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JP2006303323A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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JP2006303323A JP2005125496A JP2005125496A JP2006303323A JP 2006303323 A JP2006303323 A JP 2006303323A JP 2005125496 A JP2005125496 A JP 2005125496A JP 2005125496 A JP2005125496 A JP 2005125496A JP 2006303323 A JP2006303323 A JP 2006303323A
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Abstract

【課題】SiC半導体を用いながらオン抵抗を効果的に低減することが可能な半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】N型SiC半導体基板20には、間隔を開けて複数のP型ウエル23が形成されている。P型ウエル23の内方の領域にはN+型ソース層26が形成されている。隣接するP型ウエル23に跨るように、半導体基板20上に、ゲート絶縁膜24を挟んで、ゲート電極25が形成されている。隣り合うP型ウエル23の間の領域には、N型不純物拡散層41が形成されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、SiC(炭化シリコン)半導体基板を用いた半導体装置およびその製造方法に関する。
家庭用民生機器や電気自動車(たとえばハイブリッド車)の電源(とくにインバータを用いたもの)には、従来から、Si(シリコン)半導体基板を用いたパワーMOSFETが用いられてきた。パワーエレクトロニクスの分野では、電力変換時におけるデバイスでの損失が問題となっており、低損失化が課題となっているが、Si材料を用いたパワーMOSFETでは技術的な限界に近づきつつあると言われており、さらなる高効率化の実現は困難な状況に立ち至っている。
そこで、SiC半導体のパワーデバイスへの応用についての研究が進められている。SiCは、バンドギャップがSiの3倍、絶縁破壊電界がSiの10倍などといった、優れた物性を持つ化合物であり、パワーデバイスに応用すれば、Si系パワーデバイスよりも低損失なデバイスを実現できる。しかし、SiC半導体基板を用いたMOSFETには、チャネル部分の抵抗が高いという課題があり、実用化が困難であると言われている。
図8は、SiC半導体基板を用いたパワーMOSFETの構造例を示す図解的な断面図である。N型SiC半導体基板1上にN型SiCエピタキシャル層2が形成されており、このSiCエピタキシャル層2の表層部にMOS構造が形成されている。すなわち、SiCエピタキシャル層2の表層部には、間隔を開けてP型ウエル3が複数個形成されており、隣接するP型ウエル3に跨る領域には、SiCエピタキシャル層2上に、ゲート絶縁膜4を挟んで、ゲート電極5が形成されている。図8ではゲート電極5は分離されて表されているが、これらは、図示しない位置で連続している。
各P型ウエル3内には、ゲート電極5の縁部に沿ってN+型ソース層6が形成され、さらに、P型ウエル3に接続されたP+型層7が形成されている。N+型ソース層6およびP+型層7は、SiCエピタキシャル層2の表面に形成されたコンタクトメタル8(たとえば、Niからなるもの)に接続されている。このコンタクトメタル8は、ゲート電極5を覆う層間絶縁膜9およびゲート絶縁膜4に形成されたコンタクト孔10を介して、ソース電極11に接合され、電気的に接続されている。ソース電極11は、層間絶縁膜9上のほぼ全面を覆って形成される金属層(たとえば、Alからなるもの)からなり、コンタクト孔10に入り込んで、コンタクトメタル8と接触するようになっている。
このような構成により、ゲート電極5に適切な電圧を印加すれば、P型ウエル3においてゲート電極5の直下に位置するチャネル領域12に反転層が生じ、ドレイン領域としてのSiC半導体基板1とソース層6との間が導通する。このようにして、トランジスタ動作が可能となる。
特開2000−22137号公報(図7)
前記のような構成のパワーMOSFETの場合、P型ウエル3間の間隔が狭いと、この間を通る電流は、いわゆるJFET(Junction Field-Effect Transistor)抵抗を受け、オン抵抗が高くなる。むろん、この問題は、P型ウエル3間の間隔を広くとることによって解消されるが、この場合には、単位面積当たりのチャネル幅(チャネル領域12の総延長)が短くなり、チャネル抵抗が増加してしまう。すなわち、もともとSiC半導体を用いたMOSFETにおいて最大の課題ともいうべき大きなチャネル抵抗をさらに増大させてしまう結果を招き、オン抵抗が高くなる。
したがって、SiC半導体を用いたMOSFETのオン抵抗(JFET抵抗およびチャネル抵抗を含む。)の低減は、容易にはなしえない課題となっていた。
そこで、この発明の目的は、SiC半導体を用いながらオン抵抗を効果的に低減することが可能な半導体装置およびその製造方法を提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、第1導電型のSiC半導体基板(20)と、このSiC半導体基板上に間隔を開けて形成され、前記第1導電型とは異なる第2導電型の複数のウエル(23)と、隣り合う前記ウエル間に前記第1導電型の不純物を導入して形成された不純物拡散層(41)とを含むことを特徴とする半導体装置である。なお、括弧内の英数字は後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
この構成によれば、隣り合うウエル間に第1導電型の不純物拡散層を設けることによって、ウエル間の領域を通る電流が受けるJFET抵抗を低減することができる。したがって、ウエル間の間隔を狭くすることができるので、隣接するウエル間にゲート電極(25)を設ける場合に、隣接するゲート電極間の間隔を短くして、微細構造化を図ることができる。このようにして、単位面積当たりのチャネル幅を増加することができ、かつ、JFET抵抗を低く抑えることができるので、オン抵抗を低減することができる。
請求項2記載の発明は、各ウエル内において前記不純物拡散層とは所定の間隔を開けた領域に前記第1導電型の不純物を導入して形成されたソース拡散領域(26)をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の半導体装置である。
この構成によれば、前記不純物拡散層と前記ソース拡散領域との間の前記ウエル内の領域をチャネル領域とすることができる。このチャネル領域上に絶縁膜を介してゲート電極を配置することにより、チャネル領域における反転層の形成を制御でき、ソース拡散領域と不純物拡散層との間の電流を制御できる。
前述のようにウエル間の距離の短縮によってチャネル幅の増加を図ることができるので、SiC半導体に特有の高いチャネル抵抗の問題を克服して、オン抵抗を低減することができる。
前記不純物拡散層は、請求項3に記載されているように、前記ウエルと重なり合わないように形成されていてもよく、また、請求項4に記載されているように、縁部において前記ウエルと重なり合っていてもよい。
請求項5記載の発明は、前記不純物拡散層と前記ソース拡散領域との間隔が0.3μm以上2.0μm以下であることを特徴とする請求項2記載の半導体装置である。
この構成では、不純物拡散層とソース拡散領域との間の間隔によって規定されるチャネル長が短いため、チャネル抵抗を低減することができ、オン抵抗をさらに低減できる。
請求項6記載の発明は、第1導電型のSiC半導体基板(20)上に、前記第1導電型とは異なる第2導電型の複数のウエル(23)を間隔を開けて形成する工程と、隣り合う前記ウエル間に前記第1導電型の不純物を導入して不純物拡散層(41)を形成する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法である。この方法により、請求項1に記載の半導体装置を得ることができる。
請求項7記載の発明は、各ウエル内において前記不純物拡散層から所定の間隔を開けた領域に、前記不純物拡散層の形成のためのマスクと同じマスクを用いたイオン注入によって、当該不純物拡散層の形成と同時に、ソース拡散領域(26)を形成する工程をさらに含むことを特徴とする請求項6記載の半導体装置の製造方法である。この方法によれば、不純物拡散層とソース拡散層との間隔を正確に規定することができるので、これらの間隔を短く(たとえば、0.3μm〜2.0μm)することができる。これにより、チャネル長を短くして、チャネル抵抗の低減を図ることができる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の第1の実施形態に係る個別半導体素子としてのパワーMOSFETの構成を示す図解的な断面図である。このパワーMOSFETは、N+型SiC基板21上にN型SiCエピタキシャル層22を成長させて作製したSiC半導体基板20を備えている。N型エピタキシャル層22の表層部には、複数のP型ウエル23が間隔を開けて形成されている。この実施形態では、個々のP型ウエル23は、図2の図解的な平面図に示すように、たとえば矩形(正方形を含む)に形成されていて、この矩形のP型ウエル23がSiC半導体基板20上にたとえば格子状に分散配列されて形成されている。
隣り合うP型ウエル23間の領域に跨るように、SiC半導体基板20の表面には、ゲート絶縁膜24を挟んでゲート電極25が形成されている。各P型ウエル23内において、ゲート電極25の縁部にゲート絶縁膜24を介して対向する位置には、それぞれN+型ソース層26が形成されている。このN+型ソース層26は、この実施形態ではP型ウエル23とほぼ相似形の矩形形状を有し、その内方の中央部には、P型ウエル23の配線接続のためのP+型層27が形成されている。
ゲート電極25は、層間絶縁膜29によって覆われている。この層間絶縁膜29およびゲート絶縁膜24には、P+型層27およびこのP+型層27周囲のN+型ソース層26の一部を露出させるコンタクト孔30が形成されている。このコンタクト孔30の底部には、コンタクトメタル28が形成されていて、このコンタクトメタル28は、P+型層27およびN+型ソース層26に電気的に接続されている。さらに、層間絶縁膜29上のほぼ全面を覆うようにソース電極31が形成されていて、このソース電極31は、コンタクト孔30に入り込み、コンタクトメタル28に接合されている。ドレインとなるSiC基板21の下面には、ドレイン電極32が形成されている。
N型エピタキシャル層22の表層部(SiC半導体基板20表層部)において、各P型ウエル23を取り囲む領域(隣接するP型ウエル23の間の領域)には、第1N型不純物拡散層41(図2においては2点鎖線で囲んだ斜線領域で示す。)が形成されている。この第1N型不純物拡散層41は、P型ウエル23の縁部に重なるように形成されている。
一方、P型ウエル23の内部には、第1N型不純物拡散層41の縁部に対向するように第2N型不純物拡散層42(図2においては2点鎖線で囲んだ斜線領域で示す。が形成されている。この第2N型不純物拡散層42は、この実施形態では、矩形リング状に形成されており、N+型ソース層26とほぼ重なり合うとともに、N+型ソース層26から外方にはみ出して、その縁部がP型ウエル23内に配置されている。
この実施形態では、第1N型不純物拡散層41および第2N型不純物拡散層42は、共通のマスクを用いたイオン注入により自己整合的に形成されており、第1および第2N型不純物拡散層41,42の対向する縁部間の距離は至るところで一定となっている。この距離は、たとえば、0.3μm〜2.0μmとされることが好ましい。
このような構成により、ゲート電極25に適切な電圧を印加すれば、P型ウエル23の表面においてゲート電極25に対向する部分に反転層(チャネル)が形成されることになる。この反転層を介して、第1および第2N型不純物拡散層41,42間が導通し、ドレイン領域として機能するN型SiC半導体基板20からソース電極31へと向かう電流が流れることになる。
+型ウエル23において、実質的にチャネル領域35として機能するのは、第1および第2N型不純物拡散層41,42の間のP型の領域である。このチャネル領域35の距離(チャネル長)Lは、第1および第2N型不純物拡散層41,42の間の距離によって規定されることになるが、前述のとおり、この距離は至るところで一定となっている。そのため、安定したデバイス特性を得ることができ、製品間の特性のばらつきも抑制できる。
また、P型ウエル23の間の領域に第1N型不純物拡散層41が形成されていることにより、隣接するP型ウエル23の間を電流が通るときに受けるJFET抵抗が低減されることになる。そのため、複数のP型ウエル23を、JFET抵抗を大きく増大させることなく近接配置することが可能となる。その結果、単位面積中に多数のP型ウエル23を配置して微細構造化を図ることができる。これにより、チャネル領域35の総延長であるチャネル幅を大幅に増大させることができる。その結果、低いオン抵抗を実現することができる。
しかも、第1および第2N型不純物拡散層41,42が共通のマスクを用いたイオン注入によって自己整合的に形成されるため、これらの間の距離を短く設定して、チャネル長Lを短くすることができる。これによりチャネル抵抗をさらに低減することができるので、オン抵抗をより一層低くすることが可能となる。
図3A〜3Fは、前述のパワーMOSFETの製造工程を説明するための図解的な断面図である。まず、図3Aに示すように、N+型SiC基板21上にN型エピタキシャル層22が成長させられ、その後にイオン注入によりP型ウエル23が形成される。さらに、別のマスクを用いて、P型ウエル23のほぼ中央部にP型不純物をイオン注入することにより、P+型層27が形成される。
次いで、図3Bに示すように、別のマスクを用いたN型不純物イオンの注入によって、N+型ソース層26が形成される。
その後、図3Cに示すように、第1および第2N型不純物拡散層41,42に対応したパターンの開口を有するイオン注入マスク37を用いてN型不純物イオンを注入することによって、第1および第2N型不純物拡散層41,42が同時に形成される。
次いで、図3Dに示すように、SiC半導体基板20の表面にゲート絶縁膜24が形成され、さらに、P型ウエル23の中央領域を露出させるパターンのゲート電極25(たとえばポリシリコンからなるもの)が形成される。そして、ゲート電極25から露出している領域のゲート絶縁膜24の中央部に、P+型層27およびN+型ソース層26の一部の領域を露出させる開口が形成され、この開口に、たとえばNiからなるコンタクトメタル28が埋め込まれる。また、N+型SiC基板21の下面にはドレイン電極32となる金属膜が形成される。
次いで、図3Eに示すように、コンタクトメタル28の上方領域にコンタクト孔30を有する層間絶縁膜29(たとえば、SiO2からなるもの)が形成され、この層間絶縁膜29によってゲート電極25が覆われることになる。
そして、図3Fに示すように、全面にソース電極31を構成する金属膜(たとえばAlからなるもの)が形成される。このソース電極31は、コンタクト孔30に入り込み、コンタクトメタル28に接合されることになる。
このようにして、図1に示す構造のパワーMOSFETを得ることができる。
そして、第1および第2N型不純物拡散層41,42が、イオン注入マスク37を共通に用いたイオン注入によって自己整合的に形成されるので、これらの間の距離によって規定されるチャネル長Lは、SiC半導体基板20上の至るところで一定となる。これにより、安定なデバイス特性を得ることができ、製品毎の特性のばらつきを抑制することができる。
図4は、この発明の第2の実施形態に係るパワーMOSFETの構成を説明するための図解的な断面図である。この図4において、前述の図1に示された各部と対応する部分には図1の場合と同一の参照符号を付して示す。この実施形態では、前述の第1の実施形態における第2N型不純物拡散層42が設けられていない。一方、P型ウエル23を取り囲む領域(P型ウエル23の間の領域)には、P型ウエル23に縁部を入り込ませたN型不純物拡散層41が形成されている。したがって、このN型不純物拡散層41とN+型ソース層26との間の領域がチャネル領域35となり、これらの間の距離によってチャネル長Lが規定されることになる。
この実施形態では、N型不純物拡散層41は、N+型ソース層26と共通のイオン注入マスクを用いて、自己整合的に形成されていて、N+型ソース層26が第2N型不純物拡散層としての役割を担う。そのため、前述の第1の実施形態の場合と同じく、チャネル長Lは基板20上のいたるところで一定となり、安定したデバイス特性を得ることができる。
むろん、N型不純物拡散層41によって、JFET抵抗を低減することができるから、P型ウエル23間の距離を縮小して微細構造化を図ることができ、それによりチャネル幅を増大させ、オン抵抗の低減を図ることができる。また、N型不純物拡散層41とN+型ソース層26とが自己整合的に形成されるので、これらの間の距離を短くして(たとえば、0.3μm〜2.0μm)、チャネル長Lを短縮することができる。その結果、チャネル抵抗を一層低減して、オン抵抗の低減を図ることができる。
図5は、前述の図4の構成を変形して、P型ウエル23に入り込まないようにN型不純物拡散層41を形成した構成を示す。この構成によっても、隣接するP型ウエル23間を通る電流が受けるJFET抵抗を低減することができるので、Pウエル23の間の距離を縮小して微細構造化を図り、ゲート幅を増大して、オン抵抗の低減を図ることができる。
図6は、前述の図4の構成を変形して、N型不純物拡散層41の形成を、N+型ソース層26の形成のためのイオン注入とは別のイオン注入工程によって行った場合を示している。同様に、図7には、図5の構成を変形して、N型不純物拡散層41の形成を、N+型ソース層26の形成のためのイオン注入とは別のイオン注入工程によって行った例を示す。これらの場合、N+型ソース層26の層厚と、N型不純物拡散層41の層厚とが異なることになる。
図6および図7の各構成では、N型不純物拡散層41の不純物濃度および層厚を、N+型ソース層26に依存することなく定めることができる。そのため、N型不純物拡散層41の不純物濃度および拡散深さを、JFET抵抗低減の目標値や必要な耐圧を考慮して適切に定めることができ、これにより、安定したデバイス特性と、オン抵抗の低減とを両立したパワーMOSFETを構成することができる。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は、さらに他の形態で実施することもできる。たとえば、前述の実施形態では、パワーMOSFETを例にとったが、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの他の構造の半導体装置にも、この発明の適用が可能である。
また、前述の実施形態では、N型SiC半導体基板20上にNチャンネル型のMOSFETを形成した例を示したが、P型SiC半導体基板を用い、各部の導電型を前述の各実施形態の場合とは反対にして、Pチャンネル型のMOSFETを構成してもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この発明の第1の実施形態に係る個別半導体素子としてのパワーMOSFETの構成を示す図解的な断面図である。 前記パワーMOSFETの一部の図解的な平面図である。 図3A〜3Fは、前述のパワーMOSFETの製造工程を説明するための図解的な断面図である。 この発明の第2の実施形態に係るパワーMOSFETの構成を説明するための図解的な断面図である。 前記第2の実施形態の変形例を示す図解的な断面図である。 前記第2の実施形態の他の変形例を示す図解的な断面図である。 前記第2の実施形態のさらに他の変形例を示す図解的な断面図である。 SiC半導体基板を用いた従来のパワーMOSFETの構造例を示す図解的な断面図である。
符号の説明
20 N型半導体基板
21 N+型SiC基板
22 N型エピタキシャル層
23 P型ウエル
24 ゲート絶縁膜
25 ゲート電極
26 N+型ソース層
27 P+型層
28 コンタクトメタル
29 層間絶縁膜
30 コンタクト孔
31 ソース電極
32 ドレイン電極
35 チャネル領域
37 イオン注入マスク
41 第1N型不純物拡散層
42 第2N型不純物拡散層

Claims (7)

  1. 第1導電型のSiC半導体基板と、
    このSiC半導体基板上に間隔を開けて形成され、前記第1導電型とは異なる第2導電型の複数のウエルと、
    隣り合う前記ウエル間に前記第1導電型の不純物を導入して形成された不純物拡散層とを含むことを特徴とする半導体装置。
  2. 各ウエル内において前記不純物拡散層とは所定の間隔を開けた領域に前記第1導電型の不純物を導入して形成されたソース拡散領域をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記不純物拡散層は、前記ウエルと重なり合わないように形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 前記不純物拡散層は、縁部において前記ウエルと重なり合っていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 前記不純物拡散層と前記ソース拡散領域との間隔が0.3μm以上2.0μm以下であることを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  6. 第1導電型のSiC半導体基板上に、前記第1導電型とは異なる第2導電型の複数のウエルを間隔を開けて形成する工程と、
    隣り合う前記ウエル間に前記第1導電型の不純物を導入して不純物拡散層を形成する工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 各ウエル内において前記不純物拡散層から所定の間隔を開けた領域に、前記不純物拡散層の形成のためのマスクと同じマスクを用いたイオン注入によって、当該不純物拡散層の形成と同時に、ソース拡散領域を形成する工程をさらに含むことを特徴とする請求項6記載の半導体装置の製造方法。
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