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JP2006264962A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2006264962A
JP2006264962A JP2005089182A JP2005089182A JP2006264962A JP 2006264962 A JP2006264962 A JP 2006264962A JP 2005089182 A JP2005089182 A JP 2005089182A JP 2005089182 A JP2005089182 A JP 2005089182A JP 2006264962 A JP2006264962 A JP 2006264962A
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Kazuhiko Ido
一彦 井戸
Jinichi Osada
甚一 長田
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Abstract

【課題】ジャム処理を容易に行うことができるような画像形成装置を提供すること。
【解決手段】複数の駆動源により用紙搬送系32の主搬送路36、第1反転搬送路37、第2反転搬送路38、中継搬送路51、スイッチバック搬送路52に沿って用紙搬送を行い、画像形成系31により主搬送路36を搬送される用紙に対して画像形成を行い、用紙検知手段により各搬送路36、37、38、51、52を搬送中の用紙の位置を検知し、ジャム検知手段によりジャムの発生を検知するように構成された画像形成装置において、ジャム検知手段によりジャムの発生が検知された場合には、用紙検知手段により検知されるジャム発生時の用紙の位置に応じて、用紙搬送を行う各駆動源を停止するタイミングを異ならせるような制御を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置におけるジャム処理を容易とする技術に関する。
近年、画像形成装置の多機能化やコンパクト化、高速化が進んできている。このコンパクト化を達成しようとして、用紙を搬送する用紙搬送路を湾曲、屈曲して形成したり、短くしたり、用紙搬送路とこの用紙搬送路に沿って配置される印字部、排紙部等の構成部材との間隔を狭くしたりすることが行われている。また、高速化にともない、上述したように、用紙搬送路を短縮したり、プロセス速度と呼ばれる感光体の周速度や用紙搬送速度等を高速化したり、さらに、給紙部から連続して給紙を行うときは、用紙搬送路を搬送される用紙間の間隔を狭くしたりすることが行われている。
また、多機能化にともなって、印字終了後の用紙に対する後処理、例えば、ステープル処理やパンチ処理、製本処理等を行う用紙後処理装置や、多段排紙トレイをオプションとして備えるものの開発が進められている。このような用紙後処理装置や多段排紙トレイは大型であり、コンパクトな構成の画像形成装置の場合には、装置本体内に用紙後処理装置や多段排紙トレイを配置することができない。このため、用紙後処理装置や多段排紙トレイは、画像形成装置の外部(例えば、側部)に設置されるようになっている。
ところで、用紙後処理装置や多段排紙トレイがオプションとして設けられる場合、画像形成装置の装置本体に中継搬送ユニットが装着されることがある。この中継搬送ユニットは、画像形成装置の装置本体に形成されている空間、例えば、装置本体の原稿読取部と印字部と給紙部とによって形成されている空間に、従来あった排紙トレイの替わりに設けられるものであり、外部の用紙後処理装置や多段排紙トレイまで用紙を搬送するものである。
一方、画像形成装置において、ジャムが発生すると、通常、直ちに通電が切断されて、ジャム処理が終わるまで、印字処理や用紙搬送等の動作が停止される。そして、ジャム発生後、用紙搬送が直ちに停止されると、給紙部から連続給紙が行われていた場合には、ジャムした用紙以外の用紙が用紙搬送路で停滞している可能性がある。ジャム処理は、ユーザが装置のドアやカバー等を開放し、必要に応じて装置内のスペースに手を入れて停滞している用紙を取り除くことで行うことができる。
しかしながら、上述したように、画像形成装置において、用紙搬送路が湾曲、屈曲していたり、用紙搬送路と印字部、排紙部等の構成部材との間隔が狭くなっていると、用紙が停滞している場所によっては、ユーザが手を入れるスペースがなく、用紙を取り除きにくくなり、ジャム処理が困難になるという問題点がある。さらに、画像形成装置に配設される各ユニットの中で隣接するユニットの搬送路を跨いだ状態で用紙が停滞すると、ジャム処理は極めて困難となる。例えば、上述のように、装置本体に中継搬送ユニットを装着して、下流側の用紙後処理装置や多段排紙トレイへ用紙を搬送する場合、中継搬送ユニット内に用紙の大部分が搬送された状態で停滞すると、このような用紙は極めて取り除きにくく、ジャム処理は極めて困難となる。
加えて、用紙間の間隔を狭くして連続給紙が行われていると、ジャムした用紙以外の用紙が用紙搬送路で停滞している可能性も高くなり、上述のようなジャム処理が困難な場所に停滞している可能性も高くなるという問題点がある。
特許文献1には、ジャム処理を簡単に行うことができるような多重ソータが開示されている。具体的には、多重ソータの排出カバーが閉じた状態では、押上部材が搬送ローラと偏向ガイドとの間の搬送路の下方の場所に位置しており、ジャムが発生した場合、多重ソータの排出カバーを開くと、この排出カバーに連結しているリンク部材を介して押上部材が上記の場所から持ち上げられる。このような押上部材の移動により、上記の搬送路に詰まっている用紙を押し上げることによって、ジャム処理が難しい場所に停滞している用紙を容易に取り除くことができるようにした技術が示されている。
特開平4−182265号公報
本発明は、上述した従来技術の問題点を鑑みてなされたものであり、ジャム処理を容易に行うことができるような画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。すなわち、複数の駆動源により用紙搬送路に沿って用紙搬送を行い、画像形成手段により用紙搬送路を搬送される用紙に対して画像形成を行い、用紙検知手段により用紙搬送路を搬送中の用紙の位置を検知し、ジャム検知手段によりジャムの発生を検知するように構成された画像形成装置において、前記ジャム検知手段によりジャムの発生が検知された場合には、前記用紙検知手段により検知されるジャム発生時の用紙の位置に応じて、前記用紙搬送を行う各駆動源を停止するタイミングを異ならせることを特徴とする。
このような構成の画像形成装置によれば、用紙搬送を行う各駆動源を、ジャム発生後、直ちに停止せず、ジャム発生時の用紙の位置に応じて停止するようにしている。具体的には、各駆動源による用紙搬送を次のように行うことができる。ジャム発生時、用紙搬送路を搬送中の用紙がジャム処理を行うことができるような位置にある場合には、ジャム発生後、直ちに駆動源を停止して、それ以上の用紙搬送を行わないようにすることができる。また、逆に、用紙がジャム処理を行うことが困難な位置にある場合には、ジャム発生後、直ちに駆動源を停止せず、用紙を取り除くことが可能な位置まで搬送した後にその駆動源を停止するようにすることができる。これにより、ジャム処理を容易に行うことができるようになる。
また、本発明の画像形成装置において、前記用紙検知手段は、用紙搬送路に複数配設されており、該用紙検知手段のオン/オフタイミングを基に搬送中の用紙位置が検知されることを特徴とする。このような用紙検知手段としては、用紙の先端の通過によってオン状態となり、後端の通過によってオフ状態となるような接触式のセンサや光学式のセンサを用いることができる。
そして、このような構成の画像形成装置によれば、用紙搬送を行う各駆動源を、ジャム発生後、直ちに停止せず、用紙搬送路に複数配設された用紙検知手段のオン/オフタイミングを基に検知されるジャム発生時の用紙の位置に応じて停止するようにしている。具体的には、各駆動源による用紙搬送を、ジャム発生時、用紙搬送路を搬送中の用紙がジャム処理を行うことができるような位置にある場合には、ジャム発生後、直ちに駆動源を停止して、それ以上の用紙搬送を行わないようにすることができる。また、逆に、用紙がジャム処理を行うことが困難な位置にある場合には、ジャム発生後、直ちに駆動源を停止せず、用紙を取り除くことが可能な位置まで搬送した後にその駆動源を停止するようにすることができる。これにより、ジャム処理を容易に行うことができるようになる。
また、本発明の画像形成装置において、前記用紙検知手段により検知されるジャム発生時の用紙の位置が、用紙搬送路のうち、当該画像形成装置に配設される各ユニットの中で隣接するユニットの搬送路を跨いでいる場合には、前記隣接する一方のユニットから他方のユニットへ用紙を搬送する駆動源を、ジャム発生後、直ちに駆動源を停止せず、いずれかのユニットの搬送路へ用紙を送り込み、用紙を取り除くことが可能な位置まで搬送した後に停止することを特徴とする。
ここで、画像形成装置に配設されるユニットとしては、印字終了後の用紙に対する用紙後処理を行う後処理ユニットや、画像形成装置の外部に設置される後処理装置や多段排紙トレイまで用紙を搬送する中継搬送ユニット等がある。また、後処理ユニットや中継搬送ユニットが画像形成装置に装着されている場合には、画像形成装置の後処理ユニットや中継搬送ユニット以外の装置本体部分を1つのユニットとしてみなすことができる。
ジャム発生時、隣接するユニットの搬送路を跨いだ状態で用紙が停滞すると、例えば、画像形成装置の装置本体の搬送路と中継搬送ユニットの搬送路とに跨った状態で用紙が停滞すると、このような用紙は極めて取り除きにくく、ジャム処理が極めて困難となる場合がある。上述のような構成の画像形成装置では、ジャム発生時、用紙が隣接するユニットの搬送路を跨いでいる場合には、ジャム発生後、直ちに用紙搬送を停止せず、いずれかのユニットの搬送路へ用紙を送り込み、用紙を取り除くことが可能な位置まで搬送するようにしている。これにより、ジャム処理を容易に行うことができるようになる。
また、本発明の画像形成装置において、前記用紙搬送を行う一部の駆動源を、ジャム発生により当該画像形成装置の通電が切断された後、次の通電の開始時に所定時間だけ逆回転させることを特徴とする。
ジャム処理が困難な位置に用紙が停滞すると、用紙搬送を行う駆動源を逆回転させなければ、用紙を取り除くことが難しい場合がある。しかし、用紙搬送を行う駆動源の中には、通常時には、回転方向を頻繁に切り替えることが想定されていないものもある。したがって、ジャム発生時に、直ちに駆動源を逆回転させることが難しいこともある。そこで、このような場合には、ジャムが発生したとき、そのような駆動源を直ちに逆回転させるのではなく、画像形成装置の通電が切断された後、次の通電の開始時に所定時間だけ逆回転させるようにする。そして、この逆回転により、用紙を強制的に逆送して、用紙を取り除くことが可能な位置まで送った後、画像形成装置のカバーを開放等して用紙を取り除くことができる。
本発明は、上述のように、用紙搬送を行う各駆動源を、ジャム発生後、直ちに停止せず、ジャム発生時の用紙の位置に応じて停止するようにしている。具体的には、各駆動源による用紙搬送を、ジャム発生時、用紙搬送路を搬送中の用紙がジャム処理を行うことができるような位置にある場合には、ジャム発生後、直ちに駆動源を停止して、それ以上の用紙搬送を行わないようにすることができる。また、逆に、用紙がジャム処理を行うことが困難な位置にある場合には、ジャム発生後、直ちに駆動源を停止せず、用紙を取り除くことが可能な位置まで搬送した後にその駆動源を停止するようにすることができる。これにより、ジャム処理を容易に行うことができるようになる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
本実施形態では、本発明の画像形成装置を複合機に適用した場合について説明する。図1は、そのような複合機の内部構成の概略を示している。図1に示すように、複合機1は、原稿読取手段としてのスキャナ部2と、画像形成部3と、原稿自動給紙部4と、中継搬送ユニット5を備えている。なお、以下では、便宜上、図1に示される複合機1の構成のうち、中継搬送ユニット5以外の部分を「装置本体」と称する。
この複合機1は、用紙(OHP等の記録媒体を含む。)に画像を形成する画像形成モードとして、コピアモード(複写モード)、プリンタモード、FAXモードを有しており、不図示の操作部からの操作入力や、パーソナルコンピュータ等の外部ホスト装置からの印字ジョブの受信に応じたモードが、不図示の制御部によって選択される。
以下、複合機1の各部について説明する。
まず、スキャナ部2について説明する。スキャナ部2は、透明なガラス等より成る原稿台41上に載置された原稿の画像や、原稿自動給紙部4により1枚ずつ給紙される原稿の画像を読み取って原稿画像データを作成する部分である。このスキャナ部2は、露光光源21、複数の反射鏡22、23、24、結像レンズ25、光電変換素子(CCD)26を備えている。
露光光源21は、原稿自動給紙部4の原稿台41上に載置された原稿や、原稿自動給紙部4を搬送される原稿に対して光を照射するものである。各反射鏡22、23、24は、図1中、一点鎖線Aで光路を示すように、原稿からの反射光を、一旦、図1中、左方向に反射させた後、下方に反射させ、その後、結像レンズ25に向かうように、図1中、右方向に反射させるようになっている。
原稿の画像読取動作には、次の2つがある。原稿台41上に載置された原稿を読み取る場合(「シート固定方式」として使用する場合)には、露光光源21および各反射鏡22、23、24が、原稿台41に沿って水平方向に走査して、原稿全体の画像を読み取ることになる。一方、原稿自動給紙部4を搬送される原稿を読み取る場合(「シート移動方式」として使用する場合)には、露光光源21および各反射鏡22、23、24が、図1に示す位置に固定され、後述する原稿自動給紙部4の原稿読取部42を原稿が通過する際にその画像を読み取ることになる。
各反射鏡22、23、24で反射されて結像レンズ25を通過した光は、光電変換素子26に導かれ、この光電変換素子26において反射光が電気信号(原稿画像データ)に変換されるようになっている。
原稿自動給紙部4は、いわゆる自動両面原稿搬送装置として構成されている。この原稿自動給紙部4は、シート移動式として使用可能であって、原稿載置部としての原稿トレイ43、中間トレイ44、原稿排出部としての原稿排紙トレイ45、および各トレイ43、44、45間で原稿を搬送する原稿搬送系46を備えている。
原稿搬送系46は、原稿トレイ43に載置された原稿を、原稿読取部42を経て中間トレイ44または原稿排紙トレイ45へ搬送するための主搬送路47と、中間トレイ44上の原稿を主搬送路47に供給するための副搬送路48とを備えている。
主搬送路47の上流端(原稿トレイ43の排出側に対向する部分)には、原稿ピックアップローラ47aおよび捌きローラ47bが配設されている。また、捌きローラ47bの下側には、捌き板47cが配設されている。原稿ピックアップローラ47aの回転に伴って、原稿トレイ43上の原稿のうちの1枚が、捌きローラ47bと捌き板47cとの間を通過して主搬送路47に給紙されるようになっている。主搬送路47と副搬送路48との合流部分(図1中、Bの部分)よりも下流側には、PSローラ47e、47eが配設されている。このPSローラ47e、47eは、原稿の先端とスキャナ部2の画像読取タイミングとを調整して原稿を原稿読取部42に供給するものである。つまり、PSローラ47e、47eは、原稿が供給された状態でその原稿の搬送を一旦停止し、上記タイミングを調整して、原稿を原稿読取部42に供給するようになっている。
原稿読取部42は、プラテンガラス42aと原稿押え板42bとを備え、PSローラ47e、47eから供給された原稿がプラテンガラス42aと原稿押え板42bとの間を通過する際に、露光光源21からの光がプラテンガラス42aを通過して原稿に照射されるようになっている。この際、スキャナ部2による原稿画像データの取得が行われる。原稿押え板42bの背面(上面)には、図示しないコイルスプリングによる付勢力が付与されている。これにより、原稿押え板42bがプラテンガラス42aに対して所定の押圧力をもって接触し、原稿が原稿読取部42を通過する際に、プラテンガラス42aから浮き上がることを阻止している。
プラテンガラス42aの下流側には、搬送ローラ47fおよび原稿排紙ローラ47gが備えられている。プラテンガラス42a上を通過した原稿が搬送ローラ47fおよび原稿排紙ローラ47gを経て、中間トレイ44または原稿排紙トレイ45へ排紙されるようになっている。
原稿排紙ローラ47gと中間トレイ44との間には、中間トレイ揺動板44aが配設されている。この中間トレイ揺動板44aは、中間トレイ44側の端部が揺動中心とされて、図1中、ポジション1(実線で示す位置)と、このポジション1から上方へ跳ね上げられたポジション2との間で揺動可能となっている。中間トレイ揺動板44aがポジション2にある場合には、原稿排紙ローラ47gから排紙された原稿は原稿排紙トレイ45へ回収される。一方、中間トレイ揺動板44aがポジション1にある場合には、原稿排紙ローラ47gから排紙された原稿は中間トレイ44へ排出されるようになっている。この中間トレイ44への排紙時には、原稿の端縁が原稿排紙ローラ47g、47g間に挟持された状態となっており、この状態から原稿排紙ローラ47gが逆回転することによって原稿が副搬送路48に供給され、この副搬送路48を経て、再び主搬送路47に送り出されるようになっている。この原稿排紙ローラ47gの逆回転動作は、主搬送路47への原稿の送り出しと画像読取タイミングとを調整して行われる。これにより、原稿の裏面の画像が原稿読取部42によって読み取られるようになっている。
次に、画像形成部3について説明する。画像形成部3は、画像形成系31と、用紙搬送系32とを備えている。
画像形成系31は、レーザスキャニングユニット31aおよびドラム型の像担持体としての感光体ドラム31bを備えている。レーザスキャニングユニット31aは、光電変換素子26において変換された原稿画像データ、または、外部ホスト装置からの画像データに基づいたレーザ光を感光体ドラム31bの表面に照射するものである。感光体ドラム31bは、図1中、矢印で示す方向に回転し、レーザスキャニングユニット31aからのレーザ光が照射されることによってその表面に静電潜像が形成されるようになっている。
また、感光体ドラム31bの外周囲には、レーザスキャニングユニット31aの他に、現像ユニット(現像機構)31c、転写ローラ31dを有する転写ユニット(転写機構)、クリーニングユニット(クリーニング機構)31e、図示しない除電器、帯電ローラ31fを有する帯電ユニット(帯電機構)が周方向にわたって順に配設されている。
現像ユニット31cは、感光体ドラム31bの表面に形成された静電潜像をトナー(顕像化物質)により可視像に現像するものである。転写ローラ31dは、感光体ドラム31bの表面に形成されたトナー像を記録媒体としての用紙に転写するものである。クリーニングユニット31eは、トナー転写後において感光体ドラム31bの表面に残留したトナーを除去するものである。除電器は、感光体ドラム31bの表面の残留電荷を除去するものである。帯電ローラ31fは、静電潜像が形成される前の感光体ドラム31bの表面を所定の電位に帯電させるものである。
用紙に画像を形成する際には、帯電ローラ31fによって感光体ドラム31bの表面が所定の電位に帯電され、レーザスキャニングユニット31aが画像データに基づいたレーザ光を感光体ドラム31bの表面に照射する。その後、現像ユニット31cが感光体ドラム31bの表面にトナーによる可視像を現像し、転写ローラ31dによって、トナー像が用紙に転写される。さらに、その後、感光体ドラム31bの表面に残留したトナーはクリーニングユニット31eによって除去されるとともに、感光体ドラム31bの表面の残留電荷が除電器によって除去される。これにより、用紙への画像形成動作(印字動作)の1サイクルが終了する。このサイクルが繰り返されることにより、複数枚の用紙に対して連続的に画像形成を行うことができるようになっている。
用紙搬送系32は、給紙手段としての用紙カセット33に収納された用紙、または手差トレイ34に載置された用紙を1枚ずつ搬送して画像形成系31による画像形成を行わせるとともに、画像形成された用紙を搬送して排出するものである。画像形成された用紙は、後述するように、排紙トレイ35、または、中継搬送ユニット5を介して中継搬送ユニット5の下流側に設けられる図示しない用紙後処理装置や多段排紙トレイに排出される。
用紙搬送系32は、装置本体における主搬送路36、第1反転搬送路37、第2反転搬送路38と、中継搬送ユニット5におけるにおける中継搬送路51、スイッチバック搬送路52とを備えている。
装置本体の主搬送路36の一端側は、2つに分岐されており、一方の分岐端は用紙カセット33の排出側に対向しているとともに、他方の分岐端は手差トレイ34の排出側に対向している。また、主搬送路36の他端側は、中継搬送ユニット5に対向している。第2反転搬送路38は、一端側が転写ローラ31dの配設位置よりも上流側(図1中、下側)で主搬送路36に繋がっているとともに、他端側が転写ローラ31dの配設位置よりも下流側(図1中、上側)で主搬送路36に繋がっている。第1反転搬送路37は、一端側が転写ローラ31dの配設位置よりも下流側であって、上述の第2反転搬送路38の一端側が繋がっている位置よりもさらに下流側で主搬送路36に繋がっているとともに、他端側が排紙トレイ35に対向している。
主搬送路36の一方の分岐端(用紙カセット33の排出側に対向する部分)には、断面が半円状のピックアップローラ36aが配設されている。このピックアップローラ36aの回転により、用紙カセット33に収納されている用紙を1枚ずつ間欠的に主搬送路36に給紙できるようになっている。同様に、主搬送路36の他方の分岐端(手差トレイ34の排出側に対向する部分)には、断面が半円状のピックアップローラ36bが配設されている。このピックアップローラ36bの回転により、手差トレイ34に載置されている用紙を1枚ずつ間欠的に主搬送路36に給紙できるようになっている。
この主搬送路36における転写ローラ31dの配設位置よりも上流側には、レジストローラ36dが配設されている。このレジストローラ36dは、主搬送路36に沿って搬送されている用紙を一旦保持するとともに、用紙の先端と感光体ドラム31b表面のトナー像の先端とを合わせるタイミングで用紙を感光体ドラム31bへ向けて搬送するローラである。
主搬送路36における転写ローラ31dの配設位置よりも下流側であって、上述の第2反転搬送路38の一端側が繋がっている位置よりも上流側には、用紙に転写されたトナー像を加熱により定着させるための一対の加熱ローラ39a、加圧ローラ39bを備えた定着ユニット39が配設されている。さらに、主搬送路36の下流端には、用紙を中継搬送ユニット5に搬送するための排出ローラ36eが配設されている。また、主搬送路36には、用紙の通過を検知するための図示しない用紙センサが配設されている。
主搬送路36に対する第1反転搬送路37の接続位置には、分岐爪37aが配設されている。この分岐爪37aは、図1中、第1位置(実線で示す位置)と、この第1位置から、図1中、反時計回り方向に回動して第1反転搬送路37を開放する第2位置との間で水平軸回りに回動自在となっている。この分岐爪37aが第1位置にあるときには、用紙が中継搬送ユニット5に向けて搬送され、第2位置にあるときには、用紙が排紙トレイ35に向けて搬送される。
第1反転搬送路37には、排出ローラ37bが配設されており、中継搬送ユニット5におけるスイッチバック搬送路52でスイッチバックされた用紙が、第1反転搬送路37に供給された場合には、この排出ローラ37bによって用紙が排紙トレイ35へ排出される。また、第1反転搬送路37には、用紙の通過を検知するための図示しない用紙センサが配設されている。
主搬送路36に対する第2反転搬送路38の上流端の接続位置には、分岐爪38aが配設されている。この分岐爪38aは、図1中、第1位置(実線で示す位置)と、この第1位置から、図1中、反時計回り方向に回動して第2反転搬送路38を開放する第2位置との間で水平軸回りに回動自在となっている。この分岐爪38aが第1位置にあるときには、用紙が中継搬送ユニット5に向けて搬送され、第2位置にあるときには、用紙が第2反転搬送路38へ供給可能となっている。
第2反転搬送路38には、搬送ローラ38bが配設されており、中継搬送ユニット5におけるスイッチバック搬送路52でスイッチバックされた用紙が、第2反転搬送路38に供給された場合には、この搬送ローラ38bによって用紙が搬送され、レジストローラ36dの上流側で用紙が主搬送路36に導入されて、再び転写ローラ31dに向かって主搬送路36を搬送されるようになっている。つまり、用紙の裏面に対して画像形成が行えるようになっている。また、第2反転搬送路38には、用紙の通過を検知するための図示しない用紙センサが配設されている。
次に、中継搬送ユニット5について説明する。中継搬送ユニット5は、複合機1の装置本体に装着されており、複合機1の側部に取り付けられる用紙後処理装置や多段排紙トレイに印字終了後の用紙を搬送するために設けられている。また、印字終了後の用紙を排紙トレイ35に排紙したり、複合機1で両面印字を行う場合に表面印字が終了した用紙を反転するために設けられている。この中継搬送ユニット5は、複合機1の装置本体に形成されている空間、具体的には、用紙カセット33と、画像形成部3(画像形成系31)と、スキャナ部2とによって形成された空間に設けられている。なお、図1では、用紙後処理装置や多段排紙トレイを図示していない。
中継搬送ユニット5には、中継搬送路51、スイッチバック搬送路52が備えられている。中継搬送路51とスイッチバック搬送路52とは、装置本体の主搬送路36にそれぞれ接続されている。そして、その接続位置には、分岐爪53が配設されている。この分岐爪53は、図1中、中継搬送路51を開放する第1位置(実線で示す位置)と、この第1位置から、図1中、反時計回り方向に回動してスイッチバック搬送路52を開放する第2位置との間で水平軸回りに回動自在となっている。この分岐爪53が第1位置にあるときには、用紙が中継搬送路51へ供給可能となっており、第2位置にあるときには、用紙がスイッチバック搬送路52へ供給可能となっている。
中継搬送路51は、上流端が装置本体の主搬送路36に繋がっており、下流端が複合機1の側部に取り付けられる用紙後処理装置や多段排紙トレイに対向している。中継搬送路51には、搬送ローラ54、排出ローラ55が配設されている。中継搬送路51では、装置本体の主搬送路36から搬送されてきた用紙を、搬送ローラ54によって搬送し、排出ローラ55により用紙後処理装置や多段排紙トレイへ排出するようにしている。また、中継搬送路51には、用紙の通過を検知するための図示しない用紙センサが配設されている。
スイッチバック搬送路52は、上流端が装置本体の主搬送路36に繋がっており、中継搬送ユニット5の上部に形成されている。スイッチバック搬送路52は、印字終了後の用紙を排紙トレイ35に排紙したり、複合機1で両面印字を行う場合に表面印字が終了した用紙を反転するときに用いられる。スイッチバック搬送路52における用紙反転は、次のようにして行われる。装置本体の排出ローラ36eから搬送されてきた用紙をスイッチバック搬送路52に導き、用紙の後端部を排出ローラ36eでチャックした状態で、この排出ローラ36eを逆回転する。これにより、用紙が反転され、今度は、主搬送路36を逆向きに搬送され、その後、第1反転搬送路37または第2反転搬送路38に導かれる。スイッチバック搬送路52には、用紙の存在を検知するための図示しない用紙センサが配設されている。
以上のような中継搬送ユニット5を備えている複合機1において、ジャムが発生した場合、複合機1の通電が切断され、印字処理や用紙搬送が停止される。用紙搬送が停止されると、搬送中の用紙は用紙搬送系32で停滞することとなる。
この例の複合機1では、以下に述べるように、用紙搬送系32を搬送中の用紙の位置を検知し、ジャム発生時の搬送中の用紙位置に応じて、用紙搬送を停止するタイミングを異ならせることによって、ジャム処理を容易に行うことができるような制御を行っている。なお、この制御の制御主体は、主として複合機1の制御部(図示せず)であり、この制御部は、具体的には、図2に示すような処理を行っている。
ここで、用紙搬送系32における用紙搬送は、モータ等の駆動源(図示せず)の動力を用紙搬送系32に配置されているローラ等に伝達することによって行われている。ここで、複合機1には、用紙搬送系32のそれぞれのローラ等を独立して駆動できるように、複数の駆動源が設けられている。例えば、排出ローラ36eを駆動するための排出モータが設けられており、搬送ローラ38bを駆動するための搬送モータが設けられている。各駆動源は、それぞれ複合機1の制御部に接続されており、複合機1の制御部から信号によりその駆動が制御される。
また、用紙搬送系32を搬送中の用紙の位置は、次のようにして検知されている。用紙搬送系32の複数箇所には、用紙の通過や存在を検知するための用紙センサ(用紙検知手段)が配設されている。具体的には、上述したように、主搬送路36、第1反転搬送路37、第2反転搬送路38、中継搬送路51、スイッチバック搬送路52に用紙センサが配置されている。この用紙センサとして、例えば、用紙の先端の通過によってオン状態となり、後端の通過によってオフ状態となるような接触式のセンサや光学式のセンサを用いることができる。各用紙センサは、それぞれ複合機1の制御部に接続されており、各用紙センサにより用紙の通過や存在が検知されると、用紙検出信号が複合機1の制御部に送られる。一方、複合機1では、用紙搬送系32の用紙の位置に応じて用紙搬送速度が定められている。したがって、ある基準となる時刻(基準時刻)にタイマを起動し、基準時刻からの経過時間を測定すれば、タイマの計時時間から搬送中の用紙の位置がわかる。つまり、基準時刻の後、所定のタイミングで用紙センサにより用紙搬送系32の搬送中の用紙が検知されることとなる。基準時刻としては、例えば、いずれかの用紙センサにより用紙が検知されたタイミング、ピックアップローラ36aにより用紙カセット33に収納されている用紙の主搬送路36への給紙を開始したタイミングや、レジストローラ36dにより一但保持されている用紙の先端と感光体ドラム31b表面のトナー像の先端とが合うように用紙搬送を開始したタイミング等がある。なお、タイマとして、制御部に内蔵されているものを用いることができる。
そして、基準時刻の後、所定のタイミングで用紙センサにより用紙搬送系32の搬送中の用紙が検知されるはずであるにもかかわらず、その所定のタイミングで検知されなければ、その用紙センサの上流側でジャムが発生したと判定される。つまり、所定のタイミングで用紙が搬送されてくるはずだったにもかかわらず、その所定のタイミングで用紙が搬送されてこなければ、ジャムが発生したと判定される。このように、用紙センサとタイマとによりジャム検知手段を構成することができる。そして、このとき、ジャムした用紙以外の用紙が用紙搬送系32を搬送中であれば、ジャム発生時の搬送中の用紙の位置がわかる。
この例では、ジャム発生時の搬送中の用紙位置に応じて、用紙搬送を停止するタイミングを異ならせるようにしている。具体的には、ジャム発生時に用紙を取り除きにくい位置に用紙がある場合には、ジャム発生後、直ちにその用紙を搬送するための駆動源を停止しないで、用紙を取り除くことが可能な位置まで搬送した後にその駆動源を停止するような制御を行っている。このような制御の一例を、図2のフローチャートを用いて詳しく説明する。
図2は、用紙をスイッチバック搬送路52で反転する場合を例にとり、ジャム発生時の搬送中の用紙の位置に応じて、用紙反転を行う排出ローラ36eの駆動源(以下では、「排出モータ」という)の停止タイミングを変化させる制御を示している。図3は、排出ローラ36eを駆動する排出モータの駆動を示すタイミングチャートである。
この制御は、スイッチバック搬送路52で反転される各用紙(ジャムした用紙以外の各用紙)について行われる。ここでは、搬送される1枚の用紙に着目し、この用紙の反転前から反転後までにおける排出モータの動作について詳しく説明する。なお、上述したように、スイッチバック搬送路52で用紙を反転するには、まず、排出モータの正回転により排出ローラ36eから搬送されてきた用紙をスイッチバック搬送路52に導き、用紙の後端部を排出ローラ36eでチャックした状態で、今度は、排出モータの逆回転により排出ローラ36eを逆回転させる。
図2に示すように、複合機1の制御部は、主搬送路36からスイッチバック搬送路52へ向けて搬送中の用紙を反転センサにより検知すると、所定の時間Tfをセットし、タイマを起動する(ステップS101、S102、S103)。ここで、反転センサは、上述した基準時刻からの経過時間を測定するタイマを起動するためのものであって、便宜上、「反転センサ」と称している。反転センサとしては、上述したような基準時刻を設定できるようなもの、この場合には、例えば、主搬送路36に配設されている用紙センサを用いることができる。なお、図3では、時刻t1で、主搬送路36からスイッチバック搬送路52へ向けて搬送中の用紙が反転センサにより検知され、反転センサがオンしている。
時間Tfは、反転センサの配置位置から用紙反転時に用紙が停止する位置(反転停止位置)まで用紙を搬送するのに要する時間である。反転停止位置は、用紙反転時に用紙が一旦停止される位置であり、用紙が主搬送路36からスイッチバック搬送路52へ最大限送り込まれているような位置である。
次に、タイマによる計時時間tm1が時間Tfを経過する前に、複合機1でジャムが発生したか否かを判定する(ステップS104、S105)。上述したように、複合機1の用紙搬送系32において、所定のタイミングで用紙が搬送されてくるはずだったにもかかわらず、その所定のタイミングで用紙が搬送されてこなかったとき、ジャムが発生したと判定される。ここでは、用紙が反転停止位置に送られるまでに、つまり、用紙反転前にジャムが発生したか否かを判定している。この判定の結果、ジャムが発生した場合には、ステップS111へ移行し、逆に、ジャムが発生していない場合には、ステップS106へ移行する。
ステップS106では、所定の時間Tbをセットするとともにタイマの計時を0にリセットする。次に、排出モータの逆回転を開始して排出ローラ36eを逆回転させ、タイマを起動する(ステップS107、S108)。これにより、反転停止位置まで搬送されていた用紙が反転され、今度は逆に、スイッチバック搬送路52から主搬送路36へ向けて搬送される。時間Tbは、上述の反転停止位置から用紙反転時に用紙の反転が完了した位置(反転完了位置)まで用紙を搬送するのに要する時間である。反転完了位置は、スイッチバック搬送路52から主搬送路36へ用紙が完全に送り込まれて用紙搬送が完了するような位置である。
そして、次に、タイマによる計時時間tm2が時間Tbを経過する前に、複合機1でジャムが発生したか否かを判定する(ステップS109、S110)。ここでは、用紙が反転停止位置から反転完了位置に送られるまでに、つまり、用紙反転後にジャムが発生したか否かを判定している。この判定の結果、ジャムが発生した場合には、ステップS121へ移行し、逆に、ジャムが発生していない場合には、正常に反転が行われたものとして、この制御を終了する。なお、以上のように、正常に用紙反転が行われた場合には、排出モータは、図3の「A.正常反転」で示すように駆動する。図3では、時刻t3で、排出モータの逆回転が開始されており、上述の時刻t1から時刻t3までの時間が時間Tfとなっている。
用紙が反転停止位置に送られるまでにジャムが発生した場合、つまり、用紙反転前にジャムが発生した場合には、排出モータの停止は、次のようにして行われる。ステップS111では、時間Tsをセットするとともにタイマの計時を0にリセットする。時間Tsは、上述の時間Tfから、反転停止位置から用紙を取り除くことが可能な位置(用紙除去可能位置)まで用紙を反転搬送するのに要する時間を差し引き、さらに、ジャム発生までのタイマによる計時時間tm1を差し引いた値である。用紙除去可能位置は、その位置で用紙が停滞した場合、複合機1のカバーを開放等することによって取り除くことができるような位置である。言い換えれば、容易にジャム処理を行うことができるような位置である。
次に、この時間Tsが0よりも大きいか否かを判定する(ステップS112)。ここでは、上記ステップS111で算出された時間Tsの値によって、現在、用紙が用紙除去可能位置にあるか否かを判定している。詳しく言えば、この場合、用紙反転前であり、排出ローラ36eの正回転により、用紙は主搬送路36からスイッチバック搬送路52へ向けて搬送されている最中である。このため、Tsの値が0よりも大きければ、用紙のスイッチバック搬送路52へ搬送されている部分が少なく(主搬送路36に残っている部分が多く)、用紙は用紙除去可能位置にあると判定される。逆に、Tsの値が0よりも大きくなければ、用紙のスイッチバック搬送路52へ搬送された部分が多く(主搬送路36に残っている部分が少なく)、用紙は用紙除去可能位置にはないと判定される。
そして、ステップS112の判定において、Tsが0よりも大きい場合には(Ts>0)、用紙は用紙除去可能位置にあるとして、排出モータを停止する(ステップS116)。これにより、用紙搬送が停止され、用紙が停滞する。このとき、用紙は、用紙除去可能位置で停滞しているため、複合機1のカバーを開放等して取り除くことができる。つまり、用紙が用紙除去可能位置にあるため、ジャム発生後、直ちに排出モータを停止しても、ジャム処理を容易に行うことができる。
しかし、ステップS112の判定で、Tsが0よりも大きくない場合には(Ts≦0)、用紙は用紙除去可能位置にはない。このため、タイマを起動し、このタイマによる計時時間tm3が時間|Ts|(−Ts)を経過するまで、排出モータの逆回転を開始して排出ローラ36eを逆回転させる(ステップS113、S114、S115)。そして、タイマによる計時時間tm3が時間−Tsを経過した後、排出モータを停止する(ステップS116)。このような制御により、ジャム発生時には、用紙除去可能位置になかった用紙を、時間−Tsだけの間、排出モータを逆回転することによって、主搬送路36側へ搬送し、用紙除去可能位置まで戻すようにしている。そして、用紙除去可能位置まで搬送した後、排出モータを停止する。このとき、用紙は、用紙除去可能位置まで戻されて停滞しているため、複合機1のカバーを開放等して取り除くことができる。このように、ジャム発生時に用紙が用紙除去可能位置にない場合には、ジャム発生後、直ちに排出モータを停止せず、用紙を用紙除去可能位置まで搬送した後に排出モータを停止して、ジャム処理を容易に行うことができるようにしている。なお、以上のように、用紙反転前にジャムが発生し、用紙が用紙除去可能位置にない場合には、排出モータは、図3の「B.反転前−ジャム検知停止」で示すように駆動する。ここでは、正回転していた排出モータを、ジャム検知後、逆回転させて、時間−Tsの間だけ駆動するようにしている。図3では、用紙反転前の時刻t2で、ジャム発生が検知されており、この時刻t2で、排出モータの逆回転が開始されている。そして、時刻t4で、排出モータの逆回転が停止しており、時刻t2から時刻t4までの時間が時間−Tsとなっている。
一方、用紙が反転停止位置から反転完了位置に送られるまでにジャムが発生した場合、つまり、用紙反転が行われた後にジャムが発生した場合には、排出モータの停止は、次のようにして行われる。ステップS121では、時間Ts´をセットするとともにタイマの計時を0にリセットする。時間Ts´は、上述の反転停止位置から用紙除去可能位置まで用紙を反転搬送するのに要する時間から、ジャム発生までのタイマによる計時時間tm2を差し引いた値である。
次に、この時間Ts´が0よりも大きいか否かを判定する(ステップS122)。ここでは、上記ステップS121で算出された時間Ts´の値によって、現在、用紙が用紙除去可能位置にあるか否かを判定している。詳しく言えば、この場合、用紙反転後であり、排出ローラ36eの逆回転により、用紙はスイッチバック搬送路52から主搬送路36へ向けて搬送されている最中である。このため、Ts´の値が0よりも小さければ、用紙の主搬送路36へ搬送されている部分が多く(スイッチバック搬送路52に残っている部分が少なく)、用紙は用紙除去可能位置まで搬送されている。逆に、Ts´の値が0よりも小さくなければ、用紙の主搬送路36へ搬送された部分が少なく(スイッチバック搬送路52に残っている部分が多く)、用紙は用紙除去可能位置まで搬送されていない。
そして、ステップS122の判定において、Ts´が0よりも小さい場合には(Ts´<0)、用紙は用紙除去可能位置にあるとして、排出モータを停止する(ステップS125)。これにより、用紙搬送が停止され、用紙が停滞する。このとき、用紙は、用紙除去可能位置まで搬送されて停滞しているため、複合機1のカバーを開放等して取り除くことができる。つまり、用紙が用紙除去可能位置にあるため、ジャム発生後、直ちに排出モータを停止しても、ジャム処理を容易に行うことができる。
しかし、ステップS122の判定で、Ts´が0よりも小さくない場合には(Ts´≧0)、用紙は用紙除去可能位置にはない。このため、タイマを起動し、このタイマによる計時時間tm4が時間Ts´を経過するまで、排出モータの逆回転を継続して排出ローラ36eを逆回転させる(ステップS123、S124)。そして、タイマによる計時時間tm4が時間Ts´を経過した後、排出モータを停止する(ステップS125)。このような制御により、ジャム発生時には、用紙除去可能位置になかった用紙を、時間Ts´だけの間、排出モータの逆回転を続行することによって、主搬送路36側へさらに搬送し、用紙除去可能位置まで搬送するようにしている。そして、用紙除去可能位置まで搬送した後、排出モータを停止する。このとき、用紙は、用紙除去可能位置まで搬送されて停滞しているため、複合機1のカバーを開放等して取り除くことができる。このように、ジャム発生時に用紙が用紙除去可能位置にない場合には、ジャム発生後、直ちに排出モータを停止せず、停止タイミングを遅延し、用紙を用紙除去可能位置まで搬送した後に排出モータを停止して、ジャム処理を容易に行うことができるようにしている。なお、以上のように、用紙反転後にジャムが発生し、用紙が用紙除去可能位置にない場合には、排出モータは、図3の「C.反転後−ジャム検知停止」で示すように駆動する。ここでは、逆回転していた排出モータの駆動を、ジャム検知後、時間Ts´の間だけ続行するようにしている。図3では、用紙反転後の時刻t5で、ジャム発生が検知されている。この時刻t5では、排出モータの逆回転を停止せずに、時刻t6まで継続するようにしている。そして、時刻t5から時刻t6までの時間が時間Ts´となっている。
以上のように、中継搬送ユニット5を備えた複合機1において用紙反転を行う場合、用紙搬送系32を搬送中の用紙の位置を検知し、ジャム発生時の搬送中の用紙位置に応じて、用紙搬送を停止するタイミングを異ならせている。つまり、ジャム発生時、搬送中の用紙が用紙除去可能位置にあれば、直ちに排出ローラ36eを駆動する排出モータを停止して用紙搬送を停止し、一方、搬送中の用紙が用紙除去可能位置になければ、直ちに排出モータを停止せず、用紙除去可能位置まで用紙を搬送した後に排出モータを停止して用紙搬送を停止するようにしている。これにより、いずれの場合も、複合機1のカバーを開放等して用紙を取り除くことができ、ジャム処理を容易に行うことができる。
以上では、スイッチバック搬送路52を用いて用紙を反転する場合について説明したが、これ以外の場合にも同様にあてはまる。例えば、用紙反転を行わず、用紙を排出ローラ36eにより装置本体から中継搬送ユニット5へ搬送する場合にも、ジャム発生時の搬送中の用紙位置に応じて、排出モータの停止タイミングを変化させることによって、ジャム処理を容易とすることができる。
また、排出ローラ36e以外のローラ等についても、それぞれの駆動源を停止するタイミングを、ジャム発生時の搬送中の用紙位置に応じて変化させることでジャム処理を容易とすることができる。例えば、中継搬送ユニット5の中継搬送路51の搬送ローラ54、排出ローラ55の場合には、中継搬送ユニット5内に用紙の全部分(先端から後端までの全部分)が停滞すると、ジャム処理は極めて困難となる。このため、ジャム発生後、直ちに搬送ローラ54、排出ローラ55の駆動源を停止せず、その停止タイミングを遅延して、用紙除去可能位置(この場合、排出ローラ55から用紙の先端が突出するような位置)まで用紙を搬送した後に、駆動源を停止して用紙搬送を停止することによって、ジャム処理を容易に行うことができる。
なお、上述したように、ジャム処理が困難な位置に用紙が停滞すると、用紙搬送を行う駆動源を逆回転させなければ、用紙を取り除くことが難しい場合がある。ところで、排出ローラ36eは、用紙反転を行うローラであるため、ジャムが発生していない通常時においても、その回転方向を切り替える制御を容易に行うことができる。つまり、排出ローラ36eを駆動する排出モータには、その回転方向を容易に切り替えることができるものが用いられている。しかし、用紙搬送を行う駆動源の中には、通常時には、回転方向を頻繁に切り替えることが想定されていないものもある。したがって、上述の制御において、ジャム発生時に、直ちに駆動源を逆回転させることが難しいこともある。そこで、このような場合には、ジャムが発生したとき、そのような駆動源を直ちに逆回転させるのではなく、複合機1の通電が切断された後、次の通電の開始時に所定時間だけ逆回転させるようにする。そして、この逆回転により、用紙を強制的に逆送して、用紙を取り除くことが可能な位置まで送ることができる。これにより、複合機1のカバーを開放等して取り除くことができる。ここで、次の通電の開始時は、例えば、ジャムの発生により複合機1の通電が切断された後、ジャム処理を行うために開放したカバーを閉じたとき等である。
本発明を適用する複合機の概略構成を示す図である。 用紙を反転する場合に、用紙反転を行うローラの駆動源の停止タイミングを変化させる制御を示すフローチャートである。 用紙反転を行うローラの駆動源の駆動を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 複合機
2 スキャナ部
3 画像形成部
5 中継搬送ユニット
31 画像形成系
32 用紙搬送系
33 用紙カセット
35 排紙トレイ
36 主搬送路
36e 排出ローラ
37 第1反転搬送路
38 第2反転搬送路
51 中継搬送路
52 スイッチバック搬送路

Claims (4)

  1. 複数の駆動源により用紙搬送路に沿って用紙搬送を行い、画像形成手段により用紙搬送路を搬送される用紙に対して画像形成を行い、用紙検知手段により用紙搬送路を搬送中の用紙の位置を検知し、ジャム検知手段によりジャムの発生を検知するように構成された画像形成装置において、
    前記ジャム検知手段によりジャムの発生が検知された場合には、前記用紙検知手段により検知されるジャム発生時の用紙の位置に応じて、前記用紙搬送を行う各駆動源を停止するタイミングを異ならせることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記用紙検知手段は、用紙搬送路に複数配設されており、該用紙検知手段のオン/オフタイミングを基に搬送中の用紙位置が検知されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記用紙検知手段により検知されるジャム発生時の用紙の位置が、用紙搬送路のうち、当該画像形成装置に配設される各ユニットの中で隣接するユニットの搬送路を跨いでいる場合には、前記隣接する一方のユニットから他方のユニットへ用紙を搬送する駆動源を、ジャム発生後、直ちに駆動源を停止せず、いずれかのユニットの搬送路へ用紙を送り込み、用紙を取り除くことが可能な位置まで搬送した後に停止することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記用紙搬送を行う一部の駆動源を、ジャム発生により当該画像形成装置の通電が切断された後、次の通電の開始時に所定時間だけ逆回転させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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JP2016175316A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 理想科学工業株式会社 印刷装置

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