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JP2006312603A - シート状皮膚外用剤及びその製造方法 - Google Patents

シート状皮膚外用剤及びその製造方法 Download PDF

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JP2006312603A
JP2006312603A JP2005135826A JP2005135826A JP2006312603A JP 2006312603 A JP2006312603 A JP 2006312603A JP 2005135826 A JP2005135826 A JP 2005135826A JP 2005135826 A JP2005135826 A JP 2005135826A JP 2006312603 A JP2006312603 A JP 2006312603A
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water
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acid
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Suehito Yabu
季仁 薮
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Shiseido Co Ltd
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

【課題】
乳化安定性が良好で、且つ油溶性薬剤及び水溶性薬剤の薬効が十分に発揮されるシート状皮膚外用剤及びその製造方法を提供する。
【解決手段】
油溶性薬剤と、水溶性薬剤と、親水性非イオン界面活性剤と、多価アルコールと、水とを含む水中油型乳化組成物において、
前記親水性非イオン界面活性剤の配合量が、組成物全体の0.05〜0.5質量%であり、乳化粒子径が0.5〜1.0μmである水中油型乳化組成物を、
シート状基材に含侵させることを特徴とするシート状皮膚外用剤。
前記シート状皮膚外用剤において、シリコーン油及びエステル油を配合質量比10:1〜1:30の範囲で含むことが好適である。
また、油溶性薬剤としてはビタミンA及び/又はその誘導体が、水溶性薬剤としてはトラネキサム酸が好適に用いられる。

Description

本発明はシート状皮膚外用剤及びその製造方法、特に水溶性薬剤及び油溶性薬剤を含むシート状皮膚外用剤に関する。
従来、皮膚外用剤には種々の薬効を有する薬剤が配合されている。例えば、日焼けによるシミ、ソバカスを予防又は改善するために、メラニン生成の抑制物質、例えばアルブチン、トラネキサム酸、コウジ酸、アスコルビン酸類等が配合されている。また、皮膚老化を予防又は改善するために、ビタミンAやその脂肪酸エステル等が配合されている。
上記薬剤配合の皮膚外用剤の剤型として、ローション剤は皮膚へ塗布後に垂れ落ちやすく、クリーム剤やゲル状剤は基剤から薬剤が放出しにくいため、薬効が充分に発揮されないことがある。
さらに、油中水型乳化化粧料の場合には、塗布後、瞬時に皮膚上に油膜が形成され、水溶性薬剤が吸収されにくくなるという問題がある。また水中油型乳化化粧料の場合でも、塗布後、遅滞なく水が揮発し皮膚上に油膜が形成され、水溶性薬剤が吸収されにくくなってしまう。
一方近年、製剤をシート状基材に含浸させたシート状皮膚外用剤が、その簡便性や有効性から注目されてきている。このシート状皮膚外用剤において、水溶性と油溶性の薬剤を併用する場合には、含浸させる製剤の剤型は乳化系あるいは可溶化系が考えられる。
シート状基材に乳化製剤あるいは可溶化製剤等を含侵させた技術としては、特開2000−44427号公報、特開2002−249423号公報、特開2003−342125号公報、特開2004−35459号公報等がある。
特開2000−44427号公報 特開2002−249423号公報 特開2003−342125号公報 特開2004−35459号公報
しかしながら、前記シート状皮膚外用剤においては、含侵させる製剤の経時安定性が必ずしも良好であるとは言えず、また油溶性薬剤及び水溶性薬剤を併用しても、その効果が十分に発揮されなかった。
本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、乳化安定性が良好で、且つ油溶性薬剤及び水溶性薬剤の薬効が十分に発揮されるシート状皮膚外用剤及びその製造方法を提供することにある。
前記目的を達成するために本発明者等が検討を行った結果、含侵させる製剤は、特定量の界面活性剤を含み、特定の乳化粒子径の水中油型乳化系が好ましいことを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明のシート状皮膚外用剤は、
油溶性薬剤と、水溶性薬剤と、親水性非イオン界面活性剤と、多価アルコールと、水とを含む水中油型乳化組成物において、
前記親水性非イオン界面活性剤の配合量が、組成物全体の0.05〜0.5質量%であり、乳化粒子径が0.5〜1.0μmである水中油型乳化組成物を、
シート状基材に含侵させることを特徴とする。
前記シート状皮膚外用剤において、シリコーン油及びエステル油を配合質量比10:1〜1:30の範囲で含むことが好適である。
また、油溶性薬剤としてはビタミンA及び/又はその誘導体が、水溶性薬剤としてはトラネキサム酸が好適に用いられる。
本発明のシート状皮膚外用剤の製造方法は、下記の(A)〜(C)工程を含むことを特徴とする。
(A)親水性非イオン界面活性剤を多価アルコール中に添加し、これに油溶性薬剤及びその他の油分を添加して乳化を行い、多価アルコール中油型乳化組成物とする工程。
(B)(A)工程後、該多価アルコール中油型乳化組成物に水溶性薬剤及び水を添加し、水中油型乳化組成物とする工程。
(C)(B)工程後、該水中油型乳化組成物をシート状基材に含浸させる工程。
本発明によれば、含侵させる水中油型乳化組成物に親水性非イオン界面活性剤を0.05〜0.5質量%配合し、乳化粒子径を0.5〜1.0μmとすることにより、乳化安定性が良好で、油溶性薬剤及び水溶性薬剤の効果が十分に発揮されるシート状皮膚外用剤を得ることができる。
<油溶性薬剤>
本発明において、油溶性薬剤としては、皮膚外用剤に配合できるものであれば特に制限されないが、例えば、ビタミンA及びその誘導体(ビタミンAアセテート、ビタミンAパルミテート等)、ビタミンE及びその誘導体(ビタミンEアセテート等)、ビタミンD類、ビタミンK、コエンザイムQ10、グリチルレチン酸、ステアリン酸グリチルレチネート等が挙げられる。
これらの油溶性薬剤は、1種又は2種以上が任意に選択されて配合される。上記油溶性薬剤のうち、特にビタミンA及びその誘導体が好適に用いられる。
本発明において、油溶性薬剤の配合量は、目的とする効能、効果等により異なるが、水中油型乳化組成物中の0.001〜10質量%であることが好ましい。0.001質量%未満であると、油溶性薬剤の効果が十分に発揮されないことがあり、10質量%を超えて配合しても、さらなる効果の向上は期待できない。
<水溶性薬剤>
本発明において、水溶性薬剤としては、皮膚外用剤に配合できるものであれば特に制限されないが、例えば、トラネキサム酸、アルブチン、コウジ酸及びその水溶性誘導体、L−アスコルビン酸2−グルコシド、ユキノシタ抽出液等が挙げられる。
これらの水溶性薬剤は、1種又は2種以上が任意に選択されて配合される。上記水溶性薬剤のうち、特にトラネキサム酸が好適に用いられる。
本発明において、水溶性薬剤の配合量は、目的とする効能、効果等により異なるが、水中油型乳化組成物中の0.001〜10質量%であることが好ましい。0.001質量%未満であると、水溶性薬剤の効果が十分に発揮されないことがあり、10質量%を超えて配合しても、さらなる効果の向上は期待できない。
<親水性非イオン界面活性剤>
本発明において、親水性非イオン界面活性剤としては、POE-ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POE-ソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンモノステアレート、POE-ソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンテトラオレエート等);POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POE-ソルビットモノラウレート、POE-ソルビットモノオレエート、POE-ソルビットペンタオレエート、POE-ソルビットモノステアレート等);POE-グリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POE-グリセリンモノステアレート、POE-グリセリンモノイソステアレート、POE-グリセリントリイソステアレート等のPOE-モノオレエート等);POE-脂肪酸エステル類(例えば、POE-ジステアレート、POE-モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POE-アルキルエーテル類(例えば、POE-ラウリルエーテル、POE-オレイルエーテル、POE-ステアリルエーテル、POE-ベヘニルエーテル、POE-2-オクチルドデシルエーテル、POE-コレスタノールエーテル、POE-フィトステロールエーテル等);プルロニック型類(例えば、プルロニック等);POE・POP-アルキルエーテル類(例えば、POE・POP-セチルエーテル、POE・POP-2-デシルテトラデシルエーテル、POE・POP-モノブチルエーテル、POE・POP-水添ラノリン、POE・POP-グリセリンエーテル等);テトラ POE・テトラPOP-エチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等);POE-ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POE-ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE-硬化ヒマシ油マレイン酸等);POE-ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POE-ソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POE-プロピレングリコール脂肪酸エステル;POE-アルキルアミン;POE-脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等を用いることができる。
これらの親水性非イオン界面活性剤は、1種又は2種以上を任意に選択し配合でき、上記親水性非イオン界面活性剤のうち、特にPOE-硬化ヒマシ油が好適に用いられる。
親水性非イオン界面活性剤の配合量は好ましくは0.05〜0.5質量%、より好ましくは0.1〜0.3質量%である。0.5質量%を超えると、乳化粒子径が小さくなりすぎ、油溶性薬剤と水との接触面積が大きくなり、油溶性薬剤が加水分解してしまうことがある。また、0.05質量%未満であると乳化安定性が低下することがある。
また、本発明の効果を損なわない範囲で、親油性非イオン界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、あるいは両性界面活性剤を配合することも可能である。
<多価アルコール>
多価アルコールとしては、例えば、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2-ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3-ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2-ブテン-1,4-ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6-ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2-メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE-テトラハイドロフルフリルアルコール;POP-ブチルエーテル;POP・POE-ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP-グリセリンエーテル;POP-グリセリンエーテルリン酸;POP・POE-ペンタンエリスリトールエーテル、POP・POEランダム共重合体、ポリグリセリン等が挙げられる。
特にグリセリン、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールが好適に用いられる。
多価アルコール類は、保湿剤あるいは可塑剤として作用し、薬剤の皮膚浸透性をより促進させる。多価アルコールは、1種で使用しても又は2種以上を配合して用いてもよい。
多価アルコールの配合量は、1〜50質量%、好ましくは3〜30質量%程度である。1質量%未満では配合による効果が十分に発揮されず、50質量%を超えると使用感の低下を招く傾向がある。
油溶性薬剤以外の油分としては、べたつかず使用感が良いこと等からシリコーン油が好適に用いられる。しかしながらシリコーン油を単独で用いると油溶性薬剤が加水分解してしまうことがある。これは油相中で、極性が低いシリコーン油が中心部に、極性が高いビタミンAエステル等の油溶性薬剤が界面(水相側)に集中し、その結果、油溶性薬剤と水との接触面積が増大するためであると考えられる。よって、シリコーン油と、極性の高いエステル油とを組み合わせて使用することが好ましい。シリコーン油とエステル油とを併用した場合、油相中で、油溶性薬剤が界面に集中することなく、均一に分散する。シリコーン油とエステル油との配合質量比は10:1〜1:30であることが好ましい。
シリコーン油としては、例えば、鎖状ポリシロキサン(ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等);環状ポリシロキサン(オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム、各種変性ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)等が挙げられる。
エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12-ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ-2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ-2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2-エチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸-2-オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2-エチルヘキシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2-エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。
特にメチルフェニルシロキサンと、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトールとの組み合わせが好適に用いられる。
また、その他の保湿剤、増粘剤、pH調整剤、経皮吸収促進剤、キレート剤、防腐剤等を必要に応じて適宜配合することが好ましい。
その他の保湿剤としては、例えば、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル-12-ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl-ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
増粘剤としては、例えば、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、アラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリル酸ナトリウム、ジメチルアクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリン塩架橋重合体、アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリン塩架橋重合体、ローカストビーンガム、グアガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸A1Mg(ビーガム) 、ラポナイト、無水ケイ酸等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、コハク酸−コハク酸ナトリウム、リン酸−リン酸ナトリウム等が挙げられる。
キレート剤としては、例えば1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸、1-ヒドロキシエタン-1,1- ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
防腐剤としては、例えばメチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、フェノキシエタノール等が挙げられる。
さらに、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる他の成分、例えば、粉末成分、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、水溶性高分子、皮膜剤、紫外線吸収剤、低級アルコール、糖、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料等を適宜配合することが出来る。
粉末成分としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等);有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等);無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等);無機褐色系顔料(例えば、γ−酸化鉄等);無機黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等);無機黒色系顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等);無機紫色系顔料(例えば、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β−カロチン等)等が挙げられる。
液体油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等が挙げられる。
固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
ロウ類としては、例えば、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、 POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば、直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等);分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2-デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、安息香酸系紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N-ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N-ジエトキシPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAブチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル等);アントラニル酸系紫外線吸収剤(例えば、ホモメンチル-N- アセチルアントラニレート等);サリチル酸系紫外線吸収剤(例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p-イソプロパノールフェニルサリシレート等);桂皮酸系紫外線吸収剤(例えば、オクチルメトキシシンナメート、エチル-4-イソプロピルシンナメート、メチル-2,5-ジイソプロピルシンナメート、エチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、メチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、プロピル-p-メトキシシンナメート、イソプロピル-p-メトキシシンナメート、イソアミル-p-メトキシシンナメート、オクチル-p-メトキシシンナメート(2-エチルヘキシル-p-メトキシシンナメート) 、2-エトキシエチル-p-メトキシシンナメート、シクロヘキシル-p-メトキシシンナメート、エチル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、2-エチルヘキシル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、グリセリルモノ-2-エチルヘキサノイル-ジパラメトキシシンナメート等);3-(4'-メチルベンジリデン)-d,l-カンファー、3-ベンジリデン-d,l-カンファー;2-フェニル-5-メチルベンゾキサゾール;2,2'-ヒドロキシ-5-メチルフェニルベンゾトリアゾール;2-(2'-ヒドロキシ-5'-t-オクチルフェニル) ベンゾトリアゾール;2-(2'-ヒドロキシ-5'-メチルフェニルベンゾトリアゾール;ジベンザラジン;ジアニソイルメタン;4-メトキシ-4'-t-ブチルジベンゾイルメタン;5-(3,3-ジメチル-2-ノルボルニリデン)-3-ペンタン-2-オン、ジモルホリノピリダジノン等が挙げられる。
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t-ブチルアルコール等が挙げられる。
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D-グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等);四炭糖(例えば、D-エリトロース、D-エリトルロース、D-トレオース、エリスリトール等);五炭糖(例えば、L-アラビノース、D-キシロース、L-リキソース、D-アラビノース、D-リボース、D-リブロース、D-キシルロース、L-キシルロース等);六炭糖(例えば、D-グルコース、D-タロース、D-ブシコース、D-ガラクトース、D-フルクトース、L-ガラクトース、L-マンノース、D-タガトース等);七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプロース等);八炭糖(例えば、オクツロース等);デオキシ糖(例えば、2-デオキシ-D-リボース、6-デオキシ-L-ガラクトース、6-デオキシ-L-マンノース等);アミノ糖(例えば、D-グルコサミン、D-ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等);ウロン酸(例えば、D-グルクロン酸、D-マンヌロン酸、L-グルロン酸、D-ガラクツロン酸、L-イズロン酸等)等が挙げられる。
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α-トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等が挙げられる。
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム) 、アシルグルタミン酸塩、アシルβ-アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチル−1,3-プロパンジオール、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール等が挙げられる。
高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
本発明における水中油型乳化組成物の乳化粒子径は、0.5〜1.0μmであることが好ましい。0.5μm未満であると、油溶性薬剤と水との接触面積が多くなり、油溶性薬剤が加水分解してしまうことがある。また1.0μmを超えると乳化安定性が悪くなる、あるいは粘度が高くなり、シート状基材への浸透性が悪くなる。
本発明における水中油型乳化組成物の粘度は、好ましくは500〜1500mPa・s(30℃)である。1500mPa・sを超えるとシート状基材への浸透性が悪くなるが、逆に500mPa・s未満では、使用時にシート状基材から組成物が垂れ落ちる、あるいは垂れ落ちないようにするには少量しか含浸できない。
尚、粘度は30℃において芝浦システム社製のB型粘度計で12rpm、1分間の条件で測定した場合の数値である。
本発明のシート状皮膚外用剤において、シート状基材に含浸させる水中油型乳化組成物の製造方法は、以下の(A)、(B)工程を含む方法にて製造することが好ましい。
(A)親水性非イオン界面活性剤を多価アルコール中に添加し、これに油溶性薬剤及びその他の油分を添加して乳化を行い、多価アルコール中油型乳化組成物とする工程。
(B)(A)工程後、前記乳化組成物に水溶性薬剤及び水を添加し、水中油型乳化組成物とする工程。
上記製造方法は、従来の油−水系に代えて、第一段階として油−多価アルコール系で乳化を行い、第二段階としてこれに水を加えて安定化するという方法である。
多価アルコールの表面張力は、水の表面張力と比較して遥かに小さい。このため、多価アルコールと親水性非イオン界面活性剤との間には、水と親水性非イオン界面活性剤との間のような強固な水素結合は存在しない。本発明の方法では、親水性非イオン界面活性剤を多価アルコールに溶解させ、これに油分を添加して乳化させているため、表面活性能の小さい親水性非イオン界面活性剤でも非常に少ない攪拌力で容易に界面に吸着させることができる。さらに熱を加える必要もないので、製造工程が簡便化される上、熱に弱い薬剤でも安定に配合することができる。
また、本発明の方法では、例え油相成分が多くても、乳化安定性が高く、シート状基材に十分な量を含浸させることができ、べたつかず良好な感触を持つ水中油型乳化組成物を調整することができる。
<シート状基材>
本発明のシート状皮膚外用剤においては、上記水中油型乳化組成物をシート状基材に含浸させる。シート状基材へ含浸させる上記組成物の量は、シート状基材の材質によっても異なるが、本発明においては少なくとも上記組成物によりシート状基材全体が濡れる程度の量が必要である。具体的には、シート状基材の質量に対して1〜30倍量、好ましくは5〜20倍量である。
含浸させる時期としては、使用者が使用時にその都度含浸させることもできるが、水中油型乳化組成物を製造後すぐにシート状基材に含浸させると、薬剤の安定性が確保され、使用性に優れ、携帯性にも優れるので好ましい。
本発明の水中油型乳化組成物は、シート状基材に含浸させることにより、皮膚の単位面積当たりにより多く塗布できるようになる。
また、本発明のシート状皮膚外用剤は、通常の乳液状皮膚外用剤等と比較して、薬剤の皮膚浸透が促進される。すなわち、油中水型乳化皮膚外用剤の場合には皮膚への塗布時に瞬時に油膜が形成されるため、また水中油型乳化皮膚外用剤の場合でも皮膚への塗布後すぐに水が揮発し油膜が形成されるため、水性薬剤が吸収されにくくなってしまうが、本発明のシート状皮膚外用剤は、シートによる閉塞効果により溶媒の揮発が抑制され、皮膚上に油膜が形成されるのを遅くするため、薬剤が十分皮膚に浸透し、薬効が十分に発揮される。
本発明に用いられるシート状基材としては、液体を吸収し、その繊維等の間や表面に保持できるものであれば特に限定されないが、特に不織布であることが好ましい。不織布を構成する繊維の材質としては、コットン、レーヨン、パルプ、麻、アクリル、ナイロン、シルク、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、ポリプロピレン等、及びそれらの混合物が使用されるが、特にコットンは組成物の浸透含浸保持性が高く、肌触りが良いので好ましい。
シート状基材の形状としては、楕円形、円形、ハート形、半円形、半楕円形、正方形、長方形、台形等が挙げられるが特に制限はない。また、中心部や周辺部に位置合わせや使用性改善の目的で凸部や凹部を設けてもよい。また使用部位により、基材の厚さや組成を変化させてもよい。
水中油型乳化組成物のシート状基材への含浸方法は公知の手段によることができる。例えば、滴下法、噴霧法、加圧法、ディッピング加工法が挙げられる。シート状基材はそのままあるいは折りたたむなどして1枚又は複数枚を用い、これに含浸させることができる。
含浸させたシート状基材は、直ちに気密性の高い容器に封入することが好ましく、特にアルミラミネート製包装体やポリエチレンテレフタレート(PET)で内面コートした包装体等の光を通さず、気密の良い袋等に密封装填することが、薬剤の安定性の点で好ましい。なお、密封充填する際、酸素により薬剤が酸化されるのを防止するため、アルゴンガス・窒素ガス等の不活性ガスを封入することが好ましい。
更に、脱酸素状態を維持するために、包装体に脱酸素剤を装填したり、脱酸素能を有する素材でできた包装体を用いたりすることもできる。
本発明のシート状皮膚外用剤は、顔(全体、あるいは頬部、目元部、口元部等)、腕部、脚部、胸部、腹部、首部等の全体又は局所の部位に密着させ、適当な時間放置後に剥離することにより使用される。
本発明のシート状化粧料の使用方法としては、シートを適用部位に密着させてから1〜60分間程度放置してからシートを剥すことが好ましい。また、使用頻度は、週1回〜1日1回程度が好ましい。
本発明のシート状皮膚外用剤は、油溶性薬剤及び水溶性薬剤と、他の配合成分との相乗効果により、美白効果、老化予防改善効果(シミ・シワ等)、保湿効果、血行促進効果、冷却効果、疲労回復効果、スリミング効果、整形効果等が期待できる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。配合量については特に断りのない限り質量%を示す。
初めに、本発明にて用いる評価方法について説明する。
評価(1):乳化安定性
50℃で1ヶ月保存後の乳化状態を観察し、以下の基準により評価した。
◎:1ヶ月経時で分離はなく、粘度に変化が全くない
○:1ヶ月経時で分離はないが、若干粘度が上昇する
△:1ヶ月経時で若干分離が認められる
×:1ヶ月経時で明らかに分離が認められる
評価(2):薬剤安定性
50℃で2ヶ月保存後の残存率を調べ、以下の基準により評価した。
◎:2ヶ月経時で95%以上残存
○:2ヶ月経時で80〜90%残存
△:2ヶ月経時で70〜80%残存
×:2ヶ月経時で70%以下残存
評価(3):薬剤浸透性
〈シート状皮膚外用剤の場合〉
油溶性薬剤
シリコーンを主成分とした皮膚透過特性に類似した人工膜に、試料(乳化組成物)0.05gをコットン100%、目付60g/mの不織布20cmに含浸させ、10分間貼付した。シート剥離後、残液を馴染ませ1時間放置後、セル内の油溶性薬剤を測定し、累積透過量(ng/cm)により油溶性薬剤の浸透性を評価した(図1)。
水溶性薬剤
洗浄・タオルドライ後の前腕部5cm×4cmに、試料(乳化組成物)1.0gをコットン100%、目付60g/mの不織布20cmに含浸させたものを15分間貼付した。シート剥離後、残液を馴染ませ6時間放置後、適用部位を2回洗浄・タオルドライし、2cm×2cmの角層を採取した。採取した角層にイオン交換水2mLを添加して水溶性薬剤を抽出し、角層内浸透量を以下の式で算出し、これにより水溶性薬剤の浸透性を評価した。
(数式)
(水溶性薬剤定量値(μg/mL))×(抽出溶媒量:2mL)
角層内浸透量(μg/cm)=―――――――――――――――――――――――
(角層剥離面積:2cm×2cm)
〈シートに含侵させないタイプの場合〉
油溶性薬剤については、試料(乳化組成物)0.05gを上記シート面積と同じ20cmに範囲に塗布し、1時間放置後、セル内の油溶性薬剤を測定し、累積透過量(ng/cm)により油溶性薬剤の浸透性を評価した。
また水溶性薬剤については、洗浄・タオルドライ後の前腕部5cm×4cmに試料(乳化組成物)1.0gを塗布し、6時間後に上記と同様の方法で水溶性薬剤の角層内浸透量を算出し、これにより水溶性薬剤の浸透性を評価した。
評価(4):シート状基材への含侵性
コットン100%、目付60g/mの不織布25cmの中央にスポイトを用いて試料(乳化組成物)を2g滴下した。
◎:シート状基材にとても含浸させやすい。
○:シート状基材に含浸させやすい。
△:シート状基材にやや含浸させにくい。
×:シート状基材に含浸させにくい。
評価(5):垂れ落ち
皮膚への塗布中に、シート状基材から試料(乳化組成物)の垂れ落ちがあるかどうかについて評価した。
◎:垂れ落ちが全くない
○:垂れ落ちがほとんどない
△:垂れ落ちがある
×:垂れ落ちがかなりある
以下に示す各皮膚外用剤について、上記評価方法に基づいて評価を行った。
(表1)
試 験 例
1 2 3 4 5 6
(油相)
ビタミンAパルミテート 0.04 0.04 0.04 0.04 0.04 0.04
メチルフェニルポリシロキサン 9.0 9.0 9.0 9.0 9.0 9.0
テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール
9.0 9.0 9.0 9.0 9.0 9.0
(水相1)
エタノール 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0
グリセリン 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0
1,3−ブチレングリコール 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0
PEG(60)水添ヒマシ油 0.3 1.0 0.001 0.3 0.3 0.3
(水相2)
トラネキサム 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0
カルボキシビニルポリマー ― ― ― ― ― 0.5
イオン交換水 残量 残量 残量 残量 残量 残量
(1)乳化安定性 ○ ○ × ○ × △
(2)薬剤安定性
油溶性薬剤 ○ × × ○ × △
水溶性薬剤 ○ ○ ○ ○ ○ ○
(3)薬剤浸透性
油溶性薬剤(ng/cm2) 734 710 722 507 706 694
水溶性薬剤(μg/cm 2 ) 1.51 1.42 1.43 0.64 1.41 1.32
乳化粒子径(μm) 0.6 0.4 5.0 0.6 2.0 2.0
粘度(Pa・s)(30℃) 500 450 650 500 720 5600
乳化方法 A A A A B B
シート状基材への含浸の有無 有 有 有 無 有 有
(製法)
〈試験例1〜3〉
親水性非イオン界面活性剤を多価アルコールに添加し溶解した(水相1)。これに油相を添加し、ホモミキサー処理により乳化を行った。これに水相2を添加し、水中油型乳化組成物を得た(乳化方法A)。
該組成物0.05gをコットン100%、目付60g/mの不織布25cmに含浸させた。
〈試験例4〉
親水性非イオン界面活性剤を多価アルコールに添加し溶解した(水相1)。これに油相を添加し、ホモミキサー処理により乳化を行った。これに水相2を添加し、水中油型乳化組成物を得た(乳化方法A)。
〈試験例5、6〉
親水性非イオン界面活性剤、多価アルコール及びその他の成分を水に溶解した(水相1,2)。これに油相を添加し、加熱後ホモミキサー処理により乳化し、その後冷却し、水中油型乳化組成物を得た(乳化方法B)。
該組成物0.05gをコットン100%、目付60g/mの不織布25cmに含浸させた。
試験例1は含浸性が高く、経時でも分離がなく、薬剤の安定性に優れていた。一方、試験例2は、乳化粒子径が小さいため、薬剤特に油溶性薬剤の安定性が悪く、逆に試験例3は、乳化粒子径が大きいため、乳化安定性が悪かった。
試験例4は、試験例1と同じ乳化組成物であるが、シートに含侵させていないため、試験例1と比較して、薬剤の浸透性が劣っていた。これはシートによる閉塞効果がないので、溶媒が揮発しやすく、すぐに皮膚上に油膜を作り水溶性薬剤が浸透しにくいため、また乳化系が壊れやすくなるためであると考えられる。
また、試験例1の製造方法では、親水性非イオン界面活性剤を多価アルコールに溶解させ、これに油分を添加して乳化させているため、非常に少ない攪拌力で安定な乳化物が得られ、薬剤を安定に配合することができるが、試験例5の製造方法では、経時で分離してしまい、薬剤を安定に維持することができなかった。
試験例6は、試験例5に増粘剤を加えたものであるが、乳化安定性は多少改善されたものの十分ではなく、また粘度が高くなり、薬剤の浸透性が悪くなってしまった。
以上より、本発明のシート状皮膚外用剤(試験例1)は、特異的に水中油型乳化組成物の乳化安定性が良好であり、また水溶性薬剤及び油溶性薬剤の浸透性が優れていることが確認された。
上記試験例1〜6の皮膚外用剤について、肌実感度の比較を行った。
しわの気になる30〜50代の女性パネラー45人が、試験例1〜6を週3回それぞれ2週間使用し、2週間使用後の肌実感度を1〜5の5段階評価した。結果を図2に示す。
図2からわかるように、試験例1は、他の試験例と比較して、肌実感度が著しく良い結果となった。これは、表1に示されたとおり、本発明のシート状皮膚外用剤(試験例1)は、薬剤の浸透性が高く、また乳化安定性が良好で薬剤を安定に保持できるためであると考えられる。
<油分の種類の検討>
次に、以下の処方に基づいて水中油型乳化組成物を調製し、好適な油分について検討した。
(表2)
試 験 例
7-1 7-2 7-3 7-4 7-5 7-6
(油相)
ビタミンAパルミテート 0.04 0.04 0.04 0.04 0.04 0.04
メチルフェニルポリシロキサン 18.0 9.0 9.0 9.0 9.0 9.0
テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール
― 9.0 ― ― ― ―
パルミチン酸イソプロピル ― ― 9.0 ― ― ―
スクワラン ― ― ― 9.0 ― ―
流動パラフィン ― ― ― ― 9.0 ―
ワセリン ― ― ― ― ― 9.0
(水相1)
エタノール 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0
グリセリン 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0
1,3−ブチレングリコール 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0
PEG(60)水添ヒマシ油 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3
(水相2)
トラネキサム酸 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0
イオン交換水 残量 残量 残量 残量 残量 残量
(1)乳化安定性 △ ◎ ◎ △ △ △
(2)薬剤安定性
油溶性薬剤 × ◎ ◎ × × △
水溶性薬剤 △ ◎ ◎ △ △ △
シリコーン油のみを用いた試験例7−1は、薬剤、特に油溶性薬剤の安定性が悪かった。またシリコーン油と、極性の低いスクワラン、流動パラフィン、あるいはワセリンとを併用した試験例7−4〜7−6においても、薬剤の安定性は改善されなかった。これに対し、シリコーン油と極性の高いエステル油とを併用した試験例7−2〜7−3においては、油溶性薬剤、水溶性薬剤共に良好な安定性を有していた。
以上より、本発明のシート状皮膚外用剤にかかる水中油型乳化組成物においては、シリコーン油とエステル油とを併用することが特に好適であることが確認された。
また、本発明者がさらに検討したところ、油溶性薬剤の安定性を良好にするためには、シリコーン油及びエステル油の配合質量比を、10:1〜1:30とすることが好適であることが確認された。
<乳化粒子径の検討>
次に、以下の処方に基づいて、上記乳化方法Aにより水中油型乳化組成物を調製し、好適な乳化粒子径について検討した。
(表3)
試 験 例
8-1 8-2 8-3 8-4 8-5
(油相)
ビタミンAパルミテート 0.04 0.04 0.04 0.04 0.04
メチルフェニルポリシロキサン 9.0 9.0 9.0 9.0 9.0
テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール
9.0 9.0 9.0 9.0 9.0
(水相1)
エタノール 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0
グリセリン 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0
1,3−ブチレングリコール 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0
PEG(60)水添ヒマシ油 2.0 1.5 0.5 0.05 0.01
(水相2)
トラネキサム酸 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0
イオン交換水 残量 残量 残量 残量 残量
乳化粒子径(μm) 0.01 0.1 0.5 1.0 2.0
粘度(Pa・s)(30℃) 80 100 300 1200 1800
(1)乳化安定性 ○ ○ ○ ○ ×
(2)薬剤安定性
油溶性薬剤 × △ ○ ○ △
水溶性薬剤 ○ ○ ○ ○ ○
(4)シート状基材への含浸性 ○ ○ ○ ○ ×
(5)垂れ落ち × × ○ ○ ○
乳化粒子径が0.01μmである試験例8−1は、薬剤、特に油溶性薬剤の安定性が悪く、さらに粘度が低いため垂れ落ちがあった。乳化粒子径が0.1μmである試験例8−2においても、その改善は十分ではなかった。逆に乳化粒子径が2.0μmである試験例8−5においては、乳化安定性が悪く、また粘度が高いためシート状基材への浸透性が悪くかった。
以上より、本発明のシート状皮膚外用剤において、水中油型乳化組成物の乳化粒子径は0.5〜1.0μmが好適であることが確認された。
なお、本発明者が検討したところ、水中油型乳化組成物の粘度が1500mPa・sを超えるとシート状基材への浸透性が悪くなり、逆に500mPa・s未満だとシート状基材から垂れ落ちることがわかった。よって水中油型乳化組成物の粘度は、500〜1500mPa・s(30℃)が好ましいことが確認された。
本発明にかかるシート状皮膚外用剤の処方例を以下に示す。いずれの処方例においても水中油型乳化組成物の乳化安定性が良好で、水溶性薬剤及び油溶性薬剤の効果が十分に発揮された。
(油相1) (質量%)
ビタミンAパルミテート 0.25
メチルフェニルポリシロキサン 3.0
テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール 3.0
イソステアリン酸 0.1
ジブチルヒドロキシトルエン 0.1
(水相1)
アルコール 6.0
ジプロピレングリコール 2.0
グリセリン 2.0
PEG(60)水添ヒマシ油 0.3
(水相2)
トラネキサム酸 2.0
トリメチルグリシン 5.0
ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.1
メチルパラベン 0.15
フェノキシエタノール 0.4
イオン交換水 残量
(製法)
水相1に油相2を添加し、ホモミキサー処理により乳化を行う。これに水相2を添加し、水中油型乳化組成物を得る。
これをコットン製不織布に含浸させ、PET製フィルムでできた包装体にアルゴンガスとともに密封包装する。
(油相1) (質量%)
ビタミンAアセテート 0.2
メチルフェニルポリシロキサン 3.0
ジメチルポリシロキサン 2.0
テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール 15.0
オクタン酸セチル 3.0
ステアリルアルコール 0.5
ジブチルヒドロキシトルエン 0.1
(水相1)
アルコール 6.0
ジプロピレングリコール 2.0
グリセリン 2.0
PEG(60)水添ヒマシ油 0.5
(水相2)
トラネキサム酸 2.0
キシリトール 2.0
コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.1
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.05
エデト酸三ナトリウム 0.1
キサンタンガム 0.1
メチルパラベン 0.15
フェノキシエタノール 0.4
イオン交換水 残量
(製法)
水相1に油相2を添加し、ホモミキサー処理により乳化を行う。これに水相2を添加し、水中油型乳化組成物を得る。
これをコットン製不織布に含浸させ、PET製フィルムでできた包装体にアルゴンガスとともに密封包装する。
(油相1) (質量%)
ビタミンA 0.045
ビタミンEアセテート 0.5
メチルフェニルポリシロキサン 7.0
ジメチルポリシロキサン 2.0
テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール 8.0
ジブチルヒドロキシトルエン 0.1
(水相1)
アルコール 5.0
1,3-ブチレングリコール 2.0
PEG(14)PPG(7)ジメチルエーテル 2.0
PEG(30)フィトステロール 0.5
(水相2)
トラネキサム酸 2.0
可溶性コラーゲン 0.2
ソルビトール 5.0
トレハロース 0.1
カルボキシメチルセルロース 0.4
エデト酸三ナトリウム 0.1
ポリアクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン共重合体 1.0
メチルパラベン 0.15
フェノキシエタノール 0.4
イオン交換水 残量
(製法)
水相1に油相2を添加し、ホモミキサー処理により乳化を行う。これに水相2を添加し、水中油型乳化組成物を得る。
これをコットン製不織布に含浸させ、PET製フィルムでできた包装体にアルゴンガスとともに密封包装する。
本発明における油溶性薬剤の累積透過量の試験方法を示した図である。 本発明における肌実感度の比較図である。

Claims (5)

  1. 油溶性薬剤と、水溶性薬剤と、親水性非イオン界面活性剤と、多価アルコールと、水とを含む水中油型乳化組成物において、
    前記親水性非イオン界面活性剤の配合量が、組成物全体の0.05〜0.5質量%であり、乳化粒子径が0.5〜1.0μmである水中油型乳化組成物を、
    シート状基材に含侵させることを特徴とするシート状皮膚外用剤。
  2. 請求項1に記載の皮膚外用剤において、シリコーン油及びエステル油を配合質量比10:1〜1:30の範囲で含むことを特徴とするシート状皮膚外用剤。
  3. 請求項1又は2に記載の皮膚外用剤において、油溶性薬剤がビタミンA及び/又はその誘導体であることを特徴とするシート状皮膚外用剤。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の皮膚外用剤において、水溶性薬剤がトラネキサム酸であることを特徴とするシート状皮膚外用剤。
  5. 下記の(A)〜(C)工程を含むことを特徴とするシート状皮膚外用剤の製造方法。
    (A)親水性非イオン界面活性剤を多価アルコール中に添加し、これに油溶性薬剤及びその他の油分を添加して乳化を行い、多価アルコール中油型乳化組成物とする工程。
    (B)(A)工程後、該多価アルコール中油型乳化組成物に水溶性薬剤及び水を添加し、水中油型乳化組成物とする工程。
    (C)(B)工程後、該水中油型乳化組成物をシート状基材に含浸させる工程。
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