JP2006284055A - 燃焼圧検知機構付きグロープラグ及びグロープラグ接続構造体 - Google Patents

Abstract

【目的】 センサ出力信号をケーブルの代わりにコネクタで取り出す形態において、コネクタを容易に装着できる燃焼圧検知機能付きグロープラグ等を提供すること。
【構成】 燃焼圧検知機能付きグロープラグ１００は、中軸端子部１５５を有する中軸１４０と、センサ端子部材１７１を有するセンサ部１６０とを備える。そして、中軸端子部１５５は、基端側から装着するコネクタ２１０に配設された中軸用コネクタ端子部２３２と電気的に接続可能な形態の中軸端子接続部１５７を有する。また、センサ端子部材１７１は、上記コネクタ２１０に配設されたセンサ用コネクタ端子部２３７と電気的に接続可能な形態のセンサ端子接続部１７５を有する。
【選択図】 図４

Description

本発明は、ディーゼルエンジン等の内燃機関の始動補助装置として使用すると共に、内燃機関の燃焼圧の変化を検知できる燃焼圧検知機能付きグロープラグ、及び、このような燃焼圧検知機能付きグロープラグにコネクタを装着したグロープラグ接続構造体に関する。

従来より、内燃機関の始動補助を行うためのグロープラグに、燃焼圧検知機能を付加した燃焼圧検知機能付きグロープラグが知られている。例えば特許文献１や特許文献２の発明の実施の形態等に、このような燃焼圧検知機能付きグロープラグが開示されている。

特許文献１の発明の実施の形態等に開示された燃焼圧検知機能付きグロープラグは、筒状のハウジングと、その軸線方向先端側に挿通され、通電により昇温するヒータ部材と、ハウジングに挿通され、使用時における内燃機関の燃焼圧の変化に伴って、ハウジングに対して軸線方向に相対変位を生じる中軸と、この相対変位に基づいて燃焼圧の変化を検知するセンサ部（圧電素子や取出回路などから構成された部分）とを備える。そして、この燃焼圧検知機能付きグロープラグでは、センサ部で発生したセンサ出力信号を外部へ取り出すために、センサ部にケーブルを接続して、このケーブルをプラグ内部から外部へ引き出す形態としている。

また、特許文献２の第１実施形態にも、上記の燃焼圧検知機能付きグロープラグと概略同様な形態の燃焼圧検知機能付きグロープラグが開示されている。更に、特許文献２の第２実施形態では、上記のようなケーブルを無くしてセンサ出力信号を外部へ取り出す形態の燃焼圧検知機能付きグロープラグが開示されている。即ち、この燃焼圧検知機能付きグロープラグは、ケーブルの代わりに、センサ部の径方向外側の所定位置に、斜め基端側に突出するコネクタ部を設け、このコネクタ部を介して外部との接続を行っている。

特開２００４−２７８９３２号公報 特開２００１−２４１３７２号公報

特許文献１や特許文献２の第１実施形態に開示された燃焼圧検知機能付きグロープラグでは、上記のようなケーブルが存在するために、燃焼圧検知機能付きグロープラグを内燃機関に取り付ける際、ケーブルが取付用工具等と干渉して、その取付が困難であったり、ケーブルに断線等の不具合が生じるおそれがあった。特に、近年のディーゼルエンジン等に用いられる燃焼圧検知機能付きグロープラグは、小型化、省スペース化に伴い、その取付環境が過酷化しているため、このような問題が生じやすい傾向にある。また、上記のようなケーブルを利用した燃焼圧検知機能付きグロープラグは、組み付け工数が多くなるなど、製造上の問題も抱えていた。更に、ケーブル不良が生じた場合には、燃焼圧検知機能付きグロープラグごと交換しなければならないという問題もあった。

これに対し、特許文献２の第２実施形態に開示された燃焼圧検知機能付きグロープラグは、上記のようなケーブルが存在しないため、プラグ取付時にケーブルが邪魔になって生じる不具合は発生しない。また、ケーブルを無くすことで、組み付け工数の低減を図ることもできる。しかしながら、この燃焼圧検知機能付きグロープラグでは、センサ部がプラグの軸線方向中間部付近に配置され、ケーブルの代わりに設けられたコネクタ部が、センサ部の径方向外側から斜め基端側に向かって突出しているため、コネクタをコネクタ部に装着し難い。

更に、コネクタ部がセンサ部の径方向外側から斜め基端側に向かって突出しているため、使用時にコネクタ部に装着したコネクタが振動すると、この振動がセンサ出力信号に影響を及ぼすことがある。具体的には、この第２実施形態の燃焼圧検知機能付きグロープラグでは、その軸線方向に沿った方向に内燃機関の振動が加わっても、コネクタ部やこれに装着するコネクタには、これとは異なる独自の振動が生じる。コネクタ部やこれに装着するコネクタは、上記の振動方向に対して斜めに配設されているからである。その結果、センサ出力信号には、内燃機関の振動にコネクタ部やコネクタの振動が加わったものが現れる。つまり、センサ出力信号が歪む。また、軸線方向の振動により、コネクタ部とコネクタとの接続が断続して、センサ出力信号にノイズが生じるおそれもある。このため、内燃機関の燃焼圧を正確に検知することが困難となるおそれがあった。

本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、センサ出力信号をケーブルに代えてコネクタを用いて取り出す形態において、コネクタを容易に装着できる燃焼圧検知機能付きグロープラグ、及び、このような燃焼圧検知機能付きグロープラグにコネクタが装着したグロープラグ接続構造体を提供することを目的とする。

その解決手段は、筒状のハウジングと、前記ハウジングに自身の軸線方向基端側が挿通されてなり、第１ヒータ端子部及び第２ヒータ端子部を有し、これら第１ヒータ端子部と第２ヒータ端子部との間に通電することにより昇温するヒータ部材と、前記ハウジングに挿通されてなり、自身の軸線方向基端側に中軸端子部を有し、前記ヒータ部材の前記第１ヒータ端子部と電気的に接続し、使用時における内燃機関の燃焼圧の変化に伴って、前記ハウジングに対して軸線方向に相対変位を生じる中軸と、センサ出力信号を取り出す第１センサ端子部及び第２センサ端子部を有し、前記ハウジングと前記中軸との前記相対変位に基づいて前記燃焼圧の変化を検知するセンサ部と、を備える燃焼圧検知機能付きグロープラグであって、前記中軸端子部は、軸線方向基端側から軸線方向に沿って装着する第１コネクタに配設された第１コネクタ端子部と電気的に接続可能な形態とされてなる中軸端子接続部を有し、前記第１センサ端子部は、軸線方向基端側から軸線方向に沿って装着する第２コネクタに配設された第２コネクタ端子部と電気的に接続可能な形態とされてなるセンサ端子接続部を有する燃焼圧検知機能付きグロープラグである。

本発明によれば、中軸端子部が、軸線方向基端側から装着する第１コネクタに配設された第１コネクタ端子部と電気的に接続可能な形態とされてなる中軸端子接続部を有するため、第１コネクタを軸線方向基端側から装着して、その第１コネクタ端子部を中軸端子部の中軸端子接続部に電気的に接続できる。また、第１センサ端子部が、軸線方向基端側から装着する第２コネクタに配設された第２コネクタ端子部と電気的に接続可能な形態とされてなるセンサ端子接続部を有するため、第２コネクタを軸線方向基端側から装着して、その第２コネクタ端子部を第１センサ端子部のセンサ端子接続部に電気的に接続できる。このため、従来においてセンサ出力信号を外部へ導くために利用していたケーブルを無くすことができる。また、第１，第２コネクタを軸線方向基端側から装着できるので、これらのコネクタの装着が容易にできる。

加えて、前述したように、従来の燃焼圧検知機能付きグロープラグでは、コネクタ部がセンサ部の径方向外側から斜め基端側に向かって突出しているため、センサ出力信号には、内燃機関による軸線方向の振動に、これとは異なるコネクタ部やコネクタの独自の振動が加わったものが現れ、センサ出力信号が歪むおそれがあった。これに対し、本発明では、第１，第２コネクタが軸線方向基端側から軸線方向に沿って装着される形態であるため、使用時には内燃機関の振動に同調して第１，第２コネクタも軸線方向に振動する。このため、センサ出力信号に歪みが生じにくく、内燃機関の燃焼圧をより正確に検知できる。なお、本発明の燃焼圧検知機能付きグロープラグに装着する第１コネクタと第２コネクタは、別体とされたものでも、一体とされたものでもよい。

更に、上記の燃焼圧検知機能付きグロープラグであって、前記中軸端子接続部は、前記第１コネクタ端子部と軸線に直交する平面に沿う方向に圧接可能な形態とされてなり、前記センサ端子接続部は、前記第２コネクタ端子部と軸線に直交する平面に沿う方向に圧接可能な形態とされてなる燃焼圧検知機能付きグロープラグとすると良い。

前述したように、使用時にコネクタが振動すると、この振動により燃焼圧検知機能付きグロープラグとコネクタとの接続が断続して、センサ出力信号にノイズが生じるおそれがある。これに対し、本発明では、中軸端子接続部は、第１コネクタ端子部と軸線に直交する平面に沿う方向に圧接可能な形態とされている。このため、使用時に、軸線方向の振動により中軸接続端子部と第１コネクタ端子部とが軸線方向に相対的に移動しても、中軸接続端子部と第１コネクタ端子部とが圧接した状態を確実に維持できる。

また、センサ端子接続部は、第２コネクタ端子部と軸線に直交する平面に沿う方向に圧接可能な形態とされている。このため、使用時に、軸線方向の振動によりセンサ端子接続部と第２コネクタ端子部とが軸線方向に相対的に移動しても、センサ接続端子部と第２コネクタ端子部とが圧接した状態を確実に維持できる。従って、使用時にセンサ接続端子部と第２コネクタ端子部との接続が断続してセンサ出力信号にノイズが生じることを抑制でき、より正確に内燃機関の燃焼圧を検知できる。

更に、上記のいずれかに記載の燃焼圧検知機能付きグロープラグであって、前記中軸端子接続部及び前記センサ端子接続部は、径方向に見て、それぞれ前記ハウジングの基端外周よりも内側に配置されてなる燃焼圧検知機能付きグロープラグとすると良い。

本発明によれば、中軸端子接続部及びセンサ端子接続部が、径方向に見てハウジングの基端外周よりも内側に配置されている。このため、中軸端子接続部と第１コネクタ端子部との接続、及び、センサ端子接続部と第２コネクタ端子部との接続を、径方向のより中心近傍で行うこととなる。従って、燃焼圧検知機能付きグロープラグの基端側部分における径方向の寸法や、第１，第２コネクタの径方向の寸法を小さくできる。

更に、上記のいずれかに記載の燃焼圧検知機能付きグロープラグであって、前記第２ヒータ端子部及び前記第２センサ端子部は、いずれも前記ハウジングに電気的に接続してなる燃焼圧検知機能付きグロープラグとすると良い。

本発明によれば、第２ヒータ端子部も第２センサ端子部もハウジングに電気的に接続している。このため、この燃焼圧検知機能付きグロープラグを内燃機関に取り付けたときには、ハウジングを通じて、第２ヒータ端子部も第２センサ端子部も内燃機関に電気的に接続させる、即ち、内燃機関に接地させることができる。これにより、燃焼圧検知機能付きグロープラグのヒータ部材を昇温させるには、中軸端子接続部（中軸）を通じて、第１ヒータ端子部からヒータに電流を流せばよく、第２ヒータ端子部から出た電流は、ハウジングを通じて接地されるので、電流の帰路を別途設ける必要がない。また、内燃機関の燃焼圧を検知する際にも、例えば検出素子が圧電素子の場合、センサ部の第２センサ端子部に集まった電荷は、ハウジングを通じて接地されるので、センサ部の第１センサ端子部と内燃機関やこれに導通する車体等との間で電荷を測定すれば足りる。このため、センサ部の第２センサ端子部に集まった電荷を計測するための経路を別途設ける必要がない。よって、燃焼圧検知機能付きグロープラグを単純な構造とすることができる。

更に、上記のいずれかに記載の燃焼圧検知機能付きグロープラグであって、前記中軸端子接続部は、前記第１コネクタ端子部と軸線周りのいずれの方位についてでも圧接可能な形態とされてなり、前記センサ端子接続部は、前記第２コネクタ端子部と軸線周りのいずれの方位についてでも圧接可能な形態とされてなる燃焼圧検知機能付きグロープラグとすると良い。

本発明によれば、中軸端子接続部が、第１コネクタ端子部と軸線周りのいずれの方位についてでも圧接可能な形態とされている。このため、第１コネクタを燃焼圧検知機能付きグロープラグに装着する際に、第１コネクタを径方向に関していずれの向きに取り付けても、中軸端子接続部と第１コネクタ端子部とを接続できる。また、センサ端子接続部は、第２コネクタ端子部と軸線周りのいずれの方位についてでも圧接可能な形態とされている。このため、第２コネクタを燃焼圧検知機能付きグロープラグに装着する際に、第２コネクタを径方向に関していずれの方向に取り付けても、センサ端子接続部と第２コネクタ端子部とを接続できる。このように本発明の燃焼圧検知機能付きグロープラグでは、第１，第２コネクタの径方向における取付方向性を無くすことができるので、第１，第２コネクタの装着をより容易に行うことができる。

また、他の解決手段は、燃焼圧検知機能付きグロープラグにコネクタが装着されたグロープラグ接続構造体であって、筒状のハウジング、前記ハウジングに自身の軸線方向基端側が挿通されてなり、第１ヒータ端子部及び第２ヒータ端子部を有し、これら第１ヒータ端子部と第２ヒータ端子部との間に通電することにより昇温するヒータ部材、前記ハウジングに挿通されてなり、自身の軸線方向基端側に中軸端子部を有し、前記ヒータ部材の前記第１ヒータ端子部と電気的に接続し、使用時における内燃機関の燃焼圧の変化に伴って、前記ハウジングに対して軸線方向に相対変位を生じる中軸であって、前記中軸端子部が、外部に露出する中軸端子接続部を有する中軸、並びに、センサ出力信号を取り出す第１センサ端子部及び第２センサ端子部を有し、前記ハウジングと前記中軸との前記相対変位に基づいて前記燃焼圧の変化を検知するセンサ部であって、前記第１センサ端子部が、外部に露出するセンサ端子接続部を有するセンサ部、を備える燃焼圧検知機能付きグロープラグと、前記燃焼圧検知機能付きグロープラグの軸線方向基端側から軸線方向に沿って装着された第１コネクタであって、前記中軸端子接続部と電気的に接続した第１コネクタ端子部を有する第１コネクタと、前記燃焼圧検知機能付きグロープラグの軸線方向基端側から軸線方向に沿って装着された第２コネクタであって、前記センサ端子接続部と電気的に接続した第２コネクタ端子部を有する第２コネクタと、を備えるグロープラグ接続構造体である。

本発明のグロープラグ接続構造体は、第１コネクタが軸線方向基端側から軸線方向に沿って燃焼圧検知機能付きグロープラグに装着され、燃焼圧検知機能付きグロープラグの中軸端子接続部と第１コネクタの第１コネクタ端子部とが電気的に接続されている。また、第２コネクタも軸線方向基端側から軸線方向に沿って燃焼圧検知機能付きグロープラグに装着され、燃焼圧検知機能付きグロープラグのセンサ端子接続部と第２コネクタの第２コネクタ端子部とが電気的に接続されている。このようなグロープラグ接続構造体は、従来においてセンサ出力信号を外部へ導くために利用していたケーブルを無くすことができる。また、第１，第２コネクタを軸線方向基端側から燃焼圧検知機能付きグロープラグに装着すればグロープラグ接続構造体ができるので、グロープラグ接続構造体を容易に構成できる。加えて、第１，第２コネクタを軸線方向基端側に装着してあるので、使用時には内燃機関の振動に同調して第１，第２コネクタも軸線方向に振動する。このため、センサ出力信号に歪みが生じにくく、内燃機関の燃焼圧をより正確に検知できる。

更に、上記のグロープラグ接続構造体であって、前記第１コネクタと前記第２コネクタとは、一体とされてなるグロープラグ接続構造体とすると良い。

本発明によれば、第１コネクタと第２コネクタとが一体とされている。このため、グロープラグ接続構造体を構成する際、一度にコネクタを装着できるため、第１，第２コネクタが別体とされた場合よりも装着が容易である。また、第１，第２コネクタを一体とすることで、コネクタを安価にすることができる。

更に、上記のいずれかに記載のグロープラグ接続構造体であって、前記中軸端子接続部と前記第１コネクタ端子部とは、軸線に直交する平面に沿う方向に圧接してなり、前記センサ端子接続部と前記第２コネクタ端子部とは、軸線に直交する平面に沿う方向に圧接してなるグロープラグ接続構造体とすると良い。

本発明では、中軸端子接続部と第１コネクタ端子部とは、軸線に直交する平面に沿う方向に圧接している。このため、使用時に、軸線方向の振動により中軸接続端子部と第１コネクタ端子部とが軸線方向に相対的に移動しても、中軸接続端子部と第１コネクタ端子部とが圧接した状態を確実に維持できる。また、センサ端子接続部と第２コネクタ端子部も、軸線に直交する平面に沿う方向に圧接している。このため、使用時に、軸線方向の振動によりセンサ端子接続部と第２コネクタ端子部とが軸線方向に相対的に移動しても、センサ接続端子部と第２コネクタ端子部とが圧接した状態を確実に維持できる。従って、使用時にセンサ接続端子部と第２コネクタ端子部との接続が断続してセンサ出力信号にノイズが生じることを抑制でき、より正確に内燃機関の燃焼圧を検知できる。

更に、上記のいずれかに記載のグロープラグ接続構造体であって、前記中軸端子接続部及び前記センサ端子接続部は、径方向に見て、それぞれ前記ハウジングの基端外周よりも内側に配置されてなるグロープラグ接続構造体とすると良い。

本発明によれば、中軸端子接続部及びセンサ端子接続部が、径方向に見てハウジングの基端外周よりも内側に配置されている。このため、中軸端子接続部と第１コネクタ端子部との接続、及び、センサ端子接続部と第２コネクタ端子部との接続を、径方向のより中心近傍で行うこととなる。従って、燃焼圧検知機能付きグロープラグの基端側部分における径方向の寸法や、第１，第２コネクタの径方向の寸法を小さくでき、ひいてはグロープラグ接続構造体を小さくできる。

更に、上記のいずれかに記載のグロープラグ接続構造体であって、前記第２ヒータ端子部及び前記第２センサ端子部は、いずれも前記ハウジングに電気的に接続してなるグロープラグ接続構造体とすると良い。

本発明によれば、第２ヒータ端子部も第２センサ端子部もハウジングに電気的に接続している。このため、使用時には、ハウジングを通じて、第２ヒータ端子部も第２センサ端子部も内燃機関に接地させることができる。これにより、ヒータ部材を昇温させるには、中軸端子接続部（中軸）を通じて、第１ヒータ端子部からヒータに電流を流せばよく、第２ヒータ端子部から出た電流は、ハウジングを通じて接地されるので、電流の帰路を別途設ける必要がない。また、内燃機関の燃焼圧を検知する際にも、例えば検知素子が圧電素子の場合、センサ部の第２センサ端子部に集まった電荷は、ハウジングを通じて接地されるので、センサ部の第１センサ端子部と内燃機関やこれに導通する車体等との間で電荷を測定すれば足りる。このため、センサ部の第２センサ端子部に集まった電荷を計測するための経路を別途設ける必要がない。よって、グロープラグ接続構造体を単純な構造とすることができる。

更に、上記のいずれかに記載のグロープラグ接続構造体であって、前記中軸端子接続部と前記第１コネクタ端子部とは、軸線周りのいずれの方位についてでも互いに圧接可能な状態で、互いに圧接してなり、前記センサ端子接続部と前記第２コネクタ端子部とは、軸軸線周りのいずれの方位についてでも互いに圧接可能な状態で、互いに圧接してなるグロープラグ接続構造体とすると良い。

本発明によれば、中軸端子接続部と第１コネクタ端子部とが、軸線周りのいずれの方位についてでも互いに圧接可能である。このため、第１コネクタを燃焼圧検知機能付きグロープラグに装着する際に、第１コネクタを径方向に関していずれの向きに取り付けても、中軸端子接続部と第１コネクタ端子部とを接続できる。また、センサ端子接続部と第２コネクタ端子部とが、軸軸線周りのいずれの方位についてでも互いに圧接可能である。このため、第２コネクタを燃焼圧検知機能付きグロープラグに装着する際に、第２コネクタを径方向に関していずれの方向に取り付けても、センサ端子接続部と第２コネクタ端子部とを接続できる。

このように本発明のグロープラグ接続構造体では、第１，第２コネクタの径方向における取付方向性を無くすことができるので、グロープラグ接続構造体をより容易に構成できる。また、第１，第２コネクタ装着後において、第１，第２コネクタが径方向に関して回転しても、中軸端子接続部と第１コネクタ端子部との接続、及び、センサ端子接続部と第２コネクタ端子部との接続が確実に維持される。このため、グロープラグ接続構造体の取り扱いが容易である。

（実施形態１）
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。図１〜図３に本実施形態１の燃焼圧検知機能付きグロープラグ１００を示す。また、図４にこの燃焼圧検知機能付きグロープラグ１００にコネクタ２１０を装着したグロープラグ接続構造体２００を示す。なお、図１〜図４において、図中下方が軸線方向先端側（以下、単に先端側とも言う。）、図中上方が軸線方向基端側（以下、単に基端側とも言う。）である。この燃焼圧検知機能付きグロープラグ１００及びグロープラグ接続構造体２００は、内燃機関の始動補助のため通電によってヒータ部材１１０を発熱できる他に、内燃機関の燃焼圧の変化をセンサ部１６０において検知可能に構成されている。

図１に示すように、燃焼圧検知機能付きグロープラグ１００は、軸線ＡＸに沿う方向（軸線方向）に延びる筒状のハウジング１２０と、このハウジング１２０内に保持された導電性の棒状の中軸１４０と、この中軸１４０の先端側に配置された棒状のヒータ部材１１０とを有する。また、燃焼圧検知機能付きグロープラグ１００は、その基端側に、使用時における内燃機関の燃焼圧の変化を検知可能に構成されたセンサ部１６０や、センサ部１６０等をハウジング１２０の外側から包囲する包囲部材１９０、包囲部材１９０の基端側に配設された樹脂ハウジング１８５等を有する。

このうち、先端側に位置するヒータ部材１１０は、窒化珪素質セラミックから構成されており、先端が略半球状とされた棒状形態をなす。ヒータ部材１１０は、その先端部１１０ｓがハウジング１２０（ヒータ保持部材１２６）から先端側に向けて外部に突出するように配設されている。図２に示すように、先端部１１０ｓの内部には、非金属発熱体からなるヒータ発熱部１１１が設けられている。一方、ヒータ部材１１０の基端側外周面には、ヒータ発熱部１１１の発熱に必要な電力の供給端子である第１ヒータ端子部１１３及び第２ヒータ端子部１１２がそれぞれ所定位置に設けられている。そして、ヒータ発熱部１１１の基端側両端と第１ヒータ端子部１１３及び第２ヒータ端子部１１２とが、ヒータ部材１１０内に埋設されたヒータ導電路１１５，１１４を介してそれぞれ電気的に接続されている。

ハウジング１２０は、図１〜図３に示すように、筒状のハウジング本体１２１と、この先端側に溶接により固定され、上述のヒータ部材１１０を内側に保持する筒状のヒータ保持部材１２６と、ハウジング本体１２１の基端側に溶接により固定され、センサ部１６０等を内側に保持する筒状のセンサキャップ１３１とから構成されている。
このうちハウジング本体１２１には、その軸線方向の中間部分に、この燃焼圧検知機能付きグロープラグ１００を内燃機関の取付孔に取り付けるための雄ネジ部１２２が形成されている（図１参照）。また、ハウジング本体１２１の基端側には、そのネジ止めの際にレンチなどの工具を係合させる六角形状の工具係合部１２３が形成されている（図１及び図３参照）。

ヒータ保持部材１２６は、その基端側に、内燃機関の取付孔内において取付孔内に形成されたテーパ面に圧接して、このヒータ保持部材１２６と取付孔との間の気密を保つために、先細のテーパ面からなるシール部１２７が形成されている（図１及び図２参照）。
図２に示すように、ヒータ保持部材１２６の内側にはヒータ部材１１０が圧入され、ヒータ保持部材１２６とヒータ部材１１０の第２ヒータ端子部１１２とが電気的に接続されている。また、ヒータ部材１１０の基端部１１０ｋは、金属からなる筒状の接続リング１１７に圧入されている。更に、この接続リング１１７には、その基端側から中軸１４０（中軸本体１４１）の先端部１４０ｓが挿入されて溶接により固着されている。これにより、ヒータ部材１１０と中軸１４０とは、接続リング１１７を介して機械的に剛に結合されている。また、ヒータ部材１１０の第１ヒータ端子部１１３と中軸１４０とが、接続リング１１７を介して電気的に接続されている。

このような構成とすることで、この燃焼圧検知機能付きグロープラグ１００を内燃機関に取り付けたときには、ハウジング１２０を通じて、第２ヒータ端子部１１２を内燃機関に接地させることができる。これにより、ヒータ部材１１０を昇温させるには、中軸１４０を通じて、ヒータ部材１１０に電流を流せばよく、第２ヒータ端子部１１２から出た電流は、ハウジング１２０を通じて接地されるので、電流の帰路を別途設ける必要がない。よって、燃焼圧検知機能付きグロープラグ１００を単純な構造とすることができる。

一方、図３に示すように、センサキャップ１３１は、その内側に保持するセンサ部１６０の中核をなす部分とその外側に配置されるセンサ端子リード部１７４とを接続するために一部（図中左側）が軸線方向に沿って開口した略筒状の形態をなす胴部１３２を有する。また、センサキャップ１３１は、胴部１３２の先端側に位置し、胴部１３２よりも肉薄とされた円環状の環状部１３３と、胴部１３２の基端から軸線方向に直交して径方向内側に突出する内方突出部１３４とを有する。

次に、中軸１４０について説明する。中軸１４０は、鉄からなり、ハウジング１２０の内側に配置されている。この中軸１４０は、軸線方向に棒状に延びる中軸本体１４１と、図３に示すように、中軸本体１４１の基端側に固定された筒状の中軸スリーブ１５１とを有する。中軸スリーブ１５１は、中軸本体１４１を内側に挿通し、中軸本体１４１の基端において、アーク溶接により固着されている。中軸スリーブ１５１は、センサキャップ１３１の内側に配置され、基端側がセンサキャップ１３１の内方突出部１３４よりも基端側に突出する円筒状の筒状本体１５２を有する。また、中軸スリーブ１５１は、筒状本体１５２の先端から径方向外側に向けて突出するフランジ状の外方突出部１５３も有する。筒状本体１５２の外周は、絶縁チューブ１５４により包囲されている。

また、中軸１４０は、その基端側に中軸端子部１５５を有する。この中軸端子部１５５は、ハウジング１２０の基端部（センサキャップ１３１）の外周よりも径方向内側に配置されている。この中軸端子部１５５は、略筒状をなし、中軸本体１４１の基端を挿通して中軸本体１４１に固定された中軸端子筒状部１５６と、この中軸端子筒状部１５６から軸線方向に沿って基端側に延び、外部に露出する平板状の中軸端子接続部１５７とを有する。この中軸端子接続部１５７は、後述するコネクタ２１０を基端側から装着したときに、中軸用コネクタ端子部（第１コネクタ端子部）２３２と接触して電気的に接続される（図４参照）。

なお、中軸端子接続部１５７を、径方向に見て、ハウジング１２０の基端部（センサキャップ１３１）の外周よりも内側に配置することで、中軸端子接続部１５７と中軸用コネクタ端子部２３２との接続が、径方向のより中心近傍で行われる。このため、燃焼圧検知機能付きグロープラグ１００の基端側部分における径方向の寸法や、後述するコネクタ２１０の径方向の寸法を小さくでき、ひいてはグロープラグ接続構造体２００を小さくできる（図４参照）。

中軸１４０の中軸本体１４１とハウジング１２０のハウジング本体１２１との間に形成された空間のうち、ハウジング本体１２１の基端側の所定位置には、耐熱性を有するフッ素ゴムからなるＯリング１４９が配置されている。また、この空間のうち、Ｏリング１４９の基端側には、自身の内側に中軸本体１４１を内挿する筒状部材１４８が挿入されている。

次に、図３を参照しつつ、センサ部１６０及びその近傍の構造について説明する。センサ部１６０は、その中核をなす部分が、ハウジング本体１２１の基端部１２１ｋ側において、センサキャップ１３１の内側に配設されている。センサ部１６０は、押圧金具（第２センサ端子部）１６１と、圧電素子１６２と、センサ電極部１７２等を含むセンサ端子部材（第１センサ端子部）１７１と、第１絶縁スペーサ１６３と、第２絶縁スペーサ１６４とからなる。また、センサキャップ１３１の内方突出部１３４の基端側には、筒状の樹脂成形体１８１が配置されている。

センサ部１６０のうち、押圧金具１６１、圧電素子１６２、センサ電極部１７２及び第１絶縁スペーサ１６３は、基端側から先端側に向かってこの順番に積み重ねられて、センサキャップ１３１の内方突出部１３４と中軸スリーブ１５１の外方突出部１５３との間に狭持されている。これらは、それぞれリング状をなし、その内側に中軸スリーブ１５１の筒状本体１５２が挿通されている。また、第２絶縁スペーサ１６４は、中軸スリーブ１５１の外方突出部１５３とハウジング本体１２１の基端部１２１ｋとの間に配置されている。この第２絶縁スペーサ１６４は、リング状をなし、その内側に中軸本体１４１及び筒状部材１４８が挿通されている。

圧電素子１６２は、チタン酸ジルコン酸鉛から形成されて軸線方向に分極されており、軸線方向の圧縮応力の変化に基づいて、両端面にプラスあるいはマイナスの電荷を発生する。具体的には、圧電素子１６２は、軸線方向の圧縮応力が増加すると、その基端側面にマイナス電荷を発生し、先端側面にプラス電荷を発生するように配置されている。圧電素子１６２は、その基端側で押圧金具１６１に面同士で当接して電気的に接続すると共に、その先端側でセンサ電極部１７２に面同士で当接して電気的に接続している。また、センサキャップ１３１は、圧電素子１６２に軸線方向の圧縮力が掛かるようにして溶接固定されているため、圧電素子１６２には、常に軸線方向に圧縮荷重が掛かっている。

センサ端子部材１７１は、上記センサ電極部１７２と、このセンサ電極部１７２の周縁から径方向外側（図中左側）に突出すると共に基端側に延びるセンサ端子リード部１７４と、センサ端子リード部１７４と電気的に接続し、軸線方向に沿って基端側に延びて外部に露出する平板状のセンサ端子接続部１７５とからなる。このうちセンサ端子リード部１７４は、押圧金具１６１、内方突出部１３４の径方向外側を軸線方向に沿って基端側に延びた後、樹脂成形体１８１に設けられたスリット部１８３を通って更に基端側でかつ中心方向に延びている。なお、このセンサ端子リード部１７４は、電気的絶縁のために熱収縮チューブ１７６によって覆われている。そして、センサ端子リード部１７４の基端部分が樹脂成形体１８１から突出して、センサ端子接続部１７５と接続している。センサ端子接続部１７５は、径方向に見て、ハウジング１２０の基端部（センサキャップ１３１）の外周よりも内側に配置されている。センサ端子接続部１７５は、後述するコネクタ２１０を基端側から装着したときに、センサ用コネクタ端子部（第２コネクタ端子部）２３７と接触して電気的に接続される（図４参照）。

このような構成とすることで、この燃焼圧検知機能付きグロープラグ１００を内燃機関に取り付けたときには、ハウジング１２０を通じて（センサキャップ１３１の内方突出部１３４を通じて）、センサ部１６０の押圧金具１６１を内燃機関に電気的に接地させることができる。これにより、内燃機関の燃焼圧を検知するには、センサ部１６０の押圧金具１６１に集まった電荷はハウジング１２０を通じて接地されるので、センサ部１６０のセンサ端子部材１７１と内燃機関やこれに導通する車体等との間で電荷を測定すれば足りる。このため、センサ部１６０の押圧金具１６１に集まった電荷を計測するための経路を別途設ける必要がない。よって、燃焼圧検知機能付きグロープラグ１００を単純な構造とすることができる。

また、センサ端子接続部１７５を、ハウジング１２０の基端部（センサキャップ１３１）の外周よりも径方向内側に配置することで、センサ端子接続部１７５とセンサ用コネクタ端子部２３７の接続が、径方向のより中心近傍で行われる。このため、燃焼圧検知機能付きグロープラグ１００の基端側部分における径方向の寸法や、コネクタ２１０の径方向の寸法を小さくでき、ひいてはグロープラグ接続構造体２００を小さくできる（図４参照）。

包囲部材１９０は、ハウジング１２０に固定され、センサ部１６０やセンサキャップ１３１等の軸線周りを包囲している。具体的には、包囲部材１９０は、先端側に位置し、主にセンサ部１６０及びセンサキャップ１３１を包囲する径大な径大筒状部１９１と、センサキャップ１３１よりも基端側に位置し、樹脂成形体１８１を包囲する径小な径小筒状部１９３と、これら径大筒状部１９１と径小筒状部１９３とを結ぶテーパ状の中間筒状部１９２とからなる。なお、包囲部材１９０内には、センサ部１６０等に水分や油分が付着して絶縁抵抗が低下するなど電気的性能の低下を防止するために、ゴム等からなる封止部材１６５が充填形成されている。

また、包囲部材１９０の基端側には、コネクタ２１０が挿入される樹脂ハウジング１８５が配設されている。この樹脂ハウジング１８５は、中軸本体１２１の基端や樹脂成形体１８１の基端、包囲部材１９０の基端等を取り囲む胴部１８６と、胴部１８６の外周から基端側に延びる角筒状の筒状部１８７とからなる。筒状部１８７には、自身の一部を貫通し、コネクタ２１０の固定に利用される係合部１８８が形成されている。なお、筒状部１８７の内側の空間には、前述した中軸端子接続部１５７及びセンサ端子接続部１７５がそれぞれ基端側に向かって突出している。

次いで、この燃焼圧検知機能付きグロープラグ１００にコネクタ２１０を装着したグロープラグ接続構造体２００について、図４を参照しつつ説明する。
まず、コネクタ２１０について説明する。このコネクタ２１０は、燃焼圧検知機能付きグロープラグ１００に簡単に装着できるワンタッチ型コネクタである。このコネクタ２１０は、本発明の第１コネクタと第２コネクタとを一体化したものに相当する。このコネクタ２１０は、その外装をなすコネクタ外装部材２２０を有する。コネクタ外装部材２２０は、樹脂ハウジング１８５の筒状部１８７に嵌り込む角柱状の外形をなし、後述する各部材を内包する樹脂製の外装部材本体２２１と、これと一体形成され、燃焼圧検知機能付きグロープラグ１００への固定に利用される樹脂製の外装部材係合部２２３とからなる。外装部材係合部２２３は、外装部材本体２２１の基端側の外周の一部から外側に延びた後、先端側に延びている。そして、その先端側には段付部２２４が設けられている。この段付部２２４は、コネクタ２１０を装着した際に、燃焼圧検知機能付きグロープラグ１００の樹脂ハウジング１８５のうち、筒状部１８７の係合部１８８に係合して、コネクタ２１０が基端側に抜けることを防止する。

コネクタ外装部材２２０の内部には、金属製の第１コネクタ端子金具２３０及び第２コネクタ端子金具２３５が配設されている。
第１コネクタ端子金具２３０は、基端側に位置する第１リード把持部２３１と、先端側に位置する中軸用コネクタ端子部（第１コネクタ端子部）２３２とからなる。第１リード把持部２３１は、コネクタ内部から外部へ基端側に向かって取り出される第１リード線２４０を把持して、第１リード線２４０と電気的に接続している。また、中軸用コネクタ端子部２３２は、概略扁平筒状をなし、その先端がコネクタ外装部材２２０の内側において先端側に向かって露出している。この中軸用コネクタ端子部２３２は、燃焼圧検知機能付きグロープラグ１００の中軸端子部１５５のうち、平板状をなす中軸端子接続部１５７を内側に挿通して、中軸端子接続部１５７に軸線ＡＸに直交する平面に沿う方向で圧接して電気的に接続できる。

また、第２コネクタ端子金具２３５は、基端側に位置する第２リード把持部２３６と、先端側に位置するセンサ用コネクタ端子部（第２コネクタ端子部）２３７とからなる。第２リード把持部２３６は、コネクタ内部から外部へ基端側に向かって取り出される第２リード線２４５を把持して、第２リード線２４５と電気的に接続している。また、センサ用コネクタ端子部２３７は、概略扁平筒状をなし、その先端がコネクタ外装部材２２０の内側において先端側に向かって露出している。このセンサ用コネクタ端子部２３７は、燃焼圧検知機能付きグロープラグ１００のセンサ端子部材１７１のうち、平板状をなすセンサ端子接続部１７５を内側に挿通して、センサ端子接続部１７５に軸線ＡＸに直交する平面に沿う方向で圧接して電気的に接続できる。

このようなコネクタ２１０を、基端側から燃焼圧検知機能付きグロープラグ１００に装着することで、図４に示すグロープラグ接続構造体２００が構成される。この状態でコネクタ２１０は、軸線方向に見て、その半分以上が燃焼圧検知機能付きグロープラグ１００の樹脂ハウジング１８５の筒状部１８７内に挿入され、外装部材係合部２２３の段付部２２４が、筒状部１８７の係合部１８８に係合している。

また、中軸用コネクタ端子部２３２に、燃焼圧検知機能付きグロープラグ１００の中軸端子部１５５の中軸端子接続部１５７が挿通されて、これらが軸線ＡＸに直交する平面に沿う方向で互いに圧接して電気的に接続している。また、センサ用コネクタ端子部２３７に、燃焼圧検知機能付きグロープラグ１００のセンサ端子部材１７１のセンサ端子接続部１７５が挿通されて、これらが軸線ＡＸに直交する平面に沿う方向で互いに圧接して電気的に接続している。

このグロープラグ接続構造体２００では、従来においてセンサ部１６０からのセンサ出力信号を外部へ導くために利用していたケーブルを無くすことができる。また、コネクタ２１０を基端側から装着すればグロープラグ接続構造体２００を構成できるので、グロープラグ接続構造体２００が容易にできる。加えて、コネクタ２１０を軸線方向基端側に装着してあるので、使用時には内燃機関の振動に同調してコネクタ２１０も軸線方向に振動する。このため、センサ出力信号に歪みが生じにくく、内燃機関の燃焼圧をより正確に検知できる。

また、本実施形態１では、１つのコネクタ２１０を装着することで、中軸端子接続部１５７と中軸用コネクタ端子部２３２との接続、及び、センサ端子接続部１７５とセンサ用コネクタ端子部２３７との接続を同時に行えるので、コネクタ２１０を２つに分けた場合に比して、グロープラグ接続構造体２００を容易に構成できる。また、コネクタ２１０自身を安価にすることができる。

更に、本実施形態１では、中軸端子接続部１５７と中軸用コネクタ端子部２３２とは、軸線ＡＸに直交する平面に沿う方向に圧接している。このため、使用時に、軸線方向の振動により中軸接続端子部１５７と中軸用コネクタ端子部２３２とが軸線方向に相対的に移動しても、中軸接続端子部１５７と中軸用コネクタ端子部２３２とが圧接した状態を確実に維持できる。また、センサ端子接続部１７５とセンサ用コネクタ端子部２３７も、軸線ＡＸに直交する平面に沿う方向に圧接している。このため、使用時に、軸線方向の振動によりセンサ端子接続部１７５とセンサ用コネクタ端子部２３７とが軸線方向に相対的に移動しても、センサ接続端子部１７５とセンサ用コネクタ端子部２３７とが圧接した状態を確実に維持できる。従って、使用時にコネクタ２１０との接続が断続してセンサ出力信号にノイズが生じることを抑制でき、従来よりも正確に内燃機関の燃焼圧を検知できる。

次いで、燃焼圧検知機能付きグロープラグ１００の製造方法について説明する。
まず、公知の手法により形成したヒータ部材１１０の基端側を、ヒータ保持部材１２６に圧入固定し、更に、ヒータ部材１１０の基端部１１０ｋを接続リング１１７を介して中軸本体１４１の先端部１４０ｓに結合する（図２参照）。次に、ヒータ保持部材１２６とハウジング本体１２１をレーザ溶接により固定する。その後、ハウジング本体１２１と中軸本体１４１との間隙に基端側からＯリング１４９を押し込み、更に筒状部材１４８を差し込む（図３参照）。また、第２絶縁スペーサ１６４をハウジング本体１２１の基端部１２１ｋ上に配置する。

次に、中軸スリーブ１５１に予め絶縁チューブ１５４を被せておき、中軸スリーブ１５１の外方突出部１５３の基端側に、第１絶縁スペーサ１６３、センサ電極部１７２、圧電素子１６２、及び、押圧金具１６１をこの順に挿通する（図３参照）。その後、この状態の中軸スリーブ１５１に、その先端側からハウジング本体１２１等に組み付けた中軸本体１４１を挿入して、中軸スリーブ１５１の外方突出部１５３を第２絶縁スペーサ１７４に当接させる（図３参照）。その後、これに基端側からセンサキャップ１３１を装着し、先端側に向けて所定の押圧力で押圧する。そしてこの状態で、センサキャップ１３１の環状部１３３をハウジング本体１２１の基端部１２１ｋの外周にＹＡＧレーザを用いて全周にわたり溶接する。更にその後、中軸スリーブ１５１の基端を中軸本体１４１に全周にわたりアーク溶接する。その後、樹脂成形体１８１をセンサキャップ１３１の内方突出部１３４上に配置する（図５参照）。

次に、図６に示すように、接続したセンサ端子リード部１７４を基端側に折り曲げて、これを樹脂成形体１８１のスリット１８３に挿入し、更に、基端側へ向けて折り曲げる。その後、中軸本体１４１の基端に、中軸端子部１５５の中軸端子筒状部１５６を取り付ける。また、センサ端子リード部１７４の基端にセンサ端子接続部１７５を接合する。

次に、包囲部材１９０を基端側からハウジング１２０に装着し、レーザ溶接により固定する。また、包囲部材１９０内にゴムを充填し、更に硬化させて、封止部材１６５を形成する（図３参照）。その後、樹脂のインサート成形により、樹脂ハウジング１８５を包囲部材１９０の基端側に形成する。かくして、燃焼圧検知機能付きグロープラグ１００が完成する。なお、コネクタ２１０は、公知の手法により製造すればよい。

（実施形態２）
次いで、第２の実施形態について説明する。なお、上記実施形態１と同様な部分の説明は、省略または簡略化する。図７〜図９に本実施形態２の燃焼圧検知機能付きグロープラグ３００を示す。また、図１０にこの燃焼圧検知機能付きグロープラグ３００にコネクタ４１０を装着したグロープラグ接続構造体４００を示す。なお、図７〜図１０においても、図中下方が軸線方向先端側（先端側）、図中上方が軸線方向基端側（基端側）である。

図７に示すように、この燃焼圧検知機能付きグロープラグ３００も、筒状のハウジング３２０、棒状の中軸３４０、棒状のヒータ部材３１０、センサ部３６０、包囲部材３９０等から構成されている。

このうちヒータ部材３１０は、上記実施形態１のヒータ部材１１０と同様である。即ち、図８に示すように、ヒータ部材３１０の先端部３１０ｓの内部にヒータ発熱部３１１が設けられ、ヒータ部材３１０の基端側外周面の所定位置に第１ヒータ端子部３１３及び第２ヒータ端子部３１２が設けられている。また、これらを電気的に結ぶヒータ導電路３１５，３１４も設けられている。

図７〜図９に示すように、ハウジング３２０も、上記実施形態１のハウジング１２０と概略同様であり、ハウジング本体３２１とヒータ保持部材３２６とセンサキャップ３３１とから構成されている。ハウジング本体３２１には、雄ネジ部３２２や工具係合部３２３が形成されている（図７及び図９参照）。

また、図８に示すように、ヒータ保持部材３２６にはヒータ部材３１０が圧入され、ヒータ保持部材３２６とヒータ部材３１０の第２ヒータ端子部３１２とが電気的に接続されている。また、ヒータ部材３１０の基端部３１０ｋは、接続リング３１７に圧入され、この接続リング３１７には、その基端側から中軸３４０（中軸本体３４１）の先端部３４０ｓが挿入されて溶接固定されている。これにより、中軸３４０とヒータ部材３１０の第１ヒータ端子部３１３とが電気的に接続されている。また、図９に示すように、センサキャップ３３１は、一部（図中左側）が軸線方向に沿って開口した略筒状の形態をなす胴部３３２と、胴部３３２の先端側に位置する円環状の環状部３３３と、胴部３３２の基端から軸線方向に直交して径方向内側に突出する内方突出部３３４とからなる。

このような構成とすることで、この燃焼圧検知機能付きグロープラグ３００を内燃機関に取り付けたときには、ハウジング３２０を通じて、第２ヒータ端子部３１２を内燃機関に接地させることができる。従って、ヒータ部材３１０を昇温させるには、中軸３４０を通じて、ヒータ部材３１０に電流を流せばよく、第２ヒータ端子部３１２から出た電流は、ハウジング３２０を通じて接地されるので、電流の帰路を別途設ける必要がない。よって、燃焼圧検知機能付きグロープラグ３００を単純な構造とすることができる。

中軸３４０は、軸線方向に棒状に延びる中軸本体３４１と、中軸本体３４１の基端側に固定された棒状をなす中軸端子部３５５と、中軸本体３４１を内挿して中軸本体３４１に固定された筒状の中軸スリーブ３５１とを有する。このうち中軸スリーブ３５１は、上記実施形態１と同様に、その外周が絶縁チューブ３５４で包囲された筒状の筒状本体３５２と、フランジ状の外方突出部３５３とを有する。また、中軸本体３４１とハウジング本体３２１との間に形成された空間には、上記実施形態１と同様に、Ｏリング３４９及び筒状部材３４８が配置されている。

本実施形態２の中軸端子部３５５は、径方向の中心に位置して基端側に延び、全体がプラグ外部に露出している。中軸端子部３５５は、基端側に位置する径小な基端部３５５ｋと、先端側に位置する先端部３５５ｓと、これらの間に位置する径大な中間部（中軸端子接続部）３５５ｔとからなる。そして、中間部３５５ｔには、径方向外側に僅かに突出する凸部３５７が全周にわたって設けられている。この凸部３５７は、コネクタ４１０の固定に利用される。また、中軸端子部３５５は、その先端側に雌ネジ部３５６を有する。そして、この雌ネジ部３５６と中軸本体３４１の基端に形成された雄ネジ部３４２とがネジ止めされ、更に加締め加工されることにより、中軸端子部３５５が中軸本体３４１に固定されている。このような中軸端子部３５５は、中間部３５５ｔが本発明の中軸端子接続部に相当し、後述するコネクタ４１０を基端側から装着したときに、中軸用コネクタ端子部（第１コネクタ端子部）４３２と接触して電気的に接続される（図１０参照）。

このような中軸端子部３５５も、上記実施形態１と同様に、径方向に見てハウジング３２０の基端部（センサキャップ３３１）の外周よりも内側に配置されているので、中軸端子部３５５と中軸用コネクタ端子部４３２との接続が、径方向のより中心近傍で行われる。このため、燃焼圧検知機能付きグロープラグ３００の基端側部分における径方向の寸法や、コネクタ４１０の径方向の寸法を小さくでき、ひいてはグロープラグ接続構造体４００を小さくできる（図１０参照）。

次に、図９を参照しつつ、センサ部３６０及びその近傍の構造について説明する。このセンサ部３６０も、上記実施形態１と同様に、その中核をなす部分が、ハウジング本体３２１の基端部３２１ｋ上において、センサキャップ３３１の内側に配設されている。センサ部３６０は、押圧金具（第２センサ端子部）３６１と、圧電素子３６２と、センサ電極部３７２等を含むセンサ端子部材（第１センサ端子部）３７１と、第１絶縁スペーサ３６３と、第２絶縁スペーサ３６４とからなる。また、センサキャップ３３１の内方突出部３３４の基端側には、筒状の樹脂成形体３８１が配置されている。更に、本実施形態２では、上記実施形態１の封止部材１６５と同様に、包囲部材３９０内には、ゴム等からなる封止部材３６５が充填形成されている。

センサ部３６０のうち、センサ端子部材３７１の一部を除く、押圧金具３６１、圧電素子３６２、センサ電極部３７２、第１絶縁スペーサ３６３、及び、第２絶縁スペーサ３６４は、それぞれ上記実施形態１と同様である。センサ端子部材３７１は、上記センサ電極部３７２と、このセンサ電極部３７２の周縁から一方（図中左側）に突出すると共に基端側に延びるセンサ端子リード部３７４と、センサ端子リード部３７４と電気的に接続して外部に露出するセンサ端子接続部３７５とからなる。なお、センサ端子リード部３７４は、電気的絶縁のために熱収縮チューブ３７６によって覆われている。

このうちセンサ端子リード部３７４は、押圧金具３６１、内方突出部３３４の外側を軸線方向に沿って基端側に延びた後、樹脂成形体３８１の外周に沿って基端側かつ中心側に延び、更に基端側に延びて、センサ端子接続部３７５と電気的に接続している。本実施形態２のセンサ端子接続部３７５は、上記実施形態１とは形状が異なり、Ｃ型リング状をなす。このセンサ端子接続部３７５は、樹脂成形体３８１の径小な基端部３８２の外周を軸線周りに覆っている。センサ端子接続部３７５は、後述するコネクタ４１０を基端側から装着したときに、センサ用コネクタ端子部（第２コネクタ端子部）４３７と接触して電気的に接続される（図１０参照）。

このような構成とすることで、この燃焼圧検知機能付きグロープラグ３００を内燃機関に取り付けたときには、ハウジング３２０を通じて（センサキャップ３３１の内方突出部３３４を通じて）、センサ部３６０の押圧金具３６１を内燃機関に電気的に接地させることができる。これにより、内燃機関の燃焼圧を検知するには、センサ部３６０の押圧金具３６１に集まった電荷はハウジング３２０を通じて接地されるので、センサ部３６０のセンサ端子部材３７１と内燃機関やこれに導通する車体等との間で電荷を測定すれば足りる。このため、センサ部３６０の押圧金具３６１に集まった電荷を計測するための経路を別途設ける必要がない。よって、燃焼圧検知機能付きグロープラグ３００を単純な構造とすることができる。

また、センサ端子接続部３７５は、径方向に見てハウジング３２０の基端部（センサキャップ３３１）の外周よりも内側に配置されているので、センサ端子接続部３７５とセンサ用コネクタ端子部４３７との接続が、径方向のより中心近傍で行われる。このため、燃焼圧検知機能付きグロープラグ３００の基端側部分における径方向の寸法や、コネクタ４１０の径方向の寸法を小さくでき、ひいてはグロープラグ接続構造体４００を小さくできる（図１０参照）。

包囲部材３９０は、円筒状をなし、その基端がハウジング３２０に固定されている。包囲部材３９０は、センサ部３６０やセンサキャップ３３１、樹脂成形体３８１等の軸線周りを包囲している。

次いで、この燃焼圧検知機能付きグロープラグ３００にコネクタ４１０を装着したグロープラグ接続構造体４００について、図１０を参照しつつ説明する。
まず、コネクタ４１０について説明する。このコネクタ４１０も、本発明の第１コネクタと第２コネクタとを一体化したものに相当する。このコネクタ４１０は、その外装をなすコネクタ外装部材４２０を有する。このコネクタ外装部材４２０は、外形が円柱状をなし、後述する各部材を内包する樹脂製の外装部材本体４２１と、この外装部材本体４２１の先端側の径大な開口内周面から径方向内側に全周にわたって突出する２つのシール突出部４２３とを有する。このシール突出部４２３は、コネクタ４１０を装着したときに、燃焼圧検知機能付きグロープラグ３００の包囲部材３９０の基端側外周面に圧接して、コネクタ４１０が基端側に抜けることを防止すると共に、コネクタ４１０の内部に水が侵入することを防止する。

コネクタ外装部材４２０の内部には、その軸線ＡＸ上に金属製の第１コネクタ端子金具４３０が配設されている。第１コネクタ端子金具４３０は、基端側に位置する第１リード把持部４３１と、先端側に位置する中軸用コネクタ端子部（第１コネクタ端子部）４３２とからなる。第１リード把持部４３１は、コネクタ内部から外部へ基端側に向かって取り出される第１リード線４４０を把持して、第１リード線４４０と電気的に接続している。

また、中軸用コネクタ端子部４３２は、略筒状をなし、その先端がコネクタ外装部材４２０の内側において先端側に向かって突出し露出している。中軸用コネクタ端子部４３２には、径方向外側に凹む係合凹部４３３が設けられている。この中軸用コネクタ端子部４３２は、燃焼圧検知機能付きグロープラグ３００の中軸端子部３５５を内側に挿通して、中軸端子部３５５の中間部３５５ｔに軸線方向と直交する方向で圧接して電気的に接続できる。また、中軸用コネクタ端子部４３２と中軸端子部３５５の中間部３５５ｔとは、軸線周りのいずれの方位についてでも圧接できる。その際、中軸端子部３５５の中間部３５５ｔに設けられた凸部３５７が、中軸用コネクタ端子部４３２に設けられた係合凹部４３３に係合して、コネクタ４１０が基端側に抜けることが防止される。

また、コネクタ外装部材４２０の内部には、筒状をなす第２コネクタ端子金具４３５が配設され、更に、第２コネクタ端子部４３５の先端側外周には、円筒状をなす樹脂製の補強部材４３９が配設されている。第２コネクタ端子金具４３５は、その基端側がコネクタ外装部材４２０内に埋設され、コネクタ内部から外部へ取り出される第２リード線４４５と電気的に接続している。また、第２コネクタ端子金具４３５のうち先端側に位置するセンサ用コネクタ端子部（第２コネクタ端子部）４３７は、径方向内側に突出している。このセンサ用コネクタ端子部４３７は、燃焼圧検知機能付きグロープラグ３００のセンサ端子部材３７１のうち、リング状をなすセンサ端子接続部３７５を内側に挿通して、センサ端子接続部３７５に軸線方向と直交する方向で接触して電気的に接続できる。また、センサ用コネクタ端子部４３７とセンサ端子接続部３７５とは、軸線周りのいずれの方位についてでも圧接できる。

このような構成とすることで、コネクタ４１０を燃焼圧検知機能付きグロープラグ３００に装着する際に、コネクタ４１０を径方向に関していずれの向きに取り付けても、中軸用コネクタ端子部４３２と中軸端子部３５５の中間部３５５ｔとを接続できると共に、センサ用コネクタ端子部４３７とセンサ端子接続部３７５とを接続できる。このようにコネクタ４１０の径方向における取付方向性を無くすことができるので、コネクタ４１０の装着をより容易に行うことができる。また、コネクタ４１０を装着した後に、コネクタ４１０が径方向に回転しても、中軸用コネクタ端子部４３２と中軸端子部３５５の中間部３５５ｔとの接続、及び、センサ用コネクタ端子部４３７とセンサ端子接続部３７５との接続を確実に維持できる。

このようなコネクタ４１０を、基端側から燃焼圧検知機能付きグロープラグ３００に装着することで、図１０に示すグロープラグ接続構造体４００が構成される。この状態で、中軸用コネクタ端子部４３２に、燃焼圧検知機能付きグロープラグ３００の中軸端子部３５５が挿通して、その中間部３５５ｔと中軸用コネクタ端子部４３２とが軸線方向と直交する方向で圧接して電気的に接続している。また、センサ用コネクタ端子部４３７に、燃焼圧検知機能付きグロープラグ３００のセンサ端子部材３７１のセンサ端子接続部３７５が挿通して、これらが軸線方向と直交する方向で圧接して電気的に接続している。

このグロープラグ接続構造体４００でも、従来においてセンサ部３６０からのセンサ出力信号を外部へ導くために利用していたケーブルを無くすことができる。また、コネクタ４１０を基端側から装着すればグロープラグ接続構造体４００を構成できるので、グロープラグ接続構造体４００が容易にできる。加えて、コネクタ４１０を軸線方向基端側に装着してあるので、使用時には内燃機関の振動に同調してコネクタ４１０も軸線方向に振動する。このため、センサ出力信号に歪みが生じにくく、内燃機関の燃焼圧をより正確に検知できる。

また、本実施形態２では、中軸端子部３５５の中間部３５５ｔと中軸用コネクタ端子部４３２とは、軸線方向と直交する方向に圧接している。このため、使用時に、軸線方向の振動により中間部３５５ｔと中軸用コネクタ端子部４３２とが軸線方向に相対的に移動しても、中間部３５５ｔと中軸用コネクタ端子部４３２とが圧接した状態を確実に維持できる。また、センサ端子接続部３７５とセンサ用コネクタ端子部４３７も、軸線方向と直交する方向において圧接している。このため、使用時に、軸線方向の振動によりセンサ端子接続部３７５とセンサ用コネクタ端子部４３７とが軸線方向に相対的に移動しても、センサ接続端子部３７５とセンサ用コネクタ端子部４３７が圧接した状態を確実に維持できる。従って、使用時にコネクタ４１０との接続が断続してセンサ出力信号にノイズが生じることを抑制でき、従来よりも正確に内燃機関の燃焼圧を検知できる。その他、上記実施形態１と同様な部分は、上記実施形態１と同様な作用効果を奏する。

次いで、燃焼圧検知機能付きグロープラグ３００の製造方法について説明する。
まず、上記実施形態１と概略同様にして、センサキャップ３３１を固定したグロープラグ中間体を作成する。その後、図１１に示すように、センサキャップ３３１上に樹脂成形体３８１を配置する。また、中軸本体３４１の基端に中軸端子部３５５をねじ込み、更に加締め固定する。

次に、図１２に示すように、センサ端子接続部３７５を樹脂成形体３８１の外周に基端側から被せる。その後、センサ端子リード部３７４を折り曲げ、更にセンサ端子接続部３７５に溶接接続する。

次に、包囲部材３９０を基端側から被せ、ハウジング３２０に溶接固定する。その後、包囲部材３９０内にゴムを注入して、封止部材３６５を形成する。かくして、燃焼圧検知機能付きグロープラグ３００が完成する。なお、本実施形態２のコネクタ４１０も、公知の手法により製造すればよい。

以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上述の各実施形態１，２に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。

実施形態１に係る燃焼圧検知機能付きグロープラグの部分半断面図である。 実施形態１に係る燃焼圧検知機能付きグロープラグのうち、先端側を示す拡大断面図である。 実施形態１に係る燃焼圧検知機能付きグロープラグのうち、基端側を示す拡大断面図である。 実施形態１に係るグロープラグ接続構造体のうち、基端側を示す拡大断面図である。 実施形態１に係る燃焼圧検知機能付きグロープラグの製造方法に関し、グロープラグ中間体にセンサ部等を構成する各部品を配置した様子を示す説明図である。 実施形態１に係る燃焼圧検知機能付きグロープラグの製造方法に関し、中軸端子部とセンサ端子接続部を取り付けた様子を示す説明図である。 実施形態２に係る燃焼圧検知機能付きグロープラグの部分半断面図である。 実施形態２に係る燃焼圧検知機能付きグロープラグのうち、先端側を示す拡大断面図である。 実施形態２に係る燃焼圧検知機能付きグロープラグのうち、基端側を示す拡大断面図である。 実施形態２に係るグロープラグ接続構造体のうち、基端側を示す拡大断面図である。 実施形態２に係る燃焼圧検知機能付きグロープラグの製造方法に関し、グロープラグ中間体にセンサ部等を構成する各部品を配置した様子を示す説明図である。 実施形態２に係る燃焼圧検知機能付きグロープラグの製造方法に関し、センサ端子接続部を取り付けた様子を示す説明図である。

符号の説明

１００，３００ 燃焼圧検知機能付きグロープラグ
１１０，３１０ ヒータ部材
１１２，３１２ 第２ヒータ端子部
１１３，３１３ 第１ヒータ端子部
１２０，３２０ ハウジング
１２１，３２１ ハウジング本体
１２６，３２６ ヒータ保持部材
１３１，３３１ センサキャップ
１４０，３４０ 中軸
１４１，３４１ 中軸本体
１５１，３５１ 中軸スリーブ
１５５，３５５ 中軸端子部
１５７ 中軸端子接続部
３５５ｔ 中間部（中軸端子接続部）
１６０，３６０ センサ部
１６１，３６１ 押圧金具（第２センサ端子部）
１６２，３６２ 圧電素子
１７１，３７１ センサ端子部材（第１センサ端子部）
１７５，３７５ センサ端子接続部
１９０，３９０ 包囲部材
２００，４００ グロープラグ接続構造体
２１０，４１０ コネクタ（第１コネクタ及び第２コネクタ）
２２０，４２０ コネクタ外装部材
２３０，４３０ 第１コネクタ端子金具
２３２，４３２ 中軸用コネクタ端子部（第１コネクタ端子部）
２３５，４３５ 第２コネクタ端子金具
２３７，４３７ センサ用コネクタ端子部（第２コネクタ端子部）
ＡＸ 軸線

Claims (11)

1. 筒状のハウジングと、
   前記ハウジングに自身の軸線方向基端側が挿通されてなり、第１ヒータ端子部及び第２ヒータ端子部を有し、これら第１ヒータ端子部と第２ヒータ端子部との間に通電することにより昇温するヒータ部材と、
   前記ハウジングに挿通されてなり、自身の軸線方向基端側に中軸端子部を有し、前記ヒータ部材の前記第１ヒータ端子部と電気的に接続し、使用時における内燃機関の燃焼圧の変化に伴って、前記ハウジングに対して軸線方向に相対変位を生じる中軸と、
   センサ出力信号を取り出す第１センサ端子部及び第２センサ端子部を有し、前記ハウジングと前記中軸との前記相対変位に基づいて前記燃焼圧の変化を検知するセンサ部と、
   を備える燃焼圧検知機能付きグロープラグであって、
   前記中軸端子部は、軸線方向基端側から軸線方向に沿って装着する第１コネクタに配設された第１コネクタ端子部と電気的に接続可能な形態とされてなる中軸端子接続部を有し、
   前記第１センサ端子部は、軸線方向基端側から軸線方向に沿って装着する第２コネクタに配設された第２コネクタ端子部と電気的に接続可能な形態とされてなるセンサ端子接続部を有する
   燃焼圧検知機能付きグロープラグ。
2. 請求項１に記載の燃焼圧検知機能付きグロープラグであって、
   前記中軸端子接続部は、前記第１コネクタ端子部と軸線に直交する平面に沿う方向に圧接可能な形態とされてなり、
   前記センサ端子接続部は、前記第２コネクタ端子部と軸線に直交する平面に沿う方向に圧接可能な形態とされてなる
   燃焼圧検知機能付きグロープラグ。
3. 請求項１または請求項２に記載の燃焼圧検知機能付きグロープラグであって、
   前記中軸端子接続部及び前記センサ端子接続部は、径方向に見て、それぞれ前記ハウジングの基端外周よりも内側に配置されてなる
   燃焼圧検知機能付きグロープラグ。
4. 請求項１〜請求項３のいずれか一項に記載の燃焼圧検知機能付きグロープラグであって、
   前記第２ヒータ端子部及び前記第２センサ端子部は、いずれも前記ハウジングに電気的に接続してなる
   燃焼圧検知機能付きグロープラグ。
5. 請求項１〜請求項４のいずれか一項に記載の燃焼圧検知機能付きグロープラグであって、
   前記中軸端子接続部は、前記第１コネクタ端子部と軸線周りのいずれの方位についてでも圧接可能な形態とされてなり、
   前記センサ端子接続部は、前記第２コネクタ端子部と軸線周りのいずれの方位についてでも圧接可能な形態とされてなる
   燃焼圧検知機能付きグロープラグ。
6. 燃焼圧検知機能付きグロープラグにコネクタが装着されたグロープラグ接続構造体であって、
   筒状のハウジング、
   前記ハウジングに自身の軸線方向基端側が挿通されてなり、第１ヒータ端子部及び第２ヒータ端子部を有し、これら第１ヒータ端子部と第２ヒータ端子部との間に通電することにより昇温するヒータ部材、
   前記ハウジングに挿通されてなり、自身の軸線方向基端側に中軸端子部を有し、前記ヒータ部材の前記第１ヒータ端子部と電気的に接続し、使用時における内燃機関の燃焼圧の変化に伴って、前記ハウジングに対して軸線方向に相対変位を生じる中軸であって、前記中軸端子部が、外部に露出する中軸端子接続部を有する中軸、並びに、
   センサ出力信号を取り出す第１センサ端子部及び第２センサ端子部を有し、前記ハウジングと前記中軸との前記相対変位に基づいて前記燃焼圧の変化を検知するセンサ部であって、前記第１センサ端子部が、外部に露出するセンサ端子接続部を有するセンサ部、
   を備える燃焼圧検知機能付きグロープラグと、
   前記燃焼圧検知機能付きグロープラグの軸線方向基端側から軸線方向に沿って装着された第１コネクタであって、前記中軸端子接続部と電気的に接続した第１コネクタ端子部を有する第１コネクタと、
   前記燃焼圧検知機能付きグロープラグの軸線方向基端側から軸線方向に沿って装着された第２コネクタであって、前記センサ端子接続部と電気的に接続した第２コネクタ端子部を有する第２コネクタと、
   を備えるグロープラグ接続構造体。
7. 請求項６に記載のグロープラグ接続構造体であって、
   前記第１コネクタと前記第２コネクタとは、一体とされてなる
   グロープラグ接続構造体。
8. 請求項６または請求項７に記載のグロープラグ接続構造体であって、
   前記中軸端子接続部と前記第１コネクタ端子部とは、軸線に直交する平面に沿う方向に圧接してなり、
   前記センサ端子接続部と前記第２コネクタ端子部とは、軸線に直交する平面に沿う方向に圧接してなる
   グロープラグ接続構造体。
9. 請求項６〜請求項８のいずれか一項に記載のグロープラグ接続構造体であって、
   前記中軸端子接続部及び前記センサ端子接続部は、径方向に見て、それぞれ前記ハウジングの基端外周よりも内側に配置されてなる
   グロープラグ接続構造体。
10. 請求項６〜請求項９のいずれか一項に記載のグロープラグ接続構造体であって、
    前記第２ヒータ端子部及び前記第２センサ端子部は、いずれも前記ハウジングに電気的に接続してなる
    グロープラグ接続構造体。
11. 請求項６〜請求項１０のいずれか一項に記載のグロープラグ接続構造体であって、
    前記中軸端子接続部と前記第１コネクタ端子部とは、軸線周りのいずれの方位についてでも互いに圧接可能な状態で、互いに圧接してなり、
    前記センサ端子接続部と前記第２コネクタ端子部とは、軸軸線周りのいずれの方位についてでも互いに圧接可能な状態で、互いに圧接してなる
    グロープラグ接続構造体。

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