JP2006258850A - ガンマ補正回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】
目標とする白色色度及びガンマカーブに応じた表示特性を与える補正データを一連の補正処理によって得ることで特性にがたつきのない補正データを得ること。
【解決手段】
先ず、少なくとも1つの入力が最大値であり、かつ目標とする白色色度(xw,yw)となるディスプレイへの入力データ(r,g,b)を、映像入力(R,G,B)が全て最大値の場合の補正データとして格納し、次に、この最大入力時の輝度レベルを基準として各入力レベルiにおける輝度レベルYiが設定したい輝度曲線上となるように調整し、この輝度レベルYiと白色色度(xw,yw)とから3刺激値(Xi,Yi,Zi)を求め、この3刺激値(Xi,Yi,Zi)に最も近い組合わせを得られるディスプレイへの入力データ(r,g,b)を映像入力(Ri,Gi,Bi)に対する補正データ(ri,gi,bi)とし、これを最大入力レベルを除く全ての入力レベルiについて求めてこれを赤色用LUT、緑色用LUT、青色用LUTの3つに格納する。
【選択図】 図1
目標とする白色色度及びガンマカーブに応じた表示特性を与える補正データを一連の補正処理によって得ることで特性にがたつきのない補正データを得ること。
【解決手段】
先ず、少なくとも1つの入力が最大値であり、かつ目標とする白色色度(xw,yw)となるディスプレイへの入力データ(r,g,b)を、映像入力(R,G,B)が全て最大値の場合の補正データとして格納し、次に、この最大入力時の輝度レベルを基準として各入力レベルiにおける輝度レベルYiが設定したい輝度曲線上となるように調整し、この輝度レベルYiと白色色度(xw,yw)とから3刺激値(Xi,Yi,Zi)を求め、この3刺激値(Xi,Yi,Zi)に最も近い組合わせを得られるディスプレイへの入力データ(r,g,b)を映像入力(Ri,Gi,Bi)に対する補正データ(ri,gi,bi)とし、これを最大入力レベルを除く全ての入力レベルiについて求めてこれを赤色用LUT、緑色用LUT、青色用LUTの3つに格納する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、液晶ディスプレイなどのカラーディスプレイ装置の白色色度及びガンマカーブの表示特性を補正するための技術に関するものである。
従来、陰極線管(以下CRT)、液晶ディスプレイ(以下LCD)等のディスプレイ装置においては、微小な多数の3原色画素R(赤)、G(緑)、B(青)からの色を加法混色の原理に従って合成することによって、多様な色を表現している。これらのディスプレイ装置のうちCRTは略忠実にこの加法混色の原理に従うが、LCDの場合、表示色範囲が階調によって変化する特性を有しており、また、入力レベルが大から小に変化するのに伴って、白色の色度が赤よりから青よりへ変化する特性を有しているため、加法混色の原理をそのまま適用することができないと言う問題があった。
この問題点を解決するために、例えば、特許文献1に記載のカラー表示装置では、主として青色信号に対してのみ補正用LUTを用いて調整を行うことで、カラー液晶パネルの青色偏移特性を補正しているが、このように青色信号に対してのみ補正を行う方法では、補正後の色度点を一点に集めることができず、入力階調レベルによって無彩色の表示色に色ずれが生じていた。
これをさらに解消したものとしては、例えば、特許文献2に記載のカラー表示装置が存在する。この特許文献2に記載のカラー表示装置では、3原色(RGB)のそれぞれの3刺激値階調特性の測定値を合成し、無彩色の3刺激値階調特性の測定値と、合成された3刺激値階調特性との比を補正係数として、各色の3刺激値階調特性の測定値のそれぞれを補正し、補正された各色の3刺激値階調特性から3色を合成した任意の色度を算出することで、無彩色の色度の計算値と実測値とを一致させている。また、補正された各色の3刺激値階調特性から3色を合成した色度を算出した場合に、無彩色が入力階調レベルに関わらず、ほぼ一定の色度となるように、3原色の各カラー信号を補正することによって、無彩色を表示する際に基準色からの色ずれを防いでいる。
特開2001−042833号公報
特開2003−288056号公報
この特許文献2に記載のカラー表示装置では、3刺激値階調特性を調整して無彩色の色度の計算値と実測値とを一致させる補正、及び、無彩色が入力階調レベルに関わらず、3刺激値階調特性から合成した色度がほぼ一定となるように、3原色の各カラー信号を補正することによって、無彩色を表示する際に基準色からの色ずれを防ぐ補正を行っている。これらの補正においては、赤色信号及び青色信号のレベルを変化させるため、補正の程度によっては、ガンマカーブのずれが大きくなってしまうが、補正の過程ではガンマカーブを意識していないため、ディスプレイの特性に合わせてガンマ補正を行う場合には、上記補正を行った後にさらにガンマ補正を行うことで対応している。しかし、このような2段階の補正を行うと、補正後の特性にがたつきが生じ易いという問題があった。また、ガンマカーブをLCDが元来有するもの以外の形状とする場合、処理が煩雑となるという問題もある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、目標とする白色色度及びガンマカーブに応じた表示特性を与える補正データを一連の補正処理によって得ることで特性にがたつきのない補正データを得ることを目的とするものである。
本発明の請求項1は、入力映像信号としてのRGB信号のそれぞれに対応した補正データを選択してディスプレイに出力する赤色用LUT、緑色用LUT、青色用LUTの3つのルックアップテーブルからなるガンマ補正回路において、前記赤色用LUT、緑色用LUT、青色用LUTの3つに予め格納しておく補正データは、先ず、少なくともRGBの1つの入力が最大値であり、かつ目標とする白色色度(xw,yw)となるディスプレイへの入力データ(r,g,b)を、映像入力(R,G,B)が全て最大値の場合の補正データとして格納し、次に、この最大入力時の輝度レベルを基準として、各入力レベルiにおける輝度レベルYiが設定したい輝度曲線上となるように調整し、この輝度レベルYiと白色色度(xw,yw)とから3刺激値(Xi,Yi,Zi)を求め、この3刺激値(Xi,Yi,Zi)に最も近い組合わせを得られるディスプレイへの入力データ(r,g,b)を映像入力(Ri,Gi,Bi)に対する補正データ(ri,gi,bi)とし、これを最大入力レベルを除く全ての入力レベルiについて求めてこれを赤色用LUT、緑色用LUT、青色用LUTの3つに格納しておくようにしたことを特徴とするガンマ補正回路である。
本発明の請求項2は、請求項1に加えて、ある入力レベルj以下の部分においては、白色色度は考慮せずに、ディスプレイへの入力データ(rj+1,gj+1,bj+1)を基準として、3原色それぞれで輝度レベルのみを考慮して補正データを生成して、前記赤色用LUT、緑色用LUT、青色用LUTの3つに予め格納しておくようにしたことを特徴とするガンマ補正回路である。
本発明の請求項3は、請求項1に加えて、前記ガンマ補正回路(以下、第1の補正回路)に加えて、3つの映像入力(R,G,B)が入力されて第1の補正回路とは異なる白色色度に設定した補正データを出力する第2の補正回路と、これら第1の補正回路と第2の補正回路とでそれぞれ選択された補正データの3原色の各色毎に係数を乗じて和を演算し、これを第3の補正データとしてディスプレイに出力する係数回路とを具備してなることを特徴とするガンマ補正回路である。
請求項1記載の発明によれば、目標とする白色色度に設定する調整と目的とする輝度曲線とするための輝度調整を同時に行いながら補正データを生成することにより、2段階に補正を行っていた場合の問題点である補正後の特性のがたつきを解消し、滑らかな色度曲線を得ることができる。
請求項2記載の発明によれば、低輝度レベル部分においては色度調整が困難であり、かつ、階調ががたつくという問題に対して、3原色それぞれで輝度レベルのみを考慮して補正データを生成することで、低輝度レベル部分において階調変化の滑らかな補正データを得ることができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1に記載のガンマ補正回路(以下、第1の補正回路)に加えて、第1の補正回路とは異なる白色色度に設定した補正データを出力する第2の補正回路を設け、これら補正回路からの3原色出力の各色毎に係数回路で係数を乗じて和を演算して、これを第3の補正データとしてディスプレイに出力するようにしたので、第1の補正回路において設定した白色色度と第2の補正回路において設定した白色色度との中間に存在する白色色度を演算によって近似的に求めて出力することが可能となり、回路規模を増やすことなく目標とする白色色度を広い範囲で選択可能な構成を実現することができる。
本発明によるガンマ補正回路は、入力映像信号としてのRGB信号のそれぞれに対応した補正データを選択してディスプレイに出力する赤色用LUT、緑色用LUT、青色用LUTの3つのルックアップテーブルからなるガンマ補正回路において、前記赤色用LUT、緑色用LUT、青色用LUTの3つに予め格納しておく補正データは、先ず、少なくともRGBの1つの入力が最大値であり、かつ目標とする白色色度(xw,yw)となるディスプレイへの入力データ(r,g,b)を、映像入力(R,G,B)が全て最大値の場合の補正データとして格納し、次に、この最大入力時の輝度レベルを基準として、各入力レベルiにおける輝度レベルYiが設定したい輝度曲線上となるように調整し、この輝度レベルYiと白色色度(xw,yw)とから3刺激値(Xi,Yi,Zi)を求め、この3刺激値(Xi,Yi,Zi)に最も近い組合わせを得られるディスプレイへの入力データ(r,g,b)を映像入力(Ri,Gi,Bi)に対する補正データ(ri,gi,bi)とし、これを最大入力レベルを除く全ての入力レベルiについて求めてこれを赤色用LUT、緑色用LUT、青色用LUTの3つに格納しておくようにしたことを特徴とするものである。以下、図面に基づいて詳細に説明を行う。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すのは、本発明によるガンマ補正回路の構成を示したブロック図であり、この図1において、赤色信号(R信号)入力端子11、緑色信号(G信号)入力端子12、青色信号(B信号)入力端子13からそれぞれ入力された3原色の入力映像信号は、本発明によるガンマ補正回路14においてガンマ補正処理が行われた後に、後段の液晶ディスプレイ装置(LCD)15に出力される。このガンマ補正回路14は、赤色用ルックアップテーブル(以下、赤色用LUT)16、緑色用ルックアップテーブル(以下、緑色用LUT)17、青色用ルックアップテーブル(以下、青色用LUT)18からなり、これらのLUTは3原色それぞれの入力信号に対応したガンマ補正後の補正データを出力する構成となっている。本発明は、この赤色用LUT16、緑色用LUT17及び青色用LUT18に格納する補正データに特徴を有するものであり、以下、補正データの算出について説明する。なお、本実施例においては、入力映像信号が8bitである場合を想定し、RGB信号のそれぞれの階調数も256階調であるものとして説明を行っているが、あくまで一例であり、これに限定されるものではない。
次に、前記赤色用LUT16、緑色用LUT17及び青色用LUT18に格納する補正データの算出方法について説明する。前述の通り、LCDの特徴として、入力レベルが大から小に変化するのに伴って白色の色度が赤よりから青よりへ変化する特性があるため、この特性を補正した補正データを以下に示す方法で算出して、各LUTに格納する。
具体的には、図4に示すフローチャートに基づいて補正データを算出する。この図4は補正データ算出までの全体の流れを示したものであり、(S401)で開始後に、先ず(S402)において赤緑青色別階調特性測定を行い、次に(S403)において全白入力に対する補正データの算出を行い、さらに(S404)において全白以外の入力に対する補正データの算出を行って、(S405)で終了することで、補正データを得る。
具体的には、図4に示すフローチャートに基づいて補正データを算出する。この図4は補正データ算出までの全体の流れを示したものであり、(S401)で開始後に、先ず(S402)において赤緑青色別階調特性測定を行い、次に(S403)において全白入力に対する補正データの算出を行い、さらに(S404)において全白以外の入力に対する補正データの算出を行って、(S405)で終了することで、補正データを得る。
前記(S402)における赤緑青色別階調特性測定は、詳細には図5に示すフローチャートに基づいて行われる。この図5の(S501)において、先ず、LCDの赤色階調特性を測定するために、rの値を0,1,2,…,255というように順次変化させた場合のそれぞれについて、LCDへの入力(r,0,0)に対する3刺激値XR(r)、YR(r)、ZR(r)を求める。同様に、次の(S502)において、gの値を0,1,2,…,255というように順次変化させた場合の緑色階調特性の入力(0,g,0)に対する3刺激値XG(r)、YG(r)、ZG(r)を求め、(S503)において、bの値を0,1,2,…,255というように順次変化させた場合の青色階調特性の入力(0,0,b)に対する3刺激値XB(r)、YB(r)、ZB(r)を求める。これら3原色のそれぞれ単独で測定した3刺激値が、加法混色の原理に従うとすると、入力(r,g,b)に対する3刺激値(Xrgb、Yrgb、Zrgb)を算出することができ、以下の式(1)〜(3)で表すことができる。
次に、前記(S403)における全白入力に対する補正データの算出は、詳細には図6に示すフローチャートに基づいて行われる。この図6の(S601)において、少なくとも1つの入力が最大階調255であるLCD入力(r,g,b)に対するLCD出力の色度(xrgb,yrgb)を、前記式(1)〜(3)によって得られる3刺激値を用いて算出する。
さらに、次の図6の(S602)において、LCD出力の色度(xrgb,yrgb)と目標とする白色色度(xw,yw)の差分(Δxyrgb)を、以下の式(4)を用いて算出する。
ここで、全ての信号が最大階調である入力映像信号(R255,G255,B255)を入力した場合、白色色度が目標とする色度と異なるので、これを目標とする白色色度(xw,yw)に近づけるために、この式(4)を用いて、目標とする白色色度(xw,yw)との差分(Δxyrgb)が最も小さくなる色度(xrgb,yrgb)を得られるLCD入力(r,g,b)の組み合わせを算出する。このようにして選択されたLCD入力(r,g,b)の組み合わせを、図6の(S603)において、入力映像信号(R255,G255,B255)に対する補正データとして、前記赤色用LUT16、緑色用LUT17及び青色用LUT18にそれぞれ格納する。また、この選択されたLCD入力(r,g,b)の組み合わせから算出される輝度(Y刺激値)をY255と設定する。
さらに、次の図6の(S602)において、LCD出力の色度(xrgb,yrgb)と目標とする白色色度(xw,yw)の差分(Δxyrgb)を、以下の式(4)を用いて算出する。
ここで、全ての信号が最大階調である入力映像信号(R255,G255,B255)を入力した場合、白色色度が目標とする色度と異なるので、これを目標とする白色色度(xw,yw)に近づけるために、この式(4)を用いて、目標とする白色色度(xw,yw)との差分(Δxyrgb)が最も小さくなる色度(xrgb,yrgb)を得られるLCD入力(r,g,b)の組み合わせを算出する。このようにして選択されたLCD入力(r,g,b)の組み合わせを、図6の(S603)において、入力映像信号(R255,G255,B255)に対する補正データとして、前記赤色用LUT16、緑色用LUT17及び青色用LUT18にそれぞれ格納する。また、この選択されたLCD入力(r,g,b)の組み合わせから算出される輝度(Y刺激値)をY255と設定する。
次に、最大入力時以外の場合の白色色度の設定を図7に示すフローチャートに基づいて説明を行う。この最大入力時以外の場合の白色色度の設定のときに色度調整と共に目的とするガンマカーブとなるように輝度調整も同時に行うことで、階調特性ががたつくことを防いで滑らかな変化となるガンマカーブを得る。目標とするガンマカーブを例えば2.2乗ガンマカーブとする場合には、各入力レベルi(0≦i≦255)に対する輝度Yiの値は、前記最大輝度Y255の値と以下の式(5)によって求めることができる。
なお、2.2乗ガンマカーブに限るものではなく、入力輝度レベルの変化を設定可能な曲線であれば、どのような曲線を採用してもよい。
なお、2.2乗ガンマカーブに限るものではなく、入力輝度レベルの変化を設定可能な曲線であれば、どのような曲線を採用してもよい。
ここで、図7の(S701)において、設定した白色色度(xw,yw)に対して上記式(5)によって求めた輝度Yiの値を反映させることで、3刺激値(Xi、Yi、Zi)を求める。次に図7の(S702)において、LCD入力(r,g,b)に対する前記式(1)〜(3)で求めた3刺激値(Xrgb、Yrgb、Zrgb)を算出する。これらを用いて、図7の(S703)において、このLCD入力(r,g,b)に対する3刺激値(Xrgb、Yrgb、Zrgb)と目標とする白色の3刺激値(Xi、Yi、Zi)との差分(ΔXYZrgbi)を以下の式(6)で求める。
そして、図7の(S704)において、この式(6)で与えられる差分(ΔXYZrgbi)が最小となるLCD入力(r,g,b)の組合わせを、入力レベルiに対応した補正データ(ri,gi,bi)として求める。これを0≦i≦254の範囲全てで求める。
そして、図7の(S704)において、この式(6)で与えられる差分(ΔXYZrgbi)が最小となるLCD入力(r,g,b)の組合わせを、入力レベルiに対応した補正データ(ri,gi,bi)として求める。これを0≦i≦254の範囲全てで求める。
このようにして求めた各入力レベルiに対応した入力(ri,gi,bi)は、入力映像信号Riに対する出力としてriを赤色用LUT16に書込み、入力映像信号Giに対する出力としてgiを緑色用LUT17に書込み、入力映像信号Biに対する出力としてbiを青色用LUT18に書込む。このデータに基づき各LUTを動作させることにより、入力レベルによる白色色度の変動が少ない表示を得ることが可能となる。
なお、図2に示すのは、LCD15自体の特性を表した補正前の色度曲線と本実施例による補正を行った後の色度曲線である。この図2からも分かるように、補正前の色度曲線は、色度x、色度y共に入力レベルが小さくなるのに伴って青色方向にシフトしてしまって色度ずれが生じてしまっている(傾きを持った曲線となっている)が、補正後の色度曲線は、色度x、色度y共に入力レベルが変化しても略一定値に定まっており、色度ずれが補正されているのが分かる。
前記実施例1によれば、目標とする白色色度に設定可能であると共に、この白色色度の設定を行う際に同時に任意のガンマカーブに設定可能であるため、白色色度補正とガンマ補正を2段階で補正する場合に比べて滑らかな曲線を得ることができたが、低入力レベル部分において階調が滑らかにならない場合があった。
そこで、この実施例2では、低入力レベル部分においては輝度のみを考慮した補正を行うようにする。先ず、輝度のみを考慮した補正を適用する最大の入力レベルをjとすると、入力レベルj+1≦i≦255の範囲においては、前記実施例1の方法を用いて補正データを算出する。次に、入力レベル0≦i≦jの範囲について補正データを求めるが、この範囲の補正データについては、赤色用LUT16、緑色用LUT17、青色用LUT18のそれぞれで算出する。例えば、入力レベルj+1に対するLCDへの赤色入力をrj+1として、LCD入力(rj+1,0,0)に対する輝度を前記式(2)により算出してYrj+1とする。このYrj+1を基準として、入力レベルiの場合の輝度レベルYriを以下の式(7)によって算出する。
この式(7)を用いて求めた輝度レベルYriに最も近い出力輝度を与える赤色入力riを入力レベル0≦i≦jの範囲についてそれぞれ求める。同様の方法により、緑色信号及び青色信号についても入力レベル0≦i≦jの範囲において緑色入力gi及び青色入力biを算出する。このように、低入力レベル0≦i≦jの範囲では白色色度の調整は行わずに、3原色のそれぞれで輝度のみを考慮した補正を行うことで、低入力レベル部分での階調特性が滑らかとなる補正データを得ることができる。
前記実施例1及び2においては、目標とする白色色度(xw,yw)に設定した補正データを赤色用LUT16、緑色用LUT17及び青色用LUT18に格納する構成としているが、この構成において目標とする白色色度(xw,yw)を複数設けて適宜変更可能とするためには、目標とする白色色度毎に3つのLUTを設ける必要があり、ユーザが選択可能な白色色度の設定値の数を増やせば増やすほど回路規模が増大するという問題が生じてしまう。そこで、回路規模を増やすことなく目標とする白色色度を広い範囲で選択可能な構成をこの実施例3において示す。
図3に示すのは、本発明によるガンマ補正回路の他の実施例を示したブロック図であり、この図3において、赤色信号(R信号)入力端子11、緑色信号(G信号)入力端子12、青色信号(B信号)入力端子13からそれぞれ入力された3原色の入力映像信号は、第1のガンマ補正回路14の赤色用LUT16、緑色用LUT17、青色用LUT18に入力されて3原色それぞれの入力信号に対応したガンマ補正後の第1の補正データ(rA,gA,bA)を出力すると共に、第2のガンマ補正回路19の赤色用LUT20、緑色用LUT21、青色用LUT22に入力されて3原色それぞれの入力信号に対応したガンマ補正後の第2の補正データ(rB,gB,bB)を出力する。
このようにして選択された第1の補正データ(rA,gA,bA)と第2の補正データ(rB,gB,bB)は、各色毎に係数回路23の赤色用係数回路24、緑色用係数回路25、青色用係数回路26に入力される。係数回路23の赤色用係数回路24、緑色用係数回路25、青色用係数回路26では、それぞれの係数回路で第1の補正データと第2の補正データに対して、係数入力端子27によって設定された所定の係数を乗じた後に加算して、第3の補正データ(rC,gC,bC)を生成してLCD15に出力する。この係数回路23における処理は、以下の式(8)〜(10)によって表すことができる。
このような構成とすることで、予めLUTに格納しておいた第1の補正データ(rA,gA,bA)と第2の補正データ(rB,gB,bB)に基づいて第3の補正データを近似的に生成して出力することが可能となる。例えば、白色色度の設定する色温度として、第1の補正データは10000Kに設定し、第2の補正データは5000Kに設定した状態で、7500Kの色温度となる第3の補正データを出力するためには、上記式(8)〜(10)によって、予め全白入力(R255,G255,B255)に対してLCD出力が7500Kの白色色度(x75,y75)となる補正データを生成可能な係数kr、kg、kbを決定しておき、設定変更時にこの係数kr、kg、kbを係数入力端子27から入力することで、7500Kの色温度となる第3の補正データを生成可能となる。この場合に限らず、第1の補正データと第2の補正データにおいて設定する白色色度の間に存在する白色色度については、同様に近似的に生成することが可能となり、回路規模を増やすことなく目標とする白色色度を広い範囲で選択可能な構成を実現することができる。
前記実施例においては、LCD15の表示特性を補正するためのガンマ補正回路として説明を行っているが、本発明はこれに限られるものではなく、加法混色の原理を適用するディスプレイ全てに適用可能なものである。
11…赤色信号入力端子、12…緑色信号入力端子、13…青色信号入力端子、14…(第1の)ガンマ補正回路、15…LCD、16…赤色用LUT、17…緑色用LUT、18…青色用LUT、19…第2のガンマ補正回路、20…赤色用LUT、21…緑色用LUT、22…青色用LUT、23…係数回路、24…赤色用係数回路、25…緑色用係数回路、26…青色用係数回路、27…係数入力端子。
Claims (3)
- 入力映像信号としてのRGB信号のそれぞれに対応した補正データを選択してディスプレイに出力する赤色用LUT、緑色用LUT、青色用LUTの3つのルックアップテーブルからなるガンマ補正回路において、前記赤色用LUT、緑色用LUT、青色用LUTの3つに予め格納しておく補正データは、先ず、少なくともRGBの1つの入力が最大値であり、かつ目標とする白色色度(xw,yw)となるディスプレイへの入力データ(r,g,b)を、映像入力(R,G,B)が全て最大値の場合の補正データとして格納し、次に、この最大入力時の輝度レベルを基準として、各入力レベルiにおける輝度レベルYiが設定したい輝度曲線上となるように調整し、この輝度レベルYiと白色色度(xw,yw)とから3刺激値(Xi,Yi,Zi)を求め、この3刺激値(Xi,Yi,Zi)に最も近い組合わせを得られるディスプレイへの入力データ(r,g,b)を映像入力(Ri,Gi,Bi)に対する補正データ(ri,gi,bi)とし、これを最大入力レベルを除く全ての入力レベルiについて求めてこれを赤色用LUT、緑色用LUT、青色用LUTの3つに格納しておくようにしたことを特徴とするガンマ補正回路。
- ある入力レベルj以下の部分においては、白色色度は考慮せずに、ディスプレイへの入力データ(rj+1,gj+1,bj+1)を基準として、3原色それぞれで輝度レベルのみを考慮して補正データを生成して、前記赤色用LUT、緑色用LUT、青色用LUTの3つに予め格納しておくようにしたことを特徴とする請求項1記載のガンマ補正回路。
- 前記ガンマ補正回路(以下、第1の補正回路)に加えて、3つの映像入力(R,G,B)が入力されて第1の補正回路とは異なる白色色度に設定した補正データを出力する第2の補正回路と、これら第1の補正回路と第2の補正回路とでそれぞれ選択された補正データの3原色の各色毎に係数を乗じて和を演算し、これを第3の補正データとしてディスプレイに出力する係数回路とを具備してなることを特徴とする請求項1記載のガンマ補正回路。
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