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JP2006290287A - 車両用フード装置 - Google Patents

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JP2006290287A
JP2006290287A JP2005117136A JP2005117136A JP2006290287A JP 2006290287 A JP2006290287 A JP 2006290287A JP 2005117136 A JP2005117136 A JP 2005117136A JP 2005117136 A JP2005117136 A JP 2005117136A JP 2006290287 A JP2006290287 A JP 2006290287A
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Makoto Takehara
誠 竹原
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Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

【課題】 フード部材の跳上力を確保して衝撃力を効果的に緩衝しながらフード部材の開閉動作も良好に行える車両用フード装置を提供する。
【解決手段】 車両5のキャビン10前方に形成され、上部開放口を有する室空間部1を上部から塞ぐフード部材21の後端部21bを車体5に対して開閉自在に保持すると共にリンク機構25によりフード部材の後端部を上方へ変位可能に構成されたフード保持手段22と、車体に対してフード部材を上方に付勢するリフト手段30と、通常状態ではリフト手段におけるフード部材の後端部の上方変位を規制し衝突または衝突可能性が検出された際に規制を解除するロック手段43と、通常状態ではフード部材の開閉の際に伸縮して減衰力を付与するダンパー手段60とを備え、衝突または衝突可能性が検出されてフード部材の後端部が上方へ変位する際にフード部材の開閉時に比べてダンパー手段60の開閉度合いに対する伸縮率が少なくなるように構成した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、フード部材を跳ね上げることにより、フード部材の変形ストロークを確保する車両用フード装置に関する。
車両は、上部が開口するエンジンルームにエンジンが載置されるとともに、エンジンルームを覆うフード部材と、このフード部材を開く際にフード部材を持ち上げる持上機構とを備える車両用フード装置を備えている。持上機構は、例えばフード部材とエンジンルームの開口部とを連結してフード部材を開閉(起倒)可能に支持するリンク機構と、フード部材を上方へ付勢するリフトアップ手段を備えている。また、エンジンルームが前側にある車両では、前突などの衝突時にその衝突物により衝撃力がフード部材の上面から入力される場合がある。
しかし、フード部材の下にはエンジンやエンジンの各種補記類が配置されており、フード部材部材とエンジン等との隙間が狭いのでフード部材の変形ストロークを充分に確保することができず、フード部材に入力される衝撃力を充分に緩衝することが難しい。このため、フード部材に加わる衝撃力を効果的に緩衝することが求められている。
そこで、フード部材に加わる衝撃力を効果的に緩衝するために、フード部材の後端側を所定量跳ね上げる跳ね上げ機構を備え、衝突などにより車体前端に衝撃力が入力されるとフード部材を跳ね上げることでフード部材とエンジン等との隙間を増大してフード部材の変形ストロークをより多く確保し、フード部材に加わる衝撃力を緩衝する構造が特許文献1で提案されている。
特開2003−182510号公報
特許文献1においては、フード部材後端を跳ね上げる跳ね上げ機構とフード部材の前端側を持ち上げる持ち上げ機構とを共通のリンク機構と1つのリフトアップ手段で構成している。このような構造では、構成の簡素化を図ることはできるが、エンジンルームを開閉するためにフード部材を持ち上げる際の持上力と、衝撃力を緩衝するためにフード部材を跳ね上げる際の跳上力とがリフトアップ手段の設定によって決まってしまう。このため、フード持上時の開閉性を基準に付勢手段による持上力(付勢力)を設定すると、衝撃力の緩衝する際の跳上力(付勢力)が弱まり、跳上力を基準にリフトアップ手段による付勢力を設定するとフード部材を通常開閉する際の持上力が強くなってフード部材が急激に持ち上がってしまう場合や、付勢力が強すぎてフード部材の閉じる際に大きな力を要してしまい、フード開閉動作に支障を来たしてしまう。
本発明は、フード部材の跳上力を確保して衝撃力を効果的に緩衝しながらフード部材の開閉動作も良好に行える車両用フード装置を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成するため、本発明にかかる車両用フード装置では、車両のキャビン前方に形成され、上部開放口を有する室空間部を上部から塞ぐフード部材と、フード部材の後端部を車体に対して開閉自在に保持すると共に、リンク機構によりフード部材の後端部を上方へ変位可能に構成されたフード保持手段と、車体に対してフード部材を上方に付勢するリフト手段と、通常状態ではリフト手段におけるフード部材の後端部の上方変位を規制し、衝突または衝突可能性が検出された際に規制を解除するロック手段と、通常状態ではフード部材の開閉の際に伸縮して減衰力を付与するダンパー手段とを備え、衝突または衝突可能性が検出されてフード部材の後端部が上方へ変位する際に、フード部材の開閉時に比べてダンパー手段の開閉度合いに対する伸縮率が少なくなるようにしている。
本発明にかかる車両用フード装置では、ダンパー手段とフード部材との連結位置を、フード保持手段と異なる位置としている。この異なる位置としては、フード保持手段よりも前方または後方となる位置が挙げられる。
本発明にかかる車両用フード装置において、リンク機構は、両端が回動自在に支持されフード部材と室空間部の開口縁との間に掛け渡され、車体前後方向に沿って配置される第1リンク部材と、第1リンク部材より短く形成され、その両端がフード部材と室空間部の開口縁との間に回動自在に掛け渡された第2リンク部材とを少なくとも有する構成とし、ロック手段を衝突または衝突可能性が検出された際に第2リンク部材をフード部材から離脱させるように構成している。
リンク機構としては、第1リンク部材のフード部材側端部と第2リンク部材のフード部材側端部との間を回転自在に連結する中間リンク部材を備え、第2リンク部材のフード部材側端部がこの中間リンク部材とともにフード部材に対して脱着可能な支持部を介してフード部材に支持されるように構成し、ロック手段を、衝突または衝突可能性が検出された際に、上記支持部での支持を解除するように構成している。支持部は、中間リンク部材の第2リンク部材側端部とフード部材との間を脱着可能に支持する構成としている。
支持部は、第2リンク部材のフード部材側一端と中間リンク部材とを支持する支持軸と、フード部材に設けられて支持軸を支持する支持軸受け部とを備え、支持軸が支持軸受け部に支持されることで第2リンク部材のフード部材側端部と中間リンク部材とが共にフード部材に支持された構成とし、ロック手段は、衝突または衝突可能性が検出された際に、支持軸をスライドさせることで、支持軸と支持軸受け部との支持を解除する支持軸スライド機構として構成している。
本発明に係る車両用フード装置では、リフト手段がリンク機構内に設けられていることを更なる特徴としている。また、リフト手段がリンク機構の各支持点で形成される多角形の内角を広げる方向へ付勢するように配置されていることを特徴としている。
本発明にかかる車両用フード装置において、ダンパー手段は、その両端が回転自在に支持され、フード部材と室空間部の開口縁との間に掛け渡されていて、ダンパー手段の両端を結ぶ線と、第1リンク部材の両端を結ぶ線との交点(X)を、ダンパー手段の室空間部の開口縁との連結端よりも前方下方に仮想配置するとともに、第1リンク部材の両端を結ぶ線と第2リンク部材の両端を結ぶ線との交点(Y)を第2リンク部材の室空間部の開口縁との連結端よりも後方上方に仮想配置したことを特徴としている。
本発明によれば、車両のキャビン前方に形成された上部開放口を有する室空間部を上部から塞ぐフード部材の後端部を車体に対して開閉自在に保持すると共に、リンク機構によりフード部材の後端部を上方へ変位可能に構成されたフード保持手段と、車体に対してフード部材を上方に付勢するリフト手段と、通常状態ではリフト手段におけるフード部材の後端部の上方変位を規制し衝突または衝突可能性が検出された際に規制を解除するロック手段と、通常状態ではフード部材の開閉の際に伸縮して減衰力を付与するダンパー手段とを備え、衝突または衝突可能性が検出されてフード部材の後端部が上方へ変位する際に、フード部材の開閉時に比べてダンパー手段の開閉度合いに対する伸縮率を少なくなるように構成したので、通常状態では、ダンパー手段の伸縮率が十分に機能してフード部材の開放速度が抑制され、衝突または衝突可能性が検出された際には極力早く後端部が跳ね上げるので、フード部材の跳上力を確保して衝撃力を効果的に緩衝しながらフード部材の開閉動作も良好に行える。
本発明によれば、ダンパー手段とフード部材との連結位置を、フード保持手段と異なる位置することで、フード部材を支える部分が複数箇所となり、連結位置あるいはフード保持手段による保持部を中心とした跳上げ時のフード部材の回動やブレが抑制されるため、衝突時において所望の状態を保持したままフード部材を跳ね上げることができ、良好な緩衝特性を得られる。
本発明によれば、リンク機構が、両端が回動自在に支持されフード部材と室空間部の開口縁との間に掛け渡され、車体前後方向に沿って配置される第1リンク部材と、第1リンク部材より短く形成され、その両端がフード部材と室空間部の開口縁との間に回動自在に掛け渡された第2リンク部材とを有し、ロック手段が衝突または衝突可能性が検出された際に、第2リンク部材をフード部材から離脱させる構成としたので、構造を簡素化してリンク機構を設けるができ、コストを抑えることができる。
リンク機構は、第1リンク部材のフード部材側端部と第2リンク部材のフード部材側端部との間を回転自在に連結する中間リンク部材を備え、第2リンク部材のフード部材側端部が中間リンク部材とともにフード部材に対して脱着可能な支持部を介してフード部材に支持され、ロック手段が衝突または衝突可能性が検出された際に、支持部での支持を解除するので、第1リンク部材と第2リンク部材はロックが解除されてフード部材が跳ね上げられても、通常のフード部材の開き時と同じような状態となり、容易に閉じ状態に戻すことができる。
支持部は、中間リンク部材の第2リンク部材側端部とフード部材との間を脱着可能に支持するので、支持部を構成するスペースを広く取ることができ、組み付け人の作業性がよくなる。
本発明によれば、支持部は、第2リンク部材のフード部材側一端と中間リンク部材とを支持する支持軸と、フード部材に設けられて支持軸を支持する支持軸受け部とを有して構成され、支持軸が支持軸受け部に支持されることで第2リンク部材のフード部材側端部と中間リンク部材とが共にフード部材に支持され、ロック手段が、衝突または衝突可能性が検出された際に、支持軸をスライドさせることで、支持軸と支持軸受け部との支持を解除する支持軸スライド機構であるので、第2リンク部材とフード部材、中間リンク部材とフード部材とを一本の支持軸を用いて支持でき、第2リンク部材と中間リンク部材との支持部を個別に設けなくて良く、部品点数の低減と省スペースかを図れる。
本発明によれば、リンク機構内にリフトアップ手段が設けられているので、省スペース化を図りながら構造の簡素化を図ることができる。
本発明によれば、ダンパー手段の両端を回転自在に支持してフード部材と室空間部の開口縁との間に掛け渡し、このダンパー手段の両端を結ぶ線と、第1リンク部材の両端を結ぶ線との交点(X)を、ダンパー手段の室空間部の開口縁との連結端よりも前方下部に仮想配置するとともに、第1リンク部材の両端を結ぶ線と第2リンク部材の両端を結ぶ線との交点(Y)を第2リンク部材の室空間部の開口縁との連結端よりも後方上方に仮想配置したので、ダンパー手段とフード部材の連結部よりもリンク部材とフード部材の連結部が上方位置となって、フード部材を前方に傾斜した状態で跳ね上げることができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図1から図6を用いて説明する。図1は、車両、例えば自動車の前側を示している。この自動車は、キャビン10よりも前側にエンジン11が載置される例えばFF式の車両であって、エンジン11が載置される室空間部としてのエンジンルーム12を前側に備えている。自動車は、フロントサスペンションとして例えば、車幅方向両端にそれぞれストラット型サスペンション装置を備えている。エンジンルーム12は、例えば車幅方向両端にストラット型サスペンション装置のストラットが収容されるストラットハウスパネル13をそれぞれ備えている。これらストラットハウスパネル13の開口緑部となる上端縁13aは、車幅方向に所定の幅を持って前後方向に沿って略水平とされている。
この自動車は車両用フード装置20を備えている。車両用フード装置20は、エンジンルーム12を上側から覆うフード部材21と、フード部材21の車幅方向両端後側でフード部材21と自動車の車体5側とを連結し、フード部材21を車両前端側から時上方向に持ち上げるフード保持手段としての一対の持ち上げ機構22と、車体5に対してフード部材21を上方に付勢するリフト手段としてのコイルスプリング30と、通常状態ではコイルスプリング30におけるフード部材21の後端部21bの上方変位を規制して、衝突または衝突可能性が検出された際に規制を解除するロック手段を構成するソレノイド装置43と、通常状態では、フード部材21の開閉の際に伸縮して減衰力を付与するダンパー手段としてのガススプリング60とを備えている。
フード部材21は、その前端部21aの中央に車体5側と係合するためにストライカ23を備えている。車体5側には、ストライカ23と係合するラッチ24を備えている。これによりフード部材21が閉められている状態では、ストライカ23とラッチ24とが係合してフード部材21の前端部21aを車体5側に固定するように構成されている。本形態において、ストライカ23は、図3(a),図3(b)に示すように、ラッチ24に対して車両前後方向に寸法L分移動可能とされている。
図2は、フード部材21が閉められた状態において、車体5の左側に配置される持ち上げ機構22と、それに関連する構成を上から見た状態を表している。持ち上げ機構22は、車体5の左右でそれぞれ略対象に設けられているので、以下に車体5の左例の持ち上げ機構22を代表して説明する。
持ち上げ機構22は、フード部材21と車体5側、例えばエンジンルーム12のストラットハウスパネル13の上端縁13aとを連結して起倒可能なリンク機構25を備えている。リンク機構25は、ストラットハウスパネル13の上端縁13aに固定される車両側固定部材31と、フード部材21に固定されるフード側固定部材32と、車両側固定部材31とフード側固定部材32との間に前後方向に沿って掛け渡される第1リンク部材33および第2リンク部材34とを備えて起倒可能に構成されている。
車両側固定部材31は、ストラットハウスパネル13の上端縁13aに沿って略前後方向に延びる例えば断面が略矩形の車両側アーム部31aを備えている。また、車両側アーム部31aの前端から略中央に掛けてストラットハウスパネル13の上端縁13aに沿って車幅方向外側に広がる車両側フランジ31bを備えている。車両側固定部材31は、車両側アーム部31aと車両側フランジ31bとがストラットハウスパネル13の上端緑13aに、例えば図示しないボルトやナットを用いて締結固定されている。
フード側固定部材32は、フード部材21の内面に沿って略前後方向に延びる、断面が例えば略矩形のフード側アーム部32aを備えている。フード側アーム部32aの前端から略中央に掛けてフード部材21の内面に沿って車幅方向内側に広がるフード側フランジ32bを備えている。フード側固定部材32は、フード側アーム部32aとフード側フランジ32bとが、フード部材21が閉められた状態において車両側固定部材31と対向する位置から車幅方向内側によった位置に例えば図示しないボルトやナットを用いて締結されることで、図1に示すように、フード部材21の後端部21b寄りに固定されている。
第1リンク部材33と第2リンク部材34とは、車幅方向において車両側固定部材31とフード側固定部材32との間に位置しており、前後方向に沿って車両前端側に第1リンク部材33が、車両後端側に第2リンク部材34が位置している。第1リンク部材33の車両側固定部材31側の一端33aは、車両側固定部材31の車両側アーム部31aの前側部31cの車幅方向内面に回動自在に、例えばピン40aによってお互いに挿通されて支持されている。第2リンク部材34の車両側固定部側の一端34aは、車両側固定部材31の車両側アーム部31aの後側部分31dの車幅方向内面に回動自在に、例えばピン40によってお互いに挿通されて支持されている。
第1リンク部材33と第2リンク部材34のそれぞれフード側固定部材32側一端33b,34bは、中間リンク部材41に回動自在に支持されており、中間リンク部材41がフード側固定部材32に支持されることで、第1リンク部材33と第2リンク部材34とが車両側固定部材31とフード側固定部材32とに掛け渡されるようになっている。
中間リンク部材41は、例えば車幅方向に沿って第1リンク部材33および第2リンク部材34とフード側固定部材32との間に位置している。第1リンク部材33のフード側固定部材32側の一端33bは、中間リンク部材41の前端41aの車幅方向外面に回動自在に、例えばピン42によってお互いに挿通されることで支持されている。第2リンク部材34のフード側固定部材32側の一端34bは、中間リンク部材41の後側部41bの車幅方向外面に回動自在に、例えばピン40によってお互いに挿通されて支持されている。
第2リンク部材34は、第1リンク部材33よりも短く形成されており、フード部材21が全開になると、つまりリンク機構25が起きた状態になると、フード部材21が図3(c)に示すように傾斜してエンジンルーム12を見渡せるようになっている。第1リンク部材33と第2リンク部材34の長さと、車両側固定部材31および中間リンク部材41での第1リンク部材33と第2リンク部材34との支持端同士の間隔などは、エンジンルーム12が充分に見渡せるようにそれぞれ調節されている。
中間リンク部材41とフード側固定部材32との支持構造を詳細に説明すると、中間リンク部材41の前端41aは、ピン42をフード側固定部材32に向けて延長するとともに、該ピン42をフード側固定部材32のフード側アーム部32aに挿通することフード側固定部材32に対して回動自在に支持されている。
中間リンク部材41の後端41cは、フード側固定部材32のフード側アーム部32aの後端32dよりも後側で車幅方向内側に向かって屈曲する屈曲部41dを備えている。フード側固定部材32のフード側アーム部32aの後端32dには、ソレノイド装置43が屈曲部41dと対向するように設けられている。
ソレノイド装置43は、前後方向にスライドし、支持軸を構成する軸部43aと、軸部43aをスライドさせる駆動部43bとを備えている。屈曲部41dは、ソレノイド装置43の軸部43aを挿通可能な支持軸受け部となる挿通孔44を備えている。このため、ソレノイド装置43は、軸部43aが屈曲部41dの挿通孔44に挿通されることにより、フード側固定部材32と中間リンク部材41の屈曲部41dとがお互いに支持されるように構成されている。さらに、図4に示すように、駆動部43bが軸部43aを挿通孔44から引き抜く方向にスライドさせると、フード側固定部材32と中間リンク部材41の屈曲部41dとの支持が解除されるようになり、第2リンク部材34のフード側固定部材32側の一端34bが中間リンク部材41とともにフード側固定部材32から離脱されるようになる。
すなわち、屈曲部41dの挿通孔44とソレノイド装置43の軸部43aとは、第2リンク部材34のフード側固定部材32側の一端34bと中間リンク部材41とを共にフード側固定部材32に支持する支持部である。また、ソレノイド装置43は、駆動部43bがフード側固定部材32と中間リンク部材41の屈曲部41dとの支持を解除する、すなわち支持軸をスライドさせることで、支持軸と支持軸受け部との支持を解除する支持軸スライド機構であり、第2リンク部材34のフード側固定部材32側の一端34bを中間リンク部材41とともにフード側固定部材32から離脱させる離脱機能を備えることになる。このように、中間リンク部材41は、前端41aと屈曲部41dとがそれぞれフード側固定部材32に支持されることにより、フード側固定部材32に一体に支持される。
ガススプリング60は、その上端60aがフード側アーム部32aの前端側にピン303で連結され、その下端に向かって延びるロット部60bの先端が車体側、例えばエンジンルーム12側にピン304で結合されており、それぞれの端部が回動自在に支持されている。すなわち、ガススプリング60とフード部材21との連結位置は、リンク機構25とフード部材21との連結位置と異なる位置とされている。本形態では、第1リンク部材33の端部33bとフード側アーム部32aとの連結位置となるピン42よりもガススプリング60の上端60aとフード側アーム部32aとの連結位置となるピン303が前方側に配置されている。ガススプリング60は、フード側アーム部32aと車体5側とに回動可能に連結されることで、フード部材21の開閉の際にロッド部30aが伸縮してフード部材21の開閉動作に減衰力を付与している。
コイルスプリング30は、その下端30aがエンジンルーム12側に、その上端30bがフード側固定部材32のフード側アーム部32aにそれぞれピン301,302を介してそれぞれ取り付けられている。ピン301は、ピン40aとピン40bとの間に配置され、ピン302は、ピン42とピン303の間で、かつピン301より車両前方側に配置されている。コイルスプリング30は、例えば常にピン302に略上方に付勢する付勢力を与えている。
これにより、例えば乗員がストライカ23とラッチ24との係合を解除すると、コイルスプリング30の付勢力(押上力)でフード部材21が全開位置まで開くとともに、その上昇時にガススプリング60によってコイルスプリング30の付勢力(押上力)が減衰される。
上記構造により、リンク機構25は、ストラットハウスパネル13の上端緑13aとフード部材21とを連結し、フード部材21が閉められる状態では、図3(a)に示すように折畳まれ、フード部材21を開く場合は、図3(c)に示すように起き上がるようになっている。つまり、ソレノイド装置43によりコイルスプリング30によるフード部材21の後端部21bの上方変位が規制されている。
本形態では、図3に示すように、ガススプリング60の両端60a,60bを結ぶ線a1と、第1リンク部材33の両端33a,33bを結ぶ線a2との交点(X)が、ガススプリング60の室空間部の開口縁との連結端部となるピン304よりも車両前方下方に仮想配置するとともに、第1リンク部材34の両端を結ぶ線a2と第2リンク部材34の両端34a、34bを結ぶ線a3との交点(Y)を、第2リンク部材34の室空間部の開口縁との連結端部となるピン40bよりも車両後方上方に仮想配置している。このため、フード部材21の開閉度合いに対するガススプリング60の伸縮率が、フード部材21の後端部21bが上方へ変位する跳上動作の際に、フード部材21の前端21a側を上方へ開閉する押上時に比べて小さく成るように設定されている。
一方、図1に示すように、車両用フード装置20は、車体5の例えば前端に衝撃力検出センサ51と、衝撃力検出センサ51に接続されるECU52とを備えている。衝撃力検出センサ51は、車体5の前端に衝撃力が入力されると、その衝撃力値を検出するとともに、その情報をECU52に伝える。ECU52は、コンピュータで構成されていて、ソレノイド装置43の駆動部43bが接続されており、車体5の前端に入力される衝撃力が所定値以上の場合は、図4に示すように駆動部43bを駆動制御して、軸部43aをスライドさせて挿通孔44から引抜き、屈曲部41dとフード側固定部材32との支持を解除するようになっている。
図3に示すように、ガススプリング60の両端60a、60bを結ぶ線a1と、第1リンク部材33の両端33a,33bを結ぶ線a2との交点(X)を、ピン304よりも車両前方下方に仮想配置するとともに、第1リンク部材34の両端を結ぶ線a2と第2リンク部材34の両端34a、34bを結ぶ線a3との交点(Y)を、第2リンク部材34のピン40bよりも車両後方上方に仮想配置し、さらにストライカ23がラッチ24に対して車両前後方向に寸法L分移動可能とされている。このため、衝突または衝突可能性が検出されてフード部材21の後端部21bが上方へ変位する際に、ピン40がピン41よりも高い位置(H>h)へ移動しようとする。また、屈曲部41bとフード側固定部材32との支持が解除されると、中間リンク部材41とフード側固定部材32との支持は、中間リンク部材41の前端41aでの支持だけとなる。加えて、中間リンク部材41の前端41aとフード側固定部材32との支持は、お互いに回動自在になっている。このため、屈曲部41dとフード側固定部材32との支持が解除されると、フード部材21は、図5に示すように、コイルスプリング30の付勢力により上方に跳ね上げられるようになっている。
このとき、第1リンク部材33は、フード側固定部材3にとともに跳ね上がり起きた状態となる。さらに、第2リンク部材34は、中間リンク部材41を介して第1リンク部材とに連結されているので、第1リンク部材33とともに起きた状態となり、リンク機構25は起きた状態となる。
すなわち、自動車が走行中に、例えば障害物と衝突する等して車体5の前端から衝撃力が入力されると、衝撃力検出センサ51が衝撃力値を検出し、その情報がECU52に伝えられる。衝撃力が所定値以上であると、ECU52の制御により駆動部43bが図4に示すように軸部43aを挿通孔44から引抜き、中間リンク部材41の屈曲部41dとフード側固定部材32との支持を解除する。
次いで、図5に示すように、コイルスプリング30の付勢力によってフード部材21が跳ね上げられてエンジン11とフード部材21との距離が広がる。このため、図6(a)に示すように、衝突によって障害物がフード部材21の上面に倒れ込むなどしてフード部材21の上面から衝撃力が入力されても、フード部材21の変形ストロークが増加しているので衝撃力を充分吸収することができる。また、ダンパー手段60が伸縮可能であるので、図6(b)に示すようにリンク機構25にも弾性力をもたせることができ、コイルスプリング30の付勢力とともに衝撃力を吸収する。このため、フード部材21に入力される衝撃力は効果的に吸収される。図6(a)の2点鎖線は衝撃力吸収後のフード部材21を示し、図6(b)の点線は衝撃力吸収後のダンパー手段60、リンク機構25及びリフトアップ手段30の状態を示す。
上記構成の車両用フード装置20によれば、車体5の前端に所定値以上の衝撃力が入力されると、フード側固定部材32と屈曲部41dとの支持を解除するだけでフード部材21が跳ね上げられてフード部材21の変形ストロークが増加し、フード部材21に入力される衝撃力をフード部材21の変形とコイルスプリング30の付勢力によって効果的に緩衝することができる。
リンク機構25は、第1リンク部材33と第2リンク部材34とが中間リンク部材41を介して連結される構造の採用により、フード部材21が跳ね上げられると起きた状態になる。このため、フード部材21が跳ね上げられた後にフード部材21を全開させるだけで、容易にフード部材21の跳ね上げ状態を解除することができる。この解除動作により、フード部材21は、その後端部21bを回動中心として全開位置へと上昇するが、この際、ガススプリング60の開閉度合いに対する伸縮率が十分に機能するので、コイルスプリング30の付勢力を跳上力が高くなるように強く設定した場合でも、フード部材21の開放速度が抑制されるので、フード部材21の急激な上昇を防止できる。
中間リンク部材41は、前端41aと、後端41cに設けられる屈曲部41dとでフード側固定部材32に支持されている。このため、フード側固定部材32が中間リンク部材41の前端41aを支点として中間リンク部材41と相対的に回動しようとする時のソレノイド装置43の軸部43aと挿通孔44との間にかかる押し付け力が小さくなるので、軸部43aを少ない力でスライドさせることができる。すなわち、駆動部43bを大掛かりなものにすることがなくなる。また、ソレノイド装置43をフード側固定部材32のフード側アーム部32aの後端32dに、挿通孔44を屈曲部41dに設けることにより、それぞれが比較的スペースのある箇所に設けられるようになるので、ソレノイド装置43を容易に配置するとともに挿通孔44を容易に設けることができる。
一方、衝撃力検出センサ51が衝撃力値を検出しない状態、車両停止状態であって図3(a)に示すようにフード部材21の閉状態からラッチ24とストライカ23との係合を解除する。このとき、屈曲部41bとフード側固定部材32との支持は解除されていないため、中間リンク部材41とフード側固定部材32との支持が、中間リンク部材41の前端41aと後端41bの双方での支持となる。また、リンク機構25は、第1リンク部材33と第2リンク部材34とが中間リンク部材41を介して連結される構造の採用により起きた状態になる。このため、フード部材21は後端部21bを回動中心として全開位置へと上昇し、その上昇が進む程ガススプリング60のロット部30aが十分に延びるので、コイルスプリング30の付勢力を跳上力が高くなるように強く設定した場合でも、フード部材21の開放速度を抑制することができ、フード部材21の急激な上昇を防止できる。
本形態では、中間リンク部材41に挿通孔44を設けているが、これに限定されるものではなく、例えば、フード側固定部材32に屈曲部41dに対向する屈曲部を設けて、そこに挿通孔44を形成し、中間リンク部材41の屈曲部41dにソレノイド装置43を備えるようにしてもよい。また、屈曲部41dとフード側固定部材32との支持には、ソレノイド装置43が用いられているが、これに限定されるものではない。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る車両用フード装置20の中間リンク部材41とフード側固定部材32との支持について、図7,図8を用いて説明する。第1の実施形態と同様な機能を有する構成部材については、同実施形態と同一符号を付し、詳細な説明は省略する。図7は、フード部材21が閉められた状態おいて、車体5の左側に配置される第2の実施形態の持ち上げ機構22を上から見た状態を示している。中間リンク部材41の前端41aとフード側固定部材32との支持構造は、第1の実施形態と同じあるのでここでの説明を省略する。
図8は、中間リンク部材41の後端41cの近傍を拡大して示している。第2リンク部材34のフード側固定部材32側の一端34bは、車幅方向外面にソレノイド装置43を備えている。フード側固定部材32のフード側アーム部32aの後端32dには、挿通孔44が設けられており、第2リンク部材34のフード側固定部材32側の一端34bから中間リンク部材41の後端41cを通してフード側固定部材32の挿通孔44までは、軸部43aが挿通されることでそれぞれ回動自在に支持されている。軸部43aは、フード側固定部材32のフード側アーム部32aに挿通される部分が他の部分より太い大径部55に形成されている。
中間リンク部材41は、軸部43aの大径部55が挿通可能な挿通孔56が設けられていることにより、図8(b)に示すように、ソレノイド装置43の駆動部43bが軸部43aを第2リンク部材34側にスライドさせることにより、軸部43aの大径部55が中間リンク部材41の挿通孔56に収容され、軸部43aとフード側固定部材32との支持が解除されるようになる。
中間リンク部材41の挿通孔56の第2リンク部材34側は、例えば軸部43aの基部57と略同径にまで絞ってある絞り部58となっている。このため、軸部43aの基部57は、中間リンク部材41では絞り部58に支持されるので、中間リンク部材41のガタツキを防止することができるとともに、軸部43aがスライドされることにより、中間リンク部材41からも抜け出ることを防止している。
第2の実施形態では、中間リンク部材41の後端41cがフード側固定部材32に支持されていることに加え、第2リンク部材34からフード側固定部材32のフード側アーム部32aまでを軸部43aで支持している。このため、第1の実施形態の効果に加えて、別途に第2リンク部材34と中間リンク部材41とをお互いに支持する支持部品または支持構造が不要となるので、部品点数の削減または構造を簡素化できる。さらに、中間リンク部材41は、第1リンク部材33と第2リンク部材34とのそれぞれの支持点範囲内でフード側固定部材32に支持されているので、リンク機構25をコンパクトに構成することができる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る車両用フード装置20は、リフト手段の配置場所を上記の形態に対して変更したものである。図9(a)に示すように、本形態においてリフト手段には、ねじりコイルスプリング300を用いている。ねじりコイルスプリング300は、その本体部がピン42に巻装され、その一端300aをピン40に、その他端300bがフード側固定部材32のフード側アーム部32aの後端32dにそれぞれ係止されていて、フード部材21を上方に付勢している。つまり、このねじりコイルスプリング300はリンク機構25内に設けられていて、リンク機構の各支持点で形成される多角形の内角を広げる方向へ付勢するように配置されている。
このような構成によると、自動車が走行中に、例えば障害物と衝突する等して車体5の前端から衝撃力が入力され、衝撃力が所定値以上であると、ECU52の制御により駆動部43bが軸部43aを挿通孔44から引抜き、中間リンク部材41の屈曲部41dとフード側固定部材32との支持が解除される。すると、ねじりコイルスプリング300の付勢力によってフード部材21が跳ね上げられてエンジン11とフード部材21との距離が広がる。このため、図9(b)に示すように、衝突によって障害物がフード部材21の上面に倒れ込むなどしてフード部材21の上面から衝撃力が入力されても、フード部材21の変形ストロークが増加しているので衝撃力を充分吸収することができるとともに、ねじりコイルスプリング300の付勢力も衝撃力を吸収するので、フード部材21に入力される衝撃力は効果的に吸収される。
上記構成の車両用フード装置20によれば、車体5の前端に所定値以上の衝撃力が入力されると、フード側固定部材32と屈曲部41dとの支持を解除するだけでフード部材21が跳ね上げられてフード部材21の変形ストロークが増加し、フード部材21に入力される衝撃力をフード部材21の変形とねじりコイルスプリング300の付勢力によって効果的に緩衝することができる。また、リンク機構25内にねじりコイルスプリング300が設けられているので、省スペース化を図れ、より構造の簡素化を図ることができる。
第1の実施形態〜第3の実施形態において、リンク機構25は中間リンク部材41を備えているが、中間リンク部材41を用いずに、第1リンク部材33と第2リンク部材34とのフード側固定部材32側一端33b,34bをそれぞれフード側固定部材32に直接回動自在に支持し、車体5の前端に所定値以上の衝撃力が入力されると第2リンク部材34とフード側固定部材32との支持を解除するようにしてもよい。この場合も、別途専用の跳ね上げ機構を用いることなくフード部材21を跳ね上げることができる。
第1の実施形態〜第3の実施形態では、フード部材21が前端から持ち上げられる構造になっているが、これに限定されるものではなく、持ち上げ機構22の前後を逆にしてフード部材21の前端側とエンジンルーム12側とを連結し、フード部材21をキャビン側端から持ち上げられるようにした構成としてもよい。この場合でも、同様の効果が得られる。
各形態において、車両用フード装置20はエンジンルーム12に用いられているが、適用範囲としてはこの場所に限定されるものではなく、例えばトランクルームなどに用いられてもよい。この場合は、車体5のトランクルーム側端から衝撃力が入力されるとトランクルームを覆うフード部材が跳ね上げられことにより、同様の効果が得られる。また、車両用フード装置20が搭載されるのは、自動車に限定されるものでもない。
本発明の第1の実施形態に係る車両前方の構成を示す一部破断斜視図である。 車体左側に配置される第1の実施形態に係る持上機構の倒れた状態を示す平面図でする。 (a)は、車体左側に配置される本発明の第1の実施形態に係る持ち上げ機構の倒れた状態を示す側面図、(b)はストライカの移動範囲を示す拡大図、(c)は車体左側に配置された本発明の第1の実施形態に係る持ち上げ機構の起きた状態を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る中間リンク部材の屈曲部とフード側固定部材の後端との支持解除状態を一部破断して示す平面図である。 本発明の第1の実施形態に係るフード部材が跳ね上げられた状態を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に係るフード部材の上面から衝撃力が入力された時のフード部材の様子を車幅方向外側から見た状態を示す側面図、(b)はフード部材の上面から衝撃力が入力された時のダンパー装置とリンク機構とリフトアップ手段の様子を車幅方向外側から見た状態を示す側面図である。 車体左側に配置される本発明の第2の実施形態に係る持ち上げ機構の倒れた状態を示す平面図である。 (a)は本発明の第2の実施形態に係る中間リンク部材の後端とフード側固定部材の後端との支持状態を示す一部破断平面図、(b)は本発明の第2の実施形態に係る中間リンク部材の後端とフード側固定部材の後端の支持解除状態を示す一部破断平面図である。 (a)は、リンク機構とリフト手段とを一体化した本発明の第3の実施形態に係る持ち上げ機構の倒れた状態を示す側面図、(b)は本発明の第3の実施形態に係る持ち上げ機構の起きた状態を示す側面図である。
符号の説明
1 エンジンルーム(室空間部)
5 車体
10 キャビン
13a 上端縁(開口縁部)
20 車両用フード装置
21 フード部材
21b フード部材の後端部
22 持ち上げ機構(フード保持手段)
25 リンク機構
30 リフトアップ手段(コイルスプリング)
33 第1リンク部材
33a 第1リンク部材の端部
33b 第1リンク部材のフード部材側端部
34 第2リンク部材
34a 第2リンク部材の端部
34b 第2リンク部材のフード部材側端部
40b 第2リンク部材の室空間部の開口縁との連結端
41 中間リンク部材
41c 後端
41d 屈曲部(中間リンク部材の後端)
43 ロック手段
43a 軸部(支持軸)
43b 駆動部(支持軸スライド機構)
44 挿通孔(支持軸受け部)
60 ダンパー手段(ガススプリング)
60a,60b ダンパー手段の両端
300 リフトアップ手段(ねじりコイルスプリング)
303 ダンパー手段とフード部材との連結位置
304 ダンパー手段の室空間部の開口縁との連結端
a1 ダンパーの両端を結ぶ線
a2 第1リンク部材の両端を結ぶ線
a3 第2リンク部材の両端を結ぶ線

Claims (9)

  1. 車両のキャビン前方に形成され、上部開放口を有する室空間部を上部から塞ぐフード部材と、
    前記フード部材の後端部を車体に対して開閉自在に保持すると共に、リンク機構により前記フード部材の後端部を上方へ変位可能に構成されたフード保持手段と、
    前記車体に対して前記フード部材を上方に付勢するリフト手段と、
    通常状態では前記リフト手段における前記フード部材の後端部の上方変位を規制し、衝突または衝突可能性が検出された際に前記規制を解除するロック手段と、
    通常状態では、前記フード部材の開閉の際に伸縮して減衰力を付与するダンパー手段とを備え、
    前記ダンパー手段は、衝突または衝突可能性が検出されて前記フード部材の後端部が上方へ変位する際に、前記フード部材の開閉時に比べ開閉度合いに対する伸縮率が少なくなることを特徴とする車両用フード装置。
  2. 請求項1記載の車両用フード装置において、
    前記ダンパー手段と前記フード部材との連結位置を、前記フード保持手段と異なる位置したことを特徴とする車両用フード装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用フード装置において、
    前記リンク機構は、両端が回動自在に支持され、前記フード部材と前記室空間部の開口縁との間に掛け渡され、車体前後方向に沿って配置される第1リンク部材と、該第1リンク部材より短く形成され、その両端が前記フード部材と前記室空間部の開口縁との間に回動自在に掛け渡された第2リンク部材とを有し、
    前記ロック手段は、衝突または衝突可能性が検出された際に、前記第2リンク部材を前記フード部材から離脱させることを特徴とする車両用フード装置。
  4. 請求項3に記載の車両用フード装置において、
    前記リンク機構は、前記第1リンク部材の前記フード部材側端部と前記第2リンク部材の前記フード部材側端部との間を回転自在に連結する中間リンク部材を備え、前記第2リンク部材の前記フード部材側端部が前記中間リンク部材とともに前記フード部材に対して脱着可能な支持部を介して前記フード部材に支持され、
    前記ロック手段は、衝突または衝突可能性が検出された際に、前記支持部での支持を解除することを特徴とする車両用フード装置。
  5. 請求項4に記載の車両用フード装置において、
    前記支持部は、前記中間リンク部材の前記第2リンク部材側端部と前記フード部材との間を脱着可能に支持することを特徴とする車両用フード装置。
  6. 請求項4または5記載の車両用フード装置において、
    前記支持部は、前記第2リンク部材の前記フード部材側一端と前記中間リンク部材とを支持する支持軸と、前記フード部材に設けられて前記支持軸を支持する支持軸受け部とを有して構成され、前記支持軸が前記支持軸受け部に支持されることで前記第2リンク部材の前記フード部材側端部と前記中間リンク部材とが共に前記フード部材に支持され、
    前記ロック手段は、衝突または衝突可能性が検出された際に、前記支持軸をスライドさせることで、前記支持軸と前記支持軸受け部との支持を解除する支持軸スライド機構であることを特徴とする車両用フード装置。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載の車両用フード装置において、
    前記リフト手段が前記リンク機構内に設けられていることを特徴とする車両用フード装置。
  8. 請求項7記載の車両用フード装置において、
    前記リフト手段は、前記リンク機構の各支持点で形成される多角形の内角を広げる方向へ付勢するように配置されていることを特徴とする車両用フード装置。
  9. 請求項3乃至8の何れかに記載の車両用フード装置において、
    前記ダンパー手段は、その両端が回転自在に支持され、前記フード部材と前記室空間部の開口縁との間に掛け渡されていて、
    前記ダンパー手段の両端を結ぶ線と、前記第1リンク部材の両端を結ぶ線との交点(X)を、前記ダンパー手段の前記室空間部の開口縁との連結端よりも前方下方に仮想配置するとともに、前記第1リンク部材の両端を結ぶ線と前記第2リンク部材の両端を結ぶ線との交点(Y)を前記第2リンク部材の前記室空間部の開口縁との連結端よりも後方上方に仮想配置したことを特徴とする車両用フード装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20150140450A (ko) 2014-06-05 2015-12-16 현대자동차주식회사 차량용 액티브 후드 장치

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