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JP2006315787A - 記録体搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

記録体搬送装置及び画像形成装置 Download PDF

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JP2006315787A
JP2006315787A JP2005137875A JP2005137875A JP2006315787A JP 2006315787 A JP2006315787 A JP 2006315787A JP 2005137875 A JP2005137875 A JP 2005137875A JP 2005137875 A JP2005137875 A JP 2005137875A JP 2006315787 A JP2006315787 A JP 2006315787A
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Chiemi Kaneko
千恵美 兼子
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Abstract

【課題】 記録体を確実に搬送ベルトに密着することができ、記録体の先端の浮き上がりを抑制することができる記録体搬送装置及び画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 紙搬送ユニット50のローラ52とローラ53との間の記録体受渡し領域に、記録紙Pと紙搬送ベルト51との静電的な密着性を確実にするための密着補助手段120を設ける。この密着補助手段120は、軸121と拍車122とで構成されている。受渡し領域に搬送された記録紙Pは、紙搬送ベルト51に静電的に密着した後、拍車122によって紙搬送ベルト51側へ押し付けられる。これにより、記録紙が紙搬送ベルト51に確実に密着する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、両面転写手段によりトナー像の転写を受けた記録体を両面転写手段から定着手段まで搬送する記録体搬送装置お及び画像形成装置に関するものである。
従来、両面に未定着のトナー像を担持した記録紙を、定着装置まで搬送する搬送手段として、例えば、特許文献1に記載されいる記録紙搬送装置が知られている。
特許文献1に記載されいる記録体搬送装置は、記録体搬送の際に、非接触型の電荷発生装置により記録紙にトナーの帯電極性と逆極性の電荷を放電付与することにより、記録体とトナーとの静電的付着力を強くしている。さらに、搬送ベルトにトナー像と同極性の電荷を付与する電荷発生装置を設け、搬送ベルトをトナー像と同極性に帯電させることで、記録体と搬送ベルトとの密着性を高めるとともに、記録紙のトナー像が搬送ベルトに静電的に付着することを防止している。
特開平10−258950号公報
最近、画像形成スピードの高速化などの要求により、記録体の搬送スピードが高速化されている。両面にトナー像が形成された記録体の場合、記録体のベルト側がトナー像によって凹凸状になっているため、記録体と搬送ベルトとの密着性が不十分となることがある。このように、記録体と搬送ベルトとの密着性が十分でない場合、記録体の搬送スピードが高速になると、記録体の先端と搬送ベルトとの間に空気が流れ込んで、記録体の先端と搬送ベルトとの密着性が維持できなくなり、記録体の先端が浮き上がってしまうおそれがある。このように、記録体の先端が浮き上がると、記録体の先端が他の部材と接触してスキューしたり、ジャムしたりするなどの搬送不良を生じてしまう。また、記録体の先端が浮き上がって反り返るため、記録体上の未定着トナー像が乱れてしまう。
本発明は、上記背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、記録体を確実に搬送ベルトに密着することができ、記録体の先端の浮き上がりを抑制することができる記録体搬送装置及び画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、記録体の両面にトナー像を転写する両面転写手段から、該記録体上のトナー像を該記録体上に定着させる定着手段まで、記録体を搬送する記録体搬送装置において、該記録体を表面に密着させて、無端移動することにより該記録体を搬送するための記録体搬送ベルトと、該記録体搬送ベルト上の記録体を該記録体搬送ベルトに押し付ける密着補助部材を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の記録体搬送装置において、上記密着補助部材を軸方向に複数備え、該密着補助部材を、上記記録体搬送ベルトの軸方向中央を中心として対称に設けたことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の記録体搬送装置において、上記密着補助部材に上記記録体上のトナー像が帯びている電荷と同極性の電荷を付与する電荷付与手段を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3いずれかの記録体搬送装置において、上記密着補助部材は、回転体であって、該回転体は記録体ととも回りすることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4の記録体搬送装置において、上記回転体と上記記録体との軸方向接触幅を0.1[mm]以下としたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項4または5の記録体搬送装置において、上記回転体を記録体と自重で接触させることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項4乃至6の記録体搬送装置において、上記回転体を軸方向に揺動させることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7の記録体搬送装置において、上記回転体と記録体とが接触するとき以外で、該回転体を軸方向に揺動させることを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1乃至8いずれかの記録体搬送装置において、上記密着補助部材を上記記録体搬送ベルトから離間できるよう構成したことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項1乃至9いずれかの記録体搬送装置において、上記記録体搬送ベルトに記録体が帯びている電荷とは逆極性の電荷を付与する電荷付与手段を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項1乃至10いずれかの記録体搬送装置において、上記記録体が上記両面転写手段から上記記録体搬送ベルトに受け渡される受渡し領域に上記密着補助部材を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項1乃至9いずれかの記録体搬送装置において、上記両面転写手段は、表面に第1トナー像を担持する第1像担持体ベルトと、表面に第2トナー像を担持する第2像担持体ベルトと、記録体の第1面に該第1像担持体ベルト上の該第1トナー像を転写する第1転写手段と、該記録体の第2面に該第2像担持体ベルト上の該第2トナー像を転写する第2転写手段とからなっており、上記記録体搬送ベルトが、該第1像担持体ベルトと該第2像担持体ベルトのどちらか一方を兼ねていることを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、記録体の両面にトナー像を転写する両面転写手段と、該記録体上のトナー像を該記録体上に定着させる定着手段と、該両面転写手段から該定着手段まで記録体を搬送する記録体搬送手段とを備えた画像形成装置において、該記録体搬送手段として、請求項1乃至12のいずれかの記録体搬送装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項13の画像形成装置において、上記トナー像を現像する現像剤として、トナーの体積平均粒径が4[μm]〜20[μm]であり、かつ、磁性キャリアの体積平均粒径が25[μm]〜60[μm]である2成分現像剤を用いたことを特徴とするものである。
請求項1乃至14の発明によれば、密着補助部材で、記録体搬送ベルト上の記録体を記録体搬送ベルト側へ押し付けている。これにより、記録体搬送ベルト側の面にトナー像が形成された記録体であっても、記録体搬送ベルトへ確実に密着させることができる。その結果、記録体を高速で搬送しても、記録体搬送ベルトと記録体の先端との間に空気が流れ込んで、記録体先端が浮き上がるのを抑制することができる。よって、未定着トナー像の乱れや搬送不良を抑制することができる。
以下、本発明を画像形成装置である電子写真方式のカラー複写機(以下、単に複写機という)に適用した実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る複写機を示す概略構成図である。同図において、本複写機は、プリンタ部100、操作・表示ユニット90、給紙装置40、自動画像読取装置200、紙補給装置300等を有している。
プリンタ部100は、紙搬送路43Aを境にして、その上方に配設された第1画像形成部と、下方に配設された第2画像形成部とを有している。第1画像形成部は、図中矢印方向に無端移動する第1像担持体ベルトとしての第1中間転写ベルト21を有する第1転写ユニット20を備えている。また、第2画像形成部は図中矢印方向に無端移動する第1像担持体ベルトとしての第2中間転写ベルト31を有する第2転写ユニット30を備えている。第1中間転写ベルト21の上部張架面の上方には、4個の第1プロセスユニット80Y,M,C,Kが配置されている。一方、第2中間転写ベルト31の側部張架面の側方には、4個の第2プロセスユニット81Y,M,C,Kが配置されている。これら第1、第2プロセスユニットの番号に付したY,M,C,Kという添字は、それぞれ取り扱われるトナーの色を示している。プロセスユニット内の各機器にも同様の添字を付している。
各プロセスユニット(80Y,M,C,K、81Y,M,C,K)は、それぞれ潜像担持体たる感光体(1Y,M,C,K)を有している。第1プロセスユニット80Y,M,C,Kの感光体1Y,M,C,Kは等間隔に配設され、少なくとも画像形成時にはそれぞれ第1中間転写ベルト21の上部張架面に接触する。以下、このように接触するベルト面を第1受像面という。
一方、第2プロセスユニット81Y,M,C,Kの感光体1Y,M,C,Kも等間隔に配設され、少なくとも画像形成時にはそれぞれ第2中間転写ベルト21の上部張架面に接触する。以下、このように接触するベルト面を第2受像面という言う。
第1像担持体ベルトたる第1中間転写ベルト21は、複数のローラにより、鉛直方向よりも水平方向にスペースをとる横長の姿勢であり、且つその第1受像面をほぼ水平に延在させる姿勢で張架されている。第1プロセスユニット80Y,M,C,Kは、このようなほぼ水平の第1受像面に接するように、互いにほぼ水平な状態で並列配設されている。
一方、第2像担持体ベルトたる第2中間転写ベルト31は、複数のローラにより、水平方向よりも鉛直方向にスペースをとる縦長の姿勢であり、且つその第2受像面を図中左上から右下にかけて傾斜させる姿勢で張架されている。第2プロセスユニット81Y,M,C,Kは、このように傾斜している第2受像面に接するように、第2中間転写ベルト31の図中左側方にて、図中左上から右下にかけての斜めの配列になるように配設されている。
図2は、4つの第1プロセスユニット80Y,M,C,Kのうちの1つを示す拡大構成図である。4つの第1プロセスユニット80Y,M,C,Kは、それぞれ扱うトナーの色が異なる点の他がほぼ同様の構成になっているので、同図では「80」に付すY,M,C,Kという添字を省略している。同図において、感光体1は、プリンタ部(100)の動作時に、図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動される。かかる感光体1の周囲には、帯電手段であるスコロトロンチャージャー3、潜像形成手段たる露光装置4、現像装置5、クリーニング装置2、光除電装置Q等の作像部材や、電位センサS1、画像センサS2等が配設されている。
ドラム状の感光体1は、例えば直径30〜120[mm]程度のアルミニウム円筒表面に光導電性物質である有機感光層(OPC)が被覆されたものである。アモルファスシリコン(a−Si)層を被覆したものであってもよい。また、ドラム状ではなく、ベルト状のものであってもよい。
クリーニング装置2は、クリーニングブラシ2a、クリーニングブレード2b、回収部材2c等を有し、後述の1次転写ニップを通過した後の感光体表面に残留する転写残トナーを除去、回収する。
スコロトロンチャージャー3は、回転駆動される感光体1の表面を例えばマイナス極性に一様帯電せしめるものである。かかる一様帯電を行う帯電手段として、スコロトロンチャージャーの代わりに、コロトロンチャージャーを用いても良い。また、帯電バイアスが印加される帯電バイアス部材を感光体1の表面に接触させる方式のものでもよい。
露光装置4は、各色のうちの1色に対応する画像データに基づいて生成した光で、一様帯電後の感光体1の表面を光走査して、感光体1の表面に静電潜像を形成する。図示の例では、露光装置4として、LED(発光ダイオード)アレイと結像素子からなるものを用いている。レーザ光源やポリゴンミラー等を用いて、形成すべき画像データに応じて変調したビーム光によるレーザスキャン方式のものでもよい。
現像装置5は、トナーと磁性キャリアとを含有する二成分現像剤を用いて感光体1上の静電潜像を現像する二成分現像方式のものである。かかる二成分現像剤を搬送攪拌部材たる2つの搬送スクリュウ5cによって攪拌しながら、図中奥行き方向に搬送する。これら2つの搬送スクリュウ5cの現像剤搬送方向は互いに逆方向である。例えば、図中左側の搬送スクリュウ5cの現像剤搬送方向が図中奥側から手前側であれば、図中右側の搬送スクリュウ5cの現像剤搬送方向は図中手前側から奥側である。前者の搬送スクリュウ5cによって現像装置5の図中奥行き方向端部まで搬送された二成分現像剤は、後者の搬送スクリュウ5cに受け渡される。そして、その端部から反対側の端部に向けて攪拌搬送される過程で、一部が後述の現像剤担持体たる現像ロール5aに担持される。また、担持されなかったり、現像ロール5bから右側の搬送スクリュウ5cに戻されたりした二成分現像剤は、上記反対側の端部で左側の搬送スクリュウ5cに受け渡される。このようにして、二成分現像剤が現像装置5内で循環搬送される。なお、現像装置5として、磁性キャリアを含まずにトナーを主成分とする一成分現像剤による一成分現像方式のものを用いてもよい。
現像ロール5aは、ステンレスやアルミニュウム等からなる非磁性円筒であって図示しない駆動手段によって図中時計回りに回転駆動せしめられるスリーブと、これに連れ回らないように内部固定されたマグネットローラとを有している。マグネットローラは、スリーブの内部にて、その周方向に分かれる複数の磁極を有している。図中右側の搬送スクリュウ5cによって搬送される二成分現像剤は、このマグネットローラの発する磁力によって引き寄せられて、回転駆動されるスリーブの表面で汲み上げられる。そして、スリーブ表面に連れ回って感光体1に対向する現像領域に搬送されるのに先立ち、ブレード5bとの対向位置である規制位置を通過する。
ブレード5bは、所定の間隙を介してその先端をスリーブ表面に近接させるように配設されている。そして、スリーブ表面上の二成分現像剤がその直下である規制位置を通過する際に、二成分現像剤の厚みを所定の大きさに規制する。
このようにして層厚が規制された二成分現像剤は、スリーブの回転に伴って感光体1との対向位置である現像領域に搬送される。マイナス極性に一様帯電せしめられた感光体1の表面に対する光走査によって電荷が減衰せしめられて形成された静電潜像は、現像領域にてスリーブ表面上の二成分現像剤に摺擦せしめられる。そして、潜像と同極性であるマイナス帯電性のトナーの付着によって、Y,M,C,Kの何れかの色に現像される。第1プロセスユニット80においては、いわゆる反転現像が行われるのである。これにより、感光体1上には、Y,M,C,Kの何れかの色のトナー像が形成される。
上記現像領域でトナーを消費した二成分現像剤は、上記スリーブの回転に伴って現像装置5内に戻る。そして、上記マグネットローラの互いに同極で隣り合う磁極によって形成される反発磁界の影響を受けて、スリーブ表面から離脱して、図中右側の搬送スクリュウ5c上に戻された後、図中左側の搬送スクリュウ5cに受け渡される。
図中左側の搬送スクリュウ5cの下方には、トナー濃度センサ5eが配設されており、左側の搬送スクリュウ5cによって搬送される二成分現像剤の透磁率を検知する。二成分現像剤の透磁率は、トナー濃度と相関があるので、トナー濃度センサ5eは、トナー濃度を検知していることになる。
図示しない制御部は、このトナー濃度センサ5eからの出力信号に基づいて二成分現像剤のトナー濃度を所定の目標濃度値未満であると判断すると、図示しない8つのトナー供給手段のうち、その二成分現像剤に対応するものを所定時間駆動する。これら8つのトナー供給手段は、それぞれ、第1プロセスユニット(80Y,M,C,K)の4つの現像装置、あるいは、第2プロセスユニット(81Y,M,C,K)の4つの現像装置の何れか1つに対応するものである。プリンタ部(100)の上部のボトル収納部85に着脱可能にセットされた4つのY,M,C,Kトナーボトル(図1の86Y,M,C,K)の何れかに接続されている。そして、接続されたトナーボトルから、対応する現像装置内における図中左側の搬送スクリュウ5c上に、所定色のトナーを供給する。これにより、現像によってトナーを消費した二成分現像剤のトナー濃度が回復する。かかる構成のトナー供給手段としては、従来から公知のモーノポンプによる吸引力で、トナーボトル内のトナーを吸引して現像装置内まで搬送する方式のものがよい。この方式によれば、トナーボトルの設置場所の制約が少ないため、プリンタ部(100)内部のスペース配分に有利である。またトナーが適時補給できるため、現像装置5に大きなトナー貯留スペースを設けなくてすみ、現像装置5の小型化を図ることができる。
また、感光体上のベタ部での単位面積あたりのトナー付着量を0.5mg/cm以下とするのが好ましい。トナー付着量を少なくすることで、消費されるトナー量を抑えることができる。これにより、画像形成スピードが増して感光体や現像ローラのスピードが増加しても、現像ローラ軸方向最下流側に到達するまでに受け渡されるトナー量が増大するのを抑制することができ、現像ローラ軸方向最下流側にトナーを供給することができる。
図3は、4つの第2プロセスユニット(81Y,M,C,K)のうちの1つを示す拡大構成図である。4つの第2プロセスユニット(81Y,M,C,K)も、それぞれ扱うトナーの色が異なる点の他がほぼ同様の構成になっているので、第2プロセスユニット81は、第1プロセスユニット(80)と構成部材が同じであるが、感光体1の回転方向が異なっている。しかし互いに、感光体1の回転軸1aを通るy軸に対し対象の形をしている。この形状は、感光体1の周囲に設ける部材の配置にも関係するが、重要な事項である。具体的には、プリンタ部100本体との結合部、たとえば駆動手段との結合部、電気的接続部、トナー供給部、トナー排出部の結合方法を配慮している。これにより、第1プロセスユニット(80Y,M,C,K)と、第2プロセスユニット(81Y,M,C,K)とに互換性をもたせることができる。従って第1プロセスユニットと第2プロセスユニット用に個別に現像装置、クリーニング装置、部品を製造する必要がなく、部品製造、部品の管理上での効率が高く、全体のコスト低減化を図ることができる。
先に示した図1において、第1画像形成部は、複数の第1プロセスユニット(80Y,M,C,K)と、第1転写ユニット20とから構成されている。また、第2画像形成部は、複数の第2プロセスユニット(81Y,M,C,K)と、第2転写ユニット30とから構成されている。また、プリンタ部100においては、第1転写ユニット20と第2転写ユニット30とにより、両面転写装置が構成されている。
第1転写ユニット20は、第1中間転写ベルト21を複数のローラ22(4個),23,24,25,26(2個),27,28,29によって張架して、第1プロセスユニット80Y,M,C,Kの感光体1Y,M,C,Kに接触させている。この接触により、第1転写ユニット20では、感光体1Y,M,C,K上のY,M,C,Kトナー像(以下、単色第1トナー像とも言う)を、第1中間転写ベルト21上に重ね合わせて転写するY,M,C,K用の1次転写ニップが形成される。第1中間転写ベルト21は、これら4つの1次転写ニップを形成しながら、図中時計回りに無端移動せしめる。各1次転写ニップでは、図示しない電源によって1次転写バイアスが印加される4つの1次転写ローラ22の何れかが、感光体1Y,M,C,Kとの間に第1中間転写ベルト21を挟み込んでいる。この1次転写バイアスやニップ圧の影響により、各1次転写ニップで単色の単色第1トナー像が第1中間転写ベルト21に重ね合わせて1次転写される。この重ね合わせにより、像担持体たる第1中間転写ベルト21上に、他色第1トナー像が形成される。
第1中間転写ベルト21の外周部には、ローラ23に対向する位置にクリーニング装置20Aが設けられている。このクリーニング装置20Aは、各1次転写ニップを通過した後の第1中間転写ベルト21の表面に残留する転写残トナーや、紙粉などの異物を拭い去る。第1中間転写ベルト21に関連する部材は、第1転写ユニット20として一体的に構成してあり、プリンタ部100に対し着脱が可能となっている。
一方、第2転写ユニット30は、第2中間転写ベルト31を複数のローラ32(4つ),33,34,35,36(2つ)によって張架して感光体1Y,M,C,Kに接触させている。この接触により、第2転写ユニット30では、感光体1Y,M,C,K上のY,M,C,K第2トナー像(以下、単色第2トナー像ともいう)を、第2中間転写ベルト31上に重ね合わせて転写するY,M,C,K用の1次転写ニップが形成される。第2中間転写ベルト31は、これら4つの1次転写ニップを形成しながら、図中反時計回りに無端移動せしめる。各1次転写ニップでは、図示しない電源によって1次転写バイアスが印加される4つの1次転写ローラ32の何れかが、感光体1Y,M,C,Kとの間に第2中間転写ベルト31を挟み込んでいる。この1次転写バイアスやニップ圧の影響により、各1次転写ニップでY,M,C,K第2トナー像が第2中間転写ベルト31に重ね合わせて1次転写される。この重ね合わせにより、像担持体たる第2中間転写ベルト31に、他色第2トナー像が形成される。
第2中間転写ベルト31の外周部には、ローラ33に対向する位置にクリーニング装置30Aが設けられている。このクリーニング装置30Aは、各1次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト31の表面に残留する不要なトナーや、紙粉などの異物を拭い去る。第2中間転写ベルト31に関連する部材も、第2転写ユニット30として一体的に構成してあり、プリンタ部100に対し着脱が可能となっている。
2つの中間転写ベルト(21,31)は、それぞれ例えば、基体の厚さが50〜600[μm]の樹脂フィルム或いはゴムを基体とするベルトである。そして、感光体1が担持する可視像たるトナー像を、1次転写ローラ(22,32)に印加される1次転写バイアスによって静電的にベルト表面に転写を可能とする電気抵抗値を発揮する。かかる中間転写ベルトの一例として、ポリアミドにカーボンを分散し、その体積抵抗値は、10〜1012[Ωcm]程度に抵抗が調整されたものを挙げることができる。ベルトの走行を安定させるためのベルト寄り止めリブが、ベルト片側あるいは両側端部に設けられている。ベルトの周長は約1500[mm]である。
第1転写ユニット20の1次転写手段たる4つの1次転写ローラ22や、第2転写ユニット30の1次転写手段たる4つの1次転写ローラ32としては、例えば次のような構成のものを用いることができる。即ち、芯金たる金属ローラの表面に、導電性ゴム材料を被覆したもので、芯金部に、不図示の電源からバイアスが印加されるものである。本第1実施形態では、導電性ゴム材料として、ウレタンゴムにカーボンを分散したものを用い、体積抵抗を10Ωcm程度に調整している。
プリンタ部100は、Kトナーだけによるモノクロ画像の出力も可能である。モノクロ画像を出力する場合には、第1転写ユニット20におけるY,M,C用のプロセスユニット80Y,M,Cを使用しない。そして、プロセスユニット80Y,M,Cを稼動させないだけでなく、これらと第1中間転写ベルト21とを非接触に保つための機構を備えている。ローラ26と1次転写ローラ22を支持する内部フレーム(不図示)を設けておき、ある点を中心に回動可能に支持している。そして、感光体から遠ざかる方向に回動させることにより、感光体1Kだけを第1中間転写ベルト21と接触させて、作像工程を実行することにより、ブラックトナーによるモノクロ画像を作成する。かかる構成では、感光体の寿命向上の点で有利である。なお、第2転写ユニット30も同様に、モノクロ画像出力時にプロセスユニット81Y,M,Cを第2中間転写ベルト31から待避させるようになっている。
第1中間転写ベルト21の外周には、2次転写ローラ46が、第1中間転写ベルト21を裏面で支えながら張架している支持ローラ28との間に第1中間転写ベルト21を挟み込むように配設されている。これにより、第1転写ユニット20においては、第1中間転写ベルト21と2次転写ローラ46とが当接する2次転写ニップが形成されている。支持ローラ28からこの2次転写ニップを経て2次転写ローラ46に至るまでの領域が、両面転写装置における第1転写部になっている。
2次転写ローラ46は芯金たる金属ローラの表面に、導電性ゴムを被覆したもので、芯金部に対して、図示しない2次転写バイアス電源から2次転写バイアスが印加される。導電性ゴムはカーボンの分散によって体積抵抗が10Ωcm程度に調整されたものである。
上述の2次転写ニップの図中右側方には、レジストローラ対45が配設されている。このレジストローラ対45は、プリンタ部100の図中右側方に配設された給紙装置40から送られて来る転写紙Pをローラ間に挟み込んだ後、両ローラの回転を一時中断する。そして、第1中間転写ベルト21上の重ね合わせトナー像である4色トナー像に同期させ得るタイミングで、転写紙Pを2次転写ニップに向けて送り出す。送り出された転写紙Pは、2次転写ニップでその一方の面である第1面(図中上側を向く面)に4色トナー像が密着せしめられる。そして、2次転写バイアスやニップ圧の影響により、第1中間転写ベルト21上の4色トナー像がその第1面に一括2次転写される。2次転写ニップを通過した転写紙Pは、第1中間転写ベルト21や2次転写ローラ46から離れて、第2中間転写ベルト31に受け渡される。
第2転写ユニット30においては、第2中間転写ベルト31を張架している上部張架ローラ34によるベルト掛け回し箇所が、第2中間転写ベルト31の上部張架面になっている。この上部張架面の上方には、電荷付与手段たる転写チャージャー47が上部張架面と所定の間隙を介して対向するように配設されている。転写チャージャー47からこの所定の間隙を経由して、上部張架ローラ34に至るまでの領域が、第2転写ユニット30の第2転写部となっている。
転写チャージャー47は公知のタイプで、タングステンや金の細い線を放電電極とし、ケーシングで保持し、放電電極に不図示の電源から転写電流が印加される。第2中間転写ベルト31と転写チャージャー47の間に転写紙Pを通過させながら、その第1面に転写チャージャー47から発せられる電荷を付与することで、第2中間転写ベルト31上の4色トナー像を転写紙Pの第2面に一括2次転写する。上述の2次転写バイアスや、転写チャージャー47による付与電荷は、何れもトナーの極性と逆のプラス極性である。
プリンタ部100の図中右側方には転写紙Pを供給可能に収納した給紙装置40が配備されている。この給紙装置は、複数の紙収容手段を備えている。具体的には、最も上段に配設された給紙トレイ40a、これの下方に配設された第1給紙カセット40b、これの下方に配設された第2給紙カセット40c、これの下方に配設された第3給紙カセット40dを備えている。これら紙収容手段は、それぞれ紙面に対し直角手前側(操作面側)に引出し可能に配設されている。また、それぞれサイズの異なる転写紙Pを収容している。各紙収容手段において、最上位置の転写紙Pは、対応する給紙・分離手段41A〜41Dにより選択的に給紙、分離され、確実に一枚だけが複数の搬送ローラ対42Bにより紙搬送路43Bや43Aに送られる。
紙搬送路43Aには、転写紙Pを両面転写装置の第1転写部や第2転写部へ送り出す給送タイミングをとるための、一対のレジストローラ45が設けられている。さらに転写紙Pの搬送方向に対し直角方向の位置を正規の位置にするための横レジ補正機構44が、紙搬送路43Aに設けられている。横レジ補正機構44としては、次のものを例示することができる。即ち、図示しない横方向の基準ガイドと斜行コロ対から構成され、転写紙の横方向端部を該基準ガイドに押付けるように転写紙Pをスライド搬送する。そして、転写紙を所定の位置に整合させる。この基準ガイドは転写紙Pのサイズにより、所定の位置に移動、配置される。なお、横レジ補正機構44は転写紙Pの搬送方向に対し転写紙Pの両方の横方向から、転写紙Pの両辺を短時間及び複数回押し、転写紙Pを所定の位置に整合させる規制部材から構成されるジョガー方式でもよい。
転写紙Pは、レジストローラ対45から、第1中間転写ベルト21と2次転写ローラ46の当接によって2次転写ニップが形成されている第1転写部に向けて搬送される。その後、第2中間転写ベルト31と転写チャージャー47とが対向している第2転写部に向けて送られる。
給紙装置40においては、複数の給紙トレイのうち、最も上に配設されている給紙トレイ40aから排出される転写紙Pが、プリンタ部100の紙搬送路43Aに対して、曲げられることなくほぼ水平に真直ぐ搬送されるようになっている。このため厚い転写紙Pや剛性の高い板紙でも、給紙トレイ40a内に収容すれば、プリンタ部100の紙搬送炉43Aに確実に給紙することができる。なお、給紙トレイ40aには、多様な特性の転写紙が収納されても確実に給紙できるよう、バキューム機構からなるエアー給紙を採用すると好都合である。図示を省略しているが、紙搬送路43Aの要所には転写紙Pを検知するためのセンサを設けており、転写紙Pの存在を基準とする各種信号のトリガーとしている。
最も上側に配設されている給紙トレイ40aの上方には、第2給紙路43Cが設けられている。この第2給紙路43Cに対しては、給紙装置40の図中右側方に設置されている第2給紙装置300から、転写紙Pを供給することができる。
第2転写ユニット30の図中左側方には、複数の張架ローラ52,53,54,55,56によって記録体搬送ベルトたる紙搬送ベルト51を張架しながら図中反時計回りに無端移動させる記録体搬送装置たる紙搬送ユニット50が配設されている。紙搬送ベルト51は、第2転写ユニット30の第2転写部から排出される転写紙Pを、複数の張架ローラの1つである受入ローラ52によるベルト掛け回し箇所にて、紙搬送ベルト51上に受け取る。この受け取りよりも早いタイミングで、紙搬送ベルト51のおもて面には、静電吸着チャージャー57によって電荷が付与される。この電荷の付与により、紙搬送ユニット50は、第2転写部から排出されてくる転写紙Pを紙搬送ベルト51のおもて面に静電吸着させることができる。
転写紙Pをおもて面に静電吸着させた紙搬送ベルト51は、その無端移動に伴って転写紙Pを図中右側から左側へと搬送する。そして、紙搬送ユニット50の図中左側方に配設されている定着手段たる定着装置60に向けて、転写紙Pを受け渡す。この受け渡しよりも早いタイミングで、紙搬送ベルト51のおもて面に静電吸着せしめられている転写紙Pに対して、分離チャージャー58によって電荷が付与される。この電荷の付与により、それまで紙搬送ベルト51のおもて面に静電吸着していた転写紙Pがベルトから容易に分離されるようになる。そして、複数の張架ローラのうち、定着装置60の最も近くに配設されている分離ローラ54によるベルト掛け回し箇所で、分離ローラ54の曲率にならって急激に移動方向を変えようとするベルトから転写紙Pが分離して、定着装置60に受け渡される。
なお、紙搬送ユニット50の詳細については、後述する。
定着装置60としては、定着ローラ内部にヒータを備える方式のもの、加熱されるベルトを走行させる方式のもの、誘導加熱を採用した方式のものなどを採用することができる。同図においては、2つの定着ローラを当接して形成した定着ニップで、転写紙Pを両面側からそれぞれ加熱して他色第1トナー像及び他色第2トナー像を定着させる方式のものを採用している。転写紙P両面の画像の色合い、光沢度を同じにするため、2つの定着ローラについては、ベルト材質、硬度、表面性などを上下同等にしてある。また、フルカラーとモノクロ画像、あるいは片面か両面かにより、それぞれの面に対して最適な定着条件をつくりだすように、定着装置60の各種パラメータが制御されるようになっている。
定着装置60による定着処理が終了した転写紙Pは、排出路に向けて送り出される。この排出路には、定着処理後の転写紙Pを冷却して、不安定なトナーの状態を早期に安定させる目的で、冷却機能を有した冷却ローラ対70が配設されている。この冷却ローラ対70としては、放熱部を有するヒートパイプ構造のローラを採用することができる。冷却ローラ対70によって冷却された転写紙Pは、排紙ローラ対71により、プリンタ部100の左側に設けられた排紙スタック部75に排紙、スタックされる。この排紙スタック部は、大量の転写紙をスタック可能にすべく、不図示のエレベータ機構により、スタックレベルに応じて、受け部材が上下する機構を採用している。なお排紙スタック部75を通過させ、別の後処理装置に向けて転写紙を搬送させることもできる。別の後処理装置として、穴あけ、断裁、折、綴じなど製本のための装置などを設けることもできる。
プリンタ部100の上面には、未使用のトナーが収納された各色のトナーボトル86Y,M,C,Kが、着脱可能にボトル収納部85に収納されている。このボトル収容部85は、プリンタ部100上面で操作方向から見て奥側にあって、プリンタ部100上面の手前側は平面部分が確保されているため、作業台として利用することができる。上述のトナー供給手段により、各現像装置に必要に応じトナーを供給するようになっている。本第1実施形態では、上下に配設した第1画像形成部と第2画像形成部とで、互いに同色のトナーを扱う現像装置に対しては、共通のトナーボトルからトナーを供給するようになっているが、別々にすることもできる。消耗の多いブラックトナー用のトナーボトル86Kは、特に大容量としておくことも可能である。
トナーとしては、従来から公知の方法で得られる球形や不定形のトナーが用いられる。
体積平均粒径が20[μm]以下、好ましくは10[μm]以下、4[μm]以上のもの
がよい。なお、現像剤としての磁性キャリアも従来から公知の方法で得られるものが用いられる。体積平均粒径が25[μm]〜60[μm]程度のものがよい。
プリンタ部100の上面に設けられた操作・表示ユニット90には、キーボード等からなる図示しない入力操作部が設けられており、これにより画像形成のための条件などがインプットされる。また、ディスプレイ等からなる図示しない表示部に各種の情報を表示することもでき、操作者とプリンタ部100との情報交換を容易なものとする。
プリンタ部100内部に設けられた廃トナー収納部87は、クリーニング装置2や、中間転写ベルトのクリーニング装置20A,30Aなどと連結されている。そして、これらから送られる廃トナーや紙粉等の異物を一括して回収して収納する。これらのクリーニング装置(2,20A,30A,50A)に大容量の廃トナー収納部を備えないため、クリーニング装置が小型にでき、さらに廃トナーの廃棄の操作性も良好となっている。満杯センサ(不図示)を使って廃トナー収納部87内のトナー廃棄、あるいは容器交換などの警告を発する。
プリンタ部100内部に設けられた制御部95には、各種電源や制御基板などが板金フレームに保護され収納されている。定着装置60による熱や電装装置からの発熱により、画像形成装置内部は高温になるが、その対策としてファンFを設けて、内部部材の熱による機能低下を防止している。またこのファンFは冷却ローラ対70の放熱部と結合してあり、冷却ローラ対70の冷却効果を確実にしている。
給紙装置40の上部には、周知の技術によって原稿を自動搬送しながらその原稿の画像を読み取る自動画像読取装置(ADF)200が設けられており、これによる読取情報が制御部95に送られる。送られた読取情報に基づいて、プリンタ部100が駆動制御されて、原稿と同じ画像が出力される仕組みである。また、プリンタ部100に対しては、図示しないパーソナルコンピュータ等からの画像情報を送って、その画像情報に対応する画像を出力させることもできる。更に、図示しない電話回線から送られてくる画像情報を送って、その画像情報に対応する画像を出力させることもできる。給紙装置40の図中右側方には、上述のように、給紙装置40に転写紙Pを補給する第2紙補給装置300が配設されている。
次にプリンタ部100において、転写紙の片面にフルカラー画像を形成する片面記録時の動作について説明する。
片面記録の方法は基本的に2種類あって、選択が可能となっている。2種類のうちの1つは、第1中間転写ベルト21に転写した4色トナー像を転写紙Pの第1面に一括2次転写する方法である。また、もう1つの方法は、第2中間転写ベルト31に転写した4色トナー像を転写紙Pの第2面に一括2次転写する方法である。以下、前者の方法を例にして説明する。
プリンタ部100を稼動させると、第1中間転写ベルト21と第1プロセスユニット80Y,M,C,Kにおける感光体1Y,M,C,Kが回転する。同時に第2中間転写ベルト31が無端移動するが、第2プロセスユニット81Y,M,C,Kにおける感光体1Y,M,C,Kは第2中間転写ベルト31と離間されるとともに不回転状態にされる。そして、第1プロセスユニット80Yによる画像形成が開始される。LED(発光ダイオード)アレイと結像素子からなる露光装置4の作動により、LEDから出射されたイエロー用の画像データ対応の光が、帯電装置3によって一様帯電された感光体1Yの表面に照射されて静電潜像が形成される。
この静電潜像は、Y用の第1プロセスユニット81Yの現像装置によってYトナー像に現像され、Y用の1次転写ニップで第1中間転写ベルト21上に静電的に1次転写される。このような潜像形成、現像、1次転写動作が感光体1M,C,K側でもタイミングをとって順次同様に行われる。そして、第1中間転写ベルト21上のYトナー像に対して、M,C,K用の1次転写ニップでM,C,Kトナー像が順次重ね合わせて1次転写される。この重ね合わせの1次転写により、第1中間転写ベルト21上に4色トナー像が形成される。
一方、給紙装置40は、内部の給紙トレイ40aあるいは給紙カセット40bc,dから、画像データに対応する転写紙を給紙・分離手段41A,B,C,Dの何れか1つのよって送り出す。そして、搬送ローラ対42B,42Cによってプリンタ部100の紙搬送路43Cに向けて搬送する。そして、横レジ補正機構44に送られる。
横レジ補正機構44は、記録体供給手段たる給紙装置40から両面転写装置(第1、第2転写ユニット)に向けて搬送されている途中の転写紙Pにおける搬送方向からの姿勢の傾きを補正する傾き補正手段である。レジストローラ対45よりも搬送方向上流側で、搬送方向に直交する紙面方向に並べられたガイド板対を、転写紙Pの搬送方向に直交する両端に突き当てることで、転写紙Pの姿勢の傾きを補正する。ガイド板対の2つのガイド板は、搬送方向に直交する紙面方向に移動可能になっており、給紙された転写紙Pの幅に合わせて移動することで、板間距離を転写紙Pの幅に合わせることができる。
横レジ補正機構44によって姿勢の傾きが補正された転写紙Pは、レジストローラ対45のローラ間に至り、そこでタイミングが計られて第1転写部に送り出される。そして、第1転写部の2次転写ニップにて、第1中間転写ベルト21上の4色トナー像が第1面に一括2次転写される。2次転写ニップを通過した第1中間転写ベルト21のおもて面は、ベルトクリーニング装置20Aによって転写残トナーがクリーニングされる。
各第1プロセスユニット80Y,M,C,Kでは、それぞれ、1次転写ニップを通過した後の感光体1Y,M,C,K上に残留する転写残トナーが、クリーニング装置(2)によってクリーニングされる。このクリーニング装置(2)は、先に図2に示したように、クリーニングブラシ2aやクリーニングブレード2bによって第1中間転写ベルト21から転写残トナーを除去するものである。除去したトナー等の異物については、回収手段2cによって回収部87に送る。なおセンサS1、S2は、感光体表面の露光後の表面電位と、現像工程後の感光体表面に付着しているトナーの濃度が適切なものであるかを検知し、適宜作像条件の設定、制御のために不図示の制御手段に情報を出す。また、クリーニング後の感光体1の表面は除電装置Qによって残留電荷が除電されて初期化せしめられる。
第1転写部の2次転写ニップで第1面に4色トナー像が2次転写された転写紙は、第2転写ユニット30の第2中間転写ベルト31に受け渡された後、紙搬送ユニット50に送られる。そして、紙搬送ユニット50から定着装置60に受け渡されるが、この受け渡しに先立って、転写紙Pに対して分離チャージャー58による電荷が付与される。この付与により、第2中間転写ベルト31に静電吸着していた転写紙がベルトから容易に分離されるようになる。
定着装置60内では、転写紙Pの第1面に担持されているフルカラー画像中の各色トナーが、加熱によって溶融、混色される。転写紙Pはその第1面だけにトナーを有しているので、両面にトナーを有している両面記録時に比べ、定着に要する熱エネルギーが少なくて済む。制御部95が画像に応じて定着装置60の使用する電力を最適に制御する。定着処理が施された後であっても、転写紙P上で完全に固着するまでは、トナー像は搬送路のガイド部材等にこすられ、画像が欠落したり、乱れたりする。この不具合を防止するべく、定着装置60を通過した転写紙は、冷却手段である冷却ローラ対70が設けられているのである。
本複写機においては、排紙スタック部75で若い頁の転写紙が順次上に重ねられるように、作像順序がプログラムされているので、スタック部75で頁順が揃う。排紙スタック部75は、排紙される転写紙Pの増加に従って、下降するので、転写紙は整然と確実にスタックでき、頁順が乱れることがない。記録済みの転写紙を排紙スタック部75に直接スタックする代わりに、穴あけ加工処理を実施したり、ソータ、コレータや綴じ装置や折り装置など後処理装置に搬送することもできる。
転写紙Pの片面に画像を形成する他の方法では、第1プロセスユニット80Y,M,C,Kでの画像の形成をおこなわないようにするのと、頁揃えのために若い頁の画像データから順に像形成をさせる点が異なる。しかし、基本的には上述の片面記録の工程と同じなので、説明を省略する。
次に転写紙の両面に画像を形成する両面記録時の動作について説明する。
プリンタ部100に画像信号が入力されると、片面記録の動作で説明した第1プロセスユニット80Y,M,C,Kの感光体1Y,M,C,Kに、Y,M,C,Kトナー像が形成される。そして、これらは、Y,M,C,K用の1次転写ニップで第1中間転写ベルト21に順次重ね合わせて1次転写される。この工程とほぼ並行して、第2プロセスユニット81Y,M,C,Kの感光体1Y,M,C,Kに、Y,M,C,Kトナー像が形成される。そして、これらは、Y,M,C,K用の1次転写ニップで第2中間転写ベルト31に順次重ね合わせて1次転写される。このようにして、第1中間転写ベルト21、第2中間転写ベルト31上に、それぞれ4色トナー像が形成される。
第2プロセスユニット81Y,M,C,Kのユニット間隔は、第1プロセスユニット80Y,M,C,Kのユニット間隔よりも小さくなっている。これにより、第2転写ユニット30では、第1転写ユニット20よりも速く重ね合わせ1次転写が終了する。
タイミングが計られてレジストローラ対45から第1転写部の2次転写ニップに送られた転写紙Pは、その第1面に第1中間転写ベルト21上の4色トナー像が2次転写された後、第2転写部に受け渡される。そして、第2中間転写ベルト31と転写チャージャー47とが所定の間隙を介して対向している第2転写部にて、第2中間転写ベルト31上の4色トナー像が第2面に2次転写される。
このようにして両面にフルカラー画像が形成された転写紙Pは、紙搬送ユニット50を経由して定着装置60に受け渡される。そして、定着装置60内で加熱や加圧による定着処理が行われて、両面のトナー画像がそれぞれ溶融、混合される。更に、冷却ローラ対70と排紙ローラ71とを経た後、排紙スタック部75上に排紙される。
複数の頁の転写紙に両面記録する場合、若い頁の画像が下面となって排紙スタック部75にスタックされるように作像順序を制御する。これにより排紙スタック部75から取り出し、上下面を逆にしたとき記録物は上から順に1頁、その裏に2頁、2枚目が3頁、その裏が4頁となり頁順が揃う。このような作像順序の制御や、定着装置に入力する電力を片面記録時より増やすなどの制御は、制御部95によって実行される。
片面記録動作、両面記録動作に関して、フルカラー記録を実行させる例で説明したが、ブラックトナーだけによるモノクロ記録も可能である。メンテナンスや部品交換等の必要性が生じた場合には、不図示の外装カバー等を開放し、メンテナンスをおこなう。
以上の構成の本複写機においては、上述した第1画像形成部と制御部95との組合せにより、第1トナー像担持体たる第1中間転写ベルト21の表面に第1トナー像たる多色第1トナー像を形成する第1トナー像形成部が構成されている。また、第2画像形成部と制御部95との組合せにより、第2トナー像担持体たる第2中間転写ベルト31の表面に第2トナー像たる多色第2トナー像を形成する第2トナー像形成部が構成されている。また、第1画像形成部と第2画像形成部と制御部95との組合せにより、トナー像形成手段が構成されている。なお、第1トナー像とは、複数の単色第1トナー像の重ね合わせによる他色第1トナー像と、Y,M,C,K何れかの単色第1トナー像だけからなるトナー像との総称である。また、第2トナー像とは、複数の単色第2トナー像の重ね合わせによる他色第2トナー像と、Y,M,C,K何れかの単色第2トナー像だけからなるトナー像との総称である。
次に本実施形態の特徴部について説明する。上記記録体搬送装置たる紙搬送ユニット50に搬送される記録紙は、転写チャージャ47などによりプラス帯電している。一方、記録体搬送部材たる紙搬送ベルト51は、静電吸着チャージャ57によってマイナス帯電している。これにより、紙搬送ユニット50に搬送された記録紙は、紙搬送ベルト51に静電的に密着して、定着装置へ安定的に搬送できる。しかしながら、記録紙の紙搬送ベルト側の面にトナー像が形成された場合、トナー像の凹凸によって、記録紙と紙搬送ベルトとが良好に密着しない場合がある。記録体が紙搬送ベルトと良好に密着していないと、画像形成スピードの高速化によって、記録体の先端が浮き上がって記録紙の搬送不良や、画像乱れを生じる場合があった。そこで、本実施形態においては、記録紙と紙搬送ベルトとの静電的な密着性を確実にするために、密着補助手段を設けている。
図4は、紙搬送ユニット50の要部構成を示す図であり、図5は、紙搬送ユニットの要部斜視図である。紙搬送ユニット50のローラ52とローラ53との間の記録体受渡し領域には、記録紙と記録体搬送ベルトたる紙搬送ベルト51との静電的な密着性を確実にするための密着補助手段120が設けられている。この密着補助手段120は、図5に示すように、軸121と、樹脂で形成され、複数設けられた密着補助部材たる拍車122によって構成されている。拍車122は、紙搬送ベルト軸方向中央を中心として、対称となるように複数設け、記録紙のスキューを抑制している。拍車122の軸方向幅は、0.1[mm]以下とし、記録紙の第1面との接触面を少なくして、記録紙の第1面に形成されたトナー像を乱すのを極力抑えている。拍車122は、軸121に対して上下動可能に軸に取り付ける。このように、拍車122を上下動可能にすることで、記録体の厚さに応じて拍車122が上下動して、記録体の厚さに関係なく、拍車122を自重で記録体と接触させることができる。このように、拍車122を自重で記録体に接触させることで、記録体との接触圧を必要最低限に抑えることができ、記録体第1面に形成されたトナー像を乱すの抑制している。さらに、拍車122は、紙搬送ベルト51と連れ回る構成として、記録体第1面に形成されたトナー像を乱すの抑制している。
転写チャージャー47によって、プラス極性に帯電した記録紙の先端が、ローラ52とローラ53との間の受渡し領域に搬送されると、記録紙の先端は、紙搬送ベルト51に接触して、静電的に密着する。記録紙の先端が紙搬送ベルトに密着して、さらに紙搬送ベルトで定着装置60側に搬送されると、記録紙の先端が拍車122と紙搬送ベルト51の間に搬送される。これにより、拍車122が、記録体を紙搬送ベルト側に押しつけ、記録体と紙搬送ベルト51との密着性を確実にする。このように、記録体と紙搬送ベルト51とを確実に密着させることで、高速で記録体を搬送中に記録体先端と紙搬送ベルト51との間に記録体先端から空気が流れ込むことが抑制される。その結果、記録体の先端の浮きが抑制され、搬送不良や、画像の乱れを抑制することができる。
上記拍車122は、ローラ52とローラ53との間の記録体受渡し領域に配置されるのが好ましい。これは、記録体が紙搬送ベルト51に受け渡され、しばらく紙搬送ベルト51に搬送されてから拍車122により記録体を紙搬送ベルトへ押し付ける構成では、記録体が拍車122によって押し付けられる前に記録体の先端が浮き上がるおそれがあるからである。ローラ52とローラ53との間の記録体受渡し領域に拍車122を配置することで、記録体が紙搬送ベルト51に受け渡されて直ぐに、拍車122によって記録体が紙搬送ベルト51に押し付けられる。よって、拍車122によって記録体が紙搬送ベルト51に押し付けられる前に、記録体の先端が浮き上がるおそれが低減される。
また、上記拍車122にトナーと同極性の電荷を印加する電荷印加手段を上記密着補助手段120に設けても良い。このように、拍車122にトナーと同極性の電荷を付与することで、拍車と接触する記録体第1面上のトナーが拍車122に転写することを抑制することができる。
また、上記拍車122は、記録紙が搬送されていないとき、軸方向に揺動するようにしている。拍車122を軸方向に揺動させる方法としては、例えば、図6に示すように、回転せしめられる偏心カム439を、軸121の端面に突き当てて、軸121を揺動させることで、拍車122を軸方向に揺動させる。記録体を紙搬送ユニット50に搬送する際は、偏心カム439を所定の位置で停止させ、拍車122を所定の位置に配置させる。また、図7に示すような構成のものを採用してもよい。即ち、軸121の少なくとも片側端部付近に、カム溝ローラ438を固定し、これの周面に設けられたカム溝438aにアーム433の先端の突起437を係合せしめた構成である。軸121には、図示しないモータが接続されており、回転可能となっている。カム溝438aは、カム溝ローラ438を一周し、且つその軸線方向を軸121から傾斜させるように形成されている。このため、軸121が回転すると、このカム溝438aに係合している突起437がカム溝ローラ438の回転に伴って軸121をその軸線方向に沿って案内するように揺動せしめる。これにより、拍車122を揺動させることができる。
このように、拍車122を揺動させることで、拍車122が搬送ベルト51と幅方向均等に接触することとなり、拍車122と搬送ベルト51とが一箇所のみ接触するものに比べて、搬送ベルト51の寿命を向上させることができる。
また、拍車122と紙搬送ベルト51とは、用紙ジャムが発生した際に、手動で離間できるようになっている。拍車122と搬送ベルト51とを離間させる方法としては、例えば、レバーなどを軸に取り付けておき、レバーを操作すると、軸121が搬送ベルト51から離間する方向に引き上げられるように構成しておく。これにより、拍車122と搬送ベルト51とを離間することができる。
このように、拍車122と搬送ベルト51とを離間可能とすることで、紙搬送ベルト上で用紙ジャムが発生した際、用紙を容易に取り出すことができる。
本実施形態においては、両面転写手段と定着装置60との間に紙搬送ユニット50を設けているが、これに限られない。図8に示すように、両面転写手段と定着装置60との間に紙搬送ユニット50を設けずに、第2中間転写ベルト31で両面転写装置から定着装置60まで記録体を搬送する記録紙搬送ベルとを兼ねるようにしても良い。このように構成することで、両面転写装置から定着位置であるニップ部まで記録紙の部材間の受け渡しを行わなくて済む。よって、記録体上の未定着トナー像を擦ることなく、記録体を両面転写手段から定着装置に受け渡すことができるので、未定着トナー像の擦れによる乱れを抑えることができる。しかも、両面転写装置から搬送ベルトへの記録体の受け渡しを行わないので、両者間で生ずる記録体のジャムを回避することができる。
この図8の画像形成装置の場合、第2中間転写ベルト31は高温の定着装置付近を通過するので、第2中間転写ベルト31として、耐熱性の高いベルトを用いることが好ましい。耐熱性の高いベルトとしては、ベルト基体がポリイミド又はポリアミド等からなるものが挙げられる。このベルト基体とは、第2中間転写ベルト31を単層構造とする場合には、ベルトそのもののことを意味する。また、多層構造とする場合には、各層のうち、最も厚みの大きい層のことを意味する。少なくともベルト基体をポリイミド又はポリアミドで構成することにより、加熱によるベルト全体の伸び縮みを抑えて、その劣化を抑えることが可能になる。
この図8に示す画像形成装置においても、転写チャージャー47を通過後の記録体と接触する密着補助手段120を設けている。図7に示す画像形成装置においては、転写チャージャー47によって、記録体が第2中間転写ベルト31に静電的に密着するが、非接触で転写するので、第2中間転写ベルトと記録体との密着力は、十分でない。このため、高速で記録体を搬送した場合、第2中間転写ベルトと記録体先端との間に空気が入り込み、記録体の先端が浮き上がるおそれがある。しかし、この図8の画像形成装置においも、密着補助手段120の密着補助部材122で、記録体を確実に紙搬送ベルトへ密着させている。これにより、高速で記録体を搬送しても、記録体の先端が浮き上がることがなく、搬送不良や画像の乱れを抑制できる。
本実施形態においては、密着補助部材を拍車としているが、これに限らず、円盤などの回転体であれば良い。
(1)
以上、本実施形態の記録紙搬送装置によれば、密着補助部材たる拍車で、記録体搬送ベルトたる紙搬送ベルト上の記録体を紙搬送ベルト側へ押し付けている。これにより、紙搬送ベルト側の面にトナー像が形成された記録体であっても、紙搬送ベルトへ確実に密着させることができる。その結果、記録体を高速で搬送しても、紙搬送ベルトと記録体の先端との間に空気が流れ込んで、記録体先端が浮き上がるのを抑制することができる。よって、未定着トナー像の乱れや搬送不良を抑制することができる。
(2)
また、本実施形態の記録体搬送装置によれば、拍車を、上記紙搬送ベルトの軸方向中央を中心として対称に設けているので、記録体のスキューを抑制することができる。
(3)
また、本実施形態の記録体搬送装置によれば、上記拍車に上記記録体上のトナー像が帯びている電荷と同極性の電荷を付与する電荷付与手段を設けている。これにより、拍車にトナーが付着するを抑制することができ、トナー像が拍車によって乱されるのを抑制することができる。また、拍車に付着したトナーによって、記録体が汚れるのを抑制することができる。
(4)
また、本実施形態の記録体搬送装置によれば、上記拍車を記録体ととも回りさせることで、記録体上のトナー像が拍車によって乱されるのを抑制することができる。
(5)
また、本実施形態の記録体搬送装置によれば、拍車と上記記録体との軸方向接触幅を0.1[mm]以下とすることで、記録体上のトナー像と拍車との接触幅が減り、拍車によってトナー像が乱されるのを抑制することができる。
(6)
また、本実施形態の記録体搬送装置によれば、上記拍車を記録体と自重で接触させることで、拍車と記録体との接触圧を必要最低限に抑えることができる。よって、記録体上のトナー像が拍車によって乱されるのを抑制することができる。
(7)
また、本実施形態の記録体搬送装置によれば、上記拍車を軸方向に揺動させているので、拍車が搬送ベルトと幅方向均等に接触することができる。これにより、搬送ベルトの一箇所が拍車によって集中的に傷つけられることがないので、紙搬送ベルトの寿命を延ばすことができる。
(8)
また、本実施形態の記録体搬送装置によれば、上記拍車と記録体とが接触するとき以外で、拍車を軸方向に揺動させているので、記録体上のトナー像が拍車によって幅方向に乱されることを防止することができる。
(9)
また、本実施形態の記録体搬送装置によれば、拍車を紙搬送ベルトから離間できるようしている。これにより、紙搬送ベルト上でジャムが発生した場合は、拍車を紙搬送ベルトから離間させれば、紙搬送ベルト上記録体を容易に取り出すことができ、ジャム復帰作業を容易に行うことができる。
(10)
また、本実施形態の記録体搬送装置によれば、上記紙搬送ベルトに記録体が帯びている電荷とは逆極性の電荷を付与する電荷付与手段を備えている。これにより、紙搬送ベルトに搬送されてきた記録体を紙搬送ベルトに静電的に密着させることができる。これにより、記録体を良好に定着装置へ搬送することができる。また、上記紙搬送ベルトに記録体が帯びている電荷とは逆極性の電荷を付与することで、紙搬送ベルト上の帯電極性が、記録体に付着しているトナーと同極性となる。よって、記録体の紙搬送ベルト側の面に付着したトナー像が、紙搬送ベルトに付着するのを抑制することができる。
(11)
また、本実施形態の記録体搬送装置によれば、上記記録体が上記両面転写手段から上記紙搬送ベルトに受け渡される受渡し領域に上記拍車を設けている。これにより、記録体が紙搬送ベルトに受け渡されて直ぐに拍車によって紙搬送ベルトに押し付けられるので、記録体が紙搬送ベルトに確実に密着させることができる。これにより、拍車によって、密着性を確実にされる前に記録体の先端が浮き上がって、搬送不良や、画像が乱れてしまうのを抑制することができる。
(12)
また、本実施形態の記録体搬送装置によれば、第1像担持体ベルトたる第1中間転写ベルトと第2像担持体たる第2中間転写ベルトのどちらか一方が記録体を両面転写手段から定着装置まで搬送する紙搬送ベルトの機能を兼ねている。これにより、両面転写手段から定着位置であるニップ部まで記録紙の部材間の受け渡しを行わなくて済む。よって、記録体上の未定着トナー像を擦ることなく、記録体を両面転写手段から定着装置に受け渡すことができるので、未定着トナー像の擦れによる乱れを抑えることができる。しかも、両面転写手段から搬送ベルトへの記録体の受け渡しを行わないので、両者間で生ずる記録体のジャムを回避することができる。
(13)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、上記(1)〜(12)の特徴のいずれかを有する記録体搬送装置を設けているので、ジャムの発生が抑制されるととものに画像の乱れの少ない画像を得ることができる。
(14)
また、本実施形態の画像形成装置によれば、トナーの体積平均粒径が4[μm]〜20[μm]であり、かつ、磁性キャリアの体積平均粒径が25[μm]〜60[μm]である2成分現像剤を用いていることで、高画質の画像形成を実現することができる。
実施形態に係る複写機の概略構成図。 同複写機のプリンタ部における4つの第1プロセスユニットの1つを示す拡大構成図。 同複写機のプリンタ部における4つの第2プロセスユニットの1つを示す拡大構成図。 紙搬送ユニットの要部概略構成図。 紙搬送ユニットの要部斜視図。 揺動機構の一例を示す概略構成図。 揺動機構の他の例を示す概略構成図。 実施形態に係る複写機の他の例を示す概略構成図。
符号の説明
1 感光体
4 露光装置
5 現像装置
5a 現像ローラ
5c 搬送スクリュー
20 第1画像ユニット
21 第1中間転写ベルト
30 第2像担持体ユニット
31 第2中間転写ベルト
46 転写ローラ
47 転写チャージャー
51 搬送ベルト

Claims (14)

  1. 記録体の両面にトナー像を転写する両面転写手段から、該記録体上のトナー像を該記録体上に定着させる定着手段まで、記録体を搬送する記録体搬送装置において、
    該記録体を表面に密着させて、無端移動することにより該記録体を搬送するための記録体搬送ベルトと、該記録体搬送ベルト上の記録体を該記録体搬送ベルトに押し付ける密着補助部材を設けたことを特徴とする記録体搬送装置。
  2. 請求項1の記録体搬送装置において、
    上記密着補助部材を軸方向に複数備え、該密着補助部材を、上記記録体搬送ベルトの軸方向中央を中心として対称に設けたことを特徴とする記録体搬送装置。
  3. 請求項1または2の記録体搬送装置において、
    上記密着補助部材に上記記録体上のトナー像が帯びている電荷と同極性の電荷を付与する電荷付与手段を備えたことを特徴とする記録体搬送装置。
  4. 請求項1乃至3いずれかの記録体搬送装置において、
    上記密着補助部材は、回転体であって、該回転体は記録体ととも回りすることを特徴とする記録体搬送装置。
  5. 請求項4の記録体搬送装置において、
    上記回転体と上記記録体との軸方向接触幅を0.1[mm]以下としたことを特徴とする記録体搬送装置。
  6. 請求項4または5の記録体搬送装置において、
    上記回転体を記録体と自重で接触させることを特徴とする記録体搬送装置。
  7. 請求項4乃至6の記録体搬送装置において、
    上記回転体を軸方向に揺動させることを特徴とする記録体搬送装置。
  8. 請求項7の記録体搬送装置において、
    上記回転体と記録体とが接触するとき以外で、該回転体を軸方向に揺動させることを特徴とする記録体搬送装置。
  9. 請求項1乃至8いずれかの記録体搬送装置において、
    上記密着補助部材を上記記録体搬送ベルトから離間できるよう構成したことを特徴とする記録体搬送装置。
  10. 請求項1乃至9いずれかの記録体搬送装置において、
    上記記録体搬送ベルトに記録体が帯びている電荷とは逆極性の電荷を付与する電荷付与手段を備えたことを特徴とする記録体搬送装置。
  11. 請求項1乃至10いずれかの記録体搬送装置において、
    上記記録体が上記両面転写手段から上記記録体搬送ベルトに受け渡される受渡し領域に上記密着補助部材を備えたことを特徴とする記録体搬送装置。
  12. 請求項1乃至9いずれかの記録体搬送装置において、
    上記両面転写手段は、表面に第1トナー像を担持する第1像担持体ベルトと、表面に第2トナー像を担持する第2像担持体ベルトと、記録体の第1面に該第1像担持体ベルト上の該第1トナー像を転写する第1転写手段と、該記録体の第2面に該第2像担持体ベルト上の該第2トナー像を転写する第2転写手段とからなっており、上記記録体搬送ベルトが、該第1像担持体ベルトと該第2像担持体ベルトのどちらか一方を兼ねていることを特徴とする記録体搬送装置。
  13. 記録体の両面にトナー像を転写する両面転写手段と、該記録体上のトナー像を該記録体上に定着させる定着手段と、該両面転写手段から該定着手段まで記録体を搬送する記録体搬送手段とを備えた画像形成装置において、
    該記録体搬送手段として、請求項1乃至12のいずれかの記録体搬送装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項13の画像形成装置において、
    上記トナー像を現像する現像剤として、トナーの体積平均粒径が4[μm]〜20[μm]であり、かつ、磁性キャリアの体積平均粒径が25[μm]〜60[μm]である2成分現像剤を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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