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JP2006299462A - 色柄横編機 - Google Patents

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JP2006299462A
JP2006299462A JP2005123059A JP2005123059A JP2006299462A JP 2006299462 A JP2006299462 A JP 2006299462A JP 2005123059 A JP2005123059 A JP 2005123059A JP 2005123059 A JP2005123059 A JP 2005123059A JP 2006299462 A JP2006299462 A JP 2006299462A
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Kazuyuki Okumura
和之 奥村
Norio Yamashita
典男 山下
Hiroshige Ogawa
廣茂 小河
Yoshimichi Endo
善道 遠藤
Futoshi Nishimura
太志 西村
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Abstract

【課題】編み目単位で正確に色柄を生成することができる色柄横編機を提供する。
【解決手段】積極給糸手段3が、横編の順方向給糸と逆方向給糸とに対応しながら常時その給糸量を積極的に調整するように構成され、かつ、それぞれ積極回転駆動され、また、それぞれ編糸を一巻以上巻きかけられ、編糸Sの供給方向の上流に配置された前方ローラ3aと下流に配置された後方ローラ3bとの間で一定の張力で編糸sを給糸するものであって、前記前方ローラ3aと前記後方ローラ3bとの間に前記合成染色手段1を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、編糸を横方向に移動させながら、所望の色柄の色柄編地を編むことができる色柄横編機に関する。
中国等海外製品との競合、生産基地の海外移転による産地の空洞化など繊維産業をとりまく状況は厳しい。繊維産業のグローバル化が進展する中で、海外製品と共存しながら、我が国繊維産業が健全な形で発展するためには、色柄横編機においても従来の大量生産型のシステムから脱却し、顧客個別の要望に即応する国内型生産システムの確立が必要である。
従来の色柄横編機において、先染ニット(予め染色した編み糸での色柄編地)の柄出しは、色糸の切りかえや、複数の色糸を複層に編み、選針により表糸と裏糸を交換する方法(ジャカード)がある。しかしながら、いずれの手法も事前に色糸の手当が必要で色数も制限される。
一方、近年、パーツや製品への無版プリントによって先染め調の製品が生産されるようになったが、表面のみの染色で色の深みに欠けるほか、プリントの位置合わせ作業も手作業に頼り煩雑である。
そこで、本願発明者は、上記の問題を解決するものとして、特許文献1に記載の色柄編機を提案している。
この色柄編機は、編み直前の編糸を、編機の編成動作(編地を編む動作)に同調させながらインクジェット染色部で所望の色に染色することによって、複数の色糸の用意や、色替えの必要をなくし、多品種小量生産を可能とするものである。
しかしながら、この色柄編機は、横編機にも適用可能とある(特許文献1の段落0026)ものの、横編の順方向給糸と逆方向給糸によって生じる編糸の張力の変化、給糸方向の変化などのある編成動作に対応する手段についての記載はなかった。
一方、このような横編機の特性に対応可能な積極給糸手段については、非特許文献1に一定の提案が成されている。
しかし、ここに記載された積極給糸手段(非特許文献1。図1の積極給糸ドラム1、糸張力制御装置5)は、該糸張力制御装置で編糸の張力を調整しながら編糸の給糸量を調節するものであるが、給糸ドラム上における糸の伸縮と滑りがあり、この非特許文献1の積極給糸手段と、特許文献1のインクジェット染色部とを組み合わせても、編み目一つ一つの編み目長が常に一定に保たれるものではなく、編み目単位で正確に色柄を生成することはできなかった。
特開2002−294540号公報(図1) "A Novel Positive Yarn-feed System for Flat-bed Knitting Machines.", W.R. Kennon, T.D.as, P.Xie., Journal of the Textile Institute, 2000, Part 3.,P.140-150(2000)(この論文の日本語による紹介が、Qtec Information No.75−海外論文紹介「横編機の積極給糸システム」として、http://www.qtec.or.jp/qtechp/qtecinformation/info75/ronbun75.htmに掲載されている。(図1))
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであって、編み目単位で正確に色柄を生成することができる色柄横編機を提供することを目的としている。
請求項1記載の色柄横編機は、編糸を所望の色に染色する合成染色手段と、染色された編糸から色柄編地を編成する編成手段と、前記編成に必要な編糸を供給する積極給糸手段と、前記合成染色手段による染色動作が前記積極給糸手段による給糸量に同調するように制御する染色制御手段とを備え、
前記積極給糸手段が、横編の順方向給糸と逆方向給糸とに対応しながら常時その給糸量を積極的に調整するように構成され、かつ、それぞれ積極回転駆動され、また、それぞれ編糸を一巻以上巻きかけられ、編糸の供給方向の上流に配置された前方ローラと下流に配置された後方ローラとの間で一定の張力で編糸を給糸するものであって、前記前方ローラと前記後方ローラとの間に前記合成染色手段を設けたことを特徴とする。
請求項2記載の色柄横編機は、請求項1に従属し、前記前方ローラに巻装される編糸の糸滑りを防止する糸滑り防止手段が備えられていることを特徴とする。
請求項3記載の色柄横編機は、請求項1または2に従属し、前記後方ローラ一は染色後の編糸をその外周で点接触により巻装するように構成されていることを特徴とする。
請求項4記載の色柄横編機は、請求項1から3のいずれかに従属し、前記後方ローラに、染色後の編糸を乾燥させる乾燥手段が設けられていることを特徴とする。
請求項5記載の色柄横編機は、請求項1から4のいずれかに従属し、前記合成染色手段が、無色の溶媒のみを供給する溶媒供給手段を備え、この溶媒供給手段により、編糸に噴射される溶媒量が該合成染色手段全体で一定量になるように調整されることを特徴とする。
請求項6記載の色柄横編機は、請求項1から5のいずれかに従属し、前記合成染色手段が、スプレー方式のインクジェットノズルを備えたインクジェット染色手段であって、該インクジェットノズルが、編糸の進行方向に対して、その噴射により編糸の進行を妨げない角度でかつ編糸を偏位させないように編糸を挟んで2つ以上設けられていることを特徴とする。
請求項7記載の色柄横編機は、請求項6に従属し、前記インクジェット染色手段が、編糸の直径より小さなノズル口を直線状に並べたノズル列を設けたインクジェットヘッドを備え、該インクジェットヘッドが、該ノズル列の全ノズル口によって、該編糸の直径に渡ってインクジェット可能なように編糸の進行方向に対して傾けて設置されていることを特徴とする。
請求項1記載の色柄横編機によれば、積極給糸手段が、横編の順方向給糸と逆方向給糸とに対応しながら常時その給糸量を積極的に調整するように構成され、かつ、それぞれ積極回転駆動され、また、それぞれ編糸を一巻以上巻きかけられ、編糸の供給方向の上流に配置された前方ローラと下流に配置された後方ローラとの間で一定の張力で編糸を給糸するものであって、前記前方ローラと前記後方ローラとの間に前記合成染色手段を設けたので、編み目単位で正確に色柄を生成することができる。
請求項2記載の色柄横編機によれば、請求項1の効果に加え、積極給糸手段に糸滑り防止手段が備えられているので、積極給糸手段における糸滑りを防止して、請求項1の効果がより確実に発揮される。
請求項3記載の色柄横編機によれば、請求項1または2の効果に加え、前記後方ローラ一は染色後の編糸をその外周で点接触により巻装するように構成されているので、染色後未乾燥の染料が不要部分に再付着することを防止することができる。
請求項4記載の色柄横編機によれば、請求項1から3のいずれかの効果に加え、前記後方ローラに乾燥手段が設けられているので、その後の工程での色移りを防ぐことができる。
請求項5記載の色柄横編機によれば、請求項1から4のいずれかの効果に加え、溶媒供給手段により、編糸に噴射される溶媒量が該合成染色手段全体で一定量になるように調整されるので、色柄の違いがあっても、編糸の伸縮を一定にでき、この伸縮による色ずれを防止することができる。
請求項6記載の色柄横編機によれば、請求項1から5のいずれかの効果に加え、インクジェット染色手段のインクジェットノズルが、編糸の進行方向に対して、その噴射により編糸の進行を妨げない角度でかつ編糸を偏位させないように編糸を挟んで2つ以上設けられているので、染色時に編糸の進行の邪魔をせず、均等に染色可能となる。
請求項7記載の色柄横編機によれば、請求項6の効果に加え、該インクジェットヘッドが、該ノズル列の全ノズル口によって、該編糸の直径に渡ってインクジェット可能なように編糸の進行方向に対して傾けて設置されているので、インクジェットヘッドの態様に合わせて、効果的に編糸に染色することができる。
以下に、本発明の実施の形態(実施例)について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の色柄横編機の一例の全体構成を概念的に示す全体構成図である。
この色柄横編機10は、別々の色の複数の編糸を用意することなく、無着色の編糸Sを用意するだけで、この編糸の適切な位置に必要な染色を施した後に、その染色後の編糸Sを横方向に移動させながら、所望の色柄の色柄編地を編むことができるものである。
その構成は、少なくとも、編糸Sを所望の色に染色する合成染色手段1と、染色された編糸Sから色柄編地を編成する編成手段2と、前記編成に必要な編糸Sを供給する積極給糸手段3と、合成染色手段1による染色動作が積極給糸手段3による給糸量に同調するように制御する染色制御手段8とを備えるものである。
この色柄横編機10の基本的な特徴は、積極給糸手段3が、横編の順方向給糸と逆方向給糸とに対応しながら常時その給糸量を積極的に調整するように構成され、かつ、それぞれ積極回転駆動され、また、それぞれ編糸を一巻以上巻きかけられ、編糸Sの供給方向の上流に配置された前方ローラ3aと下流に配置された後方ローラ3bとの間で一定の張力で編糸を給糸するものであって、前方ローラ3aと後方ローラ3bとの間に合成染色手段1を設けたことである。以下、詳しく説明する。
色柄横編機10は、上述のもの以外に、図示したように、前方ローラ3aに巻装される編糸の糸滑りを防止する抑えローラ(糸滑り防止手段)4、後方ローラ3bの内側に収容された、染色後の編糸Sを乾燥させる乾燥手段5、編成手段2に供給される編糸の弛みを吸収する段差ローラ6を備えている。
合成染色手段1では、この例では、インクジェット染色手段1で構成され、無色の溶媒のみを編糸に噴射する溶媒供給手段1a、染色の3原色の染料をそれぞれ編糸Sに噴射する3つのインクジェットノズル1b、噴射対象の編糸Sをガイドする編糸ガイド1f、これらを設置するためのノズル台1iを備えている。この合成染色手段1については、図2、図3、図4を用いてより詳しく説明する。
編成手段2は、公知市販のもの(具体的には、横編機(STALL CMS320.6_50,Gauge:E7,針数349))であり、概略的な説明に留めるが、キャリッジ2a、給糸口駆動カム(糸道ボルト)2b、給糸口駆動カムセンサ2c、キャリッジ位置センサ2d、キャリッジ原点センサ2e、給糸口(糸道)2f、針床2g、編み糸ガイド2hを備えている。
積極給糸手段3、抑えローラ4、乾燥手段5、段差ローラ6については、図3を用いて、染色制御手段8については、図5、図6、図7を用いてより詳しく説明する。
編糸Sは、編糸Sを多量に巻装した糸パッケージSPとして与えられている。
このような構成で、この色柄横編機10においては、原糸パッケージSPから編糸Sが公知の横編機のノットセンサを通過して供給され、積極給糸手段3の前方ローラ3aによりインクジェット手段(合成染色手段)1に送り出されインクジェット染色される。
この際、編糸Sは積極給糸手段3の前方ローラ3aと後方ローラ3bとの間で一定の張力に保たれた状態で染色されるとともに、後方ローラ3bに設けられた乾燥手段5で乾燥され、段差ローラ6を経て編成手段2に至る。
編成手段2においては、所定の位置に所定の色で染色された編糸Sは、給糸口2f、針(不図示。針床から編み目に応じて出入り調節される。)、針床2gに導かれ、これにより編み目単位で正確な色柄の色柄編地が編成される。
この色柄横編機10によれば、上述したように、合成染色手段1は、積極給糸手段3の前方ローラ3aと後方ローラ3bとの間で一定の張力に保たれた編糸Sを染色するので、染色対象である編糸Sに伸び縮みがなく、種々の条件より与えられた積極給糸の給糸量が編み目単位で正確である場合には、その正確な給糸量に対応して、編み目単位で正確に染色することができ、その結果、生成される色柄編地は、編み目単位で正確な色柄となるのである。
図2は、図1の色柄横編機が備える合成染色手段を概念的に示す構成図である。これより、すでに説明した部分には同じ符号を付して重複説明を省略する。また、この構成図は、合成染色手段1を上方から見た所を示している。
この合成染色手段1は、図1で既述の通り、編糸Sの進路に沿って、通常の3原色用の3つのインクジェットノズル1bに加えて、溶媒供給手段1aを備えている。なお、これら3原色用の3つのインクジェットノズル1bの噴射量の組み合わせで、所望の色を合成して生成するものである。
この溶媒供給手段1aは、物理構造的には、インクジェットノズル1bと同様であり、異なるのは、インクジェットノズル1bで用いる溶媒と同一の溶媒であって無色(着色に影響を与えないものも含む。)のものだけを、インクジェットノズル1bによる染色後の編糸Sに噴射する点である。
その噴射量は、編糸Sに噴射される溶媒量が合成染色手段1全体で一定量になるように調整される。つまり、この溶媒供給手段1aによって、編糸Sには、同じ量の溶媒が噴射されるようになり、その結果、編糸Sは色柄によらず、一定量の溶媒を含み、その溶媒によって編糸Sが膨潤して伸びる場合には、同様に均一に膨潤して伸びることとなる。
したがって、この溶媒供給手段1aを備えた合成染色手段1によれば、色柄の違いがあっても、編糸Sの伸縮を一定にでき、この伸縮による色ずれを防止することができる。この溶媒供給手段1aの効果については、後に図8(a)、(b)を用いても説明する。
この溶媒としては、水が多用されるが、染色方法、染料の種類により、適宜選択されるものであり、それに対応して変化するものである。
また、染色目的のインクジェットノズルの個数も、3原色用の3つに限定されず、一般のインクジェット印刷機で多用されている黒用を加えた4つとしてもよく、2以下でもよい。更に、蛍光色、特殊効果色のためのノズルを加えてもよい。
溶媒供給手段1aを設ける位置も、色染め後だけでなく、色染め前、色染め中であってもよい。また、溶媒供給手段を、色染めの染色手段と同一の物理構造とするのではなく、別の物理構造としてもよい。
また、溶媒供給手段1aと同様な手法で、編糸に種々の効果を及ぼすもの、例えば、糊剤、アルカリ剤の染色助剤等を編糸に供給してもよい。
図3は、図1の色柄横編機の要部詳細を概念的に示すもので、(a)はその側面図、(b)はその平面図である。この図3を用いて、合成染色手段1、積極給糸手段3、糸滑り防止手段(抑えローラ)4、乾燥手段5、段差ローラ6について説明する。
合成染色手段1の溶媒供給手段1a、インクジェットノズル1bには、これらがその内部を通過する編糸Sに向くように設置され、各通過する編糸Sを、その通過に支障がないように覆う噴射室1hが備えられ、その編糸Sを通過させる前後部分が上述の編糸ガイド1fとなっている。この噴射室1hには、白矢印で示すように、噴射された余剰の染料等を吸引して回収する回収口1gが設けられている。
ここで、本発明の合成染色手段(インクジェット染色手段)1の更なる特徴とする所は、図示するように、溶媒供給手段1a、インクジェットノズル1bが、編糸の進行方向に対して、その噴射により編糸の進行を妨げない角度(この例では、図3(b)の角度θ=60度)でかつ編糸Sを偏位させないように(つまり、同じ角度θだけ傾けて)、編糸Sを挟んで2つ以上設けられている点である。
このようにすると、染色によって、編糸Sの進行に悪影響を与えず、また、編糸Sを偏位させないので、双方のノズル1a、1bから同量の染料あるいは溶媒が供給され、均等に編糸Sに付着、吸収されることになる。
積極給糸手段3の前方ローラ3aに設けられた抑えローラ4(糸滑り防止手段)は、前方ローラ3aに巻きかけられた編糸Sを、前方ローラ3aの外周と共回転しながら、前方ローラ3aに対して滑らないように押さえつけ、編糸Sの糸滑りを防止している。
このような糸滑り防止手段は、これまでの積極給糸手段を備えた横編機においては、編成手段2での編糸使用量の不連続な変動(キャリッジの右行き、停止、左行き、停止、右行きの繰り返しなどに起因)に厳密には対応できないため、糸滑りを防止すると、却って、糸切れの原因となるため、その設置は否定的であったものである。
本発明においては、積極給糸手段での厳密な給糸を可能として糸切れの発生をなくし、また、正確な編み目単位の染色を可能とするため、糸滑り防止手段4を設けたものである。
この糸滑り防止手段4は、前方ローラ3aでの糸滑りを防止して、後方ローラ3bと共同して、この二者間に巻きかけられた編糸Sの張力を一定にするという働きをより確実なものとして、編糸Sへの編み目単位の正確な染色を可能としている。
積極給糸手段3の前方ローラ3aと後方ローラ3bとの間の編糸Sの張力を一定にする方法は、後方ローラ3bを前方ローラ3aに対して一定率速く回転させる方法が取られる。その結果、双方間の編糸Sを一定率伸張させ、編糸Sの緩みなどによっておこる前方ローラ3aと後方ローラ3bとの間での編糸Sの伸縮を防止し、また、編糸Sと前方ローラ3aとの摩擦抵抗を高めて、糸の滑りを更に防止することができる。
こうして、前方ローラ3aで滑りなく所定の速度、給糸量で編糸Sを給糸しながら、前方ローラ3aと後方ローラ3bとの間の編糸Sの張力を一定にすることができる。
積極給糸手段3の後方ローラ3bは、回転駆動され、染色後の編糸Sをその外周で点接触により巻装するように構成されている。より具体的には、この例では、後方ローラ3bの外周形状が6角形の枠体となっており、この枠体の外側に編糸Sが点接触で巻きかけられる。
また、この例では、後方ローラ3bは、自由回転し、同様な構造で染色後の編糸Sをその外周で点接触により巻装する小ローラ3cを備えている。染色後の編糸Sは、これらの後方ローラ3bと小ローラ3cとの間に渡って一巻以上巻きかけられ、最終的に段差ローラ6へ給糸されている。小ローラ3cは、この巻きかけによって、後方ローラ3bの回転に伴われて、共回転する。
このように点接触で、染色後の編糸Sを巻きかけるようにすると、染料が乾く前の色転移が発生するのを防止することができる。
小ローラ3cはまた、その外周枠体の軸方向に、編糸Sを受ける糸受け溝が一定間隔で設けられており、このような小ローラ3cを図示したように後方ローラ3bに対して所定角度傾けることによって、両者間を一定の間隔で編糸Sが巻きかけられるようにしている。
このような小ローラ3cはネルソンローラと呼ばれ、この分野では、周知の技術である。
このように後方ローラ3bに小ローラ3cを備えることとしたのは、このネルソンローラの効果に加え、前後にローラ3b、3cを配置して巻きかけの距離を稼ぐためであり、そのようにする代わりに、後方ローラ3bを大きくするようにしてもよい。また、小ローラ3cは後方ローラ3bと同じ大きさであってもよい。
乾燥手段5は、この例では、回転する後方ローラ3bの枠体の中心側、内側に、回転しない状態で設置されている。乾燥手段5の具体例としては、電気的加熱手段、例えば、ニクロム線ヒータや、赤外線ランプ、ハロゲンランプヒータなどが好適である。
このような乾燥手段5を設けると、限られたスペースで短時間に染色後の編糸Sを乾燥させ、色柄横編機10の給糸速度に対応しながら、その後の工程での色移りを防ぐことができる。
加熱温度の上昇による編糸Sの劣化を防ぐために、後方ローラ3b上方に(あるいは、近辺に)非接触温度センサーなどを配置して、温度調節するのがよい。また、編糸Sの停止の場合にも、編糸Sの劣化、焼損などが考えられるので、加熱停止できるようにするのが良い。
なお、乾燥手段5を設置する位置は、上述した後方ローラ3bの内側だけでなく、後方ローラ3bと小ローラ3cとの間、後方ローラ3b、小ローラ3cの周辺、小ローラ3cと段差ローラ6との間、段差ローラ6と編成手段2との間に単独であるいは追加で設けてもよい。
小ローラ3cと段差ローラ6、段差ローラ6と編成手段2との間に設ける場合には、編糸Sが一本だけ送られている状態なので、この編糸Sの周りを覆うように設けることができる。その際には、例えば、全面に反射板が取り付けられたハロゲンランプヒータとして、その中を編糸Sを通すようにすればよい。
このハロゲンランプヒータは応答性が良いので、糸停止時の編糸Sの焼損を防ぐのに都合が良い。
段差ローラ6は、3つのローラを組み合わせた周知のもので、編糸Sの進行方向に対して前後の固定されたローラと、その中間にある、編糸Sの弛みに応じて固定されたローラとの間の軸間距離が変動するようにしたローラとを備え、この弛みを吸収するものである。
図4(a)、(b)、(c1)〜(f2)は本発明の合成染色手段と編糸との関係を概念的に説明する図である。
図4(a)に示すように、編糸Sを偏位させないようにするには、合成染色手段1の溶媒供給手段1a、インクジェットノズル1bを編糸Sを円周方向を三等分して取り囲むように設けるようにしてもよい。また、同様に、4等分以上するように設けてもよい。
図4(b)では、合成染色手段1の溶媒供給手段1a、インクジェットノズル1bが備えるインクジェットヘッド1eが概念的に示されている。また、図中に示す編糸Sを取り囲む矢印付き楕円は、この編糸Sが、図1に示すように糸パッケージSPから取り出されて給糸される間に、自然に撚転するものであることを示している。
図4(c1)、(d1)等は、インクジェットヘッド1eの端面に、編糸Sの直径より小さなノズル口1cが多数直線状に並べられたノズル列1dが形成されている状態を示し、このインクジェットヘッド1eのノズル列1dの方向と編糸Sの進行方向との関係を示している。
一方、図4(c2)、(d2)等は、図4(c1)、(d1)等の配置でノズル列1dから噴射されたインク滴Iがどのように編糸1dに付着するかを示している。
図4(c1)では、ノズル列1dの方向と、編糸Sの進行方向とが所定角度傾いており、該ノズル列1dの全ノズル口1cによって、編糸Sの直径に渡ってインクジェット可能なようになっている。
このようにすると、図4(c2)に示すように、編糸Sの撚転により、実際には、より編糸Sの外周の広い範囲にわたって、インク滴Iが付着するようになる。つまり、一方向からインク滴Iを噴射しても、その方向から90度あるいはそれ以上の範囲に渡って、インク滴Iが編糸Sの周りに付着することになる。
したがって、溶媒供給手段1a、インクジェットノズル1bを、編糸Sを挟んで、2つ対向するように設置すれば、十分、編糸Sの全周に渡って、インク滴Iを付着させることができ、むらなく、編糸Sを染色することができる。
このような、ノズル列1dの傾け設置、つまり、インクジェットヘッド1eの傾け設置の程度は、インク滴Iの編糸Sへの浸透度、編糸Iの撚転の程度などによって、適宜調整されるものである。
図4(d1)では、ノズル列1dの方向と、編糸Sの進行方向とが平行で、ノズル列1dがちょうど編糸Sの進行方向の中心にくるようになっている。
このようにすると、編糸Sの中心部分しかインク滴Iが付着しないように思えるが、上述した編糸Sの撚転により、実際には、図4(d2)に示すように、インク滴Iは、より広い範囲で、編糸Sに付着するのである。よって、場合によっては、インクジェットヘッド1eの傾け設置をしなくてもよい場合もある。
図4(e1)、(e2)、(f1)、(f2)は、同様の事象を、インクジェットヘッド1eにノズル列1dが二列あり、また、編糸Sが同時に二本給糸される場合について説明するものである。なお、実施には、編糸Sは複数本が同時に給糸されることが多いものである
この場合も、上述のインクジェットヘッド1eの傾け、編糸Sの撚転、編糸Sへのインク滴Iの浸透度を考慮して、最適の組み合わせを選択することができる。
図5は、図1の色柄横編機における制御関係を示すブロック図であり、この図5を用いて、色柄横編機10における制御の流れについて説明する。
この図において、ステッピングモータ3d、3eは、前方ローラ3a、後方ローラ3bのそれぞれに個別に設けられる回転駆動手段である。
染色制御手段8は、図1で説明したが、リアルタイム処理可能なパーソナルコンピュータ(PC)で構成されたコントローラ8aと、このコントローラ8aの指令によって動作し、合成染色手段1のインクジェットノズル1a、1bを制御するノズルコントローラ8bとを備えている。
コントローラ8aに備えられたカウンタボード8cは、種々のセンサ2c、2d、2eからの信号を受け処理するものであり、DIOボード8dは、コントローラ8aにおける指令信号を、ステッピングモータ3d、3e、インクジェットノズル1a、1bへの制御信号に変換して出力するものである。
編糸Sは、既述したように、積極給糸手段3によって給糸される間に、合成染色手段1のインクジェットノズル1a、1bで染色され乾燥後、編成手段2送られ、色柄編地NCが生成される。
この間、編成手段2による編成動作はキャリッジ2aに設けられたキャリッジ位置センサ2d、キャリッジ原点センサ2e、給糸口(糸道)2fに設けられた給糸口駆動カムセンサ2cによって検出され、その検出信号はコントローラ8aに入力される。
コントローラ8aに付設された外部記憶装置(不図示)には、色模様の編成に必要な設定情報が入力されている。この設定情報は、編組織情報、編成動作情報、編目長情報、原糸情報、合成染色手段の設置位置から糸道2fの基準位置までの糸長及び模様情報からなる。
上記設定情報は動作開始と同時にコントローラ8aの内部記憶部(不図示)に一旦呼び出されてからコントローラ8aで演算処理される。その処理は、上記設定情報から、原糸の消費量を演算し、給糸開始をDIOボード8dを介してステッピングモータ3d、3eに指示するとともに積極給糸量に応じて、これらのステッピングモータ3d、3eを回転駆動させる。
これと同時に、コントローラ8aは、積極給糸量に応じて、編地の編目番号ごとの設定編目長から染色のタイミングを演算し、DIOボード8d、ノズルコントローラ8bを介して、インクジェットノズル1a、1bに染色命令を出力する。
図6は、図1の色柄横編機における演算で用いる用語の説明図、図7は、図1の色柄横編機が備える染色制御手段で用いる演算式を示す図である。これらの図を用いて、上述した編糸の消費量、つまり、積極給糸量の演算について説明する。
横編機10のすべての編針を使用して平編みを行うときの給糸量は次のとおりである。
ただし、
・1コースの総編み目数 Ns_max
・設定編み目長 Ls(mm)
・編針間隔 Ln(mm)
・逆方向編成終了位置(A0)を原点としたキャリッジ移動量 Lc(mm)
・編成終了位置から次コースの編成開始位置までの距離 La(mm)
・順方向給糸における糸の伸び率Df(%)
・逆方向給糸における糸の伸び率Dr(%) とする。
(1)順方向給糸
横編機10ではキャリッジ2a(編針に編成運動を与えるニッティングカムと給糸口2fに往復運動を与える給糸口駆動カム2bを備えた機構)の往復運動によって編成される。
編針はキャリッジ2aの裏面に備えられたニッティングカムの作用によって上下運動し、編成を行う。給糸口2fはキャリッジ2aの上部に備えられた給糸口駆動カム2bの作用によってキャリッジ2aともに平行移動し編針のフックに糸を供給する。
このとき給糸口2fは、ニッティングカムの作用により最高点まで上げられた編針よりも一定距離(La/2)を先行するよう編機により制御される。そして、最後尾の編針の編成運動が終了した時点で、キャリッジ2aの給糸口駆動カム2bの作用がはずれて、キャリッジ2aのみが通過し、給糸口2fはその位置で待機する。(編成終了位置A0とA'0)
順方向ストロークを開始したキャリッジ2aは、A0の位置で給糸口駆動カム2bを給糸口2f上部に作用させて給糸口2fの移動を開始する。そして、給糸口2fが左端の編針を通過した後、給糸口2fがA1の位置に到達したとき最高点にある左端の編針(編針1)の下降が始まり編成が開始される。
<A0からA1の間>
A0(Lc=0)からA1(Lc=La)では編成が行われないので編み目形成に要する糸消費はゼロである。しかし、このとき給糸口2fの移動により糸がA0からA1まで戻されるので、La長の糸が段差ローラに貯留する。(貯留糸La)
<A1からA2の間>
A1(Lc=La)の位置から編成が開始されると、まずは、貯留糸Laが編成されるので、貯留糸Laの消費が終了するA2(Lc=Laa)までの間の給糸量はゼロである。貯留糸Laの消費が終了するまでのキャリッジ(給糸口)2aの移動距離Laa-Laは、貯留糸量Laによる編み目形成による移動(La(Ln/Ls))と、また、その移動によって生じる編み糸の戻り分の編み目形成による移動(La(Ln/Ls)(Ln/Ls)の合計であり、図7の式1で表せる。
よってLaaは、図7の式2となる。 従ってA1(Lc=La)からA2(Lc=Laa)の間では、図7の式3となる。
<A2からA'0の間>
貯留糸Laの編成が終了するA2(Lc=Laa)から、総針数Ns_maxの編成が終了するA'0(Lc=La+Ns_max・Ln)までは、貯留糸Laの編成終了から新たに編成される糸長((Lc-Laa)Ls/Ln)からキャリッジ2aの移動による糸の戻り(Lc-Laa)を差し引いた量の糸が消費される。よって順方向における給糸量Lyfは図7の式4となる。
(2)逆方向給糸
順方向(右)方向の編成が終了したときは、給糸口2fの位置は左端の編針(編針番号1)より一定距離(La/2)右の位置にある。(A'0の位置)
続いて逆方向ストロークを開始したキャリッジ2aは、A'0の位置を通過するとき、給糸口駆動カム2bを給糸口2f上部に作用させて給糸口2fの移動を開始する。そして、給糸口2fが右端の編針(編針Ns_max)を通過し、編成開始位置A'1に達したとき、最高点にある右端の編針(編針Ns_max)が下降し、編成が開始される。
<A'0からA'1の間>
A'0(Lc=La+Ns_max・Ln)からA'1(Lc=Ns_max・Ln)では編成が行われないため編み目形成に要する糸消費量はゼロである。しかし、このとき給糸口2fがA'0 (Lc=La+Ns_max・Ln)からの移動距離(La + Ns_max・Ln - Lc)と同量の糸が引き出されるので、この間の給糸量Lyr(mm)は、 Ns_max・Ln ≦ Lc < La + Ns_max・Ln のとき、図7の式5となる。
<A'1からA0の間>
A'1(Lc=Ns_max・Ln)からA0(Lc=0)までは給糸口2fの移動量(Ns_max・Ln -Lc)の糸が引き出されるとともに編み目形成に要する糸量((Ns_max・Ln - Lc)Ls/Ln)を消費するので、この間の給糸量Lyr(mm)は、 O ≦ Lc < Ns_max・Ln のとき、図7の式6となる。

以上から、順方向の給糸量Lyf(mm)は、図7の式7となり、逆方向の給糸量Lyr(mm)は、図7の式8となる。
ただし
・1コースの総編み目数 Ns_max
・設定編み目長 Ls(mm)
・編針間隔 Ln(mm)
・逆方向編成終了位置(A0)を原点としたキャリッジ移動量 Lc(mm)
・編成終了位置から次コースの編成開始位置までの距離 La(mm)
・順方向給糸における糸の伸び率Df(%)
・逆方向給糸における糸の伸び率Dr(%) とする。
(3)染色部位の割り当て
染色部位Npは給糸量から糸の開始編成点から各ノズルまでの糸長を差し引いた量に対して設定編み目長単位に順に割り当てられる。
Np=(Lyf+Lyr-Lyoffset-Lvoffset×Nv)/Ls
Lyf :順方向の給糸量
Lyr :逆方向の給糸量
Lyoffset:糸の編成開始点から着色基準点までの距離(mm)
Lvoffset:ノズル間隔
Nv :ノズル番号
Ls :設定編目長(mm)
ノズル開放(噴射)時間Tn(μs)は染色部位の階調と染色時の糸速度等により決定する。
Tn=〔Tvp(Ic/Imax)〕(Ry/ Ry_max) - Tvrag
Tvp:ノズル制御周期(μs)
Tvrag:ノズルの開閉に要する時間(μs)
Ic :色の階調(0−255)
Imax:色の総階調(255)
Ry:糸速度(mm/s)
Ry_max:最高糸速度(mm/s)
こうして、本発明の色柄横編機10においては、横編の順方向給糸と逆方向給糸とに対応しながら常時その給糸量を編み目単位で正確に積極的に調整するように構成され、このような積極給糸手段3と、上述したこの積極給糸において一定の張力部分の編糸Sに染色するように設けられた合成染色手段1との組み合わせで、編み目単位で正確な色柄の色柄編地を生成することができる。
図8は、図1の色柄横編機で編成された色柄編地を概念的に例示するものであって、(a)は合成染色手段において溶媒供給手段を用いなかった場合の色柄編地の一例を示す図、(b)は同じ条件で溶媒供給手段を用いた場合の色柄編地の一例を示す図、(c)は溶媒供給手段を用いた場合の色柄編地の他例を示す図である。
この図は、上述した色柄横編機10で編成された色柄編地NC1、NC2、NC3の実物の編み目単位の色柄を概念的に「×、▲、●、◆」などの記号により示したもので、これらの記号の相違は、色柄の相違を示すものとする。
色柄編地NC1は、上記の通り、溶媒供給手段1aを用いなかった場合を示すもので、溶媒の編糸Sへの付着量の不均一により、編糸Sの伸縮が生じ、編み目がそろわず、色柄がうまく生成されていない。
一方、溶媒供給手段1aを用いた色柄編地NC2では、きれいに、編み目単位で正確に色柄が生成されている。この状況は、同様に、より複雑な配置の色柄である色柄編地NC3でも同様である。
なお、上記色柄編地の諸例では、地色が「×」で示され、これは単一のものとなっているが、もとより、この地色部分を含め、全ての部分が編み目単位で異なるように、所望の色とすることができるものである。
図9(a)〜(e)は本発明の合成染色手段の種々の他例を概念的に示す図である。これまでの記載では、合成染色手段1の例としてインクジェット染色手段1について説明したが、合成染色手段1はこれに限定されない。
図9(a)、(b)はボールペン式染色手段(合成染色手段)1Aを示すもので、図9(b)は(a)の側面図である。このボールペン式染色手段(合成染色手段)1Aは、ボールペン式ペン1jを備え、これを編糸Sに離接させて、染色を行うものである。
図9(c)は静電感光式染色手段(合成染色手段)1Bを示すもので、トナー供給器1k、帯電器1m、感光ドラム1n、定着ドラム1oを備え、レーザ光による感光により感光ドラム1nに付着した各色のトナーを編糸Sに付着させ染色するものである。
図9(d)は熱転写式染色手段(合成染色手段)1Cを示すもので、インクリボン1p、これをその外周で編糸Sに近接させるローラ1q、編糸Sを挟んでローラ1qに対向したヒータ1rを備え、熱転写によりインクリボン1pのインクを編糸Sに付着させ染色するものである。
図9(e)はドットインパクト式染色手段(合成染色手段)1Dを示すもので、インクリボン1s、これをその外周で編糸Sに近接させるローラ1t、編糸Sを挟んでローラ1tに対向したインパクトワイヤ1uを備え、ドットインパクトによりインクリボン1sのインクを編糸Sに付着させ染色するものである。
これらの合成染色手段1A、1B、1C、1Dは、インクジェット染色手段1と同様に、色の三原色の合成により所望の色を生成するものであり、すでに、その基本技術は、普通紙にカラー印刷するためのものとして確立されており、これを編糸Sの染色用に応用すればよい。
上述した実施例は、本発明の色柄横編機の例示に過ぎず、上記各記載において、各部分について具体的に説明した合成染色手段1、積極給糸手段3、糸滑り防止手段4、乾燥手段5、段差ローラ6、染色制御手段8の変形例の種々の組み合わせ、特に、種々の合成染色手段1A、1B、1C、1Dの組み合わせが可能であり、その場合には、それぞれの組み合わせの相乗的効果を発揮する。
また、各具体例から、当業者が容易に変更、改変可能なもの、均等の範囲に属するものは、本発明の技術的範囲に属するものである。
本発明の色柄横編機は、一本の編糸だけを用いて、所望の色柄の色柄編地を編み目単位で正確に編むことが要請されるあらゆる産業分野に用いることができる。
本発明の色柄横編機の一例の全体構成を概念的に示す全体構成図 図1の色柄横編機が備える合成染色手段を概念的に示す構成図 図1の色柄横編機の要部詳細を概念的に示すもので、(a)はその側面図、(b)はその平面図 (a)、(b)、(c1)〜(f2)は本発明の合成染色手段と編糸との関係を概念的に説明する図 図1の色柄横編機における制御関係を示すブロック図 図1の色柄横編機における演算で用いる用語の説明図 図1の色柄横編機が備える染色制御手段で用いる演算式を示す図 図1の色柄横編機で編成された色柄編地を概念的に例示するものであって、(a)は合成染色手段において溶媒供給手段を用いなかった場合の色柄編地の一例を示す図、(b)は同じ条件で溶媒供給手段を用いた場合の色柄編地の一例を示す図、(c)は溶媒供給手段を用いた場合の色柄編地の他例を示す図 (a)〜(e)は本発明の合成染色手段の種々の他例を概念的に示す図
符号の説明
1 合成染色手段(インクジェット染色手段)
1a 溶媒供給手段
1b インクジェットノズル
1c ノズル口
1d ノズル列
1e インクジェットヘッド
2 編成手段
3 積極給糸手段
3a 前方ローラ
3b 後方ローラ
4 糸滑り防止手段
5 乾燥手段
8 染色制御手段
10 色柄横編機
NC 色柄編地
SP 糸パッケージ
S 編糸

Claims (7)

  1. 編糸を所望の色に染色する合成染色手段と、染色された編糸から色柄編地を編成する編成手段と、前記編成に必要な編糸を供給する積極給糸手段と、前記合成染色手段による染色動作が前記積極給糸手段による給糸量に同調するように制御する染色制御手段とを備え、
    前記積極給糸手段が、横編の順方向給糸と逆方向給糸とに対応しながら常時その給糸量を積極的に調整するように構成され、かつ、それぞれ積極回転駆動され、また、それぞれ編糸を一巻以上巻きかけられ、編糸の供給方向の上流に配置された前方ローラと下流に配置された後方ローラとの間で一定の張力で編糸を給糸するものであって、
    前記前方ローラと前記後方ローラとの間に前記合成染色手段を設けたことを特徴とする色柄横編機。
  2. 前記前方ローラに巻装される編糸の糸滑りを防止する糸滑り防止手段が備えられていることを特徴とする請求項1記載の色柄横編機。
  3. 前記後方ローラ一は染色後の編糸をその外周で点接触により巻装するように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の色柄横編機。
  4. 前記後方ローラに、染色後の編糸を乾燥させる乾燥手段が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか記載の色柄横編機。
  5. 前記合成染色手段が、無色の溶媒のみを供給する溶媒供給手段を備え、この溶媒供給手段により、編糸に噴射される溶媒量が該合成染色手段全体で一定量になるように調整されることを特徴とする請求項1から4のいずれか記載の色柄横編機。
  6. 前記合成染色手段が、スプレー方式のインクジェットノズルを備えたインクジェット染色手段であって、該インクジェットノズルが、編糸の進行方向に対して、その噴射により編糸の進行を妨げない角度でかつ編糸を偏位させないように編糸を挟んで2つ以上設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか記載の色柄横編機。
  7. 前記インクジェット染色手段が、編糸の直径より小さなノズル口を直線状に並べたノズル列を設けたインクジェットヘッドを備え、該インクジェットヘッドが、該ノズル列の全ノズル口によって、該編糸の直径に渡ってインクジェット可能なように編糸の進行方向に対して傾けて設置されていることを特徴とする請求項6記載の色柄横編機。
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