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JP2006264217A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2006264217A JP2005087923A JP2005087923A JP2006264217A JP 2006264217 A JP2006264217 A JP 2006264217A JP 2005087923 A JP2005087923 A JP 2005087923A JP 2005087923 A JP2005087923 A JP 2005087923A JP 2006264217 A JP2006264217 A JP 2006264217A
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JP2005087923A
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Hiroshi Hirayama
浩志 平山
Kazunori Sakurai
和徳 桜井
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Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】 発光素子と像担持体との間隔を高い精度で所期の寸法に維持する。
【解決手段】 画像形成装置は、感光体ドラム110とその外周面21に対向するヘッド10aとを有する。ヘッド10aは、感光体ドラム110の外周面21と略等しい曲率の摺動面41が当該外周面21に面接触する光透過性の基板31と、この基板31を挟んで外周面21と対向するように基板31に固定されて外周面21への光照射により感光体ドラム110に潜像を形成する発光素子38とを有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、発光素子からの照射光に応じて像担持体に潜像が形成される画像形成装置に関する。
この種の画像形成装置は、感光体ドラムなどの像担持体とその表面に対向するヘッドとを備える。ヘッドのうち感光体ドラムと対向する部分には、有機EL(ElectroLuminescent)材料などの発光材料によって形成された複数の発光素子が配列される。像担持体の表面には、各発光素子からの照射光に応じた潜像が形成される。
この構成においては、ヘッドや像担持体の寸法の誤差またはこれらの要素の取付け位置の誤差に起因して、像担持体の部位によってその表面と各発光素子との間隔が変動する場合がある。このように像担持体と各発光素子との間隔が変動すると、像担持体の表面のうち各発光素子からの光が到達する領域の面積や形状がばらつくから、精細な画素からなる高解像度の画像を印刷することが困難となる。この問題を解決するために、像担持体の表面に接触するガイド体がヘッドに固定された構成(例えば特許文献1)や、各発光素子の端面を像担持体の表面に接触させた構成(例えば特許文献2)が提案されている。
特開平7−178956号公報(図1) 特開平5−27563号公報(図1)
しかしながら、これらの技術においては、特許文献1のガイド体の表面や特許文献2の発光素子の端面といった平坦面が像担持体の表面に線接触するため、ヘッドを像担持体の表面に対して所期の位置に精度よく設置することが困難であり、さらにヘッドの設置後にもこれを所期の姿勢に安定的に維持することが困難であるという問題がある。すなわち、特許文献1や特許文献2の技術によっても、発光素子と像担持体との距離を高い精度で調整することには依然として限界がある。本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、発光素子と像担持体との間隔を高い精度で所期の寸法に維持するという課題の解決を目的としている。
この課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、曲面である像担持面が所定の方向(例えば副走査方向)に進行する像担持体と、像担持面と略等しい曲率の摺動面が当該像担持面に面接触する光透過性の摺動体(例えば第1実施形態における基板31や第3実施形態における封止体36)と、摺動体を挟んで像担持体と対向するように当該摺動体に固定されて像担持面への光照射により像担持体に潜像を形成する発光素子とを具備する。なお、像担持面とは、像担持体のうち発光素子からの光線が照射される表面であり、例えば円筒状ないし円柱状の像担持体の外周面や円筒状の像担持体の内周面である。
この構成において、発光素子が固定された摺動体は、像担持面と略等しい曲率の曲面である摺動面にて当該像担持面に面接触するから、ヘッドが像担持体の表面に線接触する従来の構成と比較して、摺動体は高い精度で所期の姿勢および位置に維持される。したがって、この摺動体に固定された発光素子と像担持面との距離を精度よく所期の寸法に維持することができる。
本発明の第1の態様(例えば後述する第1実施形態)において、摺動体は、略円柱面の外周面(すなわち円柱面の中心線とは反対側の表面)たる像担持面に摺動面が面接触するように、像担持体の外側に配置される。この態様によれば、摺動体を設置する作業を容易に実施することが可能となる。
また、本発明の第2の態様(例えば後述する第2実施形態)において、摺動体は、略円柱面の内周面(すなわち円柱面の中心線と対向する表面)たる像担持面に摺動面が面接触するように、像担持体の内側に配置される。この態様によれば、摺動体の設置に要するスペースを削減することができる。
本発明の望ましい態様においては、摺動体を像担持体に付勢する付勢手段がさらに設けられる。この態様によれば、像担持体に対する摺動体の姿勢や位置をさらに確実に維持することが可能となる。本態様における付勢手段の典型例は、バネやゴムといった弾性体である。なお、この態様においては、摺動体が弾性体によって直接的に付勢されてもよいし、この摺動体に固定された部材(例えば第1実施形態の封止体35や第2実施形態の基板32)を弾性体が押圧することによって摺動体が間接的に像担持体に付勢されてもよい。
また、発光素子が形成された光透過性の板材を当該発光素子からの出射光が透過する構成(いわゆるボトムエミッションタイプ)においては、発光素子が形成される板材を摺動体として兼用することが可能である。この態様によれば、発光素子が形成される板材と摺動体とが別個の部材とされた構成と比較して、部品点数の削減による製造コストの低減や製造工程の簡素化が実現される。なお、この態様においては、摺動体のうち摺動面とは反対側の表面に封止体を形成して発光素子を被覆する構成が望ましい。この態様によれば、外気や水分の付着による発光素子の劣化を抑制することができる。
さらに他の態様において、摺動体は、当該摺動体のうち像担持面の進行方向における上流側の側面と摺動面との間に位置して像担持面との仰角が鋭角となるように傾斜した傾斜面を有する。ここで、摺動体のうち像担持面の進行方向における上流側の側面と摺動面とが鋭角をもって交差する構成(例えば図17の構成)においては、この角部の衝突によって像担持面が損傷する可能性がある。これに対し、本態様によれば、摺動体の側面と摺動面との間に傾斜面が存在するから、摺動体との衝突に起因した像担持面の損傷を抑制できるという利点がある。
また、発光素子からの出射光を集光するレンズが像担持面と発光素子との間に介在する構成としてもよい。この態様によれば、発光素子からの出射光の利用効率を向上させることができる。換言すると、レンズが配置されない構成と比較して、像担持体に潜像を形成するために必要となる発光素子からの光量を低減することができるから、消費電力の低減や発光素子の劣化の抑制を図ることができる。
より望ましい態様において、摺動体は、像担持面との対向面に発光素子が形成された第1の部分と、像担持面の進行方向と垂直な方向に沿って第1の部分を挟む各位置に配置されて第1の部分よりも像担持面側に突出する第2の部分とを有する。この態様においては、第2の部分における像担持面との対向面が摺動面となる。この態様によれば、第1の部分と第2の部分との段差に対応した空隙をあけて発光素子と像担持面とが離間するから、像担持面との接触に起因した発光素子の破損や劣化を未然に防止することができる。
図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の各図面においては、各部の寸法の比率を実際のものとは適宜に異ならせている。
<A:第1実施形態>
図1は、本実施形態に係る画像形成装置(例えば画像印刷装置)の構成を示す斜視図である。この画像形成装置は、プリンタや複写機およびファクシミリの印刷部分として使用される装置であり、図1に示されるように、矢印Aの方向(副走査方向)に回転可能に軸支された円筒状の感光体ドラム110と、この感光体ドラム110の外周面21に対向するヘッド10aとを有する。なお、以下では感光体ドラム110の回転軸の方向(すなわち感光体ドラム110の母線の方向(主走査方向))を「ドラム軸方向X」と表記する。
図2は、図1に示された要素をドラム軸方向Xに垂直な平面にて破断したときの構成を示す断面図である。図1および図2に示されるように、ヘッド10aは、ドラム軸方向Xを長手方向として感光体ドラム110の外周面21に対向する略長方形状の基板31と、この基板31のうち感光体ドラム110との対向面(以下「ドラム対向面」という)Sa1とは反対側の表面(以下「素子形成面」という)Sa2上に形成された複数の発光素子38と、基板31の素子形成面Sa2に形成されて発光素子38を覆う封止体35とを有する。封止体35は、アクリル系やエポキシ系といった各種の樹脂材料からなる膜体である。このように封止体35によって発光素子38を被覆することにより、外気や水分の付着に起因した発光素子38の劣化を防止することができる。
図1に示されるように、封止体35の表面には複数の弾性体631が分散して配置される。各弾性体631は、ヘッド10aを感光体ドラム110に対して弾性的に付勢する手段であり、画像形成装置の筐体60とヘッド10aとの間に介在する。本実施形態においては、封止体35の表面における各角部の近傍とその長手方向における中央部とに合計6個の弾性体631が配置される。この弾性体631は、例えば、一端がヘッド10aに固定されるとともに他端が筐体60に固定されたコイルバネである。ただし、弾性体631の具体的な形態は任意に変更される。例えば、板バネなど他の形態のバネや封止体35と筐体60との間に介挿されたゴムなど他の種々の部材を弾性体631として採用することができる。
図1および図2に示される基板31は、光透過性を有する板状の部材であり、例えばガラスやプラスチックといった材料からなる。一方、各発光素子38は、有機EL材料からなる発光層を陽極と陰極との間に介在させた素子であり、電気エネルギの付与によって発光する。図3は、基板31における素子形成面Sa2上の構成を示す平面図である。同図に示されるように、多数の発光素子38は、ドラム軸方向Xに沿って二列かつ千鳥状に配列され、用紙などの記録材に形成されるべき画像に応じて選択的に発光する。各発光素子38からの出射光は、基板31を透過したうえで感光体ドラム110の表面に到達する。すなわち、本実施形態におけるヘッド10aはボトムエミッションタイプである。ヘッド10aによる露光により、感光体ドラム110の表面には所望の画像に応じた潜像が形成される。なお、発光素子38の配列のパターンは図3の例に限定されず、単列または3列以上であってもよいし他の適切なパターンであってもよい。
次に、図4は、基板31の外観を示す斜視図である。同図においてはドラム対向面Sa1が上方に位置する(すなわち図1や図2とは上下関係が逆転している)。図4に示されるように、基板31のドラム対向面Sa1は、摺動面41と傾斜面45とを含む。このうち摺動面41は、図2および図4に示されるように、感光体ドラム110の外周面21と略等しい曲率にて感光体ドラム110とは反対側に窪んだ湾曲面である。すなわち、摺動面41は、半径が感光体ドラム110の外周面21と略等しい円柱面における内側の表面(内周面)の一部であると言うことができる。したがって、ヘッド10aが弾性体631によって感光体ドラム110に付勢されると、図2に示されるように、基板31の摺動面41は、その全域にわたって隙間なく感光体ドラム110の外周面21に面接触する。
一方、傾斜面45は、基板31のうち感光体ドラム110が回転する方向Aの上流側に位置する側面47と摺動面41との間に位置する平面であり、図2に示されるように感光体ドラム110の外周面21との仰角θ1が鋭角となるように当該外周面21に対して傾斜する。この仰角θ1は、摺動面41のうち感光体ドラム110が回転する方向Aの上流側に位置する周縁Eにおける外周面21の接線PLと傾斜面45とがなす角度である。換言すると、傾斜面45は、摺動面41のうち感光体ドラム110の回転方向Aの上流側の部分を面取りした部分であると捉えることもできる。したがって、図2に示されるように、摺動面41が感光体ドラム110の外周面21と面接触するのに対し、傾斜面45は感光体ドラム110の外周面21に空隙をあけて対向する。以上に説明した形状の基板31は、例えば、略長方形の板材の表面を機械的または化学的に研磨することによって作成される。
以上に説明したように、本実施形態においては、感光体ドラム110の外周面21と略等しい曲率の摺動面41が当該外周面21と面接触するから、ドラム対向面Sa1が平坦面とされた構成と比較して、各発光素子38と感光体ドラム110の外周面21との距離を所期の寸法に精度よく維持することができるという効果が得られる。この効果について詳述すると以下の通りである。
いま、本実施形態と対比される構成として、図5(a)に示されるように基板31のドラム対向面Sa1が平坦面とされたヘッド10xを想定する。この構成においては、ドラム対向面Sa1が感光体ドラム110の外周面21に線接触するに過ぎないため、感光体ドラム110に対するヘッド10xの位置や姿勢が安定しないという問題がある。例えば、図5(a)に示されるようにドラム対向面Sa1が略水平となるようにヘッド10xを維持しようとしても、ドラム対向面Sa1と外周面21との接触線を中心としてヘッド10xが回転し、この結果として図5(b)に示されるようにヘッド10xが傾斜した姿勢となる場合がある。また、例えば感光体ドラム110が回転するときに感光体ドラム110からヘッド10xに作用する摩擦力やその他の要因(例えば外力の作用)によって、図5(c)に示されるように、ヘッド10xが本来の位置から水平方向に変位する場合もある。そして、図5(b)および図5(c)の何れの場合にあっても、発光素子38と感光体ドラム110の外周面21との距離は図5(a)に示した理想的な場合よりも大きくなる。このように感光体ドラム110と発光素子38との距離がばらつくと、感光体ドラム110の外周面21のうち各発光素子38からの出射光が到達する領域(スポット)の面積や形状がばらつくから、高精細な画像を精緻に形成することが困難になるという問題がある。
これに対し、本実施形態においては、摺動面41が感光体ドラム110の外周面21と面接触することによって感光体ドラム110に対するヘッド10aの姿勢や位置が安定的に維持される。すなわち、図5(b)に示したようなヘッド10aの傾きや図5(c)に示したようなヘッド10aの水平方向への変位は有効に抑制される。したがって、感光体ドラム110と発光素子38との距離を高い精度で所期の寸法に維持して高精細かつ高品位な画像を形成することができる。特に、本実施形態においては、封止体35の表面に分散して配置された複数の弾性体631によってヘッド10aが感光体ドラム110に対して均等に付勢されるから、摺動面41と感光体ドラム110の外周面21との面接触によってヘッド10aの姿勢や位置が安定的に維持されるという効果を確実に得ることができる。
加えて、本実施形態においては、基板31のドラム対向面Sa1のうち感光体ドラム110が回転する方向Aの上流側が傾斜面45とされているから、ドラム対向面Sa1と感光体ドラム110の外周面21との衝突に起因した外周面21の損傷を防止することができるという効果がある。例えばいま、ドラム対向面Sa1が傾斜面45を含まない構成(すなわち、例えば図17に示されるように摺動面41と側面47とが鋭角をもって交差する構成)を想定する。この構成においては、摺動面41と側面47との交差に対応する角部(以下「ヘッド角部」という)が外周面21に接触することによって外周面21が損傷する場合がある。特に、感光体ドラム110の横断面が製造上の誤差または経時的な変形によって真円でない場合や、感光体ドラム110の位置が同様の理由によって本来の位置からずれた場合には、外周面21のうち本来の表面から外側に突出した部分がヘッド角部に接触することによって損傷し易い。これに対し、本実施形態のヘッド10aは、ドラム対向面Sa1が傾斜面45を有する形状(すなわちヘッド角部が面取りされた形状)となっているので、このような外周面21の損傷を防止できるのである。なお、本実施形態においてはドラム対向面Sa1のうち方向Aの上流側のみに傾斜面45を形成した構成を例示したが、これに加えて方向Aの下流側に傾斜面45と同様の傾斜面が形成された構成としてもよい。
<B:第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態においては、ヘッド10aが感光体ドラム110の外周面21に対向する構成を例示した。これに対し、本実施形態においては、円筒状の感光体ドラム110の内周面にヘッド10aが対向する構成となっている。なお、本実施形態のうち第1実施形態と同様の要素については共通の符号を付してその説明を適宜に省略する。
図6は、本実施形態に係る画像形成装置の部分的な構成を示す断面図である。本実施形態における感光体ドラム110は、光透過性を有する円筒の外周面に感光層を積層してなる円筒状の部材である。ヘッド10aは、基板31が感光体ドラム110の内周面22と接触するように、封止体35の表面に設置された複数の弾性体631によって付勢される。
次に、図7は、図6に示されるヘッド10aを拡大して示す断面図であり、図8は、ドラム対向面Sa1に注目して基板31の外形を示す斜視図である。図7に示されるように、基板31のドラム対向面Sa1は、感光体ドラム110の内周面22と面接触するように形状が選定された摺動面42を含む。すなわち、この摺動面42は、図7および図8に示されるように、感光体ドラム110の内周面22と略等しい曲率にて感光体ドラム110側に突出する湾曲面である。すなわち、摺動面42は、半径が感光体ドラム110の内周面22と略等しい円柱面における外側の表面(外周面)の一部であると言うことができる。一方、基板31の傾斜面45は、ドラム対向面Sa1のうち感光体ドラム110が回転する方向Aに沿って摺動面42の上流側に位置する平面であり、図7に示されるように感光体ドラム110の内周面22との仰角θ2が鋭角となるように当該内周面22に対して傾斜する。
本実施形態においても、感光体ドラム110の内周面22と略等しい曲率の摺動面42が当該内周面22と面接触するから、第1実施形態と同様の理由により、各発光素子38と感光体ドラム110の内周面22との距離を高い精度で所期の寸法に維持することができる。加えて、本実施形態においては、ヘッド10aが感光体ドラム110の内側に収容されるから、感光体ドラム110の外側にヘッド10aが配置される第1実施形態の構成と比較して、ヘッド10aの配置に要するスペースを削減することができる。
<C:第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第1および第2実施形態においては、発光素子38が形成された基板31を当該発光素子38からの出射光が透過するボトムエミッションタイプのヘッド10aを例示した。これに対し、本実施形態のヘッドは、発光素子38が形成された基板とは反対側に当該発光素子38からの出射光が進行するトップエミッションタイプである。なお、本実施形態のうち第1実施形態と同様の要素については共通の符号を付してその説明を適宜に省略する。
図9は、本実施形態に係るヘッドの構成を示す断面図である。このヘッド10bは、第1実施形態のヘッド10aと同様に、複数の弾性体631(図9においては図示略)によって弾性的に付勢されることによって、感光体ドラム110の外周面21に接触した姿勢に支持される。図9に示されるように、ヘッド10bは、基板32と封止体36とを有する。基板32は、ガラスやプラスチックなどからなる板材である。この基板32のうち感光体ドラム110に対向する素子形成面Sb2には、複数の発光素子38が例えば図3に示したパターンでアレイ状に配列される。
封止体36は、発光素子38が形成された素子形成面Sb2とこの基板32の側面とを覆うように形成された略直方体状の部材であり、例えばエポキシ系やアクリル系といった樹脂材料によって形成される。この封止体36は光透過性を有する。したがって、発光素子38からの出射光は封止体36を透過したうえで感光体ドラム110の外周面21に到達する。このように本実施形態のヘッド10bはトップエミッションタイプであるから、基板32に光透過性は要求されない。
封止体36のうち感光体ドラム110との対向面であるドラム対向面Sb1は、第1実施形態の基板31のドラム対向面Sa1と同様に摺動面41と傾斜面45とを有する。摺動面41は、感光体ドラム110の外周面21と略等しい曲率をもって当該感光体ドラム110とは反対側に窪んだ部分であり、傾斜面45は、感光体ドラム110の外周面21との仰角θ1が鋭角となるように傾斜した平面である。このような形状の封止体36は、例えば、型に充填された紫外線硬化型や熱硬化型の樹脂材料を紫外線の照射や加熱によって硬化させたうえで型から取り外すといった方法(射出成形)や、基板32の素子形成面Sb2を覆うように略長方形状に成形された板材を機械的または化学的に研削することによって作成される。ただし、前者の射出成形によれば、封止体36を安価にて大量に生産できるという利点がある。また、基板32は、例えば、これらの方法によって作成された封止体36のうちドラム対向面Sb1とは反対側の表面を機械的または化学的に研削して形成された溝部に嵌め込まれたうえで接着剤によって封止体36に固定される。
本実施形態においても、封止体36の摺動面41が感光体ドラム110に面接触するから、第1実施形態と同様に、各発光素子38と感光体ドラム110の外周面21との距離を精度よく所期の寸法に維持することができる。さらに、本実施形態においては、封止体36に摺動面41が形成されているから、基板31に摺動面41が形成される第1実施形態の構成と比較して製造コストを低減することができるという利点がある。この点について詳述すると以下の通りである。
第1および第2実施形態にける基板31は、発光素子38を形成するために高い平坦度が要求される。したがって、基板31は、この基板31ほどの平坦度が要求されない封止体35と比較して一般的に高価である。したがって、製造コストを低減するという観点からすると、基板31は可能な限り小型であることが望ましい。また、大型の板材(いわゆるマザーガラス)を分断することによって複数の基板31を作成する場合には、ひとつの板材から作成される基板31が多数であるほど製造コストが低減されるから、この観点からしても基板31は小型であることが望ましいと言える。一方、第1実施形態のように基板31の摺動面41(あるいは第2実施形態における摺動面42)を感光体ドラム110の表面に面接触させる構成においては、感光体ドラム110と面接触する摺動面41の面積が大きいほど、ヘッド10aの姿勢や位置を安定させる(ひいては発光素子38と感光体ドラム110の表面との距離を所期の寸法に維持する)という効果は顕著となる。このように、第1実施形態や第2実施形態においては、ヘッド10aの姿勢や位置の安定化と製造コストの低減とが背反する関係にある。すなわち、製造コストを低減するために基板31を小型化した場合にはヘッド10aの位置や姿勢の安定性が低下し(したがって発光素子38と感光体ドラム110との距離を維持する精度が低下し)、ヘッド10aの安定性を向上させるために基板31を大型化した場合には製造コストが増大するといった具合である。
これに対し、本実施形態においては、基板32とは別の封止体36が感光体ドラム110に接触するから、感光体ドラム110に接触する摺動面41の面積を基板32のサイズに拘わらず充分に確保することができる。例えば、図9に示される構成においては、ドラム軸方向Xと垂直な方向における基板32の幅W1に拘わらず、封止体36のドラム対向面Sb1の幅W2を増加させることができる。したがって、基板32の幅W1を発光素子38の形成に必要となる最低限の寸法に選定することによって基板32の製造コストを低減しながら、封止体36の幅W2を充分に確保することによってヘッド10bの姿勢や位置を有効に安定化する(さらには発光素子38と感光体ドラム110との距離を精度よく維持する)ことができる。すなわち、本実施形態によれば、ヘッド10aの姿勢や位置の安定化と製造コストの低減とを両立することが可能となる。
また、第1および第2実施形態における基板31は、発光素子38の形成に適した特性と、感光体ドラム110の外周面21に対する良好な相性(特に外周面21に対する耐摩擦性)とを兼ね備えていなければならない。したがって、基板31の材料や形状を選択する余地は狭い。これに対し、本実施形態においては、発光素子38が形成される基板32の材料と感光体ドラム110に接触する封止体36の材料とを別個に選定することができるから、第1および第2実施形態と比較して、ヘッド10bの設計の自由度を向上させることができるという利点もある。
なお、図9においては、第1実施形態と同様にヘッド10bが感光体ドラム110の外周面21に接触する構成を例示したが、第2実施形態と同様にヘッド10bが感光体ドラム110の内周面に接触する構成においても、図10に示されるようにトップエミッションタイプのヘッド10bが採用される。図10に示されるヘッド10bは、図9の構成と同様に、発光素子38が形成された基板32を被覆する封止体36を有する。ただし、図10の構成において、封止体36のドラム対向面Sb1は、図7に示した基板31のドラム対向面Sa1と同形状の摺動面42および傾斜面45を有する。すなわち、図10に示される摺動面42は、感光体ドラム110の内周面22と略等しい曲率にて当該感光体ドラム110側に突出する湾曲面である。また、傾斜面45は、感光体ドラム110の内周面22との仰角θ2が鋭角となる平面である。この構成によれば、本実施形態の効果に加えて、ヘッド10bの配置に要するスペースが低減されるという第2実施形態の効果を得ることができる。
<D:第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。第1実施形態においては、基板31の長手方向(ドラム軸方向X)における全域にわたって摺動面41が分布する構成を例示した。これに対し、本実施形態においては、発光素子38が形成される基板の長手方向(ドラム軸方向)における両端部のみが摺動面として機能する構成となっている。なお、本実施形態のうち第1実施形態と同様の要素については共通の符号を付してその説明を適宜に省略する。
図11は、本実施形態における画像形成装置のヘッド10cと感光体ドラム110とを水平方向(ドラム軸方向に垂直な方向)からみた正面図である。また、図12は図11におけるXII−XII線からみた断面図であり、図13は図11におけるXIII−XIII線からみた断面図である。図11に示されるように、本実施形態におけるヘッド10c(ここではトップエミッションタイプ)は、ドラム軸方向Xを長手方向とする基体50と、この基体50に形成された多数の発光素子38とを有する。
基体50は、感光体ドラム110との対向面に多数の発光素子38が配列された第1の部分51と、その長手方向における各端部に位置する第2の部分52とに区分される。第2の部分52における感光体ドラム110との対向面は、第1の部分51のうち各発光素子38が形成される表面よりも感光体ドラム110側に突出する。したがって、第1の部分51およびこれに形成された発光素子38は、図11および図13に示されるように、第1の部分51と第2の部分52との段差(数μm程度)に対応した間隙Bをあけて感光体ドラム110の外周面21と対向する。このような形状の基体50は、例えば、略長方形の板材のうち第1の部分51に対応する部分を機械的または化学的に研削することによって作成される。
本実施形態においては、図11および図12に示されるように、第2の部分52のうち感光体ドラム110の外周面21に対向する表面が摺動面521となる。この摺動面521は、第1実施形態の摺動面41と同様に、感光体ドラム110の外周面21と略等しい曲率をもって感光体ドラム110とは反対側に窪んだ湾曲面である。したがって、基体50のうち発光素子38や摺動面521とは反対側の表面に設置された複数の弾性体631(図11ないし図13においては図示略)によってヘッド10cが感光体ドラム110側に付勢されると、この第2の部分52の摺動面521は隙間なく感光体ドラム110の外周面21に面接触する。したがって、本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。加えて、本実施形態においては、基体50の第1の部分51とその表面に形成された発光素子38とが感光体ドラム110の外周面21から離間する。したがって、感光体ドラム110との接触によって発光素子38が破損するといった不具合を未然に防止することができる。
なお、本実施形態においては、ヘッド10cが感光体ドラム110の外周面21に対向する構成を例示したが、第2実施形態に示したように、ヘッド10cが感光体ドラム110の内周面22に対向する構成としてもよい。この構成においては、基体50の第2の部分52のうち感光体ドラム110の内周面22と対向する摺動面521が、この内周面22と略等しい曲率をもって感光体ドラム110側に突出した湾曲面となる。また、図11ないし図13においては、第2の部分52のうち感光体ドラム110と対向する全領域が摺動面521とされた構成を例示したが、第1ないし第3実施形態と同様の傾斜面45を第2の部分52に形成してもよい。
なお、図11ないし図13においては、単一の板材によって基体50が形成される構成を例示したが、第1ないし第3実施形態においても同様の構成が採用される。例えば、図9や図10を参照しながら第3実施形態にて説明したように、基板32のうち発光素子38が配列された素子形成面Sb2と各側面とを被覆するよう封止体36が形成された構成においては、この封止体36における感光体ドラム110との対向面のうち長手方向(ドラム軸方向X)の両端部を、その他の部分よりも感光体ドラム110側に突出させて摺動面41(図10の摺動面521)とすれば、本実施形態と同様の作用および効果が奏される。
さらに、図11ないし図13においてはトップエミッションタイプのヘッド10cを例示したが、ボトムエミッションタイプのヘッドにも本実施形態を適用することができる。すなわち、図2や図7に示した基板31のドラム対向面Sa1のうち長手方向の両端部(第2の部分52)を、その他の部分(第1の部分51)よりも感光体ドラム110側に突出させて摺動面521とすれば、本実施形態と同様の作用および効果が奏される。
<E:第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態について説明する。第1実施形態においては、ヘッド10aのうち感光体ドラム110とは反対側の表面に複数の弾性体631が配置される構成を例示した。これに対し、本実施形態においては、ヘッド10の側方に配置された弾性体によって当該ヘッド10が感光体ドラム110側に付勢される。なお、本実施形態のうち第1実施形態と同様の要素については共通の符号を付してその説明を適宜に省略する。
図14は、本実施形態に係る画像形成装置のヘッド10aおよび感光体ドラム110の構成を示す斜視図である。また、図15は、図14に示された要素をドラム軸方向Xと垂直な平面にて破断したときの構成を示す断面図であり、第1実施形態にて参照した図2に対応している。図14および図15に示されるように、本実施形態の画像形成装置は、ヘッド10aの周囲を囲む略長方形の枠状に成形されたフレーム部材65を有する。フレーム部材65の内周面はヘッド10aの側面に対向する。ただし、フレーム部材65は、ヘッド10aの側面と対向する部分を有する形状であれば足り、図14に示した形状には限られない。
フレーム部材65の内周面とヘッド10aの側面との間には複数の弾性体632が介在する。各弾性体632の一端はフレーム部材65の内周面に固定され、その他端はヘッド10aの側面に固定される。より具体的には、図14に示されるように、略長方形状のヘッド10aのうち長辺に相当する各側面には等間隔に配置された3個の弾性体632の一端が固定され、この側面に対向するフレーム部材65の内周面にはこれらの弾性体632の他端が固定される。また、ヘッド10aの短辺に相当する各側面には中央に1個の弾性体632の一端が固定され、この側面に対向するフレーム部材65の内周面には当該弾性体632の他端が固定される。
また、フレーム部材65のうち感光体ドラム110とは反対側の表面には複数の弾性体633が配置される。各弾性体633は、フレーム部材65を感光体ドラム110側に付勢するための手段であり、画像形成装置の筐体60とフレーム部材65との間に介在する。本実施形態においては、フレーム部材65の各角部の近傍とその長手方向における中央部の近傍とに合計6個の弾性体633が配置される。弾性体632および弾性体633は、第1実施形態の弾性体631と同様の要素(例えばコイルバネや板バネ)である。
以上の構成においては、弾性体633がフレーム部材65を感光体ドラム110側に押圧することによって弾性体632が伸び、この弾性体632に発生した弾性力によってヘッド10aが感光体ドラム110側に付勢される。したがって、本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、以上においてはフレーム部材65を弾性体633によって感光体ドラム110側に押圧する構成を例示したが、図16に示されるように、フレーム部材65が固定される位置に応じてヘッド10aが感光体ドラム110側に付勢される構成としてもよい。すなわち、この構成においては、各弾性体632のうちフレーム部材65に固定された端部P1が当該弾性体632のうちヘッド10aに固定された端部P2よりも感光体ドラム110側に位置するようにフレーム部材65が筐体60に固定される。この構成によっても、弾性体632の弾性力によってヘッド10aが感光体ドラム110側に付勢されるから、本実施形態と同様の効果が奏される。しかも、この構成によれば、ヘッド10aやフレーム部材65のうち感光体ドラム110とは反対側の部位に弾性体633を配置する必要がないから、ヘッド10aの上方に確保されるべきスペースを削減することができる。
なお、図14ないし図16においては、第1実施形態のヘッド10aが付勢される構成を例示したが、第2ないし第4実施形態においても同様に、フレーム部材65や弾性体632といった本実施形態の要素によってヘッド10が感光体ドラム110側に付勢される構成を採用することができる。
<F:変形例>
各実施形態に対しては様々な変形を加えることができる。具体的な変形の態様を例示すれば以下の通りである。なお、以下の各態様を適宜に組み合わせてもよい。
(1)変形例1
第1ないし第3実施形態においては、ヘッド10における感光体ドラム110との対向面が傾斜面45を含む構成を例示したが、この傾斜面45は必ずしも必要な要素ではない。例えば、第1実施形態の構成においては、図17に示されるように、基板31のドラム対向面Sa1の全域を、感光体ドラム110の外周面21と略等しい曲率の摺動面41としてもよいし、第2実施形態の構成においては、図18に示されるように、基板31のドラム対向面Sa1の全域を、感光体ドラム110の内周面22と略等しい曲率の摺動面42としてもよい。また、第3実施形態においても同様の構成が採用される。
(2)変形例2
各発光素子38と感光体ドラム110との間に光学的な要素を介在させてもよい。例えば、各発光素子38からの出射光を感光体ドラム110の表面に導く導光体(例えば光ファイバ)や、各発光素子38からの出射光を集光するレンズを発光素子38と感光体ドラム110との間に介在させてもよい。
図19は、発光素子38からの出射光を集光するためのマイクロレンズ55を各発光素子38と感光体ドラム110との間に配置した構成を示す断面図である。これらのマイクロレンズ55は、各々が発光素子38と対向するようにアレイ状に配列される。図19の構成においては、各発光素子38が形成された基板31のうち感光体ドラム110と対向する表面に板材56が設置される。この板材56は、基板31の表面に樹脂材料によって形成された膜体であってもよいし、封止体36の表面に貼り合わされた板状の部材であってもよい。基板31のうち板材56と対向する表面には、各発光素子38に対応する位置に湾曲面状の複数の凹部311が形成される。同様に、板材56のうち基板31と対向する表面にも、各発光素子38に対応する位置に湾曲面状の複数の凹部561が形成される。板材56のうち感光体ドラム110の外周面21と対向する表面は、この外周面21と略等しい曲率の摺動面41となっている。
基板31の凹部311と板材56の凹部561とによって囲まれた空間に、基板31および板材56とは屈折率が相違する樹脂材料が充填されることによって、両凸レンズたるマイクロレンズ55が形成される。これらのマイクロレンズ55は、各々に対応する発光素子38からの出射光を集光させることによって感光体ドラム110の表面に結像させる。なお、マイクロレンズ55の形状やその配置の仕方は図19の例示に限定されない。例えば、感光体ドラム110側に凸のマイクロレンズが基板31に形成された構成としてもよい。
このように発光素子38からの出射光がマイクロレンズ55によって集光される構成においては、発光素子38と感光体ドラム110との距離が僅かに変化した場合であっても、感光体ドラム110の表面のうち発光素子38からの出射光が到達するスポットの面積の変化が顕著となる。本実施形態によれば、感光体ドラム110の表面と略等しい曲率の摺動面を感光体ドラム110に面接触させることによって各発光素子38と感光体ドラム110の表面との距離を精度よく略一定に維持することができるから、マイクロレンズ55によって光の利用効率の向上を図った構成においても、感光体ドラム110の表面に所期の潜像を精度よく形成することができる。つまり、発光素子38と感光体ドラム110の表面との距離を維持することができるという本発明の効果は、図19に示したように発光素子38と感光体ドラム110との間隙にマイクロレンズなどの光学的な要素が配置された構成において特に有効であると言える。
(3)変形例3
各実施形態においては、有機EL材料からなる発光層を含む発光素子38を例示したが、無機EL材料からなる発光層を含む発光素子が配列されたヘッドやLED(Light Emitting Diode)が発光素子として配列されたヘッドにも以上に説明した各態様が適用される。すなわち、本発明における発光素子は、電気エネルギの付与によって発光する素子であれば足りる。
<G:画像形成装置>
次に、図20を参照して、本発明に係る画像形成装置の全体の構成を説明する。この画像形成装置は、ベルト中間転写体方式を利用したタンデム型のフルカラー画像形成装置である。
この画像形成装置では、同様な構成の4個の有機ELアレイ露光ヘッド10K,10C,10M,10Yが、同様な構成である4個の感光体ドラム(像担持体)110K,110C,110M,110Yの露光位置にそれぞれ配置されている。有機ELアレイ露光ヘッド10K,10C,10M,10Yは、以上に例示した各実施形態に係るヘッド(10aないし10cの何れか)である。
図20に示すように、この画像形成装置には、駆動ローラ121と従動ローラ122とが設けられており、これらのローラ121,122には無端の中間転写ベルト120が巻回されて、矢印に示すようにローラ121,122の周囲を回転させられる。図示しないが、中間転写ベルト120に張力を与えるテンションローラなどの張力付与手段を設けてもよい。
この中間転写ベルト120の周囲には、外周面に感光層を有する4個の感光体ドラム110K,110C,110M,110Yが互いに所定の間隔をおいて配置される。添え字K,C,M,Yはそれぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエローの顕像を形成するために使用されることを意味している。他の部材についても同様である。感光体ドラム110K,110C,110M,110Yは、中間転写ベルト120の駆動と同期して回転駆動される。
各感光体ドラム110(K,C,M,Y)の周囲には、コロナ帯電器111(K,C,M,Y)と、有機ELアレイ露光ヘッド10(K,C,M,Y)と、現像器114(K,C,M,Y)とが配置されている。コロナ帯電器111(K,C,M,Y)は、これに対応する感光体ドラム110(K,C,M,Y)の外周面を一様に帯電させる。有機ELアレイ露光ヘッド10(K,C,M,Y)は、感光体ドラムの帯電させられた外周面に静電潜像を書き込む。各有機ELアレイ露光ヘッド10(K,C,M,Y)は、複数の発光素子38が感光体ドラム110(K,C,M,Y)の母線(主走査方向)に沿って配列するように設置される。静電潜像の書き込みは、複数の発光素子38によって感光体ドラムに光を照射することにより行う。現像器114(K,C,M,Y)は、静電潜像に現像剤としてのトナーを付着させることにより感光体ドラムに顕像すなわち可視像を形成する。
このような4色の単色顕像形成ステーションにより形成された黒、シアン、マゼンタ、イエローの各顕像は、中間転写ベルト120上に順次一次転写されることにより、中間転写ベルト120上で重ね合わされ、この結果としてフルカラーの顕像が得られる。中間転写ベルト120の内側には、4つの一次転写コロトロン(転写器)112(K,C,M,Y)が配置されている。一次転写コロトロン112(K,C,M,Y)は、感光体ドラム110(K,C,M,Y)の近傍にそれぞれ配置されており、感光体ドラム110(K,C,M,Y)から顕像を静電的に吸引することにより、感光体ドラムと一次転写コロトロンの間を通過する中間転写ベルト120に顕像を転写する。
最終的に画像を形成する対象としてのシート102は、ピックアップローラ103によって、給紙カセット101から1枚ずつ給送されて、駆動ローラ121に接した中間転写ベルト120と二次転写ローラ126の間のニップに送られる。中間転写ベルト120上のフルカラーの顕像は、二次転写ローラ126によってシート102の片面に一括して二次転写され、定着部である定着ローラ対127を通ることでシート102上に定着される。この後、シート102は、排紙ローラ対128によって、装置上部に形成された排紙カセット上へ排出される。
次に、図21を参照して、本発明に係る画像形成装置の他の形態について説明する。この画像形成装置は、ベルト中間転写体方式を利用したロータリ現像式のフルカラー画像形成装置である。図21に示すように、感光体ドラム165の周囲には、コロナ帯電器168、ロータリ式の現像ユニット161と、有機ELアレイ露光ヘッド167と、中間転写ベルト169とが設けられている。
コロナ帯電器168は、感光体ドラム165の外周面を一様に帯電させる。有機ELアレイ露光ヘッド167は、感光体ドラム165の帯電させられた外周面に静電潜像を書き込む。この有機ELアレイ露光ヘッド167は、以上に説明した各実施形態に係るヘッド(10aないし10cの何れか)であり、複数の発光素子38が感光体ドラム165の母線(主走査方向)に沿って配列するように設置される。静電潜像の書き込みは、これらの発光素子38から感光体ドラム165に光を照射することにより行う。
現像ユニット161は、4つの現像器163Y,163C,163M,163Kが90°の角間隔をおいて配置されたドラムであり、軸161aを中心にして反時計回りに回転可能である。現像器163Y,163C,163M,163Kは、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、黒のトナーを感光体ドラム165に供給して、静電潜像に現像剤としてのトナーを付着させることにより感光体ドラム165に顕像すなわち可視像を形成する。
無端の中間転写ベルト169は、駆動ローラ170a、従動ローラ170b、一次転写ローラ166およびテンションローラに巻回されて、これらのローラの周囲を矢印に示す向きに回転させられる。一次転写ローラ166は、感光体ドラム165から顕像を静電的に吸引することにより、感光体ドラムと一次転写ローラ166の間を通過する中間転写ベルト169に顕像を転写する。
具体的には、感光体ドラム165の最初の1回転で、露光ヘッド167によりイエロー(Y)像のための静電潜像が書き込まれて現像器163Yにより同色の顕像が形成され、さらに中間転写ベルト169に転写される。また、次の1回転で、露光ヘッド167によりシアン(C)像のための静電潜像が書き込まれて現像器163Cにより同色の顕像が形成され、イエローの顕像に重なり合うように中間転写ベルト169に転写される。そして、このようにして感光体ドラム165が4回転する間に、イエロー、シアン、マゼンタ、黒の顕像が中間転写ベルト169に順次重ね合わせられ、この結果フルカラーの顕像が転写ベルト169上に形成される。最終的に画像を形成する対象としてのシートの両面に画像を形成する場合には、中間転写ベルト169に表面と裏面の同色の顕像を転写し、次に中間転写ベルト169に表面と裏面の次の色の顕像を転写する形式で、フルカラーの顕像を中間転写ベルト169上で得る。
画像形成装置には、シートが通過させられるシート搬送路174が設けられている。シートは、給紙カセット178から、ピックアップローラ179によって1枚ずつ取り出され、搬送ローラによってシート搬送路174を進行させられ、駆動ローラ170aに接した中間転写ベルト169と二次転写ローラ171の間のニップを通過する。二次転写ローラ171は、中間転写ベルト169からフルカラーの顕像を一括して静電的に吸引することにより、シートの片面に顕像を転写する。二次転写ローラ171は、図示しないクラッチにより中間転写ベルト169に接近および離間させられるようになっている。そして、シートにフルカラーの顕像を転写する時に二次転写ローラ171は中間転写ベルト169に当接させられ、中間転写ベルト169に顕像を重ねている間は二次転写ローラ171から離される。
以上のようにして画像が転写されたシートは定着器172に搬送され、定着器172の加熱ローラ172aと加圧ローラ172bの間を通過させられることにより、シート上の顕像が定着する。定着処理後のシートは、排紙ローラ対176に引き込まれて矢印Fの向きに進行する。両面印刷の場合には、シートの大部分が排紙ローラ対176を通過した後、排紙ローラ対176が逆方向に回転させられ、矢印Gで示すように両面印刷用搬送路175に導入される。そして、二次転写ローラ171により顕像がシートの他面に転写され、再び定着器172で定着処理が行われた後、排紙ローラ対176でシートが排出される。
図20および図21に例示した画像形成装置は、有機EL材料からなる発光層を含む発光素子38を書込手段(露光手段)として利用しているので、レーザ走査光学系を用いた場合よりも、装置の小型化を図ることができる。なお、以上に例示した以外の電子写真方式の画像形成装置にも本発明の発光装置を採用することができる。例えば、中間転写ベルトを使用せずに感光体ドラムから直接シートに顕像を転写するタイプの画像形成装置や、モノクロの画像を形成する画像形成装置にも本発明に係る発光装置を応用することが可能である。
第1実施形態に係る画像形成装置の部分的な構成を示す斜視図である。 ヘッドおよびその周辺の構成を示す断面図である。 基板における素子形成面上の構成を示す平面図である。 ドラム対向面の形状に特に注目して基板の外形を示す斜視図である。 本実施形態との対比例の構成とその問題点を説明するための断面図である。 第2実施形態に係る画像形成装置の部分的な構成を示す断面図である。 ヘッドおよびその周辺の構成を拡大して示す断面図である。 ドラム対向面の形状に特に注目して基板の外形を示す斜視図である。 第3実施形態に係る画像形成装置の部分的な構成を示す断面図である。 第3実施形態の他の態様に係る画像形成装置の部分的な構成を示す断面図である。 第4実施形態に係る画像形成装置の部分的な構成を示す正面図である。 図11におけるXII−XII線からみた断面図である。 図11におけるXIII−XIII線からみた断面図である。 第5実施形態に係る画像形成装置の部分的な構成を示す斜視図である。 ヘッドおよびその周辺の構成を示す断面図である。 第5実施形態の他の態様に係るヘッドおよびその周辺の構成を示す断面図である 変形例に係るヘッドの構成を示す断面図である。 変形例に係るヘッドの構成を示す断面図である。 変形例に係るヘッドの構成を示す断面図である。 画像形成装置の全体の構成を示す縦断面図である。 画像形成装置の他の構成を示す縦断面図である。
符号の説明
10a,10b,10c……ヘッド、110……感光体ドラム、31,32……基板、35,36……封止体、38……発光素子、Sa1,Sb1……ドラム対向面、Sa2,Sb2……素子形成面、41……摺動面(凹面)、42……摺動面(凸面)、45……傾斜面、47……側面、50……基板、51……第1の部分、52……第2の部分、55……マイクロレンズ、56……基板、60……筐体、631,632,633……弾性体、65……フレーム部材。

Claims (8)

  1. 曲面である像担持面が所定の方向に進行する像担持体と、
    前記像担持面と略等しい曲率の摺動面が当該像担持面に面接触する光透過性の摺動体と、
    前記摺動体を挟んで前記像担持体と対向するように当該摺動体に固定されて前記像担持面への光照射により前記像担持体に潜像を形成する発光素子と
    を具備する画像形成装置。
  2. 前記像担持面は、略円柱面の外周面であり、
    前記摺動体は、前記摺動面が前記像担持面と面接触するように前記像担持体の外側に配置される
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持面は、略円柱面の内周面であり、
    前記摺動体は、前記摺動面が前記像担持面と面接触するように前記像担持体の内側に配置される
    請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記摺動体を前記像担持体に付勢する付勢手段を具備する
    請求項1から請求項3の何れかに記載の画像形成装置。
  5. 前記摺動体は、前記摺動面とは反対側の表面に発光素子が形成された板材であり、
    前記摺動体のうち前記摺動面とは反対側の表面には前記発光素子を被覆する封止体が形成される
    請求項1から請求項4の何れかに記載の画像形成装置。
  6. 前記摺動体は、当該摺動体のうち前記像担持面の進行方向における上流側の側面と前記摺動面との間に位置して前記像担持面との仰角が鋭角となるように傾斜した傾斜面を有する
    請求項1から請求項5の何れかに記載の画像形成装置。
  7. 前記像担持面と前記発光素子との間に介在して当該発光素子からの出射光を集光するレンズを具備する
    請求項1から請求項6の何れかに記載の画像形成装置。
  8. 前記摺動体は、前記像担持面との対向面に前記発光素子が形成された第1の部分と、前記像担持面の進行方向と垂直な方向に沿って前記第1の部分を挟む各位置に配置されて前記第1の部分よりも前記像担持面側に突出する第2の部分とを有し、
    前記摺動面は、前記第2の部分における前記像担持面との対向面である
    請求項1から請求項7の何れかに記載の画像形成装置。

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