JP2006277641A - Icチップ内装シート - Google Patents
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Abstract
【目的】 平坦なシート表面を有し、ICチップが破壊されることなく、かつ複雑な製造工程を経ずに製造することができるICチップ内装シートを提供する。
【解決手段】 紙基材よりなる表裏の被覆層2,3の間に、接着層4を介してICチップインレットシート5を積層したICチップ内装シート1であって、前記表裏の被覆層2,3のうち、少なくとも何れか一方の被覆層2,3を構成する前記紙基材が、厚さ方向の圧縮試験において、圧縮応力2.0MPaのときの厚さ変形率が20%以上で、なおかつ厚さ変形量が0.1mm以上であることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 紙基材よりなる表裏の被覆層2,3の間に、接着層4を介してICチップインレットシート5を積層したICチップ内装シート1であって、前記表裏の被覆層2,3のうち、少なくとも何れか一方の被覆層2,3を構成する前記紙基材が、厚さ方向の圧縮試験において、圧縮応力2.0MPaのときの厚さ変形率が20%以上で、なおかつ厚さ変形量が0.1mm以上であることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ICチップインレットシートを紙基材よりなる表裏の被覆層の間に積層した構造を有し、一般に使われる非接触タイプのICタグ、ICカードなどとして利用できるICチップ内装シートに関する。
従来から情報記録媒体として磁気特性を利用した磁気カードやバーコードが使用されているが、その記録媒体としての容量には限界がある。そこで、近年、大容量の可変情報記録媒体としてIC(Integrated Circuit;半導体集積回路)が注目されており、例えば、ICタグ(次世代バーコード、無線ICチップ、無線ICタグ、ICラベル、非接触ICカード、電子タグ、非接触型ICタグ、スマート・タグ、RFID(Radio Frequency Identification)タグなどと多くの呼称で呼ばれている)がある。このICタグは、電磁波、マイクロ波による電磁誘導の原理により、外部から電力と信号を得るためのアンテナ回路と、情報記録媒体である無線ICチップとが結合した部品(「ICチップインレットシート」といわれている)が組み込まれたもので、非接触で情報通信記録が可能である。このICチップインレットシートは、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)の絶縁性基材表面に銅エッチング法や銀ペーストスクリーン印刷法等によりアンテナ回路を形成し、その回路基板に異方性導電性樹脂を介してICチップを搭載して作成される。通常は、このICチップインレットシートを合成樹脂でコーティングしたり、または合成樹脂と張り合わせ、これをタグやカードとして使用しているのが一般的である。
一方で、商品券やチケット、証券、組立部品のタグなどの紙製品に、このICチップインレットシートを取り付ければ、偽造防止、流通経路の記録、出庫/在庫管理などを行うことができる。紙製品にICチップインレットシートを取付ける方法としては、これを紙基材に直接取付ける方法があるが、この方法では、ICチップインレットシートの脱落や簡単に張り替えられるなど、セキュリティ面の問題がある。
このようなセキュリティ面の問題を生じずに、紙製品にICチップインレットシートを取り付ける方法としては、紙製品の中にICチップインレットシートを内装する方法があり、例えば特許文献1には、円網2層抄紙の第1層と第2層の間にICチップインレットシートを挟み込んで、前記第1層及び前記第2層の紙層を圧縮して内装する方法が開示されている。
ところで、紙製品に限らず、ICタグ内にICチップインレットシートを内装する一般的な方法として、ICチップインレットシートを2層のシートの間に接着層を介して積層する方法が知られている。しかし、ICチップの厚さは0.15mm〜0.60mmあるため、これを内装したICタグの表面に、ICチップの厚みによる突出部ができるため、平坦性が悪化し、またICチップによる突出部に外力が加わると、ICチップが破壊されてしまう危険性がある。そこで、このような問題を解消しつつICチップインレットシートを内装する方法として、特許文献2には、ICチップインレットシートをスペーサシートと共に表裏の被覆層で挟持して被覆する方法が開示されている。
特開2004−102353号公報
特開2003−346111号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示された方法によって、紙製品にICチップインレットシートを内装する場合、紙の抄紙工程、すなわちプレス、乾燥、仕上げ(カレンダ)工程を通過することになり、特に、プレス、カレンダ処理時の圧力でICチップが破壊される可能性があり、製品の歩留まりに問題があった。また、カレンダ処理をバイパスする方法も考えられるが、通常の抄紙機の操業では一般的ではない。
一方、前記特許文献2に開示された方法を応用し、前記シートを紙基材として紙製品にICチップインレットシートを内装する場合、表面が平坦となり、したがってICチップが破壊されるおそれも少ないが、ICチップの種類によってスペーサシートも複雑に代える必要があり、またスペーサシートを挿入する工程が増えるなど、製造が複雑化してしまい、製造コストが高くなってしまうおそれがある。
本発明は、平坦なシート表面を有し、ICチップが破壊されることなく、かつ複雑な製造工程を経ずに製造することができるICチップ内装シートを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、紙基材よりなる表裏の被覆層の間に、接着層を介してICチップインレットシートを積層したICチップ内装シートであって、前記表裏の被覆層のうち、少なくとも何れか一方の被覆層を構成する前記紙基材が、厚さ方向の圧縮試験において、圧縮応力2.0MPaのときの厚さ変形率が20%以上で、なおかつ厚さ変形量が0.1mm以上であることを特徴とする。
このような請求項1に記載の発明では、厚さ方向の圧縮試験において、圧縮応力2.0MPaのときの厚さ変形率が20%以上で、なおかつ厚さ変形量が0.1mm以上である前記紙基材よりなる前記被覆層が変形して、ICチップの厚み分が吸収され、シート表面が平坦になる。
本発明によれば、厚さ方向の圧縮試験において、圧縮応力2.0MPaのときの厚さ変形率が20%以上で、なおかつ厚さ変形量が0.1mm以上である前記紙基材よりなる前記被覆層で、ICチップの厚み分が吸収されるので、前記ICチップが破壊されることなく、なおかつ複雑な製造工程を経ずに、平坦なシート表面を有するICチップ内装シートを得ることができる。
以下、本発明に係るICチップ内装シートの実施の形態の一例について説明する。
図1は、本発明に係るICチップ内装シートの実施の形態の一例を示す概略断面図である。
図1は、本発明に係るICチップ内装シートの実施の形態の一例を示す概略断面図である。
図1に示すICチップ内装シート1は、紙基材よりなる表裏の被覆層2,3の間に、接着層4を介してICチップインレットシート5が積層されている。ここで、前記ICチップインレットシート5は、アンテナシート6にICチップ7を実装して構成されており、前記ICチップ7が前記被覆層2側となるようにして内装されている。
前記被覆層2,3を構成する紙基材は、前記ICチップ内装シート1の厚さによってそれぞれ適宜選択が可能であるが、少なくとも前記ICチップ7の厚みにより凸部8が形成される側である前記被覆層2の紙基材としては、厚さ方向の圧縮試験において、圧縮応力2.0MPaのときの厚さ変形率が20%以上で、なおかつ厚さ変形量が0.1mm以上である紙基材が選択される。ここで、前記厚さ変形量は、JIS B 7733に規定された圧縮試験機を用いて、紙の厚さ方向に圧縮応力2.0MPaをかけた時の紙の厚さの減少量(mm)であり、前記厚さ変形率は、前記圧縮変形量を試験前の厚さで除した値(%)である。
前記紙基材の圧縮変形率が20%未満では、前記ICチップ7の厚さ0.15mm〜0.60mmにより形成される凸部8を吸収するためには、被覆層2(および被覆層3)を厚くする必要があり、コスト的に不利となる。また、前記紙基材の圧縮変形量が0.1mm未満では、前記ICチップ7の厚みによって形成される凸部8を吸収することができず、前記ICチップ内装シート1のシート表面に前記凸部8が突出し、平坦性が損なわれる。そのため、後処理でシート表面の突出部を平滑化させようとすると、前記ICチップ7への加圧が大きくなるため、前記ICチップ7が破壊されてしまい好ましくない。
前記被覆層2(および前記被覆層3)を構成する紙基材としては、適度に叩解された天然パルプ、或いはこれに一種以上の合成繊維を混合した原料で抄紙された紙匹を、例えば特表平11−509276号公報に記載されているような収縮付与装置によって収縮処理して製造された伸張紙が、厚さの圧縮変形率、圧縮変形量共に優れていることから、これを好適に用いることができる。
また、この他に前記被覆層2(および前記被覆層3)を構成する紙基材としては、例えば特開2004−3071号公報に記載されているような方法によって得られる伸張紙が、厚さの圧縮変形率、圧縮変形量共に優れていることから、これを好適に用いることができる。ここで、この伸張紙について具体的に説明する。この伸張紙は、適度に叩解された天然パルプ、或いはこれに一種以上の合成繊維を混合した原料で抄紙された紙匹の水分を20%〜50%に調整した湿紙を、ロール周面に周方向に沿った溝をロールの幅方向に所定の間隔をあけて設けた硬質ロールとロール周面が平坦な軟質ロールとからなる一対のプレスロールを供え、加圧下で前記硬質ロールの周速度に対して前記軟質ロールの周速度を遅くして回転するようにした収縮付与装置に通紙して紙匹を収縮させ、処理後に乾燥させることによって得られる。前記収縮付与装置において、前記硬質ロールの前記周方向に沿った溝は、ロール幅方向に0.5mm〜3.0mmの間隔で、幅0.3mm〜1.5mm、深さ0.5mm〜2.0mmであることが好ましい。また、前記硬質ロールと前記軟質ロールとの線圧は、100N/cmの範囲が好ましく、さらに前記軟質ロールの周速度が前記硬質ロールの周速度に対して50%〜95%の範囲であることが好ましい。
前記天然パルプとしては、針葉樹や広葉樹を用いた木材パルプ、ケナフやパガスなどの非木材パルプ、古紙パルプなど通常の製紙原料であれば特に制限されるものではないが、汎用性等の点から、木材パルプの使用が好適である。この木材パルプの叩解度は、圧縮特性、強度、抄紙性などに鑑み、CSF250〜450mlであることが好ましく、より好ましくはCSF300〜450mlである。
前記天然パルプに混合される合成繊維としては、例えば、ポリビニルアルコール(例えばビニロン)、ポリアミド(例えばナイロン)、ポリエチレン、ポリエステルなどが挙げられるが、その混合率は、抄紙性、経済性などを考慮すると、5%以上30%未満が好適であり、その種類は、基材として要求される特性を満足させるように適宜選択される。
前記被覆層2,3の厚さは、前記ICチップインレットシート5の用途に対応して変えることができるが、好ましくは0.30mm〜1.0mmである。また、前記の通り、少なくとも前記被覆層2の紙基材としては、厚さ方向の圧縮試験において、圧縮応力2.0MPaのときの厚さ変形率が20%以上で、なおかつ厚さ変形量が0.1mm以上である紙基材が選択される。そして、前記被覆層2の紙基材としては、前記ICチップ7を含む前記ICチップインレットシート5を挟み込んで積層したときに、前記ICチップ7により形成される前記凸部8を吸収し、かつ加圧による前記ICチップ7の損傷防止を一層確実なものとするために、厚さ方向の圧縮試験において、圧縮応力2.0MPaのときの厚さ変形率が25%以上で、なおかつ厚さ変形量が0.15mm以上である紙基材が選択されることがさらに好適である。
一方、前記被覆層3の紙基材としては、前記被覆層2と同一の紙基材が選択されてもよいが、前記被覆層3は、厚さ0.02mm〜0.04mmである前記アンテナシート6側であり、前記凸部8がないため、特に前記被覆層2と同一の紙基材に限定されるものではなく、前記ICチップ内装シート1の使用目的に合わせて適宜選択可能である。
前記被覆層2,3の間に、前記接着層4を介して前記ICチップインレットシート5を挟み込む方法としては、エクストルージョンラミネーション、ホットメルトラミネーション、ウェットラミネーションやドライラミネーションなどのラミネート加工機が使用可能である。そして、前記接着層4を構成する接着剤は、例えばエクストルージョンラミネーションでは、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、リニア低密度ポリエチレン樹脂(L−LDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)、エチレン・アクリル酸エチル共重合体樹脂(EEA)、アイオノマー樹脂などを用いることができ、また、ホットメルトラミネーションでは、例えば、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレンアクリル酸エチル共重合体、ポリエチレン、ブチルゴムなどをベース樹脂として、ロジン、キシレン樹脂、テルペン系樹脂、スチレン系樹脂などの粘着付与剤を混合してなるホットメルト接着剤が使用できる。更に、具体的には、前記被覆層3を前記接着剤でラミネートする前に、前記被覆層3の表面と前記ICチップインレットシート5の前記アンテナシート6側の面とを合わせるように、一定間隔で前記ICチップインレットシート5を供給する装置を設け、前記ラミネート接着剤を介して前記被覆層2とラミネートすることにより完成する。ラミネート方法及び接着剤は、前記のものに特に限定されるものではないが、コストや汎用性、接着性などを考慮すると、LDPEを厚さ10μm〜40μmになるようにラミネートするのが好適である。
このようにして前記被覆層2,3の間に挟み込まれる前記ICチップインレットシート5は、絶縁性基材フィルムにアンテナ(図示省略)及び回路(図示省略)を形成してなる前記アンテナシート6の前記回路上に、前記ICチップ7を実装して構成されている。そして、前記ICチップインレットシート5は、一般に市販されている「無線ICタグ」と言われる非接触タイプのものが使用可能であって、その種類は特に限定されるものではない。
以下、本発明を実施例によって詳しく説明するが本発明はこれによって限定されるものではない。ここで、以下に示す実施例及び比較例のICチップ内装シートは、図1に示す積層構造を有しており、構成要素については、図1に示す符号を用いて説明する。
[実施例1]
針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)100%をCSF350mlに叩解した原料を抄紙し、水分35%に調整して収縮処理が施された坪量275g/m2、厚さ0.48mmの伸張紙(商品名:WV275、日本製紙(株)社製)を前記被覆層2,3の基材とした。このような被覆層2,3を有する伸張紙1は、厚さ方向の圧縮試験において、圧縮応力2.0Mpaのときの圧縮変形率及び圧縮変形量が、それぞれ25%と0.12mmであった。内装するチップ、すなわち前記ICチップインレットシート5として、市販インレット(商品名;Tag−it、米国Texas Instruments社製、13.56MHz、ICチップ厚さ0.25mm)を用い、このICチップインレットシート5を前記被覆層3の表面に貼り付け、エクストルージョンラミネータにてLDPE(商品名;ミラソン11P、三井化学製、厚さ30μm)を押し出して、前記被覆層2とサンドラミネートし、ICチップ内装シート1とした。
針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)100%をCSF350mlに叩解した原料を抄紙し、水分35%に調整して収縮処理が施された坪量275g/m2、厚さ0.48mmの伸張紙(商品名:WV275、日本製紙(株)社製)を前記被覆層2,3の基材とした。このような被覆層2,3を有する伸張紙1は、厚さ方向の圧縮試験において、圧縮応力2.0Mpaのときの圧縮変形率及び圧縮変形量が、それぞれ25%と0.12mmであった。内装するチップ、すなわち前記ICチップインレットシート5として、市販インレット(商品名;Tag−it、米国Texas Instruments社製、13.56MHz、ICチップ厚さ0.25mm)を用い、このICチップインレットシート5を前記被覆層3の表面に貼り付け、エクストルージョンラミネータにてLDPE(商品名;ミラソン11P、三井化学製、厚さ30μm)を押し出して、前記被覆層2とサンドラミネートし、ICチップ内装シート1とした。
[実施例2]
前記被覆層2,3の基材として、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)100%を原料とした坪量200g/m2、厚さ0.40mm、厚さ方向の圧縮試験において、圧縮応力2.0Mpaのときの圧縮変形率及び圧縮変形量が、それぞれ30%と0.12mmである樹脂含浸用クラフト紙を用いた以外は、実施例1と同様にしてICチップ内装シート1を得た。
前記被覆層2,3の基材として、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)100%を原料とした坪量200g/m2、厚さ0.40mm、厚さ方向の圧縮試験において、圧縮応力2.0Mpaのときの圧縮変形率及び圧縮変形量が、それぞれ30%と0.12mmである樹脂含浸用クラフト紙を用いた以外は、実施例1と同様にしてICチップ内装シート1を得た。
[実施例3]
前記被覆層3の基材として、坪量200g/m2、厚さ0.30mm、厚さ方向の圧縮試験において、圧縮応力2.0Mpaのときの圧縮変形率及び圧縮変形量が、それぞれ22%と0.08mmである紙コップ用原紙を用いた以外は、実施例1と同様にしてICチップ内装シート1を得た。このとき、前記ICチップインレットシート5は前記ICチップ7の厚みにより形成される前記凸部8が前記被覆層2側になるようにして内装されている。
前記被覆層3の基材として、坪量200g/m2、厚さ0.30mm、厚さ方向の圧縮試験において、圧縮応力2.0Mpaのときの圧縮変形率及び圧縮変形量が、それぞれ22%と0.08mmである紙コップ用原紙を用いた以外は、実施例1と同様にしてICチップ内装シート1を得た。このとき、前記ICチップインレットシート5は前記ICチップ7の厚みにより形成される前記凸部8が前記被覆層2側になるようにして内装されている。
[比較例1]
前記被覆層2,3の基材として、坪量200g/m2、厚さ0.30mm、厚さ方向の圧縮試験において、圧縮応力2.0Mpaのときの圧縮変形率及び圧縮変形量が、それぞれ22%と0.08mmである紙コップ用原紙を用いた以外は、実施例1と同様にしてICチップ内装シート1を得た。
前記被覆層2,3の基材として、坪量200g/m2、厚さ0.30mm、厚さ方向の圧縮試験において、圧縮応力2.0Mpaのときの圧縮変形率及び圧縮変形量が、それぞれ22%と0.08mmである紙コップ用原紙を用いた以外は、実施例1と同様にしてICチップ内装シート1を得た。
[比較例2]
前記被覆層2の基材として、坪量100g/m2、厚さ0.15mm、厚さ方向の圧縮試験において、圧縮応力2.0Mpaのときの圧縮変形率及び圧縮変形量が、それぞれ50%と0.08mmである包装紙用クラフト紙を用いた以外は、比較例1と同様にしてICチップ内装シート1を得た。このとき、前記ICチップインレットシート5は前記ICチップ7により形成される前記凸部8が前記被覆層2側になるようにして内装されている。
前記被覆層2の基材として、坪量100g/m2、厚さ0.15mm、厚さ方向の圧縮試験において、圧縮応力2.0Mpaのときの圧縮変形率及び圧縮変形量が、それぞれ50%と0.08mmである包装紙用クラフト紙を用いた以外は、比較例1と同様にしてICチップ内装シート1を得た。このとき、前記ICチップインレットシート5は前記ICチップ7により形成される前記凸部8が前記被覆層2側になるようにして内装されている。
各評価の基準は、以下の通りである。
RI印刷試験
JIS K 5701に従った。RI−II型印刷試験機(明製作所製)にて、マゼンタ枚葉プロセスインキ(商品名;TKハイエコー紅MZ、東洋インキ製造株式会社製)を0.5ml供給して、1色ベタ印刷を行い、目視にて以下の基準に従って評価した。
○…表面に突出部はなく、均一なインキ着肉で問題なし
×…シート表面にもICチップによる突出が見られ、その周囲のインキ着肉は不良
通信特性試験
Texas Instruments社製ミッドレンジ・リーダ/ライタ(RI−K10−001A)を用いて、通信距離2cmにて印刷試験前後での通信特性を、以下のように評価した。
○…通信可能
×…通信不可
表1から明らかなように、実施例で得られた前記ICチップ内装シート1は、シート表面に突出部がない平坦なシートであった。これは、前記ICチップ7の厚みによる前記凸部8を前記被覆層2で吸収できたためである。このため、印刷等により、シート表面に問題なく情報を記載することができ、また、印刷加工等やタグ、カードとして使用する際の外圧から、前記ICチップインレットシート5が保護されるので、通信機能も低下しないことが判る。
JIS K 5701に従った。RI−II型印刷試験機(明製作所製)にて、マゼンタ枚葉プロセスインキ(商品名;TKハイエコー紅MZ、東洋インキ製造株式会社製)を0.5ml供給して、1色ベタ印刷を行い、目視にて以下の基準に従って評価した。
○…表面に突出部はなく、均一なインキ着肉で問題なし
×…シート表面にもICチップによる突出が見られ、その周囲のインキ着肉は不良
通信特性試験
Texas Instruments社製ミッドレンジ・リーダ/ライタ(RI−K10−001A)を用いて、通信距離2cmにて印刷試験前後での通信特性を、以下のように評価した。
○…通信可能
×…通信不可
表1から明らかなように、実施例で得られた前記ICチップ内装シート1は、シート表面に突出部がない平坦なシートであった。これは、前記ICチップ7の厚みによる前記凸部8を前記被覆層2で吸収できたためである。このため、印刷等により、シート表面に問題なく情報を記載することができ、また、印刷加工等やタグ、カードとして使用する際の外圧から、前記ICチップインレットシート5が保護されるので、通信機能も低下しないことが判る。
1 ICチップ内装シート
2,3 被覆層
4 接着層
5 ICチップインレットシート
6 アンテナシート
7 ICチップ
8 凸部
2,3 被覆層
4 接着層
5 ICチップインレットシート
6 アンテナシート
7 ICチップ
8 凸部
Claims (1)
- 紙基材よりなる表裏の被覆層の間に、接着層を介してICチップインレットシートを積層したICチップ内装シートであって、
前記表裏の被覆層のうち、少なくとも何れか一方の被覆層を構成する前記紙基材が、厚さ方向の圧縮試験において、圧縮応力2.0MPaのときの厚さ変形率が20%以上で、なおかつ厚さ変形量が0.1mm以上であることを特徴とするICチップ内装シート。
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-
2005
- 2005-03-30 JP JP2005099627A patent/JP2006277641A/ja active Pending
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