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JP2006288561A - 車椅子用ソリ具 - Google Patents

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JP2006288561A JP2005111447A JP2005111447A JP2006288561A JP 2006288561 A JP2006288561 A JP 2006288561A JP 2005111447 A JP2005111447 A JP 2005111447A JP 2005111447 A JP2005111447 A JP 2005111447A JP 2006288561 A JP2006288561 A JP 2006288561A
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Abstract

【課題】 雪上滑走安定性や安全性が高く、使用前後の取扱い性にも配慮し、軽量、小型化が可能で、介助者の負担を軽減できる車椅子用の新たな雪上滑走技術を提供する。
【解決手段】 前端側をソリ舳先状とした裏面全体を平滑仕上げ面にし、表面側に車椅子車輪間隔を置いて平行する誘導溝31,31(41,41)が設けられてなる板状体2を、前後中央で半裁し、その前側に相当する前本体部3、および後側に相当する後本体部4とした上、両者間にヒンジ機構5,5を介して折り畳み自在且つ元の板状体2への復元自在となるよう連結すると共に、折り畳み状態を維持する施錠機構7、および牽引綱結着用と折り畳み時の把持用とを兼用する取っ手金具6を設け、表面側に搭載車椅子Wを仮固定可能とする緊締ベルト機構8を設けた車椅子用ソリ具1である。
【選択図】 図9

Description

この発明は、軟弱地を車椅子で移動する技術に関連するあらゆる分野をその技術分野とするものであって、特に雪上を円滑に移動可能な車椅子用のソリ具を製造する分野は勿論のこと、その製造に必要とする設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野、その他現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
(着眼点)
近年、我が国では社会の急激な高齢化に伴い、バリアフリーの建築物や交通機関等、高齢者や体に障害をもつ人々が安全且つ円滑に移動できる生活環境の整備が多方面で進められている一方、年々ニーズの高まりを見せる老人介護施設や介護タクシー等の多様な介護サービスも相次いで事業化され、障害をもつ人々の生活の自立や心身機能の維持、向上を図り、また家族の精神的、身体的負担の軽減に大いに役立つものとなっている。
しかしながら、日々行われているデイサービスや介護タクシーによる送迎等、個々の場面においては未だ多くの課題が残されているのが実情であり、例えば冬季における積雪の中、障害をもつために自宅周辺の除雪作業を行うことができない高齢者が、デイサービスの送迎や介護タクシーを利用しようとしたときには、送迎に向かったヘルパーが、除雪されている近くの路上に送迎車両を駐車させて玄関先まで徒歩で迎えに行かざるを得ず、そのときに利用者が車椅子を利用しなければならない場合には、車輪が除雪してない箇所の雪中に沈み込んで移動が殆ど不可能になるため、止むなく利用者を背負い上げて送迎車両まで運ばなければならず、そのような事態でヘルパーに大きな負担を強いることとなっていた。
(従来の技術)
こうした弊害を解消しようと、既に様々な車椅子用の雪上用装備が開発済みとなっていて、それらは、例えば特開2004-261508号公報の「雪上走行用アタッチメント」発明のように、市販のスノーボードやスキー板を、車椅子左右車輪間となる底部に設けられた靴底型とした底板に固定し、雪上を滑走移動できるようにしたものや、特開2000-232996号公報に開示された「介護用車椅子の雪路、土上両用走行装置」発明のような、車椅子本体の左右フレームに支持板を固定し、この支持板にスキーを上げ下げする操作レバーとロットを取り付け、スキー板を固定した脚を装着し、降雪時や凍結によって段差が発生した道路にも対応して移動できるようにしたもの等に代表されるとおりである。
しかし、上記した従前までの「雪上走行用アタッチメント」や「介護用車椅子の雪路、土上両用走行装置」等は、車椅子の左右幅よりも遙かに幅寸法の小さなスノーボードやスキー板を利用するため、雪上を滑走する際の安定性を確保することが難しく、スポーツ用のそれらは、ターンする際に左右のエッジを立ててスポーティー且つスリリングに反転させるという性質を求めたものであることから、左右に方向転換するとき等に、比較的容易に傾いて横転してしまう虞がある上、着座した利用者を雪上で支える構造強度を、車椅子の骨格自体に求めるものとなるので、折り畳み機構を有するような車椅子では、不要な振動が直に伝わり、利用者に不要な不安感を与えてしまう虞が否めないものであった。
(1)特開2004-261508号公報 (2)、特開2000-232996号公報
(問題意識)
この発明は、以上のように、従前までに開発された車椅子を雪上で滑走させて移動する技術が、何れも車椅子の骨格に対して雪上移動用の補助的アタッチメントを装着するという思想に基づくものであり、換言すれば雪上走行中に、着座している利用者の体重を支える主構造物を車椅子に求めるものであって、軟弱で不安定な雪上を移動する際の振動が、車椅子を介して直に利用者の体に伝わってしまい不安感がある上、車椅子の幅寸法よりも小さな幅寸法のスノーボードやスキー板等を取り付けた構造では、左右方向に方向転換しようとした際に不用意に横転してしまう虞も懸念されるものであり、こうした問題を解決できる新たな雪上滑走具の開発、実用化が求められ続けて来ているというのが実情であった。
(発明の目的)
そこで、この発明は、車椅子の利用者がより安心して利用できるよう安定した雪上滑走性能を実現でき、安全性が高く、しかも装着、利用前後の保管、運搬性にも配慮し、軽量でしかも小型化する機能を有していて介助者の負担を軽減できる新たな雪上滑走技術を提供することはできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の車椅子用ソリ具を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明の車椅子用ソリ具は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、車椅子を載置するに足る平面形および強度を有し、前端側をソリ舳先状とした裏面全体を平滑仕上げ面にすると共に、表面側で先のソリ舳先状形成側と同じ前端側に直交状となる左右両側縁に沿わせ、後端側から同前端側中途にまで達するようにした車椅子車輪間隔を置いて平行する誘導溝が設けられてなる板状体を、その前端から後端に掛けての中央で半裁し、その前端側が属し、共に表面中途で誘導溝が止まるようにした側に相当する前本体部、および同後端側が属し、誘導溝が共に横断状となるようにした側に相当する後本体部に形成した上、両者間にヒンジ機構を介して折り畳み自在且つ元の板状体への復元自在となるよう連結すると共に、当該ヒンジ機構配置側と反対側には折り畳み状態を維持する際の施錠機構を設ける一方、前本体部および/または後本体部の表面側で左右誘導溝間に、搭載車椅子の適所を仮固定可能とする緊締ベルト機構を設けてなるものとした構成を要旨とする車椅子用ソリ具である。
この発明の車椅子用ソリ具を、より具体的な構成のものとして示すと、車椅子を載置するに足る平面形および強度を有し、前端側をソリ舳先状とした裏面全体を平滑仕上げ面にすると共に、表面側で先のソリ舳先状形成側と同じ前端側に直交状となる左右両側縁に沿わせ、後端側から同前端側中途にまで達するようにした車椅子車輪間隔を置いて平行する誘導溝が設けられてなる板状体を、その前端から後端に掛けての中央で半裁し、その前端側が属し、共に表面中途で誘導溝が止まるようにした側に相当する前本体部、および同後端側が属し、誘導溝が共に横断状となるようにした側に相当する後本体部に形成した上、両者間にヒンジ機構を介して折り畳み自在且つ元の板状体への復元自在となるよう連結すると共に、当該ヒンジ機構配置側と反対側には折り畳み状態を維持する際の施錠機構を設ける一方、前本体部および/または後本体部の表面側で左右誘導溝間に、搭載車椅子の適所を仮固定可能とする緊締ベルト機構が、不使用時に収納可能にして設けられてなる構成を要旨とする車椅子用ソリ具である。
この発明の車椅子用ソリ具を、さらに具体的なものとして示すと、車椅子を載置するに足る平面形および強度を有し、前端側をソリ舳先状とした裏面全体を平滑仕上げ面にすると共に、表面側で先のソリ舳先状形成側と同じ前端側に直交状となる左右両側縁に沿わせ、後端側から同前端側中途にまで達するようにした車椅子車輪間隔を置いて平行する誘導溝が設けられてなる板状体を、その前端から後端に掛けての中央で半裁し、その前端側が属し、共に表面中途で誘導溝が止まるようにした側に相当する前本体部、および同後端側が属し、誘導溝が共に横断状となるようにした側に相当する後本体部に形成した上、両者間にヒンジ機構を介して折り畳み自在且つ元の板状体への復元自在となるよう連結すると共に、当該ヒンジ機構配置側と反対側には折り畳み状態を維持する際の施錠機構、および同所で左右中央付近に牽引時の綱結着用を兼用する折り畳み時の把持用とする取っ手金具を設ける一方、前本体部および/または後本体部の表面側で左右誘導溝間に、搭載車椅子の適所を仮固定可能とする緊締ベルト機構が、不使用時に収納可能にして設けられてなる車椅子用ソリ具であるということが可能である。
以上のとおり、この発明の車椅子用ソリ具によれば、先端側をソリ舳先状とした裏面全体を平滑仕上げ面とし、車椅子を搭載可能な平面形とした上面に車椅子のキャスター(前輪)および大車輪(後輪)を案内、載置可能とする誘導溝を形成した板状体を、前後中央付近で半裁し、その前本体部と後本体部とをヒンジ機構で連結してあることから、保管および輸送の際には、二つ折りにして簡便に小型化した荷姿に変換することが可能である上、使用する際には、迅速に平板状に展開させることができ、しかも平板状にしたときのヒンジ機構介在部分の隙間も不用意に雪が刺さり込んでこないように配慮した構成のものとして利用できるようにしてあり、それら繋ぎ目が滑走の際の抵抗になることがないように工夫が施されており、したがって、平板状に展開したこの発明の車椅子用ソリ具の板状体上に誘導、載置された車椅子は、その前後車輪を誘導溝に規制されることとなって左右への不用意な移動が阻止され、しかも簡単に操作可能な緊締ベルト機構によって確りと固定されるので、両者の高い一体感を得ることができるという利点がある上、車椅子の前後左右寸法を上回る平板状面積を確保してあることから、雪上滑走中、車椅子利用者の荷重をソリ具板状体自体が過不足なく担うことができて秀れた安定感と滑走性能とを実現し得ると共に、積雪量の多寡に応じて車椅子の後ろを通常使用のように手押ししたり、その前を紐などを使って牽引移動するようにするといった選択が自由であって操作性にも十分な配慮が施されているため、利用者にとっては安心感と高い安全性とを一挙に確保できるという顕著な効果を奏するものである。
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
板状体は、利用者が着座したままの車椅子を搭乗させ、先頭適所に繋がれた綱を、介護者等が牽引することにより、簡便且つ容易に雪上を移動させるよう機能するものであって、利用者が着座したままの車椅子を搭載して雪上を安全に滑走、移動できる程度に十分な寸法、形状および強度を有するものとしなければならず、後述する実施例にも示すように、折り畳んで携帯用に小型化でき、しかも一人で運搬可能な程度に軽量で、ソリ形状をなすよう展開させたときには、比較的容易に車椅子を乗降させることが可能な構造とすべきである。
前本体部は、搭乗した車椅子の荷重を後本体部と分け合って受け止め、雪上を滑走する際に先頭部分が雪中に沈み込まないように支持、案内可能とするための上記板状体前方部分を分担する機能を果たすものであり、後端に後本体部の前端が折り畳み、もしくは分解可能に連結されたものとして、底面の略全面を平滑面の連続する形状とし、先頭付近で上側に反り上がるソリの舳先状となる滑走面に形成しなければならず、後述する実施例に示すように、上面後端から同前端側中途にまで達し、車椅子左右車輪間隔を置いて平行する誘導溝を形成するようにしたものとしなければならない。
後本体部は、前本体部と搭載された車椅子の荷重を分け合い、雪上で車椅子を安定的に支持し、円滑に滑走可能とするための板状体後方部分を分担する機能を果たすものであり、底面の略全面を前本体部底面に連続状となる平滑面状の滑走面に形成しなければならず、前本体部に対して折り畳みもしくは分割可能なヒンジ機構あるいは分解機構を有するものすべきであり、後述する実施例のように、前端から後端に渡る前本体部の誘導溝後端に対応する上面左右箇所夫々に誘導溝を形成するようにしなければならない。
滑走面は、車椅子を搭載した板状体を積雪上面に浮上させ、積雪中に沈み込み、身動きが取れなくなってしまうのを阻止すると共に、積雪面上を滑走させる際の摩擦抵抗を軽減するという機能を果たすものであり、前本体部前端側をソリ舳先状とした平滑仕上げ面としなければならず、後述する実施例にも示すように、前本体部および後本体部とも、左右誘導溝に対応する裏面側をその余の裏面側よりも下向き膨出状に形成し、積雪上を牽引するときの裏面に掛かる摩擦抵抗を軽減し得るようにしたものとするのが望ましく、前本体部が、後本体部に対して橇として使用可能な平板状姿勢に展開させたときに、同前本体部の滑走面後端縁を、後本体部滑走面の前端下側に僅かに重なるよう延伸させた構成を採用するようにし、滑走中に前本体部滑走面の後端と後本体部滑走面前端との隙間から雪が浸入してしまうのを阻止可能になるものとするのが好ましい。
誘導溝は、車椅子をソリ具上に案内すると共に、搭載した車椅子が不用意に移動したり、脱落してしまうのを防止して、より安定した搭乗を可能とする機能を果たすものであり、車椅子の大車輪(後輪)とキャスター(前輪)とを、夫々左右外側からか、もしくは左右内外側双方から保持可能とする溝状に形成したものとしなければならず、実施例の図面中にも示すように、大車輪を案内し且つ搭載する後側範囲を、ハンドリム(駆動輪握り)との干渉を防ぐよう、キャスターだけを誘導、搭載する前側範囲よりも幅広く設定してなるものとするのが望ましく、車椅子の大車輪およびキャスターの配置箇所の少なくとも後方、もしくは前後双方夫々に乗り越え可能な突型の車止めを形成し、あるいは、それら配置箇所に落ち込み凹状の嵌合溝を形成して、車椅子の搭載位置を規制し、不用意なズレ動きや脱落を、さらに強制的に予防可能なものとすることができる。
ヒンジ機構は、前本体部後端付近と後本体部前端付近との連結状態を維持したまま、その連結部分を境に折り畳んで重ね合わせ状とし、また板状体に展開することを可能とする機能を果たすものであり、後述する実施例にも示す蝶番金具からなるものの外、前本体部後端と後本体部前端の適所に左右方向に貫通する回動軸あるいは同等の枢軸を設けたものとすることができ、あるいは、十分な強度で連結可能な軟質帯やその他の関節機構等によって連結することも可能である。
施錠機構は、ヒンジ機構を介して折り畳まれる前本体部の舳先付近と後本体部の後端付近とを開閉可能に連結するという機能を果たすものであり、車両等に積み込み輸送したり保管する際の取扱い上のことを考慮すると共に、前本体部と後本体部とを平坦状に展開して板状体にしたときに雪上滑走の際の抵抗や操作性などに支障を来すことのない程度の形状、寸法に抑えるべきであり、折り畳んで取り扱うときの用意性を確保できる程度に簡便に施錠、解錠可能な簡易構造のものとすれば足り、特別なキーや暗証番号等を必要とする所謂錠前を設けることも可能であるが、それよりも不用意に離脱、解錠してしまわない程度の十分な強度を有し、手指で操作できるような比較的簡単なロック・アンロック機構を有するものとするのが望ましい。
取っ手金具は、板状体を折り畳み状態に施錠して運搬する際の握持部分となるものであり、また平板状に展開させて雪上を滑走させるときには牽引綱用の結着部分になるという両面の機能を果たすものであり、吊上げ搬送および牽引滑走の何れの荷重にも十分に耐える強度を有するものとしなければならず、片手または両手で確実に把持できる形状、寸法に設定すべきであり、前本体部の前端付近か、あるいは後本体部の後端付近かの何れか一方、もしくは双方の雪上滑走ならびに折り畳みに支障を来すことのない配置となる位置に設けるものとし、左右幅中途の均衡する中央付近の一箇所か、あるいは、互いに適宜間隔を隔てた均衡する二箇所以上の複数箇所に設けたものとするのが好ましい。
緊締ベルト機構は、平坦状に展開した板状体上に搭載、移動する際の車椅子が、滑走中に不用意にズレ動いたり脱落してしまうのを阻止するよう、確りと且つ簡便な取り扱い操作によって仮固定できるようにする機能を果たすものであり、車椅子のフレーム適所を十分な強度で緊縛できるものとしなければならず、後述する実施例に示すように、前後本体部の折り畳み操作に支障を来さないよう、後本体部の上面中央に開閉蓋付きの収納室を形成しておき、その収納室内に該緊締ベルト機構を収納し、板状体を展開させたときに開閉蓋を開放して収納されているベルトを引き出して車椅子フレーム要所要所に連結するようにしたものとするのが望ましく、より具体的に示すと、搭載車椅子の重心直下付近に相当する前後何れかの本体部上部に結合された環状緊束金具と、該環状緊束金具よりも後方となる後本体部上に結合されたロック・アンロック機能を有する巻回機とからなり、搭載車椅子の左右後輪付近の少なくとも左右合計二箇所、望ましくは搭載車椅子左右前後輪付近の左右合計四箇所の骨格適所に係合可能な2または4個の掛着金具の夫々に、連結した緊締用ベルトの各末端側、もしくはそれら緊締用ベルトを適宜束ねてなる末端側を、前記環状緊束金具に前方から潜らせて後方の巻回機に巻き取り状態に連結したものなどとすることができる。
走行用車輪は、雪上滑走用の板状体を、部分的な融雪や途中で除雪してある箇所等に差し掛かり、露出状となってしまっている路面や地上面を通過する際であっても、一々当該板状体を外したり、そのまま強引な取扱いによって滑走面を傷めてしまうことなく円滑に走行できるようにするものとし、一方、雪上滑走で不用なときには、車輪やその懸架支持部分等が邪魔になって不要な摩擦抵抗を発生したり、自体が破損したりしないようにするという機能を果たすものであり、前後本体部の滑走面全体の均衡する配置となる四隅付近に固定型もしくは収納型の走行用車輪を設けたものとすべきであり、後述する実施例にも示してあるように、前後本体部の滑走面全体の均衡配置となる四隅付近に固定型もしくは収納型であって、走行姿勢における車軸を滑走面よりも上側に配置させ、露出車輪の周囲には防雪用の軟質シール部を配してなるようにしたものなどとして設けるのが望ましいといえる。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
図1の前後本体部がヒンジ機構を介して連結される板状体の斜視図、図2の車椅子用ソリ具の斜視図、図3の収納室内に収容された緊締ベルト機構の斜視図、図4の輸送用に折り畳まれた車椅子用ソリ具の斜視図、図5の緊締ベルト機構によって緊縛される車椅子フレーム要部の斜視図に示す事例は、車椅子Wを載置するに足る平面形および強度を有し、前端側をソリ舳先状とした裏面全体を平滑仕上げ面にすると共に、表面側で先のソリ舳先状形成側と同じ前端側に直交状となる左右両側縁に沿わせ、後端側から同前端側中途にまで達するようにした車椅子車輪間隔を置いて平行する誘導溝31(41)が設けられてなる板状体2を、その前端から後端に掛けての中央で半裁し、その前端側が属し、共に表面中途で誘導溝31,31が止まるようにした側に相当する前本体部3、および同後端側が属し、誘導溝41,41が共に横断状となるようにした側に相当する後本体部4に形成した上、両者間にヒンジ機構5,5を介して折り畳み自在且つ元の板状体2への復元自在となるよう連結すると共に、当該ヒンジ機構5,5配置側と反対側には折り畳み状態を維持する際の施錠機構7、および同所で左右中央付近に牽引時の綱結着用を兼用する折り畳み時の把持用とする取っ手金具6を設ける一方、前本体部3および/または後本体部4の表面側で左右誘導溝31,31,41,41間に、搭載車椅子Wの適所を仮固定可能とする緊締ベルト機構8が、不使用時に収納可能にして設けられてなる、この発明の車椅子用ソリ具における代表的な一実施例を示すものである。
当該車椅子用ソリ具1は、その略全体をGFRP(ガラス繊維強化樹脂)成型品である前本体部3と後部本体部4とを組み合わせたFRP(Fiber Reinforced Plastics)製の板状体2からなっており、必要に応じて一部また略全体にCFRP(カーボン繊維強化樹脂)、KFRP(ケプラ繊維強化樹脂)等を採用することも可能である外、場合によってはアルミニウム合金、マグネシウム合金、チタン合金等の軽合金製のものとしたり、それら素材の幾つかを適宜組み合わせとなるものとすること等も可能である。
前本体部3は、左右幅700mm、前後長550mm、厚み約100mmに設定してあり、肉厚部分の内部を中空状としたモノコックボディ構造の概略平板状となっており、上面前方の左右中途適所から左右後端縁に至る範囲には、深さ50ないし70mm程度であって前後方向断面形が略U字型あるいは略凹字型をなして後端縁に開口するものとし、搭載対象となる車椅子Wのキャスター(前輪)W1,W1を夫々誘導、搭載可能とした前部左右誘導溝31,31が、左右側壁面に略平行状に形成され、各前部左右誘導溝31,31は、車椅子WのキャスターW1(前輪)を収容可能な配置および幅寸法に設定し、後端開口左右外側縁を夫々、拡開状に広げて円滑な誘導を可能にしたものとし、上面中央付近には、後方から前方に向かうよう車椅子Wを誘導する矢印案内表示36が表記されたものとなっている。
同前本体部3の裏面側は、比較的平滑な滑走面32に形成し、先端側が橇の舳先状に次第に上面側へ湾曲された形状をなし、前部左右誘導溝31,31の裏面に相当する範囲が下向に膨出したものとされ、それら左右端膨出部分間には、これらに平行する凸条部33,33,……が前後に渡って下向きに突設させてなるものとしてあり、前本体部3の左右側壁面とそれら左右を繋ぐ舳先とは、上方に向けて延伸、形成された雪除けシールド34によって覆われ、滑走面32後端縁からは約20mmの防雪用縁部35を、左右幅間に渡って連続形成したものとなっている。
後本体部4は、前本体部3と略同様の左右幅700mm、前後長550mm、厚み約100mmの外郭寸法に設定されたモノコックボディ構造となっており、前本体部3後端に開口する左右誘導溝31,31の夫々に連続するよう前端から、後端にかけて左右外壁面に平行な後部誘導溝41,41が、同様の深さ約50ないし70mm程度に設定され、配置および左右幅寸法を、搭載対象の車椅子Wの大車輪(後輪)W2,W2に合わせたものに形成され、これら後部左右誘導溝41,41間には、搭載された車椅子Wの重心位置の直下に相当する範囲を含む平面矩形状範囲に渡り、上面開口にマグネットもしくは面ファスナ等からなる仮止め機能のある開閉蓋43を有し、後述する緊締ベルト機構8を収納する収納室42を設けたものとなっている。
後本体部4の底面は、その全体を比較的平滑な滑走面44に仕上げ、後部左右誘導溝41,41の直下に対応する範囲を下向きに膨出させ、それら左右膨出部分間には、前本体部3の各前部縦凸条部33,33,……の後端に、一直状に夫々連続する後部縦凸条部45,45,……を形成し、滑走面44の前端縁およびそれに連続する左右側壁面前端縁には、防雪用縁部35と噛み合い状となる凹欠状段差部46を刻設したものとなっている。
そして、前本体部3の後端と後本体部4の前端とを組み合わせた、上面の左右誘導溝31,31、41,41間の左右均衡する二箇所の夫々に、蝶番からなるヒンジ機構5,5を設けて、前本体部3と後本体部4との上面同士を重ね合わせるよう折り畳み可能とするよう連結したものとなっている。
前本体部3の舳先左右間の中央付近で、雪除けシールド34を除く肉厚寸法上側寄りであって、板状体2を図4のように折り畳み、ヒンジ機構5側を下側に、前本体部3の舳先ならびに後本体部4の末端を上側に向けた姿勢に縦置き姿勢としたときの重心位置直上となる箇所であり、しかも平板状に展開させ、車椅子Wを搭載した板状体2を牽引する際に高い直進性と滑走抵抗の最も軽減化とを確保できる位置に、綱結着用を兼ねる取っ手金具6を結合したものとした上、該取っ手金具6から左右何れかに僅かにずらした位置となる前本体部3の雪除けシールド34と、これに対応する後本体部4末端部分との夫々に跨り、手指による操作で簡便に開閉可能な施錠機構7を設けたものとなっている。
前記緊締ベルト機構8は、図3および図5中に示すように、後本体部4の収納室42内底面であって、搭載した車椅子Wの重心略直下付近となる箇所に環状の環状緊束金具81が強固に植設され、該環状緊束金具81の後方には、上方外側から操作可能なロック・アンロック機能を有した巻回機82を強固に固着したものとし、搭載された車椅子WのフレームW3の適宜四箇所に夫々掛着可能とする合計四個の鉤状の掛着金具83,83,……の各基端に、左右夫々二股状の概略Y字型に分岐させた先端側を連結した左右一対の緊締用ベルト84,84の末端側を、環状緊束金具81の前方から潜らせ、後方に配置してある巻回機82に巻き取り状に連結したものとなっている。
図6の車椅子用ソリ具の底面図、図7の走行用車輪の側面図、および図8の収納型車輪の斜視図に示す事例は、前述の実施例1に開示した車椅子用ソリ具1の滑走面32,44の均衡する四隅付近に、固定型もしくは収納型の走行用車輪9,9,……を設けてなるものとした、この発明に包含される車椅子用ソリ具の幾つかの具体的な実施例を表したものである。
図6および図7中に示した車椅子用ソリ具1は、均衡配置となる四角付近に、水平車軸91を滑走面32(44)よりも上側であって、板状体2の上下肉厚寸法内に軸着した走行用車輪9,9,……を配したものであり、一部を滑走面32(44)の各開口から僅かに突出するよう露出させた走行用車輪9,9,……の周囲には、軟質合成ゴム製の軟質シール部92を装着して滑走面32(44)との隙間を閉鎖したものとなっている。
また、図8中に示す走行用車輪9は、下向き突没機構を有するものであって、自在車型の走行車輪9を懸架、支持する縦動シャフト93がフランジ付きの垂直シリンダー96中を縦貫し、同心状に巻回された内蔵コイルバネ97によって上方に付勢されたものとなし、縦動シャフト93の上端側中途的には、上端に設けられた操作ノブ95を、内蔵コイルバネ97に抗して垂直方向および周方向に適宜操作することにより、垂直シリンダー96の内周面に刻設された案内溝98に沿って昇降および垂直軸心周りに回動操作可能であって、所定降下位置で仮固定、さらにその仮固定を解除して上昇可能とする鉤型ブロック94が一体化されたものとなっている。
垂直シリンダー96のフランジ部には、肉厚部分を縦に貫通する複数の取付け孔が穿孔され、夫々にネジ99,99,……を装着し、板状体2内部の適所に結合させてなるものとしてあり、縦動シャフト93の上昇姿勢にあっては、同図8中に示すように、走行用車輪9が板状体2肉厚空間内に収容され、滑走面32(44)の貫通孔を閉鎖するよう装着した十字スリット入り合成ゴム製の軟質シール部92よりも上側に配置されるものとなり、縦動シャフト93が降下姿勢となったときには、走行用車輪9の車軸よりも下側となる範囲が軟質シール部92の十字スリットを押し開き、滑走面32から僅かに突出状となるように形成されている。
(実施例の作用)
以上のとおりの構成からなる実施例の車椅子用ソリ具1は、図4中に示したように、前本体部3と後本体部4とをヒンジ機構5,5を介して折り畳むことが可能であり、施錠機構7を施錠することによって縦550mm、横700mm、厚み約200mmの一人でも比較的容易に運搬できる寸法、形状の荷姿とすることができ、取っ手金具6を把持して持ち上げると中空構造を有するGFRP(ガラス繊維強化樹脂)成型品からなる板状体2が、軽快な輸送を可能にするよう設定されたものとする。
当該車椅子用ソリ具1を、車椅子では移動不可能な深さの積雪があり、住宅の玄関先まで介護用送迎車両が入れないとき等に使用する際には、例えば送迎車の運転手(ヘルパー)が、折畳み状態にある車椅子用ソリ具1の取っ手金具6を握持して住宅玄関先まで運搬し、施錠機構7を解除してヒンジ機構5,5を回動させ、前本体部3と後本体部4とを、図2中に示したように、一枚の板状体2とするよう展開させた上、利用者が着座したままの車椅子Wを、後本体部4の後端側から左右の誘導溝31,31,41,41に沿って移動させ、図9の車椅子を搭載した車椅子用ソリ具の斜視図に示すように、左右のキャスター(前輪)W1,W1を、前部左右の誘導溝31,31上に、左右の大車輪(後輪)W2,W2を、後部左右の誘導溝41,41上に配置させた後、図3中に示すように、後本体部4収納室42の開閉蓋43を開き、緊締用ベルト84,84を取り出し、その先端側の各掛着金具83,83,……を、図5中に示したように、左右のキャスター(前輪)W1,W1付近のフレームW3適所二箇所と、左右大車輪(後輪)W2,W2の車軸付近のフレームW3適所二箇所の合計四箇所に、確りと掛着してから、巻回機82を巻き上げ操作することにより、緊締用ベルト84,84を緊張させ、各掛着金具83,83,……を、搭載車椅子Wの略重心直下に位置する環状緊束金具81に向けて引っ張った後、同巻回機82をロックして確りと固定する。
車椅子用ソリ具1上に車椅子Wを確りと固定した後に、積雪量が略30cmを超え、しかも柔らかくて沈むような状態の雪質の箇所や、雪面にかなりの硬い凹凸面があるような場所での使用に際しては、図9および図10の雪上を滑走する車椅子用ソリ具の側面図に示すように、所定長さに設定された牽引用帯状綱61の両端に設けられた繋ぎ金具62,62を前本体部3前方の取っ手金具6に連結し、牽引用帯状綱61をヘルパー(送迎車の運転手)の肩に掛けて、図10中に白抜き矢印で示すよう牽引するようにして滑走移動するものとし、それ以外で積雪量もそれ程ではなかったり、積雪量が多くても踏み固められた雪面には凹凸もなくて平坦状の場所での使用では、通常状態で車椅子を補助するときのように車椅子の後方から車椅子自体を直接手押し操作するようにして移動し、図示しない送迎車両まで引き動かすこととなる。
雪上を滑走し始めた車椅子用ソリ具1は、底面の略全面に渡って平滑面に仕上げられており、しかも舳先を橇状に湾曲形成され、前側および左右側周壁に雪除けシールド34を立上げ形成した上、左右誘導溝31,31,41,41に対応する底面が膨出状に形成してあり、その左右間に複数本の縦凸条部33,33,……,45,45,……を形成してあるので、積雪面との接触面積が大幅に減少され、円滑に滑動して牽引輸送者への負担を軽減するものとなり、さらに、前本体部3の滑走面32の後端に延伸させた防雪用縁部35が、図10中の鎖線円内に示すように、後本体部4滑走面44先端縁に刻設された凹欠状段差部46に噛合状となり、下面から覆い隠すものとなって滑走中に前本体部3後端と後本体部4前端との隙間から雪が浸入してしまうのを防止するものとなる。
また、板状体2滑走面32(44)の均衡する四隅付近に、図6および図7中に示す固定型の走行用車輪9,9,……を設けると、滑走面32(44)から僅かに転輪面を露出させた各走行用車輪9,9,……は、雪上を滑走する際には、突出量が少ないので、牽引移動に対する抵抗の発生を低く抑えることができると共に、周囲に装着された軟質シール部92,92,……が、各走行用車輪9,9,……と滑走面32(44)開口縁との隙間を閉鎖して積雪が浸入して来るのを防止するものとなり、しかも送迎車両に到達するまでの間に除雪や融雪によって露出しているアスファルト路面上を通過するような場合には、滑走面32(44)から僅かに露出している各走行用車輪9,9,……が接地、転動して特別な操作を行わなくとも、円滑な路面走行を実現するものとなる。
さらに、図8に示したように、収納型の走行用車輪9,9,……を設けると、各縦動シャフト93,93,……を上昇させた姿勢では、走行用車輪9,9,……が板状体2内に収容された状態を維持して、車椅子用ソリ具1の滑走面32(44)に不要な突出が無い状態として低摩擦を確保できる上、十字スリットを有する軟質シール部92が、滑走面32(44)の開口を閉鎖して積雪の浸入を防止するものとなり、車椅子用ソリ具1が、露出したアスファルト路面に差し掛かったときに、板状体2四角に形成された凹状部に露出する各操作ノブ95,95,……の夫々を、図8中の実線矢印で示すように、内蔵コイルバネ97の弾性力に抗して押し下げ、鉤型ブロック94を案内溝98に沿って降下させた後、周回り方向に回動操作して固定状にすると、自在車型の走行用車輪9,9,……の各車軸よりも下側部分が、同図8中に白抜き矢印で示すように、垂直方向に移動して軟質シール部92,92,……の十字スリットを押し開き、転輪面が僅かに露出状となる位置まで降下して固定された状態となるので、各走行用車輪9,9,……が接地してアスファルト路面上を円滑に走行することが可能となる。
そして、再度雪上に差し掛かったときには、各操作ノブ95,95,……を、図8中の実線矢印とは逆方向に操作して案内溝98への鉤型ブロック94の係合を解き、内蔵コイルバネ97の復元圧力によって自動的に上昇、収納させることが可能である。
待機している送迎車両に到着した後は、巻回機82のロックを解除して緊締用ベルト84,84を送り出して弛め、各掛着金具83,83,……を車椅子WフレームW3の各部から取り外し、緊締用ベルト84,84と共に収納室42内に収容して開閉蓋43を閉鎖させた後、車椅子Wを誘導溝31,31,41,41に沿って後退させ、送迎車両に乗車させた後に、地上に残された図2の状態の車椅子用ソリ具1を、ヒンジ機構5,5を境に図4の状態に二つ折りにして施錠機構7で施錠して送迎車両内の適所に収納して外出先に出発することとなり、当該車椅子用ソリ具1は、外出先での移動や帰宅の際の雪上移動にも同様に利用することが可能である。
(実施例の効果)
以上のような構成からなる実施例の車椅子用ソリ具1は、前記この発明の効果の項で記載の特徴に加え、前本体部3と後本体部4との主要な大型部品を、GFRP(ガラス繊維強化樹脂)成型品として軽量化すると共に、前本体部3の舳先付近に取っ手金具6を設けたことにより、ヒンジ機構5,5を介して折り畳み重合状とした前本体部3舳先付近と後本体部4の後端側とを施錠機構7で閉じ合わせて小型化し、一人のヘルパーが取っ手金具6を握持して手提げ鞄のように携えて比較的、軽快に運搬することができ、除雪されていない細道であっても効率的に搬送することが可能になるばかりではなく、保管の際の省スペース化にも役立つものとなって送迎車両への搭載にも有利になるという効果が得られるものである。
また、GFRP(ガラス繊維強化樹脂)成型品からなる板状体2は、肉厚部分を中空状としたモノコックボディ構造を採用すると共に、滑走面32,44の誘導溝31,31,41,41に対応する範囲を下向き膨出状とし、それら左右膨出部分間に縦凸条部33,33,……、45,45,……を形成してあることから、軽量化と共に高強度化を実現して秀れた滑走安定性と安全性とを確保できる上、雪面との摩擦抵抗を効果的に軽減することができるものとなり、取っ手金具6に両端を繋いでループ状とした牽引用帯状綱61を、一人のヘルパーが牽引するだけで容易に滑走、移動させることができるものになるという効果を発揮できる。
緊締ベルト機構8は、車椅子WフレームW3の左右前後夫々適所を、合計四個の掛着金具83,83,……で係合し、これら掛着金具83,83,……に連結された緊締用ベルト84,84を、車椅子Wの重心位置直下付近の環状緊束金具81に通し、後方に配置された巻回機82で巻き取り、緊張させるものとしたことにより、車椅子Wと板状体2との間に非常に高い一体感を得るものとなり、しかも巻回機82を車椅子Wのフットレストとは反対側に配置させたことで、緊締作業も障害なく容易に行えるものとなって緊締作業を平易なものにするという利点が得られる。
前本体部3滑走面32の後端に、図1および図10中に示したように、防雪用縁部35を延伸させ、板状体2を滑走可能状態に展開させたときに、後本体部4滑走面44の前端縁に刻設した凹欠状段差部46に噛合状とするよう下側から覆い被せるよう組み合わせてなるようにしたものでは、滑走移動中に前本体部3後端と後本体部4前端との間から雪が浸入して板状体2上面の特にヒンジ機構5や前後部誘導溝31,31,41,41の接続部分周辺に雪が詰まり、車椅子Wの乗降や板状体2の折り畳み作業を阻害したり、前後滑走面32,44間で固まって滑走面32,44の摩擦抵抗が増大してしまうような不都合を回避できるものにすることができる。
また、図6ないし図8中に示したような走行用車輪9,9,……を滑走面32,44の均衡する適所に設けてなるものでは、除雪や融雪によって積雪の合間からアスファルトが露出しているような場面に遭遇してしまっても、滑走面32,44がそれらアスファルト面に抵抗を受けてしまったり、折角の抵抗面を傷つけ、その所為で雪面上での滑りを悪くしてしまうようなこともなく、常に円滑な走行が維持されて輸送効率を高めることができ、しかも滑走面32,44が保護されて板状板2を不要な損傷から守り、長寿命化を図ることができるものになるという秀れた効果を奏するものとなる。
(結 び)
叙述の如く、この発明の車椅子用ソリ具は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、複雑な構造を一切排除したものとすることによって製造も容易で安価に提供でき、従前からのスポーツ用スノーボードやスキー板等を利用した雪上滑走用のアタッチメントのように搭載する車椅子側に強度を求める必要がなく、接続用の特殊部品を取り付けない通常の車椅子のまま搭載することができる上、より高い走行安定性と安全性とを確保して迅速且つ効率的な輸送が実現され、板状体の前後中央に折り畳み機構よって携帯、保管などのを取扱い性が高められて介護車両への搭載も容易なものとなることから、降雪地での一人のヘルパーによる送迎作業であっても、従来に比較して作業負担を大幅に軽減でき、冬季の積雪で車椅子が利用できずに引きこもりがちになる高齢者や身体に障害をもつ人々にとって朗報となるばかりではなく、ヘルパー不足やコスト面の問題から、送迎に多くの人手を掛けることのできない介護施設や介護タクシー業界によってその実用性が高く評価され、多方面に渡って広範に利用、普及していくものになると予想される。
図面は、この発明の車椅子用ソリ具の技術的思想を具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
車椅子用ソリ具の組み立て構造を示す斜視図である。 車椅子用ソリ具の構造を示す斜視図である。 収納室内の緊締ベルト機構を示す斜視図である。 折り畳んだ車椅子用ソリ具を示す斜視図である。 緊締ベルト機構を掛着した車椅子のフレーム部分を概略的に示す斜視図である。 走行用車輪を設けた車椅子用ソリ具の滑走面を示す底面図である。 滑走面に設けられた走行用車輪を示す側面図である。 収納型の走行用車輪を示す斜視図である。 車椅子を搭載した車椅子用ソリ具を示す斜視図である。 牽引されて滑走する車椅子用ソリ具を示す側面図である。
符号の説明
1 車椅子用ソリ具
2 板状体
3 前本体部
31 同 前部誘導溝
32 同 滑走面
33 同 縦凸条部
34 同 雪除けシールド
35 同 防雪用縁部
36 同 矢印案内表示
4 後本体部
41 同 後部誘導溝
42 同 収納室
43 同 開閉蓋
44 同 滑走面
45 同 縦凸条部
46 同 凹欠状段差部
5 ヒンジ機構
6 取っ手金具
61 同 牽引用帯状綱
62 同 繋ぎ金具
7 施錠機構
8 緊締ベルト機構
81 同 環状緊束金具
82 同 巻回機
83 同 掛着金具
84 同 緊締用ベルト
9 走行用車輪
91 同 車軸
92 同 軟質シール部
93 同 縦動シャフト
94 同 鉤型ブロック
95 同 操作ノブ
96 同 垂直シリンダー
97 同 内蔵コイルバネ
98 同 案内溝
99 同 ネジ
W 車椅子
W1 同 キャスター(前輪)
W2 同 大車輪(後輪)
W3 同 フレーム

Claims (9)

  1. 車椅子を載置するに足る平面形および強度を有し、前端側をソリ舳先状とした裏面全体を平滑仕上げ面にすると共に、表面側で先のソリ舳先状形成側と同じ前端側に直交状となる左右両側縁に沿わせ、後端側から同前端側中途にまで達するようにした車椅子車輪間隔を置いて平行する誘導溝が設けられてなる板状体を、その前端から後端に掛けての中央で半裁し、その前端側が属し、共に表面中途で誘導溝が止まるようにした側に相当する前本体部、および同後端側が属し、誘導溝が共に横断状となるようにした側に相当する後本体部に形成した上、両者間にヒンジ機構を介して折り畳み自在且つ元の板状体への復元自在となるよう連結すると共に、当該ヒンジ機構配置側と反対側には折り畳み状態を維持する際の施錠機構を設ける一方、前本体部および/または後本体部の表面側で左右誘導溝間に、搭載車椅子の適所を仮固定可能とする緊締ベルト機構を設けてなるものとしたことを特徴とする車椅子用ソリ具。
  2. 車椅子を載置するに足る平面形および強度を有し、前端側をソリ舳先状とした裏面全体を平滑仕上げ面にすると共に、表面側で先のソリ舳先状形成側と同じ前端側に直交状となる左右両側縁に沿わせ、後端側から同前端側中途にまで達するようにした車椅子車輪間隔を置いて平行する誘導溝が設けられてなる板状体を、その前端から後端に掛けての中央で半裁し、その前端側が属し、共に表面中途で誘導溝が止まるようにした側に相当する前本体部、および同後端側が属し、誘導溝が共に横断状となるようにした側に相当する後本体部に形成した上、両者間にヒンジ機構を介して折り畳み自在且つ元の板状体への復元自在となるよう連結すると共に、当該ヒンジ機構配置側と反対側には折り畳み状態を維持する際の施錠機構を設ける一方、前本体部および/または後本体部の表面側で左右誘導溝間に、搭載車椅子の適所を仮固定可能とする緊締ベルト機構が、不使用時に収納可能にして設けられてなるものとしたことを特徴とする車椅子用ソリ具。
  3. 車椅子を載置するに足る平面形および強度を有し、前端側をソリ舳先状とした裏面全体を平滑仕上げ面にすると共に、表面側で先のソリ舳先状形成側と同じ前端側に直交状となる左右両側縁に沿わせ、後端側から同前端側中途にまで達するようにした車椅子車輪間隔を置いて平行する誘導溝が設けられてなる板状体を、その前端から後端に掛けての中央で半裁し、その前端側が属し、共に表面中途で誘導溝が止まるようにした側に相当する前本体部、および同後端側が属し、誘導溝が共に横断状となるようにした側に相当する後本体部に形成した上、両者間にヒンジ機構を介して折り畳み自在且つ元の板状体への復元自在となるよう連結すると共に、当該ヒンジ機構配置側と反対側には折り畳み状態を維持する際の施錠機構、および同所で左右中央付近に牽引時の綱結着用を兼用する折り畳み時の把持用とする取っ手金具を設ける一方、前本体部および/または後本体部の表面側で左右誘導溝間に、搭載車椅子の適所を仮固定可能とする緊締ベルト機構が、不使用時に収納可能にして設けられてなるものとしたことを特徴とする車椅子用ソリ具。
  4. 前本体部および後本体部とも、左右誘導溝に対応する裏面側をその余の裏面側よりも膨出状に形成し、積雪上を牽引するときの裏面に掛かる摩擦抵抗を軽減し得るようにした、請求項1ないし3何れか一項記載の車椅子用ソリ具。
  5. 前本体部が、後本体部に対して橇として使用可能な平板状姿勢に展開させたときに、同前本体部の滑走面後端縁を、後本体部滑走面の前端下側に僅かに重なるよう延伸させたことにより、滑走中に前本体部滑走面の後端と後本体部滑走面前端との隙間から雪が浸入してしまうのを阻止可能としてなる、請求項1ないし4何れか一項記載の車椅子用ソリ具。
  6. 後本体部が、その上面中央に開閉蓋付きの収納室を有し、その収納室内に緊締ベルト機構を収納したものとしてなる、請求項1ないし5何れか一項記載の車椅子用ソリ具。
  7. 緊締ベルト機構が、搭載車椅子の重心直下付近に相当する前後何れかの本体部上部に結合された環状緊束金具と、該環状緊束金具よりも後方となる後本体部上に結合された、ロック・アンロック機能を有する巻回機とからなり、搭載車椅子の左右後輪付近の少なくとも左右合計二箇所、望ましくは搭載車椅子左右前後輪付近の左右合計四箇所の骨格適所に係合可能な二または四個の掛着金具の夫々に、連結した緊締用ベルトの各末端側、もしくはそれら緊締用ベルトを適宜束ねてなる末端側を、前記環状緊束金具に前方から潜らせて後方の巻回機に巻き取り状態に連結したものとしてなる、請求項1ないし6何れか一項記載の車椅子用ソリ具。
  8. 前後本体部が、その滑走面全体の均衡配置となる四角付近に、固定型もしくは収納型の走行用車輪を設けたものとしてなる、請求項1ないし7何れか一項記載の車椅子用ソリ具。
  9. 前後本体部が、その滑走面全体の均衡配置となる四角付近に、固定型もしくは収納型であって、走行姿勢における車軸を滑走面よりも上側に配置させ、露出車輪の周囲には防雪用の軟質シール部を配した、走行用車輪を設けたものとしてなる、請求項1ないし8何れか一項記載の車椅子用ソリ具。
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