 | 深圳市方瑞科技有限公司 | 一种卷对卷真空等离子清洗机及其工作方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4522320B2 (ja) | 透明断熱積層体の製造方法 | |
RU2569913C2 (ru) | Электрохромные устройства, блоки, содержащие электрохромные устройства, и/или способы их изготовления | |
JP6037154B2 (ja) | エレクトロクロミック素子の製造方法、及び、成膜システム | |
EP1505170B1 (en) | Box-shaped facing-targets sputtering apparatus and method for producing compound thin film | |
US7646526B1 (en) | Durable reflection-controllable electrochromic thin film material | |
CN105349961A (zh) | 多辊多室卷绕镀膜装置 | |
JP2013256104A (ja) | 透明誘電体膜、熱反射構造体およびその製造方法、ならびにこれを用いた合わせガラス | |
JP4563629B2 (ja) | 対向ターゲット式スパッタ装置 | |
WO2011050291A2 (en) | Materials and device stack for market viable electrochromic devices | |
US20130335801A1 (en) | Electrochemical device having electrically controllable optical and/or energy transmission properties | |
JP2006336029A (ja) | 連続スパッタ装置および連続スパッタ方法 | |
JP5938290B2 (ja) | 透明導電膜及びその製造方法 | |
KR100299552B1 (ko) | 저방사율막 | |
JP2000307139A (ja) | 薄膜太陽電池の製造方法及び薄膜電極層形成装置 | |
JP2002363744A (ja) | 多層膜製造装置および製造方法 | |
CN205420540U (zh) | 多辊多室卷绕镀膜装置 | |
WO2006070623A1 (ja) | 対向ターゲット式スパッタ装置 | |
JP2014218042A (ja) | 透明断熱シート及びその製造方法 | |
JP2001179868A (ja) | 透明積層体の製造方法 | |
US20140170338A1 (en) | pvd chamber and process for over-coating layer to improve emissivity for low emissivity coating | |
JP2012179762A (ja) | 透明ガスバリアフィルム、透明ガスバリアフィルムの製造方法、有機エレクトロルミネッセンス素子、太陽電池および薄膜電池 | |
JP2013022820A (ja) | 透明ガスバリアフィルム、透明ガスバリアフィルムの製造方法、有機エレクトロルミネッセンス素子、太陽電池および薄膜電池 | |
JP2011063500A (ja) | 熱線遮蔽積層膜 | |
JP2008102272A (ja) | エレクトロクロミック素子及びその製造方法 | |
JP2004107733A (ja) | 対向ターゲット式スパッタ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20070129 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090820 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090828 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091019 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100309 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20100914 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110125 |